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技術 エンジン用燃料ポンプの制御装置

出願人 愛三工業株式会社株式会社SUBARU
発明者 花井晶広浜田幹生京兼靖明
出願日 1999年5月18日 (20年4ヶ月経過) 出願番号 1999-136544
公開日 2000年11月28日 (18年9ヶ月経過) 公開番号 2000-329023
状態 特許登録済
技術分野 内燃機関の複合的制御 内燃機関に供給する空気・燃料の電気的制御 人力操作始動装置、始動装置細部 動力操作始動装置 液体燃料の供給 内燃機関の複合的制御 車両用機関または特定用途機関の制御 機関出力の制御及び特殊形式機関の制御 内燃機関の始動装置
主要キーワード 床面位置 電源キースイッチ スタータ端子 セルダイ 燃料供給回路 作動時期 最大ストローク 検出線
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (4)

課題

電源に対する負担を低減させ、電源の消耗を極力少なくすること。

解決手段

ゴルフカートに使用されるエンジン1は、スタータ7により始動補助されると共に、アクセルペダル15により運転が操作される。燃料ポンプ19はエンジン1に設けられたインジェクタ17へ燃料を圧送する。コントローラ40は、スタータ7及び燃料ポンプ19等を制御する。コントローラ40は、エンジン1を始動させるためにアクセルペダル15が始動要求ストロークまで操作されたとき、スタータ7と同時に燃料ポンプ19を起動させる。一方、コントローラ40は、エンジン1を停止させるためにアクセルストローク停止要求ストロークまで戻ったとき、スタータ7と同時に燃料ポンプ19を停止させる。

概要

背景

従来より、例えば、産業車両用エンジン付随して設けられ、エンジン燃料を圧送するために使用される燃料ポンプがある。ある種のエンジンに設けられる燃料ポンプとして、エンジンの運転操作に応じて制御されるものがあり、そのための制御装置制御方法が幾つか提案されている。従来の燃料ポンプの多くは、スタータによるエンジンのクランキングに先だって起動され、エンジン停止直後に停止されるようになっていた。

特開平7−166992号公報には、この種の燃料ポンプの制御装置、制御方法の一例が開示されている。この公報の制御では、エンジンの始動を容易かつ短時間に行うために、スタータの起動に先だって事前に燃料ポンプが運転されると共に、その事前の運転時間が調節されるようになっている。又、この公報の制御では、エンジンキーの「オフ」から「オン」への遷移等の瞬間に直ちに「遅延時間」と呼ばれる時間だけ前もって燃料ポンプが駆動される。そして、この「遅延時間」が、予め定められた評価基準に基づいて調節又は変更されるようになっている。この公報の制御では、予め定められた二つの「遅延時間」、即ち、最初に空の燃料供給回路加圧するために第1回のみの行われる約30秒の「長遅延時間」と、それ以後の始動のために行われる約1秒の「短遅延時間」とが設定されている。そして、「長遅延時間」は、エンジンがそれ以前に全く運転されていないことと、運転者によるアクセルペダル床面位置操作があったこととの二つの条件が成立したときに選択されるようになっている。

一方、産業車両、例えば、従来のゴルフカートにおいては。アクセルペダルの操作によってスタータスイッチをオン・オフすることにより、スタータを起動・停止させ、エンジンを起動・停止させるようになっている。

概要

電源に対する負担を低減させ、電源の消耗を極力少なくすること。

ゴルフカートに使用されるエンジン1は、スタータ7により始動が補助されると共に、アクセルペダル15により運転が操作される。燃料ポンプ19はエンジン1に設けられたインジェクタ17へ燃料を圧送する。コントローラ40は、スタータ7及び燃料ポンプ19等を制御する。コントローラ40は、エンジン1を始動させるためにアクセルペダル15が始動要求ストロークまで操作されたとき、スタータ7と同時に燃料ポンプ19を起動させる。一方、コントローラ40は、エンジン1を停止させるためにアクセルストローク停止要求ストロークまで戻ったとき、スタータ7と同時に燃料ポンプ19を停止させる。

目的

この発明は前述した事情に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、電源に対する負担を低減させ、電源の消耗を極力少なくすることを可能にしたエンジン用燃料ポンプの制御装置を提供することにある。この発明の第2の目的は、上記第1の目的に加え、運転操作手段の操作に対するエンジンの運転フィーリングを向上させることを可能にしたエンジン用燃料ポンプの制御装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

電動式始動補助機により始動補助されると共に、運転操作手段により運転が操作されるエンジンに設けられ、前記エンジンへ燃料を圧送する電動式の燃料ポンプを制御するエンジン用燃料ポンプ制御装置において、前記エンジンを始動させるために前記運転操作手段が操作されたとき、前記始動補助機と共に前記燃料ポンプを起動させる起動制御手段を備えたことを特徴とするエンジン用燃料ポンプの制御装置。

請求項2

電動式の始動補助機により始動が補助されると共に、運転操作手段により運転が操作されるエンジンに設けられ、前記エンジンへ燃料を圧送する電動式の燃料ポンプを制御するエンジン用燃料ポンプの制御装置において、前記エンジンを始動させるために前記運転操作手段が操作されたとき、前記始動補助機と共に前記燃料ポンプを起動させる起動制御手段と、前記エンジンを停止させるために前記運転操作手段が操作されたとき、前記燃料ポンプを停止させる停止制御手段とを備えたことを特徴とするエンジン用燃料ポンプの制御装置。

請求項3

請求項1又は請求項2に記載のエンジン用燃料ポンプの制御装置において、前記起動制御手段は、前記運転操作手段の操作量無操作状態を除く所定の始動要求操作量に達したときに前記始動補助機と共に前記燃料ポンプを起動させることを特徴とするエンジン用燃料ポンプの制御装置。

請求項4

請求項2に記載のエンジン用燃料ポンプの制御装置において、前記起動制御手段は、前記運転操作手段の操作量が無操作状態を除く所定の始動要求操作量に達したときに前記始動補助機と共に前記燃料ポンプを起動させ、前記停止制御手段は、前記運転操作手段の操作量が前記無操作状態を除く所定の停止要求操作量に戻ったときに前記燃料ポンプを停止させることを特徴とするエンジン用燃料ポンプの制御装置。

技術分野

0001

この発明は、例えば、産業車両用エンジン燃料を圧送するために使用される燃料ポンプ係り、特に詳しくは、燃料ポンプをエンジン運転操作に合わせて制御するようにしたエンジン用燃料ポンプ制御装置に関する。

背景技術

0002

従来より、例えば、産業車両用エンジンに付随して設けられ、エンジンに燃料を圧送するために使用される燃料ポンプがある。ある種のエンジンに設けられる燃料ポンプとして、エンジンの運転操作に応じて制御されるものがあり、そのための制御装置、制御方法が幾つか提案されている。従来の燃料ポンプの多くは、スタータによるエンジンのクランキングに先だって起動され、エンジン停止直後に停止されるようになっていた。

0003

特開平7−166992号公報には、この種の燃料ポンプの制御装置、制御方法の一例が開示されている。この公報の制御では、エンジンの始動を容易かつ短時間に行うために、スタータの起動に先だって事前に燃料ポンプが運転されると共に、その事前の運転時間が調節されるようになっている。又、この公報の制御では、エンジンキーの「オフ」から「オン」への遷移等の瞬間に直ちに「遅延時間」と呼ばれる時間だけ前もって燃料ポンプが駆動される。そして、この「遅延時間」が、予め定められた評価基準に基づいて調節又は変更されるようになっている。この公報の制御では、予め定められた二つの「遅延時間」、即ち、最初に空の燃料供給回路加圧するために第1回のみの行われる約30秒の「長遅延時間」と、それ以後の始動のために行われる約1秒の「短遅延時間」とが設定されている。そして、「長遅延時間」は、エンジンがそれ以前に全く運転されていないことと、運転者によるアクセルペダル床面位置操作があったこととの二つの条件が成立したときに選択されるようになっている。

0004

一方、産業車両、例えば、従来のゴルフカートにおいては。アクセルペダルの操作によってスタータスイッチをオン・オフすることにより、スタータを起動・停止させ、エンジンを起動・停止させるようになっている。

発明が解決しようとする課題

0005

ところが、前記従来の燃料ポンプ制御では、エンジンキーの操作に伴うスタータの始動に先だって事前に「遅延時間」だけ燃料ポンプが運転されることになる。このため、その「遅延時間」の分だけバッテリに対する負担が大きくなり、充電状態によっては、バッテリ上がりを誘発させるおそれがある。電動式の燃料ポンプは、エンジンの電気系統の中でも、バッテリへの負担が大きくなるものの一つだからである。ここで、一般に、エンジン用バッテリには、エンジンを駆動源とした充電装置が設けられる。このため、スタータが起動された後に、燃料ポンプへの給電がバッテリの負担となることはない。

0006

前記従来の燃料ポンプ制御をゴルフカートのエンジンに適用した場合、アクセルペダルの操作に伴うスタータの始動に先だって事前に「遅延時間」の分だけ燃料ポンプを起動させることが考えられる。この場合にも、上記と同様の問題が考えられる。

0007

一方、上記ゴルフカートのようにアクセルペダルの操作によってスタータを起動・停止させ、エンジンを起動・停止させるものでは、アクセルペダルの操作に対するエンジンの運転フィーリングが問題になる。例えば、アクセルペダルの操作が開始されると同時にエンジンが唐突に起動したり、アクセルペダルの操作を解除したにも拘わらず、ペダルが元位置復帰するまでエンジンがなかなか止まらなかったりすることがある。

0008

この発明は前述した事情に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、電源に対する負担を低減させ、電源の消耗を極力少なくすることを可能にしたエンジン用燃料ポンプの制御装置を提供することにある。この発明の第2の目的は、上記第1の目的に加え、運転操作手段の操作に対するエンジンの運転フィーリングを向上させることを可能にしたエンジン用燃料ポンプの制御装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

上記第1の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、電動式の始動補助機により始動が補助されると共に、運転操作手段により運転が操作されるエンジンに設けられ、エンジンへ燃料を圧送する電動式の燃料ポンプを制御するエンジン用燃料ポンプの制御装置において、エンジンを始動させるために運転操作手段が操作されたとき、始動補助機と共に燃料ポンプを起動させる起動制御手段を備えたことを趣旨とする。

0010

上記発明の構成によれば、エンジンを始動させるために運転操作手段が操作されたとき、起動制御手段により、電動式の始動補助機と共に電動式の燃料ポンプが起動される。これにより、始動補助機によりエンジンの始動が補助されると同時に、燃料ポンプによりエンジンへの燃料の圧送が開始される。従って、始動補助機の起動に先だって燃料ポンプのみが事前に起動されることがない。

0011

上記第1の目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、電動式の始動補助機により始動が補助されると共に、運転操作手段により運転が操作されるエンジンに設けられ、そのエンジンへ燃料を圧送する電動式の燃料ポンプを制御するエンジン用燃料ポンプの制御装置において、エンジンを始動させるために運転操作手段が操作されたとき、始動補助機と共に燃料ポンプを起動させる起動制御手段と、エンジンを停止させるために運転操作手段が操作されたとき、燃料ポンプを停止させる停止制御手段とを備えたことを趣旨とする。

0012

上記発明の構成によれば、エンジンを始動させるために運転操作手段が操作されたとき、起動制御手段により、電動式の始動補助機と共に電動式の燃料ポンプが起動される。これにより、始動補助機によりエンジンの始動が補助されると同時に、燃料ポンプによりエンジンへの燃料の圧送が開始される。従って、始動補助機の起動に先だって燃料ポンプのみが事前に起動されることがない。一方、エンジンを停止させるために運転操作手段が操作されたとき、停止制御手段により燃料ポンプが停止される。従って、エンジンの停止が要求された後に、電源から燃料ポンプへ給電が続けられることがない。

0013

上記第2の目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2の発明の構成において、起動制御手段は、運転操作手段の操作量無操作状態を除く所定の始動要求操作量に達したときに始動補助機と共に燃料ポンプを起動させることを趣旨とする。

0014

上記発明の構成によれば、請求項1又は請求項2の発明の作用に加え、運転操作手段が無操作状態から操作され、その操作量が所定の始動要求操作量に達したときに、初めて始動補助機及び燃料ポンプが起動される。従って、運転操作手段の操作と同時に唐突にエンジンの起動が開始されることがない。

0015

上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項2の発明の構成において、起動制御手段は、運転操作手段の操作量が無操作状態を除く所定の始動要求操作量に達したときに始動補助機と共に燃料ポンプを起動させ、停止制御手段は、運転操作手段の操作量が無操作状態を除く所定の停止要求操作量に戻ったときに燃料ポンプを停止させることを趣旨とする。

0016

上記発明の構成によれば、請求項2の発明の作用に加え、運転操作手段が無操作状態から操作され、その操作量が所定の始動要求操作量に達したときに、初めて始動補助機及び燃料ポンプが起動される。従って、運転操作手段の操作と同時に唐突にエンジンの起動が開始されることがない。一方、運転操作手段の操作量が無操作状態を除く所定の停止要求操作量に戻ったときに、燃料ポンプが停止される。従って、運転操作手段が無操作状態に戻るまでエンジンの停止が遅れることがない。

発明を実施するための最良の形態

0017

以下、本発明(請求項1〜請求項4に記載の発明)のエンジン用燃料ポンプの制御装置を具体化した一実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。

0018

図1には、産業車両の一つであるゴルフカートに搭載されたエンジンシステム概略構成を示す。エンジン1は周知の構造を有する単気筒レシプロエンジンである。エンジン1は、吸気通路2を通じて供給される燃料及び空気、即ち可燃混合気を、燃焼室3で爆発燃焼させ、その燃焼後の排気ガス排気通路4を通じて排出させることにより、ピストン5を駆動させ、クランクシャフト6を回転させて動力を得るものである。

0019

クランクシャフト6に駆動連結されたスタータ7は、本発明の始動補助機を構成するものである。このスタータ7は、エンジン1の始動を補助するために駆動制御されるものである。スタータ7に付随して設けられたスタータリレー8は、スタータ7に対する給電を制御するためにオン・オフされるものである。このスタータ7は、エンジン1の始動が完了した後は、エンジン1の動力によって駆動されることにより、発電機として機能するようになっている。スタータ7で発生した電力は、電源線(図示しない)を通じて後述するバッテリ9に充電されるようになっている。

0020

吸気通路2に設けられたエアクリーナ11は、同通路2に取り込まれる空気を浄化するためのものである。吸気通路2に設けられた電子スロットル装置12は、同通路2を流れ燃焼室3に吸入される空気量(吸気量)を調節するために開閉されるものである。この電子スロットル装置12は、吸気通路2に配置されたスロットルバルブ13と、そのバルブ13を駆動するためのDCモータ14と、スロットルバルブ13の開度スロットル開度)TAを検出するためのスロットルセンサ31とを備える。スロットルセンサ31は、スロットル開度TAを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力するものである。この電子スロットル装置12は、運転席に設けられたアクセルペダル15の操作(踏み込み)に基づいて作動するものである。アクセルペダル15は、周知のように、エンジン1の加速減速等を含む運転を操作するためのものである。アクセルペダル15は、その踏み込みを解除することにより、無操作状態である元位置に復帰するようになっている。アクセルペダル15に付随して設けられたアクセルセンサ32は、アクセルペダル15の踏み込み量、即ち、アクセルストロークASを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力するものである。

0021

燃焼室3に通じる吸気ポートに設けられたインジェクタ17は、燃料タンク18から燃料ポンプ19及び燃料パイプ20により圧送される燃料を吸気ポートへ噴射供給するためのものである。インジェクタ17、燃料タンク18及び燃料ポンプ19等は燃料供給装置を構成する。燃料タンク18に内蔵された電動式の燃料ポンプ19は、同タンク18に貯溜された燃料を汲み上げ、吐出してインジェクタ17へ圧送するためのものである。燃料ポンプ19に付随して設けられた燃料フィルタ21は燃料を濾過するためのものである。同じく燃料ポンプ19に付随して設けられたプレッシャーレギュレータ22は、インジェクタ17へ圧送される燃料の圧力を一定に調整するためのものである。燃料ポンプ19に付随して設けられたポンプリレー23は、燃料ポンプ19への給電を制御するためにオン・オフされるものである。ここで、ポンプリレー23がオンされて燃料ポンプ19が作動することにより、燃料タンク18の中の燃料が、燃料フィルタ21、燃料ポンプ19及び燃料パイプ20を通じてインジェクタ17へ圧送される。インジェクタ17へ圧送された燃料は、同インジェクタ17の作動に伴い吸気ポートへと噴射され、吸気通路2を流れる空気と共に燃焼室3へ供給される。

0022

燃焼室3に対応してエンジン1に設けられた点火プラグ24は、点火コイル25から出力される高電圧を受けて作動する。点火コイル25は、クランクシャフト6の回転角の変化に対応して点火プラグ24へ点火のための高電圧を出力するためのものである。点火プラグ24の作動時期、即ち、点火時期は、点火コイル25から出力される高電圧の出力タイミングにより決定される。つまり、点火コイル25を制御することにより、点火プラグ24の作動が制御される。

0023

クランクシャフト6にはフライホイール26が設けられる。このフライホイール26の外周に対向配置された電磁ピックアップよりなるクランク角センサ33は、クランクシャフト6の回転速度、即ちエンジン回転速度NEを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力するものである。フライホイール26の外周には一対の突起26a,26bが隣接して設けられる。クランクシャフト6の回転に伴いフライホイール26が回転してクランク角センサ33が各突起26a,26bの通過を検出する毎に、同センサ33は一つのパルス信号を出力する。この実施の形態では、クランクシャフト6が1回転する毎に、クランク角センサ33から二つのパルス信号が連続的に出力されることになる。

0024

クランクシャフト6に駆動連結されたトランスミッション27には、ゴルフカートの車速SPを検出するための車速センサ34が設けられる。トランスミッション27は、クランクシャフト6の回転を変速して駆動輪(図示しない)に伝達するためのものである。トランスミッション27のギア軸27a上には、ロータ28が設けられる。このロータ28の外周には、四つの突起28aが等角度間隔に設けられる。車速センサ34は、このロータ28の外周に対向配置された電磁ピックアップよりなる。ギア軸27aの回転に伴いロータ28が回転して車速センサ34が各突起28aの通過を検出する毎に、同センサ34は一つのパルス信号を出力する。

0025

エンジン1に設けられ油温センサ35は、エンジン1の内部を流れる潤滑油の温度(油温)THOを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力するものである。この油温THOは、エンジン1の暖機状態を反映するものである。吸気通路2に設けられ吸気圧センサ36は、吸気通路2における圧力(吸気圧)PMを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力するものである。

0026

この実施の形態において、上記のスロットルセンサ31、クランク角センサ33、車速センサ34、油温センサ35及び吸気圧センサ36等は、エンジン1の運転状態を検出するための運転状態検出手段を構成する。又、アクセルセンサ32は、アクセルストロークASをエンジン1の運転操作量として検出するための運転操作量検出手段を構成する。

0027

ゴルフカートに搭載されたバッテリ9は、上記した各電気機器及び後述するコントローラ40の電源を構成するものである。このバッテリ9に付随して設けられた電源キースイッチ29は、コントローラ40への電源投入を操作するためのものである。運転席に設けられたチェックランプ30は、電源キースイッチ29によりコントローラ40に電源が投入されていることを示すために点灯されるものである。

0028

この実施の形態で、コントローラ40は、前述したスロットルセンサ31、アクセルセンサ32、クランク角センサ33、車速センサ34、油温センサ35及び吸気圧センサ36から出力される各種信号を入力する。同じく、コントローラ40は、スタータ7の端子間で発生する電圧検出線10を介して入力する。コントローラ40は、これら入力信号に基づき、燃料噴射制御点火制御電子スロットル制御及び燃料ポンプ制御等を実行するために、スタータリレー8、DCモータ14、インジェクタ17、点火コイル25、ポンプリレー23及びチェックランプ30をそれぞれ制御する。この実施の形態で、コントローラ40は、本発明における起動制御手段および停止制御手段を構成する。

0029

コントローラ40は、周知の構成、即ち中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、バックアップRAM、外部入力回路及び外部出力回路等を備える。コントローラ40は、CPU、ROM、RAM及びバックアップRAMと、外部入力回路及び外部出力回路等とをバスにより接続してなる論理演算回路を構成する。ROMは、上記各種制御に関する所定の制御プログラムを予め記憶したものである。RAMは、CPUの演算結果を一時記憶するものである。バックアップRAMは、予め記憶したデータを保存するものである。CPUは、入力回路を介して入力される各種センサ31〜36の検出値に基づき、所定の制御プログラムに従って前述した各種制御等を実行する。

0030

ここで、燃料噴射制御とは、エンジン1の運転状態に応じてインジェクタ17から噴射される燃料量燃料噴射量)及びその噴射タイミングを制御することである。点火制御とは、クランクシャフト4の回転に応じて点火コイル25を制御することにより、点火プラグ24による点火動作を制御することである。電子スロットル制御とは、検出されるアクセルストロークASに基づいて目標開度を算出し、スロットル開度TAがその目標開度となるようにDCモータ14を制御することである。この実施の形態では、アクセルセンサ32によりアクセルペダル15の踏み込みが検出されるのを待って燃料噴射制御、点火時期制御及び電子スロットル制御のそれぞれが開始されるようになっている。従って、電源キースイッチ29によりコントローラ40に電源が投入されても、アクセルペダル15が踏み込まれない限り、エンジン1が起動することはない。従って、このエンジン1の運転には、アイドリング状態が存在しない。

0031

燃料ポンプ制御とは、検出されるアクセルストロークASに基づいてスタータリレー8及びポンプリレー23を制御することにより、スタータ7と共に燃料ポンプ19を制御することである。

0032

次に、コントローラ40が実行する各種制御のうち、燃料ポンプ制御を中心にその処理内容について詳しく説明する。図2にその処理内容をフローチャートに示す。

0033

コントローラ40は、図2に示すルーチン所定期間毎周期的に実行する。先ずステップ100で、コントローラ40は、電源キースイッチ29がオンされているか否かを判断する。即ち、コントローラ40に対する電源投入が行われているか否かを判断する。ここで、電源キースイッチ29がオンされていない場合、コントローラ40は、そのままその後の処理を一旦終了する。一方、電源キースイッチ29がオンされている場合、コントローラ40は、処理をステップ110へ移行する。ステップ110で、コントローラ40は、アクセルセンサ32により検出されるアクセルストロークASの値を読み込む。ステップ115で、コントローラ40は、読み込まれたアクセルストロークASの値が、本発明の始動要求操作量としての始動要求ストロークTSSの値(例えば、最大ストロークを100%とする「10%」)以上であるか否かを判断する。この判断が肯定である場合、コントローラ40は、処理をそのままステップ120へ移行する。この判断が否定である場合、コントローラ40は、処理をステップ160へ移行する。

0034

ステップ160で、コントローラ40は、読み込まれたアクセルストロークASの値が、本発明の停止要求操作量としての停止要求ストロークTESの値(例えば、最大ストロークを100%とする「1%」)以下であるか否かを判断する。この判断が否定である場合、コントローラ40は、処理をステップ120へ移行する。

0035

ステップ115又はステップ160から移行してステップ120で、コントローラ40は、スタータ7を起動させるためにスタータリレー8をオンする。その後、ステップ125で、コントローラ40は、検出線10を通じて入力されるスタータ端子間電圧STEの値が所定の基準値E1以上であるか否かを判断する。そして、この端子間電圧STEの値が基準値E1以上になるのを待って、コントローラ40は、処理をステップ130へ移行し、エンジン1を起動させるために、ステップ130〜ステップ150の処理を実行する。

0036

即ち、ステップ130で、コントローラ40は、燃料ポンプ19を起動させるためにポンプリレー23をオンする。更に、コントローラ40は、ステップ140で、前述した点火制御を実行し、ステップ150で、前述した燃料噴射制御を実行し、その後の処理を一旦終了する。

0037

一方、ステップ160での判断が肯定である場合、コントローラ40は、処理をステップ170へ移行し、エンジン1を停止させるために、ステップ170〜ステップ200の処理を実行する。即ち、ステップ170で、コントローラ40は、スタータ7を停止させるためにスタータリレー8をオフする。ステップ180で、コントローラ40は、燃料ポンプ19を停止させるためにポンプリレー23をオフする。このように、コントローラ40は、エンジン1を停止させるためにアクセルペダル15が操作されたとき、即ち、アクセルストロークASが停止要求ストロークTES以下まで操作されたときに、スタータ7と共に燃料ポンプ19を停止させるようになっている。更に、コントローラ40は、ステップ190で、燃料噴射制御を停止させ、ステップ200で、点火制御を停止させ、その後の処理を一旦終了する。

0038

図3に本制御に係る各種パラメータ挙動タイムチャートに示す。図3に示すように、この実施の形態の制御装置によれば、エンジン1を始動させるために、時刻t1又は時刻t3でアクセルペダル15が踏み込まれたとき、即ち、アクセルストロークASが始動要求ストロークTSS以上になったとき、スタータ7と共に燃料ポンプ19が起動され、これと同時に燃料噴射制御及び点火制御が実行されるようになっている。そして、燃料ポンプ19等が起動された後は、アクセルストロークASの変化に応じてエンジン回転速度NEが上昇・低下することになる。一方、エンジン1を停止させるために、アクセルペダル15の踏み込みが解除されたとき、即ち、アクセルストロークASが停止要求ストロークTES以下に戻されたとき、スタータ7と共に燃料ポンプ19が停止され、これと同時に燃料噴射制御及び点火制御が停止されるようになっている。そして、燃料ポンプ19等が停止されることにより、エンジン回転速度NEはに向かって急速に低下することになる。

0039

以上説明したように、本実施の形態のエンジン用燃料ポンプの制御装置の構成によれば、エンジン1を始動させるためにアクセルペダル15が踏み込まれたとき、コントローラ40により、電動式のスタータ7と共に電動式の燃料ポンプ19が起動される。これにより、スタータ7によりエンジン1の始動が補助されると同時に、燃料ポンプ19によりエンジン1のインジェクタ17への燃料の圧送が開始される。従って、スタータ7の起動に先だって燃料ポンプ19のみが事前に起動されることがない。このため、バッテリ9に対する負担を低減させることができ、バッテリ9の消耗を極力少なくすることができ、バッテリ上がり等の不具合の発生を防止することができる。一方、エンジン1を停止させるためにアクセルペダル15の踏み込みが解除されたとき、コントローラ40により燃料ポンプ19が停止される。従って、エンジン1の停止が要求された後に、バッテリ9から燃料ポンプ19へ給電が続けられることがない。この意味でも、バッテリ9に対する負担を低減させることができ、バッテリ9の消耗を極力少なくすることができる。

0040

本実施の形態の形態の制御装置の構成によれば、アクセルペダル15が無操作状態から操作され、アクセルストロークASが所定の始動要求ストロークTSSに達したときに、初めてスタータ7及び燃料ポンプ19が起動させるようになっている。従って、アクセルペダル15の踏み込みと同時に唐突にエンジン1の起動が開始されることがない。このため、アクセルペダル15の操作に対するエンジン1の運転フィーリングを向上させることもできる。一方、アクセルペダル15の操作が解除されてアクセルストロークASが無操作状態を除く所定の停止要求ストロークTESに戻ったときに、燃料ポンプ19が停止される。従って、アクセルペダル15が無操作状態に戻るまでエンジン1の停止が遅れることがない。この意味でも、アクセルペダル15の操作に対するエンジン1の運転フィーリングを向上させることもできる。

0041

尚、この発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。

0042

(1)前記実施の形態では、電動式の始動補助機としてスタータ7を設けたが、スタータ7の代わりにセルダイナモを設けてもよい。

0043

(2)前記実施の形態では、運転操作手段としてアクセルペダル15を設けたが、アクセルペダル15の代わりに、手で操作するアクセルレバー等の別の操作部材を設けてもよい。

0044

(3)前記実施の形態では、電動式の始動補助機として、エンジン1の始動完了後には発電機として機能するスタータ7を設けたが、エンジン1の始動時にその始動を補助するだけのために機能するスタータを設けてもよい。

発明の効果

0045

請求項1に記載の発明の構成によれば、始動補助機の起動に先だって燃料ポンプのみが事前に起動されることがない。このため、電源に対する負担を低減させることができ、電源の消耗を極力少なくすることができるという効果を発揮する。

0046

請求項2に記載の発明の構成によれば、始動補助機の起動に先だって燃料ポンプのみが事前に起動されることがなく、エンジンの停止が要求された後に、電源から燃料ポンプへ給電が続けられることがない。このため、電源に対する負担を低減させることができ、電源の消耗を極力少なくすることができるという効果を発揮する。

0047

請求項3に記載の発明の構成によれば、運転操作手段の操作と同時に唐突にエンジンの起動が開始されることがない。このため、請求項1又は請求項2の発明の効果に加え、運転操作手段の操作に対するエンジンの運転フィーリングを向上させることができるという効果を発揮する。

0048

請求項4に記載の発明の構成によれば、運転操作手段の操作と同時に唐突にエンジンの起動が開始されることがなく、運転操作手段が無操作状態に戻るまでエンジンの停止が遅れることがない。このため、請求項2の発明の効果に加え、運転操作手段の操作に対するエンジンの運転フィーリングを向上させることができるという効果を発揮する。

図面の簡単な説明

0049

図1本実施の形態に係り、エンジンシステムを示す概略構成図である。
図2同じく、燃料ポンプ制御の処理内容を示すフローチャートである。
図3同じく、各種パラメータの挙動を示すタイムチャートである。

--

0050

1エンジン
7スタータ(電動式の始動補助機)
15アクセルペダル(運転操作手段)
19燃料ポンプ
40コントローラ(起動制御手段、停止制御手段)

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