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技術 包装箱の製函装置および包装箱の製函方法

出願人 王子ホールディングス株式会社王子エンジニアリング株式会社
発明者 松田誠広部健一郎村上徹夫落合比登志
出願日 1999年4月28日 (20年9ヶ月経過) 出願番号 1999-122674
公開日 2000年11月14日 (19年3ヶ月経過) 公開番号 2000-313406
状態 特許登録済
技術分野 基本的包装技術III(容器の閉鎖(1)) 紙容器等紙製品の製造
主要キーワード 筒状補強部材 各押さえ板 移動台座 供給用コンベヤ 各押圧板 押圧金具 字状突起 断面八角形
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図面 (20)

課題

簡単な手順で内部に筒状補強部材を有する包装箱を製造可能な包装箱の製函装置及び包装箱の製函方法を提供する。

解決手段

2枚のインナーブランク4を折り曲げ加工して、断面が幅付き十字形状をなす筒状補強部材21を作成し、更にこの筒状補強部材21の外側4面の外側に糊付け機22でを塗布する。そして、糊付けされた筒状補強部材21を上部が開口された段ボール箱23の内部に挿入し、この状態で、4つのエアーシリンダCY1〜CY4をストローク動作させて、筒状補強部材21の外側4面を段ボール箱23の内面側に押し出して、接着させる。これにより、該筒状補強部材21は段ボール箱23の内面に接着されることになり、また、筒状補強部材21の内側隅部21bが直線状に展張される。その結果、段ボール箱23の内部に八角形状の筒状補強部材21が形成される。

概要

背景

例えば、液体粉体等の流動性のある物品は、ブリキ缶等の金属製容器収納するのが主流であるが、金属製容器は、重量が重く、廃棄処理が面倒であるという欠点があることから、昨今においては、紙器を利用した所謂「バックインボックス」と称する紙製容器が開発され、実用に共されている。

バックインボックスは、段ボール箱等の紙器を外装として用い、この内側にポリエチレンポロプロピレン、またはPETフィルム等の軟質プラスチック製バッグを収納した構成を有するものであり、このプラスチックバック内部に、飲料水酒類油類等の液体を収納する。このようなバックインボックスは、多数段に積み重ね保管或いは輸送することが多々あり、バックインボックスを多数段に積み重ねた場合には、下方となるバックインボックスの側面部に多くの荷重が加えられることになり、荷重に耐えられずに潰れてしまうことがある。また、輸送途中等に内部に袋詰めされた液体の圧力が箱体の内側面に作用して、プラスチック製のバッグ内の液体が横方向に膨れてしまい、所謂「胴膨れ」の状態となってしまうという問題が発生していた。

そこで、上記の問題を解決する方法として従来より、例えば、特開平8−224806号公報に開示された如くのバックインボックス及びその製造装置が開示されている。図18、図19は、この従来例に記載された、バックインボックスの構成を示す説明図であり、図18は展開図、図19は組立図をそれぞれ示している。

図18に示すように、このバックインボックスは、複数の罫線切り欠きを有する1枚のブランクを適宜折り曲げることにより製作することが可能であり、図19に示すように、箱体の内側に8角形筒体が形成されるので、箱体の4つのコーナー部が補強され、外圧内圧共に大きな荷重を支えることができる。

ところが、上記した従来におけるバックインボックスでは、図18に示すように、極めて複雑なブランクを必要とするので、ブランクを製造するまでの工程が極めて面倒である。また、折り曲げる個所が多く、従って、ブランクを折り曲げて最終的にバックインボックスを形成するまでに多くの折り曲げ工程、糊付け工程が必要となり、生産性が悪いという問題が発生していた。

概要

簡単な手順で内部に筒状補強部材を有する包装箱を製造可能な包装箱の製函装置及び包装箱の製函方法を提供する。

2枚のインナーブランク4を折り曲げ加工して、断面が幅付き十字形状をなす筒状補強部材21を作成し、更にこの筒状補強部材21の外側4面の外側に糊付け機22でを塗布する。そして、糊付けされた筒状補強部材21を上部が開口された段ボール箱23の内部に挿入し、この状態で、4つのエアーシリンダCY1〜CY4をストローク動作させて、筒状補強部材21の外側4面を段ボール箱23の内面側に押し出して、接着させる。これにより、該筒状補強部材21は段ボール箱23の内面に接着されることになり、また、筒状補強部材21の内側隅部21bが直線状に展張される。その結果、段ボール箱23の内部に八角形状の筒状補強部材21が形成される。

目的

本発明はこれらの問題を解決するものであり、補強部材を有する段ボール箱の製造工程を簡素化して、従来の一般的な段ボール箱の組立装置(製函装置)もそのまま利用できると共に、箱体の材料の製造を容易にし、且つ、糊欠き等の品質上の問題も解決することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

直方体または立方体箱体内部筒状補強部材を設置して強度を向上させた包装箱を製造する製函装置において、前記補強部材形成用のインナーブランクを多数蓄積するマガジンと、前記マガジンから供給されるインナーブランクを折り曲げ加工して筒状補強部材を形成する折り曲げ手段と、前記筒状補強部材の外面所望部位に、を塗布する糊付け手段と、一面が開口状態の前記箱体を保持する保持手段と、前記糊付けされた筒状補強部材を前記保持手段にて保持された箱体の内部に挿入すると共に、該筒状補強部材を前記箱体の内面圧接固定する補強部材固定手段と、を有することを特徴とする包装箱の製函装置。

請求項2

直方体または立方体の箱体内部に八角柱の筒状補強部材を設置して、強度を向上させた包装箱を製造する製函装置において、前記補強部材形成用のインナーブランクを多数蓄積するマガジンと、前記マガジンから供給されるインナーブランクを折り曲げ加工して断面が幅付き十字形状となる筒状補強部材を形成する折り曲げ手段と、前記筒状補強部材の、外側4面の外面に、糊を塗布する糊付け手段と、上面が開口状態の前記箱体を保持する保持手段と、前記糊付けされた筒状補強部材を前記保持手段にて保持された箱体の内部に挿入すると共に、該筒状補強部材の外側4面を前記箱体の内面に圧接し、前記幅付き十字形状の断面を八角形状の断面に変形させて固定する補強部材固定手段と、を有することを特徴とする包装箱の製函装置。

請求項3

直方体または立方体の箱体内部に八角柱の筒状補強部材を設置して、強度を向上させた包装箱を製造する製函装置において、前記筒状補強部材は第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクから成り、前記第1のインナーブランクを多数蓄積する第1のマガジン、及び、前記第2のインナーブランクを多数蓄積する第2のマガジンと、4つの側面にそれぞれ押圧板が配置され、且つ、上下方向に昇降動が可能なマンドレルと、前記第1のマガジンから供給される第1のインナーブランクを、前記マンドレルの第1の押圧板に押圧し、且つ、この第1のインナーブランクの両側部を、前記マンドレルの第1の押圧板と隣接する第3の押圧板及び第4の押圧板の側辺に押圧して第1のインナーブランクにコ字状突起を形成し、更に、該第1のインナーブランクの両端部を前記第3の押圧板及び第4の押圧板のエッジ部に押しつけてこの両端部を略直角に折り曲げる第1の折り曲げ手段と、前記第2のマガジンから供給される第2のインナーブランクを、前記マンドレルの第1の押圧板の背面側となる第2の押圧板に押圧し、且つ、この第2のインナーブランクの両側部を、前記マンドレルの第2の押圧板と隣接する第3の押圧板及び第4の押圧板の側辺に押圧して第2のインナーブランクにコ字状突起を形成し、更に、該第2のインナーブランクの両端部を前記第3の押圧板及び第4の押圧板のエッジ部に押しつけてこの両端部を略直角に折り曲げる第2の折り曲げ手段と、前記第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクの折り曲げられた一端を第3の押圧板に押圧して、第1のインナーブランクの一端と第2のインナーブランクの一端とを連結する第3の折り曲げ手段と、前記第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクの折り曲げられた他端を第4の押圧板に押圧して、第1のインナーブランクの他端と第4のインナーブランクの他端とを連結する第4の折り曲げ手段と、を有し、前記第1〜第4の折り曲げ手段で、断面が幅付き十字形状の筒状補強部材を形成し、前記筒状補強部材の、外側4面の外面に糊付けする糊付け手段と、上面が開口状態の前記箱体を保持する保持手段と、前記マンドレルに搭載され、前記糊付けされた筒状補強部材を前記保持手段に保持された箱体の内部に挿入後、前記第1〜第4の押圧板を外側に押圧して、前記筒状補強部材の外側4側面を箱体内面に圧接する圧接手段と、を具備したことを特徴とする包装箱の製函装置。

請求項4

直方体または立方体の箱体内部に八角柱の筒状補強部材を設置して、強度を向上させた包装箱を製造する製函装置において、前記筒状補強部材は、2枚のインナーブランクから成り、前記インナーブランクを多数蓄積するマガジンと、前記マガジンに蓄積されたインナーブランクを、互いに対向する第1のインナーブランク供給部及び第2のインナーブランク供給部に振り分ける振り分け手段と、4つの側面にそれぞれ押圧板が配置され、且つ、上下方向に昇降動が可能なマンドレルと、前記第1のマガジンから供給される第1のインナーブランクを、前記マンドレルの第1の押圧板に押圧し、且つ、この第1のインナーブランクの両側部を、前記マンドレルの第1の押圧板と隣接する第3の押圧板及び第4の押圧板の側辺に押圧して第1のインナーブランクにコ字状突起を形成し、更に、該第1のインナーブランクの両端部を前記第3の押圧板及び第4の押圧板のエッジ部に押しつけてこの両端部を略直角に折り曲げる第1の折り曲げ手段と、前記第2のマガジンから供給される第2のインナーブランクを、前記マンドレルの第1の押圧板の背面側となる第2の押圧板に押圧し、且つ、この第2のインナーブランクの両側部を、前記マンドレルの第2の押圧板と隣接する第3の押圧板及び第4の押圧板の側辺に押圧して第2のインナーブランクにコ字状突起を形成し、更に、該第2のインナーブランクの両端部を前記第3の押圧板及び第4の押圧板のエッジ部に押しつけてこの両端部を略直角に折り曲げる第2の折り曲げ手段と、前記第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクの折り曲げられた一端を第3の押圧板に押圧して、第1のインナーブランクの一端と第2のインナーブランクの一端とを連結する第3の折り曲げ手段と、前記第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクの折り曲げられた他端を第4の押圧板に押圧して、第1のインナーブランクの他端と第4のインナーブランクの他端とを連結する第4の折り曲げ手段と、を有し、前記第1〜第4の折り曲げ手段で、断面が幅付き十字形状の筒状補強部材を形成し、前記筒状補強部材の、外側4面の外面に糊付けする糊付け手段と、上面が開口状態の前記箱体を保持する保持手段と、前記マンドレルに搭載され、前記糊付けされた筒状補強部材を前記保持手段に保持された箱体の内部に挿入後、前記第1〜第4の押圧板を外側に押圧して、前記筒状補強部材の外側4側面を箱体内面に圧接する圧接手段と、を具備したことを特徴とする包装箱の製函装置。

請求項5

前記第1〜第4の押圧板は、押圧された第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクを吸引して固定する吸引手段を具備したことを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載の包装箱の製函装置。

請求項6

前記第1〜第4の折り曲げ手段は、前記箱体の上方に配設され、前記糊付け手段は、前記筒状補強部材がマンドレルと共に箱体内部に下降する途中に、前記補強部材の外側4面の外面に糊を吹き付けることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の包装箱の製函装置。

請求項7

前記第3の折り曲げ手段は前記第3の押圧板側にインナーブランクを押し付けるための押圧金具を有し、且つ、前記第4の折り曲げ手段は、前記第4の押圧板側にインナーブランクを押し付けるための押圧金具を有し、前記各押圧金具は、押圧面フィンが形成されたことを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか1項に記載の包装箱の製函装置。

請求項8

前記保持手段は、前記第1〜第4の押圧板による押圧力を受けるための押さえ板を具備したことを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれか1項に記載の包装箱の製函装置。

請求項9

前記箱体を、上流側から前記マンドレルの下降部位に搬送する箱体供給用コンベヤ、及び筒状補強部材が挿入された後の箱体を、下流側に送り出す箱体送り出し用コンベヤと具備したことを特徴とする請求項3乃至請求項8のいずれか1項に記載の包装箱の製函装置。

請求項10

直方体または立方体の箱体内部に筒状補強部材を設置して、強度を向上させた包装箱を製造する製函方法において、インナーブランクを折り曲げて、断面が幅付き十字形状となる筒状の補強部材を形成するステップと、前記筒状補強部材の外側4面の外面に、接着用の糊を塗布するステップと、前記箱体を保持するステップと、前記糊付けされた筒状補強部材を、前記保持された箱体内部に挿入した後、該筒状補強部材の外側4面の内側から前記箱体内面に向けて押しつけることにより、当該補強部材を前記箱体に圧着固定するステップと、を有することを特徴とする包装箱の製函方法。

請求項11

直方体または立方体の箱体内部に八角柱の筒状補強部材を設置して、強度を向上させた包装箱を製造する製函方法において、インナーブランクを多数蓄積するステップと、前記筒状補強部材を構成する第1のインナーブランクと第2のインナーブランクをそれぞれ供給するステップと、第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクの略中央部にそれぞれコ字状突起を形成するステップと、前記コ字状突起が形成された第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクの端部をそれぞれ略直角に折り曲げるステップと、前記端部が略直角に折り曲げられた第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクの端部どうしを連結して断面が幅付き十字形状の筒状補強部材を形成するステップと、前記筒状補強部材の、外側4面の外面に、糊を塗布するステップと、前記箱体を上面開口状態で保持するステップと、前記糊付けされた筒状補強部材を、前記保持された箱体内部に挿入した後、該筒状補強部材の外側4面の内側から前記箱体内面に向けて押しつけることにより、当該筒状補強部材を前記箱体内部に圧着し、幅付き十字形状の断面を八角形状の断面に変形して固定するステップと、を有することを特徴とする包装箱の製函方法。

技術分野

0001

本発明は、上方からの圧力や内部からの圧力に対する強度を向上させるための補強部材箱体の内部に備えた包装箱を製造する包装箱の製函装置及び包装箱の製函方法に関する。

背景技術

0002

例えば、液体粉体等の流動性のある物品は、ブリキ缶等の金属製容器収納するのが主流であるが、金属製容器は、重量が重く、廃棄処理が面倒であるという欠点があることから、昨今においては、紙器を利用した所謂「バックインボックス」と称する紙製容器が開発され、実用に共されている。

0003

バックインボックスは、段ボール箱等の紙器を外装として用い、この内側にポリエチレンポロプロピレン、またはPETフィルム等の軟質プラスチック製バッグを収納した構成を有するものであり、このプラスチックバック内部に、飲料水酒類油類等の液体を収納する。このようなバックインボックスは、多数段に積み重ね保管或いは輸送することが多々あり、バックインボックスを多数段に積み重ねた場合には、下方となるバックインボックスの側面部に多くの荷重が加えられることになり、荷重に耐えられずに潰れてしまうことがある。また、輸送途中等に内部に袋詰めされた液体の圧力が箱体の内側面に作用して、プラスチック製のバッグ内の液体が横方向に膨れてしまい、所謂「胴膨れ」の状態となってしまうという問題が発生していた。

0004

そこで、上記の問題を解決する方法として従来より、例えば、特開平8−224806号公報に開示された如くのバックインボックス及びその製造装置が開示されている。図18図19は、この従来例に記載された、バックインボックスの構成を示す説明図であり、図18展開図、図19組立図をそれぞれ示している。

0005

図18に示すように、このバックインボックスは、複数の罫線切り欠きを有する1枚のブランクを適宜折り曲げることにより製作することが可能であり、図19に示すように、箱体の内側に8角形筒体が形成されるので、箱体の4つのコーナー部が補強され、外圧内圧共に大きな荷重を支えることができる。

0006

ところが、上記した従来におけるバックインボックスでは、図18に示すように、極めて複雑なブランクを必要とするので、ブランクを製造するまでの工程が極めて面倒である。また、折り曲げる個所が多く、従って、ブランクを折り曲げて最終的にバックインボックスを形成するまでに多くの折り曲げ工程、糊付け工程が必要となり、生産性が悪いという問題が発生していた。

発明が解決しようとする課題

0007

上述したように、従来におけるバックインボックスは、外装となる直方体または立方体の箱体の内部に、八角柱の筒状補強部材が形成されるので、箱体の側面部が二重構造となり、これにより上下方向に加えられる圧力に対する強度を強固なものとすることができる。また、移動中等に内部の袋詰めされた液体の圧力が箱体の側面にかかって胴膨れする場合も、八角柱の筒状補強部材が胴膨れを防止する方向に作用するので、内圧に対しても強固な構造となっている。

0008

しかしながら、従来のバックインボックスの製造においては、箱体と筒状補強部材が1枚の段ボールシートから切り出して製造されていたので、組み立て工程が複雑であるだけでなく、一般的な段ボール箱用の従来の組立装置(製函装置)を利用することが出来なかった。

0009

また、箱体と筒状補強部材が一体構造であるため、箱の寸法が大きくなると、箱体の材料の寸法が大きくなり、製造が難しくなるという問題があった。また、従来の箱体と筒状補強部材が一体構造のバックインボックスの製造方法においては、筒状補強部材部分に糊付けした後、糊付けした部材を箱に擦らせて組み立てる工程が存在したため、が擦り取られて(糊欠きと称する)、接着強度が充分でないという問題もあった。

0010

本発明はこれらの問題を解決するものであり、補強部材を有する段ボール箱の製造工程を簡素化して、従来の一般的な段ボール箱の組立装置(製函装置)もそのまま利用できると共に、箱体の材料の製造を容易にし、且つ、糊欠き等の品質上の問題も解決することを目的とする。

0011

本発明者等は、箱体と筒状補強部材を別々の段ボール部材から製造して、別工程で組み立て、更に最終的形状とは異なる形状に筒状補強部材を形成して、上部を開口した箱体に挿入し、挿入後に該補強部材を最終形状にする等の構成を用いることにより本発明を完成するに至った。

課題を解決するための手段

0012

上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の製函装置は、直方体または立方体の箱体内部に筒状補強部材を設置して強度を向上させた包装箱を製造する製函装置において、前記補強部材形成用のインナーブランクを多数蓄積するマガジンと、前記マガジンから供給されるインナーブランクを折り曲げ加工して筒状補強部材を形成する折り曲げ手段と、前記筒状補強部材の外面所望部位に、糊を塗布する糊付け手段と、一面が開口状態の前記箱体を保持する保持手段と、前記糊付けされた筒状補強部材を前記保持手段にて保持された箱体の内部に挿入すると共に、該筒状補強部材を前記箱体の内面圧接固定する補強部材固定手段と、を有することが特徴である。

0013

また、請求項2に記載の製函装置は、直方体または立方体の箱体内部に八角柱の筒状補強部材を設置して、強度を向上させた包装箱を製造する製函装置において、前記補強部材形成用のインナーブランクを多数蓄積するマガジンと、前記マガジンから供給されるインナーブランクを折り曲げ加工して断面が幅付き十字形状となる筒状補強部材を形成する折り曲げ手段と、前記筒状補強部材の、外側4面の外面に、糊を塗布する糊付け手段と、上面が開口状態の前記箱体を保持する保持手段と、前記糊付けされた筒状補強部材を前記保持手段にて保持された箱体の内部に挿入すると共に、該筒状補強部材の外側4面を前記箱体の内面に圧接し、前記幅付き十字形状の断面を八角形状の断面に変形させて固定する補強部材固定手段と、を有することを特徴とする。

0014

請求項3に記載の製函装置は、直方体または立方体の箱体内部に八角柱の筒状補強部材を設置して、強度を向上させた包装箱を製造する製函装置において、前記筒状補強部材は第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクから成り、前記第1のインナーブランクを多数蓄積する第1のマガジン、及び、前記第2のインナーブランクを多数蓄積する第2のマガジンと、4つの側面にそれぞれ押圧板が配置され、且つ、上下方向に昇降動が可能なマンドレルと、前記第1のマガジンから供給される第1のインナーブランクを、前記マンドレルの第1の押圧板に押圧し、且つ、この第1のインナーブランクの両側部を、前記マンドレルの第1の押圧板と隣接する第3の押圧板及び第4の押圧板の側辺に押圧して第1のインナーブランクにコ字状突起を形成し、更に、該第1のインナーブランクの両端部を前記第3の押圧板及び第4の押圧板のエッジ部に押しつけてこの両端部を略直角に折り曲げる第1の折り曲げ手段と、前記第2のマガジンから供給される第2のインナーブランクを、前記マンドレルの第1の押圧板の背面側となる第2の押圧板に押圧し、且つ、この第2のインナーブランクの両側部を、前記マンドレルの第2の押圧板と隣接する第3の押圧板及び第4の押圧板の側辺に押圧して第2のインナーブランクにコ字状突起を形成し、更に、該第2のインナーブランクの両端部を前記第3の押圧板及び第4の押圧板のエッジ部に押しつけてこの両端部を略直角に折り曲げる第2の折り曲げ手段と、前記第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクの折り曲げられた一端を第3の押圧板に押圧して、第1のインナーブランクの一端と第2のインナーブランクの一端とを連結する第3の折り曲げ手段と、前記第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクの折り曲げられた他端を第4の押圧板に押圧して、第1のインナーブランクの他端と第4のインナーブランクの他端とを連結する第4の折り曲げ手段と、を有し、前記第1〜第4の折り曲げ手段で、断面が幅付き十字形状の筒状補強部材を形成し、前記筒状補強部材の、外側4面の外面に糊付けする糊付け手段と、上面が開口状態の前記箱体を保持する保持手段と、前記マンドレルに搭載され、前記糊付けされた筒状補強部材を前記保持手段に保持された箱体の内部に挿入後、前記第1〜第4の押圧板を外側に押圧して、前記筒状補強部材の外側4側面を箱体内面に圧接する圧接手段と、を具備したことを特徴とする。

0015

請求項4に記載の製函装置は、直方体または立方体の箱体内部に八角柱の筒状補強部材を設置して、強度を向上させた包装箱を製造する製函装置において、前記筒状補強部材は、2枚のインナーブランクから成り、前記インナーブランクを多数蓄積するマガジンと、前記マガジンに蓄積されたインナーブランクを、互いに対向する第1のインナーブランク供給部及び第2のインナーブランク供給部に振り分ける振り分け手段と、4つの側面にそれぞれ押圧板が配置され、且つ、上下方向に昇降動が可能なマンドレルと、前記第1のマガジンから供給される第1のインナーブランクを、前記マンドレルの第1の押圧板に押圧し、且つ、この第1のインナーブランクの両側部を、前記マンドレルの第1の押圧板と隣接する第3の押圧板及び第4の押圧板の側辺に押圧して第1のインナーブランクにコ字状突起を形成し、更に、該第1のインナーブランクの両端部を前記第3の押圧板及び第4の押圧板のエッジ部に押しつけてこの両端部を略直角に折り曲げる第1の折り曲げ手段と、前記第2のマガジンから供給される第2のインナーブランクを、前記マンドレルの第1の押圧板の背面側となる第2の押圧板に押圧し、且つ、この第2のインナーブランクの両側部を、前記マンドレルの第2の押圧板と隣接する第3の押圧板及び第4の押圧板の側辺に押圧して第2のインナーブランクにコ字状突起を形成し、更に、該第2のインナーブランクの両端部を前記第3の押圧板及び第4の押圧板のエッジ部に押しつけてこの両端部を略直角に折り曲げる第2の折り曲げ手段と、前記第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクの折り曲げられた一端を第3の押圧板に押圧して、第1のインナーブランクの一端と第2のインナーブランクの一端とを連結する第3の折り曲げ手段と、前記第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクの折り曲げられた他端を第4の押圧板に押圧して、第1のインナーブランクの他端と第4のインナーブランクの他端とを連結する第4の折り曲げ手段と、を有し、前記第1〜第4の折り曲げ手段で、断面が幅付き十字形状の筒状補強部材を形成し、前記筒状補強部材の、外側4面の外面に糊付けする糊付け手段と、上面が開口状態の前記箱体を保持する保持手段と、前記マンドレルに搭載され、前記糊付けされた筒状補強部材を前記保持手段に保持された箱体の内部に挿入後、前記第1〜第4の押圧板を外側に押圧して、前記筒状補強部材の外側4側面を箱体内面に圧接する圧接手段と、を具備したことを特徴とする。

0016

請求項5に記載の製函装置は、前記第1〜第4の押圧板は、押圧された第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクを吸引して固定する吸引手段を具備したことを特徴とする。請求項6に記載の製函装置は、前記第1〜第4の折り曲げ手段は、前記箱体の上方に配設され、前記糊付け手段は、前記筒状補強部材がマンドレルと共に箱体内部に下降する途中に、前記補強部材の外側4面の外面に糊を吹き付けることを特徴とする。

0017

請求項7に記載の製函装置は、前記第3の折り曲げ手段は前記第3の押圧板側にインナーブランクを押し付けるための押圧金具を有し、且つ、前記第4の折り曲げ手段は、前記第4の押圧板側にインナーブランクを押し付けるための押圧金具を有し、前記各押圧金具は、押圧面フィンが形成されたことを特徴とする。

0018

請求項8に記載の製函装置は、前記保持手段は、前記第1〜第4の押圧板による押圧力を受けるための押さえ板を具備したことを特徴とする。請求項9に記載の製函装置は、前記箱体を、上流側から前記マンドレルの下降部位に搬送する箱体供給用コンベヤ、及び筒状補強部材が挿入された後の箱体を、下流側に送り出す箱体送り出し用コンベヤと具備したことを特徴とする。

0019

請求項10に記載の製函方法は、直方体または立方体の箱体内部に筒状補強部材を設置して、強度を向上させた包装箱を製造する製函方法において、インナーブランクを折り曲げて、断面が幅付き十字形状となる筒状の補強部材を形成するステップと、前記筒状補強部材の外側4面の外面に、接着用の糊を塗布するステップと、前記箱体を保持するステップと、前記糊付けされた筒状補強部材を、前記保持された箱体内部に挿入した後、該筒状補強部材の外側4面の内側から前記箱体内面に向けて押しつけることにより、当該補強部材を前記箱体に圧着固定するステップと、を有することを特徴とする。

0020

請求項11に記載の製函方法は、直方体または立方体の箱体内部に八角柱の筒状補強部材を設置して、強度を向上させた包装箱を製造する製函方法において、インナーブランクを多数蓄積するステップと、前記筒状補強部材を構成する第1のインナーブランクと第2のインナーブランクをそれぞれ供給するステップと、第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクの略中央部にそれぞれコ字状突起を形成するステップと、前記コ字状突起が形成された第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクの端部をそれぞれ略直角に折り曲げるステップと、前記端部が略直角に折り曲げられた第1のインナーブランク及び第2のインナーブランクの端部どうしを連結して断面が幅付き十字形状の筒状補強部材を形成するステップと、前記筒状補強部材の、外側4面の外面に、糊を塗布するステップと、前記箱体を上面開口状態で保持するステップと、前記糊付けされた筒状補強部材を、前記保持された箱体内部に挿入した後、該筒状補強部材の外側4面の内側から前記箱体内面に向けて押しつけることにより、当該筒状補強部材を前記箱体内部に圧着し、幅付き十字形状の断面を八角形状の断面に変形して固定するステップと、を有することを特徴とする。

0021

上述の如く構成された本発明によれば、インナーブランクを折り曲げ加工して筒状補強部材を作成し、該筒状補強部材を箱体内に挿入し、且つ糊付けされた接触面にて接着することにより、筒状補強部材を具備した箱体を製造する。これにより、極めて簡単且つ確実に筒状補強部材を具備した箱体を製造することができる。

0022

また、本発明の包装箱の製函装置では、一般的に使用されている箱体(例えば、A1型段ボール箱)の内部に筒状補強部材を挿入して、箱体を製造しているので、既存の箱体製造装置に連結すれば、容易に筒状補強部材を具備した包装箱を作成することができる。

0023

更に、断面が幅付き十字形状を成す筒状補強部材を作成し、この筒状補強部材の外側4面(十字形状の左右上下の面)の外側に糊付けして箱体の内部に挿入してから八角柱状に押し拡げて箱体の内面に接着する。このため、糊付けされた筒状補強部材が、組立途中に箱体の内面で擦れることを防止することができる。本発明における箱体とその補強部材は、段ボールシート等の紙を主体とした材料から構成されており、合成樹脂等を塗布したり含有して耐水性を付与した紙も用いられる。

発明を実施するための最良の形態

0024

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明が適用された包装箱の製函装置の一実施形態の構成を示す立面図図2図1に示した立面図における「A−A」矢視図である。図2に示すように、この製函装置1は、上段中段下段の3段構成とされており、このうち、上段は、筒状補強部材を形成するための材料となるインナーブランクを供給するインナーブランク供給部100とされ、中段は、インナーブランク供給部100から与えられたインナーブランクを折り曲げて断面が幅付き十字形状の筒状補強部材を作成する折り曲げ部200とされ、そして、下段は、上流側から供給される上部開口段ボール箱を保持しその内部に、前記折り曲げ部200で形成され、糊付けされた筒状補強部材を挿入し、且つ、この筒状補強部材を押し広げ八角柱状にして、この段ボール箱の内面に接着固定する処理を行う筒状補強部材挿入固定部300とされている。

0025

インナーブランク供給部100は、図1に示すように、中心から左右に対称的に配置された2個のマガジン2a,2bを有しており、各マガジン2a,2bはそれぞれ、中心方向に傾斜したシート受け台3a,3b、及び、このシート受け台3a,3b上に載置された多数のインナーブランク4を1枚づつ取り出して、下方の折り曲げ部200へと供給するためのシートキッカー5a,5bを具備している。

0026

図3は、折り曲げ部200の構成を示す斜視図であり、同図に示すように、折り曲げ部200の中心部にはマンドレル6が設置されている。マンドレル6は、上下方向に移動が可能な本体7と、該本体7の4つの側面7a〜7dにそれぞれ配設される押圧板8a〜8dを具備している。

0027

また、マンドレル6の、押圧板8aと対向する部位には、第1の折り曲げ機9aが配設され、押圧板8bと対向する部位には、第2の折り曲げ機9bが配設され、押圧板8cと対向する部位には第3の折り曲げ機10aが配設され、更に、押圧板8dと対向する部位には第4の折り曲げ機10bが配設されている。

0028

各押圧板8a〜8dは、金属製平板形状に構成されており、マンドレル6の本体7側部に設置される、エアーシリンダCY1〜CY4(圧接手段)と連結され(図2参照)、該エアーシリンダCY1〜CY4のストローク動作により、外側または内側に移動し得るようになっている。

0029

4枚の押圧板8a〜8dのうち、押圧板8a,8bは1枚の金属板で構成され、且つ、2個所に吸引ノズル11が配設されている。吸引ノズル11は、ノズルの内部をマイナス空気圧とすることにより吸引力を発生させ、折り曲げ加工されたインナーシート4を一時的に保持するためのものである。また、押圧板8c,8dは、2枚の金属板を若干の隙間をあけて並列配置した構成とされ、各金属板の2個所にそれぞれ吸引ノズル11が配設されている。

0030

第1の折り曲げ機9aは、先端が鋭角的に折り曲げられた断面略「レ」字形状の金属板を2枚対称に配置して構成される第1の押圧金具12aを有しており、該押圧金具12aは台座13aに固定されている。この台座13aは、エアーシリンダCY5と連結され、該エアーシリンダCY5のストローク動作により、マンドレル6側への進退動作が制御されるようになっている。

0031

また、図4は、図3に示す折り曲げ部200の模式平面図であり、同図に示すように、第1の押圧金具12aの先端折り曲げ部の開口幅(及び、第1の押圧金具12bの先端折り曲げ部の開口幅)L1は、押圧板8aの横幅L2よりも若干大きく設定されている。

0032

図3に示す台座13aの両端部には、エアーシリンダCY7,CY8が搭載され、該エアーシリンダCY7,CY8には、丸棒14aを有する第2の押圧金具15aが連結されている。従って、エアーシリンダCY7,CY8のストローク動作により第2の押圧金具15aはマンドレル6側に進退動作が可能とされている。また、図4に示すように、2本の丸棒14a,14a間の幅(及び2本の丸棒14b,14b間の幅)は、押圧板8cの外面と押圧板8dの外面との間隔L4よりも若干大きくなるように設定されている。

0033

図3に示す第2の折り曲げ機9bは、第1の押圧金具12b、第2の押圧金具15b、台座13b、丸棒14b、エアーシリンダCY6,CY9,CY10を具備しており、第1の折り曲げ機9aと同一構成とされている。

0034

第3の折り曲げ機10aは、第3の押圧金具16aと、該押圧金具16aに連結されてこの第3の押圧金具16aをマンドレル6側に進退動作させるためのエアーシリンダCY11とを具備している。第3の押圧金具16aは、金属製の平板18aと、該平板18aの外側面の上下方向に沿って配置されるフィン17aとから構成されている。

0035

第4の折り曲げ機10bは、平板18bとフィン17bから成る第3の押圧金具16bと、エアーシリンダCY12とを具備しており、第3の折り曲げ機10aと同一構成とされている。

0036

図1に示すように、折り曲げ部200と筒状補強部材挿入固定部300との間には、折り曲げ部200でインナーブランク4を折り曲げ加工して得られた筒状補強部材21の側部に、糊を吹き付けるための糊付け機22が設置され(図では、2個所のみ示しているが、実際には各側面に1個所づつで合計4個所)、折り曲げ部200で折り曲げ加工された筒状補強部材21が筒状補強部材挿入固定部300側に下降する際に、該糊付け機22から接着用の液体状の糊を噴射して筒状補強部材21の所望の側面に糊を付着させる。この糊付け機22で噴射する糊は、糊供給装置19から供給される。

0037

図5は、筒状補強部材挿入固定部300の構成を示す斜視図であり、同図に示すように、筒状補強部材挿入固定部300は、上流側から供給される段ボール箱23を所望の部位に送り込む段ボール箱供給用コンベヤ24と、この段ボール箱供給用コンベヤ24の終端部側方のマンドレル下降位置P1にて、段ボール箱23の外側4面を押さえる押さえ板20a〜20dと、筒状補強部材21を挿入した後の段ボール箱23を下流側に送り出す段ボール箱送り出し用コンベヤ25と、を具備している。

0038

押さえ板20aは、段ボール箱供給用コンベヤ24の終端部側方(P1とは反対側)に配置され、コンベヤ24の移動方向と直交する方向に進退動作し得るエアーシリンダCY13と連結され、コンベヤ24の終端に達した段ボール箱23を横方向に押し出してマンドレル下降位置P1に移動させる。

0039

押さえ板20dは、予め装置のフレームに固定されている。押さえ板20cは、押さえ板20d側へ進退移動可能なエアーシリンダCY14と連結されており、押さえ板20aにてマンドレル下降位置P1に送られた段ボール箱23を押さえ板20d側に押しつけるように動作する。

0040

押さえ板20bは、移動台座26に取り付けられ、押さえ板20a側に進退動作し得るエアーシリンダCY15と連結されており、段ボール箱23を押さえ板20a側に押しつけるように動作する。

0041

また、移動台座26は、摺動装置として軸受け孔27を具備しており、該軸受け孔27には摺動軸28が挿通されているので、この移動台座26と連結されたエアーシリンダCY16のストローク動作により、図5中の矢印「Y」の方向にスライド移動し得るようになっている。また、移動台座26の、段ボール箱送り出し用コンベヤ25側の側面には、段ボール箱23を送り出すための押し板29が配置されている。

0042

次に、上記の如く構成された本実施形態の動作を、図6図9図11図15に示す動作説明図を参照しながら説明する。まず、当該製函装置を作動させる前の準備として、マガジン2a,2b(図1参照)のシート受け台3a,3b上に、多数のインナーブランク4を載置する。インナーブランク4は、矩形状の段ボールシートで構成されており、折り曲げ加工される部位には予め罫線処理が施されている。また、インナーブランク4として厚紙を使用する場合には、折り曲げ加工される部位に、この部分で曲がり易いように予め罫線処理を施すことが望ましい。

0043

そして、左右の各マガジン2a,2bのシートキッカー5a,5bにより、それぞれ1枚ずつインナーブランク4が取り出され、自重により図3に示す折り曲げ部200の下部ガイド面31(図3参照)まで落下する。

0044

これにより、図6に示すように、押圧板8aと第1の折り曲げ機9aとの間、及び押圧板8bと第2の折り曲げ機9bとの間に、それぞれインナーブランク4が供給された状態となる。

0045

この状態で、エアーシリンダCY5,CY6がストローク動作し、第1の押圧金具12a,12bをマンドレル6側に移動させるので、図7に示すようにインナーブランク4は押圧板8a,8bの側面及びそのエッジ部に当接し、インナーブランク4は4aの部位で略直角に折り曲げられる。また、インナーブランク4の端部が押圧板8c,8dの側面及びそのエッジに当たるので、該インナーブランク4は、4bの部位にて略直角に折り曲げられ、結果として、断面がコ字状突起を有する形状に折り曲げ加工される。

0046

次いで、台座13a,13b上に載置されたエアーシリンダCY7〜CY10がストローク動作し、第2の押圧金具15a,15bをマンドレル6側に移動させるので、図8に示すように、丸棒14a,14bによりインナーブランク4の端部が押圧板8c,8dのエッジ部分に押しつけられ、インナーブランク4は、4cの部位で略直角に折り曲げ加工される。その後、各エアーシリンダCY5〜CY10は元の状態に戻される。

0047

更に、エアーシリンダCY11,CY12をストローク動作させ、第3の押圧金具16a,16bをマンドレル6側に移動させると、図9に示すように、各インナーブランク4の端部が押圧板8c,8dと第3の押圧金具16a,16bとの間に挟まれてプレスされるので、2枚のインナーブランク4の端部どうしが突き当てられた状態とされ、結果として、2枚のインナーブランク4で、図10に示す如くの、幅付き十字形状の筒状補強部材21が形成されることになる。そして、各エアーシリンダCY11,CY12を、前記とは逆方向(マンドレル6から離れる方向)にストローク動作させ、各押圧金具16a,16bを元の状態に戻す。

0048

このとき、各押圧板8a〜8dに搭載された吸引ノズル11(図3参照)により、折り曲げ加工された筒状補強部材21は吸引されているので、第3の押圧金具16a,16を元の状態に戻しても、筒状補強部材21はマンドレル6に固定された状態を維持することになる。

0049

そして、この状態でマンドレル6を下降させる。マンドレル6下降時には、4つの側面に配置された糊付け機22(図1参照)により、筒状補強部材21の、外側4面の外面21a〜21d(図10参照)には、上下方向に沿って接着用の糊が塗布される。

0050

一方、筒状補強部材挿入固定部300では、図5に示す段ボール箱供給用コンベヤ24により上部が開口され、閉止時には直方体または立方体をなす段ボール箱23が供給される(図11参照)。そして、図12に示すように、この段ボール箱23が供給用コンベヤ24の終端に達すると、図13に示すように、エアーシリンダCY13がストローク動作して押さえ板20aを移動させ、段ボール箱23をマンドレル下降位置P1側へと送り、段ボール箱を下方から保持する保持手段34上へ配置する。このとき、既に作業を終了した段ボール箱23′が、段ボール箱23により段ボール箱送り出し用コンベヤ25側に送り出される。

0051

次いで、図14に示すように、移動台座26が摺動軸28(図5参照)に沿って図中矢印「B」に示す方向に移動し、押し板29で段ボール箱23′を押し出し、段ボール箱送り出し用コンベヤ25上に乗せて、下流側へと送り出す。このとき、移動台座26上の押さえ板20bは、押さえ板20aと対向する部位に位置することになる。

0052

その後、エアーシリンダCY14のストローク動作により押さえ板20cを押さえ板20d側に移動させ、マンドレル下降位置P1に位置している段ボール箱23を押さえつける。同様に、図15に示すように、エアーシリンダCY15のストローク動作により押さえ板20bを、押さえ板20a側に移動させて段ボール箱23を押さえつける。その結果、段ボール箱23は、4枚の押さえ板20a〜20dによりマンドレル下降位置P1にて固定されることになる。

0053

段ボール箱23が固定されると、筒状補強部材21が装着されたマンドレル6が該段ボール箱23の内部に下降する。このとき、段ボール箱23と筒状補強部材21とは、図16(a)に示す如くの位置関係となる(符号30は糊である)。そして、この状態で、マンドレル6の内部に配置されたエアーシリンダCY1〜CY4(図4参照)をストローク動作させて、各押圧板8a〜8dを外側に押しつけると、各押圧板8a〜8dと押さえ板20a〜20dとの間に挟まれた、筒状補強部材21と段ボール箱23の内面とが加圧接触されるので、筒状補強部材21に予め塗布された糊30により、これらは接着固定される。

0054

また、幅付き十字形状を有する筒状補強部材21の外側4面21aが、外側に押しつけられることにより、図16(b)に示すように、直角に折り曲げられていた筒状補強部材21の内側隅部21bが展張され、直線状となる。従って、幅付き十字形状の筒状補強部材21は、断面八角形状の筒体となって段ボール箱23内部に固定されることになる。

0055

その後、各押圧板8a〜8dに設置された吸引ノズル11(図3参照)による吸引が解除され、各エアーシリンダCY1〜CY4はマンドレル6の内側に戻されるので、各押圧板8a〜8dは筒状補強部材21から離脱し、マンドレル6の内側に移動する。その後、マンドレル6は上昇して次の作業の待機状態となる。

0056

また、マンドレル6が取り外され筒状補強部材21を具備した段ボール箱23は、移動台座26の動作により送り出し用コンベヤ25上に乗せられて、後段側へと送り出されることになる。こうして、上部が開口された段ボール箱23の内部に、当該段ボール箱23を補強するための筒状補強部材21を挿入して固定するという作業を一連の動作で行うことができるのである。

0057

このようにして、本実施形態に係る包装箱の製函装置では、インナーブランク供給部100に載置したインナーブランク4を折り曲げ処理部200で折り曲げ加工して、幅付き十字形状を成す筒状補強部材21を形成し、且つこの筒状補強部材21を段ボール箱23内部に挿入する、という作業を一連の工程で行うことができるので、極めて早く、且つ確実に筒状補強部材21が取り付けられた段ボール箱を製造することができ、作業の能率飛躍的に向上させることができる。

0058

また、折り曲げ部200では、最終的な筒状補強部材21の形状は断面八角形であるが、前工程として、2枚のインナーブランク4を折り曲げ加工して幅付き十字形状となる筒状補強部材21を形成し、これを外側に押し拡げて八角形状の筒状補強部材21としているため、図16(a)に示すように、断面が幅付き十字形状であるときには、筒状補強部材21の外側4面21aと段ボール箱23の内面との間には、距離L5のクリアランスが生じる。従って、糊付け機22を使用して筒状補強部材21の外側4面21aに糊30を塗布した状態で、この筒状補強部材21を段ボール箱23の内部に挿入する際に、このクリアランスL5の存在により、糊付けされた状態で段ボール箱23内面と筒状補強部材21とが擦れることが無く、いわゆる「糊かき」を防止することができる。従って、接着が確実に実施される。

0059

また、図3に示した第3の押圧金具16a,16にフィン17a,17bを配置することにより、2枚のインナーブランク4の端部どうしを、突き当てた状態で連結することが可能となる。つまり、フィン17a,17bでインナーブランク4どうしの連結部を押圧することにより、2枚のインナーブランク4の端部どうしが、重なり合ったり、或いは、2枚のインナーブランク4間に隙間が生じることが無い。このため、段ボール箱23内部に薄手のシート等を挿入して使用する場合においても、インナーブランク4の端部と接触して薄手のシートを破損する等の不具合の発生を防止することができる。

0060

また、上述した包装箱の製函装置において、図2に示す矢印「X」の方向に、マンドレル6、マガジン2a,2b、第1〜第4の折り曲げ機9a,9b、10a,10b、各押さえ板20a〜20d等を、スライド移動可能に構成すれば、サイズの異なる段ボール箱(縦方向、横方向のうち一方向のみ異なる段ボール箱)に対して、筒状補強部材21を挿入することができるようになる。

0061

次に、本発明の第2の実施形態に係る包装箱の製函装置について説明する。図17は、第2の実施形態に係る包装箱の製函装置の平面図であり、図示のように、この製函装置は、インナーブランク4を載置するためのマガジン33を一つとしており、該マガジン33に蓄積されたインナーブランク4を振り分け装置32にて左右に振り分ける構成とし、その他の部分は、前記した第1の実施形態と同様の構成を有する。

0062

即ち、製函作業が開始されると、マガジン33に蓄積されたインナーブランク4を振り分け装置32により1枚取り出して、図中左側の供給部位に供給し、更にもう1枚取り出して図中右側の供給部位に供給する。これにより、図6に示したように、2枚のインナーブランク4がそれぞれ押圧板8aと第1の折り曲げ機9aとの間、及び押圧板8bと第2の折り曲げ機9bとの間に供給されることになる。その後、上述した第1の実施形態と同様の手順で、筒状補強部材21を作成し、この筒状補強部材21を段ボール箱23内部に挿入することができる。なお、振り分け装置32は、空気を吸引する空気孔を設けた吸引板を有しており、この吸引板によりインナーブランク4を保持する機構とされている。

0063

このようにして、第2の実施形態に係る包装箱の製函装置では、インナーブランクを供給するためのマガジン33を1台としているので、マガジン33の取付スペースを小さくすることができ、省スペース化を図ることができる。また、マガジン33への、インナーシート4の供給個所が1個所のみとなるので、作業者の労力を軽減することができる。

発明の効果

0064

以上説明したように、本発明の包装箱の製函装置及び包装箱の製函方法によれば、上部が開口された段ボール箱の内部に挿入して、強度をアップするための筒状補強部材を、一連の工程で作成し、この筒状補強部材を予め作成した段ボール箱内部に挿入して、該段ボール箱内面に接着固定する。この際、糊付けする個所、及び折り曲げ個所が極めて少く、従来より使用されているバックインボックスの製造装置及び方法と比較して極めて簡単且つ確実に製造することができる。更に、上部が開口された矩形状の段ボール箱内に、上方から筒状補強部材を挿入する構成であるので、コンベヤで連結することにより既存の一般的な段ボール箱組立装置(製函装置)と組み合わせて使用することができる。

0065

また、インナーブランクを折り曲げ加工する折り曲げ部においては、筒状補強部材の最終形状である断面八角形状(八角柱)ではなく、前工程として断面が幅付き十字形状に折り曲げ加工し、この筒状補強部材の外側4面の外面に接着用の糊を塗布して箱体に挿入する構成としているので、筒状補強部材が段ボール箱の内部に挿入される際に、筒状補強部材の外側4面と段ボール箱の内面との間に生じる隙間によりお互いが擦れることが無く、「糊かき」を防止することができ、確実な接着接合が得られる。

0066

また、第3の折り曲げ手段及び第4の折り曲げ手段に搭載される押圧金具(第3の押圧金具16a,16b)の押圧面には、フィンが形成されているので、2枚のインナーブランクの端部どうしが確実に互いに突き当てられた状態で連結されることになり、インナーブランクの端部のエッジ部分が露出することを防止することができる。これにより、段ボール箱内部に薄手のフィルム等を挿入する際においても、該フィルムがインナーブランクのエッジ部分と接触して破損する等の問題の発生を防止することができる。

図面の簡単な説明

0067

図1本発明の第1の実施形態に係る包装箱の製函装置の構成を示す立面図である。
図2図1に示した包装箱の製函装置の「A−A」矢視図である。
図3折り曲げ部の構成を示す斜視図である。
図4折り曲げ部の構成を模式的に示す説明図である。
図5筒状補強部材挿入固定部の構成を示す斜視図である。
図6折り曲げ部における折り曲げ処理の手順を示す第1の説明図である。
図7折り曲げ部における折り曲げ処理の手順を示す第2の説明図である。
図8折り曲げ部における折り曲げ処理の手順を示す第3の説明図である。
図9折り曲げ部における折り曲げ処理の手順を示す第4の説明図である。
図10折り曲げ部にて作成された筒状補強部材の構成を示す斜視図である。
図11筒状補強部材挿入固定部における処理の手順を示す第1の説明図である。
図12筒状補強部材挿入固定部における処理の手順を示す第2の説明図である。
図13筒状補強部材挿入固定部における処理の手順を示す第3の説明図である。
図14筒状補強部材挿入固定部における処理の手順を示す第4の説明図である。
図15筒状補強部材挿入固定部における処理の手順を示す第5の説明図である。
図16筒状補強部材と段ボール箱との位置関係を示す説明図であり、(a)は筒状補強部材を段ボール箱内に挿入したときの状態、(b)は外側4面を外側に押しつけた状態を示す。
図17本発明の包装箱の製函装置に係る第2の実施形態の構成を示す説明図である。
図18従来におけるバックインボックスの展開図である。
図19図18に示した従来におけるバックインボックスの組立手順を示す説明図である。

--

0068

1製函装置
2a,2bマガジン
3a,3bシート受け台
4インナーブランク
5a,5bシートキッカー
6マンドレル
7 マンドレル本体
7a〜7d マンドレルの側面
8a〜8d押圧板
9a 第1の折り曲げ機
9b 第2の折り曲げ機
10a 第3の折り曲げ機
10b 第4の折り曲げ機
11吸引ノズル
12a,12b 第1の押圧金具
13a,13b台座
14a,14b丸棒
15a,15b 第2の押圧金具
16a,16b 第3の押圧金具
17a,17bフィン
18a,18b平板
19糊供給装置
20a〜20d押さえ板(保持手段)
21筒状補強部材
21a 筒状補強部材の外側の側面
22糊付け機
23,23′段ボール箱
24 段ボール箱供給用コンベヤ(箱体供給用コンベヤ)
25 段ボール箱送り出し用コンベヤ(箱体送り出し用コンベヤ)
26移動台座
27軸受け孔
28摺動軸
29押し板
30糊
31 下部ガイド面
32振り分け装置
33 マガジン
34 保持手段
100 インナーブランク供給部
200 折り曲げ部
300 筒状補強部材挿入固定部

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    【課題】特注寸法の箱を作成できるコンパクトな装置を提供する。【解決手段】シート材料104を包装用定型品へ変換するシステム100は、シート材料104が変換機械106を通って第1の方向に動いてゆく際に、裁... 詳細

  • 東洋製罐株式会社の「 フィルムの立体成形方法、フィルム成形体の製造方法、およびフィルム成形体」が 公開されました。( 2019/09/05)

    【課題】加工時間の短縮およびエネルギー消費の低減を実現しつつ、既存設備の設計変更を要することなく、内側フィルム部に容易に立体成形を施すことが可能なフィルムの立体成形方法、フィルム成形体の製造方法、およ... 詳細

  • 株式会社イシダの「 封函装置」が 公開されました。( 2019/09/05)

    【課題】本発明の課題は、搬送中のダンボール箱の前側フラップの折り込みの際に、ダンボール箱が浮き上がることを防止した封函装置を提供することにある。【解決手段】ダンボール箱Bの浮き上がりは、前フラップ折り... 詳細

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