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技術 デジタルデータ符号化処理回路、符号化処理方法、及び符号化処理回路を備えるデジタルデータ記録装置

出願人 株式会社リコー
発明者 畔野正彦
出願日 1999年11月24日 (21年1ヶ月経過) 出願番号 1999-332571
公開日 2001年6月8日 (19年6ヶ月経過) 公開番号 2001-156649
状態 特許登録済
技術分野 デジタル記録再生の信号処理 エラー検出又は訂正、試験 符号誤り検出・訂正
主要キーワード 本発明発明 ID生成回路 符号化命令 デジタルデータ記録媒体 データ符号化回路 DCコード 格納作業 エラー訂正用符号
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図面 (7)

課題

デジタルデータ記録媒体、例えばDVDへの記録の速度を高めるために、外部記憶メモリへのアクセス量を抑えるシステムを提供する。

解決手段

エラー検出用符号の生成とスクランブル処理とを並行して行ない、その直後にセクタ単位のデータの内符号を生成して、ID、該IDのエラー検出用符号、スクランブルされたデータ、セクタ単位のエラー検出用符号、及び内符号とを、一時記憶メモリに書き込む。このことにより、従来技術では一時記憶メモリに対しアクセスが3回必要なところを、1回で済ませる。ECCブロック単位まで上記の処理を実施した後で、ECCブロック外符号の生成付加、ECCブロック外符号に関する内符号の生成付加を行なう。

概要

背景

記憶手段として利用されるDVDにおいて、記録データは、通常、図3に示すようなECC(Error Correction Code)ブロック構造を備える。このECCブロック構造は、短時間の大容量データ転送という目的に適うものである。ECCブロック構造は、大きさ2064バイトのデータセクタを16個含む。各データセクタの構造は、図4に示される。

ホストコンピュータからDVDに書き込まれるべきユーザデータは2048バイト毎に分けられる。その分けられた2048バイトについて、各データセクタのアドレス情報とそのセクタ素性とを表すIDの4バイト、IDのエラー検出符号であるIEDの2バイト、リザーブ領域としてRSVの6バイト、セクタに対するエラー検出符号であるEDC(Error Detection Code)の4バイト、合計で16バイトが付加され、データセクタとなる。従って、各データセクタは、2048+16=2064バイトで構成されている。そして、このデータセクタは、後述するエラー訂正のためのパリティビットを符号化するために、172バイト×12行のデータ構造(図4)に分割される。

ここで、図4に示すように、2048バイトのユーザデータ内の個々の相対アドレスは、「D0」から「D2047」までの表記により表される。D0からD159までのデータは1行目、D160からD331までのデータは2行目、・・・D1708からD1879までのデータは11行目、D1880からD2047までのデータは12行目に、分割される。

大容量のデータを扱うDVDへの記録データには、データの信頼性を向上させるために、エラー訂正符号(ECC)が計算されて付加される。即ち、16のデータセクタを一つの固まり(ブロック)とし、この16セクタのブロックに対して、リードソロモン符号である積符号を求め、それらをエラー訂正符号(ECC)として付加し使用する。このようにエラー訂正符号の計算が行われる単位であるブロックが、「ECCブロック」と呼ばれる。

ECCブロックの積符号化では、まず縦方向(列方向)のバイト列ごとに符号化を行い、得られた16バイトのECC符号を、関連する列の後に付加する。付加されるECC符号の全体(16バイト×172バイト)は、PO(Parity of Outer;外符号)部と呼ばれている(図3参照)。

次に、ECCブロックの横方向(行方向)について、バイト行ごとに符号化を行い、得られた10バイトのECC符号を、関連する行の後に付加する。付加されるECC符号の全体(10バイト×208行)は、PI(Parity ofInner;内符号)部と呼ばれている(図3参照)。図3においても示されているように、PI部には、PO部に関するPIパリティ(図3のPI−2部分)も存在する。

その後、ECCブロックをDVDに記録するときは、周知のように1つのECCブロックを16の物理セクタに変換する。この物理セクタは、まず、上述したデータセクタ2064バイト(172バイト×12行)に該データセクタに対応するPI部を加えた12行と、それに続けてPO部の1行を抜き出して付加した182バイト×13行の2336バイトを構成し(このことは、一般に「インターリーブする」と呼ばれる。)、次に、これを91バイトの「SYNC Frame」に26等分して、そのそれぞれの「Sync Frame」の先頭に2バイト分のシンク(Sync)コードを付加して2418バイトの物理セクタを得る。このようにして得られる物理セクタに必要な変調処理を行ったものをディスク書込むことによってDVDへの記録が行われる(図5参照)。

ホストコンピュータから転送されるユーザデータを符号化し、変調するまでの、上記の信号処理過程においては、データの一時記憶領域として外部記憶メモリ(例えば、DRAM)の利用が不可欠である。次に、以下において、従来技術におけるその過程とそこで利用される外部記憶メモリへのアクセス量について、ECCブロック単位に着目して、説明する。

(1)まず、ホストコンピュータから送られるユーザデータを、外部記憶メモリへのアクセス処理を管理するバッファマネジャを介して、2Kバイト(1データセクタ)ずつ外部記憶メモリに格納する。この格納作業が16データセクタに関して行なわれる。このとき、外部記憶メモリへのアクセス量は、2048バイトの書き込み×16セクタ=32768バイト(数字)となる。

(2)次に、各データセクタに対して、ID(4バイト)、IED(2バイト)、RSV(6バイト)の付加を行う。このとき、外部記憶メモリへのアクセス量は、
・12バイトの書き込み×16セクタ=192バイト(数字)
となる。

(3)次に、各データセクタに対して、EDCコード演算及びその付加を行う。EDCコードの演算においては、周知の技術を利用する。各データセクタにおいて先頭から2060バイトまでのデータを基礎にしてEDCコードを求める演算がなされ、導出された4バイトのEDCコードは、各データセクタの末尾アドレス上に付加される。このとき、外部記憶メモリへのアクセス量は、
・(2060バイトの読み取り+4バイトの書き込み)×16セクタ=33024バイト(数字)
となる。

(4)次に、ユーザデータ(2048バイト×16セクタ)に対するスクランブル処理が行われる。スクランブルについては、周知の技術を利用する。読み取ったユーザデータをスクランブルし外部記憶メモリへ書き戻す。このとき、外部記憶メモリへのアクセス量は、
・(2048バイトの読み取りと書き込み)×16セクタ=65536バイト(数字)
となる。

(5)次に、スクランブル処理が終了した16セクタのデータにおいて、バイト列毎に演算して得られるPO部の、パリティ演算と付加を行う。このとき、外部記憶メモリへのアクセス量は、
・(192バイトの読み取りと16バイトのパリティ書き込み)×172列=35776バイト(数字)
となる。

(6)次に、スクランブル処理が終了した16セクタのデータ、及び上記(5)において付加されたPO部データにおいて、バイト行毎に演算して得られるPI部のパリティ演算と付加を行う。このとき、外部記憶メモリへのアクセス量は、
・(172バイトの読み取りと10バイトのパリティ書き込み)×208行=37856バイト(数字)
となる。この「208行」は、ユーザデータ192行とPO部データ10行とから、構成される。

(7)PO部とPI部とのパリティが付加された16データセクタに対して、インターリーブしシンクコードを付加して、さらに8−16変調処理を行う。8−16変調処理に委ねるに際しての、外部記憶メモリへのアクセス量は、
・(2366バイトの読み取り)×16セクタ=37856バイト(数字)
となる。

以上のような従来技術での信号処理過程では、1つのECCブロックの信号処理を終えてディスク(DVD)へ書き込むべきデータを生成するまでには、外部記憶メモリへのデータアクセス量が膨大となる。例えば、上記の例では、総アクセス量(即ち、数字から数字までの総和)は、
・243008バイト(数字)
となる。

ところで、DVDの記録時の標準速度一倍速)におけるECCブロック周期は、規格上、約(1/42)秒(周波数;約42Hz)と取り決められている。即ち、ディスク上に上記ECCブロックを1ブロックだけ書き込む時間は、約(1/42)秒である。このECCブロック周期内で、上記「243008バイト」(数字)のデータ量が外部記憶メモリ上でアクセス(書き込み又は読み取り)されなければならないことになる。

現在汎用利用される外部記憶メモリを使用すると、例えば、アクセスタイムが50ns(ナノ秒)程度のDRAMを使用して16ビット幅でアクセスすると、DRAMに対するバンド幅単位時間当りで、最大でどれだけのデータ量をアクセスできるかを表す数字)は、精々約30−40Mバイト/秒である。つまり、上記のECCブロック周期内では、30−40Mバイト/42=約1Mバイト弱(数字)のアクセスが可能である。この数字と、上記数字「243008バイト」とを比較すると、
・「数字」>「数字」
であるから、この場合(即ち、一倍速時)では問題は生じない。

しかし、今後、DVDへの記録の速度を、CD(Compact Disk)への記録処理高速化したのと同様に、高速化させるとするならば、単位時間当りに外部記憶メモリでアクセス処理すべきデータ量を増大させなければならない。すると、上記「数字」が増大することになるが、従来の技術では単位時間当りのアクセス処理可能データ量は、上記「数字」以下に限定されている。つまり、従来の技術を用いた上記のような信号処理過程およびシステムでは、外部記憶メモリへのアクセス処理が律速段階になってしまい、DVD記録高速化は不可能であるという問題点が生じる。

上記問題点を解決する一つの方策として、外部に記憶メモリを設けるのではなく、信号処理過程の回路(例えば、図1における信号処理回路4)の内部に記憶メモリを配してバンド幅を大きくする方策が考案されている。しかし、この方策では外部記憶メモリを配置するよりもコスト面で高価になり、効率的で安価なDVD記録装置(システム)を提供するという趣旨には反することになる。

特開平10−126279号や特開平10—261263号において、一時記憶手段(一時外部記憶メモリ)へのアクセス量を軽減する方法が記載されている。しかし、いずれもデジタル記録データを再生する場合に主眼をおいて、アクセス量軽減を考察している。デジタルデータを記録するときに構成可能な手順の特性を、生かしたものではない。

概要

デジタルデータ記録媒体、例えばDVDへの記録の速度を高めるために、外部記憶メモリへのアクセス量を抑えるシステムを提供する。

エラー検出用符号の生成とスクランブル処理とを並行して行ない、その直後にセクタ単位のデータの内符号を生成して、ID、該IDのエラー検出用符号、スクランブルされたデータ、セクタ単位のエラー検出用符号、及び内符号とを、一時記憶メモリに書き込む。このことにより、従来技術では一時記憶メモリに対しアクセスが3回必要なところを、1回で済ませる。ECCブロック単位まで上記の処理を実施した後で、ECCブロック外符号の生成付加、ECCブロック外符号に関する内符号の生成付加を行なう。

目的

従って、本発明の目的は、DVDへの書込みの速度を高めるために、外部記憶メモリへのアクセス量を極力抑えるシステムを提供すること、及びそのシステムを用いた効率的で安価なDVD記録装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
4件

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請求項1

一時記憶メモリと、セクタ単位のデータに、IDと、該IDのエラー検出用符号とを生成し付加するID生成回路と、セクタ単位のデータのエラー検出用符号を生成し付加するEDC生成回路と、セクタ単位にデータをスクランブルする第1のスクランブル回路と、所定の長さで区切られたデータストリームを順次読み、その所定の長さのデータに関するエラー訂正用符号を生成して付加するECC生成回路とを含み、上記ECC生成回路により、(1)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、外符号の生成、(2)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、内符号の生成、(3)ECCブロック単位のデータのうち上記(1)の外符号部分の、内符号の生成、以上のエラー訂正用符号の生成付加を行なう、デジタルデータ符号化回路において、セクタ単位のデータを、一時記憶メモリに1回アクセスして読み取り、読み取られたデータに関して、EDC生成回路によりエラー検出用符号を生成し、第1のスクランブル回路によりスクランブルを施し、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、セクタ単位のエラー検出用符号と、スクランブルされたデータとに基づいて、上記ECC生成回路により、該セクタ単位のデータに関する上記(2)の内符号を生成し、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、スクランブルされたデータと、セクタ単位のエラー検出用符号と、上記内符号とを、一時記憶メモリに書き込み、上記ID生成付加、IDのエラー検出用符号生成付加、データのスクランブル、セクタのエラー検出用符号生成付加、及び内符号生成付加を、ECCブロック分行ない、続いてECCブロックのデータに関して、一時記憶メモリからデータを読み取りつつ、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(1)の外符号を生成し、作成された外符号を一時記憶メモリに書き込み、更に、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(3)の内符号を生成し、作成された内符号を一時記憶メモリに書き込む、ことを特徴とする、デジタルデータ符号化回路。

請求項2

データをスクランブルする第2のスクランブル回路と、一時記憶メモリと、セクタ単位のデータに、IDと、該IDのエラー検出用符号とを生成し付加するID生成回路と、セクタ単位にデータをデスクランブルするデスクランブル回路と、上記のデスクランブルされたセクタ単位のデータから、エラー検出用符号を生成し付加するEDC生成回路と、所定の長さで区切られたデータストリームを順次読み、その所定の長さのデータに関するエラー訂正用符号を生成して付加するECC生成回路とを含み、上記ECC生成回路により、(1)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、外符号の生成、(2)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、内符号の生成、(3)ECCブロック単位のデータのうち上記(1)の外符号部分の、内符号の生成、以上のエラー訂正用符号の生成付加を行なう、デジタルデータ符号化回路において、一時記憶メモリには第2のスクランブル回路によりスクランブルされたデータが書き込まれ、スクランブルされたセクタ単位のデータを、一時記憶メモリに1回アクセスして読み取り、読み取られたデータに関して、デスクランブル回路によりデスクランブルを施した上で、EDC生成回路によりエラー検出用符号を生成し、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、スクランブルされたデータと、セクタ単位のエラー検出用符号とに基づいて、上記ECC生成回路により、該セクタ単位のデータに関する上記(2)の内符号を生成し、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、スクランブルされたデータと、セクタ単位のエラー検出用符号と、上記内符号とを、一時記憶メモリに書き込み、上記ID生成付加、IDのエラー検出用符号生成付加、データのスクランブル、セクタのエラー検出用符号生成付加、及び内符号生成付加を、ECCブロック分行ない、続いてECCブロックのデータに関して、一時記憶メモリからデータを読み取りつつ、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(1)の外符号を生成し、作成された外符号を一時記憶メモリに書き込み、更に、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(3)の内符号を生成し、作成された内符号を一時記憶メモリに書き込む、ことを特徴とする、デジタルデータ符号化回路。

請求項3

請求項1または請求項2に記載のデジタルデータ符号化回路を有することを特徴とする記録装置

請求項4

一時記憶メモリと、セクタ単位のデータに、IDと、該IDのエラー検出用符号とを生成し付加するID生成回路と、セクタ単位のデータのエラー検出用符号を生成し付加するEDC生成回路と、セクタ単位にデータをスクランブルする第1のスクランブル回路と、所定の長さで区切られたデータストリームを順次読み、その所定の長さのデータに関するエラー訂正用符号を生成して付加するECC生成回路とを含み、上記ECC生成回路により、(1)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、外符号の生成、(2)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、内符号の生成、(3)ECCブロック単位のデータのうち上記(1)の外符号部分の、内符号の生成、以上のエラー訂正用符号の生成付加を行なう、デジタルデータ符号化回路において、セクタ単位のデータを、一時記憶メモリに1回アクセスして読み取り、読み取られたデータに関して、EDC生成回路によるエラー検出用符号の生成と、第1のスクランブル回路によるスクランブル処理を、並行して行ない、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、セクタ単位のエラー検出用符号と、スクランブルされたデータとに基づいて、上記ECC生成回路により、該セクタ単位のデータに関する上記(2)の内符号を生成し、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、スクランブルされたデータと、セクタ単位のエラー検出用符号と、上記内符号とを、第1の記憶手段に書き込み、上記ID生成付加、IDのエラー検出用符号生成付加、データのスクランブル、セクタのエラー検出用符号生成付加、及び内符号生成付加を、ECCブロック分行ない、続いてECCブロックのデータに関して、一時記憶メモリからデータを読み取りつつ、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(1)の外符号を生成し、作成された外符号を一時記憶メモリに書き込み、更に、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(3)の内符号を生成し、作成された内符号を一時記憶メモリに書き込む、ことを特徴とする、デジタルデータ符号化方法

請求項5

データをスクランブルする第2のスクランブル回路と、一時記憶メモリと、セクタ単位のデータに、IDと、該IDのエラー検出用符号とを生成し付加するID生成回路と、セクタ単位にデータをデスクランブルするデスクランブル回路と、上記のデスクランブルされたセクタ単位のデータから、エラー検出用符号を生成し付加するEDC生成回路と、所定の長さで区切られたデータストリームを順次読み、その所定の長さのデータに関するエラー訂正用符号を生成して付加するECC生成回路とを含み、上記ECC生成回路により、(1)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、外符号の生成、(2)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、内符号の生成、(3)ECCブロック単位のデータのうち上記(1)の外符号部分の、内符号の生成、以上のエラー訂正用符号の生成付加を行なう、デジタルデータ符号化回路において、一時記憶メモリには第2のスクランブル回路によりスクランブルされたデータが書き込まれ、スクランブルされたセクタ単位のデータを、一時記憶メモリに1回アクセスして読み取り、読み取られたデータに関して、デスクランブル回路によりデスクランブルを施した上で、EDC生成回路によりエラー検出用符号を生成し、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、スクランブルされたデータと、セクタ単位のエラー検出用符号とに基づいて、上記ECC生成回路により、該セクタ単位のデータに関する上記(2)の内符号を生成し、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、スクランブルされたデータと、セクタ単位のエラー検出用符号と、上記内符号とを、一時記憶メモリに書き込み、上記ID生成付加、IDのエラー検出用符号生成付加、データのスクランブル、セクタのエラー検出用符号生成付加、及び内符号生成付加を、ECCブロック分行ない、続いてECCブロックのデータに関して、一時記憶メモリからデータを読み取りつつ、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(1)の外符号を生成し、作成された外符号を一時記憶メモリに書き込み、更に、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(3)の内符号を生成し、作成された内符号を一時記憶メモリに書き込む、ことを特徴とする、デジタルデータ符号化方法。

技術分野

0001

デジタルデータ記録媒体、特に、DVD(Digital Video Disc)への記録時における符号化回路符号化方法、及び該符号化回路を備える記録装置に関する。

背景技術

0002

記憶手段として利用されるDVDにおいて、記録データは、通常、図3に示すようなECC(Error Correction Code)ブロック構造を備える。このECCブロック構造は、短時間の大容量データ転送という目的に適うものである。ECCブロック構造は、大きさ2064バイトのデータセクタを16個含む。各データセクタの構造は、図4に示される。

0003

ホストコンピュータからDVDに書き込まれるべきユーザデータは2048バイト毎に分けられる。その分けられた2048バイトについて、各データセクタのアドレス情報とそのセクタ素性とを表すIDの4バイト、IDのエラー検出符号であるIEDの2バイト、リザーブ領域としてRSVの6バイト、セクタに対するエラー検出符号であるEDC(Error Detection Code)の4バイト、合計で16バイトが付加され、データセクタとなる。従って、各データセクタは、2048+16=2064バイトで構成されている。そして、このデータセクタは、後述するエラー訂正のためのパリティビットを符号化するために、172バイト×12行のデータ構造図4)に分割される。

0004

ここで、図4に示すように、2048バイトのユーザデータ内の個々の相対アドレスは、「D0」から「D2047」までの表記により表される。D0からD159までのデータは1行目、D160からD331までのデータは2行目、・・・D1708からD1879までのデータは11行目、D1880からD2047までのデータは12行目に、分割される。

0005

大容量のデータを扱うDVDへの記録データには、データの信頼性を向上させるために、エラー訂正符号(ECC)が計算されて付加される。即ち、16のデータセクタを一つの固まり(ブロック)とし、この16セクタのブロックに対して、リードソロモン符号である積符号を求め、それらをエラー訂正符号(ECC)として付加し使用する。このようにエラー訂正符号の計算が行われる単位であるブロックが、「ECCブロック」と呼ばれる。

0006

ECCブロックの積符号化では、まず縦方向(列方向)のバイト列ごとに符号化を行い、得られた16バイトのECC符号を、関連する列の後に付加する。付加されるECC符号の全体(16バイト×172バイト)は、PO(Parity of Outer;外符号)部と呼ばれている(図3参照)。

0007

次に、ECCブロックの横方向(行方向)について、バイト行ごとに符号化を行い、得られた10バイトのECC符号を、関連する行の後に付加する。付加されるECC符号の全体(10バイト×208行)は、PI(Parity ofInner;内符号)部と呼ばれている(図3参照)。図3においても示されているように、PI部には、PO部に関するPIパリティ図3のPI−2部分)も存在する。

0008

その後、ECCブロックをDVDに記録するときは、周知のように1つのECCブロックを16の物理セクタに変換する。この物理セクタは、まず、上述したデータセクタ2064バイト(172バイト×12行)に該データセクタに対応するPI部を加えた12行と、それに続けてPO部の1行を抜き出して付加した182バイト×13行の2336バイトを構成し(このことは、一般に「インターリーブする」と呼ばれる。)、次に、これを91バイトの「SYNC Frame」に26等分して、そのそれぞれの「Sync Frame」の先頭に2バイト分のシンク(Sync)コードを付加して2418バイトの物理セクタを得る。このようにして得られる物理セクタに必要な変調処理を行ったものをディスク書込むことによってDVDへの記録が行われる(図5参照)。

0009

ホストコンピュータから転送されるユーザデータを符号化し、変調するまでの、上記の信号処理過程においては、データの一時記憶領域として外部記憶メモリ(例えば、DRAM)の利用が不可欠である。次に、以下において、従来技術におけるその過程とそこで利用される外部記憶メモリへのアクセス量について、ECCブロック単位に着目して、説明する。

0010

(1)まず、ホストコンピュータから送られるユーザデータを、外部記憶メモリへのアクセス処理を管理するバッファマネジャを介して、2Kバイト(1データセクタ)ずつ外部記憶メモリに格納する。この格納作業が16データセクタに関して行なわれる。このとき、外部記憶メモリへのアクセス量は、2048バイトの書き込み×16セクタ=32768バイト(数字)となる。

0011

(2)次に、各データセクタに対して、ID(4バイト)、IED(2バイト)、RSV(6バイト)の付加を行う。このとき、外部記憶メモリへのアクセス量は、
・12バイトの書き込み×16セクタ=192バイト(数字)
となる。

0012

(3)次に、各データセクタに対して、EDCコード演算及びその付加を行う。EDCコードの演算においては、周知の技術を利用する。各データセクタにおいて先頭から2060バイトまでのデータを基礎にしてEDCコードを求める演算がなされ、導出された4バイトのEDCコードは、各データセクタの末尾アドレス上に付加される。このとき、外部記憶メモリへのアクセス量は、
・(2060バイトの読み取り+4バイトの書き込み)×16セクタ=33024バイト(数字)
となる。

0013

(4)次に、ユーザデータ(2048バイト×16セクタ)に対するスクランブル処理が行われる。スクランブルについては、周知の技術を利用する。読み取ったユーザデータをスクランブルし外部記憶メモリへ書き戻す。このとき、外部記憶メモリへのアクセス量は、
・(2048バイトの読み取りと書き込み)×16セクタ=65536バイト(数字)
となる。

0014

(5)次に、スクランブル処理が終了した16セクタのデータにおいて、バイト列毎に演算して得られるPO部の、パリティ演算と付加を行う。このとき、外部記憶メモリへのアクセス量は、
・(192バイトの読み取りと16バイトのパリティ書き込み)×172列=35776バイト(数字)
となる。

0015

(6)次に、スクランブル処理が終了した16セクタのデータ、及び上記(5)において付加されたPO部データにおいて、バイト行毎に演算して得られるPI部のパリティ演算と付加を行う。このとき、外部記憶メモリへのアクセス量は、
・(172バイトの読み取りと10バイトのパリティ書き込み)×208行=37856バイト(数字)
となる。この「208行」は、ユーザデータ192行とPO部データ10行とから、構成される。

0016

(7)PO部とPI部とのパリティが付加された16データセクタに対して、インターリーブしシンクコードを付加して、さらに8−16変調処理を行う。8−16変調処理に委ねるに際しての、外部記憶メモリへのアクセス量は、
・(2366バイトの読み取り)×16セクタ=37856バイト(数字)
となる。

0017

以上のような従来技術での信号処理過程では、1つのECCブロックの信号処理を終えてディスク(DVD)へ書き込むべきデータを生成するまでには、外部記憶メモリへのデータアクセス量が膨大となる。例えば、上記の例では、総アクセス量(即ち、数字から数字までの総和)は、
・243008バイト(数字)
となる。

0018

ところで、DVDの記録時の標準速度一倍速)におけるECCブロック周期は、規格上、約(1/42)秒(周波数;約42Hz)と取り決められている。即ち、ディスク上に上記ECCブロックを1ブロックだけ書き込む時間は、約(1/42)秒である。このECCブロック周期内で、上記「243008バイト」(数字)のデータ量が外部記憶メモリ上でアクセス(書き込み又は読み取り)されなければならないことになる。

0019

現在汎用利用される外部記憶メモリを使用すると、例えば、アクセスタイムが50ns(ナノ秒)程度のDRAMを使用して16ビット幅でアクセスすると、DRAMに対するバンド幅単位時間当りで、最大でどれだけのデータ量をアクセスできるかを表す数字)は、精々約30−40Mバイト/秒である。つまり、上記のECCブロック周期内では、30−40Mバイト/42=約1Mバイト弱(数字)のアクセスが可能である。この数字と、上記数字「243008バイト」とを比較すると、
・「数字」>「数字」
であるから、この場合(即ち、一倍速時)では問題は生じない。

0020

しかし、今後、DVDへの記録の速度を、CD(Compact Disk)への記録処理高速化したのと同様に、高速化させるとするならば、単位時間当りに外部記憶メモリでアクセス処理すべきデータ量を増大させなければならない。すると、上記「数字」が増大することになるが、従来の技術では単位時間当りのアクセス処理可能データ量は、上記「数字」以下に限定されている。つまり、従来の技術を用いた上記のような信号処理過程およびシステムでは、外部記憶メモリへのアクセス処理が律速段階になってしまい、DVD記録高速化は不可能であるという問題点が生じる。

0021

上記問題点を解決する一つの方策として、外部に記憶メモリを設けるのではなく、信号処理過程の回路(例えば、図1における信号処理回路4)の内部に記憶メモリを配してバンド幅を大きくする方策が考案されている。しかし、この方策では外部記憶メモリを配置するよりもコスト面で高価になり、効率的で安価なDVD記録装置(システム)を提供するという趣旨には反することになる。

0022

特開平10−126279号や特開平10—261263号において、一時記憶手段(一時外部記憶メモリ)へのアクセス量を軽減する方法が記載されている。しかし、いずれもデジタル記録データを再生する場合に主眼をおいて、アクセス量軽減を考察している。デジタルデータを記録するときに構成可能な手順の特性を、生かしたものではない。

発明が解決しようとする課題

0023

従って、本発明の目的は、DVDへの書込みの速度を高めるために、外部記憶メモリへのアクセス量を極力抑えるシステムを提供すること、及びそのシステムを用いた効率的で安価なDVD記録装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0024

本発明は、かかる目的を達成するためになされたものである。第1の発明に係るデジタルデータ符号化回路は、一時記憶メモリと、セクタ単位のデータに、IDと、該IDのエラー検出用符号とを生成し付加するID生成回路と、セクタ単位のデータのエラー検出用符号を生成し付加するEDC生成回路と、セクタ単位にデータをスクランブルする第1のスクランブル回路と、所定の長さで区切られたデータストリームを順次読み、その所定の長さのデータに関するエラー訂正用符号を生成して付加するECC生成回路とを含み、上記ECC生成回路により、(1)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、外符号の生成、(2)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、内符号の生成、(3)ECCブロック単位のデータのうち上記(1)の外符号部分の、内符号の生成、以上のエラー訂正用符号の生成付加を行なうものである。このデジタルデータ符号化回路において、セクタ単位のデータを、一時記憶メモリに1回アクセスして読み取り、読み取られたデータに関して、EDC生成回路によりエラー検出用符号を生成し、第1のスクランブル回路によりスクランブルを施し、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、セクタ単位のエラー検出用符号と、スクランブルされたデータとに基づいて、上記ECC生成回路により、該セクタ単位のデータに関する上記(2)の内符号を生成し、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、スクランブルされたデータと、セクタ単位のエラー検出用符号と、上記内符号とを、一時記憶メモリに書き込み、上記ID生成付加、IDのエラー検出用符号生成付加、データのスクランブル、セクタのエラー検出用符号生成付加、及び内符号生成付加を、ECCブロック分行ない、続いてECCブロックのデータに関して、一時記憶メモリからデータを読み取りつつ、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(1)の外符号を生成し、作成された外符号を一時記憶メモリに書き込み、更に、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(3)の内符号を生成し、作成された内符号を一時記憶メモリに書き込む、ことを特徴とする。

0025

第2の発明に係るデジタルデータ符号化回路は、データをスクランブルする第2のスクランブル回路と、一時記憶メモリと、セクタ単位のデータに、IDと、該IDのエラー検出用符号とを生成し付加するID生成回路と、セクタ単位にデータをデスクランブルするデスクランブル回路と、上記のデスクランブルされたセクタ単位のデータから、エラー検出用符号を生成し付加するEDC生成回路と、所定の長さで区切られたデータストリームを順次読み、その所定の長さのデータに関するエラー訂正用符号を生成して付加するECC生成回路とを含み、上記ECC生成回路により、(1)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、外符号の生成、(2)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、内符号の生成、(3)ECCブロック単位のデータのうち上記(1)の外符号部分の、内符号の生成、以上のエラー訂正用符号の生成付加を行なうものである。このデジタルデータ符号化回路において、一時記憶メモリには第2のスクランブル回路によりスクランブルされたデータが書き込まれ、スクランブルされたセクタ単位のデータを、一時記憶メモリに1回アクセスして読み取り、読み取られたデータに関して、デスクランブル回路によりデスクランブルを施した上で、EDC生成回路によりエラー検出用符号を生成し、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、スクランブルされたデータと、セクタ単位のエラー検出用符号とに基づいて、上記ECC生成回路により、該セクタ単位のデータに関する上記(2)の内符号を生成し、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、スクランブルされたデータと、セクタ単位のエラー検出用符号と、上記内符号とを、一時記憶メモリに書き込み、上記ID生成付加、IDのエラー検出用符号生成付加、データのスクランブル、セクタのエラー検出用符号生成付加、及び内符号生成付加を、ECCブロック分行ない、続いてECCブロックのデータに関して、一時記憶メモリからデータを読み取りつつ、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(1)の外符号を生成し、作成された外符号を一時記憶メモリに書き込み、更に、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(3)の内符号を生成し、作成された内符号を一時記憶メモリに書き込む、ことを特徴とする。

0026

第3の発明に係る記録装置は、第1の発明または第2の発明のデジタルデータ符号化回路を有することを特徴とする。

0027

第4の発明に係るデジタルデータ符号化方法は、一時記憶メモリと、セクタ単位のデータに、IDと、該IDのエラー検出用符号とを生成し付加するID生成回路と、セクタ単位のデータのエラー検出用符号を生成し付加するEDC生成回路と、セクタ単位にデータをスクランブルする第1のスクランブル回路と、所定の長さで区切られたデータストリームを順次読み、その所定の長さのデータに関するエラー訂正用符号を生成して付加するECC生成回路とを含み、上記ECC生成回路により、(1)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、外符号の生成、(2)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、内符号の生成、(3)ECCブロック単位のデータのうち上記(1)の外符号部分の、内符号の生成、以上のエラー訂正用符号の生成付加を行なう、デジタルデータ符号化回路において、セクタ単位のデータを、一時記憶メモリに1回アクセスして読み取り、読み取られたデータに関して、EDC生成回路によるエラー検出用符号の生成と、第1のスクランブル回路によるスクランブル処理を、並行して行ない、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、セクタ単位のエラー検出用符号と、スクランブルされたデータとに基づいて、上記ECC生成回路により、該セクタ単位のデータに関する上記(2)の内符号を生成し、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、スクランブルされたデータと、セクタ単位のエラー検出用符号と、上記内符号とを、第1の記憶手段に書き込み、上記ID生成付加、IDのエラー検出用符号生成付加、データのスクランブル、セクタのエラー検出用符号生成付加、及び内符号生成付加を、ECCブロック分行ない、続いてECCブロックのデータに関して、一時記憶メモリからデータを読み取りつつ、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(1)の外符号を生成し、作成された外符号を一時記憶メモリに書き込み、更に、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(3)の内符号を生成し、作成された内符号を一時記憶メモリに書き込む、ことを特徴とする。

0028

第5の発明に係るデジタルデータ符号化方法は、データをスクランブルする第2のスクランブル回路と、一時記憶メモリと、セクタ単位のデータに、IDと、該IDのエラー検出用符号とを生成し付加するID生成回路と、セクタ単位にデータをデスクランブルするデスクランブル回路と、上記のデスクランブルされたセクタ単位のデータから、エラー検出用符号を生成し付加するEDC生成回路と、所定の長さで区切られたデータストリームを順次読み、その所定の長さのデータに関するエラー訂正用符号を生成して付加するECC生成回路とを含み、上記ECC生成回路により、(1)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、外符号の生成、(2)ECCブロック単位のデータのうちユーザデータ部分の、内符号の生成、(3)ECCブロック単位のデータのうち上記(1)の外符号部分の、内符号の生成、以上のエラー訂正用符号の生成付加を行なう、デジタルデータ符号化回路において、一時記憶メモリには第2のスクランブル回路によりスクランブルされたデータが書き込まれ、スクランブルされたセクタ単位のデータを、一時記憶メモリに1回アクセスして読み取り、読み取られたデータに関して、デスクランブル回路によりデスクランブルを施した上で、EDC生成回路によりエラー検出用符号を生成し、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、スクランブルされたデータと、セクタ単位のエラー検出用符号とに基づいて、上記ECC生成回路により、該セクタ単位のデータに関する上記(2)の内符号を生成し、上記のIDと、該IDのエラー検出用符号と、スクランブルされたデータと、セクタ単位のエラー検出用符号と、上記内符号とを、一時記憶メモリに書き込み、上記ID生成付加、IDのエラー検出用符号生成付加、データのスクランブル、セクタのエラー検出用符号生成付加、及び内符号生成付加を、ECCブロック分行ない、続いてECCブロックのデータに関して、一時記憶メモリからデータを読み取りつつ、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(1)の外符号を生成し、作成された外符号を一時記憶メモリに書き込み、更に、上記ECC生成回路により、該ECCブロック単位のデータに関する上記(3)の内符号を生成し、作成された内符号を一時記憶メモリに書き込む、ことを特徴とする。

発明を実施するための最良の形態

0029

以下において、添付の図面を参照しつつ、本発明に係る好適な実施形態を説明する。

0030

図1は、本発明に係る第1の実施形態であるDVD記録システム2のブロック図を示す。該記録システム2は、主として信号処理回路4において稼動し、制御部(CPU)6から動作の指示を受ける。信号処理回路4は、DVDに記録すべきユーザデータをホストコンピュータ8から受け取り、適宜外部記憶メモリ10を利用して該ユーザデータを変換し、8−16変調回路12を経て出力する。

0031

信号処理回路4は、ホストコンピュータ8とのデータのインタフェース部であるホストインタフェースブロック14と、外部記憶メモリ10へのアクセス処理を管理するバッファ・マネジャ16と、符号化ブロック18と、8−16変調を行なう8−16変調回路12とから構成される。さらに、符号化ブロック18は、バッファ・マネジャ16を介して、ホストインタフェースブロック14、外部記憶メモリ10及び8−16変調回路12とデータをやりとりし、その内部にID・IED・RSV生成回路20、シフトレジスタ22、EDC生成回路24、スクランブル回路26、及びパリティ生成回路28を備える。ID・IED・RSV生成回路20、シフトレジスタ22、EDC生成回路24、スクランブル回路26、及びパリティ生成回路28の詳細については、後で説明する。

0032

図1に示されるブロック図を用いて、信号処理回路4がユーザデータを変換し最後に8−16変調するまでの順序を説明する。

0033

まず、ホストから転送されるユーザデータはホストインタフェースブロック14を介し、バッファ・マネジャ16を介して外部記憶メモリ10に書き込まれる。

0034

(2Kバイト×16セクタ=)32Kバイトのデータが外部記憶メモリ10に蓄えられた時点で、信号処理回路4を制御する制御部(CPU)6は、符号化ブロック18に対して符号化命令発行する。符号化ブロック18が符号化命令を受け取ると、符号化ブロック18内のID・IED・RSV生成回路20が、各々のデータセクタに対して、まず、IDの生成を行い外部記憶メモリ10の該当アドレス部分に書き込む。

0035

この時、IDの生成を信号処理回路4で行うか、行わないかをCPU6から選択できるようにしてもよい。また、IDの中のアドレス情報は信号処理回路4で自動生成されるようにするか、特定の内部レジスタ(図示せず。)に設定された値を使用するか、CPU6から選択できるようにしてもよい。

0036

続いて、上記と同様に、ID・IED・RSV生成回路20が、IDのエラー検出符号であるIEDを生成して外部記憶メモリ10の該当アドレス部分に書き込む。このとき、IEDの生成、付加を実行するか、実行せずに外部記憶メモリ10上の値を以降の符号化にそのまま使用するか、を選択できるようにしてもよい。

0037

更に上記と同様に、特定の内部レジスタ(図示せず。)に設定されたRSVを外部記憶メモリ10の該当アドレス部位に書き込む。このとき、RSVの付加を実行するか、実行せずに外部記憶メモリ10上の値を以降の符号化に使用するか、を選択できるようにしてもよい。

0038

ID、IED、RSVの付加が終了した後、符号化ブロック18は、外部記憶メモリ10からユーザデータを、データセクタ単位毎に、先頭から内部のシフトレジスタ20に順次取り込んでいく。

0039

シフトレジスタ22に取り込まれたデータは、スクランブル回路26とEDC生成回路24とに、同時に供給される。IDを含む最初の12バイトは、後段のパリティ生成回路28にも同時に供給される。このとき、EDC生成回路24に供給されるデータはID、IED、RSVの12バイトとユーザデータの先頭D0(即ち、1バイト目)からD2047(即ち、2048バイト目)までである。それらデータから4バイトのEDCコードが生成される。生成されたEDCコードは、後段のパリティ生成回路28に適宜のタイミングで供給される。また、このとき、スクランブル回路26に供給されるデータは、ユーザデータの先頭D0からD2047までの2048バイトである。それらデータに関してスクランブルが行われ、スクランブルされたデータは、後段のパリティ生成回路28に適宜のタイミングで供給される。

0040

即ち、後段のパリティ生成回路28に供給されるデータは、図4に示されるデータセクタの観点からみると、以下のように構成される。
◎シフトレジスタ22からの最初の12バイト(ID、IED、RSV)とスクランブル回路26からのD0からD159までの160バイトとにより1行目が構成され、
◎スクランブル回路26からのD160からD331までの172バイトにより2行目が構成され、以下同様にして3行目から11行目までが構成され、
◎そしてスクランブル回路26からのD1880からD2047までの168バイトとEDC生成回路24からの4バイトとにより12行目が構成される。

0041

パリティ生成回路28では、上記のように供給された12行(×172バイト)に基づいて行毎に10バイトのPIパリティが生成される。この処理で生成されるPIパリティは、ユーザデータ(172バイト×12行)に対するものであるから、図1に示されるPI−1部のパリティである。生成されたPIパリティは供給される172バイトの行毎にパリティ位置に付加される。行データはPIパリティが付加され順次シフトレジスタ22へ戻され、更に12行分が外部記憶メモリ10へバッファ・マネジャ16を介して書き戻される。

0042

従来技術における信号処理過程では、(3)EDCコードの演算と、(4)スクランブル処理と、(6)PIパリティ生成とにおいて、それぞれ別々に外部記憶メモリ10のユーザデータを読み取る(即ち、都合略3回読み取る)が、本発明に係る第1の実施形態では、外部記憶メモリ10への1回の読み取りで済ませている。また、従来技術における信号処理過程では、(5)POパリティ生成を行なってからその後(6)PIパリティ生成を行なうのであるが、後でも説明するように本発明に係る第1の実施形態では、(6)PIパリティ生成を行ないその後(5)POパリティ生成を行なう。仮に、POパリティ生成をPIパリティ生成よりも先に行なおうとすると、(3)EDCコード演算と(4)スクランブル処理の後に、必ず一旦外部記憶メモリ10にデータを書き込む処理を設けなければならない。即ち、POパリティ生成を先に行なうのではなく、PIパリティ生成を先に行なうことにより、上記のように従来技術での3回の読み取りが1回の読み取りに減少する。

0043

デジタル記録データを再生する装置、例えばDVDを再生する装置においては、まず、ECCブロックにおける列方向にデータを読みそれと該列に備わるPOパリティとを比較して、必要であればデータを訂正し、続いて、ECCブロックの行方向にデータを読みそれと該行に備わるPIパリティとを比較して、更に必要であればデータを訂正する。図6に示すように、例えば、CD40に損傷42(等)が加えられてしまうような場合、(ECCブロックにおける)行方向に連続してデータ(ビット値)が損なわれる可能性が、(ECCブロックにおける)列方向に連続してデータが損なわれる可能性に比べて、大幅に高いため、まず列方向のデータチェックによりデータ訂正を行なうことが合理的であるからである。従って、デジタル記録データの再生装置においては、列方向及びPOパリティに係る処理を先行させるのであるが、本発明のようにデジタルデータの記録装置においては、かかるような合理性は存在せず、従って、別の観点、即ち、外部記憶メモリへのアクセス量を減少させるという観点からは、行方向及びPIパリティに係る処理を先行させることが合理的である。このように本発明は、デジタルデータを記録するときに構成可能な手順の特性を生かしたものである。。

0044

符号化ブロック18が外部記憶メモリ10からユーザデータをシフトレジスタ22に順次取り込み、スクランブル処理、EDCコードの生成付加、及びPIパリティの生成付加するまでを、16データセクタ分(即ち、1ECCブロック分に相当)繰り返す。このことにより、1ECCブロックについて、(2)ID,IED,RSVの付加、(3)EDCコードの生成、付加、(4)ユーザデータのスクランブル処理、(6)PIパリティの大部分(即ちPI−1パリティ部分)の生成、付加が終了したことになる。

0045

次に、書き戻したブロックデータ(32Kバイト)について、POパリティを生成付加する。バッファ・マネジャ16を介して、バイト列方向にデータを順次読み出して、シフトレジスタ22に取り込む。シフトレジスタ22に取り込まれたデータは、順次パリティ生成回路28に直接供給されてPOパリティが順次生成され、生成されたパリティは、シフトレジスタ22、バッファ・マネジャ16を介して外部記憶メモリ10へ書き戻される。これらの処理によって、(5)POパリティ(16バイト×172列)の生成、付加が終了したことになる。

0046

最後にPOパリティ部(172バイト×16行)に対するPIパリティ(図1のPI−2部分)を生成するため、外部記憶メモリ10からバッファ・マネジャ16を介して、POパリティ部分を読み取り、シフトレジスタ22からパリティ生成回路28に順次データが供給されて残りのPIパリティが生成され、生成されたパリティはシフトレジスタ22、バッファ・マネジャ16を介して外部記憶メモリ10へ書き戻されて、全ての符号化処理が終了する。

0047

符号化処理が終了したデータは、バッファ・マネジャ16を介して8−16変調回路12に読み出され、順次8−16変調が行われて外部のディスク書きこみ部に渡されディスク(DVD)に記録される。8−16変調処理については、公知のものを利用するため説明を省略する。

0048

図2は、本発明に係る第2の実施形態であるDVD記録システム2’のブロック図を示す。このブロック図における信号処理回路4では、ホストインタフェースブロック14とバッファ・マネジャ16との間に、第2のスクランブル回路30が配される。即ち、ホストコンピュータ8から受け取ったデータを、ホストインターフェースブロック14を介し、バッファ・マネジャ16を介して外部記憶メモリ10へ格納する段階で第2のスクランブル回路30に通過させ、まずスクランブル処理を終了させてしまう。よって、図1に配されているようなシフトレジスタ22とパリティ生成回路28との間のスクランブル回路26が、第2の実施形態では存在せず、PI−1部分(図1参照)のPIパリティ生成のためにパリティ生成回路28に供給されるデータについては、EDCコード4バイト以外はシフトレジスタ22から直接供給される。

0049

但し、EDC生成回路24にてEDCコードを生成する際に、EDC生成回路24にはスクランブル処理を施す前のデータが供給されなければならない。よって、図2に示すように、シフトレジスタ22とその後段のEDC生成回路24との間には、デスクランブル回路32が配されている。

0050

第2の実施形態のDVD記録システム2’において、この第2のスクランブル回路30によるスクランブル処理を行うか否かをCPUにより選択可能とし、第1の実施形態のDVD記録システム2でのスクランブル回路26によるスクランブル処理も実行するか否かを選択可能としてもよい。

0051

これまでの説明においては、記録媒体としてDVDを取り上げてきた。本発明発明は、DVDに限定されず他のデジタル記録媒体、例えばCD(コンパクト・ディスク)などへの記録においても、応用することができる。

0052

上記でも既に述べたが、従来技術における信号処理過程では、(3)EDCコードの演算と、(4)スクランブル処理と、(6)PIパリティ生成とにおいて、それぞれ別々に外部記憶メモリ10のユーザデータ(約32Kバイト)を読み取る(即ち、都合略3回読み取る)が、本発明に係る第1及び第2の実施形態では、外部記憶メモリ10への1回の読み取りの直後に上記3つの処理を行なっている。即ち従来技術では3回必要なところを、1回で済ませている。即ち、
・約32Kバイトの読み取り×2回=約64Kバイト
のアクセス量が減少する。前に記した「数字」の「243008バイト」と比較すると、アクセス総量を(64K/243K)程度、即ち、約3割程度軽減できる。

発明の効果

0053

本発明によると、DVD記憶システムにおいて、一時外部記憶メモリへのアクセス総量を大幅に、即ち約3割程度減らすことができる。よって、従来の技術と略同様のシステム構成ではあるが、安価で効率的な高速処理に対応した記録システムを供給できる。

図面の簡単な説明

0054

図1本発明の第1の実施形態に係るDVD記録システムのブロック図である。
図2本発明の第2の実施形態に係るDVD記録システムのブロック図である。
図3DVDに記録されるデータのECCブロックの構造を示す模式図である。
図4DVDに記録されるデータのデータセクタの構造を示す模式図である。
図5DVDに記録されるデータの物理セクタの構造を示す模式図である。
図6損傷が加えられたコンパクトディスクの平面図である。

--

0055

2・・・DVD記録システム、
4・・・信号処理回路、
6・・・CPU、
8・・・ホストコンピュータ、
10・・・外部記憶メモリ、
12・・・8−16変調回路、
14・・・ホストインタフェースブロック、
16・・・バッファ・マネジャ、
18・・・符号化ブロック、
20・・・ID・IED・RSV生成回路、
22・・・シフトレジスタ、
24・・・EDC生成回路、
26・・・スクランブル回路、
28・・・パリティ生成回路、
30・・・第2のスクランブル回路、
32・・・ディスクランブル回路、
40・・・コンパクトディスク、
42・・・損傷

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