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技術 ディジタル信号処理装置及び方法

出願人 株式会社ケンウッド
発明者 山本直樹
出願日 1999年8月18日 (21年6ヶ月経過) 出願番号 1999-231439
公開日 2001年2月27日 (20年0ヶ月経過) 公開番号 2001-057018
状態 拒絶査定
技術分野 デジタル記録再生の信号処理 通信制御
主要キーワード アナログオーディオ機器 Dフリップフロップ ディジタルオーディオインタフェース チャンネルステータス パリティービット チャンネルクロック信号 データ形式情報 信号処理ステップ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

高精度化した信号データをディジタルインタフェースを介して他の機器に適切に伝送する。

解決手段

ディジタルオーディオ信号処理装置100は、所定の規格準拠した信号を受けると、ディジタル信号処理回路2により信号データの下位ビット拡張して高精度化する。この際、ディジタルオーディオ信号処理装置100が受信した信号中で信号データの有効性を示すビット遅延回路4に入力して、ディジタル信号処理回路2が信号データを高精度化するのに要する時間に応じて遅延させる。また、チャンネルステータス変換回路6は、ディジタルオーディオ信号処理装置100が受信した信号中のデータの形式を示す制御情報を、ディジタル信号処理回路2が高精度化した信号データに適合するように変更する。

概要

背景

CD(Compact Disc)プレーヤ等のディジタルオーディオ機器から出力されるディジタルオーディオ信号伝送する際のデータ形式を規定する規格として、AES−EBU(Audio Engineering Society - European Broadcasting Union)やCP−1201(旧CP−340)等がある。これらの規格は、2つのチャンネルのディジタルオーディオ信号とオーディオ以外の制御情報等の信号を伝送するためのディジタルオーディオインタフェースについて規定しており、ディジタルオーディオ機器の間をつなぐためのインタフェースの多くがこれらの規格に準拠するように設計されている。

また、このようなディジタルオーディオインタフェースを介して外部のディジタルオーディオ機器から受けたディジタルオーディオデータに基づいて、高音質の音響信号再生させることができるディジタルオーディオ信号処理装置がある。

図7は、このような従来のディジタルオーディオ信号処理装置200の構成を示す図である。このディジタルオーディオ信号処理装置200は、ディジタルオーディオインタフェースレシーバ(以下、「DIR」という)201と、ディジタル信号処理回路202と、D/A(Digital/Analog)コンバータ203とを備えている。

このような従来のディジタルオーディオ信号処理装置200において、DIR201は、外部のディジタルオーディオ機器から、ディジタルオーディオインタフェースの規格に準拠したディジタルオーディオインタフェース信号(以下、「DAI信号」という)を受ける。DIR201は、DAI信号を受けると、高音質の音響信号を再生するため、ディジタルオーディオデータを取り出してディジタル信号処理回路202によりデータの下位ビット拡張させて高精度化する。そして、ディジタル信号処理回路202により高精度化されたディジタルオーディオデータは、D/Aコンバータ203によりアナログ化された後、オーディオアンプ等の外部のアナログオーディオ機器に出力され、スピーカ等から高音質の音声信号を出力することができる。

概要

高精度化した信号データをディジタルインタフェースを介して他の機器に適切に伝送する。

ディジタルオーディオ信号処理装置100は、所定の規格に準拠した信号を受けると、ディジタル信号処理回路2により信号データの下位ビットを拡張して高精度化する。この際、ディジタルオーディオ信号処理装置100が受信した信号中で信号データの有効性を示すビット遅延回路4に入力して、ディジタル信号処理回路2が信号データを高精度化するのに要する時間に応じて遅延させる。また、チャンネルステータス変換回路6は、ディジタルオーディオ信号処理装置100が受信した信号中のデータの形式を示す制御情報を、ディジタル信号処理回路2が高精度化した信号データに適合するように変更する。

目的

この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、高精度化したディジタル信号を、ディジタルインタフェースを介して他の機器に適切に伝送することができるディジタル信号処理装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

信号データと制御情報を含む所定の規格準拠した伝送信号を受信して信号データと制御情報に分離する分離手段と、前記分離手段により分離された信号データの語長拡張して高精度化する信号処理手段と、前記分離手段により分離された制御情報を前記信号処理手段により高精度化された信号データに適合するように調整する制御情報調整手段と、前記信号処理手段により高精度化された信号データと前記制御情報調整手段により調整された制御情報に基づいて、所定の規格に準拠した伝送信号を作成する伝送信号作成手段とを備える、ことを特徴とするディジタル信号処理装置

請求項2

前記制御情報調整手段は、前記分離手段により分離された制御情報に含まれるデータの有効性を示す有効性情報を遅延させる遅延手段と、前記分離手段により分離された制御情報に含まれるデータの形式を示すデータ形式情報を前記信号処理手段により高精度化された信号データに適合するように変更する変更手段とを備える、ことを特徴とする請求項1に記載のディジタル信号処理装置。

請求項3

前記変更手段は、データ形式情報中の信号データの語長を示す部位を変更することにより、該データ形式情報を前記信号処理手段により高精度化された信号データに適合させる、ことを特徴とする請求項2に記載のディジタル信号処理装置。

請求項4

前記信号処理手段により高精度化された信号データをアナログ化してアナログ信号を出力するディジタルアナログ変換手段を備える、ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のディジタル信号処理装置。

請求項5

前記分離手段が受信する伝送信号及び前記伝送信号作成手段が作成する伝送信号は、ディジタルインタフェースの規格に準拠する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のディジタル信号処理装置。

請求項6

前記分離手段により分離され前記信号処理手段により高精度化される信号データは、オーディオデータである、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のディジタル信号処理装置。

請求項7

信号データと制御情報を含む所定の規格に準拠した伝送信号を受信して信号データと制御情報に分離する分離ステップと、前記分離ステップにて分離された信号データの語長を拡張して高精度化する信号処理ステップと、前記分離ステップにて分離された制御情報を前記信号処理ステップにて高精度化された信号データに適合するように調整する制御情報調整ステップと、前記信号処理ステップにて高精度化された信号データと前記制御情報調整ステップにて調整された制御情報に基づいて、所定の規格に準拠した伝送信号を作成する伝送信号作成ステップとを備える、ことを特徴とするディジタル信号処理方法

請求項8

前記制御情報調整ステップは、前記分離ステップにて分離された制御情報に含まれるデータの有効性を示す有効性情報を遅延させるステップと、前記分離ステップにて分離された制御情報に含まれるデータの形式を示すデータ形式情報のうち、信号データの語長を示す部位を変更することにより、該データ形式情報を前記信号処理ステップにて高精度化された信号データに適合するように変更するステップとを備える、ことを特徴とする請求項7に記載のディジタル信号処理方法。

請求項9

前記信号処理ステップにて高精度化された信号データをアナログ化してアナログ信号を出力するディジタル/アナログ変換ステップを備える、ことを特徴とする請求項7又は8に記載のディジタル信号処理方法。

請求項10

前記分離ステップにて受信する伝送信号及び前記伝送信号作成ステップにて作成する伝送信号は、ディジタルインタフェースの規格に準拠する、ことを特徴とする請求項7、8又は9に記載のディジタル信号処理方法。

請求項11

前記分離ステップにて分離され前記信号処理ステップにて高精度化される信号データは、オーディオデータである、ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載のディジタル信号処理方法。

技術分野

0001

この発明は、ディジタル信号高精度化するディジタル信号処理装置係り、特に、高精度化したディジタル信号を適切に伝送することのできるディジタル信号処理装置に関する。

背景技術

0002

CD(Compact Disc)プレーヤ等のディジタルオーディオ機器から出力されるディジタルオーディオ信号を伝送する際のデータ形式を規定する規格として、AES−EBU(Audio Engineering Society - European Broadcasting Union)やCP−1201(旧CP−340)等がある。これらの規格は、2つのチャンネルのディジタルオーディオ信号とオーディオ以外の制御情報等の信号を伝送するためのディジタルオーディオインタフェースについて規定しており、ディジタルオーディオ機器の間をつなぐためのインタフェースの多くがこれらの規格に準拠するように設計されている。

0003

また、このようなディジタルオーディオインタフェースを介して外部のディジタルオーディオ機器から受けたディジタルオーディオデータに基づいて、高音質の音響信号再生させることができるディジタルオーディオ信号処理装置がある。

0004

図7は、このような従来のディジタルオーディオ信号処理装置200の構成を示す図である。このディジタルオーディオ信号処理装置200は、ディジタルオーディオインタフェースレシーバ(以下、「DIR」という)201と、ディジタル信号処理回路202と、D/A(Digital/Analog)コンバータ203とを備えている。

0005

このような従来のディジタルオーディオ信号処理装置200において、DIR201は、外部のディジタルオーディオ機器から、ディジタルオーディオインタフェースの規格に準拠したディジタルオーディオインタフェース信号(以下、「DAI信号」という)を受ける。DIR201は、DAI信号を受けると、高音質の音響信号を再生するため、ディジタルオーディオデータを取り出してディジタル信号処理回路202によりデータの下位ビット拡張させて高精度化する。そして、ディジタル信号処理回路202により高精度化されたディジタルオーディオデータは、D/Aコンバータ203によりアナログ化された後、オーディオアンプ等の外部のアナログオーディオ機器に出力され、スピーカ等から高音質の音声信号を出力することができる。

発明が解決しようとする課題

0006

上記従来のディジタルオーディオ信号処理装置200では、ディジタル信号処理回路202が下位ビットを拡張して高精度化したディジタルオーディオデータは、D/Aコンバータ203でアナログ化してアナログオーディオ信号として出力するのみで、他のディジタルオーディオ機器に伝送することはできなかった。

0007

下位ビットを拡張して高精度化したディジタルオーディオデータを他のディジタルオーディオ機器に伝送しようとする場合、ディジタルオーディオインタフェースの規格に適合させるため、ディジタルオーディオデータに所定の処理を施す必要がある。

0008

すなわち、高精度化したディジタルオーディオデータに、ユーザデータや、チャンネルステータスバリディティーフラグ等の制御情報を付加してDAI信号を作成しなければならない。この際、下位ビットを付加したディジタルオーディオデータは、オーディオサンプルワード長が変化するので、制御情報中のチャンネルに関する情報を変更して整合を取らなければならない。

0009

また、従来のディジタルオーディオ信号処理装置200では、ディジタル信号処理回路202がディジタルオーディオデータを高精度化する際、オーディオデータ遅延が生じるため、バリディティーフラグ等の制御情報とオーディオデータがずれてしまう場合があるという問題がある。

0010

このような問題は、オーディオデータを高精度化するディジタルオーディオ信号処理装置に限らず、ビデオデータ等といった所定の規格に準拠する通常のディジタル信号から取り出した信号データを高精度化するディジタル信号処理装置に共通するものである。

0011

この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、高精度化したディジタル信号を、ディジタルインタフェースを介して他の機器に適切に伝送することができるディジタル信号処理装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0012

上記目的を達成するべく、この発明の第1の観点に係るディジタル信号処理装置は、信号データと制御情報を含む所定の規格に準拠した伝送信号を受信して信号データと制御情報に分離する分離手段と、前記分離手段により分離された信号データの語長を拡張して高精度化する信号処理手段と、前記分離手段により分離された制御情報を前記信号処理手段により高精度化された信号データに適合するように調整する制御情報調整手段と、前記信号処理手段により高精度化された信号データと前記制御情報調整手段により調整された制御情報に基づいて、所定の規格に準拠した伝送信号を作成する伝送信号作成手段とを備える、ことを特徴とする。

0013

この発明によれば、信号処理手段が語長を拡張して高精度化した信号データに適合するように、制御情報調整手段が制御情報を調整して、伝送信号作成手段が所定の規格に準拠した伝送信号を作成することができる。これにより、高精度化したディジタル信号を他の機器に適切に伝送することができる。

0014

より詳細には、前記制御情報調整手段は、前記分離手段により分離された制御情報に含まれるデータの有効性を示す有効性情報を遅延させる遅延手段と、前記分離手段により分離された制御情報に含まれるデータの形式を示すデータ形式情報を前記信号処理手段により高精度化された信号データに適合するように変更する変更手段とを備えることが望ましい。また、前記変更手段は、データ形式情報中の信号データの語長を示す部位を変更することにより、該データ形式情報を前記信号処理手段により高精度化された信号データに適合させることが望ましい。

0015

さらに、前記信号処理手段により高精度化された信号データをアナログ化してアナログ信号を出力するディジタルアナログ変換手段を備えてもよい。

0016

前記分離手段が受信する伝送信号及び前記伝送信号作成手段が作成する伝送信号は、ディジタルインタフェースの規格に準拠することが望ましい。これにより、高精度化したディジタル信号を、ディジタルインタフェースを介して他の機器に適切に伝送することができる。

0017

より具体的には、前記分離手段により分離され前記信号処理手段により高精度化される信号データは、オーディオデータであることが望ましい。

0018

また、この発明の第2の観点に係るディジタル信号処理方法は、信号データと制御情報を含む所定の規格に準拠した伝送信号を受信して信号データと制御情報に分離する分離ステップと、前記分離ステップにて分離された信号データの語長を拡張して高精度化する信号処理ステップと、前記分離ステップにて分離された制御情報を前記信号処理ステップにて高精度化された信号データに適合するように調整する制御情報調整ステップと、前記信号処理ステップにて高精度化された信号データと前記制御情報調整ステップにて調整された制御情報に基づいて、所定の規格に準拠した伝送信号を作成する伝送信号作成ステップとを備える、ことを特徴とする。

0019

この発明によれば、信号処理ステップにて語長を拡張して高精度化された信号データに適合するように、制御情報調整ステップにて制御情報を調整する。そして、伝送信号作成ステップは、信号処理ステップにて高精度化された信号データと制御情報調整ステップにて調整された制御情報に基づいて、所定の規格に準拠した伝送信号を作成することができる。これにより、高精度化したディジタル信号を他の機器に適切に伝送することができる。

0020

より詳細には、前記制御情報調整ステップは、前記分離ステップにて分離された制御情報に含まれるデータの有効性を示す有効性情報を遅延させるステップと、前記分離ステップにて分離された制御情報に含まれるデータの形式を示すデータ形式情報のうち、信号データの語長を示す部位を変更することにより、該データ形式情報を前記信号処理ステップにて高精度化された信号データに適合するように変更するステップとを備えることが望ましい。

0021

また、前記信号処理ステップにて高精度化された信号データをアナログ化してアナログ信号を出力するディジタル/アナログ変換ステップを備えてもよい。

0022

前記分離ステップにて受信する伝送信号及び前記伝送信号作成ステップにて作成する伝送信号は、ディジタルインタフェースの規格に準拠することが望ましい。これにより、高精度化したディジタル信号を、ディジタルインタフェースを介して他の機器に適切に伝送することができる。

0023

より具体的には、前記分離ステップにて分離され前記信号処理ステップにて高精度化される信号データは、オーディオデータであることが望ましい。

発明を実施するための最良の形態

0024

以下に、図面を参照して、この発明の実施の形態に係るディジタル信号処理装置を、ディジタルオーディオ信号処理装置に応用した場合を例として、詳細に説明する。

0025

図1は、この発明の実施の形態に係るディジタルオーディオ信号処理装置100の構成を示す図である。図示するように、このディジタルオーディオ信号処理装置100は、ディジタルオーディオインタフェースレシーバ(以下、「DIR」という)1と、ディジタル信号処理回路2と、D/A(Digital/Analog)コンバータ3と、遅延回路4と、ディジタルオーディオインタフェーストランスミッタ(以下、「DIT」という)5と、チャンネルステータス変換回路6とを備えている。

0026

DIR1は、PLL(Phase Locked Loop)等から構成され、外部のディジタルオーディオ機器から入力されたディジタルオーディオインタフェース信号(以下、「DAI信号」という)に同期したクロックを抽出して復調を行い、ディジタルオーディオデータ等を取り出すためのものである。

0027

ここで、DIR1が受けるDAI信号は、AES−EBU(Audio Engineering Society - European Broadcasting Union)やCP−1201(旧CP−340)等に代表されるディジタルオーディオインタフェースの規格に準拠しており、例えば、図2に示すようなフォーマットを有している。

0028

図2(a)に示すように、DIR1が受けるDAI信号は、サンプリング周期1/Fs(Fs:サンプリング周波数)を1フレームとして、これを基本単位とする。そして、1つのフレームは、第1チャンネルであるL(左)音声チャンネルと、第2チャンネルであるR(右)音声チャンネルといった2つのチャンネルによりそれぞれ形成される2つのサブフレームを有している。

0029

各サブフレームは、図2(b)に示すように、32個のタイムスロットを有し、各タイムスロットは、伝送されるデータの1ビットに相当する。各サブフレームにおける最初の4ビットは、各サブフレームの識別フレーム同期のために用いられるプリアンブルである。プリアンブルには、「B」、「M」、「W」の3パターンが用いられ、「B」は第1チャンネルのブロックの先頭を示し、「M」は、第1チャンネルの先頭以外のサブフレームを示し、「W」は、第1チャンネル以外のサブフレームであることを示す。

0030

プリアンブルの次の4ビットは、予備ビット(AUX)であり、予備ビットの次の20ビットは、信号データとしてのオーディオデータである。

0031

オーディオデータの次には、ディジタルサブデータとしての制御信号が4ビット配置され、先頭から、バリディティービットV、ユーザビットU、チャンネルステータスビットC、パリティービットPを示している。

0032

バリディティービットVは、オーディオデータが誤りなく伝送されたか否かを示すバリディティーフラグに相当するビットであり、誤りなく伝送され有効である場合には論理値”0”をとり、誤りがあって無効である場合には論理値”1”をとる。

0033

ユーザビットUは、L(左)音声チャンネル(第1チャンネル)又はR(右)音声チャンネル(第2チャンネル)に関連するユーザデータを伝送するためのビットである。

0034

チャンネルステータスビットCは、データの形式を示すチャンネルステータスを伝送するためのビットである。チャンネルステータスには、オーディオデータの伝送を制御するための情報や、チャンネルに関する情報が含まれている。

0035

ここで、L(左)音声チャンネル(第1チャンネル)又はR(右)音声チャンネル(第2チャンネル)について連続する192個のフレーム各々におけるチャンネルステータスビットCは、ワードと呼ばれる1つのブロックを形成する。そして、各ワードの第1ビットは、プリアンブル「B」で示されるフレームのチャンネルステータスビットCにより伝送される。

0036

図3は、192個のフレームにより伝送されるチャンネルステータスビットCが形成する1ワードのチャンネルステータスについて、そのフォーマットを示す図である。チャンネルステータスは、プリエンファシス、サンプリング周波数、タイムコードソース番号、ディスティネーションコード、オーディオサンプルワード長等の情報を伝送する。

0037

DIR1は、上記のフォーマットに従ったDAI信号を分離して、DAI信号中のオーディオデータ情報から取り出した信号データであるディジタルオーディオデータをディジタル信号処理回路2に送る。また、DIR1は、DAI信号中のバリディティービットVを遅延回路4に送り、ユーザビットUをDIT5に送る。さらに、DIR1は、DAI信号中のプリアンブルとチャンネルステータスビットCをチャンネルステータス変換回路6に送る。

0038

図1のディジタル信号処理回路2は、DSP(Digital Signal Processor)等から構成され、DIR1から受けたディジタルオーディオデータの下位ビットを拡張して信号データとしてのディジタルオーディオデータを高精度化するためのものである。

0039

D/Aコンバータ3は、ディジタル信号処理回路2が高精度化したディジタルオーディオデータをアナログ化して、オーディオアンプ、スピーカ等の外部機器にアナログオーディオ信号を供給するためのものである。

0040

遅延回路4は、DIR1が受けたDAI信号中のバリディティービットVの伝送を遅延させるためのものであり、例えば、図4に示すような構成を有している。

0041

図4に例示する遅延回路4は、バリディティービットVをDAI信号の32フレーム分に相当する時間だけ遅延させて出力するためのものであり、DフリップフロップD1,D2と、ANDゲートA1と、NORゲートR1と、ORゲートR2と、直列に接続された65個のDフリップフロップSD1〜SD65とを備えている。

0042

DフリップフロップD1,D2のクロック入力端CKには、システムクロック信号が入力され、DフリップフロップD1のデータ入力端Dには、DAI信号のサブフレームがL(左)音声チャンネルとR(右)音声チャンネルの間で切り替わるタイミングを示すチャンネルクロック信号が入力される。このチャンネルクロック信号は、例えば、DIR1が遅延回路4にL(左)音声チャンネルのバリディティービットVを送るときに論理値”1”を示し、R(右)音声チャンネルのバリディティービットVを送るときに論理値”0”を示す。すなわち、チャンネルクロック信号は、DAI信号の1フレーム分に相当する時間を周期として切り替わる信号である。

0043

DフリップフロップD1の非反転出力Qは、信号線Laにより、NORゲートR1とANDゲートA1の入力端と、DフリップフロップD2のデータ入力端Dに接続されている。また、DフリップフロップD2の反転出力/Q(キューバー)は、信号線Lbにより、NORゲートR1とANDゲートA1の入力端に接続されている。

0044

ANDゲートA1の出力端は、信号線LcによりORゲートR2の入力端に接続され、NORゲートR1の出力端は、信号線Ldにより、ORゲートR2の入力端に接続されている。ORゲートR2の出力端は、信号線Leにより、直列に接続された65個のDフリップフロップSD1〜SD65それぞれのクロック入力端CKに接続されている。

0045

直列に接続された65個のDフリップフロップのうちの第1段目にあたるDフリップフロップSD1のデータ入力端Dには、DIR1から送られたバリディティービットVが入力され、DフリップフロップSD1の非反転出力Qは、信号線Lfにより、第2段目にあたるDフリップフロップSD2のデータ入力端Dに接続されている。DフリップフロップSD2の非反転出力Qは、信号線Lgに接続されており、以下同様にして65個のDフリップフロップSD1〜SD65は直列に接続されている。そして、各DフリップフロップSD1〜SD65のクロック入力端CKに入力される信号、すなわち、ORゲートR2の出力信号立ち上がる毎に、バリディティービットVは、直列に接続されたDフリップフロップSD1〜SD65の間を1段ずつシフトされる形で伝送される。

0046

図1のDIT5は、ディジタル信号処理回路2がビットを拡張したオーディオデータに基づいて、DAI信号を作成するためのものである。

0047

チャンネルステータス変換回路6は、DIR1が受けたDAI信号中のチャンネルステータスビットCを、ディジタル信号処理回路2が高精度化したディジタルオーディオデータに適合させるように変換するためのものである。

0048

以下に、この発明の実施の形態に係るディジタルオーディオ信号処理装置100の動作を説明する。このディジタルオーディオ信号処理装置100は、外部機器から受けたDAI信号からディジタルオーディオデータを取り出して、ビットを拡張して高精度化した後、ディジタルオーディオインタフェースを介して他のディジタルオーディオ機器に伝送可能とする装置である。

0049

図5は、このディジタルオーディオ信号処理装置100を適用したオーディオシステムの具体的な構成の一例を示すものである。このオーディオシステムは、ディジタルオーディオ信号処理装置100に、CD(Compact Disc)プレーヤ101と、パーソナルコンピュータ102と、ディジタルオーディオアンプ103を介したスピーカ104と、アナログオーディオアンプ105を介したスピーカ106とが接続されて構成される。

0050

このオーディオシステムにおいて、CDプレーヤ101からディジタルオーディオ信号処理装置100へは、CDから再生されたディジタルオーディオ信号がDAI信号として送られる。ディジタルオーディオ信号処理装置100は、CDプレーヤ101から受けたDAI信号からディジタルオーディオデータを取り出して高精度化した後、アナログ化してアナログオーディオアンプ105を通じてスピーカ106に出力すると共に、DAI信号を作成してパーソナルコンピュータ102やディジタルオーディオアンプ103に伝送することができる。

0051

ディジタルオーディオ信号処理装置100は、CDプレーヤ101等の外部のディジタルオーディオ機器からDAI信号を受けると、DIR1が信号中のプリアンブルによりフレーム同期を取り、ディジタルオーディオデータを取り出してディジタル信号処理回路2に送る。また、DIR1は、DAI信号中のバリディティービットVを遅延回路4に送り、ユーザビットUをDIT5に送る。さらに、DIR1は、DAI信号中のプリアンブルとチャンネルステータスビットCをチャンネルステータス変換回路6に送る。

0052

ディジタル信号処理回路2は、DIR1から受けたディジタルオーディオデータの微少レベル変化を検出し、下位ビットを付加して拡張することにより高精度化する。そして、ディジタル信号処理回路2は、高精度化したディジタルオーディオデータをD/Aコンバータ3とDIT5に送る。

0053

D/Aコンバータ3は、ディジタル信号処理回路2から受けたディジタルオーディオデータをアナログ化して、アナログオーディオアンプ105を介して接続されたスピーカ106等の外部機器にアナログオーディオ信号を出力する。

0054

また、遅延回路4は、DIR1からDAI信号中のバリディティービットVを受けると、ディジタル信号処理回路2がオーディオデータを高精度化するために要する時間に応じて遅延させる。

0055

例えば、図4に示す構成の遅延回路4は、図6のタイミング図に示すような信号を伝送してバリディティービットVを遅延させる。すなわち、遅延回路4は、図6(a)に示すシステムクロック信号を、DフリップフロップD1,D2のクロック入力端CKに入力し、図6(b)に示すチャンネルクロック信号を、DフリップフロップD1のデータ入力端Dに入力する。

0056

そして、遅延回路4は、直列に接続された65個のDフリップフロップSD1〜SD65のうちの第1段目にあたるDフリップフロップSD1のデータ入力端Dに、図6(h)に示すバリディティービットVを入力し、直列に接続されたDフリップフロップSD1〜SD65により遅延させながら伝送する。これにより、遅延回路4は、所定の時間、例えば、32フレームが伝送される時間分だけバリディティービットVを遅延させることができる。遅延回路4は、遅延させたバリディティービットVをDIT5に送る。

0057

一方、チャンネルステータス変換回路6は、DIR1からDAI信号中のプリアンブルとチャンネルステータスビットCを受けると、プリアンブルを読み取ってフレームの先頭を特定する。すなわち、チャンネルステータス変換回路6は、DIR1から受けたプリアンブルのうちから、パターン「B」となるものを特定し、このプリアンブルと共にDIR1から受けたチャンネルステータスビットCをワードの先頭とする。そして、チャンネルステータス変換回路6は、DIR1から順次送られる192個のチャンネルステータスビットCにより、1ワードのチャンネルステータス情報を形成する。

0058

チャンネルステータス変換回路6は、チャンネルステータス情報において、ワードの先頭から33ビット目乃至36ビット目(図3に示す第32ビット〜第35ビット)に示されているオーディオサンプルワード長を変更する。

0059

例えば、DIR1が受けたDAI信号中のオーディオデータのワード長が16ビットで、ディジタル信号処理回路2によりワード長を24ビットに拡張する場合、チャンネルステータス変換回路6は、オーディオサンプルワード長が16ビットであることを示すデータ「0100」を24ビットであることを示すデータ「1101」に変更する。

0060

チャンネルステータス変換回路6は、オーディオサンプルワード長を変更したチャンネルステータス情報の各ビットをチャンネルステータスビットCとして、所定のタイミングでDIT5に送る。すなわち、チャンネルステータス変換回路6は、DIT5が1サブフレーム分のDAI信号を作成する際に、1ビットのチャンネルステータスビットCを当該サブフレームに含ませることができるようなタイミングで、チャンネルステータスビットCを送出する。

0061

DIT5は、DIR1から受けたユーザビットU、ディジタル信号処理回路2から受けたディジタルオーディオデータ、遅延回路4から受けたバリディティービットV、チャンネルステータス変換回路6から受けたチャンネルステータスビットCに基づいてDAI信号を生成する。DIT5は、生成したDAI信号をパーソナルコンピュータ102やディジタルオーディオアンプ103等のディジタルオーディオ機器に送る。これにより、高精度化したディジタルオーディオデータを外部のディジタルオーディオ機器に伝送するためのDAI信号を作成して出力することができる。

0062

以上説明したように、このディジタルオーディオ信号処理装置100によれば、ディジタル信号処理回路2がビットを拡張して高精度化したディジタルオーディオデータをDAI信号として他のディジタルオーディオ機器に伝送することができる。これにより、高精度化したオーディオ信号劣化させることなく他のオーディオ機器に適切に伝送することができる。従って、例えば、図5に示すパーソナルコンピュータ102が備えるハードディスク(図示せず)に高精度化したディジタルオーディオデータを記録させたり、ディジタルオーディオアンプ103に高精度化したディジタルオーディオ信号を送り、スピーカ104から高音質の音響信号を出力させることができる。

0063

この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態では、遅延回路4は、32フレーム分に相当する時間だけバリディティービットVを遅延させるものとして説明したが、これに限定されず、ディジタル信号処理回路2がディジタルオーディオデータを高精度化するのに必要な時間に対応する任意の時間だけバリディティービットVを遅延させるようにすればよい。

0064

また、上記実施の形態では、遅延回路4は、直列に接続したDフリップフロップSD1〜SD65によりバリディティービットVを遅延させるものとして説明したが、これに限定されず、半導体メモリにバリディティービットVを記憶しておき、所定のタイミングで読み出してDIT5に送るようにしてもよい。

0065

この発明は、信号データとしてオーディオデータを高精度化する場合に限定されず、他のディジタルデータを高精度化する場合にも応用可能である。例えば、所定の規格に準拠したビデオ信号を入力してビデオデータと制御情報に分離し、ビデオデータを高精度化する場合にも、制御情報に遅延をかけたり変更を施すことで、他の機器に適切に伝送することができる。

発明の効果

0066

以上の説明のように、この発明は、所定の規格に準拠したディジタル信号を受信して、信号データを高精度化すると共に、ディジタルインタフェースを介して他の機器に伝送するため、制御信号に遅延をかけたり変更を施すことができる。これにより、高精度化したディジタルの信号データを、所定の規格に準拠した形式で適切に他の機器に伝送することができる。

図面の簡単な説明

0067

図1この発明の実施の形態に係るディジタルオーディオ信号処理装置の構成を示す図である。
図2DAI信号(ディジタルオーディオインタフェース信号)のフォーマットを説明するための図である。
図3チャンネルステータスのフォーマットを説明するための図である。
図4遅延回路の構成の一例を示す図である。
図5この発明の実施の形態に係るディジタルオーディオ信号処理装置を適用したオーディオシステムの構成の一例を示す図である。
図6遅延回路が伝送する信号のタイミングを示すタイミング図である。
図7従来のディジタルオーディオ信号処理装置の構成を示す図である。

--

0068

1,201 DIR(ディジタルオーディオインタフェースレシーバ)
2,202ディジタル信号処理回路
3,203 D/Aコンバータ
4遅延回路
5 DIT(ディジタルオーディオインタフェーストランスミッタ)
6チャンネルステータス変換回路
100,200ディジタルオーディオ信号処理装置
101CDプレーヤ
102パーソナルコンピュータ
103ディジタルオーディオアンプ
104,106スピーカ
105アナログオーディオアンプ
A1ANDゲート
R1NORゲート
R2ORゲート
D1,D2,SD1〜SD65Dフリップフロップ
La,Lb,Lc,Ld,Le,Lf,Lg信号線
C チャンネルステータスビット
Pパリティービット
Uユーザビット
Vバリディティービット

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