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技術 光記録媒体及び光記録媒体の記録方法

出願人 株式会社リコー
発明者 中村有希
出願日 1999年9月27日 (21年2ヶ月経過) 出願番号 1999-273061
公開日 2001年4月13日 (19年7ヶ月経過) 公開番号 2001-101660
状態 拒絶査定
技術分野 光学的記録再生1
主要キーワード 最大信号振幅 位置揺らぎ パルス形 振幅モニタ モニター回路 総合性能 書き換え可能なコンパクトディスク FM変調方式
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図面 (7)

課題

ディスク回転速度が1.2m/sから22.4m/sの広範囲線速度領域記録消去を行うのに最適な光記録媒体及びその記録方法を提供する。

解決手段

所望の記録線速度で光記録媒体に記録を行う方法において、テスト記録パワーとして、所定の記録パワーP1、P3を連続的に繰り返したパルスと該櫛状パルスの合計時間と同じ時間連続して一定(=P2)の光強度のものとが交互に連なるパルス列(P1>P2≧P3)からなり、パルスのデューティ比T1/(T1+T2)〔但し、1/(T1+T2)はクロック周波数〕を連続的あるいは階段状に変化させたものを用い、光記録媒体上の所定の位置にテスト記録を行い、テスト記録された信号を再生してその再生信号振幅に基づいてパルスの最適デューティ比を決定し、該最適デューティ比のパルスを最適記録パワーとして記録を行うことを特徴とする光記録媒体の記録方法。

概要

背景

従来、特開昭63−29336号公報に記載されているように、光ディスク記録装置において、レーザー光などの光スポット光ディスク上に照射しながら走査し、レーザー光などの光スポットを情報信号強弱変調して光ディスクに情報信号を記録する方法は知られている。また、光ディスクに記録された情報信号を再生してその再生信号振幅記録マークの長さをモニターすることにより記録(光)パワー記録光パルスの幅などの記録条件を最適に調整あるいは設定する方法も知られている。

相変化記録における記録信号品質を向上させる方式としては、様々な記録補償方式が開示されている。例えば、特開昭63−266632号公報記載のものでは、結晶化速度の大きい記録膜を用いた場合のPWM記録において、パルス列を用いて長いアモルファスマークを記録する方式が有効であるとしている。また、特開昭63−266633号公報及び米国特許第5150352号明細書記載のものでは、パルス列の先頭及び後尾レーザーエネルギーを高めたり、照射時間を長くすることにより、マークエッジ部の位置揺らぎを抑えることでジッタの改良を行っている。

また、オレンジブックパートIII(ver2.0)は、1倍速〜4倍速の線速度記録(1.2〜5.6m/s)のCD−RWに対する規格であるが、このような低線速度の記録では、記録時間が長くかかってしまうため、より高速記録書き換え可能なコンパクトディスクが望まれた。

これらの開示技術により、極めて優れた性能を有する相変化ディスク及び光ディスクドライブを獲得することは、既に明らかであったが、CD−Rとの互換性確保等、上記総合性能を完璧に満足し、新たな市場を形成しえるに足る相変化形光ディスク及び光ディスクドライブ作製技術を完成させるためには、さらなる改良が望まれていた。

上記方法では、量産される光学的情報記録再生装置を用いて光学的情報記録媒体に実際に情報信号を記録しても以下の理由により常に最適な条件を設定することは困難である。

すなわち、上記方法としては、光学的情報記録媒体における代表的な再生信号である記録信号の振幅(未記録部からの信号レベルと記録部からの信号レベルとの差)値をモニターして個々の光学的情報記録再生装置に対して最適記録パワーを設定する方法が挙げられるが、記録信号の振幅値は単に記録パワーだけではなく記録再生装置のLD波長、光学ピックアップ開口数リムインテンシティ集光レンズ入射するレーザー光の強度分布)、光スポットのサイズや形状により、また経時変化光学系が汚染されることにより変化し、最適記録レーザーパワー及び、記録された信号品質等が大きく異なることが知られている。そのため光ディスク記録装置は多数の異なる光ディスクメーカーとのマッチングを取りながらドライブの設計を行ってきた。

概要

ディスク回転速度が1.2m/sから22.4m/sの広範囲の線速度領域記録消去を行うのに最適な光記録媒体及びその記録方法を提供する。

所望の記録線速度で光記録媒体に記録を行う方法において、テスト記録パワーとして、所定の記録パワーP1、P3を連続的に繰り返した状パルスと該櫛状パルスの合計時間と同じ時間連続して一定(=P2)の光強度のものとが交互に連なるパルス列(P1>P2≧P3)からなり、パルスのデューティ比T1/(T1+T2)〔但し、1/(T1+T2)はクロック周波数〕を連続的あるいは階段状に変化させたものを用い、光記録媒体上の所定の位置にテスト記録を行い、テスト記録された信号を再生してその再生信号の振幅に基づいてパルスの最適デューティ比を決定し、該最適デューティ比のパルスを最適記録パワーとして記録を行うことを特徴とする光記録媒体の記録方法。

目的

本発明の第1の目的は、上記従来技術における問題をすべて解消し、ディスク回転速度が1.2m/sから22.4m/sの広範囲の線速度領域で記録消去を行うのに最適な光記録媒体及びその記録方法を提供することにある。本発明の第2の目的は、書き換え可能なコンパクトディスク及びそのドライブでの初期特性及びオーバーライト性能の向上にある。本発明の第3の目的は書き換え可能なコンパクトディスクとそのドライブでの組み合わせによらず高性能を発揮できる記録方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
3件

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請求項1

所望の記録線速度光記録媒体に記録を行う方法において、テスト記録パワーとして、所定の記録パワーP1、P3を連続的に繰り返したパルスと該櫛状パルスの合計時間と同じ時間連続して一定(=P2)の光強度のものとが交互に連なるパルス列(P1>P2≧P3)からなり、パルスのデューティ比T1/(T1+T2)〔但し、1/(T1+T2)はクロック周波数〕を連続的あるいは階段状に変化させたものを用い、光記録媒体上の所定の位置にテスト記録を行い、テスト記録された信号を再生してその再生信号振幅に基づいてパルスの最適デューティ比を決定し、該最適デューティ比のパルスを最適記録パワーとして記録を行うことを特徴とする光記録媒体の記録方法

請求項2

所望の記録線速度で光記録媒体に記録を行う方法において、テスト記録パワーとして、所定の記録パワーP1、P3を連続的に繰り返した櫛状パルス(P1>P3)からなり、パルスのデューティ比T1/(T1+T2)〔但し、1/(T1+T2)はクロック周波数〕を連続的あるいは階段状に変化させたものを用い、光記録媒体上の所定の位置にテスト記録を行い、テスト記録された信号を再生してその再生信号の電圧に基づいてパルスの最適デューティ比を決定し、該最適デューティ比のパルスを最適記録パワーとして記録を行うことを特徴とする光記録媒体の記録方法。

請求項3

所望の記録線速度での所定の記録パワーP1が該記録線速度での最大信号振幅の80%以上である請求項1又は2に記載の光記録媒体の記録方法。

請求項4

パルスの最適デューティ比あるいは最適デューティ比に対応するコード情報をあらかじめ光記録媒体に記録しておき、該最適デューティ比あるいは最適デューティ比に対応するコード情報を読み取り、読み取った該最適デューティ比で記録を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光記録媒体の記録方法。

請求項5

所定の記録パワーP1あるいは所定の記録パワーP1に対応するコード情報をあらかじめ光記録媒体に記録しておき、該所定の記録パワーP1あるいは所定の記録パワーP1に対応するコード情報を読み取り、読み取った該所定の記録パワーP1を用いてパルスの最適デューティ比を決定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光記録媒体の記録方法。

請求項6

請求項1〜5のいずれか一項に記載の記録方法に用いる光記録媒体であって、当該光記録媒体に、当該光記録媒体の記録可能な各記録線速度における記録パルス列の最適デューティ比あるいは最適デューティ比に対応するコード情報があらかじめ記録されていることを特徴とする光記録媒体。

請求項7

請求項1〜5のいずれか一項に記載の記録方法に用いる光記録媒体であって、当該光記録媒体に、所定の記録パワーP1あるいは所定の記録パワーP1に対応するコード情報があらかじめ記録されていることを特徴とする光記録媒体。

技術分野

0001

本発明は光記録媒体、特に光ビーム照射することにより記録層材料相変化を生じさせ、情報の記録・再生を行い、かつ、書き換えが可能である相変化形情報記録媒体に関し、光メモリー関連機器、特に書き換え可能なコンパクトディスク(CD−RW)に応用されるものである。

背景技術

0002

従来、特開昭63−29336号公報に記載されているように、光ディスク記録装置において、レーザー光などの光スポット光ディスク上に照射しながら走査し、レーザー光などの光スポットを情報信号強弱変調して光ディスクに情報信号を記録する方法は知られている。また、光ディスクに記録された情報信号を再生してその再生信号振幅記録マークの長さをモニターすることにより記録(光)パワー記録光パルスの幅などの記録条件を最適に調整あるいは設定する方法も知られている。

0003

相変化記録における記録信号品質を向上させる方式としては、様々な記録補償方式が開示されている。例えば、特開昭63−266632号公報記載のものでは、結晶化速度の大きい記録膜を用いた場合のPWM記録において、パルス列を用いて長いアモルファスマークを記録する方式が有効であるとしている。また、特開昭63−266633号公報及び米国特許第5150352号明細書記載のものでは、パルス列の先頭及び後尾レーザーエネルギーを高めたり、照射時間を長くすることにより、マークエッジ部の位置揺らぎを抑えることでジッタの改良を行っている。

0004

また、オレンジブックパートIII(ver2.0)は、1倍速〜4倍速の線速度記録(1.2〜5.6m/s)のCD−RWに対する規格であるが、このような低線速度の記録では、記録時間が長くかかってしまうため、より高速記録の書き換え可能なコンパクトディスクが望まれた。

0005

これらの開示技術により、極めて優れた性能を有する相変化ディスク及び光ディスクドライブを獲得することは、既に明らかであったが、CD−Rとの互換性確保等、上記総合性能を完璧に満足し、新たな市場を形成しえるに足る相変化形光ディスク及び光ディスクドライブ作製技術を完成させるためには、さらなる改良が望まれていた。

0006

上記方法では、量産される光学的情報記録再生装置を用いて光学的情報記録媒体に実際に情報信号を記録しても以下の理由により常に最適な条件を設定することは困難である。

0007

すなわち、上記方法としては、光学的情報記録媒体における代表的な再生信号である記録信号の振幅(未記録部からの信号レベルと記録部からの信号レベルとの差)値をモニターして個々の光学的情報記録再生装置に対して最適記録パワーを設定する方法が挙げられるが、記録信号の振幅値は単に記録パワーだけではなく記録再生装置のLD波長、光学ピックアップ開口数リムインテンシティ集光レンズ入射するレーザー光の強度分布)、光スポットのサイズや形状により、また経時変化光学系が汚染されることにより変化し、最適記録レーザーパワー及び、記録された信号品質等が大きく異なることが知られている。そのため光ディスク記録装置は多数の異なる光ディスクメーカーとのマッチングを取りながらドライブの設計を行ってきた。

発明が解決しようとする課題

0008

本発明の第1の目的は、上記従来技術における問題をすべて解消し、ディスク回転速度が1.2m/sから22.4m/sの広範囲の線速度領域記録消去を行うのに最適な光記録媒体及びその記録方法を提供することにある。本発明の第2の目的は、書き換え可能なコンパクトディスク及びそのドライブでの初期特性及びオーバーライト性能の向上にある。本発明の第3の目的は書き換え可能なコンパクトディスクとそのドライブでの組み合わせによらず高性能を発揮できる記録方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

本発明者らは光記録媒体の改善に鋭意研究を重ねた結果、前記目的に合致する光記録媒体及びその光記録媒体への記録方法を見出した。すなわち、本発明によれば、所望の記録線速度で光記録媒体に記録を行う方法において、テスト記録パワーとして、所定の記録パワーP1、P3を連続的に繰り返した状パルスと該櫛状パルスの合計時間と同じ時間連続して一定(=P2)の光強度のものとが交互に連なるパルス列(P1>P2≧P3)からなり、パルスのデューティ比T1/(T1+T2)〔但し、1/(T1+T2)はクロック周波数〕を連続的あるいは階段状に変化させたものを用い、光記録媒体上の所定の位置にテスト記録を行い、テスト記録された信号を再生してその再生信号の振幅に基づいてパルスの最適デューティ比を決定し、該最適デューティ比のパルスを最適記録パワーとして記録を行うことを特徴とする光記録媒体の記録方法が提供される。また、本発明によれば、所望の記録線速度で光記録媒体に記録を行う方法において、テスト記録パワーとして、所定の記録パワーP1、P3を連続的に繰り返した櫛状パルス(P1>P3)からなり、パルスのデューティ比T1/(T1+T2)〔但し、1/(T1+T2)はクロック周波数〕を連続的あるいは階段状に変化させたものを用い、光記録媒体上の所定の位置にテスト記録を行い、テスト記録された信号を再生してその再生信号の電圧に基づいてパルスの最適デューティ比を決定し、該最適デューティ比のパルスを最適記録パワーとして記録を行うことを特徴とする光記録媒体の記録方法が提供される。また、本発明によれば、上記において、所望の記録線速度での所定の記録パワーP1が該記録線速度での最大信号振幅の80%以上である光記録媒体の記録方法が提供される。また、本発明によれば、上記において、パルスの最適デューティ比あるいは最適デューティ比に対応するコード情報をあらかじめ光記録媒体に記録しておき、該最適デューティ比あるいは最適デューティ比に対応するコード情報を読み取り、読み取った該最適デューティ比で記録を行うことを特徴とする光記録媒体の記録方法が提供される。また、本発明によれば、上記において、所定の記録パワーP1あるいは所定の記録パワーP1に対応するコード情報をあらかじめ光記録媒体に記録しておき、該所定の記録パワーP1あるいは所定の記録パワーP1に対応するコード情報を読み取り、読み取った該所定の記録パワーP1を用いてパルスの最適デューティ比を決定することを特徴とする光記録媒体の記録方法が提供される。また、本発明によれば、上記のいずれかに記載の記録方法に用いる光記録媒体であって、当該光記録媒体に、当該光記録媒体の記録可能な各記録線速度における記録パルス列の最適デューティ比あるいは最適デューティ比に対応するコード情報があらかじめ記録されていることを特徴とする光記録媒体が提供される。また、本発明によれば、上記のいずれかに記載の記録方法に用いる光記録媒体であって、当該光記録媒体に、所定の記録パワーP1あるいは所定の記録パワーP1に対応するコード情報があらかじめ記録されていることを特徴とする光記録媒体が提供される。上記構成の採用により、光記録媒体と光記録ドライブの組み合わせによらず所望の記録線速度で最適な記録パルス列を決定し、高品質の信号を安定に記録、書換えすることができるようになる。

発明を実施するための最良の形態

0010

以下、本発明をさらに詳細に説明する。図1は本発明を適用した相変化光ディスク及び相変化型情報記録再生装置の実施形態における記録波のパルス波形の3T信号の例について模式的に示したものである。この実施形態は、相変化型光ディスクからなる相変化光記録媒体1をスピンドルモータからなる駆動手段2により回転駆動し、記録再生用ピックアップ3にて光源駆動手段としてのレーザー駆動回路4により半導体レーザーからなる光源を駆動して、該半導体レーザーから図示しない光学系を介して光記録媒体1に電磁波としてレーザ光を照射することにより該光記録媒体の記録層に相変化を生じさせ、光記録媒体1からの反射光を記録再生用ピックアップ3で受光して光記録媒体1に対する情報の記録再生を行うものである。

0011

記録パワー設定手段としての記録パワー設定回路5は記録制御系全体の制御を行う記録コントロ−ル部からなる記録制御手段6により制御されて記録再生ピックアップ3のテスト記録パワー及び、最適記録パワーを設定する。つまり、記録コントロール部6はテスト記録パワーの設定と最適記録パワーの設定を記録パワー設定回路5、レーザー駆動回路4及び再生記録用ピックアップ3を通して行う。レーザー駆動回路4は記録再生用ピックアップ3の半導体レーザーを記録パワー設定回路5により設定されたテスト記録パワー又は最適記録パワーで発光させる。

0012

記録パワー設定時には、レーザー駆動回路4は記録再生用ピックアップ3のレーザーを記録パワー設定回路5により設定された逐次変化するテスト記録パワーで発光するように駆動し、記録再生用ピックアップ3は光記録媒体1に対して記録パワーを逐次変化させながら未記録部分と記録部とからなるパターンをテスト記録してそのテスト記録した情報を再生する。記録信号振幅モニター手段としての記録信号振幅モニター回路7は記録再生用ピックアップ3からの再生信号より記録パワーPに対応した記録信号振幅(未記録部分からの信号のレベルと記録部からの信号のレベルの差)mをモニターし、演算手段としての信号振幅演算回路8は記録パワー設定回路で設定したテスト記録パワーPと記録信号振幅モニター回路7でモニターした記録信号振幅mより最適記録デューティ比を決定し、その最適記録デューティ比を記録パワー設定回路5に設定させる。

0013

また、本発明の実施形態は記録再生用ピックアップ3にて電磁波としてレーザー光を光記録媒体に照射することにより該光記録媒体の記録層に相変化を生じさせ、光記録媒体に対する情報の記録再生を行い、かつ、書き換えが可能である光記録再生装置であり、記録すべき信号を変調部で変調して記録再生用ピックアップにて光記録媒体に記録することにより情報の記録を行う記録手段を備えている。このピックアップを含む記録手段は、光記録媒体の記録層に対して、マークの幅として信号を記録するようにマークを記録する、いわゆるPWM記録方式での情報の記録を行う。記録手段は記録すべき信号を変調部にてクロックを用いて例えば書き換え型コンパクトディスク情報記録に適したEFM変調方式、あるいはその改良変調方式で変調する。

0014

一般に、相変化型情報記録媒体における1信号(2値信号の‘1’の部分)の記録は、相変化型情報記録媒体の記録層にアモルファス部(アモルファス相)を形成することによって行われる。相変化型情報記録媒体のアモルファス相の形成には、記録層の融点以上への昇温と、その後の十分な冷却速度が必要である。ここに、パルス部fpは相変化型情報記録媒体の記録層を融点以上に昇温させて記録マークの先頭部を形成させ、マルチパルス部mpは記録層を昇温させて記録マーク中間部を形成させ、パルス部opは記録層を冷却させて記録マークの後端部を形成させる。相変化型情報記録媒体の線速を可変すれば相変化型情報記録媒体に対する電磁波照射量が変化して記録層の融点以上への昇温とその後の冷却速度が変化することになり、相変化型情報記録媒体の線速の可変で記録層の融点以上への昇温とその後の冷却速度を適切に設定することが有効である。

0015

一方、相変化型情報記録媒体の記録層にPWM記録方式で情報の記録を行う場合には、記録マークのエッジ部に情報を持たせるので、記録層上の記録部と未記録部との境界が不明確になったり記録部が結晶化されて消去されたりすることを避けるため、記録層における記録を行いたい部分以外の部分に対しては熱を押さえなければならない。

0016

このように、記録層の記録すべき部分と常温に保つべき部分との昇温条件を明確に区別するためには、記録層で余剰な熱を発生させないこと、記録層の膜内での熱の伝導を低く抑えることが有効である。このようにすることにより、記録部と未記録部との境界が明確となり、ジッタが小さくて品質の良い記録信号を得ることができる。

0017

以下本発明を実施例により更に詳細に説明する。

0018

(実施例1)LDの波長が780nmであり、光学系の開口率が0.5である光記録再生装置を用いて、CD−RW(コンパクトディスク−リライタブル)を記録する方法において、同一のディスクを用いて2倍速、4倍速及び6倍速の記録線速度で最適記録パルス列を決定した。その際に、図2のような2、4、6倍速に対応するクロック周波数(8.6436MHz、17.2872MHz、25.9308MHz)を有する11T(Tはクロック周波数の逆数)長の記録パルス列を用いてテスト記録を行った。この記録パルス列において、記録パワーP1は各線速において16、18、20mW、記録パワーP2=P1/2であり、P3は全ての線速において0.6mWであり、また、連続的に繰り返した櫛状パルスと該櫛状パルスの合計時間と同じ11Tの時間連続して一定(=P2)の光強度とが交互に連なるものであった。、パルスのデューティ比T1/(T1+T2)を0.25、0.5、0.75、1.0とステップ状に変えながら光記録媒体にテスト記録を行い、記録後の信号振幅を測定したところ、図3のようになった。

0019

したがってこの光記録再生装置とCD−RWメディアの組み合わせにおいては、2倍速記録では最適記録パルス列のデューティは0.25、4倍速では0.25又は0.5、6倍速記録では0.5であることがわかった。4倍速記録では0.25及び0.5ともに使用可能であるが、デューティ比が大きいほうがT1が長く信号を記録するためのエネルギーが効率よく利用されるため、低パワーすなわち高感度での記録が可能であるので実使用上はデューティ0.5が最適である。

0020

(実施例2)LDの波長が780nmであり、光学系の開口率が0.5である光記録再生装置を用いて、CD−RW(コンパクトディスク−リライタブル)を記録する方法において、同一のディスクを用いて2倍速、4倍速及び6倍速の記録線速度で最適記録パルス列を決定した。その際に、図4のような2、4、6倍速に対応するクロック周波数(8.6436MHz、17.2872MHz、25.9308MHz)を有する11T(Tはクロック周波数の逆数)長の記録パルス列を用いてテスト記録を行った。この記録パルス列において、記録パワーP1は各線速において16、18、20mWであり、P3は全ての線速度において0.6mWであり、また、そのパルス形状は櫛状パルスであった。パルスのデューティ比T1/(T1+T2)を0.25、0.5、0.75、1.0とステップ状に変えながら光記録媒体にテスト記録を行い、記録後の信号DC電圧を測定したところ、図5のようになった。

0021

この記録後のDC電圧は相変化記録メディアのアモルファスレベルに相当し、DC電圧が十分下がっていれば良好なアモルファスマークが形成されていることを示す。したがってこの光記録再生装置とCD−RWメディアの組み合わせにおいては、2倍速記録では最適記録パルス列のデューティは0.25、4倍速では0.25又は0.5、6倍速記録では0.5であることがわかった。4倍速記録では0.25及び0.5ともに使用可能であるが、デューティ比が大きいほうがT1が長く信号を記録するためのエネルギーが効率よく利用されるため、低パワーすなわち高感度での記録が可能であるので実使用上はデューティ0.5が最適である。

0022

(実施例3)実施例1の光記録再生装置とCD−RWディスクを用いて、デューティ比0.3のパルスを用いて2、4、6倍速で所定の場所にP1を変えながらテスト記録し、記録後の信号振幅をモニターしたところ図6のような信号振幅が得られた。各線速度で最大信号振幅の80%以上の信号振幅が得られた16、18、19mWのP1を用いて、各線速度で0.05から0.75の連続的に変化するデューティ比で記録し、記録後の信号振幅を測定したところ、図7のようになった。この結果から2、4、6倍速記録における最適記録パルス列のデューティはそれぞれ0.3、0.4、0.5と決定した。

0023

(実施例4)記録パルス列のデューティ比に対応するコード情報をあらかじめ光記録媒体に記録するとともに、記録線速2,4,6倍速に対応するデューティ比がそれぞれ0.25、0.5、0.5であることをあらかじめ記録した光記録媒体を用いた。光記録再生装置で該情報を読み取り、該デューティ比で記録することにより、高品質の信号を安定に記録、書換えすることができた。

0024

(実施例5)テスト記録するための記録パワーP1をあらかじめ光記録媒体に記録するとともに、記録線速2,4,6倍速に対応する記録パワーP1がそれぞれ、17、19、20mWであることを記録した光記録媒体を用いた。実施例1と同様の光記録再生装置で該情報を読み取り、これらの情報に基づいてテスト記録し、最適デューティ比を決定することにより、高品質の信号を安定に記録、書換えすることができた。なお、あらかじめ記録した上記記録パワーP1の代わりにそのコード情報を記録しておいてもよい。

発明の効果

0025

請求項1の発明によれば、所望の記録線速度で光記録媒体に記録を行う方法において、テスト記録パワーとして、所定の記録パワーP1、P3を連続的に繰り返した櫛状パルスと該櫛状パルスの合計時間と同じ時間連続して一定(=P2)の光強度のものとが交互に連なるパルス列(P1>P2≧P3)からなり、パルスのデューティ比T1/(T1+T2)〔但し、1/(T1+T2)はクロック周波数〕を連続的あるいは階段状に変化させたものを用い、光記録媒体上の所定の位置にテスト記録を行い、テスト記録された信号を再生してその再生信号の振幅に基づいてパルスの最適デューティ比を決定し、該最適デューティ比のパルスを最適記録パワーとして記録を行うようにしたので、個々の光情報記録再生装置間で生じ易い記録信号振幅mと記録パワーPオフセットの影響を受けずに最適な記録パルスを設定することができ、特に量産されている光情報記録再生装置に対して実用上十分な精度で最適記録パルスを容易に設定することができる。

0026

請求項2の発明によれば、所望の記録線速度で光記録媒体に記録を行う方法において、テスト記録パワーとして、所定の記録パワーP1、P3を連続的に繰り返した櫛状パルス(P1>P3)からなり、パルスのデューティ比T1/(T1+T2)〔但し、1/(T1+T2)はクロック周波数〕を連続的あるいは階段状に変化させたものを用い、光記録媒体上の所定の位置にテスト記録を行い、テスト記録された信号を再生してその再生信号の電圧に基づいてパルスの最適デューティ比を決定し、 該最適デューティ比のパルスを最適記録パワーとして記録を行うようにしたので、上記と同様、個々の光情報記録再生装置間で生じ易い記録信号振幅mと記録パワーPオフセットの影響を受けずに最適な記録パルスを設定することができ、特に量産されている光情報記録再生装置に対して実用上十分な精度で最適記録パルスを容易に設定することができる。

0027

請求項3によれば、上記において、所望の記録線速度での所定の記録パワーP1を該記録線速度での最大信号振幅の80%以上としたので、最適な記録パルス列を更に高精度に設定することができ、光情報記録再生装置を低コストにできる。

0028

請求項4の発明によれば、上記において、パルスの最適デューティ比あるいは最適デューティ比に対応するコード情報をあらかじめ光記録媒体に記録しておき、該最適デューティ比あるいは最適デューティ比に対応するコード情報を読み取り、読み取った該最適デューティ比で記録を行うようにしたので、最適記録パルス列を求めるためのテストが不要になり、またテスト専用のトラックが不要になって無駄な領域を減らすことができる。

0029

請求項5の発明によれば、上記において、所定の記録パワーP1あるいは所定の記録パワーP1に対応するコード情報をあらかじめ光記録媒体に記録しておき、該所定の記録パワーP1あるいは所定の記録パワーP1に対応するコード情報を読み取り、読み取った該所定の記録パワーP1を用いてパルスの最適デューティ比を決定するようにしたので、光記録再生装置を簡略化し、また記録時の動作を高速化できる。

0030

請求項6の発明によれば、上記記載の記録方法に用いる光記録媒体であって、当該光記録媒体に、所定の記録パワーP1あるいは所定の記録パワーP1に対応するコード情報があらかじめ記録されていることとしたので、最適記録パルス列を求めるためのテストが不要になり、またテスト専用のトラックが不要になって無駄な領域を減らすことができる。

0031

請求項7の発明によれば、上記記録方法に用いる光記録媒体であって、当該光記録媒体に、当該光記録媒体の記録可能な各記録線速度における記録パルス列の最適デューティ比あるいは最適デューティ比に対応するコード情報があらかじめ記録されていることとしたので、光記録再生装置を簡略化し、また記録時の動作を高速化できる。

図面の簡単な説明

0032

図1請求項1、2に係る発明を適用した一実施形態を示すブロック図である。
図2請求項1に係る発明に用いたテスト記録波形例を示す図である。
図3請求項1に係る発明を適用した信号振幅を示す図である。
図4請求項2に係る発明に用いたテスト記録波形例を示す図である。
図5請求項2に係る発明を適用した信号電圧を示す図である。
図6請求項3に係る発明を適用した信号電圧を示す図である。
図7請求項3に係る発明を適用した信号電圧を示す図である。

--

0033

1相変化型光ディスク(光記録媒体)
2スピンドルモータ(駆動手段)
3記録再生用ピックアップ
4レーザー駆動回路(光源駆動手段)
5記録パワー設定回路(記録パワー設定手段)
6 記録コントロール部(記録制御手段)
7記録信号振幅(電圧)モニター回路(記録信号振幅(電圧)モニター手段)
8信号振幅(電圧)演算回路(演算手段)

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