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技術 深層水を含有する加工食品

出願人 富山県五洲薬品株式会社株式会社トンボ飲料
発明者 諸橋正昭関太輔藤井良三藤井侃荒井哲也関谷幸治
出願日 2000年7月26日 (20年6ヶ月経過) 出願番号 2000-225367
公開日 2001年4月10日 (19年10ヶ月経過) 公開番号 2001-095531
状態 未査定
技術分野 飼料または食品用豆類 魚肉練製品 食品の着色及び栄養改善
主要キーワード 蜃気楼 加工水産物 雪解け水 大陸棚 ブロック線 ロールカッター 漬装置 水温変化
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年4月10日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (2)

課題

富山湾の深層水日本海固有冷水)を用いた加工食品を提供することにある。

解決手段

富山湾の深層水(日本海固有冷水)を含有するか、濃縮処理した富山湾の海洋深層水濃縮日本海固有冷水)を含有し、或いは脱塩処理した富山湾の海洋深層水(脱塩日本海固有冷水)を含有している。

概要

背景

海洋深層水は、元来生体保持に必要な無機栄養塩類に富み、有機物細菌類が少なく清浄性があって、年間を通じて低温で安定していることから高知県等で研究が進められてきた。しかし高知県の研究は、立地上、外洋に面した地域の海洋深層水について研究したものであって、日本海側の、特に特異な立地条件下にある富山湾の海洋深層水(以下、日本海固有冷水と称する)については、深層水性状も異なる可能性があったにもかかわらず、十分な検討がなされず、海洋深層水全般を対象としたものである。

概要

富山湾の深層水(日本海固有冷水)を用いた加工食品を提供することにある。

富山湾の深層水(日本海固有冷水)を含有するか、濃縮処理した富山湾の海洋深層水(濃縮日本海固有冷水)を含有し、或いは脱塩処理した富山湾の海洋深層水(脱塩日本海固有冷水)を含有している。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
4件
牽制数
9件

この技術が所属する分野

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請求項1

富山湾の海洋深層水日本海固有冷水)を含有していることを特徴とする加工食品

請求項2

濃縮処理した富山湾の海洋深層水(濃縮日本海固有冷水)を含有していることを特徴とする加工食品。

請求項3

脱塩処理した富山湾の海洋深層水(脱塩日本海固有冷水)を含有していることを特徴とする加工食品。

技術分野

0001

この発明は、富山湾の海洋深層水日本海固有冷水)を用いた加工食品に関するものである。

背景技術

0002

海洋深層水は、元来生体保持に必要な無機栄養塩類に富み、有機物細菌類が少なく清浄性があって、年間を通じて低温で安定していることから高知県等で研究が進められてきた。しかし高知県の研究は、立地上、外洋に面した地域の海洋深層水について研究したものであって、日本海側の、特に特異な立地条件下にある富山湾の海洋深層水(以下、日本海固有冷水と称する)については、深層水性状も異なる可能性があったにもかかわらず、十分な検討がなされず、海洋深層水全般を対象としたものである。

発明が解決しようとする課題

0003

発明者は、日本海固有冷水の性状について鋭意検討を進めてきたところ、高知県の外洋深層水とは若干異なる特徴と、いくつかの長所を見出したものである。その相違は、富山湾は日本海最大の外洋性内湾で、その広さは2120km2もあり、しかも湾の中央付近では水深が1000m以上にも達し、3000m級の山々から1年を通じて雪解け水が流れ込み、が深い上、急勾配であり、大陸棚発達が乏しく、海底には「おぼれ谷」と呼ばれる海谷がいくつも存在し、深海蛍イカ白エビバイ等の生息地として有名であり、且つ海水温の影響による蜃気楼を発生するという特異な特徴がある。

0004

また富山湾は、河川水等の陸水の影響を受けた塩分の低い沿岸表層水と、その下層における200〜300mの厚みを持つ対暖流系水と、300m以深さの日本海固有冷水とで構成され、日本海固有冷水が富山湾の容積の約65%を占めている。こうした特徴を持つ日本海固有冷水の性状として、年間を通じて2℃以下の低温で水温変化もほとんどなく、塩分(34.0〜34.1psu)も安定していること(低温安定性)、表層の海水と比較して栄養塩類が著しく豊富に含まれていること(冨栄養)、有機物や細菌類が非常に少ないこと(清浄性)が挙げられる。

0005

本発明者等は、海洋深層水、特に日本海固有冷水を用いた加工食品の製造例がこれまでないことに注目し、加工食品への利用を研究し、付加価値の高い加工食品を発明するに至ったものである。

0006

以下、データに基づき、日本海固有冷水の特長を述べる。日本海固有冷水の性状と、高知県室戸岬採水した海洋深層水の性状とを比較した結果、表1及び表2の通りであった。

0007

(1)日本海固有冷水は高知県室戸岬の太平洋深層水と比べて、溶存酸素量が多く、日本海固有冷水は深層水としての年齢が若いことを示している。
(2)それぞれの深層水を表層水と比較すると、日本海固有冷水の方が、リン酸態リン硝酸態窒素などの無機栄養塩類が多く、且つ一般生菌数が少なく、日本海固有冷水の水温が2℃以下で、高知県深層水の水温9℃に比べて7℃も低かった。
(3)日本海固有冷水の生菌数、及び真菌数は、表3の如く表層水よりかなり少なかった。

0008

課題を解決するための手段

0009

発明者らは、以上のような優れた特長を持つ日本海固有冷水の加工食品への利用を研究し、本発明に至ったもので、請求項1として、日本海固有冷水を食品類に適宜添加したものである。請求項2として、日本海固有冷水の濃縮処理により得た濃縮日本海固有冷水を食品類に適宜添加したものである。請求項3として、日本海固有冷水を逆浸透膜に通して脱塩処理し、塩分の塩化ナトリウム等を除いた脱塩日本海固有冷水を食品類に適宜添加したものである。

0010

本発明による加工食品とは、食品類の加工に日本海固有冷水、濃縮日本海固有冷水、脱塩日本海固有冷水、或いは脱塩日本海固有冷水より得られるミネラル分を用いるものを言い、加工食品として、例えば肉製品加工水産物加工野菜干物等が考えられる。従来の塩にかわり日本海固有冷水や濃縮日本海固有冷水を用い、或いは従来のミネラル分にかわり脱塩日本海固有冷水を用いることで、付加価値を高めた加工食品を製造することができる。

発明を実施するための最良の形態

0011

本発明による加工食品の第一実施形態を説明すれば、日本海固有冷水を食品類に適宜添加したものであり、日本海固有冷水はそのまま添加することも、或いは希釈して添加することも可能であり、それにより無機栄養塩類に富み、清浄性のある加工食品を提供することができる。

0012

第二実施形態を説明すれば、日本海固有冷水を濃縮処理して得た濃縮日本海固有冷水を食品類に適宜添加しているもので、濃縮日本海固有冷水とは、日本海固有冷水から水分を飛ばし、或いは脱水して濃縮したものを言い、水分を完全に飛ばしたり脱水して粉状に濃縮したものも含まれ、そのまま添加することも可能であるが、前もって自由な濃度に希釈して添加することが望ましく、それにより無機栄養塩類に富み、清浄性のある加工食品の塩分を、微量の加減で調整し得る。

0013

第三実施形態を説明すれば、日本海固有冷水を脱塩処理して得た脱塩日本海固有冷水を食品類に適宜添加しているもので、脱塩日本海固有冷水は、日本海固有冷水から塩分を取り除いたもので、液状、又は粉状を成しており、この脱塩日本海固有冷水を用いることにより塩分による人体への刺激を少なくし、体質にやさしい加工食品を提供することができる。それゆえ、体質の弱い人も食することができる。

0014

(1)日本海固有冷水の脱塩処理には、分離膜により過剰成分を分離する方法を検討した。即ち、市販されている4種類の分離膜を用いて日本海固有冷水を脱塩処理し、そこから得た脱塩日本海固有冷水の成分分析を行うことにより適切な分離膜の選定をした。
(2)4種類の分離膜を用いて脱塩処理した脱塩日本海固有冷水の夫々について塩分濃度ナトリウムイオン塩化物イオンとの合計)を測定した結果、脱塩前の深層水原水では2.8%であるのに対し、4種類の分離膜による脱塩日本海固有冷水では0.3%、0.5%、1.1%、1.6%と、いずれも減少した。加工食品の製造には、甘味料酸味料等を加えるので、塩分濃度の最も低い0.3%処理液を得る分離膜が適していると考えられる。

0015

深層水及び膜透過水成分値は表4の通りである。

0016

深層水の逆浸透処理における透過率は表5の通りである。

0017

深層水の逆浸透処理における膜透過流束は表6の通りである。

0018

本発明による日本海固有冷水を含有する請求項1及び請求項2の加工食品の処方例を挙げる。
実施例1(木綿豆腐
(a)蛋白質含有の高い大豆精選し、これを水に浸漬して充分に膨潤させ、吸水前の重量の2.2〜2.3倍程度にする。
(b)吸水を磨砕し、「ごおじる」とする。
(c)これに水を加え、100℃で5分程度加熱する。
(d)「ごおじる」は熱いうちに濾過し、「豆乳」と「おから」に分ける。
(e)豆乳濃度は、大豆1Kgに対し9〜10リットル固形物5〜6%、蛋白質含有量2.5〜3%程度にする。
(f)大豆に対して2〜4%の日本海固有冷水を少量の水に懸濁して、70〜75℃の豆乳にゆるやかに撹拌しながら添加して凝固を行わせる。
(g)凝固物型箱に入れ、軽く押圧して、「ゆ」を圧出させる。
(h)型箱より取出して水晒しする。

0019

実施例2(カニ風味かまぼこ)
(a)約50×40×5cmの冷凍すりみを一晩おいて包丁切れる程度まで自然解凍する。
(b)自然解凍したすりみをサイレクトカッターにかけ、カッターナイフですりみを砕くと同時に擂漬装置練り上げ、練り上げ途中に、2〜3%の日本海固有冷水を加え、塩溶性タンパク質溶出させ、更にデンプン砂糖、みりんグルタミン酸ソーダ等の調味料を加え、約30分程度擂漬する。
(c)練り上げた原料押出し機に移し、厚さ1mmの帯状押出し成形する。
(d)ガスバーナーの炎であぶった後、蒸気によって38〜39℃で2〜3分間加熱し、「足(弾力のある歯切れのよい食感)」、又は「すわり」を出す。
(e)スチールベルトの上でさまし、ロールカッターで切断しない程度に細い切れ目を1mm幅ごとに入れる。
(f)ガイドの付いたローラーの上を通し、それにより丸まめ、長紐状のカニかまぼこを形づくる
(g)製品包むフイルムに、水で溶いた着色料をローラーで転写し、そのフイルムの上にかまぼこを載せ、フイルムで包み、フイルムを熱圧着する。
(h)蒸気によって85〜90℃で、約30分間殺菌する。

0020

日本海固有冷水の用い方は、実施例に限定されるものではなく、例えば脱塩日本海固有冷水を濃縮処理し、その濃縮脱塩日本海固有冷水に食品類を直接浸したり、濃縮脱塩日本海固有冷水を食品類にふりかけ、或いは濃縮脱塩日本海固有冷水で食品類を直接煮炊きし、食品類に濃縮脱塩日本海固有冷水を含有させることも可能である。

0021

日本海固有冷水を脱塩処理する場合、体液に近い成分のみを残すことが望ましく、また加工食品の殺菌手段として、例えば高温蒸気による滅菌赤外線放射線による滅菌等を用いる。尚、日本海固有冷水の用い方は、添加、浸漬、煮炊きに限定されるものではなく、日本海固有冷水で処理した食品類を乾燥して提供することも可能であるし、加工食品は、前記の処方例に限定されるものでもない。

発明の効果

0022

本発明の加工食品は上記のとおりであるから、次に記載する効果を奏する。請求項1の加工食品は、日本海固有冷水を用いているので、無機栄養塩類に富み、清浄性のある高付加価値の加工食品を提供し得る。しかも他種類のミネラルを含有しているので、その分のミネラルの添加を省略し得る。請求項2の加工食品は、濃縮日本海固有冷水を用いているので、濃縮日本海固有冷水の微量な加減により、塩分濃度を自由に調整し得る。請求項3の加工食品は、脱塩日本海固有冷水を含有しているので、少なくとも塩分過敏症の加工食品として期待される。しかも脱塩日本海固有冷水の添加を多くし、脱塩日本海固有冷水に含有している多種類のミネラル分を増加し得るので、栄養バランスも向上する。

図面の簡単な説明

0023

図1本発明の加工食品に含有する深層水の脱塩処理例を示す概略ブロック線図である。

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