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技術 成形品、成形金型、成形品組立体及びカートリッジ

出願人 TDK株式会社
発明者 橋爪健二佐藤津一桃井昭夫
出願日 1999年12月7日 (20年3ヶ月経過) 出願番号 1999-347708
公開日 2001年6月19日 (18年9ヶ月経過) 公開番号 2001-162653
状態 未査定
技術分野 プラスチック等の成形用の型
主要キーワード ブレーキ爪 ブレーキ解除部材 流入圧力 ゲート残り 保護位置 摺接部分 キャビテイ内 サブマリンゲート
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年6月19日)のものです。
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図面 (10)

課題

成形品ゲート跡の近傍の面状部や面状部の端面に成形品の組立や動作等に悪影響を及ぼす変形部ができないようにし、または変形部ができても成形品の組立や動作等に影響を及ぼさないようにした成形品、かかる成形品を成形できる成形金型、この成形品の組立体及びこの成形品を用いたカートリッジを提供する。

解決手段

この成形品は樹脂材料から成形されかつ成形金型のゲートによるゲート跡11のある面15bを含む面状部15を備える。面状部に薄肉部12を設け、この薄肉部がゲート跡11と面状部の端面15aとの間に位置する。また、別の成形品は、ゲート跡の近傍に面状部を備え、ゲート跡の近傍に面状部または面状部の端面の一部が凹むような凹部を設けた。

概要

背景

従来、テープカセット等の上下ハーフケース樹脂材料を用いて成形金型成形して製造しているが、この場合、溶融した樹脂材料は成形金型内に形成されたサブマリンゲートを通してキャビティ内に供給されることがある。例えば、特開平10−27455号公報にはテープカセットのケースのための成形金型のゲートサブマリントンネル)ゲートとすることが記載され、その図8にはゲート部の端部において成形品のケースにゲート残りである凸部f(変形部)ができてしまうことが記載されている。

上述のように、従来の成形金型でサブマリンゲートを採用した場合、ゲート部近傍の成形品の壁面端部に突き出た変形部が形成されてしまうことがあるが、この問題点を図5により説明する。

テープカセットの上ケース91をサブマリンゲートを持つ成形金型で成形した場合、図5のように、サブマリンゲートのゲート跡93のある上ケース91の壁面端部95に突き出た変形部94ができてしまうと、上ケース91と下ケース92とを組み立てる際に、変形部94が下ケース92の壁面端部96に当たり、壁面端部95と壁面端部96との間に隙間ができてしまい、また、組立時に無理に両壁面端部95と96とを合わせようとすると、テープカセットに歪みや反りが発生してしまうという問題点がある。

また、上述のような変形部が他の部材と摺動する摺動部材にできてしまうと、その摺動部材が摺動時に他の部材にひっかかってしまい、スムーズな摺動が妨げられてしまうという問題点がある。

概要

成形品のゲート跡の近傍の面状部や面状部の端面に成形品の組立や動作等に悪影響を及ぼす変形部ができないようにし、または変形部ができても成形品の組立や動作等に影響を及ぼさないようにした成形品、かかる成形品を成形できる成形金型、この成形品の組立体及びこの成形品を用いたカートリッジを提供する。

この成形品は樹脂材料から成形されかつ成形金型のゲートによるゲート跡11のある面15bを含む面状部15を備える。面状部に薄肉部12を設け、この薄肉部がゲート跡11と面状部の端面15aとの間に位置する。また、別の成形品は、ゲート跡の近傍に面状部を備え、ゲート跡の近傍に面状部または面状部の端面の一部が凹むような凹部を設けた。

目的

本発明は、上述のような従来技術の問題点に鑑み、樹脂材料から成形金型で成形した成形品がゲート跡を含む場合、そのゲート跡の近傍の面状部や面状部の端面に成形品の組立や動作等に悪影響を及ぼす変形部ができないようにした成形品、かかる成形品を成形できる成形金型、この成形品の組立体及びこの成形品を用いたカートリッジを提供することを目的とする。

また、上述のような変形部ができても成形品の組立や動作等に悪影響を及ぼさないように構成した成形品、かかる成形品を成形できる成形金型、この成形品の組立体及びこの成形品を用いたカートリッジを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

樹脂材料から成形されかつ成形金型ゲートによるゲート跡のある面を含む面状部を備えた成形品であって、前記面状部に薄肉部を設け、この薄肉部が前記ゲート跡と前記面状部の端面との間に位置することを特徴とする成形品。

請求項2

前記薄肉部は前記ゲート跡のある面の反対面側に形成されている請求項1に記載の成形品。

請求項3

前記面状部を形成するキャビティ部分に連通したサブマリンゲートと、前記薄肉部を形成するための突出部と、を備え、請求項1または2に記載の成形品を成形するための成形金型。

請求項4

樹脂材料から成形されかつ成形金型のゲートによるゲート跡の近傍に面状部を備えた成形品であって、前記面状部または前記面状部の端面の一部が凹むような凹部を前記ゲート跡の近傍に設けたことを特徴とする成形品。

請求項5

前記面状部を形成するキャビティ部分に連通したサブマリンゲートと、前記凹部を形成するための突出部と、を備え、請求項4に記載の成形品を成形するための成形金型。

請求項6

請求項1、2または4に記載の成形品の前記端面が他の部品と当接または摺接するものであることを特徴とする成形品。

請求項7

樹脂材料から成形されかつ成形金型のゲートによるゲート跡のある面を含む面状部を備えた成形品と、前記面状部の端面と当接する当接部を備えた部品とを組み立てた組立体であって、前記ゲート跡の近傍の前記端面に対応する前記当接部の一部に切り欠き部を設けたことを特徴とする成形品組立体

請求項8

請求項1,2,4または6に記載の成形品または請求項7に記載の成形品組立体により、内部にテープ状媒体またはディスク状媒体を収容するように構成されたことを特徴とするカートリッジ

技術分野

0001

本発明は、樹脂材料により成形されゲート跡のある成形品、この成形品を成形するサブマリンゲートを持つ成形金型、この成形品の組立体及び内部にテープ状媒体ディスク状媒体を収容するカートリッジに関するものである。

背景技術

0002

従来、テープカセット等の上下ハーフケースは樹脂材料を用いて成形金型で成形して製造しているが、この場合、溶融した樹脂材料は成形金型内に形成されたサブマリンゲートを通してキャビティ内に供給されることがある。例えば、特開平10−27455号公報にはテープカセットのケースのための成形金型のゲートサブマリントンネル)ゲートとすることが記載され、その図8にはゲート部の端部において成形品のケースにゲート残りである凸部f(変形部)ができてしまうことが記載されている。

0003

上述のように、従来の成形金型でサブマリンゲートを採用した場合、ゲート部近傍の成形品の壁面端部に突き出た変形部が形成されてしまうことがあるが、この問題点を図5により説明する。

0004

テープカセットの上ケース91をサブマリンゲートを持つ成形金型で成形した場合、図5のように、サブマリンゲートのゲート跡93のある上ケース91の壁面端部95に突き出た変形部94ができてしまうと、上ケース91と下ケース92とを組み立てる際に、変形部94が下ケース92の壁面端部96に当たり、壁面端部95と壁面端部96との間に隙間ができてしまい、また、組立時に無理に両壁面端部95と96とを合わせようとすると、テープカセットに歪みや反りが発生してしまうという問題点がある。

0005

また、上述のような変形部が他の部材と摺動する摺動部材にできてしまうと、その摺動部材が摺動時に他の部材にひっかかってしまい、スムーズな摺動が妨げられてしまうという問題点がある。

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、上述のような従来技術の問題点に鑑み、樹脂材料から成形金型で成形した成形品がゲート跡を含む場合、そのゲート跡の近傍の面状部や面状部の端面に成形品の組立や動作等に悪影響を及ぼす変形部ができないようにした成形品、かかる成形品を成形できる成形金型、この成形品の組立体及びこの成形品を用いたカートリッジを提供することを目的とする。

0007

また、上述のような変形部ができても成形品の組立や動作等に悪影響を及ぼさないように構成した成形品、かかる成形品を成形できる成形金型、この成形品の組立体及びこの成形品を用いたカートリッジを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成するために、本発明による成形品は、樹脂材料から成形されかつ成形金型のゲートによるゲート跡のある面を含む面状部を備えた成形品であって、前記面状部に薄肉部を設け、この薄肉部が前記ゲート跡と前記面状部の端面との間に位置することを特徴とする。

0009

この成形品によれば、成形時に溶融した樹脂材料が、成形金型内のキャビテイ内にゲートを通して入ると、ゲートから面状部の端面に対応する成形金型の端面に向けて流れ込むが、ゲートと端面との間には薄肉部に対応する突出部があるため、突出部が圧力緩衝機能を発揮してその端面では成形による圧力が高くならない。このため、面状部の端面には変形部ができ難くなる。従って、面状部の端面において成形品の組立や動作等に悪影響が生じることはない。また、薄肉部は、面状部の端面が薄肉となるように設けてよく、また、ゲート跡と端面との間の一部に設けてもよい。

0010

また、前記薄肉部は前記ゲート跡のある面の反対面側に形成されていることが好ましい。薄肉部は、外観等を考慮すると、ゲート跡のある面の反対面側が成形品の内面側に相当し、その内面側に形成されるのが好ましい。なお、外観等の問題がない場合には、薄肉部はゲート跡のある面側または両面側に形成してもよい。

0011

また、本発明による成形金型は、前記面状部を形成するキャビティ部分に連通したサブマリンゲートと、前記薄肉部を形成するための突出部とを備え、上述のの各成形品を成形するものである。

0012

この成形金型によれば、溶融した樹脂材料がサブマリンゲートから、成形品の面状部の端面に対応する成形金型の端面に向けて流れ込むが、突出部が圧力緩衝機能を発揮してその端面では成形による圧力が高くならない。このため、面状部の端面に変形部ができ難くなる。

0013

また、本発明による別の成形品は、樹脂材料から成形されかつ成形金型のゲートによるゲート跡の近傍に面状部を備えた成形品であって、前記面状部または前記面状部の端面の一部が凹むような凹部を前記ゲート跡の近傍に設けたことを特徴とする。

0014

この成形品によれば、ゲート跡の近傍で凹部内の端面に変形部が突き出て形成されても、その端面は部分的に凹んでいるから、変形部は凹部内に収まり、凹部以外の面状部または端面から突き出ることはない。従って、面状部または端面において成形品の組立や動作等に悪影響が生じることはない。

0015

また、本発明による別の成形金型は、前記面状部を形成するキャビティ部分に連通したサブマリンゲートと、前記凹部を形成するための突出部とを備え、上述の成形品を成形するものである。

0016

また、本発明による更に別の成形品は、上述の各成形品の前記端面が他の部品と当接または摺接するものであることを特徴とする。

0017

この成形品面状部の端面において変形部が生じなく、または生じても問題がないので、面状部の端面を他の部品に対して当接させまたは摺接させることができ、その当接部分または摺接部分において悪影響が生じない。

0018

また、本発明による成形品組立体は、樹脂材料から成形されかつ成形金型のゲートによるゲート跡のある面を含む面状部を備えた成形品と、前記面状部の端面と当接する当接部を備えた部品とを組み立てた組立体であって、前記ゲート跡の近傍の前記端面に対応する前記当接部の一部に切り欠き部を設けたことを特徴とする。

0019

この成形品組立体によれば、ゲート跡の近傍において成形品の面状部の端面に変形部が生じても、この変形部は部品の当接部の切り欠き部に収まるから、成形品の面状部の端面と部品の当接部とが全体として無理なく当接し合い、成形品と部品との組立体において変形部による悪影響が生じることはない。

0020

また、本発明によるカートリッジは、上述の各成形品または上述の成形品組立体により、内部にテープ状媒体またはディスク状媒体を収容するように構成されたことを特徴とする。この場合、成形品はカートリッジの上ケースまたは下ケースの少なくとも一方を構成するようにできる。

発明を実施するための最良の形態

0021

以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態を示すテープカセットの分解斜視図であり、図2図1のテープカセットのケースのゲート跡のある面を示す正面図(a)及びIIB−IIB線方向に切断して見た断面図(b)であり、図3図1のテープカセットを成形する成形金型の要部断面図である。

0022

図1に示すように、上ケース1と下ケース2から構成されるケース本体内にはテープ4を巻回した一対のテープリール3,3が回転可能に収容されている。テープリール3,3は下フランジ31と上フランジ32とを備え、下フランジ31と上フランジ32との間でテープ4が巻き取られる。下ケース2の前面の左右両側には開口21,21があり、一方のテープリール3から繰り出されたテープ4が一方の開口21からケース外に出て、他方の開口21からケース内に戻って他方のテープリール3に巻き取られる。

0023

ケース外のテープ4は開口21,21に形成されたテープガイド22間に架張されており、カセット不使用時にこのケース外にあるテープ4を保護するための蓋体として前蓋5及び裏蓋6が設けられている。テープ4の前面を保護する前蓋5は回動軸51によりケースに回動可能にとりつけられている。テープ4の裏面を保護する裏蓋6は前蓋5に取り付けられ、前蓋5がテープ4を露出する方向に回動した時にこれに連動してテープ裏面を露出するようになっている。一方の回動軸51にはばね部材51aが取り付けられており、常時、前蓋5及び裏蓋6を閉じ位置(テープ保護位置)に付勢している。

0024

また、下ケース1には前蓋5及び裏蓋6を閉じ位置にロックするためのロック部材9が取り付けられている。ロック部材9はばね部材9aにより前蓋5及び裏蓋6を閉じ位置にロックする方向に付勢されている。図1のテープカセットを装置に装着すると装置のロック解除部材(図示省略)によってロック部材9のロックが解除されて前蓋5及び裏蓋6が回動可能となる。

0025

また、下ケース2の中央後方部にはリールブレーキ8が組み込まれている。リールブレーキ8には一対のブレーキ爪81が一体に設けられており、ブレーキ爪81はテープリール3の下フランジ31の外周に形成された歯部係合することによって、テープリール3の不要な回転を防止している。リールブレーキ8はばね部材8aによって前方へ付勢されているので、カセット不使用時にはブレーキ爪81は歯部と係合しているが、テープカセットを装置に装着すると装置のブレーキ解除部材(図示省略)により、リールブレーキ8はカセット後方側のブレーキ解除位置に移動させられてテープリール3,3は回転可能となる。

0026

また、ケースのコーナ部近傍には、誤消去防止部材7が設けられており、ケース後側側面から操作部71(図6参照)がケース外に露出しており、この操作部れを操作することによって誤消去防止部材7を消去可能位置(記録可能位置)と消去不可能位置(記録防止位置)に移動させることができる。

0027

図1の上ケース1と下ケース2は、サブマリンゲートのある成形金型によって例えば樹脂材料としてポリスチレンからそれぞれ成形することができる。

0028

図1及び図2(a),(b)に示すように、上ケース1の成型時にサブマリンゲートによるゲート残りとしてできたゲート跡11が前面側の面状部である側壁15の左右に存在している。ゲート跡11のある側壁15の端面15aは下ケース2の前面側の側壁25の端面25aに当接する。側壁15のゲート跡11のある面15bの反対面15c側であってゲート跡11の近傍には薄肉部12が形成されており、この薄肉部12の端面15aは図2(b)のように薄肉となっている。また、薄肉部12は、平面的には図2(a)の破線で示すようにゲート跡11を略中心にしてほぼ対称に図の横方向に延びた矩形状となっている。なお、もう一方のゲート跡11のある側壁15においても図2と同様に構成されている。

0029

次に、上述の上ケース1の薄肉部12を成形できる成形金型について図3により説明する。図3の成形金型30は、固定側金型40と可動側金型50とから構成され、固定側金型40と可動側金型50とをパーティング面43等において合わせた時に上ケース1に対応した形状の空間(キャビティ)60が形成される。空間60内に溶融した樹脂材料が充填される。成形金型30は、溶融した樹脂材料が通るランナ42と、ランナ42及び空間(キャビティ)60に連通したサブマリンゲート41とを備えている。

0030

サブマリンゲート41の空間60に対する位置は図2のゲート跡11の位置と対応する。図2の上ケース1の面状部である側壁15を形成する部分に対応する成形金型30の部分には突出部44が設けられており、この突出部44により図2の薄肉部12が形成される。

0031

成形金型30による成形時に溶融した樹脂材料が、図の矢印方向aにランナ42を通り、ゲート41を介して空間60に入り込む。このとき、樹脂材料は高い圧力で空間60内に流れ込み、ゲート41から図の矢印方向cに流れるとともに矢印方向bに流れる。矢印方向bに流れて成形金型30の端部60aに向かう樹脂材料は、途中の突出部44によって圧力が緩衝されるため、樹脂材料の圧力が直接に成形金型30の端部60aに伝わることが少なくなる。この結果、成形金型30のパーティング面43に対し樹脂材料の流入圧力による強い力が特にサブマリンゲート41近傍において加わることがなくなるから、成形金型30の端部60aに対応する上ケース1の側壁15の端面15aに従来のような図5の突き出る変形部ができ難い。

0032

空間60内への樹脂材料の充填が完了すると、可動側金型50が固定側金型40から離れる方向(図3の下方)に移動することにより離型を行う。このとき、成形品及びランナにある樹脂材料が可動側金型50について移動し、成形品である上ケースとゲート部とが切断され、上ケース1には図2のようなゲート跡11が形成される。そして、成形金型30の突出部44に対応して図2の薄肉部12が形成される。

0033

以上のように、成形金型30に突出部44を設けることによってその成形品である上ケース1の壁面15の端面に変形部ができ難くなるから、図2のように、上ケース1と下ケース2とを端面15aと端面25aとを合わせて組み立てたときに、従来例の図5のように両者の間に隙間ができてしまうような不具合は生じない。従って、上ケース1と下ケース2とからなるケースをカートリッジとするテープカセットにおいて反りや歪みが発生せず、テープカセットの各動作に悪影響を与えることはなく、精度及び外観に優れたテープカセットを得ることができる。

0034

なお、側壁15の端面15aに対応し突出部44以外の部分の端面60aに溶融した樹脂材料が流れ込む際には、ゲート41からの直線距離が比較的離れているから、樹脂材料の流入圧力による力が大きくならず、変形部が発生するおそれはない。

0035

また、成形金型30の突出部44によって形成される成形品における薄肉部12の厚みは、ゲート跡11が形成される側壁15の肉厚の半分程度とすることが好ましい。薄肉部12が厚くなる(成形金型30の突出部44が薄くなる)と、端面15aに変形部が発生し易くなり、また、薄肉部12が薄くなる(成形金型30の突出部44が厚くなる)と、側壁15の端面15a近傍の成形性が悪くなってしまうからであり、かかる不具合が生じないように薄肉部12の厚みを決定する。

0036

また、図7に本実施の形態の変形例の断面図を示す。この例では、成形品である上ケース1の側壁15の面15bの反対面15c側であって図7のようにゲート跡11と端面15aとの間に薄肉部12aを設けている。この図7の構成によっても上述と同様の効果が得られる。

0037

なお、薄肉部12,12aは、側壁15のゲート跡11のある面15b側に設けてもよく、また、両面15b、15cに設けてもよい。

0038

次に、本発明による別の実施の形態を図4及び図8により説明する。図4は、図2(a)と同様のテープカセット全体の正面図であり、図8図4の上ケースを成形するための成形金型の要部断面図である。

0039

図4に示すように、側壁15の端面15aの一部に端面15aが凹むように凹部14をゲート跡11の近傍に設けている。これにより、凹部14の底面14aに成形時にたとえ変形部13ができたとしても、変形部13は側壁15の端面15aから突き出ることはない。従って、図4のように、上ケース1と下ケース2とを端面15aと端面25aとを合わせて組み立てたときに、従来例の図5のように両者の間に隙間ができてしまうような不具合は生じない。従って、上ケース1と下ケース2とからなるケースをカートリッジとするテープカセットにおいて反りや歪みが発生せず、テープカセットの各動作に悪影響を与えることはなく、精度及び外観に優れたテープカセットを得ることができる。

0040

また、図4のような凹部14を形成するための成形金型には、図8に示すように、凹部14に対応して成形金型内で端部60aから突き出た突出部61を設けている。この突出部61の端面61aが図4の上ケース1の凹部14の底面14aに対応する。ランナ42,サブマリンゲート41を通して溶融した樹脂材料が空間60内に流れ込んで、ゲート41から図の矢印方向cに流れるとともに矢印方向bに流れる。矢印方向bに流れる樹脂材料は端面61aに向かい、成形後の上ケース1の凹部14の底面14aに変形部が発生することがあるが、上述のように、この変形部の発生は問題ない。

0041

なお、側壁15の端面15aに対応する成形金型の端面60aに溶融した樹脂材料が流れ込む際には、ゲート41からの直線距離が比較的離れているから、樹脂材料の流入圧力による力が大きくならず、変形部が発生するおそれはない。

0042

また、図4の凹部14の凹み量は、0.05〜0.2mm程度とするのが良いが、実際には試験等により適宜決定できる。

0043

図9に更に別の実施形態を示す。図9の例は、ゲート跡11の近傍であって上ケース11の側壁15の端面15aにたとえ変形部16が突き出るように形成されたとしても、この変形部16に対応する下ケース2の側壁25に端面25aに切り欠き部26を設けることにより、変形部16が切り欠き部26に収まるようにしたものである。これにより、上ケース1と下ケース2とを端面15aと端面25aとを合わせて組み立てたときに、その突き出た変形部16を相手側の下ケース2側で吸収できるので、端面15aと端面25aとの間に全体として隙間ができてしまうことはない。従って、上ケース1と下ケース2とからなるケースをカートリッジとするテープカセットにおいて反りや歪みが発生せず、テープカセットの各動作に悪影響を与えることはなく、精度及び外観に優れたテープカセットを得ることができる。なお、この場合、切り欠き部26の深さは0.05〜0.2mm程度とするのが良いが、実際には試験等により適宜決定できる。

0044

次に、図6により更に別の実施の形態を説明する。この例は、本発明を誤消去防止部材に適用したものである。図6に示す誤消去防止部材7は、図1のテープカセットに用いられており、上述と同様に樹脂材料から成形金型により成形されている。

0045

図1のケース後側の側面から操作部71がケース外に露出しており、これを操作することによって誤消去防止部材7を消去可能位置(記録可能位置)と消去不可能位置(記録防止位置)に移動させる。誤消去防止部材7は図6の上方に弾性変形アーム72を備え、その先端に突出部73が形成されている。この突出部73はケースに形成した凹部(図示省略)に消去可能位置(記録可能位置)と消去不可能位置(記録防止位置)とで係合し、それぞれの位置に固定される。消去可能位置と消去不可能位置との間の移動時に、誤消去防止部材7の上面76及び下面77がケース内面(図示省略)に当接して摺動する。面状部としての上面76はケース内面と摺動する摺動面として機能し、上面76には溝状に凹部75が形成されている。

0046

成形によるゲート跡74は図の上面76の近傍にあるが、このゲート跡74の近傍の上面76には凹部75が形成されているので、成形時に凹部75の底面75aに変形部が突出してできても、上面76とケース側の当接部分との摺動には影響がなく、摺動部品としての誤消去防止部材7において摺動性を良好に保つことができ、好ましい。

0047

以上のように本発明を各実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、本発明は、テープカセットのカートリッジだけに適用されるのではなく、樹脂材料から成形される成形品一般に適用できる。また、テープカセットのカートリッジの場合、内部に収容されるテープ状媒体やディスク状媒体としては、磁気テープ光ディスク光磁気ディスク等であってよく、また、クリーニング用のテープやディスクであってもよい。

0048

また、本実施の形態では、樹脂材料としてポリスチレンを使用したが、この樹脂材料に限定されるものではなく、例えば、ABS樹脂、AS樹脂ポリオキシメチレン(POM)またはポリカーボネート(PC)等を使用できる。

発明の効果

0049

本発明によれば、樹脂材料から成形金型で成形した成形品がゲート跡を含む場合、そのゲート跡の近傍の面状部や面状部の端面に成形品の組立や動作等に悪影響を及ぼす変形部ができないようにした成形品、かかる成形品を成形できる成形金型、この成形品の組立体及びこの成形品を用いたカートリッジを提供できる。

0050

また、上述のような変形部ができても成形品の組立や動作等に悪影響を及ぼさないように構成した成形品、かかる成形品を成形できる成形金型、この成形品の組立体及びこの成形品を用いたカートリッジを提供できる。

図面の簡単な説明

0051

図1本発明による実施の形態のテープカセットを示す分解斜視図である。
図2図1のテープカセットのケースのゲート跡のある面を示す正面図(a)及びIIB−IIB線方向に切断して見た断面図(b)である。
図3図1のテープカセットの側壁及び薄肉部を成形する成形金型の要部断面図である。
図4本発明による別の実施の形態のテープカセットの正面図である。
図5従来の問題点を説明するための従来のテープカセットの正面図である。
図6本発明による更に別の実施の形態を示す図であり、図1のテープカセットに用いることのできる誤消去防止部材の斜視図である。
図7図2に示す本実施の形態の変形例を示すテープカセットの上ケースの要部断面図である。
図8図4の実施の形態のテープカセットの上ケースを成形するための成形金型の要部断面図である。
図9本発明による更に別の実施の形態を示すテープカセットの要部正面図である。

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0052

1 上ケース
2 下ケース
7 誤消去防止部材
11ゲート跡
12,12a薄肉部
13 突き出た変形部
14 凹部
15 上ケースの側壁(面状部)
15a 上ケースの側壁の端面
15b 側壁のゲート跡のある面
15c ゲート跡のある面の反対面
25 下ケースの側壁
25a 下ケースの側壁の端面
30成形金型
40固定側金型
41サブマリンゲート
42ランナ
43パーティング面(可動側金型と固定側金型の合わせ面)
44 薄肉部を形成するための突出部
50 可動側金型
60 空間(キャビティ)
60a 成形金型の端部
61 凹部14を形成するための突出部
74 ゲート跡
75 凹部
76 上面、摺動面(面状部)

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