図面 (/)
課題
解決手段
概要
背景
概要
接点形状の変更により異物付着による導通不良を生じ難いようにし、動作信頼性に優れたスイッチの接点構造を提供すること。
相対向して対をなす接点13、17を有し、接点同士の接触、離間により開閉するスイッチの接点構造において、一方の接点17をドーナツ形接点とし、他方の接点13をドーナツ形接点を横切る方向に延在するクロスバー形接点とする。
目的
この発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、接点形状の変更により、異物付着による導通不良を生じ難いよう改良され、動作信頼性に優れたスイッチの接点構造を提供することを目的としている。
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 1件
- 牽制数
- 3件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
技術分野
背景技術
発明が解決しようとする課題
0004
特に、制御用スイッチでは、制御のマイクロコンピュータ化により電気負荷の微弱化(接点通電電流の微弱化1〜5mA)が進んでいることにより、高負荷通電による接点のクリニング効果が期待できなくなってきており、僅かな異物が接点に付着しても導通不良を引き起こすことになる。
0005
この発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、接点形状の変更により、異物付着による導通不良を生じ難いよう改良され、動作信頼性に優れたスイッチの接点構造を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段
0006
上述の目的を達成するために、請求項1記載の発明によるスイッチの接点構造は、相対向して対をなす接点を有し、接点同士の接触、離間により開閉するスイッチの接点構造において、一方の接点がドーナツ形接点で、他方の接点が前記ドーナツ形接点を横切る方向に延在するクロスバー形接点により構成されているものである。
0007
請求項2記載の発明によるスイッチの接点構造は、前記ドーナツ形接点が、前記クロスバー形接点との対向面側の中央部に窪みを有し、前記クロスバー形接点との対向面側にその外郭形状に沿って延在するドーナツ形の突条を有しているものである。
0008
請求項1記載の発明によるスイッチの接点構造では、ドーナツ形接点とクロスバー形接点との組み合わせにより、クロスバー形接点はドーナツ形接点の中央部を跨いだ両側でドーナツ形接点と接触し、この接点同士の接触点は多点(2点)となる。
0009
請求項2記載の発明によるスイッチの接点構造では、ドーナツ形接点は、クロスバー形接点との対向面側の中央部に窪みを有し、クロスバー形接点との対向面側にその外郭形状に沿って延在するドーナツ形の突条を有しているものとなり、クロスバー形接点はドーナツ形接点の中央部の窪みを跨いだ両側の突条と接触し、接点同士の接触点は多点(2点)となる。
発明を実施するための最良の形態
0010
以下に添付の図を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に説明するこの発明の実施の形態において上述の従来例と同一構成の部分は、上述の従来例に付した符号と同一の符号を付してその説明を省略する。
0011
図1はこの発明による接点構造によるスイッチの一つの実施の形態を示している。このスイッチは、電気絶縁材料製のターミナルボックス1とターミナルカバー3とによる密閉構造のスイッチケース5を有している。ターミナルボックス1には固定接点側端子片7と可動接点側端子片9とが各々嵌込み式に固定装着されている。
0013
可動接点側端子片9はスイッチケース5内において板ばねによる横転U字状の可動接点支持板15の一端をターミナルカバー3との間に挟み込み式に固定している。これにより、可動接点支持板15は可動接点側端子片9と導電接続されてスイッチケース5より片持ち支持されている。可動接点支持板15の自由端側の上面には可動接点17が固定されている。
0014
可動接点支持板15の自由端は接点支持部11の下方に位置しており、可動接点17は固定接点13と相対向している。
0016
可動接点側端子片9はスナップアクション機構の横転U字状の板ばね23の一端をターミナルボックス1との間に挟み込み式に固定している。板ばね23の自由端側と可動接点支持板15の自由端側との間には該両者に橋渡し係合するU字形のスナップアクションばね25が取り付けられている。板ばね23には、マイクロスイッチを開閉する棒状のアクチュエータ27が接続されている。
0017
このスイッチでは、図1に示されているように、アクチュエータ27が押し下げられることにより、上述のスナップアクション機構によるスナップアクションによって可動接点17が上昇変位して固定接点13と当接し、接点を閉じ、これに対し、アクチュエータ27が持ち上げられることにより、上述のスナップアクション機構による逆スナップアクションによって可動接点17が降下変位して固定接点13より離間し、接点を開く。
0018
図2〜図4に示されているように、可動接点17は、固定接点13との対向面側の中央部に窪み29を有し、固定接点13との対向面側にその外郭形状に沿って延在するドーナツ形(円環形)の突条31を有し、ドーナツ形接点をなしている。固定接点13はドーナツ形接点である可動接点17を横切る方向に延在するクロスバー形(蒲鉾形)接点をなし、可動接点17の中央部の窪み29を跨いだ両側の突条31と接触している。
0020
固定接点13と可動接点17とはクロスバー形接点とドーナツ形接点との組み合わせになり、固定接点(クロスバー形接点)13は可動接点(ドーナツ形接点)17の中央部の窪み29を跨いだ両側の突条31と接触し、この接点同士の接触点はa点とb点の2点になる。
0021
これにより、a点とb点とに同時に異物が付着しない限り、導通不良を生じなくなり、導通不良が生じ難くなる。
0022
なお、上述の実施の形態では、固定接点13をクロスバー形接点、可動接点17をドーナツ形接点としたが、この組み合わせは逆であってもよく、また、一方の接点をドーナツ形接点とし、他方の接点をクロスバー形接点とすることは、上述のような単動作式のスイッチの限られることはなく、2動作式や3動作式のスイッチにも同様に適用することができる。
発明の効果
0023
以上の説明から理解される如く、請求項1記載の発明によるスイッチの接点構造によれば、相対向して対をなす接点を有し、接点同士の接触、離間により開閉するスイッチの接点構造において、一方の接点がドーナツ形接点で、他方の接点が前記ドーナツ形接点を横切る方向に延在するクロスバー形接点により構成されているものとした。
0024
このため、対をなす接点はドーナツ形接点とクロスバー形接点との組み合わせになり、クロスバー形接点はドーナツ形接点の中央部を跨いだ両側でドーナツ形接点と接触し、この接点同士の接触点が多点(2点)となり、導通不良が生じ難くなり、動作信頼性が高くなる。
0025
請求項2記載の発明によるスイッチの接点構造によれば、前記ドーナツ形接点は、前記クロスバー形接点との対向面側の中央部に窪みを有し、前記クロスバー形接点との対向面側にその外郭形状に沿って延在するドーナツ形の突条を有しているものとした。
0026
このため、ドーナツ形接点は、クロスバー形接点はドーナツ形接点の中央部の窪みを跨いだ両側の突条と接触し、接点同士の接触点は多点(2点)となり、導通不良が生じ難くなり、動作信頼性が高くなる。この形状のドーナツ形接点は塑性加工により容易に生産性よく低コストで製造することができる。
図面の簡単な説明
0027
図1この発明による接点構造によるスイッチの一つの実施の形態を示す断面図である。
図2この発明によるスイッチの接点構造の一つの実施の形態を示す側面図である。
図3この発明によるスイッチの接点構造の一つの実施の形態を示す正面図である。
図4この発明によるスイッチの接点構造の一つの実施の形態を示す斜視図である。
図5従来のリベット形接点を示す斜視図である。
--
0028
1ターミナルボックス
3ターミナルカバー
5スイッチケース
7固定接点側端子片
9可動接点側端子片
11接点支持部
13 固定接点
15可動接点支持板
17 可動接点
19接点間隔調整ねじ
21座金ばね
23板ばね
25スナップアクションばね
27アクチュエータ
29 窪み
31 突条
技術視点だけで見ていませんか?
この技術の活用可能性がある分野
分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成