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技術 農園芸用有害生物防除組成物

出願人 日本曹達株式会社
発明者 横田因濱村洋杉浦徹也
出願日 1999年9月1日 (21年10ヶ月経過) 出願番号 1999-247092
公開日 2001年3月13日 (20年4ヶ月経過) 公開番号 2001-064104
状態 特許登録済
技術分野 農薬・動植物の保存
主要キーワード 殺菌殺虫剤 本発明組成 室内試験 ストロビルリン系殺菌剤 次亜硫酸ナトリウム 殺虫性物質 ストロビルリン系化合物 センチュウ剤
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この項目の情報は公開日時点(2001年3月13日)のものです。
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課題

使用する薬剤量の低減と有効スペクトラムを改善しうる、相乗効果を示す混合園芸用殺菌剤組成物を提供する。

解決手段

ストロビルリン系剤と食品添加物との混合組成物

概要

背景

従来から農作物に発生する有害微生物防除に関して、多くの農園芸用殺菌剤が提供されているが、防除効力が不十分であったり、薬剤耐性病原菌出現を招いたり、植物体や環境への影響の問題から、それらの改良が望まれている。ストロビルリン系剤は電子伝達系複合体IIIを阻害することが知られている殺菌剤であり、うどんこ病、黒星病、べと病幅広農園芸有害微生物に効果を示すことが知られている。ストロビルリン系剤と相乗効果を示す添加剤としては、サリチルヒドロキサム酸との混合により相乗効果が得られることが知られている(HayashiらJ.PesticideSci. 21, 399-403 (1996))が、本発明のように安全性の高い食品添加剤との混合による相乗的な効果については知られていない。

概要

使用する薬剤量の低減と有効スペクトラムを改善しうる、相乗効果を示す混合園芸用殺菌剤組成物を提供する。

ストロビルリン系剤と食品添加物との混合組成物

目的

本発明の目的は、ストロビルリン系殺菌剤との混合により、人畜および環境に対し安全性が高く、確実な効果の得られる添加化合物を見出し、優れた農園芸用殺菌剤組成物を提供することである。特に、安全性の確認された食品添加物の中から、単に混合した時に得られる相加効果以上の相乗的な効果を得ることが出来、使用する薬剤量の低減と有効スペクトラムを改善しうる混合殺菌剤組成物を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

請求項2

ストロビルリン系化合物が、クレソキシムメチルアゾキシストロビントリフォシストビンまたは一般式(I)

請求項

ID=000002HE=020 WI=039 LX=0405 LY=1350{式中、Yは下記式(a)、(b)または(c)のいずれかの基を表し、

請求項

ID=000003HE=025 WI=069 LX=0255 LY=1700Qは、下記式で表されるチアゾリルまたはピリジルを表し、

請求項

ID=000004HE=020 WI=047 LX=0365 LY=2100(式中、R1は水素原子ハロゲン原子またはC1-6アルキル基を表す。)Rは、シアノ基、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルキル基等を表し、nは0または1〜4の整数を表し、nが2以上のときRは同一でも相異なっていても良い。}で表される化合物もしくはその塩から選ばれる1種もしくは2種以上であることを特徴とする請求項1記載の農園芸用有害生物防除組成物。

技術分野

0001

本発明は殺菌剤食品添加物との混合により殺菌効果相乗的な効果を示す農園芸用有害生物防除組成物に関する。

背景技術

0002

従来から農作物に発生する有害微生物防除に関して、多くの農園芸用殺菌剤が提供されているが、防除効力が不十分であったり、薬剤耐性病原菌出現を招いたり、植物体や環境への影響の問題から、それらの改良が望まれている。ストロビルリン系剤は電子伝達系複合体IIIを阻害することが知られている殺菌剤であり、うどんこ病、黒星病、べと病幅広農園芸有害微生物に効果を示すことが知られている。ストロビルリン系剤と相乗効果を示す添加剤としては、サリチルヒドロキサム酸との混合により相乗効果が得られることが知られている(HayashiらJ.PesticideSci. 21, 399-403 (1996))が、本発明のように安全性の高い食品添加剤との混合による相乗的な効果については知られていない。

発明が解決しようとする課題

0003

本発明の目的は、ストロビルリン系殺菌剤との混合により、人畜および環境に対し安全性が高く、確実な効果の得られる添加化合物を見出し、優れた農園芸用殺菌剤組成物を提供することである。特に、安全性の確認された食品添加物の中から、単に混合した時に得られる相加効果以上の相乗的な効果を得ることが出来、使用する薬剤量の低減と有効スペクトラムを改善しうる混合殺菌剤組成物を提供することである。

課題を解決するための手段

0004

すなわち、本発明は、ストロビルリン系殺菌剤から選ばれる少なくとも1種と、相乗効果を示す食品添加物群から選ばれるすくなくとも1種とを活性成分として含有することを特徴とする農園芸用有害生物防除組成物である。

発明を実施するための最良の形態

0005

本発明組成物において、ストロビルリン系殺菌剤と混合して、相乗的な効果を有する食品添加物は、下記食品添加物群から選ばれる化合物である。

0007

ストロビルリン系殺菌剤は、一般にその分子構造中に、−C(=CHMe)COOMe、−C(=NOMe)COOMe、−C(=NOMe)CONHMe、−N(Me)COOMe、または開環してこれらの構造になるヘテロ環基等で置換されたベンゼン環を有することを特徴としており、本発明はそれらの化合物に適用することができるが、クレソキシムメチルアゾキシストロビントリフォシストビン、WO9940076号公報及び特願平11−231174に記載の一般式(I)

0008

本発明の殺菌組成物においては、ストロビルリン系剤と食品添加物との混合割合は食品添加物により広範囲にわたって変えることができる。通常、重量比で1:0.01〜10000であり、安全性、経済性の面から1:1〜100の範囲が好ましい。特に、食品添加物としてソルビン酸を用いた場合は、1:50〜500の範囲で、オルトフェニルフェノールを用いた場合は、1:1〜50の範囲で優れた相乗効果が得られる。

0009

本発明の有害生物防除組成物は、これら2種の成分を含有する製剤、あるいは使用前に各々の成分を混合し組成物として使用するために、各々の成分を別々に含有する独立した製剤にすることができる。斯かる製剤形態としては乳剤水和剤液剤エマルジョン剤、懸濁液剤、粉剤泡沫剤ペースト粒剤エアゾールマイクロカプセル、種子用被覆剤燻煙剤を挙げることができる。これらの製剤中には、前記有効成分化合物をその合計量で、一般に、0.1〜99.9重量%、好ましくは0.2〜80重量%含有される。

0010

これらの製剤は公知の方法で製造することができる。斯かる方法は、例えば活性化合物展開剤、即ち、液体希釈剤液化ガス希釈剤固体希釈剤、又は担体、場合によっては界面活性剤、即ち、乳化剤及び/又は分散剤/又は、泡沫形成剤を用いて、混合することによって行われる。展開剤として水を用いる場合には例えば有機溶媒は、また、補助溶剤として使用することができる。

0011

液体希釈剤としては、例えば、芳香族炭化水素類(例えば、キシレントルエンアルキルナフタレン等)、クロル化芳香族又はクロル化脂肪族炭化水素類(例えば、クロロベンゼン類塩化エチレン類、塩化メチレン等)、脂肪族炭化水素類( 例えばシクロヘキサン等、パラフィン類(例えば鉱油留分等)) 、アルコール類(例えば、ブタノールグリコール及びそれらのエーテルエステル等)、ケトン類(例えば、アセトンメチルエチルケトンメチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン等)、強極性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミドジメチルスルホキシド等)そして水も挙げることができる。

0012

液化ガス希釈剤は常温常圧ガスであり、その例としては、例えばブタンプロパン窒素ガス二酸化炭素、そしてハロゲン化炭化水素類のようなエアゾール噴射剤を挙げることができる。固体希釈剤としては、土壌天然鉱物(例えばカオリンクレータルクチョーク石英、アタパルガイドモンモリロナイト、又は珪藻土等)、土壌合成鉱物(例えば、高分散ケイ酸アルミナケイ酸塩等)を挙げることができる。

0014

分散剤としては、例えばリグニンサルファイト廃液そしてメチルセルロース包含する。固着剤も、製剤(粉剤、粒剤、乳剤)に使用することができ、斯かる固着剤としては、カルボキシメチルセルロースそして天然及び合成ポリマー(例えば、アラビアゴムポリビニルアルコールそしてポリビニルアセテート等)を挙げることができる。

0015

着色剤を使用することもでき、斯かる着色剤としては、無機顔料(例えば酸化鉄酸化チタンそしてプルシアンブルー)、そしてアリザリン染料アゾ染料又は金属フタロシアニン染料のような有機染料、そして更に、鉄、マンガンボロン、銅、コバルトモリブデン亜鉛のそれらの塩のように、微量要素を挙げることができる。

0016

本発明の有害生物防除組成物は、それらの商業上、有用な製剤及び、それらの製剤によって調整された使用形態で、他の有効成分、例えば殺虫剤毒餌、殺菌剤、殺ダニ剤、殺センチュウ剤殺カビ剤生長調整剤又は除草剤との混合剤として存在することもできる。ここで、上記殺虫剤としては例えばカーバメート剤、カーボキシレート系薬剤、クロル化炭化水素系薬剤、微生物より生産される殺虫性物質を挙げることができる。

0017

更に、本発明の有害生物防除組成物は共力剤との混合剤としても存在することができ、かかる製剤及び使用形態は商業用有用なものを挙げることができる。該共力剤は、それ自体活性である必要はなく、活性化合物の使用を増幅する化合物である。

0018

製剤化された本発明の殺菌剤組成物は、そのままで、または水などで希釈して植物体、水面または土壌に施用されるか、または種子に処理することにより使用される。また、他の殺菌剤,殺虫剤,除草剤,肥料土壌改良剤などと併用することもできる。本発明の殺菌殺虫剤組成物の施用量は、有効成分化合物であるストロビルリン系剤と食品添加物との混合比、気象条件、製剤形態、施用方法、施用場所、防除対象病害対象作物などにより異なるが、通常、1ヘクタール当たり有効成分化合物量にして1〜1000g、好ましくは10〜100gであり、種子処理する場合は、種子1kgに対し gである。乳剤,水和剤,懸濁剤,液剤などを水で希釈して施用する場合、その施用濃度は、1〜1000ppm、好ましくは、10〜250ppmであり、粒剤,粉剤などは、通常、希釈することなくそのまま施用する。

0019

次に、本発明の組成物の実施例を若干示すが、添加物及び添加割合は、これら実施例に限定されるべきものではなく、広範囲に変化させることが可能である。製剤実施例中の部は重量部を示す。(製剤の実施例)

0020

実施例1乳剤
クレソキシムメチル8部
オルトフェニルフェノール32部
キシレン30部
ジメチルホルムアミド23部
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル7部
以上を混合溶解して、有効成分が40%の乳剤を得た。

0021

実施例2乳剤
アゾキシストロビン8部
ソルビン酸32部
キシレン30部
ジメチルホルムアミド23部
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル7部
以上を混合溶解して、有効成分が40%の乳剤を得た。

0022

実施例3水和剤
WO9940076記載の化合物4部
硝酸ナトリウム16部
珪藻土73部
高級アルコール硫酸エステル4部
アルキルナフタレンスルホン酸塩3部
以上を混合溶解して、有効成分が20%の水和剤を得た。

発明の効果

0023

本発明に係る活性成分の混合物は、広範囲な農業上の病害菌の防除に利用できる。その代表例として、下記のものが挙げられる。
イネいもち病(Pyricularia oryzae)
紋枯病(Rhizoctonia solani)
鹿病 (Gibberella fujikuroi)
ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)
オオムギ裸黒穂病(Ustilago nuda)
コムギかび病 (Gibberella zeae)
赤さび病(Puccinia recondita)
眼紋病 (Pseudocercosporella herpotrichoides

ふ枯病 (Leptosphaeria nodorum)
うどんこ病(Erysiphegraminis f.sp.tritici)
紅色雪腐病(Micronectriella nivalis)
ジャガイモ疫病(Phytophthora infestans )
ラッカセイ病 (Mycosphaerella arachidis )
テンサイ褐斑病 (Cercospora beticola)
キュウリうどんこ病 (Sphaerotheca fuliginea )
菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)
灰色かび病(Botrytis cinerea)
べと病(Pseudoperonospora cubensis)
トマト葉かび病 (Cladosporium fulvum)
疫病 (Phytophthora infestans )
ナス黒枯病 (Corynespora melongenae)
タマネギ灰色腐敗病(Botrytis allii )
イチゴうどんこ病 (Sohaerotheca humuli )
リンゴうどんこ病 (Podosphaera leucotricha )
黒星病 (Venturia inaequalis)
モニリア病 (Monilinia mali)
カキ炭そ病(Gloeosporium kaki)
モモ灰星病 (Monilinia fructicola)
ブドウうどんこ病 (Uncinula necator )
べと病 (Plasmopara viticola)
ナシ赤星病 (Gymnosporangium asiaticum )
黒斑病(Alternaria kikuchiana )
チャ輪斑病(Pestalotia theae )
炭そ病 (Colletotrichumtheae-sinensis)
カンキツそうか病(Elisinoe fawcettii)
青かび病 (Pennisillium italicum)
西シバ大粒菌核病 (Sclerotinia borealis)

0024

次に試験例を挙げて、本発明の組成物の効果について説明する。
(試験例1)インゲン灰色かび病(室内試験
育苗バット栽培したインゲン(品種「ながうずら」)の花を切除し、本発明化合物の乳剤を所定濃度に調製した薬液に浸漬した。浸漬後、風乾し、インゲン灰色かび病菌(Botrytis cinerea)を噴霧接種した。接種した花を無処理のインゲン葉に乗せ、恒温室(20℃)に7日間保持した。葉上の病斑直径を無処理と比較調査し、防除価を求めた。

0025

防除価(%)=[1−(処理区の病斑直径/無処理区の病斑直径)]×100

0026

本発明の期待される有効度Eをコルビーの式(Weed.,15,20−22,1996.)から算出し、観察結果を比較した。

0027

0028

Eは有効物質AおよびBを濃度mおよびnで使用した場合に期待される有効度を%で示したものであり、Xは有効物質Aを濃度mで使用した場合の有効度を%で示し、Yは有効物質Bを濃度nで使用した場合の有効度を%で示した。試験で用いたWO9940076号記載の化合物は以下の構造式で示される。

0029

0030

0031

0032

本試験結果から判るように、本発明の殺菌剤組成物は、各有効成分化合物をそれぞれ単独で使用した場合に比し、混合使用することによりコルビーの式から予想される相加的効果以上の相乗効果を示す。本発明による有害生物防除組成物を施用することにより、単に混合した時に得られる相加効果以上の相乗効果を得ることが出来、使用する薬剤を低減することが可能である。

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