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技術 防音扉装置

出願人 日本放送協会不二サッシ株式会社田中サッシュ工業株式会社
発明者 三上眞司加藤勝博井上貴美子若槻敏夫
出願日 1999年10月6日 (21年0ヶ月経過) 出願番号 1999-285497
公開日 2001年4月17日 (19年6ヶ月経過) 公開番号 2001-107662
状態 特許登録済
技術分野 戸・窓の密封・換気・特殊装置 特殊ウィング
主要キーワード 傾斜受面 出入り口部分 相当長さ 接続端縁 軟質材製 移動方向後側 内部観察用 突出ロッド
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年4月17日)のものです。
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図面 (20)

課題

面倒な操作を要する事なく、軽い力で開閉でき、しかも優れた遮音性能を有する構造を実現する。

解決手段

開口部枠2を構成する上枠5と左右の竪枠とに、第一のパッキング8a、8bを装着する。扉パネル3の下縁に、第二のパッキング9を装着する。この扉パネル3の閉鎖時、これら各パッキング8a、8bがこの扉パネル3と上記開口部枠2との間の隙間を塞ぐ。一方の第一のパッキング8aの両下端部と、上記第二のパッキング9の両端部との不連続部は、気密ブロック21により塞ぐ。

概要

背景

放送スタジオ録音スタジオ出入り口には、防音扉装置を設けて、外部の音がスタジオ内入り込むのを防止したり、内部の音が外に漏れ出すのを防止する必要がある。この為に従来から、各種構造の防音扉装置が提案され、実際に使用されている。この様な防音扉装置として従来から知られているもののうち、放送スタジオや録音スタジオの出入り口に使用可能な程度の遮音性能を有するものは、閉鎖状態に移動させた扉パネルを、ハンドルにより開口部枠の一部前面(扉パネルが解放方向へ移動する場合に移動方向前側の面、本明細書全体で同じ)に装着したパッキング押し付ける様にしている。

即ち、扉パネルにより上記開口部枠の内側を閉じた状態で、この扉パネルに組み付けたハンドルを操作して、この扉パネルに内蔵した締め付け機構によりこの扉パネルを更に閉鎖側に押し付け、この扉パネルの背面(扉パネルが解放方向へ移動する場合に移動方向後側の面、本明細書全体で同じ)四周縁部を、上記パッキングに押し付ける様にしている。この様に、締め付け機構を組み込む理由は、従来の防音扉装置に組み込んでいるパッキングが剛性が高く、大きな反発力を有する為である。即ち、扉パネルと開口部枠との間に設けるクローザー(扉パネルを閉鎖方向に向け弾性的に付勢する装置)の力だけでは、上記扉の背面とパッキングとを全周に亙って確実に当接させられない為、上記締め付け機構により、上記扉パネルの背面四周縁部を、上記パッキングに押し付ける様にしている。

概要

面倒な操作を要する事なく、軽い力で開閉でき、しかも優れた遮音性能を有する構造を実現する。

開口部枠2を構成する上枠5と左右の竪枠とに、第一のパッキング8a、8bを装着する。扉パネル3の下縁に、第二のパッキング9を装着する。この扉パネル3の閉鎖時、これら各パッキング8a、8bがこの扉パネル3と上記開口部枠2との間の隙間を塞ぐ。一方の第一のパッキング8aの両下端部と、上記第二のパッキング9の両端部との不連続部は、気密ブロック21により塞ぐ。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
6件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

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請求項1

上枠下枠と左右の竪枠とを組み合わせて成る矩形開口部枠と、水平方向一端縁を何れかの竪枠に対し少なくとも上下2個のヒンジ部材により結合する事で上記開口部枠の内側に、揺動変位自在に建て込まれた少なくとも1枚の扉パネルと、この扉パネルの四周縁部と閉鎖時にこの四周縁部が対向する相手部材との間に設けて、これら四周縁部と相手部材との間の隙間を塞ぐパッキングとを備えた防音扉装置に於いて、上記扉パネルの四周縁部のうちの下縁部を除く3個所の縁部と相手部材との間の隙間を塞ぐ第一のパッキングは、この相手部材の一部でこの3個所の縁部に対向する前面部分に係止されたもので、上記扉パネルの閉鎖時にこの3個所の縁部の背面により軽い力で押し潰される様に、先端縁を上記扉パネルの背面側に向け変位させる方向の弾力を有するひれ状部を備えたものであり、この扉パネルの左右の竪辺の下端部には軟質材製気密ブロックが、この第一のパッキングから連続させる状態で設けられており、上記扉パネルの閉鎖に伴って上記第一のパッキングのひれ状部が押し潰された状態で、この第一のパッキングの前面と上記気密ブロックの前面とが同一平面上に位置するものであり、上記扉パネルの四周縁部のうちの下縁部と相手部材である上記下枠の上面との間の隙間を塞ぐ第二のパッキングは、弾性材により造られて上記扉パネルの下縁にこの下縁の全長に亙って係止されたもので、この扉パネルの下縁から下方に延びた垂下部と、この垂下部の下端縁から上記第一のパッキングと反対側に向け斜め下方に延びた傾斜当接部とを備えたものであり、上記扉パネルの閉鎖時に上記第二のパッキングは、上記垂下部の両端部背面を上記気密ブロックの前面に当接させると共に、上記傾斜当接部の下面を上記下枠の上面に設けた傾斜受面に全長に亙って当接させるものである事を特徴とする防音扉装置。

請求項2

開口部枠の内側に扉パネルが1枚のみ、この扉パネルの一方の竪縁と開口部枠の一方の竪枠との間に上下2個のヒンジ部材を設ける事により建て込まれており、上記開口部枠と上記扉パネルとの間には、この扉パネルを閉鎖方向に付勢する為のクローザーが設けられており、扉パネルの他方の竪縁に、この竪縁から突出する方向の弾力を付されたローラが設けられており、上記開口部枠の他方の竪枠で上記扉パネルの閉鎖時にこのローラと対向する部分に、このローラを保持する為のローラキャッチャーが設けられている、請求項1に記載した防音扉装置。

請求項3

開口部枠の内側に扉パネルが2枚、一方の扉パネルの一方の竪縁と開口部枠の一方の竪枠との間に上下2個のヒンジ部材を設け、他方の扉パネルの一方の竪縁と他方の竪枠との間に上下2個のヒンジ部材を設ける事により、観音開き式に建て込まれており、上記開口部枠と上記一方の扉パネルとの間には、この扉パネルを閉鎖方向に付勢する為のクローザーが設けられており、上記開口部枠を構成する上枠及び下枠と上記他方の扉パネルの上下両縁との間にフラン落とし錠が設けられており、上記一方の扉パネルの他方の竪縁に、この竪縁から突出する方向の弾力を付されたローラが設けられており、上記他方の扉パネルの他方の竪縁で上記両扉パネルの閉鎖時に上記ローラと対向する部分に、このローラを保持する為のローラキャッチャーが設けられており、上記一方の扉パネルに対する相手部材である上記他方の扉パネルの他端縁に第一のパッキングを装着すると共に、上記両扉パネルの他方の竪縁同士の間に、これら両竪縁同士の間を塞ぐ第三のパッキングを装着している、請求項1に記載した防音扉装置。

請求項4

各ヒンジ部材は、当該ヒンジ部材により開口部枠に対し支持する扉パネルの、上下方向位置左右方向位置表裏方向位置を調節自在である、請求項1〜3の何れかに記載した防音扉装置。

請求項5

ローラは扉パネルの他方の竪縁からの突出量を調節自在であり、ローラキャッチャーは他方の扉パネルの他方の竪縁又は開口枠部の竪枠からの突出量並びにこの他方の扉パネル又は開口枠部の表裏方向に亙る位置を調節自在である、請求項4に記載した防音扉装置。

請求項6

フランス落とし錠を構成する為、上枠及び下枠の中間部に設けた受具は、当該枠に対し表裏方向に亙る位置調節自在に支持されている、請求項3〜5の何れかに記載した防音扉装置。

請求項7

第一のパッキングが扉パネルの表裏方向に亙り二重に設けられており、この扉パネルの下縁背面寄り部分には、この扉パネルの閉鎖時にこの扉パネルの下縁と下枠との間の隙間を塞ぐ第四のパッキングが昇降自在に設けられており、上記扉パネルと開口枠部との間に、この扉パネルの閉鎖時に上記第四のパッキングを下降させ、この扉パネルの開放時にこの第四のパッキングを上昇させる昇降機構を設けている、請求項1〜6の何れかに記載した防音扉装置。

請求項8

扉パネルの一部に表裏1対のガラスパネルが、表裏方向に互いに間隔をあけた状態で設けられており、一方のガラスパネルの四周縁部を支持する第一のガラス支持枠と、他方のガラスパネルの四周縁部を支持する第二のガラス支持枠とが互いに独立しており、且つ、これら第一、第二のガラス支持枠同士の間に隙間が存在する、請求項1〜7の何れかに記載した防音扉装置。

技術分野

0001

この発明に係る防音扉装置は、放送スタジオ或は録音スタジオ出入り口等、閉鎖状態内外遮音を十分に行なう必要がある出入り口部分に設置する。

背景技術

0002

放送スタジオや録音スタジオの出入り口には、防音扉装置を設けて、外部の音がスタジオ内入り込むのを防止したり、内部の音が外に漏れ出すのを防止する必要がある。この為に従来から、各種構造の防音扉装置が提案され、実際に使用されている。この様な防音扉装置として従来から知られているもののうち、放送スタジオや録音スタジオの出入り口に使用可能な程度の遮音性能を有するものは、閉鎖状態に移動させた扉パネルを、ハンドルにより開口部枠の一部前面(扉パネルが解放方向へ移動する場合に移動方向前側の面、本明細書全体で同じ)に装着したパッキング押し付ける様にしている。

0003

即ち、扉パネルにより上記開口部枠の内側を閉じた状態で、この扉パネルに組み付けたハンドルを操作して、この扉パネルに内蔵した締め付け機構によりこの扉パネルを更に閉鎖側に押し付け、この扉パネルの背面(扉パネルが解放方向へ移動する場合に移動方向後側の面、本明細書全体で同じ)四周縁部を、上記パッキングに押し付ける様にしている。この様に、締め付け機構を組み込む理由は、従来の防音扉装置に組み込んでいるパッキングが剛性が高く、大きな反発力を有する為である。即ち、扉パネルと開口部枠との間に設けるクローザー(扉パネルを閉鎖方向に向け弾性的に付勢する装置)の力だけでは、上記扉の背面とパッキングとを全周に亙って確実に当接させられない為、上記締め付け機構により、上記扉パネルの背面四周縁部を、上記パッキングに押し付ける様にしている。

発明が解決しようとする課題

0004

締め付け機構を組み込んだ防音扉装置の場合、出入り口を開閉する度に締め付け機構を作動させる為のハンドルを操作しなければならず、面倒である。特に、手に物を持ったまま扉パネルを解放する作業は困難で、放送スタジオや録音スタジオへの出入りに手間を要する原因となっている。本発明は、この様な事情に鑑み、特に扉パネルをパッキングに向け押し付ける為に要する力を大きくしなくても、十分な遮音性能を発揮できる防音扉装置を実現すべく発明したものである。

課題を解決するための手段

0005

本発明の防音扉装置は、従来から知られている防音扉装置と同様に、上枠下枠と左右の竪枠とを組み合わせて成る矩形の開口部枠と、水平方向一端縁を何れかの竪枠に対し少なくとも上下2個のヒンジ部材により結合する事で上記開口部枠の内側に、揺動変位自在に建て込まれた少なくとも1枚の扉パネルと、この扉パネルの四周縁部と閉鎖時にこの四周縁部が対向する相手部材との間に設けて、これら四周縁部と相手部材との間の隙間を塞ぐパッキングとを備える。

0006

特に、本発明の防音扉装置に於いては、上記扉パネルの四周縁部のうちの下縁部を除く3個所の縁部と相手部材との間の隙間を塞ぐ第一のパッキングは、この相手部材の一部でこの3個所の縁部に対向する前面部分に係止されたもので、上記扉パネルの閉鎖時にこの3個所の縁部の背面により軽い力で押し潰される様に、先端縁を上記扉パネルの背面側に向け変位させる方向の弾力を有するひれ状部を備えたものである。又、この扉パネルの左右の竪辺の下端部には軟質材製気密ブロックが、この第一のパッキングから連続させる状態で設けられている。そして、上記扉パネルの閉鎖に伴って上記第一のパッキングのひれ状部が押し潰された状態で、この第一のパッキングの前面と上記気密ブロックの前面とが同一平面上に位置するものである。

0007

これに対して、上記扉パネルの四周縁部のうちの下縁部と相手部材である上記下枠の上面との間の隙間を塞ぐ第二のパッキングは、弾性材により造られて上記扉パネルの下縁にこの下縁の全長に亙って係止されたもので、この扉パネルの下縁から下方に延びた垂下部と、この垂下部の下端縁から上記第一のパッキングと反対側に向け斜め下方に延びた傾斜当接部とを備えたものである。そして、上記扉パネルの閉鎖時に上記第二のパッキングは、上記垂下部の両端部背面を上記気密ブロックの前面に当接させると共に、上記傾斜当接部の下面を上記下枠の上面に設けた傾斜受面に全長に亙って当接させるものである。

0008

上述の様に構成する本発明の防音扉装置の場合には、特に扉パネルをパッキングに向け押し付ける為に要する力を大きくしなくても、十分な遮音性能を発揮できる。即ち、上記扉パネルが閉鎖状態に移動するのに伴って、第一のパッキングのひれ状部がこの扉パネルの四周縁部のうちの下縁部を除く3個所の縁部の背面と相手部材の前面との間の隙間を塞ぐ。上記ひれ状部の剛性は低く、反発力も小さい為、特に締め付け機構を設けなくても、クローザーから上記扉パネルに加えられる弾力により、第一のパッキングと上記3個所の縁部とを、この第一のパッキングの全長に亙って確実に当接させる事ができる。

0009

又、上記扉パネルの四周縁部のうちの下縁部と下枠の上面との間の隙間は、この下縁部に装着した第二のパッキングの傾斜当接部と上記下枠の上面に設けた傾斜受面とが全長に亙って当接する事により塞ぐ。更に、上記第二のパッキングの両端部と上記第一のパッキングの両下端部との不連続部は、気密ブロックにより塞がれる。即ち、これら各気密ブロックは上記第一のパッキングの下端部に連続した状態で設けられている為、これら各気密ブロックと第一のパッキングの下端部との間の気密は保持された状態となる。又、扉パネルを閉鎖状態に移動させると、上記第一のパッキングを構成するひれ状部が押し潰され、この第一のパッキングの前面と上記各気密ブロックの前面とが同一平面上に位置する。同時に、上記第二のパッキングを構成する垂下部の両端部背面が、上記各気密ブロックの前面に当接する。この結果、上記扉パネルの四周縁部と開口部枠との間が、全周に亙り隙間なく塞がれて、十分な遮音が図られる。

発明を実施するための最良の形態

0010

図1〜20は、請求項1、2、4、5に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本発明の対象となる防音扉装置1は、放送スタジオや録音スタジオの出入り口を構成する為、壁に開けた開口部の内側に開口部枠2を固定し、この開口部枠2の内側に扉パネル3を、上下2個のヒンジ部材4、4により揺動変位自在に建て込んで成る。このうちの開口部枠2は、上枠5と下枠6と左右の竪枠7a、7bとを矩形に組み合わせて成る。上記扉パネル3は、水平方向一端縁(図1〜2の左端縁)を、何れかの竪枠7aに対し上記2個のヒンジ部材4、4により結合する事で、上記開口部枠2の内側に、揺動変位自在に建て込んでいる。

0011

周知構造である為、図示並びに詳しい説明は省略するが、上記扉パネル3は、表面部分鋼板等の金属板により構成し、内部にグラスウール等の吸音材充填して、表裏方向に亙る音の通過を防止する構造としている。この様な扉パネル3の四周縁部と、閉鎖時にこの四周縁部が対向する相手部材である、上記開口部枠2を構成する上記各枠5、6、7a、7bとの間には、第一、第二のパッキング8a、8b、9を設けて、これら四周縁部と各枠5、6、7a、7bとの間の隙間を塞ぐ様にしている。

0012

本例の場合、このうちの第一のパッキング8a、8bを、上記扉パネル3の表裏方向(図2の上下方向、図3の左右方向)に亙り二重に設けている。この為に本例の場合には、上記扉パネル3の四周縁部のうちの下縁部を除く3個所の縁部と、これら3個所の縁部が対向する、上記開口部枠2の上枠5及び左右の竪枠7a、7bの断面形状はクランク形としている。即ち、上記扉パネル3の3個所の縁部の前面寄り図2の下寄り図3の左寄り)部分に、それぞれ外向フランジ状の鍔部10a、10b、10cを、これら各鍔部10a、10b、10cの端部同士が互いに連続する状態で形成している。

0013

一方、上記上枠5及び左右の竪枠7a、7bの内側面の背面寄り図2の上寄り、図3の右寄り)部分に、それぞれ内向フランジ状の第一の突出部11a、11b、11cを形成し、これら各第一の突出部11a、11b、11cの端部同士を互いに連続させている。更に、上記上枠5及び左右の竪枠7a、7bの前面の外周縁部には、それぞれ第二の突出部12a、12b、12cを、前方へ突出する状態で形成している。上記扉パネル3に形成した上記各鍔部10a、10b、10cは、上記各第二の突出部12a、12b、12cの内側に進入自在な大きさを有する。

0014

上記二重に設ける第一のパッキング8a、8bのうちの一方の第一のパッキング8aは、上記上枠5及び左右の竪枠7a、7bの前面で上記各第二の突出部12a、12b、12cの内側部分に形成した係止溝13a、13b、13cに、それぞれ係止している。又、他方の第一のパッキング8bは、上記各第一の突出部11a、11b、11cの前面に形成した係止溝14a、14b、14cに、それぞれ係止している。

0015

これら各第一のパッキング8a、8bを構成するパッキング素子20、20は、互いに硬度が異なる2種類の弾性材を押し出し成形すると同時に互いに溶着して成る。この様な各第一のパッキング8a、8bは、上記各係止溝13a、13b、13c、14a、14b、14cに係止する為、硬質スポンジ等の比較的硬質の弾性材により造られた嵌合係止部15と、比較的軟質の弾性材により造られたシール部16とから成る。このうちの嵌合係止部15は、断面矩形中空管状で、幅方向図2、5の左右方向、図3、6の上下方向)両外側面に、それぞれ複数本ずつ(図示の例では3本ずつ、合計6本)の突条17、17を形成している。

0016

一方、上記シール部16は、それぞれがF−HSR等の比較的軟質の弾性材により造った、ひれ状部18と突っ張り突条19とから成る。このうちのひれ状部18は、上記扉パネル3の閉鎖時にこの扉パネル3の背面四周縁部のうち、下縁部を除く3個所の縁部により軽い力で押し潰される様に、先端縁を上記扉パネル3の背面側に向け変位させる方向の弾力を有する。又、上記ひれ状部18の基端縁は、上記嵌合係止部15の前面の幅方向一端縁側に連続させている。これに対して、上記突っ張り突条19の基端縁は、上記嵌合係止部15の前面の幅方向他端縁側に連続させている。更に、上記突っ張り突条19は、上記ひれ状部18を上記嵌合係止部15の前面とほぼ平行になるまで弾性変形させた状態で、このひれ状部18の先端縁が上記突っ張り突条19の側面に当接する位置に形成している。

0017

前記各第一のパッキング8a、8bは、上述の様なパッキング素子20、20を、図4に示す様にコ字形に組み合わせて成る。即ち、上記各第一のパッキング8a、8b毎に3本ずつのパッキング素子20、20を用意し、このうちの1本のパッキング素子20の両端部、並びに2本のパッキング素子20、20の一端部を、それぞれ45度に斜切して接続端縁とする。そして、これら接続端縁同士を突き合わせた状態で、互いに加硫接着して、図4に示す様なコ字形の第一パッキング8a、8bとする。この様な第一のパッキング8a、8bを構成した状態で、上記ひれ状部18の基端縁は、これら第一のパッキング8a、8bの前面内周縁部に位置する。

0018

又、これら第一のパッキング8a、8bの左右の竪辺の下端部には、軟質材製の気密ブロック21、21を、この第一のパッキング8a、8bから連続させる状態で設けている。これら各気密ブロック21、21は、前記シール部16と同様に、F−HSR等の比較的軟質の弾性材により、図7〜8に示す様な形状に造っており、その上面に形成した嵌合突部22を上記パッキング素子20、20の嵌合係止部15、15の下端開口部に内嵌する事により、上記第一のパッキング8a、8bの左右両下端部に装着している。この様に第一のパッキング8a、8bの左右両下端部に装着した気密ブロック21、21の前面は、前記扉パネル3の閉鎖に伴って上記第一のパッキング8a、8bのひれ状部18が押し潰された状態で、これら第一のパッキング8a、8bの前面、即ちひれ状部18の前面と同一平面上に位置する。

0019

更に、上記扉パネル3の四周縁部のうちの下縁部と、前記開口部枠2を構成する下枠6の上面との間の隙間を塞ぐ、前記第二のパッキング9は、上記扉パネル3の下縁に、この下縁の全長に亙って係止している。即ち、この扉パネル3の下縁部前面寄り部分に係止溝23を、この下縁の全長に亙り形成し、この係止溝23に上記第二のパッキング9の上半部に設けた嵌合係止部24を内嵌支持している。この第二のパッキング9は、EPDM−S等の弾性材を一体押し出し成形する事により造ったもので、上記嵌合係止部24の下面から下方に連続し、この嵌合係止部24を上記係止溝23に嵌合した状態で、上記扉パネル3の下縁から下方に延びる垂下部25と、この垂下部25の下端縁から上記第一のパッキング8a、8bと反対側(図3の左側)に向け斜め下方に延びた傾斜当接部26とを備える。

0020

この様な第二のパッキング9は、上記扉パネル3の閉鎖時に、上記垂下部25の両端部を上記気密ブロック21、21の前面に当接させると共に、上記傾斜当接部26を上記下枠6の上面に設けた傾斜受面27に全長に亙って当接させる。尚、上記第二のパッキング9は、上記扉パネル3の下端縁部に一直線状のものを装着しても良いが、図9に示す様に、片端部に立ち上がり部28を設けた形状とし、この立ち上がり部28を上記扉パネル3の片側縁部の下端部に装着しても良い。この様に構成すれば、上記第二のパッキング9と上記第一のパッキング8aの片側端部との間の気密保持をより確実にして、遮音性能の向上を図れる。

0021

尚、周知の構造である為、図示は省略するが、前記開口部枠2と上記扉パネル3との間には、この扉パネル3を閉鎖方向に付勢する為のクローザーを設けている。この扉パネル3は、このクローザーにより、前記ヒンジ部材4、4を中心に閉鎖方向に揺動変位する方向の弾力を付与されている。又、これら各ヒンジ部材4、4は、これら各ヒンジ部材4、4により上記開口部枠2に対し支持する扉パネル3の、上下方向位置左右方向位置表裏方向位置を調節自在な構造としている。

0022

この様な調節機構を組み込んだヒンジ部材4自体、従来から知られているが、その1例に就いて、図11〜14により簡単に説明する。このヒンジ部材4は、上記開口部枠2の竪枠7a側に固定した状態で変位しない固定側素子29と、上記扉パネル3の竪辺側に固定した状態でこの扉パネル3と共に変位する変位側素子30とを、互いの揺動変位自在に組み合わせて成る。このうちの固定側素子29の一部に設けた、上方が開口する円孔31内に支持ピン部材32の下半部を、鉛直軸を中心とする回転自在に内嵌している。この支持ピン部材32の上半部は下半部に対し偏心している。又、この下半部の一部外周面にはウォームホイール歯を形成し、このウォームホイール歯と上記固定側素子29の一部に回転のみ自在に支持したウォームギヤ35aとを噛合させている。

0023

又、上記変位側素子30に形成した円孔33の下端部にはスリーブ34を、回転自在に内嵌している。このスリーブ34の内周面外周面に対し偏心している。又、このスリーブ34の一部外周面にはウォームホイール歯を形成し、このウォームホイール歯と上記変位側素子30の一部に回転のみ自在に支持したウォームギヤ35bとを噛合させている。更に、上記変位側素子30に形成した円孔33の上半部内周面には雌ねじを形成し、この雌ねじに調節ねじ36を螺合している。そして、上記支持ピン部材32の上端面に形成した球状の突部37を、この調節ねじ36の下面に当接させている。尚、上記円孔33の上端開口は、蓋片38により塞いでいる。

0024

上述の様なヒンジ部材4によれば、上記蓋片38を外した状態で上記調節ねじ36を回転させる事により、前記開口部枠2に対する前記扉パネル3の高さ位置調節を行なえる。又、例えば固定側素子29に支持したウォームギヤ35aを介して上記支持ピン部材32を回転させる事で、左右方向位置(又は表裏方向位置)の調節を行なえる。更に、例えば変位側素子30に支持したウォームギヤ35bを介して上記スリーブ34を回転させる事で、表裏方向位置(又は左右方向位置)の調節を行なえる。各位置の調節後は、固定ねじ39a、39b、39cを緊締して、調節後の位置が不用意に動かない様にする。

0025

又、上記扉パネル3の水平方向他端縁(図1〜2の右端縁)の高さ方向中間部には、図18〜20に示す様なローラ40を、この他端縁から突出する方向の弾力を付した状態で設けている。これに対して、上記開口部枠2を構成する1対の竪枠7a、7bのうち、前記各ヒンジ部材4、4を設けた竪枠7aと反対側の竪枠7bの高さ方向中間部で、上記扉パネル3の閉鎖時に上記ローラ40と対向する部分に、このローラ40を保持する為の、図15〜17に示す様なローラキャッチャー41を設けている。

0026

これらローラ40及びローラーキャッチャー41も、従来から知られている構造のもので、上記扉パネル3の閉鎖時に、この扉パネル3の他端縁を上記竪枠7bに対し弾性的に係止して、この他端縁が不用意に解放方向に変位するのを防止する。又、上記ローラ40及びローラーキャッチャー41は、上記各ヒンジ部材4、4による上記扉パネル3の位置調節に拘らず、互いの係脱を円滑且つ確実に行なわれる様に、位置調節自在としている。この様なローラ40及びローラーキャッチャー41の位置調節機構も、従来から知られている構造であるから、簡単に説明すると、上記ローラ40は、図18に示した調節ねじ42を回転させる事により、上記扉パネル3の他端縁部に固定するホルダ66からの突出量を調節自在としている。又、上記ローラキャッチャー41は、図15に示した調節ねじ43、43を回転させる事で、前記竪枠7bに固定するホルダ67からの突出量を調節自在としており、図16に示した調節ねじ44を回転させる事で、このホルダ67の表裏方向に亙る位置を調節自在としている。

0027

上述の様に構成する本発明の防音扉装置の場合には、特に扉パネル3をパッキングに向け押し付ける為に要する力を大きくしなくても、十分な遮音性能を発揮できる。即ち、上記扉パネル3が図示しないクローザーの弾力に基づいて閉鎖状態に移動するのに伴い、前記各第一のパッキング8a、8bのひれ状部18、18が、上記扉パネル3の背面四周縁部のうちの下縁部を除く3個所の縁部と、相手部材である開口枠部2を構成する上枠5と左右1対の竪枠7a、7bの前面との間の隙間を塞ぐ。即ち、上記各第一のパッキング8a、8bのうち、前側に設けた第一のパッキング8aは、上記扉パネル3の3個所の縁部に設けた鍔部10a、10b、10cの背面に押し付けられる。又、背面側に設けた第一のパッキング8bは、上記扉パネル3の背面の3個所の縁部に押し付けられる。

0028

上記各第一のパッキング8a、8bを構成するひれ状部18、18の剛性は低く、反発力も小さい為、特に締め付け機構を設けなくても、クローザーから上記扉パネル3に加えられる弾力により、上記各第一のパッキング8a、8bと上記扉パネル3の3個所の縁部とを、これら各第一のパッキング8a、8bの全長に亙って確実に当接させる事ができる。しかも、図示の例の場合には、上記ひれ状部18を前記嵌合係止部15の前面とほぼ平行になるまで弾性変形させた状態で、このひれ状部18の先端縁が上記突っ張り突条19の側面に当接する。この為、このひれ状部18と相手部材の前面との当接圧を適度に保って、当接部を確実に塞ぐ事ができる。

0029

又、上記扉パネル3の四周縁部のうちの下縁部と上記開口枠部2の下辺を構成する下枠6の上面との間の隙間は、この下縁部に装着した前記第二のパッキング9の傾斜当接部26と上記下枠6の上面に設けた傾斜受面27とが全長に亙って当接する事により塞ぐ。

0030

更に、上記第二のパッキング9の両端部と、上記各第一のパッキング8a、8bのうちの前側の第一のパッキング8aの両下端部との不連続部は、前記各気密ブロック21、21により塞がれる。即ち、これら各気密ブロック21、21は、それぞれ上記前側の第一のパッキング8aの下端部に連続した状態で設けられている為、上記各気密ブロック21、21と上記前側の第一のパッキング8aの下端部との間の気密は保持された状態となる。又、上記扉パネル3を閉鎖状態に移動させると、上記前側の第一のパッキング8aを構成するひれ状部18が押し潰され、この前側の第一のパッキング8aの前面と上記各気密ブロック21、21の前面とが同一平面上に位置する。同時に、上記第二のパッキング9を構成する前記垂下部25の両端部背面が、上記各気密ブロック21、21の前面に当接する。

0031

この結果、上記扉パネル3の四周縁部と開口部枠2との間が、上記前側の第一のパッキング8aと上記第二のパッキング9との設置部分に於いて、全周に亙って隙間なく塞がれ、十分な遮音が図られる。しかも、上記各パッキング8a、8b、9を相手面に押し付ける力は、クローザーの弾力のみで足りる為、防音扉装置を閉じる際に、余計な手間がかからない。又、この防音扉装置を開く際には、上記扉パネル3を上記クローザーの弾力に抗して押し広げるのみで足りる。この為、防音扉装置の開閉が容易である。

0032

尚、本発明の防音扉装置の場合、十分な遮音性能を発揮させる為には、上記第二のパッキング9を支持した扉パネル3と、上記第一のパッキング8a、8bを支持した開口部枠2との位置関係を適切に(例えば±1mm程度の精度で)規制する必要がある。本例の場合には、前記各ヒンジ部材4、4により上記開口部枠2に対する上記扉パネル3の位置を、三次元方向に亙って微調節できるので、上記第一、第二のパッキング8a、8b、9の押圧状態を適正にして、十分な遮音性能を発揮できる。又、前記ローラ40及びローラキャッチャー41の位置も、前記各調節ねじ42〜44により調節自在である為、上記扉パネル3の位置を調節した場合でも、上記ローラ40とローラキャッチャー41とを、円滑且つ確実に係脱させる事ができる。尚、これらローラ40とローラキャッチャー41との係合は、上下方向に亙っては自由度が大きい(多少上下方向にずれた場合でも、係脱が不安定になる事はない)為、図示の例では、特に上下方向に関する調節機構は組み込んではいない。

0033

次に、図21〜22は、請求項1、7に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。上述した第1例の場合、要求される遮音性能がそれほど高くない為、二重に設ける第一のパッキング8a、8bのうち、前側の第一のパッキング8aの下端部同士の間のみを、第二のパッキング9により塞ぐ様にしている。これに対して本例の場合には、より高度の遮音性能を要求される部分に設けるべく、扉パネル3の閉鎖に伴って、背面側(図21の右側)の第一のパッキング8bの下端部同士の間も、塞ぐ様にしている。

0034

尚、上記背面側の第一のパッキング8bは、上記扉パネル3の開閉時に、開口部枠2を構成する下枠6の上面に沿って、相当長さ変位する。従って、上記背面側の第一のパッキング8bの両下端部同士の間に掛け渡すパッキングを、上記扉パネル3の下縁部に固定する構造を採用した場合には、このパッキングと上記下枠6の上面とが擦れ合って、上記扉パネル3を開閉させる為に要する力が徒に大きくなる。この為、本例の場合には、上記扉パネル3の下縁背面寄り部分に第四のパッキング45を、昇降自在に設けている。

0035

この為に、上記扉パネル3の下縁背面寄り部分にシリンダ空間46を、この下縁の全長に亙って設け、このシリンダ空間46内に昇降枠47を、昇降自在に設けている。尚、この昇降枠47には、その全長に亙って図示しないシール部材添接し、この昇降枠47と上記シリンダ空間46との摺接部の気密保持を図っている。そして、公知の昇降機構により上記昇降枠47を、上記扉パネル3の開閉に伴って昇降駆動自在としている。即ち、この昇降枠47よりも上方に位置する、上記シリンダ空間46の奥部に図示しない板ばねを、このシリンダ空間46のほぼ全長に亙ってほぼ水平方向に配設している。この板ばねは、自由状態で直線状になる方向の弾力を有し、上記シリンダ空間46内への配設状態では、中間部下面側が凸となる方向に少し湾曲している。又、上記板ばねの一端部は、ヒンジ部材4、4(図1〜2参照)と反対側の端縁に於いて、上記扉パネル3に固定の部分に結合固定し、中間部下面に上記昇降枠47の中間部上面を結合している。又、上記板ばねの他端部には、図示しない突出ロッド基端部を結合しており、この突出ロッドの先端部を、上記ヒンジ部材4、4側の端縁に於いて、上記扉パネル3の端縁から突出させている。更に、上記昇降枠47の下面には、図22に詳示する様な第四のパッキング45を、上記扉パネル3の下縁の全長に亙って支持している。

0036

上述の様な構造により上記第四のパッキング45を昇降自在に支持した本例の場合、上記扉パネル3を閉鎖状態に変位させた場合にのみ、上記第四のパッキング45が下降して、前記背面側の第一のパッキング8bの両下端部同士の間で、上記扉パネル3の下端縁と前記下枠6の上面との間の隙間を塞ぐ。即ち、上記扉パネル3を閉鎖状態に変位させると、上記突出ロッドの先端面が前記開口部枠2を構成する一方の竪枠の内側面に突き当たり、上記扉パネル3内に押し込まれる。この結果、上記突出ロッドをその先端部に結合した上記板ばねの撓み具合が大きくなり、この板ばねの中間部に結合した上記昇降枠47が下降し、この昇降枠47の下面に支持した上記第四のパッキング45が、上記下枠6の上面に押し付けられる。この状態で、この第四のパッキング45の両端部背面が、上記背面側の第一のパッキング8bの両下端部前面に当接して、この第一のパッキング8bの両下端部同士の間を塞ぐ。

0037

これに対して、上記扉パネル3を解放側に変位させると、上記板ばねが、上記突出ロッドをこの扉パネル3の端縁から突出させつつその撓み量を減少させて、上記昇降枠47を介して上記第四のパッキング45を上昇させる。この結果、この第四のパッキング45の下面と上記下枠6の上面とが離隔し、上記扉パネル3の開閉に伴ってこれら第四のパッキング45の下面と上記下枠6の上面とが擦れ合う事がなくなる。従って、高度の遮音性能を発揮できる構造に拘らず、上記扉パネル3の開閉に要する力を軽くできる。その他の構成及び作用は、前述した第1例の場合と同様である。

0038

次に、図23〜28は、請求項1、3、6に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、開口部枠2aの内側に扉パネル3a、3bを2枚、観音開き式に建て込んでいる。即ち、一方(図23の右方)の扉パネル3aの一方の竪縁と上記開口部枠2aの一方の竪枠7aとの間に上下2個のヒンジ部材4、4を設け、他方(図23の左方)の扉パネル3bの一方の竪縁と他方の竪枠7bとの間に上下2個のヒンジ部材4、4を設けている。又、上記開口部枠2を構成する上枠5aと上記一方の扉パネル3aの前面上端部との間には、この扉パネル3aを閉鎖方向に付勢する為の図示しないクローザーを設けている。

0039

又、上記開口部枠2aを構成する上枠5a及び下枠6aと上記他方の扉パネル3bの上下両縁との間に、図25〜27に示す様なフラン落とし錠48を設けている。通常時には、このフランス落とし錠48により、上記他方の扉パネル3bの他方の端縁の上下両端部を、上記開口部枠2aを構成する上枠5a及び下枠6aの中間部に結合して、上記他方の扉パネル3bを開閉不能としておく。そして、上記一方の扉パネル3aを開閉する事で、スタジオ等への出入りを行なう。この状態でこの一方の扉パネル3aの開閉並びに閉鎖状態への保持を行なえる様にすべく、この一方の扉パネル3aの他方の竪縁に前述の図18〜20に示す様なローラ40を、上記他方の扉パネル3bの他方の竪縁にこのローラ40を保持する為の、前述の図15〜17に示す様なローラキャッチャー41を、それぞれ設けている。これに対して、このスタジオ等に大きな荷物出し入れする場合等には、上記フランス落とし錠48の係合を外し、上記他方の扉パネル3bを解放する。

0040

上述の様な観音開き式の防音扉装置で、上記1対の扉パネル3a、3bの他端縁同士の間の隙間を塞ぐ為に、一方の扉パネル3aに対する相手部材である他方の扉パネル3bの他端縁の背面寄り部分(図24の下寄り部分)に、前述した第1例の場合と同様の第一のパッキング8bを装着している。更に、上記一方の扉パネル3aの他方の竪縁に第三のパッキング49a、49bを、この一方の扉パネル3aの他方の竪縁の全長に亙って装着している。これら各第三のパッキング49a、49bは、上記各扉パネル3a、3bの下端縁に装着する第二のパッキング9(前述の図3、9、21参照)と類似した形状を有し、上記1対の扉パネル3a、3bを閉鎖方向に移動させた状態で、これら両扉パネル3a、3bの竪縁同士の間を塞ぐ。尚、これら両扉パネル3a、3bの閉鎖状態では、上記各第三のパッキング49a、49bのうち、前面寄り(図24の上寄り)に装着した第三のパッキング49aの上端部背面は、前記開口部枠2aを構成する上枠5aに支持した第一のパッキング8a(前述の図2〜3参照)の前面に当接する。又、同じく下端部は上記扉パネル3aの下縁部前面寄り部分に支持した第二のパッキング9に連続している。又、閉鎖時には、上記第三のパッキング49aの下端部が、扉パネル3bの下縁面前面寄り部分に支持した第二のパッキング9の端部に当接する。

0041

この様な本例の場合も、上記両扉パネル3a、3bを閉鎖状態に変位させた場合には、これら両扉パネル3a、3bと上記開口部枠2aとの間の隙間が、上記第一、第二のパッキング8a、8b、9により塞がれる。又、本例の場合には、上記両扉パネル3a、3b同士の間の隙間が、上記第一のパッキング8bの一部並びに上記各第三のパッキング49a、49bにより塞がれる。この様な本例の場合も、上記両扉パネル3a、3bを支持するヒンジ部材4、4により、上記開口部枠2aに対するこれら各扉パネル3a、3bの位置を適切に調節し、これら開口部枠2aと各扉パネル3a、3bとの間の隙間が確実且つ十分に塞がれる様にする。

0042

この様にヒンジ部材4、4により上記開口部枠2aに対するこれら各扉パネル3a、3bの位置を調節すると、前記フランス落とし錠48、48を構成する、他方の扉パネル3b側に設けた昇降鉤片50と、下枠6a側に設けた受ローラ51との位置関係が正規状態からずれる場合がある。この位置関係のうち、左右方向並びに上下方向は、許容範囲が大きく、多少ずれた場合でも上記昇降鉤片50と受ローラ51とが係合しなくなったり、或は上記各パッキングの押圧状態が不正規になる事はない。これに対して、表裏方向(図25の表裏方向、図26の左右方向、図27の上下方向)に亙る自由度は小さいので、上記各ヒンジ部材4、4による上記開口部枠2aに対する各扉パネル3a、3bの位置調節に伴い、上記受ローラ51の表裏方向に関する位置調節を行なえる構造を採用する必要がある。

0043

この様な事情に鑑みて図示の例では、上記受ローラ51の表裏方向に関する位置を調節自在としている。即ち、上記受ローラ51は、ブラケット52を介して、上記下枠6aの中間部に固定するケース53に、上記表裏方向に亙る位置調節自在に支持している。この為に、上記ブラケット52の両端部に設けた1対のフランジ54、54に、それぞれ上記表裏方向に長い長孔を形成している。そして、上記ケース53の上端開口部に固定した基板55を上方から挿通し、更に上記各長孔を挿通したねじ56、56の下端部を、それぞれナットプレート57、57に螺合し、更に緊締している。上記受ローラ51の表裏方向位置を調節する際には、上記ねじ56、56を弛めた状態で、上記受ローラ51及びブラケット52を表裏方向に変位させる。そして、この受ローラ51を適切な位置に移動させた状態で、上記ねじ56、56を緊締する。その他の構成及び作用は、前述した第1例の場合と同様である。

0044

次に、図28〜30は、請求項8に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の場合には、扉パネル3cの一部に表裏1対のガラスパネル58a、58bを、表裏方向に互いに間隔をあけた状態で設けて、内部観察用ガラス窓を構成している。これら両ガラスパネル58a、58bは、通過周波数を異ならせ、上記扉パネル3cを表裏方向に通過する周波数出現を防止する為、互いに厚さを異ならせている。又、上記1対のガラスパネル58a、58bは、それぞれ第一、第二のガラス支持枠59、60の内側に支持し、これら第一、第二のガラス支持枠59、60を、上記扉パネル3cに形成した窓開口61の内側に建て込んでいる。又、これら第一、第二のガラス支持枠59、60は互いに独立しており、且つ、これら第一、第二のガラス支持枠59、60同士の間には、全周に亙って隙間62が存在する。

0045

従って、何れかのガラスパネル58a(58b)の振動が他方のガラスパネル58b(58a)に伝わりにくく、内部観察用のガラス窓を設ける事で、上記扉パネル3cの遮音性能が低下する事を防止できる。尚、上記1対のガラスパネル58a、58bの間に挟まれた空間63の外周には、グラスウール等の吸音材64を、金網パンチングメタル等の多孔質板65により抑え付けた状態で配設している。この為、何れかのガラスパネル58a(58b)を通じて上記空間63内に振動が伝わった場合でも、この振動は上記吸音材64により減衰される。この結果、上記扉パネル3cの遮音性能をより向上させる事ができる。内部観察用の窓開口を設ける点以外の構成及び作用は、前述した何れかの実施の形態と同様である。

0046

尚、上述の様な第4例を実施する場合に、構成部材材質選定する事により、ガラスパネル58a、58bを有し且つ遮音性の高い構造で、しかも甲種防火戸認定を受ける事が可能になる。即ち、2層に設けた1対のガラスパネル58a、58bのうちの一方のガラスパネル58aを遮音性の高い防音ガラスとして遮音性能を確保すると共に、他方のガラスパネル58bを耐熱ガラスとする。又、各パッキング8a、8b、9を、耐火シリコンガスケットとする。更に、ヒンジ部材4、4やローラ40を含む錠部分の材質を甲種防火戸に対応するものとし、更に火災時にこのローラ40の出入りをロックして扉を閉じたままにする為の機構を組み込む。

発明の効果

0047

本発明の防音扉装置は、以上に述べた通り構成し作用するので、開閉の手間を要する事なく、しかも軽い力で開放できる構造で、しかも十分な遮音性能を発揮できる構造を実現して、放送スタジオや録音スタジオの作業能率の向上に寄与できる。

図面の簡単な説明

0048

図1本発明の実施の形態の第1例を示す、遮音扉を前方から見た正面図。
図2図1の拡大A−A断面図。
図3同拡大B−B断面図。
図4第一のパッキングを図1と同方向から見た正面図。
図5第一のパッキングの端面図
図6図3のC部拡大図。
図7気密ブロックを図4と同方向から見た正面図。
図8図7の上方から見た平面図。
図9第二のパッキングを図4と同方向から見た正面図。
図10第二のパッキングの端面図。
図11ヒンジ装置の平面図。
図12同じく正面図。
図13同じく側面図。
図14同じく部分断面図。
図15ローラーキャッチャーの側面図。
図16同じく正面図。
図17同じく底面図。
図18ローラーの側面図。
図19同じく正面図。
図20同じく平面図。
図21本発明の実施の形態の第2例を示す、図3と同様の図。
図22第四のパッキングの端面図。
図23本発明の実施の形態の第3例を示す正面図。
図24図23の拡大D−D断面図。
図25フランス落とし錠の正面図。
図26同じく側面図。
図27図25のE−E視図。
図28本発明の実施の形態の第4例を示す正面図。
図29図28の拡大F−F断面図。
図30同拡大G−G断面図。

--

0049

1防音扉装置
2、2a開口部枠
3、3a、3b、3c扉パネル
4ヒンジ部材
5、5a上枠
6、6a下枠
7a、7b竪枠
8a、8b 第一のパッキング
9 第二のパッキング
10a、10b、10c 鍔部
11a、11b、11c 第一の突出部
12a、12b、12c 第二の突出部
13a、13b、13c係止溝
14a、14b、14c 係止溝
15 嵌合係止部
16シール部
17突条
18ひれ状部
19 突っ張り突条
20 パッキング素子
21気密ブロック
22 嵌合突部
23 係止溝
24 嵌合係止部
25 垂下部
26 傾斜当接部
27傾斜受面
28立ち上り
29固定側素子
30変位側素子
31円孔
32支持ピン部材
33 円孔
34スリーブ
35a、35bウォームギヤ
36調節ねじ
37 突部
38蓋片
39a、39b、39c固定ねじ
40ローラ
41 ローラキャッチャー
42 調節ねじ
43 調節ねじ
44 調節ねじ
45 第四のパッキング
46シリンダ空間
47昇降枠
48フランス落とし錠
49a、49b 第三のパッキング
50昇降鉤片
51受ローラ
52ブラケット
53ケース
54フランジ
55基板
56 ねじ
57ナットプレート
58a、58bガラスパネル
59 第一のガラス支持枠
60 第二のガラス支持枠
61窓開口
62 隙間
63 空間
64吸音材
65多孔室
66ホルダ
67 ホルダ

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