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技術 コンクリート壁埋込用電線ボックス

出願人 日動電工株式会社
発明者 駒井久永今坂友昭
出願日 1999年5月14日 (20年3ヶ月経過) 出願番号 1999-134025
公開日 2000年11月24日 (18年8ヶ月経過) 公開番号 2000-324651
状態 特許登録済
技術分野 接続箱
主要キーワード 係合脚片 上端開放状 上方開口端 天井コンクリート 内向き突起 本体ボックス 開口底 周方向移動
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年11月24日)のものです。
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図面 (10)

課題

ビスを用いることなく、塗代カバーバックプレートボックス本体に対し簡単にセットすることができて作業能率の向上を図れるコンクリート壁込用電線ボックスを提供する。

解決手段

正多角形筒状のボックス本体1の下端面に塗代カバー2を中心を合致するよう重ね合わせて両者を中心軸まわりに相対回転させると、塗代カバー2の相対向する係合脚片12,12の内向き突起13,13の内向き端面間が、ボックス本体1の外面上の相対向する面取部8,8に係合脚片12の弾性変形を介して嵌合する。一方、ボックス本体1の上端面にバックプレート3を中心を合致するよう重ね合わせて両者を中心軸まわりに相対回転させると、バックプレート3の相対向する係合脚片19,19の内向き突起20,20の内向き端面間が、ボックス本体1の外面上の相対向する面取部7,7にバックプレート3の弾性変形を介して嵌合する。

概要

背景

建物天井コンクリート壁面などに照明器具等の配線器具を取り付けるために、予めPC板等の天井コンクリート壁に電線を導入する電線ボックス埋設される。 この電線ボックスとしては、例えば、図7に示すように筒形状のボックス本体30と、このボックス本体30の下端開口部を塞ぐ塗代カバー31、及びボックス本体30の上端開口部を塞ぐバックプレート32とを備えたものがある。塗代カバー32は断面皿形に形成されてその中央凹部33の内部に開口底板34を薄肉部35を介して切離可能に一体に備えている。この電線ボックスを天井コンクリート壁に埋設するには、図8に示すように、コンクリート型枠36にコンクリート37を打ち込むに先立って、コンクリート型枠(幕板)36の内面所定位置に開口底板34を38で打ち付けて塗代カバー31を定置固定し、この塗代カバー31の上にボックス本体30をビス39によって結合固定する。そして、ボックス本体30にビス40で取り付けられているバックプレート32を一旦ボックス本体30から取り外し、ボックス本体30内に電線(図示省略)を導入配線してから再びバックプレート32をボックス本体30にこれの上端開口部を塞ぐようにビス40で止め付ける。かくして、図8に示すごとくコンクリート型枠36内にコンクリート37を打ち込む。コンクリート37の固化後、図9に示すごとくコンクリート型枠36を取り外す。コンクリート型枠36の取り外しに伴って開口底板34がその取り外し方向に引っ張られ薄肉部35を破断して塗代カバー31から分離する。開口底板34の分離によって塗代カバー31の内部に配線器具を取り付け可能にする空間が形成される。

概要

ビスを用いることなく、塗代カバーやバックプレートをボックス本体に対し簡単にセットすることができて作業能率の向上を図れるコンクリート壁込用電線ボックスを提供する。

正多角形筒状のボックス本体1の下端面に塗代カバー2を中心を合致するよう重ね合わせて両者を中心軸まわりに相対回転させると、塗代カバー2の相対向する係合脚片12,12の内向き突起13,13の内向き端面間が、ボックス本体1の外面上の相対向する面取部8,8に係合脚片12の弾性変形を介して嵌合する。一方、ボックス本体1の上端面にバックプレート3を中心を合致するよう重ね合わせて両者を中心軸まわりに相対回転させると、バックプレート3の相対向する係合脚片19,19の内向き突起20,20の内向き端面間が、ボックス本体1の外面上の相対向する面取部7,7にバックプレート3の弾性変形を介して嵌合する。

目的

本発明は、上記のようなビスを用いることなく、塗代カバー及びバックプレートの両方またはそのいずれか一方をボックス本体に対し簡単にセットすることができて作業能率の向上を図れるコンクリート壁埋込用電線ボックスを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

コンクリート壁内に埋め込まれる電線ボックスであって、下端開放状の正多角形筒状に形成されたプラスチック製のボックス本体と、このボックス本体の下方開口端を塞ぐプラスチック製の塗代カバーとを備えており、 前記ボックス本体の正多角形外面の少なくとも相対向する一対の稜角部の各下端寄り箇所にそれぞれ、面取部が形成されるとともに該面取部の下側に係止段部が形成されており、前記塗代カバーの内面外周端縁の少なくとも相対向する一対の箇所からそれぞれ先端に前記面取部に係合する内向き突起を有する弾性変形自在な係合脚片本体ボックスの外方に向けて一体に上向きに突設されており、前記面取部のうちの少なくとも一つの面取部内の周方向両端に、この面取部に係合する前記内向き突起の周方向移動規制する位置決め段部が設けられており、 相対向する前記内向き突起の内向き端面どうし間の間隔は、前記ボックス本体の正多角形外面の相対向する二面どうし間の間隔よりも広く、かつボックス本体の正多角形外面の相対向する稜角部どうし間の間隔よりも狭くするとともに、相対向する前記面取部どうし間の間隔とほぼ同一の寸法に設定しており、前記内向き突起の下面の、塗代カバー内面からの高さは、前記係止段部の上面とボックス本体の下端面との間の間隔とほぼ同一寸法に設定していることを特徴とするコンクリート壁埋込用電線ボックス。

請求項2

コンクリート壁内に埋め込まれる電線ボックスであって、上端開放状の正多角形筒状に形成されたプラスチック製のボックス本体と、このボックス本体の上方開口端を塞ぐプラスチック製のバックプレートとを備えており、前記ボックス本体の正多角形外面の少なくとも相対向する一対の稜角部のそれぞれの上端寄り箇所にそれぞれ、面取部が形成されるとともに該面取部の上側に係止段部が形成されており、前記バックプレートの内面外周端縁の少なくとも相対向する一対の箇所からそれぞれ先端に前記面取部に係合する内向き突起を有する弾性変形自在な係合脚片が本体ボックスの外方に向けて一体に下向きに突設されており、前記面取部のうちの少なくとも一つの面取部内の周方向両端に、この面取部に係合する前記内向き突起の周方向移動を規制する位置決め段部が設けられており、 相対向する前記内向き突起の内向き端面どうし間の間隔は、前記ボックス本体の正多角形外面の相対向する二面どうし間の間隔よりも広く、かつボックス本体の正多角形外面の相対向する稜角部どうし間の間隔よりも狭くするとともに、相対向する前記面取部どうし間の間隔とほぼ同一の寸法に設定しており、前記内向き突起の上面の、バックプレート内面からの高さは、前記係止段部の下面とボックス本体の上端面との間の間隔とほぼ同一寸法に設定していることを特徴とするコンクリート壁埋込用電線ボックス。

請求項3

コンクリート壁内に埋め込まれる電線ボックスであって、上下端開放状の正多角形筒状に形成されたプラスチック製のボックス本体と、このボックス本体の下方開口端を塞ぐプラスチック製の塗代カバーと、ボックス本体の上方開口端を塞ぐプラスチック製のバックプレートとを備えており、前記ボックス本体の正多角形外面の少なくとも相対向する一対の稜角部のそれぞれの上下端寄り箇所にそれぞれ、上下の面取部が形成されるとともに、上側の面取部の上側に係止段部が、下側の面取部の下側に係止段部がそれぞれ形成されており、前記塗代カバーの内面外周端縁の少なくとも相対向する一対の箇所からそれぞれ先端に前記下側の面取部に係合する内向き突起を有する弾性変形自在な係合脚片が本体ボックスの外方に向けて一体に上向きに突設されており、前記バックプレートの内面外周端縁の少なくとも相対向する一対の箇所からそれぞれ先端に前記上側の面取部に係合する内向き突起を有する弾性変形自在な係合脚片が本体ボックスの外方に向けて一体に下向きに突設されており、前記上側の面取部のうちの少なくとも一つの面取部内の周方向両端、及び下側の面取部のうちの少なくとも一つの面取部内の周方向両端にそれぞれ、各面取部に係合する前記内向き突起の周方向移動を規制する位置決め段部が設けられており、相対向する前記内向き突起の内向き端面どうし間の間隔は、前記ボックス本体の正多角形外面の相対向する二面どうし間の間隔よりも広く、かつボックス本体の正多角形外面の相対向する稜角部どうし間の間隔よりも狭くするとともに、相対向する前記面取部どうし間の間隔とほぼ同一の寸法に設定しており、前記下側の内向き突起の下面の、塗代カバー内面からの高さは、前記下側の係止段部の上面とボックス本体の下端面との間の間隔とほぼ同一寸法に設定しており、前記上側の内向き突起の上面の、バックプレート内面からの高さは、前記上側の係止段部の下面とボックス本体の上端面との間の間隔とほぼ同一寸法に設定していることを特徴とするコンクリート壁埋込用電線ボックス。

技術分野

0001

本発明は、コンクリート壁込用電線ボックスに関する。

背景技術

0002

建物天井コンクリート壁面などに照明器具等の配線器具を取り付けるために、予めPC板等の天井コンクリート壁に電線を導入する電線ボックスが埋設される。 この電線ボックスとしては、例えば、図7に示すように筒形状のボックス本体30と、このボックス本体30の下端開口部を塞ぐ塗代カバー31、及びボックス本体30の上端開口部を塞ぐバックプレート32とを備えたものがある。塗代カバー32は断面皿形に形成されてその中央凹部33の内部に開口底板34を薄肉部35を介して切離可能に一体に備えている。この電線ボックスを天井コンクリート壁に埋設するには、図8に示すように、コンクリート型枠36にコンクリート37を打ち込むに先立って、コンクリート型枠(幕板)36の内面所定位置に開口底板34を38で打ち付けて塗代カバー31を定置固定し、この塗代カバー31の上にボックス本体30をビス39によって結合固定する。そして、ボックス本体30にビス40で取り付けられているバックプレート32を一旦ボックス本体30から取り外し、ボックス本体30内に電線(図示省略)を導入配線してから再びバックプレート32をボックス本体30にこれの上端開口部を塞ぐようにビス40で止め付ける。かくして、図8に示すごとくコンクリート型枠36内にコンクリート37を打ち込む。コンクリート37の固化後、図9に示すごとくコンクリート型枠36を取り外す。コンクリート型枠36の取り外しに伴って開口底板34がその取り外し方向に引っ張られ薄肉部35を破断して塗代カバー31から分離する。開口底板34の分離によって塗代カバー31の内部に配線器具を取り付け可能にする空間が形成される。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、上記のように塗代カバー31やバックプレート32をボックス本体1に対していちいちビス39,40で止め付ける作業は作業能率の低下の大きな原因になっていた。

0004

本発明は、上記のようなビスを用いることなく、塗代カバー及びバックプレートの両方またはそのいずれか一方をボックス本体に対し簡単にセットすることができて作業能率の向上を図れるコンクリート壁埋込用電線ボックスを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明の請求項1に係る発明は、図4に例示するごとく、コンクリート壁内に埋め込まれる電線ボックスであって、下端開放状の正多角形筒状に形成されたプラスチック製のボックス本体1と、このボックス本体1の下方開口端を塞ぐプラスチック製の塗代カバー2とを備えており、ボックス本体1の正多角形外面の少なくとも相対向する一対の稜角部6,6の各下端寄り箇所に、面取部8が形成されるとともに該面取部8の下側に係止段部10が形成されており、塗代カバー2の内面外周端縁の少なくとも相対向する一対の箇所からそれぞれ先端に前記面取部8に係合する内向き突起13を有する弾性変形自在な係合脚片12が本体ボックス1の外方に向けて一体に上向きに突設されており、前記面取部8のうちの少なくとも一つの面取部8内の周方向両端に、この面取部8に係合する前記内向き突起13の周方向移動規制する位置決め段部11,11(図3参照)が設けられており、相対向する内向き突起13,13の内向き端面どうし間の間隔aは、ボックス本体1の正多角形外面の相対向する二面どうし間の間隔b(図1参照)よりも広く、かつボックス本体1の正多角形外面の相対向する稜角部6,6どうし間の間隔cよりも狭くするとともに、相対向する面取部8,8どうし間の間隔dとほぼ同一の寸法に設定しており、内向き突起13の下面の、塗代カバー内面2aからの高さeは、係止段部10とボックス本体1の下端面との間の間隔fとほぼ同一寸法に設定していることに特徴を有するものである。

0006

請求項2に係る発明は、図4に例示するごとく、コンクリート壁内に埋め込まれる電線ボックスであって、上端開放状の正多角形筒状に形成されたプラスチック製のボックス本体1と、このボックス本体1の上方開口端を塞ぐプラスチック製のバックプレート3とを備えており、ボックス本体1の正多角形外面の少なくとも相対向する一対の稜角部6,6の各上端寄り箇所に、面取部7が形成されるとともに該面取部7の上側に係止段部9が形成されており、バックプレート3の内面外周端縁の少なくとも相対向する一対の箇所からそれぞれ先端に前記面取部7に係合する内向き突起20を有する弾性変形自在な係合脚片19が本体ボックス1の外方に向けて一体に下向きに突設されており、前記面取部7のうちの少なくとも一つの面取部7内の周方向両端に、この面取部7に係合する前記内向き突起20の周方向移動を規制する位置決め段部11,11が設けられており、相対向する内向き突起20,20の内向き端面どうし間の間隔aは、ボックス本体1の正多角形外面の相対向する二面どうし間の間隔bよりも広く、かつボックス本体1の正多角形外面の相対向する稜角部6,6どうし間の間隔cよりも狭くするとともに、相対向する面取部7,7どうし間の間隔dとほぼ同一の寸法に設定しており、内向き突起20の上面の、バックプレート内面3aからの高さgは、係止段部9とボックス本体1の上端面との間の間隔hとほぼ同一寸法に設定していることに特徴を有するものである。

0007

請求項3に係る発明は、図4に例示するごとく、コンクリート壁内に埋め込まれる電線ボックスであって、上下端開放状の正多角形筒状に形成されたプラスチック製のボックス本体1と、このボックス本体1の下方開口端を塞ぐプラスチック製の塗代カバー2と、ボックス本体1の上方開口端を塞ぐプラスチック製のバックプレート3とを備えており、ボックス本体1の正多角形外面の少なくとも相対向する一対の稜角部6,6の各上下端寄り箇所にそれぞれ、上下の面取部7,8が形成されるとともに、上側の面取部7の上側に係止段部9を、下側の面取部8の下側に係止段部10がそれぞれり形成されており、塗代カバー2の内面外周端縁の少なくとも相対向する一対の箇所からそれぞれ先端に前記下側の面取部8に係合する内向き突起13を有する弾性変形自在な係合脚片12が本体ボックス1の外方に向けて一体に上向きに突設されており、バックプレート3の内面外周端縁の少なくとも相対向する一対の箇所からそれぞれ先端に前記上側の面取部7に係合する内向き突起20を有する弾性変形自在な係合脚片19が本体ボックス1の外方に向けて一体に下向きに突設されており、前記上側の面取部7のうちの少なくとも一つの面取部7内の周方向両端、及び下側の面取部8のうちの少なくとも一つの面取部8内の周方向両端にそれぞれ、各面取部7,8に係合する前記内向き突起20,13の周方向移動を規制する位置決め段部11,11が設けられており、相対向する内向き突起20,20、13,13のそれぞれの内向き端面どうし間の間隔aは、ボックス本体1の正多角形外面の相対向する二面どうし間の間隔bよりも広く、かつボックス本体1の正多角形外面の相対向する稜角部6,6どうし間の間隔bよりも狭くするとともに、相対向する面取部7,7、8,8どうし間のそれぞれの間隔cとほぼ同一の寸法に設定しており、前記下側の内向き突起13の下面の、塗代カバー内面2aからの高さeは、下側の係止段部10とボックス本体1の下端面との間の間隔fとほぼ同一寸法に設定しており、前記上側の内向き突起20の上面の、バックプレート内面3aからの高さgは、上側の係止段部9とボックス本体1の上端面との間の間隔hとほぼ同一寸法に設定していることに特徴を有するものである。

0008

請求項1及び請求項3に記載のコンクリート壁埋込用電線ボックスによれば、ボックス本体の下方開口端を塗代カバーで塞ぐときには、塗代カバーの内面とボックス本体の開口下端面とを互いに中心を合致するよう重ね合わせて両者を中心軸まわりに相対回転させると、ボックス本体の外面上の相対向する面取部が、塗代カバーの相対向する内向き突起の内向き端面間に係合脚片の弾性変形を介して嵌合する。この嵌合と同時に塗代カバーの内向き突起の下面がボックス本体の下側の係止段部に係合するため、ボックス本体が塗代カバーから上方へ離脱移動するのを防止できる。それと同時に、或る内向き突起が面取部上の一方の位置決め段部を一旦乗り越えて該位置決め段部と他方の位置決め段部との間に納まるため、ボックス本体が回転方向反回転方向の周方向回動するのを防止できる。

0009

請求項2及び請求項3に記載のコンクリート壁埋込用電線ボックスによれば、ボックス本体の上方開口端をバックプレートで塞ぐときには、バックプレートの内面とボックス本体の開口上端面とを互いに中心を合致するよう重ね合わせて両者を中心軸まわりに相対回転させると、ボックス本体の外面上の相対向する面取部に、バックプレートの相対向する内向き突起の内向き端面間が係合脚片の弾性変形を介して嵌合する。この嵌合と同時にバックプレートの内向き突起の上面がボックス本体の上側の係止段部に係合するため、バックプレートがボックス本体から上方へ離脱移動するのを防止できる。それと同時に、或る内向き突起が面取部上の一方の位置決め段部を一旦乗り越えて該位置決め段部と他方の位置決め段部との間に納まるため、バックプレートが回転方向や反回転方向の周方向に回動するのを防止できる。

発明を実施するための最良の形態

0010

以下、本発明に係るコンクリート壁埋込用電線ボックスの実施形態を図面に基づき説明する。

0011

図1はコンクリート壁埋込用の電線ボックスの分解斜視図、図2は電線ボックスのボックス本体の面取部の断面図、図3は同ボックス本体の位置決め段部付きの面取部の断面図、図4は電線ボックスを組み立てた状態で示す縦断正面図、図5は電線ボックスをコンクリート型枠にセットし、コンクリートを打設した状態を示す断面図、図6図5の状態からコンクリート型枠を取り外した状態を示す断面図である。

0012

本発明に係るコンクリート壁埋込用電線ボックスは、図1に示すように、ボックス本体1と、塗代カバー2及びバックプレート3とを備える。これらはボックス本体1、塗代カバー2及びバックプレート3はそれぞれ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂成形品である。

0013

図1に示すように、ボックス本体1は上下端開放状の八角形など正多角形(凸多角形)の筒状に形成し、この正多角形筒壁4の各面には、強く押圧することによって開口できる電線管挿通部5を形成している。また、ボックス本体の正多角形筒壁4の外面の相対向する一対の稜角部(正多角形筒壁4の隣り合っている二面が出会う所の出隅部)6,6の各上下端寄りにそれぞれ、上下の平坦な面取部7,8を形成するとともに、上側の面取部7の上側に平面三角形の係止段部9を、下側の面取部8の下側に平面三角形の係止段部10をそれぞれ形成している(図2参照)。図示例では相対向する一対の上側の面取部7,7を二組、また相対向する一対の下側の面取部8,8を二組それぞれ備えているが、それぞれが一組であってもよい。図3に示すごとく、上側の面取部7のうちの少なくとも一つの面取部7の周方向両端には、この面取部7に係合する後述する内向き突起20の周方向移動を規制する位置決め段部11,11を設けている。また下側の面取部8のうちの少なくとも一つの面取部8の周方向両端にも、この面取部8に係合する後述する内向き突起13の周方向移動を規制する位置決め段部11,11を設けている。

0014

塗代カバー2は、図1に示すごとく、ボックス本体1の下方開口端を塞ぎ得る大きさのボックス本体1の外形と同じ正多角形で断面皿形に形成し、その内面2aの外周端縁の少なくとも相対向する一対の箇所から弾性変形自在な係合脚片12,12を上向きに一体に突設し、各係合脚片12の先端には内向き突起13を内向きに直角に一体に形成している。また、塗代カバー2の内面2aの中央凹部14の内部には、図4に示すごとく開口底板15が薄肉部16を介して切離可能に一体に備えられている。さらに塗代カバー2の内面2a上の係合脚片12と中央凹部14との間には、ボックス本体1の正多角形内面に内接する環状リブ17が形成されている。

0015

バックプレート3は、図1に示すごとく、ボックス本体1の上方開口端を塞ぎ得る大きさのボックス本体1の外形と同じ正多角形の平板状に形成し、その数箇所には強く押圧することによって開口できる電線管挿通部18を形成している。バックプレート3は、塗代カバー2と同様に、その内面3aの外周端縁の少なくとも相対向する一対の箇所から弾性変形自在な係合脚片19を下向き一体に突設し、各係合脚片19の先端には内向き突起20を内向きに直角に一体に形成している。

0016

図1及び図4において、塗代カバー2の相対向する内向き突起13,13の内向き端面どうし間、及びバックプレート3の相対向する内向き突起20,20の内向き端面どうし間のそれぞれの間隔aは、ボックス本体1の正多角形外面の相対向する二面どうし間の間隔bよりも広く、かつボックス本体1の正多角形外面の相対向する稜角部6,6どうし間の間隔cよりも狭くするとともに、相対向する面取部7,7どうし間及び面取部8,8どうし間のそれぞれの間隔dとほぼ同一の寸法に設定している。塗代カバー2の内向き突起13の下面の、塗代カバー内面2aからの高さeは、係止段部10とボックス本体1の下端面との間の間隔fとほぼ同一寸法に設定している。またバックプレート3の内向き突起20の上面の、バックプレート内面3aからの高さgは、係止段部9とボックス本体1の上端面との間の間隔hとほぼ同一寸法に設定している。

0017

しかるときは、塗代カバー2はこれの内面2aをボックス本体1の下端面に対し中心を合致するよう重ね合わせて両者を中心軸まわりに相対回転させると、塗代カバー2の相対向する内向き突起13,13の内向き端面間が、ボックス本体1の外面上の下側の相対向する面取部8,8に係合脚片12,12の弾性変形を介して嵌合し、この嵌合によりボックス本体1と塗代カバー2とが互いに上下方向に離脱することのない結合状態となる。また、位置決め段部11,11を有する面取部8に対しては内向き突起13が一方の位置決め段部11を一旦乗り越えて該位置決め段部11と他方の位置決め段部11との間に周方向に回転移動することのないように位置決め規制される、という塗代カバー2のセット状態を得ることができる。

0018

バックプレート3はこれの内面3aをボックス本体1の上端面に対し中心を合致するよう重ね合わせて両者を中心軸まわりに相対回転させると、バックプレート3の相対向する内向き突起20,20の内向き端面間が、ボックス本体1の外面上の上側の相対向する面取部7,7に係合脚片19,19の弾性変形を介して嵌合し、この嵌合によりボックス本体1とバックプレート3とが互いに上下方向に離脱することのない結合状態となる。また、位置決め段部11,11を有する面取部7に対しては内向き突起20が一方の位置決め段部11を一旦乗り越えて該位置決め段部11と他方の位置決め段部11との間に周方向に回転移動することのないように位置決め規制される、というバックプレート3のセット状態を得ることができる。

0019

上記位置決め段部11は面取部7,8の各内面からの高さを僅かな高さ寸法に設定してあり、したがって塗代カバー2及びバックプレート3は、セット後に、それぞれをボックス本体1の中心軸まわりに強い回転力で回転させることにより、内向き突起13,20を係合脚片12,19の弾性変形を介して一方の位置決め段部11を乗り越えて面取部8,7から抜き出すこともできる。

0020

次に、上記構成の電線ボックスBをコンクリート壁に一体に埋め込む要領につき図5及び図6に基づいて説明する。まず、図5に示すように、コンクリート打設前にコンクリート型枠(幕板)25の内面の所定位置に開口底板15を釘26で打ち付けて塗代カバー2を定置固定する。次いで、この塗代カバー2の内面2a上にボックス本体1の開口下端面を互いに中心を合致するよう重ね合わせて、ボックス本体1を中心軸まわりに回転させる。すると、ボックス本体1の外面上の相対向する面取部8,8が、塗代カバー2の相対向する内向き突起13,13の内向き端面間に係合脚片12,12の弾性変形を介して嵌合する。この嵌合により塗代カバー2の内向き突起13の下面がボックス本体1の係止段部10上に係合するため、ボックス本体1が塗代カバー2から上方へ離脱移動することがない。それと同時に或る内向き突起13が面取部8内の位置決め段部11,11間に納まるため、ボックス本体1が回転方向や反回転方向の周方向に回動することもない。

0021

次いで、ボックス本体1内に電線管挿通部5を利用して電線(図示省略)を導入配線する。配線後、バックプレート3の内面3aをボックス本体1の開口上端面に互いに中心を合致するよう重ね合わせてバックプレート3を中心軸まわりに回転させる。すると、ボックス本体1の外面上の相対向する面取部7,7に、バックプレート3の相対向する内向き突起20,20の内向き端面間が、係合脚片19,19の弾性変形を介して嵌合する。この嵌合によりバックプレート3の内向き突起20の上面がボックス本体1の係止段部9に係合するため、バックプレート3がボックス本体1から上方へ離脱移動することがない。それと同時に或る内向き突起20が面取部7内の位置決め段部11,11間に納まるため、バックプレート3が回転方向や反回転方向の周方向に回動することもない。

0022

かくして、コンクリート型枠25内にコンクリート27を打ち込む。コンクリート27の固化後、図6に示すように、コンクリート型枠25を取り外す。コンクリート型枠25の取り外しに伴って該コンクリート型枠25に釘付けされている開口底板15がその取り外し方向に引っ張られ、薄肉部16を破断して塗代カバー2から分離する。開口底板15の分離除去によって塗代カバー2の中央凹部14がコンクリート27の外面に開放状に臨む状態が得られる。その中央凹部14に配線器具をボックス本体1内の電線と接続可能に取り付け可能とする。

0023

上記実施例では塗代カバー2及びバックプレート3の双方をそれぞれボックス本体1に対して面取部7,8、係止段部9,10及び係合脚片19,12との係合手段を介してセットできるものとしてあるが、これに限定されるものではなく、塗代カバー2又はバックプレート3のいずれか一方のみを面取部7又は8、係止段部9又は10、及び係合脚片19又は12との係合手段を介してセットできるものとし、他方のバックプレート3又は塗代カバー2はボックス本体1に対しその他の結合手段でセットするものであってもよい。ボックス本体1は図示例の八角形以外に、例えば六角形四角形などの正多角形に形成することもできる。

発明の効果

0024

本発明によれば、ボックス本体に対し塗代カバー及びバックプレートの両方又はそのいずれか一方を重ね合わせて所要角度だけ回転させるだけの簡単な操作で、ビスを用いることなく、簡単にセットすることができ、したがってコンクリート壁への埋め込み作業が能率よく行えるという利点がある。

図面の簡単な説明

0025

図1コンクリート壁埋込用の電線ボックスの分解斜視図である。
図2電線ボックスのボックス本体の面取部の断面図である。
図3同ボックス本体の位置決め段部付きの面取部の断面図である。
図4電線ボックスを組み立てた状態で示す縦断正面図である。
図5電線ボックスをコンクリート型枠にセットし、コンクリートを打設した状態を示す断面図である。
図6図5の状態からコンクリート型枠を取り外した状態を示す断面図である。
図7従来例の電線ボックスの縦断正面図である。
図8図7の電線ボックスをコンクリート型枠にセットし、コンクリートを打設した状態を示す断面図である。
図9図8の状態からコンクリート型枠を取り外した状態を示す断面図である。

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0026

1ボックス本体
2塗代カバー
3バックプレート
6稜角部
7 上側の面取部
8 下側の面取部
9 上側の係止段部
10 下側の係止段部
11位置決め段部
12 塗代カバーの係合脚片
13 塗代カバーの内向き突起
19 バックプレートの係合脚片
20 バックプレートの内向き突起

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