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技術 導水具とそれを使用した浴室のバリアフリー床暖房改装工法

出願人 富樫光七株式会社東北設備
発明者 富樫光七
出願日 1999年11月22日 (21年0ヶ月経過) 出願番号 1999-331165
公開日 2001年5月29日 (19年5ヶ月経過) 公開番号 2001-146776
状態 特許登録済
技術分野 流し・廃水用設備 居住または事務用建築物 既存建築物への作業 床の仕上げ 床の仕上げ 電気、蓄熱等の区域暖房方式
主要キーワード 受水側 同断面形状 循環パイプ内 排水具 導水用 ホットナイフ 耐水性接着剤 居住室
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年5月29日)のものです。
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図面 (10)

課題

浴室の床面を撤去しないで床暖房装置施工する、バリアフリー床暖房改装工法を提供する。

解決手段

導水具1は、入口より低段差を持つ改装前の床面と、排水口52からなる浴室において、一端に改装後の床面と同じ面にある入口用排水溝53の排水部54に嵌挿される受水部2と、他端に改装前の床面の排水口52に嵌挿される下部排水接続部6と、改装後の床面に設けられる排水口が嵌挿される上部排水接続部とからなり、受水部2と、下部排水接続部6との間に別に挿入される延長用導水具4で接合され、浴室にて、入口の高さ位置に入口用排水溝53を配置し、入口用排水溝53の排水部54に導水具1の受水部2を嵌挿し、改装前の排水口52に下部排水接続部6を嵌挿し、導水具の下部排水接続部6直上に改装後の床面の排水口を設ける。

概要

背景

従来より、住宅に設けられている浴室は、通常の配置としては、入口と、洗い場と、入口から洗い場を挟んで浴槽が配置されている。このような従来の浴室は、浴室で使用する水(湯)が浴室外流れ出ないように、洗い場が一段(8cm程度)低くなっており、また、洗い場で使用した水が、速やかに排水されるように、洗い場の床面は、排水口に向けて傾斜を設けられている。

このような従来の浴室は、浴室内の水の外部への溢水防止として入口に設けられた段差があり、人が浴室への出入りの際に不自由であった。また、障害者車椅子を必要とする人は、浴室の入口に溢水防止用の段差があると、その段差に車椅子が引っかかってしまい、安全に、自力で浴室を使用することが困難となる。

さらに、浴室に限って言えば、特に冬場の浴室の洗い場は冷たく、暖房の効いた部屋から冷たい浴室の洗い場に足を踏み入れると、高齢者高血圧の人に温度差が誘発する「ヒートショック」と称される、例えば「心不全」や血圧高騰による「脳内出血」等を引き起こすことがある。そこで、最近、新たに住宅を設計する場合は、高齢者となる将来を配慮して、つまずきやすい部屋間の段差や敷居をなくしたり、トイレや浴室に段差がなく、また、随所に暖房設備を設けたバリアフリー住宅が設計されている。そして、現在居住している住宅においても、浴室について、入口との段差をなくする等、居住室との温度差を解消するバリアフリー改装工事が多く行われている。

図9は、前述のような住宅の浴室をバリアフリーに改装する際の従来の改装工事中の様子を示したものであり、50は、従来の浴室、51は、浴室の洗い場である床面、52は、床面に設けられた洗い場排水口である。このような、従来の浴室をバリアフリー浴室に改装するには、まず、浴室の入口付近に内部の水が外部に溢れ出るのを防ぐ入口用排水溝53を設置し、次に、洗い場の排水口52の周囲の床面を取り壊し、前記洗い場排水口52と前記入口用排水溝53との間の位置決めして、この間の床タイルはがし、この間に導水するためのパイプを接続して、前記入口用排水溝53からの排水をする必要があり、前記入口用排水溝53からの排水を前記洗い場排水口52に導くための工事が必要であった。

このような工事は、この入口用排水溝53の排水部54から洗い場排水口52までの長さを測り、パイプを工作して導水管55を作成するという作業も必要であり、パイプ接続によるこの導水管55を、入口用排水溝53の排水部54配置位置から洗い場排水口52に配管し、この排水口52周辺セメント等で固めるという作業によっていた。そして、このセメントが乾くと、床面に床暖房設備(図示外)を配置し、前記導水管55の一方に入口用排水溝53を取り付け、浴室入口と段差のない新たな浴室の床面をセメント等で施工し、その上面を、例えばタイル等で仕上げ、入口と段差がなく床暖房を備えたバリアフリー改装が完了する。

概要

浴室の床面を撤去しないで床暖房装置を施工する、バリアフリー床暖房改装工法を提供する。

導水具1は、入口より低段差を持つ改装前の床面と、排水口52からなる浴室において、一端に改装後の床面と同じ面にある入口用排水溝53の排水部54に嵌挿される受水部2と、他端に改装前の床面の排水口52に嵌挿される下部排水接続部6と、改装後の床面に設けられる排水口が嵌挿される上部排水接続部とからなり、受水部2と、下部排水接続部6との間に別に挿入される延長用導水具4で接合され、浴室にて、入口の高さ位置に入口用排水溝53を配置し、入口用排水溝53の排水部54に導水具1の受水部2を嵌挿し、改装前の排水口52に下部排水接続部6を嵌挿し、導水具の下部排水接続部6直上に改装後の床面の排水口を設ける。

目的

本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされ、浴室の床面を取り壊して導水管の配管工事を行うことなく、従来の浴室の床と新たに形成される床の間に、床暖房装置を施工するとともに、入口に配置された入口用排水溝の排水を従来の浴室に設けられた排水管に導くことのできる導水具とこれを使用したバリアフリー床暖房改装工法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

入口より所定の低段差を有して設けられた改装前の床面と、この床面で前記入口から所定距離に排水口が設けられた浴室において、一端に改装後の床面と同じ高さに配置される入口用排水溝の排水部に嵌挿される所定径の管からなる受水部と、他端に前記改装前の床面の排水口に嵌挿される所定径の管からなる下部排水接続部と、該下部排水接続部直上には、前記改装後の床面に設けられる排水口が嵌挿される所定径の管からなる上部排水接続部とからなり、前記受水部と、前記下部排水接続部とを、伸縮自在な又は任意の長さの薄平中空導水部により接合したことを特徴とする導水具。

請求項2

前記伸縮自在な薄平中空状導水部は、前記受水部と、前記下部排水接続部間との間に別途に挿入される延長用導水具により接合されることを特徴とする請求項1に記載の導水具。

請求項3

入口より所定の低段差を有して設けられた改装前の床面と、この床面の入口から所定距離に排水口が設けられた浴室において、前記入口の高さ位置に入口用排水溝を配置し、該入口用排水溝の前記排水部に前記導水具の前記受水部を嵌挿し、前記改装前の床面の排水口に前記導水具の前記下部排水接続部を嵌挿し、前記導水具の前記下部排水接続部直上に前記改装後の床面の排水口を設けることを特徴とする浴室のバリアフリー床暖房改装工法

請求項4

前記改装前の床面に配置される断熱材に所定の溝を掘り、その溝に放熱材を取り付けた架橋温水パイプを埋め込むことを特徴とする前記請求項3に記載の浴室のバリアフリー床暖房改装工法。

技術分野

0001

本発明は、浴室床暖房設備を備えつつ、浴室の水が外部へ流出することを防止した入口段差をなくし、現在の浴室を簡便な方法で段差のないバリアフリー改装するための導水具とそれを利用したバリアフリー床暖房改装工法に関する。

背景技術

0002

従来より、住宅に設けられている浴室は、通常の配置としては、入口と、洗い場と、入口から洗い場を挟んで浴槽が配置されている。このような従来の浴室は、浴室で使用する水(湯)が浴室外流れ出ないように、洗い場が一段(8cm程度)低くなっており、また、洗い場で使用した水が、速やかに排水されるように、洗い場の床面は、排水口に向けて傾斜を設けられている。

0003

このような従来の浴室は、浴室内の水の外部への溢水防止として入口に設けられた段差があり、人が浴室への出入りの際に不自由であった。また、障害者車椅子を必要とする人は、浴室の入口に溢水防止用の段差があると、その段差に車椅子が引っかかってしまい、安全に、自力で浴室を使用することが困難となる。

0004

さらに、浴室に限って言えば、特に冬場の浴室の洗い場は冷たく、暖房の効いた部屋から冷たい浴室の洗い場に足を踏み入れると、高齢者高血圧の人に温度差が誘発する「ヒートショック」と称される、例えば「心不全」や血圧高騰による「脳内出血」等を引き起こすことがある。そこで、最近、新たに住宅を設計する場合は、高齢者となる将来を配慮して、つまずきやすい部屋間の段差や敷居をなくしたり、トイレや浴室に段差がなく、また、随所に暖房設備を設けたバリアフリー住宅が設計されている。そして、現在居住している住宅においても、浴室について、入口との段差をなくする等、居住室との温度差を解消するバリアフリー改装工事が多く行われている。

0005

図9は、前述のような住宅の浴室をバリアフリーに改装する際の従来の改装工事中の様子を示したものであり、50は、従来の浴室、51は、浴室の洗い場である床面、52は、床面に設けられた洗い場排水口である。このような、従来の浴室をバリアフリー浴室に改装するには、まず、浴室の入口付近に内部の水が外部に溢れ出るのを防ぐ入口用排水溝53を設置し、次に、洗い場の排水口52の周囲の床面を取り壊し、前記洗い場排水口52と前記入口用排水溝53との間の位置決めして、この間の床タイルはがし、この間に導水するためのパイプを接続して、前記入口用排水溝53からの排水をする必要があり、前記入口用排水溝53からの排水を前記洗い場排水口52に導くための工事が必要であった。

0006

このような工事は、この入口用排水溝53の排水部54から洗い場排水口52までの長さを測り、パイプを工作して導水管55を作成するという作業も必要であり、パイプ接続によるこの導水管55を、入口用排水溝53の排水部54配置位置から洗い場排水口52に配管し、この排水口52周辺セメント等で固めるという作業によっていた。そして、このセメントが乾くと、床面に床暖房設備(図示外)を配置し、前記導水管55の一方に入口用排水溝53を取り付け、浴室入口と段差のない新たな浴室の床面をセメント等で施工し、その上面を、例えばタイル等で仕上げ、入口と段差がなく床暖房を備えたバリアフリー改装が完了する。

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、上述したように、浴室を入口と段差をなくすために行われていた従来の浴室バリアフリー改装は、浴室洗い場に設けられた排水口周辺の床面を取り壊し、排水具を配置した後、再度セメント等で塗り固めなければならないため、入口用排水溝からの導水用配管工事が大がかりとなり、工事に時間を要していた。また、工事期間が長引くと、浴室を使用できない期間が長くなり、居住者にとっては非常に不便であった。また、浴室の大きさや排水口の位置は、各住宅によって異なっており、このような浴室をバリアフリー改装するには、浴室入口に配置される入口用排水溝の排水部と、従来より配置されている排水口との正確な距離を測定し、それぞれに合った導水管を作成しなければならず、例えば、導水管の長さが1cm程度でも長短であれば、再度作り直す必要が生じ、このようにそれぞれの浴室に合った導水管の作成に手間を要し、さらに改装工事期間が長くなるといった不都合が生じるといった問題があった。

0008

本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされ、浴室の床面を取り壊して導水管の配管工事を行うことなく、従来の浴室の床と新たに形成される床の間に、床暖房装置を施工するとともに、入口に配置された入口用排水溝の排水を従来の浴室に設けられた排水管に導くことのできる導水具とこれを使用したバリアフリー床暖房改装工法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本願請求項1に係る発明は、導水具に係り、入口より所定の低段差を有して設けられた改装前の床面と、この床面で前記入口から所定距離に排水口が設けられた浴室において、一端に改装後の床面と同じ高さに配置される入口用排水溝の排水部に嵌挿される所定径の管からなる受水部と、他端に前記改装前の床面の排水口に嵌挿される所定径の管からなる下部排水接続部と、該下部排水接続部直上には、前記改装後の床面に設けられる排水口が嵌挿される所定径の管からなる上部排水接続部とからなり、前記受水部と、前記下部排水接続部とを、伸縮自在な又は任意の長さの薄平中空状導水部により接合したことを特徴とする。本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の導水具に係り、前記伸縮自在な薄平中空状導水部は、前記受水部と、前記下部排水接続部間との間に別途に挿入される延長用導水具により接合されることを特徴とする。本願請求項3に係る発明は、浴室のバリアフリー床暖房改装工法に係り、入口より所定の低段差を有して設けられた改装前の床面と、この床面の入口から所定距離に排水口が設けられた浴室において、前記入口の高さ位置に入口用排水溝を配置し、該入口用排水溝の前記排水部に前記導水具の前記受水部を嵌挿し、前記改装前の床面の排水口に前記導水具の前記下部排水接続部を嵌挿し、前記導水具の前記下部排水接続部直上に前記改装後の床面の排水口を設けることを特徴とする。本願請求項4に係る発明は、前記請求項3に記載の浴室のバリアフリー床暖房改装工法に係り、前記改装前の床面に配置される断熱材に所定の溝を掘り、その溝に放熱材を取り付けた架橋温水パイプを埋め込むことを特徴とする。

発明を実施するための最良の形態

0010

以下、本発明の導水具とそれを利用したバリアフリー床暖房改装工法を図面を参照して詳細に説明する。上述したように、従来からの住宅の浴室は、洗い場からの溢水防止のために、入口が所定の段差を持って高くなっており、また、通常、この入口から離れた位置に、洗い場の水を排水する排水口が設けられている。このような浴室の洗い場の床面を、浴室外の床と段差をなくしてフラットにする場合には、浴室内の水(湯)が浴室外に流出しないように、排水口を浴室入口に設ける必要がある。

0011

すなわち、浴室の洗い場を、浴室入口と同じ高さにし、従来の洗い場の床面を床材で覆い、その従来の洗い場の床面と新たな床面との間の所定の空間に着眼し、この空間を利用して、浴室入口に配置する入口用排水溝からの排水を、従来の排水口に導水すればよいこととなる。

0012

図1は、本発明に係る導水具1の概略構成図であり、図2は、その導水具1の断面図である。図中、2は、受水部、3は、薄平中空状導水部、4は、前記薄平中空状導水部3の長さを延長する際に使用する延長用導水具、5は、上部排水接続部、6は下部排水接続部である。また、10は、床暖房設備、51は、改装前の床面、52は、該改装前の床面51に設けられた排水口、53は、改装後の床面55と同じ高さに設けられる浴室入口の入口用排水溝、54は、該入口排水溝53の下部に設けられた排水部である。なお従来と同様箇所については、同一符号を付してその説明を省略する。前記受水部2は、所定径の管からなり、前記入口用排水溝53の下部に設けられた排水部54が嵌挿され、この排水部54から排水される水(湯)を受けるものである。

0013

前記薄平中空状導水部3は、前記受水部2に流れ込んだ水(湯)を、前記従来から配管されていた前記排水口52まで、排水を導水するものであり、本実施の形態では、厚みが10mm程度で所定幅を有し、長手方向略中央に接合部3dを有する薄平中空状のものである。この薄平中空状導水部3の長手方向の一端側付近の上部面には、前記受水部2が、該薄平中空状導水部3の中空部分に通じて取り付けられている。また、薄平中空状導水部3の長手方向の他端には、前記上部排水接続管5が、該薄平中空状導水部3の中空部分を通じて設けられ、この上部排水接続管4の取り付けられた直下には、該薄平中空状導水部3と前記上部排水接続管4から流れ込む排水を前記排水口52に排水する下部排水接続管6が設けられている。そして、薄平中空状導水部3の長手方向略中央に設けられた前記接合部3dにより、長手方向に伸縮可能に構成されている。

0014

この薄平中空状導水部3には、本発明の導水具1を実際に使用するときに、従来の床面と新たに施工される床面との間に位置するため、このときに新たな床面による押力で、該薄平中空状導水部3が押しつぶされて排水の流れが悪くならないように、必要に応じて薄平中空状導水部3の中空部分に、複数の支柱3aを設けてもよい。また、薄平中空状導水部3の長手方向略中央は、該導水具1を配置する前記入口用排水溝53の排水部54から前記排水口52までの距離に合わせるために、接合部3d1、3d2が設けられ、この接合部3d1、3d2は、例えば、受水側接合部3d2に排水側接合部3d1が嵌挿可能に構成され、かつ、それらは、嵌挿状態を変更することにより、接合長さが相互に伸縮自在に構成されている。

0015

すなわち、受水側接合部3d1は、外周囲が端部から所定の幅で小さく形成され、また、排水側接合部3d2の内側に、前記排水側接合部3d1が嵌挿されて、その嵌挿長さを調節することにより、前記入口用排水溝53の排水部54から前記排水口52までの間を適宜の距離で伸縮自在に調整することができるように構成されている。

0016

また、排水部54から前記排水口52までの距離が長く、前記接続部3dの調整のみでは距離的に短い場合があり、この場合は、この接合部3dに前記延長用導水具4を取り付けてもよい。前記延長用導水具4は、前記薄平中空状導水部3と同断面形状を有するものであり、その開口した一端4aは、前記排水側接合部3d2と同様に、内周が所定の幅で開口されている。また、他端4bも、前記受水側接合部3d1と同様に、外周が所定の幅で小さく形成される。

0017

前記延長用導水具4を1つ使用するのみでなく、必要な場合は2、3個を連結して使用してもよく、いずれも、1つの延長用導水具4の他端4bに、他の延長用導水具4の一端4aを嵌挿して接続し、接続された2つの延長用導水具4を、前記薄平中空状導水部3の接合部3dに挿通して接続する。

0018

すなわち、導水部のうち前記受水側接続部3d1に、延長用導水具4の一端4aを接続し、導水部のうち前記排水側接続部3d2に、延長用導水具4の他端4bを接続する。なお、この延長用導水具4は、異なる長さで延長できるものを複数用意してもよく、それらを組み合わせることで、薄平中空状導水部3を所望の長さとすることができる。

0019

前記上部排水接続部5は、前記薄平中空状導水部3の他端に、中空部分に通じて設けられ、本実施の形態では、直径50mmの排水パイプが、内側に嵌挿されたときに、水漏れしない径を有し、前記浴室の洗い場に設けられた排水口52に、下部排水接続管6を通じて嵌挿され、洗い場の水(湯)を排水できることとなる。

0020

また、前記下部排水接続部6は、前記薄平中空状導水部3の他端であって、前記上部排水接続部5の直下に、中空部分に通じて取り付けられ、本実施の形態では、すでに配管されている直径40mmの排水口52の内側に嵌挿されたときに、水漏れしない径を有し、前記入口用排水溝53から薄平中空状導水部3により導水された排水と、改装後の床面に設けられる新たな排水口からの排水とが、排水口52に流れ込むように構成されている。

0021

しかし、上記した導水具1は、排水口52が、床面中程に配置されている場合はよいが、前記排水口52が浴室の壁面に接して配置されている場合には、例えば、前記下部排水接続部側の前記薄平中空状導水部3の端部が、壁面に阻まれて、前記下部排水接続部6が、排水口52に嵌挿できないことがある。図3は、このような壁面に接して排水口が設けられた場合にも導水できる、第2の導水具8の実施の形態を示す概略構成図である。図3において、9は、図1に示した薄平中空状導水部と同じであり、9aは、受水側導水部、9bは、排水側導水部である。この導水具8は、受水部2が、導水部9の一端で内接して設けられ、上部排水接続部5と下部排水接続部6も他端に内接して設けられている。すなわち、前述の第1の実施の形態と異なり、端部の突出部がなく、下部排水接続部6自体が導水部9の端部に設けられているため、排水口52が壁面に接した位置にあっても嵌挿が可能となる。

0022

また、前記薄平中空状導水部9にも、上記同様、入口用排水溝53の排水部54から前記排水口52までの距離に合わせるために、接合部9cが設けられている。例えば、排水側導水部9bが、受水側導水部9aの内側に嵌挿される大きさからなり、受水側導水部9aの接合部9cは、最短にするため、半円状に開口されている。そして、前記排水部54と前記排水口52の距離が長い場合には、受水側導水部9aから排水側導水部9bを引き出し、逆に、短い場合には、排水側導水部9bを受水側導水部9aに押し込むことで自在に伸縮することができ、上記同様、受水部2を前記排水部54に、下部排水接続部6を前記排水口52に取り付けると、前記入口用排水溝53から薄平中空状導水部9により導水された排水と、改装後の床面に設けられる新たな排水口からの排水とが、排水口52に排水される。なお、上記した導水部1、8の形状、伸縮方法、延長用導水具の使用有無は、導水具の使用状況により構成の組み合わせは特に限定しない。

0023

つぎに、上記構成の導水具1を利用して、入口の段差を解消したバリアフリー浴室の改装工法について、特に、洗い場に床暖房を設けた浴室に改装するバリアフリー床暖房改装工法について、図4から図8を参照して説明する。浴室の洗い場に設けられた排水口52から、排水管のつまりの基となる頭髪等の流れ込み防止用目皿52bを取りはずす一方、浴室の一側壁熱源を確保できる側)の低位置に2つの熱源用の穴7を開ける(図4参照)。

0024

つぎに浴室入口に入口用排水溝53を配置する。そして、本発明の導水具1の下部排水接続部6を排水口52の内側に嵌挿し、前記入口用排水溝53の排水部54(図5では図示外)を導水具1の受水部2に嵌挿する。この際、本発明の導水具1は、前記入口用排水溝53の排水部54(図5では図示外)と排水口52との距離に応じて伸縮させ、または、必要に応じて複数の延長用導水具4を薄平中空状導水部3の接合部3dに取り付け、薄平中空状導水部3の長さを調節する(図5参照)。

0025

つぎに、洗い場に床暖房設備10を設置する。床暖房設備10を設置するには、まず、浴室の床面の大きさを測定し、断熱材11をあらかじめカットしておく。そして、断熱材11を浴室に搬入し、該導水具1の受水部2と、上部排水接続部5が露出するように、断熱材11の所定箇所切り欠いて、従来の洗い場床面を覆う(図6参照)。このとき、従来の洗い場の床面には、防カビ剤等を塗布し、その後、耐水性接着剤で、床に床暖房設備の断熱材11を取り付ける。

0026

前記洗い場に設置される床暖房設備10は、浴室に合わせて所定大にカットされたスタイホーム等の断熱材11と、断熱材11の表面を、先端に電熱線加熱構造ホットナイフによって溝掘施工して設けられた溝12と、前記溝12に配置され、熱媒体循環するポリエチレン製等の循環パイプ13と、前記循環パイプ13の上部に配置された熱伝導率の大きい金属等で形成された複数の放熱板14からなり、例えば、上述した壁に設けられた穴から循環パイプの端部をそれぞれ浴室外の熱源(図示外)に配し、ここで熱媒体を所定温度に加熱して循環する。そして、循環パイプ内を循環する熱媒体(所定温度の湯等)の熱が、その上部に配置された放熱板14に伝導される(図7参照)。

0027

このような床暖房設備10を浴室の床に配置し、そして、この床暖房設備10の上に、鋼材15を碁盤状に置き、前記入口用排水溝53を所定位置に配置して、前記排水部54(図8では図示外)を前記受水部2(図8では図示外)の内側に嵌挿した後、この上からセメント等を塗り込む。このセメントが固まると、その上から浴室の床を形成するタイル等の床材を貼り、これが乾くと、洗い場に床暖房を備え、入口と段差のない本発明のバリアフリー床暖房改装工法による改装後の床面16が完成する(図8参照)。

0028

なお、上記実施の形態では、薄平中空状導水部の厚さを1cm程度として説明したが、改装前の床面と、改装後の床面の間で導水できれば、その厚さは特に限定しない。また、上記実施の形態では、入口との段差をなくす以外に、床暖房を備えた浴室に改装する浴室のバリアフリー床暖房改装工法として説明したが、上記導水具の使用により、入口の段差をなくす改装工法、または、床暖房設備の改装工法のいずれかの改装であってもよく、洗い場の床暖房に限定されるものではない。なお、上記実施の形態では、浴室のバリアフリー床暖房改装工法において、床材16をタイル面として説明したが、防水加工の木材でもよく、その材質は限定しない。

発明の効果

0029

以上説明したように、本発明の導水具によると、各住宅によって異なる浴室の大きさや排水口の位置に左右されることなく、浴室の入口用排水溝の排水部とあらかじめ設けられた排水口の位置関係や距離にあわせて、その長さを自在に伸縮することができ、また、受水部や下部排水接続部は、所定径の管で形成されているため、排水口から、入口排水溝の排水部の角度に自在に合わすことができ、各住宅の浴室にあわせて導水管を作ったり、この導水管作業用のタイル及びコンクリート等の取り壊し等の作業工程を軽減することができる。すなわち、どの様な形状の浴室改修にでも対応でき、また、どの様な位置に洗い場排水口があってもスムーズに意のままに床暖房が施工できる。すなわち、本発明の導水具によると、浴室の入口用排水溝の排水から洗い場の排水口に排水を導水する薄平中空状導水部が、改装前の床面と改装後の床面の間に配置される薄平たい中空状で形成されているため、従来の床面を取り壊すことなく導水具を配置することができる。さらに、本発明の導水具を使用した浴室のバリアフリー床暖房改装工法によると、浴室の排水口を取り壊すことなく、そのまま利用できるため、排水口に導水管を配置した後、導水管敷設に再度セメントで固める必要がないため、このコンクリート作業について、約2、3日の行程を短縮できる。また、さらに、浴室のバリアフリー改装に要する期間が短縮されることにより、居住者が浴室を使用できない不便な期間も短縮されるといった利点がある。

図面の簡単な説明

0030

図1本発明の一実施の形態に係る導水具の概略を示した概略構成斜視図である。
図2本発明の一実施の形態に係る導水具の配置を示した断面図である。
図3本発明の他の一実施の形態に係る導水具の概略を示した概略構成斜視図である。
図4本発明の一実施の形態に係る導水具を使用した浴室のバリアフリー床暖房改装工法の説明図である。
図5本発明の一実施の形態に係る導水具を使用した浴室のバリアフリー床暖房改装工法の説明図である。
図6本発明の一実施の形態に係る導水具を使用した浴室のバリアフリー床暖房改装工法の説明図である。
図7本発明の一実施の形態に係る導水具を使用した浴室のバリアフリー床暖房改装工法の説明図である。
図8本発明の一実施の形態に係る導水具を使用した浴室のバリアフリー床暖房改装工法の説明図である。
図9従来の浴室のバリアフリー改装工事の説明図である。

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0031

1、8・・導水具
2・・受水部
3、9・・薄平中空状導水部
3d、9c・・接合部
4・・延長用導水具
5・・上部排水接続部
6・・下部排水接続部
52・・排水口
53・・入口用排水溝
54・・排水部

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