図面 (/)

技術 内視鏡の可撓管及びその製造方法

出願人 ペンタックス株式会社
発明者 阿部祐尚杉山章難波英男早川真司
出願日 1999年4月13日 (20年4ヶ月経過) 出願番号 1999-105060
公開日 2000年10月24日 (18年9ヶ月経過) 公開番号 2000-296102
状態 特許登録済
技術分野 内視鏡 プラスチック等の加熱、冷却、硬化一般 プラスチック等の押出成形 孔内観察装置 内視鏡
主要キーワード 溶融素材 外皮部材 素線束 性連結管 耐圧縮永久歪性 外皮樹脂 編み目 フッ素系エラストマー
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年10月24日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

外皮が十分な剥離強度を得ることができ、しかも良好な可撓性を得ることができる内視鏡可撓管を提供すること。

解決手段

溶融状態外皮部材30を、網状管20の編み目21部分を通って螺旋管10のピッチ方向隙間11内に突出させ、二つ又は数箇所以内の突出部31どうしが螺旋管10のピッチ方向隙間11内の各部において部分的に繋がる状態に形成した。

概要

背景

内視鏡用可撓管は、一般に、金属又はプラスチック製の帯材を一定の径で螺旋状に巻いて形成された螺旋管の外面に、金属細線編組して形成された網状管被覆し、その網状管の外面に合成樹脂材からなる外皮を被覆して構成されている。そして近年は、外皮は、溶融した素材から押し出し成形によって形成されるようになってきている。

外皮部材としてチューブが用いられていた時には、少々細めのチューブを空気圧等で広げて被覆していたので、外皮と網状管との結合状態がよくて強い剥離強度が得られていた。

しかし、押し出し成形によって溶融樹脂を網状管の外面に単に塗布しただけで外皮を形成する製法では、外皮が網状管から剥がれ易く、十分な剥離強度を得ることが難しい。

そこで、例えば特公平2−51601号公報や特公平3−42896号公報等に示されるように、外皮素材を溶融状態の時に網状管と螺旋管の隙間に回り込ませたり、網状管の網目部を通して螺旋管のピッチ方向隙間内充填される状態にして、硬化した外皮部材が網状管を包み込むようにしていた。

概要

外皮が十分な剥離強度を得ることができ、しかも良好な可撓性を得ることができる内視鏡の可撓管を提供すること。

溶融状態の外皮部材30を、網状管20の編み目21部分を通って螺旋管10のピッチ方向隙間11内に突出させ、二つ又は数箇所以内の突出部31どうしが螺旋管10のピッチ方向隙間11内の各部において部分的に繋がる状態に形成した。

目的

そこで本発明は、外皮が十分な剥離強度を得ることができ、しかも良好な可撓性を得ることができる内視鏡の可撓管を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

帯状部材ピッチ方向に隙間のあいたコイル状に巻いて形成された螺旋管と、複数の素線を並べた素線束を網状に編組して形成されて上記螺旋管の外面に被覆された網状管と、溶融状態で上記網状管の外面に被覆されてチューブ状に形成された可撓性の外皮とを有する内視鏡可撓管において、溶融状態の外皮部材を、上記網状管の編み目部分を通って上記螺旋管のピッチ方向隙間内に突出させ、二つ又は数箇所以内の突出部どうしが上記螺旋管のピッチ方向隙間内の各部において部分的に繋がる状態に形成したことを特徴とする内視鏡の可撓管。

請求項2

溶融状態の上記外皮部材が、上記螺旋管の外周面と上記網状管の内周面との間には入っていない請求項1記載の内視鏡の可撓管。

請求項3

上記外皮部材が、フッ素系エラストマーである請求項1又は2記載の内視鏡の可撓管。

請求項4

帯状部材をピッチ方向に隙間のあいたコイル状に巻いて形成された螺旋管の外面に、複数の素線を並べた素線束を網状に編組して形成された網状管を被覆し、上記網状管の外面に押し出し成形により可撓性の外皮を被覆した内視鏡の可撓管の製造方法において、押し出し成形による溶融状態の外皮部材を、上記網状管の編み目部分を通って上記螺旋管のピッチ方向隙間内に突出させ、二つ又は数箇所以内の突出部どうしが上記螺旋管のピッチ方向隙間内の各部において部分的に繋がる状態に形成したことを特徴とする内視鏡の可撓管の製造方法。

請求項5

溶融状態の上記外皮部材が、上記螺旋管の外周面と上記網状管の内周面との間には入らない請求項4記載の内視鏡の可撓管の製造方法。

請求項6

上記外皮部材が、フッ素系エラストマーである請求項4又は5記載の内視鏡の可撓管。

請求項7

上記外皮を押し出し成形した後、上記外皮の加硫を行う請求項6記載の内視鏡の可撓管の製造方法。

技術分野

0001

この発明は、内視鏡の挿入部等を外装する内視鏡の可撓管に関する。

背景技術

0002

内視鏡用可撓管は、一般に、金属又はプラスチック製の帯材を一定の径で螺旋状に巻いて形成された螺旋管の外面に、金属細線編組して形成された網状管被覆し、その網状管の外面に合成樹脂材からなる外皮を被覆して構成されている。そして近年は、外皮は、溶融した素材から押し出し成形によって形成されるようになってきている。

0003

外皮部材としてチューブが用いられていた時には、少々細めのチューブを空気圧等で広げて被覆していたので、外皮と網状管との結合状態がよくて強い剥離強度が得られていた。

0004

しかし、押し出し成形によって溶融樹脂を網状管の外面に単に塗布しただけで外皮を形成する製法では、外皮が網状管から剥がれ易く、十分な剥離強度を得ることが難しい。

0005

そこで、例えば特公平2−51601号公報や特公平3−42896号公報等に示されるように、外皮素材を溶融状態の時に網状管と螺旋管の隙間に回り込ませたり、網状管の網目部を通して螺旋管のピッチ方向隙間内充填される状態にして、硬化した外皮部材が網状管を包み込むようにしていた。

発明が解決しようとする課題

0006

しかし、上述のように硬化した外皮部材で網状管を包み込むと、外皮と網状管との間の融通性が全くなくなるために可撓性が非常に悪くなってしまい、また螺旋管のピッチ方向隙間内に外皮樹脂が充填されてしまうと、螺旋管の動きが著しく規制されてやはり可撓性が非常に悪くなってしまう。

0007

そこで本発明は、外皮が十分な剥離強度を得ることができ、しかも良好な可撓性を得ることができる内視鏡の可撓管を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の可撓管は、帯状部材をピッチ方向に隙間のあいたコイル状に巻いて形成された螺旋管と、複数の素線を並べた素線束を網状に編組して形成されて上記螺旋管の外面に被覆された網状管と、溶融状態で上記網状管の外面に被覆されてチューブ状に形成された可撓性の外皮とを有する内視鏡の可撓管において、溶融状態の外皮部材を、上記網状管の編み目部分を通って上記螺旋管のピッチ方向隙間内に突出させ、二つ又は数箇所以内の突出部どうしが上記螺旋管のピッチ方向隙間内の各部において部分的に繋がる状態に形成したことを特徴とする。

0009

また、本発明の内視鏡の可撓管の製造方法は、帯状部材をピッチ方向に隙間のあいたコイル状に巻いて形成された螺旋管の外面に、複数の素線を並べた素線束を網状に編組して形成された網状管を被覆し、上記網状管の外面に押し出し成形により可撓性の外皮を被覆した内視鏡の可撓管の製造方法において、押し出し成形による溶融状態の外皮部材を、上記網状管の編み目部分を通って上記螺旋管のピッチ方向隙間内に突出させ、二つ又は数箇所以内の突出部どうしが上記螺旋管のピッチ方向隙間内の各部において部分的に繋がる状態に形成したことを特徴とする。

0010

なお、上記内視鏡の可撓管及びその製造方法において、溶融状態の上記外皮部材が、上記螺旋管の外周面と上記網状管の内周面との間には入らないとよく、上記外皮部材が、フッ素系エラストマーであってもよい。

0011

また、上記製造方法において、上記外皮を押し出し成形した後、上記外皮の加硫を行ってもよい。

発明を実施するための最良の形態

0012

図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図4は内視鏡の全体構成を示しており、体腔内に挿入される挿入部は可撓管1によって外装されていて、その基端は操作部2の下端部に連結されている。

0013

可撓管1の先端には、操作部2に配置された操作ノブ4からの遠隔操作によって任意の方向に任意の角度だけ屈曲させることができる湾曲部3が連結され、対物光学系等を内蔵した先端部本体5が湾曲部3の先端に連結されている。

0014

また、操作部2の上端部近傍に連結された可撓性連結管6の先端には、図示されていないビデオプロセッサ光源装置に接続されるコネクタ7が取り付けられている。

0015

図5は、挿入部の可撓管1の構成部材を一層ずつ順に剥がして示しており、最内層は、例えばステンレス鋼製又は銅合金製の帯状部材をピッチ方向に隙間11のあいたコイル状に巻いて形成された螺旋管10により構成されている。螺旋管10はここでは一重であるが、巻き方向を順に異ならせた二重あるいは三重以上のものであってもよい。

0016

螺旋管10の外面には、金属製又は非金属製の複数の素線を並べた素線束を網状に編組して形成された網状管20が被覆されていて、その網状管20の外面に可撓性の外皮30が被覆されている。21は編み目である。

0017

外皮30は、例えばフッ素ゴム等のようなフッ素系エラストマーを主成分とする部材から形成されており、素材を押し出し成形機に入れて、加熱溶融された状態で網状管20の外面に直接被覆され、そのまま冷却されてチューブ状に形成されている。フッ素系エラストマーは、耐圧縮永久歪性耐薬品性耐熱性耐磨耗性滑り性等の面から、内視鏡の可撓管の螺旋管10として用いるのに非常に適している。

0018

図3は、軸線を含む断面における可撓管1の半断面図であり、螺旋管10の外周面と網状管20の内周面とはよく密着していて、外皮30は素材の溶融状態においても螺旋管10の外周面と網状管20の内周面との間には入り込まない。

0019

ただし、押し出し成形時の溶融状態の時に、外皮部材が網状管20の編み目21部分を通って内側の螺旋管10のピッチ方向隙間11内に点在する状態に突出している。31がその突出部である。

0020

そして、二つ又は数箇所以内の突出部31どうしが、螺旋管10のピッチ方向隙間11内の各部において部分的に繋がっている。32がその繋がり部であり、数箇所以内とは例えば5〜6箇所以内である。突出部31及び繋がり部32共に、外皮30と同様に冷却されて硬化している。

0021

このような構成は、押し出し成形時の溶融素材の圧力、粘度、或いは引き速度の調整、網状管20の編組条件、成形時に螺旋管10内に通される芯金の太さや外面溝の形成等によって、網状管20の編み目21からの突出部31の突出量を調整することにより実現することができる。

0022

図1図2は、そのような螺旋管10のピッチ方向隙間11内における突出部31と繋がり部32の状態を拡大して示しており、繋がり部32が存在する部分だけ、外皮部材が網状管20を包んでいる。

0023

その結果、フッ素系エラストマーは接着性が悪くしかも金属との剥離性が高いにもかかわらず、外皮30が網状管20から剥離せず、可撓管1が繰り返し屈曲されても容易に座屈しない。

0024

また、この繋がり部32が螺旋管10のピッチ方向隙間11内を埋め尽くすように充填されていると可撓管1の可撓性が悪くなってしまうが、そのようになっておらず、外皮部材が網状管20を包むのはごく一部分なので、可撓性がよく柔軟性を失わない。

0025

なお、素材としてフッ素ゴム等を用いて外皮30を押し出し成形した後は、1次加硫とさらに2次加硫を行うとよい。これによって、三次元網目構造が作られ、原料ゴム塑性流動を防止してゴム弾性発現させることができる。

0026

なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、外皮30の素材としては、押し出し成形ができる材料であればフッ素系エラストマー以外のどのようなものを用いてもよく、また、本発明を可撓性連結管6等に適用してもよい。

発明の効果

0027

本発明によれば、溶融状態の外皮部材を、網状管の編み目部分を通って螺旋管のピッチ方向隙間内に突出させ、二つ又は数箇所以内の突出部どうしが螺旋管のピッチ方向隙間内の各部において部分的に繋がる状態に形成したことにより、外皮が網状管の表面から剥離せず、可撓管が繰り返し屈曲されても容易に座屈しない。しかも、外皮部材が網状管を包むのはごく一部分なので、可撓管の可撓性がよく柔軟性を失わない。

図面の簡単な説明

0028

図1本発明の実施の形態の外皮部材の突出部と繋がり部の部分拡大断面図である。
図2本発明の実施の形態の外皮部材の突出部と繋がり部の部分拡大正面図である。
図3本発明の実施の形態の可撓管の軸線を含む断面における半断面図である。
図4本発明の実施の形態の内視鏡の全体外観図である。
図5本発明の実施の形態の可撓管の構成部材を一層ずつ順に剥がして示す側面図である。

--

0029

1可撓管
10螺旋管
11ピッチ方向隙間
20網状管
21編み目
30外皮
31 突出部
32 繋がり部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • オリンパス株式会社の「 挿入補助具」が 公開されました。( 2019/07/04)

    【課題・解決手段】挿入補助具は、軟性の挿入物を挿入可能で、前記挿入物が真直又は略真直な状態に挿通される第1管状部と前記第1管状部に対して1方向に湾曲した第2管状部とを有する管路と、前記挿入物を先端側へ... 詳細

  • オリンパス株式会社の「 自走式内視鏡装置及びその制御装置」が 公開されました。( 2019/07/04)

    【課題・解決手段】内視鏡装置(1)は、挿入部(101)と、挿入部(101)の外周面に長手軸周りに回転可能に設けられる回転筐体(104)と、回転筐体(104)を回転させるモータ(112)と、モータ(11... 詳細

  • オリンパス株式会社の「 内視鏡用対物光学系」が 公開されました。( 2019/06/27)

    【課題・解決手段】Fナンバーが小さく、小型でかつ高い結像性能を有し、製造誤差に強く、フレアの発生の抑制が容易な内視鏡用対物光学系を提供すること。内視鏡用対物光学系は、物体側から順に、負の屈折力の第1レ... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ