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技術 指機能回復訓練装置及び指機能の回復訓練方法

出願人 株式会社戸上電機製作所
発明者 武富利勝土橋直人
出願日 1999年8月17日 (21年3ヶ月経過) 出願番号 1999-230890
公開日 2001年2月27日 (19年8ヶ月経過) 公開番号 2001-054587
状態 特許登録済
技術分野 体操訓練用具 リハビリ用具
主要キーワード 流れ点灯 右人差し指 各押しボタン タッチパネル構造 カウント音 指示数 親指側 モニターテレビ
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重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年2月27日)のものです。
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図面 (10)

課題

単に運動神経と指の機能の協調が整うだけの効果に止まらず、視覚神経と協調させることにより、半側空間失認などの視覚神経の機能障害機能回復訓練にも有効な指機能回復訓練装置を提供する。

解決手段

指機能回復訓練装置Tの上面パネル10には可動盤2、2aが所要角度範囲回動可能かつ所要の角度位置で固定可能に設けてある。可動盤2の表面には押しボタン21、22、23、24、25が配置してあり、可動盤2aの表面には押しボタン21a、22a、23a、24a、25aが配置してある。押しボタンの外側には、それぞれに対応させて指示灯26が設けてある。上面パネル10の中央部の上部には三桁の数字を表示できる得点表示部3が設けてある。上面パネル10には、スタートスイッチ4、モード選択スイッチ5、難易度選択スイッチ6、速さ選択スイッチ7及びスピーカー外部出力端子を備えている。

概要

背景

概要

単に運動神経と指の機能の協調が整うだけの効果に止まらず、視覚神経と協調させることにより、半側空間失認などの視覚神経の機能障害機能回復訓練にも有効な指機能回復訓練装置を提供する。

指機能回復訓練装置Tの上面パネル10には可動盤2、2aが所要角度範囲回動可能かつ所要の角度位置で固定可能に設けてある。可動盤2の表面には押しボタン21、22、23、24、25が配置してあり、可動盤2aの表面には押しボタン21a、22a、23a、24a、25aが配置してある。押しボタンの外側には、それぞれに対応させて指示灯26が設けてある。上面パネル10の中央部の上部には三桁の数字を表示できる得点表示部3が設けてある。上面パネル10には、スタートスイッチ4、モード選択スイッチ5、難易度選択スイッチ6、速さ選択スイッチ7及びスピーカー外部出力端子を備えている。

目的

(本発明の目的)本発明の第1の目的は、指の機能回復訓練時に視覚神経との協調を効果的に行うことによって、単に運動神経と指の機能の協調が整うだけの効果に止まらず、例えば、半側空間失認などの視覚神経の機能障害の機能回復訓練にも有効な指機能回復訓練装置を提供することである。また、第2の目的は、訓練における評価を定量的に表すことができるようにして、使用者が訓練の成果自分自身で確認することができ、やりがいや興味が薄れてしまうことがなく、更に、訓練を指導する側にとっても、客観的なデータが得られる有用な指機能回復訓練装置を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
3件

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請求項1

両手の各指に対応させて設けてある押しボタンと、当該押しボタンのうち、指で押す押しボタンを、視認できる手段により指示するための指示手段と、当該指示手段で指示された押しボタンを正確に押せたかどうかの評価を定量的に表示する表示手段と、を備えていることを特徴とする、指機能回復訓練装置

請求項2

指示手段による指示を、押しボタンが設けてある位置の左側から右側へ、右側から左側へまたは中央部から左右両側へ順番に行うことができるようにしてあることを特徴とする、請求項1記載の指機能回復訓練装置。

請求項3

指示手段が光で指示するものであることを特徴とする、請求項1または2記載の指機能回復訓練装置。

請求項4

表示手段が、数値の大小で評価を表すものであることを特徴とする、請求項1、2または3記載の指機能回復訓練装置。

請求項5

押しボタンの位置を調整するための手段を備えていることを特徴とする、請求項1、2、3または4記載の指機能回復訓練装置。

請求項6

操作または動作に伴って音が出るようにしてあることを特徴とする、請求項1、2、3、4または5記載の指機能回復訓練装置。

請求項7

指示手段による指示の速度または指示数を調整するための手段を備えていることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5または6記載の指機能回復訓練装置。

請求項8

外部の報奨機器に接続するための手段を備えていることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6または7記載の指機能回復訓練装置。

請求項9

両手の各指に対応させて設けてある押しボタンのうち、指で押す押しボタンを、視認できる手段により指示し、指示された押しボタンを正確に押せたかどうかの評価を定量的に表示するようにしたことを特徴とする、指機能の回復訓練方法。

技術分野

0001

本発明は、高齢者障害者あるいは事故でけがをした人など、指の機能が低下した人に対し、リハビリテーションを行うための指機能回復訓練装置及び指機能の回復訓練方法に関するものである。更に詳しくは、単に運動神経と指の機能の協調が整うだけの効果に止まらず、例えば、半側空間失認などの視覚神経機能障害機能回復訓練にも有効であり、更には使用する人が訓練成果自分自身で確認することができ、訓練を指導する側にとっても客観的なデータが得られる有用な装置及び方法に関する。

0002

例えば、痴呆の症状が表れている高齢者や脳卒中などによる脳障害者においては、精神的機能障害によって指の機能が低下する場合がある。また、事故などで指に直接傷害を受けたりして、指の機能が低下する場合もある。上記いずれの場合も、症状を進行させないために、あるいは機能を回復させるためにリハビリテーションを行う必要がある。

0003

指の機能を回復させるためのリハビリテーションには様々なものがあるが、専門家による直接的な訓練の他、近年においては専用の器具を使用した訓練も試みられている。そのような器具としては、例えば、実開昭63−172430号公報に記載された訓練器がある。この訓練器は、各指に対応してスイッチを設け、スイッチを押すことにより様々な音が出るようしたものである。

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、上記公報に記載された訓練器には、次のような課題があった。すなわち、訓練器の使用においては、訓練をする人が、単に自分の意志で決めたスイッチを押すようになっているので、視覚神経との協調は全くない。従って、リハビリテーションの効果も、単に運動神経と指の機能の協調が整うだけの効果に止まり、例えば、視覚失認の一型であり、視空間の半分とそこにあるものを無視し、無視したことにも気付かない半側空間失認(半側無視ともいわれる)の機能回復訓練などには、効果が期待できない。

0005

また、訓練における評価を定量的に表す手段を備えていないため、使用者がどれだけ努力しても、訓練の成果(回復の程度)を自分自身で数値などによって確認することができず、やりがいや興味が薄れてしまいやすい。また、担当医師など、訓練を指導する側にとっても、客観的なデータが得られないため、回復訓練用の器具としては十分とはいえない。

0006

(本発明の目的)本発明の第1の目的は、指の機能回復の訓練時に視覚神経との協調を効果的に行うことによって、単に運動神経と指の機能の協調が整うだけの効果に止まらず、例えば、半側空間失認などの視覚神経の機能障害の機能回復訓練にも有効な指機能回復訓練装置を提供することである。また、第2の目的は、訓練における評価を定量的に表すことができるようにして、使用者が訓練の成果を自分自身で確認することができ、やりがいや興味が薄れてしまうことがなく、更に、訓練を指導する側にとっても、客観的なデータが得られる有用な指機能回復訓練装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明にあっては、両手の各指に対応させて設けてある押しボタンと、当該押しボタンのうち、指で押す押しボタンを、視認できる手段により指示するための指示手段と、当該指示手段で指示された押しボタンを正確に押せたかどうかの評価を定量的に表示する表示手段と、を備えていることを特徴とする、指機能回復訓練装置である。

0008

第2の発明にあっては、指示手段による指示を、押しボタンが設けてある位置の左側から右側へ、右側から左側へまたは中央部から左右両側へ順番に行うことができるようにしてあることを特徴とする、第1の発明に係る指機能回復訓練装置である。

0009

第3の発明にあっては、指示手段が光で指示するものであることを特徴とする、第1または第2の発明に係る指機能回復訓練装置である。

0010

第4の発明にあっては、表示手段が、数値の大小で評価を表すものであることを特徴とする、第1、第2または第3の発明に係る指機能回復訓練装置である。

0011

第5の発明にあっては、押しボタンの位置を調整するための手段を備えていることを特徴とする、第1、第2、第3または第4の発明に係る指機能回復訓練装置である。

0012

第6の発明にあっては、操作または動作に伴って音が出るようにしてあることを特徴とする、第1、第2、第3、第4または第5の発明に係る指機能回復訓練装置である。

0013

第7の発明にあっては、指示手段による指示の速度または指示数を調整するための手段を備えていることを特徴とする、第1、第2、第3、第4、第5または第6の発明に係る指機能回復訓練装置である。

0014

第8の発明にあっては、外部の報奨機器に接続するための手段を備えていることを特徴とする、第1、第2、第3、第4、第5、第6または第7の発明に係る指機能回復訓練装置である。

0015

第9の発明にあっては、両手の各指に対応させて設けてある押しボタンのうち、指で押す押しボタンを、視認できる手段により指示し、指示された押しボタンを正確に押せたかどうかの評価を定量的に表示するようにしたことを特徴とする、指機能の回復訓練方法である。

0016

「指示手段」としては、視認できる手段であり光で指示するものである発光体などの他、例えば、モグラたたきゲームのように人形などが表面から出入りするようにしたもの、または、表面に窓部を設け、窓部の内部の色が変わるようにしたものなどが採用されるが、これらに限定されるものではない。

0017

「定量的に表示する」とは、使用者などが目で見てその程度が把握できるようにして表示することをいう。従って、表示手段としては、数値の大小で評価を表すものの他、例えば、棒グラフのように長短で評価を表すもの、あるいは複数の評価の程度を表す表示部のうち、いずれかの場所を示して評価を表すものなどがあるが、これらに限定されるものではない。

0018

「押しボタンの位置を調整するための手段」とは、例えば、押しボタンの位置をスライドできるようにしたもの、押しボタンの位置を回動できるようにしたもの、あるいは押しボタンをタッチパネル構造とし、装置を使用する前に押しボタンの位置を認識させるようにしたものなどであるが、これらに限定するものではない。

0019

「操作または動作に伴って」とは、例えば、開始時、押しボタンの操作時、正解時、不正解時または終了時などのある時点である場合もあるし、使用中のBGMなどのように継続的である場合もある。また、「音」とは、例えば、押しボタンに対応させた音階、川のせせらぎの音などのいわゆる環境音楽、または正解、不正解、評価の段階など、それぞれの場面に似つかわしく作曲された音楽、あるいは人の音声などであるが、これらに限定されるものではない。

0020

「外部の報奨機器」とは、例えば、テレビモニターテレビなどに正解、不正解、評価の段階に応じた、いわば報奨映像を映し出すものの他、のおもちゃがほえたり芸をするものなどがあげられるが、これらに限定するものではない。

0021

(作用)本発明に係る指機能回復訓練装置及び指機能の回復訓練方法によれば、視覚神経と指の機能を協調させて訓練を行うことができるので、単に運動神経と指の機能の協調が整うだけの効果に止まらず、視覚神経に障害がある場合の機能回復訓練にも有用である。

0022

また、両手の各指に対応させて設けてある押しボタンのうち、指で押す押しボタンを、視認できる手段により指示し、指示された押しボタンを正確に押せたかどうかの評価を定量的に表示するので、使用者が訓練の成果を自分自身で確認することができ、やりがいや興味が薄れてしまうことがなく、訓練を継続しやすい。従って、訓練の効果も確実に表れることが期待できる。更に、使用者の指機能が定量的に表示されるので、客観的なデータを得ることができる。従って、担当医師など、訓練を指導する側にとっても、機能の回復の程度を把握しやすいので、回復訓練用の器具として有用である。

0023

指示手段による指示を、押しボタンが設けてある位置の左側から右側へ、右側から左側へまたは中央部から左右両側へ順番に行うことができるようにしてあるものでは、半側空間失認などの視覚神経の機能障害の症状改善に有効な装置となり得る。すなわち、視界の左右側の一方側から他方側へ順番に指示される押しボタンを押す訓練を行うことによって、最初は認識できなくても徐々に認識できる範囲が拡大していくことが期待できる。また、左側または右側の視界のどの程度まで症状が表れるのか、あるいは訓練によってどの程度まで機能が回復したのか、客観的なデータを得ることができる。

0024

指示手段が光で指示するものであるものは、高齢者など視力の弱った人でも比較的容易に視認できるので、装置としての完成度が高い。また、例えば、発光ダイオードなどの発光体を使用すれば、後は簡単な制御によって点灯させることができる。

0025

表示手段が、数値の大小で評価を表すものであるものは、ものの程度を表示するのに最も一般的な手段の一つである数値を使用しているので、使用者が、例えば高齢者など精神的障害のある人であっても、比較的認知しやすく、認知による効果が得やすい。

0026

押しボタンの位置を調整するための手段を備えているものは、使用者の好みに応じて、あるいは無理な姿勢体勢をとらないで訓練ができるように、押しボタンの位置を変えることができる。

0027

操作または動作に伴って音が出るようにしてあるものは、例えば、装置の使用中に様々な場面に応じた音を聴くことにより、興味を持って飽きることなく訓練に取り組むことができるようになる。また、音を聴くことにより、聴覚神経刺激されるので、特に高齢者や精神的障害のある人にとって有用である。

0028

指示手段による指示の速度または指示数を調整するための手段を備えているものは、装置を使用した訓練の難易度を変えることができる。すなわち、指示手段による指示の速度を速くすると難しくなり、遅くすると易しくなる。また、一定時間内における指示手段による指示数を多くすると難しくなり、少なくすると易しくなる。これによると、使用者の症状に対し、最も適切な難易度に調整することができる。

0029

外部の報奨機器に接続するための手段を備えているものは、訓練をして高い評価が出た場合など、報奨機器によってあらためて報奨することができるので、使用者にとって、やりがいや興味が薄れてしまうことがなく、訓練を継続しやすいという効果がより顕著になることが期待できる。

発明を実施するための最良の形態

0030

本発明の実施の形態を図面に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る指機能回復訓練装置の一実施の形態を示す概略平面図、図2は指機能回復訓練装置の制御系統を示すブロック図である。符号Tは、指機能回復訓練装置で、ケース1を備えている。ケース1の上面パネル10には、左右両側に円形可動盤2、2aが中心部を軸として所要角度範囲で回動可能に設けてあり、所要の角度位置で固定可能である。可動盤2、2aの上面は、上面パネル10の上面とほぼ面一になるようにしてある。

0031

左側の可動盤2の表面には、五箇所に押しボタン21(左親指に対応)、22(左人差し指に対応)、23(左中指に対応)、24(左薬指に対応)、25(左小指に対応)が指を自然に置くことができる位置に配置してある。また、右側の可動盤2aの表面には、同じく五箇所に押しボタン21a(右親指に対応)、22a(右人差し指に対応)、23a(右中指に対応)、24a(右薬指に対応)、25a(右小指に対応)が同様に配置してある。なお、各押しボタンキータッチ強弱をつけたり、感度を変えることができるようにして、使用者の症状に柔軟に対応できるようにすることもできる。

0032

押しボタン21、22、23、24、25及び押しボタン21a、22a、23a、24a、25aの外側には、それぞれに対応させて、指示手段である指示灯26が設けてある。指示灯26は、発光ダイオードである。上面パネル10の中央部の上部には、表示手段である得点表示部3が設けてある。得点表示部3は、三桁の数字が表示できるようになっている。各数字は、7セグメント液晶で表示される。

0033

また、符号4はスタートスイッチ、5はモード選択スイッチ、6は難易度選択スイッチ、7は速さ選択スイッチである。モード選択スイッチ5で選択できるモードは、ランダム点灯モード(指示灯の点灯を無作為に行う)、音階モード(押しボタンを押すと、その押しボタンに予め割り当てられている音を出す)、流れ点灯モード(指示灯の点灯の順番が所要方向へ流れるようにする)の三種類である。なお、流れ点灯モードは、更に点灯の流れ方向を、(a)左→右、(b)左←中→右、(c)左→右の三種類の中から選択するようになっている。なお、右手側または左手側の押しボタンを特定し、外側(小指側)から順番に内側(親指側)へ指示するようにしたり、逆に内側から外側へ指示するようにすることもできる。

0034

難易度選択スイッチ6で選択できるのは、易しいレベル(指示灯の点灯数が少ない)、普通レベル(点灯数が普通)、難しいレベル(点灯数が多い)の三種類である。速さ選択スイッチ7で選択できるのは、遅いレベル(指示灯の点灯時間が長い)、普通レベル(点灯時間が普通)、速いレベル(点灯時間が短い)の三種類である。なお、図1では表れていないが、符号8はスピーカーであり、9は外部報奨機器(テレビなど)に接続するための手段である外部出力端子である(いずれも図2に図示)。この外部出力端子をテレビなどにつなぐことにより、高得点時の報奨映像など、装置の操作や動作に伴う様々な映像を映し出すようにすることができる。

0035

(作用)図3は指機能回復訓練装置の制御系統を示すフローチャート図4はモード選択のフローチャート、図5は難易度選択のフローチャート、図6は速さ選択のフローチャート、図7は点灯押しボタン操作のフローチャート、図8採点結果のフローチャート、図9は音階動作のフローチャートである。図1ないし図9を参照して、本発明に係る指機能回復訓練装置Tの制御系統及び作用を説明する。

0036

まず、指機能回復訓練装置Tの制御系統を説明する。
(1)スタート
(2)デモ点灯動作
スタートボタンがONであれば、次のスタートカウント点灯動作へ移り、OFFであればデモ点灯動作を継続する。
(3)スタートカウント点灯動作
(4)スタートカウント音
スタートカウント音楽は、スピーカー8から流れる。

0037

(5)モード選択(図4参照)
モード選択スイッチ5がランダム点灯モードであれば、それを認識して、次の難易度選択へ移る。音階モードであれば、それを認識して音階動作へ移る。ランダム点灯モード、音階モードのどちらでもなければ、流れ点灯モードと認識し、更に、点灯の流れ方向が、(a)左→右、(b)左←中→右、(c)左→右のうちのどのモードが選択されているかを認識し、難易度選択へ移る。

0038

(6)難易度選択(図5参照)
難易度選択スイッチ6が易しいレベルであれば、それを認識して、次の速さ選択へ移る。普通レベルであれば、それを認識して、速さ選択へ移る。易しいレベル、普通レベルのどちらでもなければ、難しいレベルと認識して、速さ選択へ移る。

0039

(7)速さ選択(図6参照)
速さ選択スイッチ7が遅いレベルであれば、それを認識して、次の押しボタン動作へ移る。普通レベルであれば、それを認識して、押しボタン動作へ移る。遅いレベル、普通レベルのどちらでもなければ、速いレベルと認識して、押しボタン動作へ移る。

0040

(8)押しボタン操作(図7参照)
指示灯26を点灯させ、押しボタンが押されていれば、それが正解かどうかを判断する。正解であれば正解音を出し、得点を追加する。正解でないときは、不正解音を出し、得点を減点する。なお、得点は各指ごとに差を付けないで同じにすることもできるが、動きにくい指(一般的には薬指や小指であるが、使用者によっては他の指の場合もある)の得点を大きくするように設定可能とすることもできる。上記で押しボタンが押されていない場合、指示灯26の点灯時間が終わりであれば点灯回数を判断する。終わりでなければ、押しボタンが押されているかどうかを判断する所へ戻る。点灯回数が終わりであれば採点結果へ移る。終わりでなければ、指示灯26を点灯する所へ戻る。

0041

(9)採点結果(図8参照)
得点が全問正解であれば、全問正解の音楽を鳴らし、全問正解のデモ点灯を行う。高得点であれば、高得点の音楽を鳴らし、高得点のデモ点灯を行う。中得点であれば、中得点の音楽を鳴らし、中得点のデモ点灯を行う。全問正解、高得点、中得点のいずれでもなければ、低得点と認識し、低得点の音楽を鳴らし、低得点のデモ点灯を行う。これが終了すればスタートへ戻る。

0042

(10)音階動作(図9参照)
上記モード選択において、音階モードが選択された場合には、押しボタンを押せば、各押しボタンに予め割り当てられている音が出るようになる。すなわち、本実施の形態においては、押しボタン21には、音階の「ソ」、押しボタン22には、「ファ」、押しボタン23には、「ミ」、押しボタン24には、「レ」、押しボタン25には、「ド」が割り当てられている。また、押しボタン21aには、「ラ」、押しボタン22aには、「シ」、押しボタン23aには、1オクターブ高い「ド」、押しボタン24aには、同じく「レ」、押しボタン25aには、同じく「ミ」が割り当てられている。

0043

そして、押しボタンを押したときには、音が出ると同時に、それぞれの押しボタンに割り当てられた「0」ないし「9」の数字が得点表示部3に併せて表示されるようになっている。なお、本実施の形態では、音階モードにおいては採点するようにはなっていないが、例えば、指示灯26で、予めプログラムされた曲のメロディーを指示して、どれだけ指示通りに弾けるかを採点し評価するようにすることもできる。

0044

次に、指機能回復訓練装置Tの使用方法及び作用について説明する。
(使用方法1:ランダム点灯モード)使用者または介護者がモード選択スイッチ5でランダム点灯モードを選択した場合は、次のように使用する。難易度選択、速さ選択で選択された条件により、予めプログラムされた順番で指示灯26が次々に点灯される。使用者は、指示灯26が点灯した箇所の押しボタンを次々に押して訓練を行う。訓練中、正解及び不正解に応じた音がその都度発せられ、得点表示部3に表示される点数もそれに応じて変動するので、使用者は興味を持って楽しく訓練を行うことができる。そして、訓練が終了すると、採点の評価が行われ、その結果に応じて音楽が発せられる。

0045

(使用方法2:音階モード)使用者または介護者がモード選択スイッチ5で音階モードを選択した場合は、次のように使用する。音階モードでは、押しボタンを押せば、各押しボタンに予め割り当てられている音が出るようになるので、指機能回復訓練装置Tは、楽器としての使用が可能になる。これにより、使用者は自分で好きな音を出したり、好きな曲を演奏することができる。

0046

(使用方法3:流れ点灯モード)使用者または介護者がモード選択スイッチ5で流れ点灯モードを選択した場合は、次のように使用する。なお、流れ点灯モードは、視覚失認の一型である半側空間失認の機能回復を主な目的として用意されている。流れ点灯モードでは、点灯の流れ方向を、(a)左→右、(b)左←中→右、(c)左→右のうちから選択する。点灯の流れ方向、難易度選択、速さ選択で選択された条件により、予めプログラムされた順番で指示灯26が次々に点灯される。使用者は、指示灯26が点灯した箇所の押しボタンを次々に押して訓練を行う。

0047

使用者に、例えば、左側の半側空間失認の症状が表れている場合、左手側の指示灯26の点灯に反応しなかったり、反応が安定しないことがあるが、右側から左側へ順番に点灯させていくことによって、徐々に認識できる範囲が拡大していくことが期待できる。また、左側または右側の視界のどの程度まで症状が表れるのか、あるいは訓練によってどの程度まで機能が回復したのか、客観的なデータを得ることができる。なお、訓練中、正解及び不正解に応じた音がその都度発せられ、得点表示部3に表示される点数もそれに応じて変動するので、使用者は興味を持って楽しく訓練を行うことができることについては、上記ランダム点灯モードの場合と同様である。

0048

本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。

発明の効果

0049

本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明に係る指機能回復訓練装置及び指機能の回復訓練方法によれば、視覚神経と指の機能を協調させて訓練を行うことができるので、単に運動神経と指の機能の協調が整うだけの効果に止まらず、視覚神経に障害がある場合の機能回復訓練にも有用である。

0050

(b)両手の各指に対応させて設けてある押しボタンのうち、指で押す押しボタンを、視認できる手段により指示し、指示された押しボタンを正確に押せたかどうかの評価を定量的に表示するので、使用者が訓練の成果を自分自身で確認することができ、やりがいや興味が薄れてしまうことがなく、訓練を継続しやすい。従って、訓練の効果も確実に表れることが期待できる。更に、使用者の指機能が定量的に表示されるので、客観的なデータを得ることができる。従って、担当医師など、訓練を指導する側にとっても、機能の回復の程度を把握しやすいので、回復訓練用の器具として有用である。

0051

(c)指示手段による指示を、押しボタンが設けてある位置の左側から右側へ、右側から左側へまたは中央部から左右両側へ順番に行うことができるようにしてあるものでは、半側空間失認などの視覚神経の機能障害の症状改善に有効な装置となり得る。すなわち、視界の左右側の一方側から他方側へ順番に指示される押しボタンを押す訓練を行うことによって、最初は認識できなくても徐々に認識できる範囲が拡大していくことが期待できる。また、左側または右側の視界のどの程度まで症状が表れるのか、あるいは訓練によってどの程度まで機能が回復したのか、客観的なデータを得ることができる。

0052

(d)指示手段が光で指示するものであるものは、高齢者など視力の弱った人でも比較的容易に視認できるので、装置としての完成度が高い。また、例えば、発光ダイオードなどの発光体を使用すれば、後は簡単な制御によって点灯させることができる。

0053

(e)表示手段が、数値の大小で評価を表すものであるものは、ものの程度を表示するのに最も一般的な手段の一つである数値を使用しているので、使用者が、例えば高齢者など精神的障害のある人であっても、比較的認知しやすく、認知による効果が得やすい。

0054

(f)押しボタンの位置を調整するための手段を備えているものは、使用者の好みに応じて、あるいは無理な姿勢や体勢をとらないで訓練ができるように、押しボタンの位置を変えることができる。

0055

(g)操作または動作に伴って音が出るようにしてあるものは、例えば、装置の使用中に様々な場面に応じた音を聴くことにより、興味を持って飽きることなく訓練に取り組むことができるようになる。また、音を聴くことにより、聴覚神経も刺激されるので、特に高齢者や精神的障害のある人にとって有用である。

0056

(h)指示手段による指示の速度または指示数を調整するための手段を備えているものは、装置を使用した訓練の難易度を変えることができる。すなわち、指示手段による指示の速度を速くすると難しくなり、遅くすると易しくなる。また、一定時間内における指示手段による指示数を多くすると難しくなり、少なくすると易しくなる。これによると、使用者の症状に対し、最も適切な難易度に調整することができる。

図面の簡単な説明

0057

図1本発明に係る指機能回復訓練装置の一実施の形態を示す概略平面図。
図2指機能回復訓練装置の制御系統を示すブロック図。
図3指機能回復訓練装置の制御系統を示すフローチャート。
図4モード選択のフローチャート。
図5難易度選択のフローチャート。
図6速さ選択のフローチャート。
図7点灯押しボタン操作のフローチャート。
図8採点結果のフローチャート。
図9音階動作のフローチャート。

--

0058

T 指機能回復訓練装置
1ケース
10 上面パネル
2可動盤
21、22、23、24、25 押しボタン
2a 可動盤
21a、22a、23a、24a、25a 押しボタン
26指示灯
3得点表示部
4スタートスイッチ
5モード選択スイッチ
6難易度選択スイッチ
7 速さ選択スイッチ
8スピーカー
9 外部出力端子

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  • パク,ジャンホの「 着用可能な歩行中の腕運動器具」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】運動効果を最大化した着用可能な歩行中の腕運動器具を提供する。【解決手段】着用可能な歩行中の腕運動器具100であって、ユーザーの前胸部をはじめ肩部を過ぎて背中でX状に交差されるウェビングベルト1... 詳細

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