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技術 浴室の排水構造

出願人 YKKAP株式会社
発明者 中川弘悦中川智竹村正巳
出願日 1999年5月18日 (21年6ヶ月経過) 出願番号 1999-137755
公開日 2000年11月28日 (19年11ヶ月経過) 公開番号 2000-328799
状態 拒絶査定
技術分野 開口に固定される戸、窓等の枠 居住または事務用建築物
主要キーワード 円弧状内面 点検開口 導入片 排水スリット 構成枠 主排水管 フィルタ槽 係止ばね
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年11月28日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

浴室出入口に設けた排水溝清掃性を向上させることができる浴室の排水構造を提供することを目的とする。

解決手段

浴室Aの床排水を、浴室Aの出入口を構成する建具1の下枠12に取り込むと共に、下枠12に形成した排水孔47から排水溝32に導くようにした浴室の排水構造において、排水孔47からの排水を直接受け濾過して排水溝32内に導くフィルタ槽34と、フィルタ槽34が垂設されると共に排水32溝を着脱自在に閉蓋する蓋体33と、を備えたものである。

概要

背景

従来、この種の浴室排水構造として、例えば特開平9−96175号公報に記載のものが知られている。この排水構造では、建具下枠排水溝が組み込まれており、排水溝には、簀の子状の蓋体着脱自在に装着されている。建具に向かって流れる浴室の床排水は、蓋体の排水スリットから排水溝に流下し、排水溝から排水管に導かれる。

概要

浴室の出入口に設けた排水溝の清掃性を向上させることができる浴室の排水構造を提供することを目的とする。

浴室Aの床排水を、浴室Aの出入口を構成する建具1の下枠12に取り込むと共に、下枠12に形成した排水孔47から排水溝32に導くようにした浴室の排水構造において、排水孔47からの排水を直接受け濾過して排水溝32内に導くフィルタ槽34と、フィルタ槽34が垂設されると共に排水32溝を着脱自在に閉蓋する蓋体33と、を備えたものである。

目的

本発明は、浴室の出入口に設けた排水溝の清掃性を向上させることができる浴室の排水構造を提供することをその目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

浴室床排水を、浴室の出入口を構成する建具下枠に取り込むと共に、当該下枠に形成した排水孔から排水溝に導くようにした浴室の排水構造において、前記排水孔からの排水を直接受け濾過して前記排水溝内に導くフィルタ槽と、前記フィルタ槽が垂設されると共に前記排水溝を着脱自在に閉蓋する蓋体と、を備えたことを特徴とする浴室の排水構造。

請求項2

前記蓋体には、前記フィルタ槽に連なる水抜き孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室の排水構造。

請求項3

前記蓋体は、前記建具の建具本体に対し浴室側に寄った位置に配設され、且つ閉塞した前記建具本体を逃げた状態で、浴室側から前記排水溝に着脱自在に装着されていることを特徴とする請求項1または2に記載の浴室の排水構造。

請求項4

前記フィルタ槽は、状の槽本体と、当該槽本体の下部に設けたフィルタとを有することを特徴とする請求項1、2または3に記載の浴室の排水構造。

請求項5

浴室の床排水を、浴室の出入口を構成する建具の下枠の下側に配設した排水溝に導くようにした浴室の排水構造において、前記排水溝には、当該排水溝を閉蓋する蓋体と、当該排水溝を上溝部と下溝部とに上下に仕切隔板とが設けられ、前記隔板には、前記上溝部で受けた前記床排水を濾過して前記下溝部に導くフィルタ体が設けられ、前記蓋体は前記排水溝に着脱自在に装着され、且つ前記フィルタ体は前記隔板に着脱自在に装着されていることを特徴とする浴室の排水構造。

請求項6

前記蓋体は、前記建具の建具本体の近傍において急傾斜で当該建具本体の下方に潜り込む傾斜板部を有し、前記傾斜板部には、前記床排水を前記上溝部に流下させる水抜き孔が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の浴室の排水構造。

技術分野

0001

本発明は、浴室出入口を構成する建具廻りに、浴室の床排水を受ける排水溝を設けた浴室の排水構造に関する。

背景技術

0002

従来、この種の浴室の排水構造として、例えば特開平9−96175号公報に記載のものが知られている。この排水構造では、建具の下枠に排水溝が組み込まれており、排水溝には、簀の子状の蓋体着脱自在に装着されている。建具に向かって流れる浴室の床排水は、蓋体の排水スリットから排水溝に流下し、排水溝から排水管に導かれる。

発明が解決しようとする課題

0003

ところで、この種の排水溝には、床排水に混じって毛髪などゴミが流入する。ゴミは、排水溝から排水管への排水の流れを阻害するばかりでなく、蓄積腐敗して臭気の原因ともなる。そこで、居住者において、定期的に排水溝を清掃する必要がある。しかし、従来の排水構造では、排水溝がこれに接続した排水管との関係で固定的に設けられ、且つ一定の深さを有しているため、排水溝内を清掃する場合には、人がかがみ込んで作業を行う必要があり、作業が煩雑になる問題がある。特に、排水溝が複雑な形状であったり開口部が狭い場合には、清掃が行い難く、また建具本体が清掃の邪魔になることもある。しかも、身障者高齢者を対象とするバリアフリー設計の浴室にあって、居住者に煩雑な清掃作業を強いることは、その設計思想に反することになる。

0004

本発明は、浴室の出入口に設けた排水溝の清掃性を向上させることができる浴室の排水構造を提供することをその目的とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明の浴室の排水構造は、浴室の床排水を、浴室の出入口を構成する建具の下枠に取り込むと共に、下枠に形成した排水孔から排水溝に導くようにした浴室の排水構造において、排水孔からの排水を直接受け濾過して排水溝内に導くフィルタ槽と、フィルタ槽が垂設されると共に排水溝を着脱自在に閉蓋する蓋体と、を備えたことを特徴とする。

0006

この構成によれば、下枠に形成した排水孔から流下した浴室の床排水は、いったんフィルタ槽に受けられ、ここで濾過された後、排水溝に導かれる。このため、床排水に混入したゴミは、全てフィルタ槽に集積することになる。一方、フィルタ槽は、排水溝を着脱自在に閉蓋する蓋体に垂設されているため、排水溝から蓋体を取り外すことでフィルタ槽も同時に取り出すことができ、ゴミが集積されたフィルタ槽を簡単に取り出して清掃することができる。

0007

この場合、蓋体には、フィルタ槽に連なる水抜き孔が形成されていることが、好ましい。

0008

この構成によれば、蓋体からも床排水の流入を許容することができ、床排水を円滑に排水することができる。

0009

これらの場合、蓋体は、建具の建具本体に対し浴室側に寄った位置に配設され、且つ閉塞した建具本体を逃げた状態で、浴室側から排水溝に着脱自在に装着されていることが、好ましい。

0010

この構成によれば、排水溝から蓋体およびフィルタ槽を取り外すときに、建具本体を外す必要がなく、この点でもフィルタ槽の清掃、ひいては排水溝の清掃を簡単に行うことができる。

0011

これらの場合、フィルタ槽は、状の槽本体と、槽本体の下部に設けたフィルタとを有することが、好ましい。

0012

この構成によれば、多量の床排水が発生した場合、床排水はフィルタ槽の槽本体にいったん貯留してから排水溝に流下し、さらに排水溝にいったん貯留してから排水管に流れ込む。このため、床排水を時間をかけて排水管に流すことができ、多量の排水が排水管に集中するのを防止し、排水の流れを円滑にすることができる。また、排水管側から排水が逆流しても、上記と逆の流れにより、排水が浴室に溢れ出るのを防止することができる。

0013

本発明の他の浴室の排水構造は、浴室の床排水を、浴室の出入口を構成する建具の下枠の下側に配設した排水溝に導くようにした浴室の排水構造において、排水溝には、排水溝を閉蓋する蓋体と、排水溝を上溝部と下溝部とに上下に仕切隔板とが設けられ、隔板には、上溝部で受けた床排水を濾過して下溝部に導くフィルタ体が設けられ、蓋体は排水溝に着脱自在に装着され、且つフィルタ体は隔板に着脱自在に装着されていることを特徴とする。

0014

この構成によれば、浴室の床排水は、排水溝の上溝部に流下し、フィルタ体を通過し濾過された後、排水溝の下溝部に導かれる。このため、床排水に混入したゴミは、全てフィルタ体に集積する。一方、フィルタ体は、排水溝に着脱自在に装着した蓋体を外すことで、上溝部の部分から簡単に取り外すことができ、ゴミが集積されたフィルタ体を簡単に清掃することができる。また、上記と同様に、多量の床排水が発生した場合、排水は上溝部にいったん貯留してから下溝部に流下するため、排水の流れを円滑にすることができ、かつ排水の逆流を防止することができる。

0015

この場合、蓋体は、建具の建具本体の近傍において急傾斜で建具本体の下方に潜り込む傾斜板部を有し、傾斜板部には、床排水を上溝部に流下させる水抜き孔が形成されていることが、好ましい。

0016

この構成によれば、蓋体の傾斜板部が、急傾斜で建具本体の下方に潜り込んでいるため、傾斜板部が建具本体側に向く。このため、傾斜板部に形成した水抜き孔が目立つことがなく、グレーチング形式の水抜き孔であっても、使用者が違和感を生ずることがない。

発明を実施するための最良の形態

0017

以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る浴室の排水構造について説明する。この浴室は、脱衣室との間に段差を無くしたバリアフリー設計のユニットバスで構成されている。図1は浴室の出入口を構成する折戸姿図であり、同図に示すように、建具である折戸1は、枠体2に左扉体3aおよび右扉体3bから成る扉体3を組み込んで構成され、左扉体3aと右扉体3bとは、突き合わせた状態で折曲げ自在に連結されている。この場合、浴室Aの床面4と、後述する枠体2の下枠12と、脱衣室Bの床面5とはほぼ面一に、すなわち段差が生じないように配設されている(図2参照)。そして、折戸1は、左右の両扉体3a,3bが浴室A側に折り込まれることにより開放し、折り込んだ状態から左右の両扉体3a,3bが脱衣室B側に展開されることにより閉塞する。

0018

枠体2は、上枠11、下枠12および両縦枠13,13を枠組みして構成されており、これら各構成枠11,12,13はアルミニウム形材などで形成されている。各扉体3a,3bは、上框15、下框16および両縦框17,7を組みすると共に、これに樹脂製のパネル体18を嵌め込んで構成されており、これら各構成框15,16,17はアルミニウムの形材などで形成されている。右扉体3aの上下中間位置には、脱衣室B側に引手部20が形成され、浴室A側に引手を兼ねるタオル掛け21が取り付けられている。また、各扉体3a,3bの下框16には、室内外を連通する換気ガラリ22が形成されている。

0019

次に、図2を参照して、枠体2の下枠12廻りの構造について説明する。浴室の床を構成する防水パン6には、下枠12廻りを下側から覆うようにパン溝部6aが形成されている。このパン溝部6aには下枠12が着座しており、下枠12は、本来の下枠の機能を有する脱衣室B側の下枠本体31と、浴室A側の排水溝32とで一体に形成されている。排水溝32の上部には蓋体33が着脱自在に取り付けられ、また蓋体33の下面にはこれと一体に形成したフィルタ槽34が垂設されている。さらに、排水溝32には、パン溝部6aを貫通して排水管35が接続されている。なお、排水管35は、図示しいないが浴室の主排水管排水トラップ)に接続されている。

0020

下枠本体31は、上下方向に延びるガイドレール41と、ガイドレール41の基部に傾斜して延在する傾斜片42と、傾斜片42の脱衣室B側から上方に連なるシール取付部43と、シール取付部43の上端から脱衣室Bの床面5まで水平に延びる脱衣室見切り片44とで、一体に形成されている。シール取付部43には、先端部が扉体3の脱衣室B側の下端部に密接する上向きのシール部材45が取り付けられている。また、ガイドレール41の上下中間位置には、浴室A側に水平に突出する支持片46が一体に形成され、この支持片46には蓋体33の脱衣室B側の端部が支持されている。支持片46と傾斜片42との間には、見付け方向に複数の排水孔47が形成され、また傾斜片42の先端は、排水溝32の内部に向かって延びている。

0021

ガイドレール41を越えて下枠本体31に流入した浴室Aの床排水は、シール部材45で止水され、傾斜片42上に沿って流れ、排水孔47を通過してフィルタ槽34に導かれる。なお、図示では省略したが、扉体3の下端にも、ガイドレール41に密接するシール部材を設けることが、好ましい。

0022

排水溝32は、断面略「U」字状に形成された排水溝本体51と、排水溝本体51の上端から浴室(防水パン6)Aの床面4まで水平に延びる浴室見切り片52と、浴室見切り片52の基部に形成した蓋係止片53とで、一体に形成されている。蓋係止片53は、排水溝32の内部に向かって「L」字状に延びており、蓋係止片53には、蓋体33の浴室A側の端部が係止された状態で支持されている。排水溝本体51の脱衣室B側の端は、排水溝32と下枠本体31とを一体化すべく、傾斜片42の下面に連なっている。そして、排水溝本体51の下部には上記の排水管35が接続されている。なお、図示しないが、浴室見切り片52と防水パン6との間は、適宜シール部材等でシールされていることが、好ましい。

0023

蓋体33は、上記の蓋係止片53に嵌合する係止突起61を有し上面が浴室見切り片52と面一に配設された係止板部62と、係止板部62から段部を経て上記の支持片46の位置まで水平に延びる蓋本体63とで、一体に形成されている。蓋本体63には、フィルタ槽34に面して、見付け方向に多数の水抜き孔64が形成されている。すなわち、蓋体33にはグレーチング様に、フィルタ槽34に連通する多数の水抜き孔64が形成されている。

0024

浴室Aの床排水は、この蓋体33の表面を流れ、水抜き孔64を通過してフィルタ槽34に導かれる。また、蓋体33は、脱衣室B側の端部を上記の支持片46に載置されると共に、浴室A側の端部を上記の蓋係止片53に係止されることで、排水溝32に着脱自在に装着されている。したがって、蓋体33は、蓋係止片53から係止板部62を引き抜き、全体を斜め上方引き上げることにより、これに設けたフィルタ槽34と共に排水溝32から取り外し得るようになっている。

0025

フィルタ槽34は、蓋本体63に一体に垂設した槽本体66と、槽本体66の下部に設けたフィルタ67とで構成されている。槽本体66は、排水溝32に収容されているが、排水溝32と同様に扉体3の幅寸法とほぼ同じ長さを有している。槽本体66は、断面略「U」字状に形成され、底部にはフィルタ67が臨むフィルタ開口68が形成されている。槽本体66の脱衣室B側の上下中間位置には、上記の傾斜片42の下側まで斜めに延びる排水導入片69が一体に形成されている。また、排水導入片69の基部の上側には、排水導入孔70が形成されている。下枠本体31から流下する床排水は、傾斜片42から排水導入片69に流れ、排水導入孔70から槽本体66に流入する。なお、フィルタ槽34は、蓋体33に一体に形成されている必要はなく、蓋体33の下面に着脱自在に取り付けられていてもよい。

0026

フィルタ67は、枠体に金属製や樹脂製のメッシュ張設したものであり、フィルタ開口68を介して、槽本体66に装着できるようになっている。すなわち、槽本体66から取り出して清掃或いは交換可能に構成されている。なお、フィルタ開口68は、槽本体66の長手方向に延びるスリット状のものであってもよいし、複数の開口部で構成したものであってもよい。もちろん、フィルタ67はフィルタ開口68の形状に合わせて形成される。また、フィルタ開口68は、多量の排水が流入した場合に、これが一時に排水溝32に流入しないように、排水量を調整できる開口面積であることが、望ましい。

0027

このような構成では、浴室Aの床排水の多くは蓋体33の水抜き孔64を介してフィルタ槽34に流入し、ガイドレール41を越えた床排水は排水孔47および排水導入孔70を介してフィルタ槽34に流入する。すなわち、全ての床排水はフィルタ槽34に流入し、フィルタ槽34でゴミなどを濾過された後、排水溝32に流入する。したがって、床排水に混入する毛髪などのゴミは、フィルタ槽34のフィルタ67に集積する。一方、フィルタ槽34は、蓋体33と共に排水溝32から簡単に取り外すことができるため、居住者は、蓋体33と共にフィルタ槽34を排水溝32から取り出して、これを清掃することができる。このため、居住者にをかがめての清掃作業を強いることがなく、排水溝32の清掃性を向上させることができる。

0028

また、フィルタ槽34は、フィルタ67を有するのみならず、これ自体が貯留槽としても機能する。このため、多量の床排水が流入しても、排水はいったんフィルタ槽34に溜まってから排水溝32に流入する。同様に、排水溝32においても、排水はいったん排水溝32に溜まってから排水管35に流入する。したがって、多量の床排水を時間をかけて流すことができ、排水管35の下流側が満水状態でも、床排水をこれと時間差をもって円滑に流下させることができる。

0029

次に、図3および図4を参照して、第2実施形態について説明する。この実施形態では、幅狭に形成した排水溝32が、浴室A側では防水パン6のリブ部6bに、脱衣室B側では大引き7の上部にそれぞれ支持されている。そして、下枠12は、排水溝32の脱衣室B側に着座し、また蓋体33は、防水パン6と下枠12との間に掛け渡されている。さらに、フィルタ槽34は、排水溝32にほぼ内接するように設けられ、蓋体33の下面に一体に垂設されている。ただし、この場合には、床排水は下枠12の部分からのみフィルタ槽34に流入する。

0030

下枠12は、上面がフィルタ槽34に向かって傾斜した下枠本体71と、下枠本体71のフィルタ槽34側に形成した水切り取付部72と、下枠本体71の中間位置から上方に延びるガイドレール73と、下枠本体71から立ち上がり屈曲してガイドレール73まで水平に延びる蓋体支持部74と、下枠本体71の脱衣室B側から上方に連なるシール取付部75と、シール取付片75の上端から脱衣室Bの床面5のまで水平に延びる脱衣室見切り片76とで、一体に形成されている。下枠12は、脱衣室見切り片76で脱衣室Bの床面5に支持され、且つ下枠本体71で排水溝32に着座している。

0031

シール取付部75には、先端部が扉体3に密接するシール部材77が取り付けられ、水切り取付部72には、先端部がフィルタ槽34内に臨むと共に柔軟性を有する水切り部材78が取り付けられている。また、ガイドレール73の基部および蓋体支持部74の基部には、それぞれ複数の第1排水孔79および複数の第2排水孔80が形成されている。ガイドレール73を越えて下枠12に流入した床排水は、シール部材77で止水されて下枠本体71上を流れ、第1および第2排水孔79,80を通過し、水切り部材78からフィルタ槽34に導かれる。

0032

排水溝32は、浴室A側を防水パン6の端部下面に突き当てた変形「U」字状断面を有する排水溝本体82と、排水溝本体82の上下中間位置から浴室A側に「L」字状に延びるパン固定部83と、排水溝本体82の脱衣室B側の上端から脱衣室B側に水平に延びる下枠着座片84と、下枠着座片84から屈曲して脱衣室B側に延びる大引き固定部85とで、一体に形成されている。そして、下枠着座片84と蓋体33との間には下枠12の浴室A側が臨む、下枠開口86が構成されている。また、排水溝本体82の下部には排水管35が接続されている。

0033

蓋体33は、浴室A側の端部を防水パン6に、且つ脱衣室B側の端部を上記の蓋体支持部74に、それぞれ載置するようにして支持され、全体として水平に延在している。一方、フィルタ槽34は、蓋体33に一体に垂設した槽本体88と、槽本体88の下部に設けたフィルタ89とで構成されている。槽本体88は、排水溝32の内面とほぼ相補的形状に形成されており、上記の下枠開口86に面する部分には点検開口90が形成されている。また、フィルタ89には、下端部に短管91が接続されており、この短管91は排水溝32を貫通して排水管35まで延びている。すなわち、この実施形態では、主たる排水はフィルタ槽34から排水管35に直接流入する。したがって、排水溝32は通常、ドレンパン的な機能を奏することになる。

0034

この場合も、蓋体33は排水溝32に対し着脱自在となっており、フィルタ槽34は、蓋体33と共に排水溝32から簡単に取り外すことができる。このため、居住者は、蓋体33と共にフィルタ槽34を排水溝32から取り出して、これを清掃することができる。このため、居住者に腰をかがめての清掃作業を強いることがなく、排水溝34の清掃性を向上させることができる。

0035

次に、図5を参照して、第3実施形態について説明する。この実施形態では、第1実施形態と同様に、下枠12が、本来の下枠の機能を有する脱衣室側の下枠本体31と、浴室A側の排水溝32とで一体に形成されている。排水溝32は、その上下のほぼ中間位置に一体に形成した隔板36により、上溝部32aと下溝部32bとに仕切られている。隔板36には、茶漉し様のフィルタ体37が上側から着脱自在に装着されている。そして、排水溝32には、上部に蓋体33が着脱自在に装着され、且つ下部に排水管35が接続されている。

0036

下枠本体31は、「L」字状に上方に延びるガイドレール部101と、ガイドレール部101の基部から上方に延びるシール取付部102と、シール取付部102の上端から脱衣室Bの床面5のまで水平に延びる脱衣室見切り片103とで、一体に形成されている。シール取付部102には、先端部が扉体3に密接する上向きのシール部材104が取り付けられている。また、ガイドレール部101の基部には、複数の排水孔105が形成されており、ガイドレール部101を越えて下枠本体31に流入した浴室Aの床排水は、この排水孔105を通過して排水溝32の上溝部32aに導かれる。

0037

排水溝32は、浴室A側の上部が防水パン6のリブ部6bに固定されると共に、脱衣室B側の下部が大引き7に固定されている。また、排水溝32の脱衣室B側の上部は、下枠本体31の下部に一体に連なっている。隔板36は、中央が窪んだ形状を有し、その中央にはフィルタ体37を装着するための装着開口107が形成され、また下枠本体31との接続部分には、蓋体33の脱衣室B側の端部を支持する蓋受け部108が形成されている。蓋受け部108は円弧状内面を有し、これに蓋体33の端部が挿入され且つわずかに回転させることで、蓋体33が抜止め状態で取り付けられるようになっている(詳細は後述する)。

0038

蓋体33は、一端が防水パン6の上面に載置され脱衣室B側に水平に延びる蓋本体110と、蓋本体110から下方に突出した係止部111と、蓋本体110の脱衣室B側の端から急傾斜で扉体3の下方に潜り込む傾斜板部112と、傾斜板部112から脱衣室B側に延び蓋受け部108に係合する係合部113とで、一体に形成されている。また、係止部111に対応して防水パン6のリブ部6bには、排水溝32の上部と共締め状態で、係止ばね114が取り付けられている。係止部111は、リブ部6bと係止ばね114の上部との間に着脱自在に挟持されている。一方、係合部113の先端部は円弧状に形成され、その外周面は上記の蓋受け部108の円弧状内面と相補的形状に形成されている。

0039

蓋体33を排水溝32に装着する場合には、蓋本体110に形成した左右に摘み部115を持って蓋体33を斜めに保持し、先ず蓋体33の係合部113を排水溝32の蓋受け部108に差し込み、蓋受け部108を中心に蓋体33を下方に回転させ、係止部111を係止ばね114とリブ部6bとの間に押し込むようにする。これにより、係合部113が蓋受け部108から抜け落ちることがなく、蓋体33は安定に設置され且つ排水溝32を完全に閉蓋する。また、蓋体33を排水溝32から外す場合には、逆の手順となる。

0040

一方、傾斜板部112には、スリット状の水抜き孔116が見込み方向に多数形成されている。すなわち、傾斜板部112はグレーチング様の形態を有し、浴室Aからの床排水は主にこの水抜き孔116から上溝部32aに流下する。このように、浴室Aの床排水の多くは蓋体33の水抜き孔116を介して上溝部32aに流入し、且つガイドレール部101を越えた床排水は排水孔105を介して上溝部32aに流入する。

0041

すなわち、全ての床排水は上溝部32aに流入し、フィルタ体37で濾過された後、下溝部32bに流入する。したがって、床排水に混入する毛髪などのゴミは、フィルタ体37に集積する。一方、蓋体33は排水溝32から簡単に取り外すことができ、且つフィルタ体37は隔板36から簡単に取り外すことができる。このため、居住者は、蓋体33およびフィルタ体37の順でこれらを排水溝32から取り出して、これを清掃することができる。このため、居住者に腰をかがめての清掃作業を強いることがなく、排水溝32の清掃性を向上させることができる。

0042

また、蓋体33の傾斜板部112が、急傾斜で扉体3の下方に潜り込んでいるため、これに形成した水抜き孔116が目立つことがなく、グレーチング形式の水抜き孔116であっても、使用者が違和感を与えることがない。

0043

なお、本発明は、建具として浴室ドア引戸にも適用可能である。また、排水溝と下枠とが一体であるか否かを問うものではない。

発明の効果

0044

以上のように本発明の浴室の排水構造によれば、浴室の床排水が流れ込むフィルタ槽を、排水溝の蓋体と共に排水溝から簡単に取り外すことができるので、排水溝に溜まるゴミをフィルタ槽を介して取り出すことができ、排水溝の清掃性を向上させることができる。すなわち、排水溝の清掃に際し、使用者に無理な姿勢を強いることがない。

0045

また、本発明の他の浴室の排水構造によれば、浴室の床排水が流れ込むフィルタ体を、排水溝の蓋体を排水溝から外すことで、簡単に取り出すことができるので、排水溝の清掃性を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0046

図1本発明の実施形態に係る浴室の排水構造を適用した折戸の姿図である。
図2第1実施形態に係る浴室の排水構造を表した拡大縦断面図である。
図3第2実施形態に係る浴室の排水構造を表した拡大縦断面図である。
図4第2実施形態のフィルタ槽の斜視図である。
図5第2実施形態に係る浴室の排水構造を表した拡大縦断面図である。

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0047

1折戸、2枠体、3扉体、12下枠、31 下枠本体、32排水溝、32a上溝部、32b下溝部、33蓋体、34フィルタ槽、35排水管、36隔板、37フィルタ体、47排水孔、64水抜き孔、66 槽本体、67フィルタ、79 第1排水孔、80 第2排水孔、88 槽本体、89 フィルタ、105 排水孔、112傾斜板部、116 水抜き孔、A浴室、B 脱衣室

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    【課題】腰掛部(ベンチ)に座ったり腰掛部から立ち上がったりするとき、および上がり框の段差を通過するときの両方に同一の手すり部(てすり)を利用することができる建物および玄関収納を提供する。【解決手段】玄... 詳細

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