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技術 水面投下型農薬製剤

出願人 クミアイ化学工業株式会社
発明者 藤田茂樹加藤進桜田直巳赤司宗貴
出願日 1999年5月13日 (20年5ヶ月経過) 出願番号 1999-132690
公開日 2000年11月21日 (18年10ヶ月経過) 公開番号 2000-319102
状態 特許登録済
技術分野 農薬・動植物の保存
主要キーワード プラスチック製板 エアドーム 水浮遊性 エアードーム 吹き寄せ フェノールマイクロバルーン 衝撃式粉砕 カーバメート系農薬
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年11月21日)のものです。
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図面 (1)

課題

水田等に投入した際、水溶性フィルムの上面がエアードーム状となり溶け残る現象のない水面浮遊性が改善された水面投下型農薬製剤を提供すること。

解決手段

農薬有効成分、界面活性剤固体担体および水面浮遊性付与剤を含有成分とする水面浮遊性粒状農薬を、水面浮遊性粒状農薬の崩壊時間の1/5以下の溶解時間を有する水溶性フィルム袋で包装してなる水面投下型農薬製剤。

概要

背景

従来、水田で用いられる農薬製剤は、粒剤粉剤乳剤水和剤、及びフロアブル剤が一般的である。これらの農薬製剤のなかで粒剤、粉剤等の固形剤は、通常10アール当たり3〜4kgを水に希釈しないで直接散布されてきたが、近年、農薬散布の省力化が叫ばれており、これに対応するために、製剤中の農薬活性成分含有量を高めて製剤としての散布量を低減することや、あるいは水田に入らずに畦畔から投げ込むだけで散布可能な農薬製剤が検討されている。

以上の要求に対して種々の農薬製剤が検討され、その技術が公開されている。例えば、農薬活性成分を比重が1以下のロウ状物質に溶解あるいは分散し、水溶性増量剤被覆あるいは含有させた農薬粒剤(特開昭55−154902号、特開昭56−30901号、特開平7−101805号)、軽石あるいはパーライトなどの水面浮遊性担体殺菌成分担持させた組成物特公昭48−1181号)、パーライトにパラフィン石油樹脂等を用いて殺虫成分を付着させた組成物(特公昭48−1181号)、パーライトなど水に浮く無機担体に殺草成分を担持させた組成物(特公昭48−1182号)、48メッシュ以下の鉱物質粒状担体に農薬活性成分と撥水性物質を担持させた粒状農薬製剤(特開昭48−56831号)、比重1以下で粒径5mm以下の中空体に農薬活性成分を担持し成形した組成物(特開昭58−65203号)、カーバメート系農薬活性成分を水に対する分配係数が102以上の有機化合物と混合し、水浮遊性担体に撥水性物質とともに担持させた組成物(特開平2−174702号)等が開示されている。

しかし、いずれも農薬活性成分を含んだロウ状物質や農薬活性成分が担持された粒核が長時間水面に浮遊するため、風による吹き寄せにより農薬活性成分の濃度むらによる薬効不足薬害発生原因となることがある等の問題点があった。

最近、農薬活性成分と特定の界面活性剤ベントナイト、水浮遊性中空粒子を含有する組成物(特開平7−82102号)や農薬活性成分と250μm以下のガラス質中空体と特定の界面活性剤を含有する組成物(特開平6−345603号)が開示されているが、必ずしも浮遊性が十分ではなく一部の粒は沈降し、又、浮遊している粒は良好な崩壊性を示さないため、処理地点薬剤濃度が高くなることによる薬害、風下吹き寄せ部分の薬剤濃度が高くなることによる薬害の問題があった。

また、農薬活性成分と比重が1以下の粉末基剤、特定の性質を有する界面活性剤より成る組成物の水面浮遊性粒剤を水溶性フィルム包装した製剤(特開平7−233002号)、農薬活性成分と焼成バーミキュライトあるいは発泡パーライト発泡シラスコルク及びアセチレン系界面活性剤を含有する製剤を水溶性フィルムに包装した製剤(特開平6−336403号)等が開示されているが、これらは必ずしも浮遊性が十分ではなく、処理後水溶性フィルムの底面が溶解し一部の粒が沈降するため、処理地点の薬剤濃度が高くなることによる薬害の可能性があった。また沈降せずに水面に浮遊する粒は、処理後水溶性フィルムの上面がエアードーム状となった内側に閉じこめられ、長時間水面に漂うため、風下に吹き寄せられて薬剤濃度が高くなり、薬害が発生するおそれもあった。

上記の水溶性フィルムに包装した製剤を水に投入した際、水溶性フィルムの上面がエアードーム状となり溶け残る現象を回避する有効な方法として、水溶性フィルムに穴を開ける方法(特開平6−192004号、特開平8−245307号)や、水溶性フィルム袋側面のシール部分に切れ目を設ける方法(特開平10−87406号)が報告されているが、これらの方法を適用した場合、製剤の保存中や輸送中に、包装した内容物の一部が穴あるいは切れ目から漏れるという問題があった。

概要

水田等に投入した際、水溶性フィルムの上面がエアードーム状となり溶け残る現象のない水面浮遊性が改善された水面投下型農薬製剤を提供すること。

農薬有効成分、界面活性剤、固体担体および水面浮遊性付与剤を含有成分とする水面浮遊性粒状農薬を、水面浮遊性粒状農薬の崩壊時間の1/5以下の溶解時間を有する水溶性フィルム袋で包装してなる水面投下型農薬製剤。

目的

本発明は、水面浮遊性が改善された水面投下型農薬製剤、即ち、確実に水面浮遊性が得られる粒状農薬を水溶性フィルム袋で包装した製剤であり、水田等の水面に投入した後、水面で溶け残ることがなく、前記の欠点が生じない水面投下型農薬製剤の提供を課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

農薬有効成分、界面活性剤固体担体および水面浮遊性付与剤を含有成分とする水面浮遊性粒状農薬を、水面浮遊性粒状農薬の崩壊時間の1/5以下の溶解時間を有する水溶性フィルム袋で包装してなる水面投下型農薬製剤

請求項2

水面浮遊性粒状農薬が、更に水面浮遊性粒状農薬製剤100重量部に対して0.3部〜6部の水を含むものである請求項第1項記載の水面投下型農薬製剤。

請求項3

水溶性フィルム袋が、包装する水面浮遊性粒状農薬に対して、1.5倍以上の容積を有する大きさの水溶性フィルム袋である請求項第1項または第2項の何れかの項記載の水面投下型農薬製剤。

技術分野

0001

本発明は、水田あるいは貯水池等に直接粒状農薬製剤散布することのできる水面投下型農薬製剤に関し、さらに詳しくは、省力的かつ均一な農薬散布が可能な水面投下型農薬製剤に関する。

背景技術

0002

従来、水田で用いられる農薬製剤は、粒剤粉剤乳剤水和剤、及びフロアブル剤が一般的である。これらの農薬製剤のなかで粒剤、粉剤等の固形剤は、通常10アール当たり3〜4kgを水に希釈しないで直接散布されてきたが、近年、農薬散布の省力化が叫ばれており、これに対応するために、製剤中の農薬活性成分含有量を高めて製剤としての散布量を低減することや、あるいは水田に入らずに畦畔から投げ込むだけで散布可能な農薬製剤が検討されている。

0003

以上の要求に対して種々の農薬製剤が検討され、その技術が公開されている。例えば、農薬活性成分を比重が1以下のロウ状物質に溶解あるいは分散し、水溶性増量剤被覆あるいは含有させた農薬粒剤(特開昭55−154902号、特開昭56−30901号、特開平7−101805号)、軽石あるいはパーライトなどの水面浮遊性担体殺菌成分担持させた組成物特公昭48−1181号)、パーライトにパラフィン石油樹脂等を用いて殺虫成分を付着させた組成物(特公昭48−1181号)、パーライトなど水に浮く無機担体に殺草成分を担持させた組成物(特公昭48−1182号)、48メッシュ以下の鉱物質粒状担体に農薬活性成分と撥水性物質を担持させた粒状農薬製剤(特開昭48−56831号)、比重1以下で粒径5mm以下の中空体に農薬活性成分を担持し成形した組成物(特開昭58−65203号)、カーバメート系農薬活性成分を水に対する分配係数が102以上の有機化合物と混合し、水浮遊性担体に撥水性物質とともに担持させた組成物(特開平2−174702号)等が開示されている。

0004

しかし、いずれも農薬活性成分を含んだロウ状物質や農薬活性成分が担持された粒核が長時間水面に浮遊するため、風による吹き寄せにより農薬活性成分の濃度むらによる薬効不足薬害発生原因となることがある等の問題点があった。

0005

最近、農薬活性成分と特定の界面活性剤ベントナイト、水浮遊性中空粒子を含有する組成物(特開平7−82102号)や農薬活性成分と250μm以下のガラス質中空体と特定の界面活性剤を含有する組成物(特開平6−345603号)が開示されているが、必ずしも浮遊性が十分ではなく一部の粒は沈降し、又、浮遊している粒は良好な崩壊性を示さないため、処理地点薬剤濃度が高くなることによる薬害、風下吹き寄せ部分の薬剤濃度が高くなることによる薬害の問題があった。

0006

また、農薬活性成分と比重が1以下の粉末基剤、特定の性質を有する界面活性剤より成る組成物の水面浮遊性粒剤を水溶性フィルム包装した製剤(特開平7−233002号)、農薬活性成分と焼成バーミキュライトあるいは発泡パーライト発泡シラスコルク及びアセチレン系界面活性剤を含有する製剤を水溶性フィルムに包装した製剤(特開平6−336403号)等が開示されているが、これらは必ずしも浮遊性が十分ではなく、処理後水溶性フィルムの底面が溶解し一部の粒が沈降するため、処理地点の薬剤濃度が高くなることによる薬害の可能性があった。また沈降せずに水面に浮遊する粒は、処理後水溶性フィルムの上面がエアードーム状となった内側に閉じこめられ、長時間水面に漂うため、風下に吹き寄せられて薬剤濃度が高くなり、薬害が発生するおそれもあった。

0007

上記の水溶性フィルムに包装した製剤を水に投入した際、水溶性フィルムの上面がエアードーム状となり溶け残る現象を回避する有効な方法として、水溶性フィルムに穴を開ける方法(特開平6−192004号、特開平8−245307号)や、水溶性フィルム袋側面のシール部分に切れ目を設ける方法(特開平10−87406号)が報告されているが、これらの方法を適用した場合、製剤の保存中や輸送中に、包装した内容物の一部が穴あるいは切れ目から漏れるという問題があった。

発明が解決しようとする課題

0008

本発明は、水面浮遊性が改善された水面投下型農薬製剤、即ち、確実に水面浮遊性が得られる粒状農薬を水溶性フィルム袋で包装した製剤であり、水田等の水面に投入した後、水面で溶け残ることがなく、前記の欠点が生じない水面投下型農薬製剤の提供を課題とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明者らは鋭意研究した結果、適切な浮遊性を有する粒状農薬を一定の水溶性フィルム袋に包装することにより単に投入するだけで省力的に、かつ均一に農薬散布が可能な水面投下型農薬製剤が得られることを見出した。

0010

具体的には、水面浮遊性粒状農薬を包装する水溶性フィルム袋として、水面浮遊性粒状農薬の崩壊時間に対して特定の溶解時間を有する水溶性フィルムを用いること、さらに、水溶性フィルム袋の容積を包装する水面浮遊性粒状農薬に対して特定の大きさ以上とすることにより、処理後、水面で溶け残ることのない水面投下型農薬製剤が得られるとの知見を得、本発明を完成するに至った。

0011

すなわち本発明は、農薬有効成分、界面活性剤、固体担体および水面浮遊性付与剤を含有成分とする水面浮遊性粒状農薬を、水面浮遊性粒状農薬の崩壊時間の1/5以下の溶解時間の水溶性フィルム袋で包装した水面投下型農薬製剤を提供するものである。

0012

また本発明は、上記水溶性フィルム袋として、包装される水面浮遊性粒状農薬の容積に対して、1.5倍以上の容積を有するものを用いることを特徴とする水面投下型農薬製剤を提供するものである。

発明を実施するための最良の形態

0013

本発明の水面浮遊性粒状農薬に用いることのできる農薬活性成分は、一般に農薬として用いられるものであれば特に限定されず、固体あるいは液体状の何れでも用いることができる。この農薬活性成分は、水に難溶性あるいは易溶性であってもよく、例えば、除草剤殺菌剤殺虫剤、植物成調節剤等が用いられる。とりわけ水面施用において有用な農薬活性成分が好適である。

0014

本発明に用いることのできる農薬活性成分は、以下例示される農薬活性成分に限定されるものではないが、除草剤の例としては、2−メチル−4−クロロフェノキシチオ酢酸−S−エチルフェノチオール)、α−(2−ナフトキシプロピオンアニリド(ナプロアニリド)、5−(2,4−ジクロロフェノキシ)−2−ニトロ安息香酸メチル(ビフェノックス)、S−(4−クロルベンジル)N,N−ジエチルチオカーバメートベンチカーブ)、S−ベンジル=1,2−ジメチルプロピル(エチル)チオカルバマートエスプロカルブ)、S−エチルヘキサヒドロ−1H−アゼピン−1−カーボチオエートモリネート)、S−1−メチル−1−フェニルエチルピペリジン−1−カルボチオアート(ジメピペレート)、O−3−tert−ブチルフェニル=6−メトキシ−2−ピリジル(メチル)チオカルバマート(ピリブチカルブ)、2−クロロ−2',6'−ジエチル−N−(ブトキシメチル)アセトアニリドブタクロール)、2−クロロ−2',6'−ジエチル−N−(2−プロポキシエチル)アセトアニリド(プレチラクロール)、(RS)−2−ブロモ−N−(α,α−ジメチルベンジル)−3,3−ジメチルブチルアミド(ブロモブチド)、2−ベンゾチアゾール−2−イルオキシ−N−メチルアセトアニリド(メフェナセット)、1−(α,α−ジメチルベンジル)−3−(パラトリル尿素ダイムロン)、メチル=α−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイルスルファモイル)−O−トルアート(ベンスルフロンメチル)、1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)尿素(イマゾスルフロン)、エチル=5−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイルスルファモイル)−1−メチルピラゾール−4−カルボキシラートピラゾスルフロンエチル)、2メチルチオ−4,6−ビスエチルアミノ)−s−トリアジンシメトリン)、2−メチルチオ−4,6−ビス(イソプロピルアミノ)−s−トリアジン(プロメトリン)、2−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−(1,2−ジメチルプロピルアミノ)−s−トリアジン(ジメタメトリン)、2,4−ジクロロフェニル−3'−メトキシ−4'−ニトロフェニルエーテルクロメキシニル)、5−ターシャリブチル−3−(2,4−ジクロロ−5−イソプロポキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾリン−2−オン(オキサジアゾン)、4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−ピラゾリル−p−トルエンスルホネートピラゾレート)、2−[4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチルピラゾール−5−イルオキシ]アセトフェノンピラゾキシフェン)、(RS)−2−(2,4−ジクロロ−m−トリルオキシ)プロピオンアニリド(クロメプロップ)、2−[4−[2,4−ジクロロ−m−トルオイル)−1,3−ジメチルピラゾール−5−イルオキシ]−4'−メチルアセトフェノンベンゾフェナップ)、S,S'−ジメチル=2−ジフルオロメチル−4−イソブチル−6−トリフルオロメチルピリジン−3,5−ジカルボチオアート(ジチオピル)、2−クロロ−N−(3−メトキシ−2−テニル)−2',6'−ジメチルアセトアニリド(テニルクロール)、n−ブチル−(R)−2−[4−(2−フルオロ−4−シアノフェノキシフェノキシプロピオネートシハロホップブチル)、3−[1−(3,5−ジクロルフェニル)−1−メチルエチル]−2,3−ジヒドロ−6−メチル−5−フェニル−4H−1,3−オキサジン−4−オン(オキサジクロメホン)、3−(4−クロロ−5−シクロペンチルオキシ−2フリオロフェニル)−5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオンペントキサゾン)、1−(ジエチルカルバモイル)−3−(2,4,6−トリメチルフェニルスルフォニル)−1,2,4−トリアゾールカフェストロール)、N−{[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル]}−1−メチル−4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)(アジムスフロン)、メチル2−[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシ]−6−[(E)−1−(メトキシイミノ)エチル]ベンゾエイト(ピリミノバックメチル)等が挙げられる。

0015

また、殺菌剤の例としては、O,O−ジイソプロピル−S−ベンジルチオフォスフェート(IBP)、3'−イソプロポキシ−2−メチルベンズアニリド(メプロニル)、α,α,α−トリフルオロ−3'−イソプロポキシ−O−トルアニリド(フルトラニル)、3,4,5,6−テトラクロロ−N−(2,3−ジクロロフェニル)フタルアミド酸テクフタラム)、1−(4−クロロベンジル)−1−シクロペンチル−3−フェニル尿素ペンシクロン)、6−(3,5−ジクロロ−4−メチルフェニル)−3(2H)−ピリダジノン(ジクロメジン)、メチル=N−(2−メトキシアセチル)−N−(2,6−キシリル)−DL−アラニナートメタラキシル)、(E)−4−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−N−(1−イミダゾール−1−イル−2−プロポキシエチリデン)−o−トルイジントリフルミゾール)、カスガマイシンバリダマイシン、3−アリルオキシ−1,2−ベンゾイソチアゾール−1,1−ジオキシドプロベナゾール)、ジイソプロピル−1,3−ジチオラン−2−イリデンマロネートイソプロチオラン)、5−メチル−1,2,4−トリアゾロ[3,4−b]ベンゾチアゾールトリシクラゾール)、1,2,5,6−テトラヒドロピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(ピロキロン)、5−エチル−5,8−ジヒドロ−8−オキソ[1,3]ジオキソロ[4,5−g]キノリン−7−カルボン酸オキソリニック酸)、(Z)−2'−メチルアセトフェノン=4,6−ジメチルピリミジン−2−イルヒドラゾン4,5,6,7−テトラクロロフタリドフェリムゾン)、3−(3,5−ジクロロフェニル)−N−イソプロピル−2,4−ジオキシイミダゾリジン−1−カルボキサミドイプロジオン)等が挙げられる。

0016

更に、殺虫剤の例としては、O,O−ジメチル−O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオホスフェート(MEP)、(2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6)−ジエチルチオホスフェート(ダイアジノン)、1−ナフチル−N−メチルカーバメート(NAC)、O,O−ジエチル−O−(3−オキソ−2−フェニル−2H−ピリダジン−6−イル)ホスホロチオエート(ピリダフェンチオン)、O,O−ジメチル−O−3,5,6−トリクロロ−2−ピリジルホスホロチオエート(クロルピリホスメチル)、ジメチルジカルベトキシエチルジチオホスフェート(マラソン)、O,O−ジメチル−S−(N−メチルカルバモイルメチル)ジチオホスフェートジメトエート)、O,O−ジプロピル−O−4−メチルチオフェニルホスフェートプロパホス)、O,S−ジメチル−N−アセチルホスホロアミドチオエート(アセフェート)、エチルパラニトロフェニルチオベンゼンホスホネート(EPN)、2−セカンダリ−ブチルフェニル−N−メチルカーバメート(BPMC)、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾ[b]フラニル=N−ジブチルアミノチオ−N−メチルカルバマート(カルボスルファン)、エチル=N−[2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メチル)アミノチオ]−N−イソプロピル−β−アラニナート(ベンフラカルブ)、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル=(RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェニルシクロプロパンカルボキシラート(シクロプロトリン)、2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル=3−フェノキシベンジル=エーテル(エトフェンプロックス)、1,3−ビス(カルバモイルチオ)−2−(N,N−ジメチルアミノプロパン塩酸塩カルタップ)、5−ジメチルアミノ−1,2,3−トリチアシュウ酸塩チオシクラム)、S,S'−2−ジメチルアミノトリメチレン=ジ(ベンゼンチオスルホナート)(ベンスルタップ)、2−ターシャリ−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5−フェニル−1,3,5,6テトラヒドロ−2H−1,3,5−チアジアジン−4−オン(ブプロフェジン)等が挙げられる。

0017

更にまた、植物成長調節剤の例としては、4'−クロロ−2'−(α−ヒドロキシベンジルイソニコチンアニリド(イナベンフィド)、(2RS,3RS)−1−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ペンタン−3−オールパクロブトラゾール)、(E)−(S)−1−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ペンタ−1−エン−3−オール(ウニコナゾール)等を挙げることができる。

0018

なお、これらの農薬活性成分は単独で、又は2種以上を混合して用いることができ、これら農薬活性成分の配合割合の合計は、組成物100重量部に対して、通常、0.1重量部〜70重量部、好ましくは1重量部〜50重量部である。

0019

本発明の水面浮遊性粒状農薬には、水面に浮遊した粒を崩壊させ、農薬有効成分を水中に拡散させるための界面活性剤を使用する。この界面活性剤としては、農薬製剤に一般的なものを用いることができ、例えば、ポリエチレングリコール高級脂肪酸エステルポリオキシエチレンアルキルエーテルポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル、ソルビタンモノアルキレートアセチレンアルコールおよびアセチレンジオール並びにそれらのアルキレンオキシド付加物等のノニオン性界面活性剤アルキルアリールスルホン酸塩ジアルキルスルホン酸塩リグニンスルホン酸塩ナフタレンスルホン酸塩及びその縮合物アルキル硫酸エステル塩アルキル燐酸エステル塩アルキルアリール硫酸エステル塩、アルキルアリール燐酸エステル塩ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸エステル塩、ポリカルボン酸型高分子活性剤等のアニオン性界面活性剤等、さらにはシリコーン系界面活性剤フッ素系界面活性剤を挙げることができる。

0020

これらの界面活性剤は単独であるいは2種以上を混合して用いることができる。これらの界面活性剤の配合割合は、組成物100重量部に対して、通常、0.1重量部〜30重量部、好ましくは0.5重量部〜20重量部、さらに好ましくは2重量部〜10重量部である。

0021

本発明の水面浮遊性粒状農薬には、固体担体を使用することが必要である。固体担体は水溶性担体あるいは非水溶性担体を用いることができ、これらを組み合わせて用いることもできる。水溶性担体としては、例えば、硫酸アンモニウム重炭酸アンモニウム硝酸アンモニウム塩化アンモニウム塩化カリウム硫酸ナトリウム硫酸マグネシウムクエン酸ナトリウム炭酸ナトリウム炭酸水素ナトリウム等の有機又は無機酸塩類、クエン酸コハク酸等の有機酸類蔗糖ラクトース等の糖類、尿素等を挙げることができる。また、非水溶性担体としては一般的には鉱物質微粉が用いられ、例えば、クレー類、炭酸カルシウム、ベントナイト、タルク珪藻土ステアリン酸カルシウムホワイトカーボン等を挙げることができる。これら増量剤の配合割合は、組成物100重量部に対して、通常、5重量部〜80重量部、好ましくは10重量部〜70重量部である。

0022

更に、本発明の水面浮遊性粒状農薬には、これを散布した際、粒が水中に沈むことなく、水面に浮遊させる性質を付与するための水面浮遊性付与剤が必要である。この水面浮遊性付与剤は、独立した1個または複数個気室を有する物質であり、例えば、真珠岩黒曜石よりなるパーライト、シラスよりなる発泡シラス、アルミノシリケート系で焼成してなるフィライト珪酸ソーダあるいは硼砂を発泡させたマイクロバルーン、軽石、粒状珪藻土、粒状活性炭木粉コルク粉フェノール樹脂よりなるフェノールマイクロバルーンエポキシ樹脂よりなるエコスフェアーポリウレタンよりなるポリウレタンフォームポリアクリロニトリルよりなるマイクロスフェアー等が挙げられるが、中でもマイクロスフェアーが好適である。マイクロスフェアーは、それ自体の浮力によって水面に浮遊させる性質を付与するのではなく、これを用いて成形する際、非常に多くの空気を造粒物混入させることができ、即ち、非常に少ない含有量でも効果が高いこと、又、紫外線によって中空構造が容易に破壊されるため、いつまでも水面を漂うことがない点で好ましい。これら水面浮遊性付与剤は組成物100重量部に対して0.3重量部〜30重量部、望ましくは0.5重量部〜20重量部を含有させる。

0023

本発明の水面浮遊性粒状農薬製剤において、特定量の水を含有せしめることが極めて好ましい。本発明の水面浮遊性粒状農薬製剤は、前出の水面浮遊性付与剤と水を含有することによって、極めて良好な水面浮遊性が得られる。このように水を含有せしめることにより好ましい水面浮遊性が得られることは、全く意外な知見である。本発明において水は水面浮遊性粒状農薬製剤100重量部に対して0.3部〜6部であり、望ましくは0.8部〜5部である。水が0.3部以下の場合、水に投入すると、水溶性フィルムが溶解後、粒状物は数秒間水面に浮遊するが、その後粒状物内部の空気が抜けて沈降する場合があり好ましくない。一方、水が6部以上の場合、粒が脆くなり、輸送時に水溶性フィルムの中で粒が崩壊し、水に投入すると、水溶性フィルムが溶解後、水溶性フィルムに包装してあった内容物が水中に沈降するため望ましくない。水の含有量は、例えばカールフィッシャー方式の水分測定装置を用いて測定することができる。

0024

本発明の水面浮遊性粒状農薬製剤においては、前記の成分の他に、その他補助剤として結合剤有機溶剤等を必要に応じて配合することができる。

0025

用いることのできる結合剤は農薬粒状組成物に一般的に用いられるもので、水溶性の物質が望ましい。例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩デキストリン水溶性デンプンキサンタンガム、グアシードガム、蔗糖、ポリビニルピロリドンポリビニルアルコールポリアクリル酸ナトリウム塩、平均分子量6000〜20000のポリエチレングリコール、平均分子量10万〜500万のポリエチレンオキサイド等を挙げることができる。これらの結合剤の配合割合は、組成物100重量部に対して、通常、0.01重量部〜10重量部、好ましくは0.1重量部〜5重量部である。

0026

また、有機溶剤は農薬活性成分を溶解させる場合に用いられ、例えば、ジオクチルフタレートメチルナフタレンアルキルピロリドン、フニルキシリールエタングリセリンアルキレングリコール等を用いることができるが、高沸点溶剤が望ましい。これら有機溶剤の配合量は、農薬活性成分100重量部に対して、通常10重量部〜200重量部である。

0027

本発明の水面浮遊性粒状農薬製剤は、以上説明した農薬有効成分、界面活性剤、固体担体および水面浮遊性付与剤の他、必要に応じてその他の補助剤を含有せしめ、更にこれに水を加えて粒状に成形することにより調製される。成形の方法は特に限定しないが、全原料を混合後水を加えて混練し、一定の大きさの穴を開けたプレートから押し出して造粒する方法が好ましい。本発明においては、プレートに開けた穴の大きさは、一般に0.5mm〜10mmである。得られた造粒物は、水分が水面浮遊性粒状農薬100重量部に対して0.3〜6部の範囲となるように乾燥させることが好ましい。また、農薬有効成分を除いた原料を同様の方法で造粒、成形、乾燥した後、液体または有機溶剤に溶解して液状とした農薬有効成分を吸着してもよい。

0028

本発明の水面投下型農薬製剤は、上記のようにして得られた水面浮遊性粒状農薬製剤を水溶性フィルム袋に包装することにより調製される。

0029

本発明に用いることのできる水溶性フィルムの材質は、ポリビニルアルコール、ポリオキシポリアルキレングリコールヒドロキシプロピルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースメチルセルロースカルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ゼラチンプルラン可溶化澱粉等が挙げられるが、これに限定されるものではない。また、水溶性フィルムの厚さは特に限定されないが、一般に20μm〜100μmである。

0030

本発明の水面投下型農薬製剤では水田等に投入後、包装していた水溶性フィルム袋が水面で溶け残ることがないようにするために、水面浮遊性粒状農薬が水面で崩壊する時間の1/5以下、望ましくは1/10以下の溶解時間を有する水溶性フィルムを用いる。水面浮遊性粒状農薬が水面で崩壊する時間は、水を張った容器に水面浮遊性粒状農薬を投入してから全粒が崩壊するまでの時間より測定することができる。また、水溶性フィルムの溶解時間は、当該フィルムが水中で完全に溶解するまでの時間により測定することができる。水面浮遊性粒状農薬が水面で崩壊する時間、及び水溶性フィルムの溶解時間は同一の水温で測定する。水温の範囲は10℃〜40℃である。

0031

本発明においては、前記の水溶性フィルム袋の容積を、包装する水面浮遊性粒状農薬の量に対して特定以上の大きさとすることがより効果的である。具体的には、包装する水面浮遊性粒状農薬の体積に対して、1.5倍以上、望ましくは1.7倍以上を包装することが可能な容積を有する水溶性フィルム袋を用いるのが良い。

0032

なお、本発明の水面投下型農薬製剤に包装される水面浮遊性粒状農薬量は、通常、1製剤当たり10g〜200gである。前記のような容積を有する水溶性フィルム袋に水面浮遊性粒状農薬を包装した場合、袋の中で水面浮遊性粒状農薬は一端に偏った状態となる。これを水田等に投げ込んだ場合、袋の中で水面浮遊性粒状農薬が偏っている側とは反対側にエアドームが生じるが、水面浮遊性粒状農薬が偏っている側にはエアードームが生じないため、長時間水面で溶け残ることはなく、短時間で水溶性フィルムが溶解し、袋内部の水面浮遊性粒状農薬が粒の状態で放出される。

0033

次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に何ら制約されるものではない。

0034

実 施 例 1
ベンスルフロンメチル1.5部、メフェナセット20部、ホワイトカーボン3部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル3部、ホワイトカーボン3部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸エステル塩3部、ホワイトカーボン3部に吸着させたアセチレングリコール3部、デキストリン2部、ベントナイト5部および塩化カリウム50.8部を均一に混合し、衝撃式粉砕した。得られた粉末と、マイクロスフェアー1.2部を高速攪拌機中で均一に混合し、適量の水を加えて混練後、1.5mmの孔より押し出し造粒を行った。得られた造粒物を水分が1.5部となるまで乾燥し水面浮遊性粒状農薬製剤を得た。

0035

得られた水面浮遊性粒状農薬製剤25gを、厚さ40μm、溶解時間が30秒のポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が30g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールして密閉し、水溶性フィルム包装製剤(水面投下型農薬製剤)を得た。

0036

実 施 例 2
実施例1の水面浮遊性粒状農薬製剤25gを、実施例1で用いたポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が50g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールして密閉し、水溶性フィルム包装製剤(水面投下型農薬製剤)を得た。

0037

実 施 例 3
ベンスルフロンメチル1.5部、メフェナセット20部、ホワイトカーボン3部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル3部、ホワイトカーボン3部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸エステル塩3部、ホワイトカーボン3部に吸着させたアセチレンアルコール3部、デキストリン2部、ベントナイト5部および塩化カリウム30.5部を均一に混合後、衝撃式粉砕した。得られた粉末と、発泡シラス20部を高速攪拌機中で均一に混合し、適量の水を加えて混練後、5mmの孔より押し出し造粒を行った。得られた造粒物を水分が3部となるまで乾燥し水面浮遊性粒状農薬製剤を得た。

0038

得られた水面浮遊性粒状農薬製剤25gを、実施例1で用いたポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が30g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールして密閉し、水溶性フィルム包装製剤(水面投下型農薬製剤)を得た。

0039

実 施 例 4
実施例3の水面浮遊性粒状農薬製剤25gを、実施例1で用いたポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が45g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールして密閉し、水溶性フィルム包装製剤(水面投下型農薬製剤)を得た。

0040

実 施 例 5
ピロキロン30部、リグニンスルホン酸ナトリウム塩2部、ホワイトカーボン3部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸エステル塩3部、デキストリン3部および硫安34部を均一に混合後、衝撃式粉砕した。得られた粉末と発泡シラス20部を高速攪拌機中で均一に混合し、適量の水を加えて混練後、3mmの孔より押し出し造粒を行った。得られた造粒物を水分が5部となるまで乾燥し水面浮遊性粒状農薬製剤を得た。

0041

得られた水面浮遊性粒状農薬製剤50gを、厚さ60μm、溶解時間が60秒のポリオキシポリアルキレングリコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が85g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールして密閉し、水溶性フィルム包装製剤(水面投下型農薬製剤)を得た。

0042

実 施 例 6
ホワイトカーボン4部、ポリカルボン酸ナトリウム塩3部、アルキルアリールスルホン酸塩2部、ホワイトカーボン3部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル3部、ポリビニルアルコール1部、クレー10部および硫安48.5部均一に混合後、衝撃式粉砕した。得られた粉末と発泡シラス25部を高速攪拌機中で均一に混合し、適量の水を加えて混練後、1.5mmの孔より押し出し造粒を行った。得られた造粒物を水分が2.5部となるまで乾燥したものに、エトフェンプロックス4部をフェニルキシリールエタン4部に溶解した液を吸着させ、水面浮遊性粒状農薬製剤を得た。

0043

得られた水面浮遊性粒状農薬製剤100gを、厚さ60μm、溶解時間が30秒のポリオキシポリアルキレングリコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が170g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールして密閉し、水溶性フィルム包装製剤(水面投下型農薬製剤)を得た。

0044

実 施 例 7
ピリミノバックメチル1.2部、ベンスルフロンメチル2.1部、メフェナセット9部、ホワイトカーボン4部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル4部、ホワイトカーボン2.5部に吸着させたアセチレンアルコール2.5部、ポリビニルアルコール1部、ベントナイト5部、塩化カリウム10部および無水芒硝57部を均一に混合後、衝撃式粉砕した。得られた粉末と、マイクロスフェアー1部を高速攪拌機中で均一に混合し、適量の水を加えて混練後、0.8mmの孔より押し出し造粒を行った。得られた造粒物を水分が0.7部となるまで乾燥し水面浮遊性粒状農薬製剤を得た。

0045

得られた水面浮遊性粒状農薬製剤25gを、厚さ60μm、溶解時間が45秒のポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が45g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールして密閉し、水溶性フィルム包装製剤(水面投下型農薬製剤)を得た。

0046

実 施 例 8
ピリミノバックメチル2.4部、ベンスルフロンメチル2.1部、カフェンストロール8.4部、ダイムロン18部、ポリカルボン酸ナトリウム塩5部、ホワイトカーボン3部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル3部、ポリアクリル酸ナトリウム塩0.3部、ステアリン酸カルシウム2部および硫安54部を均一に混合後、高速気流粉砕した。得られた粉末と、マイクロスフェアー0.8部を高速攪拌機中で均一に混合し、適量の水を加えて混練後、2mmの孔より押し出し造粒を行った。得られた造粒物を水分が1部となるまで乾燥し水面浮遊性粒状農薬製剤を得た。

0047

得られた水面浮遊性粒状農薬製剤25gを、実施例1で用いたポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が45g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールして密閉し、水溶性フィルム包装製剤(水面投下型農薬製剤)を得た。

0048

実 施 例 9
ピリミノバックメチル1.2部、ベンスルフロンメチル2部、オキサジクロメホン1.6部、ホワイトカーボン2部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル2部、ホワイトカーボン1部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸エステル塩1部、ホワイトカーボン2部に吸着させたアセチレンアルコール2部、ポリアクリル酸ナトリウム塩0.1部、ベントナイト5部、塩化カリウム15部および無水芒硝61.9部を均一に混合後、衝撃式粉砕した。得られた粉末と、マイクロスフェアー1.2部を高速攪拌機中で均一に混合し、適量の水を加えて混練後、5mmの孔より押し出し造粒を行った。得られた造粒物を水分が2部となるまで乾燥し水面浮遊性粒状農薬製剤を得た。

0049

得られた水面浮遊性粒状農薬製剤25gを、実施例1で用いたポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が35g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールし密閉し、水溶性フィルム包装製剤(水面投下型農薬製剤)を得た。

0050

実 施 例 10
実施例9の水面浮遊性粒状農薬製剤25gを、実施例1で用いたポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が50g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールして密閉し、水溶性フィルム包装製剤(水面投下型農薬製剤)を得た。

0051

比 較 例 1
ピリミノバックメチル1.2部、ベンスルフロンメチル2部、オキサジクロメホン1.6部、ホワイトカーボン2部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル2部、ホワイトカーボン1部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸エステル塩1部、ホワイトカーボン2部に吸着させたアセチレンアルコール2部、ポリアクリル酸ナトリウム塩0.1部、ベントナイト5部、塩化カリウム15部および無水芒硝63.7部を均一に混合後、衝撃式粉砕した。得られた粉末と、マイクロスフェアー1.2部を高速攪拌機中で均一に混合し、適量の水を加えて混練後、5mmの孔より押し出し造粒を行った。得られた造粒物を水分が0.2部となるまで乾燥し粒状農薬製剤を得た。

0052

得られた水面浮遊性粒状農薬製剤25gを、実施例1で用いたポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が35g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールして密閉し、水溶性フィルム包装製剤(水面投下型農薬製剤)を得た。

0053

比 較 例 2
ピリミノバックメチル1.2部、ベンスルフロンメチル2部、オキサジクロメホン1.6部、ホワイトカーボン2部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル2部、ホワイトカーボン1部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸エステル塩1部、ホワイトカーボン2部に吸着させたアセチレンアルコール2部、ポリアクリル酸ナトリウム塩0.1部、ベントナイト5部、塩化カリウム15部および無水芒硝55.9部を均一に混合後、衝撃式粉砕した。得られた粉末と、マイクロスフェアー1.2部を高速攪拌機中で均一に混合し、適量の水を加えて混練後、5mmの孔より押し出し造粒を行った。得られた造粒物を水分が8部となるまで乾燥し粒状農薬製剤を得た。

0054

得られた水面浮遊性粒状農薬製剤25gを、実施例1で用いたポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が35g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールして密閉し、水溶性フィルム包装製剤(水面投下型農薬製剤)を得た。

0055

比 較 例 3
ベンスルフロンメチル1.5部、メフェナセット20部、ホワイトカーボン3部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル3部、ホワイトカーボン3部に吸着させたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸エステル塩3部、ホワイトカーボン3部に吸着させたアセチレンアルコール3部、デキストリン0.5部および塩化カリウム55.3部を均一に混合後、衝撃式粉砕した。得られた粉末と、マイクロスフェアー1.2部を高速攪拌機中で均一に混合し、適量の水を加えて混練後、1.2mmの孔より押し出し造粒を行った。得られた造粒物を水分が1.5部となるまで乾燥し水面浮遊性粒状農薬製剤を得た。

0056

得られた水面浮遊性粒状農薬製剤25gを、実施例1で用いたポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が30g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールして密閉し、水溶性フィルム包装製剤(水面投下型農薬製剤)を得た。

0057

比 較 例 4
比較例3の水面浮遊性粒状農薬製剤25gを、実施例1で用いたポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が50g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールして密閉し、水溶性フィルム包装製剤を得た。

0058

比 較 例 5
実施例7の水面浮遊性粒状農薬製剤25gを、厚さ60μm、溶解時間が90秒のポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が45g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールして密閉し、水溶性フィルム包装製剤(水面投下型農薬製剤)を得た。

0059

比 較 例 6
実施例9の水面浮遊性粒状農薬製剤25gを、比較例5で用いたポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋(得られた水面浮遊性粒状農薬製剤が35g入る大きさ)に入れ、入り口をヒートシールして密閉し、水溶性フィルム包装製剤(水面投下型農薬製剤)を得た。

0060

試 験 例 1
製剤中の水分含量測定:実施例1、3、5〜9、比較例1〜3の粒状農薬製剤をカールフィッシャー方式の水分測定装置(平産業製:AQ−7型)を用い、120℃の温度条件で測定した。測定は各10回行い、平均の水分含量を算出した。この結果を表1に示す。

0061

0062

試 験 例 2
粒状農薬製剤の水面浮遊性及び崩壊分散性並びに水溶性フィルムの溶解性測定:
(1)粒状農薬製剤の水面浮遊性測定
実施例1、3、5〜9、比較例1〜3の粒状農薬製剤を任意に100粒選び、20℃の水を張った直径30cmのシャーレに投下し、1分後に水面に浮遊している粒の個数を数え、水面に投下した粒数に対する百分率を求めた。

0063

(2)粒状農薬製剤の崩壊分散性測定
また、20℃の水を張った直径30cmのシャーレに1粒ずつ投下し、水面の粒が崩壊分散するまでの時間をした。測定は水面に浮遊することができる20粒について行い、1粒当たりの平均崩壊分散時間を算出した。なお、比較例2については、輸送中の振動を想定し、アルミ袋に水溶性フィルム包装製剤を入れて数回振ってから取り出し試験供試した。

0064

(3)水溶性フィルムの溶解性測定
50mm×50mmのプラスチック製板の中央部に24mm×35mmの長方形の穴を開けた2枚の板(所謂写真スライドマウント)で水溶性フィルムを挟み込み、1リットルビーカーに800ミリリットルの20℃の水を入れ、マグネチックスターラーにて攪拌し、攪拌の渦巻きの下端が600ミリリットルのラインとなるようにしたところへ、水溶性フィルムを挟み込んだ板を攪拌の流れに対して直角となるように設置してから、水溶性フィルムが水中で完全に溶解するまでの時間を測定した。

0065

上記(1)〜(3)の結果及び(2)と(3)の結果の比を表2に示した。

0066

実施例1、3、5〜9、比較例3の水面浮遊性粒状農薬製剤は全ての粒が浮遊したが、比較例1の製剤は沈降する粒が認められた。また、比較例2は大部分の粒が崩壊し水底に沈降したために浮遊性が測定できなかった。

0067

試 験 例 3
水溶性フィルム包装製剤での水溶性フィルムの溶解時間測定:実施例1〜10、比較例1〜6の水溶性フィルム包装製剤各1袋を、20℃の水を水深5cmに張った2m×2mの水田の中央に投げ入れてから、水溶性フィルムが溶解し、包装してあった水面浮遊性粒状農薬製剤の全てがばらばらとなって水面に浮遊するまでの時間を測定した。なお、水面浮遊性粒状農薬製剤が水溶性フィルムのエアードーム内に閉じこめられて崩壊分散し、塊の状態で水面に浮遊している場合については、その部分が分散してなくなるまでの時間とした。なお、比較例2については、輸送中の振動を想定し、アルミ袋に水溶性フィルム包装製剤を入れて数回振ってから取り出し試験に供試した。この結果を表3に示す。

0068

0069

実施例1〜10については短時間で水溶性フィルムが溶解し、包装してあった水面浮遊性粒状農薬製剤の全てがばらばらとなって水面に浮遊するまでの時間が短かったが、比較例3〜6は長い時間を要すことより、風によって吹き寄せられ、成分が不均一となることが予想された。なお、比較例1、2については包装してあった大部分が水底に沈降するため、測定を中止した。

0070

試 験 例 4
成分の均一性および土壌表層濃度の測定:実施例1、2、9、10、及び比較例1、2、3、4、6の水溶性フィルム包装製剤を、水深を5cmとした図1に示す10m×10mの水田のE地点に散布した。なお、比較例2については、輸送中の振動を想定し、アルミ袋に水溶性フィルム包装製剤を入れて数回振ってから取り出し試験に供試した。散布24時間後に図1に示す各地点(A〜I)より水を採取して分析し、理論上農薬活性成分が均一に水に分散した場合の水中濃度を100%とした時の比率を求め、さらに各地点の水中濃度の標準偏差平均値で除し変動率を算出した。また、散布24時間後に各地点の土壌半径10cm、深さ5cmの範囲で一部の水とともに採取して分析し、理論上農薬活性成分が均一に散布された場合の土壌中の成分濃度を100%とした時の比率を求めた。なお、試験の期間中の水温は20℃〜25℃、又、A地点からI地点に向って、風速2〜4m/sの風が吹いていた。この結果を表4および表5に示す。

0071

0072

0073

これらの結果から明らかなように、実施例1、2、9、10の農薬製剤では成分の水中均一性、土壌表層濃度の均一性は良好であった。これに対し、比較例1、2では粒状農薬製剤の大部分が水底に沈降するため散布地点の土壌表層濃度が極めて高く、また、比較例3、4、6は溶け残った部分が風下に吹き寄せられて水中濃度、土壌表層濃度が極めて高くなることより、薬害発生が懸念された。

発明の効果

0074

本発明の水面投下型農薬製剤は、従来の水面浮遊性粒状農薬製剤の水面浮遊性を改善し、水溶性フィルム袋に包装したもので、水中に沈降する粒がなく、確実な水面浮遊性が得られるため、処理地点の農薬成分濃度が高くなることがなく薬害の心配がない。また、従来の水溶性フィルム袋包装製剤の処理後の溶け残りの問題をも改善したものであり、水田等に処理した後、速やかに水溶性フィルム袋が溶解し、包装してあった水面浮遊性粒状農薬製剤が放出されるため、風による吹き寄せの影響がなく、安定した農薬の効果が期待でき、農薬散布の省力化が可能である。

図面の簡単な説明

0075

図1成分の均一性を試験するために用いた水田の平面図である。
以 上

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