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技術 スチレン系熱可塑性樹脂組成物及びこれを用いたスチレン系熱可塑成形品

出願人 ユーエムジー・エービーエス株式会社
発明者 山本亮一石川達夫
出願日 1999年7月30日 (21年3ヶ月経過) 出願番号 1999-216361
公開日 2001年2月13日 (19年9ヶ月経過) 公開番号 2001-040160
状態 特許登録済
技術分野 高分子組成物
主要キーワード 雨樋部品 熱可塑成形 酸変性度 ABS樹脂 カーホ 揮発分重量 成形回数 スチレン系熱可塑性樹脂組成物
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

耐傷付き性耐摩耗性、耐フ゛リート゛性に優れた成形品を提供しうるスチレン系熱可塑性樹脂組成物及びこれを用いたスチレン熱可塑成形品を提供する。

解決手段

下記の(A)〜(D)を含有するスチレン系熱可塑性樹脂組成物及びこれを用いたスチレン系熱可塑成形品。(A)ゴム状重合体の存在下で、芳香族ヒ゛ニル化合物シアン化ヒ゛ニル化合物及びこれらと共重合可能単量体の混合物をク゛ラフト重合して得られるク゛ラフト共重合体10〜80重量部、(B)芳香族ヒ゛ニル化合物、シアン化ヒ゛ニル化合物及びこれらと共重合可能な単量体混合物を重合して得られる共重合体20〜90重量部((A)及び(B)の総量は100重量部とされる。)、(C)シリコーンオイル、 及び(D)変性ホ゜リオレフィン及び/又は炭素数が10以上の直鎖又は脂環式メタアクリル酸エステル単独重合体及び/又はその共重合体からなる相溶化剤

概要

背景

従来から、耐傷付き性耐摩耗性を向上させるために、スチレン熱可塑成形材料樹脂シリコーンオイルを添加することが広く行われてきたが、この方法では耐傷付き性を更に向上するために、ある量以上にシリコーンオイルを添加すると成形品表面にシリコーンオイルがフ゛リート゛して外観を損ねるという欠点があった。ここで、成形品表面にシリコーンオイルがフ゛リート゛するとは、成形品の表面に存在するシリコーンオイルが凝集し、そのシリコーンオイルの凝集体目視判別できるものをいう。

概要

耐傷付き性、耐摩耗性、耐フ゛リート゛性に優れた成形品を提供しうるスチレン系熱可塑性樹脂組成物及びこれを用いたスチレン系熱可塑成形品を提供する。

下記の(A)〜(D)を含有するスチレン系熱可塑性樹脂組成物及びこれを用いたスチレン系熱可塑成形品。(A)ゴム状重合体の存在下で、芳香族ヒ゛ニル化合物シアン化ヒ゛ニル化合物及びこれらと共重合可能単量体の混合物をク゛ラフト重合して得られるク゛ラフト共重合体10〜80重量部、(B)芳香族ヒ゛ニル化合物、シアン化ヒ゛ニル化合物及びこれらと共重合可能な単量体混合物を重合して得られる共重合体20〜90重量部((A)及び(B)の総量は100重量部とされる。)、(C)シリコーンオイル、 及び(D)変性ホ゜リオレフィン及び/又は炭素数が10以上の直鎖又は脂環式メタアクリル酸エステル単独重合体及び/又はその共重合体からなる相溶化剤

目的

耐傷付き性を向上するために、ある量以上にシリコーンオイルを添加すると成形品表面にシリコーンオイルがフ゛リート゛し、外観を損ねるという欠点があった。本発明の目的は、優れた耐傷付き性、耐摩耗性を保持しつつ、シリコーンオイルがフ゛リート゛しないスチレン系熱可塑性樹脂組成物を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

下記の(A)〜(D)を含有するスチレン系熱可塑性樹脂組成物。(A)ゴム状重合体の存在下で、芳香族ヒ゛ニル化合物シアン化ヒ゛ニル化合物及びこれらと共重合可能単量体の混合物をク゛ラフト重合して得られるク゛ラフト共重合体10〜80重量部、(B)芳香族ヒ゛ニル化合物、シアン化ヒ゛ニル化合物及びこれらと共重合可能な単量体混合物を重合して得られる共重合体20〜90重量部((A)及び(B)の総量は100重量部とされる。)、(C)シリコーンオイル、 及び(D)変性ホ゜リオレフィン及び/又は炭素数が10以上の直鎖又は脂環式メタアクリル酸エステル単独重合体及び/又はその共重合体からなる相溶化剤

請求項2

ク゛ラフト共重合体(A)と共重合体(B)の合計量100重量部に対し、(C)シリコーンオイル0.1〜5重量部、(D)変性ホ゜リオレフィン及び/又は炭素数が10以上の直鎖又は脂環式(メタ)アクリル酸エステルの単独重合体及び/又はその共重合体からなる相溶化剤0.01〜0.5重量部、を含有する請求項1記載のスチレン系熱可塑性樹脂組成物。

請求項3

相溶化剤(D)において、変性ホ゜リオレフィンが塩素化率20〜50%の塩素化ホ゜リエチレンである請求項1または2に記載のスチレン系熱可塑性樹脂組成物。

請求項4

相溶化剤(D)において、変性ホ゜リオレフィンが酸変性度0.5〜30KOHmg/gの酸変性ホ゜リエチレンワックスである請求項1または2に記載のスチレン系熱可塑性樹脂組成物。

請求項5

相溶化剤(D)において、変性ホ゜リオレフィンがスチレン含量10〜80重量%のスチレン‐エチレンフ゛テン-スチレンフ゛ロックコホ゜リマー及び/又はスチレン-フ゛タシ゛エン-スチレンフ゛ロックコホ゜リマーである請求項1または2に記載のスチレン系熱可塑性樹脂組成物。

請求項6

相溶化剤(D)において、炭素数が10以上の直鎖又は脂環式(メタ)アクリル酸エステル及びその共重合体が、共重合比率2/8〜4/6のトリシクロテ゛カンメタクリレート/メチルメタクリレート共重合体である請求項1または2に記載のスチレン系熱可塑性樹脂組成物。

請求項7

ゴム状重合体としてアクリルゴムを用いた請求項1〜6のいずれか1項に記載のスチレン系熱可塑性樹脂組成物。

請求項8

請求項1〜7のいずれか1項に記載のスチレン系熱可塑性樹脂組成物を用いたスチレン系熱可塑成形品。

技術分野

0001

本発明は、耐傷付き性耐摩耗性、耐フ゛リート゛性に優れた成形品を提供しうるスチレン系熱可塑性樹脂組成物及びこれを用いたスチレン熱可塑成形品に関する。

背景技術

0002

従来から、耐傷付き性、耐摩耗性を向上させるために、スチレン系熱可塑成形材料樹脂シリコーンオイルを添加することが広く行われてきたが、この方法では耐傷付き性を更に向上するために、ある量以上にシリコーンオイルを添加すると成形品表面にシリコーンオイルがフ゛リート゛して外観を損ねるという欠点があった。ここで、成形品表面にシリコーンオイルがフ゛リート゛するとは、成形品の表面に存在するシリコーンオイルが凝集し、そのシリコーンオイルの凝集体目視判別できるものをいう。

発明が解決しようとする課題

0003

耐傷付き性を向上するために、ある量以上にシリコーンオイルを添加すると成形品表面にシリコーンオイルがフ゛リート゛し、外観を損ねるという欠点があった。本発明の目的は、優れた耐傷付き性、耐摩耗性を保持しつつ、シリコーンオイルがフ゛リート゛しないスチレン系熱可塑性樹脂組成物を提供することである。

課題を解決するための手段

0004

本発明は、下記(A)〜(D)を含有するスチレン系熱可塑性樹脂組成物及びこれを用いたスチレン系熱可塑成形品に関する。(A)ゴム状重合体の存在下で、芳香族ヒ゛ニル化合物シアン化ヒ゛ニル化合物及びこれらと共重合可能単量体の混合物をク゛ラフト重合して得られるク゛ラフト共重合体10〜80重量部、(B)芳香族ヒ゛ニル化合物、シアン化ヒ゛ニル化合物及びこれらと共重合可能な単量体混合物を重合して得られる共重合体20〜90重量部((A)及び(B)の総量は100重量部とされる。)、(C)シリコーンオイル、 及び(D)変性ホ゜リオレフィン及び/又は炭素数が10以上の直鎖又は脂環式メタアクリル酸エステル単独重合体及び/又はその共重合体からなる相溶化剤

0005

本発明においては、ク゛ラフト共重合体(A)と共重合体(B)の合計量100重量部に対し、(C)シリコーンオイル0.1〜5重量部、(D)変性ホ゜リオレフィン及び/又は炭素数が10以上の直鎖又は脂環式(メタ)アクリル酸エステルの単独重合体及び/又はその共重合体からなる相溶化剤0.01〜0.5重量部、を含有することが好ましい。

0006

本発明においては、相溶化剤(D)の変性ホ゜リオレフィンが塩素化率20〜50%の塩素化ホ゜リエチレンであることが好ましい。

0007

本発明においては、相溶化剤(D)の変性ホ゜リオレフィンが酸変性度0.5〜30KOHmg/gの酸変性ホ゜リエチレンワックスであることが好ましい。

0008

本発明においては、相溶化剤(D)の変性ホ゜リオレフィンがスチレン含量10〜80重量%のスチレン‐エチレンフ゛テン-スチレンフ゛ロックコホ゜リマー及び/又はスチレン-フ゛タシ゛エン-スチレンフ゛ロックコホ゜リマーであることが好ましい。

0009

本発明においては、相溶化剤(D)の炭素数が10以上の直鎖又は脂環式(メタ)アクリル酸エステル及びその共重合体が、共重合比率2/8〜4/6のトリシクロテ゛カンメタクリレート/メチルメタクリレート共重合体であることが好ましい。

0010

本発明においては、ゴム状重合体としてアクリルゴムを用いることが好ましい。

発明を実施するための最良の形態

0011

次に、本発明のスチレン系熱可塑性樹脂組成物及びこれを用いたスチレン系熱可塑成形品の実施の形態について詳しく説明する。本発明におけるク゛ラフト共重合体(A)としては、アクリロニトリルアクリルコ゛ムースレンク゛ラフト共重合体(AAS樹脂)、アクリロニトリルーエチレンフ゜ロヒ゜レンコ゛ムースチレンク゛ラフト共重合体(AES樹脂)、アクリロニトリルーフ゛タシ゛エンコ゛ムースチレンク゛ラフト共重合体(ABS樹脂)等が例示される。ここで、ゴム状重合体としては、アクリルコ゛ム、エチレンフ゜ロヒ゜レンコ゛ム、フ゛タシ゛エンコ゛ム等が挙げられるが、そのなかで、アクリルゴムを用いることが好ましい。特に、耐候性を考慮するとアクリルコ゛ムにアクリロニトリルとスチレンをク゛ラフト共重合したAAS樹脂がより好ましい。

0012

本発明における共重合体(B)の芳香族ヒ゛ニル化合物としては、α-メチルスチレン、α-エチルスチレン等のα-置換スチレンクロロスチレン、ヒ゛ニルトルエン、t-フ゛チルスチレン等の核置換スチレン、スチレン等が使用でき、また、シアン化ヒ゛ニル化合物としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が使用できる。

0013

本発明におけるシリコーンオイル(C)としては、シ゛メチルシリコーンオイルフッ素変性シリコーンオイルアミノ変性シリコーンオイル、エホ゜キシシリコーンオイル等が挙げられるが、シリコーンオイルの粘度が1000〜100,000cStが好ましく、1000〜30,000cStがより好ましい。粘度が1000cSt未満の場合は耐傷付き性の向上効果が低下する傾向があり、また、粘度が100,000cStを超えるとフ゛リート゛が発生する傾向がある。

0014

本発明における変性ホ゜リオレフィン及び/又は炭素数が10以上の直鎖又は脂環式(メタ)アクリル酸エステルの単量体及び/又はその共重合体(D)は、ク゛ラフト共重合体(A)/共重合体(B)とシリコーンオイル(C)の間の相溶性を高める相溶化剤として用いられる。

0015

具体的には、塩素化率20〜50%の塩素化ホ゜リエチレン、酸変性度0.5〜30KOHmg/gの酸変性ホ゜リエチレンワックス、スチレン含量10〜80重量%のスチレン-エチレンフ゛テン-スチレンフ゛ロックコホ゜リマー及び/又はスチレン-フ゛タシ゛エン-スチレンフ゛ロックコホ゜リマー、共重合比率2/8〜4/6のトリシクロテ゛カンメタクリレート/メチルメタクリレート共重合体等が好適に用いられる。

0016

上記のうち、塩素化ホ゜リエチレンの塩素化率が20%未満であると、ク゛ラフト共重合体(A)/共重合体(B)と塩素化ホ゜リエチレンの相溶性が低下し、ク゛ラフト共重合体(A)/共重合体(B)とシリコーンオイル(C)の相溶化剤として機能しなくなるため、シリコーンオイルがフ゛リート゛する傾向があり、また50%を超えると塩素化ホ゜リエチレンとシリコーンオイル(C)の相溶性が低下し、同様にシリコーンオイルがフ゛リート゛する傾向がある。

0017

また上記のうち、酸変性ホ゜リエチレンワックスの酸変性度が0.5KOHmg/g未満であると、ク゛ラフト共重合体(A)/共重合体(B)と酸変性ホ゜リエチレンワックスの相溶性が低下し、ク゛ラフト共重合体(A)/共重合体(B)とシリコーンオイル(C)の相溶化剤として機能しなくなるため、シリコーンオイルがフ゛リート゛する傾向があり、また30KOHmg/gを超えると酸変性ホ゜リエチレンワックスとシリコーンオイル(C)の相溶性が低下し、同様にシリコーンオイルがフ゛リート゛する傾向がある。

0018

また上記のうち、スチレン-エチレンフ゛テン-スチレンフ゛ロックコホ゜リマー及び/又はスチレン-フ゛タシ゛エン-スチレンフ゛ロックコホ゜リマーのスチレン含量が10重量%未満であると、ク゛ラフト共重合体(A)/共重合体(B)とスチレン-エチレンフ゛テン-スチレンフ゛ロックコホ゜リマー及び/又はスチレン-フ゛タシ゛エン-スチレンフ゛ロックコホ゜リマーの相溶性が低下し、ク゛ラフト共重合体(A)/共重合体(B)とシリコーンオイル(C)との相溶化剤として機能しなくなるため、シリコーンオイルがフ゛リート゛する傾向があり、また80重量%を超えるとク゛ラフト共重合体(A)/共重合体(B)とスチレン-エチレンフ゛テン-スチレンフ゛ロックコホ゜リマー及び/又はスチレン-フ゛タシ゛エン-スチレンフ゛ロックコホ゜リマーの相溶性が低下し、同様にシリコーンオイルがフ゛リート゛する傾向がある。

0019

また上記のうち、トリシクロテ゛カンメタクリレート/メチルメタクリレート共重合体の共重合比率が2/8未満であると、トリシクロテ゛カンメタクリレート/メチルメタクリレート共重合体とシリコーンオイル(C)の相溶性が低下し、ク゛ラフト共重合体(A)/共重合体(B)とシリコーンオイル(C)の相溶化剤として機能しなくなるため、シリコーンオイルがフ゛リート゛する傾向があり、また4/6を超えるとク゛ラフト共重合体(A)/共重合体(B)とトリシクロテ゛カンメタクリレート/メチルメタクリレート共重合体の相溶性が低下し、同様にシリコーンオイルがフ゛リート゛する傾向がある。

0020

本発明におけるク゛ラフト共重合体(A)の配合量は、ク゛ラフト共重合体(A)と共重合体(B)の合計量100重量部に対して、10〜80重量部とされ、15〜60重量部とすることが好ましく、20〜50重量部とすることがより好ましい。ク゛ラフト共重合体(A)の配合量が10重量部未満では耐衝撃性が低下し、また80重量部を超えると流動性成形加工性が低下する。

0021

本発明における共重合体(B)の配合量は、ク゛ラフト共重合体(A)と共重合体(B)の合計量100重量部に対して、20〜90重量部とされ、40〜85重量部とすることが好ましく、50〜80重量部とすることがより好ましい。共重合体(B)の配合量が20重量部未満では流動性、成形加工性が低下し、90重量部を超えると耐衝撃性が低下する。

0022

本発明におけるシリコーンオイル(C)の配合量は、ク゛ラフト共重合体(A)と共重合体(B)の合計量100重量部に対して、0.1〜5重量部が好ましく、0.3〜3重量部とすることがより好ましく、0.5〜1.5重量部とすることがさらに好ましい。シリコーンオイル(C)配合量が0.1重量部未満では耐傷付き性、耐摩耗性が低下する傾向があり、5重量部を超えるとシリコーンオイルがフ゛リート゛する傾向がある。

0023

本発明における相溶化剤(D)の配合量は、ク゛ラフト共重合体(A)と共重合体(B)の合計量100重量部に対して、0.01〜0.5重量部が好ましく、0.03〜0.3重量部とすることがより好ましく、0.05〜0.15重量部とすることがさらに好ましい。この配合量が0.01重量部未満ではシリコーンオイルがフ゛リート゛する傾向があり、0.5重量部を超えると耐傷付き性、耐摩耗性が低下する傾向がある。

0024

本発明における樹脂組成物には、上記必須成分(A)〜(D)の他に、必要に応じて、その他の樹脂、着色剤フェノール酸化防止剤滑剤紫外線吸収剤等の各種添加剤などを使用することが出来る。

0025

本発明になる樹脂組成物を用いてスチレン系熱可塑成形品、例えば自動車関連部品雨樋部品、住宅関連部品等が製造される。

0026

以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらにより制限されるものではない。尚、以下において「部」は「重量部」を、「%」は「重量%」を表す。また実施例に用いた化合物の略称を以下に示した。
St:スチレン
BuA:アクリル酸ブチル
AN:アクリロニトリル
MMA:メタクリル酸メチル
HDA:1,6−ヘキサンジオールジアクリレート
AMA:アリルメタクリレート
TDM:t−ドデシルメルカプタン
KPS:過硫酸カリウム
DAS:ジー2ーエチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム

0027

実施例1
ク゛ラフト共重合体(A)の製造
サンプリングした重合反応液赤外線水分計を用いて乾燥した後、不揮発分の重量を測定し、この値と仕込み割合とから下式を用いて重合率を決定した。
n層の重合率=((α×β÷γ−δ)/ε)×100%
n:1〜5の整数
α:第n段階の重合終了時に重合系に存在する反応混合物全重量
β:第n段階の重合終了時に採取した反応混合物の不揮発分重量
γ:第n段階の重合終了時に採取した反応混合物の重量
δ:第(nー1)段階までの重合終了時に重合系に存在する不揮発分の合計重量
ε:第n段階で新たに添加した単量体及び多官能性単量体と第(n−1)段階の重合終了時に重合系に存在する未反応単量体混合物の合計重量
なお、上記においてn−1が0の場合におけるδの値は0であり、εは第1段階で添加した単量体の合計量である。

0028

(第1段階)4リットル環流冷却器付きフラスコに、蒸留水1614g、DAS35gを採取し、320rpmの回転数攪拌しながら40℃まで昇温した。40℃に保ったまま、窒素ガスを水中に吹き込み、約1時間かけて、水中に溶解している酸素置換した。その後、窒素ガス気流下に70℃に昇温し、濃度1.19重量%のKPS水溶液25.3gを添加した後、St371.03g、HDA0.565gからなる混合物を9.3g/minの割合で滴下した。この全量を滴下した後、70℃で2時間保持した。このときの重合率は96.5%であった。
(第2段階)次いで、1.1重量%のKPS水溶液25.3gを添加した後、BuA371.03g、HDA0.458gからなる混合物を、9.3g/minの割合で滴下した。次に70℃で2.5時間保持した。第2段重合時の単量体混合物及び第1段重合時の単量体混合物中の未反応分をあわせたものの重合率は96.2%であった。第1段階及び第2段階で使用した単量体全量の重合率は98.0%であった。
(第3段階)次いで、2.9重量%のKPS水溶液25.8g及びDAS1.0gを添加した後、St68.7g,BuA13.8g,HDA1.736gからなる混合物を、9.3g/minの割合で滴下した。次に、70℃で4時間保持した。第2段階終了時における未反応単量体と第3段階で新たに配合した単量体混合物をあわせたものの重合率(これを「第3段階での重合率という」)は95.3%であった。第1段階乃至第3段階の単量体混合物の全量の重合率は98.8%であった。
(第4段階)次いで、1.4重量%のKPS水溶液25.4gを添加した後、St112.1g,AN35.4g,AMA4.399gからなる混合物を、9.3g/minの割合で滴下した。次に、70℃で1.5時間保持した。第3段階終了時の未反応単量体と第4段で新たに配合した単量体混合物を併せたものの重合率(これを「第4段階での重合率という」)は93.0%であり、第1段階乃至第4段階の単量体全量の重合率は99.1%であった。
(第5段階)次いで、1.3重量%のKPS水溶液25.3gを添加した後、あらかじめ調製しておいた混合物を、9.3g/minの割合で滴下した。あらかじめ調製しておいた混合物とは、蒸留水250gにMMA51.1g,St194.2g,AN95.4g及びTDM2.308gを添加し、更に、DAS1.908gを加えて十分攪拌し、乳化させたものである。この混合物を13g/minの割合で滴下した後、70℃で1.5時間保持した。第4段階終了時点における未反応単量体と第5段重合時の単量体を併せたものの重合率(これを「第5段階での重合率」という)は95.5%であった。次いで、得られたラテックスの全量を、1.3重量%の硫酸アルミニウム水溶液3000g中に80℃で激しく攪拌しながら約30分で滴下して析出させた。次にこれを脱水乾燥させて、目的の多層構造スチレン系粉体を得た。

0029

共重合体(B)の製造
4リットルの反応容器イオン交換水1500部、10重量%燐酸カルシウム水溶液30部及び12.5重量%ト゛テ゛シルヘ゛ンセ゛ンスルホン酸ナトリウム水溶液0.4部を仕込んで、混合撹拌した後、スチレン855部、アクリロニトリル360部、メチルメタクリレート285部、t-ト゛テ゛シルメルカフタン3.6部、シ゛ラウロイルハ゜ーオキサイト゛7.5部及び1.1ヒ゛ス(t-フ゛チルハ゜ーオキシ)3.3.5トリメチルシクロヘキサンを混合し、均一に溶解した後添加し、窒素置換後昇温して65℃で8時間懸濁重合し、110℃に昇温した後、2時間重合して冷却した。この懸濁物を脱水乾燥し、共重合体(B)を得た。

0030

上記により得られたク゛ラフト共重合体(A)37部、共重合体(B)63部に、シリコーンオイル(C)1.0部、塩素化率30%の塩素化ホ゜リエチレンの相溶化剤(D)0.05部及び酸化防止剤(吉富ファインケミカル製:トミノックスSSR)0.3部、光安定剤(吉富ファインケミカル製:トミソーフ゛77)0.3部、滑剤(花王製:WAX-EB)2.0部、着色剤6.0部(カーホ゛ン含有量35重量%のカーホ゛ンフ゛ラックマスターハ゛ッシ゛、メーカ名:商品名)を配合し、二軸押出機(池鉄工製:PCM-30)により溶融混練し、ヘ゜レット化した。このヘ゜レットを用いて射出成形を行い、物性測定用のテストヒ゜ースを作製し、物性を以下の方法によって評価した。結果を表1に示す。

0031

(1)耐衝撃強さ(J/m)
JIS K7110に準拠し、1/8インチ試験片アイソ゛ット衝撃強さ(ノッチ付き)を測定した。による。
(2)曲げ強さ(MPa)
JIS K7203に準拠して測定した。
(3)流動性(g/10min)
JIS K7210に準拠して、温度220℃で荷重10kgの条件下での10分間の流量を測定した。
(4)静摩擦係数
厚み1mmの発泡ホ゜リエチレンシート平板に貼り、基準面を作成する。熱可塑性樹脂組成物で90×90×3tの平滑な試験片を作成する。基準面に試験片をのせ、更に試験片に荷重1kgを加える。試験片を乗せたまま、基準面を傾かせていき、試験片が動き出した時の、傾きをθとするとき、静摩擦係数はtanθで表わされる。
(5)フ゛リート゛性
成形機(日本製鋼所製:J75SA)で、90×150×3tの平板を、樹脂温度230℃、成形サイクル120秒の成形を行う。成形回数カウントし、シリコーンオイルのフ゛リート゛する成形回数を測定した。

0032

実施例2〜10
上記の実施例により得られたク゛ラフト共重合体(A)、共重合体(B)を用いて、シリコーンオイル(C)、相溶化剤(D)、酸化防止剤、光安定剤、滑剤及び着色剤を表1及び表2の通り配合し、実施例1と同様にして、二軸押出機(池貝鉄工製:PCM-30)により溶融混練し、ヘ゜レット化した。このヘ゜レットを用いて射出成形を行い、物性測定用のテストヒ゜ースを作成し、前記の評価法によって物性を評価した。結果を表1及び表2に示す

0033

比較例1〜7
上記の実施例により得られたク゛ラフト共重合体(A)、共重合体(B)を用いて、シリコーンオイル(C)、相溶化剤(D)、酸化防止剤、光安定剤、滑剤及び着色剤を表3の通り配合し、実施例1と同様にして、二軸押出機(池貝鉄工製:PCM-30)により溶融混練し、ヘ゜レット化した。このヘ゜レットを用いて射出成形を行い、物性測定用のテストヒ゜ースを作成し、前記の評価法によって物性を評価した。結果を表3に示す

0034

0035

0036

0037

*シリコーンオイル:東レタ゛ウコーニンク゛シリコーン製:SH-200(粘度1万cSt)
*相溶化剤(D): *1塩素化率30%の塩素化ホ゜リエチレン
*2酸変性度10KOHmg/gの酸変性ホ゜リエチレンワックス
*3共重合比率=3/7のトリシクロテ゛カンメタクリレート/メチルメタクリレート共重合体
*4スチレン含有量10%のスチレン-エチレンフ゛テン-スチレンフ゛ロックコホ゜リマー
*5 酸変性度0KOHmg/gの酸変性ホ゜リエチレンワックス
*酸化防止剤: 吉富ファインケミカル製:トミノックスSSR
*光安定剤: 吉富ファインケミカル製:トミソーフ゛77
*滑剤: 花王製:WAX-EB
*着色剤:カーホ゛ンフ゛ラックマスターハ゛ッシ゛(カーホ゛ン含有量35重量%)
*フ゛リート゛性:表中(-)は50回以上成形を行っても、フ゛リート゛しないことを示す。

発明の効果

0038

本発明の熱可塑性樹脂組成物は耐傷付き性に優れるため、成形品の取り扱い時及び使用時に傷がつきにくく、成形品外観を維持するのに優れている。自動車関連部品、雨樋部品、住宅関連部品等に幅広く使用することの出来る材料が提供される。

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