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技術 石詰めカゴ、石詰めカゴを用いた施工方法及びカゴ製作方法

出願人 株式会社ふじしげ
発明者 久保一也
出願日 1999年9月8日 (20年2ヶ月経過) 出願番号 1999-254093
公開日 2001年3月21日 (18年8ヶ月経過) 公開番号 2001-073339
状態 未査定
技術分野 護岸 根切り,山留め,盛土,斜面の安定 護岸
主要キーワード 詰め込み状態 詰め込み用 補強鉄 シャコ万力 境界辺 格子網 コイル状線材 加工石
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年3月21日)のものです。
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図面 (20)

課題

石詰めカゴを用いた施工工事作業効率を大幅に向上させる。

解決手段

面形成工程では、施工現場において、施工箇所1を掘削して法面2を形成する。石詰め工程では、予め作業所にて、金属製の網からできた空のカゴ3に複数の石を詰め込み、最後にフタ用の上面網3aを取り付けて石詰めカゴ4を製作する。なお、工程ととは、いずれを先に実施してもよい。次に、運搬工程では、完成した石詰めカゴをトラック5などに積載して施工現場まで運搬する。最後に、設置工程では、建設機械6などを用いて、運搬された石詰めカゴ4を吊り用具7などを介して吊り上げ、施工現場の法面2に順次設置し、法面全体の土砂の流れを防止するように石詰めカゴ4を敷き詰める。

概要

背景

概要

石詰めカゴを用いた施工工事作業効率を大幅に向上させる。

面形成工程では、施工現場において、施工箇所1を掘削して法面2を形成する。石詰め工程では、予め作業所にて、金属製の網からできた空のカゴ3に複数の石を詰め込み、最後にフタ用の上面網3aを取り付けて石詰めカゴ4を製作する。なお、工程ととは、いずれを先に実施してもよい。次に、運搬工程では、完成した石詰めカゴをトラック5などに積載して施工現場まで運搬する。最後に、設置工程では、建設機械6などを用いて、運搬された石詰めカゴ4を吊り用具7などを介して吊り上げ、施工現場の法面2に順次設置し、法面全体の土砂の流れを防止するように石詰めカゴ4を敷き詰める。

目的

本発明は、上記事実に鑑みなされたもので、石詰めカゴを用いた施工工事の作業効率を大幅に向上させると共に、カゴの石詰め状態の品質を高めてより均一化することを可能にする施工方法、その施工方法で用いられる石詰めカゴ並びにその製作方法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
2件

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請求項1

土砂の流れを抑制するため施工箇所に石を設置する施工方法であって、予め作業所にて、金属製の網からできたカゴに複数の石を詰め込む石詰め工程と、前記石詰め工程で用意された石詰めカゴ施工現場まで運搬する運搬工程と、前記施工現場に運搬された前記石詰めカゴを前記施工箇所に適宜設置する設置工程と、を有する施工方法。

請求項2

少なくとも1つの補強線材が、前記カゴの底面と底面以外の面とを結ぶようにカゴ内部に形成されている、請求項1に記載の施工方法。

請求項3

前記補強線材は、その両端部が対向する側面上部の線材に夫々連結され、該補強線材中央付近頂点で前記底面の少なくとも1つの線材の下をくぐるように略V字形状に張られている、請求項2に記載の施工方法。

請求項4

前記カゴは、金属製の線材を格子状に連結してできた網から構成されている、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の施工方法。

請求項5

前記カゴは、該カゴの面をなす菱形金網と、該カゴの面の境界辺をなす金属製のフレーム枠と、から構成される、請求項1に記載の施工方法。

請求項6

前記カゴの底面では、補強フレームが前記フレーム枠に連結されており、前記石詰め工程では、該補強フレーム及び前記フレーム枠の少なくともいずれかに石の両端部が架かるように前記底面近傍に石を詰める、請求項5に記載の施工方法。

請求項7

前記カゴは、略直方体に形成されている、請求項1乃至請求項6に記載の施工方法。

請求項8

前記石詰め工程は、上面が開放された前記カゴの側面の外周囲を外箱により覆い、次いでカゴ内部に石を詰め込み、石詰め終了後に該外箱を開放して前記上面に網を装着する、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の施工方法。

請求項9

前記外箱は、底板と、該底板に枢動可能に取り付けられた複数の側板とを有し、該複数の側板は、前記底板に対し略直角に立った状態に固定可能である、請求項8に記載の施工方法。

請求項10

前記外箱で覆われたカゴの内部全体に機械で石を入れる、請求項8又は請求項9に記載の施工方法。

請求項11

前記石詰め工程は、上面が開放された前記カゴの内部に、上面乃至底面が開いた内箱を設置し、該内箱の外部及び内部に石を詰めた後で該内箱を取り外す工程を含む、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の施工方法。

請求項12

前記内箱の内部に機械で石を入れる、請求項11に記載の施工方法。

請求項13

前記石詰め工程は、前記内箱の外部即ち前記カゴの内壁近傍には、自然石若しくは角を取った自然石風の加工石を詰め、前記内箱の内部には通常の割石を詰める、請求項11又は請求項12に記載の施工方法。

請求項14

前記石詰め工程は、石が入った状態で前記カゴを振動させる振動工程を更に含む、請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の施工方法。

請求項15

前記設置工程では、ほぼ等しい長さの複数のワイヤが取り付けられた剛性のフレーム枠を用意し、前記ワイヤの他端部を、夫々対応する前記石詰めカゴの上面の各位置に取り付け、前記フレーム枠を重心がずれないように建設機械に連結し、該建設機械の駆動制御によって前記石詰めカゴを所望の位置まで移動させることを特徴とする、請求項1乃至請求項14に記載の施工方法。

請求項16

前記石詰めカゴの内部に魚道が形成されている、請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の施工方法。

請求項17

前記施工現場が河川であり、前記設置工程では、前記石詰めカゴを川底に敷き詰め、その上に川岸の法面に沿って石詰めカゴを順次積み上げる、請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の施工方法。

請求項18

前記施工現場が河川であり、前記設置工程では、前記石詰めカゴを河川の砂の流れを止めるように積み上げて砂防ダムを形成すると共に、貯まった水をダム下流に緩やかに流すための傾斜した魚道用通路を設ける、請求項1乃至請求項17のいずれか1項に記載の施工方法。

請求項19

前記石詰め工程は、前記カゴに詰め込まれる石の表面に地衣類植え付ける工程、石と石との間に自然に若しくは人為的に草木の種子が蒔かれるための粘着土を入れる工程、及び前記カゴ内部の上面付近フラワーボックスを設ける工程のうち少なくともいずれか1つを更に有することを特徴とする、請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の施工方法。

請求項20

前記カゴの金属材料は、鉄に亜鉛メッキを施したものか、又は、より好ましくはステンレス製の材料である、請求項1乃至請求項19のいずれか1項に記載の施工方法。

請求項21

格子状に連結された金属製の線材からなる網を略直方体に形成するカゴ製作工程と、前記直方体の内部に、その底面と底面以外の面とを結ぶように張っている少なくとも1つの補強線材を設ける補強工程と、を含むカゴ製作方法

請求項22

前記カゴ製作工程は、矩形状の平坦な第1の網であって、その中央領域では複数の金属製の線材が第1の方向のみに沿って略平行に延び、該第1の方向に延長された該中央領域の両側には端領域が夫々対称的に形成され、該端領域では該第1の方向に延びる複数の線材に更に第2の方向に延びる複数の線材が格子状に連結されている、前記第1の網と、矩形状の平坦な第2の網であって、前記第1の網の中央領域とほぼ同一形状及び同一サイズに形成されたその中央領域では複数の金属製の線材が第2の方向のみに沿って略平行に延び、該第2の方向に延長された該中央領域の両側には端領域が夫々対称的に形成され、該端領域では該第2の方向に延びる複数の線材に更に第1の方向に延びる複数の線材が格子状に連結されている、前記第2の網と、を用意し、前記第1及び第2の網の各々の端領域を、各々の中央領域に対して同じ側に略直角に折り曲げ、前記第1及び第2の網の中央領域を重ね合わせて、前記第1及び第2の方向に交わる線材の格子を底面として形成し、第1及び第2の網の端領域の辺を夫々連結することによって、上面が開放された略直方体のカゴを形成する、請求項21に記載のカゴ製作方法。

請求項23

前記補強工程は、前記少なくとも1つの補強線材を、その頂点付近が前記底面の少なくとも1つの線材の下をくぐるようにV字形状に張り、その両端部を対向する側面上部の線材に夫々連結する、請求項22に記載のカゴ製作方法。

請求項24

前記カゴ製作工程により製作された上面が開放された前記カゴの側面の外周囲を外箱により覆い、カゴ内部に、上面及び底面が開いた内箱を設置し、前記内箱の外部に、該内箱を設置する前及び又は後で石を敷き詰め、前記内箱の内部に機械及び又は人手で石を入れ、前記内箱を取り外し、矩形の上面網を、前記カゴの開放された上面に装着する、石詰め工程を更に含む、請求項22又は請求項23に記載のカゴ製作方法。

請求項25

前記石詰め工程は、前記カゴを振動台の上に載置し、該カゴに石を詰める間、及び又は、石を詰め終わった後で、前記振動台を振動させる振動工程を更に含む、請求項24に記載のカゴ製作方法。

請求項26

金属製の網からできたカゴの内部に、石が詰め込まれてなる、石詰めカゴであって、前記カゴの内部で、少なくとも1つの補強線材が、カゴの底面と底面以外の面とを結ぶように張っている、石詰めカゴ。

請求項27

金属製の線材を格子状に連結してできた網から構成されている、請求項26に記載の石詰めカゴ。

請求項28

前記石詰めカゴは、縦幅が約1.2m以内、横幅が約2.0m以内、高さが約50cm以内の略直方体であり、前記少なくとも1つの補強線材は、その両端部が対向する側面上部の線材に夫々連結され、該補強線材中央付近の頂点で前記底面の少なくとも1つの線材の下をくぐるように略V字形状に張られている、請求項26又は請求項27に記載の石詰めカゴ。

請求項29

前記石詰めカゴは、横幅が約2.0mを越える長さであり、2つ以上の前記補強線材が、互いに略平行に横幅方向に並んで形成されている、請求項26又は請求項27に記載の石詰めカゴ。

請求項30

菱形金網からできたカゴの内部に、石が詰め込まれてなる、石詰めカゴであって、前記カゴを構成する複数の網面の境界辺には、金属製のフレーム枠が設けられている、石詰めカゴ。

請求項31

前記カゴの底面には、少なくとも1つの補強フレームが更に設けられており、前記底面近傍には、前記フレーム枠及び該補強フレームの少なくともいずれかに石の両端部が架かるように石が敷き詰められている、請求項30に記載の石詰めカゴ。

請求項32

前記石詰めカゴは、カゴ内部に魚道用通路が形成されている、請求項26乃至請求項31のいずれか1項に記載の石詰めカゴ。

請求項33

前記石詰めカゴは、水を浄化するために適した石若しくは材料が詰められている、請求項26乃至請求項32のいずれか1項に記載の石詰めカゴ。

請求項34

前記石詰めカゴは、地衣類を植え付けられた石、石と石との間に挿入された泥土、及びカゴ内部の上面付近に設けられたフラワーボックスの少なくともいずれかを有する、請求項26乃至請求項31のいずれか1項に記載の石詰めカゴ。

請求項35

前記石詰めカゴは、ほぼ均等なサイズの石が詰められている、請求項26乃至請求項34のいずれか1項に記載の石詰めカゴ。

請求項36

前記石詰めカゴは、網面の近傍には自然石若しくは角を取った自然石風の加工石が詰められ、より内部には通常の割石が詰められている、請求項26乃至請求項35のいずれか1項に記載の石詰めカゴ。

請求項37

前記石詰めカゴは、底面から側面にかけて線材の接合部の無い連続的な網から形成される、請求項26乃至請求項36のいずれか1項に記載の石詰めカゴ。

請求項38

前記石詰めカゴは、略円筒体である、請求項26乃至請求項37のいずれか1項に記載の石詰めカゴ。

請求項39

前記石詰めカゴの金属材料は、鉄に亜鉛メッキを施したものか、又は、より好ましくはステンレス製の材料である、請求項26乃至請求項38のいずれか1項に記載の石詰めカゴ。

技術分野

0001

本発明は、例えば、河川ダム遊水池海岸等の護岸若しくは護床山肌土砂崩れ防止、及び、宅地造成など、一般に土砂の流れを抑制するために利用され得る石詰めカゴ、該石詰めカゴを用いた施工方法並びにカゴ製作方法に関する。

0002

以前には、護岸や護床のための法面保護工事ではコンクリートが主流となっていた。しかし、近年において、自然保護が様々な方面から提唱されるようになり、環境修復材料として石が注目されている。このような石を用いた護岸工事などでは、石が詰め込まれたカゴを施工箇所に設置する工法が一般的である。この工法は、例えば図20に示す手順に従って次のように行われる。

0003

図20に示すように、まず、護岸の対象となる施工現場の斜面を発削して平坦な法面を形成する(工程(I))。次に、輸送トラック等で、カゴの組立部品及び詰め込み用割石を施工現場まで運搬する(工程(II))。次に、施工現場でカゴを組み立て、組み立てた空のカゴを法面に設置する(工程(III))。このとき、組み立てたカゴの上面は開口されている。次に、運搬してきた割石を設置されたカゴに入れ、石を満杯に詰め込んだ後、カゴの開口に網面の蓋を取り付ける(工程(IV))。この割石の詰め込みは、人手重機械等で行われる。このようにして法面最下段に配列された石詰めカゴの上段に更に、他のカゴを法面に接するように配置し、工程(III)及び(IV)を繰り返して法面全体に石詰めカゴを設置する(工程(V))。必要に応じて、設置された石詰めカゴに植生シート張り付けることも行われる。

0004

以上のように石詰めカゴで法面を保護するため、法面から流れ出てきた水が自然石の隙間を通って自然に流れる。これによってコンクリート等で法面を保護する場合と比べて、過剰な水圧がかかることが無いため、ブロックが水圧で決壊されなくなるという利点がある。更に、自然石の隙間に植物や昆虫類が生育したり、動物を作ったりするので、自然環境保護の見地からも極めて優れた工法といえる。

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上記従来の施工方法では、施工現場でカゴを組み立て、それを配置した後で、カゴの中に石を逐一詰めていくため、多大な労力及び時間を要し、作業効率が悪いという問題がある。また、カゴの石詰め状態が設置箇所毎に不均一になり易く、これによって法面の保護強度景観等に問題が生じるおそれがある。更に、より上段のカゴでは、より上部に石を運ばなければならない上に足場が悪くなるので、石詰め作業が更に困難となり、上記欠点は更に増長される。

0006

本発明は、上記事実に鑑みなされたもので、石詰めカゴを用いた施工工事の作業効率を大幅に向上させると共に、カゴの石詰め状態の品質を高めてより均一化することを可能にする施工方法、その施工方法で用いられる石詰めカゴ並びにその製作方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するため、本発明は、土砂の流れを抑制するため施工箇所に石を設置する施工方法であって、予め作業所にて、金属製の網からできたカゴに複数の石を詰め込む石詰め工程と、前記石詰め工程で用意された石詰めカゴを施工現場まで運搬する運搬工程と、前記施工現場に運搬された前記石詰めカゴを前記施工箇所に適宜設置する設置工程と、を有する。

0008

本発明は、自然に形成された土砂の流れ場所か、掘削により形成された人工的な法面かを問わず適用される。ここで、本発明が適用される施工箇所とは、例えば、崖、山肌、道路端、河川(川岸川底を含む)、海(海岸、海底含む)など、土砂の流れるところ全てを含む。

0009

本発明の施工方法では、作業所にて、金属製の網からできたカゴに複数の石を詰め込み、予め石詰めカゴを製作しておく。次に、この石詰めカゴを施工現場まで運搬し、運搬された石詰めカゴを施工箇所に適宜設置する。これによって、現場環境が様々に変動する施工現場で石を詰め込む従来工法よりも、石詰めの作業効率を格段に向上させることができる。

0010

本発明のカゴ製作方法は、格子状に連結された金属製の線材からなる網を略直方体に形成するカゴ製作工程と、前記直方体の内部に、その底面と底面以外の面とを結ぶように張っている少なくとも1つの補強線材を設ける補強工程と、を含んで構成したものである。

0011

本発明のカゴ製作方法によって製作されたカゴに石を詰めた場合、強度の高い格子状の網を用いていると共に、補強線材がカゴの底面を他の面から支持するため、石の重さによる底面の変形が効果的に防止される。従って、このカゴを上記施工方法に使用した場合、運搬工程及び設置工程で、石詰めカゴが歪まないため、迅速且つ的確に施工箇所に石詰めカゴを効率良く設置することができる。

0012

本発明の第1の態様に係る石詰めカゴは、金属製の網からできたカゴの内部に、石が詰め込まれてなる石詰めカゴであって、前記カゴの内部で、少なくとも1つの補強線材が、カゴの底面と底面以外の面とを結ぶように張っていることを特徴とする。

0013

この石詰めカゴを上記施工方法に使用した場合、運搬工程及び設置工程で、石詰めカゴが歪まないため、迅速且つ的確に施工箇所に石詰めカゴを効率良く設置することができる。

0014

本発明の第2の態様の石詰めカゴは、菱形金網からできたカゴの内部に、石が詰め込まれてなる石詰めカゴであって、前記カゴを構成する複数の網面の境界辺には、金属製のフレーム枠が設けられていることを特徴とする。

0015

第2の態様の石詰めカゴでは、菱形金網に、金属フレーム枠を設けたので、石詰めカゴの強度を大幅に向上させることができる。好ましくは、カゴの底面には、少なくとも1つの補強フレームが更に設けられており、前記底面近傍には、前記フレーム枠及び該補強フレームの少なくともいずれかに石の両端部が架かるように石が敷き詰められているのがよい。これによって石の重さによる底面の変形を効果的に防止することができ、第2の態様の石詰めカゴを上記施工方法に使用した場合、第1の態様の石詰めカゴと同様の効果を奏することができる。

0016

本発明の施工方法、カゴ製作方法並びに石詰めカゴの他の好ましい態様は、以下の説明を参照しつつ請求の範囲を参酌することによって明らかとなろう。

発明を実施するための最良の形態

0017

以下、添付図面を参照して本発明の各実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
(施工方法)図1には、本発明の第1実施形態に係る石詰めカゴを用いた施工方法が示されている。

0018

先ず、法面形成工程では、施工現場において、施工箇所1を掘削して法面2を形成する。石詰め工程では、予め作業所にて、金属製の網からできた空のカゴ3に複数の石を詰め込み、最後にフタ用の上面網3aを取り付けて石詰めカゴ4を製作する。なお、工程ととは、いずれを先に実施してもよい。次に、運搬工程では、完成した石詰めカゴをトラック5などに積載して施工現場まで運搬する。最後に、設置工程では、建設機械6などを用いて、運搬された石詰めカゴ4を吊り用具7などを介して吊り上げ、施工現場の法面2に順次設置し、法面全体の土砂の流れを防止するように石詰めカゴ4を敷き詰める。ここで、隣接する石詰めカゴ同士を錆止めされた針金等で互いに連結するのが好ましい。

0019

本工法によれば、一定の環境下にある作業所にて石詰めカゴを製作するので、現場環境がまちまちの施工現場で石を詰め込む従来工法よりも、石詰めの作業効率を格段に向上させることができる。その結果、石詰め状態をより均一にして石詰めカゴの品質を向上することが可能になる。更に、施工現場では、建設機械などで順次、運搬された石詰めカゴを配置するだけでよいため、足場の悪さに影響されず、きわめて効率的に且つ短期間に護岸工事を行うことができる。このように本発明では、個々の石詰めカゴのみならず、それらの配置状態均一性をも高めることができるので、法面の保護強度や景観等を向上させることも可能となる。

0020

また、予め作業所等に多数の石詰めカゴ4を用意しておけば、緊急の土砂崩れ防止に、迅速に対応することができる。なお、本発明では、このような場合などを含めて、法面形成工程を省略する場合もあり得る。
(カゴの製作方法1)次に、図1に示す施工方法を実現させる上で好ましいカゴ3の構成部品及びその製作方法を図2乃至図5を参照して説明する。なお、本実施形態では、カゴ3が上面網、側面網及び底面網からなる略直方体の例を示す。

0021

図2には、カゴ3の上面網3aが示されている。この上面網3aは、縦横に延びる鉄製の線材(例えば、径約4mm)を図示のように格子状に連結してできた網を全体として直方形に形成したものである。格子の交差部分は、例えばスポット溶接などで連結され、溶接後に上面網全体を亜鉛プールに浸漬することにより線表面全体に錆止め用の亜鉛メッキを施している。このように線材を格子状に連結することで網の強度を向上させることができる。

0022

図3には、カゴ3の底面及び一組の側面を形成するための矩形状で平坦な第1の網体3bと、カゴ3の底面及び他組の側面を形成するための矩形状で平坦な第2の網体3cと、が示されている。第1の網体3bは、底面領域8と、第1の方向(図面の例では縦方向)に沿って、その両端部から略対称的に延長形成された側面領域8a及び8bと、を有する。底面領域8では、鉄線(例えば、径約6mm)が第1の方向のみに沿って略平行に延び、側面領域では、この第1の方向に延びる鉄線に更に該方向に対して略直角方向(図面の例では、横方向)に延びる鉄線が格子状に交わって連結されている。

0023

第2の網体3cは、底面領域9と、第2の方向(図面では横方向)に沿って、その両端部から略対称的に延長形成された側面領域9a及び9bと、を有する。底面領域9では、鉄線(例えば、径約6mm)が第2の方向のみに沿って略平行に延び、側面領域では、この第2の方向に延びる鉄線に更に該方向に対して略直角方向(図面の例では、縦の第1方向)に延びる鉄線が格子状に交わって連結されている。

0024

なお、第1及び第2の網体は、両方とも、側面領域の鉄線格子の交差部分は、上面網と同様にスポット溶接され、その後、網全体が錆止め用に亜鉛メッキされる。また、第1及び第2の網体は、補強のため、側面同士を連結するところの縁部の格子間隔(8c、8d、9c、9d)及び第1の網体3bの中央格子間隔8eを狭くしている。

0025

次に、上記構成部品から本実施形態に係るカゴを製作する手順を説明する。図4に示すように、第1及び第2の網体3b、3cにおいて、側面領域(8a、8b、9a、9b)は、底面領域(8,9)に対して、その境界付近図3に示す破線部分)から夫々同じ側に略直角となるように各々折り曲げられる。次に、第1及び第2の網体3b、3cの底面領域(8,9)を夫々重ね合わせることによって、底面に格子を形成し、隣接する側面領域の縁部を一緒にして、各々ばん線で縛るか、或いは、コイル状鉄線を辺に沿って巻き付けることによって、第1及び第2の網体3b、3cを互いに連結する。このようにして上面が開放された略直方体のカゴ3dが形成される。

0026

また、図10に示すように、カゴ3dには、補強鉄線10(例えば径6mm)がカゴ3dの底部を側面から吊るようにカゴ内部に形成されている。図示の例では、補強鉄線10は、その両端部10a、10cがカゴ3dの対向する両側面の最上端部に縛り付けられ、その頂点10bが底面中央部を走る一つの線材11の真下を通過するように略V字形状に張られている。なお、強化のため、補強線材10を、底面の2つ以上の線材の真下を通過するように張ったり、2つ以上の補強線材を用いることもできる。

0027

以上のように、本実施形態のカゴ3dは、平坦な第1及び第2の網体から簡単に製作することができるので、これらの網体を仕入れたり、亜鉛メッキを施すときに、嵩張らないという利点がある。これによって運賃を低く抑えることができる。また、カゴ3dは、底面から側面にかけて線材の接合部の無い連続的な網から形成されるため、側面の最上端部に吊り用具7を連結して、石を詰めた状態のカゴ3dを吊り上げる場合、底面が抜け落ちるという危険性がほとんど無く、運搬工程及び設置工程を円滑に実施することができる。勿論、矩形状の底面領域と、その回りに形成された4つの側面領域とを持つ1つの網を折り曲げてカゴ3dを形成してもよい(後述する図14(b)の網50bと類似)。

0028

更に、本実施形態では、V字形状の補強鉄線10をカゴ内部に設けるというきわめて簡単な構成によって、詰め込んだ石の重さで底面が大きく歪むことを効果的に防止できる。勿論、V字形状の補強鉄線の例は好ましい一つの例であって、本発明は、これに限定されるものではなく、一般的に、少なくとも1つの補強線材を、カゴの底面と底面以外の面とを結ぶようにカゴ内部に形成することで底面の歪みを防止できる方法すべてを含む。

0029

カゴ3の金属材料として、亜鉛メッキを施した鉄製の線材で説明したが、材料の全てにステンレス鋼を使用するのが最も好ましい。ステンレス鋼ならば、メッキが剥がれ落ちて線材内部が錆びるおそれがなくなり、半永久的に石詰めカゴを設置しておくことができる。
(カゴの製作方法2)カゴ3の代替となる他の好ましいカゴの構成部品及びその製作方法を図14乃至図16を参照して説明する。

0030

図14(a)には、代替カゴの骨格部分を構成するカゴ外枠46が示されている。このカゴ外枠46は、略長方形に形成された上下のフレーム枠40a、40bを、柱フレーム42a、42b、42c、42dを介して略直方体を形成するように連結することによって構成することができる。また、カゴ外枠46の底面には、2本の補強フレーム44a、44bが橋渡し連結されている。これらのフレームとして、丸い金属棒(例えば径11、13、16、19mm)や山形金属フレームなどを用いることができる。

0031

図14(b)には、代替実施形態に係るカゴの網の部分が示されている。網の部分は、上面網50aと、底面領域51a及び4つの側面領域51bを有する網50bと、からなる。これらの網は、金属線材(例えば、径5.5,6,7,8,9mm)から編まれた、いわゆる菱形金網を用いてもよい。この菱形金網は、幅広く使用されており、入手し易いという利点がある。網50bは、4つの側面領域51bを底面領域51aに対し直角に立つよう折り曲げ、隣接する側面領域の境界部分を一緒にばん線で縛るか、或いは、コイル状の線材を巻き付けることによってカゴ網52を構成する。

0032

なお、上記フレーム及び網の線材の金属材料としては、鉄に亜鉛メッキを施したものや、より好ましくはステンレス鋼などを用いることができる。図15に示すように、カゴ網52をカゴ外枠46に収容し、辺の部分をばん線又はコイル状線材を用いて一緒に連結することによって、カゴ54を製作することができる。カゴ54は、通常の菱形金網から構成したとしても、カゴ外枠46によって補強されているので、石を詰めた状態で運搬したり配置したりするとき、大きな変形や歪みを効果的に防止することができる。

0033

カゴ54に石を詰める場合、図16に示すように、その底面付近の石の両端部が、補強フレーム44a、44b及びフレーム枠40bのうちいずれか2つに架かるように石を敷き詰める。このように石を詰めることによって、詰められた石の重さが補強フレーム及びカゴ外枠に課せられるので、底面の菱形金網の歪みや変形を更に防止することができる。
(石詰め工程)次に、図1に示す施工方法を実現させる上で好ましい本実施形態に係る石詰め工程を図6フローチャートに沿って図7乃至図12を参照しつつ説明する。

0034

まず、図6のステップ200において、空のカゴ3dを振動台12の上に載せる(図7(a))。この振動台12は、この台の上に載せたものを前後左右又は上下方向に振動させることができる。この段階では、振動台12のスイッチはオフにされている。カゴ3dは、振動台12の上に、開いた状態の外箱14を介して載せられる。外箱14は、図11(a)に示すように、その寸法がカゴ3dの底面より僅かに(例えば、約1〜2cm)大きく形成された直方体の鉄製の底板14aと、その各辺に蝶番15を介して枢動自在に連結された4つの鉄製の側板14bと、から構成される。

0035

次のステップ202では、外箱14の側板14bを底板14aに対して略直角となるよう枢動させることによって、カゴ3dの側面外周を全て覆う(図7(b)。側板14bは、その状態を維持するように、図示しない任意の固定手段(例えばシャコ万力等)で固定される。このようにカゴ3dの側面を外箱14で覆うことにより、カゴ3dに石を詰めた場合でも、石の重さで側面が膨らんでカゴが歪むことを防止できる。

0036

次のステップ204では、カゴ3dの内部の側面近傍に人手で石18を詰める(図8(a);カゴ3e)。この側面近傍の石18は、設置後に、外部から見ることができる位置にあるため、比較的大きいサイズの石や、見栄えの良い自然石或いは加工石を詰めるのが好ましい。このような石の例として、ローリングストーン機械の内部で石を転がし角を取って丸くした自然石風の石)、三波石(群県多野鬼石産出)、青石の中に白の模様入りの石などがある。勿論、外部から見えない位置に設置される場合などのように石詰めカゴの外観が問題とならないときは、カゴ3dの内部の側面近傍に通常の石を配置してもよい。

0037

次のステップ206では、カゴ3eの内部に内箱16を入れる(図8(b);カゴ3f)。この内箱16は、図11(b)に示すように、上面及び底面が開放され、側面のみを有する鉄製の直方体として形成される。内箱16は、カゴ3eの側面内壁から約20cmの余裕を持ってカゴ3eの内部に収容できるようにサイズが定められている。また、相対する1組の側面には、補強鉄線10を貫通させるためのスリット17が形成されている。

0038

この内箱16が設置された図8(b)の状態では、内箱16とカゴの内壁との間に石18が、一杯に詰め込まれているのが好ましい。このため、内箱16を設置した後に更に石18を追加してもよく、或いは、ステップ204とステップ206の順番を逆に、即ち内箱16を設置してから石18を詰めるようにしてもよい。

0039

次のステップ208では、設置された内箱16の内部に重機械19などで通常の割石20を入れる(図8(c);カゴ3g)。この割石20は、外部から見えない位置に詰められるため、加工石や見栄えの良い自然石を用いる必要はなく安価な割石で済むため、コストを削減することができる。更に、重機械19で一度に大量の割石20を詰め込むことができるため、詰め込み作業を迅速化することができる。勿論、人手で内箱16の中に石を詰めてもよい。

0040

ステップ210では、振動台12のスイッチをオンにする(図9(a))。これによって、石詰めカゴ3gは前後左右又は上下に振動させられる。この振動により、石18や割石20は、それらの隙間を満遍なくゆき渡り、より均一に詰め込まれた状態になる。

0041

次に、ステップ212では、石詰めカゴ3gを振動させた状態で、内箱16を上方に吊り上げて取り出す(図9(b))。内部の割石20がより外側の石18の間に適宜配分され、全体としてより均一な詰め込み状態となる。このとき、石の量が不足していると判断した場合、振動させた状態で更に石を追加してもよい。

0042

次に、ステップ214で振動台12のスイッチ12をオフにし、ステップ216で、外箱14を開く(図9((c)、カゴ3h)。この外箱14の開放は、側板14bを再び底板14aに対して水平になるよう枢動させて行われる。なお、石詰めカゴの上面も外部から見えように配置する場合などでは、見栄えのある自然石を上面に敷き詰めてもよい。

0043

最後に、ステップ218で、上面が開放されたカゴ3hに上面網3a(図2)を装着して石詰めカゴ4を完成させる(図9(d)、図10)。図10に示すように、上面網と側面網との接続は、ばん線で縛るか、或いは、コイル状の鉄線を巻き付けて行われる。

0044

石詰め工程では、景観を向上させたり自然により優しくするため、石以外のものをカゴ内部に設けてもよい。例えば、図12(a)に示すように、石詰めカゴ3gの上部にフラワーボックス21を配置し、その中に土23を入れ草花22を植えることができる。例えば、図12(b)に示すように、道路端に石詰めカゴを配置する場合、その最上部にフラワーボックス21付きの石詰めカゴ4bを設置する。

0045

また、ステップ204及び208で石を詰めるとき、石と石との隙間に例えば泥土などの粘着性のある土を入れる工程を追加することもできる。そして、石詰めカゴを施工箇所に設置した後に、自然に泥土の中に種子が蒔かれるのを待つか、或いは、石詰め終了後に、カゴ周囲から種子を人為的に吹き付けて、泥土の中に種子を蒔いてもよい。また、詰め込む石の表面に予め地衣類などを植え付けてもよい。
(設置工程)次に、図1の施工方法の設置工程を実現させる上で好ましい吊り用具7について図13を用いて説明する。

0046

吊り用具7は、石詰めカゴ4(図10)の上面に適合する形状及び寸法に作られた剛性のフレーム枠30と、このフレーム枠の中央部に設けられた補強フレーム31と、フレーム枠30の頂点付近及び補強フレーム31の端部付近から等しい高さに下ろされた6個のフック付きワイヤ32と、フレーム枠30を吊り上げるためフックの取り付け箇所付近のフレーム枠上側から等しい長さで延びる6本のワイヤ33と、これらのワイヤをフレーム枠の中心から垂直に延びる軸線上で一つにまとめ上げて建設機械に連結させるためのワイヤ36と、を有する。

0047

図1の設置工程では、先ず、吊り用具7のフック32を石詰めカゴの上面の頂点付近及び対向する1組の辺の中央付近に取り付ける。このとき、図4の石詰めカゴ4の場合、側面網の最上部の線材に、図15のカゴ54の場合、フレーム40aにフック32を引っ掛ける。そして、ワイヤ36を建設機械6のアームに取り付け、吊り上げる。このとき、剛性のフレーム枠30が石詰めカゴとワイヤとの間にあるため、ワイヤ33の張力によって石詰めカゴが歪むことはない。更に、ワイヤ36が石詰めカゴの重心を通って鉛直方向に延びる軸線上に位置するため、建設機械6が吊り上げたときに、石詰めカゴが傾いたりせず水平に保たれるため、吊り上げ中の歪みを防止できると共に、効率的に石詰めカゴを法面に設置することができる。
<第2実施形態>次に、第2実施形態を図17及び図18を用いて説明する。

0048

第2実施形態では、図17に示すように、カゴ60の内部に魚道62を設ける。この魚道付きカゴ60として、図4のカゴ4及び図15のカゴ54のいずれも用いることができる。魚道62は、カゴ62と同じ網か、或いは、ビニールパイプ等から形成することができる。ビニールパイプで魚道62を形成した場合、詰めた石の重さで潰れないように、魚道62の上部に網を張ってもよい。

0049

魚道付きカゴ60の内部に詰められる石は、通常の石であってもよいが、水を浄化する目的がある場合、木炭又はばくはん石などを詰めてもよい。図18には、図17の魚道付きカゴを河川工事に用いた例が示されている(数字の単位はミリ)。この河川工事は、平らにされた川底にグリ石を配置し、その上に石詰めカゴを敷き詰め、その上に、順次、川岸の法面に沿って、図17のカゴ、及び、必要に応じて第1実施形態の石詰めカゴを積み上げることによってなされる。予め作業所で用意された石詰めカゴを積み上げる本発明の方法を用いているので、きわめて円滑に河川工事を進めることができる。更に、川底にコンクリートを形成する場合と比較して、より自然で生態系に有利な環境を提供することができる。更に、図17のカゴを適宜用いているので、の住処を好適に提供できる。

0050

以上が本発明の各実施形態であるが、本発明は上記例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することなく任意好適に変更可能である。例えば、上記実施形態では、石詰めカゴの形状として直方体を例にしたが、本発明は、この形状に限定されるものではなく、護岸工事などに好適に用いられる限り、円筒体立方体円錐台台形など他の任意形状の石詰めカゴを臨機応変に採用することができる。これらの形状を採用した場合でも、上記したカゴの補強方法を使用することができる。例えば円筒体の石詰めカゴを縦(若しくは横)に設置する場合、その円状の底面(若しくはその側面)を吊るV字形状の補強鉄線を設けるのが好ましい。或いは、その頂面及び底面の円周囲に設けられた円状のフレーム枠とこれらのフレーム枠を連結して側面を仕切る複数の軸方向フレーム枠とを用いることができる。

0051

カゴの寸法に関しても、図示の例にのみ限定されるものではなく、護岸等を目的とした施工方法で使用可能である限り任意に変更できる。網の種類に関しても、格子状の網と、菱形金網の例を示したが、強度を確保できれば、これ以外の種類の網であってもよい。例えば図14(a)のカゴ外枠46に取り付ける網として、格子状の網を用いることもできる。なお、内箱及び外箱の寸法及び形状も、カゴに合わせて任意好適に変更可能である。

0052

また、図6に示す石詰め工程では、その全てのステップを実施せず、そのうちのいくつかのステップのみを部分的に実施するあらゆる場合を本発明は含んでいる。例えば、内箱をカゴに入れることなくカゴ内にほぼ均一な石を詰め込む場合もあり得る。また、内箱を入れてもカゴの外面外周を外箱で覆わないで石を詰め込んでもよい。

0053

また、上記実施形態では、石詰めカゴの施工箇所として、崖や、川底若しくは川岸などの法面に沿って設置する例を示したが、本発明は、土砂の流れの防止を目的とする任意の状況に適用可能である。例えば小川において、図19(a)に示す従来の砂防ダムの代わりとして、本発明の施工方法に従って石詰めカゴを設置することで図19(b)に示す砂防ダムを簡単に作ることができる(数字の単位はミリ)。この施工方法によれば、従来のコンクリート製の砂防ダムと比較して、石の隙間から水を流すことができるため、砂の流れを防止しつつ小川の流れを自然に保つことができる。また、貯まった水をダム下流に緩やかに流すため傾斜したコンクリート製U字溝を設ければ、このU字溝を通って魚が砂防ダムの川下と川上との間を自由に行き来できるようになる。

0054

本発明の第1の実施形態に係る石詰めカゴを次の寸法で製作し、石詰めカゴを吊り上げる実験を行った。

0055

図2に記載のように、上面網3aの全体寸法を、横の長さ1960mm、縦の長さ1160mmとし、その格子網横辺の長さ150.7mm、縦辺の長さ150mm(両端部の格子は130mm)に製作した。

0056

また、図3に記載のように、第1の網体3bの全体寸法を、横の長さ2000mm、縦の長さ2200mmとし、底面領域8及び側面領域8a、8bの縦の長さを夫々1200mm、500mmに製作した。そして、その格子網の横辺の長さ152.5mm、縦の長さ158.3mmとし、格子間隔8c、8e、8dを、各々、60mm、50mm、60mmに製作した。

0057

同じく図3に記載のように、第2の網体3cの全体寸法を、横の長さ3000mm、縦の長さ1200mmとし、底面領域9及び側面領域9a、9bの横の長さを夫々2000mm、500mmに製作した。そして、その格子網の横辺の長さ158.3mm、縦の長さ150.0mmとし、格子間隔9c、9dを、各々、50mmに製作した。

0058

第1及び第2の網体3b、3cを、側面領域の最も近い線材より25mmのところ(破線で示す)で折り曲げ、図4に示すように各々を連結してカゴ3dを製作し、図5に示すように、カゴ3dの横幅中央部に1本の補強鉄線10をV字形状に張った。そして、内部に石を詰め、上面網3aを装着した。最終的に、横幅2000mm、奥行き幅1200mm、高さ500mmの図10に示す石詰めカゴ4を製作した。

0059

次に、以上のようにして製作された石詰めカゴ4を図13の吊り用具7を介して建設機械で吊り上げる実験を行った。その結果、底面が膨らんで変形することなく、石詰めカゴ4を移動できることが実証された。従って、これ以下のサイズの石詰めカゴを用いても、変形無く移動できることが分かる。

0060

上記実験結果より推測すると、横幅が2000mmを越える石詰めカゴ4についても、補強鉄線10の本数を更に増やすことによって、底面の歪みを防止できると考えられる。例えば、横幅が3000mmの石詰めカゴの場合、2本の補強鉄線10を横方向に1m間隔で互いに略平行に並ぶように取り付けることによって、底面の歪みを防止できると予想される。

発明の効果

0061

本発明によれば、一定の効率的な作業環境下にある作業所にて石詰めカゴを製作するので、現場環境が種々に変動する施工現場で石を詰め込む従来工法よりも、石詰めの作業効率を格段に向上できる、という優れた効果を有する。その結果、石詰め状態をより均一にして石詰めカゴの品質を向上することが可能になる。更に、施工現場では、建設機械などで順次、運搬された石詰めカゴを配置するだけでよいため、足場の悪さに影響されず、きわめて効率的に且つ短期間に護岸工事を行うことができる。

図面の簡単な説明

0062

図1本発明の第1の実施形態に係る施工方法の流れを示す概念図である。
図2本発明の第1の実施形態に係る石詰めカゴの上面網の平面図である。
図3本発明の第1の実施形態に係る石詰めカゴの底面及び側面を構成する第1及び第2の網体の展開図である。
図4図3に示した第1及び第2の網体からカゴを製作する方法を説明するための斜視図である。
図5図4のカゴに取り付けられた補強線材の設置例を示す概念図である。
図6本発明の第1の実施形態に係る施工方法の石詰め工程の流れを示すフローチャートである。
図7外箱を介して振動台の上に載置したカゴの斜視図であって、(a)は、外箱を開いた状態、(b)は外箱の側面を立ててカゴの側面を覆った状態を示す。
図8図7(b)に示す状態でカゴに石を詰め込む過程を示す図であって、(a)は内部の側面近傍に石が詰められたカゴの斜視図及び上面図、(b)は、内箱を入れられたカゴの斜視図及び上面図、(c)は、内箱に割石を入れられたカゴの斜視図及び上面図を示す。
図9石が詰め込まれた図8のカゴから石詰めカゴを完成させる手順を示す図であって、(a)は、図8(c)のカゴを振動させる工程、(b)は内箱を取り出す工程、(c)は外箱を開く工程、(d)は上面網を装着する工程を示す。
図10図6の石詰め工程で製作された石詰めカゴの斜視図である。
図11(a)は外箱の展開図、(b)は内箱の斜視図である。
図12(a)は、フラワーボックスが設けられた石詰めカゴの斜視図及び断側面図、(b)は、図12(a)の石詰めカゴの道路端への設置例である。
図13本発明の施工方法の設置工程で用いる石詰めカゴの吊り用具である。
図14図4のカゴの代替となる他のカゴの構成を示す図であって、(a)はカゴ外枠の構成部品とその組み立てた状態を示す斜視図、(b)はカゴの面をなす網の展開図と、それを組み立てた状態を示す斜視図である。
図15カゴ外枠と網とを連結して代替カゴを製作する方法を示す図である。
図16図15の代替カゴの底面付近における石の設置例を示す上面図である。
図17本発明の第2実施形態に係る、魚道付きカゴの斜視図である。
図18図17の魚道付きカゴ及び第1実施形態に係る石詰めカゴを用いて河川工事を行った河川の断面図である。
図19(a)は従来のコンクリート製の砂防ダムの図、(b)は本発明の施工方法に従って石詰めカゴから形成された砂防ダムの図である。
図20従来の石詰めカゴを用いた施工方法の流れを示す概念図である。

--

0063

1施工箇所
2 法面
3カゴ
3a 上面網
3b 第1の網体
3c 第2の網体
3d 空のカゴ
3e内部側面近傍に石が詰め込まれたカゴ
3f内箱を入れたカゴ
3g 内箱に割石が入れられたカゴ
3h外箱が開かれた振動後のカゴ
4石詰めカゴ
5トラック
6建設機械
7 吊り用具
10補強鉄線(補強線材)
11 補強鉄線を張らせる頂点部分の線材
12振動台
14 外箱
14b 外箱の枢動自在の側板
15蝶番
16 内箱
17 内箱の補強鉄線用のスリット
18側面近傍に詰まれた石
19重機械
20 内箱に積み込まれた割石
21フラワーボックスの木箱
22 フラワーボックスに植えられた草花
23 フラワーボックス内の土
30 吊り用具のフレーム枠
31 吊り用具の補強フレーム
32フック付きワイヤ
33 吊り用具の吊り上げワイヤ
36 建設機械への連結ワイヤ
40a 上フレーム枠
40b 下フレーム枠
42a,b,c,d柱フレーム
44a,b 補強フレーム
46 カゴ外枠
50a 上面網
51a 底面領域
51b側面領域
52 カゴ網
54代替カゴ
60魚道付きカゴ
62 魚道

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