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技術 唾液分泌促進組成物

出願人 扶桑薬品工業株式会社
発明者 川畑篤史黒田良太郎荒木宏昌河合健蔵西川裕之
出願日 1999年8月27日 (19年11ヶ月経過) 出願番号 1999-241394
公開日 2001年3月13日 (18年5ヶ月経過) 公開番号 2001-064203
状態 特許登録済
技術分野 菓子 突然変異または遺伝子工学 酵素・酵素の調製 酵素、微生物を含む測定、試験 化粧料 ペプチド又は蛋白質 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 非環式または炭素環式化合物含有医薬 化合物または医薬の治療活性
主要キーワード イオン選択電極法 タブ型 物貯蔵庫 易崩壊性 タイムスパン 基本的構成要素 口臭発生 収れん
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年3月13日)のものです。
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図面 (9)

課題

解決手段

PAR-2を活性化させる成分を含むことを特徴とする唾液分泌促進組成物。

概要

背景

唾液腺咀嚼消化味覚および正常な粘膜の維持に必要な唾液分泌ならびにホルモン成長因子の産生などの機能を有し、体の恒常性の維持に重要な役割を担っている。唾液分泌が低下する原因には様々な要因があるが、主としてシェーグレン症候群糖尿病肝硬変腎疾患などの内科疾患加齢による分泌機能低下、エイズ、唾液腺の器質的変化を起こす各種疾患、癌治療における放射線照射および各種薬物による副作用などが挙げられる。唾液分泌が低下することによる口腔内乾燥症により、咀嚼障害嚥下困難味覚異常口臭発生、口腔内不快感および感染症または炎症の発生などの症状が現れる。特に、唾液腺の機能が低下した老人に、副作用として唾液分泌抑制作用を有する薬物を投与する際には注意が必要である。

上記した症状を呈する口腔内乾燥症に対して、人工唾液特公昭55−26121号、特公昭55−26122号、特公平6−84309号、特公昭56−16125号)、有機酸製剤(特開平7−101856号、特開平11−71253号)、キシリトール製剤(特開平3−83920号)、ピロカルピン製剤(特開平7−126163号)および漢方製剤(特開平10−152426号)を用いる治療方法報告されている。しかし、口腔乾燥症は原因と症状が多岐にわたっているため、満足のいく唾液分泌量を得ることが難しかった。

唾液腺には多数の受容体が存在することが報告されている。例えば、α受容体としては、α1A(Schramm, M. et al., J. Cyclic Nucleotide Res., 1, 181-192, 1975)、α1B(Porter, J. E. et al., J. Pharmacol. Exp. Ther., 263, 1062-1067, 1992)、およびα2D(Miller, G. D. et al., Biochem. Pharmacol.,31, 2197-2199, 1982;Smith, K. et al., Eur. J. Pharmacol., 219, 203-210,1992;Laniar, S. M. et al., J. Biol. Chem., 266, 10470-10478, 1991)、β受容体としては、β1(Quissell, D. O. et al., Am. J. Physiol, 238, C99-C106, 1980;Miyamoto, A. et al., Jpn. J. Pharmacol., 38, 305-311, 1985;Helman, J. et al., J. Biol. Chem., 261, 8919-8923, 1986)、およびβ2(Horn, V. J. et al., J. Biol. Chem., 263, 12454-12460, 1988)、ムスカリン受容体としては、M3(Dai, Y. S. et al., Am. J. Physiol., 26, C1063-C1073, 1991;Laniyonu, A. et al., Eur. J. Pharmacol., 188, 171-174, 1990)、タキキニン受容体としては、NK-1(Aub, D. L. et al., Biochem. J., 255, 263-266, 1985)、NK-2およびNK-3(Mussap, C. J. et al., Ann. N.Y. Acad. Sci., 636, 447-451, 1991)、ならびにVIP(vasoactive intestinal peptide)受容体(Inoue, Y. et al., Endocrinology, 116, 686-692, 1985)、プリン受容体としては、P2Z(Gallacher, D. V., Nature, 296, 83-86, 1982;Soltoff, S. P. etal., Am. J. Physiol., 262, C934-C940, 1992)、P2U(Yu, H. et al., J. Phrmacol. Exp. Ther., 259, 1344-1350, 1991)、インシュリン受容体(Turyn, D. et al., Biochim. Biophys. Acta, 845, 333-342, 1985;Anderson, L. C. etal., Archs. Oral Biol., 37, 331-336, 1992)、およびビタミンD受容体(Peterfy, C. et al., Biochim. Biophys. Acta, 721, 158-163, 1982)、ヒスタミン受容体としては、H1(Saeki, K. et al., Arch. Int. Pharmacodyn. Ther., 255, 4-15, 1982)、H2(Seki, K. et al., Arch. Int. Pharmacodyn. Ther., 249, 52-63, 1981)、ドーパミンのD1受容体(Sundstrom, S. et al., Eur. J. Pharmacol., 145, 123-131, 1988)、ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体(Cantin, M. et al., Histochemistry, 80, 113-127, 1984;Jeandel, L. et al., Am. J. Physiol., 257, E675-E680, 1989)、およびGABAA受容体(Yamagishi, H.et al., Can. J. Physiol. Pharmacol., 72, Suppl.P13.3, 1994;Anholt, R.D. H. et al., J. Pharmacol. Exp. Ther., 233, 517-526, 1985)の存在が明らかとなっており、セロトニン受容体オピオイド受容体エンドセリン受容体およびプロスタグランジン受容体の存在も報告されている。

上記のように、唾液腺には多種多様の受容体が存在するため、唾液腺は様々な薬物により影響を受ける。従って、薬物投与時に副作用として口腔乾燥症が起こる可能性は極めて高い。上記の受容体を標的とした口腔乾燥症治療薬の開発が試みられているが、現在のところ、ムスカリン受容体を標的とする薬物のみが報告されている。ムスカリン受容体を標的とする薬物としてはベタネコールが挙げられるが、これについては頭痛顔面紅潮心悸亢進悪心嘔吐下痢腹痛発汗などの広範な副作用が生じることが知られていた。

一般に高齢者小児嚥下能力が低く、錠剤など成形錠剤服用が困難である。しかし、成形錠剤は、散剤または顆粒剤に比較して、利用者にとって扱いやすいため、服用後、速やかに口腔内で崩壊し、高齢者や小児にも容易に服用できる成形錠剤の開発が望まれていた。さらに、水なしでも容易に服用できる固形医薬製剤の開発が望まれていた。

現在までに開発された口腔内易崩壊性製剤としては、特開平11−12161号、特開平9−71523号、特開平10−182436号、特開平11−137208号、特開平11−116464号などがある。しかし、これら公報に開示されている口腔内易崩壊性製剤は、製剤自体の改良によって口腔内での易崩壊性を得るものであり、唾液量が少ない高齢者にとっては、満足した崩壊性が得られなかった。

一方、口腔内難崩壊性製剤または難溶解性製剤としては、トローチ剤およびバッカル錠などがある。トローチ剤は、口腔咽頭などに適用し、収れん、殺菌、清浄などの局所作用を期待するものであるが、唾液分泌が不十分であると、満足のいく上記の効果が得られない。また、バッカル錠は口腔内の頬側壁に固定し、唾液によって溶解させ、口腔粘膜から吸収させるようにしたものであるが、唾液分泌が不十分であると、十分な効果が期待できない。

上記のように、これまでに公知の唾液腺に存在する受容体を標的とし、満足のいく唾液分泌促進剤が得られないことから、公知のメカニズムとは全く異なった経路を標的とする唾液分泌促進組成物の開発が望まれていた。

概要

新規唾液分泌促進組成物を提供する。

PAR-2を活性化させる成分を含むことを特徴とする唾液分泌促進組成物。

目的

本発明は、上記のような従来の唾液分泌促進剤に関する問題点を解決するものであり、従来の唾液分泌促進剤とは全く異なった作用機序を介する、新規唾液分泌促進組成物を提供することを目的とする。

さらに、本発明は、唾液分泌量が少ない患者にトローチ剤およびバッカル錠などの口腔内難崩壊性固形製剤を投与する場合ならびに口腔内易崩壊性固形製剤を投与する場合に存在していた問題点を解決することを目的とする。詳細には、本発明は、医薬品製剤の効果を高めるために、本発明の唾液分泌促進成分を配合した固形製剤、または固形製剤と併用される唾液分泌促進組成物を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
3件

この技術が所属する分野

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請求項1

PAR-2を活性化させる成分を含むことを特徴とする唾液分泌促進組成物

請求項2

成分がペプチドである請求項1記載の唾液分泌促進組成物。

請求項3

ペプチドがSer-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2(配列番号4)、Ser-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-OH(配列番号6)およびtrans-シンナモイル-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-オルニチン-NH2(配列番号7)からなる群より選択されることを特徴とする請求項2記載の唾液分泌促進組成物。

請求項4

成分がタンパク質である請求項1記載の唾液分泌促進組成物。

請求項5

タンパク質がトリプシンおよび/またはトリプターゼである請求項4記載の唾液分泌促進組成物。

請求項6

成分の失活化または分解を阻害する物質を併用および/または配合することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の唾液分泌促進組成物。

請求項7

物質がアマスタチンである請求項6記載の唾液分泌促進組成物。

技術分野

gtccttaatg tcacgcacga tttc 24

背景技術

0001

本発明は、唾液分泌促進組成物に関する。

0002

唾液腺咀嚼消化味覚および正常な粘膜の維持に必要な唾液分泌ならびにホルモン成長因子の産生などの機能を有し、体の恒常性の維持に重要な役割を担っている。唾液分泌が低下する原因には様々な要因があるが、主としてシェーグレン症候群糖尿病肝硬変腎疾患などの内科疾患加齢による分泌機能低下、エイズ、唾液腺の器質的変化を起こす各種疾患、癌治療における放射線照射および各種薬物による副作用などが挙げられる。唾液分泌が低下することによる口腔内乾燥症により、咀嚼障害嚥下困難味覚異常口臭発生、口腔内不快感および感染症または炎症の発生などの症状が現れる。特に、唾液腺の機能が低下した老人に、副作用として唾液分泌抑制作用を有する薬物を投与する際には注意が必要である。

0003

上記した症状を呈する口腔内乾燥症に対して、人工唾液特公昭55−26121号、特公昭55−26122号、特公平6−84309号、特公昭56−16125号)、有機酸製剤(特開平7−101856号、特開平11−71253号)、キシリトール製剤(特開平3−83920号)、ピロカルピン製剤(特開平7−126163号)および漢方製剤(特開平10−152426号)を用いる治療方法報告されている。しかし、口腔乾燥症は原因と症状が多岐にわたっているため、満足のいく唾液分泌量を得ることが難しかった。

0004

唾液腺には多数の受容体が存在することが報告されている。例えば、α受容体としては、α1A(Schramm, M. et al., J. Cyclic Nucleotide Res., 1, 181-192, 1975)、α1B(Porter, J. E. et al., J. Pharmacol. Exp. Ther., 263, 1062-1067, 1992)、およびα2D(Miller, G. D. et al., Biochem. Pharmacol.,31, 2197-2199, 1982;Smith, K. et al., Eur. J. Pharmacol., 219, 203-210,1992;Laniar, S. M. et al., J. Biol. Chem., 266, 10470-10478, 1991)、β受容体としては、β1(Quissell, D. O. et al., Am. J. Physiol, 238, C99-C106, 1980;Miyamoto, A. et al., Jpn. J. Pharmacol., 38, 305-311, 1985;Helman, J. et al., J. Biol. Chem., 261, 8919-8923, 1986)、およびβ2(Horn, V. J. et al., J. Biol. Chem., 263, 12454-12460, 1988)、ムスカリン受容体としては、M3(Dai, Y. S. et al., Am. J. Physiol., 26, C1063-C1073, 1991;Laniyonu, A. et al., Eur. J. Pharmacol., 188, 171-174, 1990)、タキキニン受容体としては、NK-1(Aub, D. L. et al., Biochem. J., 255, 263-266, 1985)、NK-2およびNK-3(Mussap, C. J. et al., Ann. N.Y. Acad. Sci., 636, 447-451, 1991)、ならびにVIP(vasoactive intestinal peptide)受容体(Inoue, Y. et al., Endocrinology, 116, 686-692, 1985)、プリン受容体としては、P2Z(Gallacher, D. V., Nature, 296, 83-86, 1982;Soltoff, S. P. etal., Am. J. Physiol., 262, C934-C940, 1992)、P2U(Yu, H. et al., J. Phrmacol. Exp. Ther., 259, 1344-1350, 1991)、インシュリン受容体(Turyn, D. et al., Biochim. Biophys. Acta, 845, 333-342, 1985;Anderson, L. C. etal., Archs. Oral Biol., 37, 331-336, 1992)、およびビタミンD受容体(Peterfy, C. et al., Biochim. Biophys. Acta, 721, 158-163, 1982)、ヒスタミン受容体としては、H1(Saeki, K. et al., Arch. Int. Pharmacodyn. Ther., 255, 4-15, 1982)、H2(Seki, K. et al., Arch. Int. Pharmacodyn. Ther., 249, 52-63, 1981)、ドーパミンのD1受容体(Sundstrom, S. et al., Eur. J. Pharmacol., 145, 123-131, 1988)、ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体(Cantin, M. et al., Histochemistry, 80, 113-127, 1984;Jeandel, L. et al., Am. J. Physiol., 257, E675-E680, 1989)、およびGABAA受容体(Yamagishi, H.et al., Can. J. Physiol. Pharmacol., 72, Suppl.P13.3, 1994;Anholt, R.D. H. et al., J. Pharmacol. Exp. Ther., 233, 517-526, 1985)の存在が明らかとなっており、セロトニン受容体オピオイド受容体エンドセリン受容体およびプロスタグランジン受容体の存在も報告されている。

0005

上記のように、唾液腺には多種多様の受容体が存在するため、唾液腺は様々な薬物により影響を受ける。従って、薬物投与時に副作用として口腔乾燥症が起こる可能性は極めて高い。上記の受容体を標的とした口腔乾燥症治療薬の開発が試みられているが、現在のところ、ムスカリン受容体を標的とする薬物のみが報告されている。ムスカリン受容体を標的とする薬物としてはベタネコールが挙げられるが、これについては頭痛顔面紅潮心悸亢進悪心嘔吐下痢腹痛発汗などの広範な副作用が生じることが知られていた。

0006

一般に高齢者小児嚥下能力が低く、錠剤など成形錠剤服用が困難である。しかし、成形錠剤は、散剤または顆粒剤に比較して、利用者にとって扱いやすいため、服用後、速やかに口腔内で崩壊し、高齢者や小児にも容易に服用できる成形錠剤の開発が望まれていた。さらに、水なしでも容易に服用できる固形医薬製剤の開発が望まれていた。

0007

現在までに開発された口腔内易崩壊性製剤としては、特開平11−12161号、特開平9−71523号、特開平10−182436号、特開平11−137208号、特開平11−116464号などがある。しかし、これら公報に開示されている口腔内易崩壊性製剤は、製剤自体の改良によって口腔内での易崩壊性を得るものであり、唾液量が少ない高齢者にとっては、満足した崩壊性が得られなかった。

0008

一方、口腔内難崩壊性製剤または難溶解性製剤としては、トローチ剤およびバッカル錠などがある。トローチ剤は、口腔咽頭などに適用し、収れん、殺菌、清浄などの局所作用を期待するものであるが、唾液分泌が不十分であると、満足のいく上記の効果が得られない。また、バッカル錠は口腔内の頬側壁に固定し、唾液によって溶解させ、口腔粘膜から吸収させるようにしたものであるが、唾液分泌が不十分であると、十分な効果が期待できない。

発明が解決しようとする課題

0009

上記のように、これまでに公知の唾液腺に存在する受容体を標的とし、満足のいく唾液分泌促進剤が得られないことから、公知のメカニズムとは全く異なった経路を標的とする唾液分泌促進組成物の開発が望まれていた。

0010

本発明は、上記のような従来の唾液分泌促進剤に関する問題点を解決するものであり、従来の唾液分泌促進剤とは全く異なった作用機序を介する、新規唾液分泌促進組成物を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

さらに、本発明は、唾液分泌量が少ない患者にトローチ剤およびバッカル錠などの口腔内難崩壊性固形製剤を投与する場合ならびに口腔内易崩壊性固形製剤を投与する場合に存在していた問題点を解決することを目的とする。詳細には、本発明は、医薬品製剤の効果を高めるために、本発明の唾液分泌促進成分を配合した固形製剤、または固形製剤と併用される唾液分泌促進組成物を提供することを目的とする。

0012

本発明者らは、唾液分泌促進組成物として好ましい薬剤を開発すべく研究を行い、唾液腺にProtease-activated receptor(PAR)が存在することを見出し、PARの1つであるPAR-2が唾液腺に存在していることを初めて証明した。かくして、本発明者らは、PAR-2に対するアゴニストが唾液分泌促進組成物として有効であることを見出した。

発明を実施するための最良の形態

0013

すなわち、本発明は、(1)PAR-2を活性化させる成分を含むことを特徴とする唾液分泌促進組成物、(2)成分がペプチドである上記(1)記載の唾液分泌促進組成物、(3)ペプチドがSer-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2(配列番号4)、Ser-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-OH(配列番号6)およびtrans-シンナモイル-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-オルニチン-NH2(配列番号7)からなる群より選択されることを特徴とする上記(2)記載の唾液分泌促進組成物、(4)成分がタンパク質である上記(1)記載の唾液分泌促進組成物、(5)タンパク質がトリプシンおよび/またはトリプターゼである上記(4)記載の唾液分泌促進組成物、(6)成分の失活化または分解を阻害する物質を併用および/または配合することを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の唾液分泌促進組成物、(7)物質がアマスタチンである上記(6)記載の唾液分泌促進組成物、を提供するものである。

0014

上記のように、本発明は、PAR-2が唾液腺に存在し、このPAR-2の活性化によって唾液の分泌が促進されるという本発明者らによって初めて見出された知見に基づいている。

0015

「PAR-2を活性化させる成分」は、PAR-2を活性化する能力を有する、いずれかの天然に存在するかまたは人工的に合成された物質をいい、例えば、ペプチド、タンパク質、他の化合物などを包含する。詳細には、PAR-2を活性化させる成分としては、例えば、天然のPAR-2活性化タンパク質であるトリプシンおよびトリプターゼ、ヒトPAR-1の切断部位アミノ酸配列に基づいて合成され、PAR-1活性化能力も有するペプチドであるSer-Phe-Leu-Leu-Arg-NH2(配列番号1)、ラットPAR-2の切断部位のアミノ酸配列に基づいて合成されたペプチドであるSer-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2(配列番号4)およびSer-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-OH(配列番号6)、ならびにPAR-2を特異的に活性化することが報告されているペプチドであるtrans-シンナモイル-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-オルニチン-NH2(配列番号7)が挙げられる。さらに、PAR-2に対する抗体またはそのフラグメントも、PAR-2を特異的に活性化するタンパク質またはペプチドとなる可能性がある。

0016

種々の物質を、いずれかの公知の方法に従ってPAR-2を活性化する能力についてスクリーニングすることによって、PAR-2を活性化する成分を得てもよい。例えば、PAR-2と試験物質との相互作用を、放射性同位元素での標識または表面プラズモン共鳴などを使用して直接的に検出することによって、PAR-2と結合する物質をスクリーニングすることができる。PAR-2を発現する細胞または組織におけるPAR-2の活性化によって引き起こされる生物学的活性指標として、PAR-2を介するシグナル伝達誘導する物質をスクリーニングしてもよい。さらに、下記の唾液量の測定方法を使用して、唾液分泌促進作用を示す物質をスクリーニングすることができる。PAR-2の活性化についてのアッセイは、例えば、Hollenberg,M.D., Can. J. Physiol. Pharmacol., 75, 832-841 1997およびKawabata, A.,J. Pharmacol. Exp. Ther., 288, 358-70 1999に記載されている。受容体に結合してこれに作用する物質(すなわち、アゴニスト)についてのスクリーニング方法は当該分野において周知である(例えば、Hollenberg, M.D., TrendsPharmacol. Sci., 20, 271-273 1999;Dery, O., Am. J. Physiol., 274, C1429-52 1998;Kawabata, A., J. Pharmacol. Exp. Ther., 288, 358-70 1999を参照のこと)。

0017

ここで用いる「ペプチド」なる用語は、オリゴペプチドおよび比較的短いポリペプチドをいう。ペプチドは、例えば2〜40アミノ酸残基、好ましくは3〜20アミノ酸残基、より好ましくは5〜15アミノ酸残基を含む。ペプチドは天然に存在するものであってもよく、または化学的に合成されたものでもよい。ペプチドは、例えば、Carpino, L. A. et al., J. Org. Chem., 37, 3404-3409, 1972に記載されるような公知の方法に従って合成することができる。ペプチドを組換えDNA技術を使用して製造することも可能である。さらに、ペプチドは修飾または非天然アミノ酸残基を含んでいてもよい。

0018

ここで用いる「タンパク質」なる用語は、ペプチドに比較してより長いポリペプチドをいう。タンパク質は天然供給源から精製されたものであってもよく、またはこのタンパク質をコードするDNAを含む組換え宿主細胞を培養することによって製造してもよい。ペプチドと同様に、タンパク質を化学的に合成することも可能である。タンパク質は修飾または非天然アミノ酸残基を含んでいてもよい。

0019

PAR(Protease-activated receptor)は7回膜貫通型Gタンパク質共役受容体に属し、プロテアーゼによって活性化される受容体であることが知られている(Hollenberg, M.D., TrendsPharmacol. Sci., 17, 3-6, 1996;Hollenberg, M.D., Trends Pharmacol. Sci., 20, 271-273, 1999)。PARはプロテアーゼによって、細胞外ドメイン中の特定のN末端の部位で切断され、新たなN末端を露出させる。新たに露出したN末端が鎖状リガンドとなって自身の活性部位に結合することにより、受容体の活性化が起こるものと考えられている(Hollenberg, M.D., Trends Pharmacol. Sci., 17, 3-6, 1996;Hollenberg, M.D., Trends Pharmacol. Sci., 20, 271-273, 1999;Vu, T.K. et al., Cell, 64, 1057-68, 1991)。

0020

PARには4つのサブタイプPAR-1、PAR-2、PAR-3およびPAR-4が知られており、それぞれ機能が異なることが報告されている。PAR-1、PAR-3およびPAR-4はトロンビンによって活性化され(Vu, T. K. et al., Cell, 64, 1057-1063, 1991;Hollenberg, M.D., TrendsPharmacol. Sci., 17, 3-6, 1996;Ishihara, H. etal., Nature, 386, 502-6, 1997;Kahn, M. L. et al., Nature, 394, 690-4, 1998;Xu, W. F. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 95, 6642-6, 1998)、PAR-2はトリプシン(Nystedt, S. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 91, 9208-12, 1994;Molino, M. et al., J. Biol. Chem., 272, 6011-7, 1997)およびトリプターゼ(Molino, M. et al., J. Biol. Chem., 272, 6011-7, 1997;Fox, M. T. et al., FEBSLett, 417, 267-9, 1997)によって活性化されることが判明している。

0021

PAR-1(Vu, T.K. et al., Cell, 64, 1057-1063, 1991)、PAR-2(Nystedt, S. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 91, 9208-12, 1994)、PAR-3(Ishihara, H. et al., Nature, 386, 502-6, 1997)およびPAR-4(Kahn, M. L. et al., Nature, 394, 690-4, 1998;Xu, W. F. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 95, 6642-6, 1998)のアミノ酸配列における切断部位が知られている。PAR-1、PAR-2およびPAR-4に関しては、切断部位の活性アミノ酸配列に基づいて合成した5〜6個のアミノ酸からなる合成ペプチド外因性に与えることにより、これらの受容体が活性化されることも知られている(Vu, T.K. et al., Cell, 64, 1057-68, 1991;Nystedt, S. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 91, 9208-12, 1994;Ishihara, H. et al., Nature, 386, 502-6, 1997;Kahn, M. L. et al., Nature, 394, 690-4, 1998;Xu, W. F. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 95, 6642-6, 1998;Dery, O. et al., Am. J. Physiol., 274, C1429-52, 1998)。

0022

PAR-2を介する細胞内シグナルの作用の1つとして、イノシトール1,4,5−トリリン酸(IP3)およびプロテインキナーゼC系の活性化が知られている(Hollenberg, M.D., TrendsPharmacol. Sci., 20, 271-273, 1999;Dery, O. etal., Am. J. Physiol., 274, C1429-52, 1998;Zheng, X. L. et al., J Pharmacol Exp Ther, 285, 325-34, 1998)。

0023

PAR-2の作用に関しては、炎症反応Cirono, G. et al.,J. Exp. Med., 183, 821-827, 1996;Kawabata, A et al., Br. J. Pharmacol.,125, 419-422, 1998)、、血管および気管収縮および弛緩作用(Saifeddine, M. et al., Br. J. Pharmacol., 118, 521-531, 1996;Moffatt, J. D. et al., Br. J. Pharmacol., 125, 591-594, 1998;Cocks, T. M. et al., Nature,398, 156-160, 1999;Hollenberg, M. D. et al., Can. J. Physiol. Pharmacol., 75, 832-884, 1997)などが報告されている。PAR-2は、前立腺小腸結腸肝臓腎臓および膵臓での発現が報告されている(Stephan, K. B. et al., Biochem. J., 341, 1009-1016, 1996)。しかし、PAR-2が耳下腺において発現していることおよび唾液の分泌に関与していることについての報告は現在までに存在せず、本発明者らによって初めて証明されたのである。

0024

PAR-2(またはPAR-1)の組織または細胞における発現は、PAR-2(またはPAR-1)をコードする遺伝子またはcDNAヌクレオチド配列に基づいて設計したプライマーを使用して、目的の供給源から抽出した全RNAまたはmRNA鋳型としてRT-PCR(reverse transcriptase-polymerase chain reaction)を実施し、増幅された所定の大きさのバンドを検出することによって、転写レベルで決定することができる。PAR-2(またはPAR-1)転写物の存在は、抽出したRNAおよび標識した特異的プローブを使用してノーザンブロッティングを実施することによっても検出可能である。あるいは、PAR-2(またはPAR-1)に特異的な抗体(ポリクローナルまたはモノクローナル)を使用して、発現しているPAR-2(またはPAR-1)タンパク質を検出してもよい。

0025

ここで用いる唾液腺なる用語は、唾液を分泌するの総称であり、特記しない限り、大唾液腺(耳下腺,顎下腺舌下腺)および小唾液腺口唇腺頬腺口蓋腺臼歯腺,舌腺)全体をいう。

0026

唾液腺から分泌される唾液の量は、公知の方法(Takeda, Y. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 86, 392-396, 1989;Snider, R. M. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 88, 10042-10044, 1991)に従ってインビボで測定することができる。詳細には、マウスまたはラットをウレタン麻酔し、口腔内にあらかじめ重量を測定しておいたボール状の脱脂綿を挿入し、一定時間放置した後、その脱脂綿を回収し、重量を測定し、挿入前と挿入後の重量差を唾液量とする。試験物質を投与した際に、統計的に有意な唾液量の増加が観察されれば、この物質は唾液分泌促進作用を有する。

0027

分泌された唾液の性質は、例えば、唾液中ナトリウムイオンおよびカリウムイオン自動分析装置(例えば、664, Chiron, U.S.A.)を用いてイオン選択電極法にて測定することによって、そして唾液中のアミラーゼ活性アミラーゼテストワコー(和光純薬工業)のようなキットを用いて測定することによって決定することができる。

0028

PAR-2アゴニストによる唾液分泌促進作用を、分泌されるアミラーゼを指標としてインビトロで測定することもできる。例えば、ラット耳下腺スライスからのアミラーゼ分泌に対するPAR-2アゴニストの作用を、Jahn, Rらの方法(Jahn, R., Eur.J.Biochem., 112, 345-352 (1980))に従って測定することができる。詳細には、ラットを麻酔し、ラット耳下腺を取り出し、これを細切し、その一部を栄養液に浮遊させインキュベートする。インキュベーション後、栄養液を採取し、アミラーゼ分泌量を測定する(自発分泌量)。その後、PAR-2アゴニストを添加し、一定時間インキュベートし、栄養液を再度採取して、アミラーゼ分泌量を測定する。PAR-2アゴニスト添加後のアミラーゼ分泌量から自発分泌量を差し引いた値を、PAR-2アゴニストの作用によるアミラーゼ分泌量とする。統計的に有意なアミラーゼ分泌量の増加が観察されれば、このアゴニストはインビトロでの耳下腺からのアミラーゼ分泌を促進すると判断される。アミラーゼ活性の測定は、例えば、アミラーゼBテストワコー(和光純薬工業)を使用して測定することができる。このようにして測定されるインビトロ活性は、インビボにおける唾液分泌促進活性と相関することが知られている。

0029

PAR-2の活性化による唾液分泌促進作用のメカニズムは、唾液分泌に関与し得る種々の経路に特異的に作用する薬物の使用によって検討することができる。例えば、アトロピン副交感神経遮断薬)、フェントラミン交感神経α受容体遮断薬)、プロプラノロール(交感神経β受容体遮断薬)、インドメタシンプロスタグランジン生合成阻害薬)などを、本発明の唾液分泌促進組成物の投与の前に動物に投与し、これらの薬物の唾液分泌促進作用に対する影響を観察することによって、自律神経系およびプロスタグランジン系の関与を検討することができる。あるいは、PAR-2の活性化による唾液分泌促進作用のメカニズムは、当業者に公知の方法に従って、細胞内でPAR-2と相互作用し、PAR-2のシグナル伝達に関与する分子を同定することによっても検討することができる。

0030

「唾液分泌促進組成物」は、PAR-2を活性化させる成分を含む、唾液分泌促進作用が所望されるいずれかの製品であり、医薬品、医薬部外品口腔用組成物食品などを包含する。本発明の唾液分泌促進組成物をそのまま使用してもよく、または水に希釈するなどの各種処理を施して使用してもよい。

0031

唾液分泌促進組成物中のPAR-2を活性化させる成分の配合量は製品の形態に応じて適宜選択されるが、通常、0.001〜50重量%、好ましくは0.01〜10重量%である。配合量が0.001%より少ないと、満足する唾液分泌促進作用が認められない可能性があり、また、50%を越えると製品そのものの安定性または香味などの特性が損なわれる可能性がある。

0032

本発明の唾液分泌促進組成物は、医薬品であってもよい。そのような医薬品は、例えば、口腔乾燥症の治療薬として、または唾液分泌量が少ない患者へのトローチ剤およびバッカル錠などの固形製剤の投与を容易にするために使用され得る。経口投与する場合、投与量として3mg/kg〜300mg/kgの範囲が好ましく、より好ましくは10mg/kg〜100mg/kgである。また、口腔内に局所適用する場合には、局所投与量として0.01mg/body〜10mg/bodyの範囲が好ましく、より好ましくは0.3mg/body〜3mg/bodyである。全身投与を行う場合、特に静脈内投与の場合には老若男女または体型などにより変動があるが、有効血中濃度が2μg/mL〜200μg/mL、より好ましくは5μg/mL〜100μg/mLの範囲となるように投与するのがよい。

0033

投与経路として、上記の経口投与および口腔内局所投与以外に、経粘膜投与経皮投与、静脈内投与、筋肉内投与皮下投与直腸内投与などを適宜選択できる。

0034

経口投与を行う場合の剤型として、散剤、顆粒剤、カプセル剤丸剤、錠剤、エリキシル剤懸濁剤乳剤およびシロップ剤などを適宜選択することができる。また、それら製剤に、下記のように、徐放化、安定化、易崩壊化、難崩壊化、腸溶性化、易吸収化などの修飾を施すことができる。また、口腔内局所投与を行う場合の剤型として、咀嚼剤下剤バッカル剤、トローチ剤、軟膏剤、貼布剤液剤などを選択することができる。また、それら製剤に、下記のように、徐放化、安定化、易崩壊化、難崩壊化、腸溶性化、易吸収化などの修飾を施すことができる。

0035

上記の各剤型の唾液分泌促進組成物を、公知のドラッグデリバリーシステムDDS)の技術を採用して、DDS製剤化することができる。DDSは薬物の放出速度制御および標的化の最適化を可能にする技術である。「DDS製剤」とは、徐放化製剤、局所適用製剤トローチ、バッカル錠、舌下錠など)、薬物放出制御製剤、腸溶性製剤および胃溶性製剤などを包含し、投与経路、バイオアベイラビリティー、副作用などを案した上で、最適の製剤形態にした製剤をいう。

0036

公知のDDS製剤として、グラデュメット型(Gradumet)、レペタブ型(Repetabs)、スパタブ型(Spacetabs)、スパンタブ型(Spantabs)、ロンタブ型(Lontabs)、エクステンタブ型(Extentabs)およびタイムスパン型(Timespan)などがあり、これらの製造方法に準じて本発明の唾液分泌促進組成物をDDS製剤化することができる。

0037

DDS製剤の例としては、浸透圧による薬物放出制御型内服錠剤が挙げられる。浸透圧による薬物放出制御型内服錠剤は、半過性膜によって覆われた浸透圧性薬物核から構成される。半透過性膜表面にはレーザー小孔をあける。投与後に、消化管内の水がこの半透過性膜を通過して錠剤中入り、半透過性膜で覆われた内部の薬物が溶解されて飽和薬物溶液が生じ、この飽和薬物溶液が小孔を通って放出される。半透過性膜としては、例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体が使用され、その内部の浸透圧性薬物核中には、例えば、PAR-2を活性化させる成分(例えば、SLp-NH2(下記))、グルコースおよび結晶セルロースが含まれる。

0038

DDS製剤の別の例としては、口腔粘膜吸収製剤が挙げられる。口腔粘膜吸収製剤の1つの形態は、着色支持層および粘膜付着層から構成される。着色支持層は薬物を含まず、指をこの面に付けて装着する。着色支持層中には、例えば、赤色3号、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウムポリビニルアセタールジエチルアミノアセテートが含有される。粘膜付着層は主薬を含有し、粘膜に強く付着する。粘膜付着層中には、例えば、架橋ポリアクリルアミド、PAR-2を活性化させる成分(例えば、SLp-NH2)、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウムが含有される。口腔粘膜吸収製剤の別の形態は、層状に重ねられた、被膜(例えば、エチルセルロース)、被膜によって覆われた薬物貯蔵層(例えば、PAR-2を活性化させる成分(例えば、SLp-NH2)、エタノールおよび乳糖を含有する)、放出制御膜(例えば、酢酸セルロース)、接着層(例えば、ポリアクリル酸)ならびに接着時にはがす膜(例えば、ポリエチレン)から構成される。口腔粘膜吸収製剤のさらなる形態は、薬物放出を制御する重合膜(例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体)および重合膜(例えば、架橋ポリアクリルアミド)によってはさまれた、口の中での製剤の位置を定めるための縁に結合された薬物貯槽(例えば、PAR-2を活性化させる成分(例えば、SLp-NH2)およびグルコースを含有する)から構成される。

0039

DDS製剤は、基本的に、有効成分としての薬物、および治療プログラムに基づいて選択される薬物放出モジュールから構成される。DDS製剤の各々の構成要素は、特に、放出を停止させた後に速やかに血中濃度が低下する、半減期の短い物質であることが好ましく、投与部位生体組織と反応しないことが好ましい。治療プログラムは、設定された期間において最良薬物濃度を維持するように設計するのが好ましい。薬物放出モジュールは、設計された治療プログラムを実現するように選択され、基本的に、薬物貯蔵庫放出制御部、エネルギー源および放出孔または放出表面を有している。これらの基本的構成要素は全て揃っている必要はなく、適宜追加または削除などを行って、最良の形態を選択することができる。

0040

DDS製剤の薬物放出モジュールに使用できる材料としては、高分子シクロデキストリン誘導体レシチンなどがある。高分子には不溶性高分子シリコーン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチルセルロース、セルロースアセテートなど)、水溶性高分子およびヒドロキシルゲル形成高分子(ポリアクリルアミドポリヒドロキシエチルメタクリレート架橋体ポリアクリル架橋体、ポリビニルアルコールポリエチレンオキシド水溶性セルロース誘導体架橋ポロキサマーキチンキトサンなど)、徐溶性高分子(エチルセルロース、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体部分エステルなど)、胃溶性高分子ヒドロキシプロピルメチルセルロースヒドロキシプロピルセルロースカルメロースナトリウムマクロゴールポリビニルピロリドンメタアクリル酸ジメチルアミノエチルメタアクリル酸メチルコポリマーなど)、腸溶性高分子ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート酢酸フタセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネートカルボキシメチルエチルセルロースアクリル酸系ポリマーなど)、生分解性高分子熱凝固または架橋アルブミン架橋ゼラチンコラーゲンフィブリンポリシアノアクリレートポリグリコール酸ポリ乳酸ポリβヒドロキシ酢酸ポリカプロラクトンなど)があり、剤型によって適宜選択することができる。

0041

特に、シリコーン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、メチルビニルエーテル・無水マレインサン共重合体の部分エステルは、薬物の放出制御に使用でき、セルロースアセテートは浸透圧ポンプの材料として使用でき、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース徐放性製剤の膜素材として使用でき、ポリアクリル架橋体は口腔粘膜付着剤として使用できる。

0042

医薬品製剤中にはその剤形に応じて、溶剤賦形剤コーティング剤基剤結合剤滑沢剤崩壊剤溶解補助剤懸濁化剤粘稠剤、乳化剤、安定剤、緩衝剤等張化剤無痛化剤保存剤矯味剤芳香剤着色剤などの添加剤を加えて製造することができる。

0043

そのような添加剤を、それぞれ具体例を挙げて例示するが、これらに限定するものではない。
溶剤:精製水注射用水生理食塩水ラッカセイ油、エタノール、グリセリン
賦形剤:デンプン類、乳糖、ブドウ糖白糖、結晶セルロース、硫酸カルシウム炭酸カルシウムタルク酸化チタントレハロース、キシリトール、
コーティング剤:白糖、ゼラチン酢酸フタル酸セルロースおよび上記の高分子、
基剤:ワセリン植物油、マクロゴール、水中油型乳剤性基剤油中水型乳剤性基剤、
結合剤:デンプンおよびその誘導体、セルロースおよびその誘導体、ゼラチン、アルギン酸ナトリウムトラガントアラビアゴムなどの天然高分子化合物、ポリビニルピロリドンなどの合成高分子化合物デキストリンヒドロキシプロピルスターチ
滑沢剤:ステアリン酸およびその塩類、タルク、ワックス類コムギデンプン、マクロゴール、水素添加植物油、ショ糖脂肪酸エステルポリエチレングリコール
崩壊剤:デンプンおよびその誘導体、寒天、ゼラチン末、炭酸水素ナトリウム、セルロースおよびその誘導体、カルメロースカルシウム、ヒドロキシプロピルスターチ、カルボキシメチルセルロースおよびその塩類ならびにその架橋体、低置換型ヒドロキシプロピルセルロース、
溶解補助剤:シクロデキストリン、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
懸濁化剤:アラビアゴム、トラガント、アルギン酸ナトリウム、モノステアリン酸アルミニウムクエン酸、各種界面活性剤
粘稠剤:カルメロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ホドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、トラガント、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、
乳化剤:アラビアゴム、コレステロール、トラガント、メチルセルロース、各種界面活性剤、レシチン、
安定剤:亜硫酸水素ナトリウムアスコルビン酸トコフェロールキレート剤不活性ガス還元性物質
緩衝剤:リン酸水素ナトリウム酢酸ナトリウムホウ酸
等張化剤:塩化ナトリウム、ブドウ糖、
無痛化剤:塩酸プロカインリドカインベンジルアルコール
保存剤:安息香酸およびその塩類、パラオキシ安息香酸エステル類クロロブタノール逆性石けん、ベンジルアルコール、フェノールチロメサール、
矯味剤:白糖、サッカリンカンゾウエキスソルビトール、キシリトール、グリセリン、
芳香剤:トウヒチンキローズ油
着色剤:水溶性食用色素レーキ色素

0044

上記のように、徐放化製剤、腸溶性製剤または薬物放出制御製剤などのDDS製剤化することにより、薬物の有効血中濃度の持続化、バイオアベイラビリティーの向上などの効果が期待される。しかし、PAR-2を活性化させる成分は生体内で失活化または分解され、その結果、所望の効果が低下または消失する可能性がある。例えば、PAR-2を活性化させる成分がペプチドである場合、そのようなペプチドの多くは生体内においてアミノペプチダーゼにより分解されることが知られている(Godin, D. et al., Eur. J. Pharmacol., 253, 225-30, 1994)。従って、PAR-2を活性化させる成分を失活化または分解する物質を阻害する物質(例えば、アミノペプチダーゼを阻害する物質)を本発明の唾液分泌促進組成物と併用することにより、成分の効果をさらに持続化させ得る。

0045

アミノペプチダーゼ阻害薬としては、アマスタチン、アファメニンA、アファメニンBおよびベスタチンなどが知られている。これらの化合物を製剤中に配合してもよく、または別々に投与してもよい。上記成分がペプチドでない場合、当業者は適切に、この成分を失活化または分解する物質を同定し、これを阻害する物質を選択することができる。

0046

本発明の唾液分泌促進組成物は、医薬部外品または口腔用組成物であってもよい。例えば、PAR-2を活性化させる成分を、歯磨中に含有させることにより唾液分泌を促進させ、容易なブラッシングを可能にすることができる。あるいは、この成分を義歯安定剤中に含有させることにより、適度な唾液分泌量を維持させることができ、その結果、義歯のズレによる痛みが無くなり、さらにフィット感が増大する。

0047

本発明の唾液分泌促進組成物を、例えば、歯磨、洗口剤口腔用軟膏、うがい用錠剤、トローチ、咀嚼錠口腔スプレー、人工唾液、貼布剤、パッチ剤、舌下錠、徐放化製剤などとして、口腔内で適用することにより、唾液の分泌を促進させることができる。

0048

医薬部外品または口腔用組成物には、上記の添加物以外に、通常の口腔用組成物に使用されている成分を含めることができる。これらの成分の添加量は、本発明の成分による唾液分泌促進作用を妨げない範囲で、通常使用される量とすることができる。

0049

歯磨類の場合には、上記成分に加えて、研磨剤粘結剤、粘稠剤、界面活性剤、流動性促進剤、甘み剤、香料、着色剤、殺菌剤、pH調製剤などの各種添加物を配合することができ、これらの成分を水と混合して製造することができる。

0050

そのような添加物を、それぞれ具体例を挙げて例示するが、これらに限定するものではない。
研磨剤:沈降性シリカシリカゲルアルミノシリケートジルコノシリケートなどのシリカ系研磨剤リン酸カルシウム二水和物または無水和物ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウムアルミナ炭酸マグネシウム、第三リン酸マグネシウムゼオライトケイ酸ジルコニウムハイドロキシアパタイト合成樹脂系研磨剤、
粘結剤:カルボキシメチルセルロースナトリウムヒドロキシエチルセルロースカラギーナン、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガムカーボポールグアガムおよびトラガントガムなどのガム類モンモリロナイト、ゼラチン、メチルセルロースなどのセルロース誘導体カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン、シリカゲル、
粘稠剤:グリセリン、ソルビット、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、キシリットマルチット、ラクチット、エチレングリコール
界面活性剤:アニオン性界面活性剤カチオン性界面活性剤非イオン性界面活性剤両性界面活性剤、具体的には、ラウリル硫酸ナトリウムα−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−アシルサルコシネート、N−アシルグルタメート、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−アシルタウレート、ショ糖脂肪酸エステル、アルキロルアマイド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油ポリグリセリン脂肪酸エステルプルロニックポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート大豆レシチンポリソルベート80
流動性促進剤:軽質無水ケイ酸乾燥水酸化アルミニウムゲル合成ケイ酸アルミニウムケイ酸マグネシウム
甘み剤:サッカリンナトリウムステビオサイドステビアエキスパラメトキシシンナミックアルデヒドペリルチンネオヘスペリジジヒドロカルコン
香料:1−メントールカルボンアネトールリモネンなどのテルペン類またはその誘導体、
着色剤:青色1号、黄色4号、二酸化チタン、赤色3号、赤色102号、コチニール色素ベンガラ、赤色3号アルミニウムレーキ
殺菌剤:塩化セチルピリジニウム塩化ベンザルコニウム塩酸クロヘキシジングルコン酸クロロヘキシジン塩化デカリニウム塩化ベンゼトニウム臭化ドミフェントリクロサンオイゲノールチモールアパタイト、ゼオライト、抗菌物質
pH調製剤:炭酸ナトリウムおよび炭酸水素ナトリウムなどの炭酸塩類塩化カルシウムおよびグリセロリン酸カルシウムなどの無機性カルシウム化合物乳酸カルシウムおよびクエン酸カルシウムなどの有機酸カルシウム化合物、リン酸化合物などの緩衝剤。

0051

上記の添加剤以外に、公知の有効成分を添加することもできる。そのような有効成分としては、例えば、フッ化ナトリウムフッ化カリウム、フッ化アンモニウム、フッ化第1スズ、モノフルオロリン酸ナトリウムなどのフッ化物水溶性リン酸化物アラントインクロルヒドロキシアルミニウムヒノキチオール、アスコルビン酸、塩化リゾチームグルタミン酸グリチルリチン酸およびその塩類、塩化ナトリウム、硝酸カリウムトラネキサム酸イプシロンアミノカプロン酸酢酸トコフェロール、各種ビタミン類アズレン銅クロロフィリンナトリウムグルコン酸銅などの銅化合物乳酸アルミニウム塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、ベルベリンヒドロキサム酸およびその誘導体、トリポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、デキストラナーゼムタナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素スーパーオキシドディムターゼ、メトキシエチレン、無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、エピジヒドロコレステリンジヒドロコレステロールクエン酸亜鉛トウキオウバクチョウジグリチルリチン酸類ローズマリーオウゴンベニバナなどの抽出物、α−ビサボロールクロルヘキシジン塩類、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、トリクロロカルバニリド、ハイドロキシアパタイトなどが挙げられる。

0052

義歯安定剤として使用する場合には、義歯を固定するための主剤、本発明の成分および添加剤に加えて、必要に応じて適宜他の成分を添加することができる。例えば、他の成分としては、無毒性油脂・ワックス類、乳化剤、水不溶性粉体湿潤剤剥離性改良材、pH調製剤、防腐剤、着色剤、香料などが挙げられる。それらに水などを加え、粉末状、ゴム状、ペースト状、液状、シート状などの種々の剤形に加工することができる。

0053

そのような主剤および他の成分を、それぞれ具体例を挙げて例示するが、これらに限定するものではない。
主剤:酢酸ビニル樹脂、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラヤガムアラビアガム、トラガントガム、タマリンドガムローカストビーンガム、グアガム、キサンタンガム、カラギーナン、ペクチン、ゼラチン、グルコマンナンアルギン酸の塩およびプロピレングリコールエステル、ポリアクリル酸の金属塩ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、低級アルキルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体およびその誘導体、
無毒性油脂・ワックス類:ワセリン、流動パラフィンポリブテンなどの炭化水素類植物性硬化油ミツロウキャンデリラワックスマイクロクリスタリンワックスパラフィンロウカルナウバロウ
乳化剤:ステアリン酸グリセリド類、ステアリン酸誘導体、ショ糖脂肪酸エステル、
不溶性粉体:炭酸カルシウム、酸化チタン、リン酸水素カリウムシリカ、タルク、ゼオライト、ポリエチレンおよびポリプロピレンなどのプラスチックパウダーセルロースパウダー
湿潤剤:エタノール、プロパノール、プロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ジアセチルグリセリン、糖アルコール
剥離改良剤ポリプロピレングリコールポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールアクリル系共重合体、無毒性油脂・ワックス類。

0054

本発明の唾液分泌促進組成物は、食品であってもよい。唾液分泌促進作用が所望される食品としては、例えば、キャンディーチューインガムなどの菓子類などが挙げられる。特に、のど飴にPAR-2を活性化させる成分を含有させることにより、咽全体を潤すことができ、のど飴の効果が増大する。

0055

チューインガム組成物には、公知のガムベース原料および添加物を使用することができる。チクルジェルトンソルバ、酢酸ビニル樹脂、ポリイソブチレンエステルガムなどの樹脂ライスワックスカルナバワックスマイクロワックスなどの天然ワックス硬化油、炭酸カルシウム、タルクなどの充填剤脂肪酸グリセリンエステルソルビタンエステルシュガーエステルなどの乳化剤を使用することができる。また、メントールおよびメントール配糖体も使用することができる。さらに、グルコース、マンノース、ソルビトール、パラチノースセロビオースアスパルテーム、サッカリンナトリウム、キシリトールなどの各種甘み剤、ペパーミント油ハッカ油ローズマリー油、ペパー油、ジャスミン油などのフレーバー、クエン酸、リンゴ酸、酢酸などの酸味剤カロチノイド系、フラボノイド系ポリフィリン系などの着色剤、その他フラボノイドクロロフィルなどを使用してもよい。

0056

以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。

0057

実施例1
各種ペプチドの合成方法
実施例に用いた各種ペプチド(Ser-Phe-Leu-Leu-Arg-NH2(配列番号1)、Phe-Ser-Leu-Leu-Arg-NH2(配列番号2)、Thr-Phe-Leu-Leu-Arg-NH2(配列番号3)、Ser-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2(配列番号4)、Leu-Ser-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2(配列番号5)、Ser-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-OH(配列番号6)、trans-シンナモイル-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-オルニチン-NH2(配列番号7))は、公知の方法(Carpino, L. A. et al., J. Org. Chem., 37, 3404-3409, 1972)に準じて合成した。

0058

Ser-Phe-Leu-Leu-Arg-NH2(SFp-NH2、配列番号1)の合成方法
Fmoc-PAL-PEG-PS-resin(PEバイオシステムズ)を1.33g(0.17meq/g)取し、これにジメチルホルムアミド10mLを加えて2〜3時間放置し、樹脂を膨張させた後、ペプチド合成用のカラム充填した。

0059

Fmoc-L-Arg(Pbf)-OH 519mg(PEバイオシステムズ)、Fmoc-L-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Phe-OH 305mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Ser(tBu)-OH 307mg(PEバイオシステムズ)を試験管に秤量し、これにHATU(0-(7-Azabenzotriazol-1-yl)-1,1,3,3-tetramethyl uronium hexafluorophosphate)(PEバイオシステムズ)を各380mg加えた。上記のアミノ酸をC末端から順に並べ、ペプチド合成機PIONEER(PEバイオシステムズ)を用いて合成を行った。合成したペプチド−樹脂をTFA-H20-phenol-triisopropylsilane(8.8:0.5:0.5:0.2)の混合溶液で3時間処理した後、樹脂を濾過し、濾液エーテル再結晶し、粗ペプチドを得た。次に、この粗ペプチドをHPLC(A:H2O中0.02%TFA、B:50%CH3CN中0.02%TFA)に供し精製した。得られた画分を凍結乾燥して、Ser-Phe-Leu-Leu-Arg-NH2を得た。

0060

Phe-Ser-Leu-Leu-Arg-NH2(FSp-NH2、配列番号2)の合成方法
上記方法に準じてペプチド合成用カラムを作製し、Fmoc-L-Arg(Pbf)-OH 519mg(PEバイオシステムズ)、Fmoc-L-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Ser(tBu)-OH 307mg(PEバイオシステムズ)、Fmoc-L-Phe-OH 305mg(和光純薬工業)を試験管に秤量し、これにHATUを各380mg加えた。上記のアミノ酸をC末端から順に並べ、ペプチド合成機PIONEERを用いて合成を行った。合成したペプチド−樹脂から上記方法により粗ペプチドを得、その後HPLCに供し精製した。得られた画分を凍結乾燥して、Phe-Ser-Leu-Leu-Arg-NH2を得た。

0061

Thr-Phe-Leu-Leu-Arg-NH2(TFp-NH2、配列番号3)の合成方法
上記方法に準じてペプチド合成用カラムを作製し、Fmoc-L-Arg(Pbf)-OH 519mg(PEバイオシステムズ)、Fmoc-L-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Phe-OH 305mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Thr-OH 318mg(PEバイオシステムズ)を試験管に秤量し、これにHATUを各380mg加えた。上記のアミノ酸をC末端から順に並べ、ペプチド合成機PIONEERを用いて合成を行った。合成したペプチド−樹脂から上記方法により粗ペプチドを得、その後HPLCに供し精製した。得られた画分を凍結乾燥して、Thr-Phe-Leu-Leu-Arg-NH2を得た。

0062

Ser-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2(SLp-NH2、配列番号4)の合成方法
上記方法に準じてペプチド合成用カラムを作製し、Fmoc-L-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Arg(Pbf)-OH 519mg(PEバイオシステムズ)、Fmoc-L-Gly-OH 238mg(BACHEM)、Fmoc-L-Ile-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Leu-OH283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Ser(tBu)-OH 307mg(PEバイオシステムズ)を試験管に秤量し、これにHATU各380mg加えた。上記のアミノ酸をC末端から順に並べ、ペプチド合成機PIONEERを用いて合成を行った。合成したペプチド−樹脂から上記方法により粗ペプチドを得、その後HPLCに供し精製した。得られた画分を凍結乾燥して、Ser-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2を得た。

0063

Leu-Ser-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2(LSp-NH2、配列番号5)の合成方法
上記方法に準じてペプチド合成用カラムを作製し、Fmoc-L-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Arg(Pbf)-OH 519mg(PEバイオシステムズ)、Fmoc-L-Gly-OH 238mg(BACHEM)、Fmoc-L-Ile-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Ser(tBu)-OH 307mg(PEバイオシステムズ)、Fmoc-L-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)を試験管に秤量し、これにHATU各380mg加えた。上記のアミノ酸をC末端から順に並べ、ペプチド合成機PIONEERを用いて合成を行った。合成したペプチド−樹脂から上記方法により粗ペプチドを得、その後HPLCに供し精製した。得られた画分を凍結乾燥して、Ser-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2を得た。

0064

Ser-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-OH(SLp-OH、配列番号6)の合成方法
Fmoc-L-Leu-PEG-PS-resin(PEバイオシステムズ)を1.00g(0.21meq/g)秤取し、これにジメチルホルムアミド10mLを加えて2〜3時間放置し、樹脂を膨張させた後、ペプチド合成用のカラムに充填した。

0065

Fmoc-L-Arg(Pbf)-OH 519mg(PEバイオシステムズ)、Fmoc-L-Gly-OH 238mg(BACHEM)、Fmoc-L-Ile-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Ser(tBu)-OH 307mg(PEバイオシステムズ)を試験管に秤量し、これにHATU各380mg加えた。上記のアミノ酸をC末端から順に並べ、ペプチド合成機PIONEERを用いて合成を行った。合成したペプチド−樹脂から上記方法により粗ペプチドを得、その後HPLCに供し精製した。得られた画分を凍結乾燥して、Ser-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-OHを得た。

0066

trans-シンナモイル-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-オルニチン-NH2(tcLp-NH2、配列番号7)
米国カルガリー大学医学部のHollenberg, M. D.教授より御供与いただいた。

0067

以下、実施例に用いたペプチドおよび他の薬物について説明する。

0068

既に報告されているヒトPAR-1アミノ酸配列(Vu, T. K. et al., Cell, 64 (6), 1057-1068, 1991)に基づいて、ヒトPAR-1に対するアゴニスト作用を有するSer-Phe-Leu-Leu-Arg-NH2ペプチド(配列番号1)(以下、「SFp-NH2」)(Hollenberg, M.D., TrendsPharmacol. Sci., 17, 3-6, 1996;Hollenberg, M.D., Molec. Pharmacol., 43, 921-930, 1993)を合成した。このペプチド配列のSerとPheとを入れ替えることにより不活性体となったPhe-Ser-Leu-Leu-Arg-NH2ペプチド(配列番号2)(以下、「FSp-NH2」)(Kawabata, A. et al., J. Pharmacol. Exp. Ther., 288, 358-70, 1999;Hollenberg, M.D., Molec. Pharmacol., 43, 921-930, 1993)を合成した。SFp-NH2はPAR-2に対し弱いアゴニスト作用を示すことが知られているため(Kawabata, A. et al., J. Pharmacol. Exp. Ther.,288, 358-70, 1999)、SerをThrに置換することによりPAR-1に対する特異性を高めたThr-Phe-Leu-Leu-Arg-NH2ペプチド(配列番号3)(以下、「TFp-NH2」)(Kawabata, A. et al., J. Pharmacol. Exp. Ther., 288, 358-70, 1999)を合成した。

0069

ラットPAR-2のアミノ酸配列(Saifeddine, M. et al., Br. J. Pharmacol., 118 (3), 521-530, 1996)に基づいて、ラットPAR-2に対するアゴニスト作用を有するSer-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2ペプチド(配列番号4)(以下、「SLp-NH2」)(Hollenberg, M.D., TrendsPharmacol. Sci., 17, 3-6, 1996;Nystedt, S.et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 91, 9208-12, 1994)を合成した。このペプチド配列のSerとLeuとを入れ替えることにより不活性体となったLeu-Ser-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2ペプチド(配列番号5)(以下、「LSp-NH2」)(Hollenberg, M.D.; Trends Pharmacol. Sci., 17, 3-6, 1996;Nystedt, S. et al., Proc.Natl. Acad. Sci. USA, 91, 9208-12, 1994)を合成した。SLp-NH2のC末端がアミド化されていないSer-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-OHペプチド(配列番号6)(以下、「SLp-OH」)を合成した。

0070

さらに、PAR-2を特異的に活性化することが報告されているtrans-シンナモイル-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-オルニチン-NH2ペプチド(配列番号7)(以下、「tcLp-NH2」)(Hollenberg, M. D. et al., Can J Physiol Pharmacol, 75, 832-41, 1997)を使用した。

0071

実施例8以降に示す各種ペプチドは、個別特記しない限り実施例1に準じて合成し得られたものである。

0072

使用した他の薬物は、アマスタチン(図中「Amastatin」、ペプチド研)、アトロピン(図中「Atr」、Sigma社製)、フェントラミン(図中「Phe」、Sigma社製)、プロプラノロール(図中「Pro」、Sigma社製)、インドメタシン(図中「Ind」、Sigma社製)、カルバコール(Sigma社製)、トリプシン(図中「Trypsin」、Sigma社製)およびトロンビン(図中「Thrombin」、Sigma社製)である。

0073

実施例2
使用動物
実験には6週齢のWistar系雄性ラットおよび6週齢のICR系またはddY系雄性マウスを使用した。各動物は室温23±2℃、湿度50±5%および12時間の明暗サイクル明期:07:00〜19:00)の環境下で1週間の予備飼育の後、実験に供した。予備飼育期間および実験期間中は、水および固型飼料を自由に摂取させた。

0074

実施例8〜15の実験には1群あたり4〜5匹を用い、結果を平均値±標準誤差で示した。実施例17の結果は、4〜9回行った試験を、平均値±標準誤差で示した。有意差検定はTukeyの多重比較検定で行った。

0075

実施例3
各種薬物の調製方法および投与方法
動物に投与した各種ペプチドおよび薬物などは、個別特記しない限り尾静脈内投与した。ペプチドは生理食塩液に用事溶解した。実施例8〜15に示す各種ペプチドの調製および投与は、個別特記しない限り実施例3に準じて行った。

0076

実施例4
唾液分泌量の測定方法
唾液量の測定は既報の方法(Takeda, Y. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 86, 392-396, 1989;Snider, R. M. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA,88, 10042-10044, 1991)に準じて行った。マウスまたはラットをウレタンで麻酔し(1.5 mg/kg)、口腔内にあらかじめ重量を測定しておいたボール状の脱脂綿を挿入した。一定時間放置した後、その脱脂綿を回収し、重量を測定し、挿入前と挿入後の重量差を唾液量とした。唾液量の測定は各種ペプチドおよび薬物などを静脈内投与した直後から1分間隔で5分間測定した。実施例8〜15に示す唾液分泌量の測定方法は、個別特記しない限り実施例4に準じて測定した。

0077

実施例5
唾液中に含まれるイオン濃度およびアミラーゼ活性の測定方法
ナトリウムイオンおよびカリウムイオンは、自動分析装置(664, Chiron, U.S.A.)を用いてイオン選択電極法にて測定した。アミラーゼ活性は、アミラーゼBテストワコー(和光純薬工業)を用いて測定した。

0078

実施例6
RT-PCR法
ラットを放血致死させた後、耳下腺および膵臓を取り出しTRIzol試薬(Life technologies. Inc.)を用いて全RNAを抽出した。この全RNAからmRNApurification kit(宝酒造)を用いてmRNAを精製し、このmRNAを用いてHollenbergらの方法(Hollenberg, M. D. et al., Mol. Pharmacol., 49, 229-233)に準じてRT-PCRを行った。すなわち、RNA LA PCR kit(AMV)ver.1(宝酒造)を用いて42℃で50分間逆転写反応を行った後、PAR-1、PAR-2およびβ-アクチンコントロール)を特異的に増幅するように設計した下記プライマー対を用いてPCRを行い、PAR-1およびPAR-2の発現について検討した。

0079

PAR-1
センスプライマー:5'-CCCGCTCATTTTTTCTCAGGA-3'(配列番号8)
アンチセンスプライマー:5'-GCCAATCGGTCGCGGAGAAGT-3'(配列番号9)
PAR-2
センスプライマー:5'-CACCAGTAAAGGGAGAAGTCT-3'(配列番号10)
アンチセンスプライマー:5'-GGGCAGCACGTCGTGACAGGT-3'(配列番号11)
β-アクチン
センスプライマー:5'-GTGGGGCGCCCCAGGCACCA-3'(配列番号12)
アンチセンスプライマー:5'-GTCCTTAATGTCACGCACGATTTC-3'(配列番号13)

0080

実施例7
ラット耳下腺のスライス作製方法およびアミラーゼ量測定方法
ラット耳下腺スライスからのアミラーゼ分泌に対するPAR-2関連アゴニストの作用は、Jahn, Rらの方法(Jahn, R., Eur.J.Biochem., 112, 345-352 (1980))に準じて行った。ラットをペントバルビタールで麻酔し、ラット耳下腺を取り出し、これを95%酸素−5%二酸化炭素ガス通気したKrebs-Henseleit栄養液で洗浄し、脂肪および結合組織を除去した。その後、耳下腺を1mm3の大きさに細切し、その100mgを95%酸素−5%二酸化炭素ガスを通気した37℃のKrebs-Henseleit栄養液3mLに浮遊させ30分間インキュベートした。インキュベーション後、栄養液30μLを採取し、アミラーゼ分泌量を測定した(自発分泌量)。その後、PAR-2アゴニストを添加し、10分間インキュベートし、栄養液30μLを採取して、アミラーゼ分泌量を測定した。PAR-2アゴニスト添加後のアミラーゼ分泌量から自発分泌量を差し引いた値を、PAR-2アゴニストの作用によるアミラーゼ分泌量とした。アミラーゼの測定はアミラーゼBテストワコー(和光純薬工業)を使用して測定した。

0081

実施例8
インビボにおけるPAR-1およびPAR-2関連ペプチドのマウス唾液分泌に対する影響を検討した(図1)。

0082

PAR-1に対する活性を有し、PAR-2に対しても若干の活性を示すことが知られているSFp-NH2(50μmole/kg)の投与によって、唾液分泌促進が観測された。しかし、SFp-NH2に対する不活性なコントロールペプチドであるFSp-NH2(50μmole/kg)の投与では何ら変化が見られなかった。PAR-1に対する特異性がより高く、PAR-2に対する活性を有しないTFp-NH2(50μmole/kg)の投与によっては全く唾液分泌は促進されなかった。

0083

PAR-2アゴニストペプチドであるSLp-NH2(50μmole/kg)の投与によって強い唾液分泌促進が観察された。SLp-NH2に対する不活性なコントロールペプチドであるLSp-NH2(50μmole/kg)の投与によっては全く唾液分泌促進が起こらなかった。図中Vehicleは、陰性対照として溶媒を使用した実験の結果を示す。

0084

これらの結果から、PAR-1ではなくPAR-2の特異的な活性化によって唾液分泌促進が引き起こされることが示唆された。

0085

実施例9
インビボにおけるPAR-2アゴニストペプチドによるマウス唾液分泌促進作用の経時変化について検討した(図2)。

0086

SLp-NH2(5μmole/kg)(■)の投与によって、投与直後から唾液分泌が促進され、投与1分後に唾液分泌量が最大となった。その後、急速に唾液分泌量は減少した。しかし、SLp-NH2に対する不活性なコントロールペプチドであるLSp-NH2(5μmole/kg)(○)の投与によっては全く唾液分泌は促進されなかった。図中Vehicle(●)は、陰性対照として溶媒を使用した実験の結果を示す。

0087

実施例10
インビボにおけるPAR-2アゴニストペプチドによるマウス唾液分泌促進作用の用量依存性について検討した(図3)。

0088

SLp-NH2(○)は、0.5〜5μmole/kgの範囲の用量において用量依存的にマウス唾液分泌を促進した。SLp-NH2のC末端がアミド化されていないペプチドであるSLp-OH(△)もマウス唾液分泌を用量依存的に促進したが、その作用はSLp-NH2に比べて弱かった。PAR-2を特異的に活性化することが知られている別のペプチド、tcLp-NH2(□)を使用しても唾液分泌促進作用が観測された。LSp-NH2(●)は不活性なコントロールペプチドである。

0089

実施例11
PAR-2アゴニストペプチドの多くはアミノペプチダーゼによって分解されることが知られている(Godin, D. et al., Eur. J. Pharmacol., 253, 225-30, 1994)。そこで、PAR-2アゴニストペプチドのマウス唾液分泌促進作用に対する、アミノペプチダーゼ阻害薬であるアマスタチンの影響について検討した(図4)。

0090

アマスタチンはSLp-NH2投与1分前に静脈内投与した。実施例10の結果と一致して、低用量(0.5μmol/kg)での単独投与(○)では、SLp-NH2は唾液分泌促進作用を示さなかったが、アマスタチン(84μmol/kg)を静脈内に前投与することにより、唾液分泌が有意に促進された(■)。さらに、アマスタチンと組み合わせての投与は、SLp-NH2単独の投与に比較して、その作用の持続性が認められた(実施例9を参照のこと)。図中Vehicle(●)は、陰性対照として溶媒を使用した実験の結果を示す。

0091

実施例12
PAR-2アゴニストペプチドのマウス唾液分泌促進作用に及ぼすアマスタチンの影響についてさらに検討した(図5)。

0092

アマスタチンはSLp-NH2投与1分前に静脈内投与した。SLp-NH2(0.5μmol/kg)単独投与では対照群(Vehicle、溶媒)と同程度の唾液分泌量が観察されたが、アマスタチン(Amastatin、84μmol/kg)を静脈内に前投与することにより、唾液分泌量は顕著に増加した。

0093

実施例13
アマスタチン存在下におけるPAR-2アゴニストによるマウス唾液分泌促進作用のメカニズムについて検討した(図6)。

0094

アトロピン(Atr、副交感神経遮断薬)、フェントラミン(Phe、交感神経α受容体遮断薬)、プロプラノロール(Pro、交感神経β受容体遮断薬)、インドメタシン(Ind、プロスタグランジン生合成阻害薬)およびコントロールとしての生理食塩水(Saline)を、SLp-NH2静脈内投与の25分前に腹腔内投与した。また、アマスタチンはSLp-NH2投与1分前に静脈内投与した。その結果、SLp-NH2(0.5μmol/kg)による唾液分泌促進作用は、アトロピン5mg/kg(7.2μmol/kg)、フェントラミン5mg/kg(15.7μmol/kg)、プロプラノロール5mg/kg(16.9μmol/kg)およびインドメタシン10mg/kg(28μmol/kg)によって何ら作用を受けなかった。

0095

これらの結果から、PAR-2による唾液分泌促進作用は、自律神経系(交感神経および副交感神経)またはプロスタグランジン系を介したものでないことが示唆された。

0096

実施例14
SLp-NH2およびカルバコール(ムスカリン様作用を介して唾液分泌を促進することが知られている)の刺激により分泌されたマウスの唾液の性質について比較検討した(表1)。アミラーゼ活性、ナトリウムイオンおよびカリウムイオンの測定は実施例5に準じて行った。

0097

0098

SLp-NH2(5μmol/kg)と同程度の唾液分泌量を生じる0.08μmol/kgのカルバコールを用いた。両者の刺激によって分泌された唾液は、ほぼ同様の性質を有していた。

0099

実施例15
アマスタチン存在下におけるSLp-NH2によるラットにおける唾液分泌促進作用を検討した(図7)。

0100

アマスタチンはSLp-NH2投与1分前に静脈内投与した。SLp-NH2(2.5μmol/kg)(●)の投与によって唾液分泌促進作用が観察されたが、コントロールペプチドであるLSp-NH2(◆)の投与によっては、その作用は認められなかった。図中Vehicle(○)は、陰性対照として溶媒を使用した実験の結果を示す。これらの結果から、PAR-2アゴニストによる唾液分泌促進作用が、マウスと同様にラットにおいても有効であることが示された。

0101

実施例16
ラット耳下腺におけるRT-PCR法によるPAR-1およびPAR-2のmRNA発現の検討を行った(図8)。RT-PCR法は実施例6に準じて行った。増幅反応液を2%アガロース電気泳動し、ゲル臭化エチジウムを用いて染色し、バンドをUVによって可視化した。

0102

その結果、PAR-1(P-1)およびPAR-2(P-2)が発現していることが公知である、陽性対照として使用した膵臓(Pancreas)と同様に、耳下腺(Parotid gland)においてもPAR-1およびPAR-2のmRNAが共に発現していることが明らかとなった。β−アクチン(図中「A」)は陽性対照である。この結果によって、ラットにおけるPAR-1およびPAR-2遺伝子の発現が初めて確認された。

0103

実施例17
ラット耳下腺のスライスを作製し、インビトロにおけるアミラーゼ分泌に及ぼすPAR-2アゴニストの影響を検討した(図9)。耳下腺のスライス作製方法およびアミラーゼ分泌量(総アミラーゼ量に対する重量百分率で表す)の測定方法は実施例7に準じて行った。

0104

SLp-NH2およびtcLp-NH2を用いた場合、10〜100μmol/kgの用量範囲で用量依存的にアミラーゼ分泌促進作用が認められた。PAR-2活性化酵素であるトリプシン(Trypsin)もアミラーゼ分泌促進作用を示した。TFp-NH2およびトロンビン(Thrombin、PAR-1、PAR-3およびPAR-4の活性化酵素である)はアミラーゼ分泌に対して影響を与えなかった。図中Cは、陰性対照として溶媒を使用した実験の結果を示す。これらの結果は、耳下腺におけるアミラーゼ分泌が、PAR-2の活性化によって誘発され、PAR-1、PAR-3およびPAR-4はこの作用に関与しないことが示された。

0105

実施例18
常法に従って製造した錠剤の組成を表2に示す。

0106

結晶セルロース18mg
SLp-NH2 15mg
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース12mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース10mg
ステアリン酸マグネシウム1mg
乳糖適量
合計 100mg

0107

実施例19
常法に従って製造した錠剤の組成を表3に示す。

0108

アマスタチン 20mg
結晶セルロース18mg
SLp-NH2 15mg
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース12mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース10mg
ステアリン酸マグネシウム1mg
乳糖適量
合計 100mg

0109

実施例20
常法に従って製造したカプセル剤の組成を表4に示す。

0110

SLp-NH2 15mg
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース15mg
架橋型カルボキシメチルセルロースナトリウム5mg
ステアリン酸マグネシウム2mg
乳糖63mg
合計 100mg

0111

実施例21
常法に従って製造したカプセル剤の組成を表5に示す。

0112

SLp-NH2 15mg
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース15mg
アマスタチン 5mg
架橋型カルボキシメチルセルロースナトリウム5mg
ステアリン酸マグネシウム2mg
乳糖63mg
合計 100mg

0113

実施例22
常法に従って製造した注射剤の組成を表6に示す。

0114

ブドウ糖10mg
SLp-NH2 1mg
アマスタチン 1mg
注射用精製水適量
合計 200ml

0115

実施例23
常法に従って製造した練歯磨の組成を表7に示す。

0116

炭酸カルシウム52.0%
グリセリン20.0%
ショ糖モノラウレート2.0%
カルボキシメチルセルロース1.0%
ラウリルジエタノールアマイド1.0%
香料1.0%
カラギーナン0.5%
SLp-NH2 0.5%
サッカリンナトリウム0.1%
水 適量
合計 100.0%

0117

実施例24
常法に従って製造した練歯磨の組成を表8に示す。

0118

第2リン酸カルシウム・2水和物 52.0%
グリセリン22.0%
カルボキシメチルセルロース2.0%
ラウリル硫酸ナトリウム2.0%
SLp-NH2 1.0%
香料1.0%
サッカリンナトリウム0.1%
水 適量
合計 100.0%

0119

実施例25
常法に従って製造した練歯磨の組成を表9に示す。

0120

水酸化アルミニウム45.0%
ソルビット20.0%
ゲル化シリカ3.0%
カルボキシメチルセルロース2.0%
ラウリル硫酸ナトリウム2.0%
アマスタチン 1.0%
SLp-NH 2 0.5%
サッカリンナトリウム0.1%
水 適量
合計 100.0%

0121

実施例26
常法に従って製造した練歯磨の組成を表10に示す。

0122

沈降性シリカ28.0%
グリセリン23.0%
ソルビット22.0%
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート2.0%
ラウロイルグリセリンエステル1.0%
SLp-NH2 1.0%
香料1.0%
サッカリンナトリウム0.2%
水 適量
合計 100.0%

0123

実施例27
常法に従って製造した練歯磨の組成を表11に示す。

0124

無水ケイ酸15.0%
グリセリン10.0%
ソルビトール10.0%
キシリトール5.0%
プロピレングリコール3.0%
アマスタチン 2.0%
カルボキシメチルセルロース1.5%
ラウリル硫酸ナトリウム1.0%
SLp-NH2 1.0%
香料1.0%
水酸化ナトリウム0.3%
ラウロイルザルコシン酸ナトリウム0.3%
フッ化ナトリウム0.2%
サッカリンナトリウム0.1%
トラネキサム酸微量
塩化カルシウム微量
水 適量
合計 100.0%

0125

実施例28
常法に従って製造した練歯磨の組成を表12に示す。

0126

グリセリン23.0%
塩化ナトリウム15.0%
無水ケイ酸15.0%
プロピレングリコール3.0%
マンニトール2.0%
SLp-NH2 1.5%
キサンタンガム1.2%
ラウリル硫酸ナトリウム1.2%
香料1.0%
水酸化ナトリウム0.5%
サッカリンナトリウム0.1%
グリチルリチン酸ジカリウム微量
水 適量
合計 100.0%

0127

実施例29
常法に従って製造した練歯磨の組成を表13に示す。

0128

ソルビトール28.0%
無水ケイ酸25.0%
重曹12.0%
イノシトール5.0%
プロピレングリコール2.0%
SLp-NH2 1.5%
ラウリル硫酸ナトリウム1.5%
キサンタンガム1.0%
カラギーナン1.0%
香料1.0%
サッカリンナトリウム0.2%
塩化カリウム0.1%
イプシロンアミノカプロン酸微量
水 適量
合計 100.0%

0129

実施例30
常法に従って製造した練歯磨の組成を表14に示す。

0130

無水ケイ酸20.0%
グリセリン20.0%
キシリトール10.0%
重曹5.0%
プロピレングリコール4.0%
ラウリル硫酸ナトリウム1.5%
SLp-NH2 1.5%
カルボキシメチルセルロース1.2%
香料1.0%
カラギーナン0.3%
水酸化ナトリウム0.1%
塩化カルシウム0.1%
トラネキサム酸0.1%
サッカリンナトリウム0.1%
水 適量
合計 100.0%

0131

実施例31
常法に従って製造した練歯磨の組成を表15に示す。

0132

リン酸カルシウム2水塩38.0%
キシリトール15.0%
増粘性シリカ10.0%
グリセリン8.0%
プロピレングリコール3.0%
ラウリル硫酸ナトリウム1.5%
カルボキシメチルセルロースナトリウム1.2%
SLp-NH2 1.0%
モノフルオロリン酸ナトリウム1.0%
ペパーミント油1.0%
p−ヒドロキシ安息香酸メチル0.5%
サッカリンナトリウム0.1%
アネトール0.1%
メントン0.1%
アニス油0.1%
水 適量
合計 100.0%

0133

実施例32
常法に従って製造した練歯磨の組成を表16に示す。

0134

キシリトール30.0%
シリカ20.0%
増粘性シリカ20.0%
ポリエチレングリコール5.0%
ソルビット5.0%
カルボキシメチルセルロースナトリウム1.0%
ラウリル硫酸ナトリウム1.3%
SLp-NH2 1.5%
スペアミント油1.5%
フッ化ナトリウム0.5%
p−ヒドロキシ安息香酸メチル0.2%
二酸化チタン0.3%
アネトール0.2%
メントン0.1%
水 適量
合計 100.0%

0135

実施例33
常法に従って製造した液状歯磨の組成を表17に示す。

0136

グリセリン40.0%
水酸化アルミニウム25.0%
ソルビット15.0%
カルボキシメチルセルロース2.2%
ラウリル硫酸ナトリウム1.5%
SLp-NH2 1.0%
プロピレングリコール1.0%
モノラウリン酸デカグリセリル1.0%
香料1.0%
サッカリンナトリウム0.1%
水 適量
合計 100.0%

0137

実施例34
常法に従って製造した液状歯磨の組成を表18に示す。

0138

沈降性シリカ35.0%
ソルビット30.0%
グリセリン20.0%
SLp-NH2 2.0%
プロピレングリコール2.0%
モノラウリン酸デカグリセリル2.0%
ラウリル硫酸ナトリウム1.5%
香料1.0%
キサンタンガム0.2%
サッカリンナトリウム0.1%
水 適量
合計 100.0%

0139

実施例35
常法に従って製造したガム状義歯安定剤の組成を表19に示す。

0140

酢酸ビニル樹脂55.0%
SLp-NH2 3.0%
軽質炭酸カルシウム3.0%
ミツロウ3.0%
ポリプロピレングリコール3.0%
水 適量
合計 100.0%

0141

実施例36
常法に従って製造した粉末状義歯安定剤の組成を表20に示す。

0142

カルボキシメチルセルロースナトリウム74.0%
ポリエチレンオキサイド24.0%
SLp-NH2 2.0%
合計 100.0%

0143

実施例37
常法に従って製造したペースト状義歯安定剤の組成を表21に示す。

0144

ワセリン40.0%
カルボキシメチルセルロースナトリウム30.0%
ポリエチレンオキサイド10.0%
SLp-NH2 2.0%
香料0.3%
pH調製剤0.2%
防腐剤微量
色素微量
流動パラフィン適量
合計 100.0%

0145

実施例38
常法に従って製造したシート状義歯安定剤の組成を表22に示す。

0146

カルボキシセルロースナトリウム30.0%
ポリエチレングリコール20.0%
ポリエチレンオキサイド10.0%
SLp-NH2 2.0%
香料0.3%
防腐剤微量
色素微量
ワセリン適量
合計 100.0%

0147

実施例39
常法に従って製造した液状義歯安定剤の組成を表23に示す。

0148

カルボキシメチルセルロースナトリウム45.0%
ポリエチレンオキサイド15.0%
SLp-NH2 1.0%
pH調製剤0.2%
香料0.2%
防腐剤微量
色素微量
流動パラフィン 適量
合計 100.0%

0149

実施例40
常法に従って製造した口腔用軟膏の組成を表24に示す。

0150

流動パラフィン20.0%
グリセリン15.0%
セタノール10.0%
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル5.0%
アマスタチン 2.0%
SLp-NH2 1.0%
香料0.5%
サッカリンナトリウム0.1%
水 適量
合計 100.0%

0151

実施例41
常法に従って製造した口腔用軟膏の組成を表25に示す。

0152

流動パラフィン20.0%
グリセリン15.0%
セタノール10.0%
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル5.0%
SLp-NH2 1.0%
香料0.5%
サッカリンナトリウム0.1%
水 適量
合計 100.0%

0153

実施例42
常法に従って製造した洗口液の組成を表26に示す。

0154

エタノール20.0%
SLp-NH2 5.0%
香料1.0%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油0.3%
モノフルオロリン酸ナトリウム0.1%
サッカリンナトリウム0.1%
水 適量
合計 100.0%

0155

実施例43
常法に従って製造した洗口液の組成を表27に示す。

0156

エタノール10.0%
キシリトール5.0%
グリセリン5.0%
SLp-NH2 2.0%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油1.0%
香料0.5%
安息香酸ナトリウム0.3%
塩化カルシウム0.1%
水酸化ナトリウム0.1%
サッカリンナトリウム0.1%
水 適量
合計 100.0%

0157

実施例44
常法に従って製造した洗口液の組成を表28に示す。

0158

エタノール15.0%
グリセリン10.0%
重曹8.0%
マンニトール5.0%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油1.2%
SLp-NH2 0.5%
香料0.5%
塩化カリウム0.5%
アラントイン0.5%
安息香酸ナトリウム0.3%
サッカリンナトリウム0.1%
水 適量
合計 100.0%

0159

実施例45
常法に従って製造した洗口液の組成を表29に示す。

0160

キシリトール20.0%
エタノール10.0%
スペアミント油1.0%
SLp-NH2 5.0%
フッカナトリウム0.2%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油0.1%
アネトール0.1%
メントン0.1%
水 適量
合計 100.0%

0161

実施例46
常法に従って製造した洗口液の組成を表30に示す。

0162

エタノール13.0%
ソルビット液 7.0%
SLp-NH2 0.5%
ステビオサイド0.5%
フッ化ナトリウム0.5%
安息香酸ナトリウム0.1%
パラオキシ安息香酸プロピル0.1%
ラウリル硫酸ナトリウム0.1%
スペアミント油0.1%
水 適量
合計 100.0%

0163

実施例47
常法に従って製造したうがい用錠剤の組成を表31に示す。

0164

炭酸水素ナトリウム50.0%
クエン酸21.0%
無水硫酸ナトリウム10.8%
第2リン酸ナトリウム10.0%
ポリエチレングリコール5.0%
SLp-NH2 2.0%
香料1.0%
モノフルオロリン酸ナトリウム0.1%
オレイン酸0.1%
合計 100.0%

0165

実施例48
常法に従って製造したトローチの組成を表32に示す。

0166

キシリトール68.3%
SLp-NH2 20.0%
アラビアガム5.0%
クエン酸4.0%
タルク2.0%
ステアリン酸マグネシウム0.7%
合計 100.0%

0167

実施例49
常法に従って製造したトローチの組成を表33に示す。

0168

ポリエチレングリコール2.0%
ヒドロキシプロピルセルロース1.5%
無水ケイ酸1.0%
ステアリン酸マグネシウム1.0%
タルク0.5%
SLp-NH2 0.1%
マンニット適量
合計 100.0%

0169

実施例50
常法に従って製造した咀嚼錠の組成を表34に示す。

0170

エリスリトール71.0%
SLp-NH2 20.0%
馬鈴薯デンプン4.0%
タルク3.5%
ステアリン酸マグネシウム1.5%
合計 100.0%

0171

実施例51
常法に従って製造した人工唾液の組成を表35に示す。

0172

SLp-NH2 1.0%
塩化ナトリウム0.6%
ムチン0.2%
リン酸二水素カリウム0.1%
塩化カルシウム微量
水 適量
合計 100.0%

0173

実施例52
常法に従って製造した人工唾液の組成を表36に示す。

0174

アマスタチン 1.0%
SLp-NH2 1.0%
塩化ナトリウム0.6%
ムチン0.2%
リン酸二水素カリウム0.1%
塩化カルシウム微量
水 適量
合計 100.0%

0175

実施例53
常法に従って製造した人工唾液用スプレーの組成を表37に示す。

0176

SLp-NH2 5.0%
塩化ナトリウム0.4%
リン酸二水素カリウム0.1%
塩化カルシウム微量
塩化マグネシウム微量
水 適量
合計 100.0%

0177

実施例54
常法に従って製造したキャンディーの組成を表38に示す。

0178

砂糖50.0%
水飴33.0%
SLp-NH2 5.0%
リンゴ酸3.0%
香料0.2%
水 適量
合計 100.0%

0179

実施例55
常法に従って製造したチューインガムの組成を表39に示す。

0180

SLp-NH2 25.0%
ガムベース27.5%
砂糖20.0%
グルコース10.0%
水飴16.0%
香料0.5%
クエン酸1.0%
合計 100.0%

0181

実施例56
常法に従って製造したチューインガムの組成を表40に示す。

0182

粉糖50.0%
ガムベース20.0%
ブドウ糖10.0%
水飴18.0%
SLp-NH2 1.0%
香料1.0%
合計 100.0%

0183

実施例57
常法に従って製造したチューインガムの組成を表41に示す。

0184

キシリトール60.0%
ガムベース20.0%
SLp-NH2 11.9%
シロップ5.0%
グリセリン2.0%
スペアミント油1.0%
アネトール0.1%
合計 100.0%

0185

実施例58
常法に従って製造したチューインガムの組成を表42に示す。

0186

キシリトール55.0%
ガムベース20.0%
SLp-NH2 11.9%
アマスタチン 5.0%
シロップ5.0%
グリセリン2.0%
スペアミント油1.0%
アネトール0.1%
合計 100.0%

0187

実施例59
常法に従って製造したガムベースの組成を表43に示す。

0188

マイクロワックス20.0%
酢酸ビニル樹脂15.0%
エステルガム15.0%
ポリイソブチレン10.0%
充填剤10.0%
チクル10.0%
ソルバ10.0%
ジェルトン5.0%
天然ゴム3.0%
脂肪酸モノグリセライド2.0%
合計 100.0%

0189

実施例60
常法に従って製造したガムベースの組成を表44に示す。

0190

酢酸ビニル樹脂30.0%
マイクロワックス25.0%
ポリイソブチレン20.0%
エステルガム10.0%
天然ゴム3.0%
脂肪酸モノグリセライド2.0%
合計 100.0%

0191

実施例61
常法に従って製造したタブレットの組成を表45に示す。

発明の効果

0192

キシリトール65.0%
ソルビトール29.0%
SLp-NH2 3.0%
スペアミント油1.5%
潤沢剤 1.0%
アネトール0.2%
メントン0.3%
合計 100.0%

0193

本発明の唾液分泌促進組成物は優れた唾液分泌促進作用を有し、薬剤の副作用、疾患あるいは唾液腺の機能低下などによる口腔乾燥症に対し、優れた治療薬となる。また、これにより口腔内乾燥に伴う不快感、灼熱感会話の困難さ、口臭発生、歯周疾患、粘膜の感染症、不潔などの症状を予防あるいは治療することもできる。

0194

また、本発明の唾液分泌促進組成物を歯磨剤中に含有させることにより、ブラッシングを容易にらなしめることができる。さらに、本発明の唾液分泌促進組成物を義歯安定剤中に含有させることにより、口腔乾燥を防ぎ、義歯固定力が向上し、噛み合わせによる疼痛が減少させることができる。

0195

配列表フリーテキスト
SEQID NO:1
Designed peptide having PAR-1 and PAR-2 agonist activity. The C-terminalamino acid residue is amidated.
SEQ ID NO:2
Designed peptide lacking agonist activity. The C-terminal amino acid residue is amidated.
SEQ ID NO:3
Designed peptide having PAR-1 agonist activity. The C-terminal amino acid residue is amidated.
SEQ ID NO:4
Designed peptide having PAR-2 agonist activity. The C-terminal amino acid residue is amidated.
SEQ ID NO:5
Designed peptide lacking agonist activity. The C-terminal amino acid residue is amidated.
SEQ ID NO:6
Designed peptide having PAR-2 agonist activity. The C-terminal amino acid residue is hydroxylated.
SEQ ID NO:7
Designed peptide having PAR-2 agonist activity. Xaa at 1 is trans-cynnamoyl-Leu. Xaa at 6 is Orn. The C-terminal amino acid residue is amidated.
SEQ ID NO:8
Designed oligonucleotide primer to amplify PAR-1mRNA.
SEQ ID NO:9
Designed oligonucleotide primer to amplify PAR-1 mRNA.
SEQ ID NO:10
Designed oligonucleotide primer to amplify PAR-2 mRNA.
SEQ ID NO:11
Designed oligonucleotide primer to amplify PAR-2 mRNA.
SEQ ID NO:12
Designed oligonucleotide primer to amplify β-actin mRNA.
SEQ ID NO:13
Designed oligonucleotide primer to amplify β-actin mRNA.

図面の簡単な説明

0196

SEQUENCE LISTING
<110> Fuso Pharmaceutical Industries Ltd.
<120> Composition for triggering salivation
<130> 167364
<160> 13
<210> 1
<211> 5
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<221> AMIDATION
<222> 5
<223> Designed peptide having PAR-1 and PAR-2 agonist activity. The C-te
rminal amino acid residue is amidated.
<400> 1
Ser Phe Leu Leu Arg
1 5
<210> 2
<211> 5
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<221> AMIDATION
<222> 5
<223> Designed peptide lacking agonist activity. The C-terminal amino ac
id residue is amidated.
<400> 2
Phe Ser Leu Leu Arg
1 5
<210> 3
<211> 5
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<221> AMIDATION
<222> 5
<223> Designed peptide having PAR-1 agonist activity. The C-terminal ami
no acid residue is amidated.
<400> 3
Thr Phe Leu Leu Arg
1 5
<210> 4
<211> 6
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<221> AMIDATION
<222> 6
<223> Designed peptide having PAR-2 agonist activity. The C-terminal ami
no acid residue is amidated.
<400> 4
Ser Leu Ile Gly Arg Leu
1 5
<210> 5
<211> 6
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<221> AMIDATION
<222> 6
<223> Designed peptide lacking agonist activity. The C-terminal amino ac
id residue is amidated.
<400> 5
Leu Ser Ile Gly Arg Leu
1 5
<210> 6
<211> 6
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<222> 6
<223> Designed peptide having PAR-2 agonist activity. The C-terminal ami
no acid residue is hydroxylated.
<400> 6
Ser Leu Ile Gly Arg Leu
1 5
<210> 7
<211> 5
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<221> MOD_RES
<222> 1
<221> MOD_RES
<222> 6
<221> AMIDATION
<222> 6
<223> Designed peptide having PAR-2 agonist activity. Xaa at 1 is trans-
cynnamoyl-Leu. Xaa at 6 is Orn. The C-terminal amino acid residue is ami
dated.
<400> 7
Xaa Ile Gly Arg Leu Xaa
1 5
<210> 8
<211> 21
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Designed oligonucleotide primer to amplify PAR-1mRNA.
<400> 8
cccgctcatt ttttctcagg a 21
<210> 9
<211> 21
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Designed oligonucleotide primer to amplify PAR-1 mRNA.
<400> 9
gccaatcggt cgcggagaag t 21
<210> 10
<211> 21
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Designed oligonucleotide primer to amplify PAR-2 mRNA.
<400> 10
caccagtaaa gggagaagtc t 21
<210> 11
<211> 21
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Designed oligonucleotide primer to amplify PAR-2 mRNA.
<400> 11
gggcagcacg tcgtgacagg t 21
<210> 12
<211> 20
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Designed oligonucleotide primer to amplify β-actin mRNA.
<400> 12
gtggggcgcc ccaggcacca 20
<210> 13
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Designed oligonucleotide primer to amplify β-actin mRNA.
<400> 13

0197

図1インビボにおけるPAR-1およびPAR-2アゴニストペプチドのマウス唾液分泌に対する作用を示す図である。**P<0.01 vs溶媒(Vehicle)、††P<0.01 vsFSp-NH2、¶¶P<0.01 vs LSp-NH2(Tukeyテスト)。
図2インビボにおけるPAR-2アゴニストペプチドによるマウス唾液分泌促進作用の経時変化の検討を示す図である。**P<0.01 vs溶媒(Vehicle)、††P<0.01 vs LSp-NH2(Tukeyテスト)。
図3インビボにおけるPAR-2アゴニストペプチドによるマウス唾液分泌促進作用の用量依存性を示す図である。
図4インビボにおけるPAR-2アゴニストペプチドによるマウス唾液分泌促進作用に対するアマスタチンの影響の経時変化を示す図である。**P<0.01 vs溶媒(Vehicle)、††P<0.01 vs SLp-NH2単独(Tukeyテスト)。
図5インビボにおけるPAR-2アゴニストペプチドによるマウス唾液分泌促進作用に対するアマスタチンの影響を示す図である。**P<0.01 vs溶媒(Vehicle)、††P<0.01 vs SLp-NH2単独(Tukeyテスト)。
図6アマスタチン存在下におけるPAR-2アゴニストペプチドによるインビボマウス唾液分泌促進作用に対するアトロピン(Atr)、フェントラミン(Phe)、プロプラノロール(Pro)およびシンドメタシン(Ind)の作用を示す図である。
図7アマスタチン存在下におけるPAR-2アゴニストペプチドによるインビボラット唾液分泌促進作用の経時変化を示す図である。**P<0.01 vs溶媒(Vehicle)(Tukeyテスト)。
図8RT-PCR法を使用してラット耳下腺におけるPAR-1およびPAR-2mRNA発現を示す電気泳動図である。
図9インビトロにおけるラット耳下腺スライスからのアミラーゼ分泌に対するPAR-2アゴニストペプチドの作用を示す図である。*P<0.05および**P<0.01 vsコントロール。

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