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技術 遊技機

出願人 株式会社三共
発明者 鵜川詔八近藤武宏
出願日 1999年11月11日 (21年1ヶ月経過) 出願番号 1999-321777
公開日 2001年5月22日 (19年7ヶ月経過) 公開番号 2001-137440
状態 特許登録済
技術分野 弾球遊技機(パチンコ等)
主要キーワード 制御コマ パリティチェック処理 動作停止制御 Y信号 通常画面表示 不定データ 要求単位 上位下位
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年5月22日)のものです。
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図面 (20)

課題

必要なデータを確実にバックアップRAM保存することができるとともに、保存されていたデータを電源復帰後に確実に活用することができる遊技機を提供する。

解決手段

遊技機に対する電源投入されると、CPUは、まず、所定期間電源バックアップ可能なRAMにおけるバックアップパリティデータ領域に設定されているデータが「00」であるか否か確認する。バックアップパリティデータ領域に設定されているデータが「00」でなければ、パリティ診断チェックサム確認)を行う。そして、チェックサム確認の結果が正当であれば停電復旧処理を実行する。

概要

背景

遊技機として、遊技球などの遊技媒体発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個賞球遊技者に払い出されるものがある。さらに、表示状態が変化可能な可変表示部が設けられ、可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたものがある。

特別図柄を表示する可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様の組合せとなることを、通常、「大当り」という。なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態となるための権利を発生させたりすることである。

大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば16ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。また、大入賞口が閉成した時点で所定の条件(例えば、大入賞口内に設けられているVゾーンへの入賞)が成立していない場合には、大当り遊技状態は終了する。

また、「大当り」の組合せ以外の表示態様の組合せのうち、複数の可変表示部の表示結果のうちの一部が未だに導出表示されていない段階において、既に表示結果が導出表示されている可変表示部の表示態様が特定の表示態様の組合せとなる表示条件を満たしている状態を「リーチ」という。そして、可変表示部に可変表示される識別情報の表示結果が「リーチ」となる条件を満たさない場合には「はずれ」となり、可変表示状態は終了する。遊技者は、大当りをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。

概要

必要なデータを確実にバックアップRAM保存することができるとともに、保存されていたデータを電源復帰後に確実に活用することができる遊技機を提供する。

遊技機に対する電源投入されると、CPUは、まず、所定期間電源バックアップ可能なRAMにおけるバックアップパリティデータ領域に設定されているデータが「00」であるか否か確認する。バックアップパリティデータ領域に設定されているデータが「00」でなければ、パリティ診断チェックサム確認)を行う。そして、チェックサム確認の結果が正当であれば停電復旧処理を実行する。

目的

そこで、本発明は、停電等の不測の電源断が発生したときに必要なデータを保存して電源復旧時に電源断時の状態から遊技を再開できるように構成された場合に、必要なデータを確実に保存することができるとともに、保存されていたデータを電源復帰後に確実に活用することができる遊技機を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
5件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

所定の遊技を行った結果として遊技者遊技結果価値を付与可能な遊技機であって、電源投入時に、電源断直前の内容を保持することが可能な記憶手段に保持されている保持データにもとづいて遊技状態復帰させる遊技状態復帰制御を行うことが可能であり、遊技に供される遊技装置を制御するための遊技装置制御手段と、所定電位電源電圧が低下し所定値となったことを検出するための電源監視手段とを備え、前記遊技装置制御手段は、前記電源監視手段の検出により、遊技進行に応じて変動する変動データを前記記憶手段で保持するための所定の電源断時処理を行うとともに、前記記憶手段がデータを保持している状態で電源断状態から電源が復帰したときに、前記記憶手段の保持データにもとづいて、初期化処理を行うか遊技状態を電源断前の状態に復帰させる復帰時処理を行うかを決定することを特徴とする遊技機。

請求項2

記憶手段で保持される変動データには少なくとも遊技状態を示す遊技状態データが含まれ、復帰時処理には、遊技状態の復元を行うための遊技状態データ読み出し処理が含まれる請求項1記載の遊技機。

請求項3

初期化処理を行うか復帰時処理を行うかを決定するために用いられる保持データはチェックサムである請求項1または請求項2記載の遊技機。

請求項4

遊技装置制御手段は、電源断時にチェックサムを演算して記憶手段に保持させるとともに、電源復帰時に、チェックサムによって前記記憶手段の保持データの確認を行い保持データが正当であれば復帰時処理を行う請求項3記載の遊技機。

請求項5

遊技装置制御手段は、保持データが正当でなかった場合には初期化処理を行う請求項4記載の遊技機。

請求項6

電源断時処理には電源断を示すフラグをセットする処理が含まれ、遊技装置制御手段は、電源復帰時に、チェックサムが所定値であった場合には電源断を示すフラグの状態を確認し、そのフラグが電源断を示していれば復帰時処理を行う請求項4または請求項5記載の遊技機。

請求項7

電源断時処理には、記憶手段へのアクセスを防止する処理が含まれる請求項1ないし請求項6記載の遊技機。

請求項8

電源監視手段が電圧低下を検出した所定期間後電源電圧低下を検出する第2の電源監視手段が設けられ、前記遊技装置制御手段は、前記第2の電源監視手段からの検出出力の入力に応じてシステムリセットされる請求項1ないし請求項7記載の遊技機。

請求項9

少なくとも所定の景品遊技媒体を払い出す払出装置を備え、遊技装置制御手段は景品払出制御を含む払出制御を行う払出制御手段であり、遊技機の電源断時でも保持されるデータは、前記払出装置から払い出される景品遊技媒体の残量に関わるデータである請求項1ないし請求項8記載の遊技機。

請求項10

少なくとも所定の遊技媒体を貸し出す払出装置を備え、遊技装置制御手段は遊技媒体貸出制御を含む払出制御を行う払出制御手段であり、遊技機の電源断時でも保持されるデータは、前記払出装置から払い出される遊技媒体の残量に関わるデータである請求項1ないし請求項9記載の遊技機。

請求項11

所定の景品遊技媒体を払い出す払出装置は遊技媒体を貸し出すことも可能であり、払出制御手段は遊技媒体貸出制御も実行し、遊技機の電源断時でも保持されるデータには、前記払出装置から払い出される貸出遊技媒体の残量に関わるデータも含まれる請求項9記載の遊技機。

技術分野

0001

本発明は、遊技者の操作に応じて遊技が行われるパチンコ遊技機コイン遊技機等の遊技機に関し、特に、遊技盤における遊技領域において遊技者の操作に応じて遊技が行われる遊技機に関する。

背景技術

0002

遊技機として、遊技球などの遊技媒体発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個賞球が遊技者に払い出されるものがある。さらに、表示状態が変化可能な可変表示部が設けられ、可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたものがある。

0003

特別図柄を表示する可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様の組合せとなることを、通常、「大当り」という。なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態となるための権利を発生させたりすることである。

0004

大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば16ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。また、大入賞口が閉成した時点で所定の条件(例えば、大入賞口内に設けられているVゾーンへの入賞)が成立していない場合には、大当り遊技状態は終了する。

0005

また、「大当り」の組合せ以外の表示態様の組合せのうち、複数の可変表示部の表示結果のうちの一部が未だに導出表示されていない段階において、既に表示結果が導出表示されている可変表示部の表示態様が特定の表示態様の組合せとなる表示条件を満たしている状態を「リーチ」という。そして、可変表示部に可変表示される識別情報の表示結果が「リーチ」となる条件を満たさない場合には「はずれ」となり、可変表示状態は終了する。遊技者は、大当りをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。

発明が解決しようとする課題

0006

遊技機には、遊技制御手段を初めとする種々の遊技装置制御手段が搭載されている。一般に、各遊技装置制御手段はマイクロコンピュータで構成される。すなわち、ROM等にプログラムが格納され、制御上一時的に発生するデータや制御進行に伴って変化するデータがRAMに格納される。すると、遊技機に停電等による電源断状態が発生すると、RAM内のデータは失われてしまう。よって、停電等からの復旧時には、最初の状態(例えば、遊技店においてその日最初に遊技機に電源投入されたときの状態)に戻さざるを得ないので、遊技者に不利益がもたらされる可能性がある。例えば、大当たり遊技中において電源断が発生し遊技機が最初の状態に戻ってしまうのでは、遊技者は大当たりの発生にもとづく利益を享受することができなくなってしまう。

0007

そのような事態を回避するには、停電等の不測の電源断が生じたときに、必要なデータを電源バックアップRAMに保存し、電源が復旧したときに保存されていたデータを復元して遊技を再開させればよい。しかし、電源断時に必要なデータを保存する際に保存の仕方および復元の仕方が不適切であると、復元されたデータが電源断時のデータと一致しない可能性がある。そのような場合には、やはり遊技者に不測の不利益を与えかねない。

0008

そこで、本発明は、停電等の不測の電源断が発生したときに必要なデータを保存して電源復旧時に電源断時の状態から遊技を再開できるように構成された場合に、必要なデータを確実に保存することができるとともに、保存されていたデータを電源復帰後に確実に活用することができる遊技機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明による遊技機は、所定の遊技を行った結果として遊技者に遊技結果価値を付与可能な遊技機であって、電源投入時に、電源断直前の内容を保持することが可能な記憶手段に保持されている保持データにもとづいて遊技状態復帰させる遊技状態復帰制御を行うことが可能であり、遊技に供される遊技装置を制御するための遊技装置制御手段と、所定電位電源の電圧が低下し所定値となったことを検出するための電源監視手段とを備え、遊技装置制御手段は、電源監視手段の検出に応じて遊技進行に応じて変動する変動データを前記記憶手段で保持するための所定の電源断時処理を行うとともに、記憶手段がデータを保持している状態で電源断状態から電源が復帰したときに、記憶手段の保持データにもとづいて、初期化処理を行うか遊技状態を電源断前の状態に復帰させる復帰時処理を行うかを決定することを特徴とする。なお、遊技結果価値とは、遊技球の払い出しや、画像式遊技機の場合の得点加点を示す概念である。

0010

記憶手段で保持される変動データには少なくとも遊技状態を示す遊技状態データが含まれ、復帰時処理には、遊技状態の復元を行うための遊技状態データ読み出し処理が含まれるように構成されていてもよい。

0011

初期化処理を行うか復帰時処理を行うかを決定するために用いられる保持データは、例えばチェックサムである。

0012

遊技装置制御手段は、電源断時にチェックサムを演算して記憶手段に保持させるとともに、電源復帰時に、チェックサムによって記憶手段の保持データの確認を行い保持データが正当であれば復帰時処理を行うように構成されていてもよい。

0013

ここで、遊技装置制御手段は、保持データが正当でなかった場合には初期化処理を行うように構成されていてもよい。

0014

電源断時処理には電源断を示すフラグをセットする処理が含まれ、遊技装置制御手段は、電源復帰時に、チェックサムが所定値であった場合には電源断を示すフラグの状態を確認し、そのフラグが電源断を示していれば復帰時処理を行うように構成されていてもよい。

0015

電源断時処理には、記憶手段へのアクセスを防止する処理が含まれていてもよい。

0016

遊技機には電源監視手段が電圧低下を検出した所定期間後電源電圧低下を検出する第2の電源監視手段が設けられ、遊技制御マイクロコンピュータが、第2の電源監視手段からの検出出力の入力に応じてシステムリセットされるように構成されていてもよい。

0017

少なくとも所定の景品遊技媒体を払い出す払出装置を備え、遊技装置制御手段は景品払出制御を含む払出制御を行う払出制御手段であり、遊技機の電源断時でも保持されるデータは、払出装置から払い出される景品遊技媒体の残量に関わるデータであるように構成されていてもよい。

0018

少なくとも所定の遊技媒体を貸し出す払出装置を備え、遊技装置制御手段は遊技媒体貸出制御を含む払出制御を行う払出制御手段であり、遊技機の電源断時でも保持されるデータは、払出装置から払い出される遊技媒体の残量に関わるデータであるように構成されていてもよい。

0019

また、所定の景品遊技媒体を払い出す払出装置が遊技媒体を貸し出すことも可能であり、払出制御手段は遊技媒体貸出制御も実行し、遊技機の電源断時でも保持されるデータには、払出装置から払い出される貸出遊技媒体の残量に関わるデータも含まれるように構成されていてもよい。

0020

すなわち、払出装置を、遊技媒体の景品払い出しと貸し出しとをともに行うものと捉えてもよいし、景品遊技媒体を払い出す払出装置と所定の遊技媒体を貸し出す払出装置とに分かれているものとして捉えてもよい。なお、分けて捉えた場合に、それらは同一筐体ケース)内に設けられていてもよいし、別筐体として設置されていてもよい。

発明を実施するための最良の形態

0021

以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図、図2はパチンコ遊技機1の内部構造を示す全体背面図、図3はパチンコ遊技機1の遊技盤を背面からみた背面図である。なお、ここでは、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機等であってもよい。また、画像式の遊技機やスロット機に適用することもできる。

0022

図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3からあふれ景品玉貯留する余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が設けられている。

0023

遊技領域7の中央付近には、複数種類の図柄を可変表示するための可変表示部9と7セグメントLEDによる可変表示器10とを含む可変表示装置8が設けられている。この実施の形態では、可変表示部9には、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリアがある。可変表示装置8の側部には、打球を導く通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を通過した打球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方に導かれる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通過ゲート11を通過した打球を検出するゲートスイッチ12がある。また、始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17によって検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。

0024

可変入賞球装置15の下部には、特定遊技状態大当り状態)においてソレノイド21によって開状態とされる開閉板20が設けられている。この実施の形態では、開閉板20が大入賞口を開閉する手段となる。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(Vゾーン)に入った入賞球はVカウントスイッチ22で検出される。また、開閉板20からの入賞球はカウントスイッチ23で検出される。可変表示装置8の下部には、始動入賞口14に入った入賞球数を表示する4個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設けられている。この例では、4個を上限として、始動入賞がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表示部を1つずつ増やす。そして、可変表示部9の可変表示が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減らす。

0025

遊技盤6には、複数の入賞口19,24が設けられ、遊技球の入賞口19,24への入賞は入賞口スイッチ19a,24aによって検出される。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、遊技効果LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28cが設けられている。

0026

そして、この例では、一方のスピーカ27の近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れたときに点灯する球切れランプ52が設けられている。さらに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって玉貸しを可能にするカードユニット50も示されている。

0027

カードユニット50には、使用可能状態であるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に記録された残額情報端数(100円未満の数)が存在する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ152、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット50内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口155、およびカード挿入口155の裏面に設けられているカードリーダライタ機構点検する場合にカードユニット50を解放するためのカードユニット錠156が設けられている。

0028

打球発射装置から発射された打球は、打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートスイッチ12で検出されると、可変表示器10の表示数字が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示部9内の図柄が回転を始める。図柄の変動を開始できる状態でなければ、始動入賞記憶を1増やす。

0029

可変表示部9内の画像の回転は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせが大当り図柄の組み合わせであると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ22で検出されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウンド)許容される。

0030

停止時の可変表示部9内の画像の組み合わせが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、高確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態となる。また、可変表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、可変表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が高められる。

0031

次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図2を参照して説明する。可変表示装置8の背面では、図2に示すように、機構板36の上部に景品玉タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から景品玉が景品玉タンク38に供給される。景品玉タンク38内の景品玉は、誘導樋39を通って玉払出装置に至る。

0032

機構板36には、中継基板30を介して可変表示部9を制御する可変表示制御ユニット29、基板ケース32に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板主基板)31、可変表示制御ユニット29と遊技制御基板31との間の信号を中継するための中継基板33、および景品玉の払出制御を行う賞球制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球制御基板37が設置されている。さらに、機構板36の下部には、モータ回転力を利用して打球を遊技領域7に発射する打球発射装置34と、遊技効果ランプ・LED28a,28b,28c、賞球ランプ51および球切れランプ52に信号を送るためのランプ制御基板35が設置されている。

0033

また、図3はパチンコ遊技機1の遊技盤を背面からみた背面図である。誘導樋39を通った玉は、図3に示されるように、球切れ検出器187a,187bを通過して玉供給樋186a,186bを経て玉払出装置97に至る。玉払出装置97から払い出された景品玉は、連絡口45を通ってパチンコ遊技機1の前面に設けられている打球供給皿3に供給される。連絡口45の側方には、パチンコ遊技機1の前面に設けられている余剰玉受皿4に連通する余剰玉通路46が形成されている。入賞にもとづく景品玉が多数払い出されて打球供給皿3が満杯になり、ついには景品玉が連絡口45に到達した後さらに景品玉が払い出されると景品玉は、余剰玉通路46を経て余剰玉受皿4に導かれる。さらに景品玉が払い出されると、感知レバー47が満タンスイッチ48を押圧して満タンスイッチ48がオンする。その状態では、玉払出装置97内のステッピングモータの回転が停止して玉払出装置97の動作が停止するとともに、必要に応じて打球発射装置34の駆動も停止する。なお、この実施の形態では、電気的駆動源の駆動によって遊技球を払い出す玉払出装置として、ステッピングモータの回転によって遊技球が払い出される玉払出装置97を例示するが、その他の駆動源によって遊技球を送り出す構造の玉払出装置を用いてもよいし、電気的駆動源の駆動によってストッパを外し遊技球の自重によって払い出しがなされる構造の玉払出装置を用いてもよい。

0034

賞球払出制御を行うために、入賞口スイッチ19a,24a、始動口スイッチ17およびVカウントスイッチ22からの信号が、主基板31に送られる。主基板31のCPU56は、始動口スイッチ17がオンすると6個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。また、カウントスイッチ23がオンすると15個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。そして、入賞口スイッチがオンすると10個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。なお、この実施の形態では、例えば、入賞口24に入賞した遊技球は、入賞口24からの入賞球流路に設けられている入賞口スイッチ24aで検出され、入賞口19に入賞した遊技球は、入賞口19からの入賞球流路に設けられている入賞口スイッチ19aで検出される。

0035

図4は、主基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図4には、賞球制御基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、発射制御基板91および表示制御基板80も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ19a,24aからの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16および開閉板20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、始動記憶表示器18の点灯および滅灯を行うとともに7セグメントLEDによる可変表示器10と装飾ランプ25とを駆動するランプ・LED回路60とが搭載されている。

0036

また、基本回路53から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部9の画像表示開始に利用された始動入賞球個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する情報出力回路64を含む。

0037

基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される揮発性記憶手段の一例であるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態では、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されている。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。なお、1チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、ROM54およびI/Oポート部57は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、マイクロコンピュータにおける情報入出力可能な端子である。

0038

さらに、主基板31には、電源投入時に基本回路53をリセットするための初期リセット回路65と、基本回路53から与えられるアドレス信号デコードしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67とが設けられている。なお、玉払出装置97から主基板31に入力されるスイッチ情報もあるが、図4ではそれらは省略されている。

0039

遊技球を打撃して発射する打球発射装置は発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モータ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御される。

0040

図5は、賞球制御基板37および玉払出装置97の構成要素などの賞球に関連する構成要素を示すブロック図である。図5に示すように、満タンスイッチ48からの検出信号は、中継基板71を介して主基板31のI/Oポート57に入力される。満タンスイッチ48は、余剰玉受皿4の満タンを検出するスイッチである。

0041

球切れ検出スイッチ167および球切れスイッチ187(187a,187b)からの検出信号は、中継基板72および中継基板71を介して主基板31のI/Oポート57に入力される。球切れ検出スイッチ167は景品玉タンク38内の補給玉の不足を検出するスイッチであり、球切れスイッチ187は、景品玉通路内の景品玉の有無を検出するスイッチである。

0042

主基板31のCPU56は、球切れ検出スイッチ167または球切れスイッチ187からの検出信号が球切れ状態を示しているか、または、満タンスイッチ48からの検出信号が満タン状態を示していると、玉貸し禁止を指示する賞球制御コマンド送出する。玉貸し禁止を指示する賞球制御コマンドを受信すると、賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、玉貸し処理を停止する。

0043

さらに、賞球カウントスイッチ301Aおよび玉貸しカウントスイッチ301Bからの検出信号も、中継基板72および中継基板71を介して主基板31のI/Oポート57に入力される。また、賞球カウントスイッチ301Aおよび玉貸しカウントスイッチ301Bは、玉払出装置97の賞球機構部分に設けられ、実際に払い出された賞球を検出する。

0044

入賞があると、賞球制御基板37には、主基板31の出力ポート(ポートG,H)577,578から賞球個数を示す賞球制御コマンドが入力される。出力ポート577は8ビットのデータを出力し、出力ポート578は1ビットのストローブ信号(INT信号)を出力する。賞球個数を示す賞球制御コマンドは、入力バッファ回路373を介してI/Oポート372aに入力される。賞球制御用CPU371は、I/Oポート372aを介して賞球制御コマンドを入力し、賞球制御コマンドに応じて玉払出装置97を駆動して賞球払出を行う。なお、この実施の形態では、賞球制御用CPU371は、1チップマイクロコンピュータであり、少なくともRAMが内蔵されている。

0045

賞球制御用CPU371は、出力ポート372gを介して、貸し玉数を示す玉貸し個数信号をターミナル基板160に出力し、ブザー駆動信号をブザー基板75に出力する。ブザー基板75にはブザーが搭載されている。さらに、出力ポート372eを介して、エラー表示用LED374にエラー信号を出力する。

0046

さらに、賞球制御基板37の入力ポート372bには、中継基板72を介して、賞球カウントスイッチ301Aの検出信号の検出信号が入力される。賞球制御基板37からの払出モータ289への駆動信号は、出力ポート372cおよび中継基板72を介して玉払出装置97の賞球機構部分における払出モータ289に伝えられる。

0047

カードユニット50には、カードユニット制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、カードユニット50には、端数表示スイッチ152、連結台方向表示器153、カード投入表示ランプ154およびカード挿入口155が設けられている(図1参照)。残高表示基板74には、打球供給皿3の近傍に設けられている度数表示LED、玉貸しスイッチおよび返却スイッチが接続される。

0048

残高表示基板74からカードユニット50には、遊技者の操作に応じて、玉貸しスイッチ信号および返却スイッチ信号が賞球制御基板37を介して与えられる。また、カードユニット50から残高表示基板74には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表示信号および玉貸し可表示信号が賞球制御基板37を介して与えられる。カードユニット50と賞球制御基板37の間では、ユニット操作信号(BRDY信号)、玉貸し要求信号(BRQ信号)、玉貸し完了信号(EXS信号)およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)がI/Oポート372fを介してやりとりされる。

0049

パチンコ遊技機1の電源が投入されると、賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、カードユニット50にPRDY信号を出力する。カードユニット50においてカードが受け付けられ、玉貸しスイッチが操作され玉貸しスイッチ信号が入力されると、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、賞球制御基板37にBRDY信号を出力する。この時点から所定の遅延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、賞球制御基板37にBRQ信号を出力する。そして、賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、払出モータ289を駆動し、所定個の貸し玉を遊技者に払い出す。そして、払出が完了したら、賞球制御用CPU371は、カードユニット50にEXS信号を出力する。

0050

以上のように、カードユニット50からの信号は全て賞球制御基板37に入力される構成になっている。従って、玉貸し制御に関して、カードユニット50から主基板31に信号が入力されることはなく、主基板31の基本回路53にカードユニット50の側から不正に信号が入力される余地はない。なお、主基板31および賞球制御基板37には、ソレノイドおよびモータやランプを駆動するためのドライバ回路が搭載されているが、図5では、それらの回路は省略されている。

0051

なお、この実施の形態ではカードユニット50が設けられている場合を例にするが、コイン投入に応じてその金額に応じた遊技球を貸し出す場合にも本発明を適用できる。

0052

図6は、電源監視および電源バックアップのためのCPU56周りの一構成例を示すブロック図である。図6に示すように、電源基板に搭載されている第1の電源監視回路(第1の電源監視手段)からの電圧低下信号が、CPU56の割込端子(IRQ端子)に入力されている。第1の電源監視回路は、遊技機が使用する各種直流電源のうちのいずれかの電源の電圧を監視して電源電圧低下を検出する回路である。従って、CPU56は、割込(IRQ)によって電源断の状況を確認することができる。

0053

主基板31には、第2の電源監視回路903が搭載されている。この例では、第2の電源監視回路903において、電源監視用IC904が、第1の電源監視回路が監視する電源電圧と等しい電源電圧である+30V電源電圧を監視して電圧値が所定値以下になるとローレベルの電圧低下信号を発生する。そして、例えば、電源基板に搭載される第1の電源監視回路の検出電圧(電圧低下信号を出力することになる電圧)を+16Vとし、第2の電源監視回路903の検出電圧を+8Vとする。そのように構成した場合には、同一の電圧を監視するので、第1の電圧監視回路が電圧低下信号を出力するタイミングと第2の電圧監視回路が電圧低下信号を出力するタイミングの差を所望の所定期間に確実に設定することができる。所望の所定期間とは、第1の電源監視回路からの電圧低下信号に応じて電源断時処理を開始してから電源断時処理が確実に完了するまでの期間である。

0054

第2の電源監視回路903からの電圧低下信号は、初期リセット回路65からの初期リセット信号と論理和をとられた後に、CPU56のリセット端子に入力される。従って、CPU56は、初期リセット回路65からの初期リセット信号がローレベルを呈しているとき、または、第2の電源監視回路903からの電圧低下信号がローレベルを呈しているときに、システムリセット状態非動作状態)になる。

0055

なお、初期リセット回路65のリセットIC651は、遊技機に電源が投入され+5V電源の電圧が上昇していくときに、+5V電源電圧が所定値以上になると、出力信号ハイレベルにする。すなわち、初期リセット信号をオフ状態にする。

0056

CPU56等の駆動電源である+5V電源から電力が供給されていない間、RAMの少なくとも一部は、電源基板から供給されるバックアップ電源によってバックアップされ、遊技機に対する電源が断しても内容は保存される。そして、+5V電源が復旧すると、初期リセット回路65からリセット信号が発せられるので、CPU56は、通常の動作状態に復帰する。そのとき、必要なデータがバックアップされているので、停電等からの復旧時には停電発生時の遊技状態に復帰することができる。

0057

図7は、電源基板910の一構成例を示すブロック図である。電源基板910は、主基板31、表示制御基板80、音制御基板70、ランプ制御基板35および賞球制御基板37等の遊技装置制御基板と独立して設置され、遊技機内の各遊技装置制御基板および機構部品が使用する電圧を生成する。この例では、AC24V、DC+30V、DC+21V、DC+12VおよびDC+5Vを生成する。また、バックアップ電源となるコンデンサ916は、DC+5Vすなわち各基板上のIC等を駆動する電源のラインから充電される。

0058

トランス911は、交流電源からの交流電圧を24Vに変換する。AC24V電圧は、コネクタ915に出力される。また、整流回路912は、AC24Vから+30Vの直流電圧を生成し、DC−DCコンバータ913およびコネクタ915に出力する。DC−DCコンバータ913は、+21V、+12Vおよび+5Vを生成してコネクタ915に出力する。コネクタ915は例えば中継基板に接続され、中継基板から各遊技装置制御基板および機構部品に必要な電圧の電力が供給される。

0059

DC−DCコンバータ913からの+5Vラインは分岐してバックアップ+5Vラインを形成する。バックアップ+5Vラインとグラウンドレベルとの間には大容量のコンデンサ916が接続されている。コンデンサ916は、遊技機に対する電力供給遮断されたときの遊技装置制御基板のバックアップRAM(電源バックアップされているRAMすなわち記憶内容保持状態となりうる記憶手段)に対して記憶状態を保持できるように電力を供給するバックアップ電源となる。また、+5Vラインとバックアップ+5Vラインとの間に、逆流防止用ダイオード917が挿入される。

0060

なお、バックアップ電源として、+5V電源から充電可能な電池を用いてもよい。電池を用いる場合には、+5V電源から電力供給されない状態が所定時間継続すると容量がなくなるような充電池が用いられる。

0061

また、電源基板910には、上述した第1の電源回路を構成する電源監視用IC902が搭載されている。電源監視用IC902は、+30V電源電圧を導入し、+30V電源電圧を監視することによって電源断の発生を検出する。具体的には、+30V電源電圧が所定値(この例では+16V)以下になったら、電源断が生ずるとして電圧低下信号を出力する。なお、+30V電源電圧は、交流から直流に変換された直後の電圧である。電源監視用IC902からの電圧低下信号は、主基板31や賞球制御基板37等に供給される。

0062

電源監視用IC902が電源断を検知するための所定値は、通常時の電圧より低いが、各遊技装置制御基板上のCPUが暫くの間動作しうる程度の電圧である。また、電源監視用IC902が、CPUを駆動するための電圧(この例では+5V)よりも高く、かつ、交流から直流に変換された直後の電圧を監視するように構成されているので、CPUが必要とする電圧に対して監視範囲を広げることができる。従って、より精密な監視を行うことができる。さらに、監視電圧として+30Vを用いる場合には、遊技機の各種スイッチに供給される電圧が+12Vであることから、電源瞬断時のスイッチオン誤検出の防止も期待できる。すなわち、+30V電源の電圧を監視すると、+30V作成の以降に作られる+12Vが落ち始める以前の段階でそれの低下を検出できる。よって、+12V電源の電圧が低下するとスイッチ出力オン状態を呈するようになるが、+12Vより早く低下する+30V電源電圧を監視して電源断を認識すれば、スイッチ出力がオン状態を呈する前に電源復旧待ちの状態に入ってスイッチ出力を検出しない状態となることができる。

0063

また、電源監視用IC902は、遊技装置制御基板とは別個の電源基板910に搭載されているので、第1の電源監視回路から複数の遊技装置制御基板に電圧低下信号を供給することができる。電圧低下信号を必要とする遊技装置制御基板が幾つあっても第1の電源監視手段は1つ設けられていればよいので、各遊技装置制御基板における各遊技装置制御手段が後述する電源復帰制御を行っても、遊技機のコストはさほど上昇しない。

0064

次に遊技機の動作について説明する。図8は、主基板31におけるCPU56が実行するメイン処理を示すフローチャートである。遊技機に対する電源が投入されると、メイン処理において、CPU56は、まず、RAM55におけるバックアップパリティデータ領域に設定されているデータが「00」であるか否か確認する(ステップS1)。バックアップパリティデータ領域については後で詳しく説明する。バックアップパリティデータ領域に設定されているデータが「00」でなければ、パリティ診断(チェックサム確認)を行う(ステップS2)。そして、チェックサム確認の結果が正当であれば(ステップS3)、CPU56は、後述する停電復旧処理を実行する(ステップS4)。また、チェックサム確認の結果が正当でなければ、通常の初期化処理を実行する(ステップS6)。

0065

また、バックアップパリティデータ領域に設定されているデータが「00」であった場合には、CPU56は、電源断フラグを確認し(ステップS5)、電源断フラグがセットされていれば(ステップS5)、RAM55に記憶されている遊技状態データにもとづいて停電復旧処理を実行する(ステップS4)。電源断フラグがセットされていなければ、通常の初期化処理を実行する(ステップS6)。

0066

その後、メイン処理では、タイマ割込フラグの監視(ステップS8)の確認を行うループ処理に移行する。なお、ループ内では、表示用乱数更新処理(ステップS7)も実行される。

0067

通常の初期化処理では、図9に示すように、レジスタおよびRAMのクリア処理(ステップS6a)と、必要な初期値設定処理(ステップS6b)が行われた後に、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるようにCPU56に設けられているタイマレジスタ初期設定タイムアウトが2msであることと繰り返しタイマが動作する設定)が行われる(ステップS6c)。すなわち、ステップS6cで、タイマ割込を能動化する処理と、タイマ割込インタバルを設定する処理とが実行される。

0068

従って、この実施の形態では、CPU56の内部タイマが繰り返しタイマ割込を発生するように設定される。この実施の形態では、繰り返し周期は2msに設定される。そして、図10に示すように、タイマ割込が発生すると、CPU56は、タイマ割込フラグをセットする(ステップS11)。

0069

CPU56は、ステップS8において、タイマ割込フラグがセットされたことを検出すると、タイマ割込フラグをリセットするとともに(ステップS9)、遊技制御処理を実行する(ステップS10)。以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理ではフラグセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるが、タイマ割込処理で遊技制御処理を実行してもよい。

0070

図11は、遊技制御処理を示すフローチャートである。遊技制御処理において、CPU56は、まず、表示制御基板80に送出される表示制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定する処理を行った後に(表示制御データ設定処理:ステップS21)、表示制御コマンドを出力する処理を行う(表示制御データ出力処理:ステップS22)。

0071

次いで、各種出力データの格納領域の内容を各出力ポートに出力する処理を行う(データ出力処理:ステップS23)。また、ホール管理用コンピュータに出力される大当り情報、始動情報、確率変動情報などの出力データを格納領域に設定する出力データ設定処理を行う(ステップS24)。さらに、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる(エラー処理:ステップS25)。

0072

次に、遊技制御に用いられる大当り判定用の乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタ更新する処理を行う(ステップS26)。

0073

さらに、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。特別図柄プロセス制御では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS28)。普通図柄プロセス処理では、7セグメントLEDによる可変表示器10を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。

0074

さらに、CPU56は、スイッチ回路58を介して、ゲートセンサ12、始動口センサ17、カウントセンサ23および入賞口スイッチ19a,24aの状態を入力し、各入賞口や入賞装置に対する入賞があったか否か判定する(スイッチ処理:ステップS29)。CPU56は、さらに、停止図柄の種類を決定する乱数等の表示用乱数を更新する処理を行う(ステップS30)。

0075

また、CPU56は、賞球制御基板37との間の信号処理を行う(ステップS31)。すなわち、所定の条件が成立すると賞球制御基板37に賞球制御コマンドを出力する。賞球制御基板37に搭載されている賞球制御用CPUは、賞球制御コマンドに応じて玉払出装置97を駆動する。

0076

以上のように、メイン処理には遊技制御処理に移行すべきか否かを判定する処理が含まれ、CPU56の内部タイマが定期的に発生するタイマ割込にもとづくタイマ割込処理で遊技制御処理に移行すべきか否かを判定するためのフラグがセットされるので、遊技制御処理の全てが確実に実行される。つまり、遊技制御処理の全てが実行されるまでは、次回の遊技制御処理に移行すべきか否かの判定が行われないので、遊技制御処理中の全ての各処理が実行完了することは保証されている。

0077

従来の一般的な遊技制御処理は、定期的に発生する外部割込によって、強制的に最初の状態に戻されていた。図11に示された例に則して説明すると、例えば、ステップS31の処理中であっても、強制的にステップS21の処理に戻されていた。つまり、遊技制御処理中の全ての各処理が実行完了する前に、次回の遊技制御処理が開始されてしまう可能性があった。

0078

なお、ここでは、主基板31のCPU56が実行する遊技制御処理は、CPU56の内部タイマが定期的に発生するタイマ割込にもとづくタイマ割込処理でセットされるフラグに応じて実行されたが、定期的に(例えば2ms毎)信号を発生するハードウェア回路を設け、その回路からの信号をCPU56の外部割込端子に導入し、割込信号によって遊技制御処理に移行すべきか否かを判定するためのフラグをセットするようにしてもよい。そのように構成した場合にも、遊技制御処理の全てが実行されるまでは、フラグの判定が行われないので、遊技制御処理中の全ての各処理が実行完了することが保証される。

0079

図12は、電源基板910の第1の電源監視回路からの電圧低下信号にもとづく割込に応じて実行される停電発生割込処理の一例を示すフローチャートである。停電発生割込処理において、CPU56は、まず、割込禁止に設定する(ステップS41)。停電発生割込処理ではRAM内容の保存を確実にするためにチェックサムの生成処理を行う。その処理中に他の割込処理が行われたのではチェックサムの生成処理が完了しないうちにCPUが動作し得ない電圧にまで低下してしまうことがことも考えられるので、まず、他の割込が生じないような設定がなされる。

0080

次いで、CPU56は、全ての出力ポートをオフ状態にする(ステップS43)。そして、必要ならば各レジスタの内容をバックアップRAM領域に格納する(ステップS44)。さらに、バックアップRAM領域のバックアップチェックデータ領域に適当な初期値を設定し(ステップS45)、初期値およびバックアップRAM領域のデータについて順次排他的論理和をとって(ステップS46)、最終的な演算値をバックアップパリティデータ領域に設定する(ステップS47)。その後、電源断フラグをセットする(ステップS48)。また、RAMアクセス禁止状態にする(ステップS49)。電源電圧が低下していくときには、各種信号線のレベルが不安定になってRAM内容が化ける可能性があるが、このようにRAMアクセス禁止状態にしておけば、バックアップRAM内のデータが化けることはない。

0081

次いで、CPU56は、ループ処理にはいる。すなわち、何らの処理もしない状態になる。従って、図6に示された電源監視用IC904からのリセット信号によって外部から動作禁止状態にされる前に、内部的に動作停止状態になる。よって、電源断時に確実にCPU56は動作停止する。その結果、上述したRAMアクセス禁止の制御および動作停止制御によって、電源電圧が低下していくことに伴って生ずる可能性がある異常動作に起因するRAMの内容破壊等を確実に防止することができる。

0082

なお、この実施の形態では、停電発生割込処理では最終部でプログラムをループ状態にしたが、ホールトHALT命令発行するように構成してもよい。

0083

また、RAMアクセス禁止にする前にセットされる電源断フラグは、上述したように、電源投入時においてバックアップパリティデータ領域の設定値が「00」であったときに停電からの復旧か否かを判断する際に使用される。また、ステップS41からS49の処理は、第2の電源監視手段が電圧低下信号を発生する前に完了する。換言すれば、第2の電源監視手段が電圧低下信号を発生する前に完了するように、第1の電圧監視手段および第2の電圧監視手段の検出電圧の設定が行われている。

0084

図13は、図8に示された停電復旧処理(ステップS4)の一例を示すフローチャートである。停電復旧処理において、CPU56は、内部状態を電源断時の状態に戻すための遊技状態復旧処理を行うとともに(ステップS53)、電源断フラグをクリアする(ステップS55)。

0085

図14は、バックアップパリティデータ作成方法を説明するための説明図である。ただし、図14に示す例では、簡単のために、バックアップデータRAM領域のデータのサイズを3バイトとする。電源電圧低下にもとづく停電発生処理において、図14(A)に示すように、バックアップチェックデータ領域に、初期データ(この例では00H)が設定される。次に、「00H」と「F0H」の排他的論理和がとられ、その結果と「16H」の排他的論理和がとられる。さらに、その結果と「DFH」の排他的論理和がとられる。そして、その結果(この例では「39H」)がバックアップパリティデータ領域に設定される。

0086

電源が再投入されたときには、メイン処理のチェックサム確認処理(ステップS2)においてパリティ診断が行われるが、図14(B)はパリティ診断の例を示す説明図である。バックアップ領域の全データがそのまま保存されていれば、電源再投入時に、図14(A)に示すようなデータがバックアップ領域に設定されている。

0087

ステップS51の処理において、CPU56は、バックアップRAM領域のバックアップパリティデータ領域に設定されていたデータ(この例では「39H」)を初期データとして、バックアップデータ領域の各データについて順次排他的論理和をとる処理を行う。バックアップ領域の全データがそのまま保存されていれば、最終的な演算結果は、「00H」、すなわちバックアップチェックデータ領域に設定されているデータと一致する。バックアップRAM領域内のデータにビット誤りが生じていた場合には、最終的な演算結果は「00H」にならない。

0088

よって、CPU56は、パリティチェック処理(チェックサム確認処理)において、最終的な演算結果とバックアップチェックデータ領域に設定されているデータとを比較して、一致すればパリティ診断正常とする。一致しなければ、パリティ診断異常とする。

0089

以上のように、この実施の形態では、遊技制御手段には、遊技機の電源が断しても、所定期間電源バックアップされるバックアップRAMが設けられ、電源投入時に、CPU56(具体的にはCPU56が実行するプログラム)は、バックアップRAMがバックアップ状態にあればバックアップデータにもとづいて遊技状態を回復させる遊技状態復旧処理(ステップS53)を行うように構成される。従って、電源断が発生しても遊技者に不利益がもたらされることを防止することができる遊技機が提供される。

0090

また、電源投入時に、バックアップRAM領域のデータチェック(この例ではパリティチェック)が行われる。不測の電源断が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されていたはずであるから、チェック結果は正常になる。チェック結果が正常でない場合には、内部状態を電源断時の状態に戻すことができないので、停電復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理(ステップS6)が実行される。

0091

さらに、図8に示されたメイン処理において、バックアップパリティデータ領域に設定されていたデータが「00」でないときにチェックサム確認処理が行われ(ステップS1,S2)、バックアップパリティデータ領域に設定されていたデータが「00」である場合には、停電復旧処理を行うか否か、すなわち、遊技状態を復旧できるか否かが電源断フラグによって判定される。すると、電源断時に算出したチェックサムがたまたま「00」になった場合にも、遊技状態復旧処理が実行されることになる。

0092

電源断時に算出したチェックサムが「00」である場合には、電源投入時に実行されるチェックサム確認処理において、電源断時の演算と全く同じ演算が実行されることになる(図14の例で、初期データとパリティデータとが一致するので)。よって、パリティチェックの信頼性がなくなる。しかし、この実施の形態では、チェックサムがそのような所定の値になっていても、遊技状態を復旧することができる。

0093

また、停電復旧処理を実行するか否か判断する場合に、すなわち、遊技状態を復旧するか否か判断する際に、保存されていたRAMデータにおける特別プロセスフラグ等や始動入賞記憶数データによって、遊技機が遊技待機状態図柄変動中でなく、大当り遊技中でなく、確変中でなく、また、始動入賞記憶がない状態)であることが確認されたら、遊技状態復旧処理を行わずに初期化処理を実行するようにしてもよい。

0094

以下、遊技状態復旧処理について説明する。まず、この実施の形態において、主基板31のCPU56が、表示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基板35に送出する表示制御コマンド、音制御コマンドおよびランプ制御コマンドについて説明する。各制御コマンドは、図11に示された遊技制御処理における特別図柄プロセス処理(ステップS27)で遊技進行に応じて送出することが決定され、表示制御データ設定処理(ステップS21)で具体的なデータが設定され、表示制御データ出力処理(ステップS22)で出力ポートから出力されることによって送出される。

0095

図15(A)は、可変表示部9における図柄変動に関する各制御コマンドの送出タイミング例を示す説明図である。この実施の形態では、主基板31のCPU56は、図柄変動を開始させるときに、表示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基板35のそれぞれに対して変動開始コマンドを送出する。表示制御基板80に対しては、さらに、左右中図柄の確定図柄を示す図柄指定コマンドを送出する。

0096

そして、図柄変動を確定させるときに、表示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基板35のそれぞれに対して変動停止コマンドを送出する。表示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基板35に搭載されている各CPUは、変動開始コマンドで指定された変動態様に応じた表示制御、音発生制御およびランプ点灯制御を行う。なお、変動開始コマンドには変動時間を示す情報が含まれている。

0097

図15(B)は、可変表示部9の表示結果が所定の大当り図柄であった場合に実行される大当り遊技に関する各制御コマンドの送出タイミング例を示す説明図である。この実施の形態では、主基板31のCPU56は、大当り遊技開始時に、表示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基板35のそれぞれに対して大当り開始コマンドを送出する。また、所定時間経過後に、1ラウンド(1R)指定コマンドを送出する。表示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基板35に搭載されている各CPUは、大当り開始コマンドを受信すると、大当り開始時の表示制御、音発生制御およびランプ点灯制御を行う。また、1ラウンド指定コマンドを受信すると、大当り中の表示制御、音発生制御およびランプ点灯制御を行う。ただし、表示制御基板80のCPUは、1ラウンド目の表示を行う。

0098

その後、主基板31のCPU56は、表示制御基板80に対して各ラウンドを示すコマンド等を順次送出する。表示制御基板80のCPUは、それらのコマンドに応じて対応する表示制御を行う。

0099

また、大当り遊技終了時に、主基板31のCPU56は、表示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基板35のそれぞれに対して大当り終了コマンドを送出する。そして、所定時間経過後に、通常画面表示コマンドを送出する。各遊技装置制御手段は、通常画面表示コマンドを受信すると、制御状態を遊技待ちの状態にする。

0100

図16は、図13に示された停電復旧処理で行われる遊技状態復旧処理(ステップS53)の一例を示すフローチャートである。この例では、CPU56は、レジスタ内容を復元する必要があれば、バックアップRAMに保存されていた値をレジスタに復元する(ステップS61)。そして、バックアップRAMに保存されていたデータにもとづいて停電時の遊技状態を確認する。例えば、特別図柄プロセス処理の進行状況に対応した特別図柄プロセスフラグの値によって遊技状態を確認することができる。

0101

遊技状態が図柄変動中であった場合には(ステップS62)、変動開始コマンドを表示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基板35に送出する制御を行う(ステップS63)。また、遊技状態が大当り遊技中であった場合には(ステップS64)、停電前に最後の送出された制御コマンドを表示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基板35に送出する制御を行う(ステップS65)。そして、それ以外の遊技状態であった場合には、例えば、通常画面表示コマンドを制御コマンドを表示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基板35に送出する制御を行う(ステップS66)。また、例えば、大当り中であった場合の可変入賞球装置15の状態復帰は、RAMのデータが保存されているため、後の遊技制御処理内で自動的に行われる。

0102

図17は、停電が発生した後に復旧した場合の制御状態の一例を示す説明図である。図17において、可変表示の状態は表示制御基板80のCPU(表示制御手段)によって実現され、音の状態は音制御基板70のCPU(音制御手段)によって実現され、ランプの状態はランプ制御基板35のCPU(ランプ制御手段)によって実現される。

0103

図17(A)は、図柄変動中に停電が生じた後に復旧した場合の例を示す。この場合には、電源復旧時に、主基板31から変動開始コマンドが送出される(図16におけるステップS63)。変動開始コマンドは、図柄変動開始時に送出されるコマンドであるから、可変表示制御、音制御およびランプ制御の状態は、変動開始時の状態に戻る。この実施の形態では、変動開始コマンドには変動時間を指定する情報を含まれ、主基板31のCPU56は変動開始コマンド送出後では変動終了時の確定コマンド(変動停止コマンド)まで何も送出しない(図柄指定コマンドを除く)。従って、図柄変動中に停電が生じた場合には、変動途中の状態から変動を再開することはできないが、変動開始コマンドを再送出することによって、表示制御、音制御およびランプ制御は同期した状態に戻る。

0104

なお、主基板31において、変動開始時に使用した各種パラメータはバックアップRAMに保存されている。従って、電源復旧後の変動における表示結果(確定図柄)等は、停電によって中断した変動においてなされるはずであった表示結果等と同じである。従って、遊技者に不利益が与えられるということはない。

0105

図17(B)は、大当り遊技中に停電が生じた後に復旧した場合の例を示す。この場合には、電源復旧時に、主基板31から停電前の最後に表示制御基板80、音制御基板70およびランプ制御基板35に送出されたコマンドが再送出される(図15におけるステップS65)。従って、音制御およびランプ制御は、大当り遊技中の制御状態に戻る。また、表示制御も、停電時に行われていた状態に戻る。

0106

なお、主基板31において、大当り遊技中の各種パラメータ(大入賞口開放回数、大入賞口入賞球数等)はバックアップRAMに保存されている。従って、遊技者にとっての遊技状態も停電前の状態に戻るので、遊技者に不利益が与えられるということはない。

0107

なお、上記の実施の形態では、遊技制御手段において、データ保存処理および復旧処理が行われる場合について説明したが、賞球制御手段、音声制御手段、ランプ制御手段および表示制御手段におけるRAMの一部も電源バックアップされ、賞球制御手段、表示制御手段、音制御手段およびランプ制御手段も、上述したような処理を行ってもよい。ただし、賞球制御手段、表示制御手段、音制御手段およびランプ制御手段は、復旧時にコマンド送出処理を行う必要はない。

0108

また、この実施の形態では、2つの電源監視回路が設けられている。そして、電源電圧が低下していくときに、第2の電源監視手段(この例では電源監視用IC904)が電圧低下信号を発生する時期は、第1の電源監視手段(この例では電源監視用IC902)が電圧低下信号を発生する時期よりも遅くなるように設定されている。さらに、第2の電源監視手段からの電圧低下信号は、CPU56のリセット端子に入力されている。

0109

すると、CPU56は、第1の電源監視回路(電源監視用IC902)からの電圧低下信号にもとづいて停電発生処理(電源断時処理)を実行した後に電源断待ちに入るのであるが、電源断待ち状態において、リセット状態に入ることになる。すなわち、CPU56の動作が停止する。電源待ち状態では+5V電源電圧値が徐々に低下するので入出力状態不定になるが、CPU56はリセット状態になるので、不定データにもとづいて異常動作してしまうことは防止される。

0110

このように、この実施の形態では、CPU56が、第1の電源監視手段からの検出出力の入力に応じて電源断時処理を実行するとともに、第2の電源監視手段(電源監視用IC904)からの検出出力の入力に応じてシステムリセットされるように構成したので、電源断時に確実なデータ保存を行うことができ、遊技者に不利益がもたらされることを防止することができる。

0111

なお、第1の電源監視手段は電源基板910に搭載され、第2の電源監視手段は主基板31に搭載されていたが、第2の電源監視手段を電源基板910に搭載し、第1の電源監視手段を主基板31に搭載してもよい。

0112

また、上記の実施の形態では、第1の電源監視手段からの検出信号がマイクロコンピュータのIRQ端子に入力され割込処理によって電源断時処理が実行される場合を例にとったが、第1の電源監視手段からの検出信号をマスク不能割込端子(NMI端子)に入力しNMI端子への割込信号にもとづくNMI処理によって電源断時処理を実行するようにしてもよい。また、入力ポートを介して第1の電圧低下信号を検知してもよい。その場合には、CPU56が実行するメイン処理において、入力ポートの監視が行われる。

0113

次に、賞球制御手段の停電発生時の動作について説明する。図18は、電源監視および電源バックアップのための賞球制御用CPU371周りの一構成例を示すブロック図である。図18に示すように、電源基板910に搭載されている第1の電源監視回路(第1の電源監視手段)からの電圧低下信号が、賞球制御用CPU371の割込端子(IRQ端子)に入力されている。従って、賞球制御用CPU371は、割込処理によって電源断の発生を確認することができる。

0114

賞球制御用CPU371等の駆動電源である+5V電源から電力が供給されていない間、賞球制御用CPU371の内蔵RAMの少なくとも一部は、電源基板910から供給されるバックアップ電源がバックアップ端子に接続されることによってバックアップされ、遊技機に対する電源が断しても内容は保存される。そして、+5V電源が復旧すると、初期リセット回路935からリセット信号が発せられるので、賞球制御用CPU371は、通常の動作状態に復帰する。そのとき、必要なデータがバックアップされているので、停電等からの復旧時には停電発生時の遊技状態に復帰することができる。

0115

図18に示す構成では、賞球制御基板37には、第2の電源監視回路933が搭載されている。この例では、第2の電源監視回路933において、電源監視用IC934が、電源基板910の第1の電源監視回路が監視する電源電圧と等しい電圧である+30V電源電圧を監視して電圧値が所定値以下になるとローレベルの電圧低下信号を発生する。第2の電源監視回路933が設けられている場合には、第2の電源監視回路933の検出電圧(電圧低下信号を出力することになる電圧)を、電源基板910に搭載されている第1の電源監視回路の検出電圧よりも低くする。

0116

第2の電源監視回路933からの電圧低下信号は、初期リセット回路935からの初期リセット信号と論理和をとられた後に、賞球制御用CPU371のリセット端子に入力される。従って、賞球制御用CPU371は、初期リセット回路935からの初期リセット信号がローレベルを呈しているとき、または、第2の電源監視回路933からの電圧低下信号がローレベルを呈しているときに、リセット状態(非動作状態)になる。

0117

図19は、主基板31から賞球制御基板37に送信される賞球制御コマンドのビット構成の一例を示す説明図である。図19に示すように、1バイト中の上位4ビットが制御指定部として使用され、下位4ビットが賞球数を示す領域として用いられる。

0118

図20に示すように、制御指定部において、ビット7,6,5,4が「0,1,0,0」であれば払出個数指定コマンドであることを示し、「0,1,0,1」であれば払出指定コマンドであることを示す。払出個数指定コマンドは、主基板31のCPU56が入賞を検出すると直ちに賞球制御基板37に送出される。

0119

ビット7,6,5,4が「1,0,0,0」である球切れ指定コマンドは、補給玉がなくなったことが検出されたときに主基板31から送信される。また、ビット7,6,5,4が「1,0,0,1」である発射停止指定コマンドは、余剰玉受皿4が満タンになって満タンスイッチ48がオンしたとき(満タン状態フラグがオンしたとき)に主基板31から送信される。

0120

賞球制御コマンドは、主基板31から賞球制御基板37に、1バイト(8ビット:賞球制御コマンドD7〜D0)のデータとして出力される。賞球制御コマンドD7〜D0は正論理で出力される。また、賞球制御コマンドD7〜D0が出力されたときには、負論理の賞球制御INT信号が出力される。

0121

この実施の形態では、図21に示すように、主基板31から賞球制御コマンドD7〜D0が出力されるときに、賞球制御INT信号が5μs以上ローレベルになる。賞球制御INT信号は、賞球制御基板37において、賞球制御用CPU371の割込端子に接続されている。よって、賞球制御用CPU371は、割り込みがあると、賞球制御コマンドD7〜D0が主基板31から送出されたことを認識でき、割込処理において賞球制御コマンド受信処理を行う。

0122

なお、図19に示されたコマンド構成は一例であって、他の構成にしてもよい。例えば、1バイト中の上位下位を、図19に示された構成とは逆にしてもよい。

0123

図22は、賞球制御用CPU371のメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理では、賞球制御用CPU371は、まず、RAM領域をクリアする等の初期値設定処理を行う(ステップS701)。なお、内蔵RAMの電源バックアップされたRAM領域(バックアップRAM領域)にデータが設定されている場合には、それらの領域のクリア処理はなされない。その後、この実施の形態では、賞球制御用CPU371は、タイマ割込フラグの監視(ステップS702)の確認を行うループ処理に移行する。

0124

ステップS701の初期化処理では、後述する総合個数記憶等の値が0でない場合には、非バックアップRAM領域をクリアする。そして、賞球再開のための設定を行う。例えば、賞球中処理中フラグのセット等を行う。なお、バックアップRAM領域であっても、賞球個数や玉貸し個数に関わらない領域であるならば、それらのアドレスを指定してクリアするようにしてもよい。さらに、それら処理の他に、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるように賞球制御用CPU371に設けられているタイマレジスタの初期設定(タイムアウトが2msであることと繰り返しタイマが動作する設定)が行われる。すなわち、タイマ割込を能動化する処理と、タイマ割込インタバルを設定する処理とが実行される。

0125

従って、この実施の形態では、賞球制御用CPU371の内部タイマが繰り返しタイマ割込を発生するように設定される。この実施の形態では、繰り返し周期は2msに設定される。そして、図23に示すように、タイマ割込が発生すると、賞球制御用CPU371は、タイマ割込フラグをセットする(ステップS711)。

0126

賞球制御用CPU371は、ステップS702において、タイマ割込フラグがセットされたことを検出すると、タイマ割込フラグをリセットするとともに(ステップS703)、賞球制御処理および玉貸し制御処理を実行する(ステップS705,S706)。以上の制御によって、この実施の形態では、賞球制御処理および玉貸し制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理ではフラグセットのみがなされ、賞球制御処理等はメイン処理において実行されるが、タイマ割込処理で賞球制御処理等を実行してもよい。

0127

図24は、賞球制御用CPU371が内蔵するRAMの使用例を示す説明図である。この例では、バックアップRAM領域に総合個数記憶(例えば2バイト)および貸し玉個数記憶が形成されている。総合個数記憶は、主基板31の側から指示された払出個数総数を記憶するものである。貸し玉個数記憶は、未払出の玉貸し個数を記憶するものである。

0128

図25は、割込処理による賞球制御コマンド受信処理を示すフローチャートである。主基板31からの賞球制御INT信号は賞球制御用CPU371の割込端子に入力されている。よって、主基板31からの賞球制御INT信号がオン状態になると、賞球制御用CPU371に割込がかかり、図25に示す賞球制御コマンドの受信処理が開始される。

0129

賞球制御コマンドの受信処理において、賞球制御用CPU371は、まず、賞球制御コマンドデータの入力に割り当てられている入力ポートから1バイトのデータを読み込む(ステップS852)。読み込んだデータが払出個数指示コマンドであれば(ステップS853)、払出個数指示コマンドで指示された個数を総合個数記憶に加算する(ステップS855)。そうでなければ、通信終了フラグをセットする(ステップS854)。なお、通信終了フラグは、この例では、払出個数指示コマンド以外のコマンドを受信したことを示すフラグである。

0130

以上のように、賞球制御基板37に搭載された賞球制御用CPU371は、主基板31のCPU56から送られた払出個数指示コマンドに含まれる賞球数をバックアップRAM領域(総合個数記憶)に記憶する。

0131

図26は、賞球制御処理(ステップS705)を示すフローチャートである。賞球制御処理において、賞球制御用CPU371は、総合個数記憶が0でないか否かの確認を行う(ステップS511)。総合個数記憶が0でなければ、賞球制御用CPU371は、賞球払出処理を行う(ステップS512)。賞球払出処理では、払出モータ289がオンしていなければオンするとともに、賞球カウントスイッチ301Aの検出出力によって遊技球の払出がなされたか否かの確認を行う。そして、1個の払出が行われたことを確認したら(ステップS513)、総合個数記憶の値を−1する(ステップS514)。また、総合個数記憶の値が0になったら(ステップS515)、払出モータ289をオフする(ステップS516)。

0132

総合個数記憶の内容は、遊技機の電源が断しても、所定期間電源基板910のバックアップ電源によって保存される。従って、所定期間中に電源が回復すると、賞球制御用CPU371は、総合個数記憶の内容にもとづいて賞球払出処理を継続することができる。

0133

賞球制御用CPU371は、電源投入時に、バックアップRAM領域のデータを確認するだけで、通常の初期設定処理を行うのか賞球中の状態を復元するのか決定できる。すなわち、簡単な判断によって、未払出賞球について賞球処理再開を行うことができる。

0134

なお、賞球制御用CPU371は、主基板31から指示された賞球個数を総合個数記憶で総数として管理したが、賞球数毎(例えば15個、10個、6個)に管理してもよい。例えば、賞球数毎に対応した個数カウンタを設け、払出個数指定コマンドを受信すると、そのコマンドで指定された個数に対応する個数カウンタを+1する。そして、賞球数毎の賞球払出が終了すると、対応する個数カウンタを−1する。その場合にも、各個数カウンタはバックアップRAM領域に形成される。よって、遊技機の電源が断しても、所定期間中に電源が回復すれば、賞球制御用CPU371は、各個数カウンタの内容にもとづいて賞球払出処理を継続することができる。

0135

図27は、玉貸し制御処理(ステップS706)を示すフローチャートである。玉貸し制御処理において、賞球制御用CPU371は、賞球払出中であるか否かかチェックする(ステップS531)。賞球払出中でなければ、貸し玉個数記憶が0でないか否かの確認を行う(ステップS532)。貸し玉個数記憶が0でなければ、賞球制御用CPU371は、玉貸し処理を行う(ステップS533)。玉貸し処理では、払出モータ289がオンしていなければオンするとともに、玉貸しカウントスイッチ301Bの検出出力によって遊技球の払出がなされたか否かの確認を行う。そして、1個の払出が行われたことを確認したら(ステップS534)、貸し玉個数記憶の値を−1する(ステップS535)。また、貸し玉個数記憶の値が0になったら(ステップS536)、払出モータ289をオフする(ステップS537)。なお、この実施の形態では、賞球も玉貸しも同じ払出装置で行われる。

0136

次に、カードユニット50から玉貸し要求があったか否かを確認し(ステップS538)、要求があれば要求単位数に応じた個数を貸し玉個数記憶の値に加算する(ステップS539)。

0137

貸し玉個数記憶の内容は、遊技機の電源が断しても、所定期間電源基板910のバックアップ電源によって保存される。従って、所定期間中に電源が回復すると、賞球制御用CPU371は、貸し玉個数記憶の内容にもとづいて玉貸し処理を継続することができる。

0138

なお、賞球制御用CPU371は、カードユニット50から単位数(例えば100円単位)で要求された玉貸し個数を貸し玉個数記憶で総数として管理したが、単位数で管理してもよい。例えば、玉貸し回数カウンタを設け、玉貸し要求があると、玉貸し回数カウンタを+1する。そして、単位数の払出が終了すると、玉貸し回数カウンタを−1する。その場合にも、玉貸し回数カウンタはバックアップRAM領域に形成される。よって、遊技機の電源が断しても、所定期間中に電源が回復すれば、賞球制御用CPU371は、玉貸し回数カウンタの内容にもとづいて玉貸し処理を継続することができる。

0139

図28は、賞球制御用CPU371が第1の電源監視手段からの割込に応じて実行される停電発生割込処理を示すフローチャートである。電源基板901の電源監視用IC902が電源電圧の低下を検出すると電圧低下信号が電圧低下を示す状態となり、停電発生割込処理が開始される。停電発生割込処理において、賞球制御用CPU371は、割込禁止に設定し(ステップS801)、RAMアクセス禁止状態に設定して(ステップS802)、ループ処理にはいる。すなわち、何らの処理もしない状態になる。

0140

すなわち、CPU自身を、リセット解除または割込発生以外では動作しない状態にする。従って、図18に示された電源監視用IC934からのリセット信号によって外部から動作禁止状態にされる前に、内部的に動作停止状態になる。よって、電源断時に確実に賞球制御用CPU371は動作停止する。その結果、上述したRAMアクセス禁止の制御および動作停止制御によって、電源電圧が低下していくことに伴って生ずる可能性がある異常動作に起因するRAMの内容破壊等を確実に防止することができる。

0141

なお、この実施の形態では、停電発生割込処理では最終部でプログラムをループ状態にしたが、ホールト(HALT)命令を発行するように構成してもよい。

0142

また、遊技制御手段の場合と同様に、停電発生割込処理において、電源バックアップされているRAMのデータを対象にチェックサムを生成し、チェックサムも保存するようにしてもよい。

0143

図29は、賞球制御用CPU371が電源投入時に実行する初期化処理(ステップS701)の一部を示すフローチャートである。電源が投入され、または、電源が復旧したときには、賞球制御用CPU371は、まず、バックアップRAM領域に形成されている総合個数記憶または貸し玉個数記憶の値が0でないかどうか確認する(ステップS901)。ともに0である場合には、前回電源オフ時に未払出遊技球はなかったことになるので、通常の初期設定処理を行う。すなわち、レジスタおよび全RAM領域をクリアして(ステップS903)、スタックポインタの初期設定を行う(ステップS904)。

0144

総合個数記憶または貸し玉個数記憶の値が0でない場合には、アドレスを指定してレジスタと非バックアップRAM領域をクリアする(ステップS905)。そして、賞球または玉貸し再開のための設定を行う。例えば、賞球中処理中フラグのセット等を行う(ステップS906)。なお、バックアップRAM領域であっても、払出個数に関わらない領域であるならば、それらのアドレスを指定してクリアするようにしてもよい。

0145

このように、賞球制御用CPU371は、電源投入時に、バックアップRAM領域のデータを確認するだけで、通常の初期設定処理を行うのか賞球中の状態を復元するのか決定できる。すなわち、簡単な判断によって、未払出賞球および未払出貸し玉について払出処理再開を行うことができる。

0146

なお、賞球制御用CPU371も、主基板31のCPU56と同様に、電源断処理においてパリティデータおよび電源断フラグを設定し、電源投入時に、パリティデータおよび電源断フラグによって初期化処理を行うか否か決定してもよい。

0147

この実施の形態では、賞球制御用CPU371は、マスク可能外部割込端子(IRQ端子)電源基板からの第1の電圧低下信号(第1の電源監視手段からの電圧低下信号)を検知したが、第1の電圧低下信号をマスク不能割込割込端子(NMI端子)に導入してもよい。その場合には、NMI処理によって図28に示された停電発生処理が実行される。また、入力ポートを介して第1の電圧低下信号を検知してもよい。その場合には、賞球制御用CPU371が実行するメイン処理において、入力ポートの監視が行われる。

0148

また、図29に示されたステップS901の処理を実行する際に、保存されているパリティデータにもとづくパリティチェック(チェックサム確認)を行ってもよい。

0149

なお、上記の各実施の形態のパチンコ遊技機1は、始動入賞にもとづいて可変表示部9に可変表示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第1種パチンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづいて開放する電動役物の所定領域への入賞があると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第2種パチンコ遊技機や、始動入賞にもとづいて可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると開放する所定の電動役物への入賞があると所定の権利が発生または継続する第3種パチンコ遊技機であっても、本発明を適用できる。

発明の効果

0150

以上のように、本発明によれば、遊技機を、遊技装置制御手段が、電源監視手段が所定電位電源の電圧低下を検出した場合に、所定の電源断時処理を行うとともに、電源復帰時に記憶手段の保持データにもとづいて、初期化処理を行うか遊技状態を電源断前の状態に復帰させる復帰時処理を行うかを決定するように構成したので、停電等の不測の電源断が発生したときに必要なデータを確実に保存することができ、さらに、保存されていたデータを電源復帰後に確実に活用することができる効果がある。

0151

記憶手段で保持される変動データには少なくとも遊技状態を示す遊技状態データが含まれ、復帰時処理には、遊技状態の復元を行うための遊技状態データ読み出し処理が含まれるように構成されている場合には、保持されていたデータを用いて遊技状態復帰処理を行うことができるので、復元される遊技状態は正確である。

0152

初期化処理を行うか復帰時処理を行うかを決定するために用いられる保持データがチェックサムである場合には、容易に演算できるチェックサムによって初期化処理を行うか復帰時処理を行うかを判断することができる。

0153

電源断時にチェックサムを演算して記憶手段に保持させるとともに、電源復帰時に、チェックサムによって記憶手段の保持データの確認を行い保持データが正当であれば復帰時処理を行う構成されている場合には、電源断時や電源断中に変化してしまったデータにもとづいて復帰時処理が実行されてしまうことは防止され、遊技状態が不正確に復元されてしまうようなことはない。

0154

遊技装置制御手段が、保持データが正当でなかった場合には初期化処理を行うように構成されている場合には、電源断時や電源断中に変化してしまったデータがあった場合には初期化処理が実行されることになるので、遊技状態が不正確に復元されてしまうようなことはない。

0155

遊技装置制御手段が、電源復帰時に、チェックサムが所定値であった場合には電源断を示すフラグの状態を確認し、そのフラグが電源断を示していれば復帰時処理を行うように構成されている場合には、電源断時に保持されるチェックサムの値がたまたまチェックに適していない値になったとしても、遊技状態を復旧させることが可能になる。

0156

電源断時処理に記憶手段へのアクセスを防止する処理が含まれている場合には、電源断時に記憶手段内のデータが破壊されることをより確実に防止できる。

0157

電源監視手段が電圧低下を検出した所定期間後に電源電圧低下を検出する第2の電源監視手段が設けられ、遊技制御マイクロコンピュータが、第2の電源監視手段からの検出出力の入力に応じてシステムリセットされるように構成されている場合には、システムリセットによって遊技装置制御手段の動作が外部からも停止されるので、電源断時により確実なデータ保存を行うことができる。

0158

遊技装置制御手段が景品払出制御を行う払出制御手段であり、遊技機の電源断時でも保持されるデータが、払出装置から払い出される景品遊技媒体の残量に関わるデータであるように構成されている場合には、停電等からの復旧時に、未払出の景品遊技媒体の払出を自動的に再開できる。

0159

遊技装置制御手段が遊技媒体貸出制御を行う払出制御手段であり、遊技機の電源断時でも保持されるデータが、払出装置から払い出される遊技媒体の残量に関わるデータであるように構成されている場合には、停電等からの復旧時に、未貸出の遊技媒体の払出を自動的に再開できる。

0160

所定の景品遊技媒体を払い出す払出装置が遊技媒体を貸し出すことも可能であり、遊技機の電源断時でも保持されるデータには払出装置から払い出される貸出遊技媒体の残量に関わるデータも含まれるように構成されている場合には、一体構成されている払出装置を用いて、停電等からの復旧時に、未払出の景品遊技媒体および未貸出の遊技媒体の払出を自動的に再開できる。

図面の簡単な説明

0161

図1パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。
図2パチンコ遊技機の遊技盤を正面からみた正面図である。
図3パチンコ遊技機を背面からみた背面図である。
図4遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示すブロック図である。
図5賞球制御基板および玉払出装置の構成要素などの賞球に関連する構成要素を示すブロック図である。
図6電源監視および電源バックアップのためのCPU周りの一構成例を示すブロック図である。
図7電源基板の一構成例を示すブロック図である。
図8主基板におけるCPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。
図9初期化処理を示すフローチャートである。
図102msタイマ割込処理を示すフローチャートである。
図11遊技制御処理を示すフローチャートである。
図12停電発生処理を示すフローチャートである。
図13停電復旧処理を示すフローチャートである。
図14バックアップパリティデータ作成方法を説明するための説明図である。
図15主基板からの各制御コマンドの送出タイミング例を示す説明図である。
図16遊技状態復旧処理の一例を示すフローチャートである。
図17停電が発生した後に復旧した場合の制御状態の一例を示す説明図である。
図18電源監視および電源バックアップのための賞球制御用CPU周りの一構成例を示すブロック図である。
図19賞球制御コマンドの構成例を示す説明図である。
図20賞球制御コマンドのビット構成を示す説明図である。
図21賞球制御コマンドデータの出力の様子を示すタイミング図である。
図22賞球制御用CPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。
図23賞球制御用CPUのタイマ割込処理を示すフローチャートである。
図24賞球制御手段におけるRAMの一構成例を示す説明図である。
図25賞球制御用CPUのコマンド受信処理を示すフローチャートである。
図26賞球制御処理を示すフローチャートである。
図27玉貸し制御処理を示すフローチャートである。
図28賞球制御用CPUが実行する停電発生処理を示すフローチャートである。
図29賞球制御用CPUの初期化処理の一例を示すフローチャートである。

--

0162

1パチンコ遊技機
31主基板
37賞球制御基板
53基本回路
56 CPU
371賞球制御用CPU
902,904,934電源監視用IC
910 電源基板

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