図面 (/)

技術 回転制御装置及びその方法

出願人 ソニー株式会社
発明者 能代照史
出願日 1999年5月27日 (20年7ヶ月経過) 出願番号 1999-148661
公開日 2000年12月8日 (19年1ヶ月経過) 公開番号 2000-341980
状態 未査定
技術分野 ディスクの回転駆動 速度帰還を有する電動機の制御一般 電動機の制御一般
主要キーワード 磁界周期 実測回転数 歯構成 積分制御回路 方形波状 比率データ 着磁精度 波形等価処理
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年12月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

モータ回転精度を向上し得るようにする。

解決手段

本発明は、検出手段によりモータの出力軸回転数を複数の回転数検出位置で検出し、制御手段によりこの検出手段が回転数を検出する毎に、出力軸の目標回転数を検出された回転数の検出誤差を相殺するように補正し、得られた補正目標回転数と、検出された回転数との差分に基づいて出力軸の回転を制御するようにしたことにより、出力軸の各回転数検出位置における回転数の検出精度見かけ上向上させて、これら各回転数検出位置において検出した回転数と、対応する補正目標回転数との差分から当該回転数の検出誤差を取り除くことができ、かくしてモータの出力軸の回転精度を向上し得る回転制御装置及びその方法を実現することができる。

概要

背景

従来、この種の記録再生装置として、光ディスク所定回転数で一定に回転させるために、図8に示すように構成された回転制御部1が設けられたものがある。

かかる回転制御部1においては、スピンドルモータ2の出力軸に環状のマグネットが設けられると共に、当該マグネットの対向する所定位置には磁気センサ(以下、これをホール素子と呼ぶ)が設けられている。

そしてかかる回転制御部1においては、スピンドルモータ2を駆動して出力軸と一体に光ディスク(図示せず)を回転させると、当該出力軸の回転をホール素子によりこれに対するマグネットの磁界変化として検出し、この検出結果をアナログ磁界周期信号S1として回転数検出回路3に送出する。

回転数検出回路3は、ホール素子から与えられる磁界周期信号S1に基づいて出力軸の回転数を検出し、当該検出した回転数(以下、これを実測回転数と呼ぶ)をディジタルの実測回転数データD1として加算器4に送出する。

ここで加算器4には、図示しない制御部から光ディスクの目標となる回転数(以下、これを目標回転数と呼ぶ)を表す目標回転数データD2が与えられており、当該加算器4は、この目標回転数データD2から実測回転数データD1を減算し、得られた減算結果(差分)を回転エラーデータD3として比例・積分制御回路5に送出する。

比例・積分制御回路5は、加算器4から与えられる回転エラーデータD3に対して位相遅れ補償処理を施し、得られた制御データD4をディジタル/アナログ変換回路6に送出することにより当該ディジタル/アナログ変換回路6においてこの制御データD4をアナログ変換し、得られた駆動電流S2をドライバアンプ7を介してスピンドルモータ2に送出することにより、当該駆動電流S2に基づいてスピンドルモータ2を駆動させて出力軸の回転を制御する。

かくしてかかる回転制御部1においては、このようにスピンドルモータ2をフィードバック制御することにより出力軸と一体に光ディスクを所定回転数で一定に回転させるようになされている。

概要

モータ回転精度を向上し得るようにする。

本発明は、検出手段によりモータの出力軸の回転数を複数の回転数検出位置で検出し、制御手段によりこの検出手段が回転数を検出する毎に、出力軸の目標回転数を検出された回転数の検出誤差を相殺するように補正し、得られた補正目標回転数と、検出された回転数との差分に基づいて出力軸の回転を制御するようにしたことにより、出力軸の各回転数検出位置における回転数の検出精度見かけ上向上させて、これら各回転数検出位置において検出した回転数と、対応する補正目標回転数との差分から当該回転数の検出誤差を取り除くことができ、かくしてモータの出力軸の回転精度を向上し得る回転制御装置及びその方法を実現することができる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

モータ出力軸の回転を制御する回転制御装置において、上記モータの上記出力軸の回転数を複数の回転数検出位置で検出する検出手段と、上記検出手段により上記回転数が検出される毎に、上記出力軸の目標回転数を上記検出された上記回転数の検出誤差を相殺するように補正し、得られた補正目標回転数と、上記検出された上記回転数との差分に基づいて上記出力軸の上記回転を制御する制御手段とを具えることを特徴とする回転制御装置。

請求項2

上記制御手段は、上記出力軸の各上記回転数検出位置にそれぞれ対応させて上記目標回転数を対応する上記回転数の検出誤差を相殺するように補正する比率情報を記憶する記憶手段を有し、上記検出手段により上記回転数が検出される毎に、上記記憶手段から対応する上記比率情報を読み出し、当該読み出した上記比率情報に基づいて上記目標回転数を補正し、得られる上記補正目標回転数と、対応する上記回転数との差分に基づいて上記出力軸の上記回転を制御することを特徴とする請求項1に記載の回転制御装置。

請求項3

上記制御手段は、上記検出手段により上記回転数が検出される毎に、上記目標回転数を上記検出された上記回転数の上記検出誤差をわずかづつ相殺して補正するように上記記憶手段に記憶した各上記比率情報を更新しながら用い、当該記録手段に記憶した各上記比率情報の値が安定すると上記更新を停止して当該安定した各上記比率情報を用いて上記目標回転数を補正することを特徴とする請求項2に記載の回転制御装置。

請求項4

上記制御手段は、上記記憶手段に記憶した各上記比率情報のうちのいずれかの上記比率情報を更新する毎に、各上記回転数検出位置に対応する各上記補正目標回転数の平均値が上記目標回転数とほぼ同じ値となるように上記更新する上記比率情報と共に、他の各上記比率情報も更新することを特徴とする請求項3に記載の回転制御装置。

請求項5

モータの出力軸の回転を制御する回転制御方法において、上記モータの上記出力軸の回転数を複数の回転数検出位置で検出する第1のステップと、上記第1のステップにおいて上記回転数が検出される毎に、上記出力軸の目標回転数を上記検出された上記回転数の検出誤差を相殺するように補正し、得られた補正目標回転数と、上記検出された上記回転数との差分に基づいて上記出力軸の上記回転を制御する第2のステップとを具えることを特徴とする回転制御方法。

請求項6

上記第2のステップでは、上記検出手段により上記回転数が検出される毎に、所定の記憶手段から上記出力軸の各上記回転数検出位置にそれぞれ対応させて記憶した上記目標回転数を対応する上記回転数の検出誤差を相殺するように補正する比率情報のうちの対応する上記比率情報を読み出し、当該読み出した上記比率情報に基づいて上記目標回転数を補正し、得られる上記補正目標回転数と、対応する上記回転数との差分に基づいて上記出力軸の上記回転を制御することを特徴とする請求項5に記載の回転制御方法。

請求項7

上記第2のステップでは、上記検出手段により上記回転数が検出される毎に、上記目標回転数を上記検出された上記回転数の上記検出誤差をわずかづつ相殺して補正するように上記記憶手段に記憶した各上記比率情報を更新しながら用い、当該記録手段に記憶した各上記比率情報の値が安定したら上記更新を停止して当該安定した各上記比率情報を用いて上記目標回転数を補正することを特徴とする請求項6に記載の回転制御方法。

請求項8

上記第2のステップでは、上記記憶手段に記憶した各上記比率情報のうちのいずれかの上記比率情報を更新する毎に、各上記回転数検出位置に対応する各上記補正目標回転数の平均値が上記目標回転数とほぼ同じ値となるように上記更新する上記比率情報と共に、他の各上記比率情報も更新することを特徴とする請求項7に記載の回転制御方法。

技術分野

0001

本発明は回転制御装置及びその方法に関し、例えばCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory )や、DVD−ROM(Digital Versatile Disc-Read Only Memory )等の光ディスク映像音声データ記録再生する記録再生装置に適用して好適なものである。

背景技術

0002

従来、この種の記録再生装置として、光ディスクを所定回転数で一定に回転させるために、図8に示すように構成された回転制御部1が設けられたものがある。

0003

かかる回転制御部1においては、スピンドルモータ2の出力軸に環状のマグネットが設けられると共に、当該マグネットの対向する所定位置には磁気センサ(以下、これをホール素子と呼ぶ)が設けられている。

0004

そしてかかる回転制御部1においては、スピンドルモータ2を駆動して出力軸と一体に光ディスク(図示せず)を回転させると、当該出力軸の回転をホール素子によりこれに対するマグネットの磁界変化として検出し、この検出結果をアナログ磁界周期信号S1として回転数検出回路3に送出する。

0005

回転数検出回路3は、ホール素子から与えられる磁界周期信号S1に基づいて出力軸の回転数を検出し、当該検出した回転数(以下、これを実測回転数と呼ぶ)をディジタルの実測回転数データD1として加算器4に送出する。

0006

ここで加算器4には、図示しない制御部から光ディスクの目標となる回転数(以下、これを目標回転数と呼ぶ)を表す目標回転数データD2が与えられており、当該加算器4は、この目標回転数データD2から実測回転数データD1を減算し、得られた減算結果(差分)を回転エラーデータD3として比例・積分制御回路5に送出する。

0007

比例・積分制御回路5は、加算器4から与えられる回転エラーデータD3に対して位相遅れ補償処理を施し、得られた制御データD4をディジタル/アナログ変換回路6に送出することにより当該ディジタル/アナログ変換回路6においてこの制御データD4をアナログ変換し、得られた駆動電流S2をドライバアンプ7を介してスピンドルモータ2に送出することにより、当該駆動電流S2に基づいてスピンドルモータ2を駆動させて出力軸の回転を制御する。

0008

かくしてかかる回転制御部1においては、このようにスピンドルモータ2をフィードバック制御することにより出力軸と一体に光ディスクを所定回転数で一定に回転させるようになされている。

発明が解決しようとする課題

0009

ところでかかる回転制御部1においては、スピンドルモータ2に設けられたマグネットにその一周に亘ってN極及びS極の一対の磁極(以下、これを歯と呼ぶ)が例えば順次6歯着磁されている。

0010

そしてホール素子は、スピンドルモータ2の出力軸が回転すると、これと一体に回転するマグネットの歯毎のN極と、S極との磁界の変化を順次検出して方形波状の磁界変化信号S1を生成し、これを回転数検出回路3に送出する。

0011

回転数検出回路3は、この磁界変化信号S1からマグネットの歯毎のN極及びS極の磁界の変化の周期を検出し、当該検出した周期に基づいて、スピンドルモータ2の出力軸の実測回転数をマグネットの6歯に対応するこの出力軸の外周の1周に亘る所定位置(以下、これを第1〜第6の回転数検出位置と呼ぶ)において順次検出する。

0012

これにより回転制御部1においては、スピンドルモータ2の出力軸の第1〜第6の回転数検出位置において検出した実測回転数がそれぞれ目標回転数となるようにこのスピンドルモータ2を制御する。

0013

ところがかかる回転制御部1においては、スピンドルモータ2におけるホール素子及びマグネットの取付け精度や、当該マグネットの着磁精度が比較的低いため、出力軸の第1〜第6の回転数検出位置における実測回転数の検出精度が比較的低く、かつばらつくことにより、図9(A)に示すように、スピンドルモータ2の出力軸が所定回転数で一定に回転していても第1〜第6の回転数検出位置において実測回転数データD1が検出誤差により変動して検出される。

0014

従ってかかる回転制御部1においては、第1〜第6の回転数検出位置に対する実測回転数データD1と、図9(B)に示すような一定値でなる目標回転数データD2とに基づいて、図9(C)に示すように、出力軸が回転むらを生じて回転しているような回転エラーデータD3を生成することになり、この結果当該生成した回転エラーデータD3に基づいてスピンドルモータ2の出力軸を実際に回転むらが生じるように制御する問題があった。

0015

かかる問題を解決するため、スピンドルモータ2においてホール素子及びマグネットの取付け精度や、当該マグネットの着磁精度を機械的に向上させることにより当該スピンドルモータ2の出力軸の実測回転数の検出精度を向上させ、これによりスピンドルモータ2の出力軸を高精度に回転させる方法があるものの、この方法によればスピンドルモータ2が高価になるため、かかる問題を解決するには未だ不十分な問題があった。

0016

本発明は、以上の点を考慮してなされたもので、モータの出力軸の回転精度を向上し得る回転制御装置及びその方法を提案しようとするものである。

課題を解決するための手段

0017

かかる課題を解決するため本発明においては、モータの出力軸の回転を制御する回転制御装置において、モータの出力軸の回転数を複数の回転数検出位置で検出する検出手段と、当該検出手段により回転数が検出される毎に、出力軸の目標回転数を検出された回転数の検出誤差を相殺するように補正し、得られた補正目標回転数と、検出された回転数との差分に基づいて出力軸の回転を制御する制御手段とを設けるようにした。

0018

この結果、出力軸の各回転数検出位置における回転数の検出精度を見かけ上向上させて、これら各回転数検出位置において検出した回転数と、対応する補正目標回転数との差分から当該回転数の検出誤差を取り除くことができる。

0019

また本発明においては、モータの出力軸の回転を制御する回転制御方法において、モータの出力軸の回転数を複数の回転数検出位置で検出する第1のステップと、当該第1のステップにおいて回転数が検出される毎に、出力軸の目標回転数を検出された回転数の検出誤差を相殺するように補正し、得られた補正目標回転数と、検出された回転数との差分に基づいて出力軸の回転を制御する第2のステップとを設けるようにした。

0020

この結果、出力軸の各回転数検出位置における回転数の検出精度を見かけ上向上させて、これら各回転数検出位置において検出した回転数と、対応する補正目標回転数との差分から当該回転数の検出誤差を取り除くことができる。

発明を実施するための最良の形態

0021

下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。

0022

図1において、10は全体として本発明を適用した記録再生装置を示し、データ記録時、外部からパラレルデータとして供給される映像音声データD5をSCSI(Small Computer System Interface )11を介してデータ処理ブロック12のパラレル/シリアル変換回路13に取り込み、当該パラレル/シリアル変換回路13においてこの映像音声データD5をシリアル変換し、得られたシリアルの映像音声データD6をバッファ14を介して変調回路15に送出する。

0023

変調回路15は、バッファ14を介して与えられる映像音声データD6に対して(1,7)変調等の所定の変調処理を施し、得られた変調データD7を記録再生ブロック16のパルストレイン回路17に送出する。

0024

パルストレイン回路17は、変調回路15から与えられる変調データD7を光ディスク18の記録面のピットに応じたパルス信号細分化する、いわゆるパルストレイン(又はマルチパルスとも言う)処理を実行し、得られたライトパルスデータD8を光学ヘッド19のレーザドライバ20に送出する。

0025

レーザドライバ20は、レーザパワーコントローラ21の制御のもとに、パルストレイン回路17から与えられるライトパルスデータD8をデータ記録用所定レベル記録電流S10に変換し、この記録電流S10を光源22に送出する。

0026

これにより光学ヘッド19においては、この光源22から記録電流S10に応じたレーザ光を発射させ、当該レーザ光をスピンドルモータ23により所定回転数で一定に回転する光ディスク18の当該記録面に照射し、かくしてこの光ディスク18の記録面に映像音声データD6を記録し得るようになされている。

0027

因みに光学ヘッド19においては、光ディスク18の記録面にレーザ光を照射したとき、このレーザ光が記録面で反射して得られた反射光を第1の受光部24において受光する。

0028

第1の受光部24は、この受光した反射光を光電変換し、得られたアナログの光電信号S11をアンプ25を介してサーボブロック26のアナログ/ディジタル変換回路27に送出し、当該アナログ/ディジタル変換回路27においてこの光電信号S11をディジタル変換することにより得られた光電データD9をDSP(Digital Signal Processor)及びCPU(Central Processing Unit )構成でなる制御部28に送出する。

0029

そして制御部28は、このアナログ/ディジタル変換回路27を介して与えられる光電データD9に基づいて所定の制御データD10を生成し、これをディジタル/アナログ変換回路29を介してアナログ変換し、得られた制御信号S12をドライバ30を介してフォーカス制御回路及びトラッキング制御回路並びにスライド制御回路からなるアクチュエータ31に送出する。

0030

これにより制御部28は、この制御信号S12に基づいてアクチュエータ31を駆動制御することにより、フォーカス制御回路及びトラッキング制御回路により光ディスク18におけるレーザ光のフォーカス及びトラッキングを調節すると共に、スライド制御回路によりこの光ディスク18に対する光学ヘッド19の位置を調節する。

0031

一方、この記録再生装置10においては、データ再生時、レーザドライバ20がレーザパワーコントローラ21の制御のもとに、データ再生用の所定レベルの再生電流S13を生成し、これを光源22に送出する。

0032

これにより光学ヘッド19においては、光源22からこの再生電流S13に応じたレーザ光を発射させ、当該レーザ光をスピンドルモータ23に所定回転数で一定に回転する光ディスク18の当該記録面に照射し、この結果このレーザ光が記録面で反射して得られた反射光を第1の受光部24により受光する。

0033

第1の受光部24は、受光した反射光を光電変換し、得られたアナログの光電信号S14をアンプ25を介してイコライザ32に送出する。

0034

イコライザ32は、供給される光電信号S14に高周波成分を増幅させる波形等価処理を施した後、当該光電信号S14をディジタル変換し、得られた波形等価データD11をPLL(Phase Locked Loop )回路を含む変調データ抽出回路33に送出する。

0035

変調データ抽出回路33は、PLL回路において、イコライザ32えら与えられる波形等価データD11からこれに含まれる所定のクロックデータを抽出すると共に、当該抽出したクロックデータに基づいてこの波形等価データD11に含まれる変調データD12を抽出し、これを復調回路34に送出する。

0036

復調回路34は、変調データ抽出回路33から与えられる変調データD12に対して(1,7)復調等の所定の復調処理を施すことにより元のシリアルの映像音声データD6を得て、これをバッファ14を介してパラレル/シリアル変換回路13に送出する。

0037

これによりパラレル/シリアル変換回路13は、バッファ14を介して与えられる映像音声データD6をパラレル変換し、得られたパラレルの映像音声データD5をSCSI11を介して外部に出力する。

0038

因みにアンプ25は、このデータ再生時にも、光電信号S14をアナログ/ディジタル変換回路27を介して制御部28に送出する。これにより制御部28は、上述したデータ記録時と同様にアクチュエータ31を介して光ディスク18におけるレーザ光のフォーカス及びトラッキングを調節すると共に、当該光ディスク18に対する光学ヘッド19の位置を調節する。

0039

またこの記録再生装置10においては、データ記録時及びデータ再生時、システムコントローラ35が上位の制御部28の制御のもとにレーザパワーコントローラ21を制御すると共に、バッファコントローラ36を介してバッファ14を制御する。

0040

そして光学ヘッド19には、光ディスク18の記録面にレーザ光を照射したときに、当該記録面からこのレーザ光が反射して得られた反射光の一部を受光する第2の受光部37が設けられ、当該第2の受光部37が受光した反射光を光電変換し、得られた光電信号S15をレーザパワーコントローラ21に送出する。

0041

これによりレーザパワーコントローラ21は、この光電信号S15に基づいてレーザドライバ20において生成する記録電流S10及び再生電流S13のレベル微調整する。

0042

かかる構成に加えこの記録再生装置10の場合、スピンドルモータ23の出力軸には6歯構成の環状のマグネット(図示せず)が設けられると共に、当該マグネットと対向する所定位置には1つのホール素子(図示せず)が固定されている。

0043

そしてホール素子は、スピンドルモータ23の出力軸が回転すると、これに伴い図2に示すようなマグネットの歯H1〜H6毎のN極及びS極の磁界の変化を順次検出するようにして方形波状の磁界変化信号S16を生成し、これを回転数検出回路38及びカウンタ39に送出する。

0044

ここで回転数検出回路38は、ホール素子から与えられる磁界変化信号S16からマグネットの歯毎のN極及びS極の磁界の変化を1周期としてその周期を順次検出し、当該検出した周期に基づいてスピンドルモータ23の出力軸の第1〜第6の回転数検出位置において当該出力軸の実測回転数を実測回転数データD13として検出する。

0045

またカウンタ39は、ホール素子から与えられる磁界周期信号S16の波形立ち上がる毎(すなわちホール素子と対向するマグネットの歯が変わる毎)にカウント値インクリメントするようにしてこのカウント値でなるカウント値データD14を生成する。

0046

これにより制御部28は、所定の動作周期のタイミングでカウンタ39からカウント値データD14を取り込むと共に、当該取り込んだカウント値データD14が表すカウント値を順次加算するようにしてマグネットの6歯のうちホール素子と対向している歯が何番目の歯かを順次検出する。

0047

また制御部28は、このようにしてホール素子と対向した歯を検出すると、回転数検出回路38からこの歯に対応する第1〜第6の回転数検出位置において検出された実測回転数データD13を取り込む。

0048

そして制御部28は、このようにスピンドルモータ23の出力軸の第1〜第6の回転数検出位置において検出された実測回転数データD13を取り込む毎に、当該取り込んだ実測回転数データD13の検出誤差をスピンドルモータ23の出力軸に対する目標回転数のデータ(以下、これを目標回転数データと呼ぶ)から相殺するようにして新たな目標回転数のデータ(以下、これを補正目標回転数データと呼ぶ)を生成し、当該生成した補正目標回転数データ及び対応する実測回転数データD13の差分でなる回転エラーデータを生成する。

0049

これにより制御部28は、出力軸の第1〜第6の回転数検出位置で検出された実測回転数データD13と、対応する補正目標回転数データとに基づいて、当該実測回転数データD13の検出精度を見かけ上向上させて検出誤差をほぼ除去してなる回転エラーデータを生成することができる。

0050

かくして制御部28は、この回転エラーデータに基づいて制御データD15を生成し、当該生成した制御データD15をディジタル/アナログ変換回路29に送出すると共に、このディジタル/アナログ変換回路29においてアナログ変換し、得られた駆動電流S17をドライバアンプ40を介してスピンドルモータ23に送出してスピンドルモータ23を駆動制御することにより、当該スピンドルモータ23の出力軸と一体に光ディスク18を所定回転数で一定に回転させることができる。

0051

実際上制御部28は、図3に示すように、内部のメモリ(図示せず)に予め記憶している回転制御ソフトウェアに基づいてスピンドルモータ23の出力軸の回転数を制御し、スピンドルモータ23の出力軸を例えば2000〔rpm 〕程度の目標回転数でほぼ一定に回転させ始めると、カウンタ39から動作周期のタイミングでカウント値データD14を取り込むと共に、当該取り込んだカウント値データD14に基づいてマグネットの6歯のうち、この時点でホール素子と対向する歯がどの歯かを検出する(ステップSP1)。

0052

ここで制御部28は、内部のメモリに予め第1のデータテーブル41を記憶しており、当該第1のデータテーブル41内には出力軸の第1〜第6の回転数検出位置にそれぞれ対応させて目標回転数をそれぞれ対応する実測回転数の検出誤差を相殺するように補正するための第1〜第6の比率データD16〜D21を格納している。因みに第1〜第6の比率データD16〜D21は、スピンドルモータ23の出力軸の回転開始時には全てが予め設定された「1」の初期値となる。

0053

そして制御部28は、カウント値データD14に基づいてマグネットの6歯のうち、ホール素子と対向する歯として1番目の歯を検出すると、この第1のデータテーブル41から1番目の歯に対応する第1の回転数検出位置に対する第1の比率データD16を読み出す(ステップSP2a)。

0054

次いで制御部28は、この読み出した「1」でなる第1の比率データD16に2000〔rpm 〕でなる目標回転数データD22を積算することにより第1の回転数検出位置に対する補正目標回転数データD23を算出する(ステップSP2b)。

0055

続いて制御部28は、回転数検出回路38から第1の回転数検出位置において検出された例えば1940〔rpm 〕でなる実測回転数データD13を取り込むと共に、当該取り込んだ実測回転数データD13をこの補正目標回転数データD23から減算するようにして60〔rpm 〕でなる回転エラーデータD24を算出する(ステップSP3a)。

0056

そして制御部28は、この回転エラーデータD24に対して比例・積分制御に基づき位相遅れ補償処理を施し(ステップSP3b)、得られた制御データD15をディジタル/アナログ変換回路29及びドライバアンプ40を順次介して駆動電流S17としてスピンドルモータ23に送出する。

0057

これに加え制御部28は、このようにして回転エラーデータD24を生成すると、これに予め設定されたフィードバックゲイン所定値(例えば 0.1)を積算し(ステップSP4a)、得られたゲイ積算データD25(すなわち6)を対応する実測回転数データD13の検出誤差の一部として補正目標回転数データD23(このときには補正目標回転数データD23がまだ補正前の目標回転数データD22である)から減算することにより当該補正目標回転数データD23からこの検出誤差の一部を相殺した1994〔rpm 〕でなる第1の差分データD26を算出する(ステップSP4b)。

0058

ここで制御部28は、内部のメモリに予め第2のデータテーブル42を記憶しており、当該第2のデータテーブル42内には、スピンドルモータ23の出力軸の回転開始時に第1〜第6の回転数検出位置にそれぞれ対応させて目標回転数データD22(この場合は2000〔rpm 〕)が第1〜第6の差分データD26〜D31として格納されている。

0059

そして制御部28は、このようにして第1の差分データD26を得ると、これを第2のデータテーブル42内の第1の差分データD26に上書きする(ステップSP4c)。従って第2のデータテーブル42内の第1〜第6の差分データD26〜D31は、このとき第1の差分データD26の値が1994〔rpm 〕となり、残りの第2〜第6の差分データD27〜D31の値はそれぞれ2000〔rpm 〕となる。

0060

次いで制御部28は、この第2のデータテーブル42から第1〜第6の差分データD26〜D31を順次読み出し、当該読み出した第1〜第6の差分データD26〜D31の平均値(すなわち1999〔rpm 〕となる)を算出する(ステップSP5)。

0061

そして制御部28は、この平均値を目標回転数データD22から減算し(ステップSP6a)、得られた減算結果(すなわち1となる)を第1〜第6の差分データD26〜D31にそれぞれ加算して補正することにより平均値が2000〔rpm〕となる新たな第1〜第6の差分データ(以下、これを補正差分データと呼ぶ)D32〜D37を生成する(ステップSP6b)。因みにこのとき第1の補正差分データD32は1995〔rpm 〕となり、第2〜第6の補正差分データD33〜D37は2001〔rpm 〕となる。

0062

これにより制御部28は、スピンドルモータ23の出力軸の回転数が目標回転数となるように維持しながら第1の回転数検出位置に対する目標回転数データD22を対応する実測回転数データD13の検出誤差に基づいて補正することができ、このようにして得られた第1〜第6の補正差分データD32〜D37を内部のメモリに予め記憶している第3のデータテーブル43に格納する(ステップSP6c)。

0063

続いて制御部28は、この第3のデータテーブル43から第1〜第6の補正差分データD32〜D37を順次読み出し、当該読み出した第1〜第6の補正差分データD32〜D37に目標回転数データD22の逆数(すなわち1/2000)D38を積算して第1〜第6の比率データD16〜D21を算出する(ステップSP7)。因みにこのとき新たな第1の比率データD16は「0.9975」となり、また第2〜第6の比率データD17〜D21は「1.0005」となる。

0064

これにより制御部28は、出力軸の第1〜第6の回転数検出位置に対してそれぞれ目標回転数データD22から補正目標回転数データD23を生成するための第1〜第6の比率データD16〜D21を生成することができ、かくしてこの生成した第1〜第6の比率データD16〜D21をそれぞれ第1のデータテーブル41の対応する第1〜第6の比率データD16〜D21に上書きするようにして更新する。

0065

このようにして制御部28は、新たな第1〜第6の比率データD16〜D21を第1のデータテーブル41内に格納すると、再び動作周期のタイミングでカウンタ39からカウント値データD14を取り込むと共に、当該取り込んだカウント値データD14に基づいてマグネットの6歯のうち、この時点でホール素子と対向する歯がどの歯かを検出する。

0066

そして制御部28は、この結果ホール素子と対向する歯がマグネットの6歯のうちの2番目の歯であることを検出すると、第1のデータテーブル41からこの2番目の歯に対応する第2の回転数検出位置に対する第2の比率データD17を読み出し、この後上述したマグネットの1番目の歯を検出したときと同様の処理を実行することにより第2のデータテーブル42内の第2の差分データD27を変更するようにして第1〜第6の比率データD16〜D21の値を更新する。

0067

また制御部28は、引き続きこのマグネットの6歯のうちの3番目の歯〜6番目の歯を順次検出する毎に同様に第2のデータテーブル42内の対応する第3〜第6の差分データD28〜D31を順次変更するようにして第1のデータテーブル41内の第1〜第6の比率データD16〜D21を更新する。

0068

これにより制御部28は、スピンドルモータ23の出力軸が回転する毎に第1〜第6の回転数検出位置に対する目標回転数データD22をそれぞれ対応する実測回転数データD13の検出誤差を順次わずかづつ相殺するようにして当該検出誤差をほぼ相殺してなる補正目標回転数データD23に順次近づけるように補正することができる。

0069

この結果出力軸の第1〜第6の回転数検出位置において検出された実測回転数データD13と、それぞれ対応する補正目標回転数データD23とに基づいて生成する回転エラーデータD24の値をほぼ「0」に近づけるようにして見かけ上これら第1〜第6の回転数検出位置において検出された実測回転数データD13の検出精度を向上させることができ、かくしてスピンドルモータ23の出力軸と一体に光ディスク18をほぼ目標回転数で高精度に一定回転させることができる。

0070

因みに制御部28は、第1〜第6の比率データD16〜D21を更新するときに、回転エラーデータD24にフィードバックゲインを積算して得られたゲイン積算データD25を補正目標回転数データD23から減算して当該補正目標回転数データD23から対応する実測回転数データD13の検出誤差の一部を減算して第1〜第6の差分データD26〜D31を算出すると共に、当該第1〜第6の差分データD26〜D31をこれらの平均値が常に目標回転数となる(すなわち第1〜第6の比率データD16〜D21の平均値が常に「1」となる)ように補正することによりスピンドルモータ23の出力軸が順次1回転する毎に当該1回転の回転周期単位で変動して回転することを防止することができる。

0071

また制御部28は、第1のデータテーブル41内に第1〜第6の回転数検出位置に対する補正目標回転数データD23を格納するわけではなく、第1〜第6の回転数検出位置に対応させて目標回転数データD22を補正目標回転数データD23に補正するための比率でなる第1〜第6の比率データD16〜D21を格納することにより、当該メモリの容量をこれに第1〜第6の回転数検出位置に対する補正目標回転数データD23を格納する場合に比べて小さくすることができる。

0072

ところでスピンドルモータ23の出力軸の第1〜第6の回転数検出位置おいて実測回転数データD13を検出するときに生じる検出誤差は、ホール素子及びマグネットの取付け精度や、当該マグネットの着磁精度に起因するため第1〜第6の回転数検出位置毎にそれぞれ固有なものとなる。

0073

従って第1〜第6の比率データD16〜D21を補正し続けると、上述のようにフィードバックゲインの値を 0.1程度に設定した場合には例えば補正開始から1〜2秒程度後には、これら第1〜第6の比率データD16〜D21がそれぞれ安定した値となる。

0074

ところがこのように第1〜第6の比率データD16〜D21の値が安定した後もこの補正を続け、この状態においてユーザが例えば記録再生装置10を持ち運ぶ等して出力軸の第1〜第6の回転数検出位置において検出される実測回転数データD13が外乱の影響を受けると、これが第1〜第6の比率データD16〜D21の値に反映される。

0075

実際にこのような外乱による第1〜第6の比率データD16〜D21への影響はすぐに収束するものの、この第1〜第6の比率データD16〜D21が外乱の影響を受けている間はスピンドルモータ23の出力軸の回転数が変動する。

0076

またこのような外乱が出力軸の回転周期の整数倍周波数を有する場合には、回転周波数の特性上第1〜第6の比率データD16〜D21に生じた外乱の影響が収束し難くなる。

0077

従って制御部28は、第1〜第6の比率データD16〜D21を更新しながら、この結果得られた補正目標回転数データD23に対して対応する実測回転数データD13の誤差の変動(すなわち回転エラーデータD24の変動)が予め設定された所定範囲(例えば± 0.1〔%〕程度の範囲)内に連続して例えば 100回程度入ったか否かを検出し、当該誤差の変動がこの所定範囲内に連続して 100回程度入ったことを検出すると、図3との対応部分に同一符号を付した図4に示すように、第1〜第6の比率データD16〜D21の更新を停止し、この時点で第1のデータテーブル41内に格納している第1〜第6の比率データD16〜D21を今後はそのまま用いるようにする。

0078

これにより制御部28は、第1〜第6の比率データD16〜D21が値が安定した後に外乱の影響を受けることを防止し得ると共に、スピンドルモータ23の出力軸が1回転周期で変動することも防止することができる。

0079

これに加えこのように第1のデータテーブル41内に第1〜第6の比率データD16〜D21として持っているため、光ディスク18に対して線速度一定(CLV:Constant Linear Velocity)の記録再生方式や、記録面を複数のゾーンに分けた線速度一定(MZ-CLV:Multi Zone-Constant Linear Velocity)の記録再生方式、また角速度一定(CAV:Constant Angular Velocity )の記録再生方式や、スピンドルモータ23の出力軸の加減速等のように、当該出力軸に対して複数種類の補正目標回転数を設定する必要がある場合でも、目標回転数を変更するだけで第1〜第6の比率データD16〜D21を用いて第1〜第6の回転数検出位置に対する補正目標回転数データD23を容易に生成してスピンドルモータ23の出力軸の回転を高精度に制御することができる。

0080

かくして制御部28は、図5(A)に示すように、出力軸の第1〜第6の回転数検出位置において実測回転数データD13の値が変動して検出されても、図5(B)に示すようなこの第1〜第6の回転数検出位置に対する補正目標回転数データD23を用いることにより、図5(C)に示すように、当該第1〜第6の回転数検出位置における実測回転数データD13の検出誤差をそれぞれ相殺してほぼ「0」でなる回転エラーデータD24を得ることができ、かくしてスピンドルモータ23の出力軸をほぼ目標回転数で一定に回転させることができる。

0081

ここで補正目標回転数データD23に対する実測回転数データD13の比率を当該実測回転数データD13の検出精度とすると、出力軸の回転数を高精度に検出し得るようになされたスピンドルモータでもその検出精度が 0.1〔%〕程度であるのに対し、本実施の形態による記録再生装置10によれば、この検出精度を0.04〜0.07〔%〕程度のように格段的に向上させることができる。

0082

因みにこの0.04〜0.07〔%〕程度の検出精度はそのほとんどが、スピンドルモータ23の伝達関数によりドライバアンプ40のゲインを無限大にできないために生じる磁界変化信号S16の周期の誤差(すなわち回転ジッタ)と、第1〜第6の比率データD16〜D21を求めるための演算精度とに起因しており、ホール素子及びマグネットの取付け精度や、当該マグネットの着磁精度による実測回転数データD13の検出誤差はほぼ相殺されている。

0083

なおこの実施の形態の場合、図5(A)及び(B)に示すように、制御部28は、磁界周期信号S16((a1)及び(a2))の周期とは非同期に例えば 1.6〔msec〕程度の動作周期((b1)及び(b2))でマグネットの歯を検出し、順次第1〜第6の回転数検出位置に対するフィードバック制御の処理を実行する。

0084

そしてカウンタ39は、ホール素子から与えられる磁界周期信号S16((a1)及び(a2))に基づいて、この波形が立ち上がる毎にカウント値を「0」から順にインクリメントするものの、制御部28が動作周期((b1)及び(b2))でこのカウンタ39からカウント値データD14を取り込む毎に当該カウント値を「0」にクリアする。

0085

従って制御部28は、スピンドルモータ23の出力軸の回転数が比較的遅い場合には、カウンタ39が磁界周期信号S16(a1)に基づいてカウント値を「0」から「1」にインクリメントする毎に動作周期(b1)でこのカウンタ39からカウント値データD14を取り込み(すなわちカウンタ39は、順次「0」、「1」のカウント値を繰り返しカウントすることになる)、当該取り込んだカウント値データD14が表すカウント値(「1」、「1」、「1」……)を順次加算することにより得られた加算結果からマグネットの6歯を1番目から6番目までを順番に検出する(図5(A))。

0086

これに対し制御部28は、スピンドルモータ23の出力軸の回転数が比較的早い場合には、カウンタ39が磁界周期信号S16(a2)に基づいてカウント値を「0」から順にインクリメントする状態において当該カウンタ39から動作周期(b2)のタイミングのその直前のカウント値データD14を取り込み、当該取り込んだカウント値データD14が表すカウント値(「1」、「2」、「2」、「3」、「2」……)を順次加算することにより得られた加算結果から例えばマグネットの6歯を1番目の歯、3番目の歯、5番目の歯、2番目の歯、4番目の歯、6番目の歯のように順次1つおきに検出する(図5(B))。

0087

因みに制御部28は、カウント値を加算するようにして得られた加算結果からマグネットの歯数である6を越えたときには、この加算結果から6を減算することにより当該マグネットの6歯を検出することができる。

0088

またこの記録再生装置10においては、スピンドルモータ23の出力軸を一旦回転させてからその回転を停止させたとき、ホール素子と対向する位置には常にマグネットの同じ歯が位置するとは限らない。

0089

従って制御部28は、スピンドルモータ23の出力軸の回転開始時には第1のデータテーブル41内の第1〜第6の比率データD16〜D21の値を全て「1」の初期値に設定しなおし、この状態においてホール素子を介して検出されるマグネットの最初の歯を1番目の歯として第1の比率データD16に対応させ、この後順次歯を検出する毎に当該検出した歯をそれぞれ第2〜第6の比率データD17〜D21に対応させるように、スピンドルモータ23の出力軸を回転させる毎に第1のデータテーブル41内の第1〜第6の比率データD16〜D21をマグネットの6歯の相対的な位置に対応させている。

0090

以上の構成において、この記録再生装置10では、スピンドルモータ23の出力軸を回転させると、制御部28が回転制御ソフトウェアを起動させて図7に示す回転制御処理手順RT1をステップSP0において開始し、続くステップSP1aにおいて、所定の動作周期でカウンタ39からカウント値データD14を取り込み、その値が「0」のカウント値からインクリメントされた値となっているか否かを判断する。

0091

ここで制御部28は、このステップSP1aにおいて、カウント値データD14の値が「0」となっており否定結果を得ると、再び動作周期のタイミングでカウンタ39からカウント値データD14を取り込むようにして、このステップSP1aにおいてカウント値データD14の値が「0」のカウント値からインクリメントされた値となるで待ち受ける。

0092

そして制御部28は、このステップSP1aにおいて、カウント値データD14の値が「0」のカウント値からインクリメントされた値となり肯定結果を得ると、ステップSP1bに進んでこのカウント値データD14の値をこの時点で検出しているマグネットの歯の番号に加算する。因みにnはカウント値データD14の値を表し、Hはこの時点に検出しているマグネットの歯の番号を表す。

0093

次いで制御部28は、ステップSP1cに進み、ステップSP1bにおいて加算処理により得られるマグネットの歯の数(以下、これを加算歯数と呼ぶ)が、このマグネットに設けられた全ての歯の数(以下、これを全歯数と呼ぶ)の6よりも大きいか否かを判断する。

0094

ここでこのステップSP1cにおいて肯定結果を得ることは、制御部28がマグネットの第1の歯を検出してからスピンドルモータ23の出力軸が1回転以上回転したために加算歯数が全歯数の6歯よりも大きい数を表していることを意味し、この場合制御部28は、ステップSP1dに進んで加算歯数から全歯数の6を減算するようにしてこの時点にホール素子と対向している歯の番号をこの減算結果の値として検出してステップSP2に進む。

0095

因みにこのステップSP1cにおいて否定結果を得ることは、制御部28がマグネットの1つ目の歯を検出してからスピンドルモータ23の出力軸が未だ1回転していないために加算歯数が全歯数の6歯よりも小さい数を表していることを意味し、この場合制御部28はこの時点にホール素子と対向している歯の番号をこの加算歯数として検出してステップSP2に進む。

0096

そして制御部28は、このステップSP2において、第1のデータテーブル41内から検出した歯の番号に対応する第1〜第6の回転数検出位置に対する第1〜第6の比率データD16〜D21を読み出し、当該読み出した第1〜第6の比率データD16〜D21に目標回転数データD22を積算するようにして補正目標回転数データD23を生成する。

0097

続いて制御部28は、ステップSP3に進んで回転数検出回路38から検出した歯に対応する第1〜第6の回転数検出位置において検出された実測回転数データD13を読み出し、当該読み出した実測回転数データD13を補正目標回転数データD23から減算するようにして回転エラーデータD24を生成し、かくしてこの回転エラーデータD24に基づいてスピンドルモータ23を制御する。

0098

また制御部28は、ステップSP4に進んで回転エラーデータD24にフィードバックゲインを積算し、得られるゲイン積算データD25を補正目標回転数データD23から減算するようにしてこの補正目標回転数データD23から対応する実測回転数データD13の検出誤差を相殺した第1〜第6の差分データD26〜D31を生成し、これを第2のデータテーブル42内の対応する第1〜第6の差分データD26〜D31に上書きして更新する。

0099

そして制御部28は、ステップSP5に進んで第2のデータテーブル42内の第1〜第6の差分データD26〜D31の平均値を算出し、この後ステップSP6に進んで目標回転数データD22からこの平均値を減算すると共に、得られる減算結果を第1〜第6の差分データD26〜D31にそれぞれ加算するようにしてスピンドルモータ23の出力軸に対する1回転の目標回転数データD22を維持するような第1〜第6の補正差分データD32〜D37を生成し、これらを第3のデータテーブル43内のそれぞれ対応する第1〜第6の補正差分データD32〜D37に上書きする。

0100

次いで制御部28は、ステップSP7に進んで第3のデータテーブル43内の第1〜第6の補正差分データD32〜D37をそれぞれ読み出し、当該読み出した第1〜第6の補正差分データD32〜D37にそれぞれ目標回転数データD22の逆数D38を積算するようにして新たな第1〜第6の比率データD16〜D21を生成し、これらを第1のデータテーブル41内のそれぞれ対応する第1〜第6の比率データD16〜D21に上書きするようにして更新する。

0101

そして制御部28は、ステップSP8に進んで第1〜第6の比率データD16〜D21が安定したか否かを判断し、当該第1〜第6の比率データD16〜D21が安定せずに否定結果を得たときにはステップSP1に戻ると共に、第1〜第6の比率データD16〜D21が安定して肯定結果を得ると、続くステップSP9に進んで第1のデータテーブル41内の第1〜第6の比率データD16〜D21の更新を停止してこの回転制御処理手順RT1を終了する。

0102

このようにして制御部28は、第1〜第6の比率データD16〜D21の値が安定すると、当該安定した第1〜第6の比率データD16〜D21を第1〜第6の回転数検出位置に対する目標回転数データD22に積算するようにして補正目標回転数データD23を生成し、当該生成した補正目標回転数データD23と、対応する実測回転数データD13とに基づいて回転エラーデータD24を生成し、かくしてこの回転エラーデータD24に基づいてスピンドルモータ23の出力軸の回転を制御する。

0103

従ってこの記録再生装置10では、補正目標回転数データD23と、対応する実測回転数データD13とに基づいて回転エラーデータD24を生成するときに当該実測回転数データD13の検出精度を見かけ上格段的に向上させることができ、かくしてこのようにして得られた回転エラーデータD24からスピンドルモータ23においてホール素子及びマグネットの取付け精度や、当該マグネットの着磁精度に応じて生じる実測回転数データD13の検出誤差をほぼ取り除くことができる。

0104

またマグネットの6歯に対する実測回転数データD13の検出精度を見かけ上向上させて回転エラーデータD24をほぼ「0」にすることができるため、その分スピンドルモータ23の駆動電流S17の値を大幅に小さくし、かくしてスピンドルモータ23の出力軸の回転をフィードバック制御するための上述した図3に示す回路構成簡易化することができると共に、このフィードバック制御の際に発生する熱を大幅に低減させることができる。

0105

以上の構成によれば、スピンドルモータ23の出力軸の第1〜第6の回転数検出位置に対する目標回転数データD22を対応する実測回転数データD13の検出誤差を相殺するように補正して補正目標回転数データD23を生成し、当該補正目標回転数データD23と、対応する実測回転数データD13との差分でなる回転エラーデータD24に基づいてスピンドルモータ23の出力軸の回転を制御するようにしたことにより、出力軸の第1〜第6の回転数検出位置における実測回転数データD13の検出精度を見かけ上格段的に向上させ、回転エラーデータD24から対応する実測回転数データD13に生じる検出誤差をほぼ取り除くことができ、かくしてスピンドルモータの出力軸の回転精度を向上し得る記録再生装置を実現することができる。

0106

なお上述の実施の形態においては、記録再生装置10に6歯構成のマグネット及びホール素子が設けられたスピンドルモータ23を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、記録再生装置10に1以上の歯構成のマグネット及び複数のホール素子が設けられたスピンドルモータや、光ビームにより出力軸の回転周期を検出するようになされたスピンドルモータ23等のように、この他種々のFG(Frequncy Generator)構成のモータを設けるようにしても良く、どのモータを用いた場合でも上述した実施の形態と同様に実測回転数データD13の検出精度を見かけ上格段的に向上させ、その分出力軸の回転精度を向上させることができる。

0107

また上述の実施の形態においては、制御部28がスピンドルモータ23の出力軸の回転制御を回転制御ソフトウェアにより実行するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、上述した図3及び図4に示すような機能的な回路を実際にハード構成とし、当該構成した回路を動作させて回転制御を実行するようにしても良い。

0108

さらに上述の実施の形態においては、制御部28がディジタル処理によりスピンドルモータ23の出力軸の回転を制御するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、制御部28がアナログ処理によりスピンドルモータ23の出力軸の回転を制御するようにしても良い。

0109

さらに上述の実施の形態においては、第1〜第6の比率データD16〜D21の更新をこれらの値が安定したか否かを判断して停止するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1〜第6の比率データD16〜D21の更新をスピンドルモータ23の出力軸の回転開始からの経過時間によって停止させる等のように、この他種々の方法によって更新を停止させるようにしても良い。

0110

さらに上述の実施の形態においては、本発明を上述した図1に示すような記録再生装置10に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ビデオテープ等の磁気テープに所望するデータを記録再生するビデオテープレコーダや、ビデオカメラ、また光磁気ディスクを用いるビデオカメラ等のように、モータを用いるものであれば、この他種々の回転制御装置に広く適用することができる。

0111

因みに光磁気ディスクを用いるビデオカメラ等のように持ち運びながら使用するような装置においては、モータの出力軸に対する実測回転数データが外乱の影響を受けやすいため、例えばドライバアンプの帯域を拡大して当該帯域に対する外乱の割合を小さくして外乱抑制力を働かせることにより実測回転数データに対する外乱の影響を低減させる方法がある。

0112

かかる方法によれば、実測回転数データの検出精度が低いと回転エラーデータの値の増加に伴い駆動電流の値を増加するため、ドライバアンプにおいて帯域を拡大してこの駆動電流のゲインを調節したときにクリップしたり、又はクリップしないまでもこの駆動電流に出力軸の回転成分高調波が多大に重畳されるためにモータの出力軸によけいな振動を与え、この結果出力軸のフィードバック制御系発振ぎみになる。

0113

従ってかかる方法によれば、実測回転数データを高精度に検出して回転エラーデータと共に駆動電流の値を格段的に小さくする必要があるため、従来であれば、実測回転数データを検出精度を高精度にして得る比較的高価なモータを用いて対処することが考えられるが、本発明を適用すれば、比較的高価なスピンドルモータを用いなくてもドライバアンプ40の帯域を拡大して外乱の抑制に容易に対応することができるため、使用状態により外乱の影響を受けやすい装置に対しては特に有効な発明である。

0114

さらに上述の実施の形態においては、モータの出力軸の回転数を複数の回転数検出位置で検出する検出手段として、回転数検出回路38を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、モータの出力軸の回転数を当該出力軸の外周の1周に亘り予め設定された複数の回転数検出位置で検出することができれば、この他種々の検出手段を適用することができる。

0115

さらに上述の実施の形態においては、検出手段により回転数が検出される毎に、出力軸の目標回転数を検出された回転数の検出誤差を相殺するように補正し、得られた補正目標回転数と、検出された回転数との差分に基づいて出力軸の回転を制御する制御手段として、制御部28を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、検出手段により回転数が検出される毎に、出力軸の目標回転数を検出された回転数の検出誤差を相殺するように補正し、得られた補正目標回転数と、検出された回転数との差分に基づいて出力軸の回転を制御することができれば、この他種々の制御手段を適用することができる。

0116

さらに上述の実施の形態においては、出力軸の各回転数検出位置にそれぞれ対応させて目標回転数を対応する回転数の検出誤差を相殺するように補正する比率情報を記憶する記憶手段として、制御部28の内部に設けられメモリを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、出力軸の各回転数検出位置にそれぞれ対応させて目標回転数を対応する回転数の検出誤差を相殺するように補正する比率情報を記憶することができれば、制御部の外部に設けられたメモリ等のようにこの他種々の記憶手段を適用することができる。

発明の効果

0117

上述のように本発明によれば、モータの出力軸の回転数を複数の回転数検出位置で検出する検出手段と、当該検出手段により回転数が検出される毎に、出力軸の目標回転数を検出された回転数の検出誤差を相殺するように補正し、得られた補正目標回転数と、検出された回転数との差分に基づいて出力軸の回転を制御する制御手段とを設けるようにしたことにより、出力軸の各回転数検出位置における回転数の検出精度を見かけ上向上させて、これら各回転数検出位置において検出した回転数と、対応する補正目標回転数との差分から当該回転数の検出誤差を取り除くことができ、かくしてモータの出力軸の回転精度を向上し得る回転制御装置を実現することができる。

0118

またモータの出力軸の回転数を複数の回転数検出位置で検出する第1のステップと、当該第1のステップにおいて回転数が検出される毎に、出力軸の目標回転数を検出された回転数の検出誤差を相殺するように補正し、得られた補正目標回転数と、検出された回転数との差分に基づいて出力軸の回転を制御する第2のステップとを設けるようにしたことにより、出力軸の各回転数検出位置における回転数の検出精度を見かけ上向上させて、これら各回転数検出位置において検出した回転数と、対応する補正目標回転数との差分から当該回転数の検出誤差を取り除くことができ、かくしてモータの出力軸の回転精度を向上し得る回転制御方法を実現することができる。

図面の簡単な説明

0119

図1本発明による記録再生装置の構成の一実施の形態を示すブロック図である。
図2磁界変化信号の説明に供する略線図である。
図3制御部による回転制御処理の説明に供する機能的ブロック図である。
図4制御部による回転制御処理の説明に供する機能的ブロック図である。
図5スピンドルモータの出力軸の回転制御の説明に供するグラフである。
図6制御部の動作周期の説明に供するタイミングチャートである。
図7回転制御処理手順を示すフローチャートである。
図8従来の記録再生装置に設けられた回転制御部の構成を示すブロック図である。
図9従来のスピンドルモータの出力軸の回転制御の説明に供するグラフである。

--

0120

10……記録再生装置、23……スピンドルモータ、28……制御部、38……回転数検出回路、39……カウンタ、41……第1のデータテーブル、D13……実測回転数データ、D14……カウント値データ、D16〜D21……第1〜第6の比率データ、D22……目標回転数データ、D23……補正目標回転数データ、D24……回転エラーデータ、RT1……回転制御処理手順。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • トヨタ自動車株式会社の「 電動オイルポンプの流量制御装置」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】冷却オイルの流量を、最高の冷却能力を発揮できる最低飽和流量に維持することが可能な電動オイルポンプの流量制御装置を提供することである。【解決手段】制御部42は、油温センサ36が検出した冷却オイル... 詳細

  • 株式会社デンソーの「 シフトバイワイヤ装置」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】ロック状態を解除する際に駆動回路内の電圧が上昇するのを抑制できるシフトバイワイヤ装置を提供すること。【解決手段】シフトバイワイヤ装置20は、モータ41の駆動を制御することによりシフトレンジの切... 詳細

  • NTN株式会社の「 アクチュエータ制御装置」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】一対のアクチュエータを制御するアクチュエータ制御装置において、アクチュエータを制御する電子制御装置の異常により、左右どちらか一方が制御不能になった場合に、車両の挙動が不安定に陥ることを防止する... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ