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技術 浴室の排水構造

出願人 YKKAP株式会社
発明者 竹長宰児
出願日 1999年6月8日 (21年5ヶ月経過) 出願番号 1999-161649
公開日 2000年12月12日 (19年11ヶ月経過) 公開番号 2000-345777
状態 特許登録済
技術分野 戸・窓の密封・換気・特殊装置 居住または事務用建築物
主要キーワード 上板片 一次排水 相互位置ずれ 流入部側 排水構 二次排水 向きシール レール片
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年12月12日)のものです。
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図面 (7)

課題

多量の一次止水排水や排水管からの逆流排水が、排水溝を介して脱衣室側に流れ脱衣室側に漏水するのを極力防止することができる浴室排水構造を提供することを目的とする。

解決手段

第1シール部材53で止水され下枠12の一次排水開口51から流下した一次止水排水と、第2シール部材47で止水され下枠12の二次排水開口50から流下した二次止水排水とを合流させて、排水溝7に導くようにした浴室の排水構造において、合流部の上流側の二次排水流路56に、一次止水排水の二次排水開口50側への流入を阻止すると共に、二次止水排水の排水溝7側への流入を許容する逆止弁49を介設したものである。

概要

背景

従来、この種の浴室排水構造として、例えば特開平9−303059号公報に記載のものが知られている。この排水構造では、建具本体の浴室側下枠との間に第1シール部材が介設され、且つ建具本体の脱衣室側と下枠との間に第2シール部材を介設されており、第1シール部材で止水した浴室床一次止水排水を下枠の第1排水開口から排水溝に導くと共に、第1シール部材から漏れ第2シール部材で止水した二次止水排水を下枠の第2排水開口から排水溝に導くようにしている。

概要

多量の一次止水排水や排水管からの逆流排水が、排水溝を介して脱衣室側に流れ脱衣室側に漏水するのを極力防止することができる浴室の排水構造を提供することを目的とする。

第1シール部材53で止水され下枠12の一次排水開口51から流下した一次止水排水と、第2シール部材47で止水され下枠12の二次排水開口50から流下した二次止水排水とを合流させて、排水溝7に導くようにした浴室の排水構造において、合流部の上流側の二次排水流路56に、一次止水排水の二次排水開口50側への流入を阻止すると共に、二次止水排水の排水溝7側への流入を許容する逆止弁49を介設したものである。

目的

本発明は、多量の一次止水排水や排水管からの逆流排水が、排水溝を介して脱衣室側に流れ脱衣室側に漏水するのを極力防止することができる浴室の排水構造を提供することをその目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
4件

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請求項1

建具本体の浴室側枠体下枠との間に介設した第1シール部材と、前記建具本体の脱衣室側と前記下枠との間に介設した第2シール部材と、前記下枠の浴室側に配設され浴室床の排水を受ける排水溝と、前記下枠に形成され前記第1シール部材で止水した浴室床の一次止水排水を前記排水溝に流下させる一次排水開口と、前記下枠に形成され前記第2シール部材で止水した浴室床の二次止水排水を前記排水溝に流下させる二次排水開口とを備え、前記一次排水開口から流下した一次止水排水と、前記二次排水開口から流下した二次止水排水とを合流させて前記排水溝に導くようにした浴室排水構造において、前記合流部の上流側の二次排水流路に、前記一次止水排水の前記二次排水開口側への流入を阻止すると共に、前記二次止水排水の前記排水溝側への流入を許容する逆止弁を介設したことを特徴とする浴室の排水構造。

請求項2

前記逆止弁は、上端部を支点として揺動自在に垂設された弁体と、当該弁体が密接する弁座とを有し、前記弁体は、自由状態で前記弁座との間に間隙を存して下流側にわずかに傾いていることを特徴とする請求項1に記載の浴室の排水構造。

請求項3

前記逆止弁は、弁座を備えると共に前記二次排水流路に着脱可能に装着されるケースと、当該ケースに揺動自在に垂設された弁体とを有していることを特徴とする請求項1に記載の浴室の排水構造。

請求項4

前記逆止弁と前記一次排水開口とは、見付け方向において相互に位置ずれして配設されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の浴室の排水構造。

請求項5

建具本体の浴室側と枠体の下枠との間に介設した第1シール部材と、前記建具本体の脱衣室側と前記下枠との間に介設した第2シール部材と、前記下枠の浴室側に配設され浴室床の排水を受ける排水溝と、前記下枠に形成され前記第1シール部材で止水した浴室床の一次止水排水を前記排水溝に流下させる一次排水開口と、前記下枠に形成され前記第2シール部材で止水した浴室床の二次止水排水を前記排水溝に流下させる二次排水開口とを備え、前記一次排水開口から流下した一次止水排水と、前記二次排水開口から流下した二次止水排水とを合流させて前記排水溝に導くようにした浴室の排水構造において、前記合流部には、前記一次排水開口から流下した前記一次止水排水を前記排水溝側に導くガイド部材が設けられていることを特徴とする浴室の排水構造。

請求項6

前記ガイド部材と前記合流部の上流側の二次排水流路とは、見付け方向において相互に位置ずれして配設されていることを特徴とする請求項5に記載の浴室の排水構造。

請求項7

前記一次排水開口は、上下配設された上排水開口と下排水開口とを有し、前記上排水開口と前記下排水開口とは、見付け方向において相互位置ずれして配設されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の浴室の排水構造。

請求項8

前記第1シール部材の浴室側に位置して前記建具本体には、前記浴室床の排水を制水する片が垂設されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の浴室の排水構造。

技術分野

0001

本発明は、浴室出入口を構成する建具廻りに、浴室の床排水を受ける排水溝を設けた浴室の排水構造に関する。

背景技術

0002

従来、この種の浴室の排水構造として、例えば特開平9−303059号公報に記載のものが知られている。この排水構造では、建具本体の浴室側下枠との間に第1シール部材が介設され、且つ建具本体の脱衣室側と下枠との間に第2シール部材を介設されており、第1シール部材で止水した浴室床一次止水排水を下枠の第1排水開口から排水溝に導くと共に、第1シール部材から漏れ第2シール部材で止水した二次止水排水を下枠の第2排水開口から排水溝に導くようにしている。

発明が解決しようとする課題

0003

このような従来の浴室の排水構造では、一次止水排水と二次止水排水とが、それぞれ第1排水開口および第2排水開口を通過したところで合流して、排水溝に流入する。すなわち、一次止水排水の排水経路と二次止水排水の排水経路とが、排水溝の流入部側で連通している。このため、浴槽が湯が溢れなどして多量の一次止水排水が発生し、これが排水構に集中して流入すると、この排水が二次止水排水の排水経路から第2シール部材側に逆流し、第2シール部材から漏水するおそれがある。同様に、排水構に接続された排水管(浴室の主排水管に接続されている)から排水が逆流してくると、逆流した排水が、一次止水排水の排水経路のみならず二次止水排水の排水経路にも侵入し、この排水が第2シール部材から漏水するおそれがある。

0004

本発明は、多量の一次止水排水や排水管からの逆流排水が、排水溝を介して脱衣室側に流れ脱衣室側に漏水するのを極力防止することができる浴室の排水構造を提供することをその目的とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明の浴室の排水構造は、建具本体の浴室側と枠体の下枠との間に介設した第1シール部材と、建具本体の脱衣室側と下枠との間に介設した第2シール部材と、下枠の浴室側に配設され浴室床の排水を受ける排水溝と、下枠に形成され第1シール部材で止水した浴室床の一次止水排水を排水溝に流下させる一次排水開口と、下枠に形成され第2シール部材で止水した浴室床の二次止水排水を排水溝に流下させる二次排水開口とを備え、一次排水開口から流下した一次止水排水と、二次排水開口から流下した二次止水排水とを合流させて排水溝に導くようにした浴室の排水構造において、合流部の上流側の二次排水流路に、一次止水排水の二次排水開口側への流入を阻止すると共に、二次止水排水の排水溝側への流入を許容する逆止弁を介設したことを特徴とする。

0006

この構成によれば、第1シール部材で止水した一次止水排水は、下枠の一次排水開口を介して排水溝に流入し、第1シール部材を通過して(漏れて)第2シール部材で止水した二次止水排水は、下枠の二次排水開口および逆止弁を介して排水溝に流入する。このとき、二次止水排水は、逆止弁を通過した後一次止水排水と合流してから排水溝に流入する。浴室に多量の床排水が発生すると、一次排水開口を介して多量の一次止水排水が流下するが、一次止水排水は、逆止弁に阻止されて二次排水開口側に流れ込むことがない。一方、排水管側から排水溝を介して排水が逆流する場合にも、この逆流排水が逆止弁に阻止されて二次排水開口側に流れ込むことがない。したがって、逆流排水が、二次排水流路を介して第2シール部材に達するのを、有効に防止することができる。

0007

この場合、逆止弁は、上端部を支点として揺動自在に垂設された弁体と、弁体が密接する弁座とを有し、弁体は、自由状態で弁座との間に間隙を存して下流側にわずかに傾いていることが、好ましい。

0008

この構成によれば、二次止水排水の排水量が少ない場合でも、弁体と弁座との間の間隙から排水が排水溝に流れるため、弁体の自重により二次止水排水がき止められ、二次排水流路に溜まるのを防止することができる。

0009

また、逆止弁は、弁座を備えると共に二次排水流路に着脱可能に装着されるケースと、ケースに揺動自在に垂設された弁体とを有していることが、好ましい。

0010

この構成によれば、二次排水流路に逆止弁を簡単に組み付けることができる。また、逆止弁が故障したときには、簡単に交換することができる。

0011

これらの場合、逆止弁と一次排水開口とは、見付け方向において相互に位置ずれして配設されていることが、好ましい。

0012

この構成によれば、一次排水開口から流下する一次止水排水が少量である場合には、一次止水排水により逆止弁が閉塞され難く、逆止弁を介して二次止水排水を排水溝に円滑に流下させることができる。

0013

本発明の他の浴室の排水構造は、建具本体の浴室側と枠体の下枠との間に介設した第1シール部材と、建具本体の脱衣室側と下枠との間に介設した第2シール部材と、下枠の浴室側に配設され浴室床の排水を受ける排水溝と、下枠に形成され第1シール部材で止水した浴室床の一次止水排水を排水溝に流下させる一次排水開口と、下枠に形成され第2シール部材で止水した浴室床の二次止水排水を排水溝に流下させる二次排水開口とを備え、一次排水開口から流下した一次止水排水と、二次排水開口から流下した二次止水排水とを合流させて排水溝に導くようにした浴室の排水構造において、合流部には、一次排水開口から流下した一次止水排水を排水溝側に導くガイド部材が設けられていることを特徴とする。

0014

この構成によれば、第1シール部材で止水した一次止水排水は、下枠の一次排水開口およびガイド部材を介して排水溝に流入し、第1シール部材を通過して(漏れて)第2シール部材で止水した二次止水排水は、下枠の二次排水開口を介して排水溝に流入する。このとき、二次止水排水と一次止水排水とは下流側で合流してから排水溝に流入するが、一次止水排水がガイド部材により排水溝に円滑に流入するため、合流した二次止水排水も一次止水排水の流れに引かれて、排水溝に円滑に流入する。すなわち、ガイド部材により、一次排水開口から排水溝に到る一次止水排水の流れ方向を規制し、一次止水排水を円滑に流すことにより、この一次止水排水の流れに乗せて二次止水排水も円滑に流すことができる。このため、一次止水排水が、二次止水排水に抗して二次排水開口側に流れ込むことのを抑制することができる。

0015

この場合、ガイド部材と前記合流部の上流側の二次排水流路とは、見付け方向において相互に位置ずれして配設されていることが、好ましい。

0016

この構成によれば、ガイド部材が二次止水排水の流れの障害になることがなく、二次止水排水をより円滑に流すことができると共に、一次止水排水が、二次排水流路を介して二次排水開口側に流れ込むことのを極力抑制することができる。

0017

これらの場合、一次排水開口は、上下配設された上排水開口と下排水開口とを有し、上排水開口と下排水開口とは、見付け方向において相互位置ずれして配設されていることが、好ましい。

0018

この構成によれば、多量の一次止水排水が一次排水開口に流れ込んでも、上排水開口と下排水開口とにより、一次止水排水の流れが制水され、一次止水排水の流れ方向を下方に向かうように規制することができる。このため、一次排水開口を通過する一次止水排水の流れ方向が、二次排水流路側に向かうのを抑制することができる。また、比較的多量の流量となる一次止水排水を、2つの排水開口を介して流下させることで、排水時間を稼ぐことができる。このため、排水溝に多量の排水が瞬時に流入することがなく、排水溝が満水状態になるのを回避することができる。

0019

これらの場合、第1シール部材の浴室側に位置して建具本体には、浴室床の排水を制水する片が垂設されていることが、好ましい。

0020

この構成によれば、浴槽が溢れ走水となって流れる排水は、鰭片で制水されてから第1シール部材に到る。このため、走水が第1シール部材に勢い良く当たるのを防止することができるとともに、一次排水開口に流れ込んむ一次止水排水の流れ方向を浴室側に向かう方向に規制することができる。

発明を実施するための最良の形態

0021

以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る浴室の排水構造について説明する。この浴室は、脱衣室との間に段差を無くしたバリアフリー設計のユニットバスで構成されている。図1は浴室の出入口を構成する折戸姿図であり、同図に示すように、建具である折戸1は、枠体2に建具本体である左右の扉体3,3を組み込んで構成されている。この場合、浴室Aの床面4と、後述する枠体2の下枠12と、脱衣室Bの床面5とはほぼ面一に、すなわち段差が生じないように配設されている(図2参照)。

0022

枠体2は、上枠11、下枠12および両縦枠13,13を枠組みして構成されている。各扉体3は、上框15、下框16および両縦框17,7を組みすると共に上下の中間部に横桟18を組み込み、これに樹脂製のパネル体19,19を上下に嵌め込んで構成されている。右側の扉体3の上下中間位置には、脱衣室B側に引手部21が形成され、浴室A側に引手を兼ねるタオル掛け(図示せず)が取り付けられている。また、各扉体3の下框16には、室内外を連通する換気ガラリ22が形成されている。

0023

次に、図2を参照して、枠体2の下枠12廻りの構造について説明する。浴室Aの床を構成する防水パン6の端部には、下枠12を下側から覆うようにパン溝部6aが形成され、このパン溝部6aには、浴室A側に位置して排水溝7が、また脱衣室B側に位置して下枠着座部8が、それぞれ構成されている。下枠着座部8は排水溝7より浅く形成されており、その端部は立ち上がっている。下枠着座部8には下枠12が着座しており、特に図示しないが、下枠着座部8と下枠12との間は適宜シールされている。排水溝7の上部開放部には蓋体9が設けられていおり、蓋体9の上面は防水パン6の床面4と面一に配設されている。

0024

蓋体9は、上板片31と上板片31の見込み方向の端部から垂下した一対の垂下片32,32とで断面逆「U」字状に形成され、見付け方向において下枠12とほぼ同一長さを有している。蓋体9の見込み方向の上端両側面には、それぞれ防水鰭片33,33が固着されており、浴室A側の防水鰭片33は防水パン6に密接し、脱衣室B側の防水鰭片33は下枠12に密接している。防水パン6を折戸1側に流れる床排水は、蓋体9の上面を流れて下枠12に達する。また、排水溝7には、フィルタ35を介して排水管36が接続されている。なお、排水管36は、図示しいないが浴室Aの主排水管(排水トラップ)に接続されている。

0025

下枠12は、下枠着座部8に着座する中空形状の下枠本体41と、下枠本体41から脱衣室側に立ち上がるように延びるシール取付け片42と、シール取付け片42の上端から水平に延びる脱衣室見切り片43と、下枠本体41の上中間部に立設したレール片44と、レール片44の上下中間位置から浴室A側に延びる水平片45とで、一体に形成されている。シール取付け片42には、上向きに延在する上向きシール片(第2シール部材)47が取り付けられており、上向きシール片47の先端部は二股に形成され、扉体(下框16)3の脱衣室B側の下端部に密接している。

0026

レール片44の基部には、見付け方向に複数の装着開口48が形成され、各装着開口48には逆止弁49が着脱可能に装着されている(詳細は後述する)。上向きシール片47で止水された床排水は、レール片44と上向きシール片47との間に構成された排水開口(二次排水開口)50から逆止弁49を通って、排水溝7に流入する。同様に水平片45には、見付け方向に複数の排水孔(一次排水開口)51が形成されており、各排水孔51は、各逆止弁49に対し見付け方向に位置ずれして配設されている。また、各排水孔51に対応させて、蓋体9の垂下片32には複数の切欠き部32aが形成されており、排水孔51を通過した床排水の流れが、この切欠き部32aを通って排水溝7に円滑に流入するようになっている。

0027

一方、扉体3の下框16には、浴室A側の内面に下向きシール片(第1シール部材)53が取り付けられ、下向きシール片53の先端部は、レール片44の上部に浴室A側から密接している。また、下向きシール片53の浴室A側に位置して下框16の下端には、制水鰭片54が斜めに傾いた状態で垂設されている。蓋体9を越えて下枠12に流れ込んだ床排水は、制水鰭片54でその流れを制水されると共に下向きシール片53で止水され、排水孔51から排水溝7に流下する。また、下向きシール片53から漏れた床排水は、上向きシール片47で止水され、排水開口50および逆止弁49を通って排水溝7に流下する。

0028

すなわち、下向きシール片53で止水された床排水の一次止水排水は、排水孔51から排水溝7に到る一次排水流路55を通って、排水溝7に流入する一方、下向きシール片53から漏れ上向きシール片47で止水された床排水の二次止水排水は、排水開口50から逆止弁47を経て排水溝7に到る二次排水流路56を通って、排水溝7に流入する。そして、二次排水流路56の逆止弁49以降の下流部と一次排水流路55とは兼用されており、二次止水排水は一次止水排水に合流してから、排水溝7に流入する。排水溝7に流入した床排水は、フィルタ35を通過して排水管36に流入する。

0029

ここで、図3を参照して、上記の装着開口48に装着される逆止弁49の一例について説明する。この逆止弁49は、弁座62を形成したケース61と、弁座62に密接する弁体63とで構成され、弁体63は左右の軸部64,64により、ケース61に揺動自在に軸支されている。ケース61の両外側部には楔状抜止め突起65,65が形成されており、逆止弁49は、装着開口48にスナップイン形式で装着されるようになっている。この逆止弁49では、弁座62が斜めに傾いて形成されており、この弁座62に弁体63が斜めに添設されている。

0030

二次止水排水に比して一次止水排水の流勢が強い場合には、一次止水排水により弁体63が弁座62に押し付けられ、一次止水排水の排水開口50側への流入が阻止される。逆に、一次止水排水に比して二次止水排水の流勢が強い場合には、二次止水排水により弁体63が持ち上げられ、二次止水排水の通過が許容される。なお、弁体63は、図2に示すように鉛直方向に垂設されていてもよい。また、弁体63は、必ずしも一次止水排水を完璧に止水できるものでなくてもよい。

0031

このように、一次止水排水と二次止水排水とが合流する部分の上流側に位置して、二次排水流路56に逆止弁49を介設しているため、多量の床排水が発生しても、一次止水排水が排水開口50側へ流入(逆流)することがない。同様に、一次止水排水により排水溝7が満水になる場合や、排水管36側の排水が逆流することがあっても、この逆流排水が逆止弁49に阻止されて、排水開口50側へ流入(逆流)することがない。すなわち、一次止水排水や逆流排水が二次排水流路56に溢れ、二次排水流路56から上向きシール片47を越えて、脱衣室B側に漏れるのを確実に防止することができる。

0032

そもそも、蓋体9を越えて下枠12に達した床排水は、傾斜姿勢の制水鰭片54に当たりその流れ方向を排水溝7側に指向される。このため、一次止水排水は、排水孔51を通過して排水溝7に円滑に流れ込み、床排水の流れの勢いが下向きシール片53側および逆止弁49側に向かい難いものとなる。したがって、下向きシール片53から漏れ出る二次止水排水の量も少なくすることができる。また、排水孔51と逆止弁49とが、見付け方向に位置ずれして設けられているため、逆止弁49に達する一次止水排水の量も少なくすることができる。

0033

次に、図4を参照して、逆止弁49の変形例について説明する。この変形例の逆止弁49では、装着開口48の縁部および下枠本体41の上面により弁座71が構成され、弁体72はレール片44の中間位置に形成したビスホール73に、揺動自在に垂設されている。弁体72は、浴室A側に逆「く」字状に屈曲しており、自由状態において、下枠本体41の上面との間にわずかな間隙を存して垂下している。この構成では、少量の二次止水排水は、弁体72と下枠本体41の上面との間隙から排水溝7側に流れるため、逆止弁49を通過するときに弁体72の抵抗を受けることがない。したがって、二次排水流路56に二次止水排水が溜まることがなく、二次排水流路56が汚れたりこれにゴミが溜まるのを極力防止することができる。

0034

次に、図5を参照して、第2実施形態について説明する。この実施形態は、浴室Aの出入口に浴室ドア81を設けた場合を示している。浴室ドア81は、ドア本体82とドア枠83とで構成され、ドア枠83の下枠84は上記の実施形態と同様に、パン溝部6aの下枠着座部8に着座している。この場合、下枠84のレール片44に代えて下枠アタッチメント86が設けられており、下枠アタッチメント86は水平片45に着脱自在に装着されている。また、シール取付け片42に代えて、脱衣室見切り片43とは逆側に延びるシール接触片87が形成され、このシール接触片87と下枠アタッチメント86との間に排水開口88が形成されている。

0035

下枠アタッチメント86には、上記の複数の排水孔(下排水開口)51に連なる複数のアタッチメント排水孔(上排水開口)89が形成されている。複数のアタッチメント排水孔89は、見付け方向に配設され、且つ各アタッチメント排水孔89は各排水孔51に対して見付け方向に位置ずれして配設されている。

0036

一方、ドア本体82の下框91の下端部には、下框アタッチメント92が装着されている。下框アタッチメント92の下端部には、その浴室A側に第1下向きシール片93が取り付けられ、脱衣室B側に第2下向きシール片94が取り付けられている。第1下向きシール片93の先端部は下枠アタッチメント86の上面に密接し、第2下向きシール片94の先端部はシール接触片87の上面に密接している。また、第1下向きシール片93の浴室A側には、制水鰭片95が一体に形成されている。

0037

制水鰭片95で制水され且つ第1下向きシール片93で止水された床排水の一次止水排水は、アタッチメント排水孔89および排水孔51を通過した後、一次排水流路55を通って排水溝7に流入する。一方、第1下向きシール片93から漏れ第2下向きシール片94で止水された床排水の二次止水排水は、排水開口88から二次排水流路56を流れ、逆止弁49を通過して排水溝7に流入する。

0038

この実施形態では、勢い良く下枠側に流れてきた床排水は、制水鰭片95で制水されるだけでなく、アタッチメント排水孔89および排水孔51を通過しながら十分に制水されて排水溝7に到る。また、排水溝7に到るまでに時間を要するため、急激な一次止水排水の流入で排水溝7が満水状態になるのを防止することができる。すなわち、一次止水排水を時間をかけて排水溝7に流下させることができ、排水溝7の瞬間的な満水状態を回避することができる。したがって、一次止水排水が逆流して第2下向きシール片94の位置に達するのを、確実に防止することができる。

0039

次に、図6を参照して、第3実施形態について説明する。この実施形態は第1実施形態と同一の基本形態を有しており、逆止弁49に代えて一次排水流路55に複数のガイド部材67が装着されている。各ガイド部材67は樹脂などで構成されてピースものであり、上壁と浴室A側の側壁とを省略した箱状に形成されている。実施形態におけるガイド部材67は、見付け方向に2つ設けられており、各ガイド部材67に対応して水平片45に形成した複数の排水孔51も2箇所に集中して形成されている。すなわち、排水孔51を通過した一次止水排水は、ガイド部材67に案内されて排水溝7に導かれるようになっている。

0040

また、レール片44の基部には、第1実施形態の装着開口48に代えて複数の水抜き孔68が形成されおり、この複数の水抜き孔68は、ガイド部材67に対し見付け方向に位置ずれして配設されている。このような構成では、排水孔51を通過した一次止水排水は、ガイド部材67に案内されて排水溝7に直接的に導かれる。このため、一次止水排水は、水抜き孔68を介して排水開口88側に流入し難く、上向きシール片47を越えて脱衣室B側に漏れるのを極力防止することができる。

0041

なお、本発明の浴室の排水構造は、上記の折戸や浴室ドアの他、各種の引戸に適用できることは、言うまでもない。また、逆止弁は、その弁体を薄手樹脂フィルムなどで構成してもよい。

発明の効果

0042

以上のように本発明の浴室の排水構造によれば、一次排水開口を介して多量の一次止水排水が流下しても、この一次止水排水は逆止弁に阻止されて二次排水開口側に流れ込むことがない。また、排水管側から排水溝を介して排水が逆流する場合にも、この逆流排水が逆止弁に阻止されて二次排水開口側に流れ込むことがない。したがって、これら逆流排水が、二次排水流路を介して第2シール部材に達するのを有効に防止することができ、排水が脱衣室側に漏水するのを極力防止することができる。

0043

また、本発明の他の浴室の排水構造によれば、ガイド部材により、一次排水開口から排水溝に到る一次止水排水の流れ方向を規制し、一次止水排水を円滑に流すことにより、この一次止水排水の流れに乗せて二次止水排水も円滑に流すことができる。このため、一次止水排水が、二次止水排水に抗して二次排水開口側に流れ込むことのを抑制することができ、排水が脱衣室側に漏水するのを極力防止することができる。

図面の簡単な説明

0044

図1本発明の第1実施形態に係る浴室の排水構造を適用した折戸の姿図である。
図2第1実施形態に係る浴室の排水構造を適用した下枠廻りの縦断面図である。
図3第1実施形態の下枠に装着した逆止弁の一例を示す構造図である。
図4第1実施形態の変形例に係る逆止弁を適用した下枠廻りの縦断面図である。
図5第2実施形態に係る浴室の排水構造を適用した下枠廻りの縦断面図である。
図6第3実施形態に係る浴室の排水構造を適用した下枠廻りの縦断面図である。

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0045

1折戸、2枠体、3扉体、6防水パン、7排水溝、12下枠、16下框、36排水管、47 上向きシール片、49逆止弁、50排水開口、51排水孔、53 下向きシール片、54 制水鰭片、56二次排水流路、62弁座、63弁体、67ガイド部材、68水抜き孔、71 弁座、72 弁体、88 排水開口、89アタッチメント排水孔、93 第1下向きシール片、94 第2下向きシール片、95 制水鰭片、A浴室、B 脱衣室

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