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技術 法枠用型枠及びそれを使用した法枠構造体

出願人 株式会社小財スチール
発明者 小齊至山田春男
出願日 1999年5月12日 (20年5ヶ月経過) 出願番号 1999-131901
公開日 2000年11月21日 (18年10ヶ月経過) 公開番号 2000-319895
状態 拒絶査定
技術分野 根切り,山留め,盛土,斜面の安定
主要キーワード 略輪状 パンチングメタル製 内枠体 主アンカー 外枠体 設計寸法通り 横線材 縦線材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年11月21日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

運搬時や保管時に薄く折り畳むことができ、軽量で取り扱いがし易く、安価に製造できる法枠用型枠及びそれを使用した法枠構造体を提供する。

解決手段

法枠用型枠K1は四つの型枠構成体1を有する。型枠構成体1は、クリンプ金網で形成され本質的に対応するように設けられた二枚の枠体10を有する。枠体10は、リンク部材12の連結部を係合して回動可能に連結してある。枠体10の内端部には線材曲げて連結部11が形成してある。連結部には軸部材が挿し込んであり、複数の型枠構成体が折り畳み可能なようにして連結してある。また、連結部11とスペーサ12の基部は、型枠構成体1を折り畳んで重ねたときに、枠体10とスペーサ12との間に隙間を生じず、これらが互いに平行な状態になるように折り曲げてある。

概要

背景

概要

運搬時や保管時に薄く折り畳むことができ、軽量で取り扱いがし易く、安価に製造できる法枠用型枠及びそれを使用した法枠構造体を提供する。

法枠用型枠K1は四つの型枠構成体1を有する。型枠構成体1は、クリンプ金網で形成され本質的に対応するように設けられた二枚の枠体10を有する。枠体10は、リンク部材12の連結部を係合して回動可能に連結してある。枠体10の内端部には線材曲げて連結部11が形成してある。連結部には軸部材が挿し込んであり、複数の型枠構成体が折り畳み可能なようにして連結してある。また、連結部11とスペーサ12の基部は、型枠構成体1を折り畳んで重ねたときに、枠体10とスペーサ12との間に隙間を生じず、これらが互いに平行な状態になるように折り曲げてある。

目的

(目 的)本発明は上記課題を解消するもので、運搬時や保管時には薄く折り畳むことができ、軽量で取り扱いがし易く、安価に製造できる法枠用型枠及びそれを使用した法枠構造体を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

鉄筋コンクリート製法枠構造体のうち、鉄筋が交差する部分を形成するための法枠用型枠であって、金網で構成された枠体を鉄筋の両側に配置すべく対向させ、該枠体間をリンク部材(12)で連結して型枠構成体を形成し、鉄筋の交差部と該交差部から各方向に延びる鉄筋を型枠構成体の枠体で挟めるようにして複数の型枠構成体を配置し、かつ配置された型枠構成体は互いに端部で回動可能に連結されて複数の型枠構成体が一体化した法枠用型枠が構成されており、上記連結によって複数の型枠構成体は一体性を保持したまま折り畳みできるように構成されていることを特徴とする、法枠用型枠。

請求項2

交差部から鉄筋が四方向に延びている部分に配置できるように構成してあることを特徴とする、請求項1記載の法枠用型枠。

請求項3

枠体(10)には線材の端部を曲げて連結部(11)が形成してあり、該連結部(11)に軸部材(J) を挿通して型枠構成体(1) が連結してあることを特徴とする、請求項1または2記載の法枠用型枠。

請求項4

枠体(10)には線材の端部を曲げて連結部(11)を形成してあり、該連結部(11)に軸部材(J) を挿通して型枠構成体(1) が連結してあり、リンク部材(12)は線材を組んで形成され、該線材の端部を曲げて連結部(120)を形成し、該連結部(120) を枠体(10)に係合して連結してあり、上記枠体(10)と上記リンク部材(12)の両方の連結部(11,120) の基部(111,121)は、法枠用型枠を折り畳んで型枠構成体(1) を重ねたときに枠体(10)が互いに平行な状態となって、枠体(10)間及び枠体(10)とリンク部材(12)の間に実質的に隙間が形成されなくなるように曲げてあることを特徴とする、請求項1または2記載の法枠用型枠。

請求項5

鉄筋コンクリート製の法枠構造体のうち、鉄筋が交差する部分を形成するための法枠用型枠であって、外側型枠構成体(2) と内側型枠構成体(3) を備え、上記外側型枠構成体(2) は、金網で構成された外枠体(20)と、該外枠体(20)との間で鉄筋を挟めるように対向させ、上記鉄筋と交差する他の鉄筋を通すべく長さ方向に所要間隔をおいて配置し、リンク部材(12)で上記外枠体(20)と連結されている二枚の内枠体(21)と、で形成されており、上記内側型枠構成体(3) は、金網で構成された枠体(10)を鉄筋を挟めるように対向させ、該枠体(10)間をリンク部材(12)で連結して形成されており、上記外側型枠構成体(2) と内側型枠構成体(3) は、三方向に交差路が形成されるように、内側型枠構成体(3) を構成する枠体(10)の端部を外側型枠構成体(2) を構成する内枠体(21)の内端部に相互に回動可能に連結して、折り畳み可能なように一体化してあることを特徴とする、法枠用型枠。

請求項6

枠体(10)の端部及び内枠体(21)の内端部には、線材を曲げて連結部(11,22)が形成してあり、該連結部(11,22)に軸部材(J) を挿通して外側型枠構成体(2) と内側型枠構成体(3) が連結してあることを特徴とする、請求項5記載の法枠用型枠。

請求項7

枠体(10)の端部及び内枠体(21)の内端部には、線材を曲げて連結部(11,22)が形成してあり、該連結部(11,22)に軸部材(J) を挿通して外側型枠構成体(2) と内側型枠構成体(3) が連結してあり、リンク部材(12)は線材を組んで形成され、該線材の端部を曲げて連結部(120)を形成し、該連結部(120) の係合により連結してあり、上記枠体(10)と上記内枠体(21)と上記リンク部材(12)の連結部(11,22,120)の基部は、法枠用型枠を折り畳んで内側型枠構成体(2) と外側型枠構成体(3) を重ねたときに枠体(10)と外型枠(20)と内枠体(21)が互いに平行な状態となって、外型枠(20)とリンク部材(12)の間及びリンク部材(12)と内枠体(21)の間及び内枠体(21)と枠体(10)の間及び枠体(10)とリンク部材(12)の間に実質的に隙間が形成されなくなるように曲げてあることを特徴とする、請求項5記載の法枠用型枠。

請求項8

法面(7) を補強して安定させる鉄筋コンクリート製の法枠構造体であって、法面(7) に配筋され、法枠構造体内に埋め込まれる鉄筋(40,41) と、上記鉄筋(40,41) の交差する部分に、該鉄筋(40,41) を囲むように設置する請求項1,2,3,4,5,6または7記載の法枠用型枠(K1,K2)と、上記鉄筋(40,41) 及び上記法用型枠(K1,K2) を内包するコンクリート(6) と、を含むことを特徴とする、法枠構造体。

技術分野

0001

本発明は法枠用型枠及びそれを使用した法枠構造体に関する。更に詳しくは、運搬時や保管時には薄く折り畳むことができ、軽量で取り扱いがし易く、安価に製造できる法枠用型枠及びそれを使用した法枠構造体に関する。

0002

山の傾斜面や切土盛土の傾斜面等の法面の表面には、法面を覆い押さえて安定させ、地滑り等を防止するようにした鉄筋コンクリート製の法枠構造体が設けられている。法枠構造体の形成には法枠用の型枠が用いられる。この型枠は、クリンプ金網等の金網で構成された枠体を面対向させ、棒状体を略「井」形状(小型の法枠用型枠では略「キ」形状)に組んで形成された連結材を、枠体間に回動可能に架設したものが一般的である。この型枠は、長さ方向に倒して折り畳むことができ、工場から折り畳んだ状態で搬出されて、現場で開いて使用される。

0003

法枠構造体は、上記したような型枠を現場で適宜切断して連結し、法面上に格子状に設置し、内部に鉄筋配筋して、型枠内コンクリートを吹き付けて充填することにより形成される。なお、法枠用型枠は、吹き付けられたコンクリートに埋め込まれるようになっている。型枠の設置作業においてネックとなっているのは、型枠が交差する部分での取り合い調整作業である。すなわち、型枠が交差する部分では、縦方向と横方向からの型枠を互いに取り合い連結するが、通常、平坦ではない法面上で設計通り施工することは難しく、型枠を予め設計寸法通りに切断していても、現場においては寸法が合わず、そのままでは連結できないことも多かった。このため、型枠が交差する部分における取り合いでは、型枠の長さを細かく調整する作業を必要としていた。この調整作業は、熟練を必要とする難しい作業であり、作業には多大な手間と時間がかかるため、工事が長期化する要因ともなっていた。

0004

そこで、この問題を解決するために、例えば、特開平6−128965号公報に開示されたような、法枠構造体の交差部分に設けるための型枠が開発されている(図9参照)。この型枠9は、所要間隔を置いて対向させてあるパンチングメタル製の枠体90(上記公報では、「型枠板」と記載してある)を連結材91で回動可能に連結し、隣接する枠体90を蝶番92により回動自在に連結することで、全体を折り畳み自在にしたものである。この型枠9によれば、法面上で折り畳んである状態から所定形状に開き、そのまま交差部分に設置するだけで型枠を形成することができる。すなわち、従来の作業と相違して、縦方向と横方向から型枠を取り合う調整作業が不要となる。従って、作業に従来のような熟練を必要とせず、特に技術を持たない一般の作業者でも容易に施工することが可能になり、工期の短縮を図ることができる。

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、上記公報に記載された型枠にも、次のような課題があった。
(a)枠体90は金属製のパネルであるパンチングメタルで形成してあるので、型枠9全体としては相当の重量を有している。ところで、法枠構造体の設置作業では、クレーン等で所定の箇所に降ろした後、細かな設置位置の調整は作業者が手作業で行うことも多い。また、傾斜した法面での作業は、平地よりも作業性が悪く危険でもある。つまり、上記型枠9のように重量が重いと取り扱いがし難くなるので、作業性がより悪くなり、危険性も更に高くなる。

0006

(b)各枠体90には、剛性を高めるために長さ方向の全長にわたり補強部93(リブ)が平行に形成してある。しかし、この補強部93は内方へ当量突出させてあるので、折り畳んだときには補強部93と連結材91あるいは補強部93同士が当接してしまう。このため、型枠9は補強部93が突出している分だけ薄く折り畳むことができず嵩張るので、型枠9を運搬したり保管する場合において収容効率が良くなかった。

0007

(c)型枠9の枠体90は、二箇所に設けられた蝶番92により回動自在に連結してある。蝶番92は、一般的にはドア等の回動する部材の回動中心部に設けられるもので、スムーズに繰り返し回動できるように高い精度と強度を有している。しかし、型枠9の枠体90は、実用上は施工までに数回回動させることができればよい。また、型枠9は、施工においていわゆる埋め殺しにされるものであり、繰り返し使用できるものではない。従って、型枠9は、施工時に充填されるコンクリートを保持でき、更に施工後も硬化したコンクリートと協働して法面を保護するという基本的な機能を有していれば、製造コストは安価に抑えるのが望ましい。ところが、公報記載の型枠9は、枠体90として高価なパンチングメタルを使用し、更に施工までに数回しか回動させない枠体90の回動中心に蝶番92も備えている。つまり、公報記載の型枠9は製造コストが高く過剰性能であり、無駄が多く合理的でない。

0008

(目 的)本発明は上記課題を解消するもので、運搬時や保管時には薄く折り畳むことができ、軽量で取り扱いがし易く、安価に製造できる法枠用型枠及びそれを使用した法枠構造体を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明にあっては、鉄筋コンクリート製の法枠構造体のうち、鉄筋が交差する部分を形成するための法枠用型枠であって、金網で構成された枠体を鉄筋の両側に配置すべく対向させ、該枠体間をリンク部材で連結して型枠構成体を形成し、鉄筋の交差部と該交差部から各方向に延びる鉄筋を型枠構成体の枠体で挟めるようにして複数の型枠構成体を配置し、かつ配置された型枠構成体は互いに端部で回動可能に連結されて複数の型枠構成体が一体化した法枠用型枠が構成されており、上記連結によって複数の型枠構成体は一体性を保持したまま折り畳みできるように構成されていることを特徴とする、法枠用型枠である。

0010

第2の発明にあっては、交差部から鉄筋が四方向に延びている部分に配置できるように構成してあることを特徴とする、第1の発明に係る法枠用型枠である。

0011

第3の発明にあっては、枠体には線材の端部を曲げて連結部が形成してあり、該連結部に軸部材挿通して型枠構成体が連結してあることを特徴とする、第1または第2の発明に係る法枠用型枠である。

0012

第4の発明にあっては、枠体には線材の端部を曲げて連結部を形成してあり、該連結部に軸部材を挿通して型枠構成体が連結してあり、リンク部材は線材を組んで形成され、該線材の端部を曲げて連結部を形成し、該連結部を枠体に係合して連結してあり、上記枠体と上記リンク部材の両方の連結部の基部は、法枠用型枠を折り畳んで型枠構成体を重ねたときに枠体が互いに平行な状態となって、枠体間及び枠体とリンク部材の間に実質的に隙間が形成されなくなるように曲げてあることを特徴とする、第1または第2の発明に係る法枠用型枠である。

0013

第5の発明にあっては、鉄筋コンクリート製の法枠構造体のうち、鉄筋が交差する部分を形成するための法枠用型枠であって、外側型枠構成体と内側型枠構成体を備え、上記外側型枠構成体は、金網で構成された外枠体と、該外枠体との間で鉄筋を挟めるように対向させ、上記鉄筋と交差する他の鉄筋を通すべく長さ方向に所要間隔をおいて配置し、リンク部材で上記外枠体と連結されている二枚の内枠体と、で形成されており、上記内側型枠構成体は、金網で構成された枠体を鉄筋を挟めるように対向させ、該枠体間をリンク部材で連結して形成されており、上記外側型枠構成体と内側型枠構成体は、三方向に交差路が形成されるように、内側型枠構成体を構成する枠体の端部を外側型枠構成体を構成する内枠体の内端部に相互に回動可能に連結して、折り畳み可能なように一体化してあることを特徴とする、法枠用型枠である。

0014

第6の発明にあっては、枠体の端部及び内枠体の内端部には、線材を曲げて連結部が形成してあり、該連結部に軸部材を挿通して外側型枠構成体と内側型枠構成体が連結してあることを特徴とする、第5の発明に係る法枠用型枠である。

0015

第7の発明にあっては、枠体の端部及び内枠体の内端部には、線材を曲げて連結部が形成してあり、該連結部に軸部材を挿通して外側型枠構成体と内側型枠構成体が連結してあり、リンク部材は線材を組んで形成され、該線材の端部を曲げて連結部を形成し、該連結部の係合により連結してあり、上記枠体と上記内枠体と上記リンク部材の連結部の基部は、法枠用型枠を折り畳んで内側型枠構成体と外側型枠構成体を重ねたときに枠体と外型枠と内枠体が互いに平行な状態となって、外型枠とリンク部材の間及びリンク部材と内枠体の間及び内枠体と枠体の間及び枠体とリンク部材の間に実質的に隙間が形成されなくなるように曲げてあることを特徴とする、第5の発明に係る法枠用型枠である。

0016

第8の発明にあっては、法面を補強して安定させる鉄筋コンクリート製の法枠構造体であって、法面に配筋され、法枠構造体内に埋め込まれる鉄筋と、上記鉄筋の交差する部分に、該鉄筋を囲むように設置する第1,第2,第3,第4,第5,第6または第7の発明に係る法枠用型枠と、上記鉄筋及び上記法用型枠を内包するコンクリートと、を含むことを特徴とする、法枠構造体である。

0017

法枠用型枠のうち、鉄筋が四方向に延びている部分に配置できるように構成してあるもの、即ち、四方向に交差路が形成されるようにしてあるものは、法枠構造体のうち鉄筋が略「十」字状に交差する部分に対応する。三方向に交差路が形成されるようにしてあるものは、法枠構造体のうち鉄筋が略「T」字状に交差する部分に対応する。

0018

本発明にいう金網は、型枠内部にコンクリートを充填したときにコンクリートを保持できる強度を有していれば、その種類は特に限定しない。例えば、クリンプ金網の他、直線状の縦線材横線材とを有し、交差部を溶接して形成した溶接金網等が挙げられる。

0019

(作 用)法枠用型枠は、枠体が金網で形成されているので、同じ大きさのものではパンチングメタルと比較して重量を軽くすることができる。これにより法枠用型枠が全体として軽量になるので、法面上でも取り扱いがし易くなり、設置するときの作業性を向上させることができ、危険性も低くなる。また、金網はパンチングメタルと比較して安価であるので、型枠の製造コストも安価に抑えることができる。

0020

枠体の端部に金網の線材を曲げて連結部を形成し、該連結部に軸部材を挿通して型枠構成体が連結してあるものは、枠体が施工までに数回しか回動されず、しかも埋め殺しになる型枠としては、精度的にも強度的にも必要十分なので、無駄がなく合理的である。

0021

枠体とリンク部材の両方の連結部の基部が、型枠構成体を折り畳んで重ねたときに枠体が互いに平行な状態となって、枠体間及び枠体とリンク部材の間に実質的に隙間が形成されなくなるように曲げてあるものは、法枠用型枠を折り畳んで、枠体とリンク部材を積み重ねただけの厚みにすることができる。このように法枠用型枠の厚みをより薄くすることができるので、運搬時や保管時において嵩張らず収容効率に優れる。

発明を実施するための最良の形態

0022

本発明を図面に示した実施の形態に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る法枠用型枠の第1の実施の形態を示しており、開いた状態の斜視説明図で一部を省略している。図2図1に示す法枠用型枠を平面視した概略説明図、図3図1に示す法枠用型枠を折り畳んだ状態を平面視した概略説明図、図4図3に示す法枠用型枠のa−a部を拡大した説明図である。

0023

符号K1は法枠用型枠を示している。法枠用型枠K1は、四つの型枠構成体1・・・を備えている。各型枠構成体1は、略同形状に形成された二枚の枠体10,10を有している。各枠体10は、波状の縦線材100・・・と横線材101・・・とを編成した平面状のクリンプ金網で形成されている。枠体10,10は、本質的に平行になるように対向させてある。

0024

各枠体10の内端部、詳しくは、横線材101・・・の内端部には、この横線材101・・・の内端側を略輪状に折り曲げて連結部11・・・が形成してある。連結部11・・・で囲まれた内部は、軸部材Jが挿し込まれる挿通部110・・・である(図4参照)。各連結部11の基部111は、型枠構成体1を折り畳んで重ねたときに隣接する枠体10,10間に隙間を生じず、これらが互いに平行な状態になるように折り曲げてある(図4参照)。また、連結部11・・・は縦方向において、挿通部110・・・が同一軸線上に位置するようになっている。

0025

各型枠構成体1は、リンク部材であるスペーサ12,12を所要間隔をおいて二箇所に有している。スペーサ12,12は、棒状の線材を略「井」字状に組み、交差部を溶接により固定して形成されている。各スペーサ12を構成する線材の両端部には、端側を略輪状に折り曲げて連結部120・・・が形成してある。各連結部120の基部121は、型枠構成体1を折り畳んで重ねたときに枠体10とスペーサ12との間に隙間を生じず、これらが互いに平行な状態になるように折り曲げてある(図4参照)。各スペーサ12は、枠体10,10間に架けわたして、連結部120・・・を縦線材100・・・に回動可能に係合することで、枠体10,10と連結してある。

0026

法枠用型枠K1は、型枠構成体1の連結部11・・・と、隣接する型枠構成体1の連結部11・・・とを双方の挿通部110・・・が縦方向の軸線上において共通するように交互に合わせて、この共通する挿通部110・・・に軸部材Jを挿し込み連結して一体にすることで、四方向に交差路Rを有するように形成されている。また、軸部材Jの両端部は、これが挿通部110・・・から抜け外れないように折り曲げてある。これにより法枠用型枠K1は、四箇所にある軸部材J・・・とスペーサ12の連結部120・・・が係合した縦線材100・・・とを回動中心として、平面状に折り畳むことができる。

0027

図5は本発明に係る法枠用型枠の第2の実施の形態を示しており、開いた状態を平面視した概略説明図、図6図5に示す法枠用型枠を折り畳んだ状態を平面視した概略説明図である。

0028

符号K2は法枠用型枠を示している。法枠用型枠K2は、外側型枠構成体2と内側型枠構成体3を備えている。なお、内側型枠構成体3は、上記した型枠構成体1と同一構造を有するので、型枠構成体1と同一の箇所には同一の符号を付して示しており、構造についての説明も省略する。

0029

外側型枠構成体2は、内側型枠構成体3より全長が長くなるように形成されている。外側型枠構成体2は、全長にわたり設けてある外枠体20と二枚の内枠体21,21を備えている。外枠体20と内枠体21,21は平面状のクリンプ金網で形成されている。

0030

内枠体21,21は、長さ方向に所要間隔をおいて、外枠体20と本質的に平行になるように対向させて設けてある。内枠体21,21の横線材の内端部には、この横線材の内端側を略輪状に折り曲げて連結部22・・・が形成してある。連結部22・・・で囲まれた内部は、軸部材Jが挿し込まれる挿通部である。各連結部22の基部は、外側型枠構成体2と内側型枠構成体3を折り畳んで重ねたときに、内枠体21と枠体10との間に隙間を生じず、これらが互いに平行な状態になるように折り曲げてある(図4参考)。連結部22・・・は縦方向において、挿通部が同一軸線上に位置されるようになっている。

0031

外側型枠構成体2は、スペーサ12・・・を所要間隔をおいて四箇所に有している。なお、スペーサ12の形状及びその取着構造は、上記した型枠構成体1で示すものと同一であるので、同一の符号を付し、構造の説明も省略する。

0032

法枠用型枠K2は、内側型枠構成体3の連結部11・・・と、外側型枠構成体2の連結部22・・・とを双方の挿通部が縦方向の軸線上において共通するように交互に合わせて、この共通する挿通部に軸部材Jを挿し込み連結して一体にすることで、三方向の交差路Rを有するように形成されている。これにより法枠用型枠K2は、二箇所にある軸部材Jとスペーサ12の連結部120・・・が係合した縦線材を回動中心として、平面状に折り畳むことができる。

0033

なお、スペーサ12の形状は、略「井」字状に組んだものに限定されず、例えば、小型の法枠用型枠では略「キ」字に組むこともある。また、スペーサ12の数も限定されない。

0034

図7は本発明に係る法枠構造体の一実施の形態を示す平面視説明図、図8図7に示す法枠構造体の要部を拡大し、便宜的にコンクリート部分の一部を切除して内部構造を表した状態の説明図である。なお、図7及び図8において、上記図1ないし図6で示したものと同一または同等の箇所には同一の符号を付して示している。また、法枠用型枠K1,K2についての説明は、上記したので省略する。

0035

符号Nは法枠構造体を示している。以下、法枠構造体Nの構造について、施工手順を交えながら説明する。
法枠構造体Nを形成する法面7上に、骨部材である鉄筋40を格子状に配筋する。このとき鉄筋40は、法面7上に単に載置された状態にある。鉄筋40は、所要間隔をあけ並設して配筋される。

0036

鉄筋40の回りにこれを囲むように法枠用型枠K1,K2を枠組する。法枠用型枠K1は、鉄筋40が略「十」字状に交差する部分に枠組される(図7(a)参照)。法枠用型枠K2は、外周部(角部を除く)のように鉄筋40が略「T」字状に交差する部分に枠組される(図7(b)参照)。

0037

鉄筋40と法枠用型枠K1,K2とを番線等により固定する。法面7上に載置してある鉄筋40は持ち上げられて、対応する箇所にあるスペーサ12の下部と結束される。これで鉄筋40は、法面7上から浮いた状態となり、後述するコンクリート6が鉄筋40の下方にも流れ込むようになる。

0038

アンカー地中打ち込み、アンカーと法枠用型枠K1,K2を番線等により固定し、鉄筋40と法枠用型枠K1,K2を法面7上に設置する。鉄筋40が交差する部分には、比較的全長の長い主アンカー50が打ち込まれる。また、それ以外の箇所には、補助アンカー51が所要ピッチで打ち込まれる。

0039

鉄筋40が交差しておらず法枠用型枠K1,K2が枠組されていない直線部分等に、従来からある法枠用型枠を設置する(図7(c)参照)。この法枠用型枠と法枠用型枠K1,K2とは、番線等で連結固定される。なお、鉄筋40が交差しておらず法枠用型枠K1,K2が枠組されていない部分がない場合は、この工程は必要ない。

0040

最初に配筋した鉄筋40と同様に、更に鉄筋41を上部側に配筋し、スペーサ12の上部と番線等により固定する。このときも鉄筋41は、所要間隔をあけ並設して配筋される。

0041

コンクリート6を吹き付けて鉄筋40,41と法枠用型枠K1,K2等を埋め込み、固化させる。法枠構造体Nは以上の手順により形成される。しかし、この施工手順に限定されるものではない。

0042

(作 用)図1ないし図8を参照して、第1及び第2の実施の形態で示す法枠用型枠K1,K2の作用を説明する。なお、説明の便宜上、法枠用型枠K2に関する記載は、カッコ書きを用いて示している。法枠用型枠K1(K2)は、枠体10(枠体10、外枠体20、内枠体21)がクリンプ金網で形成されているので、同じ大きさのものではパンチングメタルと比較して重量を軽くすることができる。これにより法枠用型枠K1(K2)が全体として軽量になるので、法面7上でも取り扱いがし易くなり、設置するときの作業性を向上させることができ、危険性も低くなる。また、クリンプ金網はパンチングメタルと比較して安価であるので、法枠用型枠K1(K2)の製造コストも安価に抑えることができる。

0043

法枠用型枠K1(K2)は、型枠構成体1(外側型枠構成体2と内側型枠構成体3)を、枠体10(枠体10、内枠体21)の内端部に形成された連結部11・・・(連結部11・・・、22・・・)の挿通部110・・・に軸部材Jを挿し込むことで連結している。しかし、このような連結であっても枠体10(枠体10、内枠体21)は、施工までに数回しか回動されず、しかも埋め殺しになるので、法枠用型枠としては、精度的にも強度的にも必要十分である。従って、法枠用型枠K1(K2)は、無駄がなく合理的である。

0044

枠体10の連結部11の基部111(枠体10の連結部11の基部と内枠体21の連結部22の基部)とスペーサ12の連結部120の基部121が所要形状に曲げてあることにより、隣接する枠体10,10間、枠体10とスペーサ12の間(外型枠20とリンク部材12の間、リンク部材12と内枠体21の間、内枠体21と枠体10の間、枠体10とリンク部材12の間)に隙間を生じず、これらが互いに平行な状態になるようにして、型枠構成体1(外側型枠構成体2と内側型枠構成体)を折り畳むことができる。これにより折り畳んだときの法枠用型枠K1(K2)を、枠体10とリンク部材12(枠体10、外枠体20、内枠体21、リンク部材12)を積み重ねただけの厚みにすることができる。このように法枠用型枠K1(K2)の厚みをより薄くすることができるので、運搬時や保管時において嵩張らず収容効率に優れる。

0045

本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。

発明の効果

0046

本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)法枠用型枠は、枠体が金網で形成されているので、同じ大きさのものではパンチングメタルと比較して重量を軽くすることができる。これにより法枠用型枠が全体として軽量になるので、法面上でも取り扱いがし易くなり、設置するときの作業性を向上させることができ、危険性も低くなる。また、金網はパンチングメタルと比較して安価であるので、型枠の製造コストも安価に抑えることができる。

0047

(b)枠体の端部に金網の線材を曲げて連結部を形成し、該連結部に軸部材を挿通して型枠構成体が連結してあるものは、枠体が施工までに数回しか回動されず、しかも埋め殺しになる型枠としては、精度的にも強度的にも必要十分なので、無駄がなく合理的である。

0048

(c)枠体とリンク部材の両方の連結部の基部が、型枠構成体を折り畳んで重ねたときに枠体が互いに平行な状態となって、枠体間及び枠体とリンク部材の間に実質的に隙間が形成されなくなるように曲げてあるものは、法枠用型枠を折り畳んで、枠体とリンク部材を積み重ねただけの厚みにすることができる。このように法枠用型枠の厚みをより薄くすることができるので、運搬時や保管時において嵩張らず収容効率に優れる。

図面の簡単な説明

0049

図1本発明に係る法枠用型枠の第1の実施の形態を示しており、開いた状態の斜視説明図で一部を省略している。
図2図1に示す法枠用型枠を平面視した概略説明図。
図3図1に示す法枠用型枠を折り畳んだ状態を平面視した概略説明図。
図4図3に示す法枠用型枠のa−a部を拡大した説明図。
図5本発明に係る法枠用型枠の第2の実施の形態を示しており、開いた状態を平面視した概略説明図。
図6図5に示す法枠用型枠を折り畳んだ状態を平面視した概略説明図。
図7本発明に係る法枠構造体の一実施の形態を示す平面視説明図。
図8図7に示す法枠構造体の要部を拡大し、便宜的にコンクリート部分の一部を切除して内部構造を表した状態の説明図。
図9従来の交差部分に設けるための法枠用型枠を示す説明図。

--

0050

K1,K2法枠用型枠
N法枠構造体
J軸部材
R交差路
1型枠構成体
10枠体
100縦線材
101横線材
111 基部
11 連結部
110挿通部
12スペーサ
120 連結部
121 基部
2外側型枠構成体
20外枠体
21内枠体
22 連結部
3内側型枠構成体
40,41鉄筋
50主アンカー
51補助アンカー
6コンクリート
7 法面
9 型枠
90 枠体
91連結材
92蝶番
93補強部

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