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技術 移動体無線通信方式

出願人 日本電気株式会社
発明者 杉目知丈
出願日 1999年11月9日 (20年5ヶ月経過) 出願番号 1999-318109
公開日 2001年5月18日 (18年11ヶ月経過) 公開番号 2001-136120
状態 拒絶査定
技術分野 小規模ネットワーク(3)ループ,バス以外 移動無線通信システム
主要キーワード 送信状態情報 列車位置検出装置 上位基地局 情報バス 電界情報 送信オフ オフ出力 送信オン
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (5)

課題

従来は、軌道上の基地局との間の通信切替列車位置検出装置等の外部装置が必要となる。また、基地局が機器故障により送信断となった場合に、列車位置検出装置による制御が行われない限り、同一の送信周波数をもつ基地局の送信がオンにならない。

解決手段

移動局5が軌道上を移動するにつれて、最も接近した基地局の送信動作を停止し、かつ、最も接近した基地局よりも移動方向下流側の、最も接近した基地局と同じ送信周波数を送信する下位の基地局が送信動作するように送信切替制御を行い、常に移動局5に対して2つの基地局から送信周波数f1及びf2の送信を行う。移動局5から2つの基地局へは送信周波数f0でデータ送信を行うことを繰り返す。基地局3、4は上位の基地局1、2の送信出力監視することにより、基地局1、2の機器故障の場合にも、自動で送信することができる。

概要

背景

従来より、移動体無線通信方式の一つとして、軌道上を高速で移動する列車が、軌道上にほぼ等間隔で配置された基地局が順次に通信しながら移動していく列車無線通信方式が知られている(特開平5−83181号公報、特許第2605606号、特許第2825033号など)。図4はかかる従来の列車無線通信方式の一例の構成図を示す。同図において、列車である移動局100が地上の軌道上を高速で移動する場合、上記の軌道に沿ってほぼ等間隔で基地局91、92、93、更には図示しない基地局が固定配置されている。基地局91、92、93のそれぞれには、送受信機94、95、96が備えられており、移動局100に設けられた送受信機101へ周波数f1、f2及びf3の信号を送信する。また、基地局91、92、93は基地局制御部110により制御される。

まず、移動局100が移動するにつれて、移動局100内の送受信機101は基地局91の送受信機94からの周波数f1の送信信号を受信している状態で基地局92に近付くと送受信機95からの周波数f2の送信信号も受信し始め、更に基地局92に近付くと周波数f1の送信電波受信強度劣化するに連れて逆に送受信機95から送信される送信信号の受信強度が良好になっていく。送受信機95から送信される電波の受信強度が、送受信機94から送信される電波のそれよりも良好になった時点で、移動局100内の送受信機101が送受信機95からの送信信号の受信を開始する。これと同様に、送受信機95と送信周波数f3の送信信号を送信する送受信機96との間でも、同様の方法で送受信機101は送受信機95の送信信号から送受信機96の送信信号への受信に変更する。

概要

従来は、軌道上の基地局との間の通信切替列車位置検出装置等の外部装置が必要となる。また、基地局が機器故障により送信断となった場合に、列車位置検出装置による制御が行われない限り、同一の送信周波数をもつ基地局の送信がオンにならない。

移動局5が軌道上を移動するにつれて、最も接近した基地局の送信動作を停止し、かつ、最も接近した基地局よりも移動方向下流側の、最も接近した基地局と同じ送信周波数を送信する下位の基地局が送信動作するように送信切替制御を行い、常に移動局5に対して2つの基地局から送信周波数f1及びf2の送信を行う。移動局5から2つの基地局へは送信周波数f0でデータ送信を行うことを繰り返す。基地局3、4は上位の基地局1、2の送信出力監視することにより、基地局1、2の機器故障の場合にも、自動で送信することができる。

目的

本発明は上記の点に鑑みなされたもので、複数の送信周波数の送信機を使用するゾーンラップ方式を用いることにより、外部制御装置を用いずに自動で基地局切替を行い、干渉が生じない移動体無線通信方式を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
0件

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請求項1

軌道上を移動しながら、第1の周波数送信信号無線送信し、該第1の周波数を除く、互いに異なるM個(Mは2以上の自然数)の送信周波数の信号を無線受信する第1の送受信機を備えた移動局と、前記軌道上にほぼ等間隔で固定配置されており、前記M個の送信周波数の信号のうち定められた一の送信周波数の信号を無線送信すると共に、前記第1の周波数の送信信号を無線受信する第2の送受信機と制御部とを備え、互いに同一のデータを送信する複数の基地局とを有し、前記複数の基地局は、隣接するM個の基地局が前記M個の送信周波数の信号を別々に送信するように配置されており、かつ、前記複数の基地局の各制御部は、前記移動体移動方向下流側に配置された同一送信周波数を送信する下位の基地局へ自局の情報を送出し、自局に前記移動局が接近したときに前記下位の基地局の送信動作を開始させると共に、自局の送信動作を停止する構成とされており、前記複数の基地局のうち隣接する前記M個の基地局のみが送信動作するように送信切替を自動的に行うことを特徴とする移動体無線通信方式

請求項2

前記移動局は、前記隣接するM個の基地局が送信する前記M個の送信周波数の信号のうち、受信電界強度の最も大きな信号を受信処理することを特徴とする請求項1記載の移動体無線通信方式。

請求項3

前記基地局の制御部は、受信信号からフレーム同期をとり、フレーム同期が確立したときにオンとなるフレーム同期信号を出力するフレーム同期部と、自局の送信部の送信出力がオンであるときにオンである送信状態情報を前記下位の基地局へ出力すると共に、前記受信信号の電界情報と予め設定された高電界判定レベルとをレベル比較し、前記受信信号の電界情報が前記高電界判定レベルよりも低く、前記フレーム同期信号がオンであるときはオフ、それ以外はオンである高電界情報を前記下位の基地局へ出力する状態判定部と、前記下位の基地局から送信オフ制御信号が入力されたときは自局の送信部の送信動作を停止し、前記フレーム同期信号がオンであり、かつ、前記移動体の移動方向上流側に配置された同一送信周波数を送信する上位の基地局からの前記送信状態情報及び前記高電界情報がいずれもオンであるときにのみ、オフ制御のための前記送信オフ制御情報を発生して前記上位の基地局へ送出すると共に、前記自局の送信部の送信動作を開始させる送信制御部とよりなることを特徴とする請求項1記載の移動体無線通信方式。

請求項4

前記高電界判定レベルは、前記移動局から前記基地局への最大受信レベルよりも低い値に設定されており、前記受信電界情報の値は、十分な時定数で変化するように前記制御部が構成されていることを特徴とする請求項3記載の移動体無線通信方式。

請求項5

前記移動局は列車であることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の移動体無線通信方式。

技術分野

0001

本発明は移動体無線通信方式係り、特に軌道上を高速で移動する列車が、軌道上にほぼ等間隔で配置された基地局と順次に通信する移動体無線通信方式に関する。

背景技術

0002

従来より、移動体無線通信方式の一つとして、軌道上を高速で移動する列車が、軌道上にほぼ等間隔で配置された基地局が順次に通信しながら移動していく列車無線通信方式が知られている(特開平5−83181号公報、特許第2605606号、特許第2825033号など)。図4はかかる従来の列車無線通信方式の一例の構成図を示す。同図において、列車である移動局100が地上の軌道上を高速で移動する場合、上記の軌道に沿ってほぼ等間隔で基地局91、92、93、更には図示しない基地局が固定配置されている。基地局91、92、93のそれぞれには、送受信機94、95、96が備えられており、移動局100に設けられた送受信機101へ周波数f1、f2及びf3の信号を送信する。また、基地局91、92、93は基地局制御部110により制御される。

0003

まず、移動局100が移動するにつれて、移動局100内の送受信機101は基地局91の送受信機94からの周波数f1の送信信号を受信している状態で基地局92に近付くと送受信機95からの周波数f2の送信信号も受信し始め、更に基地局92に近付くと周波数f1の送信電波受信強度劣化するに連れて逆に送受信機95から送信される送信信号の受信強度が良好になっていく。送受信機95から送信される電波の受信強度が、送受信機94から送信される電波のそれよりも良好になった時点で、移動局100内の送受信機101が送受信機95からの送信信号の受信を開始する。これと同様に、送受信機95と送信周波数f3の送信信号を送信する送受信機96との間でも、同様の方法で送受信機101は送受信機95の送信信号から送受信機96の送信信号への受信に変更する。

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、上記の従来の列車無線通信方式では、軌道上の基地局91、92、93との間の通信切替列車位置検出装置等の外部装置が必要となる。また、基地局91、92、93が機器故障により送信断となった場合に、列車位置検出装置による制御が行われない限り、受信電界が十分にありフレーム同期がとれる場合でも、同一の送信周波数をもつ基地局の送信がオンにならない。

0005

本発明は上記の点に鑑みなされたもので、複数の送信周波数の送信機を使用するゾーンラップ方式を用いることにより、外部制御装置を用いずに自動で基地局切替を行い、干渉が生じない移動体無線通信方式を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明は上記の目的を達成するため、軌道上を移動しながら、第1の周波数の送信信号を無線送信し、第1の周波数を除く、互いに異なるM個(Mは2以上の自然数)の送信周波数の信号を無線受信する第1の送受信機を備えた移動局と、軌道上にほぼ等間隔で固定配置されており、M個の送信周波数の信号のうち定められた一の送信周波数の信号を無線送信すると共に、第1の周波数の送信信号を無線受信する第2の送受信機と制御部とを備え、互いに同一のデータを送信する複数の基地局とを有する構成としたものである。ここで、複数の基地局は、隣接するM個の基地局がM個の送信周波数の信号を別々に送信するように配置されており、かつ、複数の基地局の各制御部は、移動体の移動方向下流側に配置された同一送信周波数を送信する下位の基地局へ自局の情報を送出し、自局に移動局が接近したときに下位の基地局の送信動作を開始させると共に、自局の送信動作を停止する構成とされており、複数の基地局のうち隣接するM個の基地局のみが送信動作するように送信切替を自動的に行うことを特徴とする。

0007

この発明では、移動局が移動する軌道に沿って配置されている複数の基地局は、自局に移動局が接近したときに下位の基地局の送信動作を開始させると共に、自局の送信動作を停止する構成とされているため、移動局の移動方向の下流側に位置する、隣接するM個の基地局のみが送信動作するように、移動局の移動に合わせて次々と基地局の送信切替を自動的に行うことができる。

0008

ここで、移動局は、隣接するM個の基地局が送信するM個の送信周波数の信号のうち、受信電界強度の最も大きな信号を受信処理することにより、周波数ダイバーシティを行うことができる。

0009

また、本発明は、基地局の制御部が、受信信号からフレーム同期をとり、フレーム同期が確立したときにオンとなるフレーム同期信号を出力するフレーム同期部と、自局の送信部の送信出力がオンであるときにオンである送信状態情報を下位の基地局へ出力すると共に、受信信号の電界情報と予め設定された高電界判定レベルとをレベル比較し、受信信号の電界情報が高電界判定レベルよりも低く、フレーム同期信号がオンであるときはオフ、それ以外はオンである高電界情報を下位の基地局へ出力する状態判定部と、下位の基地局から送信オフ制御信号が入力されたときは自局の送信部の送信動作を停止し、フレーム同期信号がオンであり、かつ、移動体の移動方向上流側に配置された同一送信周波数を送信する上位の基地局からの送信状態情報及び高電界情報がいずれもオンであるときにのみ、オフ制御のための送信オフ制御情報を発生して上位の基地局へ送出すると共に、自局の送信部の送信動作を開始させる送信制御部とより構成したことを特徴とする。

0010

この発明では、移動体の移動方向下流側に配置された同一送信周波数を送信する下位の基地局へ自局の情報を送出し、自局に移動局が接近したときに下位の基地局の送信動作を開始させると共に、自局の送信動作を停止する構成とされており、複数の基地局のうち隣接するM個の基地局のみが送信動作するように送信切替を自動的に行うことができる。

0011

ここで、上記の高電界判定レベルは、移動局から基地局への最大受信レベルよりも低い値に設定されており、受信電界情報の値は、十分な時定数で変化するように制御部が構成されている。フェージング等による瞬時の受信電界レベルの低下による影響を受けないようにするためである。

発明を実施するための最良の形態

0012

次に、本発明の一実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になる列車無線通信方式の一実施の形態の構成図を示す。同図において、基地局1〜基地局4及び図示しない複数の基地局は、列車である移動局5が高速で移動する軌道に沿って、ほぼ等間隔で地上に固定配置されている。

0013

また、基地局1は送信周波数f1にて、送信データc1を移動局5へ無線送信する送受信機11を有しており、基地局2は、送信周波数f2にて、送信データc2を移動局5へ無線送信する送受信機21を有している。同様に、基地局3、基地局4は送信周波数f1、f2にて送信データc3、c4を移動局5へ無線送信する送受信機31、41を内蔵している。送信データc1〜c4はフレーム同期している同一内容のデータであり、送信データバス65を介して送受信機11、21、31、41に入力される。

0014

基地局1〜4は移動局5からの受信電界レベルを常に監視しており、受信信号からフレーム同期をとる機能を有する。基地局1は、送信出力状態情報及び受信高電界情報を含む情報バス61を同一の送信周波数f1の送受信機31を持つ、基地局1よりも移動局5の移動方向下流側に位置する下位の基地局3へ送出する。また、基地局2は送信出力状態情報及び受信高電界情報を含む情報バス62を同一の送信周波数f2の送受信機41を持つ下位の基地局4へ送出する。送受信機11〜41及び図示しない他の基地局内の複数個の送受信機は送信データバス65により互いに接続されている。このように、移動局(ここでは列車)5が移動する軌道上に沿ってほぼ等間隔で配置された基地局1〜4等の複数の基地局からは交互に周波数f1、f2が移動局5へ送信されるようになされている。

0015

また、基地局1内の送受信機11の送信部をオン/オフ制御する制御部12は、同一送信周波数を持つ基地局3内制御部32と接続されている。また、基地局2内送受信機21の送信部をオン/オフ制御する制御部22は、同一送信周波数を持つ基地局4内制御部42と接続されている。基地局1〜4等の上記の複数の基地局内の送受信機は、移動局5から送信された周波数f0の信号だけを選択受信する機能を有している。

0016

一方、移動局5は送受信機51は、送信周波数f0の信号を基地局1〜4等のうち最寄りの基地局へ送信し、地上に設置された基地局1〜4等のうち最寄りの基地局から送信された送信周波数f1及びf2の信号を受信し周波数f0は受信しないように構成されている。

0017

次に、基地局1〜4の構成について更に詳細に説明する。基地局1〜4は送信周波数がf1かf2であり、それ以外の基本的構成は同じであり、例えば図2ブロック図に示す構成とされている。図2において、分波器(DUP)70、受信部71及び送信部72は送受信機11、21、31又は41を構成しており、フレーム同期部73、送信制御部74及び状態判定部75は制御部12、22、32又は42を構成している。

0018

フレーム同期部73は、受信部71にて受信した移動局5からの受信データaよりフレーム同期をとり、フレーム同期が確立したときにフレーム同期信号bをオン、フレーム同期が外れている場合はオフとして出力する。送信制御部74は、上位局(これが基地局3であれば基地局1)よりの高電界情報d及び送信状態情報e、自局内のフレーム同期信号bにより、送信部72へ送信オンオフ制御信号fを送出し、送信部72の送信出力のオン/オフ制御を行う。

0019

フレーム同期信号bがオンの場合、移動局5の移動方向上流側に位置し、かつ、同一周波数の送信信号を送出する上位の基地局からの送信状態情報eがオンであり、高電界情報dがオフであれば、上位の基地局が移動局5と通信を行っていると判断し、上位の基地局に対して送信オフ制御信号gによるオフ制御を行わない。

0020

一方、上位の基地局からの送信状態情報eがオンであり、高電界情報dがオンとなった時は、上位の基地局へ移動局5が近づいたと判断し、送信制御部74は送信オフ制御信号gを上位の基地局へ送出することにより上位の基地局の送受信機をオフ制御すると同時に、送信制御信号fをオン制御し、自局の送信部72をオン制御する。

0021

また、上位の基地局からの送信状態情報eがオフである場合には、送信制御部74は上位の基地局内の送信部の故障または、上位の基地局よりも自局に近い位置に移動局5がいると判断し、送信制御信号fをオン制御して、自局の送信部72をオンにする。

0022

状態判定部75は、送信部72の送信出力オン/オフ状態を監視し、送信出力がオンの場合には、送信状態情報e’をオン、送信出力がオフの場合には、送信状態情報e’をオフとして送出する。また、状態判定部75は、受信部71よりの受信電界情報iとフレーム同期部73からのフレーム同期信号bを監視し、フレーム同期信号がオン状態で、受信電界情報iが高電界判定レベルhよりも低い場合には、高電界情報d’をオフ出力する。

0023

他方、フレーム同期信号bがオフの時、または、受信電界情報iが高電界判定レベルhよりも高い場合には、高電界情報d’をオンとして送出する。このとき、受信電界情報iは十分な時定数を持たせることにより、フェージング等による受信電界情報のレベルの瞬時の低下には影響を受けないようにしておく。また、高電界判定レベルhは、移動局5から基地局への受信レベル最大値よりも低く設定しておく。

0024

次に、この実施の形態の動作について、図3に示す基地局受信信号のタイムチャートを併せ参照して説明する。図1において、例えば、移動局5が点P0(図3時刻t0)にいる場合には、移動局(ここでは列車)5は基地局1及び2の無線ゾーン内に在圏するため、基地局1よりの周波数f1の送信信号及び基地局2よりの周波数f2の送信信号を同時に受信するが、これらのうち受信電界強度が大きい方の基地局1からの送信信号による送信データc1を得る、周波数ダイバーシチを行っている。なお、基地局1からの送信信号による送信データc1と基地局2からの送信信号による送信データc2とは前記したように、同一内容である。

0025

このとき、基地局1は図2の送信部72から分波器70及びアンテナを介して送信データc1を送信周波数f1にて移動局5へ送信する一方、移動局5からの送信周波数f0の信号をアンテナ70を介して受信部71で受信し、その受信電界情報iを状態判定部75に供給する。これにより、状態判定部75は、送信状態情報e’をオンとするが、受信電界情報iが示す電界レベル図3に81aで示すように高電界判定レベルhよりもまだ低いので高電界情報d’をオフとして同一送信周波数f1の下位の基地局3へ、これらオンの送信状態情報e’とオフの高電界情報d’を送出する。

0026

また、これと同時に基地局2は、基地局1と同様に送信データc2を送信周波数f2にて移動局5へ送信する一方、移動局5からの送信周波数f0の信号をアンテナ及び分波器70を介して基地局2内の受信部71で受信し、その受信電界情報iを基地局2内の状態判定部75に供給し、状態判定部75は送信状態情報e’をオン、高電界情報d’をオフとして同一送信周波数f2の下位の基地局4へ送出する。

0027

基地局3は同一送信周波数f1を持つ上位の基地局1からの送信状態情報e’(これは基地局3では送信状態情報eとして受信される)と、高電界情報d’(これは基地局3では高電界情報dとして受信される)を常時監視しており、自局のフレーム同期が確立していなく、上位局である基地局1よりの高電界情報dがオンになっていないため、基地局3内の送信制御部74は送信部72のオン制御を行わない。なお、この時刻t0における基地局3での受信電界情報iの電界レベルは図3に82aで示すように、高電界判定レベルhよりも小である。

0028

同様に、基地局4は同一送信周波数f2を持つ上位の基地局2からの送信状態情報e’と高電界情報d’を監視しており、自局のフレーム同期が確立していなく、上位局である基地局2よりの高電界情報dがオンになっていないため、基地局4内の送信制御部74は自局の送信部72のオン制御を行わない。従って、移動局5が点P0にあるときには、基地局1及び2から送信周波数f1とf2が送信され、これらが移動局5に受信されている状態にある。

0029

続いて、移動局5が図1及び図3に示す点P0より基地局1に近い点P1へ移動(図3の時刻t1)してくると、基地局1の受信電界情報iのレベルが図3に矢印81で示すように高くなり、基地局1内の図2の状態判定部75において比較されている基地局1の受信電界情報iのレベルが図3に81bで示すように高電界判定レベルhよりも高くなるため、高電界情報d’がオンに切り替えられる。従って、基地局1は、移動局5が基地局1付近(P1)まで移動した所で、高電界情報d’がオン、及び送信状態情報e’のオンを含む情報バス61を基地局3の制御部32へ伝送する。

0030

すると、基地局1の下位の基地局3内の図2の送信制御部74は上位の基地局1からの高電界情報dがオンに切り替ったことを認識する。また、点P1にまで移動してきた移動局5からの送信周波数f0の信号を基地局3が十分な電界強度で受信できるようになるため、基地局3内のフレーム同期部73にてフレーム同期信号bがオン(フレーム同期確立)になり、送信制御部74はこれらのことから送信部72への送信制御信号fをオンにして、送信出力をオンにする。同時に、上位基地局1に対し、送信オフ制御信号gをオフ出力し、上位の基地局1の送信部72をオフ制御する。このときの基地局3における受信電界情報iのレベルは図3に82bで示す。

0031

このときには、基地局2内の図2の状態判定部75において比較されている基地局2の受信電界情報iのレベルは引き続き高電界判定レベルhよりも低いため、高電界情報d’がオフのままであり、よって、基地局2と基地局4の状態は移動局5がP0の位置にいるときと同様で、基地局2のみより送信周波数f2の信号が送信され、かつ、基地局2で移動局5からの送信周波数f0が受信されている。

0032

従って、移動局5が点P1へ移動すると、基地局1から送信周波数f1の信号の送信が停止され、かつ、基地局3から送信周波数f1の信号の送信が開始されると共に、基地局2から送信周波数f2の信号の送信が引き続き行われる。このように、移動局5に対して同一周波数f1が同時に送出されないように、各基地局の送信切替制御を自動で行うことにより、複数の基地局1及び3が同一周波数を送出することによる干渉が起こらないようにすることができる。

0033

移動局5は、基地局1から送信周波数f1で伝送される送信データc1及び基地局2から送信周波数f2で伝送される送信データc2を無線信号として受信し、地点P0からP1の間の区間は基地局1からの送信データc1(周波数f1)及び基地局2からの送信データc2(周波数f2)を受信し、周波数ダイバーシチを行う。

0034

基地局1の手前の地点P1に移動したところで、周波数f2を使用してデータを送信する基地局は基地局1から基地局3へと切り替わり、移動局5は基地局3からの送信データc3(周波数f1)及び基地局2からの送信データc2(周波数f2)を受信し、周波数ダイバーシチを行うこととなる。送信データc1〜c3は同一内容であるから、移動局5と基地局1〜4との無線通信が継続され、移動局5と基地局1〜4に送信データバス65を介して接続されているセンタとの間の通話やデータ送受信などが確保される。

0035

次に移動局5が図1の点P2へ移動すると、移動局5が基地局2に最も接近するため、上記動作と同様に基地局4より上位の基地局2へ送信オフ制御が行われ、基地局2から送信周波数f2の送信が停止されると共に、基地局4は送信周波数f2の送信を開始する切替動作を自動で行う。

0036

なお、移動局5は、基地局と同様に受信レベルが電界判定レベルよりも高くなった場合、選択する周波数をf2に切り替えることにより、f1の基地局切替の影響を受けずに基地局から送信される送信データを連続データとして受信する事が可能である。

0037

このように、この実施の形態では、列車である移動局5が軌道上を移動するにつれて、最も接近した基地局の送信動作を停止し、かつ、最も接近した基地局よりも移動方向下流側の、最も接近した基地局と同じ送信周波数を送信する下位の基地局が送信動作するように送信切替制御を行い、常に移動局5に対して2つの基地局から送信周波数f1及びf2のデータ送信を行い、移動局5から上記2つの基地局へは送信周波数f0でデータ送信を行うことを繰り返すことにより、移動局5と基地局1〜4に送信データバス65を介して接続されているセンタとの間の通話やデータ送受信などが確保できる。

0038

なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、基地局から移動局へ送信する周波数は2周波数として説明したが、3周波数以上でもよい。また、移動局5は列車であるとして説明したが、軌道上を移動する移動局であればよく、よって高速道路などを走行する自動車にも本発明を適用できる。

発明の効果

0039

以上説明したように、本発明によれば、移動局が移動する軌道に沿って配置されている複数の基地局のうち、移動局の移動方向の下流側に位置する、隣接するM個の基地局のみが送信動作するように、移動局の移動に合わせて次々と基地局の送信切替を自動的に行うようにしたため、以下の特長を有する。

0040

(1)基地局の送信出力をオンにする場合、自局と同一送信周波数の信号を送信する上位の基地局の送信出力をオフ制御にして、自局以外に同一送信周波数の信号を送信する他の基地局がなく、干渉を防止できる。

0041

(2)フレーム同期が確立していることを確認してから、自局の送信出力をオン制御するため、十分な受信レベルを持った基地局切替を行える。

0042

(3)自局と同一の送信周波数の信号を送信する上位の基地局の送信出力を監視することにより、上位の基地局の機器故障の場合にも、自動で送信出力を送出することができる。

0043

(4)列車位置検出装置等の外部装置を用いなくとも、移動局の移動に合わせて次々と基地局の送信切替を自動的に行うことができる。

図面の簡単な説明

0044

図1本発明の一実施の形態のシステム構成図である。
図2図1中の基地局の一実施の形態のブロック図である。
図3基地局受信信号のタイムチャートである。
図4従来方式の一例のシステム構成図である。

--

0045

1、2、3、4基地局
5移動局
11、21、31、41、51送受信機
12、22、32、42 制御部
71 受信部
72 送信部
73フレーム同期部
74送信制御部
75状態判定部

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