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技術 直線案内装置

出願人 THK株式会社
発明者 寺町博
出願日 1995年6月22日 (23年4ヶ月経過) 出願番号 2000-060555
公開日 2000年10月20日 (18年0ヶ月経過) 公開番号 2000-291766
状態 拒絶査定
技術分野 伝動装置 直線運動をする物品用の軸受 チル鋳造・ダイキャスト
主要キーワード 引抜孔 可動ねじ 円弧状外周 引抜部材 用内側 ブロック成形体 ローラケージ 保持腕
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年10月20日)のものです。
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図面 (20)

目的

本発明の課題は、直線案内装置において、ベアリングブロックの上部取付面、めねじ部、負荷転動体の転走面との間の位置決めを高精度に行い、転動体循環路内面が円滑で騒音の発生を少なくすることである。

構成

本発明の直線案内装置は、断面コ字形案内レール2の内側面に外側転走面15が形成され、ベアリングブロック本体21の両側面に内側転走面16が形成され、ベアリングブロック本体21の略中央部に軸方向のめねじ部が形成され、外側転走面15と内側転走面16との間に転動体ボールチェイン54)が介在され、ベアリングブロック本体21のめねじ部12にねじ軸4が螺合されている。そして、めねじ部12を有するめねじ部体12' が、合成樹脂成形加工等によりベアリングブロック本体21のめねじ部下穴に一体に成形される。

概要

背景

図24は、従来の直線案内装置の分解斜視図であり、直線案内装置は、ねじ軸4が螺合しためねじ部12を有するベアリングブロック1と、ベアリングブロック1を案内する案内レール2と、ベアリングブロック1と案内レール2との間で荷重負荷しつつ転走する複数の転動体3とから構成されている。ベアリングブロック1の両側面には負荷転動体の転走面が形成され、ベアリングブロック1を案内レール2から取り外した際に転動体3が転走面から脱落するのを防止するための転動体保持器6が配設される。ベアリングブロック1の軸方向の前後両端面にエンドプレート5が固定され、転動体保持器6の前後両端はエンドプレート5に係合され支持される。ベアリングブロック1には無負荷転動体穴7が形成され、無負荷転動体穴7と負荷転動体の転走面とを連通連結する方向転換案内路8がエンドプレート5内に形成される。図24の要部拡大図に示すように、方向転換案内路8の内周案内部11は断面半円案内片9の円弧状外周により構成され、方向転換案内路8の外周案内部10はエンドプレート5内の円弧状内周により構成される。(この従来例について、例えば特開平4−25616号公報を参照のこと。)

従来の直線案内装置は、ベアリングブロック1のめねじ部12と負荷転動体の転走面とを別々に加工しているので、めねじ部12と負荷転動体の転走面との位置及び負荷転動体の転走面とベアリングブロック1の上部取付面13との位置を高精度に機械加工することが困難であった。また、ベアリングブロック1の前後両端面にエンドプレート5が固定されるので、ベアリングブロック1の負荷転動体の転走面とエンドプレート5の方向転換案内路8との間、及びエンドプレート5の方向転換案内路8とベアリングブロック1の無負荷転動体穴7との間の転動体循環路に接続部が生ずる。そして、負荷転動体の転走面と方向転換案内路8の内周案内部11との接続部、及び方向転換案内路8の内周案内部11・外周案内部10とめねじ部12との接続部に段差が生じ易く、この接続部で騒音の生ずること、転動体の円滑な循環阻害されることを避けることができなかった。

概要

本発明の課題は、直線案内装置において、ベアリングブロックの上部取付面、めねじ部、負荷転動体の転走面との間の位置決めを高精度に行い、転動体循環路の内面が円滑で騒音の発生を少なくすることである。

本発明の直線案内装置は、断面コ字形の案内レール2の内側面に外側転走面15が形成され、ベアリングブロック本体21の両側面に内側転走面16が形成され、ベアリングブロック本体21の略中央部に軸方向のめねじ部が形成され、外側転走面15と内側転走面16との間に転動体(ボールチェイン54)が介在され、ベアリングブロック本体21のめねじ部12にねじ軸4が螺合されている。そして、めねじ部12を有するめねじ部体12' が、合成樹脂成形加工等によりベアリングブロック本体21のめねじ部下穴に一体に成形される。

目的

本発明の課題は、直線案内装置において、ベアリングブロックの上部取付面、めねじ部、負荷転動体の転走面との間の位置決めを高精度に行い、転動体循環路の内面が円滑で騒音の発生を少なくすることである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

断面コ字形案内レールの内側面に負荷転動体用の外側転走面が形成され、ベアリングブロック本体の両側面に負荷転動体用の内側転走面が形成され、内側転走面と略平行な戻し通路が形成され、ベアリングブロック本体の両端にエンドプレートが固定され、戻し通路の両端部に形成された方向転換用の内側案内部とエンドプレートに形成された方向転換用の外側案内部とにより方向転換案内路が構成され、外側転走面・内側転走面、戻り通路及び方向転換案内路により転動体無限循環路が形成され、無限循環路に転動体が転動自在に嵌入され、ベアリングブロック本体の略中央部に軸方向のめねじ部が形成され、めねじ部にねじ軸が螺合された直線案内装置において、転動体として複数の転動体を保持するチェイン部材又はベルト部材を用いることを特徴とする直線案内装置。

請求項2

チェイン部材が、一対の保持腕の一端を連結ピンで固定し、保持腕間にボールを保持してつないだボールチェイン、または略C字状連結金具ローラ環状溝に嵌合させ、連結金具を連結したローラチェインである請求項1の直線案内装置。

請求項3

ベルト部材が、合成樹脂製のベルト円形係合孔が一列に並んで形成され、円形係合孔にボールを係合させたボールベルトである請求項1の直線案内装置。

請求項4

ベアリングブロック本体の両側面に保持器が形成された請求項3の直線案内装置。

請求項5

戻し通路及び内側案内部のうち、少なくとも一つが合成樹脂の成形加工又はダイカスト鋳造成形によりベアリングブロック本体に一体に成形された請求項1ないし3のいずれか一つに記載の直線案内装置。

請求項6

めねじ部を有するめねじ部体が、合成樹脂の成形加工又はダイカスト鋳造成形によりベアリングブロック本体のめねじ部下穴に一体に成形された請求項1ないし3のいずれか一つに記載の直線案内装置。

請求項7

戻し通路、内側案内部及び保持器のうち、少なくとも一つが合成樹脂の成形加工又はダイカスト鋳造成形によりベアリングブロック本体に一体に成形された請求項4の直線案内装置。

技術分野

0001

本発明は、各種機械直線案内部に用いられる直線案内装置に関する。

背景技術

0002

図24は、従来の直線案内装置の分解斜視図であり、直線案内装置は、ねじ軸4が螺合しためねじ部12を有するベアリングブロック1と、ベアリングブロック1を案内する案内レール2と、ベアリングブロック1と案内レール2との間で荷重負荷しつつ転走する複数の転動体3とから構成されている。ベアリングブロック1の両側面には負荷転動体の転走面が形成され、ベアリングブロック1を案内レール2から取り外した際に転動体3が転走面から脱落するのを防止するための転動体保持器6が配設される。ベアリングブロック1の軸方向の前後両端面にエンドプレート5が固定され、転動体保持器6の前後両端はエンドプレート5に係合され支持される。ベアリングブロック1には無負荷転動体穴7が形成され、無負荷転動体穴7と負荷転動体の転走面とを連通連結する方向転換案内路8がエンドプレート5内に形成される。図24の要部拡大図に示すように、方向転換案内路8の内周案内部11は断面半円案内片9の円弧状外周により構成され、方向転換案内路8の外周案内部10はエンドプレート5内の円弧状内周により構成される。(この従来例について、例えば特開平4−25616号公報を参照のこと。)

0003

従来の直線案内装置は、ベアリングブロック1のめねじ部12と負荷転動体の転走面とを別々に加工しているので、めねじ部12と負荷転動体の転走面との位置及び負荷転動体の転走面とベアリングブロック1の上部取付面13との位置を高精度に機械加工することが困難であった。また、ベアリングブロック1の前後両端面にエンドプレート5が固定されるので、ベアリングブロック1の負荷転動体の転走面とエンドプレート5の方向転換案内路8との間、及びエンドプレート5の方向転換案内路8とベアリングブロック1の無負荷転動体穴7との間の転動体循環路に接続部が生ずる。そして、負荷転動体の転走面と方向転換案内路8の内周案内部11との接続部、及び方向転換案内路8の内周案内部11・外周案内部10とめねじ部12との接続部に段差が生じ易く、この接続部で騒音の生ずること、転動体の円滑な循環阻害されることを避けることができなかった。

発明が解決しようとする課題

0004

本発明の課題は、直線案内装置において、ベアリングブロックの上部取付面、めねじ部、負荷転動体の転走面との間の位置決めを高精度に行い、転動体循環路の内面が円滑で騒音の発生を少なくすることである。

課題を解決するための手段

0005

本発明は、断面コ字形の案内レールの内側面に負荷転動体用の外側転走面が形成され、ベアリングブロック本体の両側面に負荷転動体用の内側転走面が形成され、内側転走面と略平行な戻し通路が形成され、ベアリングブロック本体の両端にエンドプレートが固定され、戻し通路の両端部に形成された方向転換用の内側案内部とエンドプレートに形成された方向転換用の外側案内部とにより方向転換案内路が構成され、外側転走面・内側転走面、戻り通路及び方向転換案内路により転動体の無限循環路が形成され、無限循環路に転動体が転動自在に嵌入され、ベアリングブロック本体の略中央部に軸方向のめねじ部が形成され、めねじ部にねじ軸が螺合された直線案内装置において、転動体として複数の転動体を保持するチェイン部材又はベルト部材を用いることを第1構成とする。本発明は、第1構成において、チェイン部材が、一対の保持腕の一端を連結ピンで固定し、保持腕間にボールを保持してつないだボールチェイン、又は略C字状連結金具ローラ環状溝に嵌合させ、連結金具を連結したローラチェインであることを第2構成とする。本発明は、第1構成において、ベルト部材が、合成樹脂製のベルト円形係合孔が一列に並んで形成され、円形係合孔にボールを係合させたボールベルトであることを第3構成とする。本発明は、第3構成において、ベアリングブロック本体の両側面に保持器が形成されたことを第4構成とする。本発明は、第1〜第3構成において、戻し通路及び内側案内部のうち、少なくとも一つが合成樹脂の成形加工又はダイカスト鋳造成形によりベアリングブロック本体に一体に成形されたことを第5構成とする。本発明は、第1〜第3構成において、めねじ部を有するめねじ部体が、合成樹脂の成形加工又はダイカスト鋳造成形によりベアリングブロック本体のめねじ部下穴に一体に成形されたことを第6構成とする。本発明は、第4構成において、戻し通路、内側案内部及び保持器のうち、少なくとも一つが合成樹脂の成形加工又はダイカスト鋳造成形によりベアリングブロック本体に一体に成形されたことを第7構成とする。

0006

本発明の直線案内装置では、外側転走面・内側転走面、戻り通路及び方向転換案内路により形成された転動体用の無限循環路に、複数の転動体を保持するチェイン部材又はベルト部材が転動自在に嵌入されている。めねじ部に螺合されたねじ軸を回転させると、ベアリングブロックが移動し、チェイン部材又はベルト部材が無限軌道内を転動する。

0007

図1図6は、本発明の直線案内装置の第1実施例を示す。図1図4において、図24と同一の部分には図24に記載した符号と同一の符号を用いる。直線案内装置は、案内レール2とベアリングブロック1とベアリングブロック1のめねじ部12に螺合されたねじ軸4等から構成される。案内レール2は断面コ字形で内側面に負荷転動体3用の断面円弧状の外側転走面15が形成され、案内レール2の底部には複数の段付ボルト穴18が形成されている。ベアリングブロック1には、両側面に負荷転動体3用の断面円弧状の内側転走面16が形成され、2つの内側転走面16と平行に戻し通路(無負荷転動体通路)22が形成されている。ベアリングブロック本体21の軸方向の両端にエンドプレート5が固定され、ベアリングブロック1の中央部に軸方向に貫通しためねじ部12が形成されている。前記の両転走面15・16間に転動体3(ボールチェイン54)が介在され、ベアリングブロック1のめねじ部12にねじ軸4が螺合されている。ベアリングブロック1の上面の上部取付面13には複数のめねじ24が形成されている。なお、第1実施例ではベアリングブロック1の両側面に転走面16がそれぞれ1本づつ配設されているが、両側面に転走面16を複数本配設し、それに対応して転走面15・戻し通路22も複数本にすることができる。転走面15・16、戻し通路22を複数本にすることができる点は、直線案内装置の他の実施例,関係例(特許請求の範囲との対応はないが類似性のある例)についても同様である。

0008

図4図5に金属製のベアリングブロック本体21が示されており、ベアリングブロック本体21は略直方体で軸方向に長い。ベアリングブロック本体21の上面は上部取付面13であり、上部取付面13には、複数の取付用めねじ24が形成されており、また軸方向に溝部25が形成されている。両側面の下方部には軸方向に延びる転走面16が形成され、2つの転走面16と平行に2つの戻し通路下穴26が軸方向に貫通して形成され、転走面16及び戻し通路下穴26の中心は同一平面上にある。ベアリングブロック本体21の中心よりやや上方にめねじ部下穴27が軸方向に貫通して形成され、めねじ部下穴27の中央部には所定長さの大径部28が形成されている。戻し通路下穴26及びめねじ部下穴27の内径は、戻し通路22及びめねじ部12の内径よりも大きい。ベアリングブロック本体21の両側面近傍の上方部には、所定の深さのエンドキャップ取付用のめねじ29が形成される。

0009

図1図2図6に示すように、ベアリングブロック本体21のめねじ部下穴27の内面、戻し通路下穴26の内面、溝部25の表面及びベアリングブロック本体21の軸方向の両端面でめねじ部下穴27と溝部25と戻し通路下穴26とを結ぶ部分に、ダイカスト金属製又は合成樹脂製の部材が一体的に成形されている。各別に説明すると、ベアリングブロック本体21のめねじ部下穴27の内面に、略円筒状のめねじ部体12' が成形され、めねじ部体12' の両端はベアリングブロック本体21の軸方向の両端面に突出した環状部34となっている。ベアリングブロック本体21の溝部25には上部帯状部31が成形され、上部帯状部31の両端はベアリングブロック本体21の両端面に成形された側部帯状体35を介して環状部34に接続されている。

0010

ダイカスト金属製又は合成樹脂製のめねじ部体12' の内面にはめねじ部12が形成され、めねじ部12の軸方向中央部で大径部28の長さに対応する部分に、環状切除部37が形成される。めねじ部12は環状切除部37を境にして第1めねじ部32と第2めねじ部33とに分離され、第1めねじ部32と第2めねじ部33とは同一のねじで同一軸線上に位置し、第1めねじ部32と第2めねじ部33との間には位相のずれがある。従って、めねじ部12にねじ軸4を螺合させたとき、軸方向すきまを小さくすることができ、直線案内装置の精度を向上させることができる。

0011

ベアリングブロック本体21の2本の戻し通路下穴26の内面には、ダイカスト金属製又は合成樹脂製で円筒状の戻し通路体22' がそれぞれ成形され、戻し通路体22' の内面に戻し通路22が形成されている。2本の戻し通路体22' の両端は、ベアリングブロック本体21の軸方向の両端面に成形された下部帯状体40を介して相互に接続され、下部帯状体40は前記環状部34と一体的に接続されている。2本の戻し通路体22' の両端から転走面16のある側面へ、帯状体が一体に延びており、帯状体の表面には方向転換用内側案内部41が形成されており、この帯状体はベアリングブロック本体21の軸方向の両端面に成形されている。方向転換用内側案内部41は戻し通路22の表面と転走面16の表面とを滑らかな曲線で接続し、エンドプレート5に形成された方向転換用外側案内部42と共に方向転換案内路8を形成する。方向転換案内路8と戻し通路22と転走面16とによって転動体3の無限循環路が構成されている。

0012

図1図3に示すように、エンドプレート5の両側部近傍の上部に2個の段付ボルト穴17が形成され、ボルト45を段付ボルト穴17に挿通し、ベアリングブロック本体21の両端部のめねじ29に螺合させ、エンドプレート5をベアリングブロック本体21に連結する。エンドプレート5の中心部より少し上方に開口部38が形成され、開口部38はめねじ部12と同軸線上に位置させられ、開口部38にねじ軸4が挿通される。ベアリングブロック本体21の軸方向の両端にエンドプレート5を連結するとベアリングブロック1が完成する。

0013

ベアリングブロック1の転走面16と案内レール2の転走面15との間にボールチェイン54を転動自在に介在させ、戻し通路22及び方向転換案内路8にボールチェイン54を挿入すると、ベアリングブロック1が往復動自在に案内レール2に装着される。めねじ部12に螺合されたねじ軸4を回転させると、ベアリングブロック1が移動し、ボールチェイン54が無限軌道内を転動する。なお、ボールチェイン54は、一対の保持腕の一端を連結ピンで固定してチェイン単位要素を構成し、保持腕間にボールを保持して、チェイン単位要素を順次枢支連結して無端状につないだものである。このボールチェイン54を用いることにより、従来例の転動体保持器を省略することができる。

0014

図7図10は、本発明の直線案内装置の第1実施例の変形例を示す。図7図10において、図1図6と同一の部分には図1図6に記載した符号と同一の符号を用い、第1実施例との相違点を中心にして説明し、共通点の説明は原則として省略する。図8に明示するように、直線案内装置の第1実施例の変形例のめねじ部12は、全体が同一位相であって、第1実施例の環状切除部37や大径部28に相当するものは設けられない。

0015

直線案内装置の第1実施例の変形例では、転動体として、弾性のある合成樹脂製のベルト49に所定の間隔で円形係合孔50が一列に並んで形成され、円形係合孔50に転動体を係合させたボールベルト55を用いる。ベアリングブロック1の両側面の転走面16の上下に、ダイカスト金属製又は合成樹脂製で断面L字形の保持器48,48'が固定され、ベルト49の上下の端部が保持器48,48'の先端部によって保持される。従って、ベアリングブロック1を案内レール2から取り外した際に、保持器48,48'によって転動体3・ボールベルト55が転走面から脱落するのを防止する。また、戻し通路体22' の上下内面に溝が連続して形成され、ベルト49の上下の端部が戻し通路体22' の溝に係合する。そして、保持器48,48'とめねじ部12両端の環状部34とをダイカスト金属製又は合成樹脂製の成形物で接続することができる。

0016

前記のとおり直線案内装置の第1実施例の変形例では、全体の位相が同一のめねじ部12を用いたが、このめねじ部12を第1めねじ部32と第2めねじ部33との間には位相のずれがあるもの(第1実施例のもの)を用いてもよい。反対に、直線案内装置の第1実施例において、全体の位相が同一のめねじ部12を用いてもよい。また、直線案内装置の第1実施例の変形例では、転動体としてボールベルト55を用いたが、他の転動体を用いてもよいことは当然である。

0017

次に直線案内装置の第1実施例(図1図6)のベアリングブロック1からエンドプレート5を取り外したベアリングブロック成形体の製造方法について説明する。本発明のベアリングブロック成形体の製造方法には2通りあり、第1製造方法は、金型内型開き方向に平行なベアリングブロック本体21及び中子を配置し、ベアリングブロック本体21付きの成形物を取り出した後に中子を引き抜くことを特徴とする方法である。また、第2製造方法は、金型内にベアリングブロック本体21、可動中子及び中子を配設し、ハウジング付きの成形物を取り出す前に可動中子を引き抜き、その後に金型を開いて成形物を取り出し、次いで中子を引き抜くことを特徴とする方法である。なお、第1及び第2製造方法において用いる成形には、射出成形、ダイカスト、圧縮成形トランスファ成形等がある。

0018

図11を用いて、直線案内装置の第1実施例のベアリングブロック成形体の第1製造方法について工程別に分けて説明する。図11(a) 〜(c) は本発明のベアリングブロック成形体の第1製造方法に使用される金型装置基本構造を示し、図4図5インサートされるベアリングブロック本体21を示す。最初の準備工程において金型を製造する。第1金型60及び第2金型61の内部には第1支持穴62、第2支持穴63、第3支持穴64、ベアリングブロック成形体の外形に相当する穴部65、第1支持穴62' 、第2支持穴63' 、第3支持穴64' が連続して形成される。ベアリングブロック成形体の外形に相当する穴部65の形状は、ベアリングブロック本体21に上部帯状部31、側部帯状部35、下部帯状部40及び方向転換用内側案内部41を加えたものである。

0019

円柱状の第1A中子(第1A摺動中子)66A及び第2A中子(第2A摺動中子)67Aの基端部(図11では上端部)が第1金型60の円柱状の第1支持穴62及び第2支持穴63にそれぞれ嵌合され、第1A中子66A及び第2A中子67Aは第1金型60に固定される。同様に、円柱状の第1B中子(第1B摺動中子)66B及び第2B中子(第2B摺動中子)67Bの基端部(図11では下端部)が第2金型61の円柱状の第1支持穴62' 及び第2支持穴63' にそれぞれ嵌合され、第1B中子66B及び第2B中子67Bは第2金型61に固定される。第1A中子66Aと第1B中子66Bとは同一軸線上に配置され、同様に第2A中子67Aと第2B中子67Bとは同一軸線上に配置される。第1金型60及び第2金型61を閉じたとき、第1A中子66Aの先端と第1B中子66Bの先端とは接触し、第1B中子66Bの先端と第1B中子66Bの先端とは接触し、ともに1個の第1中子66、第2中子67の形状となる。円柱状の第3ねじ付中子68が第1金型60及び第2金型61の内部に配置され、第3ねじ付中子68は、両端に小径の第3中子支持部69,69'があり、第3ねじ付中子68の第3中子支持部69,69'以外の部分にはおねじが形成されている。第3中子支持部69,69'及び第3支持穴64,64'の形状は2面取円柱状であり、第3中子支持部69,69'は第3支持穴64,64'に嵌合される。

0020

第1金型60・第2金型61の内面に鉄製のベアリングブロック本体21が配設され、ベアリングブロック本体21には2本の戻し通路下穴26及び1本のめねじ部下穴27が貫通して形成され、めねじ部下穴27の中央部には大径部28が設けられている。第1A中子66A・第2A中子67A及び第1B中子66B・第2B中子67Bは2本の戻し通路下穴26とそれぞれ同一軸線上に位置するように配置され、第3ねじ付中子68はめねじ部下穴27と同一軸線上に位置するように配置される。第1金型60・第2金型61の穴部65、ベアリングブロック本体21、第1A中子66A・第2A中子67A、第1B中子66B・第2B中子67B及び第3ねじ付中子68によってキャビティ71が形成される。キャビティ71は、ベアリングブロック本体21の各下穴26・27と各中子66A〜67B・第3ねじ付中子68との間の空間、並びにベアリングブロック本体21の軸方向端部面・溝部25と第1金型60・第2金型61の穴部65とによって構成される。

0021

第1工程により、第1金型60及び第2金型61を開き、ベアリングブロック本体21を第1金型60又は第2金型61内にインサートする。即ち、第1金型60の第1A中子66A・第2A中子67A又は第2金型61の第1B中子66B・第2B中子67Bにベアリングブロック本体21の2本の下穴26を挿通させ、ベアリングブロック本体21を穴部65に挿入する。第3ねじ付中子68をベアリングブロック本体21の1本のめねじ部下穴27に挿通し、第3ねじ付中子68の第3中子支持部69又は69' を第3支持穴64又は64' に嵌合させる。次に第1金型20及び第2金型21を閉じると、2本の下穴26の内部で、第1A中子66Aの先端と第1B中子66Bの先端とが接触し、第1B中子66Bの先端と第1B中子66Bの先端とも接触し、ベアリングブロック本体21が穴部65に装着され、第3ねじ付中子68の第3中子支持部69及び69' が第3支持穴64及び64' にそれぞれ嵌合される。

0022

第2工程でキャビティに溶融材料充填し、ベアリングブロック成形体を成形する。例えば、射出成形機から射出されるダイカスト金属又は合成樹脂の溶融材料が、ゲート等を通過してキャビティ71に充填され、溶融材料が固化されてベアリングブロック成形体が成形される。第3工程において、充填した材料の固化が所定程度に達したとき(固化がある程度進んで、ベアリングブロック成形体の成形物を取り出しても、成形物の変形の恐れがなくなったとき)、第1金型60及び第2金型61を開く。そして、第3ねじ付中子68の付いたベアリングブロック成形体の成形物を第1金型60及び第2金型61から取り出す。第1A中子66A・第2A中子67A及び第2B中子66B・第2B中子67Bは成形物から離れ、第1金型60又は第2金型61に固定された状態を維持する。

0023

第4工程において、固化が更に進み、ベアリングブロック成形体の成形物を保持して各中子を引き抜いても成形物の変形の恐れがなくなったとき、ベアリングブロック成形体を万力等で保持し、二面取円柱の嵌合穴のあるスパナ等を、第3ねじ付中子68の第3中子支持部69又は第3中子支持部69' に嵌合させる。スパナ等により第3ねじ付中子68を回転させながら、ベアリングブロック成形体のめねじ部下穴27内の成形物より第3ねじ付中子68を抜き出す。こうして出来上がった半完成品は、めねじ部下穴27内の成形物の内側に第3ねじ付中子68のおねじと対応しためねじが形成され、略円筒状の肉厚部とその両側の肉薄部からなるめねじと、更にめねじの両側に環状部34が連続して形成され、両側の環状部34は上部帯状部31によってベアリングブロック成形体の上方部を介して一体に連結されている。また、2本の戻し通路下穴26内に戻し通路体22' がそれぞれ成形され、戻し通路体22' の内面に戻し通路22が形成される。2本の戻し通路体22' の両端は、ベアリングブロック成形体の軸方向の両端面に成形された下部帯状体40を介して相互に接続され、下部帯状体40は前記環状部34と一体的に接続されている。2本の戻し通路体22' の両端から転走面16のある側面へ、帯状体が一体に延びており、帯状体の表面には方向転換用内側案内部41が形成されており、この帯状体はベアリングブロック成形体の軸方向の両端面に成形されている。方向転換用内側案内部41は戻し通路22の表面と転走面16の表面とを滑らかな曲線で接続している。

0024

第5工程(冷却工程。時間的には第3工程・第4工程を含む)において、半完成品のベアリングブロック成形体の成形物は、金型内又は取出後の冷却時に成形収縮が起こり、その収縮量はめねじ部下穴27内の中央部の肉厚部の方が、中央部の両側の肉薄部よりも大きい。従って、肉厚部の両側の肉薄部は肉厚部の収縮によって軸方向に引き寄せられて、一方の肉薄部の雌ねじの位相に対して他方の肉薄部の雌ねじの位相がずれる。このときのめねじ部体は、軸方向の中央部が肉厚で、その両側が肉薄である。

0025

第6工程において、めねじ部下穴27内の肉厚部の内面の雌ねじ部を部分的又は全面的に切除して、図2に示すように環状切除部37を形成し、第1めねじ32と第2めねじ33とに螺合するねじ軸4が環状切除部37内に挿通可能とされ、図6に示すようなベアリングブロック成形体が製造される。なお、肉厚部の内面を切除する理由は、肉厚部の収縮により肉厚部の雌ねじのピッチは肉薄部の雌ねじのピッチよりも小さくなっており、また肉厚部の雌ねじの径が肉薄部の雌ねじの径よりも小さいので、肉薄部の雌ねじと螺合するねじ軸4を、肉厚部の雌ねじと螺合させることができない。そこで、厚肉部の内径を大きくして、ねじ軸4が第1めねじ32と第2めねじ33とには螺合するが、肉厚部のめねじ等と接触せずねじ軸4の通過を妨害しないようにするために、肉厚部の内面を部分的又は全面的に切除するのである。

0026

本発明の直線案内装置の第1実施例のベアリングブロック成形体の第2製造方法に用いる金型は、図11(a) 〜11(c) のうち図11(b) を図12に変更したものであり、第3可動ねじ付中子を回転させながら引き抜くことができるように構成されたものである。図11(a),(c) に示す部分には変更はないので、変更した図12を中心に説明する。第1金型60には、第3可動ねじ付中子68aのねじが通過できる直径の引抜孔73が、穴部65の上端から上方に向かって形成され、引抜孔73の上端は第1金型60の上面に開口されている。引抜孔73の上方部には、引抜孔73の軸線に略垂直な挿通孔74が形成され、挿通孔74はシリンダチューブ75に連通されている。シリンダチューブ75にはピストン76が摺動自在に嵌合され、ピストン76に連結された係止部材77(ピストンロッド)が挿通孔74に摺動自在に挿通されている。

0027

引抜孔73にはスプライン付の引抜部材78が移動自在に嵌合され、引抜部材78の係止孔79が挿通孔74と同一軸線上に位置するとき、係止孔79に係止部材77を嵌合させて係止することができる。引抜部材78の下端部には第3支持穴64aが形成され、第3可動ねじ付中子68aの第3中子支持部69aが第3支持穴64aと嵌合され、かつ第3中子支持部69aと引抜部材78とが支持部によりピン等により連結される。なお、第3中子支持部69bは第3支持穴64bに回転可能に支持されている。引抜部材78のスプライン80はボス部材81に摺動自在に嵌合され、ボス部材81はボールベアリングを介して回転自在に支持される。ボス部材81の外周には歯車82が形成され、歯車82にはピニオン83が噛み合っており、モータ回転力がピニオン83、歯車82を介してボス部材81に伝動される。その他の点は図11(a),(c) と同様である。

0028

本発明の直線案内装置の第1実施例のベアリングブロック成形体の第2製造方法について工程別に分けて説明する。なお、ベアリングブロック成形体の第1製造方法と同じ部分については、図11(a),(c) の符号を用いることとし、その説明を簡略にし又は省略する。第1工程により、第1金型60及び第2金型61を開き、第1製造方法の第1工程と同様にしてベアリングブロック本体21をインサートし、第3可動ねじ付中子68aを配置する。第1金型60及び第2金型61を閉じ、ピストン76を移動させて、係止部材77を引抜部材78の係止孔79に係止させ、第3可動ねじ付中子68aを所定の位置に維持する。

0029

第2工程でキャビティに溶融材料を充填し、ベアリングブロック成形体を成形する。第3工程において、充填した材料の固化が所定程度に達し、第3可動ねじ付中子68aを引き抜いても成形物の変形の恐れがなくなったとき、第1金型60及び第2金型61を閉鎖状態に保持し、モータを回転させる。モータの回転力はピニオン83、歯車82、ボス部材81、スプライン80、引抜部材78、第3支持穴64a、第3中子支持部69aを介して第3可動ねじ付中子68aに伝動される。第3可動ねじ付中子68aのおねじが成形物のめねじに噛み合っているので、第3可動ねじ付中子68aに回転力が伝動されると、第3可動ねじ付中子68aは回転しながら上方へ移動し、第3可動ねじ付中子68aは成形物、第1金型60及び第2金型61より抜き出される。第3可動ねじ付中子68aを抜き出した後には、第3可動ねじ付中子68aのおねじと対応しためねじが形成される。

0030

第4工程において、成形物の固化が更に進み、成形物を取り出しても、成形物の変形の恐れがなくなったとき、第1金型60及び第2金型61を開いて、ベアリングブロック成形体の成形物を取り出す。第1A中子66A・第2A中子67A及び第2B中子66B・第2B中子67Bは成形物から離れ、第1金型60又は第2金型61に固定された状態を維持する。こうして第1製造方法のときと同様の半完成品が出来上がる。

0031

第5工程(冷却工程。時間的には第3工程・第4工程を含む)において、半完成品のベアリングブロック成形体の成形物は、金型内又は取出後の冷却時に成形収縮が起こり、その収縮量はめねじ部下穴27内の肉厚部の方が肉薄部よりも大きい。従って、肉厚部の両側の肉薄部は肉厚部の収縮によって軸方向に引き寄せられて、一方の肉薄部の雌ねじの位相に対して他方の肉薄部の雌ねじの位相がずれる。

0032

第6工程において、めねじ部下穴27内の肉厚部の内面の雌ねじ部を部分的又は全面的に切除して、図2に示すように環状切除部37を形成し、第1めねじ32と第2めねじ33とに螺合するねじ軸4が環状切除部37内に挿通可能とされ、図6に示すようなベアリングブロック成形体が製造される。その他の点は、第1製造方法と同様である。

0033

次に直線案内装置の第1実施例の変形例(図7〜図10)のベアリングブロック1からエンドプレート5を取り外したベアリングブロック成形体の製造方法について説明する。第1実施例の変形例の製造に用いる金型は、図11(d) に示すように、保持器48を成形するためのキャビティ71aが4箇所にあり、また戻し通路22にはボールベルト55のベルト49の上下端部を通すための溝が必要であるので、第1B中子66B(第1A中子66A)及び第2B中子67B(第2B中子67B)にはそれぞれ2個の突状部90が形成されている。また、第1実施例の変形例のめねじ部12は全体が同一の位相であるので、めねじ部下穴26には大径部は存在しない。第1実施例の変形例の製造に用いる金型のその他の点は、第1実施例の場合と同様である。以上のとおりの第1実施例の変形例用の金型を用い、第1実施例の場合と同様の第1製造方法と第2製造方法とにより、変形例のベアリングブロック成形体を製造することができる。

0034

なお、めねじ部、戻し通路、内側案内部又は保持器のうちのいずれかを、ダイカスト金属又は合成樹脂の成形によらないものとすることができる。その場合には、めねじ部、戻し通路、内側案内部又は保持器のうちのいずれかがベアリングブロック本体に備えられたものを用意し、それを金型内にインサートする。例えば、戻し通路がすでに設けられたベアリングブロック本体を金型内にインサートする場合には、中子をベアリングブロック本体の戻し通路に密着させて挿入することとなる。

0035

図13〜図17は、本発明の直線案内装置の第2実施例を示す。図13〜図17において、第1実施例の図1図6と同一の部分には図1図6と同一の符号を用い、その部分の説明は原則として省略する。第2実施例の特徴は、転動体としてローラチェイン56を用い、ローラチェイン56の戻し通路がベアリングブロック本体21の下側に成形により形成した点である。図13に図示されるように、ローラチェイン56は、円筒状のローラ95の高さ方向の中央部に環状溝を形成し、略C字状の連結金具91をローラ95の環状溝に嵌合させ、連結金具91を相互に鎖状に連結したものである。ローラチェイン56の中心線上に、円筒状のローラ95を交互に順次直交させ、例えば円筒状のローラ95の中心線が1番目のローラ95は真上を向き、2番目のローラ95は真横を向き、3番目のローラ95は真上を向き、4番目のローラ95は真横を向くというようになって連結されている。

0036

案内レール2は断面コ字形で内側面に負荷転動体の90°V溝の転走面15が形成され、この転走面15は互いに90度の角度差のある二つの面から構成され、水平面に対して二つの面が約45度の角度をなしている。二つの面が交差した部分には加工上必要な逃げ溝92が形成され、二つの面が逃げ溝92の部分から開口部に向かって開いた形状となっている。ベアリングブロック1には、両側面に負荷転動体の90°V溝の転走面16が形成され、転走面16は転走面15と同様の構成である。両側の転走面16の約45°内側下方に戻し通路(無負荷転動体通路)22が形成され、戻し通路22は略四角筒形状の戻し通路体22' によって断面が略正方形に構成され、転走面16の二つの面と戻し通路22の二つの面とは互いに平行をなしている。ベアリングブロック1の両側面で転走面16の上下の部分に、保持器48,48'が固定され、下側の保持器48' は両側の戻し通路体22' と接続され一体となっている。

0037

ベアリングブロック本体21の軸方向の両端にエンドプレート5が固定され、ベアリングブロック1の中央部に軸方向に貫通しためねじ部12が形成されている。前記の両転走面15・16間に転動体(ローラチェイン56)が介在され、ベアリングブロック1のめねじ部12にねじ軸4が螺合されている。ベアリングブロック1の上面の上部取付面13には複数のめねじ24が形成される。図17に金属製のベアリングブロック本体21が示されており、両側面の下方部には軸方向に延びる転走面16の二つの面が形成され、2つの転走面16の約45°内側下方に戻し通路体22' の90°V溝状の取付面93,93'が形成されている。ベアリングブロック本体21の中心よりやや下方にめねじ部下穴27が軸方向に貫通して形成され、めねじ部下穴27の中央部には所定長さの大径部28が形成されている(図14参照) 。

0038

図13〜図17に示すように、ベアリングブロック本体21のめねじ部下穴27の内面、取付面93,93'の下面、溝部25の表面、ベアリングブロック本体21の両側の転走面16の上下面、転走面16の下面と取付面93,93'の下面とを接続する面、取付面93' と取付面93' とを接続する面及びベアリングブロック本体21の軸方向の両端面でめねじ部下穴27と溝部25と取付面93,93'とを互いに接続する面に、ダイカスト金属製又は合成樹脂製の部材が一体的に成形されている。各別に説明すると、ベアリングブロック本体21のめねじ部下穴27の内面に、略円筒状のめねじ部体12'が成形され、めねじ部体12' の両端はベアリングブロック本体21の軸方向の両端面に突出した環状部34となっている。ベアリングブロック本体21の溝部25には上部帯状部31が成形され、上部帯状部31の両端はベアリングブロック本体21の両端面に成形された側部帯状体35を介して環状部34に接続されている。

0039

ベアリングブロック本体21の下面の2本の戻し通路体22' の両端は、ベアリングブロック本体21の軸方向の両端面に成形された下部帯状体40を介して相互に接続され、下部帯状体40は前記環状部34と一体的に接続されている。2本の戻し通路体22' の両端から転走面16のある側面へ、帯状体が一体に延びており、帯状体の表面には方向転換用内側案内部41が形成されており、この帯状体はベアリングブロック本体21の軸方向の両端面に成形されている。方向転換用内側案内部41は戻し通路22の表面と転走面16の表面とを滑らかな曲線で接続し、エンドプレート5に形成された方向転換用外側案内部42と共に方向転換案内路8を形成する。方向転換案内路8と戻し通路22と転走面16とによって転動体(ローラチェイン56)の無限循環路が構成されている。

0040

ベアリングブロック1の転走面16と案内レール2の転走面15との間にローラチェイン56を転動自在に介在させ、戻し通路22及び方向転換案内路8にローラチェイン56を挿入すると、ベアリングブロック1が往復動自在に案内レール2に装着される。そして、転走面16及び転走面15には互いに90度の角度をなした二つの面があり、ローラチェイン56のローラ95も順次90度づつ傾斜角度が異なっているので、各ローラ95の円筒面は転走面16・転走面15の二つの面のうちのどちらかの面に接触して転動する。めねじ部12に螺合されたねじ軸4を回転させると、ベアリングブロック1が移動し、ローラチェイン56が無限軌道内を転動する。

0041

次に直線案内装置の第2実施例のベアリングブロック1からエンドプレート5を取り外したベアリングブロック成形体の製造方法について説明する。第2実施例の製造に用いる金型は、図18に示すように、保持器48を成形するためのキャビティ71b が2箇所にあり、ベアリングブロック本体21の取付面93,93'に戻し通路体22' を成形し、保持器48’と接続するためのキャビティ71cを設けてある。また、第2実施例の戻し通路22' は第1実施例の戻し通路22とは形状が異なり、第1B中子66' B(第1A中子66' A)及び第2B中子67' B(第2A中子66' A)の断面は共に正方形である。

0042

第2実施例のめねじ部12は第1実施例と同じであるが、第1実施例の変形例のように、全体が同一の位相でめねじ部下穴27には大径部が存在しないものとすることができる。第2実施例の製造に用いる金型のその他の点(図11(a),11(b) と同様の金型を用いること)は、第1実施例の場合と同様である。以上のとおりの第2実施例の金型を用い、第1実施例の場合と同様の第1製造方法と第2製造方法とにより、第2実施例のベアリングブロック成形体を製造することができる。

0043

図19〜図20は、本発明の直線案内装置の第1関係例を示す。図19〜図20において、第1実施例の図1図6と同一の部分には図1図6と同一の符号を用い、重複説明は不要であるので、その部分の説明は原則として省略する。第1関係例の特徴は、転動体として有限ローラケージ57を用い、転動体の戻し通路が省略され、ベアリングブロック1の移動距離が有限である点である。図19〜図20に図示されるように、有限ローラケージ57は、肉薄で細長い板にローラ保持用の穴及びローラポケット長手方向に所定間隔で形成され、ローラ保持用の穴及びローラポケットに複数のローラが交互に直交させて分離保持されたものである。有限ローラケージ57に成形されたローラポケットはローラと面接触し、潤滑油の保持が良く、摩擦が小さい。

0044

第1関係例の案内レール2は、第2実施例の案内レールと同様に、断面コ字形で内側面に負荷転動体の90°V溝の転走面15が形成され、この転走面15は互いに90度の角度差のある二つの面から構成され、水平面に対して二つの面が約45度の角度をなしている。二つの面が交差した部分には加工上必要な逃げ溝92が形成され、二つの面が逃げ溝92の部分から開口部に向かって開いた形状となっている。また、ベアリングブロック1には、両側面に負荷転動体の90°V溝の転走面16が形成され、転走面16は転走面15と同様の構成である。

0045

第1関係例のベアリングブロック本体21の軸方向の両端にエンドプレートは配設されず、ベアリングブロック本体21に戻し通路は形成されない。ベアリングブロック1の中央部に軸方向に貫通しためねじ部12が形成され、ベアリングブロック1の上面の上部取付面13には複数のめねじ24が形成される。前記の両転走面15・16間に有限ローラケージ57が介在され、有限ローラケージ57は案内レール2の転走面15に沿って往復動自在に配設される。ベアリングブロック本体21の中心よりやや下方にめねじ部下穴27が軸方向に貫通して形成され、めねじ部下穴27の中央部には所定長さの大径部28が形成されている。

0046

ベアリングブロック本体21のめねじ部下穴27の内面に、略円筒状のめねじ部体12' が成形され、めねじ部体12' の両端はベアリングブロック本体21の軸方向の両端面に突出した環状部34となっている。ベアリングブロック本体21の溝部25には上部帯状部31が成形され、上部帯状部31の両端はベアリングブロック本体21の両端面に成形された側部帯状体35を介して環状部34に接続されている。めねじ部下穴27にめねじ部体12' が形成され、めねじ部体12' のめねじ部12にねじ軸4が螺合されている。めねじ部12に螺合されたねじ軸4を回転させると、ベアリングブロック1が移動し、有限ローラケージ57が有限軌道内を転動する。

0047

次に直線案内装置の第1関係例のベアリングブロック1すなわちベアリングブロック成形体の製造方法について説明する。第1関係例の製造に用いる金型は、図21に示すように、図11(c) に示す第1実施例の金型から、第1B中子66B(第1A中子66A)、第2B中子67B(第2A中子66A)及びこれらの中子の周りのキャビティ71を除き、転走面15の形状を90°V溝状のものに変換したものに相当する。上部帯状部31及びめねじ部体12'を成形するためのキャビティ71と、不図示の側部帯状体を成形するためのキャビティがあり、第3ねじ付中子68を配設する。

0048

第1関係例のめねじ部12は第1実施例と同じであるが、第1実施例の変形例のように、全体が同一の位相でめねじ部下穴26には大径部が存在しないものとすることができる。第1関係例の製造に用いる金型のその他の点(図11(b) と同様の金型を用いること)は、第1実施例の場合と同様である。以上のとおりの第1関係例の金型を用い、第1実施例の場合と同様の第1製造方法と第2製造方法とにより、第1関係例のベアリングブロック成形体を製造することができる。

0049

図22〜図23は、本発明の直線案内装置の第2関係例を示す。図22〜図23において、第1関係例の図19〜図21と同一の部分には図19〜図21と同一の符号を用い、その部分の説明は原則として省略する。第2関係例は、第1関係例の有限ローラケージ57を有限ボールケージ58に変更し、それに応じて転走面15、16の形状を変更したものに相当する。図22〜図23に図示されるように、有限ボールケージ58は、断面略コ字状で横長薄板の支持板97の両側部にボール保持用の穴及びボールポケットが長手方向に所定間隔で形成され、ボール保持用の穴及びボールポケットに複数のボールを分離保持されたものである。有限ボールケージ58に成形されたボールポケットはボールと面接触し、潤滑油の保持が良く、摩擦が小さい。

0050

第2関係例の案内レール2は、第1実施例の案内レールと同様に、断面コ字形で内側面に負荷転動体の断面円弧状の転走面15が形成され、またベアリングブロック1の両側面には転走面15と同様の断面円弧状の転走面16が形成されている。

0051

次に直線案内装置の第2関係例のベアリングブロック1すなわちベアリングブロック成形体の製造方法について説明する。第2関係例の製造に用いる金型は、図11(c) に示す第1実施例の金型から、第1B中子66B(第1A中子66A)、第2B中子67B(第2A中子66A)及びこれらの中子の周りのキャビティ71を除いたものに相当する。上部帯状部31及びめねじ部体12' を成形するためのキャビティ71と、不図示の側部帯状体を成形するためのキャビティがあり、第3ねじ付中子68を配設する。

0052

第2関係例のめねじ部12は第1実施例と同じであるが、第1実施例の変形例のように、全体が同一の位相でめねじ部下穴27には大径部が存在しないものとすることができる。第2関係例の製造に用いる金型のその他の点(図11(b) と同様の金型を用いること)は、第1実施例の場合と同様である。以上のとおりの第2関係例の金型を用い、第1実施例の場合と同様の第1製造方法と第2製造方法とにより、第2関係例のベアリングブロック成形体を製造することができる。

発明の効果

0053

転動体としてボールチェイン,ローラチェイン等のチェイン部材を用いたときは、ボールがつながれていたり、ローラを嵌合した連結金具が連結されていたりするので、転動体保持器を省略することができる。しかも、チェイン単位要素の数を増減することにより、各機種の直線案内装置の無限循環路の長さに適合する長さのチェイン部材を得ることができる。また、転動体としてベルト部材を用い、ベアリングブロック本体の両側面に保持器が形成されたときは、ベアリングブロックを案内レールから取り外した際に、保持器によってベルト部材・転動体が転走面から脱落するのが防止される。しかも、合成樹脂製のベルトは製造が容易でコストが低い。本発明の直線案内装置は、戻し通路及び内側案内部のうち、少なくとも一つが合成樹脂の成形加工又はダイカスト鋳造成形によりベアリングブロック本体に一体に成形され、まためねじ部を有するめねじ部体が、合成樹脂の成形加工又はダイカスト鋳造成形によりベアリングブロック本体のめねじ部下穴に一体に成形されている。そのため、ベアリングブロックの上部取付面、めねじ部、負荷転動体の転走面との間の位置決めを高精度に行うことができ、また転動体循環路の内面が円滑で騒音の発生を少なくすることができる。

図面の簡単な説明

0054

図1本発明の直線案内装置の第1実施例の断面(図3のI−I線断面)平面図である。
図2本発明の直線案内装置の第1実施例の一部断面平面図である。
図3本発明の直線案内装置の第1実施例の側面図である。
図4本発明の直線案内装置の第1実施例のべアリングブロック本体の一部断面平面図である。
図5本発明の直線案内装置の第1実施例のべアリングブロック本体の側面図である。
図6本発明の直線案内装置の第1実施例のべアリングブロック成形体の側面図である。
図7本発明の直線案内装置の第1実施例の変形例の断面側面図である。
図8本発明の直線案内装置の第1実施例の変形例のべアリングブロック本体の断面(図9のVIII −VIII 線断面)平面図である。
図9本発明の直線案内装置の第1実施例の変形例のべアリングブロックの側面図である。
図10図10(a) は本発明の直線案内装置の第1実施例の変形例のベルトの斜視図であり、図10(b) は第1実施例の変形例の保持器の断面図である。
図11図11(a)〜(c) は本発明の直線案内装置の第1実施例のベアリングブロック成形体の第1製造方法に用いる金型の断面を示し、図11(a) は図11(c) のa−a線断面図、図11(b) は図11(c) のb−b線断面図、図11(c) は図11(a) のc−c線断面図であり、図11(d) は第1実施例の変形例のベアリングブロック成形体の第1製造方法に用いる金型の断面(図11(c) に相当する断面)を示す断面図である。
図12本発明の直線案内装置の第1実施例のベアリングブロック成形体の第2製造方法に用いる金型の断面(図11(b) に相当する断面)を示す図である。
図13本発明の直線案内装置の第2実施例の一部断面平面図である。
図14本発明の直線案内装置の第2実施例の他の一部断面平面図である。
図15図15(a) は本発明の直線案内装置の第2実施例の断面側面図であり、図15(b) は第2実施例のエンドプレートを外した状態の側面図である。
図16本発明の直線案内装置の第2実施例の側面図である。
図17図17(a),(b) は本発明の直線案内装置の第2実施例のべアリングブロック本体を示し、図17(a) は平面図であり、図17(b) は一部断面側面図である。
図18本発明の直線案内装置の第2実施例のベアリングブロック成形体の第1製造方法に用いる金型の断面(図11(c) に対応する断面)を示す図である。
図19本発明の直線案内装置の第1関係例の一部断面平面図である。
図20本発明の直線案内装置の第1関係例の断面側面図である。
図21本発明の直線案内装置の第1関係例のベアリングブロック成形体の第1製造方法に用いる金型の断面(図11(c) に対応する断面)を示す図である。
図22本発明の直線案内装置の第2関係例の一部断面平面図である。
図23本発明の直線案内装置の第2関係例の断面側面図である。
図24従来の直線案内装置の分解斜視図であり、一部を拡大図で示す。

--

0055

1ベアリングブロック
2案内レール
4 ねじ軸
5エンドプレート
8方向転換案内路
12めねじ部
13 上部取付面
15負荷転動体用の外側転走面
16 負荷転動体用の内側転走面
21 ベアリングブロック本体
22 戻し通路
41方向転換用の内側案内部
42 方向転換用の外側案内部
48保持器
54ボールチェイン
55ボールベルト
56ローラチェイン

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