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技術 配管の勾配を測定する勾配器

出願人 株式会社INAX
発明者 藤田東一
出願日 1999年4月15日 (21年8ヶ月経過) 出願番号 1999-107720
公開日 2000年10月24日 (20年2ヶ月経過) 公開番号 2000-298018
状態 未査定
技術分野 傾斜の測定 測量一般 管の敷設
主要キーワード 滑り防止部材 空調設備用 両挿通孔 合成樹脂材料製 配管支持具 ナット間 配管支持 中心点間
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

配管勾配調節作業を容易かつ迅速に行うことができる配管の勾配を測定する勾配器を提供する。

解決手段

勾配器30は、中央に表示部31を備え、円柱状に形成された本体32と、その本体32を挟んだ相対向する側面から、本体32の斜め上方及び斜め下方へ延びるようにほぼ横台形状をなし、本体32の長さ方向と同じ長さの一対の支持部33a、33bとより構成されている。各支持部33a、33bの一端部及び他端部には、本体32の長さ方向と同じ長さの円柱状をなすゴム材料製の第1脚部34a、34b及び第2脚部35a、35bがそれぞれ設けられている。本体32を挟んで、両第1脚部34a、34b間及び両第2脚部35a、35b間には円弧状に本体32方向へ湾曲する内部空間36が形成されている。

概要

背景

一般に、排水設備からの配管は、次のように設置されている。排水設備からの複数の屋内配管は、建築物基礎挿通して建築物外部の地中へと配設され、基礎の外部に埋設された円筒形状をなす複数の屋外に接続されている。これら屋外桝間には塩化ビニル樹脂製主配管が接続されるとともに、その主配管が下水管に接続されることにより、排水設備からの排水を下水管へと送るようになっている。

主配管は複数の配管支持具によって支持され、所定の勾配をなすように傾斜した状態で地中に埋設されている。配管支持具を構成する支持台は金属製の薄板より長板状に形成され、その両端部には連結部としてのボルト垂設されている。また、両ボルトにはナットがそれぞれ螺合されている。

上下一対配管支持部は金属製の薄板よりなり、その中間部には半円筒状をなす受け部が曲げ形成されるとともに、両端部には前記ボルト間の距離と対応する位置に挿通孔穿設されている。下方の配管支持部は両挿通孔にボルトが挿通され、予めボルトに螺合された一対のナット上に支持されている。この状態で下方の配管支持部には、受け部の内側に主配管が載置されている。

主配管上には、上方の配管支持部がその受け部の下側に主配管が位置するように載置され、ボルトの上方からさらに一対のナットが螺合されている。そして、上下2対のナット間に両配管支持部の両端部が挟着されるようにナットを締め付けることによって、主配管は配管支持具に支持される。

一方、主配管を所定の勾配をなすように傾斜させる際、その勾配を測定するために勾配器が使用されている。勾配器は、例えば、合成樹脂材料等によりほぼ四角柱状に形成された本体と、その本体の上面に設けられた表示窓とより構成されている。

主配管上に載置される本体の下面は水平面をなすように形成されている。また、表示窓は透明管により構成され、その内部には液体と少量の気泡封入されている。そして、表示窓から透明管内の気泡の位置を視認することができるようになっている。勾配器が所定の勾配をなすように傾斜すると、気泡が表示窓内に位置するようになっている。

主配管を所定の勾配をなすように傾斜させるとき、隣接する配管支持具間において、一方の配管支持部に対して、他方の配管支持部の高さを調節する。そして、勾配器により主配管の勾配を確認し、気泡が表示窓に位置するように、ボルト上における二対のナットの螺合位置を変更して配管支持部の高さ調節をすることによって行われる。

概要

配管の勾配調節作業を容易かつ迅速に行うことができる配管の勾配を測定する勾配器を提供する。

勾配器30は、中央に表示部31を備え、円柱状に形成された本体32と、その本体32を挟んだ相対向する側面から、本体32の斜め上方及び斜め下方へ延びるようにほぼ横台形状をなし、本体32の長さ方向と同じ長さの一対の支持部33a、33bとより構成されている。各支持部33a、33bの一端部及び他端部には、本体32の長さ方向と同じ長さの円柱状をなすゴム材料製の第1脚部34a、34b及び第2脚部35a、35bがそれぞれ設けられている。本体32を挟んで、両第1脚部34a、34b間及び両第2脚部35a、35b間には円弧状に本体32方向へ湾曲する内部空間36が形成されている。

目的

この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、配管の勾配調節作業を容易かつ迅速に行うことができる配管の勾配を測定する勾配器を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

所定の勾配をなすように配管を配設する際に、その配管の勾配を測定するために使用される勾配器であって、配管の勾配を示す表示部と、配管の外周面に接するとともに、前記表示部を配管上に支持する支持部とよりなり、前記支持部は、配管の外周面の周方向及び長さ方向の間に空間を有した状態で接する又は配管の外周面の周方向及び長さ方向に沿って接することを特徴とする配管の勾配を測定する勾配器。

請求項2

前記支持部が配管に接する部分には、支持部が配管に対し滑るのを防止する滑り止め手段が設けられている請求項1に記載の配管の勾配を測定する勾配器。

請求項3

前記支持部は表示部を挟んで対向する位置に設けられ、反転させることにより異なる勾配を測定可能に構成した請求項1又は請求項2に記載の配管の勾配を測定する勾配器。

技術分野

0001

この発明は、例えば台所洗面所風呂トイレ等の建築物内部の排水設備からの配管を、建築物基礎に対して所定の勾配をなすように配設する際に、その勾配を測定するための勾配器に関するものである。

背景技術

0002

一般に、排水設備からの配管は、次のように設置されている。排水設備からの複数の屋内配管は、建築物の基礎を挿通して建築物外部の地中へと配設され、基礎の外部に埋設された円筒形状をなす複数の屋外に接続されている。これら屋外桝間には塩化ビニル樹脂製主配管が接続されるとともに、その主配管が下水管に接続されることにより、排水設備からの排水を下水管へと送るようになっている。

0003

主配管は複数の配管支持具によって支持され、所定の勾配をなすように傾斜した状態で地中に埋設されている。配管支持具を構成する支持台は金属製の薄板より長板状に形成され、その両端部には連結部としてのボルト垂設されている。また、両ボルトにはナットがそれぞれ螺合されている。

0004

上下一対配管支持部は金属製の薄板よりなり、その中間部には半円筒状をなす受け部が曲げ形成されるとともに、両端部には前記ボルト間の距離と対応する位置に挿通孔穿設されている。下方の配管支持部は両挿通孔にボルトが挿通され、予めボルトに螺合された一対のナット上に支持されている。この状態で下方の配管支持部には、受け部の内側に主配管が載置されている。

0005

主配管上には、上方の配管支持部がその受け部の下側に主配管が位置するように載置され、ボルトの上方からさらに一対のナットが螺合されている。そして、上下2対のナット間に両配管支持部の両端部が挟着されるようにナットを締め付けることによって、主配管は配管支持具に支持される。

0006

一方、主配管を所定の勾配をなすように傾斜させる際、その勾配を測定するために勾配器が使用されている。勾配器は、例えば、合成樹脂材料等によりほぼ四角柱状に形成された本体と、その本体の上面に設けられた表示窓とより構成されている。

0007

主配管上に載置される本体の下面は水平面をなすように形成されている。また、表示窓は透明管により構成され、その内部には液体と少量の気泡封入されている。そして、表示窓から透明管内の気泡の位置を視認することができるようになっている。勾配器が所定の勾配をなすように傾斜すると、気泡が表示窓内に位置するようになっている。

0008

主配管を所定の勾配をなすように傾斜させるとき、隣接する配管支持具間において、一方の配管支持部に対して、他方の配管支持部の高さを調節する。そして、勾配器により主配管の勾配を確認し、気泡が表示窓に位置するように、ボルト上における二対のナットの螺合位置を変更して配管支持部の高さ調節をすることによって行われる。

発明が解決しようとする課題

0009

ところが、勾配器を使用して主配管を所定の勾配をなすように傾斜させる作業を行うとき、主配管は塩化ビニル樹脂により円筒状に形成されているため、主配管上に、水平面をなす勾配器の下面を載置すると、勾配器は主配管から滑り落ちやすい。

0010

そのため、主配管の勾配を調節する際には、一方の手で勾配器を主配管上に保持しながら、他方の手で配管支持具の二対のナットの螺合位置を変更しなければならず、その作業を行うのは非常に困難であるという問題があった。

0011

この場合、作業者は、まず、配管支持部の高さを調節して、主配管を適当に傾斜させる。その後、主配管上に勾配器を片手又は両手で保持して、表示窓の気泡の位置を確認する。そして、表示窓に気泡が位置するまで、上述した作業を繰り返す。従って、主配管が所定の勾配をなすように調節する作業が非常に面倒で、作業効率が悪く、作業時間を要するという問題があった。

0012

この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、配管の勾配調節作業を容易かつ迅速に行うことができる配管の勾配を測定する勾配器を提供することにある。

課題を解決するための手段

0013

上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の配管の勾配を測定する勾配器は、所定の勾配をなすように配管を配設する際に、その配管の勾配を測定するために使用される勾配器であって、配管の勾配を示す表示部と、配管の外周面に接するとともに、前記表示部を配管上に支持する支持部とよりなり、前記支持部は、配管の外周面の周方向及び長さ方向の間に空間を有した状態で接する又は配管の外周面の周方向及び長さ方向に沿って接することを特徴とするものである。

0014

請求項2に記載の発明の配管の勾配を測定する勾配器は、請求項1に記載の発明において、前記支持部が配管に接する部分には、支持部が配管に対し滑るのを防止する滑り止め手段が設けられているものである。

0015

請求項3に記載の発明の配管の勾配を測定する勾配器は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記支持部は表示部を挟んで対向する位置に設けられ、反転させることにより異なる勾配を測定可能に構成したものである。

発明を実施するための最良の形態

0016

以下、この発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)図3及び図5(a)、(b)に示すように、配管支持具11を構成する脚部12はL字状をなすように金属板を折り曲げて形成されている。脚部12を構成する両平面部分の両端部にはそれぞれ取付孔13が形成され、その取付孔13に、ねじ、ビス等の取付部材23を挿通可能になっている。一方の平面部には金属により円柱状に形成された支柱14の基端部が直交して溶接接合されている。他方の平面部には支柱14の基端部の一側面が溶接接合されている。支柱14は脚部12に対して安定した状態で支持されている。

0017

図3破線に示すように、配管支持具11を構成する配管支持部15は、厚みを有する金属板により基端部から先端部に向かうに従い先細をなす正面三角形状に形成された支持部16と、その支持部16の基端部から延設された一対の挟持片17とにより構成されている。

0018

一対の挟持片17はその基端部側には半円筒状をなす円弧部18がそれぞれ湾曲形成されるとともに、円弧部18の先端部には相対向するように平行に延びる挟持部19がそれぞれ形成されている。

0019

一対の挟持片17の両円弧部18によりほぼ円環状をなす挿通部20が構成され、その挿通部20の内周面にはゴム材料によりほぼ円環状に形成された滑り止め部材21が接合されている。滑り止め部材21の内径は前記支柱14の外径より若干大きくなっている。両挟持部19には互いに対向する上下一対の図示されない透孔がそれぞれ形成され、一方の挟持部19の両透孔には図示されない雌ねじ螺刻されている。

0020

そして、挿通部20内に支柱14を挿通することにより、配管支持部15を支柱14に対して上下動可能に取付けることができ、両透孔に雄ねじ24を挿通し、螺合することにより、挟持部19を締め付け、配管支持部15をその位置に固定することができるようになっている。

0021

そして、支柱14に固定された配管支持部15上に主配管25が支持される。台所、洗面所、風呂、トイレ等の建築物内部の図示しない各排水設備から建築物外部の図示しない下水配管へと延びる主配管25は、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂により円筒状に形成されている。

0022

図3に示すように、配管支持部15上に載置された主配管25を配管支持具11に対して固定するための固定部材26は、合成樹脂材料により帯状に形成され、その一端部に係止孔27が形成されている。また、他端部には複数の係止突部28が所定間隔おきに形成されている。そして、配管支持部15上に支持された主配管25と支柱14に固定部材26をたすき掛けし、係止孔27に係止突部28を挿入することにより、係止孔27の周縁に係止突部28が係止され、固定部材26により主配管25を配管支持具11に対して固定することができるようになっている。

0023

図5(a)、(b)に示すように、配管支持具11は、主配管25の延びる方向に沿って所定間隔おきに複数個設置されている。これら配管支持具11は主配管25の延びる方向側、つまり図中で右側のものほどその高さが高くなるように調節されることによって、主配管25を図示されない建築物の基礎に対して所定の勾配をなすように傾斜させている。これら配管支持具11の高さ調節は、隣接する配管支持具11間において、配管支持部15の高さを変更することによって行われる。

0024

図5(a)中で左端に位置する一方の配管支持部15は基礎からの高さは任意の高さh1に調節されている。一方の配管支持具11に対して、距離Dをおいた他方の配管支持具11は、その配管支持部15の基礎からの高さが任意の高さh2に調節されている。このときの主配管25の基礎に対する勾配は(h2−h1)/Dになる。そして、他方の配管支持部15の高さを調節してh2を変更することにより勾配が調節される。

0025

図1図4に示すように、勾配器30は、中央に表示部31を備え、合成樹脂材料により円柱状に形成された本体32と、その本体32を挟んだ相対向する側面から、本体32の斜め上方及び斜め下方へ延びるようにほぼ横台形状をなし、本体32の長さ方向と同じ長さの一対の支持部33a、33bとより構成されている。本体32には透明管が埋め込まれ、その透明管により表示部31が形成されている。透明管内には黄緑色等に着色された液体と少量の気泡が封入されている。

0026

各支持部33a、33bの一端部及び他端部には、本体32の長さ方向と同じ長さの円柱状をなす第1脚部34a、34b及び第2脚部35a、35bがそれぞれ設けられている。各第1脚部34a、34b及び第2脚部35a、35bはゴム材料により形成され、勾配器30が主配管25の上に載置されたとき、支持部33a、33b及び支持部33a、33bに支持された本体32を、その主配管25から滑りにくくする滑り止め手段を構成している。

0027

相対向する一対の第1脚部34a、34bと一対の第2脚部35a、35bは、それぞれ平行に位置するとともに、本体32に対して平行になっている。また、一方の第1脚部34aから他方の第1脚部34b又は一方の第2脚部35aから他方の第2脚部35bへ円弧状に本体32方向へ湾曲する内部空間36が形成されている。さらに、一対の第1脚部34a、34b間及び一対の第2脚部35a、35b間の距離は最も細い主配管25の内径30mmより短く形成されている。

0028

そのため、主配管25上に勾配器30を載置したとき、一対の第1脚部34a、34b又は一対の第2脚部35a、35bと主配管25とは線接触して本体32を主配管25に沿うように支持することができるようになっている。

0029

また、一対の第1脚部34a、34b間又は一対の第2脚部35a、35b間にはそれぞれ内部空間36が形成されているため、内径の異なる複数種類の主配管25上に第1脚部34a、34b間又は第2脚部35a、35b間を載置することができるようになっている。この実施形態では、内径が30mm、40mm、50mm、65mm、75mm及び100mmの主配管25に対応させることができる。

0030

第1脚部34a、34b間に位置する表示部31は、主配管25上に両第2脚部35a、35bを載置し、主配管25の建築物の基礎に対する勾配(h2−h1)/Dが1/50となったとき、気泡は表示部31内に位置し、第2脚部35a、35b間に位置する表示部31は、主配管上に両第1脚部34a、34bを載置し、主配管25の建築物の基礎に対する勾配(h2−h1)/Dが1/100となったとき、気泡は表示部31内に位置するようになっている。

0031

前記勾配器30の作用について以下に記載する。まず、内径が100mmの主配管25を、建築物の基礎に対して1/100の勾配をなすように傾斜させる場合について説明する。

0032

まず、図5(a)に示すように、水平をなす地盤37上に、支柱14が上方へ延びるように脚部12を載置し、その両端部の取付孔13から地盤37に取付部材23を打ち込み、第1の配管支持具11を地盤37上に固定する。続いて、第1の配管支持具11から距離Dだけ離間した地盤37上に、第1の配管支持具11と同様の方法により第2の配管支持具11を固定する。

0033

次いで、第1の配管支持具11の配管支持部15を地盤37からの高さが任意の高さh1となるように移動させ、その高さh1において、雄ねじ24を雌ねじに螺合して、配管支持部15を支柱14に対して締め付け固定する。

0034

続いて、第2の配管支持具11の配管支持部15を任意の高さh2まで移動させ、仮固定する。次に、各配管支持部15の支持部16上に主配管25を仮置きする。

0035

次に、隣接する配管支持具11間に仮置きされた主配管25の建築物の基礎に対する勾配を勾配器30を使用して測定する。図3に示すように、第2の配管支持具11の配管支持部15上に支持された側の主配管25の上に勾配器30の一対の第1脚部34a、34bを載置する。このとき、図4に示すように、両第1脚部34a、34b間の距離は最も細い主配管25の内径より狭くなっているため、主配管25は内部空間36内に完全に収容されず、主配管25の上端が本体32の下端に接触するのが防止されるとともに、両第1脚部34a、34bは主配管25の外面と線接触する。従って、主配管25から勾配器30が滑り落ちにくくなる。そして、勾配器30の表示部31の気泡の位置を確認しながら、他方の配管支持部15の高さを調節していく。

0036

その結果、作業者は勾配器30を手で主配管25上に保持する必要がなく、両手を使用して配管支持部15の上下方向への移動作業を行うことができる。また、このとき、配管支持部15の移動により主配管25に振動等が発生したり、主配管25の傾斜が大きくなったりしても、両第1脚部34a、34bの主配管25に対する摩擦力により、勾配器30を主配管25から滑り落ちにくくすることができる。

0037

そして、図5(b)に示すように、気泡が表示部31内に位置したところで高さ調節を終了し、その位置で挟持部19の雌ねじに雄ねじ24を螺合して配管支持部15を支柱14に対して締め付け固定する。さらに、この状態で、各配管支持具11において、固定部材26により主配管25を固定する。その結果、主配管25を建築物の基礎に対して勾配(h2−h1)/D=1/100をなすように傾斜させることができる。

0038

続いて、内径が30mmの主配管25を、建築物の基礎に対して1/50の勾配をなすように傾斜させる場合について説明する。上述のように、主配管25の両端を隣接する配管支持具11に支持させる。次いで、勾配器30を上下逆になるように反転させ、一対の第2脚部35a、35bを本体32の下方に位置させる。第2の配管支持具11の配管支持部15上に支持された側の主配管25の上に勾配器30の一対の第2脚部35a、35bを載置する。このときも、前記第1脚部34a、34bの場合と同様に、勾配器30を主配管25に対して滑りにくくすることができる。

0039

さらに、図4の2点鎖線に示すように、主配管25の内径が小さくなっても、第2脚部35a、35b間の長さは30mmより狭く形成されているため、内部空間36内に主配管25が収容され、主配管25の上端が本体32の下端に接触するのを防止することができる。その結果、主配管25の内径が変更しても、本体32を主配管25上に、主配管25に対して安定な状態で支持することができる。

0040

そして、主配管25上の勾配器30の表示部31の気泡の位置を確認しながら、他方の配管支持部15の高さを調節し、気泡が表示部31内に位置したところで配管支持部15を支柱14に締め付け固定し、固定部材26により固定する。

0041

その結果、一対の第2脚部35a、35bにより勾配器30を主配管25上に載置したときは、主配管25の建築物の基礎に対する勾配1/50を測定することができる。従って、1つの勾配器30により2通りの勾配を測定することが可能となる。そのため、2つの勾配器30をそれぞれ別々に用意してそれぞれ勾配を測定する場合と比較して、勾配測定作業の作業効率を向上させることができる。

0042

前記の第1実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 第1実施形態において、第1脚部34a、34b間又は第2脚部35a、35b間には、それらの間の距離が最も細い主配管25の内径より狭い内部空間36が形成されている。そのため、勾配器30を主配管25上に載置したとき、主配管25の上端が本体32の下端に接触するのが防止されるとともに、第1脚部34a、34b又は第2脚部35a、35bは主配管25の外面と線接触する。従って、勾配器30を主配管25から滑り落ちにくくすることができる。その結果、作業者は勾配器30を手で主配管25上に保持する必要がなく、両手を使用して配管支持部15の高さ調節作業を容易かつ迅速に行うことができる。

0043

・ 第1実施形態の勾配器30によれば、両第1脚部34a、34b又は両第2脚部35a、35bは互いに平行に位置するとともに、本体32に対して平行に位置している。そのため、主配管25上に載置されたとき、本体32を主配管25に沿うように支持することができる。

0044

・ 第1実施形態において、両第1脚部34a、34b及び両第2脚部35a、35bはゴム材料により形成されている。そのため、配管支持部15の移動により主配管25に振動等が発生したり、主配管25の傾斜が大きくなったりしても、勾配器30を主配管25からより一層滑り落ちにくくすることができる。

0045

・ 第1実施形態において、主配管25上に一対の第1脚部34a、34bを載置したとき、表示部31により主配管25の建築物の基礎に対する勾配1/100を測定することができ、一対の第2脚部35a、35bを載置したとき、表示部31により主配管25の建築物の基礎に対する勾配1/50を測定することができる。従って、2つの勾配器30をそれぞれ別々に用意してそれぞれ勾配を測定する場合と比較して、勾配測定作業の作業効率を向上させることができる。

0046

・ 第1実施形態において、両第1脚部34a、34b間及び両第2脚部35a、35b間には内部空間36が形成されている。そのため、勾配器30を主配管25の上に載置したとき、内部空間36内に主配管25の周面の一部を収容することができ、内径の異なる複数種類の主配管25に対応させて勾配器30を使用することができる。

0047

(第2実施形態)第2実施形態では、上記第1実施形態と異なる点について主に説明する。図6及び図7(a)に示すように、第2実施形態の勾配器30は、合成樹脂板によりほぼ六角形状に形成された一対の支持部33a、33bと、その両支持部33a、33bの中心点間を連結する合成樹脂材料製の円柱状をなす本体32とより構成されている。両支持部33a、33bの外周面には、その周面に沿ってゴム材料製の滑り防止部材39が接合されている。

0048

図7(b)に示すように、両支持部33a、33bの各辺は、両支持部33a、33bの中心方向へ湾曲する円弧状に形成され、それらの円弧38a〜38fは内径の異なる主配管25の周方向にそれぞれ沿うように形成されている。そして、各円弧38a〜38fは、内径が30mm、40mm、50mm、65mm、75mm又は100mmの主配管25にそれぞれ対応するようになっている。

0049

一方の支持部33aにおいて、その中心から各円弧38a〜38fの中心までの距離はそれぞれ50mmに設定されている。他方の支持部33bにおいて、その中心から内径30mm、40mm、50mm及び65mmの主配管25に対応する円弧38a〜38dの中心までの距離はそれぞれ48mmに設定され、内径75mm及び100mmの主配管25に対応する円弧38e、38fの中心までの距離は49mmに設定されている。両支持部33a、33bの円弧38a〜38fは、同じ内径の主配管25に対応するように位置している。また、両支持部33a、33b間の距離は100mmに設定されている。そして、各円弧38a〜38fが対応する内径の主配管25上に両支持部33a、33bを載置すると、各円弧38a〜38fは各主配管25の周方向に沿って密接するようになっている。

0050

図6及び図7(a)に示すように、本体32の中央には、合性樹脂材料等により透明に形成された図示されない透明管が埋め込まれている。そして、両支持部33a、33bの各円弧38a〜38fの中心の延長線上に位置する本体32の外面には表示部31が切り欠き形成され、透明管内には黄緑色等に着色された液体と少量の気泡が封入されている。

0051

そして、内径が30mm、40mm、50mm又は65mmの主配管25上に、両支持部33a、33bの円弧38a〜38dを対応させて勾配器30を載置し、建築物の基礎に対する主配管25の勾配が1/50になったとき、気泡は各表示部31内に位置する。75mm又は100mmの主配管25上に、両支持部33a、33bの円弧38e、38fを対応させて勾配器30を載置し、建築物の基礎に対する主配管25の勾配が1/100になったとき、気泡は各表示部31内に位置するようになっている。

0052

さて、第2実施形態の勾配器30を使用して、内径が50mmの主配管25を、建築物の基礎に対して1/50の勾配をなすように傾斜させる際の勾配器30の使用方法について説明する。

0053

まず、隣接する配管支持具11に主配管25の両端を支持させる。次いで、図6に示すように、両支持部33a、33bにおいて、内径50mmの主配管25に対応する円弧38cを主配管25上に載置する。このとき、両円弧38cは主配管25の周方向に沿って密接する。また、両支持部33a、33bの外周面には滑り防止部材39が接合されている。従って、勾配器30を主配管25上から滑りにくくすることができる。

0054

このとき、一方の支持部33aの中心点から主配管25の上端までの距離は50mmとなり、他方の支持部33bの中心点から主配管25の上端までの距離は48mmとなっている。そのため、主配管25が建築物の基礎に対して水平をなしているとき、一方の支持部33aは他方の支持部33bより高くなり、本体32は建築物の基礎に対して1/50の勾配をなしている。

0055

次に、他方の支持部33bが載置された側の主配管25を高くして、建築物の基礎に対して主配管25の勾配が1/50となったとき、本体32は基礎に対して水平をなすとともに、気泡は各表示部31内に位置する。そして、その位置で配管支持部15を支柱14に固定するとともに、固定部材26により主配管25を固定する。

0056

従って、第2実施形態の勾配器30によれば、両支持部33a、33bの各円弧38a〜38fは内径の異なる主配管25の周方向に沿うようにそれぞれ形成されている。そのため、勾配器30の長さ方向を軸にして勾配器30を所定角度回転させることにより、両支持部33a、33bの円弧38a〜38fを変更して1つの勾配器30により内径の異なる主配管25に対応して使用することができる。

0057

また、内径が30mm、40mm、50mm及び65mmの主配管25に対応させて勾配器30を使用したとき勾配1/50を測定でき、内径が75mm及び100mmの主配管25に対応させて勾配器30を使用したとき勾配1/100を測定することができる。

0058

なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 第1実施形態において、両第1脚部34a、34b及び両第2脚部35a、35bを省略してもよい。このように構成した場合、両支持部33a、33bの両上端部又は両下端部を主配管25の上に載置したとき、両上端部間又は両下端部間に内部空間36を有した状態で載置されるとともに、主配管25の外面と線接触する。従って、勾配器30が主配管25上に不安定な状態で載置されるのが防止され、主配管25から勾配器30を滑り落ちにくくすることができる。

0059

・ 第1実施形態において、両第1脚部34a、34b又は両第2脚部35a、35bのどちらか一方のみにより勾配器30を主配管25上に載置可能に構成し、測定可能な勾配を1/50、1/100、1/150等に変更してもよい。このように構成した場合も、両第1脚部34a、34b又は両第2脚部35a、35bにより、勾配器30を主配管25上に載置することができるとともに、主配管25の勾配を測定することができる。

0060

・ 第1実施形態において、両第1脚部34a、34bを主配管25上に載置したときに測定可能な勾配を1/100、1/150等に変更し、両第2脚部35a、35bを主配管25上に載置したときに測定可能な勾配を1/50、1/150等に変更してもよい。

0061

・ 第1実施形態において、一対の第1脚部34a、34b及び第2脚部35a、35bの断面形状を縦細楕円状に変更してもよい。
・ 第1実施形態において、両第1脚部34a、34b及び両第2脚部35a、35bを省略し、支持部33a、33bの上端部及び下端部に滑り止め手段としての吸盤を設け、勾配器30を主配管25上に載置したとき、その吸盤により勾配器30を主配管25に吸着させてもよい。

0062

又は、両支持部33a、33bの上端部及び下端部に滑り止め手段としての粘着剤を塗布又は両面テープを貼着し、勾配器30を主配管25上に載置したとき、その粘着剤又は両面テープにより勾配器30を主配管25上に貼着してもよい。このように構成した場合も、滑り止め手段により勾配器30を主配管25上から滑りにくくすることができる。

0063

・ 第1実施形態において、本体32を挟んだ相対向する本体32の両端部から、本体32の斜め上方及び斜め下方へ延びるようにほぼ横台形状をなす一対の支持部33a、33bを形成する。各支持部33a、33bの上端部及び下端部に球状をなすゴム材料により形成された第1脚部34a、34b及び第2脚部35a、35bをそれぞれ設け、相対向する一対の第1脚部34a、34bと一対の第2脚部35a、35bを、本体32を挟んで相対向するとともに、それぞれ平行に位置するように構成してもよい。又は各支持部33a、33bの上端部及び下端部に吸盤、粘着剤又は両面テープを設けてもよい。

0064

このように構成した場合も、両第1脚部34a、34b又は両第2脚部35a、35bにより勾配器30を主配管25上から滑り落ちにくくすることができる。

0065

・ 第2実施形態において、両支持部33a、33bの各円弧38a〜38eが同じ内径の主配管25に対応するようにほぼ六角柱状一体形成する。そして、各面に表示部31を形成してもよい。このように構成した場合、主配管25の外面に密接する面が増加して、勾配器30を主配管25上に安定した状態で載置することができる。

0066

・ 第2実施形態において、各円弧38a〜38fの外面に滑り止め手段として粘着剤、吸盤、両面テープ等を設けてもよい。このように構成した場合も、勾配器30を主配管25上から滑り落ちにくくすることができる。

0067

・ 第1実施形態において、両第1脚部34a、34b又は両第2脚部35a、35bをその一端側から他端側にかけて1/100又は1/50の勾配をなすように形成する。そして、主配管25上に両第1脚部34a、34b又は両第2脚部35a、35bを載置し、主配管25の建築物の基礎に対する勾配が1/100又は1/50となったとき、本体32が水平をなすとともに、第2脚部35a、35b間又は第1脚部34a、34b間に位置する表示部31内に気泡が位置するように構成してもよい。

0068

・ 第2実施形態において、両支持部33a、33bの中心点から各円弧38a〜38fの中心までの距離を等しくし、両支持部33a、33bの中心点間を連結するように本体32を設ける。そして、内径が30mm、40mm、50mm又は65mmの主配管25の勾配が1/50となったとき若しくは内径が75mm又は100mmの主配管25の勾配が1/100となったとき、気泡が表示部31内に位置するように表示部31の位置をそれぞれ変更して形成してもよい。

0069

・ 各実施形態の勾配器30を水道配管、下水管、温水配管空調設備用の配管等の勾配を測定する際に使用してもよい。
・ 金属製の配管の勾配を測定する際に使用してもよい。

0070

さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記支持部の一端部及び他端部に各一対の脚部を設けた請求項3に記載の配管の勾配を測定する勾配器。

0071

このように構成した場合、一対の脚部により勾配器を配管上に安定した状態で載置することができる。
・ 前記支持部の一端部及び他端部に各一対の脚部を設け、前記脚部は外径が一定な棒状をなすものである請求項3に記載の配管の勾配を測定する勾配器。

0072

このように構成した場合、勾配器を配管上に載置したとき、一対の脚部は配管に沿って線接触する。そのため、勾配器を安定した状態で配管上に載置することができる。

発明の効果

0073

以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の配管の勾配を測定する勾配器によれば、配管の勾配調節作業を容易かつ迅速に行うことができる。

0074

請求項2に記載の発明の配管の勾配を測定する勾配器によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、勾配器を配管上から滑り落ちにくくすることができる。

0075

請求項3に記載の発明の配管の勾配を測定する勾配器によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、一体の勾配器により、複数の勾配を測定することができ、別々の勾配器を使用する場合と比較して、作業効率を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0076

図1第1実施形態の勾配器を示す斜視図。
図2第1実施形態の勾配器を示す側面図。
図3第1実施形態の勾配器を主配管上に載置した状態の斜視図。
図4第1実施形態の勾配器を主配管上に載置した状態の正面図。
図5(a)は第1実施形態の勾配器を主配管上に載置した状態の側面図、(b)は第1実施形態の勾配器を主配管上に載置した状態の側面図。
図6第2実施形態の勾配器を示す斜視図。
図7(a)は第2実施形態の勾配器を示す側面図、(b)は両支持部を示す正面図。

--

0077

25…配管としての主配管、30…勾配器、31…表示部、33a、33b…支持部、34a、34b…滑り止め手段を構成する第1脚部、35a、35b…滑り止め手段を構成する第2脚部、36…内部空間。

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