図面 (/)

技術 法面補強ユニット、それを用いた盛土補強構造及び盛土補強工法

出願人 株式会社ブリヂストン
発明者 三谷俊次長岡功豊原裕介
出願日 1999年7月5日 (21年4ヶ月経過) 出願番号 1999-189862
公開日 2001年2月13日 (19年9ヶ月経過) 公開番号 2001-040671
状態 未査定
技術分野 根切り,山留め,盛土,斜面の安定
主要キーワード 角度保持部材 亜鉛めっき鉄線 網目状部材 開閉リング 字状体 省コスト化 金属丸棒 振動コンパクタ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年2月13日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

変形を防止することができ、また、法面角度の調整を容易ならしめることができ、さらに、折り畳みを可能とし、運搬及び保管に便利な法面補強ユニット、それを用いた盛土補強構造及び盛土補強工法を提供する。

解決手段

法面に面して設置される法面補強部材と、一端を前記法面補強部材の上部に連結し、他端を地盤上に接地させるようにした法面角度保持部材と、から成る法面補強ユニットであって、好ましくは、法面補強部材と法面角度保持部材との連結部をピンジョイント回動可能とし、法面補強部材と法面角度保持部材との間に支持部材を取り付ける。

1‥法面補強ユニット、2‥法面補強部材、3‥法面角度保持部材、4‥ピンジョイント、5‥支持部材

概要

背景

従来、盛土法面補強には土のうコンクリート枠等が用いられてきたが、近年の緑化推進により、このような部材は採用され難くなってきている。そこで、丸棒溶接して格子状の金網とし、この溶接金網を法面に配置して補強すると共に溶接金網の上から植生して緑化することが行なわれるようになった。

すなわち、盛土は概略25cmから30cm毎に土を積層、圧密して造成するのであるが、盛土自体の補強のために、網目状の合成樹脂から成る盛土補強部材が敷設される。敷設部位は法面から一定の範囲内とされ、土砂滑りを考慮した計算によって算出される。同時に、法面の形成及び土圧支えるために法面補強部材が設置され、法面補強部材と盛土補強部材とを連結することによって、法面を含む盛土全体を補強する。また、法面補強部材の内側に植生用網状シートを配設し、盛土の安定と法面の緑化及び保護を一体化するのである。

そして、従来の法面補強ユニットとしては図10に示すようなものがあった。これは、金属丸棒を所定の位置にセットして全体を格子状に溶接し、側面視をL字状としたものである。そのため、法面補強ユニット21はL字状の底辺部22で自立する。

概要

変形を防止することができ、また、法面角度の調整を容易ならしめることができ、さらに、折り畳みを可能とし、運搬及び保管に便利な法面補強ユニット、それを用いた盛土補強構造及び盛土補強工法を提供する。

法面に面して設置される法面補強部材と、一端を前記法面補強部材の上部に連結し、他端を地盤上に接地させるようにした法面角度保持部材と、から成る法面補強ユニットであって、好ましくは、法面補強部材と法面角度保持部材との連結部をピンジョイント回動可能とし、法面補強部材と法面角度保持部材との間に支持部材を取り付ける。

1‥法面補強ユニット、2‥法面補強部材、3‥法面角度保持部材、4‥ピンジョイント、5‥支持部材

目的

そこで本発明は、法面補強ユニットの変形を防止することができ、また、法面角度の調整を容易ならしめることができ、さらに、折り畳みを可能とし、運搬及び保管に便利な法面補強ユニット、それを用いた盛土補強構造及び盛土補強工法を提供することを目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

盛土の形状を保つために盛土の法面に設置される法面補強ユニットにおいて、法面に面して設置される法面補強部材と、一端を前記法面補強部材の上部に連結し、他端を地盤上に接地させるようにした法面角保持部材と、から成ることを特徴とする法面補強ユニット。

請求項2

前記法面角度保持部材接地面側盛土補強部材との接続部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の法面補強ユニット。

請求項3

前記法面角度保持部材の接地面側に折返部が設けられ、当該折返部に接続部材が取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の法面補強ユニット。

請求項4

前記法面補強部材と法面角度保持部材との連結部及び/又は前記法面角度保持部材と接続部材との取付部を回動可能としたことを特徴とする請求項1乃至3に記載の法面補強ユニット。

請求項5

前記法面補強部材と法面角度保持部材との間に支持部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4に記載の法面補強ユニット。

請求項6

前記支持部材と法面補強部材及び法面角度保持部材との取付部をそれぞれ回動可能とし、さらに、支持部材を同長の2つの部材の連結体で構成すると共に、支持部材を構成する2つの部材間も回動可能としたことを特徴とする請求項5に記載の法面補強ユニット。

請求項7

前記法面補強部材及び/又は法面角度保持部材が網目状部材であることを特徴とする請求項1乃至6に記載の法面補強ユニット。

請求項8

前記法面補強部材の内側に不織布からなる盛土保持部材が設置されていることを特徴とする請求項1乃至7に記載の法面補強ユニット。

請求項9

請求項1乃至8に記載の法面補強ユニットを用いた盛土補強構造であって、隣接する左右の法面補強ユニットを構成する法面補強部材同士結束具で連結されていることを特徴とする盛土補強構造。

請求項10

請求項1乃至8に記載の法面補強ユニットを用いた盛土補強構造であって、法面補強ユニットを構成する法面補強部材の上端に折返部が設けられ、当該折返部に上側の法面補強ユニットを構成する法面補強部材の下端を挿入することで、上下の法面補強ユニットが連結されていることを特徴とする盛土補強構造。

請求項11

請求項1乃至8に記載の法面補強ユニットを用いた盛土補強工法であって、設置現場において法面の角度に対応させて法面補強ユニットを地盤表面自立させると共に、接続部材を介して盛土補強部材を連結し、同時に隣接する左右の法面補強ユニットの法面補強部材同士を結束具で連結し、その後、法面補強部材を法面としつつ、法面角度保持部材、接続部材及び盛土補強部材をそれぞれ盛土中に埋設し、法面補強部材の上端に設けられた折返部に上側の法面補強ユニットにおける法面補強部材の下端を挿入して上下の法面補強ユニットを連結することで、順次法面補強ユニットを重ね合わせて盛土を構築することを特徴とする盛土補強工法。

技術分野

0001

本発明は、盛土法面補強して崩壊を防ぐ法面補強ユニットに関するものであり、特に、法面の形状維持のために配置される法面補強ユニット、それを用いた盛土補強構造及び盛土補強工法に関するものである。

背景技術

0002

従来、盛土法面の補強には土のうコンクリート枠等が用いられてきたが、近年の緑化推進により、このような部材は採用され難くなってきている。そこで、丸棒溶接して格子状の金網とし、この溶接金網を法面に配置して補強すると共に溶接金網の上から植生して緑化することが行なわれるようになった。

0003

すなわち、盛土は概略25cmから30cm毎に土を積層、圧密して造成するのであるが、盛土自体の補強のために、網目状の合成樹脂から成る盛土補強部材が敷設される。敷設部位は法面から一定の範囲内とされ、土砂滑りを考慮した計算によって算出される。同時に、法面の形成及び土圧支えるために法面補強部材が設置され、法面補強部材と盛土補強部材とを連結することによって、法面を含む盛土全体を補強する。また、法面補強部材の内側に植生用網状シートを配設し、盛土の安定と法面の緑化及び保護を一体化するのである。

0004

そして、従来の法面補強ユニットとしては図10に示すようなものがあった。これは、金属丸棒を所定の位置にセットして全体を格子状に溶接し、側面視をL字状としたものである。そのため、法面補強ユニット21はL字状の底辺部22で自立する。

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、土圧によってL字形が開き、法面補強ユニット21が変形し易いという問題がある。また、側面視をL字状とするには工場で折り曲げ加工する必要があるため生産性にも問題がある。一方、土圧による法面補強ユニット21の変形を防止するために施工現場梁部材を取り付けると、そのための工数が必要となり経済的ではない。しかも、L字形の角度を法面の角度に合わせることが難しく、さらには、法面補強ユニット21の運搬保管等にも不便なものであった。

0006

そこで本発明は、法面補強ユニットの変形を防止することができ、また、法面角度の調整を容易ならしめることができ、さらに、折り畳みを可能とし、運搬及び保管に便利な法面補強ユニット、それを用いた盛土補強構造及び盛土補強工法を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0007

本発明は以上の課題を解決するためになされたものであって、その要旨は、法面に面して設置される法面補強部材と、一端を前記法面補強部材の上部に連結し他端を地盤上に接地させるようにした法面角度保持部材とから成る法面補強ユニットに係るものであり、好ましくは、法面角度保持部材の接地面側に盛土補強部材との接続部材が取り付けられており、法面補強部材と法面角度保持部材との連結部及び/又は前記法面角度保持部材と接続部材との取付部を回動可能とした法面補強ユニットに係るものである。また、法面補強部材と法面角度保持部材との間に支持部材が取り付けられており、支持部材と法面補強部材及び法面角度保持部材との取付部をそれぞれ回動可能とし、さらに、支持部材を同長の2つの部材の連結体で構成すると共に、支持部材を構成する2つの部材間も回動可能とした法面補強ユニットに係るものである。そして、法面補強部材及び/又は法面角度保持部材が網目状部材であって、法面補強部材の内側に不織布からなる盛土保持部材が設置されている法面補強ユニットに係るものである。

0008

また、上記のような法面補強ユニットを用いて、隣接する左右の法面補強ユニットを構成する法面補強部材同士結束具で連結されており、法面補強ユニットを構成する法面補強部材の上端に折返部が設けられ、折返部に上側の法面補強ユニットを構成する法面補強部材の下端を挿入することで、上下の法面補強ユニットが連結されている盛土補強構造に係るものである。

0009

さらに、上記のような法面補強ユニットを用い、設置現場において法面の角度に対応させて法面補強ユニットを地盤表面に自立させると共に、接続部材を介して盛土補強部材を連結し、同時に、隣接する左右の法面補強ユニットの法面補強部材同士を結束具で連結し、その後、法面補強部材を法面としつつ、法面角度保持部材、接続部材及び盛土補強部材をそれぞれ盛土中に埋設し、法面補強部材の上端に設けられた折返部に上側の法面補強ユニットにおける法面補強部材の下端を挿入して上下の法面補強ユニットを連結することで、順次法面補強ユニットを重ね合わせて盛土を構築する盛土補強工法に係るものである。

発明を実施するための最良の形態

0010

本発明において、法面補強ユニットとは、盛土の形状を保つために盛土の法面に設置され、上下左右に連結されて盛土を補強するものである。ここで、法面を構成する法面補強部材としては網目状部材を使用することが好ましく、具体的には、メッキ又は樹脂コーティング等を行なって製造された溶接金網や、線材の交差部分をねじり合わせ状に接続することにより構成した亀甲金網ひし形金網、その他エキスパンドメタル等の金網類、又はグレーチング等の各種格子部材を使用することができる。なお、金網類に代えて、難燃性樹脂網とすることも不可能ではない。

0011

また、法面補強部材には法面角度保持部材が取り付けられ、所定の角度で地盤表面に自立できるようになっている。ここで、法面角度保持部材は、最低限、法面補強部材の両端部にあればよいが、上記した各種の格子部材を使用することもできる。

0012

盛土の造成に際しては、盛土自体の補強のために網目状の合成樹脂から成る盛土補強部材が敷設される。そこで、法面角度保持部材の接地面側に接続部材を取り付ければ、簡単に盛土補強部材と一体化することができる。すなわち、接続部材を中間に山部を有する格子状の溶接金網とし、山部に盛土補強部材の網目を挿入すると共に、山部と網目との間に連結バーを差し込めば、簡単に固定が完了するのである。また、接続部材の端部を半円形に折り曲げ、そこに盛土補強部材の網目を挿入しても、同じく簡単に固定が完了する。さらには、接続部材と盛土補強部材の網目とにまたがってコイルを挿入すると共に、コイル内に連結バーを差し込むことによっても固定することができる。なお、法面角度保持部材の接地面側に一旦折返部を設け、その折返部に接続部材を取り付けることもできる。

0013

ここで、法面補強部材と法面角度保持部材との連結部及び法面角度保持部材と接続部材との取付部は、それぞれピンジョイントで回動可能とすることが好ましい。回動可能とすることによって、法面補強部材、法面角度保持部材及び接続部材を相互に折り畳むことができ、全体として平板の状態とすることで、運搬が容易で保管に便利なものとなるからである。一方、設置現場においては、法面角度保持部材を開けば、地盤表面に所定の角度で簡単に自立させることができる。

0014

そして、好ましくは、法面補強部材と法面角度保持部材との間に支持部材を取り付ける。支持部材によって、法面補強部材と法面角度保持部材とを所定の角度で固定することができるからである。ここで、支持部材としては、両端に引掛部を有する棒状体を使用することができる。すなわち、棒状体の一端を法面補強部材に、他端を法面角度保持部材もしくは接続部材に引っ掛けることによって、法面補強部材と法面角度保持部材との開きを防止するのである。しかも、引っ掛ける位置を変化させることによって、法面補強部材と法面角度保持部材との開き角度も調整することができる。

0015

また、支持部材を予め法面補強部材と法面角度保持部材との間に取り付けておく場合には、支持部材と法面補強部材及び法面角度保持部材との取付部をそれぞれ回動可能とし、さらに、支持部材を同長の2つの部材の連結体で構成すると共に、支持部材を構成する2つの部材間も回動可能とする。このようにすれば、支持部材の中間部分が折れ曲がって折り畳むことができるからである。そして、施工までは折り畳んだ状態でコンパクトに保管し、施工の際もコンパクトなまま運搬する。

0016

この場合、支持部材を一直線にすれば側面視が略A字状となり、地盤上に自立する。また、法面補強ユニットを土中に埋め盛土を完成させた後は、土圧が法面補強部材に作用するが、その力は支持部材で受け持つことになる。この際、支持部材には圧縮方向の力は働かず、引張力のみなので、ピンジョイントにしておくのみで特に問題は生じない。

0017

なお、法面補強部材に関し、上記した網目状部材をそのまま法面補強部材として使用し、法面角度保持部材及び支持部材を直接連結するだけでなく、枠体に金網を取り付けて法面補強部材とした後、その枠体に法面角度保持部材及び支持部材を連結するようにしてもよい。この場合、枠体と金網とが別部材となることから、金網のみを自由に交換することも可能である。したがって、景観に応じて、上記した溶接金網、エキスパンドメタル等に代えて、例えばマークが入った模様入り金網等を使用することもできる。しかも、枠体はそのままで、金網部分のみの交換となるので、特殊なものを低コストで製造することができる。

0018

また、法面補強部材の格子によっては法面補強ユニット自体で壁面を緑化することも可能であるが、格子が大きい場合やより迅速に緑化したい場合においては法面補強部材の内側に植生用の網状シートを配設してやればよい。この場合、網状シートは法面補強部材の格子よりも目の細かいものとし、盛土の安定と法面の緑化及び保護を一体化する。さらに、法面補強部材の内側には不織布等から成る盛土保持部材を設置することが好ましい。なお、従来は盛土法面に法面補強部材を据え付けてから網状シートや盛土保持部材を取り付けていたので、法面での作業となってしまい施工性が悪かった。しかしながら、平板状とすることができる本発明の法面補強ユニットにあっては、予め網状シート等を取り付けておき、その後、法面に据え付けることが可能であるため、施工性に優れるものとなっている。

0019

上記した法面補強ユニットを用いて擁壁とするには、擁壁の規模に応じて法面補強ユニットを上下左右に連結する。ここで、隣接する左右の法面補強ユニットの法面補強部材同士を連結するには結束具を使用する。結束具としては、例えば断面がω字状又はσ字状のバネ材、相互に嵌め合わせ可能な一対のU字状体、側面視がh字状の一対の折り返し部を有するもの、バンド固定、開閉可能な金属リング等を使用することができる。また、上下の法面補強ユニットを連結するには法面補強部材の上端に折返部を設け、折返部に上側の法面補強ユニットを構成する法面補強部材の下端を挿入してやればよい。なお、コイル状の連結部材を用いても簡単に上下左右の法面補強ユニットを連結できる。すなわち、隣り合う法面補強ユニットの法面補強部材同士にまたがってコイルを回転させてやれば、簡単にコイルが挿入され連結が完了するのである。

0020

次に、上記した法面補強ユニットを用いて盛土を補強する方法について説明する。まず、設置現場において法面の角度に対応させて法面補強ユニットを地盤表面に自立させる。すなわち、法面角度保持部材を適当な位置で接地させてやればよい。また、盛土自体の補強のために使用する網目状の盛土補強部材を所定の範囲で敷設し、接続部材を介して上記した方法で法面角度保持部材と連結する。同時に、隣接する左右の法面補強ユニットを上記した結束具を用いて連結する。

0021

続いて、法面補強ユニットの内側で盛土補強部材の上に概略25cmから30cm毎に土を積層し、振動ローラ等で転圧する。さらに、上記の方法で上側に法面補強ユニットを連結し、同様の方法を繰り返すことで補強された盛土を構築するのである。

0022

以下、本発明の好ましい実施の形態を図面により説明する。図1は、本発明の法面補強ユニットの第1実施例を示す斜視図である。図1に示すように、法面補強ユニット1は法面補強部材2と法面角度保持部材3とからなるもので、法面角度保持部材3はピンジョイント4によって法面補強部材2に対し回動可能に取り付けられている。また、法面補強部材2と法面角度保持部材3との間は支持部材5で連結されている。

0023

図1において、法面補強部材2としては、線径φ6mmの金属丸棒を所定の位置にセットして全体を格子状に溶接し、さらにメッキ又は樹脂コーティングを行なって製造された溶接金網を使用している。ただし、溶接金網に限られず、ひし形金網や亀甲金網を使用することもできる。ここで、ひし形金網は線径が4.0mmで網目が100mm(横方向の対角線長さは160mm)のもの等を使用でき、この場合、上下方向の1mあたりの引っ張り強さは6.25トンである。なお、必要に応じて線径を3.2mmとしたものや、網目を80mmとしたもの等も使用できる。また、亀甲金網は線径が4.0mmや3.2mmで、網目が80mmや100mmのもの等を使用できる。ここで、同じ線径かつ網目であればひし形金網より亀甲金網の方が引っ張り強さが大きく線径4.0mmで網目100mmである亀甲金網の引っ張り強さは10.5トンである。

0024

なお、これら金網の線径は柔軟性や経済性から8mm以下、好ましくは5mm以下であり、網目は耐久性や土砂のこぼれ落ちの面から120mm以下とすることがよい。材質的には、塩化ビニル被覆鉄線亜鉛めっき鉄線着色塗装亜鉛めっき鉄線、溶融アルミニウムめっき鉄線亜鉛アルミニウム合金めっき鉄線、高強度PV被覆特殊鉄線等があり、必要に応じて選択される。

0025

法面角度保持部材3としては、金属丸棒や板材山形鋼等の形鋼等)、法面補強部材2と同様の溶接金網等が使用できるが、回動可能に取り付ける際の容易さから、図1に示す法面角度保持部材3は金属平板となっている。そして、法面角度保持部材3をピンジョイント4によって法面補強部材2の上端部に取り付けて回動可能とすると共に、支持部材5もピンジョイント4によって回動可能とし、幅が2000mm、法面角度保持部材3のL字状の縦辺部の長さが560mm、底辺部の長さが350mm、法面補強部材と地盤とのなす角度が65°の法面補強ユニット1としている。なお、法面角度保持部材3は少なくとも法面補強部材2の両側を含んで、1ユニット当たり2箇所以上取り付ける。

0026

図2は、図1に示した第1実施例の法面補強ユニット1を折り畳んだ状態を示す斜視図である。すなわち、支持部材5の中間部を持ち上げつつ法面角度保持部材3を法面補強部材2側に折り畳めば平板状となるため、運搬が容易で保管が便利となる。一方、法面角度保持部材3を開けば図1に示した状態となり、地盤表面に自立させることができる。

0027

また、図3は、本発明の法面補強ユニットの第2実施例を示す斜視図である。第2実施例は、法面補強部材2、法面角度保持部材3、図示しない盛土補強部材の接続部材7をそれぞれピンジョイント4によって回動可能に取り付けたものである。そして、法面補強部材2と法面角度保持部材3との間を、引掛部5Aを両端に有する支持部材5で連結し、法面補強部材2と法面角度保持部材3との間を所定の角度とすると共に、土圧による開きを防止している。ここで、支持部材5の数は土圧に応じた必要最小限とする。したがって、軽量化に寄与するだけでなく、経済的な法面補強ユニットとすることができる。

0028

図4は、図3に示した第2実施例の法面補強ユニット1の側面図である。ここで、支持部材5の引掛部5Aは、法面補強部材2と法面角度保持部材3の下端に引っ掛けられている。したがって、支持部材5の長さによって、法面補強部材2と法面角度保持部材3とのなす角が決定される。そこで、下端同士ではなく、例えば、法面補強部材2の上部の横格子2Bに斜めに引っ掛けることにより、法面に応じた角度に調整することができる。また、法面角度保持部材3も金網であれば、互いの中間部の横格子間に支持部材5を引っ掛けることによっても、様々な角度を得ることができる。すなわち、同一の支持部材5を使用しつつ、引っ掛ける位置によって所定の角度で固定することができるのである。

0029

図5は、図3に示した第2実施例の法面補強ユニット1を広げて平面とした状態を示す上面図である。このように平面とすることにより、運搬が容易で保管が便利となる。なお、折り畳むことによっても同様の効果を得ることができる。

0030

また、図6は、本発明の法面補強ユニット1に網目状の合成樹脂製盛土補強部材6を固定した状態を示す側面図及び上面図である。すなわち、図6(A)及び(B)に示す例では、法面角度保持部材3の接地面に延長部を設けてその先端を折返部3Aとし、格子状の溶接金網からなる接続部材7の網目7Aを折返部3Aに挿入すると共に、接続部材7の中間の山部7Bに盛土補強部材6の網目6Aをかぶせて嵌め込み、連結バー8を差し込んで固定している。なお、図6(A)及び(B)の例では連結バー8を盛土補強部材6の網目6Aに交互に串刺ししているが、単に、盛土補強部材6の上であって、接続部材7の山部7Bとの間に挿入するだけでもよい。また、図6(C)及び(D)は盛土補強部材6の別の固定状態を示すもので、接続部材9の一端の折返部9Aに盛土補強部材6の網目6Aを一対一に対応させて引っ掛けて固定したものである。

0031

ここで、盛土補強部材6としてはポリエステル糸を格子状に組み合わせて特殊合成樹脂をコーティングしたネット型シート樹脂延伸したネット型シート等が使用できる。ネット型シートは網目構造のため、軟弱地盤や盛土とのなじみもよく、また、上下の土砂が適度に混合して大きな摩擦抵抗を発揮できるものである。さらに、強度が高く軽量で耐候性を併せ持つものであるため、省力化、省コスト化が可能であり、盛土補強工事に最適なものである。

0032

本発明の法面補強ユニットを用いて擁壁とするには、隣接する左右の法面補強ユニット1における法面補強部材2の縦格子2A同士を結束具10で連結する。ここで、結束具10としては図7及び図8に示すような各種の形式のものが使用可能である。すなわち、図7(A)に示すような断面がω字状のバネ材(例えば株式会社ニフコ製のパイプクランプ3、パイピングクリップ5)に縦格子2A,2Aを挿入する方法、図7(B)及び図7(C)に示すようなバンドで結束する方法、図8(A)に示すような側面視がh字状の一対の折返部を有するものを網部材2の横格子2Bに引っ掛けて縦格子2A,2Aを両側から挟み込む方法、図8(B)に示すような相互に嵌め合わせ可能な一対のU字状体で縦格子を両側から結束する方法、図8(C)に示すような断面がσ字状のバネ材の間に縦格子を嵌め込む方法、その他、引掛式の開閉リング紙類バインダーに使用されるような複数の開閉リングで縦格子を挟み込む方法等である。なお、これらの結束具10は、合成樹脂製又は金属製のものを使用することができる。

0033

また、上下の法面補強ユニットを連結するには、図9に示すように、法面補強部材2の先端に折返部2Cを設け、折返部2Cにその上側に配置する法面補強ユニット1における法面補強部材2の横格子2Bを挿入するのである。なお、図9において隣接する左右の法面補強ユニットの連結部11A,11Bは、図示しない結束具(図7又は図8で示したもの等)で連結されている。

0034

次に、本発明の盛土補強工法を図面に基づいて説明する。まず、法面補強ユニット1は図2に示すような折り畳まれた状態で施工現場に運搬され、設置位置の確認後、図1に示すように法面角度保持部材3を開いて地盤表面に自立させる。また、図6に示すように、ロール巻きされた盛土補強部材6を法面の基準点より展開して敷設し、接続部材7又は接続部材9を介して法面角度保持部材3に固定する。続いて、隣接する左右の法面補強ユニット1における法面補強部材2の縦格子2A同士を図7又は図8に示す結束具10で連結する。

0035

土砂は、盛土補強部材6がめくれないように法面補強ユニット1の内側に敷き詰め、ハンドガイド式の振動ローラや振動コンパクタ等で転圧することで極力凹凸がないように平ら仕上げる。そして、図9に示すように、仕上げた土砂の上にさらに法面補強ユニット1を設置して上下の法面補強ユニットを連結することを繰り返すことで盛土を構築するのである。なお、上段の法面補強ユニット1における左右の連結部11Aは、下段における連結部11Bと重ならないように千鳥に配置する。

発明の効果

0036

以上説明したように、本発明の法面補強ユニットは、法面に面して設置される法面補強部材と、一端を法面補強部材の上端部付近に連結し、他端を盛土部の底面に接地させるようにした法面角度保持部材とから成るので、土圧による法面補強ユニットの変形を防止することができ、法面角度の調整を容易ならしめることができる。また、法面補強部材、法面角度保持部材、接続部材のそれぞれの連結部等をピンジョイントで回動可能とすることによって、簡単に折り畳むことができ、施工時は法面角度保持部材を開くだけで自立した法面部を構成することができるので、保管が容易で運搬に便利であることから、施工性を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0037

図1図1は、本発明の法面補強ユニットの第1実施例を示す斜視図である。
図2図2は、本発明の第1実施例の法面補強ユニットを折り畳んだ状態を示す斜視図である。
図3図3は、本発明の法面補強ユニットの第2実施例を示す斜視図である。
図4図4は、本発明の法面補強ユニットの第2実施例を示す側面図である。
図5図5は、本発明の第2実施例の法面補強ユニットを広げて平面とした状態を示す上面図である。
図6図6は、本発明の法面補強ユニットと盛土補強部材との固定状態を示す側面図及び上面図である。
図7図7は、本発明に使用する結束具の例を示す斜視図である。
図8図8は、本発明に使用する結束具の例を示す斜視図である。
図9図9は、本発明の法面補強ユニットの連結状態を示す斜視図である。
図10図10は、従来の法面補強ユニットを示す斜視図である。

--

0038

1‥法面補強ユニット
2‥法面補強部材
2A‥縦格子
2B‥横格子
2C‥折返部
3‥法面角度保持部材
3A‥折返部
4‥ピンジョイント
5‥支持部材
5A‥引掛部
6‥盛土補強部材
6A‥網目
7‥接続部材
7A‥網目
7B‥山部
8‥連結バー
9‥接続部材
9A‥折返部
10‥結束具
11A,11B‥連結部
21‥法面補強ユニット
22‥底辺部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • JFEスチール株式会社の「 盛土補強構造」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】盛土内の透水性を確保しつつ、地震後や越水時においても安定した構造を保ち、破堤することのない盛土補強構造を提供する。【解決手段】盛土補強構造1は、盛土基礎地盤3上に連続するように設けられた盛土5... 詳細

  • 前田工繊株式会社の「 布製型枠」が 公開されました。( 2020/09/17)

    【課題】固結材の流れを阻害せずに固結材を充填でると共に、固結材の充填に伴う生地の引き攣れを効果的に防止してコンクリート保護構造物の表面をきれいな成形面として形成できる、布製型枠を提供すること。【解決手... 詳細

  • 東興ジオテック株式会社の「 傾斜地の崩壊防止補強体および補強材の挿入方法並びに傾斜地の崩壊防止補強工法」が 公開されました。( 2020/09/17)

    【課題】可撓性を有する補強材を削孔の中心線上に設置可能とする崩壊防止補強体およびこれを用いた傾斜地の崩壊防止工法を提供する。【解決手段】傾斜地の地山における移動土塊を貫通して不動地山まで穿設された削孔... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ