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図面 (10)

課題

ベロア巻目における重なりを無くし、毛羽の並び、毛先の方向が不均一になることを防止して、得られる画像を良好なものとすることができる画像形成装置用ブラシを提供する。

解決手段

導電部材31は、基布32と、その基布32上に起毛するように形成された毛羽33とからなるベロアによって構成されている。帯状をなす導電部材30は、接着剤23が塗布された支軸21に螺旋状に巻き付けられることによって接合され、帯電ブラシ20を構成している。さらに、隣接する導電部材30間には所定幅の空隙部25が設けられている。

概要

背景

従来、感光ドラム画像形成装置内において回転可能に支持され、その表面において帯電可能に構成されている。感光ドラムの周囲には、帯電器及び露光器が配置され、帯電器の帯電ブラシによって回転する感光ドラムの表面を一様に帯電させるとともに、レーザ光による光像照射して静電潜像を形成させるようになっている。そして、感光ドラムの表面に形成された静電潜像に現像装置からトナーが供給され、静電潜像の現像が行われた後、転写器転写ブラシ等によって記録用紙にトナーによる可視像転写するようになっている。

また、可視像を転写した後の感光ドラムは、クリーニング装置に設けられたクリーニングブラシがその表面に接触することによって残留しているトナーが除去され、その後、除電器除電ブラシによって感光ドラム上に残留する電荷が除去されるようになっている。

前記帯電ブラシ及び除電ブラシには、安定した状態で感光ドラムの帯電及び除電を行うことができることから、一般的に回転ブラシより構成されたものが用いられている。この回転ブラシは、細長帯状をなす基布上に導電性を有し、難燃処理が施された繊維よりなる毛羽植毛することによって形成されたベロアよりなる導電部材を、金属製の丸棒よりなる支軸螺旋状をなすように隙間なく巻き付けることによって形成されている。

概要

ベロアの巻目における重なりを無くし、毛羽の並び、毛先の方向が不均一になることを防止して、得られる画像を良好なものとすることができる画像形成装置用ブラシを提供する。

導電部材31は、基布32と、その基布32上に起毛するように形成された毛羽33とからなるベロアによって構成されている。帯状をなす導電部材30は、接着剤23が塗布された支軸21に螺旋状に巻き付けられることによって接合され、帯電ブラシ20を構成している。さらに、隣接する導電部材30間には所定幅の空隙部25が設けられている。

目的

この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、ベロアの巻目における重なりを無くし、毛羽の並び及び毛先の方向が不均一になることを防止して、得られる画像を良好なものとすることができる画像形成装置用のブラシを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
7件

この技術が所属する分野

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請求項1

感光ドラム帯電部により帯電され、その感光ドラムに露光により所定の潜像が形成され、その潜像が現像部により現像されて画像が形成され、その画像が転写部により記録用紙に転写され、クリーニング部により感光ドラムのクリーニングが行われ、除電部により感光ドラムに残留する電荷消去される画像形成装置に備えられ、前記帯電部に設けられる帯電ブラシ、現像部に設けられる現像ブラシ、転写部に設けられる転写ブラシ、クリーニング部に設けられるクリーニングブラシ及び除電部に設けられる除電ブラシの少なくとも1つよりなる画像形成装置用ブラシであって、帯状をなす基布上に所定の繊維からなる毛羽を備えたベロア支軸螺旋状に巻き付けるとともに、隣接するベロアの間に所定幅の空隙部を有するように形成した画像形成装置用のブラシ。

請求項2

前記空隙部の幅を0.1〜2.0mmに設定した請求項1に記載の画像形成装置用のブラシ。

請求項3

前記空隙部を覆うように毛羽を傾斜させた請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置用のブラシ。

請求項4

前記空隙部を充填するように導電層を設けた請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置用のブラシ。

技術分野

0001

この発明は、例えば電子写真複写機において、感光ドラム表面帯電するために帯電器内に設けられる帯電ブラシ等の画像形成装置用ブラシに関するものである。

背景技術

0002

従来、感光ドラム画像形成装置内において回転可能に支持され、その表面において帯電可能に構成されている。感光ドラムの周囲には、帯電器及び露光器が配置され、帯電器の帯電ブラシによって回転する感光ドラムの表面を一様に帯電させるとともに、レーザ光による光像照射して静電潜像を形成させるようになっている。そして、感光ドラムの表面に形成された静電潜像に現像装置からトナーが供給され、静電潜像の現像が行われた後、転写器転写ブラシ等によって記録用紙にトナーによる可視像転写するようになっている。

0003

また、可視像を転写した後の感光ドラムは、クリーニング装置に設けられたクリーニングブラシがその表面に接触することによって残留しているトナーが除去され、その後、除電器除電ブラシによって感光ドラム上に残留する電荷が除去されるようになっている。

0004

前記帯電ブラシ及び除電ブラシには、安定した状態で感光ドラムの帯電及び除電を行うことができることから、一般的に回転ブラシより構成されたものが用いられている。この回転ブラシは、細長帯状をなす基布上に導電性を有し、難燃処理が施された繊維よりなる毛羽植毛することによって形成されたベロアよりなる導電部材を、金属製の丸棒よりなる支軸螺旋状をなすように隙間なく巻き付けることによって形成されている。

発明が解決しようとする課題

0005

ところが、上記回転ブラシによれば、導電部材を支軸に隙間なく巻き付ける際、導電部材の巻目において隣接する導電部材の側縁同士が若干重なることにより、盛り上がったり、皺等が形成されたりする場合がある。このため、感光ドラム表面に接触する巻目部分の毛羽の並び及び毛先の方向が不均一なものとなり、帯電及び除電ムラが生じ、記録用紙に転写される画像に不具合が生ずるという問題があった。

0006

この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、ベロアの巻目における重なりを無くし、毛羽の並び及び毛先の方向が不均一になることを防止して、得られる画像を良好なものとすることができる画像形成装置用のブラシを提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

上記の目的を達成するために、請求項1に記載の画像形成装置用のブラシの発明は、感光ドラムが帯電部により帯電され、その感光ドラムに露光により所定の潜像が形成され、その潜像が現像部により現像されて画像が形成され、その画像が転写部により記録用紙に転写され、クリーニング部により感光ドラムのクリーニングが行われ、除電部により感光ドラムに残留する電荷が消去される画像形成装置に備えられ、前記帯電部に設けられる帯電ブラシ、現像部に設けられる現像ブラシ、転写部に設けられる転写ブラシ、クリーニング部に設けられるクリーニングブラシ及び除電部に設けられる除電ブラシの少なくとも1つよりなる画像形成装置用のブラシであって、帯状をなす基布上に所定の繊維からなる毛羽を備えたベロアを支軸に螺旋状に巻き付けるとともに、隣接するベロアの間に所定幅の空隙部を有するように形成したものである。

0008

請求項2に記載の画像形成装置用のブラシの発明は、請求項1に記載の発明において、前記空隙部の幅を0.1〜2.0mmに設定したものである。請求項3に記載の画像形成装置用のブラシの発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記空隙部を覆うように毛羽を傾斜させたものである。

0009

請求項4に記載の画像形成装置用のブラシの発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明において、前記空隙部を充填するように導電層を設けたものである。

発明を実施するための最良の形態

0010

以下、この発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図5に示すように、移動部材としての感光ドラム11は、画像形成装置内において支持軸11aにより回転可能に支持され、その表面において帯電可能に構成されている。感光ドラム11の上方位置に配置された帯電部12は、回転する感光ドラム11の表面を一様に帯電させる。感光ドラム11の回転方向の帯電部12より進行側に配置された露光装置13は、感光ドラム11にレーザ光による光像を照射して静電潜像を形成させる。

0011

感光ドラム11の回転方向の露光装置13より進行側に配置された現像部14は、そのハウジング14a内の現像ブラシ14bにより、感光ドラム11表面の静電潜像にトナーを供給して、静電潜像の現像を行うようになっている。感光ドラム11の下方位置に配置された転写部15は、その内部に図示されない転写ブラシを備えるとともに、感光ドラム11と転写部15との間に供給される記録用紙16に、感光ドラム11表面のトナーによる可視像を転写するようになっている。

0012

感光ドラム11の回転方向の転写部15より進行側に配置されたクリーニング部17は、そのハウジング17a内のクリーニングブラシ17bにより、転写後の感光ドラム11表面に残留しているトナーが除去される。クリーニング部17と帯電部12との間に設けられた除電部18は、内部に図示されない除電ブラシを備えるとともに、この除電ブラシが感光ドラム11表面に接触することによって、感光ドラム11上に残留する電荷を消去するようになっている。

0013

前記帯電部12は、そのハウジング12a内に帯電ブラシ20を備えるとともに、この帯電ブラシ20は感光ドラム11表面に接触した状態で支軸21により回転可能に支持されている。この支軸21には電極22を介して図示されない電源が接続され、電源から給電された高圧電流が帯電ブラシ20表面で放電されるようになっている。そして、印刷時には帯電ブラシ20が感光ドラム11と接触しながら回転することによって、感光ドラム11表面が所定の電荷に均一に帯電されるようになっている。

0014

図6に示すように、帯電ブラシ20は、金属製の丸棒よりなる支軸21に導電部材30を巻き付けることによって形成されている。図2及び図3に示すように、この導電部材30は合成樹脂製の基布31と、その基布31上に起毛するように形成された毛羽32とからなるベロアによって構成され、毛羽32の毛先が感光ドラム11表面に接触するようになっている。合成樹脂製のコーティング層33は、基布31の裏面に形成され、毛羽32の根元と基布31が接合されている。

0015

前記基布31としては、耐久性、柔軟性が高く、摺動性の良い材料よりなる織布、フィルム等の材料が使用される。このような材料としては、超高分子ポリエチレンポリエステルポリプロピレンアクリル樹脂ナイロン及びウレタン樹脂等が挙げられる。

0016

この実施形態における基布31としては、タテ糸31aと、そのタテ糸31aの延びる方向と直交する方向に延びるヨコ糸31bとを、互い違いに交錯するように織りなすことによって構成された織布が使用されている。図3に示すように、この状態で1本のヨコ糸31bは、導電部材30の長さ方向において波形状をなす2本のタテ糸31aの山と谷の間に入り込むように織りなされている。また、基布31を構成するタテ糸31a及びヨコ糸31bの少なくとも1本は、毛羽32を良好に保持するため、フィラメント糸よりも嵩高い紡績糸を用いることが好ましい。この実施形態においては、タテ糸31aがポリエステル製のフィラメント糸により形成され、ヨコ糸31bがポリエステル製の紡績糸により形成されている。

0017

前記毛羽32は、耐久性、柔軟性が高く、耐摩耗性に優れるとともに、摺動性の良い繊維より形成されている。このような条件を満たす繊維としては、レーヨン繊維キュプラ繊維等の再生繊維、ナイロン、アクリル、ポリプロピレン、ポリエステル等から形成される合成繊維等が挙げられる。この実施形態においては、柔軟性が良好で所要の摺動性を有するとともに、低コストなレーヨン繊維が用いられている。

0018

また、毛羽32を形成する繊維としては、導電性を有するものがさらに好ましい。繊維に導電性を付与する方法としては、原糸段階において導電性物質練り込む方法と、紡糸後に導電性物質を含む加工液によって繊維表面を被覆する方法とがある。この実施形態においては、繊維が導電性を維持する点で有利なことから、原糸段階において導電性物質を練り込む方法が採用されている。

0019

上記のような導電性物質としては、銀、銅、ニッケル等の金属、酸化亜鉛酸化錫等の金属化合物炭素等の微粒子が挙げられる。この実施形態においては、安定した導電性を有するとともに、低コストな炭素が用いられている。

0020

加えて、毛羽32を形成する繊維としては、耐熱性を有するものがより好ましい。繊維に耐熱性を付与する方法としては、原糸段階において難燃剤を練り込む方法と、紡糸後に難燃剤を含む加工液を繊維に含浸させる方法とがある。この実施形態においては、操作が簡易であり、様々な材料の繊維に対応できることから、原糸段階において難燃剤を練り込む方法が採用されている。

0021

上記のような難燃剤としては、ハロゲン化ジオールハロゲン化グリシジルエーテル等のハロゲン系難燃剤リン酸エステルリン窒素(P−N)化合物等のリン系難燃剤等が用いられ、この実施形態の難燃剤としては、リン系難燃剤が用いられている。

0022

毛羽32を形成するべロアは、パイル織り、たて編み、静電植毛等により得られるが、この実施形態の毛羽32は、基布31上にパイル織りされることによって得られる。このパイル織りは、その織り方によってベルベットプラッシュ、ベッチン、コール天等があり、使用部位あるいは使用目的により使い分けされる。

0023

パイル織りの方法には、U織り、W織り等があり、この実施形態の毛羽32は毛羽32を形成する糸の抜け落ちを防止する点で有利なことから、W織りによって形成されている。図3に示すように、毛羽32の根元を形成するパイル糸32aは、まず1本のヨコ糸31bの下をくぐった後、隣りのヨコ糸31bの上を乗り越え、さらに隣りのヨコ糸31bの下をくぐるように基布31に織り込まれている。つまり、パイル糸32aは基布31の3本のヨコ糸31bに渡って、W字状をなすように織り込まれている。

0024

この実施形態においては、導電性レーヨン繊維を撚り合わせ、太さが600デニール/100フィラメントとなるように形成されたパイル糸32aを、毛羽32の密度が10万本/インチ2となるように基布31に織り込むことによって毛羽32が形成されている。

0025

前記コーティング層33を形成するコーティング剤としては、スチレンブタジエン共重合ゴム等のゴム系溶剤型接着剤、又はエチレン酢酸ビニル共重合体ポリメタクリル酸メチル等の接着性樹脂が用いられる。これらのコーティング剤は基布31を形成する各糸31a,31b同士の間に合浸され、各糸31a,31b及び毛羽32の根元を強固に保持するとともに、各糸31a,31bのほつれを防止している。また、コーティング層33は導電性を有するものが好ましく、この実施形態においては、コーティング剤に前に挙げた導電性物質としての炭素が練り込まれることによって、コーティング層33に導電性を付与している。

0026

図1に示すように、上記構成よりなる導電部材30は帯状をなすように裁断され、接着剤23が塗布された支軸21に螺旋状に巻き付けられることによって、帯電ブラシ20を構成している。すなわち、接着剤23は支軸21表面において所定間隔置きに間隙24が設けられた状態で、支軸21の軸線方向に延びる螺旋状をなすように塗布されている。導電部材30は、隣接する導電部材30間に所定幅の空隙部25が設けられた状態で、支軸21の軸線方向に延びる接着剤23とは逆回転の螺旋状をなすように巻き付けられて支軸21に接合されている。

0027

そして、導電部材30を接着剤23と逆回転となるように巻き付けることで、間隙24と導電部材30とが重なり合うことにより生ずる、支軸21からの導電部材30の剥離が防止されている。さらに、接着剤23間に設けられた間隙24と、導電部材30とが接触することにより、支軸21から導電部材30への電流の流れが良好なものとされている。

0028

前記空隙部25の幅は、0.1〜2.0mmの範囲内となるように設定されることが好ましい。空隙部の幅が0.1mm未満の場合、隣接する導電部材30の側縁同士が重なり合ったり、押し合ったり等して、浮き上り、皺等が形成されて毛羽32表面が不均一となったり、抵抗値が変化して帯電ムラが生じたりすることとなる。また、空隙部25の幅が2.0mmよりも大きい場合、帯電ブラシ20表面に隙間が形成され、感光ドラム11表面に毛羽32の毛先が充分に摺接されず、帯電ムラが生じることとなる。

0029

図4に示すように、前記空隙部25内には充填材が充填されることによって導電層26が形成されている。このような充填材としては、ゴム系、アクリル系等の接着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリメタクリル酸メチル等の接着性樹脂、ポリエステル、ポリウレタンポリスチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂等の合成樹脂、エチレン−プロピレンジエン共重合ゴム(EPDM)、クロロプレンゴム等の合成ゴム、あるいは天然ゴムオレフィン系、スチレン系等の熱可塑性エラストマー等が用いられる。また、この実施形態において、これら充填材に前に挙げた導電性物質としての炭素が練り込まれることによって、導電層26に導電性を付与している。そして、導電層26は空隙部25内にトナー、埃等の微細粒子が溜まることを防止するとともに、隣接する導電部材30間の通電を良好なものとしている。

0030

図4及び図7に示すように、帯電ブラシ20の毛羽32は、その毛先が感光ドラム11の回転方向へ延びるように毛倒しされ、感光ドラム11との摺動抵抗を軽減するとともに、空隙部25を覆うように毛羽32を傾斜させたものである。この毛倒しは、以下に述べるようにして行われる。

0031

つまり、図8(a)に示すように、毛羽32は導電部材30が支軸21に接合された直後の状態で基布31上に垂設されており、支軸21の半径方向に延びている。図8(b)に示すように、毛羽32が立毛した状態の帯電ブラシ20は、円筒状をなす金属製のパイプ41の内側に挿入される。そして、毛羽32の毛先とパイプ41の内周面とを密接させ、このパイプ41を加熱しつつ所定方向に回転させることによって、帯電ブラシ20の毛倒しが行われる。この状態で毛羽32の毛先は支軸21の周方向に延び、導電部材30側縁に位置する毛羽32によって空隙部25が覆われる。

0032

次に、前記帯電ブラシ20の作用について以下に記載する。図5に示すように、画像形成装置で印刷を行う際には、まず、回転する感光ドラム11の表面が帯電部12によって一様に帯電され、露光装置13により感光ドラム11にレーザ光による光像が照射され、感光ドラム11表面に静電潜像が形成される。次に、現像部14の現像ブラシ14bにより感光ドラム11の表面の静電潜像にトナーが供給され、静電潜像の現像が行われる。そして、転写部15により感光ドラム11と転写部15との間に供給される記録用紙16に、感光ドラム11表面のトナーによる可視像が転写される。

0033

転写後は、クリーニング部17のクリーニングブラシ17bにより感光ドラム11表面に残留しているトナーの粒子が除去され、除電部18により、感光ドラム11上に残留する電荷が消去される。

0034

図7に示すように、上記の帯電過程において、感光ドラム11はその表面に回転する帯電ブラシ20が摺動されることによって帯電される。帯電ブラシ20が感光ドラム11表面に摺動される際、毛羽32はその毛先が感光ドラム11の回転方向に向かうように毛倒しされているため、帯電ブラシ20と感光ドラム11との間の摺動抵抗が軽減される。

0035

さらに、隣接する導電部材30間に空隙部が設けられることにより重なりが防止され、毛羽32の並び及び毛先の方向が均一なものとなっているため、帯電ブラシ20表面は感光ドラム11の外周面と常に均一に接触される。加えて、空隙部25内に導電層26を設けることによって、隣接する導電部材30間にも電流が流れるため、帯電ブラシ20全体に均一に通電することができる。

0036

前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 隣接する導電部材30間に空隙部25を設けたことから、導電部材30の巻目における重なりを無くし、毛羽32の並び及び毛先の方向が不均一になることを防止して、得られる画像を良好なものとすることができる。

0037

・ 空隙部25の幅を0.1〜2.0mmの範囲内となるように設定したことから、導電部材30間の重なりを効果的に防止することに加え、帯電ブラシ20表面における隙間の形成を防止することができる。

0038

・ 実施形態によれば、空隙部25を覆うように毛羽を傾斜させたことから、空隙部25内にトナー、埃、ごみ等の微細な粒子が付着することを防止することができる。

0039

・ 空隙部25内に導電層26を設けたことから、隣接する導電部材30間にも電流が流れることにより、帯電ブラシ20全体に均一に通電することができる。

0040

・毛羽32を形成する繊維に導電性を付与したことから、電源から支軸21を介した毛羽32への通電を良好なものとすることができる。
・基布31の裏面に設けられたコーティング層33に導電性を付与したことから、電源から支軸21を介した毛羽32への通電を確実に行うことができる。

0041

・毛羽32を形成するパイル糸32aを基布31上にW織りによって織り込んだことから、パイル糸32aが3本のヨコ糸31bと絡み合うことにより、毛羽32が基布31上にしっかりと保持され、毛羽32の抜け落ちを防止することができる。

0042

・毛羽32は感光ドラム11の回転方向に延びるように毛倒しされ、帯電ブラシ20と感光ドラム11との間の摺動抵抗が軽減されている。このため、毛羽32に過剰な負荷が加わることによって生ずる毛切れ、毛倒れ等を防止することができる。加えて、過剰な負荷による導電部材30の支軸21からの剥離、支軸21上における位置ずれ等をも防止することができる。

0043

以下、前記実施形態をさらに具体化した実施例及び比較例について説明する。
(実施例1)パイル糸32aの太さ、毛羽32の密度が所定値となるように設定して、毛羽32を形成し、導電部材30を構成した。すなわち、パイル糸32aは太さが600デニール/100フィラメントの導電性レーヨン繊維である。このパイル糸32aにより構成された毛羽32を、密度が10万本/インチ2となるように基布31上にW織りによって形成した。この導電部材30を空隙部25の幅が0.1mm以上、1mm未満となるように支軸21に巻き付け、接合して、所望とする帯電ブラシ20を得た。
(実施例2)パイル糸32aは太さが600デニール/100フィラメントの導電性レーヨン繊維である。このパイル糸32aにより構成された毛羽32を、密度が10万本/インチ2となるように基布31上にW織りによって形成した。この導電部材30を空隙部25の幅が1mmとなるように支軸21に巻き付け、接合して、所望とする帯電ブラシ20を得た。
(実施例3)パイル糸32aは太さが600デニール/100フィラメントの導電性レーヨン繊維である。このパイル糸32aにより構成された毛羽32を、密度が10万本/インチ2となるように基布31上にW織りによって形成した。この導電部材30を空隙部25の幅が2mmとなるように支軸21に巻き付け、接合して、所望とする帯電ブラシ20を得た。
(実施例4)パイル糸32aは太さが600デニール/100フィラメントの導電性レーヨン繊維である。このパイル糸32aにより構成された毛羽32を、密度が10万本/インチ2となるように基布31上にW織りによって形成した。この導電部材30を空隙部25の幅が3mmとなるように支軸21に巻き付け、接合して、所望とする帯電ブラシ20を得た。
(比較例1)パイル糸32aは太さが600デニール/100フィラメントの導電性レーヨン繊維である。このパイル糸32aにより構成された毛羽32を、密度が10万本/インチ2となるように基布31上にW織りによって形成した。この導電部材30を隙間なく支軸21に巻き付け、接合して、所望とする帯電ブラシ20を得た。
(帯電ブラシの性能試験)実施例1〜実施例4及び比較例1の各帯電ブラシ20を帯電部12に組み込み、灰色画像を画像形成装置により印刷して、1枚目、1万枚目及び2万枚目の転写画像の状態を評価した。測定結果を表1に示した。なお、転写画像の評価は測定者目視により行い、画像の状態が良好なものから順に◎、○、△、×として4段階で評価した。

0044

ID=000003HE=030 WI=106 LX=0520 LY=0550
表1の結果より、灰色の画像のような中間濃度の画像を転写した場合、比較例1は、1枚目で導電部材の巻目が転写画像に若干現れるとともに、印刷枚数が増加するにつれ、転写画像に巻目がはっきりと現れ、画像に不具合が生ずることが示された。一方、実施例1〜実施例3においては、1枚目では転写画像に巻目が全く現れず、1万枚目で転写画像の一部に巻目が僅かに現れるとともに、2万枚目で転写画像に巻目が判別できる程度に現れた。このため、実施例1〜実施例3においては、概ね良好な画像が得られることが示された。また、実施例4においては、1枚目で転写画像の一部に巻目が僅かに現れるとともに、1万枚目及び2万枚目で転写画像に巻目が判別できる程度に現れるというように、画像に若干の不具合が生ずることが示された。そして、空隙部25の幅を0.1〜2.0mmの範囲内に設定することで、良好な画像を得ることができることが示された。

0045

なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 実施形態の画像形成装置用のブラシは帯電ブラシ20のみに限定されるものではなく、例えば現像ブラシ14b、クリーニングブラシ17b、除電ブラシ、転写ブラシ等の全部としたり、又はこれらのうち少なくとも一部を組み合わせたものとしたりしてもよい。そして、ブラシが転写ブラシの場合には、転写部15内に設けられた転写ベルト等に転写ブラシを接触させるように構成してもよい。

0046

このように現像ブラシ14b、クリーニングブラシ17b、除電ブラシ及び転写ブラシとして構成した場合においても、毛羽32を均一に立毛させ、感光ドラム11等の表面に毛羽32の毛先を均一に摺接させて、得られる画像を良好なものとすることができる。

0047

・ 例えば帯電ブラシ21、現像ブラシ14b、クリーニングブラシ17b、除電ブラシ、転写ブラシ等の画像形成装置用のブラシにおいて、毛羽33を導電性の繊維と絶縁性の繊維を混織して形成してもよい。あるいは、クリーニングブラシ17b等のように、導電性が必ずしも必要でない画像形成装置用のブラシの場合には、絶縁性の繊維のみで毛羽33を形成してもよい。

0048

このように毛羽33を導電性の繊維と絶縁性の繊維を混織して形成した場合には、製造コストの低減を図ることができる。また、絶縁性の繊維のみで毛羽33を形成した場合には、製造コストのさらなる低減を図ることができる。

0049

図9に示すように、毛羽32をパイル糸32aが1本のヨコ糸31bの下をくぐるようにして織り込まれたU織りによって形成してもよい。このように構成した場合、W織りと比較して、所定面積当たりの毛羽32の密度を高く設定することができる。

0050

・ 実施形態の基布31を形成するタテ糸31a及びヨコ糸31bの内、少なくとも一方を導電性繊維により形成してもよい。このようにタテ糸31a及びヨコ糸31bの内、少なくとも一方に導電性繊維を用いた場合、基布31を介した毛羽32への導電能力を向上させることができる。

0051

・ 空隙部25から露出される支軸21表面の接着剤を被覆するように、前に挙げた炭素等の導電性物質の微粒子を付着させて導電層26を形成してもよい。又は、導電層26を省略して構成してもよい。あるいは、ポリフッ化ビニリデンPVDF)、テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレンPTFE)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)等のフッ素樹脂、前に挙げた充填材で導電性物質が練り込まれていないもの等を空隙部25内に充填することにより、絶縁性の被覆層を形成してもよい。

0052

このように構成した場合においても、空隙部25内にトナー、埃等の微細な粒子が付着することを防止することができる。加えて、空隙部25内に絶縁性の被覆層を形成した場合、隣接する導電部材30間の通電を防止することによって高圧電流が導電部材30の巻回方向に沿って一方向のみに流れるため、電源からの高圧電流を帯電ブラシ20全体に均一に流すことができる。

0053

・ 実施形態の基布31を形成するタテ糸31aに紡績糸を用いてもよい。あるいは、ヨコ糸31bにフィラメント糸を用いるとともに、タテ糸31aに紡績糸を用いてもよい。

0054

このようにタテ糸31a及びヨコ糸31bに紡績糸を用いた場合、基布31が毛羽32を保持する能力をさらに向上させることができる。さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。

0055

(1) 前記空隙部を充填するように被覆層を設けた請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置用のブラシ。このように構成した場合、空隙部内におけるごみ等の付着を効果的に防止することができる。

0056

(2) 前記被覆層に絶縁性を付与した(1)に記載の画像形成装置用のブラシ。このように構成した場合、ベロアに流れる電流を一方向のみに流すことができる。

0057

(3) 前記基布の裏面に導電性を有するコーティング層を設けた請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置用のブラシ。このように構成した場合、基布のほつれ及び毛羽の抜け落ちを防止することができるとともに、コーティング層が導電性を有していることから、例えば帯電ブラシの場合、電源から毛羽への通電を確実に行うことができる。

0058

(4) 前記毛羽を、画像形成装置内に備えられた各部材との摺動抵抗を軽減するように傾斜させた請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置用のブラシ。このように構成した場合、毛羽に過剰な負荷が加わることによって生ずる毛切れ、毛倒れ等を防止することができる。

0059

(5) 前記毛羽を導電性を有する繊維によって形成した請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置用のブラシ。このように構成した場合、ブラシが、例えば帯電ブラシの場合には、電源から毛羽への通電を良好なものとすることができる。

発明の効果

0060

以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の画像形成装置用のブラシによれば、ベロアの巻目における重なりを無くし、毛羽の並び及び毛先の方向が不均一になることを防止して、得られる画像を良好なものとすることができる。

0061

請求項2に記載の発明の画像形成装置用のブラシによれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、ベロア間の重なりを効果的に防止することに加え、画像形成装置用のブラシ表面における隙間の形成を防止することができる。

0062

請求項3に記載の発明の画像形成装置用のブラシによれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、空隙部内にごみ等が付着することを防止することができる。

0063

請求項4に記載の発明の画像形成装置用のブラシによれば、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、画像形成装置用のブラシ全体に均一に通電することができる。

図面の簡単な説明

0064

図1実施形態の帯電ブラシを形成する過程を示す正面図。
図2実施形態の帯電ブラシを構成する導電部材を示す斜視図。
図3帯電ブラシを構成する導電部材を示す側断面図。
図4隣接する導電部材間に導電層を設けた状態を示す断面図。
図5画像形成装置の構造を示す概念図。
図6実施形態の帯電ブラシを示す正面図。
図7帯電ブラシが感光ドラム表面に摺接した状態を示す正面図。
図8(a)は毛羽を毛倒しする前の状態を示す側面図、(b)は毛羽を毛倒しする過程を示す側面図。
図9別形態の導電部材を示す側断面図。

--

0065

11…感光ドラム、12…帯電部、14…現像部、14b…現像ブラシ、15…転写部、16…記録用紙、17…クリーニング部、17b…クリーニングブラシ、18…除電部、20…帯電ブラシ、25…空隙部、26…導電層、31…基布、31a…タテ糸、31b…ヨコ糸、32…毛羽。

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