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技術 患者の上行大動脈を閉塞する方法および装置

出願人 ハートポートインコーポレイテッド
発明者 ドンロンブライアンエス
出願日 1998年3月31日 (22年10ヶ月経過) 出願番号 1998-541955
公開日 2000年9月5日 (20年5ヶ月経過) 公開番号 2000-511461
状態 特許登録済
技術分野 媒体導出入付与装置 媒体導出入付与装置
主要キーワード 全構造体 周回部分 外部クロス 拡大形状 配置段階 バブルトラップ 均一間隔 形シャフト
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年9月5日)のものです。
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図面 (14)

課題・解決手段

酸化血を患者に戻す血液戻し管孔(22)と、患者の上行大動脈閉塞する閉塞部材(12)とを有する大動脈閉塞カテーテル(2)。血液戻し管孔は、閉塞部材の両側で酸化血を注入するための、閉塞部材の両側の開口(24、26)を有している。

概要

背景

概要

酸化血を患者に戻す血液戻し管孔(22)と、患者の上行大動脈閉塞する閉塞部材(12)とを有する大動脈閉塞カテーテル(2)。血液戻し管孔は、閉塞部材の両側で酸化血を注入するための、閉塞部材の両側の開口(24、26)を有している。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
2件

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請求項1

患者上行大動脈閉塞しかつ酸化血を患者に戻す方法において、シャフト、該シャフトに取り付けられた閉塞部材血流管孔、閉塞部材の近位側に配置された第1開口および閉塞部材の遠位側に配置された第2開口を備え、第1および第2開口が血流管孔に流体連通している大動脈閉塞カテーテルを用意する段階と、大動脈閉塞カテーテルを患者の上腕頭動脈の少なくとも一部内に配置する段階と、患者の上行大動脈を閉塞させるべく、閉塞部材を拡大状態に拡大させる段階と、血流管孔を酸化血源に連結する段階と、酸化血源からの酸化血を、血流管孔および第1および第2開口を介して患者内に注入する段階とを有することを特徴とする方法。

請求項2

前記拡大段階は、大動脈弓の位置で患者の上腕頭動脈を閉塞させるべく行われることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。

請求項3

前記用意段階は、閉塞としてバルーンを使用し、バルーンを、その近位側部分および遠位側部分でシャフトに取り付け、更にバルーンを、近位側部分と遠位側部分の間のセクションに沿ってシャフトに取り付けることにより行われることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。

請求項4

前記配置段階は、大動脈閉塞カテーテルを患者の右鎖骨下動脈に通すことにより行われることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。

請求項5

患者の鎖骨下動脈および腋窩動脈からなる群から選択された動脈に開口を創成する段階と、該開口を通して大動脈閉塞カテーテルを挿入する段階とを更に有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。

請求項6

前記閉塞部材の側部の圧力を測定する段階を更に有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。

請求項7

前記閉塞部材の他方の側部の圧力を測定する段階を更に有することを特徴とする請求の範囲第6項に記載の方法。

請求項8

心停止液を用いて患者の心臓を停止させる段階と、静脈カニューレを介して患者から血液を吸引する段階と、吸引された血液を、静脈カニューレからバイパスシステムに、およびバイパスシステムから大動脈閉塞カテーテルの血流管孔に導く段階とを更に有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。

請求項9

患者の上行大動脈を閉塞しかつ酸化血をバイパスシステムから患者に戻すカテーテルシステムにおいて、血流管孔を備えたシャフトを有し、血流管孔は患者のための全バイパス維持が行えるサイズを有し、シャフトに取り付けられた閉塞部材を有し、該閉塞部材は収縮形状および拡大形状を有し、拡大形状は、患者の上行大動脈を閉塞できるサイズおよび形状になり、シャフトはまた、血流管孔と流体連通する第1および第2開口を備え、第1開口は閉塞部材の近位側に配置されかつ第2開口は閉塞部材の遠位側に配置されていることを特徴とするカテーテルシステム。

請求項10

前記閉塞部材は、その近位側部分および遠位側部分でシャフトに取り付けられ、閉塞部材はまた、近位側部分と遠位側部分の間のセクションに沿ってシャフトに取り付けられることを特徴とする請求の範囲第9項に記載のカテーテルシス。

請求項11

前記閉塞部材の側部の圧力を検出する手段を更に有することを特徴とする請求の範囲第9項に記載のカテーテルシステム。

請求項12

前記閉塞部材の他方の側部の圧力を検出する手段を更に有することを特徴とする請求の範囲第11項に記載のカテーテルシステム。

請求項13

前記シャフトが補強ワイヤを有していることを特徴とする請求の範囲第9項に記載のカテーテルシステム。

請求項14

血液吸引管孔を備えた静脈カニューレと、患者からの血液を受け入れるための、血液吸引管孔に連結されたバイパスシステムとを更に有し、バイパスシステムが、血液を患者に戻す血流管孔にも連結されることを特徴とする請求の範囲第9項に記載のカテーテルシステム。

背景技術

0001

本発明は、患者バイパスシステムにより維持されるときに、患者の上行大動
脈を閉塞しかつ酸化血を患者に戻す方法および装置に関する。本発明は、心臓
よび大血管手術を行なうときに特に有効である。

0002

慣用的開心術では、胸骨正中切開のように、患者の胸部に大きな切開を介し
て患者の心臓にアクセスする。患者の心臓が露出されたならば、種々のカテーテ
ル、カニューレおよびクランプが患者の心臓および大血管に直接適用される。血
液は、静脈カニューレを介して患者から吸引されかつ動脈戻しカニューレ(該動
脈戻しカニューレは、一般に、上行大動脈巾着縫合を介して挿入される)を介
して患者に戻される。心臓は、針を用いて心停止液を上行大動脈内に注入するこ
とにより停止される。上行大動脈は、一般に、上行大動脈の回りに適用される外
クロスクランプにより閉塞され、冠状動脈残余動脈系から隔絶する。

0003

心臓手術における最近の進歩により、患者の心臓に直接アクセスする必要なく
して、患者の上行大動脈を閉塞し、酸化血を患者に戻しかつ心停止液を患者に供
給できるカニューレおよびカテーテルが提供されている。このようなシステム
米国特許第5,584,803号、第5,478,309号および再発行特許第35,352号に開示され
ている。これらの特許に開示された装置および方法は、外科医が、患者の胸部を
大きく切開する必要なくして、バイパス移植および弁交換等の種々の手術を患者
の心臓および大血管に施すことを可能にする。このような手術は、伝統的な開心
術に比べ、患者が受ける痛みおよび損傷を軽減できる。

0004

上記米国特許第5,584,803号、第5,478,309号および再発行特許第35,352号に開
示された他の長所は、大動脈の回りに外部クランプを適用するのではなく、大動
脈内にバルーンを配置することにより大動脈の閉塞が行なえることである。バル
ーンを用いて上行大動脈を閉塞することにより、外部クロスクランプに比べ血流
中に放出される血栓の量が低減される。

0005

上記システムは、停止した心臓に広範囲の手術を施すことができるが、大動脈
閉塞バルーンの配置は、大動脈弁上腕頭動脈(brachiocephalic artery)との
間の比較的小さい空間内にバルーンを位置決めしなければならないことから、し
ばしば挑戦的なものとなる。上腕頭動脈が不意に閉塞されるようなことがあると
右頸動脈(該頸動脈は上腕頭動脈から分岐しており、患者の脳に血液を供給す
る)に酸化血が供給されなくなるため危険である。大動脈弁手術を行なう場合に
は、バルーンの配置は特に挑戦的なものとなる。なぜならば、外科医がバルーン
により妨げられることなく大動脈弁手術を遂行できるようにするには、バルーン
を大動脈弁から充分離れた位置に配置しなければならないからである。

0006

従って本発明の目的は、患者の上腕頭動脈内に容易に配置できる閉塞部材を備
えた大動脈閉塞カテーテルを提供することにある。
発明の概要

0007

本発明は、患者の上腕頭動脈を閉塞しかつ酸化血をバイパスシステムから患者
に供給する方法および大動脈閉塞カテーテルを提供する。大動脈閉塞カテーテル
は、患者の動脈系内への穿通により挿入されかつ上腕頭動脈と上行大動脈との間
の結合部に通される。好ましい実施形態では、大動脈閉塞カテーテルは、患者の
腋窩動脈または鎖骨下動脈への穿通を介して患者の動脈系に入るのが好ましい。

0008

大動脈閉塞カテーテルは、上行大動脈内に配置されかつ患者の上行大動脈を閉
塞すべく拡大されて冠状動脈を患者の残余の動脈から隔絶する閉塞部材を有して
いる。閉塞部材(好ましくはバルーン)は、閉塞部材の近位端と遠位端との間の
部分に沿ってカテーテルシャフトに取り付けらるのが好ましい。閉塞部材が拡大
されるとき、閉塞部材はシャフトの一方の側に拡大される。好ましい実施形態で
は、閉塞部材の拡大側は、大動脈弁に向かって拡大するように位置決めされる。

0009

大動脈閉塞カテーテルはまた、酸化血を患者に戻すための第1および第2開口
を備えた血流管孔を有している。第1および第2開口は閉塞部材の両側に配置さ
れており、これにより、酸化血が閉塞部材の両側に供給される。開口の1つが、
酸化血を、上腕頭動脈と大動脈弓との結合部より上流側で動脈に供給し、一方、
他の開口が酸化血を身体の残部に供給する。閉塞部材の両側に開口を設けること
の長所は、上腕頭動脈の閉塞によっても、酸化血が閉塞部材の両側に供給される
ので患者に危険を与えないことである。大動脈閉塞カテーテルの他の長所は、閉
塞部材を大動脈弁から離れた位置に容易に位置決めでき、これにより、大動脈弁
手術を遂行する作業空間を最大化できることである。

0010

また、大動脈閉塞カテーテルは、好ましくは、閉塞部材の両側の圧力を測定す
るための2つの圧力管孔を有している。2つの圧力管孔を設けるのが好ましいが
、必須なのは1つの圧力管孔だけである。圧力管孔は、閉塞部材の両側の血圧
測定する圧力モニタに連結される。圧力モニタは、過度に高いまたは低い血圧(
特に、頸動脈の過度に高い血圧)を防止するのに使用される。

0011

上記および他の特徴は、好ましい実施形態の以下の説明から明らかになるであ
ろう。

図面の簡単な説明

0012

第1図は、患者の心臓および血管系の部分断面図であり、バイパスシステムと
組み合わせられた本発明の大動脈閉塞カテーテルを示すものである。

0013

第2図は、第1図の大動脈閉塞カテーテルを示す拡大図である。

0014

第3図は、第1図および第2図の大動脈閉塞カテーテルを示す側面図である。

0015

第4図は、第3図のA−A線に沿う断面図である。

0016

第5図は、他の大動脈閉塞カテーテルを示す断面図である。

0017

第6図は、更に別の大動脈閉塞カテーテルを示す断面図である。

0018

第7図は、ワイヤ強化形血流管孔を形成する方法を示す縦断面図である。

0019

第8図は、加熱後の第7図の構造を示す縦断面図である。

0020

第9図は、第2ワイヤ強化形血流管孔の形成方法を示す縦断面図である。

0021

第10図は、加熱後の第9図の構造を示す縦断面図である。

0022

第11図は、大動脈閉塞カテーテルの断面図であり、圧力管孔および膨張管
を、第4図の大動脈閉塞カテーテルのワイヤ強化形血流管孔に付加する方法を示
すものである。

0023

第12図は、大動脈閉塞カテーテルの断面図であり、圧力管孔および膨張管孔
を、第5図の大動脈閉塞カテーテルのワイヤ強化形血流管孔に付加する方法を示
すものである。

0024

第13図は、大動脈閉塞カテーテルの断面図であり、圧力管孔および膨張管孔
を、第6図の大動脈閉塞カテーテルのワイヤ強化形血流管孔に付加する方法を示
すものである。
好ましい実施形態の説明

0025

第1図には、患者の心臓を停止させかつ患者を通る酸化血の循環を維持するた
めのシステムが示されている。このシステムは本発明による大動脈閉塞カテーテ
ル2および他のシステムを例示する目的で示されており、本発明には、その範囲
を逸脱することなく、カテーテル、カニューレおよび同類器具を使用できる。

0026

任意の適当な位置で患者の血管系内に挿入された静脈カニューレ4を介して、
血液が患者から吸引される。第1図は、大腿静脈を通って患者の右心房内に通さ
れた静脈カニューレ4を示している。また、血液は、血管系を通して患者の心
臓に通気する通気カテーテル6を介して患者から吸引される。通気カテーテル6
を使用するのが好ましいが、心臓の通気は、肺動脈を穿通する針のような他の任
意の装置を用いて行なうこともできる。

0027

静脈カニューレ4および通気カテーテル6を介して吸引された血液は、バイ
スシステム10(好ましくは、患者を通して酸化血をポンピングするポンプを有
している)に導かれる。また、バイパスシステム10には、次の装置すなわち、
熱交換器酸化器フィルタバブルトラップおよび心臓切開リザーバのうちの
1つ以上を含めることができる。バイパスシステム10には外部酸化器を含める
のが好ましいが、患者自身の肺を使用して血液を酸化することもできる。

0028

血液がバイパスシステム10に通された後、酸化血は、バイパスシステム10
から大動脈閉塞カテーテル2(該大動脈閉塞カテーテルについては、後に詳述す
る)を介して患者に戻される。大動脈閉塞カテーテル2は閉塞部材12を有し、
該閉塞部材12は患者の上行大動脈を閉塞するバルーンが好ましい。上行大動脈
を閉塞すると冠状動脈が残余の動脈系から隔絶され、これにより、心臓が酸化血
受け入れることおよび手術が完了する前に早期スタートすることが防止される
。閉塞部材12を膨張させるため、膨張流体源14(食塩水充満された注射器

好ましい)が使用される。

0029

患者の心臓は任意の方法を用いて停止され、好ましい方法は心停止液を使用す
ることである。心停止液は、冠状静脈洞を通して順行的または逆行的投与する
ことができる。第1図に示すシステムは順行的および逆行的注入の両方を示して
いるが、必要なのは一方の注入形式のみである。心停止液は任意の種類のものを
使用でき、好ましい心停止液は、晶質心停止液と血液との混合物である血液心停
止液(blood cardioplegia)である。心停止液源16は、心停止液剤と混合して
心停止液を形成するため、バイパスシステム10から血液を吸引する。心停止液
は、針18を用いて順行的に導入されかつ冠状静脈洞カテーテル20を用いて逆
行的に導入される。冠状静脈洞カテーテル20は、内頸静脈を通って、右心房内
および冠状静脈洞20内に通される。好ましくは、冠状静脈洞カテーテル20は
、冠状静脈洞を閉塞するためのバルーン(図示せず)を有している。冠状静脈洞
カテーテル20は末梢静脈を通して前進させるのが好ましいが、簡単に右心房の
開口を通すこともできる。

0030

ここで第1図〜第3図に示すように、大動脈閉塞カテーテル2は、酸化血をバ
パスシステム10から患者に戻すための血液戻し管孔22を有している。血液
戻し管孔22は、バイパスシステム10からの酸化血を閉塞部材12の両側に注
入するための近位側開口24および遠位側開口26を有している。近位側開口2
4を通して酸化血を供給すると、酸化血は、腋窩動脈、鎖骨下動脈および頸動脈
等の上腕頭動脈の下流側の動脈に供給される。カテーテル2の開端部28を含む
遠位側開口26を通して酸化血を供給すると、酸化血は、身体の残部に供給され
る。近位側開口24は好ましくは0.02〜0.2インチ(より好ましくは0.04インチ
)の直径を有し、近位側開口24の数は3〜60個の間が好ましい。近位側開口
24の全面積は、遠位側開口26の面積の約5〜30%(より好ましくは、約1
0%)であり、これにより、より多量の酸化血が遠位側開口26を通ることがで
きる。なぜならば、患者の動脈系の大部分は閉塞部材12より遠位側にあるから
である。血液戻し管孔22は、バイパスシステム10への連結に適した慣用的な
逆目コネクタ30に終端している。血液戻し管孔22は、ベンザルコニウムヘパ
リンのような慣用的な無トロンボーゲンコティング(athrombogenic coati-
ng)でコーティングし、血液に与えるダメージを最小にするのが好ましい。また
、患者内へのカテーテル2の導入を容易にするため、カテーテル2の外面を潤滑
性コーティングでコーティングすることができる。任意の適当なコーティングを
使用でき、好ましいコーティングとしてポリビニルピロリドンがある。

0031

引き続き第1図〜第3図を参照して説明すると、大動脈閉塞カテーテル2は、
上腕頭動脈から患者の大動脈弓に入りかつ穿通により鎖骨下動脈、腋窩動脈また
上腕動脈に入るのが好ましい。第1図は、大動脈閉塞カテーテル2が、穿通に
より腋窩動脈に入りかつ鎖骨下動脈および上腕頭動脈を通るところを示している
。大動脈閉塞カテーテル2を穿通により挿入しかつ患者の動脈を通して前進させ
るとき、非外傷性遠位端を形成すべく、栓塞子32が血液戻し管孔22内に配置
される。X線透視を用いて、最初にガイドワイヤ23が動脈に通される。次に、
大動脈閉塞カテーテル2およびこれに同伴する栓塞子32が一緒にガイドワイヤ
23上に通され、第2図に示すようにカテーテルを位置決めする。ひとたびカテ
テル2が位置決めされたならば、栓塞子32およびガイドワイヤ23が除去さ
れる。次に、カテーテル2を通って血液が流れ得るようにすることによりカテー
テル2から該全ての空気を除去し、またカテーテル2は次にバイパスシステム1
に連結される。

0032

第1図および第2図に示すように、大動脈閉塞カテーテル2は、上腕頭動脈を
閉塞または部分的に閉塞すべく位置決めされる。これは、通常、危険な状態を招
くが、近位側開口24が、鎖骨下動脈、頸動脈および腋窩動脈のような上腕頭動
脈より下流側にある動脈に酸化血を供給するので、上腕頭動脈を完全に閉塞して
も問題は生じない。かくして、本発明の大動脈閉塞カテーテル2の長所は、閉塞
部材12が患者の大動脈弁から離れた位置に容易に位置決めできるため、大動脈
弁との接触が問題にならないと同時に、上腕頭動脈の閉塞によって頸動脈への血
液供給が遮断されないことである。大動脈閉塞カテーテル2は、閉塞部材12が
大動脈弁から離れて位置決めされるため、大動脈弁手術を行なうときに特に有効
である。

0033

第1図〜第4図に示すように、大動脈閉塞カテーテル2は、閉塞部材12の近
位側および遠位側の圧力をモニタリングするための、圧力モニタ38に連結され
た第1および第2圧力管孔34、36を有している。第1および第2圧力管孔3
4、36は、それぞれ、第1および第2圧力ポート35、37を有している。圧
力管孔34、36を設けることが好ましいが、圧力検出は、圧力変換器を用いる
等の他の任意の方法で行なうことができる。圧力モニタ38は、近位側および遠
位側開口24、26を通して血液を供給するときに血圧が過度に高くまたは低く
なることを防止するのに使用される。例えば、遠位側開口26が閉塞すなわち遮
断されると、全ての血液が強制的に近位側開口24を通されることになるが、こ
れによって上腕頭動脈および頸動脈に好ましくない高い血圧が生じるであろう。
患者に血液を供給するときに過度に高い血圧を防止するため、減圧弁(図示せず
)を設けることができる。或いは、バイパスシステム10に圧力センサを連結し
て酸化血の供給を調節することにより、過度の血圧を防止することができる。第
1および第2圧力管孔34、36の両方を設けるのが好ましいが、いずれか一方
の圧力管孔のみ(例えば第1管孔34のみ)を設けることもできる。圧力管孔3
4、36は、圧力モニタ38への連結に適したコネクタ33を有している。

0034

第4図には、大動脈閉塞カテーテル2の断面が示されている。圧力管孔34、
36は、閉塞部材12を膨張させるのに使用される膨張管孔38に対向する位置
に配置されている。大動脈閉塞カテーテル2は、カテーテルシャフト40の周囲
螺旋状に巻回されたワイヤ39で補強するのが好ましい。第5図は圧力管孔3
4、36および膨張管孔38が互いに隣接して配置されている別の構造を示し、
第6図は、圧力管孔34、36および膨張管孔38が大動脈閉塞カテーテル2の
周方向に間隔を隔てて配置された構造を示す。カテーテル2の製造方法を以下に
詳細に説明する。

0035

再び第1図〜第3図を参照すると、閉塞部材12は、任意の適当な弾性材料
たは非弾性材料(好ましくはポリウレタン)で作られる膨張バルーンが好ましい
。閉塞部材12は、該部材12の近位端42と遠位端44との間の側面41に沿
ってシャフト40に接合するのが好ましい。この結果、閉塞部材12は第1図〜
第3図に示すように、シャフト40の一方の側方に膨張される。閉塞部材12は
その側面41をシャフト40に接合するのが好ましいが、閉塞部材12の近位端
42および遠位端44のみをシャフト40に接合して、閉塞部材12がシャフト
40の全周方向に拡大できるように構成することもできる。閉塞部材12を膨張
させるための膨張開口46を備えた膨張管孔38は、閉塞部材12を膨張させる
膨張流体源14に連結するのに適したコネクタ48を有している。

0036

第2図および第4図に示すように、シャフト40はワイヤ39で補強するのが
好ましい。シャフト40はワイヤ補強形構造にするのが好ましいが、シャフト4
0は押出し成形のような他の適当な構造にすることができる。カテーテル2は、
非常に可撓性が高く、自由状態で実質的に直線状になるのが好ましい。或いは、
カテーテル2の遠位端は、第3図に破線50で示すように僅かに湾曲させること
ができる。

0037

第7図〜第10図を参照して、ワイヤ補強形シャフト40の製造方法を説明す
る。この方法は、補強チューブ52を製造することから開始される。第1チュー
ブ54がマンドレル(図示せず)に取り付けられ、ワイヤ39が、第7図および
第9図の縦断面図に示す態様で第1チューブ54の周囲に螺旋状に巻回される。
ワイヤ39は、0.001〜0.015インチ(好ましくは0.007インチ)の直径をもつス
テンレス鋼が好ましい。次に、ワイヤ39上に第2チューブ56が配置され、第
1および第2チューブ54、56が熱収縮性チューブ(図示せず)内に封入され
て、第1および第2チューブ54、56およびワイヤ39が、それぞれ第8図お
よび第10図に示す補強チューブ52を形成する。第1および第2チューブ54
、56は、0.001〜0.010インチの厚さを有するのが好ましく、より好ましくは0.
003インチの厚さを有する。第1および第2チューブ54、56は任意の適当な
材料で作ることができ、好ましい材料はポリウレタンである。

0038

ワイヤ39は、シャフト40のより大きな間隔を隔てた周回部分58(該部分
58に、近位側開口24および遠位側開口26がワイヤ39を切断することなく
形成される)が形成されるようにして第2チューブ56の回りに巻回されるのが
好ましい。第7図および第8図は、近位側開口24および遠位側開口26が形成
される部分58で、ワイヤ39の隣接部分間に約0.040インチの均一な間隔が形
成されているところが示されている。第9図および第10図は、小さい間隔と大
きい間隔とが交互に形成されているところを示し、近位側開口24および遠位側
開口26は大きい間隔を有する部分58に形成される。更に別の方法は、ワイヤ
39を切断することなく近位側開口24および遠位側開口26を形成できる充分
に大きい均一間隔をシャフト40の全長に亘って形成する方法である。第8図お
よび第10図には、ワイヤ39の隣接部分間の僅かな凹みが示されているが、こ
れらの凹みは、後述のようにして圧力管孔34、36および膨張管孔38が付加
されるときに、最終的に充填される。

0039

第8図および第10図に示す補強チューブ52が形成された後、第1および第
2圧力管孔34、36および膨張管孔38が補強チューブ52に接合される。第
11図〜第13図には、第4図〜第6図に示す断面構造を形成する方法がそれぞ
れ示されている。第11図は、D形押出し成形体60により一体に形成された圧
力管孔34、36を示し、D形押出し成形体60は、膨張管孔38用の他のD形
押出し成形体62に対向して配置されている。第12図は、圧力管孔34、36
および膨張管孔38の両者が単一のD形押出し成形体64により形成されている
ものを示している。第13図には、圧力管孔34、36および膨張管孔38の各
々が別々のD形押出し成形体66、68、70により形成され、かつ管孔34、
36、38が互いに間隔を隔てて配置されているところが示されている。

0040

圧力管孔34、36および膨張管孔38上には、外側チューブ72が配置され
る。好ましくは、外側チューブ72を膨張させておき、次に、補強チューブ52
、圧力管孔34、36および膨張管孔38を外側チューブ72内に配置する。次
に外側チューブ72を収縮させ、第11図〜第13図に示すように、外側チュー
ブ72を圧力管孔34、36、膨張管孔38および補強チューブ52の回りに緊
縮させる。外側チューブ72は第1および第2チューブ54、56と同じ材料で
作るのが好ましく、0.001〜0.010インチ(より好ましくは0.003インチ)の厚さ
を有する。外側チューブ72上には熱収縮性チューブ(図示せず)が配置され、
全構造体が加熱されて第4図〜第6図の一体構造が形成される。次に、圧力管孔
34、36の圧力ポート35、37、膨張管孔38の開口46、および血液戻し
管孔22の近位側開口24および遠位側開口26が形成される。血液戻し管孔2
2の外側に圧力管孔34、36および膨張管孔38を付加することの長所は、圧
ポート35、37および膨張管孔38の開口46がワイヤ39を切断しないこ
とにある。

0041

大動脈閉塞カテーテル2は好ましくはポリウレタンで作られた柔軟先端部74
を有し、該柔軟先端部74は、この位置をX線透視を用いて視認できるようにす
るため、X線不透過性材料ドーピングしておくのが好ましい。柔軟先端部74
は補強チューブ52の成形後にシャフト40の端部に接合され、従って先端部7
4がワイヤ39で補強されることはない。カテーテル2および閉塞部材12の視
認性および位置決め能力を一層向上させるため、閉塞部材12の両側にX線不透
過性マーカ76が設けられる。柔軟先端部74を貫通する遠位側開口26も形成
されている。

0042

以上は本発明の好ましい説明であるが、本発明の範囲から逸脱することなく種
々の変更を行なうことができる。例えば、閉塞部材12はバルーン以外の膨張可
能部材にすることができ、大動脈閉塞カテーテル2は、遠位端を上腕頭動脈内に
入れて左鎖骨下動脈等の他の動脈に通すことにより逆方向に使用でき、かつ大動
脈閉塞カテーテル2には、患者の上行大動脈に心停止液を供給しかつ大動脈根
通気するための管孔を設けることもできる。かくして、上記説明は、請求の範囲
で定められる本発明の範囲を制限するものではない。

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