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技術 釣り用リールの電気部品収納ケース

出願人 株式会社シマノ
発明者 風呂本儀幸
出願日 1999年11月30日 (20年3ヶ月経過) 出願番号 1999-339424
公開日 2001年6月5日 (18年9ヶ月経過) 公開番号 2001-148979
状態 特許登録済
技術分野 魚釣り(3)釣用リール
主要キーワード 両蓋部材 密着部材 コードコネクタ スイッチ開口 装着片 内部外 磁石ホイール 繰り出し長
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年6月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

回路基板の変形を抑えて電気部品収納ケースを確実にシールできるようにする。

解決手段

電動リールカウンターケース4は、スイッチSW1〜SW6を含む電気部品と回路基板36とが収納されたケースであって、ケース本体19と、スイッチ操作部材50〜54と、密着部材55〜59とを備えている。ケース本体には、一面にスイッチ開口27a〜27eが形成され内部にスイッチ開口を囲むような壁面29a〜29eを有するスイッチ収納空間28a〜28eが形成されている。スイッチ操作部材は、スイッチ収納空間内に配置され、スイッチ開口から露出して設けられた操作部50a〜54a、操作部と一体形成され操作部の周囲に拡がる拡大部50b〜54b、及び拡大部の縁部から筒状に延び壁面に接触するシール部50c〜54cを有する。密着部材は、シール部を壁面側に押圧して壁面に密着させる。

概要

背景

釣り用に開発された船釣り用のリールには、カウンターケース電気部品収納ケースの一例)と呼ばれる水深表示を行うためのケースが搭載されているものがある。カウンターケースには、電源オンオフや各種の設定のためのスイッチや液晶表示装置などを含む電気部品と、電気部品を接続するための回路基板とが収納されており、カウンターケースの表面には、スイッチの操作部材を表面に露出するための開口が形成されている。このような釣り用リールのカウンターケースには、海水などの腐食性がある液体が付着しやすいので、開口から内部の電気回路に液体が浸入しないようにするために、ケースを防水構造にする必要がある。

従来の防水構造を有するカウンターケースは、一般に、リール本体に装着され内部に空間が形成されたケース本体と、スイッチの操作を行うための操作部を有するスイッチ操作部材とを有しており、スイッチ操作部材でケース内部をシールしている。スイッチ操作部材は、操作部と、操作部と一体形成され操作部の周囲に拡がり操作部を回路基板から離反する側に付勢するシール部とを有している。ケース本体は、リール本体に装着される下ケースと、下ケースに装着される上ケースとを有し、上ケースには、スイッチ操作部材の操作部が露出する開口が形成され、内部には開口を囲むような壁面を有するスイッチ操作部材を収納するための収納空間が形成されている。

このような構成の釣り用リールのカウンターケースでは、壁面の先端と回路基板との間でスイッチ操作部材のシール部を挟むことによってケース内部をシールし、開口から回路基板への液体の浸入を防止している。そして、壁面と回路基板との間でシール部を確実に挟むために、回路基板は収納空間の周囲で上ケースに複数箇所でねじ止めされている。

概要

回路基板の変形を抑えて電気部品収納ケースを確実にシールできるようにする。

電動リールのカウンターケース4は、スイッチSW1〜SW6を含む電気部品と回路基板36とが収納されたケースであって、ケース本体19と、スイッチ操作部材50〜54と、密着部材55〜59とを備えている。ケース本体には、一面にスイッチ開口27a〜27eが形成され内部にスイッチ開口を囲むような壁面29a〜29eを有するスイッチ収納空間28a〜28eが形成されている。スイッチ操作部材は、スイッチ収納空間内に配置され、スイッチ開口から露出して設けられた操作部50a〜54a、操作部と一体形成され操作部の周囲に拡がる拡大部50b〜54b、及び拡大部の縁部から筒状に延び壁面に接触するシール部50c〜54cを有する。密着部材は、シール部を壁面側に押圧して壁面に密着させる。

目的

本発明の課題は、回路基板の変形を抑えて電気部品収納ケースを確実にシールできるようにすることにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

この技術が所属する分野

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請求項1

釣り用リールのリール本体に装着され、リール操作のためのスイッチを含む電気部品と前記電気部品を接続するための回路基板とが収納された釣り用リールの電気部品収納ケースであって、前記リール本体に装着され、一面に開口が形成され内部に前記開口を囲むような壁面を有する収納空間が形成されたケース本体と、前記収納空間内部に配置され、前記スイッチの操作を行うために前記開口から露出して設けられた操作部、前記操作部の周囲に拡がる可撓性を有する拡大部、及び前記拡大部の縁部から筒状に延び前記壁面に接触するシール部を有するスイッチ操作部材と、前記シール部を前記壁面側に押圧して前記壁面に密着させるための密着部材と、を備えた釣り用リールの電気部品収納ケース。

請求項2

前記拡大部は、前記操作部を前記回路基板から離反する方向に付勢する、請求項1に記載の釣り用リールの電気部品収納ケース。

請求項3

前記スイッチは複数設けられ、前記スイッチ操作部材は、複数の前記操作部と、複数の前記操作部をつないで周囲に延びる前記拡大部と、前記拡大部の縁部から前記回路基板に向かって延びる前記シール部とを有する、請求項1又は2に記載の釣り用リールの電気部品収納ケース。

請求項4

前記スイッチ操作部材は、一体成形された絶縁性を有する合成樹脂弾性体製である、請求項1から3のいずれかに記載の釣り用リールの電気部品収納ケース。

請求項5

前記密着部材は、弾性を有する金属製の筒状部材である、請求項1から4のいずれかに記載の釣り用リールの電気部品収納ケース。

請求項6

前記ケース本体は、前記リール本体に装着される第1ケース部材と、前記第1ケース部材との間で内部に前記回路基板を収納可能であるとともに前記収納空間及び前記開口が形成された第2ケース部材とを有する、請求項1から5のいずれかに記載の釣り用リールの電気部品収納ケース。

請求項7

前記スイッチは、前記電気回路電気的に接続された押しボタン式のスイッチ素子を含み、前記操作部は、前記スイッチ素子の押しボタンを押圧する、請求項1から6のいずれかに記載の釣り用リールの電気部品収納ケース。

請求項8

前記スイッチは、前記電気回路に構成された固定接点と、前記スイッチ操作部材の操作部に設けられ前記固定接点に電気的に接触可能な可動接点とを含む、請求項1から6のいずれかに記載の釣り用リールの電気部品収納ケース。

技術分野

0001

本発明は、電気部品収納ケース、特に、釣り用リールを操作するためのスイッチを含む電気部品と電気部品を接続する回路基板とが収納された釣り用リールの電気部品収納ケースに関する。

背景技術

0002

釣り用に開発された船釣り用のリールには、カウンターケース(電気部品収納ケースの一例)と呼ばれる水深表示を行うためのケースが搭載されているものがある。カウンターケースには、電源オンオフや各種の設定のためのスイッチや液晶表示装置などを含む電気部品と、電気部品を接続するための回路基板とが収納されており、カウンターケースの表面には、スイッチの操作部材を表面に露出するための開口が形成されている。このような釣り用リールのカウンターケースには、海水などの腐食性がある液体が付着しやすいので、開口から内部の電気回路に液体が浸入しないようにするために、ケースを防水構造にする必要がある。

0003

従来の防水構造を有するカウンターケースは、一般に、リール本体に装着され内部に空間が形成されたケース本体と、スイッチの操作を行うための操作部を有するスイッチ操作部材とを有しており、スイッチ操作部材でケース内部をシールしている。スイッチ操作部材は、操作部と、操作部と一体形成され操作部の周囲に拡がり操作部を回路基板から離反する側に付勢するシール部とを有している。ケース本体は、リール本体に装着される下ケースと、下ケースに装着される上ケースとを有し、上ケースには、スイッチ操作部材の操作部が露出する開口が形成され、内部には開口を囲むような壁面を有するスイッチ操作部材を収納するための収納空間が形成されている。

0004

このような構成の釣り用リールのカウンターケースでは、壁面の先端と回路基板との間でスイッチ操作部材のシール部を挟むことによってケース内部をシールし、開口から回路基板への液体の浸入を防止している。そして、壁面と回路基板との間でシール部を確実に挟むために、回路基板は収納空間の周囲で上ケースに複数箇所でねじ止めされている。

発明が解決しようとする課題

0005

前記従来の構成では、回路基板を上ケースにねじ止めすることによりシール部を挟んでシールしているので、ねじ止め部の位置が収納空間から遠い位置にあると、シール部を挟む力が弱くなり、回路基板と壁面の先端とのシール不良が発生することがある。このため、前記従来の構成では、シール不良を防止しようとすると、収納空間の周囲に多くのねじが必要になり、ねじの本数が多くなる。

0006

一方、回路基板は比較的薄い合成樹脂製であるので、ねじ止め等の際に外力が作用すると回路基板が変形することがある。回路基板が変形すると、回路基板に形成された配線短絡断線などの電気的不良や半田付けされた素子破壊が生じるおそれがある。シール不良を防止するためにねじの本数が多くなると、回路基板が変形しやすくなり、電気的不良や素子の破壊が生じるおそれがある。

0007

本発明の課題は、回路基板の変形を抑えて電気部品収納ケースを確実にシールできるようにすることにある。

課題を解決するための手段

0008

発明1に係る釣り用リールの電気部品収納ケースは、釣り用リールのリール本体に装着され、リール操作のためのスイッチを含む電気部品と電気部品を接続するための回路基板とが収納されたケースであって、ケース本体と、スイッチ操作部材と、密着部材とを備えている。ケース本体は、リール本体に装着され、一面に開口が形成され内部に開口を囲むような壁面を有する収納空間が形成されたものである。スイッチ操作部材は、収納空間内部に配置され、スイッチの操作を行うために開口から露出して設けられた操作部、操作部の周囲に拡がる可撓性を有する拡大部、及び拡大部の縁部から筒状に延び壁面に接触するシール部を有する部材である。密着部材は、シール部を壁面側に押圧して壁面に密着させるための部材である。

0009

この電気部品収納ケースでは、スイッチ操作部材の開口から露出する操作部を押圧すると、拡大部で撓んで回路基板側に移動し、回路基板に接続されたスイッチがオンする。この開口から液体が浸入しても、拡大部の縁部から筒状に延びて壁面に接触するシール部が密着部材により押圧されてケース本体の壁面に密着しているので、壁面とシール部の隙間から回路基板側に液体が浸入しにくくなる。ここでは、筒状のシール部を密着部材により壁面に密着させてシールしているので、回路基板を固定するねじでシール部を押圧する必要がなくなる。このため、回路基板を装着するためのねじを最小限に抑えることができ、回路基板の変形を抑えて電気部品収納ケースを確実にシールできる。

0010

発明2に係る釣り用リールの電気部品収納ケースは、発明1に記載のケースにおいて、拡大部は、操作部を回路基板から離反する方向に付勢する。この場合には、別に付勢部材を設けることなく、スイッチオン後に操作部を回路基板から離反する方向に移動させることができる。発明3に係る釣り用リールの電気部品収納ケースは、発明1又は2に記載のケースにおいて、スイッチは複数設けられ、スイッチ操作部材は、複数の操作部と、複数の操作部をつないで周囲に延びる拡大部と、拡大部の縁部から回路基板に向かって延びるシール部とを有する。この場合には、複数の操作部がまとめてシールされるので、ケースのシール構造が簡素になる。

0011

発明4に係る釣り用リールの電気部品収納ケースは、発明1から3のいずれかに記載のケースにおいて、スイッチ操作部材は、一体成形された絶縁性を有する合成樹脂弾性体製である。この場合には、スイッチ操作部材が合成樹脂弾性体製であるので、操作部と拡大部とシール部とを簡単に一体成形できるとともに、各部の間の隙間が無くなりシール性能が向上する。

0012

発明5に係る釣り用リールの電気部品収納ケースは、発明1から4のいずれかに記載のケースにおいて、密着部材は、弾性を有する金属製の筒状部材である。この場合には、密着部材を硬質の金属製の筒状部材により壁面側に密着させるので、シール部のほぼ全面を押圧することができ、シール部でのシール性能が向上する。

0013

発明6に係る釣り用リールの電気部品収納ケースは、発明1から5のいずれかに記載のケースにおいて、ケース本体は、リール本体に装着される第1ケース部材と、第1ケース部材との間で内部に回路基板を収納可能であるとともに収納空間及び開口が形成された第2ケース部材とを有する。この場合には、2つのケース部材によりケース本体を構成しているので、ケース本体に回路基板やスイッチ操作部材を収納しやすくなる。

0014

発明7に係る釣り用リールの電気部品収納ケースは、発明1から6のいずれかに記載のケースにおいて、スイッチは、回路基板の電気回路に電気的に接続された押しボタン式のスイッチ素子を含み、操作部は、スイッチ素子の押しボタンを押圧する。この場合には、スイッチ素子の押しボタンを操作部が押圧するだけでよいので、スイッチ操作部材の構成が簡素になる。

0015

発明8に係る釣り用リールの電気部品収納ケースは、発明1から6のいずれかに記載のケースにおいて、スイッチは、電気回路に構成された固定接点と、スイッチ操作部材の操作部に設けられ固定接点に電気的に接触可能な可動接点とを含む。この場合には、スイッチ操作部材と固定接点とでスイッチを構成できるので、スイッチの構成が簡素になる。

発明を実施するための最良の形態

0016

図1及び図2において、本発明の一実施形態による電動リールは、外部電源から供給された電力により駆動されるとともに、手巻きリールとして使用するときの電源を内部に有するリールである。また、電動リールは糸繰り出し長さ又は糸巻取長さに応じて仕掛け水深を表示する水深表示機能を有するリールである。

0017

電動リールは、釣り竿Rに装着可能なリール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを主に備えている。リール本体1は、左右1対側板7a,7bとそれらを連結する複数の連結部材7cとからなるフレーム7と、フレーム7の左右を覆う左右の側カバー8a,8bと、フレーム7の前部を覆う前カバー9とを有している。

0018

ハンドル2側の側カバー8bには、ハンドル2の回転軸が回転自在に支持されている。後部の連結部材7cの下部には、電源コード15の一端を接続するための本体コネクタ部16が設けられている。電源コード15の一端には本体コネクタ部16に着脱自在に装着されるコードコネクタ部15aが装着されており、他端には、たとえば12ボルト鉛蓄電池からなる外部電源PSが接続されている。この本体コネクタ部16を介して、外部電源PSの電力がリールに供給される。

0019

前カバー9には、図2に示すように、釣り糸通過用の横長の開口9aが形成されるとともに、開口9aの下側(リール本体1の前下部)には、内部電源IP装着用の電源装着部17が形成されている。リール本体1の内部には、ハンドル2に連結されたスプール10が回転自在に支持されている。スプール10の内部には、スプール10を糸巻き上げ方向に回転駆動する直流駆動モータ12が配置されている。また、リール本体1のハンドル2側側面には、ハンドル2及びモータ12とスプール10との駆動伝達をオンオフするクラッチ(図示せず)の操作レバー11が配置されている。このクラッチをオンすると、仕掛けの自重による糸繰り出し中に、糸繰り出し動作を停止できる。

0020

また、リール本体1の内部には、図2図5に示すように、スプール10に連動して動作するレベルワインド機構13やスプール10に連動して回転する磁石ホイール14やハンドル2の回転をスプール10に伝達する伝達機構(図示せず)等が設けられている。レベルワインド機構13は、スプール10と連動して釣り糸をスプール10に均一に巻き取るために設けられている。磁石ホイール14は、スプール10の回転位置を検出するための検出子として設けられている。

0021

磁石ホイール14は、図3及び図5に示すように、リール本体1の側板7aに回転自在に支持されている。磁石ホイール14には、ギア部14aとギア部14aに隣接して磁石部14bとが形成されている。この磁石部14bには180度間隔を隔てて2つの磁石14cが装着されている。ギア部14aは、中間ギア18を介してスプール10に形成されたスプールギア10aに噛み合っている。この結果、磁石ホイール14は、スプール10に連動してスプール10と同方向に回転する。

0022

リール本体1の上部には、図1及び図2に示すように、水深表示用のカウンターケース4が固定されている。カウンターケース4には、リール操作のための6つのスイッチSW1〜SW6等を含む電気部品33,35と電気部品33,35を接続するための回路基板34,36とが収納されている。カウンターケース4の上面には、図1に示すように、表示窓20aが形成され,表示窓20aを介して仕掛けの水深や棚位置を水面からと底からとの2つの基準で表示するための液晶ディスプレイからなる水深表示部5が臨んでおり、水深表示部5の周囲には操作キー部6が設けられている。操作キー部6は、水深表示部5の図1右側に上下に並べて配置された2つの変速用のスイッチSW3,SW2及びモータオンオフ及び電源導入のためのスイッチSW1と、右側に上下に並べて配置された誘い設定用のスイッチSW4と、メモ設定用のスイッチSW5と,各種のモード設定用のスイッチSW6とを有している。

0023

カウンターケース4は、図1及び図6に示すように、ケース本体19と、ケース本体19の内部に装着されたスイッチSW1〜SW6操作用の5つのスイッチ操作部材50〜54と、各スイッチ操作部材50〜54に装着された密着部材55〜59とを有している。ケース本体19は、図3図5に示すように、底面が開口する第1ケース部材20と、第1ケース部材20の底面を塞ぐ第2ケース部材21とを有している。

0024

第1ケース部材20は、たとえばABSアクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂等の合成樹脂成型品であり、リール本体1の上部に連続して湾曲した滑らかな外側面を有している。第1ケース部材20の上面には、矩形の表示窓20aが形成されており、表示窓20aの周囲には、5つのスイッチ操作部材50〜54をそれぞれ露出するための5つのスイッチ開口27a〜27eが形成されている。ここで、スイッチ開口27a〜27dは角が丸められた矩形の開口であり、スイッチ開口27eは丸形の開口である。

0025

表示窓20aには透明樹脂製のカバー部材22がはめ込まれている。第1ケース部材20の内部外周側には箱状の空間を形成し得る角筒状の壁部20bが形成されており、壁部20bの先端を第2ケース部材21が閉塞している。第1ケース部材20のスイッチ開口27a〜27eの内側には、スイッチ開口27a〜27eを囲むように形成された壁面29a〜29eで構成されたスイッチ収納空間28a〜28eが設けられている。スイッチ収納空間28a〜28dは角が丸められた角柱状の空間であり、スイッチ収納空間28eは円柱状の空間である。各壁面29a〜29eの下部は、他の部分に対して段差が形成され得るように他の部分より大きな開口となっており、その開口した先端は、回路基板36に接近した位置まで延びている。このスイッチ収納空間28a〜28eに各スイッチ操作部材50〜54が収納され、かつ段差が形成された部分にスイッチ操作部材50〜54が接触してカウンターケース4の上部がシールされ液体の浸入が防止されている。

0026

第2ケース部材21は、たとえばアルミニウム合金等の導電金属成型して得られた板状の部材であり、ねじにより第1ケース部材20に取り付けられている。第2ケース部材21の後部には、下方に突出する舌状装着片21dが形成されている。カウンターケース4は、装着片21dに装着されたネジにより左右の側板7a,7bに取り付けられている。また、第2ケース部材21は前部が連結部材7c上に載置されており、カウンターケース4は、2カ所でねじにより連結部材7cに取り付けられている。このように、リール本体1の連結部材7cにカウンターケース4を取り付けることで、カウンターケース4をリール本体1に強固に取り付けることができ、リールを誤って落下しても、カウンターケース4や内部の機器が損傷しにくい。しかも、リール本体1の側板7a,7bにも取り付けているので、カウンターケース4内部の熱がリール本体1に逃げやすい。

0027

第2ケース部材21は、左右に間隔を隔てて形成された第1及び第2開口21a,21bを有している。第2ケース部材21の両開口21a,21bの間の領域には、下方に突出した突出部21cが形成されている。第1開口21aは、図1に示すように円形の開口であり、円形の蓋部材23で閉塞されている。第2開口21bは、磁石ホイール14に対向した位置に形成された矩形の開口であり、矩形の蓋部材24により閉塞されている。これらの両蓋部材23,24は、いずれも合成樹脂製の部材であり、ねじにより内側から第2ケース部材21に取り付けられている。蓋部材23の上面中央部は、図3及び図4に示すようにわずかに凹んで薄肉になっている。

0028

第2ケース部材21と第1ケース部材20の壁部20bの先端との間には、両者の間からカウンターケース4内に水が侵入するのを防止するためにたとえば合成樹脂弾性体製のパッキン25が装着されている。また、第1開口21a及び第2開口21bと両蓋部材23,24との間にも同様な目的でパッキン26a,26bがそれぞれ装着されている。これらのパッキン25,26a,26bによりカウンターケース4の底部がシールされ底部からの液体の浸入が防止されている。

0029

各スイッチ操作部材50〜54は基本的に同一構成のため、ここでは図6により、スイッチ操作部材53を例にスイッチ操作部材50〜54の基本的な構成を説明する。スイッチ操作部材53は、合成樹脂弾性体製の一体形成された部材である。スイッチ操作部材53は、スイッチSW5の操作を行うためにスイッチ開口27dから先端が突出して設けられた操作部53aと、操作部53aと一体形成され操作部53aの周囲に拡がる拡大部53bと、拡大部53bの縁部から筒状に延び壁面29dに接触するシール部53cとを有している。スイッチ操作部材50〜54に用いる合成樹脂弾性体としては、スチレン‐ブタジエン‐ゴムSBR)、アクリロニトリル‐ブタジエン‐ゴム(NBR)、ブタジエン‐ゴム、イソプレン‐ゴム、クロロプレン‐ゴム、シリコーン‐ゴム、ウレタン‐ゴムなどの絶縁性を有する合成ゴムが好ましい。

0030

操作部53aは、直方体形状の部分であり、その底面にスイッチSW5のスイッチ素子を構成する可動接点60が固着されている。可動接点60に対向して回路基板36には、1対の固定接点61が形成されている。拡大部53bは、操作部53aの基端側の周囲から壁面29dに接触する位置まで薄い厚みでやや傾斜して板状に延びている。この拡大部53bは、操作部53aから壁面29dまでの隙間をカバーするとともに、操作部53aを回路基板36から離反する方向に付勢するために設けられている。このような拡大部53bの作用により、操作部53aを押圧操作後に手を離すと操作部53aが回路基板36から離反する方向に自動的に戻る。シール部53cは、壁面29dの段差部より回路基板36側に沿って接触するように筒状に形成されている。このシール部53cの内側に密着部材58が密着している。

0031

密着部材58は、たとえばステンレス合金などの金属製の筒状の部材であり、シール部53cに沿った形状である。この密着部材58がシール部53cを壁面29d側に押圧してシール部53cを壁面29dに密着させている。これにより、スイッチ操作を行うために、第1ケース部材20にスイッチ開口27dを設けても、ケース本体19の内部に上面側から液体が浸入しにくくなる。しかも、シール部53cを密着部材58により筒状の壁面29dに押圧してシールしているので、回路基板36を装着するためのねじの本数を少なくすることができ、回路基板36の装着時に回路基板36が変形しにくくなる。

0032

他のスイッチ操作部材50〜52,54も同様な構成の操作部50a〜52a,54a、拡大部50b〜52b,54b、及びシール部50c〜52c,54cを有している。なお、図4右側のスイッチ収納空間28bに収納されたスイッチ操作部材51は、1つの操作部材51が2つの操作部51a,51aを有しており、図4左側の操作部51aがスイッチSW2の操作(たとえば減速操作)のために使用され、右側の操作部51aがスイッチSW3の操作(たとえば増速操作)のために使用される。また、拡大部51bは、2つの操作部51a,51bを連結して2つの操作部51a,51bの周囲に延びている。また操作部51a,51a間の拡大部51bは、U字形に撓んで形成されており、一方の操作部51aが操作されたときに、他方の操作部がそれに連れて動かないようになっている。

0033

また、図3及び図4に示すように、スイッチ操作部材50の内部には、可動接点と固定接点とを有するスイッチ素子ではなく、押しボタン62aを有するスイッチ素子62が設けられており、操作部50aがスイッチ素子62の押しボタン62aを押圧する。したがって、操作部50aには可動接点が固着されていない。

0034

さらに、図1及び図5に示すように、モード設定のためのスイッチ操作部材54は、円形のスイッチ開口27eに収納されており、操作部54aは円柱状であり、かつ先端がスイッチ開口27eから露出しているがスイッチ開口27eより凹んで配置されている。これは、モード設定操作を誤操作するのを防止するためであり、モードを変更する際には、先が細いボールペンなどを利用して操作部54aを操作しなければならない。

0035

このような構成のカウンターケース4において、スイッチ操作部材50〜54を第1ケース部材20に装着する際には、まず、各操作部材50〜54を第1ケース部材20の内側から各スイッチ収納空間28a〜28eに装着する。そして、シール部50c〜54cを壁面29a〜29eに段差に当接するまで押し込む。この状態で、密着部材55〜59を各シール部50c〜54cの内側面に装着することで、シール部50c〜54cが壁面29a〜29eに密着して各スイッチ開口27a〜27eがシールされる。ここでは、壁面29a〜29eに段差を設けているので、スイッチ操作部材50〜54のシール部50c〜54cを段差に当接させるだけで簡単にスイッチ操作部材50〜54を各スイッチ収納空間28a〜28eに装着できる。

0036

カウンターケース4内の上部には、図2に示すように、水深表示部5と、水深表示部5や操作キー部6に接続されたリール制御部30とが配置されている。リール制御部30は、カウンターケース4内に配置されたCPU,RAM,ROM,I/Oインターフェイス等を含むマイクロコンピュータを含む複数の電気部品35と複数の電気部品35を接続するための回路基板36とを含んでいる。リール制御部30は、制御プログラムに従って水深表示部5の表示制御モータ駆動制御等の各種の制御動作を実行する。

0037

カウンターケース4内の下部にはモータ12をPWM駆動するPWM駆動回路31が配置されている。PWM駆動回路31は、第2ケース部材21の突出部21c内に配置されている。PWM駆動回路31は、モータ12を駆動するための駆動素子としてのFET32を含む複数の電気部品33と、複数の電気部品33を接続するための回路基板34とを含んでいる。PWM駆動回路31は、リール制御部30と配線により接続されている。このFET32は、第2ケース部材21の突出部21cにねじ止めされており、第2ケース部材21により冷却される。PWM駆動回路31は、リール制御部30によりデューティ比が制御されてモータ12を可変に駆動する。

0038

なお、リール制御部30の回路基板36は、第2ケース部材21にねじにより固定されており、PWM駆動回路31の回路基板34は、蓋部材24とともに第2ケース部材21にねじにより固定されている。この場合には、カウンターケース4内に収納される回路基板34,36が全て第2ケース部材21に装着されるので、2つの回路基板34,36を第2ケース部材21に装着した状態で各種のテストを行える。そして、テストに合格した回路基板を装着した第2ケース部材21だけを第1ケース部材20に装着できる。このため、組立工数が減少しかつテスト不合格品修正が容易になりコストダウンを図ることができる。

0039

また、カウンターケース4内の下部には、図3に示すように、各種警報音を出力するブザー40やスプールの回転方向及び速度を検出するためのスプールセンサ41も配置されている。ブザー40は、図3及び図4に示すように、蓋部材23の上面に装着された圧電素子40aから構成され、上面が凹んだ蓋部材23との間にわずかな隙間が形成される。ブザー40は、リール制御部30に接続されており、圧電素子40aを振動させることで隙間に形成された空間を介して蓋部材23を振動させて外部に音を伝達する。ここでは、第2ケース部材21に合成樹脂製の薄肉の蓋部材23を設けそこに圧電素子40aを配置したので、導電金属製の第2ケース部材21でカウンターケース4を閉塞してもブザー40が確実に動作する。

0040

スプールセンサ41は、前後に並べて配置された2つのリードスイッチ41a,41bから構成されている。リードスイッチ41a,41bは、リール制御部30に接続されており、蓋部材24に面して配置されている。リードスイッチ41a,41bは、磁石ホイール14に装着された2個の磁石14cを検出する。この検出パルスをリール制御部30で計数することでスプール10の回転数を検出できる。また、いずれのリードスイッチ41a,41bが先に検出パルスを発したかによりスプール10の回転方向を検出できる。ここでは、リードスイッチ41a,41bが合成樹脂製の蓋部材24に配置されているので、導電金属製の第2ケース部材21の影響を受けることなく磁石ホイール14の磁石14cを確実に検出できる。

0041

このような構成の電動リールでは、釣り糸を繰り出す時には、クラッチを操作レバー11によりオフし、スプール10を自由に回転させ、釣り糸に装着された重りの自重により釣り糸を繰り出す。釣り糸が繰り出されるとスプール10が回転し、スプールセンサ41の検出パルスにより水深表示部5の水深表示が繰り出し量に応じて変化する。仕掛けがに到達すると、操作レバー11によりクラッチをオンして釣り糸の繰り出しを停止する。

0042

の当たりがあると、操作キー部6に配置されたスイッチSW1やスイッチSW2,SW3を操作し釣り糸を巻き上げる。スイッチSW1を操作すると、その操作に応じてリール制御部30が所望の回転速度に達するまでPWM駆動回路31のデューティ比を制御し、制御されたデューティ比でPWM駆動回路31がモータ12を可変に駆動する。また、スイッチSW2,SW3を操作すると、モータ12の増減速が可能になる。

0043

この結果、モータ12は、所望の回転数まで上昇してその回転数を維持する。また、この巻き上げ時に作用する負荷に応じてFET32は発熱するが、スプール10の回転により発生する空気の流れが第2ケース部材21に当たり第2ケース部材21を冷却する。この結果、第2ケース部材21に取り付けられたFET32が容易かつ確実に冷却される。

0044

また、スイッチ操作部材50〜54の筒状のシール部50c〜54cを密着部材55〜59で押圧してスイッチ開口27a〜27eからの液体の浸入を防止しているので、回路基板と第1ケース部材とでシール部を挟んでシールする従来技術に比べて、回路基板36の変形を抑えてカウンターケース4を確実にシールできる。

0045

〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、スイッチ操作部材50〜54を合成樹脂弾性体で一体成形したが、例えば、操作部50a〜54aと拡大部50b〜54bとシール部50c〜54cとの少なくとも一部を異なる樹脂で成形してもよい。このとき、拡大部50bやシール部50cは、合成樹脂弾性体を用いるのが好ましい。

0046

(b)前記実施形態では、拡大部50b〜54bで操作部50a〜54aを回路基板36から離反する方向に付勢したが、別にコイルばねなどの付勢部材を回路基板36と操作部50a〜54aとの間に配置し、操作部50a〜54aを回路基板36から離反する方向に付勢してもよい。
(c)前記実施形態では、2つの回路基板34,36を第2ケース部材21に装着したが、リール制御部30の回路基板36は、第1ケース部材20に装着してもよい。この場合には、回路基板が別々の部材に装着されるので、装着位置の自由度が高くなる。また、発熱量が多いモータ駆動装置の回路基板を第2ケース部材21に装着することでより効率的に放熱される。

0047

(d)前記実施形態では、各スイッチ収納空間28a〜28eの壁面29a〜29eに段差を設けてスイッチ操作部材50〜54の装着を行いやすくしたが、段差を設けなくてもよい。

発明の効果

0048

本発明によれば、筒状のシール部を密着部材により壁面に密着させてシールしているので、回路基板を固定するねじでシール部を押圧する必要がなくなる。このため、回路基板を装着するためのねじを最小限に抑えることができ、回路基板の変形を抑えて電気部品収納ケースを確実にシールできる。

図面の簡単な説明

0049

図1本発明の一実施形態を採用した電動リールの平面図。
図2その縦断面図。
図3カウンターケースの断面図。
図4図3のIV−IV断面図。
図5図3のV−V断面図。
図6スイッチ装着部分の断面拡大図。

--

0050

1 リール本体
4カウンターケース
5水深表示部
10スプール
19ケース本体
20 第1ケース部材
21 第2ケース部材
27a〜27eスイッチ開口
28a〜28e スイッチ収納空間
29a〜29e 壁面
35電気部品
36回路基板
50〜54スイッチ操作部材
50a〜54a 操作部
50b〜54b拡大部
50c〜54cシール部
55〜59密着部材
60可動接点
61固定接点
62スイッチ素子
SW1〜SW5 スイッチ

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