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図面 (12)

課題

回転型電磁アクチュエータの構造を簡素化して部品点数および組付工数を削減するとともに、摺動抵抗ガタを減少させて騒音のないスムーズな作動を可能にする。

解決手段

ロータリソレノイド31のハウジング32に駆動回転軸39および従動回転軸46を回転自在に支持し、両回転軸39,46にクリップ47,48で固定した作動部材34,35をギヤ344 ,354 で連動連結し、両作動部材34,35の先端に形成したロック面341 ,351 で被ロック部材163 を移動不能にロックする。ロータリソレノイド31から両作動部材34,35に駆動力を伝達する経路ピン長孔のような直線運動回転運動に変換する手段が不要になって部品点数や組付工数が削減されるだけでなく、摩擦抵抗やガタが発生し易い摺動部が減って騒音の少ないスムーズな作動が可能になる。

概要

背景

図11は自動車自動変速機セレクトレバーの移動を規制するシフトロック装置に用いられる従来の電磁アクチュエータAを示すものである。

電磁アクチュエータAは、電磁力プランジャ1を進退駆動するオンオフソレノイド2と、ハウジングに固定した第1固定軸3に回転自在に支持した第1リンク4と、ハウジングに固定した第2固定軸5に回転自在に支持した第2リンク6とを備えており、第1リンク4に設けたピン41 がプランジャ1の先端に形成した長孔11 に係合し、かつ第2リンク6に設けたピン61 が第1リンク4に形成した長孔42 に係合している。

従って、図11(a)に示すように、オンオフソレノイド2が非励磁状態にあってプランジャ1が前進しているとき、プランジャ1の長孔11 にピン41 を押された第1リンク4が第1固定軸3回りに時計方向に回転し、これに連動して第1リンク4の長孔42 にピン61 を押された第2リンク6が第2固定軸5回りに反時計方向に回転する。その結果、第1、第2リンク4,6の先端にそれぞれ設けたロック面7,8が相互に接近する方向に移動し、第1リンク4のロック面7がセレクトレバーの被ロック部材9のニュートラルレンジからの移動経路遮り、あるいは第2リンク6のロック面8がセレクトレバーの被ロック部材9のパーキングレンジからの移動経路を遮ることにより、セレクトレバーの操作が規制される。

また、図11(b)に示すように、オンオフソレノイド2が励磁状態になってプランジャ1が後退すると、プランジャ1の長孔11 にピン41 を引かれた第1リンク4が第1固定軸3回りに反時計方向に回転し、これに連動して第1リンク4の長孔42 にピン61 を押された第2リンク6が第2固定軸5回りに時計方向に回転する。その結果、第1、第2リンク4,6の先端にそれぞれ設けたロック面7,8が相互に離反する方向に移動し、第1リンク4のロック面7および第2リンク6のロック面8がセレクトレバーの被ロック部材9の前記移動経路から退避することにより、セレクトレバーの操作が許容される。

概要

回転型電磁アクチュエータの構造を簡素化して部品点数および組付工数を削減するとともに、摺動抵抗ガタを減少させて騒音のないスムーズな作動を可能にする。

ロータリソレノイド31のハウジング32に駆動回転軸39および従動回転軸46を回転自在に支持し、両回転軸39,46にクリップ47,48で固定した作動部材34,35をギヤ344 ,354 で連動連結し、両作動部材34,35の先端に形成したロック面341 ,351 で被ロック部材163 を移動不能にロックする。ロータリソレノイド31から両作動部材34,35に駆動力を伝達する経路にピンや長孔のような直線運動回転運動に変換する手段が不要になって部品点数や組付工数が削減されるだけでなく、摩擦抵抗やガタが発生し易い摺動部が減って騒音の少ないスムーズな作動が可能になる。

目的

本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、電磁駆動源で第1作動部材および第2作動部材を連動して回転させる回転型電磁アクチュエータにおいて、構造を簡素化して部品点数および組付工数を削減することを目的とする。

また電磁駆動源で第1作動部材および第2作動部材を連動して回転させる回転型電磁アクチュエータにおいて、潤滑剤の塗布を不要として騒音を低減することを別の目的とする。

更にまた、電磁駆動源で第1作動部材および第2作動部材を連動して回転させる回転型電磁アクチュエータにおいて、ストロークエンド近傍でも駆動力が大きく変化しないようにして騒音を低減することを別の目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

電磁力回転駆動される駆動回転軸(39)をハウジング(32)に回転自在に支持してなる電磁駆動源(31)と、前記ハウジング(32)に回転自在に支持された従動回転軸(46)と、駆動回転軸(39)に支持されて該駆動回転軸(39)と一体に回転する第1作動部材(34)と、従動回転軸(46)に支持されて該従動回転軸(46)と一体に回転する第2作動部材(35)と、第1作動部材(34)および第2作動部材(35)を連動して回転させる連動連結手段(344 ,354 )と、を備えたことを特徴とする回転型電磁アクチュエータ

請求項2

第1作動部材(34)および第2作動部材(35)の自由端に被ロック部材(163 )の移動を規制し得るロック面(341 ,351 )をそれぞれ設け、電磁駆動源(31)の非励磁時に前記第1作動部材(34)および第2作動部材(35)のロック面(341 ,351 )を被ロック部材(163 )の移動経路に臨ませて該被ロック部材(163 )の移動を規制するとともに、電磁駆動源(31)の励磁時に前記第1作動部材(34)および第2作動部材(35)のロック面(341 ,351 )を被ロック部材(163 )の移動経路から退避させて該被ロック部材(163 )の移動を許容することを特徴とする、請求項1に記載の回転型電磁アクチュエータ。

請求項3

連動連結手段(344 ,354 )は、第1作動部材(34)および第2作動部材(35)の外周面に形成されて相互に噛合するギヤであることを特徴とする、請求項1に記載の回転型電磁アクチュエータ。

請求項4

駆動回転軸(39)に第1作動部材(34)を弾性変形可能な第1クリップ(47)を介して結合し、かつ従動回転軸(46)に第2作動部材(35)を弾性変形可能な第2クリップ(48)を介して結合したことを特徴とする、請求項3に記載の回転型電磁アクチュエータ。

請求項5

駆動回転軸(39)に第1作動部材(34)を首振り可能に支持し、かつ従動回転軸(46)に第2作動部材(35)を首振り可能に支持したことを特徴とする、請求項4に記載の回転型電磁アクチュエータ。

請求項6

駆動回転軸(39)および従動回転軸(46)を電磁駆動源(31)のハウジング(32)にベアリング(38,45)を介して回転自在に支持したことを特徴とする、請求項1に記載の回転型電磁アクチュエータ。

請求項7

従動回転軸(46)に設けたフランジ(461 )をベアリング(45)を当接させることにより該従動回転軸(46)を抜け止めしたことを特徴とする、請求項6に記載の回転型電磁アクチュエータ。

請求項8

電磁力で回転駆動される駆動回転軸(39)をハウジング(32)に回転自在に支持してなる電磁駆動源(31)と、前記ハウジング(32)に回転自在に支持された従動回転軸(46)と、駆動回転軸(39)に支持されて該駆動回転軸(39)と一体に回転する第1作動部材(34)と、従動回転軸(46)に支持されて該従動回転軸(46)と一体に回転する第2作動部材(35)と、第1作動部材(34)および第2作動部材(35)を摺動部を介ずに連動して回転させる連動連結手段(344 ,354 )と、を備えてなり、駆動回転軸(39)および第1作動部材(34)間、従動回転軸(46)および第2作動部材(35)間、並びに連動連結手段(344 ,354 )には潤滑剤が塗布されないことを特徴とする回転型電磁アクチュエータ。

請求項9

電磁力で回転駆動される駆動回転軸(39)をハウジング(32)に回転自在に支持してなるロータリソレノイドと、前記ハウジング(32)に回転自在に支持された従動回転軸(46)と、駆動回転軸(39)に支持されて該駆動回転軸(39)と一体に回転する第1作動部材(34)と、従動回転軸(46)に支持されて該従動回転軸(46)と一体に回転する第2作動部材(35)と、第1作動部材(34)および第2作動部材(35)を連動して回転させる連動連結手段(344 ,354 )と、を備えたことを特徴とする回転型電磁アクチュエータ。

請求項10

電磁力で回転駆動される駆動回転軸(39)をハウジング(32)に回転自在に支持してなる電磁駆動源(31)と、前記ハウジング(32)に回転自在に支持された従動回転軸(46)と、駆動回転軸(39)に支持されて該駆動回転軸(39)と一体に回転する第1作動部材(34)と、従動回転軸(46)に支持されて該従動回転軸(46)と一体に回転する第2作動部材(35)と、第1作動部材(34)および第2作動部材(35)を連動して回転させる連動連結手段(344 ,354 )と、を備えてなり、第1作動部材(34)および第2作動部材(35)の自由端に自動変速機セレクトレバー(15)の移動を規制し得るロック面(341 ,351 )をそれぞれ設け、電磁駆動源(31)の非励磁時に前記第1作動部材(34)および第2作動部材(35)のロック面(341 ,351 )をセレクトレバー(15)の移動経路に臨ませて該セレクトレバー(15)のパーキングレンジおよびニュートラルレンジからの移動を規制するとともに、電磁駆動源(31)の励磁時に前記第1作動部材(34)および第2作動部材(35)のロック面(341 ,351)をセレクトレバー(15)の移動経路から退避させて該セレクトレバー(15)のパーキングレンジおよびニュートラルレンジからの移動を許容することを特徴とする回転型電磁アクチュエータ。

技術分野

0001

本発明は、電磁駆動源で第1作動部材および第2作動部材を連動して回転させる回転型電磁アクチュエータに関する。

背景技術

0002

図11自動車自動変速機セレクトレバーの移動を規制するシフトロック装置に用いられる従来の電磁アクチュエータAを示すものである。

0003

電磁アクチュエータAは、電磁力プランジャ1を進退駆動するオンオフソレノイド2と、ハウジングに固定した第1固定軸3に回転自在に支持した第1リンク4と、ハウジングに固定した第2固定軸5に回転自在に支持した第2リンク6とを備えており、第1リンク4に設けたピン41 がプランジャ1の先端に形成した長孔11 に係合し、かつ第2リンク6に設けたピン61 が第1リンク4に形成した長孔42 に係合している。

0004

従って、図11(a)に示すように、オンオフソレノイド2が非励磁状態にあってプランジャ1が前進しているとき、プランジャ1の長孔11 にピン41 を押された第1リンク4が第1固定軸3回りに時計方向に回転し、これに連動して第1リンク4の長孔42 にピン61 を押された第2リンク6が第2固定軸5回りに反時計方向に回転する。その結果、第1、第2リンク4,6の先端にそれぞれ設けたロック面7,8が相互に接近する方向に移動し、第1リンク4のロック面7がセレクトレバーの被ロック部材9のニュートラルレンジからの移動経路遮り、あるいは第2リンク6のロック面8がセレクトレバーの被ロック部材9のパーキングレンジからの移動経路を遮ることにより、セレクトレバーの操作が規制される。

0005

また、図11(b)に示すように、オンオフソレノイド2が励磁状態になってプランジャ1が後退すると、プランジャ1の長孔11 にピン41 を引かれた第1リンク4が第1固定軸3回りに反時計方向に回転し、これに連動して第1リンク4の長孔42 にピン61 を押された第2リンク6が第2固定軸5回りに時計方向に回転する。その結果、第1、第2リンク4,6の先端にそれぞれ設けたロック面7,8が相互に離反する方向に移動し、第1リンク4のロック面7および第2リンク6のロック面8がセレクトレバーの被ロック部材9の前記移動経路から退避することにより、セレクトレバーの操作が許容される。

発明が解決しようとする課題

0006

ところで上記従来の電磁アクチュエータAは、プランジャ1および第1リンク4が長孔11 およびピン41 で相互に係合し、かつ第1リンク4および第2リンク6が長孔42 およびピン61 で相互に係合しているため、部品点数および組付工数が増加するだけでなく、係合部にガタが発生してスムーズな作動が妨げられる問題がある。

0007

しかも上記従来の電磁アクチュエータAは、以下の〜の4ヵ所の摺動部を持つために摺動抵抗が大きくなり、オンオフソレノイド2の負担が大きくなる問題がある。
プランジャ1の長孔11 と第1リンク4のピン41 との摺動部
第1固定軸3と第1リンク4との摺動部
第1リンク4の長孔42 と第2リンク6のピン61 との摺動部
第2固定軸5と第2リンク6との摺動部
前記摺動抵抗を低減するには各摺動部に例えばシリコングリスのような潤滑剤を塗布する必要があるが、潤滑剤の粘度は温度の低下に伴って増加するため、極低温時にも摺動抵抗に打ち勝ってスムーズな作動が保証されるようにオンオフソレノイド2を大型化すると、潤滑剤の粘度が減少して摺動抵抗が小さくなる常温時にオンオフソレノイド2の駆動力が過剰になり、プランジャ1がストロークエンドストッパ強打して騒音が発生する問題がある。特に、オンオフソレノイド2はプランジャ1のストロークに対して駆動力が大きく変化する特性を持つため、ストロークエンドの近傍でオンオフソレノイド2の駆動力が増加する場合には、前記騒音が更に大きくなる可能性がある。

0008

本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、電磁駆動源で第1作動部材および第2作動部材を連動して回転させる回転型電磁アクチュエータにおいて、構造を簡素化して部品点数および組付工数を削減することを目的とする。

0009

また電磁駆動源で第1作動部材および第2作動部材を連動して回転させる回転型電磁アクチュエータにおいて、潤滑剤の塗布を不要として騒音を低減することを別の目的とする。

0010

更にまた、電磁駆動源で第1作動部材および第2作動部材を連動して回転させる回転型電磁アクチュエータにおいて、ストロークエンド近傍でも駆動力が大きく変化しないようにして騒音を低減することを別の目的とする。

課題を解決するための手段

0011

上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、電磁力で回転駆動される駆動回転軸をハウジングに回転自在に支持してなる電磁駆動源と、前記ハウジングに回転自在に支持された従動回転軸と、駆動回転軸に支持されて該駆動回転軸と一体に回転する第1作動部材と、従動回転軸に支持されて該従動回転軸と一体に回転する第2作動部材と、第1作動部材および第2作動部材を連動して回転させる連動連結手段とを備えたことを特徴とする回転型電磁アクチュエータが提案される。

0012

上記構成によれば、電磁駆動源を駆動して駆動回転軸を回転させると該駆動回転軸と一体に第1作動部材が回転し、この第1作動部材の回転が連動連結手段を介して第2作動部材に伝達されて該第2作動部材が従動回転軸と一体に回転するので、第1、第2作動部材を相互に連動して作動させることができる。また電磁駆動源から第1、第2作動部材に駆動力を伝達する経路にピンや長孔、あるいは固定軸やリンクのような直線運動回転運動に変換する手段が不要になるので、部品点数や組付工数が削減されるだけでなく、摩擦抵抗やガタの発生し易い摺動部が減って騒音の少ないスムーズな作動が可能になる。特に、第1、第2作動部材は、従来のような固定軸ではなく回転軸にて支持されるので、第1作動部材と駆動回転軸との間および第2作動部材と従動回転軸との間には、各々それらが一体に回転することにより摺動抵抗が発生することがない。また電磁駆動源の出力軸である駆動回転軸自体が第1作動部材の支持を兼ねるので、部品点数や組付工数が更に削減される。しかも電磁駆動源のハウジングに駆動回転軸、従動回転軸、第1、第2作動部材および連動連結手段を組み付けてアセンブリ化することができるので、回転型電磁アクチュエータとしての組付性や取扱性が著しく向上する。

0013

また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、第1作動部材および第2作動部材の自由端に被ロック部材の移動を規制し得るロック面をそれぞれ設け、電磁駆動源の非励磁時に前記第1作動部材および第2作動部材のロック面を被ロック部材の移動経路に臨ませて該被ロック部材の移動を規制するとともに、電磁駆動源の励磁時に前記第1作動部材および第2作動部材のロック面を被ロック部材の移動経路から退避させて該被ロック部材の移動を許容することを特徴とする回転型電磁アクチュエータが提案される。

0014

上記構成によれば、第1作動部材および第2作動部材の自由端に被ロック部材の移動を規制し得るロック面をそれぞれ設けたので、第1、第2のロック面を被ロック部材の移動経路に臨ませれば被ロック部材の移動を規制することができ、第1、第2作動部材のロック面を被ロック部材の移動経路から退避させれば被ロック部材の移動を許容することができる。

0015

また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、連動連結手段は、第1作動部材および第2作動部材の外周面に形成されて相互に噛合するギヤであることを特徴とする回転型電磁アクチュエータが提案される。

0016

上記構成によれば、第1、第2作動部材の外周面に形成されて相互に噛合するギヤによって連動連結手段を構成したので、連動連結手段にシリコングリス等の潤滑剤を塗布する必要がなくなり、潤滑剤の粘度変化による摺動抵抗の増減が発生しなくなる。その結果、大きな摺動抵抗に打ち勝つ大容量の電磁駆動源を設ける必要がなくなってアクチュエータの小型化に寄与することが可能になるだけでなく、摺動抵抗が小さいときに電磁駆動源の駆動力が過剰になってストロークエンドで騒音が発生する不具合が解消される。

0017

また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、駆動回転軸に第1作動部材を弾性変形可能な第1クリップを介して結合し、かつ従動回転軸に第2作動部材を弾性変形可能な第2クリップを介して結合したことを特徴とする回転型電磁アクチュエータが提案される。

0018

上記構成によれば、駆動回転軸および従動回転軸に第1、第2作動部材がそれぞれ第1、第2クリップを介して結合されるので、第1、第2作動部材に大きな負荷が作用したときに第1、第2クリップの弾性変形によって衝撃を緩衝しつつ復元力を持たせることができる。

0019

また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、駆動回転軸に第1作動部材を首振り可能に支持し、かつ従動回転軸に第2作動部材を首振り可能に支持したことを特徴とする回転型電磁アクチュエータが提案される。

0020

上記構成によれば、駆動回転軸および従動回転軸にそれぞれ第1、第2作動部材が首振り可能に支持されるので、偏荷重の作用時に第1、第2作動部材間、駆動回転軸および第1作動部材間、並びに従動回転軸および第2作動部材間にコジリが発生するのを防止してスムーズな作動を可能にすることができる。

0021

また請求項6に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、駆動回転軸および従動回転軸を電磁駆動源のハウジングにベアリングを介して回転自在に支持したことを特徴とする回転型電磁アクチュエータが提案される。

0022

上記構成によれば、駆動回転軸および従動回転軸が電磁駆動源のハウジングにベアリングを介して支持されるので、駆動回転軸および従動回転軸の回転抵抗を極力小さくすることができる。

0023

また請求項7に記載された発明によれば、請求項6の構成に加えて、従動回転軸に設けたフランジをベアリングに当接させることにより該従動回転軸を抜け止めしたことを特徴とする回転型電磁アクチュエータが提案される。

0024

上記構成によれば、従動回転軸に設けたフランジをベアリングに当接させるだけの簡単な構造で従動回転軸を確実に抜け止めすることができる。

0025

また請求項8に記載された発明によれば、電磁力で回転駆動される駆動回転軸をハウジングに回転自在に支持してなる電磁駆動源と、前記ハウジングに回転自在に支持された従動回転軸と、駆動回転軸に支持されて該駆動回転軸と一体に回転する第1作動部材と、従動回転軸に支持されて該従動回転軸と一体に回転する第2作動部材と、第1作動部材および第2作動部材を摺動部を介ずに連動して回転させる連動連結手段とを備えてなり、駆動回転軸および第1作動部材間、従動回転軸および第2作動部材間、並びに連動連結手段には潤滑剤が塗布されないことを特徴とする回転型電磁アクチュエータが提案される。

0026

上記構成によれば、電磁駆動源を駆動して駆動回転軸を回転させると該駆動回転軸と一体に第1作動部材が回転し、この第1作動部材の回転が連動連結手段を介して第2作動部材に伝達されて該第2作動部材が従動回転軸と一体に回転するので、第1、第2作動部材を相互に連動して作動させることができる。また電磁駆動源から第1、第2作動部材に駆動力を伝達する経路にピンや長孔、あるいは固定軸やリンクのような直線運動を回転運動に変換する手段が不要になるので、部品点数や組付工数が削減されるだけでなく、摩擦抵抗やガタの発生し易い摺動部が減って騒音の少ないスムーズな作動が可能になる。特に、第1、第2作動部材は、従来のような固定軸ではなく回転軸にて支持されるので、第1作動部材と駆動回転軸との間および第2回転軸と従動回転軸との間には、各々それらが一体に回転することにより摺動抵抗が発生することがない。また電磁駆動源の出力軸である駆動回転軸自体が第1作動部材の支持を兼ねるので、部品点数や組付工数が更に削減される。しかも電磁駆動源のハウジングに駆動回転軸、従動回転軸、第1、第2作動部材および連動連結手段を組み付けてアセンブリ化することができるので、アクチュエータとしての組付性や取扱性が著しく向上する。特に、駆動回転軸および第1作動部材間、従動回転軸および第2作動部材間、並びに連動連結手段が摺動部を持たないためにシリコングリス等の潤滑剤を塗布する必要がなくなり、潤滑剤の粘度変化による摺動抵抗の増減が発生しなくなる。その結果、大きな摺動抵抗に打ち勝つ大容量の電磁駆動源を設ける必要がなくなって回転型電磁アクチュエータの小型化に寄与することが可能になるだけでなく、摺動抵抗が小さいときに電磁駆動源の駆動力が過剰になってストロークエンドで騒音が発生する不具合が解消される。

0027

また請求項9に記載された発明によれば、電磁力で回転駆動される駆動回転軸をハウジングに回転自在に支持してなるロータリソレノイドと、前記ハウジングに回転自在に支持された従動回転軸と、駆動回転軸に支持されて該駆動回転軸と一体に回転する第1作動部材と、従動回転軸に支持されて該従動回転軸と一体に回転する第2作動部材と、第1作動部材および第2作動部材を連動して回転させる連動連結手段とを備えたことを特徴とする回転型電磁アクチュエータが提案される。

0028

上記構成によれば、ロータリソレノイドを駆動して駆動回転軸を回転させると該駆動回転軸と一体に第1作動部材が回転し、この第1作動部材の回転が連動連結手段を介して第2作動部材に伝達されて該第2作動部材が従動回転軸と一体に回転するので、第1、第2作動部材を相互に連動して作動させることができる。また電磁駆動源から第1、第2作動部材に駆動力を伝達する経路にピンや長孔、あるいは固定軸やリンクのような直線運動を回転運動に変換する手段が不要になるので、部品点数や組付工数が削減されるだけでなく、摩擦抵抗やガタの発生し易い摺動部が減って騒音の少ないスムーズな作動が可能になる。特に、第1、第2作動部材は、従来のような固定軸ではなく回転軸にて支持されるので、第1作動部材と駆動回転軸との間および第2回転軸と従動回転軸との間には、各々それらが一体に回転することにより摺動抵抗が発生することがない。また電磁駆動源の出力軸である駆動回転軸自体が第1作動部材の支持を兼ねるので、部品点数や組付工数が更に削減される。しかもロータリソレノイドのハウジングに駆動回転軸、従動回転軸、第1、第2作動部材および連動連結手段を組み付けてアセンブリ化することができるので、アクチュエータとしての組付性や取扱性が著しく向上する。特に、電磁駆動源としてロータリソレノイドを用いたことにより駆動回転軸の回転角に対する駆動力の変化が小さくなり、ロータリソレノイドの駆動力が過剰になってストロークエンドで騒音が発生する不具合が解消される。

0029

また請求項10に記載された発明によれば、電磁力で回転駆動される駆動回転軸をハウジングに回転自在に支持してなる電磁駆動源と、前記ハウジングに回転自在に支持された従動回転軸と、駆動回転軸に支持されて該駆動回転軸と一体に回転する第1作動部材と、従動回転軸に支持されて該従動回転軸と一体に回転する第2作動部材と、第1作動部材および第2作動部材を連動して回転させる連動連結手段とを備えてなり、第1作動部材および第2作動部材の自由端に自動変速機のセレクトレバーの移動を規制し得るロック面をそれぞれ設け、電磁駆動源の非励磁時に前記第1作動部材および第2作動部材のロック面をセレクトレバーの移動経路に臨ませて該セレクトレバーのパーキングレンジおよびニュートラルレンジからの移動を規制するとともに、電磁駆動源の励磁時に前記第1作動部材および第2作動部材のロック面をセレクトレバーの移動経路から退避させて該セレクトレバーのパーキングレンジおよびニュートラルレンジからの移動を許容することを特徴とする回転型電磁アクチュエータが提案される。

0030

上記構成によれば、電磁駆動源を駆動して駆動回転軸を回転させると該駆動回転軸と一体に第1作動部材が回転し、この第1作動部材の回転が連動連結手段を介して第2作動部材に伝達されて該第2作動部材が従動回転軸と一体に回転するので、第1、第2作動部材を相互に連動して作動させることができる。また電磁駆動源から第1、第2作動部材に駆動力を伝達する経路にピンや長孔、あるいは固定軸やリンクのような直線運動を回転運動に変換する手段が不要になるので、部品点数や組付工数が削減されるだけでなく、摩擦抵抗やガタの発生し易い摺動部が減って騒音の少ないスムーズな作動が可能になる。特に、第1、第2作動部材は、従来のような固定軸ではなく回転軸にて支持されるので、第1作動部材と駆動回転軸との間および第2回転軸と従動回転軸との間には、各々それらが一体に回転することにより摺動抵抗が発生することがない。また電磁駆動源の出力軸である駆動回転軸自体が第1作動部材の支持を兼ねるので、部品点数や組付工数が更に削減される。しかも電磁駆動源のハウジングに駆動回転軸、従動回転軸、第1、第2作動部材および連動連結手段を組み付けてアセンブリ化することができるので、アクチュエータとしての組付性や取扱性が著しく向上する。特に、第1作動部材および第2作動部材の自由端に自動変速機のセレクトレバーのパーキングレンジあるいはニュートラルレンジからの移動を規制し得るロック面をそれぞれ設けたので、セレクトレバーがパーキングレンジおよびニュートラルレンジから不用意に操作されるのを未然に防止することができる。

発明を実施するための最良の形態

0031

以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。

0032

図1図10は本発明の一実施例を示すもので、図1は自動車のセレクトレバー装置の斜視図、図2はセレクトレバー装置の分解斜視図、図3図1の3方向矢視図、図4図3の4−4線断面図、図5図3の5−5線矢視図、図6図5の6−6線断面図、図7図6の7−7線矢視図、図8はロータリソレノイドの励磁時の作用説明図、図9は作動部材およびクリップの斜視図、図10は回転型電磁アクチュエータの作用説明図である。

0033

図1図4に示すように、自動車の車室内に配置されたフロアコンソール11に自動変速機のセレクトレバー装置12が設けられる。セレクトレバー装置12はフロアコンソール11の内部に収納された支持枠13を備えており、この支持枠13に形成した軸孔131 ,131 に車体左右方向に延びる第1支軸14が前後回転自在に支持される。セレクトレバー15のレバー基部16の下端に一対のフランジ161 ,161 が突設されており、これらフランジ161 ,161 に形成した軸孔162 ,162 と、第1支軸14の中央部を貫通する軸孔141 とが車体前後方向に延びる第2支軸17によって連結される。従って、セレクトレバー15およびレバー基部16は、第1支軸14を中心として支持枠13に対して車体前後方向に回転可能であり、かつ第2支軸17を中心として第1支軸14に対して車体左右方向に回転可能である。レバー基部16の上端前面にピン18を介してボーデンケーブル19の一端が連結されており、このボーデンケーブル19の他端はエンジンルーム内に搭載された自動変速機に接続される。

0034

フロアコンソール11の上面に設けたセレクトインジケータパネル20は、段付きガイド溝21とインジケータ22とを備えており、セレクトレバー15の上部がガイド溝21を貫通して車室内に延出する。セレクトレバー15は、パーキングレンジ(「P」レンジ)、リバースレンジ(「R」レンジ)、ニュートラルレンジ(「N」レンジ)、4速自動変速レンジ(「D4 」レンジ)、3速自動変速レンジ(「D3 」レンジ)、2速固定レンジ(「2」レンジ)および1速固定レンジ(「1」レンジ)を選択可能であり、選択されたセレクトレンジはインジケータ22に表示される。

0035

「P」レンジから「R」レンジへのセレクト操作を行うとき、セレクトレバー15をガイド溝21に沿って一旦右方向に操作してから後方に操作するようになっており、また「N」レンジから「R」レンジへのセレクト操作を行うとき、セレクトレバー15をガイド溝21に沿って一旦右方向に操作した後に前方に操作するようになっている。上記「P」レンジから「R」レンジへのセレクト操作と、「N」レンジから「R」レンジへのセレクト操作とを、ドライバーブレーキペダルを踏んだ状態でのみ可能にするために、回転型電磁アクチュエータAを用いたロック機構が設けられる。

0036

即ち、回転型電磁アクチュエータAは電磁駆動源としてのロータリソレノイド31を備えており、その円筒状のハウジング32を支持枠13の右側壁に形成したU字状の切欠132 に嵌合させた状態で、前記ハウジング32に突設した一対のフランジ321 ,321 を貫通するボルト33,33で支持枠13の右側壁に固定される。回転型電磁アクチュエータAはロータリソレノイド31によって開閉駆動される第1作動部材34および第2作動部材35を備えており、それら第1、第2作動部材34,35の先端にそれぞれ設けたロック面341 ,351 をレバー基部16の右側面に突設した被ロック部材163 に臨ませることにより、「R」レンジあるいは「N」レンジからセレクトレバー15が右方向に移動するのを規制し、セレクトレバー15を前記「R」レンジあるいは「N」レンジにロックする。

0037

次に、図5図9を参照しながら回転型電磁アクチュエータAの構造を説明する。

0038

回転型電磁アクチュエータAの一例としてのロータリソレノイド31は円筒状のハウジング32を備えており、このハウジング32の開放面を閉塞するように固定されたコア36は、ハウジング32の内面に沿って軸方向に延びる4本の突出部361 …を90°間隔で備える。ロータ37は、ハウジング32の端壁322 にボールベアリング38を介して支持された軸部371 と、この軸部371 から90°間隔で放射状に延びて前記コア36の4本の突出部361 …の先端に対向可能な4本のアーム部372 …とを備える。ロータ37の軸部371 の中心を貫通する駆動回転軸39は、そのフランジ391 が凹凸係合部40で前記軸部371 に一体に結合される。従って、駆動回転軸39はロータ37の軸部371 を介してボールベアリング38で間接的にハウジング32に支持され、ロータ37と一体で回転可能である。

0039

駆動回転軸39の一端部はコア36の中心に突設したスラストベアリング362 に当接し、かつ前記一端部とハウジング32との間に装着した捩じりばね41で図7の矢印a方向に付勢される。コイルボビン42に巻回しコイル43が、ロータ37の軸部371 および駆動回転軸39の周囲を囲むようにコア36の内部に配置される。コア36の端面に植設した例えば樹脂製のストッパピン44がロータ37に形成した円弧状の長孔373 に嵌合しており、ストッパピン44と長孔373 の両端との当接によってロータ37の回転範囲が規制される。

0040

ハウジング32の端壁322 にボールベアリング45を介して回転自在に支持された従動回転軸46は、その一端に形成したフランジ461 がボールベアリング45のインナーレースに当接しており、この簡単な構造で従動回転軸46をハウジング32に対して抜け止めすることができる。また駆動回転軸39および従動回転軸46をそれぞれボールベアリング38,45を介してハウジング32に支持したことにより、駆動回転軸39および従動回転軸46の回転抵抗を最小限に抑えることができる。

0041

第1作動部材34は、駆動回転軸39に嵌合するボス部342 と、このボス部342 から半径方向に延びて先端に前記ロック面341 が形成されたアーム部343 とを備える。ボス部342 は、その外周の2分の1にギヤ344 が形成されるとともに、その内周に駆動回転軸39の外周面に線接触するための円弧面345 が形成される。円弧面345 で駆動回転軸39の外周面に線接触する第1作動部材34は、駆動回転軸39に対して任意の方向に首振り可能となる。

0042

第1作動部材34を駆動回転軸39に固定する弾性変形可能な第1クリップ47は、第1作動部材34のボス部342 の上面に当接するリング状の本体部471 と、本体部471 から半径方向内向きに延びる一対の回転軸結合腕472 ,472 と、本体部471 から半径方向外向きに延びる一対の作動部材結合腕473,473 とを備える。各回転軸結合腕472 は、駆動回転軸39の先端に形成した被係止孔392 に係合し、各作動部材係合腕473 の先端に半径方向内向きに突設した係止爪474 は、第1作動部材34のボス部342 に形成した被係止孔346 に係合する。従って、第1駆動軸39の回転は第1クリップ47の回転軸結合腕472 ,472 および作動部材係合腕473 ,473 を介して第1作動部材34に伝達される。

0043

同様にして、第2作動部材35は第2クリップ48を介して従動回転軸46に固定される。ロック面351 、ボス部352 、アーム部353 、ギヤ354 、円弧面355 および被係止孔356 を備えた第2作動部材35の構造は上述した第1作動部材34の構造と実質的に同一であり、また本体部481 、回転軸結合腕482 ,482 、作動部材結合腕483 ,483 および係止爪484 ,484 を備えた第2クリップ48の構造は上述した第1クリップ47の構造と実質的に同一であるため、その重複する説明は省略する。

0044

第1作動部材34のギヤ344 は第2作動部材35のギヤ354 に噛合して駆動力を伝達するもので、それらギヤ344 ,354 は本発明の連動連結手段を構成する。

0045

次に、上記構成を備えた本発明の実施例の作用を説明する。

0046

ドライバーがブレーキペダルを踏んでいないとき、回転型電磁アクチュエータAのロータリソレノイド31のコイル43は非励磁状態になっており、駆動回転軸39は捩じりばね41の弾発力図7の矢印a方向に回転してストッパピン44がロータ37の長孔373 の一端部に当接して停止している。このとき、第1作動部材34および第2作動部材35は図10(a)の位置にあり、第1、第2作動部材34,35のロック面341 ,351 は、「N」レンジおよび「P」レンジの右側面に臨んでいる。従って、セレクトレバー15を「N」レンジから「R」レンジに操作しようとしても、あるいはセレクトレバー15を「P」レンジから「R」レンジに操作しようとしても、レバー基部16の被ロック部材163が前記第1、第2作動部材34,35のロック面341 ,351 によって移動不能にロックされてセレクトレバー15の前記操作が禁止される。

0047

この状態からドライバーがブレーキペダルを踏むと回転型電磁アクチュエータAのロータリソレノイド31のコイル43が励磁され、磁化されたコア36の4個の突出部361 …に4個のアーム部372 を吸引されたロータ37が捩じりばね41の弾発力に抗して図8の矢印b方向に回転し、ストッパピン44がロータ37の長孔373 の他端部に当接する位置に停止する。このとき、コア36に吸引されたロータ37にはスラスト力が作用するが、そのスラスト力は駆動回転軸39の一端部がコア36のスラストベアリング362 に当接することにより支持される。

0048

このようにして第1作動部材34が図10(a)の位置から図10(b)の位置へと反時計方向に回転すると、第1作動部材34のボス部342 の外周に形成したギヤ344 が第2作動部材35のボス部352 の外周に形成したギヤ354に噛合しているため、第1作動部材34の回転に連動して第2作動部材35が時計方向に回転する。而して、第1、第2作動部材34,35は「N」レンジあるいは「P」レンジにあるセレクトレバー15のレバー基部16の被ロック部材163 の右側面から退避し、セレクトレバー15の「N」レンジから「R」レンジへの操作、あるいはセレクトレバー15の「P」レンジから「R」レンジへの操作が可能になる。

0049

而して、ロータリソレノイド31の駆動力を第1作動部材34および第2作動部材35に伝達する経路にピンや長孔、あるいは固定軸やリンクのようなガタや摩擦が発生し易い摺動部、即ち直線運動を回転運動に変換する手段が介在せず、ギヤ344 ,354 だけを用いて駆動力の伝達を行っているので、部品点数や組付工数が削減されるだけでなく、組付精度も向上して騒音の少ないスムーズな作動が可能になる。特に、第1作動部材34および第2作動部材35は、従来のような固定軸ではなく回転軸にて支持されるようになっているので、第1作動部材34および駆動回転軸39間、並びに第2作動部材35および従動回転軸46間には、各々それらが一体に回転することにより摺動抵抗が発生することがない。またロータリソレノイド31の出力軸である駆動回転軸39自体が第1作動部材34の支持を兼ねるので、部品点数や組付工数が更に削減される。しかもロータリソレノイド31のハウジング32に駆動回転軸39、従動回転軸46および第1、第2作動部材34,35を一体に組み付けて予めアセンブリ化することができるので、回転型電磁アクチュエータAとしての組付性や取扱性が著しく向上する。

0050

またピンや長孔、あるいは固定軸やリンクのような摺動部と異なってギヤ344 ,354 にはシリコングリスのような潤滑剤を塗布する必要がないため、温度変化による摺動抵抗の増減が発生しなくなる。従って、低温時の大きい摺動抵抗に打ち勝つためにロータリソレノイド31を大型化する必要がなくなって回転型電磁アクチュエータAの小型化が可能になるだけでなく、温度上昇に伴って摺動抵抗が減少したときにロータリソレノイド31の駆動力が過剰になることがなくなり、ストッパピン44がロータ37の長孔373 の端部に衝突して騒音が発生することが防止される。更に、ロータリソレノイド31の駆動力の特性は回転軸39の回転角に応じて変化することが進退駆動型のソレノイド等に比較して少ないため、ロータリソレノイド31のストロークエンドで駆動力が増加することが防止され、ストッパピン44と長孔373 の端部との衝突による騒音が一層効果的に防止される。

0051

また第1作動部材34に大きな負荷が作用したとき、駆動回転軸39に第1作動部材34を固定する第1クリップ47の回転軸結合腕472 ,472 および作動部材結合腕473 ,473 が弾性変形し、駆動回転軸39および第1作動部材34間の相対動作が可能となって衝撃が緩衝される。同様に、従動回転軸46に大きな負荷が作用したとき、従動回転軸46に第2作動部材35を固定する第2クリップ48の回転軸結合腕482 ,482 および作動部材結合腕483 ,483 が弾性変形し、駆動回転軸39および第1作動部材34間の相対動作が可能となって衝撃が緩衝される。更に、駆動回転軸39および従動回転軸46にそれぞれ第1、第2作動部材34,35が円弧面345 ,355 を介して首振り可能に支持されるので、第1、第2作動部材34,35に偏荷重が作用したときに、第1、第2作動部材34,35間、駆動回転軸39および第1作動部材34間、あるいは従動回転軸46および第2作動部座時35間にコジリが発生するのを防止してスムーズな作動を可能にすることができる。

0052

以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。

0053

例えば、請求項1〜9に記載された回転型電磁アクチュエータAは、自動変速機のシフトロック装置以外の用途に適用することができる。

0054

また本実施例では回転型電磁アクチュエータAとしてロータリソレノイド31を用いているが、他にトルクモータステップモータ等を用いても良い。

0055

また駆動回転軸39および第1作動部材34間の連結を第1クリップ47にて行う代わりに、第1クリップ47を用いずに駆動回転軸39および第1作動部材34を一体あるいは一体的に形成することもできる。尚、従動回転軸46および第2作動部材35についても同様である。

発明の効果

0056

以上のように、請求項1に記載された発明によれば、電磁駆動源を駆動して駆動回転軸を回転させると該駆動回転軸と一体に第1作動部材が回転し、この第1作動部材の回転が連動連結手段を介して第2作動部材に伝達されて該第2作動部材が従動回転軸と一体に回転するので、第1、第2作動部材を相互に連動して作動させることができる。また電磁駆動源から第1、第2作動部材に駆動力を伝達する経路にピンや長孔、あるいは固定軸やリンクのような直線運動を回転運動に変換する手段が不要になるので、部品点数や組付工数が削減されるだけでなく、摩擦抵抗やガタの発生し易い摺動部が減って騒音の少ないスムーズな作動が可能になる。特に、第1、第2作動部材は、従来のような固定軸ではなく回転軸にて支持されるので、第1作動部材と駆動回転軸との間および第2作動部材と従動回転軸との間には、各々それらが一体に回転することにより摺動抵抗が発生することがない。また電磁駆動源の出力軸である駆動回転軸自体が第1作動部材の支持を兼ねるので、部品点数や組付工数が更に削減される。しかも電磁駆動源のハウジングに駆動回転軸、従動回転軸、第1、第2作動部材および連動連結手段を組み付けてアセンブリ化することができるので、回転型電磁アクチュエータとしての組付性や取扱性が著しく向上する。

0057

また請求項2に記載された発明によれば、第1作動部材および第2作動部材の自由端に被ロック部材の移動を規制し得るロック面をそれぞれ設けたので、第1、第2のロック面を被ロック部材の移動経路に臨ませれば被ロック部材の移動を規制することができ、第1、第2作動部材のロック面を被ロック部材の移動経路から退避させれば被ロック部材の移動を許容することができる。

0058

また請求項3に記載された発明によれば、第1、第2作動部材の外周面に形成されて相互に噛合するギヤによって連動連結手段を構成したので、連動連結手段にシリコングリス等の潤滑剤を塗布する必要がなくなり、潤滑剤の粘度変化による摺動抵抗の増減が発生しなくなる。その結果、大きな摺動抵抗に打ち勝つ大容量の電磁駆動源を設ける必要がなくなってアクチュエータの小型化に寄与することが可能になるだけでなく、摺動抵抗が小さいときに電磁駆動源の駆動力が過剰になってストロークエンドで騒音が発生する不具合が解消される。

0059

また請求項4に記載された発明によれば、駆動回転軸および従動回転軸に第1、第2作動部材がそれぞれ第1、第2クリップを介して結合されるので、第1、第2作動部材に大きな負荷が作用したときに第1、第2クリップの弾性変形によって衝撃を緩衝しつつ復元力を持たせることができる。

0060

また請求項5に記載された発明によれば、駆動回転軸および従動回転軸にそれぞれ第1、第2作動部材が首振り可能に支持されるので、偏荷重の作用時に第1、第2作動部材間、駆動回転軸および第1作動部材間、並びに従動回転軸および第2作動部材間にコジリが発生するのを防止してスムーズな作動を可能にすることができる。

0061

また請求項6に記載された発明によれば、駆動回転軸および従動回転軸が電磁駆動源のハウジングにベアリングを介して支持されるので、駆動回転軸および従動回転軸の回転抵抗を極力小さくすることができる。

0062

また請求項7に記載された発明によれば、従動回転軸に設けたフランジをベアリングに当接させるだけの簡単な構造で従動回転軸を確実に抜け止めすることができる。

0063

また請求項8に記載された発明によれば、電磁駆動源を駆動して駆動回転軸を回転させると該駆動回転軸と一体に第1作動部材が回転し、この第1作動部材の回転が連動連結手段を介して第2作動部材に伝達されて該第2作動部材が従動回転軸と一体に回転するので、第1、第2作動部材を相互に連動して作動させることができる。また電磁駆動源から第1、第2作動部材に駆動力を伝達する経路にピンや長孔、あるいは固定軸やリンクのような直線運動を回転運動に変換する手段が不要になるので、部品点数や組付工数が削減されるだけでなく、摩擦抵抗やガタの発生し易い摺動部が減って騒音の少ないスムーズな作動が可能になる。特に、第1、第2作動部材は、従来のような固定軸ではなく回転軸にて支持されるので、第1作動部材と駆動回転軸との間および第2回転軸と従動回転軸との間には、各々それらが一体に回転することにより摺動抵抗が発生することがない。また電磁駆動源の出力軸である駆動回転軸自体が第1作動部材の支持を兼ねるので、部品点数や組付工数が更に削減される。しかも電磁駆動源のハウジングに駆動回転軸、従動回転軸、第1、第2作動部材および連動連結手段を組み付けてアセンブリ化することができるので、アクチュエータとしての組付性や取扱性が著しく向上する。特に、駆動回転軸および第1作動部材間、従動回転軸および第2作動部材間、並びに連動連結手段が摺動部を持たないためにシリコングリス等の潤滑剤を塗布する必要がなくなり、潤滑剤の粘度変化による摺動抵抗の増減が発生しなくなる。その結果、大きな摺動抵抗に打ち勝つ大容量の電磁駆動源を設ける必要がなくなって回転型電磁アクチュエータの小型化に寄与することが可能になるだけでなく、摺動抵抗が小さいときに電磁駆動源の駆動力が過剰になってストロークエンドで騒音が発生する不具合が解消される。

0064

また請求項9に記載された発明によれば、ロータリソレノイドを駆動して駆動回転軸を回転させると該駆動回転軸と一体に第1作動部材が回転し、この第1作動部材の回転が連動連結手段を介して第2作動部材に伝達されて該第2作動部材が従動回転軸と一体に回転するので、第1、第2作動部材を相互に連動して作動させることができる。また電磁駆動源から第1、第2作動部材に駆動力を伝達する経路にピンや長孔、あるいは固定軸やリンクのような直線運動を回転運動に変換する手段が不要になるので、部品点数や組付工数が削減されるだけでなく、摩擦抵抗やガタの発生し易い摺動部が減って騒音の少ないスムーズな作動が可能になる。特に、第1、第2作動部材は、従来のような固定軸ではなく回転軸にて支持されるので、第1作動部材と駆動回転軸との間および第2回転軸と従動回転軸との間には、各々それらが一体に回転することにより摺動抵抗が発生することがない。また電磁駆動源の出力軸である駆動回転軸自体が第1作動部材の支持を兼ねるので、部品点数や組付工数が更に削減される。しかもロータリソレノイドのハウジングに駆動回転軸、従動回転軸、第1、第2作動部材および連動連結手段を組み付けてアセンブリ化することができるので、アクチュエータとしての組付性や取扱性が著しく向上する。特に、電磁駆動源としてロータリソレノイドを用いたことにより駆動回転軸の回転角に対する駆動力の変化が小さくなり、ロータリソレノイドの駆動力が過剰になってストロークエンドで騒音が発生する不具合が解消される。

0065

また請求項10に記載された発明によれば、電磁駆動源を駆動して駆動回転軸を回転させると該駆動回転軸と一体に第1作動部材が回転し、この第1作動部材の回転が連動連結手段を介して第2作動部材に伝達されて該第2作動部材が従動回転軸と一体に回転するので、第1、第2作動部材を相互に連動して作動させることができる。また電磁駆動源から第1、第2作動部材に駆動力を伝達する経路にピンや長孔、あるいは固定軸やリンクのような直線運動を回転運動に変換する手段が不要になるので、部品点数や組付工数が削減されるだけでなく、摩擦抵抗やガタの発生し易い摺動部が減って騒音の少ないスムーズな作動が可能になる。特に、第1、第2作動部材は、従来のような固定軸ではなく回転軸にて支持されるので、第1作動部材と駆動回転軸との間および第2回転軸と従動回転軸との間には、各々それらが一体に回転することにより摺動抵抗が発生することがない。また電磁駆動源の出力軸である駆動回転軸自体が第1作動部材の支持を兼ねるので、部品点数や組付工数が更に削減される。しかも電磁駆動源のハウジングに駆動回転軸、従動回転軸、第1、第2作動部材および連動連結手段を組み付けてアセンブリ化することができるので、アクチュエータとしての組付性や取扱性が著しく向上する。特に、第1作動部材および第2作動部材の自由端に自動変速機のセレクトレバーのパーキングレンジあるいはニュートラルレンジからの移動を規制し得るロック面をそれぞれ設けたので、セレクトレバーがパーキングレンジおよびニュートラルレンジから不用意に操作されるのを未然に防止することができる。

図面の簡単な説明

0066

図1自動車のセレクトレバー装置の斜視図
図2セレクトレバー装置の分解斜視図
図3図1の3方向矢視図
図4図3の4−4線断面図
図5図3の5−5線矢視図
図6図5の6−6線断面図
図7図6の7−7線矢視図
図8ロータリソレノイドの励磁時の作用説明図
図9作動部材およびクリップの斜視図
図10回転型電磁アクチュエータの作用説明図
図11従来の電磁アクチュエータの作用説明図

--

0067

15セレクトレバー
163被ロック部材
31ロータリソレノイド(電磁駆動源)
32ハウジング
34 第1作動部材
341ロック面
344ギヤ(連動連結手段)
35 第2作動部材
351 ロック面
354 ギヤ(連動連結手段)
38ボールベアリング(ベアリング)
39駆動回転軸
45 ボールベアリング(ベアリング)
46従動回転軸
461フランジ
47 第1クリップ
48 第2クリップ

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    【課題】使用場所または使用条件により発電装置を構成する装置の種類及び数を自由に組み合わせ、さらに、交換または追加などが自由に行えることができる発電装置を提供する。【解決手段】発電機兼用のモーター2と増... 詳細

  • トヨタ自動車株式会社の「 トレランスリング」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】簡易な構造で潤滑性能を向上させることができるトレランスリングを提供すること。【解決手段】略円環状の基部11と、基部11から径方向外側に隆起する複数の隆起部12と、を有し、ロータシャフト20とギ... 詳細

  • トヨタ自動車株式会社の「 トレランスリングの潤滑構造」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】簡易な構造で潤滑性能を向上させることができるトレランスリングの潤滑構造を提供すること。【解決手段】ロータシャフト20とギヤシャフト30との間に挿入されたトレランスリング10の潤滑構造であって、... 詳細

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