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技術 積層射出成形体及びその製造方法

出願人 三菱樹脂株式会社
発明者 長江洋志
出願日 1999年11月22日 (20年2ヶ月経過) 出願番号 1999-331386
公開日 2001年6月5日 (18年8ヶ月経過) 公開番号 2001-150602
状態 特許登録済
技術分野 積層体(2) プラスチック等の射出成形
主要キーワード 軟質合成樹脂層 硬質合成樹脂層 材料形態 射出成形型内 末端アルコキシ基 射出孔 硬質樹脂層 特性向上剤
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年6月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

触感硬めで比較的滑りやすいという嫌いがあり、表面の手触りをさらに柔らかく改良したり、滑り止め効果を付与することが望まれていた。

解決手段

射出成形樹脂層1の外表面に、軟質合成樹脂層21と硬質合成樹脂層22とを強固に接着してなる積層フィルム2を、軟質合成樹脂層21が表面になるように積層形成してなる積層射出成形体

概要

背景

近年、パーソナルコンピュータキーボードパームレストマウスなどの射出成形体外表面を軟質合成樹脂層で覆うことにより、手触りを改良したり、滑り止め効果を改良することが要望されている。

また、電化製品コントロールパネルやキーボードなどの射出成形体には、窓孔を形成し、その窓孔開口部をプラスチックフィルムで覆い、このプラスチックフィルムを指で押し込むことによりスイッチ操作を行うことができるようにしたものがあり、この場合も指で触る部分の手触りを柔らかく改良したり、滑り止め効果を改良することが要望されている。

これに対して、従来は予めプラスチックフィルムを成形用金型内にセットし、この状態で樹脂を金型内に射出することにより、得られた射出成形体の表面にフィルムが積層された状態になるという、いわゆるフィルムインサート成形が提案され、表面側にポリエチレンテレフタレート樹脂ポリカーボネート樹脂などの基材層を配し、裏面側に接着剤層を配したフィルムを積層形成してなる積層射出成形体が提案されている。

概要

触感硬めで比較的滑りやすいという嫌いがあり、表面の手触りをさらに柔らかく改良したり、滑り止め効果を付与することが望まれていた。

射出成形樹脂層1の外表面に、軟質合成樹脂層21と硬質合成樹脂層22とを強固に接着してなる積層フィルム2を、軟質合成樹脂層21が表面になるように積層形成してなる積層射出成形体。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
4件

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請求項1

射出成形樹脂層外表面に、軟質合成樹脂層硬質合成樹脂層とを強固に接着してなる積層フィルムを、軟質合成樹脂層が表面になるように積層形成してなる積層射出成形体

請求項2

軟質合成樹脂層の一面に硬質合成樹脂を強固に接着し、前記軟質合成樹脂層の他面に保護層を剥離可能に積層してなる積層フィルムを、該積層フィルムの保護層面を型面に向けて射出成形型内にセットし、前記積層フィルムの硬質樹脂層側に射出成形して合成樹脂層を形成することを特徴とする積層射出成形体の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、軟質合成樹脂層が表面になるようにした積層射出成形体に関する。

背景技術

0002

近年、パーソナルコンピュータキーボードパームレストマウスなどの射出成形体の外表面を軟質合成樹脂層で覆うことにより、手触りを改良したり、滑り止め効果を改良することが要望されている。

0003

また、電化製品コントロールパネルやキーボードなどの射出成形体には、窓孔を形成し、その窓孔開口部をプラスチックフィルムで覆い、このプラスチックフィルムを指で押し込むことによりスイッチ操作を行うことができるようにしたものがあり、この場合も指で触る部分の手触りを柔らかく改良したり、滑り止め効果を改良することが要望されている。

0004

これに対して、従来は予めプラスチックフィルムを成形用金型内にセットし、この状態で樹脂を金型内に射出することにより、得られた射出成形体の表面にフィルムが積層された状態になるという、いわゆるフィルムインサート成形が提案され、表面側にポリエチレンテレフタレート樹脂ポリカーボネート樹脂などの基材層を配し、裏面側に接着剤層を配したフィルムを積層形成してなる積層射出成形体が提案されている。

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら上記従来の積層射出成形体では、印刷処理を施したフィルムを用いることにより優れた表面概観を与えることができるという効果があるものの、表面側に現れる基材層はポリエチレンテレフタレート樹脂やポリカーボネート樹脂などの硬質樹脂を使用するものなので触感硬めで比較的滑りやすいという嫌いがあり、表面の手触りをさらに柔らかく改良したり、滑り止め効果を付与することが望まれていた。

0006

本発明は、上記課題を解決せんとするもので、射出成形樹脂層の外表面に、軟質合成樹脂層と硬質合成樹脂層とを強固に接着してなる積層フィルムを、軟質合成樹脂層が表面になるように積層形成してなる積層射出成形体であり、このことにより、表面の手触りの柔らかい、しかも滑り止め効果に優れた射出成形樹脂層を得ることができる。

0007

また本発明は、軟質合成樹脂層の一面に硬質合成樹脂を強固に接着し、前記軟質合成樹脂層の他面に保護層を剥離可能に積層してなる積層フィルムを、該積層フィルムの保護層面を型面に向けて射出成形型内にセットし、前記積層フィルムの硬質樹脂層側に射出成形して合成樹脂層を形成することを特徴とする積層射出成形体の製造方法に関するものであり、この事により、硬質合成樹脂層の剛性により積層フィルム全体の取扱がやりやすく、軟質合成樹脂層に傷をつけたりする恐れもなく、表面の手触りの柔らかい、しかも滑り止め効果に優れた射出成形樹脂層を得ることができる。

0008

以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。

0009

図1は本発明の積層射出成形体の一例を示す概略の正面断面図、図2は本発明の積層射出成形体の製造方法の一例を説明するための概略の正面断面図である。

0010

本発明は、図1に示すように射出成形樹脂層1の外表面に、軟質合成樹脂層21と硬質合成樹脂層22とを強固に接着してなる積層フィルム2を、軟質合成樹脂層21が表面になるように積層形成してなる積層射出成形体である。

0011

本発明において射出成形樹脂層1としては、ハイインパクトポリスチレン樹脂アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体樹脂アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂などの樹脂を、射出成形して得られるものである。

0012

本発明において軟質合成樹脂層21としては、ゴム弾性を有し、滑りにくい樹脂であればよいが、耐久性外観の点から材料形態としてはシリコーンゴムが好適である。シリコーンゴムとしてはジメチルシロキサンを主なモノマー成分としたポリジメチルシロキサンを主成分とした組成物からなる電子線架橋型シリコーンゴム、ミラブル型シリコーンゴム液状硬化型シリコーンゴム等のゴムが好ましい。

0013

ジメチルシロキサンを主なモノマー成分としたポリジメチルシロキサンにおける他のモノマー成分としては、メチル基のひとつないしは二つ(末端についてはひとつないしは三つ)をビニル基フェニル基、(長鎖アルキル基フルオロアルキル基ヒドロキシル基(=シラノール基)、アミノ基、グリシジル基アルコキシ基塩素水素等で置換したモノマーが応用できる。

0014

シリコーン単独では成しえない特性例えば加工性耐熱性機械物性接着性難燃性信頼性等を補助する目的でポリジメチルシロキサン以外の充填材加硫剤特性向上剤などの成分を添加してもよい。

0015

充填材としてはシリカけいそう土石英粉炭酸カルシウムシリコーンレジンカーボン等が用いられる。また加硫剤としては有機過酸化物変性シラン変性シロキサンアルコキシシラン白金化合物等が用いられ、硬化性の調整のため反応抑制剤としてアセチレンアルコール、環状メチルビニルシロキサン等が用いられる。また特性向上剤としては末端シラノール基あるいは末端アルコキシ基含有低粘度シリコーンオイル・シリコーンレジン、シラン化合物(以上加工助剤)、鉄、ニッケル等の金属酸化物金属有機酸塩(以上耐熱向上剤酸化カルシウム酸化バリウム等の酸受容体(以上加戻り防止剤)白金化合物、酸化鉄酸化チタン、カーボン(以上難燃性付与剤シランカップリング剤(以上接着向上剤)等が用いられる。

0016

この軟質合成樹脂層21の厚さとしては、30〜500μmが好ましく使用できる。30μm未満では滑り止め効果はあるが幾分柔らかさが不十分であり、500μmを越えると、材料コストが上昇する嫌いがある。

0017

本発明において、硬質合成樹脂層22としては、ポリエチレンテレフタレートポリプロピレンポリスチレンなどの二軸延伸フィルムを使用することができ、中でもポリエチレンテレフタレートの二軸延伸フィルムが強度が大きいとともに、剛性が高くてスイッチに使用したときのクリック感復元力富むことから最も好ましい。

0018

また本発明は図2に示すように、軟質合成樹脂層21の一面に硬質合成樹脂層22を強固に接着し、前記軟質合成樹脂層21の他面に保護層23を剥離可能に積層してなる積層フィルム20を、該積層フィルム20の保護層23面を型面40に向けて射出成形型内4にセットし、前記積層フィルム20の硬質合成樹脂層22側に射出成形して射出成形樹脂層1を形成することを特徴とする積層射出成形体の製造方法である。

0019

軟質合成樹脂層21の一面に硬質合成樹脂層22を強固に接着し、他面に保護層23を剥離可能に積層するためには、例えば、硬質合成樹脂層22としては例えば厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートの二軸延伸フィルムに、ポリウレタン系樹脂あるいは非晶性ポリエステル系樹脂を主成分とする接着性下塗り剤塗布乾燥し、これに未架橋状態の電子線架橋型シリコーン樹脂を積層し、この未架橋状態のシリコーン樹脂の表面にさらにポリエチレンテレフタレートの二軸延伸フィルムなどからなる保護層23を圧着し、その後電子線照射して前記シリコーン樹脂を架橋硬化させてシリコーンゴムからなる軟質合成樹脂層21を有する積層フィルム20を得ることができる。

0020

保護層23は剥離可能であればよいが、好ましい剥離強度としては、20℃の温度下で軟質合成樹脂層21を固定した状態で、保護層23を軟質合成樹脂層21と直角な方向に剥離速度300mm/分で剥離する、いわゆるT型剥離試験を行ったとき、30〜500gf/50mm幅が採用できる。

0021

こうして得られた積層フィルム20を射出成形型4内にセットするのであるが、このとき積層フィルム20の保護層23面を型面40に向けてセットして、前記積層フィルム20の硬質合成樹脂層22側に射出成形して射出成形樹脂層1を形成する事により、成形と同時に前記射出成形樹脂層1が前記硬質合成樹脂層22に強固に融着した積層射出成形体が得られる。

0022

得られた積層射出成形体の最外面に位置する保護層23を剥離すれば、表面に軟質合成樹脂層21が露出し、表面の手触りの柔らかい、しかも滑り止め効果に優れた積層射出成形体を得ることができる。

0023

また、保護層23面を型面40に向けてセットするので、軟質合成樹脂層21が保護され傷つきにくいという利点がある。

0024

この時、射出成形型4の射出側41に開孔用突部42を形成しておき、この部分において射出成形樹脂層1が硬質合成樹脂層22に接触しないようにしておけば、得られる積層射出成形体は射出成形樹脂層1に開孔部10が形成されるがその開口は積層フィルム20により閉止された状態で成形されるため、表面から積層フィルム20を押し込んでスイッチを操作したり、光電などによる表示をしたりでき、また開孔部は密閉されるので水や埃が浸入しないという利点があるので、コンピュータのキーボードや家電操作板に効果的に使用できる。

0025

なお、本発明において保護層23としてはポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの硬質合成樹脂からなる二軸延伸フィルムや、ポリエチレンエチレン酢酸ビニル共重合体などの半硬質合成樹脂あるいは紙の表面をシリコーン系フッ素系などの剥離材コーティングしたもの等が用いられるが、軟質合成樹脂層に対する適当な剥離強度の点から、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの硬質合成樹脂からなる二軸延伸フィルムが好ましく、中でもポリエチレンテレフタレート二軸延伸フィルムが好ましい。

発明の効果

0026

本発明は、射出成形樹脂層の外表面に、軟質合成樹脂層と硬質合成樹脂層とを強固に接着してなる積層フィルムを、軟質合成樹脂層が表面になるように積層形成してなる積層射出成形体であるので、表面の手触りの柔らかい、しかも滑り止め効果に優れた射出成形樹脂層を得ることができる。

0027

また、軟質合成樹脂層の一面に硬質合成樹脂を強固に接着し、前記軟質合成樹脂層の他面に保護層を剥離可能に積層してなる積層フィルムを、該積層フィルムの保護層面を型面に向けて射出成形型内にセットし、前記積層フィルムの硬質樹脂層側に射出成形して射出成形樹脂層を形成することを特徴とする積層射出成形体の製造方法であるので、軟質合成樹脂層に傷をつけたりする恐れもなく、表面の手触りの柔らかい、しかも滑り止め効果に優れた射出成形樹脂層を得ることができる。

0028

以下実施例を挙げて詳細に説明する。

0029

まず、硬質合成樹脂層22としては、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートの二軸延伸フィルムに、ポリウレタン系樹脂を主成分とする接着性下塗り剤を塗布乾燥したものを準備し、さらに保護層23としては、処理をしていない厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートの二軸延伸フィルムを準備した。

0030

準備した2枚のフィルムの間に、未架橋状態の電子線架橋型シリコーン樹脂を挟み込みながら、全体を1対の圧延ロールの間で挟みながら、シリコーン樹脂の厚さが200μmになるように圧延し、その後電子線照射して前記シリコーン樹脂を架橋硬化させてシリコーンゴムからなる軟質合成樹脂層21を有する積層フィルム20を得た。

0031

次いで、得られた積層フィルム20をプレス成形して、スイッチに相当する部分に小凸部201等を備えた所定形状に成形した。このときプレス成形型により圧縮されるにもかかわらず、軟質合成樹脂層21は保護層23に覆われているので、この軟質合成樹脂層21に傷がついたりしないという利点があった。

0032

さらに、プレス成形した積層フィルム20を図2に示す射出成形型4内に、保護層23面を型面40に向けてセットして、射出側型41を閉じ、図示しない押し出し機から溶融したアクリロニトリル−スチレン樹脂を、射出孔411を通して射出し、前記積層フィルム20の硬質合成樹脂層22側に射出成形し、冷却する。

0033

そうするとアクリロニトリル−スチレン樹脂が前記硬質合成樹脂層22に強固に融着するとともに、冷却固化して射出成形樹脂層1を形成する事により、積層射出成形体が得られる。

0034

また、保護層23面を型面40に向けてセットするので、この射出成形工程においても、軟質合成樹脂層21が保護され傷つきにくいという利点がある。

0035

得られた積層射出成形体の最外面に位置する保護層23を剥離すれば、表面に軟質合成樹脂層21が露出し、図1に示すように射出成形樹脂層1の外表面に、軟質合成樹脂層21と硬質合成樹脂層22とを強固に接着してなる積層フィルム2を、軟質合成樹脂層21が表面になるように積層形成してなる積層射出成形体が得られ、表面の手触りの柔らかい、しかも滑り止め効果に優れた射出成形樹脂層を得ることができる。

0036

さらにこの時、射出成形型4の射出側41に開孔用突部42を形成しておき、この部分において射出成形樹脂層1が硬質合成樹脂層22に接触しないようにしておけば、得られる積層射出成形体は射出成形樹脂層1に開孔部10が形成されるがその開口は積層フィルム20により閉止された状態で成形されるため、表面から積層フィルム20を押し込んでスイッチを操作したり、光電などによる表示をしたりでき、また開孔部は密閉されるので水や埃が浸入しないという利点があるので、コンピュータのキーボードや家電の操作板に効果的に使用できる。

図面の簡単な説明

0037

図1本発明の積層射出成形体の一例を示す概略の正面断面図。
図2本発明の積層射出成形体の製造方法の一例を説明するための概略の正面断面図。

--

0038

1射出成形樹脂層
2積層フィルム
20 積層フィルム
21軟質合成樹脂層
22硬質合成樹脂層
23 保護層
4射出成形型
40 型面

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