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技術 移動体通信網の加入者データ制御方法

出願人 日本電気通信システム株式会社
発明者 新堀高照
出願日 1999年4月28日 (21年7ヶ月経過) 出願番号 1999-123171
公開日 2000年11月14日 (20年1ヶ月経過) 公開番号 2000-316179
状態 特許登録済
技術分野 移動無線通信システム
主要キーワード 削除待ち 前処理動作 設備計画 本来目的 移動体通信加入者 ビジター用 削除タイミング ホームサービス
関連する未来課題
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図面 (10)

課題

移動体交換局処理負荷を軽減するとともに、ビジター加入者データエリアリソースを有効利用することができる移動体通信網の加入者データ制御方法の提供。

解決手段

ビジター移動局の加入者データをホーム移動体交換局から受信して登録した後、その移動局が更に他のサービスエリアに移動した事によるホーム移動体交換局からの加入者データ削除要求に対して、加入者データを削除せずに、登録した加入者データの状態をアクティブから非アクティブ保留状態に設定する。その後、所定時間内に前記の移動局が当該サービスエリアに戻ってきて再び位置登録した場合には、ホーム移動体交換局に対してあえて加入者データを要求せずに、保留してあった加入者データの状態を非アクティブからアクティブに変更して加入者データを復活させる。

概要

背景

移動体通信網は、通信網としてのバックボーンを構成する複数の移動体交換局と、この移動体交換局に制御され無線エリアセル)を構成する複数の基地局で構成される。なお、実際の移動体通信網においては、移動体交換局と基地局との間に基地局を制御する基地局制御装置が存在するが、本発明に係わる技術においては基地局制御装置の存在は直接的な関与がないので、基地局制御装置は移動体交換局に含まれるものとして説明する。

このような移動体通信網を構成する通信事業者移動体通信加入者(以降の説明では移動局と称する)として新規加入登録すると、当該移動局が通常使用するサービスエリアを構成する移動体交換局に、その移動局に関わる加入者データ登録される。加入者データは、移動局毎に個別に与えられる各種のデータであり、代表的なデータとして、移動局に割り当てられた加入者番号、移動局の機体番号加入しているサービスの内容、登録した位置情報などで構成されている。

また、前述したごとく移動体通信網は複数の移動体交換局でバックボーンを構成しており、各移動体交換局が制御する複数の基地局が構成するセルの集合によるサービスエリアが、各移動体交換局毎に構成されている。そして、移動局が移動してあるサービスエリアから他のサービスエリアに移動すると、移動局は異なるサービスエリアに移動したことを知って、位置登録信号により当該移動局の在圏しているサービスエリアを移動体通信網に知らせる動作を行う。

図1は、このような移動体通信網において、移動局が移動することによって行われる制御動作を説明するためのブロック図である。同図の構成を説明すると、移動体交換局(MSC:Mobile Switching Center)1乃至3がそれぞれ基地局(BS:Base Station)11乃至1n、21乃至2n及び31乃至3nでサービスエリアH、サービスエリアA及びサービスエリアBを構成しており、MSC1において加入登録した移動局(MS:Mobile Station)4がサービスエリアをまたがって移動する様子を示している。MS4はMSC1で加入登録したことよりMSC1をホーム交換局と称し、サービスエリアHをホームサービスエリアと称する。それに対して、MSC2、3は、それぞれ移動先の移動体交換局なので、移動先交換局A、Bと称する。

このような構成の移動体通信網において、MS4がサービスエリアHからサービスエリアAに移動した場合の制御動作を説明する。MS4は、サービスエリアAに入ると、サービスエリアAを構成する基地局が報知している位置登録エリア番号を受信し、自移動局に記憶していた位置登録エリア番号と不一致となることを識別する。これによりMS4は新たな位置登録エリア(=サービスエリア)に移動したことを知り、自移動局に記憶する位置登録エリア番号を新たな位置登録エリア番号に更新するとともに、位置登録信号を送信して自移動局が異なるサービスエリアに移動したことを移動体通信網に知らせる。

MS4からの位置登録信号を受信した基地局を介して通知を受けたMSC2は、位置登録信号とともに送信されるMS4の機体番号を参照して、MS4のホーム交換局であるMSC1に対して位置登録要求とMS4に関わる加入者データの転送を要求する。そして、MSC1では、MSC2からの要求により、自交換局で管理しているMS4の位置登録情報をサービスエリアAに更新するとともにMS4に関わる加入者データをMSC2に転送する。MSC2は、ホーム交換局のMSC1から転送された加入者データを、他サービスエリア加入者に対する加入者データ記憶エリアビジター加入者データとして作成する。

このような状態のMS4に着信する呼は、まずホーム交換局であるMSC1にルーティングされ、MSC1に記憶している位置登録情報からサービスエリアAに在圏していることを知ると、MSC2にその呼がルーティングされてくる。MSC2では、MS4の位置登録時にホーム交換局から受信した加入者データを参照し、自サービスエリアの基地局に対してMS4の機体番号を指定した呼び出し信号の送信を指示する。MS4は呼び出し信号に付加された機体番号が自移動局の機体番号と一致することより、応答を行い、この着信呼を受けることができる。また、MS4の発呼をMSC2で扱う場合、MSC2は、MS4の発呼要求に対して加入者データを参照し、許容されていないサービスに関わる発呼は拒絶し、それ以外の通常の呼であれば許容するなどの制御を行う。

MS4がさらに移動して、サービスエリアBに入ると、サービスエリアAに入った時と同様の制御により、MSC3からホーム交換局のMSC1にMS4に関わる位置登録要求と加入者データの転送を要求する。MSC3からの位置登録要求により、MS4の在圏するサービスエリアが変わったことを知ると、サービスエリアAでは不要となったMS4の加入者データを削除するように、MSC2に対して加入者データの削除要求信号を送出する。加入者データ削除要求信号を受信したMSC2は、ビジター加入者データとして記憶していたMS4の加入者データを削除して、MSC1に対して削除応答信号返送する。

以上に説明したように、移動体通信においては、移動局の移動に伴い、移動先のサービスエリアを管轄する移動体交換局と移動体ホーム交換局との間で、加入者データの転送要求や削除要求の信号が頻繁に飛び交うとともに、加入者データの作成登録、削除がやはり頻繁に行われている。

次に、図2を参照して昨今の移動体通信網におけるサービスエリア構成の傾向について説明する。大都市におけるサービスエリアは、図2(a)に示すように、同心円状のサービスエリアを構成する傾向にある。それは、図2(b)に示すようなX−Y軸方向の広がりを持つサービスエリア構成に比べて各サービスエリアにおけるトラヒックを分散させるという効果をねらっている。

例えば、繁華街A、Bが図示するような位置に存在すると仮定する。繁華街を中心として移動局は移動するものと考えられるので、図2(b)のサービスエリア構成の場合は、トラヒックがサービスエリア2とサービスエリア4に集中して、サービスエリア1とサービスエリア3にはほとんどトラヒックがないという偏った状況になる。それに対して、図2(a)のサービスエリア構成の場合は、発生するトラヒックが各サービスエリア1、2、3に分散される。このようなトラヒックの分散は移動通信網における設備計画の面からも効率的なので、望ましい構成とされている。

概要

移動体交換局の処理負荷を軽減するとともに、ビジター加入者データエリアのリソースを有効利用することができる移動体通信網の加入者データ制御方法の提供。

ビジター移動局の加入者データをホーム移動体交換局から受信して登録した後、その移動局が更に他のサービスエリアに移動した事によるホーム移動体交換局からの加入者データ削除要求に対して、加入者データを削除せずに、登録した加入者データの状態をアクティブから非アクティブ保留状態に設定する。その後、所定時間内に前記の移動局が当該サービスエリアに戻ってきて再び位置登録した場合には、ホーム移動体交換局に対してあえて加入者データを要求せずに、保留してあった加入者データの状態を非アクティブからアクティブに変更して加入者データを復活させる。

目的

本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、他のサービスエリアをホームエリアとする移動局の加入者データ登録/削除が頻繁に行われるような状況になっても移動体交換局の負荷を増加すること無く、また、すでに当該サービスエリアに在圏しないビジター加入者の局データを削除して移動体交換局のリソースを有効利用することができる加入者データ制御方法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
4件

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請求項1

移動体通信網の複数のサービスエリアにわたって移動する移動局移動先のサービスエリアを管轄する移動体交換局に対して位置登録を行うとき、前記移動先の移動体交換局と前記移動局の加入者データを保持しているホーム移動体交換局との間で授受される加入者データ制御方法であって、前記移動局の前記移動先の移動体交換局からの位置登録要求に対して前記ホーム移動体交換局から送られた前記加入者データを登録するステップと、前記ホーム移動体交換局からの前記加入者データ削除要求に対して、登録された前記加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から保留状態を示す非アクティブ状態に変更して保持するステップとを有することを特徴とする移動体通信網の加入者データ制御方法。

請求項2

前記移動先の移動体交換局における前記加入者データの状態が非アクティブ状態に変更された後、所定時間内に前記移動局から再び位置登録の要求があったとき、登録された前記加入者データの状態を非アクティブ状態からアクティブ状態に変更するステップと、前記移動先の移動体交換局における前記加入者データの状態が非アクティブ状態に変更された後、所定時間内に前記移動局から再び位置登録の要求がなかったとき、前記加入者データを削除するステップとを有することを特徴とする請求項1記載の移動体通信網の加入者データ制御方法。

請求項3

登録された前記加入者データを第1の周期で周期的にサーチし、当該サービスエリア内での呼び出しエリアを特定する周期位置登録が所定時間内に行われていない移動局に対する前記加入者データの状態を非アクティブ状態に変更するステップと、登録された前記加入者データを第2の周期で周期的にサーチし、非アクティブ状態の前記加入者データを削除するステップとを有することを特徴とする請求項1記載の移動体通信網の加入者データ制御方法。

請求項4

移動体通信網の複数のサービスエリアにわたって移動する移動局が移動先のサービスエリアを管轄する移動体交換局に対して位置登録を行うとき、前記移動先の移動体交換局と前記移動局の加入者データを保持しているホーム移動体交換局との間で授受される加入者データ制御方法であって、前記移動局の前記移動先の移動体交換局からの位置登録要求に対して前記ホーム移動体交換局から送られた前記加入者データを登録するステップと、登録された前記加入者データを第1の周期で周期的にサーチし、当該サービスエリア内での呼び出しエリアを特定する周期位置登録が所定時間内に行われていない移動局に対する前記加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から削除待ち状態を示す第1の非アクティブ状態に変更するステップと、前記ホーム移動体交換局からの前記加入者データ削除要求に対して、登録された前記加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から保留状態を示す第2の非アクティブ状態に変更して保持するステップと、登録された前記加入者データを第2の周期で周期的にサーチし、前記第1の非アクティブ状態の前記加入者データは削除し、前記第2の非アクティブ状態の前記加入者データは前記第1の非アクティブの状態に変更するステップとを有することを特徴とする移動体通信網の加入者データ制御方法。

請求項5

移動体通信網の複数のサービスエリアにわたって移動する移動局が移動先のサービスエリアを管轄する移動体交換局に対して位置登録を行うとき、前記移動先の移動体交換局と前記移動局の加入者データを保持しているホーム移動体交換局との間で授受される加入者データ制御方法であって、前記移動局の前記移動先の移動体交換局からの位置登録要求に対して前記ホーム移動体交換局から送られた前記加入者データを登録するステップと、登録された前記加入者データを第1の周期で周期的にサーチし、当該サービスエリア内での呼び出しエリアを特定する周期位置登録が所定時間内に行われていない移動局に対する前記加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から削除待ち状態を示す第1の非アクティブ状態に変更するステップと、前記ホーム移動体交換局からの前記加入者データ削除要求に対して、登録された前記加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から保留状態を示す第2の非アクティブ状態に変更して保持するステップと、 前記加入者データの状態が、アクティブ状態から第1の非アクティブ状態及び第2の非アクティブ状態のいずれかの非アクティブ状態に変更された後、所定時間内に前記移動局から再び位置登録の要求があったとき、登録された前記加入者データの状態をアクティブ状態に変更するステップと、登録された前記加入者データを第2の周期で周期的にサーチし、前記第1の非アクティブ状態の前記加入者データは削除し、前記第2の非アクティブ状態の前記加入者データは前記第1の非アクティブの状態に変更するステップとを有することを特徴とする移動体通信網の加入者データ制御方法。

請求項6

移動体通信網の複数のサービスエリアにわたって移動する移動局が移動先のサービスエリアを管轄する移動体交換局に対して位置登録を行うとき、前記移動先の移動体交換局と前記移動局の加入者データを保持しているホーム移動体交換局との間で授受される加入者データ制御方法であって、前記移動局の前記移動先の移動体交換局からの位置登録要求に対して前記ホーム移動体交換局から送られた前記加入者データを登録するステップと、前記ホーム移動体交換局からの前記加入者データ削除要求に対して、登録された前記加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から保留状態を示す非アクティブ状態に変更して保持するステップと、前記移動先の移動体交換局における前記加入者データの状態が非アクティブ状態に変更された後、所定時間内に前記移動局から再び位置登録の要求があったとき、当該位置登録要求に対して前記ホーム移動体交換局から送られる前記加入者データを無視し、登録された前記加入者データの状態を非アクティブ状態からアクティブ状態に変更するステップとを有することを特徴とする移動体通信網の加入者データ制御方法。

請求項7

移動体通信網の複数のサービスエリアにわたって移動する移動局が移動先のサービスエリアを管轄する移動体交換局に対して位置登録を行うとき、前記移動先の移動体交換局と前記移動局の加入者データを保持しているホーム移動体交換局との間で授受される加入者データ制御方法であって、前記移動局の前記移動先の移動体交換局からの位置登録要求に対して前記ホーム移動体交換局から送られた前記加入者データを登録するステップと、前記ホーム移動体交換局からの前記加入者データ削除要求に対して、登録された前記加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から保留状態を示す非アクティブ状態に変更して保持するステップと、前記移動先の移動体交換局における前記加入者データの状態が非アクティブ状態に変更された後、所定時間内に前記移動局から再び位置登録の要求があったとき、当該位置登録の要求信号に加入者データの転送不要を指示するデータを含めて前記ホーム移動体交換局に送信するステップと、前記ホーム移動体交換局からの応答信号を受信して、登録された前記加入者データの状態を非アクティブ状態からアクティブ状態に変更するステップとを有することを特徴とする移動体通信網の加入者データ制御方法。

請求項8

移動体通信網の複数のサービスエリアにわたって移動する移動局が移動先のサービスエリアを管轄する移動体交換局に対して位置登録を行うとき、前記移動先の移動体交換局と前記移動局の加入者データを保持しているホーム移動体交換局との間で授受される加入者データ制御方法であって、前記移動局の前記移動先の移動体交換局からの位置登録要求に対して前記ホーム移動体交換局から送られた前記加入者データを登録するステップと、登録された前記加入者データを第1の周期で周期的にサーチし、当該サービスエリア内での呼び出しエリアを特定する周期位置登録が所定時間内に行われていない移動局に対する前記加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から削除待ち状態を示す非アクティブ状態に変更するステップと、登録された前記加入者データを第2の周期で周期的にサーチし、前記非アクティブ状態の前記加入者データを削除するステップとを有することを特徴とする移動体通信網の加入者データ制御方法。

請求項9

前記加入者データの状態が、アクティブ状態から非アクティブ状態に変更された後、所定時間内に前記移動局から再び位置登録の要求があったとき、登録された前記加入者データの状態をアクティブ状態に変更するステップを更に有することを特徴とする請求項8記載の移動体通信網の加入者データ制御方法。

請求項10

前記移動先の移動体交換局における前記加入者データの状態が非アクティブ状態に変更された後、所定時間内に前記移動局から再び位置登録の要求があったとき、当該位置登録の要求信号に加入者データの転送不要を指示するデータを含めて前記ホーム移動体交換局に送信するステップと、前記ホーム移動体交換局からの応答信号を受信して、登録された前記加入者データの状態を非アクティブ状態からアクティブ状態に変更するステップとを有することを特徴とする請求項8記載の移動体通信網の加入者データ制御方法。

技術分野

0001

本発明は、移動体通信網加入者データ制御方法に関し、特に、移動局自サービスエリアから移動して他のサービスエリア在圏する場合に、移動先移動体交換局における加入者データ制御に関する。

背景技術

0002

移動体通信網は、通信網としてのバックボーンを構成する複数の移動体交換局と、この移動体交換局に制御され無線エリアセル)を構成する複数の基地局で構成される。なお、実際の移動体通信網においては、移動体交換局と基地局との間に基地局を制御する基地局制御装置が存在するが、本発明に係わる技術においては基地局制御装置の存在は直接的な関与がないので、基地局制御装置は移動体交換局に含まれるものとして説明する。

0003

このような移動体通信網を構成する通信事業者移動体通信加入者(以降の説明では移動局と称する)として新規加入登録すると、当該移動局が通常使用するサービスエリアを構成する移動体交換局に、その移動局に関わる加入者データが登録される。加入者データは、移動局毎に個別に与えられる各種のデータであり、代表的なデータとして、移動局に割り当てられた加入者番号、移動局の機体番号加入しているサービスの内容、登録した位置情報などで構成されている。

0004

また、前述したごとく移動体通信網は複数の移動体交換局でバックボーンを構成しており、各移動体交換局が制御する複数の基地局が構成するセルの集合によるサービスエリアが、各移動体交換局毎に構成されている。そして、移動局が移動してあるサービスエリアから他のサービスエリアに移動すると、移動局は異なるサービスエリアに移動したことを知って、位置登録信号により当該移動局の在圏しているサービスエリアを移動体通信網に知らせる動作を行う。

0005

図1は、このような移動体通信網において、移動局が移動することによって行われる制御動作を説明するためのブロック図である。同図の構成を説明すると、移動体交換局(MSC:Mobile Switching Center)1乃至3がそれぞれ基地局(BS:Base Station)11乃至1n、21乃至2n及び31乃至3nでサービスエリアH、サービスエリアA及びサービスエリアBを構成しており、MSC1において加入登録した移動局(MS:Mobile Station)4がサービスエリアをまたがって移動する様子を示している。MS4はMSC1で加入登録したことよりMSC1をホーム交換局と称し、サービスエリアHをホームサービスエリアと称する。それに対して、MSC2、3は、それぞれ移動先の移動体交換局なので、移動先交換局A、Bと称する。

0006

このような構成の移動体通信網において、MS4がサービスエリアHからサービスエリアAに移動した場合の制御動作を説明する。MS4は、サービスエリアAに入ると、サービスエリアAを構成する基地局が報知している位置登録エリア番号を受信し、自移動局に記憶していた位置登録エリア番号と不一致となることを識別する。これによりMS4は新たな位置登録エリア(=サービスエリア)に移動したことを知り、自移動局に記憶する位置登録エリア番号を新たな位置登録エリア番号に更新するとともに、位置登録信号を送信して自移動局が異なるサービスエリアに移動したことを移動体通信網に知らせる。

0007

MS4からの位置登録信号を受信した基地局を介して通知を受けたMSC2は、位置登録信号とともに送信されるMS4の機体番号を参照して、MS4のホーム交換局であるMSC1に対して位置登録要求とMS4に関わる加入者データの転送を要求する。そして、MSC1では、MSC2からの要求により、自交換局で管理しているMS4の位置登録情報をサービスエリアAに更新するとともにMS4に関わる加入者データをMSC2に転送する。MSC2は、ホーム交換局のMSC1から転送された加入者データを、他サービスエリア加入者に対する加入者データ記憶エリアビジター加入者データとして作成する。

0008

このような状態のMS4に着信する呼は、まずホーム交換局であるMSC1にルーティングされ、MSC1に記憶している位置登録情報からサービスエリアAに在圏していることを知ると、MSC2にその呼がルーティングされてくる。MSC2では、MS4の位置登録時にホーム交換局から受信した加入者データを参照し、自サービスエリアの基地局に対してMS4の機体番号を指定した呼び出し信号の送信を指示する。MS4は呼び出し信号に付加された機体番号が自移動局の機体番号と一致することより、応答を行い、この着信呼を受けることができる。また、MS4の発呼をMSC2で扱う場合、MSC2は、MS4の発呼要求に対して加入者データを参照し、許容されていないサービスに関わる発呼は拒絶し、それ以外の通常の呼であれば許容するなどの制御を行う。

0009

MS4がさらに移動して、サービスエリアBに入ると、サービスエリアAに入った時と同様の制御により、MSC3からホーム交換局のMSC1にMS4に関わる位置登録要求と加入者データの転送を要求する。MSC3からの位置登録要求により、MS4の在圏するサービスエリアが変わったことを知ると、サービスエリアAでは不要となったMS4の加入者データを削除するように、MSC2に対して加入者データの削除要求信号を送出する。加入者データ削除要求信号を受信したMSC2は、ビジター加入者データとして記憶していたMS4の加入者データを削除して、MSC1に対して削除応答信号返送する。

0010

以上に説明したように、移動体通信においては、移動局の移動に伴い、移動先のサービスエリアを管轄する移動体交換局と移動体ホーム交換局との間で、加入者データの転送要求や削除要求の信号が頻繁に飛び交うとともに、加入者データの作成登録、削除がやはり頻繁に行われている。

0011

次に、図2を参照して昨今の移動体通信網におけるサービスエリア構成の傾向について説明する。大都市におけるサービスエリアは、図2(a)に示すように、同心円状のサービスエリアを構成する傾向にある。それは、図2(b)に示すようなX−Y軸方向の広がりを持つサービスエリア構成に比べて各サービスエリアにおけるトラヒックを分散させるという効果をねらっている。

0012

例えば、繁華街A、Bが図示するような位置に存在すると仮定する。繁華街を中心として移動局は移動するものと考えられるので、図2(b)のサービスエリア構成の場合は、トラヒックがサービスエリア2とサービスエリア4に集中して、サービスエリア1とサービスエリア3にはほとんどトラヒックがないという偏った状況になる。それに対して、図2(a)のサービスエリア構成の場合は、発生するトラヒックが各サービスエリア1、2、3に分散される。このようなトラヒックの分散は移動通信網における設備計画の面からも効率的なので、望ましい構成とされている。

発明が解決しようとする課題

0013

移動体通信交換局における制御動作は、固定通信網の交換局に比べると、発生する呼に関わる制御動作と同等あるいはそれ以上に、移動局の移動にともなって行うべき内部処理の制御動作に関わる負荷がかかっている。特に、図2(a)に示すような同心円状のサービスエリア配置をしている移動体通信網においては、サービスエリアを跨いだ移動局の移動が激しくなるため、加入者データの登録および削除が頻繁に行われ、登録要求および削除要求の信号の数も増加する。さらに、サービスエリアの境界付近に存在する移動局がふらふら移動するような場合、最終的にいずれかのサービスエリアの中に入ってしまうまで、比較的短い時間間隔での位置登録が相互に頻繁に行われるということになる。

0014

このことは、前述した加入者データの登録処理削除処理が頻繁に行われて移動体交換局に対して不必要な負荷をかける結果となり、トラヒックが多いような場合は、移動体交換機の本来行うべき呼接続処理に影響を与え、最悪の場合は呼接続が困難になってしまうという課題がある。また、他サービスエリアに属する移動局は、自サービスエリアで位置登録した限りにおいて自サービスエリアに存在すると思われており、ホーム交換局より転送された当該移動局の加入者データはホーム交換局からの削除要求を受けるまで、常時、専用の記憶エリアに保留している。

0015

しかし、当該サービスエリアで位置登録したが、その後、移動局の電源を切ってしまってどこか他のサービスエリアに移動してしまった移動局とか、地下に入り地下鉄に乗ってどこか他の場所に移動してしまった移動局とかが存在した場合、それらの移動局に対する加入者データは必要ないにもかかわらず、ホーム交換局が他の移動体交換局から当該移動局に対する位置登録要求を受けて、他のサービスエリアに移動したことを認識するまで、そういう移動局の加入者のデータを保留しておくことになり、ビジター加入者データ用の記憶エリアが無駄に使われてしまうという課題がある。

0016

本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、他のサービスエリアをホームエリアとする移動局の加入者データ登録/削除が頻繁に行われるような状況になっても移動体交換局の負荷を増加すること無く、また、すでに当該サービスエリアに在圏しないビジター加入者の局データを削除して移動体交換局のリソースを有効利用することができる加入者データ制御方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0017

上述した課題を解決するために、本発明の加入者データ制御方法は、移動体通信網の複数のサービスエリアにわたって移動する移動局が移動先のサービスエリアを管轄する移動体交換局に対して位置登録を行うとき、前記移動先の移動体交換局と前記移動局の加入者データを保持しているホーム移動体交換局との間で授受される加入者データ制御方法であって、移動局の移動先の移動体交換局からの位置登録要求に対してホーム移動体交換局から送られた加入者データを登録するステップと、ホーム移動体交換局からの加入者データ削除要求に対して、登録された加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から保留状態を示す非アクティブ状態に変更して保持するステップとを有することを特徴とする。

0018

また、本発明の加入者データ制御方法は、移動先の移動体交換局における加入者データの状態が前記のように非アクティブ状態に変更された後、所定時間内に移動局から再び位置登録の要求があったとき、登録された加入者データの状態を非アクティブ状態からアクティブ状態に変更するステップと、移動先の移動体交換局における加入者データの状態が非アクティブ状態に変更された後、所定時間内に加入者から再び位置登録の要求がなかったとき、加入者データを削除するステップとを更に有することを特徴とする。

0019

一方、本発明の加入者データ制御方法は、登録された加入者データを第1の周期で周期的にサーチし、当該サービスエリア内での呼び出しエリアを特定する周期位置登録が所定時間内に行われていない移動局に対する加入者データの状態を前記のように非アクティブ状態に変更するステップと、登録された加入者データを第2の周期で周期的にサーチし、非アクティブ状態の加入者データを削除するステップとを更に有することを特徴とする。

0020

本発明の加入者データ制御方法は、加入者データの状態遷移の観点からみると、以下のステップを有することを特徴とする。移動局の移動先の移動体交換局からの位置登録要求に対してホーム移動体交換局から送られた加入者データを登録するステップと、登録された加入者データを第1の周期で周期的にサーチし、当該サービスエリア内での呼び出しエリアを特定する周期位置登録が所定時間内に行われていない移動局に対する加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から削除待ち状態を示す第1の非アクティブ状態に変更するステップと、ホーム移動体交換局からの加入者データ削除要求に対して、登録された加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から保留状態を示す第2の非アクティブ状態に変更して保持するステップと、登録された加入者データを第2の周期で周期的にサーチし、第1の非アクティブ状態の加入者データは削除し、第2の非アクティブ状態の加入者データは第1の非アクティブの状態に変更するステップ。

0021

また、本発明の加入者データ制御方法は、加入者データの状態遷移の観点から更に詳細にみると、以下のステップを有することを特徴とする。移動局の移動先の移動体交換局からの位置登録要求に対してホーム移動体交換局から送られた加入者データを登録するステップと、登録された加入者データを第1の周期で周期的にサーチし、当該サービスエリア内での呼び出しエリアを特定する周期位置登録が所定時間内に行われていない移動局に対する加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から削除待ち状態を示す第1の非アクティブ状態に変更するステップと、ホーム移動体交換局からの加入者データ削除要求に対して、登録された加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から保留状態を示す第2の非アクティブ状態に変更して保持するステップと、加入者データの状態が、アクティブ状態から第1の非アクティブ状態及び第2の非アクティブ状態のいずれかの非アクティブ状態に変更された後、所定時間内に移動局から再び位置登録の要求があったとき、登録された加入者データの状態をアクティブ状態に変更するステップと、登録された加入者データを第2の周期で周期的にサーチし、第1の非アクティブ状態の加入者データは削除し、第2の非アクティブ状態の加入者データは第1の非アクティブの状態に変更するステップ。

0022

また、本発明の加入者データ制御方法は、移動体交換局の制御負荷軽減の観点からみると、以下のステップを有することを特徴とする。移動局の移動先の移動体交換局からの位置登録要求に対してホーム移動体交換局から送られた加入者データを登録するステップと、ホーム移動体交換局からの加入者データ削除要求に対して、登録された加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から保留状態を示す非アクティブ状態に変更して保持するステップと、移動先の移動体交換局における加入者データの状態が非アクティブ状態に変更された後、所定時間内に移動局から再び位置登録の要求があったとき、当該位置登録要求に対してホーム移動体交換局から送られる加入者データを無視し、登録された加入者データの状態を非アクティブ状態からアクティブ状態に変更するステップ。

0023

更に、本発明の加入者データ制御方法は、移動体交換局の制御負荷軽減の観点からみると、以下のステップを有することを特徴とする。移動局の移動先の移動体交換局からの位置登録要求に対してホーム移動体交換局から送られた加入者データを登録するステップと、ホーム移動体交換局からの加入者データ削除要求に対して、登録された加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から保留状態を示す非アクティブ状態に変更して保持するステップと、移動先の移動体交換局における加入者データの状態が非アクティブ状態に変更された後、所定時間内に移動局から再び位置登録の要求があったとき、当該位置登録の要求信号に加入者データの転送不要を指示するデータを含めてホーム移動体交換局に送信するステップと、ホーム移動体交換局からの応答信号を受信して、登録された加入者データの状態を非アクティブ状態からアクティブ状態に変更するステップ。

0024

本発明の加入者データ制御方法は、移動体交換網内での転送信号の削減の観点からみると、以下のステップを有することを特徴とする。移動局の移動先の移動体交換局からの位置登録要求に対してホーム移動体交換局から送られた加入者データを登録するステップと、登録された加入者データを第1の周期で周期的にサーチし、当該サービスエリア内での呼び出しエリアを特定する周期位置登録が所定時間内に行われていない移動局に対する加入者データの状態を、運用中状態を示すアクティブ状態から削除待ち状態を示す非アクティブ状態に変更するステップと、登録された加入者データを第2の周期で周期的にサーチし、非アクティブ状態の前記加入者データを削除するステップ。

発明を実施するための最良の形態

0025

本発明の加入者データの制御方法に係る一実施の形態について図面を参照して説明する。図3は、あるサービスエリアにおける無線呼び出しエリアを説明するためのブロック構成図である。前述したように、ある移動局に着信する呼を取り扱う場合、その移動局が在圏するサービスエリアに呼をルーティングして、そのサービスエリア内において基地局から呼び出し信号を一斉に送信して移動局の呼び出しを行う。

0026

しかし、一般的にサービスエリアは地域的広範囲を複数の基地局のセルでカバーしており、全ての基地局に対して呼び出し信号を送出させることは本来目的とする移動局が在圏しない多くのセルにおいても呼び出し信号を送信することになり、システムのリソースが無駄に使われることになる。そこで、多くの移動通信システムにおいては、サービスエリアをさらにいくつかの無線呼び出しエリアに分け、一つの無線呼び出しエリアを一つまたは複数のセルで構成するようにし、移動局は前述した位置登録以外にも、周期的に数分間隔(時間間隔はシステムに応じて異なる)で位置登録要求を送信してどの呼び出しエリアに現在在圏しているかを移動通信交換局に通知している。

0027

たとえば、図3において、移動局が周期的位置登録を行い、それを受信して報告してきた基地局がBS22であったなら、MSC2は移動局が現在BS22のセルに在圏していることを認識して、当該移動局に着信してきた呼があった場合は、BS22に対してのみ呼び出し信号の送信を指示する。このような、在圏無線呼び出しエリアを通知するための位置登録は、当該サービスエリアの移動体交換局の制御に使われるのみである。この位置登録を受けた移動体交換局は、位置登録を行った移動局がたとえ他の移動体交換局をホームとする移動局であっても、すでにホーム移動体交換局から加入者データの転送を受けていれば、自移動体交換局内で管理する当該移動局に関わる位置情報(呼び出しエリア情報)を更新するだけの処理を行う。

0028

もちろん、この移動局からの初めての位置登録であれば、前述したようにホーム移動体交換局に対して位置登録要求と加入者データ転送要求を行うことは言うまでもない。なお、ここで補足説明しておくが、ホーム移動体交換局に対して位置登録要求と加入者データ転送要求を行う場合、移動体交換局は、移動局から位置登録信号とともに受取った機体番号でどの移動体交換局がホーム移動体交換局であるかの識別を行えるほどデータを備えていない。

0029

そこで、この移動体通信網に共通的に備えられているデータベースに対して前記加入者データ要求信号を送信する形態となる。この共通データベースはどの移動体交換局からもアクセスすることができ、この移動体通信網に加入者登録されているすべての移動局の加入者番号、機体番号及び対応するホーム移動体交換局のデータを集中して管理しているものとする。そして、加入者データ要求信号は、共通データベースを経由して識別されたホーム移動体交換局に転送される形態をとる。ホーム移動体交換局から送出される加入者データと加入者データ応答信号は、加入者データ要求信号の送信元である移動体交換局に直接転送される。以降の説明においては、このような共通データベースを介した信号のやりとりについては触れないが、最初の加入者データ要求信号はこのようにして転送されていることをここで付記しておく。

0030

また、このように周期的な位置登録を行っていた移動局の電源を切ってしまった場合とか、電波のとどかない地下に移動してそのままどこかに移動してしまったような場合、この移動局に対する位置登録は、最後に位置登録した無線呼び出しエリアが記録されたままとなっているので、この移動局に着信してきた呼に対してはその無線呼び出しエリアに該当する基地局から呼び出し信号の送信が行われることになる。しかし、この場合、移動局はすでに在圏していないので呼び出し信号に対して応答できず、被呼加入者無応答の処理がなされる。

0031

次に、本発明の加入者データ制御方法における加入者データの記憶状態について図4を参照して説明する。図4は、移動体交換局の加入者データエリアの構成を示す概念図であり、当該移動体交換局で登録されている移動局に対する加入者データを記憶するエリアと、他の移動体交換局に登録されている移動局が当該サービスエリアに移動してきて、ホーム移動体交換局から転送を受けたビジター加入者データを記憶するエリアとに分けられている。

0032

ビジター加入者データは図4に示すように、各ビジター加入者に対応してホーム移動体交換局から転送されてきた加入者データをそのまま記憶するデータ部と、そのデータの属性を示す各種の情報が記憶されているヘッダ部とで構成されている。ヘッダ部の情報は、その加入者データが有効であるか否かを示すACTフラグ、周期位置登録により報告してきた最新在圏セル番号(または、在圏無線呼び出しエリア番号)、その周期位置登録を報告してきた最新の時刻及び当該移動局の属するホーム移動体交換局の識別情報が記録されている。ACTフラグは、加入者データの状態に応じて下記の3とおりのデータが入力設定される。

0033

この加入者データが有効で、現在使われている状態であることを示す「アクティブ」状態データ。具体的には、データ「1」が設定される。そして、この加入者データが無効であり、現在使われていない状態であることを示す「非アクティブ」状態データ。「非アクティブ」状態には後述するが二種類のデータがあり、それぞれ「0」又は「2」が設定される。移動体交換局は、この加入者データを参照するにあたり、ACTフラグの設定データから加入者データの使用判断を行う。ACTフラグが「アクティブ」であれば、データ部に設定されている加入者データや在圏セル番号から呼び出し制御や着信/発信の制御を行う。一方、ACTフラグが「非アクティブ」の状態であれば、当該加入者に対する制御を、当該加入者が存在しないとして処理を行う。

0034

以上に説明してきたような、周期位置登録と加入者データの構成を基にし、さらに他の図面を参照して本発明の加入データ制御方法を説明する。図5は、加入者データの状態に応じてACTフラグの値を設定変更する制御動作を説明するフローチャートである。図5(a)は、移動端末が行う周期位置登録の状況を判断して加入者データのACTフラグを設定変更する動作であり、図5(b)は、ホーム移動体交換局から当該移動局の加入者データ削除要求を受けた時のACTフラグ設定変更動作である。

0035

図5(a)の動作から説明する。前述したように、在圏するすべての移動局は自己の無線呼び出しエリアを通知するために周期的に位置登録を行っている。この位置登録の結果は、図4を参照して説明した加入者データのヘッダ部に、「在圏セル番号」と「周期位置登録時刻」として逐次更新されて記録される。このような周期位置登録を監視するための動作が図5(a)に示す動作であり、あらかじめ決められた時間間隔(適用されるシステムにより異なるが周期位置登録時間間隔の2倍程度の時間間隔)で周期的に全てのビジター加入者データを順次走査して本制御動作が行われる。

0036

まず、加入者データのヘッダ部に記録されている当該加入者の最新の周期位置登録時刻を読み出し(ステップ511)、現在の時刻との時間差を求める(ステップ512)。この時間差があらかじめ決められた時間差よりも大きい場合(ステップ513:YES)、つまり、あらかじめ決められた時間を大きく超えて周期的位置登録が行われていない移動局に対する加入者データのACTフラグを「0」に設定して「非アクティブ」状態に設定する(ステップ514)。これは、移動局がビル影等に入り込んでしまい、移動局は周期位置登録を行っているが基地局でその報告が受けきれない状況が数回続くような状況は救うが、それ以上に周期位置登録がない移動局に対しては電源断または電波の届かない地下に入ってしまい、そのままどこかに移動してしまたものとみなして「非アクティブ」状態に設定する思想である。

0037

一方、図5(b)に示す制御動作は、移動局が二つのサービスエリアの境界付近に存在していて、両サービスエリアの間を短時間の間に行ったりきたりするような状況を考慮した制御動作の前処理動作である。あるサービスエリアに在圏していた移動局が隣接する他のサービスエリアに移動して、そのサービスエリアで移動局が新たな位置登録を行うことによりその移動局のホーム移動体交換局は、移動局がサービスエリアを移動したことを認識する。ホーム移動体交換局は、移動局が元在圏していたサービスエリアの移動体交換局に対して、そこではもはや不要となった当該移動局の加入者データを削除する要求信号を送出する。この加入者データ削除要求を受けた移動体交換局は(ステップ521)、実際には加入者データを削除せずに、登録してある加入者データのヘッダ部のACTフラグを「2」に設定して「非アクティブ」状態とする(ステップ522)。そして、ホーム移動体交換局に対して加入者データ削除応答信号を返送する(ステップ523)。

0038

これは、たとえ、他のサービスエリアに移動局が移動したとしても、あらかじめ決められた時間以内に再度当該サービスエリアに戻ってきたような場合に、再度ホーム移動体交換局から加入者データをもらって、データエリアに設定するという動作を省略することを目的とした制御動作である。次に、このように加入者データを「非アクティブ」に設定されていた移動局から位置登録を受信した場合の動作について図6を参照して説明する。

0039

図6は、移動局から位置登録信号を受信した場合の移動体交換局の制御動作を示すフローチャートである。移動局から位置登録信号を受信した移動体交換局は(ステップ611)、位置登録信号とともに通知される移動局の機体番号を参照して、当該移動局が自局に加入者登録してある移動局かそれとも他局で加入者登録されている移動局であるかを識別し、自局に登録されている移動局であれば、自局加入者に対する位置登録制御を行う(ステップ612)。

0040

一方、他局で加入者登録されている移動局であることを識別すると、当該移動局の加入者データをホーム移動体交換局から転送してもらって登録済みか否かを確認する(ステップ613)。この確認の結果、未登録の場合(ステップ613:No)は、ホーム移動体交換局に対して加入者データ要求信号を送出し(ステップ623)、ホーム移動体交換局から送信された加入者データと加入者データ応答信号を受信する(ステップ624)。受信した加入者データをビジター加入者用の加入者データエリアに加入者番号、機体番号と対応づけて登録し(ステップ625)、その加入者データのヘッダ情報必要情報を設定する(ステップ626)。すなわち、ACTフラグを「1」に設定し、位置登録のあった在圏セル番号及びその時刻、さらにホーム移動体交換局の識別情報を登録する。

0041

また、他局で加入者登録されている移動局ではあるが、加入者データが既に登録されている場合は、登録されている当該移動局の加入者データのACTフラグを読み出し(ステップ614)、ACTフラグの設定値に応じて以下の動作を行う。ACTフラグが「0」の「非アクティブ」の場合(ステップ615:Yes)、この場合は、移動局が最後に行った位置登録時刻から、あらかじめ決められた一定時間以上が経過しても次の周期位置登録が無い状態で、後述する加入者データの削除待ちとなっている状態である。

0042

この状態で、位置登録要求信号を受信したということは、当該移動局はまだこのサービスエリアに在圏していることを示すものなので、ACTフラグを「1」に設定して加入者データを復活させる(ステップ617)。そして、報告してきた在圏セル番号と登録時刻に更新する(ステップ618)。ACTフラグが「1」の「アクティブ」の場合(ステップ616:Yes)、この場合は、移動局が当該サービスエリアに在圏しており、周期的に位置登録要求を行っている状況である。この状況における位置登録要求は周期位置登録なので在圏セル番号と登録時刻を報告内容で更新する(ステップ618)。

0043

ACTフラグが「2」の「非アクティブ」の場合(ステップ616:No)、この場合は、移動局が他のサービスエリアに移動して、その移動先のサービスエリアで位置登録を行ったことによりホーム移動体交換局から加入者データ削除要求を受けたが、移動局が再度このサービスエリアに戻ってくる場合を考慮して加入者データそのものは削除していない状況である。この状況において、位置登録要求を受けたということは、移動局が再度このサービスエリアに戻ってきたことを意味する。

0044

この場合、当該移動体交換局は移動局の加入者データを保持しているのでホーム移動体交換局から加入者データの転送を受けることは不要であるが、ホーム移動体交換局における当該移動局の位置登録の必要があるので加入者データ要求信号をホーム移動体交換局に対して送信する(ステップ619)。この加入者データ要求信号は、加入者データの転送不要を意味する新たな情報フィールドを設けた加入者データ要求信号としても良いし、従来どおりの加入者データ要求信号であっても良い。

0045

加入者データの転送不要を意味する新たな情報フィールドを設けた加入者データ要求信号を導入した場合、ホーム移動体交換局の動作としては、報告された移動局の位置登録情報の更新を行い、そして加入者データを付加せずに加入者データ応答信号を返送する。従って、ホーム移動体交換局では、新たな情報フィールドの解析制御が増えるが、加入者データ転送のための制御動作に関わる負荷が軽減される。また、加入者データ要求信号を送信した移動体交換局は、加入者データ応答信号を受信することによりホーム移動体交換局で正常に要求信号が受信されたことを認識して、以降の制御を継続することができ、加入者データをビジター加入者エリアに設定する制御動作の負荷が軽減される。

0046

一方、従来どおりの加入者データ要求信号を用いる場合、ホーム移動体交換局は報告された位置登録情報を更新して、当該移動局の加入者データを付加して加入者データ応答信号を返送する。そして、加入者データ要求信号を送信した移動体交換局は、加入者データ応答信号を受信することによりホーム移動体交換局で正常に要求信号が受信されたことを認識して、当該信号に付加された加入者データは無視して以降の制御を継続する。この場合でも、加入者データをビジター加入者エリアに設定する制御動作の負荷が軽減される。

0047

このようにして、ホーム移動体交換局への報告が終了して加入者データ応答信号を受信すると(ステップ620)、加入者データのヘッダ情報のACTフラグを「1」に設定して加入者データを復活させる(ステップ621)。そして、在圏セル番号と登録時刻を報告内容で更新する(ステップ622)。以上に図6を参照して説明したように、加入者データが「非アクティブ」に設定されていたとしても、後述する削除動作移行する前であれば移動局から新たな位置登録要求信号を受信することにより「アクティブ」に復活させる。

0048

次に、図7を参照して不要と判断される加入者データを削除する動作を説明する。これまでに説明したように、あらかじめ決められた時間を大きく超えて周期的位置登録が行われていない移動局に対する加入者データは、ACTフラグが「0」の「非アクティブ」状態に設定される。そして、そのままの状態でいつまでも次の周期位置登録による復活を待っていたのでは、ビジター用の加入者データエリアが満杯となってしまい、リソースの有効活用の観点から望ましくない。

0049

そこで、ACTフラグが「0」の「非アクティブ」状態に設定された加入者データに対して、あらかじめ決められた時間が経過しても次の位置登録要求がないような場合は、その移動局は当該サービスエリアに在圏していないものと判断して削除する制御を行う。また、ACTフラグが「2」の「非アクティブ」状態に設定されて、他のサービスエリアに移動した移動局が戻ってくるのをいつまでも待っているということも加入者データエリアのリソース効率が悪くなる要因である。そこで、本発明の加入者データ制御方法は、図7の加入者データ削除に関わるフローチャートに示す制御を行う。

0050

図7は、システムにより異なるが、あらかじめ決められた時間間隔で動作する処理であり、ACTフラグが「0」の「非アクティブ」状態に設定された加入者データを削除するに適した時間間隔(例えば、15分乃至30分間隔)で動作する。この処理は、周期的に全てのビジター加入者データを順次走査して各加入者データ毎に以下の制御動作が行われる。まず、ACTフラグを抽出して設定されているデータ内容を確認する(ステップ711)。

0051

ACTフラグが「1」の場合は、その加入者データは「アクティブ」状態なので、何もしないで終了する(ステップ712:Yes)。ACTフラグが「2」の「非アクティブ」の場合は、ACTフラグを「0」の「非アクティブ」状態に設定して(ステップ715)、次の動作周期までに位置登録要求がなければ削除する「削除準備」の状態にする。これは、ACTフラグが「2」の「非アクティブ」状態は、移動局が他のサービスエリアに移動した場合にすぐにこの状態に設定されるので、この図7に示す削除処理が動作する直前にACTフラグが「2」になったようなものは、もう1周期待ってから削除しようという思想に基づくものである。

0052

したがって、ACTフラグが「2」に設定された時点により、削除までの時間間隔が、1周期より若干長い時間から2周期より若干短い時間までのばらつきがある。ACTフラグが「0」に設定されている局データは、すぐに削除される(ステップ714)。これは、ACTフラグを「0」に設定するまでには、電波状況の悪化等による周期位置登録の未報告をも考慮した保護時間を設けてあるので、本処理の動作周期の間に設定された加入者データは次の動作周期のときに削除するという思想である。

0053

図8は、以上に説明してきた本発明に係る加入者データの制御方法による加入者データの状態の遷移を示す状態遷移図である。図8を参照して、本発明に係る加入者データの制御方法の動作を整理して説明する。他サービスエリアで加入者登録している移動局から最初の位置登録(801)があると、ビジター加入者データエリアにホーム移動体交換局から転送された加入者データが登録される(802)。このとき、ヘッダ部のACTフラグには「1」が設定されて「アクティブ」状態であることを示す(状態803)。

0054

「アクティブ」状態は、周期位置登録報告(812)があがってくる度に更新継続される。しかし、あらかじめ決めた一定時間が経過しても次の周期位置登録報告がない(周期位置登録タイムアウト:813)場合、ACTフラグは「0」に設定変更されて「非アクティブ」状態(状態804)に遷移する。また、移動局が他のサービスエリアに移動した事によりホーム移動体交換局から加入者データ削除要求信号を受信(814)した場合、ACTフラグは「2」に設定変更されて「非アクティブ」状態(状態806)に遷移する。

0055

ACTフラグが「2」に設定された「非アクティブ」状態(状態806)においては、あらかじめ決めた一定時間内に移動局から再度位置登録報告(821)があがってくれば、ACTフラグは「1」に設定変更されて「アクティブ」状態(状態803)に復活遷移する。しかし、あらかじめ決めた一定時間が経過しても位置登録報告がない(状態変化待ちタイムアウト:816)場合、ACTフラグは「0」に設定変更されて「非アクティブ」状態(状態804)に遷移する。

0056

ACTフラグが「0」に設定された「非アクティブ」状態(状態804)では、あらかじめ決めた一定時間は削除が留保され、その時間内に移動局から再度位置登録報告(822)があがってくれば、ACTフラグは「1」に設定変更されて「アクティブ」状態(状態803)に復活遷移する。しかし、あらかじめ決めた一定時間が経過しても位置登録報告がない(削除待ちタイムアウト:818)場合、加入者データ削除状態(状態805)に遷移して当該移動局の加入者データはビジター加入者データエリアから削除される。

0057

図9は、当該サービスエリアに加入者登録されていない移動局が、当該サービスエリアでビジター加入者として加入者データを登録してから他のサービスエリアに移動し、その後、加入者データ削除タイミングの時間内に再度このサービスエリアに戻ってきた場合の信号シーケンス図である。本発明の詳細はすでに説明してあるので、本図に関わる動作を簡単に説明しておく。

0058

MSC1で加入登録したMS4がMSC2のサービスエリアで位置登録(911)すると、MSC2はMS4のホームMSCであるMSC1に対して加入者データ要求信号(901)を送信する。それを受けたMSC1は加入者データ応答信号(902)とともにMS4の加入者データを転送してくる。MSC2では、受信した加入者データをビジター加入者データエリアに登録して、ACTフラグを「1」に設定する(912)。この状態でMS4は、MSC2のサービスエリアで通信サービスを受けることができる。

0059

MS4がMSC2のサービスエリアからMSC3のサービスエリアに移動して、そこで位置登録(913)が行われると、MSC3はMS4のホームMSCであるMSC1に対して加入者データ要求信号(903)を送信する。それを受けたMSC1は加入者データ応答信号(904)とともにMS4の加入者データを転送してくる。そしてMSC1は、MS4がすでにMSC2のサービスエリアに在圏していないことを知るので、MSC2に対して加入者データ削除要求信号(905)を送信する。

0060

MSC2では、この加入者データ削除要求信号を受信すると、MS4の加入者データを削除することなく保留状態にして、ACTフラグを「2」に設定する(914)。そして、MSC1に対して加入者データ削除応答信号(906)を返送する。さらに、詳細は前述したごとくであるが、この保留状態にしたMS4の加入者データに対する削除タイミングの計時を開始する(921)。加入者データ削除タイミングの計時時間内にMS4がこのサービスエリアに戻ってきて位置登録(915)を行うと、MSC2は、MSC1に対して加入者データ要求信号(907)を送信し、MSC1から加入者データ応答信号(908)を受信すると、保留状態にしておいたMS4の加入者データを復活させて、ACTフラグを「1」に設定する(916)。

0061

もし、加入者データ削除タイミング時間が経過してもMS4の位置登録がない場合は、保留状態にしておいた加入者データを削除する。また、詳細は前述したように、加入者データを保留状態にしてある際にホームMSCに送信する加入者データ要求信号は従来のフォーマットのものでも良いし、新たに加入者データの転送は不要であることを示すフィールドを追加したフォーマットであっても良い。

0062

次に、本発明の他の実施の形態を説明する。前述した第1の実施の形態においては、加入者データのヘッダ部に設定するACTフラグの値をとして「0」、「1」及び「2」の3種類として説明してきたが、これを、「0」及び「1」の2種類で制御する方法である。各値の示す意味は、第1の実施の形態と同じであり、「0」は削除待ちの状態を意味する「非アクティブ」、「1」は運用状態を意味する「アクティブ」である。

0063

他の実施の形態においては、移動局のホーム移動体交換局は、移動局の移動先が変わったことを識別しても、移動元の移動体交換局に対して加入者データ削除要求信号を送出しない。例えば、再度、図9を参照して第1の実施の形態と異なる点を補足しながら説明する。MSC1で加入登録したMS4がMSC2のサービスエリアで位置登録(911)すると、MSC2はMS4のホームMSCであるMSC1に対して加入者データ要求信号(901)を送信する。それを受けたMSC1は加入者データ応答信号(902)とともにMS4の加入者データを転送してくる。

0064

MSC2では、受信した加入者データをビジター加入者データエリアに登録して、ACTフラグを「1」に設定する(912)。この状態でMS4は、MSC2のサービスエリアで通信サービスを受けることができる。MS4がMSC2のサービスエリアからMSC3のサービスエリアに移動して、そこで位置登録(913)が行われると、MSC3はMS4のホームMSCであるMSC1に対して加入者データ要求信号(903)を送信する。それを受けたMSC1は加入者データ応答信号(904)とともにMS4の加入者データを転送してくる。

0065

ここまでの制御動作は、第1の実施の形態と同じである。このとき、ホームMSCであるMSC1は、MS4がすでにMSC2のサービスエリアに在圏していないことを知るが、MSC2に対して加入者データの削除を指示する加入者データ削除要求信号(905)を送信しない。その理由は、第1の実施の形態において図5(a)を参照して説明したように、移動局が移動先のサービスエリアにおいて呼び出しエリアを特定するための周期位置登録を所定時間行わなければ、ACTフラグ「0」の削除待ち非アクティブ状態に設定され、さらに所定時間待っても位置登録がなければ移動先のサービスエリアに登録されている加入者データは削除されるので、ホーム移動体交換局からあえて加入者データ削除要求信号を送信して削除させる必要がないという思想に基づくものである。

0066

従って、MSC2では、所定時間MS4からの位置登録要求がないことでMS4の加入者データのACTフラグを「0」に設定して、加入者データ削除タイミングの計時を開始する。加入者データ削除タイミングの計時時間内にMS4がこのサービスエリアに戻ってきて位置登録を行うと、MSC2は、MSC1に対して第1の実施の形態と同様に加入者データ要求信号を送信し、MSC1から加入者データ応答信号を受信すると、削除待ち状態にしておいたMS4の加入者データを復活させて、ACTフラグを「1」に設定する。

0067

もし、加入者データ削除タイミング時間が経過してもMS4の位置登録がない場合は、当該加入者データを削除する。また、詳細は前述したように、加入者データを削除待ち状態にしてある際にホームMSCに送信する加入者データ要求信号は従来のフォーマットのものでも良いし、新たに加入者データの転送は不要であることを示すフィールドを追加したフォーマットであっても良い。

0068

以上に説明したように、本発明に係る加入者データ制御方法は、頻繁にサービスエリア間を移動する移動局に対するビジター用加入者データ処理に関わる移動体交換局の制御負荷を軽減するとともに、ビジター用加入者データエリアのリソースを効率的に活用することを可能ならしめる。特に、他の実施の形態においては、ホーム移動体交換局での処理負荷も軽減させ、更に移動体交換網内で送受される信号をも削減させることができ、網全体のリソース効率的利用にも寄与する。

0069

本発明の実施の形態について図面を参照して以上に詳述してきたが、本発明はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。

発明の効果

0070

以上説明したように、本発明に係る移動体通信網の加入者データ制御方法によれば、ビジター移動局の加入者データをホーム移動体交換局から受信して登録した後、その移動局が更に他のサービスエリアに移動した事によるホーム移動体交換局からの加入者データ削除要求に対して、加入者データを削除せずに、登録した加入者データの状態をアクティブから非アクティブの保留状態に設定し、その後、所定時間内に前記の移動局が当該サービスエリアに戻ってきて再び位置登録した場合には、保留してあった加入者データの状態を非アクティブからアクティブに変更するだけで復活できるようにした。

0071

そのため、ホーム移動体交換局に対してあえて加入者データを要求せずに済み、また、たとえ加入者データを受取ったとしてもそれを無視することができるので、移動体交換局の制御負荷を軽減するという効果が得られる。これは、特に、同心円上に放射状に複数のサービスエリアが構成されている大都市圏において、頻繁に移動局がサービスエリアをまたいで移動するような場合に効果が顕著である。

0072

また、当該サービスエリア内でビジター加入者登録した移動局が電源を切ってそのまま他のサービスエリアに移動してしまったり、電波の届かない地下鉄に乗って他のサービスエリアに移動してしまったりして、呼び出しエリアを周期的に更新登録するための周期位置登録報告がなくなってしまった移動局や、前記の加入者データを保留状態にされていて、更に所定時間内に位置登録がないような移動局に対する削除待ち状態の加入者データをあらかじめ決めた時間で周期的にサーチして削除するようにしたので、ビジター加入者データエリアのリソースを有効利用することができるという効果が得られる。

0073

更に、移動先が変わる毎に元の移動先に送信していた加入者データ削除信号を送信しなくても良い実施の形態においては、ホーム移動体交換局の負荷を軽減すると同時に、網全体のリソースの効率的利用に寄与する。

図面の簡単な説明

0074

図1移動体通信網において、移動局が移動することによって行われる従来技術での制御動作を説明するためのブロック図である。
図2昨今の移動体通信網におけるサービスエリア構成の傾向の説明図である。図2(a)は同心円状のサービスエリア構成を示し、図2(b)はX−Y軸方向の広がりを持つサービスエリア構成を示す。
図3サービスエリアにおける無線呼び出しエリアを説明するためのブロック構成図である。
図4本発明に係る加入者データの制御方法による移動体交換局の加入者データエリアの構成を示す概念図である。
図5本発明に係る加入者データの制御方法による加入者データの状態に応じてACTフラグの値を設定変更する制御動作を説明するフローチャートである。図5(a)は、移動端末が行う周期位置登録の状況を判断して加入者データのACTフラグを設定変更する動作であり、図5(b)は、ホーム移動体交換局から当該移動局の加入者データ削除要求を受けた時のACTフラグ設定変更動作である。
図6本発明に係る加入者データの制御方法による移動局から位置登録信号を受信した場合の移動体交換局の制御動作を示すフローチャートである。
図7本発明に係る加入者データの制御方法による加入者データ削除動作を示すフローチャートである。
図8本発明に係る加入者データの制御方法による加入者データの状態の遷移を示す状態遷移図である。
図9当該サービスエリアに加入者登録されていない移動局が、当該サービスエリアでビジター加入者として加入者データを登録してから他のサービスエリアに移動し、その後、加入者データ削除タイミングの時間内に再度このサービスエリアに戻ってきた場合の信号シーケンス図である。

--

0075

1移動体通信交換局(MSC)(ホーム局
2 移動体通信交換局(MSC)(移動先A)
3 移動体通信交換局(MSC)(移動先B)
4移動局(MS)
11乃至1n、21乃至2n、31乃至3n基地局(BS)

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