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課題

印刷ステムの特性の変化を考慮した校正を行う。

解決手段

印刷装置を校正するための方法及び装置であって、印刷装置によりを印刷し、楔の少なくも1個のパッチについて精神物理学的又は精神視覚的な量の大きさを決定し、精神物理学的又は精神視覚的な量の大きさを印刷装置の校正において使用することを含む。

概要

背景

概要

印刷ステムの特性の変化を考慮した校正を行う。

印刷装置を校正するための方法及び装置であって、印刷装置によりを印刷し、楔の少なくも1個のパッチについて精神物理学的又は精神視覚的な量の大きさを決定し、精神物理学的又は精神視覚的な量の大きさを印刷装置の校正において使用することを含む。

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請求項1

印刷装置校正する方法であって、−前記印刷装置により第1の印刷し、−前記印刷装置により、前記第1の楔とは異なる第2の楔を印刷し、−前記第1の楔の少なくも1個のパッチについて第1の量の第1の大きさを決定し、前記第1の量は精神物理学的な量及び精神視覚的な量のグループから選定され、−前記印刷装置の校正において前記第1の大きさを使用する方法において、−前記第2の楔の少なくも1個のパッチについて第2の量の第2の大きさを決定し、前記第2の量は前記第1の量とは異なり、−前記印刷装置の校正において前記第2の大きさを使用することを特徴とする方法。

請求項2

少なくも1個の第1のパッチを有する第1の楔及び少なくも1個の第2のパッチを有する第2の楔を印刷するための印刷装置、ここに前記第2の楔は前記第1の楔とは異なり、−各第1のパッチについて第1の量の第1の大きさを決定するための第1の決定手段、ここに前記第1の量は精神物理学的な量及び精神視覚的な量のグループから選定され、−前記第1の大きさに基づいて前記印刷装置を校正するための第1の校正手段を具備したシステムにおいて、−各第2のパッチについて第2の量の第2の大きさを決定するための第2の決定手段、ここに前記第2の量は前記第1の量とは異なり、−前記第2の大きさに基づいて前記印刷装置を校正するための第2の校正手段を具備するシステム。

技術分野

0001

本発明は印刷装置、特に多色出力装置の手段による画像描出の分野に関し、特にこれら装置の校正に関する。

0002

色材」は、この文書においては、印刷装置にアドレス可能な独立変数を示す。「色材値」はcとして記され、印刷装置の色材を管理するために使用し得る独立値である。例えば、オフセット印刷機の色材はオフセット印刷インキである。装置の色材についての物理的に達成し得る値の範囲は%で表すことが慣例であり、これは色材値の範囲が通常c=0%からc=100%であることを意味する。グラフィックアートにおいては、色材値は、しばしばドットパーセンテージと呼ばれる。「色材の色相」は印刷装置の基本的な色である。伝統的なオフセット印刷機及びCMYK印刷機色材色相は、シアンマゼンタイエロー及びブラックである(この文書においては、習慣と同様に、Cはシアンを、Mはマゼンタを、Yはイエローを、そしてKはブラックを表す)。物体の「色相」は、その色が赤、橙色、黄、緑、青又は紫(或いはこの表の隣接対混合色)のどれを表すかを示す。「色相」は、更に以下の「その他の用語の定義」においても検討される。n≧1のときn個の色材を有する印刷装置は、以下「印刷機」又は「nインキプロセス」とも呼ばれる。少なくも2種の異なる色材色相の色材を有する印刷装置は「多色出力装置」と呼ばれる。多色出力装置の例はCMY印刷機である。

0003

色材空間」はn次元空間であり、このnは印刷機にアドレスするために使用される独立変数の数である。オフセット印刷機の場合は、色材空間の次元は印刷機のインキの数に相当する。

0004

「色空間」は、色を特徴とする物体の量の数を表す空間である。最も実際的な状況においては、色は、人の視覚系のある種の特性を反映したCIEXYZ空間のような3次元空間で表されるであろう(アールダブリュー・ジー・ハント(R.W,G.Hunt)の「The Reproduction of Color in Photography,Printing & Television,ファンティープレス、イングランド、4版、1987、ISBN0 85242 365 X,セクション8.4及び8.5 CIE XYZ.この書籍は以下「Hunt」として引用される)。しかし、1組のカラーフィルターの手段により決定される多空間値のようなその他の特性も使用することができる。典型的な例は、軸が濃度に相当するそのm次元空間である。

0005

「色材の全域」又は「色材ドメイン」は与えられた印刷機により物理的に具体化される色材の組合せの色材空間における範囲の定められた空間である。

0006

印刷機モデル」は、与えられた印刷機に対する入力色材値の関数として印刷機の出力カラーバリューを表す数学的関係である。入力色材値は、c1、c2、…、cnとして示される。ここにnは色材空間の次元である。

0007

nインキプロセスと印刷機モデルとの間の密接な関係のため、印刷機モデルについて典型的である作業も、相当するnインキプロセスについて定義される。nインキプロセスの色空間への変換は、印刷機モデルの使用により、相当する色材ドメインの色空間への転換と同等である。

0008

「色材の全域」は、与えられた印刷機により物理的に具体化され同時に色材組合せにおける可能な余分な限定も考慮した色の色空間における範囲の定められた領域である。CMY出力装置を例としよう。CMYプロセスは3インキプロセスである。色材の全域16は、図1に示されるように、3次元のCMY色材空間17内の立方体である。このドメイン16における色材組合せは、印刷機モデルによる色空間18に転換される。この転換の範囲は3インキプロセスの色の全域19である。この転換は図1に表される。

0009

デモンストレーター」は、既知量の光のどの位が、物体、例えば紙又は透明フィルムのような受入れ基板から反射されるか又は透過するかを測定しかつ計算する光−電気装置である。濃度計は、通常、1個の値、即ち「濃度」を出力する。大部分の濃度計では、入手可能なフィルターの組から選定されたカラーフィルターが光路内に置かれ、使用される光を、濃度を測定すべき色に対する適切な波長に限定する(濃度計及び濃度についてのより多くの情報は、例えば、ヘルムート・テッシュナー(Helmut Teschner)のOffsetdrucktechnik,7版、1990、ファハシュリフテン−ヴェアラーク、フェルバッハ、ISBN 3−921217−14−8,p.542−549を参照)。

0010

色彩計」は、人の視覚系(即ち、目)と同様な方法で色に応答するオプション測定装置である。色彩計は人の目で見るように、物体から反射された赤、緑及び青の光の量を測定する。次いで、CIEXYZ空間における物体色のX、Y、Zの値のような物体色の数値色空間内で決定される。

0011

分光光度計」は、スペクトルデータとして翻訳された物体から反射され又は物体を透過した光の特性を測定する計器である。分光光度計は、スペクトルデータを計算するために、波長軸に沿った間隔の数、例えば10nmの31個の間隔を調べ、次いで各波長間隔について各波長間隔について反射(又は透過)強度、即ち光がどの位の割合で反射(又は透過)されたかを決定できる。

0012

一般に、色は、人の視覚系のある特性を反映する色空間において特定される。典型的な例は、CIEXYZ及びCIELABであるが、アペアランスモデル(appearance model、例えばCIECAM)のような多くの空間がある。CIELAB空間においては、色はその3次元座標(L*、a*、b*)で表される。しかし、印刷機はこれら空間において特定された色を解釈できず、従ってかかる空間から対応する印刷機の色材空間に、例えば、CIELAB空間からCMYK空間に変換をしなければならない。これは図4にも見られる印刷機の特性を含む。

0013

印刷機の「特性化」は印刷機に対する入力色材値の関数として印刷機の出力カラーバリューを予測するように印刷機をモデル化することに関連する。印刷機特性化の目的は装置を変えることではなく、装置がいかに働くかを記述することである。印刷機は特性化されるより前にまずこれが校正される。このことは、印刷機が以下説明される標準状態に置かれることを意味する。次いで、印刷機により特性化目標印刷される。特性化目標は、通常は印刷機の色材空間内に定義される複数のカラーパッチよりなる。CMYKプロセスの特性化目標の典型的な例がIT8.7/3目標である。特定のカラーパッチを印刷するために、特定のカラーパッチに相当する(CMYK)カラーバリューが印刷機へのアドレスのために使用される。次いで、印刷された特性化目標のカラーパッチが、それらのカラーバリュー、例えば、CIELAB空間におけるそれらの色座標L*、a*及びb*を定めるために測定される。これらのカラーバリューを決定するためにコリメーター又は分光光度計のような測定装置を使うことができる。印刷機にアドレスするために使用される入力カラーバリュー、及び測定された対応出力カラーバリューに基づいて、カラーバリューの関数として色を予測する印刷機モデルが創られる。この印刷機モデルは、カラーソースからの色を色材空間に転換する「特性化転換」を作るように逆にされる。例えば「特性化関数」又は補間技法により補足された「特性化表」のような特性化転換を実行することができる。一例として、図4は、CIELAB空間内で座標(L*、a*、b*)を有する色を、CMYK色材空間内の色材値cC、cM、cY、cKに転換する特性化表40を示す。出力装置におけて希望の色を得るための特性化転換の作成は「装置特性化」と呼ばれる。特性化は「プロフィリング」とも呼ばれ、これは1対の相当するカラーバリューと装置のための色材値とを含んだデータ(プロフィル)のファイルを作ることを意味する。よく使用されるプロフィルはICCプロフィルであり、これはICC標準合致する。ICCは国際カラーコンソーシアムである。

0014

印刷される特定の色のカラーバリュー,例えばCIELAB空間におけるL*,a*,b*が既知であるならば、特定の色を印刷するために印刷機にアドレスするために使用される色材値を計算するように特性化表を使うことができる。しかし、この方法で色を再現できるためには、印刷機をその標準状態に維持しなければならに。

0015

「装置の校正」は、装置を標準状態にする作業である。これは、装置が標準状態から離れてドリフトするかどうかを調べるために好ましくは規則的な時点でチェックすることを含む。装置の校正は、出力装置が特にドリフトし易いので特にこれに適用する。モニター蛍光が薄くなるので余計な時間は明るさを無くすことができる。部屋の湿度の変化及びトナー又はインキの新たな供給品の使用は、印刷機に異なった色を作らせることがある。従って、装置の校正の目的は、装置が同じ入力色材値を受けるたびに決められた色を作るように、装置を既知の標準状態に戻すことである。本発明は、主に装置の構成を扱う。

0016

印刷機の構成のための現在の技法は濃度の測定を使用する。通常、印刷装置はその色材の各について段階状のウエツジ,wedge)を印刷する。次いで、これら楔のパッチが、そのパッチの濃度測定のために、例えば濃度計により測定される。図2は、シアンの楔10、マゼンタの楔11、イエローの楔12、及びブラックの楔13を印刷するCMYK印刷機についての例を示す。各楔は、例えば、色材値cが5%ステップで0%から100%の範囲にわたる1個又は複数個の一様なパッチよりなる。この方法で、パッチ21がc=50%のシアンパッチであるような1色材当り21個のパッチが印刷される。これらの楔が校正目標15であり、校正手順はこれに基づく。印刷された楔の色特性は校正された印刷機に依存し、また受入れ用基板の形式及び印刷装置により受入れ用基板に適用されるインキ液滴のような「マーキング粒子」の形式にも依存する。このため、印刷を校正するときは、常に同じ受入れ用基板及び同じマーキング粒子を使用することが好ましい。さて、楔の濃度測定を使用する2種の公知の方法を説明する。

0017

第1の公知の方法においては、各楔は濃度計の手段により測定され、測定された濃度は、最初の濃度、即ち、工場において測定され又は印刷機が工場から新しく来たときに測定された基準濃度と比較される。測定された濃度が基準濃度と異なる場合は、その装置は再校正しなければならない。これは、色材値が印刷機に送られるより前に、1色材当り1次元のルックアップテーブル(LUT)を応用することにより行われる。LUTは、得られた段階状の楔の濃度が基準濃度であるような方法で満たされる。これらの1次元LUTは校正曲線とも呼ばれる。図4はCMYK空間における例であり、特性化表40から得られた色材値cC、cM、cY、及びcKを、「トーン値」と呼ばれこの文書においてはtで示される値tC、tM、tY、tKに転換するLUT又は校正曲線45、46、47及び48を示している。

0018

非常に一般的な第2の公知の方法においては、ドットゲインを決定するために濃度測定が使用され、そしてこの校正方法の目的は、ドットゲイン値を与えられた基準のドットゲイン値の組と等しく保つことである。「ドットゲイン」は、マーキング粒子、受入れ用基板、印刷機の特性により、印刷プロセスに使用されるハーフトーンドットの増加である。物理的ドットゲインと呼ばれるドットゲインの第1の部分は、作られた濃度が期待されたよりも大きいように受入れ用基板上にドットが印刷されたときのマーキング粒子(例えばインキ)の拡散に関係する。ドットゲインに影響する幾つかの要因は、マーキング粒子の適用層の厚さ、マーキング粒子の(粘度のような)物理的性質、受入れ用基板の(光沢面又はつや消しのような)面の性質である。光学的ドットゲインと呼ばれるドットゲインの第2の部分は、光学的な効果、特に光の散乱に関係する。光学的ドットゲインは受入れ用基板の性質に依存する。受入れ用基板が紙である場合を考えてみよう。紙の光散乱効果のため、入射光の一部は紙の表面下まで紙の中に侵入しそして紙の内部で反射されるが、この反射光はドットの下で捕捉されずドットの下側で吸収される。このため、紙に印刷されたドットの光学的な有効面積は、人の視覚系の手段で観察されたとき又は濃度計で測定されたとき、写真フィルムのような透明材料上の同じドット面積の光学的有効面積より大きい。観察者フィルム上よりも紙の上のより強い色を感知するであろうし、また濃度計によりより大きな濃度が測定されるであろう。ドットゲインは重要である。もしこれが管理されないとすれば、例えば、1種又はそれ以上の色の印刷されたドットは希望より大きく、印刷された画像は色の偏りを示すであろう。

0019

ドットゲインは、印刷されたドットの見積もられた光学的有効百分率面積範囲aeffと、これらドットを印刷するために印刷機へのアドレスに使用された色材値cとの間の差として定義される。

0020

ドットゲイン=aeff−c
光学的有効百分率面積範囲aeffを見積もるために、通常、マーレイ−デーヴィス(Murray−Davies)の式が使用される。

0021

0022

ここに、DCは印刷されたハーフトーンドットの濃度
DSは「べた濃度」、即ち、印刷された100%パッチの濃度
マーレイ−デーヴィスの式は、光学的有効百分率面積範囲aeff=AC/ASに基づく。ここに、AC及びASはそれぞれ印刷されたハーフトーンドット及び印刷された100%パッチにより吸収された光の量を表す。従って、べた濃度DSが基準として使用され、印刷されたハーフトーンドットの濃度DCがこれと比較される。

0023

ある種の濃度計は、濃度の代わりにドットゲインを直接示す作動モードを提供する。一般に、ドットゲインはマーレイ−デーヴィスの式の手段により計算される。

0024

マーレイ−デーヴィスの式は完全には正確でないことが知られている。事実、多くの要因がドットゲインに含まれ、これをモデル化することは非常に複雑であり或いは不可能でもある。ユールニールソン(Yule−Nielson)の式はマーレイ−デーヴィスの式のための補正係数を提案するが稀にしか使われない。ドットゲインは、色材値cの関数としてドットゲインを与えるドットゲイン曲線により特性を示されることが多い。ドットゲイン曲線は、濃度を測定しマーレイ−デーヴィスの式を応用することによりこれを決定することができる。図3は、オフセット印刷システムについての典型的なドットゲイン曲線57を示す。色材値c50%についは、ドットゲインは15%である。これは、関係のオフセット印刷機にアドレスするために50%の色材値が使用された場合、印刷されたドットの光学的有効百分率面積範囲aeffはaeff=50+15=65%であろうということを意味する。印刷機の各色材についてドットゲイン曲線を決定しなければならないことは勿論である。ドットゲイン曲線も、印刷機、受入れ用基板、マーキング粒子の形式に依存する。

0025

ドットゲインを使用する校正方法の目的は、実際のドットゲイン曲線を与えられた基準ドットゲイン曲線の組と等しいように保つことである。これは、以下のようにして達成できる。ある特定に色材について基準ドットゲイン曲線が与えられる。この基準ドットゲイン曲線は、最初に、即ち、工場において又は印刷機が工場から新しく来たときに、段階状の楔を印刷し測定することにより決定することができる。しかし、基準ドットゲイン曲線が定められ、測定が不必要なことも多い。基準ドットゲイン曲線は、典型的にはc=50%におけるドットゲインが15%の曲線である。印刷装置が、図2に示された校正目標15のような校正目標を印刷する。校正目標のドットゲイン曲線は、例えばマーレイ−デーヴィスの式を使用しドットゲインを計算して校正目標の段階状の楔の濃度を測定することにより評価される。評価されたドットゲイン曲線は基準ドットゲイン曲線の基準値と比較される。もし評価された値が基準値と異なっているならば、色材値cが印刷機に送られるより前に色材ごとに1次元ルックアップテーブル(LUT)が適用される。これら1次元ルックアップテーブルも校正曲線と呼ばれる。図4は、校正曲線45、46、47、48を示す。LUTは、得られた段階状の楔のドットゲイン値が基準ドットゲイン値であるような方法で満たされる。

0026

ドットゲイン及び光学的有効百分率面積範囲aeffを決定する上述の方法が、2進ハーフトン化のためのしばらく使用されていた。これは、同様に多レベルハーフトン化手法に応用するすることができる。「多レベルハーフトーン化」においては、1個のマイクロドットを形成するために、印刷機により2以上の異なった量のマーキング粒子を受入れ用基板の上に堆積させることができる。「マイクロドット」はある特定量のマーキング粒子の適用のために印刷機にアドレスできる最小のドットである。ハーフトーンドットは複数のマーキングより構成される。

0027

ドットゲイン、光学的ドットゲイン、マーレイ−デーヴィスの式は、ヘルムート・テッシュナーのOffsetdrucktechnik,7版、1990、ファッハシュリフテン−ヴェアラーク、フェルバッハ、ISBN 3−921217−14−8,p.549−555に説明される。

0028

図4は、特性化表40及び構成曲線45、46、47、48を含んだカラーマネージメントシステム(CMS)を示す。CMSの目的は、色の整合性及び属性を提供することである。図4において、色空間はCIELABであり、そして色材空間はCMYKであるがRGB空間のようなその他の空間を使うことができる。装置に依存しないCIELABカラーバリュー(L*、a*、b*)が、特性化表40により装置依存のCMYK色材値CC、CM CY、CKに転換され、次いで、これらは構成曲線45、46、47、48によりトーン値tC,tM,tY及びtKに修正される。特性化目標を印刷するために、好ましくは、構成曲線だけが使用され、特性化表は応用されない。数個の校正曲線が次々と適用される事例が図4及び5に示される(図5は以下さらに詳細に説明される)。構成曲線45、インキ混合表31、単一インキ校正曲線42及び網掛けLUT66を続けて適用することによりCCからtC1**が得られる。このような場合、LUT66をまず満たし、その後、校正曲線42を決定し、それから校正曲線45を決定する。この場合、校正曲線45を決定するために、好ましくは、決定すべき校正曲線45自体は校正目標の印刷の際に応用されず(或いは曲線45は1対1で、即ち単位転換によりLUTにより置換され)、先に決められた校正曲線42及びLUT66が応用されることが好ましい。校正目標の印刷の際、決定すべき校正曲線を適用しない利点は、その装置についての新しい校正曲線が装置の標準状態から及び校正目標の測定から直接決定されることである。この「直接」法は、校正目標を印刷するときに「古い」校正曲線の適用を含んだ「間接」法よりより簡単でありかつより正確である。「古い」校正曲線の適用はより面倒である。これは、印刷された校正目標の測定及び装置の標準状態を表す既知の基準値と測定値との比較が必要である。この比較は、装置がその標準状態から離れてドリフトしこれを再校正すべきであることを示す。再校正は、上に説明されたように関連の校正曲線を適用することなく校正目標を印刷することにより行うことができる。これは、校正目標の測定値及び「古い」校正曲線からから「新しい」校正曲線を計算することによっても行うことができるが、これは直接法より精度が小さい。

0029

印刷機を校正するために、濃度は一般によい仕事をするであろう。しかし、印刷システムのある特性が変化した場合、同じ校正手順と特性化表とを使用できることが有利である。一般に、印刷システムの特性が変化してしまったならば、同じ校正手順と同じ特性化表との使用により、受入れ用基板上で同じ色を得ることは不可能である。更に、多くの印刷機は少しも安定でなく、従って校正システムをできるだけ夫に設計することが重要である。

0030

第1の例は、2種の異なった形式の網掛けを有するCMYK印刷システムである。画像の第1の組に対して、アグファバランスドスクリーニング(Agfa Balanced Screening(商標名)、ABS)のような通常の網掛け(振幅変調又はAM網掛け)が、150線/25.4mmのラインルーリング(line ruling)で使用され、そして画像の第2の組に対しては、クリスタルラスター(CristalRaster(商標名)、CR)のような周波数変調FM)が適用される。ABS技術はUS−A−5155599号に開示され、CR技術はUS−A−5818604号に明らかにされる。両網掛けシステムはかなり違っている。例えば、クリスタルラスター(商標名)におけるドットゲインはABSにおけるよりもかなり大きい。それにも拘わらず、我々は、ABSで網掛けされた画像について及びCRで網掛けされた画像について同じ特性化表及び好ましくは同じ校正手順を使い、従って異なる網掛けをされた画像を印刷する場合も再校正が不必要であることが好ましい。図5図式的に示されるように、網掛け依存の校正曲線又はLUT66、67、68、69を使用することができる(網掛け依存のルックアップテーブルはEP−A−0639023号に明らかにされる)。例えば、網掛けアルゴニズム61と63とはABSであり、一方、62と64とはCRである。図5において、選択スイッチ71と72とはABSに設定される。従って、図5においては、現在の画像はABSを使って網掛けされる。CRで網掛けされた画像については、選択スイッチ71は網掛けアルゴニズム62及びLUT67に設定され、一方スイッチ72は網掛けアルゴニズム64とLUT69とに設定されるであろう。LUT66及び68は、印刷された段階状の楔のドットゲイン値がABS使用時の基準ドットゲイン値であるような方法で満たされる。一方、LUT67及び69は、印刷された段階状の楔のドットゲイン値がCR使用時の基準ドットゲイン値であるような方法で満たされる。この方法において、測定されたドットゲイン値は、ABSが使用されたかCRが使用されたかに拘わらず基準ドットゲイン値であろう。しかし、校正が濃度を使う場合は、ABSにより網掛けされた画像とCRにより網掛けされた画像との間には視点からの大きな差があるであろう。これは、光学的ドットゲインと物理的ドットゲイン、及びABSとCRとではインキ層の厚さが異なるためである。更に、結果は、濃度測定のために濃度計で使用される色フィルターに大きく依存する。従って、観察者は、ABSで網掛けされた画像とCDで網掛けされた画像との間の大きな相違を見るであろう。

0031

第2の例は、受入れ用基板に加えられるインキの量が与えられた色材値について常に変わる印刷機である。例えば、与えられた色材値について、受入れ用基板上に実際に堆積されるイエロー及びマゼンタのインキ量が常に増加する例を考えることにする。そこで、イエロウの印刷された100%パッチ(CY=100)は、黄色過ぎに見え、またマゼンタの印刷された100%パッチ(CM=100)はマゼンタ過ぎに見えるであろう。上述のようなドットゲインを含んだ校正方法の使用はこの問題を解決しないであろう。イエロウ100%のパッチは黄色過ぎたままであり、またマゼンタ100%のパッチはマゼンタ過ぎたままであろうし、また印刷された全画像はカラーキャスト(color cast)を示すであろう。事実、色材値c100%についてはドットゲイン曲線は通常0%ドットゲインを与え(図3も参照)、マーレイ−デーヴィスの式は100%パッチに関係し、従って濃度及びドットゲインを使った校正方法はこの場合は働かない。

0032

第3の例は、同じ色材用の2種以上のインキ、例えば2種のシアンインキを有する印刷装置、例えばインキジェット印刷機に関する。主な考えは、(空間解像度と逆に)光学的濃度のより高い解像度の達成により印刷機の視覚解像度を上げることである。これは、同じ色材色相を有するが着色力(coloring power)が異なるインキを使うことにより得られ、そしてインキ内の染料又は顔料の異なった濃度の使用により具体化することができる。明・暗のシアンインキ及び明・暗のマゼンタインキを使用する多色出力装置は、暗いインキだけしか使わない場合より明るいインキの使用によってより高い濃度解像度で、例えばパステルカラーを再現できる。これは、暗いインキだけを使ったとき、特にエラーディフュージョン(error diffusion)のような網掛け技術を使ったとき、明るい着色域でドットがより見えるためである。明るいインキは装置の全範囲をわずかに増加させるため、着色力が違うだけの色材、例えば1個の値CCでアドレスできる明・暗のシアンは、色範囲を大きく失うことなく1個の色材値でアドレスすることができる。これは、色材値を異なったインキ量に転換させるいわゆるインキ混合表の手段により得られる。図5において、明るいシアンインキと暗いシアンインキとを有する印刷機用のインキ混合表31が示される。シアンの色材値cCから得られるシアンのトーン値tC(図4参照)は、インキ混合表31により値tC1とtC2とに転換され、これが、最終的に、受入れ用基板に適用すべき明るいシアンインキの量と暗いシアンインキの量とをそれぞれ決定する。値tC1とtC2とは、好ましくは、1個のインキの校正曲線42と43とにより、それぞれ校正値tC1*とtC2*とに転換され、その後、上述のように、網掛け依存校正LUT66ないし69及び網掛けアルゴニズム61ないし64が適用される。校正は2段階、即ち、図5におけるLUT42及び43を満たすことに相当する1種のインキc1、c2の校正、及び図4におけるLUT45ないし48を満たすことに相当する「インキ混合物」の校正の2段階で行われることが好ましい。この方法において、同じ色材につき2種以上のインキを有する多色出力装置は、例えば、伝統的な色材値cC、cM、cY、及びcKでアドレスできるが、色材値cは種々のインキの混合物に相当する。かかる多色出力装置においては、校正は、濃度を測定しそして測定された濃度からドットゲインを計算することにより行われる。例えばシアンのカラーグラデーションにおいてもひどい縞模様の生ずる可能性がある。この原因は、マーレイ−デーヴィスの式において、濃度DCとDSとが互いに比較されること、即ち、異なった濃度を有する異なったインキの手段により得られた2個の濃度が比較されることである。ドットゲインを使用する伝統的な校正方法は、同じ色材色相を有する2形式以上のマーキング粒子を有する印刷装置に適用されたとき、劣化した画像品質を生ずる。

0033

印刷システムの特性の変化を考慮した校正の方法及びシステムを提供することが本発明の目的である。

0034

印刷機の不安定性に関して強い校正の方法及びシステムを提供することである。

0035

請求された本発明において引用された「品質」及び「大きさ」は以下のように定義される。「品質」は、測定でき又は計数でき或いは他の何かより多いか少ないかを決定できるなにかの特性である(Webster’s Third New International Dictionary、1993、参照)。「大きさ」は、特定の物体の数又は量の値である。例えば、自動車の長さが4.5mである場合、「長さ」は量であり、「4.5」は「大きさ」であり、そして「m」(メートル)は単位である。

0036

色は3種の主要な知覚属性、即ち、「色相」、「彩度」及び「明るさ」を持つ(Hunt、セクション7.2参照)。

0037

既に上述されたように、「色相」はその色が赤、オレンジ、黄、緑、青、又は紫(又はこの表の隣接している色の対の混合)のどれを表すかを示す。

0038

「彩度」は色相が出現している程度を示す。従って白、グレー及び黒については彩度はゼロである(これらはニュートラルカラーと呼ばれる)。パステルカラーでは彩度が小さく、スペクトルの色では(通常は)大きい。「飽和」及び「クロマ」は彩度に関連した用語である(Hunt、セクション7.2参照)。

0039

「明るさ」は、光を示すためにある面積に現れた量である。従って明るさは、通常、太陽については極端に高く、多くのその他の光源に対しては非常に高く、白及び黄色では高く、灰色及び色では中等であり、そして黒については低い。「明度」及び「輝度」は明るさに関連する用語である(Hunt、セクション7.2参照)。「精神物理学的な量」は次のように書ける量PPQである。

0040

0041

ここに、
−Tは、1個の転換又は連続転換の組である。組の各転換は(A*(ΣWi*Qi)+Bのような)線形転換、又は非線形転換のいずれかである。Tは、単位転換でもある。単位転換の出力は入力に等しく、従ってこの場合はPPQ=ΣWi*Qiである。
−和ΣWi*Qiは1個又は複数個の項を含む。即ちN≧1である。
−和の各項は計数Wiと計数Qiとの積である。
重み付け計数Wiは人の視覚系の色に対する感度に依存する。
−計数Qiは物理量又は物理量の転換である。
−和ΣWi*Qiは、λが波長を表すとき∫W(λ)*Q(λ)*dλのような積分である。

0042

この定義は、本発明を限定することのない例により示される。標準タングステン光源、即ち、あるフィラメント温度で作動しているタングステンランプ照明下で観察したときのある点の色を定量的に記述することが必要である。第1段階は、可視スペクトルを通して波長に対するペンキの反射を測定することである。これは、例えば、31個の波長において10nmごとに反射を測定する分光光度計の使用により行われる。与えられた波長λにおける反射の値はRλとして記号化される。次の段階は、同じ波長で放射された光の相対量LλΔλとRλとを乗算することである。ここに、Δλは波長間隔の長さ、例えば10nmである。積RλLλΔλが波長λにおいて波長間隔Δλでペンキから実際に放射された光の量を表示する。次に、CIE三刺激値X、Y及びZ(Hunt,p.105,Fig.8.6参照)についての第1の等色関数x(上線つき)の波長λにおける量x(上線つき)λとRλLλΔλとを乗算する。量X=Σx(上線つき)λRλLλΔλを得るために、この積x(上線つき)λRλLλΔλを全波長間隔にわたり加算する。それぞれY=Σy(上線つき)λRλLλΔλ及びZ=Σz(上線つき)λRλLλΔλを得るために、同じ手順が第2及び第3の等色関数y(上線つき)及びz(上線つき)について繰り返される。数X、Y及びZが得られた結果である。これらはCIE XYZ空間におけるペンキの色を定量的に示す(McGraw−Hill Encyclopedia of Science and Technology、1977、ISBN 0−07−079590−8、Color参照)。量Xは精神物理学的な量である。重み付け係数Wiは等色関数x(上線つき)の量x(上線つき)λであり、x(上線つき)は人の視覚系の感度に依存する。同様に、Y及びZは精神物理学的な量である。

0043

「精神視覚的な量」PVQは、PVQの大きさの実質的に等しい差に相当する人の視覚系の等しい視覚的な大きさの差についての精神物理学的な量である。|q|がqの絶対値を表すとする。人の目でちょうど認め得る与えられた大きさの視覚的な差がPVQにおける差に相当することを考える。このPVQの差は、(ΔPVQ)max=|PVQB−PVQA|が最大であり、(ΔPVQ)min=|PVQD−PVQC|が最小である(Hunt、セクション8.6:Uniformchromaticity diagrams及びセクション8.8:Uniform color spaces参照)。PVQは、(ΔPVQ)max<R*(ΔPVQ)minであるならば精神視覚的な量であり、ここにR<10、好ましくはR<5、より好ましくはR<3、なお好ましくはR<2、そして最も好ましくはR<1.5である。「高品質な精神視覚的な量」は小さいRの値を持つ。例えば、CIE明度L*及びCIEクロマC*は高品質の精神視覚的な量である。CIE XYZ系からの精神物理学的な量Yは明るさを示すが、これは一様な視覚スケールを表さない。観察者に対して、例えばY=10とY=15の2個のサンプルの間の見掛けの差は、Y=70とY=75の2個のサンプルの間のものよりかなり大きい。逆に、CIE明度L*は精神視覚的な量である。L:スケールにおける等しい増加が、関連した色の認識された明度におけるほぼ等しいステップを表す。

0044

色距離」は、次元m≧1を有する色空間、又は色空間の部分空間内のユークリッド又は非ユークリッド距離である。楔の2個のパッチ間の色距離は、関係の色空間又は部分空間において、2個のパッチに相当する2点間の色距離である(例えば、CIEXYZ空間において座標X1、Y1、Z1の点は、CIE XYZ空間においてX1、Y1、Z1のカラーバリューを有するパッチに相当する)。

0045

「マーキング粒子」は、印刷装置により受入れ用基板に適用される粒子である。印刷装置は、異なった形式のマーキング粒子を受入れ用基板に適用することができる。特定形式のマーキング粒子は、マーキング粒子に特定の色を与えるために染料又は顔料のような特定の物質を含むことができる。マーキング粒子の色は、この文書においては、マーキング粒子の「色材色相」と呼ばれる。異なった形式のマーキング粒子が同じ色材色相を持つことができる。例えば、明るいシアンのマーキング粒子と暗いシアンのマーキング粒子との両者は同じ色材色相、即ちシアンを持つ。インキジェット印刷機においては、マーキング粒子は、インキ液滴である。熱転写印刷及びレーザー誘導熔融転写印刷においては、マーキング粒子は、通常は熔融ワックスインキ粒子である。電子静電)式グラフィック印刷においては、マーキング粒子はトナー粒子である。(誘電性液体中の固体トナー粒子の分散を使用した)静電式液体現像剤並びに乾燥型の静電グラフィック現像剤を使うことができる。マーキング粒子の色材値は、受入れ用基板に適用されたとき(例えば、トナー粒子の場合は受入れ用基板に溶着されたとき)、元のマーキング粒子の色材値とは違うことができる。このため、引用される色材値は受入れ用基板上で現れているマーキング粒子の色材値である。

0046

「受入れ用基板」はセパレートシートとすることができ、或いは連続ウェブとすることができる。また、これは、紙、ポリエチレンコート紙、プラスチック、白色ポリエチレンテレフタレート)とすることができ、またこれは紙とプラスチックとの積層体とすることができる。これは透明又は不透明とすることができる。特願EP−A−768577号に幾種類かの受入れ用基板が説明される。受入れ用基板が不透明であるか透明であるかにより色に関する測定値は異なった性質を持つ。例えば、濃度については、不透明な受入れ用基板においては、測定された濃度は反射濃度であり、一方、透明な受入れ用基板においては透明濃度が測定される。

0047

カラー画像の「色校正刷り」は、カラー画像が生産用印刷機で印刷されるより前に、印刷者又は注文者による検査承認のために必要である。伝統的な簡易校正を行うために、モノクロ写真フィルムとなし得る基板上に画像の色分解(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの色分解)が作られる。次いで、これらの色分解が画像の色校正刷りの作成に使用される。

0048

デジタル色校正」においては、カラー画像を表すデジタルデータが高解像度、高品質の印刷機に直接送られ、この印刷機が受入れ用基板上に色校正刷りを印刷する。このため、基板上に色分解を作る中間段階が無くされる。

課題を解決するための手段

0049

上述の目的は、特許請求の範囲に請求される本発明による方法及びシステムにより実現される。

0050

以下の説明及び図面から明らかとなるであろうように、開示される実施例のあるものは請求項において請求される本発明の特徴の全てを要求するものではない。これら開示された実施例のあるものは、この特許出願の部分的応用の主題である。

0051

好ましくは、印刷された楔は、複数の隣接したパッチを含んだ段階状の楔である。しかし、印刷された楔は単に非隣接パッチの組を含むこともでき、又は楔を1個のパッチだけで構成することもできる。各パッチの表面積は、例えば15mm×15mmとすることができるが、もっと小さく又は大きくすることもできる。表面積は、決定される第1の量の大きさが関連パッチを表すものであるように十分に大きくすべきである。例えば、色材値2%を有しかつエラーディフージョン網掛け法を使用して印刷されるパッチについては、パッチの表面積は、(大きい)非印刷面積に対する(小さい)印刷面積の正確な比率を有するように十分に大きくすべきである。そこで、2%パッチの最小必要表面積は、100%パッチの最小必要表面積より大きくなるであろう。

0052

第1の量q1の大きさは、第1の楔の各パッチについて少なくも1個決定されることが好ましく、即ち第1の楔のパッチAについては大きさm1A、パッチBについては大きさm1B、パッチCについては大きさm1C等々が決定される。第1の量q1は精神物理学的な量、好ましくは精神視覚的な量、より好ましくは高品質の精神視覚的な量である。更に、第1の量は好ましくは基準値に関して決定され、この基準値は、受入れ用基板自体に対するq1の大きさであり、かつこれは、紙については、いわゆる「紙の白さ」である(Hunt,p.116,reference white being use参照)。1個のパッチについてq1の大きさが決定される。この場合、マーキング粒子の適用されていない面積における受入れ用基板自体についてもq1の大きさが決定されることが好ましい。

0053

好ましい実施例においては、第1の量q1は、第1の楔のパッチAと基準楔のパッチBとの間の色距離d1の大きさm1AB=d1(A、B)の決定の際に使用される。ここに、d1はq1に基づいた特定の色距離である。更に以下説明されるように、基準楔は装置の標準状態を表す。別の事例では、基準楔は、第1の楔自体であり、従ってパッチAとBとは共に第1の楔に属する。好ましくは、数対のパッチについてd1の大きさが決定される。これらパッチ間の色距離の大きさが印刷装置の校正に使用される。

0054

好ましくは印刷装置は多色出力装置である。

0055

2個以上の異なった楔が印刷される。ある形式のマーキング粒子が第2の楔の印刷に使用され、第1の楔の印刷には使用されないことで、楔を異なったものとすることができる。第2の量q2の大きさは第2の楔の少なくも1個のパッチについて、好ましくは各パッチについて決定される。第2の量q2は第1の量q1とは異なる。q2の大きさも印刷装置の校正に使用される。q1について述べられたことは、好ましくはq2に適用する。好ましくは量q2は精神物理学的な量、より好ましくは精神視覚的な量、最も好ましくは高品質の精神視覚的な量である。更に、第2の量は受入れ用基板自体についてのq2の大きさである基準値に関して決定されることが好ましい。

0056

もし第1の楔がシアンの楔、マゼンタの楔又はグレーの楔(グレーの楔はブラックのマーキング粒子を使って印刷される)であるならば、第1の量q1が明るさを含むことが好ましい。イエローの楔については、決定された量が明るさ、より好ましくは彩度を示すことが好ましい。CIE明度L*は明るさを示す量であり、一方、CIEクロマC*は彩度を示す。明るさ又は彩度を示している幾つかのその他の量を、Hunt、セクション7.2に見いだすことができる。

0057

特別な実施例においては、グレーの楔が印刷され、グレーの楔の少なくも1個のパッチ、好ましくは各パッチについて濃度の大きさが決定される。

0058

本発明の利点は、精神物理学的又は精神視覚的な量が決定され、このため人の視覚系の特性を校正方法に組み込めることである。精神視覚的な量を使用することの利点は、以下更に説明される利用し得るトーン範囲にわたる異なったカラーシェードの間隔に関する。2個以上の異なった楔の印刷及び第1の楔と第2の楔とについての異なった量の大きさの決定の利点は、印刷装置の色材について決定された量の選択を、与えられた目的に対して最適化できることである。1種又は複数種の色材について精神物理学的又は精神視覚的な量が決定され、このため人の視覚系の特性を望まれる校正方法に組み込み得ることである。その他の色材については、校正は濃度測定又はドットゲインに基づくことができる。

0059

本発明は、1色材当り1形式のマーキング粒子を使用する印刷装置に適用できる。本発明は、少なくも1種の色材、1色材当り2以上の形式のマーキング粒子、例えば、上述のように明るいシアンのマーキング粒子と暗いシアンのマーキング粒子とを使った印刷装置にも適用できる。後者の場合、本発明は、1種のインキ校正に関し上述された混合表の後で適用される図5のLUT42及び43のようなLUTを決定するために印刷される第1の種類の楔に適用できる。本発明は、数種のマーキング粒子の混合物に関係する上述された混合表より前に適用される図4のLUT45から48のようなLUTを決定するために印刷される第2の種類の楔に適用できる。本発明は第1種及び第2種の楔の両者に適用できる。

0060

好ましくは、1種又はそれ以上の特定の色材、1色材当り2種以上のマーキング粒子について使用する印刷装置を校正するために、精神物理学的又は精神視覚的な量の大きさが特定色材の1個又はそれ以上の楔或いは最も好ましくは全ての楔について決定される。

0061

本発明は、上述された図5のLUT66ないし69のような網掛け依存LUTの決定の際に印刷される楔にも適用することができる。本発明は、これらの楔の組合せ、例えばLUT46の決定のために印刷された楔とLUT42決定のために印刷された別の楔、或いはそれぞれLUT47と66を決定するために印刷された楔の組合せにも提供できる。

0062

まとめると、本発明は、印刷装置の校正プロセスのどこにおいても使用される量の大きさが決定されるいかなる楔にも適用できる。

0063

本発明による校正方法においては、1個又はそれ以上の精神物理学的又は精神視覚的な量の大きさが上述のように決定されるが、これらの大きさは印刷装置の校正の際に種々の方法で使うことができる。更に、決定された大きさは、装置の校正に直接使用されるか、或いはカラーマネージャー技術において知られるように、これを装置の校正に使用する前に、決定された大きさに対して転換が適用される。

0064

楔の少なくも1個のパッチについての量の大きさの決定は種々の方法で行うことができる。明度又はクロマのような量は、測定装置の手段、例えばパッチで反射された赤、緑及び青の光の量を測定するXライトのモデル948(Xライト(X−lite)、グランドヴィル、ミシガン、米国より入手可能)のような色彩計により直接決定することができる。この色彩計は基準色空間としてCIEXYZを使用し、CIE XYZからの測定された色彩計データをCIE L*a*b*座標に転換する。或いは、分光光度計を使用し、測定されたスペクトルデータを少しの計算で希望の量に転換することができる。分光光度計は非常に高価な装置であるため、別の実施例においては、観察者が、例えば関連の量の大きさが既知であるマンセルのカラーアトラスからのパッチのような標準色パッチの組と関係のパッチとを観察比較することにより量を視覚で決定する。この作業方法は時間がかかるが費用が少なくかつ人の目は色の差に対して極めて敏感であるため非常に正確である。なお別の実施例においては、濃度は、適切なフィルターの取り付けられた濃度計を使用して測定される。伝統的な校正方法におけるように測定された濃度又はドットゲインを、校正のために直接使用する代わりに、本発明によるこの実施例は、測定された濃度を、精神物理学的又は精神視覚的な量を含んだ量の大きさに転換する。この転換はソフトウエアにより実行され、かつ人の視覚系の特性、濃度計に使用されたフィルターのモデル及び印刷された画像の反射特性又は透過特性を含むことができる。次いで、かかるモデルが、測定された濃度値、使用されたフィルターの特性及び受入れ用基板に印刷された画像の特性から再構築されたスペクトルデータを作る。再構築されたスペクトルデータの精度は、大部分が印刷画像を作るためにマーキング粒子を受入れ用基板に適用する方法に依存する。(染料の連続層を含むカラー写真におけるように)受入れ用基板上で異なった形式のマーキング粒子が互いに重なる場合、精度は非常に高い。伝統的なオフセット印刷におけるようにマーキング粒子が互いに隣り合って適合される場合は、精度はかなり低い。更に、転換の各段階が追加の不正確を導入する。そこで、より良い精度のためには、精神物理学的又は精神視覚的な量を、例えば濃度と転換とにより決定する代わりに直接法、例えば分光光度計又は色彩計を使って決めることが一般に有利である。更に別の実施例においては、濃度計の代わりにCCDカメラが使用される。CCDカメラは、フィルター、好ましくはRGBフィルターを取り付けることができ、そして査定されたRGB値を精神物理学的な量である例えばCIELAB値に転換するための転換が使われる。

0065

本発明によるシステムは、請求項2によるような手段を備える。印刷装置は多色出力装置とすることができる。第1及び第2の決定手段は同じ決定手段とすることができ(この場合は、第1及び第2の大きさの両者は同じ決定手段により決定される)、或いは別の手段(例えば、第1の決定手段は色彩計を備え第2の手段は代わりに濃度計を備える)とすることができる。第1及び第2の校正手段は同じ校正手段とすることも又は異なった校正手段とすることもできる。好ましくは第1の校正手段又は第2の校正手段、より好ましくは両方の校正手段は、上述の校正曲線45から48と42から43及びLUT66から69のような校正曲線又はLUTを備える。

0066

可読性を改良するために、以下の説明中の「決定手段」は、第1又は第2の決定手段又は両決定手段を示し、また、「校正手段」は第1又は第2の校正手段或いは両校正手段を示す(また、第1の決定手段は第2の決定手段と等しくてもよく、更に第1の校正手段は第2の校正手段と等しくてもよいことを記憶されたい)。

0067

決定手段は、濃度計のような測定手段、又は好ましくは色彩計又は分光光度計を備えることができ、また決定手段は、前段階において決定された1個又は複数個の量を、校正に使用できる量に転換するために、転換手段、好ましくは計算手段を備えることができる。決定手段と校正手段とは印刷装置を備えたシステムにより提供され、またこれは測定装置、コンピューターのような計算装置などのようなその他の装置を備えることができる。決定手段は、本技術の熟練者に明らかであるように、システムを構成する装置により多くの異なった方法で提供することができる。印刷装置は測定手段及び転換手段を備えることができる。転換手段は別個のコンピューターにより提供することができる。特定の量の大きさは印刷装置において決定され、一方、別の量の大きさは別の測定装置により決定される等々である。

0068

システムは、好ましくは決定手段から印刷装置に、及びより好ましくは印刷装置から決定手段にも信号を送るための結合用手段も備える。この方法で、決定された大きさを、例えば電気信号又は光信号の手段により、或いは有線又は電磁波のような無線により、決定手段から印刷装置に送ることができる。次いで、決定された大きさ、又はこれに基づく値が、印刷装置のメモリ内に記憶される。

0069

好ましい実施例においては、システムは、印刷中、レセプター支持具を動かすために移動用手段を備え、移動用手段は、移動作業中、レセプター支持具を把持するために把持手段を持つ。把持手段は、ローラースプロケット車摩擦車のような機械的手段とすることができる。これは、本技術において公知のようにその他の手段とすることもできる。好ましくは、受入れ用基板は決定手段の運転中、即ち校正目標の楔のパッチの大きさが決定されるときは、把持手段により掴まれたままである。受入れ用基板と把持手段とによる印刷装置への決定手段のこの「機械的結合」は、以下、重要な利点の説明した後、より詳細に説明される。

0070

使用者の利便性の向上は、信号を送るための連結手段を有しかつ決定手段が受入れ用基板と把持手段とを介して印刷装置に「機械的に結合」された実施例の重要な利点である。後者の場合、校正は、印刷装置に受入れ用基板が提供されかつそれ自体で校正するように指令されることを必要とするだけであり、このとき、校正手順は自動的に、即ち使用者からの干渉なしに行われる。これに反して、決定手段が受入れ用基板と把持手段とを介しての「機械的結合」がなされない場合は、使用者からの多くの介入を必要とする。例えば、別個の測定装置が使用されることを考えてみよう。かかる場合は、使用者は、まず、校正目標を印刷するように印刷装置に命令しなければならない。次いで、校正目標を印刷する受入れ用基板を印刷装置から測定装置に移動させ、続いて希望の測定を行うように測定装置に命令し、又は次のパッチを測定するように測定されたパッチを手動で測定装置を通して動かさなければならない。次いで、使用者は、これらの測定値から直接又は特定の計算手段における転換のような中間段階を経て得られた決定された大きさを印刷装置に送らなければならない、等々である。

0071

受入れ用基板及び把持手段を介しての決定手段の印刷装置への「機械的結合」は、別の方法で実現させることができる。把持手段を含んだ移動用手段を、印刷装置の部分とすることができる。一例は、受入れ用基板のセパレートシートを印刷装置を通して輸送する輸送機構を持った印刷装置である。移動用手段を印刷装置から分離した装置とすることもできる。受入れ用基板が連続ウェブとして印刷装置に供給される場合は、移動用手段は、ウェブを印刷装置に提供する供給スプール、印刷されたウェブを取り上げる取上げ用スプール、及び印刷装置を通してウェブを輸送する輸送機構を持つことができる。第1の実施例においては、移動用手段は、決定手段の作動中、決定手段を「通し」、把持手段を介して受入れ用基板を動かす。第2の実施例においては、決定手段は、それ自体の追加の移動用手段を有し、決定手段のこの追加の移動用手段により受入れ用基板を決定手段に関して動かす。注意:受入れ用基板は、次のパッチの大きさを決定するために決定手段に関して動かされることが好ましい。重要なことは、移動が相対的であること、即ち、決定手段が動かされている間、受入れ用基板がその定位置に留まることである。本技術の熟練者は、「機械的結合」を具体化するために多くのその他の実施例を考えることができる。「機械的結合」が使用者に受入れ用基板を印刷装置から決定手段に手動で輸送することを要求することなく、決定手段の作動を許すことが重要である。

0072

本発明によるシステムの好ましい実施例は、本発明に従って、請求され或いは以上又は以下説明されるような方法の特徴を含むことができる。例えば、本発明によるシステムの実施例において、第1の決定手段は精神物理学的な品質、好ましくは精神視覚的な品質、より好ましくは高品質な精神視覚的な品質を決定するためのものである。例えば、イエローの楔に対しては、大きさが決定される量は、好ましくは明るさを、より好ましくは彩度を示す。

0073

本発明の更なる利点及び実施例が、以下の説明及び図面より明らかとなるであろう。

詳細な説明

0074

本発明は、本発明を限定することを意図しない以下の図面を参照し説明される。

0075

第1の実施例において、校正すべき多色出力装置の1色材当り1個の楔が印刷され、各色材が別々に校正される。特定の各楔について、特定の量の大きさが決定される。決定される量は、関係の楔のパッチの色材値の関数として、一様な平滑な方法、好ましくは実質的に線形の方法で量が変化するように選定されることが好ましい。この第1の実施例を示している例がCMYH印刷機であり、これについては、量CIE明るさL*が、ブラック(K)、シアン(C)、及びマゼンタ(M)のパッチについて決定され、同時に量CIEクロマC*がイエロー(Y)のパッチについて決定される。イエローについてクロマを決定しこれを校正のために使用する利点は、例えば明るさを使用した場合より校正がより安定であることである。事実、0%パッチと100%イエローパッチとの間の明度の差ΔL*は非常に小さく、ほぼΔL*=10であり、このため明るさL*に基づいてイエローの安定した校正を得ることは非常に困難である。

0076

0077

表1はブラックについてのこの例の校正方法を示す。図2に示されるように、1色材当り21個のパッチ21を有する校正目標15が印刷される。校正目標は、特性化表を適用することなく、かつ校正曲線を適用することなく印刷される。このため、校正目標15の特定のパッチ21を印刷するために、多色出力装置がトーン値tでアドレスされる(図4参照)。校正曲線は「バイパス」され、そして印刷機は色材値cの代わりにトーン値tにより直接アドレスされる。0%から100%の範囲の値tKを有するブラックの楔13の21個のパッチの各について、明度L*の大きさが、例えば彩色計の手段により決定される。明度L*は「紙の白さ」、即ち、受入れ用基板についてのL*=100に関して測定される。L*の決定された大きさが表1の第2列に示され、一方、第1列は相当するトーン値tKを%で与える。事実、表1の第1列と第2列とは、実際に印刷される校正目標に相当し、第3列と第4列とは希望の状況に相当し、そして第5列は希望の状況を得るために使用されるLUTを与える。この実施例において望まれることは、校正曲線がバイパスされないときの(図4参照)、表1の第3列に与えられかつ印刷機へのアドレスに使用される色材値cKと、表の第4列の目標明度値L*Aとの間の線形の関係式L*=100−0.8*cKである。目標明度値L*Aは与えられた色材値cKについて得ることが好ましいL*の値であり、例えば、cK=25%についてはL*A=100−0.8*25=80である。この値L*A=80を得るには、表1の第1列及び第2列から、印刷機には35%から40%までの間のトーン値tKでアドレスすべきであることが明らかである。これは、tK=35%に対してはL*=83でありかつtK=40%に対してはL*=78であり、(83、35%)と(78、40%)との間を線形に内挿すると(80、38%)が得られるためである。従って、校正方法はcK=25%をtK=38%に転換することである。この方法においては(図4参照)、印刷機がドリフトでその標準状態から外れた場合でも、印刷された色がL*=80を持つように、cK=25%の値が印刷機にtK=38%でアドレスされるであろう。このため、cK=25%に対しては、tK=38%がLUT又は校正曲線に相当している値である。この値は表1の最後の列において与えられる。従って、この例では、表1の第3列の特定の色材値cKが、LUTによりこのLUT値に等しい相当トーン値tKに転換され、これが表1の最後の列に与えられる。

0078

LUTは、典型的にはN個の数の1次元アレーであり、各数は0からMの範囲の値を持つ。LUTは1個の値の1次元転換L()、即ち1個の引数又は変数と1個の得られた目標値とを有する転換を具体化することができる。この例においては、転換は、tK=L(cK)並びにそれぞれcK及び対応した値tK=L(cK)を与える表1の第3列と第5列により定められる。事実、LUTは256のエントリーを有し、即ち、これは、表1におけるように%で表される代わりに、0から255までの範囲のtK及びcKの両者による256個の数のアレーである。0から255までの範囲のtK及びcKの値は次のように計算することができる。例えば、cK=204/255*100%=80%に相当する値cK=204を取る。表1から、L(80%)=74%であり、これはtK=74/100*255=189に相当する。別の例cK=19を取る。0から255の範囲内のこの値はcK=19/255*100%=7.45%に相当し、これは5%から10%の間である。表1において与えられた数、即ち、L(5%)=12%とL(10%)=20%との間の線形内挿から次のようになる。即ち、
L(7.45%)=12+(20−12)*(7.45−5)/(10−5)
=15.92%
従って、0から255の範囲においてtK=15.92/100*255=41である。線形内挿の代わりのその他の内挿又は近似技法を使うことができる。計算中、小数点の右に2桁以上又は以下を使うことができる。計算結果最寄り整数に丸められる。

0079

色材シアン及びマゼンタに対しては、LUTは、目標L*Aが,ΔL*A=100−20=80の範囲を持たず例えばΔL*A=50であるという違いを有するよく似た方法で満たされる。イエローに対してはCIE明度を使う代わりにCIEクロマの大きさが決定され、そしてCIEクロマ値が目標にされる。

0080

この例の校正方法は幾つかの利点を持つ。説明から明らかなように、印刷機は、表1の第3列及び第4列に定められた標準状態にされる。更に、L*は精神視覚的な量であるため、目標明度値の等差ΔL*Aは観察者により識別される明度の等差にほぼ相当する。印刷機がこの例に従ってまず校正され、次いでグレーの線形の段階状の楔が印刷され、修正されたトーン値tK=L(cK)が印刷機に送られる場合を考える。表1の第4列は連続したパッチ間の差ΔL*Aが等しいことを示すので、観察者はグレーの楔の連続したパッチ間に一様な平滑な変化を見るであろう。印刷機は、極めて明るいシアン、明るいシアン、中間のシアン、暗いシアン等ののような特定の色の限られた数の異なったシェードを反映できるだけであるため、観察者が一様な平滑な変化を見ることが重要である。この色の数は、使用される画像解像度及び網掛け技法、プロセスの異なった段階における色を表すために使用されるビット数ハーフトーンプロセスのレベル数、印刷機の(ハードウエア技術的特性等のような相互に関連することの多い要因を多く含むために限られる。特定の色の異なったシェード数は限られるので、この限られた数をできるだけうまく使うようにすることが望ましい。これを示すために、明るいシアンを1シェードと暗いシアンを5シェードだけしか印刷できない印刷機を例とする。かかる印刷機は容認し得る品質で明るいシアンの色グラジュエーションを含んだ画像を印刷することはできない。このため、この第1の実施例の校正方法を利用し得るトーン範囲にわたり異なった色シェードを最適に間隔を空けることを許すこと、及びこの間隔が好ましくは精神物理学的な量、より好ましくは精神視覚的な量、最も好ましくは高品質な精神視覚的な量に基づくことが重要な利点である。観察者は、均一で滑らかな色変化を線形の段階状の楔において見るだけでなく、より重要なことに、印刷機で印刷された種々の色及び色の範囲よりなる広範な品質画像においても見るであろう。

0081

決定された量と楔の色材値との間に線形の関係を有する利点は、利用可能なトーン範囲にわたり色シェードの間隔を一様に、等距離にさえもできることである。これは、楔のパッチの色材値cと相当して決定された量Qとの間の関係を与える非線形の応答曲線49を示す図7に示される。E%から100%との間の全ての色材値cは、E*%からF*%の狭い範囲内の決定された量Qを生ずる。もしQが、例えばCIE明度L*であれば、E%から100%の間の全ての色材値cは、ほぼ同じL*を有するパッチを印刷させるであろう。他方、線形応答曲線は、図7におけるE*%からF*%のゾーン圧縮されたE%から100%までのゾーンような「圧縮ゾーン」を示さない。均一又はほぼ均一な隙間の利点を得るために、決定された量と楔の色材値との間の関係式は正確な線形は必須ではないが実質的に線形とすることができる。表1の点(c,L*A)のようなc軸に沿って好ましくは等距離である点(c1、q1)、(c2、q2)、(c3、q3)…、(cM、qM)の組について、不等式r2>0.6、好ましくはr2>0.8、より好ましくはr2>0.9、最も好ましくはr2>0.95を満足するならば、関係式q=f(c)は「実質的に線形」である。ここにr2は統計の場の線形回帰において知られる補正である(例えば、ネター、ワッサーマン及びホワイトモア(Neter,Wasserman and Whitmore)によるApplied Statistics、アリン・アンドベーコン社、1988、18章、ページ610参照)。

0082

0083

ここに、加算の範囲はi=1からi=Mまで、そして、c及びqはそれぞれci及びqiの平均値である。

0084

決定された量と楔の色材値との間に実質的に線形の関係を有する別の利点は、一方では新聞を印刷するため、他方ではオフセット印刷するためのような異なった印刷システムについて異なった特性化目標を使用する必要のないことである。この二つのシステムは大きく異なったドットゲインを持つ。好ましくは全ての色材について、決定された量と楔の色材値との間の実質的に線形の関係を持つことは、色材軸に沿った均一な標本採取とも呼ばれるが、これにより、観察者は、この例ではL*に関して、「紙の白さ」から100%印刷された色までの一様な転換を見る結果を生む。好ましくは印刷装置の全ての色材についてかかる一様な転換を有することは、特性化目標の多くのパッチに対する場合のように、異なった色材色相を有するマーキング粒子が互いに重ねられ又は互いに隣接した場合における伝統的な校正よりも相当によい。

0085

この第1の実施例を示している別の例においては、特定の楔の決定された量の大きさ、例えばL*の大きさが、好ましくは特定楔と基準楔の幾つかのパッチについて、より好ましくはそれらの全てぼパッチについて、特定の楔のパッチと基準楔のパッチとの間の色距離の大きさを決めるために使用される。基準楔は、色距離の大きさが特定楔のパッチ間に決定されるように特定楔自体とすることができ、或いは、基準楔を別の楔、好ましくは印刷装置の標準状態を表す楔とすることができる。次いで、これらの決定された色距離の大きさが印刷装置を校正するために使用される。

0086

この校正方法を示している第1の場合においては、パッチと特定楔との間の色距離の大きさが決定され、決定された色距離の大きさは、一様な分布を得るために特定楔のパッチ上で再分散される。好ましくは、第1段階において、0%パッチ及び100%パッチに校正方法が適用される。表1に示されたような校正方法が使用され、100%パッチを安定にするように好ましくは100%パッチの追加のマッピングと組み合わせられる。このマッピングは以下「第3の実施例」において説明される。次いで、第2段階においては、次の色距離が使用される。

0087

d1=((ΔL*)2+(ΔC*)2)1/2 (1)
ここに、ΔL*=L*B−L*Aは楔の2個のパッチAとBとの間のL*の大きさの差であり、ΔC*=C*B−C*AはこれらパッチAとBとの間のCIEクロマC*の差である。表1と同様な表が作られるが、これにおいては、L*の決定された大きさはd1の決定された大きさにより置換される。この表は、一つの行に値tK=5%及びパッチtK=0%とtK=5%との間の組み合わせられた大きさd1(0%、5%)を含み、別の行にtK=10%及び組み合わせられた色距離d1(5%、10%)を含み、等々、そして最後の行にtK=100%及d1(95%、100%)を含む。次に、平均色距離dMEANが次のように計算される。
dMEAN=Σdi/N
ここに、加算範囲はi=1からi=Nまで、Nは色距離diの数である。次に、表において内挿又は近似の技法を使用して、全ての色距離d1(0%、5%)=d1(5%、10%)=…=d1(95%、100%)=dMEANにおいて得られるトーン値が計算される。次いで、色材値をこれらのトーン値に転換するLUTが作られる。この方法で、決定された色距離の大きさが楔のパッチにわたって再分散され、均一な分布が得られる。

0088

第1段階において、0%パッチと100%パッチとがある与えれた値に相当して作られ、第2段階において色距離の大きさが一様に再分散されるため、印刷機は標準状態にされる。事実、0%パッチから100%パッチまでの楔のパッチを印刷するとき、印刷されたパッチの色は色距離が定義される色空間内で曲線に沿って変化するであろう。0%パッチと100%パッチとは、校正の第1段階においてこの曲線上の所与の点に相当して作られる。従って、第2段階における0%パッチと100%パッチとの間の一様な分布のため、0%と100%との間のパッチもまた固定点に対応し、従って印刷機は標準状態にされる。印刷されたパッチの色が沿って変化する色空間内の曲線は固定曲線として考えることができる。例えばイエローインキブラックインキ汚染されたならばこの曲線は色空間内で僅かに動くことがあるかもしれないが、かかる例外的な場合は校正によってはいかなる方法でも修正することはできない。更に、0%と100%のパッチに関連する第1段階が省かれた場合、得られた校正方法が非常に満足であることが多い。

0089

色距離に基づいたこの校正方法の利点は、印刷された画像における均一で滑らかな色の変化、利用し得るトーン範囲にわたる色シェードの一様な間隔、色材軸に沿ったサンプリングを均一にするための特性化目標の使用の可能性であり、これらの全てが上述された。更に、式(1)に定められた特定の色距離d1を使用する利点は、これがL*及びC*に基づいているため色材C,W,Y及びKについて良好な結果を提供することである。他方、既に上述されたように、表1により示されかつL*にのみ基づいた校正方法はC,M及びKには特に適しているが、Yについては極めて不適であり、そしてC*にのみ基づいた校正方法はイエローに特に適するがブラックには適さない。追加の利点は、印刷されたパッチの色が沿って変化する曲線が単調に上昇し又は単調に下降することが決してないことである。これを示すために、色距離が使われないこと及び決定された量Qが単調でなく変化すること、例えばQ(50%)=20,Q(55%)=25,Q(60%)=20を再び考えられたい。この場合、表1に示されたような校正方法では問題が生ずる。色距離を使用する前述の校正方法では、単調でない変動が問題を起こさない。

0090

この校正方法を示す第2の場合においては、ΔE*ab及びΔE*μνについて
ΔE*ab=((ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2)1/2 (2)
又は
ΔE*μν=((ΔL*)2+(Δμ*)2+(Δν*)2)1/2 (3)
のようなより知られた色距離を使うことができる。Hunt,セクション8.8,Uniform color space参照。これも、印刷された画像における一様で平滑な色変化、利用可能なトーン範囲にわたる色シェードの一様な間隔、色材軸に沿ったサンプリングのための一様な特性化目標の使用の可能性、全ての色材についての良好な結果、非単調曲線の応用の利点を提供する。

0091

この校正方法において示された第3の例においては、基準楔が印刷機の標準状態を表す。式(1)、(2)、(3)により、又は本技術において公知のその他の式により定められる色距離が使用される。この色距離の大きさは色材イエローを校正すべき場合にはイエローの楔となし得る特定の楔のパッチAと、イエローについての標準状態を表す基準楔のパッチR1、R2、R3、…との間の色距離が決定される。次いで、パッチAに「最寄り」の、即ち、最小距離に相当する基準楔の値が決定される。例えば、パッチAが20%パッチであるとすると、この20%パッチと基準楔のパッチ15%、20%、25%との間の距離から、近似法を使うことにより、基準楔の22%が特定の楔の20%に「最寄り」であることが得られる。次いで、LUTがcK=22%をtK=20%に転換しなければならない。

0092

この第1の実施例においては、最大量のマーキング粒子の適用が安定な色の表現をもたらすこと、即ち、異なった楔の100%パッチが安定であることが確かめられた。不安定性をいかに取り扱うかが、第3の実施例において以下明らかにされる。

0093

この第1の実施例による校正方法は、少なくも1個の色材について、1色材当り2以上の形式のマーキング粒子、例えば、明るいシアンのマーキング粒子と暗いシアンのマーキング粒子とを使用する多色出力装置にも適用できる。この第1の実施例による校正方法は、[単一マーキング粒子」の校正に適用することができ、これは、図5において、相互に無関係にLUT42及び43に、又は「マーキング粒子の混合物」校正に相当し、これは、図5に示された混合表31のような混合表に関連する図4のLUT45から48に相当し、或いは、これは、両者を取る。この第1の実施例による校正方法の適用は、画像品質が劣化しないこと及び濃度とドットゲインに基づく伝統的な校正技法と比較してかなり良好な結果が得られることで有利である。色材シアンについての明るいシアンのマーキング粒子と暗いマーキング粒子のような1色材当り数形式のマーキング粒子の適用の場合、インキジェット印刷機のようにマーキング粒子が液体インキ滴であるときはインキ混合表と呼ばれる混合表が使用される。図6はシアンについての混合表31を示し、これは、シアンの総合トーン値tCを、曲線32により第1の値tC1に、曲線33により第2の値tC2に転換する。値tC1及びtC2は、それぞれ受入れ用基板に適用される明るいシアンのマーキング粒子の量及び暗いシアンのマーキング粒子の量を最終的に決定する。図6は、値tC=50%における切替え点35を示す。切替え点は、使用されるマーキング粒子の形式の変更のある点である。図6において、切替え点の値50%より小さいトーン値に対しては明るいシアンのマーキング粒子のみがtC1の量で使用され、一方、50%より大きいトーン値に対しては明るいシアンのマーキング粒子と暗いシアンのマーキング粒子の両者がそれぞれtC1及びtC2の量で使用される。

0094

好ましい実施例においては、混合表の1個又はそれ以上の切替え点、好ましくは全ての切替え点が校正目標15において使用される。即ち、関連した楔の1個のパッチは切替え点において設定されたトーン値tで印刷される(図6の例では、シアンの楔はtC=50%における1個のパッチを備えることが好ましい)。別の好ましい実施例においては、校正曲線により、図6におけるtC=50%のような切替え点に相当する校正曲線のトーン値tに転換された色材の色材値cが特性化目標において使用される。より好ましくは、切替え点は校正目標において使用され、そして切替え点に転換された点が特性化目標において使用される。

0095

この第1の実施例による校正方法は、1形式のマーキング粒子、又は同じ色相を有する2以上の形式のマーキング粒子を使用する印刷装置にも適用することができる。第1の例は、ブラックのマーキング粒子を使っている印刷機である。第2の例は、明るいグレー、中央程度のグレー、及び暗いグレーのマーキング粒子を使用している印刷機である。両方の印刷機は、例えば、CIE明度L*の量を決定することにより校正できる。

0096

第2の実施例においては、上述のように2種以上の網掛けが使用され、本発明は、網掛け依存校正曲線或いはアグファ・バランスト・スクリーニング(Agfa Balanced Screening、商標名)のLUT66及びクリスタルラスター(CristalRsater、商標名)のLUT67のようなLUTに適用される(図5参照)。好ましくは、図5の例においては、本発明は全ての網掛け依存LUT66ないし69に適用される。LUTABSを作るために本発明による方法を適用する1実施例は次のようである。試験楔10が印刷される。値0%から100%まで5%の増分をtC1**(図5参照)に与えることでこの楔の各パッチ21が形成され、これにより21個の試験パッチを作る。21個の試験パッチの各のCIE明度L*が決定される(表1の第2列参照)。標準状態がLA*=G(tC1*)として定義される(表1の第3列及び第4列の標準状態cK、LA*も参照)。tC1*をtC1**に転換するためのLUTABS66の値が表1に関連して述べられたように計算され、そしてLUTABS66にダウンロードされる。上述の手順はシアンに使用する。イエローに対しては同じ手順が続けられるが別の量、好ましくはクロマが決定される。図5は単一のインキ校正曲線(シアンについての曲線42と43)及び網掛け依存校正曲線の例を示す。本発明は、本技術熟練者に明らかなように図5に示されたもの以外の別の構成に適用することもできる。図5に示された作動及び転換の順序は変えることができ、図5以外の多少の作動又は転換ができ、転換42を転換66及び67内に組み込むことができ、又は転換67をEP−A−0639023号等に明らかにされたように網掛けアルゴニズム62に組み込むことができる。この第2の実施例において重要なことは、網掛けアルゴニズム及び網掛け依存LUTがプロセスの同じ分岐にあり、このため網掛け依存LUTが特定の網掛けアルゴニズムの属性に適用できることである。上述のような校正方法の利点は、観察者が、ABSのような第1の網掛け技法で網掛けされた画像とCRのような第1のものと異なる第2の網掛け技法で網掛けされた画像との間で大きな差を見ないことである。

0097

第3の実施例は、装置が受入れ用基板に適用するマーキング粒子の最大量が1又は複数の色材に対して時間とともに変化するため不安定である印刷装置に関連する。この不安定性のため、同じ100%パッチの前の印刷と比べたとき、100%パッチが幾分飽和されて見え及び/又はより明るく又は暗く見えるであろう。実際は、同じ色材について多い又は少ないマーキング粒子が使用され、従ってこの変化が最終の印刷における色の組合せの大部分に影響を及ぼすであろう。

0098

この実施例の利点は、校正方法がこの影響を補償し、従って伝統的な校正方法と対照的に、非常に煩わしい印刷機のための新しい特性化表を作ることは不必要である。

0099

この実施例においては、目標曲線は次のように選定される。目標曲線は、上述の第1の実施例における目標明度値L*Aのような校正目標を達成する。説明中の事例においては、目標曲線は、工場校正の直後の校正目標の測定値に相当する。工場校正目標は、特性化目標が印刷されると同時に印刷され測定される。好ましくはこの特性化目標と工場校正目標との両者は校正曲線を適用することなく印刷された。従って、この目標曲線は、特性化が行われたときの状況を表す。この目標曲線によるシステムを校正することにより、出力装置は、特性化表が妥当である同じ標準状態に置かれる。原理的に、校正についてのいかなる量も決定できる。

0100

例えば、イエローについての100%パッチが不安定であるとする。これはインキジェット印刷機についての典型的な状況であり、この状況では、イエローインキ用の幾つかのノズルが作動せず、従って最初に受入れ用基板に少しのインキインキしか適用されない。ある種の印刷システムにおいては、調子悪くこのため幾つかの臨時のバックアップノズルにより置換されるノズルを検知するために観察システムを使用することができる。この観察システムが正確でない場合は、受入れ用基板に、より少量又はより多量のイエローインキが適用される。上述のように、イエローインキの量をチェックするために、好ましくはCIELAB空間において定義されたクロマの量が決定される。観察システムを有する印刷システムが時間とともに100%イエローパッチのクロマが増加するようなものである場合は、この第3の実施例の校正曲線は、cY=100%の値を、100%より小さいtY、例えばtY=95%の値にマップするであろう。このため、印刷機は例えば95%の小さい値でアドレスされるが、印刷機は多すぎるインキを使うため100%の印刷されたパッチを生むであろう。もし、一方、印刷システムが、時間とともに100%イエローパッチのクロマが減少するようなものであるならば、印刷機の全範囲のある部分が失われ、従って特性化表を適正に使うことはできない。この問題は以下のようにして解決することができる。印刷機が適用できるイエローインキの可能最大量はインキ100%と呼ばれる。印刷機が、それぞれ値90%と100%でアドレスされたとき、それぞれ90%、100%のイエローインキを適用するとする。次いで、好ましくは、最初の、即ち工場における又は印刷機が工場から新たに来たときの校正曲線はcY=100%の値を100%より小さいtYの値、例えばtY=90%にマップする。このため、100%パッチを印刷するとき、最初は受入れ用基板に可能最大量のインキが適用されず、より少ない量(例えば90%)が適用され、そしてその残り(例えば10%)は将来用の「バックアップインキ」として保持される。cYをtYにマップする校正曲線は、点(cY、tY)=(0、0)と(cY、tY)=(100%、90%)との間の直線とすることができる。例えば、cY=100%からtY=90%までのこのマッピングは印刷機の範囲の損失を生ずるが、利点は100%パッチが安定であることであり、これは観察者にとって範囲の小さな損失よりもより重要である。更に、範囲の損失はいずれにしろ後者のみに生ずる。cY=100%をマップするためのtYの値は、マッピングから生ずる印刷機範囲の損失が観察され難いように選定されることが好ましい。tYのこの値は最初の印刷機の範囲、従って印刷機範囲を決定する印刷機の特性に依存する。tYのこの値は、デジタル色校正の用途については典型的に90%である。90%の値はオフセット印刷機の範囲の比較から得られ、この印刷機に対する校正は、色校正刷りを印刷する印刷機の範囲により行われる。

0101

第4の実施例は、特定のトーン値間隔、通常は特定のトーン値A%から100%までの間隔の楔のパッチ間で色の差がほとんど無い印刷装置又は多色出力装置に関係する。かかる事例が生ずるか否かは、印刷機、マーキング粒子、受入れ用基板を備えた完全システムの特性に依存する。かかる事例に対する典型的な応答曲線は図8の曲線51と同様に見え、トーン値tの関数として、CIE明度L*のような量Qの大きさを与える。曲線51は、t=A%における「飽和点」50を示す。この第4の実施例の校正方法においては、トーン値tは、A%の飽和レベルクリップされることが好ましい。これは、0からA%までのオリジナルt間隔が0から100%の間隔にリスケールされることを意味する。このクリッピング作業により作られる誤差は極めて小さい。これは、A%と100%との間のトーン値tはA*%とB*%との間のQの大きさをもたらし、そして図8より明らかなようにB*はA*とほぼ等しいためである。このクリッピング作業の利点は、0からA%までの区間におけるtレベル間の平均間隔を同様にでき、これが説明されたようなより正確な色の表現を生むことである。各色材を表すために8ビットが使われるとする(これはCMYK印刷機に対して1画素当り総計32ビットを作る)。これは、各色材について、256=28の異なったt値又はtレベルが利用可能であることを意味する。クリッピングなしで、これら256レベルが0と100%との間で間隔を空けて置かれるが、これは2個のレベル間の平均間隔が100/(256−1)=0.39%であることを意味する。A=80%ととすると、0からA%の区間内で256個のレベルを全て選ぶことができ、このためクリッピングが80/(256=1)0.31%の平均間隔を作る。従って、クリッピングのため、色はより正確に表現され、印刷された画像のより高度の色品質を生む。注意:tレベル間で一定間隔、又は可変の間隔が選ばれる。いずれの場合も、平均間隔は、クリッピング作業の適用されたときの方が小さい。

0102

飽和点50は、これも0%付近とすることができる。例えば、C=12%として0%からC%までのトーン値区間内の楔のパッチ間の色の差はほとんど無い(図示せず)。第1のものが0%の近く第2のものが100%の近くにある2個の飽和点があってもよい。例えばC%とA%とに2個の飽和点を有する応答曲線については、クリッピング作業は、好ましくは一つの飽和点で行われ、より好ましくは両方の飽和点でなされる。後者の場合、tレベルの全部がCからA%までのt区間内で間隔を空けられる。

0103

飽和点は以下のようにして定められる。Q=f(t)が応答曲線であるとする。ただし、Qとtとはいずれも%で表される。もし応答曲線Q=f(t)が、t=0%とt=S%或いはt=S%とt=100%のいずれかにより範囲の決められた実質的に一定のtゾーンを示すとすれば、t=S%における応答曲線上の点が飽和点であり、そしてS%が「飽和レベル」である。|q|がqの絶対値を表すとする。実質的に一定のtゾーンは、ゾーン内の異なった点(t1、Q1)、(t2、Q2)の各対について、Δt=t2−t1%>0%及びΔQ=|Q2−Q1|%≧0%、比率ΔQ/Δt>Rであるゾーンである。ここに、R=0.25、好ましくはR=0.2、より好ましくはR=0.1、最も好ましくはR=0.0である。

0104

上に明らかにされた実施例の2個以上の「単一」校正曲線も互いに組み合わせられ、即ち連続転換として適用することができる。例えば、表1に関して説明された校正曲線又はLUTの前又は後で、100%パッチの不安定問題を解決するために、第3の実施例において説明された校正曲線を適用することができる。好ましくは、単一校正曲線の組合せは単一の「組み合わせられた」校正曲線又はLUTに帰着し、これが、単一の校正曲線の単一の転換を続けて適用することにより得られた組み合わせられた転換を適用する。

0105

本発明はインキジェット印刷に応用できる。このとき、この印刷装置はインキジェット印刷機であり、マーキング粒子は液体のインク滴である。インクジェット印刷においては、明るいシアンインキと暗いシアンインキのような同じ色材色相の複数の異なった形式を使うのが普通であるため、本発明はインクジェット印刷に特に適している。上に説明されたように、本発明はかかる場合に追加の利点を持つ。インキジェット使用の別の利点は、文献に見られるように、インキジェット式印刷用ヘッドが入手可能であり、又は近い将来入手可能であろうということ、1200dpi(即ち、1200ドット/インチ、又は47ドット/mm)の解像度を提供することである。かかる高い解像度は、極めて良好な色の品質を有するデジタル色校正にとって有利である。なお別の利点は、校正刷りにインキジェットを使うことは、静電印刷のようなその他の技術と比較して比較的費用が少なく済むことである。

0106

上述のように、本発明は、熱転写印刷、レーザー誘導熔融転写印刷、静電印刷のようなその他の画像再現装置にも適用することができる。また、US−A−5886722号で開示されたマイクロチャンネル印刷装置、或いはUS−A−5745128号で示されたインキ転写印刷装置にも適用できる。

0107

本発明は、色の品質に関する色校正の高度の要求のため、デジタル式の色校正も特に適している。本発明は、モノクロ校正、高品質カラー印刷物の作成、高品質モノクロ印刷物の作成のようなその他の用途にも使用することができる。

0108

本発明は、以上説明された実施例には限定されない。色材は伝統的な4種の色材色相シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックとすることができ、色材はその他の色相を持つことができる。色材は4種以下又は以上の色材色相を持つことができる。その例は、パントン社によるヘクサクロム(Hexachrome、商標名)プロセスの6色システムのようなハイファイカラー(HiFI Color、商標名)システム、及び同色の2シェードであるデュオトーンカラーである。本発明は、同じ色材色相のマーキング粒子しか使わない印刷装置にも適用できる。その例はブラックのマーキング粒子を使用しかつ医用の目的に使用される印刷装置である。印刷装置は、少なくも2種の異なった色材色相のマーキング粒子を使用する多色出力装置にも適用できる。

0109

本発明の好ましい実施例を詳細に説明したが、特許請求の範囲に定められた本発明の範囲から離れることなく多くの変更をなし得ることが本技術熟練者に明らかであろう。

図面の簡単な説明

0110

図1色材空間とCMYプロセス用の色空間との間の転換を表す。
図24個の段階状の楔よりなる校正目標を示す。
図3グラフィックアート用の典型的なドットゲイン曲線である。
図4カラーマネージメントシステム(CMS)の特性化表及び校正曲線を示す。
図5混合表の使用及び網掛け依存校正曲線の使用を示す。
図6混合表を示す。
図7応答曲線を示す。
図8応答曲線を示す。

--

0111

10楔
11 楔
12 楔
13 楔
15校正目標
16色材の範囲
17色材空間
18 色空間
19 色の範囲
21パッチ
31 混合表
32曲線
33 曲線
35切替え点
40 特性化表
42校正曲線
43 校正曲線
45 校正曲線
46 校正曲線
47 校正曲線
48 校正曲線
49 曲線
50 点
51 曲線
57ドットゲイン曲線
61網掛けアルゴニズム
62 網掛けアルゴニズム
63 網掛けアルゴニズム
64 網掛けアルゴニズム
66ルックアップテーブル
67 ルックアップテーブル
68 ルックアップテーブル
69 ルックアップテーブル
71 選択スイッチ
72 選択スイッチ

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