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技術 茶ポリフェノール固着繊維の抗菌用途

出願人 株式会社伊藤園
発明者 池側康彦野中由起子高橋修一杉本三郎
出願日 1999年5月18日 (21年9ヶ月経過) 出願番号 1999-136949
公開日 2000年11月28日 (20年2ヶ月経過) 公開番号 2000-328443
状態 未査定
技術分野 繊維製品の化学的、物理的処理 農薬・動植物の保存 繊維製品への有機化合物の付着処理
主要キーワード 一般健常者 抗菌素材 繊維素繊維 色素染料 加温水 媒染処理 連続接触 天然系抗菌剤
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年11月28日)のものです。
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課題

一般健常者のみならず免疫力抵抗力の弱い高齢者・子供の衣服寝具および生活用品にいたるまでの全ての繊維製品等に使用して、特定の菌に対する抗菌性を発揮することができる、茶ポリフェノールを固着した繊維の用途を提供すること。

解決手段

黄色ブドウ球菌、緑濃菌、大腸菌および肺炎桿菌よりなる群から選ばれる少なくとも1種の菌に対して抗菌性を発揮させるための茶ポリフェノールを固着させた繊維の用途。

概要

背景

多種の病原性菌種に対して複合的に抗菌力を発揮することができる製品として、サニター30(クラレ(株)製品)やキトポリー(富士紡(株)製品)などが知られており、茶ポリフェノールを固着させた抗菌繊維は、特開平10−37070号公報などに開示されている。また、茶ポリフェノールを繊維に固着もしくは含浸させる方法については、金属キレートを利用した媒染処理法は特開昭58−115178号公報、特開平3−19985号公報、特開平6−173176号公報および特開平9−316786号公報に開示されている。また、茶抽出液繊維構造体に単に染み込ませる含浸方法は特開平7−148407号公報に開示されている。

これまで病原性菌種に対して抗菌力を発揮する抗菌繊維および抗菌繊維の製造方法は何例か報告されているが、多種の病原性菌種に対して複合的に抗菌力を発揮する抗菌素材としての報告は、無機系(抗菌性金属)や有機合成系が主であり、特開平9−316786号公報には茶ポリフェノールを金属キレートを利用した媒染処理法で固着させた天然系抗菌剤が開示されている。しかしながら、特開平9−316786号公報における抗菌結果の一つ(Klebsiella pneumoniaeATCC4352に対する抗菌効果)は、18時間培養後の無加工布コントロール)においても菌数が減少している結果になっていることから、必ずしも有意な試験結果とは云い切れないのかもしれない。また、茶ポリフェノールを含む天然系抗菌剤を固着させた繊維において、緑濃菌および大腸菌に対する明らかなる抗菌結果を得た報告および茶ポリフェノール固着繊維メチシリン耐性ブドウ球菌に対する抗菌性の報告はなされていない。

概要

一般健常者のみならず免疫力抵抗力の弱い高齢者・子供の衣服寝具および生活用品にいたるまでの全ての繊維製品等に使用して、特定の菌に対する抗菌性を発揮することができる、茶ポリフェノールを固着した繊維の用途を提供すること。

黄色ブドウ球菌、緑濃菌、大腸菌および肺炎桿菌よりなる群から選ばれる少なくとも1種の菌に対して抗菌性を発揮させるための茶ポリフェノールを固着させた繊維の用途。

目的

本発明の目的は、茶ポリフェノールを固着させた繊維の特定の菌に対する継続的な抗菌用途を提供することにある。本発明の他の目的は、茶ポリフェノールは安全性が高い天然抗菌性成分であるため、一般健常者のみならず免疫力、抵抗力の弱い高齢者・子供の衣服、寝具および生活用品にいたるまでの全ての繊維製品等に使用して、特定の菌に対する抗菌性を発揮することができる、茶ポリフェノールを固着した繊維の用途を提供することにある。本発明のさらに他の目的および利点は、以下の説明から明らかになろう。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
2件

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請求項1

黄色ブドウ球菌、緑濃菌、大腸菌および肺炎桿菌よりなる群から選ばれる少なくとも1種の菌に対して抗菌性を発揮させるための茶ポリフェノールを固着させた繊維の用途。

請求項2

上記菌が黄色ブドウ球菌であり、その黄色ブドウ球菌がメチシリン耐性である請求項1の用途。

請求項3

茶ポリフェノールが、ツバキ科(Camellia sinensis L.)由来日本茶、中国茶、紅茶プアール茶よりなる群から選ばれる少なくとも1種の茶からの抽出物である請求項1の用途。

請求項4

繊維が天然繊維化学繊維合成繊維および再生繊維よりなる群から選ばれる少なくとも1種の繊維もしくは該少なくとも1種の繊維からなる繊維構造体である請求項1の用途。

技術分野

0001

本発明は特定の菌に対して抗菌性を発揮させるための茶ポリフェノールを固着した繊維の用途に関する。さらに詳しくは、病原性菌種および院内感染菌として問題になっているメチシリン耐性ブドウ球菌や緑濃菌に対して茶ポリフェノール固着繊維を使用することによって、複合的に抗菌力を発揮することができる用途に関する。

背景技術

0002

多種の病原性菌種に対して複合的に抗菌力を発揮することができる製品として、サニター30(クラレ(株)製品)やキトポリー(富士紡(株)製品)などが知られており、茶ポリフェノールを固着させた抗菌繊維は、特開平10−37070号公報などに開示されている。また、茶ポリフェノールを繊維に固着もしくは含浸させる方法については、金属キレートを利用した媒染処理法は特開昭58−115178号公報、特開平3−19985号公報、特開平6−173176号公報および特開平9−316786号公報に開示されている。また、茶抽出液繊維構造体に単に染み込ませる含浸方法は特開平7−148407号公報に開示されている。

0003

これまで病原性菌種に対して抗菌力を発揮する抗菌繊維および抗菌繊維の製造方法は何例か報告されているが、多種の病原性菌種に対して複合的に抗菌力を発揮する抗菌素材としての報告は、無機系(抗菌性金属)や有機合成系が主であり、特開平9−316786号公報には茶ポリフェノールを金属キレートを利用した媒染処理法で固着させた天然系抗菌剤が開示されている。しかしながら、特開平9−316786号公報における抗菌結果の一つ(Klebsiella pneumoniaeATCC4352に対する抗菌効果)は、18時間培養後の無加工布コントロール)においても菌数が減少している結果になっていることから、必ずしも有意な試験結果とは云い切れないのかもしれない。また、茶ポリフェノールを含む天然系抗菌剤を固着させた繊維において、緑濃菌および大腸菌に対する明らかなる抗菌結果を得た報告および茶ポリフェノール固着繊維のメチシリン耐性ブドウ球菌に対する抗菌性の報告はなされていない。

発明が解決しようとする課題

0004

本発明の目的は、茶ポリフェノールを固着させた繊維の特定の菌に対する継続的な抗菌用途を提供することにある。本発明の他の目的は、茶ポリフェノールは安全性が高い天然抗菌性成分であるため、一般健常者のみならず免疫力抵抗力の弱い高齢者・子供の衣服寝具および生活用品にいたるまでの全ての繊維製品等に使用して、特定の菌に対する抗菌性を発揮することができる、茶ポリフェノールを固着した繊維の用途を提供することにある。本発明のさらに他の目的および利点は、以下の説明から明らかになろう。

課題を解決するための手段

0005

本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、黄色ブドウ球菌、緑濃菌、大腸菌および肺炎桿菌よりなる群から選ばれる少なくとも1種の菌に対して抗菌性を発揮させるための茶ポリフェノールを固着させた繊維の用途によって達成される。

0006

本発明において用いられる茶ポリフェノールを固着させた繊維は、例えばカチオン化剤または、タンパク質などの吸着効果をもつ物質アルカリ性化合物を含有する水溶液に繊維あるいは繊維構造体を接触もしくは浸漬した後、該繊維または繊維構造体を該水溶液と分離し、改めて茶ポリフェノールを含む水溶液に接触もしくは浸漬することによって有利に製造することができる。

0007

この方法をさらに具体的に説明すれば以下のとおりである。
1.カチオン化剤または、タンパク質などの吸着効果をもつ物質およびアルカリ性化合物を含有する水溶液を準備し、これに繊維または繊維構造体を接触または浸漬し、加熱またはコールドバッチ方式カチオン化処理をする。
2.上記カチオン化処理を行った繊維または繊維構造体を、茶ポリフェノールを含む別の水溶液に接触または浸漬し、加温処理等によって固着を促進させる。この際、茶ポリフェノール濃度は繊維または繊維構造体に対して0.1重量%以上で抗菌力を発揮する。好ましくは茶カテキン特にエピガロカテキンガレート純度の高い茶ポリフェノール(カテキン製剤)を繊維構造体に5重量%以上の高濃度で固着させることが望ましい。
3.茶ポリフェノールを固着させた後、常法により水洗脱水・乾燥等を行うことにより抗菌性繊維を得ることができる。

0008

本発明に使用する繊維および繊維構造体としては、例えばセルロース繊維動物性繊維ポリエステルアセテートナイロンアクリルレーヨンポリプロピレンポリ塩化ビニルポリウレタンの一つもしくは二つ以上の混合品である天然繊維化学繊維合成繊維再生繊維原繊維、糸、パイルおよび編織布植毛布などが挙げられる。本発明においては、必要に応じて常法に従って、繊維または繊維構造体について糊抜き精錬漂白を行った後、前出のカチオン化処理を経て茶ポリフェノールを固着させる。

0009

使用するカチオン化剤としては、市販の種々のカチオン化剤または、タンパク質などの吸着効果をもつ物質を用いることができる。使用する茶ポリフェノールとしては、ツバキ科(Camellia sinensis L.)由来であるところの日本茶緑茶)、中国茶(烏龍茶、ジャスミン茶)、紅茶プアール茶よりなる群から選ばれる少なくとも1種の茶からの抽出物であるのが好ましい。

0010

カチオン化処理においては、カチオン化剤とアルカリ性化合物を含有する水溶液を40〜100℃に加温し、加温水溶液に1〜60分間連続接触させるかもしくは浸漬させる。例えば、80℃で30分間あるいは室温で8時間以上等であることができる。後者の室温で8時間以上というコールドバッチ方式によれば、茶ポリフェノールの固着性はいっそう高まる利点がある。カチオン化剤は、繊維または繊維構造体に対して1〜100重量%以上で使用するのが好ましい。

0011

茶ポリフェノールは、繊維または繊維構造体に対して、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.5〜5重量%で使用される。茶ポリフェノールとしては、上記の如く、茶カテキン特にエピガロカテキンガレート含有純度が高いものを使用することが望ましい。固着工程では、常温〜90℃の茶ポリフェノール溶液に1〜100分間接触または浸漬するのが好ましく、また茶ポリフェノール溶液のpHは好ましくは3〜11、より好ましくは6〜9である。固着工程は、必要に応じ、色素染料共存下で実施することもできる。

0012

本発明で用いられる抗菌性繊維は、各種病原性菌種に複合的に抗菌力を発揮することができるために、免疫力、抵抗力が少ない子供、老人入院患者等の依頼、寝具および生活用品にいたるまでの全ての繊維製品等において特に有効的に使用することができる。

0013

次に実施例をもって本発明を説明する。
実施例1(綿ニット染め)
水酸化ナトリウム10gを水5Lに溶解し、カチオン化剤(株式会社シオンテック製)35gを加え、綿ニット生地100gを浸漬し、80℃で30分間攪拌下に加熱した。次に綿ニット生地を脱水し、テアフラン90S(株式会社伊園製、茶ポリフェノール含量90%)10gを水1Lに溶解させた水溶液中に、80℃で20分間攪拌下に浸漬させた。その後、常法の水晒し・脱水・乾燥を経て茶ポリフェノール固着抗菌綿ニットを得た。

0014

実施例2(再生繊維)
水酸化ナトリウム8gを溶解した1Lの水溶液に下着繊維素繊維テンセル))を100g投入し、カチオン化剤40g加えた後、80℃で30分間攪拌下に加熱した。次に繊維素繊維(テンセル)を脱水し、テアフラン30A(株式会社伊藤園製、茶ポリフェノール含量40%)10gを水1Lに溶解させた水溶液に80℃で25分間攪拌下に浸漬させた。その後、常法の水晒し・脱水・乾燥を経て茶ポリフェノール固着抗菌下着を得た。

0015

実施例3(拡布の連染)
水酸化ナトリウム1kgを溶解した100Lの水溶液にカチオン化剤(株式会社シオンテック製)5kgを加え、80℃に加熱した後に、幅1500mm×50mの拡布をジッカー染色機において連続的に接触させた。次にテアフラン30A(株式会社伊藤園製、茶ポリフェノール含量40%)1kgを水100Lに溶解させた80℃の水溶液に連続接触させた。その後、常法の水晒し・乾燥を経て茶ポリフェノール固着拡布を得た。

0016

表1〜3に、実施例1〜3で得られた繊維製品の抗菌試験の結果を示す。試験方法は繊維製品新機能評価協議会(SEK)が制定した統一試験マニュアルによる試験法で、Stphylococcus aureus IFO12732、Methicillin resistant Staphylococcus aureusKB−1005(MRSA)、Escherichia coli IFO3972、Pseudomonas aeruginosa IFO12689、Klebsiella pneumoniae IFO13277に対する抗菌効果を調べた。無加工布(標準綿布)をコントロールとした。

0017

0018

0019

発明の効果

0020

本発明によれば、天然抗菌剤使い、また金属キレートを利用しない方法により茶ポリフェノールを繊維構造体等に固着させることにより、複合的に病原性菌種に対して抗菌力を発揮させ、健常者のみならず免疫力、抵抗力の弱い高齢者・子供の衣服、寝具および生活用品にいたるまでの全ての繊維製品等に応用して、安全で快適な生活を提供することができる。

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