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技術 塗布装置および塗布方法

出願人 三菱製紙株式会社
発明者 柏田浩貴
出願日 1999年8月11日 (20年10ヶ月経過) 出願番号 1999-227315
公開日 2001年2月20日 (19年4ヶ月経過) 公開番号 2001-046939
状態 拒絶査定
技術分野 流動性材料の適用方法、塗布方法 塗布装置2(吐出、流下)
主要キーワード 湾曲部位 研磨砂 B型粘度計 スリ板 接液部材 補助液 板ガラス表面 スライド面
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (3)

課題

ティーポット現象によるカーテン膜歪み及び薄膜化現象を同時に回避させることによりカーテン膜を安定化させて塗布欠陥発生を防止するカーテン塗布方法および塗布装置を提供すること。

解決手段

少なくとも一種以上の塗布液エッジガイドで両側端支えて、該塗布液の自由落下塗布液膜を形成して支持体上に塗布するカーテン塗布装置において、該エッジガイド接液面板ガラスであることを特徴とするカーテン塗布装置。

概要

背景

多層同時塗布方式としてスライドビード方式あるいはエクストルージョン方式は一般的に知られているが、近年、高速塗布が要求されるに伴いカーテン塗布方式が多用されるようになってきた。カーテン塗布方式は、連続的に走行するウエブ上にカーテン膜自由落下させて塗布する方法であり、基本技術として特公昭49−24133号公報、同49−35447号公報に開示されている。

カーテン塗布装置によってウェブ上へ塗布する場合、自由落下するカーテン膜の不安定性製品品質に大きな影響を及ぼす。カーテン膜の安定性阻害する現象として代表的なものに、カーテン膜の裏回り現象(以下、ティーポット現象と称する)およびエッジガイド壁近傍におけるカーテン膜の薄膜化現象がある。これらの現象については、S.F.KistlerとSchweizerの著書”1997,LIQUID FILM COATING”に詳述されている。

ティーポット現象は、カーテン膜が鉛直下方に落下せずリップ後方に回り込もうとする現象であり、スライド面流下する塗布液リップ先端における運動量の不均衡によるものである。ティーポット現象は塗布液粘度の低下あるいは塗布量の増加、即ち、塗布液のレイノルズ数が比較的大きいときに顕著である。カーテン膜両端はエッジガイドで固定されているため、ティーポット現象によるカーテン膜の自由な変形を許容することができずカーテン膜に歪みが発生する。結果として、カーテン膜幅方向の塗布量が不均一となり良好な塗布面質を得ることができない。

かかるティーポット現象を抑制する方法として、例えば、スライド面上の塗布液の運動量を低下させるべく最下層の塗布液粘度を40cP以上に増粘させたことを特徴とする塗布方法が特開平1−131549号公報に、リップの形状を最適化することによって濡れ線を直線化し、カーテン膜を安定化させる装置が特開平1−38166号公報および特表平6−509505号公報に開示されている。

これらの開示方法によりティーポット現象を効果的に抑制することができるが、塗布液粘度の増大によってエッジガイド壁に大きな粘性抵抗が作用するため縮流が発生しやすくなるという問題点を内在している。また、リップの形状を最適化したとしても多種多様な塗布液物性、流量等に対して十分な対策とはなっていなかった。

一方、エッジガイドの形状を工夫することによってティーポット現象に起因したカーテン膜歪みを緩和する方法も開示されている。例えば、特開昭51−57734号公報には平板型エッジガイドを用いた塗布装置が開示されている。本開示方法によってティーポット現象によるカーテン膜歪みは効果的に抑制される反面、幾つかの問題点が指摘されている。

第一にカーテン膜がエッジガイド壁に接する際に生じる粘性抵抗の問題がある。粘性抵抗の作用により、エッジガイド壁近傍においてカーテン膜落下速度に不均一な分布が認められるようになりエッジガイド壁近傍に薄膜化した部分を生じさせる。薄膜化現象はマランニー効果によって引き起こされると考えられており、特公昭60−14624号公報に詳述されている。

薄膜化現象は、精密塗布が要求される写真感光材料の分野では致命的な塗布欠陥を招き、製品歩留まりを著しく低下させる。特に、近年の高速塗布、乾燥負荷軽減を目的とした塗布液濃縮による高粘度化は、粘性抵抗をさらに増大させる方向となるため薄膜化現象はさらに進行する。薄膜化現象の進行は縮流を促進するのでカーテン膜がエッジガイドから離脱するようになり、最終的にカーテン膜破壊に至ることもある。

薄膜化現象を防止すべく種々の方法及び装置が開示されている。例えば、特公昭49−35447号公報、実開昭61−75876号公報、特開平1−199668号公報、特公平5−70507号公報、同6−61517号公報には、低粘度の補助液をエッジガイドに沿って供給する方法が記載されている。本開示方法により高粘度塗布液でもエッジガイド壁における粘性抵抗を大きく低下させることができるため薄膜化現象の発生もなく低塗布量で安定したカーテン膜が得られる。

第二に、平板型エッジガイドは特公昭49−24133号公報に記載されたロッド型に比べてエッジガイド壁に塗布液などの凝集物堆積しやすいという問題を有する。凝集物の堆積によって、エッジガイド壁近傍のカーテン膜の流れ状態が乱されるため縮流が生じやすくなる。

最近では、カーテン膜の形状に合わせて湾曲化させたエッジガイドが特開平9−253552号公報に開示されている。本開示方法によって、ティーポット現象によるカーテン膜歪みは解消されるものの、ティーポット現象に起因したカーテン膜の変形の程度は、塗布液物性、流量等の操業条件によって大きく異なるため条件変更毎にエッジガイドの形状を変更する必要があること、エッジガイドの形状を最適化するには、カーテン膜の形状を精度良く予測する必要があること、薄膜化現象を回避すべく公知の補助液をエッジガイドに供給する際にエッジガイドの湾曲部位においてカーテン膜の流れ状態が乱れやすい等の理由により実用上十分なものとはなっていなかった。

一方、従来のカーテン塗布装置に用いられるエッジガイドの材質としては特開平4−94761号、特公平4−46629号公報に記載されているように、ステンレスアルミニウム等の金属が一般的であり、その他にポリエチレンポリテトラフルオロエチレン等のプラスチックゴム等の材質も知られている。

概要

ティーポット現象によるカーテン膜歪み及び薄膜化現象を同時に回避させることによりカーテン膜を安定化させて塗布欠陥発生を防止するカーテン塗布方法および塗布装置を提供すること。

少なくとも一種以上の塗布液をエッジガイドで両側端支えて、該塗布液の自由落下塗布液膜を形成して支持体上に塗布するカーテン塗布装置において、該エッジガイド接液面板ガラスであることを特徴とするカーテン塗布装置。

目的

本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カーテン塗布方式特有の現象であるティーポット現象によるカーテン膜歪み及び薄膜化現象を同時に回避させることによりカーテン膜を安定化させて塗布欠陥発生を防止する塗布装置および塗布方法を提供することにある。本発明の他の目的は、エッジガイド接液面への凝集物の付着を防止し、且つエッジガイド接液面へ補助液膜を安定的に均一に形成することができる塗布装置及び塗布方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

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請求項1

少なくとも一種以上の塗布液エッジガイドで両側端支えて、該塗布液の自由落下塗布液膜を形成して支持体上に塗布するカーテン塗布装置において、該エッジガイド接液面板ガラスであることを特徴とするカーテン塗布装置。

請求項2

前記板ガラスの表面を粗面化したことを特徴とする請求項1記載のカーテン塗布装置。

請求項3

前記板ガラスの表面粗度が0.5μm以上であることを特徴とする請求項1または2記載のカーテン塗布装置。

請求項4

請求項1〜3のいずれか一つの塗布装置を用い、前記板ガラス表面に均一な薄い補助液膜を形成させ、前記自由落下塗布液膜両端を該補助液膜によって支持することを特徴とするカーテン塗布方法

技術分野

0001

本発明は、ハロゲン化銀写真感光材料磁気記録材料感圧感熱記録紙アート紙、コート紙、インクジェット記録シートの製造に関し、連続的に走行する帯状支持体(以下、ウエブと称する)に薄膜液状物(以下、カーテン膜と称する。)を塗布する方法および装置に関するものである。

背景技術

0002

多層同時塗布方式としてスライドビード方式あるいはエクストルージョン方式は一般的に知られているが、近年、高速塗布が要求されるに伴いカーテン塗布方式が多用されるようになってきた。カーテン塗布方式は、連続的に走行するウエブ上にカーテン膜を自由落下させて塗布する方法であり、基本技術として特公昭49−24133号公報、同49−35447号公報に開示されている。

0003

カーテン塗布装置によってウェブ上へ塗布する場合、自由落下するカーテン膜の不安定性製品品質に大きな影響を及ぼす。カーテン膜の安定性阻害する現象として代表的なものに、カーテン膜の裏回り現象(以下、ティーポット現象と称する)およびエッジガイド壁近傍におけるカーテン膜の薄膜化現象がある。これらの現象については、S.F.KistlerとSchweizerの著書”1997,LIQUID FILM COATING”に詳述されている。

0004

ティーポット現象は、カーテン膜が鉛直下方に落下せずリップ後方に回り込もうとする現象であり、スライド面流下する塗布液リップ先端における運動量の不均衡によるものである。ティーポット現象は塗布液粘度の低下あるいは塗布量の増加、即ち、塗布液のレイノルズ数が比較的大きいときに顕著である。カーテン膜両端はエッジガイドで固定されているため、ティーポット現象によるカーテン膜の自由な変形を許容することができずカーテン膜に歪みが発生する。結果として、カーテン膜幅方向の塗布量が不均一となり良好な塗布面質を得ることができない。

0005

かかるティーポット現象を抑制する方法として、例えば、スライド面上の塗布液の運動量を低下させるべく最下層の塗布液粘度を40cP以上に増粘させたことを特徴とする塗布方法が特開平1−131549号公報に、リップの形状を最適化することによって濡れ線を直線化し、カーテン膜を安定化させる装置が特開平1−38166号公報および特表平6−509505号公報に開示されている。

0006

これらの開示方法によりティーポット現象を効果的に抑制することができるが、塗布液粘度の増大によってエッジガイド壁に大きな粘性抵抗が作用するため縮流が発生しやすくなるという問題点を内在している。また、リップの形状を最適化したとしても多種多様な塗布液物性、流量等に対して十分な対策とはなっていなかった。

0007

一方、エッジガイドの形状を工夫することによってティーポット現象に起因したカーテン膜歪みを緩和する方法も開示されている。例えば、特開昭51−57734号公報には平板型エッジガイドを用いた塗布装置が開示されている。本開示方法によってティーポット現象によるカーテン膜歪みは効果的に抑制される反面、幾つかの問題点が指摘されている。

0008

第一にカーテン膜がエッジガイド壁に接する際に生じる粘性抵抗の問題がある。粘性抵抗の作用により、エッジガイド壁近傍においてカーテン膜落下速度に不均一な分布が認められるようになりエッジガイド壁近傍に薄膜化した部分を生じさせる。薄膜化現象はマランニー効果によって引き起こされると考えられており、特公昭60−14624号公報に詳述されている。

0009

薄膜化現象は、精密塗布が要求される写真感光材料の分野では致命的な塗布欠陥を招き、製品歩留まりを著しく低下させる。特に、近年の高速塗布、乾燥負荷軽減を目的とした塗布液濃縮による高粘度化は、粘性抵抗をさらに増大させる方向となるため薄膜化現象はさらに進行する。薄膜化現象の進行は縮流を促進するのでカーテン膜がエッジガイドから離脱するようになり、最終的にカーテン膜破壊に至ることもある。

0010

薄膜化現象を防止すべく種々の方法及び装置が開示されている。例えば、特公昭49−35447号公報、実開昭61−75876号公報、特開平1−199668号公報、特公平5−70507号公報、同6−61517号公報には、低粘度の補助液をエッジガイドに沿って供給する方法が記載されている。本開示方法により高粘度塗布液でもエッジガイド壁における粘性抵抗を大きく低下させることができるため薄膜化現象の発生もなく低塗布量で安定したカーテン膜が得られる。

0011

第二に、平板型エッジガイドは特公昭49−24133号公報に記載されたロッド型に比べてエッジガイド壁に塗布液などの凝集物堆積しやすいという問題を有する。凝集物の堆積によって、エッジガイド壁近傍のカーテン膜の流れ状態が乱されるため縮流が生じやすくなる。

0012

最近では、カーテン膜の形状に合わせて湾曲化させたエッジガイドが特開平9−253552号公報に開示されている。本開示方法によって、ティーポット現象によるカーテン膜歪みは解消されるものの、ティーポット現象に起因したカーテン膜の変形の程度は、塗布液物性、流量等の操業条件によって大きく異なるため条件変更毎にエッジガイドの形状を変更する必要があること、エッジガイドの形状を最適化するには、カーテン膜の形状を精度良く予測する必要があること、薄膜化現象を回避すべく公知の補助液をエッジガイドに供給する際にエッジガイドの湾曲部位においてカーテン膜の流れ状態が乱れやすい等の理由により実用上十分なものとはなっていなかった。

0013

一方、従来のカーテン塗布装置に用いられるエッジガイドの材質としては特開平4−94761号、特公平4−46629号公報に記載されているように、ステンレスアルミニウム等の金属が一般的であり、その他にポリエチレンポリテトラフルオロエチレン等のプラスチックゴム等の材質も知られている。

発明が解決しようとする課題

0014

本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カーテン塗布方式特有の現象であるティーポット現象によるカーテン膜歪み及び薄膜化現象を同時に回避させることによりカーテン膜を安定化させて塗布欠陥発生を防止する塗布装置および塗布方法を提供することにある。本発明の他の目的は、エッジガイド接液面への凝集物の付着を防止し、且つエッジガイド接液面へ補助液膜を安定的に均一に形成することができる塗布装置及び塗布方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0015

上記課題は、下記の塗布装置及び塗布方法によって達成される。
(1)少なくとも一種以上の塗布液をエッジガイドで両側端支えて、該塗布液の自由落下塗布液膜を形成して支持体上に塗布するカーテン塗布装置において、該エッジガイド接液面が板ガラスであることを特徴とするカーテン塗布装置。
(2)前記(1)の塗布装置において、前記板ガラスの表面を粗面化したことを特徴とするカーテン塗布装置。
(3)前記(1)または(2)の塗布装置において、前記板ガラスの表面粗度が0.5μm以上であることを特徴とするカーテン塗布装置。
(4)前記(1)から(3)の塗布装置において、前記板ガラス表面に均一な薄い補助液膜を形成させ、前記自由落下塗布液膜両端を該補助液膜によって支持することを特徴とするカーテン塗布方法

0016

前記した従来技術には、ティーポット現象によるカーテン膜歪み及び薄膜化現象を同時に回避することによってカーテン膜を安定化させるための包括的且つ具体的な塗布技術は開示されていなかった。そこで、本発明者が鋭意実験を重ねた結果、前記ティーポット現象によるカーテン膜歪み及び薄膜化現象を同時に回避しカーテン膜を安定化させる方法として、ティーポット現象によるカーテン膜の自由な変形を許容するに足りるだけのエッジガイド幅が必要であること、平板型エッジガイドの問題点を解消するとともに薄膜化現象を回避すべくエッジガイド接液部の濡れ性を向上させるには板ガラスが好適であること、前記板ガラス表面を粗面化することで濡れ性が著しく改善されること、及び前記板ガラス表面に均一な水膜を形成することでさらにカーテン膜が安定化するという知見を得るに至ったのである。

発明を実施するための最良の形態

0017

以下、本発明を詳細に説明する。図1にカーテン塗布装置の斜視図を示す。カーテン塗布は、特公昭49−24133号公報に記載されている如く、スリット5から均一に塗布液を供給することによって薄層状態の塗布液8をスライド面4上に形成させるとともに一対のエッジガイド6に沿わせてリップ先端1からカーテン膜7として自由落下させ、連続走行するウェブ2に衝突させて塗布が行われる。

0018

本発明では、エッジガイド6に取り付けた板ガラス3の表面に沿ってカーテン膜7を落下させる。本発明の好ましい別の態様として、図2に示すように板ガラス3の表面に補助液膜10を形成させ、該補助液膜10に沿ってカーテン膜7を落下させることもできる。

0019

前述したように、従来、エッジガイド6の材質は、特開平4−94761号、特公平4−46629号公報に記載されているように、ステンレスやアルミニウム等の金属が一般的であるが、他にポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン等のプラスチックやゴム等の材質も知られていた。エッジガイド6の接液部材質を板ガラス3とすることで、接液部の濡れ性が改善されること、板ガラス3表面に補助液膜10を安定且つ均一に形成させることでカーテン膜7との間に生じる粘性抵抗が激減し、成膜性が著しく向上することなどが本発明者等の実験によって明らかになった。特に、本発明の好ましい実施態様である補助液膜10を安定的に且つ均一に形成させるには、板ガラス3表面の粗面化が極めて効果的であることも明らかとなったのである。

0020

本発明において、補助液膜10とはエッジガイド6に取り付けた板ガラス3上に補助液を該板ガラス面全域を均一な厚さで覆うように流出形成させた液膜のことである。補助液を均一な厚さで板ガラス3表面に流出させるには、例えば、図2に示したように補助液供給流路11のクリアランスを100μm以上800μm以下とすることが好ましく、より好ましくは300μm以上500μm以下の範囲とすることである。

0021

補助液膜10の厚みとして、好ましくは100μm以上1000μm以下であり、より好ましくは200μm〜500μmの範囲内である。

0022

補助液膜10を形成させる方法として、例えば、補助液は、図2において図示されていない送液ポンプによりエッジガイド6のマニホールド12に供給される。マニホールド12に接続された補助液供給流路11から補助液が流出し、エッジガイド6に取り付けた板ガラス3上に均一な厚さの補助液膜10が形成される。

0023

補助液の流量として好ましい範囲は、0.2ml/sec/cm以上1.5ml/sec/cm以下であり、より好ましくは0.5ml/sec/cm〜1.0ml/sec/cmの範囲内である。

0024

本発明において、補助液の温度は特に限定されるものではないが、塗布液がゼラチン水溶液であるような場合は固着を防止するため、補助液温度は塗布液温度以上とすることが好ましい。より好ましい補助液温度の範囲は、40℃以上70℃以下である。

0025

本発明に用いられる補助液としては一般に水が用いられるが、これに限定されるものではなく、乾燥負荷軽減を目的とした揮発性溶剤、例えば特開平1−199668号公報に記載のメタノールエタノール等のアルコール水溶液を用いることもできる。

0026

本発明における板ガラス3とは、珪砂ソーダ灰石灰など一般的に知られた原料を主成分とし、公知のフロート法等によって均一な厚みに成形されたものであり、JIS−R3202において規格化されている。フロート板ガラスという商品名で市販されている。

0027

本発明において、板ガラス3の表面は、カーテン膜との濡れ性を向上させるため、或いは補助液膜10を均一な膜厚とするために粗面化することが好ましい。

0028

板ガラス3の表面を粗面化する方法として、例えばコンプレッサー等のエアー圧により研磨砂を板ガラス表面に高速で吹き付け衝突させる方法、いわゆるサンドブラスト法によってスリ板ガラス状にすることができる。研磨砂の粒子径、吹き付け圧を調節することによって板ガラス表面の粗さを適宜変更することが可能である。

0029

本発明において、板ガラス3の表面粗度は0.5μm以上であることが好ましい。より好ましくは、1.0〜1.5μmの範囲内である。

0030

本発明において、表面粗度とはJIS−B0601記載の中心線平均粗さRaのことであり、測定装置として東京精密製の表面粗さ形状測定器サーフコム500B)を使用した。

0031

板ガラス幅Wはティーポット現象によるカーテン膜の変形量を許容するに足りる幅とする必要がある。本発明者等の実験結果から、リップ先端1位置を板ガラス幅Wの二分の一位置に設置した場合、板ガラス幅Wは5mm以上とすることが好ましく、より好ましくは15mm以上30mm以下の範囲である。

0032

本発明において、板ガラス3の厚みは特に限定されるものではなく、強度上、主として1mm厚以上のものが好ましい。

0033

本発明におけるエッジガイド本体6の材質としては耐食性加工精度、強度の観点からステンレス製であることが好ましいが、これに限定されるものではなく、例えば、プラスチック、ゴム等を適宜用いることができる。

0034

本発明において、必須の装置ではないが、塗布物両縁部の厚塗りによって乾燥負荷が増大するようなときには、塗布物両縁部の厚塗り部を除去すべく、実開昭61−15069号、特開昭56−73579号、特公平5−70507号、特開平6−233954号、同7−299410号公報に開示された装置および方法を適宜併用することができる。

0035

実施例1
図1に示すカーテン塗布装置により下記条件に従って塗布を行った。
ウェブ:厚み140μmのポリエチレン樹脂被覆紙
カーテン膜幅:1000mm
カーテン高さ:100mm
塗布速度 :200m/min

0036

塗布液:
温度設定:40℃
8wt%ゼラチン水溶液を増粘剤にて全層を40cPに調整
層構成:3層
全層塗布量湿分:90ml/m2
粘度はB型粘度計(TOKIMEC社製BM型)により測定した。

0037

下記のエッジガイドを用意した。
エッジガイドA1:特公昭49−24133号公報記載のロッド型(ステンレス製、直径2mm)
エッジガイドA2:特開昭51−57734号公報記載の平板型(ステンレス製、平板幅20mm、表面粗度0.1μm以下)
エッジガイドB1:平板型エッジガイド接液面に板ガラスを取り付けたもの(板ガラス幅20mm、表面粗度0.01μm)
エッジガイドB2:B1の板ガラス表面を粗面化したもの(板ガラス幅20mm、表面粗度1.5μm)

0038

上記の各種エッジガイドを用いて、塗布中のカーテン膜形成状態を下記基準で評価した。その結果を表1に示す。
ティーポット現象によるカーテン膜歪み評価基準
○:膜歪みは全く認められず。
△:弱い膜歪みが認められた。
×:強い膜歪みが認められ、塗布物に筋状塗布欠陥が生じた。

0039

カーテン膜の薄膜化現象評価基準
○:薄膜化現象は全く認められず。
△:エッジガイド下端局所的な薄膜化現象が認められた。
×:エッジガイド近傍の広い範囲に大規模な薄膜化現象が認められた。

0040

下記評価は連続50時間塗布後にエッジガイド接液面を目視観察した結果を示している。
エッジガイド接液面の凝集物付着状況評価基準
○:凝集物の付着は全く認められず。
△:局所的に凝集物の付着が認められた。
×:接液部全面に凝集物の付着が認められた。

0041

──────────────────────────────
エッジガイド膜歪み薄膜化凝集物付着状況 備 考
──────────────────────────────
A1 × △ △ 比較例
A2 ○ × × 比較例
B1 ○ △ ○ 本発明
B2 ○ ○ ○ 本発明
──────────────────────────────

0042

実施例2
実施例1のエッジガイドA2及びB2を用い、該エッジガイド表面に補助液膜(50℃の温水を0.5ml/sec/cmの流量で流した)を形成させて塗布した。エッジガイドA2に補助液膜を形成させたものをA3、エッジガイドB2に補助液膜を形成させたものをB3とした。エッジガイド種類及び塗布時間以外は実施例1と同一の条件にて塗布を行った。下記評価は連続200時間塗布後にエッジガイド接液面を目視観察した結果を示している。
補助液膜形成状況評価基準
○:接液部全面に均一に補助液膜が形成されていた。
△:補助液膜に局所的な破壊が認められた。
×:補助液膜が完全に破壊されていた。
エッジガイド接液面の凝集物付着状況評価基準
○:凝集物の付着は全く認められず。
△:局所的に凝集物の付着が認められた。
×:接液部全面に凝集物の付着が認められた。

0043

────────────────────────────────
エッジガイド補助液膜形成状況凝集物付着状況 備 考
────────────────────────────────
A3 △ △ 比較例
B3 ○ ○ 本発明
────────────────────────────────

発明の効果

0044

本発明により、少なくとも一種以上の塗布液をカーテン塗布装置によって塗布する方法において、ティーポット現象によるカーテン膜歪み及び薄膜化現象を同時に回避させることによりカーテン膜を安定化させて塗布欠陥発生を防止する塗布方法および塗布装置を提供することができた。

図面の簡単な説明

0045

図1本発明の一実施例のカーテン塗布装置の斜視図。
図2本発明の一実施例のエッジガイド側断面図。

--

0046

2ウェブ
3板ガラス
4スライド面
5スリット
6エッジガイド本体
7カーテン膜
10補助液膜
W 板ガラス幅

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