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技術 緩やかな制動作用を有する液圧緩衝装置

出願人 マウロコルラディーニエリックフランツレニエール
発明者 マウロコルラディーニエリックフランツレニエール
出願日 2000年9月29日 (21年2ヶ月経過) 出願番号 2000-299524
公開日 2001年5月22日 (20年7ヶ月経過) 公開番号 2001-140968
状態 拒絶査定
技術分野 車体懸架装置 車体懸架装置 流体減衰装置
主要キーワード 流体通過断面積 輸送用車輌 輸送車輌 旋回支点 同軸ピン 外部シリンダ 摺動圧 一部閉塞
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図面 (15)

課題

ピストンに作用する流体の圧力に応じて漸進的に制動作用をする液圧緩衝装置を提供する。

解決手段

液圧シリンダ1、2は車輌の車体に固定される。車輌の懸架装置移動部材に固定されるピストン3が圧縮状態の時、固定ピン5により次第に細くなるピストン3の開口10を経て、上部室8内の流体の一部は下部室9に移るが、残りの流体は管27を経て、ばね17の力に抗して圧縮弁16のピストン18を押圧し、較正ポート19を開き、管25、ポート11を経て、下部室9に入る。このピストン18の抵抗により制動作用を生ずる。ピストン3が伸長状態の時、開口10の断面は次第に大きくなり、下部室9内の流体の一部は開口10から上部室8に移るが、残りの流体はポート11、管26を経て、ばね13の力に抗して伸長弁12のピストン14を押圧し、較正ポート15を開き、管24、27を経て、上部室8に入り制動作用は減少する。

概要

背景

通常の輸送用車輌、及び競争車輌懸架装置においては、地面との接触、及び付着の状態に関連して、懸架装置の弾性構成部分に生ずる反力から発生する振動制動作用を有する液圧緩衝装置により制御されることは既知である。

また、車輌が走行している間に、この制動作用の大きさが車輌の動作に影響を及ぼすことの一般的な評価、及び考慮によれば、比較的制動作用が大きい緩衝装置を採用すると、車輌の一層良好な安定性は得られるが、乗り心地にはマイナスの作用があることも知られている。一方、制動作用が小さい緩衝装置を採用すると、これと反対の状態を生じ、乗り心地は良くなるが、安定性が悪くなる。実際上、緩衝装置が伸長運動、及び圧縮運動を行う際の制動作用は車輌の特定の意図した用途、及び/又は使用者の特定の好み、及び要求に応じて、妥協の基準に従って調整されている。

緩衝装置の制動作用を調整する時、考慮すべき重要な要素は車輌が支持し得る、又は支持しなければならない負荷である。加えられる負荷に応じて、懸架装置の弾性構成部分が反作用をし、弁に対応して、長さを減少して圧縮される。多少とも負荷を重く見過ぎて、制動作用の評価を誤ると、運動中の車輌の正しい安定性が達成されない。

負荷に関連する振動、及び/又は不安定な現象は、例えば、方向転換、急激な加速、及び/又はブレーキの適用によって、例えば、コース上に維持される走行のような特別な作動状態にある車輌に検出される。例えば、曲線運動の場合、遠心力の作用に起因し、重量の分布に急激な変化を生ずることは既知である。内側の車輪に支持されていた負荷の大部分が外側の車輪に移り、この負荷の移動の作用は対応する懸架装置の弾性構成部分を一層大きく圧縮するから、この弾性構成部分の反力の大きさをこれに比例して増大せしめる。従って、車輪が飛び上がるのを防止するため、緩衝装置の制動作用を増大することによって、この状態を正すことが必要になる。

一方、負荷が軽くなる内側の車輪の懸架装置には反対の現象が生ずる。負荷が小さいため、弾性構成部分の反力の大きさが減少するので、緩衝装置は拡大し、比例して制動作用は減少し、車輪はコースの状態に正しく従う。同様の現象が急激な加速、及び/又はブレーキを加えた時に発生し、一層大きい負荷を受ける車軸が緩衝装置の一層大きい制動作用を受ける利益があり、一層少ない負荷を受ける車軸は反対に、少ない制動作用を受ける利益がある。例えば、螺旋ばねは圧縮されると長さを減少し、その反力の大きさを漸進的に増大するので、螺旋ばねのような弾性構成部分は、圧縮中、制動作用を漸進的に増大する緩衝装置に平行して作動する。これと反対に、2個の弾性構成部分が拡大すると、制動作用は同様に漸進的に減少する。

懸架装置の可動アームと、車体との間に、緩衝装置の第2連結部として、若干の構成部分を加えることによって、緩衝装置の制動作用を漸進的に増大し、又は漸進的に減少させることを達成することができる。旋回支点幾何学形状を変化させると、これ等構成部分は緩衝装置自身の運動速度を増大し、又は減少させる。

しかし、一般に、この弾性構成部分は同一の連結部を使用していることを考慮すれば、弾性構成部分の反力の大きさも、ほぼ比例して大きくなる。それにも拘らず、いずれの場合でも、弾性構成部分の反力の大きさと、緩衝装置の制動作用の大きさとの間にはなお食い違いが存在する。また、このような装置は、懸架装置に多数の構成部分を有するため、高価であり、信頼性があまり無い欠点がある。

概要

ピストンに作用する流体の圧力に応じて漸進的に制動作用をする液圧緩衝装置を提供する。

液圧シリンダ1、2は車輌の車体に固定される。車輌の懸架装置の移動部材に固定されるピストン3が圧縮状態の時、固定ピン5により次第に細くなるピストン3の開口10を経て、上部室8内の流体の一部は下部室9に移るが、残りの流体は管27を経て、ばね17の力に抗して圧縮弁16のピストン18を押圧し、較正ポート19を開き、管25、ポート11を経て、下部室9に入る。このピストン18の抵抗により制動作用を生ずる。ピストン3が伸長状態の時、開口10の断面は次第に大きくなり、下部室9内の流体の一部は開口10から上部室8に移るが、残りの流体はポート11、管26を経て、ばね13の力に抗して伸長弁12のピストン14を押圧し、較正ポート15を開き、管24、27を経て、上部室8に入り制動作用は減少する。

目的

効果

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請求項1

車輌の車体に固定され、駆動流体充填されたシリンダ(1、2)と、車輌の懸架装置の移動構成部分に固定され、前記シリンダ(1、2)内に軸線方向に摺動すると共に、前記シリンダを2個の連続する同軸の室(8、9)に分割するピストン(3)と、前記室の間にあって、これ等室を連結する連結手段とを具え、前記ピストン(3)の圧縮作用、及び/又は伸長作用に応じて、前記連結手段を通じて、前記室(8、9)の一方、又は他方に前記駆動流体を押圧するよう構成した液圧緩衝装置において、前記連結手段が (i)前記ピストン(3)の固定開口(10)内に導入されることによってこの固定開口に掛合する可変の断面を随意に有する少なくとも1個の固定ピン(5)と、(ii)前記駆動流体の圧力に応じて、調整可能に漸進的に開閉する較正断面通路(15、19)とを具えることを特徴とする緩やかな制動作用を有する液圧緩衝装置。

請求項2

前記固定ピン(5)は上部の前記室(8)に貫通して前記シリンダ(1、2)に関連し、前記ピストン(3)に設けた固定ポート(10)内に漸進的に挿入されて、この固定ポートに掛合するように構成されており、前記固定ポート(10)は下部の前記室(9)に連通しており、上部の前記室(8)と下部の前記室(9)とはポート、及び/又はダクト(27、26)と、圧縮弁(16)と、伸長弁(12)とを通じて相互に連結されており、前記圧縮弁(16)、及び伸長弁(12)は較正部(19、15)を有する流体通過ポートと、調整可能の単一、又は多重弾性手段(17、13)とを具え、又はこの弾性手段に代え、前記駆動流体によって作用する圧力に応じて、前記ポートを漸進的に開き、又は閉じるようピストン(18、14)に関連する可変の負荷を利用する請求項1に記載の液圧緩衝装置。

請求項3

前記ピン(5)の断面の可変の形態により、及び前記シリンダ(1、2)内の前記ピストン(3)の摺動圧運動、及び/又は摺動伸長運動により、前記ポート(10)の流体通過断面が可変である請求項1、又は2に記載の液圧緩衝装置。

請求項4

前記固定ピン(5)は円錐形であり、移動する前記ピストン(3)の前記ポート(10)内への同軸の漸進的な挿入、又は前記ポート(10)からの同軸の漸進的な後退によって、前記固定ピン(5)は前記ピストン(3)の前記ポート(10)への掛合運動を行う前記請求項のいずれか1項に記載の液圧緩衝装置。

請求項5

前記圧縮弁(16)、及び伸長弁(12)の較正部を有する前記流体通過ポート(19、15)は連続して急激に増大する流体通過面積を有する下端(20)を具える前記請求項のいずれか1項に記載の液圧緩衝装置。

請求項6

前記緩衝装置が圧縮位相にある時、前記駆動流体の一部は漸進的に断面を減少する前記ポート(10)を通じて、上部の前記室(8)から、下部の前記室(9)内に移動し、前記駆動流体の残りの部分は前記圧縮弁(16)の前記較正断面通路(19)を通じて、上部の前記室(8)から、下部の前記室(9)に移動し、前記ポート(10)の調整可能の開口は前記ピストン(3)の摺動速度に比例するよう構成されている前記請求項のいずれか1項に記載の液圧緩衝装置。

請求項7

前記緩衝装置が伸長位相にある時、前記駆動流体の一部は漸進的に断面を増大する前記ポート(10)を通じて、下部の前記室(9)から、上部の前記室(8)内に移動し、前記駆動流体の残りの部分は前記伸長弁(12)の前記較正断面通路(15)を通じて、下部の前記室(9)から、上部の前記室(8)に移動し、前記ポート(10)の調整可能の開口は前記ピストン(3)の摺動速度に比例するよう構成されている前記請求項のいずれか1項に記載の液圧緩衝装置。

請求項8

前記緩衝装置の前記ピストン(3)の移動速度が瞬間的に変化する際の衝撃作用に応じて、瞬間的に開閉する付加的バイパス弁(30)を具え、この付加的バイパス弁(30)を前記緩衝装置自身と、前記圧縮弁(16)、及び伸長弁(12)との間に介挿した前記請求項のいずれか1項に記載の液圧緩衝装置。

請求項9

調整可能な圧力で作用する開閉トリップ爪(32)を有するピストン(31)と、弾性迅速復帰手段(34)とを前記バイパス弁に設けた請求項8に記載の液圧緩衝装置。

請求項10

前記シリンダ(1)が内部にピストン(3)を摺動させる内部同軸シリンダ(2)を有すると共に、流体通過相互スペース(40)を形成している前記請求項のいずれか1項に記載の液圧緩衝装置。

請求項11

前記圧縮弁(16)、及び伸長弁(12)の前記弾性手段(17、13)に外部調整手段を設けた前記請求項のいずれか1項に記載の液圧緩衝装置。

技術分野

0001

本発明は緩やかな制動作用を有する液圧緩衝装置に関するものであり、また特に、車体に固着され、流体充填されたシリンダと、このシリンダ内摺動し、シリンダを2個の連続する室に分割するピストンとを具え、較正される、及び/又は可変の形状の通路を有し、漸進的に開閉するポート圧縮弁、及び伸長弁を通じて、上記の2個の室の下部の室から上部の室に、またこの逆に、上部の室から下部の室に、流体をシリンダ内でのピストンの摺動により動かすように作動し、輸送車輌、及び競争車輌に特に適し、緩やかな制動作用を有する液圧緩衝装置に関するものである。

背景技術

0002

通常の輸送用車輌、及び競争用車輌の懸架装置においては、地面との接触、及び付着の状態に関連して、懸架装置の弾性構成部分に生ずる反力から発生する振動は制動作用を有する液圧緩衝装置により制御されることは既知である。

0003

また、車輌が走行している間に、この制動作用の大きさが車輌の動作に影響を及ぼすことの一般的な評価、及び考慮によれば、比較的制動作用が大きい緩衝装置を採用すると、車輌の一層良好な安定性は得られるが、乗り心地にはマイナスの作用があることも知られている。一方、制動作用が小さい緩衝装置を採用すると、これと反対の状態を生じ、乗り心地は良くなるが、安定性が悪くなる。実際上、緩衝装置が伸長運動、及び圧縮運動を行う際の制動作用は車輌の特定の意図した用途、及び/又は使用者の特定の好み、及び要求に応じて、妥協の基準に従って調整されている。

0004

緩衝装置の制動作用を調整する時、考慮すべき重要な要素は車輌が支持し得る、又は支持しなければならない負荷である。加えられる負荷に応じて、懸架装置の弾性構成部分が反作用をし、弁に対応して、長さを減少して圧縮される。多少とも負荷を重く見過ぎて、制動作用の評価を誤ると、運動中の車輌の正しい安定性が達成されない。

0005

負荷に関連する振動、及び/又は不安定な現象は、例えば、方向転換、急激な加速、及び/又はブレーキの適用によって、例えば、コース上に維持される走行のような特別な作動状態にある車輌に検出される。例えば、曲線運動の場合、遠心力の作用に起因し、重量の分布に急激な変化を生ずることは既知である。内側の車輪に支持されていた負荷の大部分が外側の車輪に移り、この負荷の移動の作用は対応する懸架装置の弾性構成部分を一層大きく圧縮するから、この弾性構成部分の反力の大きさをこれに比例して増大せしめる。従って、車輪が飛び上がるのを防止するため、緩衝装置の制動作用を増大することによって、この状態を正すことが必要になる。

0006

一方、負荷が軽くなる内側の車輪の懸架装置には反対の現象が生ずる。負荷が小さいため、弾性構成部分の反力の大きさが減少するので、緩衝装置は拡大し、比例して制動作用は減少し、車輪はコースの状態に正しく従う。同様の現象が急激な加速、及び/又はブレーキを加えた時に発生し、一層大きい負荷を受ける車軸が緩衝装置の一層大きい制動作用を受ける利益があり、一層少ない負荷を受ける車軸は反対に、少ない制動作用を受ける利益がある。例えば、螺旋ばねは圧縮されると長さを減少し、その反力の大きさを漸進的に増大するので、螺旋ばねのような弾性構成部分は、圧縮中、制動作用を漸進的に増大する緩衝装置に平行して作動する。これと反対に、2個の弾性構成部分が拡大すると、制動作用は同様に漸進的に減少する。

0007

懸架装置の可動アームと、車体との間に、緩衝装置の第2連結部として、若干の構成部分を加えることによって、緩衝装置の制動作用を漸進的に増大し、又は漸進的に減少させることを達成することができる。旋回支点幾何学形状を変化させると、これ等構成部分は緩衝装置自身の運動速度を増大し、又は減少させる。

0008

しかし、一般に、この弾性構成部分は同一の連結部を使用していることを考慮すれば、弾性構成部分の反力の大きさも、ほぼ比例して大きくなる。それにも拘らず、いずれの場合でも、弾性構成部分の反力の大きさと、緩衝装置の制動作用の大きさとの間にはなお食い違いが存在する。また、このような装置は、懸架装置に多数の構成部分を有するため、高価であり、信頼性があまり無い欠点がある。

発明が解決しようとする課題

0009

本発明の目的は上述の従来の技術の欠点を除去し、使用する車輌の安定性を高め、乗り心地が優れるように、緩やかな制動作用を有する液圧緩衝装置を得るにある。

課題を解決するための手段

0010

この課題を解決するため、本発明は可変の容積の連続する室を有するシリンダと、その内部で摺動するピストンと、調整され、漸進的に開閉する圧縮弁と、伸長弁と、これに組み合わせた幾何学的に可変の流体通路を有するポートとを設ける。

0011

即ち、本発明の緩やかな制動作用を有する液圧緩衝装置は車輌の車体に固定され、駆動流体を充填されたシリンダと、車輌の懸架装置の移動構成部分に固定され、前記シリンダ内に軸線方向に摺動すると共に、前記シリンダを2個の連続する同軸の室に分割するピストンと、前記ピストンの圧縮作用、及び/又は伸長作用に応じて、前記室の一方、又は他方に前記駆動流体を押圧する作用を有し、前記室の間にあって、これ等室を連結する連結手段とから成る液圧緩衝装置において、前記連結手段が (i)前記ピストンの固定開口内に導入されることによってこの固定開口に掛合する任意可変の断面を有する少なくとも1個の固定ピンと、(ii)前記駆動流体の圧力に応じて、調整可能に漸進的に開閉する較正断面通路とを具えることを特徴とする。

0012

負荷、又は速度の変化から生ずる懸架装置の伸長運動、及び/又は圧縮運動の各変化に緩衝装置のピストンの移動が対応しており、本発明液圧緩衝装置は流体通過ポートの対応する開閉によって、緩衝装置の制動作用が自動的に調整される利点がある。緩衝装置の圧縮運動、及び/又は伸長運動に比例する流体通過断面になるよう可変の幾何学形状のポートを開閉することにより、また緩衝装置の連続する室に関連する圧縮弁、及び伸長弁の漸進的な開閉により、上述の調整が達成される。漸進的に開くポート、及び弁に外部からの調整手段を設けることができる。負荷、速度、及び/又は使用者の特定の好み、又は指導方針の要求に関連して、緩衝装置の制動作用の干渉動作を変更するように、簡単、迅速にこの調整手段を操作することができる。

0013

また本発明の緩やかな制動作用を有する緩衝装置は、可変の幾何学形状のポート、圧縮弁、及び伸長弁の開閉を調整する外部手段に依存して、可能な干渉の可能な等しい状態を有するようにして、娯楽用自動車、又は競争用自動車、及びオートバイに適用し得る利点がある。本発明液圧緩衝装置の若干の実施例を示す図面を参照する次の説明から本発明を一層容易に理解することができる。

0014

添付図面は本発明装置の作動を種々の段階で示したもので、その実際の構造形態を示していない。本発明緩衝装置は互いに同軸の外部シリンダ1と、内部シリンダ2とを具え、内部シリンダ2内にピストン3が摺動する。外部シリンダ1に固着された上部連結部6は車体への固定部を示しており、ピストン3に固着された下部連結部7は車輌の車輪の懸架装置の移動構成部分への固定部を示している。車輌のあらゆる駆動状態中の地面の状態に従って動く車輪自身の対応する運動に従動して、この懸架装置の移動構成部分は上下に、強制的に振動する。

0015

装置の説明を簡単化するため、種々の構成部分の必要な液圧シール装置、及び実際にはあり得る構造形態は図示しない。既知のように、液圧緩衝装置の制動作用はピストン3によって得られるものであり、ピストン3は内部シリンダ2を2個の同軸の連通する室、即ち上部室8と、下部室9とに分割する。

0016

内部シリンダ2内に、上記ピストン3を挿入し、摺動し得るようにする。上部室8、及び下部室9には流体が充填されており、下部連結部7に連結されたステム4によって生ずる移動に起因し、内部シリンダ2に沿って、ピストン3によって行う圧縮運動、及び伸長運動に従って、流体は上部室8、及び下部室9の一方から他方に較正ダクトを通じて移動することができる。

0017

ここに、「圧縮」とは上部室8が狭くなり、下部室9が広くなるようなピストン3の運動を意味し、この場合、ステム4の長さが短くなる。一方、「伸長」とは上部室8が広くなり、下部室9が狭くなるようなピストン3の運動を意味し、この場合、ステム4の長さが長くなる。また、後に説明する「圧縮弁16」はピストン3が圧縮運動を行う時、作用する弁であり、「伸長弁12」はピストン3が伸長運動を行う時、作用する弁である。

0018

この緩衝装置のピストンが完全に伸長した状態にあり、低速で、圧縮運動を開始する状態にある場合(図4( a) 、及び( b) 参照)、上部室8内にある流体の一部はピストン3の孔10を通じて、下部室9内に(矢印100 の方向に)移動する。この孔10は同軸ピン5によって、一部閉塞するようになっており、同軸ピン5は連続的に漸進的に増大し、又は段歩的に増大する可変の横断面を有するのが好適である。

0019

図示の実施例では、ピン5は基本的に円錐形を逆にした形状であり、圧縮位相で、ピストンの位置が変化する時、ピン5の断面が孔10を塞ぐので、孔10の流体通過ポートを漸進的に減少させる。中空ステム4の頂部に設けた連通開口10Aを通じて、孔10から流体は下部室9内に動く。一方、流体の他の部分は室8から出て、管27を通じて、(矢印101の方向に)ピストン18、及びばね17を設けた圧縮弁16に達する。流体の流れを継続するため、ピストン18により流体を強制的に圧縮し、ピストン18を移動させることによって、圧縮弁16に設けたポート19を開き、この時の速度で、流体が十分に較正ポート19を通過できる大きさに、上記較正ポート19(図4( a) 、及び( b) 参照)の断面Aを達せしめる。

0020

このような流れから、管25、2個の同軸シリンダ1、2の間の間隙、及び孔11を経て、流体は室9に達する。通常は、管27からの流体の侵入に抗して、弁16を閉じて維持するため、対向ばね17が流体の圧力に対する反力をピストン18に作用させている。従って、基本的に、流体が圧縮弁16に通るためには、ピストン18に作用しているこのばね17の反力の大きさに比例して、流体がピストン18に圧力を及ぼす必要がある。このようにして、この緩衝装置のピストン3とステム4との組立体に制動作用を生ずるが、この制動作用はばね17の抵抗力に、弁16のピストン8の表面積と、シリンダ2のピストン3の表面積との間の比を掛けた値に比例する値である。この緩衝装置は圧縮作用を受けているから(図5( a) 、及び( b) 参照)、シリンダ1、及び2に一体のピン5の断面の増大によって、流体が通過する孔10の面積は減少する。

0021

ピストン3とステム4の組立体の一定の摺動速度において、ピン5による通路10の閉塞によって、一層多くの量の流体を強制的に管27の流路に流し、圧縮弁16に流体を通す。一層多い流量のためには、ポート19の流通面積Aが一層大きいことが必要であり、従って、ピストン18に一層高い圧力が加わり、圧縮ばね17に一層大きい圧縮力が加わる。ばねの反力の大きさはその圧縮力に比例するという事実に起因し、液体流通に対する抵抗が増大し、対応して、比例して制動作用が増大する。ピストン3とステム4との組立体がほぼ最高圧縮力に達するまで、シリンダ1、2内で流体を圧縮しながら前進する際、ポート10に通り得る流体の量は最少、又はにすらなる。それは、ポート10の流体通過断面はピン5で占められるため、その時点で、ポート10の断面がピン5により全く、又は殆ど閉塞するからである。

0022

このような場合、流体は単に、ダクト27、及び圧縮弁16だけを経て、上部室8から、下部室9まで強制的に動くことができ、これにより、更にピストン18が移動すると、(以前に説明した位置に対し)ばね17を更に圧縮する。そして、遂に、較正ポート19の断面Aが一層多い量の流体を同一速度で、循環させるのに十分な大きさになり、必然的にこのシステムの制動作用は最大になる。

0023

シリンダ内のピストン3の移動方向が反転した時、ピストンの伸長作用中、上述の作動の位相は伸長弁12を含めて、完全に反対方向にその作用を遂行する(図7( a) 、及び( b) 、図8( a) 、及び( b) 、図9( a) 、及び( b) 、及び矢印102、103の方向参照)。

0024

ピストン3の最小伸長量から出発する最初の時点において、ピン5は孔10の一層大きな断面部を占めていて、強力な制動作用を生ずるが、ピストン3が伸長しつつあって、孔10の自由な断面が増大するにつれて、流体は下部室9から上部室8に通り、制動作用は減少する。流体の他の部分はポート11と、管26とを通じて排出し、伸長弁12を経て、上部室8に復帰する。この流体の排出によって、ピストン14を動かし、ピストン14、ばね13に作用し、較正ポート15の通過断面積Bを変化させる。伸長弁12、それを構成するピストン14、ばね13は圧縮弁16につき説明したものに対応しているが、この緩衝装置の伸長に従って、制動作用を漸進的に減少させる。

0025

ピストン3とステム4との組立体の圧縮速度、及び/又は伸長速度が増大する時(図10( a) 、( b) 、及び( c) 、及び図11( a) 、( b) 、及び( c) 参照)、単位時間当たり、流体の循環する容積は一層大きくなるが、ピン5とポート10との間で利用できる流体通過面積はシリンダ内におけるピストン3とステム4との組立体の位置のみに応じて可変であるため、一層多量の流体をして弁16のピストン18又は弁12のピストン14を強制的に一層大きく動かし、遂に、上記の量の流体を通過させるのに十分な大きさに、較正ポート19、または15の通過断面積A、又はBに達するようにし、従って、ばね17、又は13の反力が一層大きなり、これに対応して制動作用も一層大きくなる。

0026

例えば図1(b)に示すように、圧縮弁16の較正ポート19、及び伸長弁12の較正ポート15に通過面積が大きい下端20を設ける。速度が過大に増加するような作動の場合でも、この緩衝装置が適正に作動するようにするため、圧縮弁16の較正ポート19、及び伸長弁12の較正ポート15を作動させることにより、較正ポート15、19の下端20の急激な面積の増大を利用して、圧縮運動、及び/又は伸長運動への干渉作用を十分に修正する。これ等の付加的な流体通過断面積によって、一層多くの流体を通過させ、一層多くの流体の循環を生ぜしめ、余りにも激しい制動作用、又は余りにも弱い制動作用を防止する。

0027

例えば、限界を定める縁石切欠付き輪郭、及びそれに類似する変化のような特殊な輪郭に車輪が沿っていて、高速レースを行っている競争用自動車に関する一層特殊な用途の場合、この緩衝装置の制動作用は減少し、タイヤは常に地面との接触を維持する。このような用途に対しては、この緩衝装置に付加的バイパス弁30を設ける(図14( a) 、及び( b) 参照)。このバイパス弁30はピストン31と、このピストンに作用するばね34と、後部ばね33によって、この弁を閉塞位置に保持するラチェット32とを有する。このバイパス弁30では、ピストン3の急激な移動、及びその閉塞位置への復帰により、共に移動の終わりに、同じように早く動かされる流体により生ずる衝撃作用を受けて、ピストン31は瞬間的に後方に動くことができる。

0028

これ等の状態において、特に、圧縮の位相の間、ピストン31の急激な後方への移動によって、ダクト26と27とを連結し、駆動流体を直接、上部室8から下部室9に、またこの逆に下部室9から上部室8に駆動流体を通し(矢印104の方向)、圧縮弁16、及び/又は伸長弁12による制動作用への干渉を一時的に、排除する。ピストン31の運動が急激に発生するのを防止するため、較正後部ばね33によって押圧されるラチェット32によって、ピストン31を弁閉塞位置に平素、保持する。ばね33によってラチェット32に作用する圧力を調整することによって、所定の懸架装置の移動速度に対応していて、ピストン自身に作用する駆動流体の所定圧力値において、弁30の全開放を較正することができ、又はラチェット32の釈放、及びピストン31の後方への運動を較正することができる。ここに、「較正する」とは、この制御システムが必要な作動を遂行するよう、その制御素子設定値を決定し、実現することである。

0029

この緩衝装置の干渉速度が平素の値の範囲に再び入り、ピストン3とステム4との組立体が上部死点、及び下部死点の一方を越えると直ちに、弁30は再び閉じて、対向ばね34によってピストン31の後部に生ずる押圧力の作用を受けて、ピストン31は初期位置に復帰する。

0030

本発明の液圧緩衝装置の特性、及び構成部分の比を変化させることにより、又はピン5の可変部の形状、及び/又は形態を修正することにより、更に、較正ポート19、15の幅、及び/又は長さを変化させることにより、また流体流通部の下端20の寸法、及び/又は形状を変化させることにより、更に、ピストン3の直径の関数としてのピストン18、14の直径を変化させることにより、また較正バイパス弁30を採用するか、否かによって、単一ばね、又は多重ばね17、13のばね特性を変化させる等により、基本的にミリメートルの範囲で、緩衝装置の寸法を定めることができ、更に、車輌への適用、及び関連する懸架装置の形式に応じて、この緩衝装置が発生し得る希望する制動作用を調整することができる。

0031

シリンダ21、及び浮動ピストン22の機能は、シリンダ2内に摺動する中空ステム4の寸法に起因する容積の変化を吸収することである。室23内の圧縮される気体収縮作用により、シリンダ21、及び浮動ピストン22は駆動流体圧力を一定に維持し、このようにして、空気と油とのエマルジョンの形成を防止すると共に、上記流体の沸騰点を上昇させることができる。

0032

上述したように、圧縮弁16、及び伸長弁12に、それぞれ単一弾性素子17、13を加えることによって、種々の速度における制動作用の大きさを得ることができる。代案として、異なる特性、及び反作用を有する可変負荷素子、又は一層関連する対照素子17、17′、及び13、13′をそれぞれのピストン18、14に直列に加えることができる。

0033

緩衝装置と圧縮弁16、及び伸長弁12との間の連結は、上部の流体を導入し、送出する連結部によって、制御流体を循環させるため、外部シリンダ1と、外部シリンダ2との間に、同軸の相互スペース40を具える一実施例に示されていることは明らかである。ダクト26が下方の位置で連結している場合には、この相互スペースは不要であり、この緩衝装置はピストン3を摺動させる単一のシリンダ2のみから成ることも明らかである。

0034

同一のこれ等図面から、圧縮弁16、伸長弁12、及び補正シリンダ21は緩衝装置から別個に製造されており、また相互に別個に構成され、即ち一つのグループとして結合している。第2のケースでは、重量の分散を一層良好にし、その時の要求に合わせて、上記弁の種々の構成部分の簡単で、迅速な調整、及び/又は交換を容易にするため、スポーツ用自動車、及び/又は競争用自動車のような特殊な用途に、この解決策は有利である。

0035

位置、及び/又は保守操作に関する要求に従って、この種々の連結部を剛強ダクト、又は可撓性ダクトで造ることができる。この解決策では、また、これ等の弁には車輌の運転者によって、直接、操作し得るノブによって手動操作可能な、ばね17、13、又は17、17′、及び13、13′から成る外部負荷調整装置、又は可変負荷素子を設けることができる。複雑でない用途に対し、又は伝統的な操作が希望される場合、即ち種々の要求が少ない用途に対し、上述の構成部分を図2に示すような緩衝装置、自身にすることもできる。

0036

特定の実施例につき本発明を説明したが、上述したところから、本発明に種々の変更を加え得ることは当業者には明らかである。従って、本発明は特許請求の範囲に記載する範囲内において、種々の変更を加えることができる。

図面の簡単な説明

0037

図1圧縮弁、及び伸長弁を有する本発明液圧緩衝装置の第1実施例の図面で(a)はその回路を線図的に示し、(b)はその圧縮弁と、伸長弁とのポートを同一図面に示す図である。
図2本発明の第2実施例の液圧緩衝装置の図面である。
図3本発明液圧緩衝装置に使用する圧縮弁、又は伸長弁の線図的断面図である。
図4図1の緩衝装置の断面図で、(a)は低速状態において最大伸長位置、即ちこれから圧縮を開始する状態にある緩衝装置を示し、(b)はその状態における圧縮弁の断面図である。
図5図4の緩衝装置の断面図で、(a)はこの緩衝装置の次の中間状態を示し、(b)はその状態における圧縮弁の断面図である。
図6図4の緩衝装置の断面図で、(a)はこの緩衝装置の次の最終状態を示し、(b)はその状態における圧縮弁の断面図である。
図7図1の緩衝装置の断面図で、(a)は低速状態において、最大圧縮位置から出発して、まだ最初の伸長開始状態にある緩衝装置を示し、(b)はその状態における伸長弁の断面図である。
図8図7の緩衝装置の断面図で、(a)はこの緩衝装置の次の中間状態を示し、(b)はその状態における伸長弁の断面図である。
図9図7の緩衝装置の断面図で、(a)はこの緩衝装置の次の最終状態を示し、(b)はその状態における伸長弁の断面図である。
図10図1の緩衝装置の圧縮弁の開放位置を示し、(a)は高速における開放位置の最初の位置を示し、(b)は中間位置を示し、(c)は最高圧縮位置を示す図である。
図11図1の緩衝装置の伸長弁の開放位置を示し、(a)は高速における開放位置の最初の位置を示し、(b)は中間位置を示し、(c)は最高圧縮位置を示す図である。
図12非常に高い高速状態において、緩衝装置が圧縮状態にある時の圧縮弁の開放位置を示す断面図である。
図13非常に高い高速状態において、緩衝装置が伸長状態にある時の伸長弁の開放位置を示す断面図である。
図14休止状態にある競争用自動車のような特殊な車輌に適用した場合のバイパス弁を具えた図1の緩衝装置と同様の緩衝装置の液圧回路を示し、(a)はバイパス弁が休止状態にある時を示し、(b)はバイパス弁が作動状態にある液圧回路を示す図である。

--

0038

1外部シリンダ
2内部シリンダ
3ピストン
4ステム
5ピン、同軸ピン、固定ピン
6 上部連結部
7 下部連結部
8 上部室
9 下部室
10 孔、開口、ポート、通路
10A連通開口
11 ポート
12伸長弁
13、17 ばね、対向ばね
14、18 ピストン
15、19 ポート、較正ポート
16圧縮弁
20 較正ポートの下端、下端
21シリンダ、補正シリンダ
22浮動ピストン
23 室
24、25、26、27 管、ダクト
30 付加的バイパス弁
31 ピストン
32ラチェット、開閉トリップ
33後部ばね
34 ばね、反力ばね
40 相互スペース

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