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技術 ゴルフカートの運行管理装置

出願人 双葉電子工業株式会社
発明者 秋葉信夫
出願日 1999年2月26日 (20年5ヶ月経過) 出願番号 1999-051185
公開日 2000年9月12日 (18年10ヶ月経過) 公開番号 2000-245886
状態 特許登録済
技術分野 訓練用具
主要キーワード G付近 アウトコース 表示段 時分割送受信 遅延度 カート路 運行履歴データ フェアウェー
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (12)

課題

カートから送られてくる位置情報が正確なカート位置を示すどうか判別し、正確な運行データについては確定データとして管理できるようにすること。

解決手段

管理棟に設けられている運行管理装置においてカートから送られてくる位置情報からカートの運行データを作成する際に、保持しているカートの履歴データに基づいて、運行データがカートの現在位置を示す運行データかどうか判別すると共に、履歴データとして管理している運行データの内、確実な運行データを確定データ(破線部分)として管理できるようにする。また、新たに作成された運行データにスタート位置を示すスタート位置データが含まれている時は、例えば8番ホールまでの運行データが確定データとされ、且つ、最終プレイ位置(9G)を示す位置データが検出された時刻より所定の設定時間経過後に得られたものであれば、同一カートのプレーヤ同一コース再プレーを行ったと判断する。

概要

背景

近年、プレーヤが自らゴルフカート運行してプレーを楽しむいわゆるセルフプレーのゴルフ場が知られている。しかしながら、このようなセルフプレーによりゴルフカート(以下、単に「カート」という)を運用した場合、ゴルフ場の管理者側では、プレーヤがプレーを開始してからプレーを終えてクラブハウスに戻ってくるまでコース内の混雑度やプレーの遅延度を把握することができない。このため、セルフプレーにより運用を行っているゴルフ場によっては、例えば数ホールおきにコース案内員を配置して、コース内の混雑状況を把握したり、或いはプレーヤに対してプレーの進行を促すゴルフ場もあるが、この場合は人件費などがかかるという問題があった。

そこで、例えば本出願人からセルフプレーのゴルフカートの運行管理を行うのに好適なゴルフカートの運行管理システムが提案されている(特願平9−31855号、特願平10−28504号等)。これらの提案では、例えば図9に示すように、各カートK1,K2・・・の順路となるカート路Rの例えば各ホールのティーグランドT、フェアウェーF、グリーンG付近微弱電波(例えば通信エリアが15m程度)によって位置情報送出することができるセンサS1,S2・・・を配置する。そして、各カートK1,K2・・・に前記センサS1,S2からの位置情報を検出することができる検出手段と、検出した位置情報や各カートごとに付与されているカートID等を情報信号としてクラブハウス(管理棟)CHに送信することができる送信手段とを設けるようにしている。

そして、クラブハウスCHに各カートK1,K2・・・から送信されている情報信号を受信する受信手段を設けておくことで、クラブハウスCHで受信された各カートの情報信号は、情報処理装置により取り込まれ、コース上の各カートK1,K2・・・の運行状況ディスプレイ装置上に表示したり、運行データとして管理できるようにしている。

各カートKの運行状況をディスプレイ装置上に表示させる表示形態としては各種考えられるが、その一例として例えばウインドウ形式による表示形態がある。図10はその表示形態の一例を示した図であり、コンピュータグラフィックなどによって作成したゴルフ場のコースレイアウトをウインドウ70内に表示させ、このコースレイアウト内にカートの位置(黒丸印)を表示するようにしたものである。

なお、ウインドウ70には、スクロールバー71,72が設けられており、現在ウインドウ70内に表示されている表示領域がスクロールバー71,72内のスクロールボックス71c、72cによって示されている。また、ウインドウ70内に表示されていないホールの状況をモニタする時は、例えばスクロールバー71,72に設けられているスクロールキー71a,71b、72a,72bを、図示していないポインタなどにより選択すると共に、クリック操作などを行なうことで表示領域を上下左右スクロールさせるようにする。従って、このような表示形態を採用して各カートの運行状況を表示させるようにした場合は、コース上の各カートの位置を目視により容易に把握することができる。

しかしながら、ゴルフ上のコースレイアウトは、それぞれのゴルフ場によって異なっており、例えば上記図10に示したような表示形態を実現するには、各ゴルフ場のコースレイアウトに合わせたグラフィック画像を作成する必要があり、システムが比較的高価なものとなる。また、ゴルフ場のコースは、日常的に多少の変更が行われており、この場合もその都度、コースレイアウトに合わせてグラフィック画像を変更する必要があるため、システムを維持運営していくのにも費用がかかることになる。

そこで、各カートの運行状況の表示形態として、例えば図11に示すような各カートの運行状況を時間によって表示することが考えられる。この場合は、ウインドウ80内に各カートの番号を表示するためのカートナンバー領域(縦軸方向)81と、カートKが各ホールのティーグランドT、フェアウェーF、グリーンG付近に設置されているセンサS1,S2,・・・からの位置情報を検出した時刻をホール単位で表示する時刻表示領域82,83,84・・・が設けられている。そして、この時刻表示領域82,83・・・に、カートKが各ホールのティーグランドT、フェアウェーF、グリーンGのセンサを検出した時刻を表示するようにしている。

この図11に示す例では、カートナンバー9番のカートが2番ホールのフェアウェーFのセンサを検出したのは『8:35』であることが示されている。そして、現在この9番のカートは3番ホールのグリーンGのセンサを検出した状態であることが示されている。従って、9番のカートは3番ホールのグリーンGでプレー中、または3番ホールのグリーンGでのプレーを終えた後、4番ホールのティーグランドTに向かっている途中であることがわかる。

つまり、このような表示形態の場合は、カートKが各ホールのティーグランドT、フェアウェーF、グリーンGに設置したセンサS1,S2・・・から位置情報を検出した時刻を表示することにより、そのカートKを利用しているパーティーのプレーの進行状況を把握するようにしている。従って、このような表示形態では、各ゴルフ場のコースレイアウトに合わせたグラフィック画像を作成する必要がなく、また日常的なコース変更による影響もないため、システムや維持運営を低コストとすることができる。

なお、この図11に示すウインドウ80は、いわゆるフォルダ方式の表示形態を採用した例が示されており、例えば図示していないポインタなどにより付箋部80a、80b、80cを選択することで、複数のコースの内、所望するコースの運行状況を表示することができる。

概要

カートから送られてくる位置情報が正確なカート位置を示すどうか判別し、正確な運行データについては確定データとして管理できるようにすること。

管理棟に設けられている運行管理装置においてカートから送られてくる位置情報からカートの運行データを作成する際に、保持しているカートの履歴データに基づいて、運行データがカートの現在位置を示す運行データかどうか判別すると共に、履歴データとして管理している運行データの内、確実な運行データを確定データ(破線部分)として管理できるようにする。また、新たに作成された運行データにスタート位置を示すスタート位置データが含まれている時は、例えば8番ホールまでの運行データが確定データとされ、且つ、最終プレイ位置(9G)を示す位置データが検出された時刻より所定の設定時間経過後に得られたものであれば、同一カートのプレーヤが同一コース再プレーを行ったと判断する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

ゴルフコース内を移動している各カート識別情報と、上記カートのゴルフコース内の位置を示す位置情報とを含む情報信号を受信することができる受信手段と、上記受信手段で受信された位置情報と、その位置情報が検出された時刻とによりカートの運行データを作成する運行データ作成手段と、上記運行データ作成手段で作成された運行データを履歴データとして保持する保持手段と、上記運行データ作成手段で作成されたカートの運行データと、そのカートに対応する上記履歴データとに基づいて、上記運行データ作成手段で作成された運行データが上記カートの現在位置を示す運行データかどうか判別する運行データ判別手段と、上記運行データ判別手段の判別結果に基づいて、上記カートの運行状況を画像として表示する表示手段と、を備えていることを特徴とするゴルフカート運行管理装置

請求項2

上記運行データ判別手段は、上記カートの運行データにスタート位置を示すスタート位置データが含まれ、且つ、上記保持手段に上記カートに対応する履歴データが保持されていないと判別した時は、上記運行データを上記カートの現在位置データとすることを特徴とする請求項1に記載のゴルフカートの運行管理装置。

請求項3

上記運行データ判別手段は、上記カートの運行データに上記ゴルフコースのスタートティー以外のティーグランドの位置を示す位置データが含まれ、且つ、上記保持手段に保持されている上記カートの履歴データの内、上記位置データより2ホール前の履歴データが確定データであると判別した時は、上記運行データを上記カートの現在位置データとすると共に、上記履歴データの内、上記現在位置データの直前ホールの履歴データを確定データとすることを特徴とする請求項1に記載のゴルフカートの運行管理装置。

請求項4

上記運行データ判別手段は、上記カートの運行データに上記ゴルフコースのティーグランド以外の位置を示す位置データが含まれ、且つ、その位置データが上記保持手段に保持されている上記カートの履歴データの内、確定データとされる履歴データより後の位置を示す位置データと判別した時は、上記運行データを上記カートの現在位置データとすることを特徴とする請求項1に記載のゴルフカートの運行管理装置。

請求項5

上記運行データ判別手段は、上記カートの運行データにスタート位置を示すスタート位置データが含まれ、且つ、上記保持手段に保持されている上記カートの履歴データの内、所定ホールの履歴データが確定データであり、さらに上記スタート位置データを検出した時刻が、上記ゴルフコースの最終位置を示す最終位置データを検出した時刻より所定時間経過後であると判別した時は、上記運行データを上記カートの新たな運行データとすることを特徴とする請求項1に記載のゴルフカートの運行管理装置。

請求項6

上記運行データ判別手段は、上記カートの運行データにスタート位置を示すスタート位置データが含まれ、且つ、上記保持手段に保持されている上記カートの履歴データの内、所定ホールの履歴データが確定データであり、上記スタート位置データを検出した時刻が、上記ゴルフコースの最終位置を示す最終位置データを検出した時刻から所定時間内であると判別した時は、さらにスタートティー以外のティーグランドの位置を示す位置データが含まれた運行データを検出した時に、上記運行データを上記カートの新たな運行データとすることを特徴とする請求項1に記載のゴルフカートの運行管理装置。

技術分野

0001

本発明は、ゴルフ場コースに出ているゴルフカート運行状況を把握するのに好適なゴルフカートの運行管理装置に関するものである。

背景技術

0002

近年、プレーヤが自らゴルフカートを運行してプレーを楽しむいわゆるセルフプレーのゴルフ場が知られている。しかしながら、このようなセルフプレーによりゴルフカート(以下、単に「カート」という)を運用した場合、ゴルフ場の管理者側では、プレーヤがプレーを開始してからプレーを終えてクラブハウスに戻ってくるまでコース内の混雑度やプレーの遅延度を把握することができない。このため、セルフプレーにより運用を行っているゴルフ場によっては、例えば数ホールおきにコース案内員を配置して、コース内の混雑状況を把握したり、或いはプレーヤに対してプレーの進行を促すゴルフ場もあるが、この場合は人件費などがかかるという問題があった。

0003

そこで、例えば本出願人からセルフプレーのゴルフカートの運行管理を行うのに好適なゴルフカートの運行管理システムが提案されている(特願平9−31855号、特願平10−28504号等)。これらの提案では、例えば図9に示すように、各カートK1,K2・・・の順路となるカート路Rの例えば各ホールのティーグランドT、フェアウェーF、グリーンG付近微弱電波(例えば通信エリアが15m程度)によって位置情報送出することができるセンサS1,S2・・・を配置する。そして、各カートK1,K2・・・に前記センサS1,S2からの位置情報を検出することができる検出手段と、検出した位置情報や各カートごとに付与されているカートID等を情報信号としてクラブハウス(管理棟)CHに送信することができる送信手段とを設けるようにしている。

0004

そして、クラブハウスCHに各カートK1,K2・・・から送信されている情報信号を受信する受信手段を設けておくことで、クラブハウスCHで受信された各カートの情報信号は、情報処理装置により取り込まれ、コース上の各カートK1,K2・・・の運行状況をディスプレイ装置上に表示したり、運行データとして管理できるようにしている。

0005

各カートKの運行状況をディスプレイ装置上に表示させる表示形態としては各種考えられるが、その一例として例えばウインドウ形式による表示形態がある。図10はその表示形態の一例を示した図であり、コンピュータグラフィックなどによって作成したゴルフ場のコースレイアウトをウインドウ70内に表示させ、このコースレイアウト内にカートの位置(黒丸印)を表示するようにしたものである。

0006

なお、ウインドウ70には、スクロールバー71,72が設けられており、現在ウインドウ70内に表示されている表示領域がスクロールバー71,72内のスクロールボックス71c、72cによって示されている。また、ウインドウ70内に表示されていないホールの状況をモニタする時は、例えばスクロールバー71,72に設けられているスクロールキー71a,71b、72a,72bを、図示していないポインタなどにより選択すると共に、クリック操作などを行なうことで表示領域を上下左右スクロールさせるようにする。従って、このような表示形態を採用して各カートの運行状況を表示させるようにした場合は、コース上の各カートの位置を目視により容易に把握することができる。

0007

しかしながら、ゴルフ上のコースレイアウトは、それぞれのゴルフ場によって異なっており、例えば上記図10に示したような表示形態を実現するには、各ゴルフ場のコースレイアウトに合わせたグラフィック画像を作成する必要があり、システムが比較的高価なものとなる。また、ゴルフ場のコースは、日常的に多少の変更が行われており、この場合もその都度、コースレイアウトに合わせてグラフィック画像を変更する必要があるため、システムを維持運営していくのにも費用がかかることになる。

0008

そこで、各カートの運行状況の表示形態として、例えば図11に示すような各カートの運行状況を時間によって表示することが考えられる。この場合は、ウインドウ80内に各カートの番号を表示するためのカートナンバー領域(縦軸方向)81と、カートKが各ホールのティーグランドT、フェアウェーF、グリーンG付近に設置されているセンサS1,S2,・・・からの位置情報を検出した時刻をホール単位で表示する時刻表示領域82,83,84・・・が設けられている。そして、この時刻表示領域82,83・・・に、カートKが各ホールのティーグランドT、フェアウェーF、グリーンGのセンサを検出した時刻を表示するようにしている。

0009

この図11に示す例では、カートナンバー9番のカートが2番ホールのフェアウェーFのセンサを検出したのは『8:35』であることが示されている。そして、現在この9番のカートは3番ホールのグリーンGのセンサを検出した状態であることが示されている。従って、9番のカートは3番ホールのグリーンGでプレー中、または3番ホールのグリーンGでのプレーを終えた後、4番ホールのティーグランドTに向かっている途中であることがわかる。

0010

つまり、このような表示形態の場合は、カートKが各ホールのティーグランドT、フェアウェーF、グリーンGに設置したセンサS1,S2・・・から位置情報を検出した時刻を表示することにより、そのカートKを利用しているパーティーのプレーの進行状況を把握するようにしている。従って、このような表示形態では、各ゴルフ場のコースレイアウトに合わせたグラフィック画像を作成する必要がなく、また日常的なコース変更による影響もないため、システムや維持運営を低コストとすることができる。

0011

なお、この図11に示すウインドウ80は、いわゆるフォルダ方式の表示形態を採用した例が示されており、例えば図示していないポインタなどにより付箋部80a、80b、80cを選択することで、複数のコースの内、所望するコースの運行状況を表示することができる。

発明が解決しようとする課題

0012

ところで、図9に示したようなコースでセルフプレーを行うことを考えた場合、クラブハウスCHを出発したプレーヤを乗せたカートK1は、スタートホール(1H)のスタートティーTからプレーを開始していき、最終ホール(9H)でのプレーが終了したら再びクラブハウスCHに戻るといったコースをたどることになる。

0013

ところが、例えば最終ホール(8H)でのプレーを終えたプレーヤを乗せたカートK4がクラブハウスに戻るには、スタートティーTの近辺に設置されているセンサS1の通信エリア内を通過することがある。この場合、カートK4はセンサS1の通信エリア内を通過した際に、センサS1からの位置情報を検出し、この検出した位置情報等をクラブハウスCHに対して送信する。

0014

このため、クラブハウスCHの情報処理装置は、新たに入手したスタートティーTの位置情報に基づいて、カートKのスタートティーTの位置情報を上書きしてしまい、カートK4の誤った運行状況がディスプレイ装置上に表示されたり、運行データとして管理されてしまうといった問題点があった。

0015

そこで、例えばプレーを終えたプレーヤを乗せたカートK4がクラブハウスCHに戻る際に、センサS1がクラブハウスCHに戻るカートK4に影響を与えないように設置するといったことも考えられるが、このような問題は全てのホールに設置されているセンサSで発生する恐れがあり、全てのセンサSがカート路Rを走行しているカートKに悪影響を与えないように設置するのは非常に困難であった。

0016

また、例えばクラブハウスCHの情報処理装置において、既に検出されている位置情報を再度受け取った時は、その位置情報を誤った情報として、既に検出されている位置情報に上書きしないようにすることも考えられるが、例えば先に検出されている位置情報が必ずしも正確な位置情報とは限らないので、一概に上書きしないようにするのも問題がある。

0017

またさらに、夏場など日照時間が長くなると、プレーヤによっては1ラウンド半や2ラウンドといったように同じコースを2回以上、楽しむプレーヤもおり、その場合はゴルフバックを積んだカートKがそのまま同じコースを周回することになる。このような場合もカートKから送られてくる位置情報の管理が問題となる。

0018

このように、従来のカートの運行管理システムでは、様々な条件のもとでカートKから送られてくる位置情報が正確な情報かどうかを判別することができないのでカートの運行データは必ずしも正確なものではなかった。

課題を解決するための手段

0019

本発明はこのような問題点を解決するために、受信手段で受信された位置情報と、その位置情報が検出された時刻とによりカートの運行データを作成する運行データ作成手段と、運行データ作成手段で作成された運行データを履歴データとして保持する保持手段と、運行データ作成手段で作成されたカートの運行データと、そのカートに対応する上記履歴データとに基づいて、運行データ作成手段で作成された運行データがカートの現在位置を示す運行データかどうか判別する運行データ判別手段と、運行データ判別手段の判別結果に基づいて、カートの運行状況を画像として表示する表示手段とを備えることとした。

0020

本発明によれば、運行データ判別手段により、運行データ作成手段で作成された運行データと、保持手段に保持されている履歴データとに基づいて、運行データ作成手段で作成した運行データがカートの現在位置を示す運行データかどうか判別しているので、カートの正確な運行状況の管理を行うことが可能になる。

発明を実施するための最良の形態

0021

以下、本発明のゴルフカートの運行管理装置の実施の形態について説明する。本実施の形態のゴルフカートの運行管理システムを実現するためには、少なくともゴルフ場内のカートがどの位置にあるかといった位置情報が必要となる。各カート位置は衛星からの電波によって自己位置を知るGPS(Global Positioning System )を備えることにより検知してもよいが、図1に示すゴルフコースの模式図を参照しながら説明するカートの位置情報の検出方法を使用することもできる。

0022

図1にはゴルフ場のレイアウトが示されているが、説明の都合でゴルフコースのレイアウトはアウト9ホール、桜イン9ホール、9ホールを想定してその一部のホールが示されている。この図1に示すように、各コースのスタートホールに近い場所には、一般的にキャディマスタ室のある管理棟CHが位置しており、各コースにはそれぞれ少なくとも管理棟CHと小電力の電波を使用して通信可能な位置にそれぞれレピータRE11,RE21,RE31が設けられている。なお、このレピータRE11,RE21,RE31は実際的にはそのコースのできるだけ広い範囲をカバーでき、かつ管理棟CHとの間で小電力電波によって交信可能な位置に配置されている。

0023

各コースは1番ホール、2番ホール、3番ホール、4番ホール・・・の順で9ホールがレイアウトされ、これらの各ホール間はコースに沿ってカートKが移動できるカート路R、又は軌条によって連絡可能になされている。

0024

管理棟CHと各コースの間は、少なくとも1台のレピータRE11〜RE31によって相互に通信可能な送受信機がそれぞれ備えられているが、コースの遠隔部における情報が電送不能となるようなコースで例えば桜アウトコースの場合は、メインのレピータ(親)に対して従属するレピータ(子)などを配置してもよい。

0025

なお、各レピータRE11〜RE31に設置される無線送受信機は例えば小電力タイプとして認定される無線送受信機とし、無線管理者を不要にすると共に、小電力型の無線送受信機を使用すればゴルフコース内では500m乃至1Kmの距離の通信が可能となるから、通常のジグザグ方式のコースレイアウトとなっているコースでは、1コース(9ホール)に対して1個、又は2個程度のレピータを配置すればよい。

0026

管理棟CHの近くには、これから各コースに向かうプレーヤにカートKを配車するカート配車場20が有り、セルフプレーの時はプレーヤはここで予め決められているカートKを借りて各コースのスタートティーTに向かうことになる。各コースのカート道路Rに沿った所要の位置にはカートKの存在(停車又は通過)を検知するセンサS(Sa,Sb,Sc,Sd,Se,Sf・・・)が配置されている。この図には、その一部が示されているが、センサSの配置位置としては、例えば各ホールのティーグランドT、フェアウェーF、グリーンGに対応した位置とされている。

0027

図2は本実施の形態とされる管理棟CH、センサS、及びカートKのデータ通信経路を摸式的に示す図である。この図2に示すセンサSは、その場所を特定するような自己の位置IDを微少電力によって間欠的に送出しており、その近辺をカートKが通過或いは停車した時のみ受信できるような微弱パワーとされている。従って、カートKがこのセンサSの近辺のカート道路Rを通過或いは停車した時に、センサSからの位置データSTをカートKの受信機で受信することにより、現在のカート位置を知ることができる。

0028

カートKは、センサSから受信した位置データSTや自己のカートIDなどといった種種のデータを、積み込まれている小電力タイプの無線送受信装置を介して通信可能範囲に設置されている各コースのレピータREに情報信号として送信し、このレピータREの無線送受信機を介して管理棟CHに各カートKの現在位置データ転送されるようになされている。

0029

管理棟CHにはアンテナA1を介してレピータREとの間で送受信を行うことがきる小電力タイプの無線送受信機3と、この無線送受信機3で受信されたカートデータ信号KT1に対して所定の処理を施す運行管理装置1や表示装置2などが配置されている。

0030

運行管理装置1は、後述するように無線送受信機3で受信したカートデータ信号KT1に基づいて、各カートKの位置を示す運行データを作成すると共に、その運行状況を表示するための画像情報を生成することができるようにされている。

0031

そして、この運行状況は例えばパーソナルコンピュータより構成される運行管理装置1のディスプレー装置として構成される表示装置2によってモニタすることが可能とされる。これにより、管理棟CHでは、各ホールでプレー中のカートKの現在位置を把握することができる。

0032

なお、表示装置2は必ずしも運行管理装置1と対にして備える必要はなく、運行管理装置1とは別の部屋に配置したり、或いは複数の表示装置2,2を接続して複数の表示装置2,2に表示させるといったことも可能である。

0033

このようなカートKから管理棟CHへ送信される情報信号はパケット化され、例えば各カートKに割り当てられているタイムスロット内で送信される。そのため、各カートKに対しては、管理棟CHから同期情報として鎖線で示すようなトリガー信号Trgを送信し、レピータREを介してトリガー信号Trg1を間接的にカートKに送信することで、カートKごとに時分割送受信制御ができるようになされている。

0034

なお、本実施の形態の運行管理システムでは、各カートKがセンサSから出力される位置データを検出し、レピータREを介して管理棟CHに対して送信する場合を例にとって説明しているが、例えば各カートKに自己のカートIDを微弱電波により送出する送信手段を設けると共に、センサSが各カートKから出力されるカートIDを検出し、このカートIDと共に自己の位置データ等を小電力タイプの送信機からレピータREを介して管理棟CHに送信するようにしても良い。また、カートKから管理棟CHに対して送信される情報信号はレピータREを介して間接的に行うようにしているが、レピータREを介することなく直接的に送信するようにしても良い。

0035

図3は本実施の形態の運行管理装置1の内部構成を示したブロック図である。レピータREを介してカートKから送信されたカートデータ信号KT1(カートID、センサID等)は、アンテナA1を介して無線送受信装置3に供給される。無線送受信装置3で受信されたカートデータ信号KT1は、運行管理装置1の信号処理部11において所要の信号処理が施され、カート番号データや位置データ等が復調されて制御部12に供給される。

0036

制御部12は、例えばカート番号データや位置データ、及びタイマ15から得られる検出時刻に基づいて、位置データと時刻データからなるカートKの運行データを作成し、その運行データを履歴データとしてメモリ14に保持することができる。そして、本実施の形態ではカートKの運行データが既にメモリ14に保持されている場合、つまり各カートKの運行履歴データがメモリ14に保持されている時は、後述するように新たに作成した運行データ、及びこの履歴データに基づいて、新たに作成したカートKの運行データが正確なデータがどうか判別するようにしている。そして、作成した運行データに基づいて、例えば図11に示したような時間によって各カートKの運行状況を表示するための表示画像データを生成するようにしている。

0037

データ入力部13は例えばキーボード等の入力装置を示している。メモリ14は、例えば各カートKごとの運行データを履歴データとして保持したり、各カートKの運行状況を時間によって表示する運行状況表の画像データが格納されている登録テーブルや、各カートKの運行データを前記運行状況表の画像データに重畳することによって表示装置2に供給する表示画像データを作成するワークエリア等が設けられている。

0038

タイマ15は、例えば各カートKがセンサSの位置データSTを検出した時間を得るために設けられている。従って、制御部12はカートKからの位置データSTが得られた時刻を、カートKがセンサSからの位置データSTを検出した時刻として運行データを作成することで、先に図11に示したような各カートの運行状況を時間の遷移によって表示させることができる。信号変調部16は制御部12からの表示画像データに変調を施して表示装置2に表示データとして供給する。

0039

なお、タイマ15を各カートKに設け、各カートKがセンサSから位置データSTを検出した時刻を求めるようにしても良い。この場合は、カートKから管理棟CHに送信されるカートデータ信号KT1に、位置IDやカートIDと共に時刻データが含まれることになる。

0040

以下、本実施の形態の運行管理装置1によって作成される運行データを表示装置2に表示される表示画像を参照しながら説明する。なお、本実施の形態の表示装置2に表示される表示画面の形態は、先に図11に示した表示画面と同一であるため表示画面の説明は省略する。

0041

先ず、スタート時の運行データの作成方法について説明する。通常、管理棟CHを出たプレーヤは、カート配車場20で予め決められているカートKを借りて各コースのスタートティー(例えば1番ホールのティーグランド)1Tに向かうことになる。この場合、プレーヤを乗せたカートKがスタートティー1Tに到着すると、カートKはスタートティー1Tの近辺に設置されている位置センサSの通信エリア内を通過するか、或いはセンサSの通信エリア内に停車することになる。従って、カートKはセンサSからの位置データSTを検出し、この位置データSTやカートID等の種種のデータをカートデータ信号KT1としてレピータREを介して管理棟CHに送信する。

0042

この場合、管理棟CHの運行管理装置1は、信号処理部11において無線送受信部3で受信されたカートデータ信号KT1からカートID、位置データ等を復調すると共に、制御部12で復調した位置データがスタートティーTG1の位置データかどうかの判別を行う。ここで、例えば位置データがスタートティー1Tの位置データであれば、受信されたカートIDに対応するカートの運行データ(履歴データ)がメモリ14に保持されているかどうかの検索を行う。つまり、対応するカートがそのコースの2ホールから9ホールをプレーしたことを示す履歴データが存在するかどうか検索することになる。

0043

そして、例えば対応するカートKの履歴データが存在しない場合は、カートKのプレーヤによりそのコースでのプレーが開始されたと見なして、カートKの位置データと時間データとからなる運行データを作成してメモリ14に保持すると共に、表示装置2にそのカートKの運行状況を表示させるような表示画像データを作成することになる。

0044

図4(a)は、表示装置2に表示される運行状況表示画面の一部を示した図である。この場合は、カートナンバー領域81には、カートKのカート番号(例えば『16』)が表示されると共に、時刻表示領域82のスタートティーTの検出時刻を表示する表示領域に、位置センサSの検出時刻(例えば『8:16』)が表示される。但し、この場合はカート『16』の運行データは、確定データではなく、例えばカートデータ信号KT1として再度カート『16』のスタートティー1Tの位置データが得られた時は、新たな位置データを検出した時刻の時刻データを、カート『16』の運行データに上書きすることになる。

0045

以降、例えばカート『16』のプレーヤは、1番ホールのフェアウェー1F→1番ホールのグリーン1G→2ホールのティーグランド2T・・・といったコース順にプレーが進行していくことで、制御部12は各位置でのカート『16』の運行データを作成することになる。

0046

ここで、例えばカート『16』の位置データとして2番ホールのティーグランド2Tを示すデータが得られたとすると、制御部12はカート『16』の運行データの内、1番ホールの運行データは確定データ(確定ポインタ)として、以降カート『16』の位置データとして1番ホールの位置データが得られてもカート『16』の1番ホールの運行データを更新しないようにされる。

0047

図4(b)は、その時の表示装置2に表示される運行状況表示画面の一例を示した図である。この場合は、カート番号『16』の時刻表示領域82に表示される1番ホールのスタートティーTの検出時刻『8:16』、フェアウェFの検出時刻『8:21』、グリーンGの検出時刻『8:36』は、それぞれの確定ポインタとなるため、ハッチを施して示したように時刻表示領域82の表示色を変えるなどして管理者が確定ポインタであることを一目でわかるようにしている。また、図4(b)に表示されているカート『18』は、2番ホールのティーグランド2Tの位置データがまだ得られていないので、カート『18』の時刻表示領域81に表示されている時間は確定ポインタでないことを示している。

0048

以降同様に、カート『16』が2F→2G→3T・・・の順に進み、運行管理装置1においてカート『16』の3番ホールのティーグランド3Tの位置データが得られた時点で2番ホールの運行データが確定ポインタとなり、4番ホールのティーグランド4Tの位置データが得られた時点で3番ホールの運行データが確定データといったように順次、各ホールの運行データを確定ポインタとして管理していくことになる。

0049

このようにしてカート『16』に乗ったプレーヤがカート路Rに沿ってプレーを進行していき、最終ホール(9番ホール)でのプレーを終了した時点で、8番ホールまでの運行データが確定ポインタとして管理されることになる。このように本実施の形態の運行管理装置1は、例えば或るホールのティーグランドTの位置データが得られた時点で、それ以前のホールの運行データを確定データ(確定ポインタ)として管理するようにしている。これは、通常、ティーグランドTの位置は固定されており、フェアウェーFやグリーンGに比べてカートKの停止位置が固定されているため、カートKが検出するティーグランドTの位置データは、他のフェアウェーFやグリーンGに比べて非常に精度の高い位置データとされるからである。

0050

なお、このような運行データの確定方法では、最終ホールの運行データを確定ポインタとすることができない。そこで、最終ホールの運行データについては、例えば最終ホールのグリーン9Gの位置データが検出してから20〜30分間、新たな位置データが得られなかった時や、最終ホールのグリーン9Gのからの位置データが得られなくなった時に確定ポインタとして管理する。また、上記以外の最終ホールの確定方法としては、例えばカートの電源が切られ、カートから運行データが得られなくなった時点で、最終ホールの運行データを確定ポイントと管理したり、或いはカート配車場20に位置センサを設置しておき、この位置センサーに対応した位置データが得られた時点で、最終ホールの運行データを確定ポインタとして管理するといったことも考えられる。

0051

ところで、カート『16』に乗ったプレーヤがカート路Rに沿ってプレーを進行していき、最終ホール(9番ホール)でのプレーを終了すると管理棟CHに戻ることになるが、この際にカート『16』が1番ホールのティーグランド1T付近のセンサSから位置データを検出することがある。これは先にも説明したように、カート『16』が管理棟CHに戻る際にスタートティー1Tの位置センサSの通信エリア内を通過した場合や、カート『16』のプレーヤが同一のコースで再度プレーを行うためにスタートティー1Tにいる場合などが考えられ、従来の運行管理装置1ではこれらの判別を行うことはできなかった。

0052

そこで、本実施の形態の運行管理装置1は、カート『16』で再度スタートティーTの位置データが検出された時に、その位置データが管理棟CHに戻っている途中で検出されたものなのか、或いはプレーヤが同一コースで再度プレーを行うことにより、検出されたものなのかを判別できるようにしている。

0053

このため、本実施の形態の運行管理装置1は、先ず、上述したように例えばカート『16』からの位置データがスタートティー1Tの位置データの時は、そのカート『16』の履歴データが存在するかどうかの判別を行うようにしている。この場合はカート『16』の履歴データが存在するので、次に履歴データの内、8番ホールまでの運行データが確定ポインタとして管理されているかどうかの判別を行うようにする。

0054

これはカート『16』が最終ホールまでプレーを終了していれば、8番ホールまでの運行データは確定ポインタとして管理されているはずなので、8番ホールの運行データが確定ポインタとして管理されていれば、カート『16』は最終ホールでのプレーを終えて管理棟CHに向かっている途中にスタートティー1Tを通過したか、或いは同一コースで再度プレーを行うためにスタートティー1Tにいる場合の何れかであると判別することができるからである。なお、カート『16』の運行データが8番ホールまで確定ポインタとして管理されていない時は、スタートティーTの位置データは、単に誤検出である判別してスタートティー1Tの位置データは破棄する。

0055

なお、本実施の形態では、スタートティー1Tの位置データを再度検出した時は、8番ホールまでの運行データが確定ポインタとして管理されているかどうかによってスタートティー1Tの位置データが正確な位置データかどうか判別するようにしているが、当然のことながら9番ホールまでの運行データが確定ポインタとして管理されているかどうかによって、再度検出されたスタートティー1Tの位置データが正確な位置データかどうか判別することも可能である。

0056

次に、運行管理装置1は、カート『16』がプレーを終えて管理棟CHに向かっている途中か、或いは同一コースで再度プレーを行うためにスタートティー1Tにいるかの判別を行う。この場合はスタートティー1Tの位置データが得られた時刻と、最終ホールのグリーンGにおける位置データが得られた時刻との比較を行い、例えばその時間差が予め設定された設定時間以上の時は、カート『16』のプレーヤが同一コースで新たなプレーを開始すると判別し、そうでなければカート『16』は管理棟CHに戻る途中と判別するようにしている。

0057

なお、この場合の設定時間としては、最終ホールでのプレーを終えたプレーヤが乗っているカート『16』が管理棟CHに戻る際に、スタートティー1TのセンサSの通信エリアを通過するのに十分な時間(例えば10分)以上となるように設定すればよい。

0058

そして、カート『16』のプレーヤが同一コースで新たなプレーを開始したと判別した時は、カート『16』の新たな運行データを作成すると共に、図4(c)に示すように、既に設けられているカート『16』の表示領域とは、別枠のカートナンバー領域81にカート『16』の表示領域を設け、この領域の時刻表示領域82に新たにスタートティー1Tの検出時刻(例えば『10:45』)を表示するようにしている。この場合のスタートティー1Tの運行データは確定データとして管理することになる。

0059

なお、図4(c)にハッチを施して示した新たなカート番号『16』の表示色を他の表示色と変えることで、管理者がカート『16』のプレーヤが同一コースで再プレーを行っているのを一目でわかるように表示させることも可能である。

0060

但し、例えばカート『16』のプレーヤが同一コースで新たなプレーを開始したと判別した場合でも、スタートティー1Tの位置データが得られてから所定時間内に次のホール(2番ホール)のティーグランド2Tの位置データが得られなければ、スタートティー1Tの位置データは、最終ホールを終えたプレーヤが管理棟CHに戻る際に検出されたものと見なすようにしても良い。この場合は、新たに作成したカート『16』の運行データ及び運行状況表示画面の新たなカート『16』の表示領域は消去する。なお、この場合の所定時間としては、スタートティー1Tをから次の2番ホールのティーグランド2Tへ進む時間を考慮して設定すれば良い。

0061

一方、スタートティー1Tの位置データが検出された時刻と、最終ホールのグリーンGで位置データが検出された時刻との時間差が設定時間以内の時は、カート『16』が管理棟CHに戻る途中であると判別することになるが、この場合ではカート『16』の運行データを破棄することなく、一旦、メモリ14に保持しておくようにする。但し、この場合は運行状況表示画面には、新たなカート『16』の運行状況を表示しないものとする。そしてその後、所定時間以内に1番ホールのフェアウェー1Fの位置データが検出された時は、カート『16』のプレーヤが同一コースで新たなプレーを開始したものとして、メモリ14に保持していた運行データ及び新たな位置データにより、新たなカート『16』の運行状況を表示装置2の表示画面に表示させるようにする。なお、所定時間以内に1番ホールのフェアウェー1Fの位置データが検出されなければ、メモリ14に保持されている運行データは破棄する。

0062

また、例えば図4(d)に示すように、何らかの要因によって1番ホールの位置データが検出されず、2番ホールから位置データが検出された場合は、次の3番ホールのティーグランド3Tの位置データが検出された時点で、2番ホールまでの位置データが確定ポインタとして管理するようにしている。

0063

このように本実施の形態の運行管理装置1は、ティーグランドTの位置データが得られた時点で、それ以前のホールの運行データ(履歴データ)を確定ポインタとして管理し、例えば確定ポインタとして管理されているホールの位置データが得られた時は、運行データの更新を行わないようにしている。これにより、カートKが誤った位置データを検出した時でも、運行管理装置1では運行データを誤ったデータに更新してしまうといったことを防ぐことができる。

0064

つまり、例えば4番ホールのグリーン4Gにいるカート『16』が2番ホールのティーグランド2Tに設置されているセンサからの位置データを検出して、管理棟CHに対して送信した場合でも、運行管理装置1は、この2番ホールの運行データを確定ポインタとして管理しているので、この位置データは誤った位置データと判別することになる。従って、運行管理装置1は2番ホールのティーグランド2Tの運行データに誤ったデータを上書きするといったことがない。

0065

また、例えば最終ホールでのプレーを終えたプレーヤを乗せたカート『16』が管理棟CHに戻る際に、スタートティー1Tのセンサの通信エリア内を単に通過したのか、或いはカート『16』のプレーヤが再度同一コースでプレーを開始するといった場合でも、正確な運行管理データを作成することができると共に、その運行状況表示を行うことができる。

0066

図5は、これまで説明してきた本実施の形態の運行管理装置1によって表示装置2に表示される運行状況表示画像の全体例を示した図である。この図5に示す運行表示画面からは、例えば最上段に表示されているカート『16』が、スタートティー1Tを『8:16』にスタートし、最終ホール(9番ホール)のグリーンGを『10:35』に通過したことがわかる。また、例えばカート『16』はもう一つ別の表示領域が設けられていることから、カート『16』が再度同一コースでプレーを開始していることがわかる。

0067

また、例えばカート『18』は3番ホールまでが確定ポインタとして管理されていることから、カート『18』のプレーヤは4番ホールのティーグランド4Tでプレーしているか、或いは4番ホールのフェアウエーFに向かっていることがわかる。また、例えばカート『20』は1番ホールの運行データはないものの、2番ホール、及び3番ホールのティーグランド3Tの位置データが得られているので、2番ホールまで確定ポインタとして管理され、カート『20』のプレーヤは3番ホールのティーグランド3Tでプレーしているか、或いは4番ホールのフェアウエーFに向かっていることがわかる。

0068

以下、これまで説明してきた動作を実現するために運行管理装置1の制御部12の処理動作図6図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。先ず、制御部12は図6に示すステップS101において、カートの位置データが入力されたかどうかの判別を行っており、カートの位置データが入力された時にステップS102に進む。ステップS102では、入力されたカートの位置データがティーグランドの位置データかどうかの判別を行い、ティーグランドの位置データであればステップS103に進む。ステップS103では、入力されたティーグランドの位置データがスタートティーの位置を示す位置データかどうかの判別を行っており、スタートティーの位置データであればステップS104に進む。

0069

ステップS104では、位置データが入力されたカートに対応する運行データ(履歴データ)に確定ポインタがあるかどうか判別しており、確定ポインタがなければ、つまり該当するカートが初めてのスタートと判別した時は、ステップS105に進み、カート番号と、スタートティーの位置データが検出された時刻により作成した運行データに基づいて、例えば上記図4(a)に示したような運行状況表示画面を表示させるための表示画像データを生成してステップS101に戻る。

0070

一方、ステップS102において、入力されたカートの位置データがティーグランドの位置データでない時は、ステップS106に進み、ステップS106では、位置データが確定ポインタより後ろの位置を示す位置データかどうか判別する。ここで、入力された位置データが確定ポインタより後ろの位置を示す位置データであれば、ステップS107に進んで運行状況表示画面の対応するホールの表示領域に位置データの検出時刻を表示させるための表示画像データを生成してステップS101に戻る。

0071

なお、ステップS106において、確定ポインタがなくても入力された位置データが1番ホールの位置データの時はステップS107に進み、対応するホールの位置データの検出時刻を表示させるための表示画像データを生成してステップS101に戻る。また、ステップS106において、位置データは確定ポインタより後ろのホールでない時、つまり確定ポインタとして管理されている位置データの時は、その位置データは誤ったデータと判別し、位置データを破棄してステップS101に戻る。

0072

一方、ステップS103において、スタートティーの位置データでないと判別した時は、ステップS108に進み、新たに同一コースで半ラウンドの再プレーを行っていることを示す半ラウンド追加モードかどうかの判別を行い、半ラウンド追加モードでなければ、ステップS109に進んで、位置データは確定ポインタより後ろのホールかどうか判別する。ここで、位置データが確定ポインタより後ろのホールであれば、ステップS110に進み、そうでなければ、その位置データは誤ったデータと判別して位置データを破棄してステップS101の処理に戻る。

0073

ステップS110では、履歴データに含まれる確定ポインタが位置データとして得られたホールのティーグランドより2ホール手前のグリーンかどうかの判別を行っており、2ホール手前のグリーンまでが確定ポインタの時はステップS111に進んで、確定ポインタを前のホールのグリーンに設定した後、ステップS112に進む。

0074

なお、例えば上記図4(b)に示すカート『18』のように2番ホールのティーグランドの位置データが得られた場合は、2ホール手前のグリーンが確定ポインタがどうか判別することはできないので、2番ホールのティーグランドの位置データが得られた時は、1番ホールのグリーンを確定ポインタに設定することになる。そしてステップS112において、入力された位置データに対応するホールのティーグランドの表示領域に検出時刻を表示させるための表示画像データを生成してステップS101の処理に戻ることになる。

0075

また、ステップS104において、カートの位置データがスタートティーであるにも関わらず、履歴データとして確定ポインタを有している時は、ステップS113に進み、確定ポインタが8ホールかどうかの判別を行う。ここで、例えば確定ポインタが8ホールであれば、図7に示すステップS201からの処理へ進む。つまり、ステップS113では、8番ホールが確定ポインタとして管理されていれば、カートが最終ホールでのプレーを終えて管理棟CHに向かっている途中にスタートティーを通過したか、或いは同一コースで再度プレーを行うためにスタートティーにいる場合の何れかであると判別して、図7に示すステップS201に進む。一方、ステップS113において、確定ポインタが8ホールでなければ、スタートティーの位置情報は誤って検出されたものとして、ステップS101の処理に戻ることになる。

0076

図7に示すステップS201においては、制御部12は、先ず、カートが新たに同一コースで半ラウンドのプレーを開始したものとして、半ラウンド追加モードとして取り扱うようにする。そして、ステップS202において、スタートティーの位置データが検出された時間は、最終ホールのグリーンの通過した時間から所定時間経過しているかどかの判別を行い、所定時間経過している時は、ステップS203に進んで、例えば上記図4(c)に示すカート『16』のように、半ラウンド追加プレーとして運行状況表示画面の別段にカート番号とスタートティーを検出した時刻を表示させるような表示画像データを生成する。そして、ステップS204において、確定ポインタをスタートティーの運行データに設定して、上記図6に示すステップS101の処理に戻ることになる。

0077

一方、ステップS202において、9ホールのグリーンの通過した時刻からスタートティーが得られた時刻までに所定時間経過していない時は、ステップS205に進み、この場合はスタートティーの時刻を表示するための表示画像データを生成することなく、運行データをメモリ14に一時格納した後、上記図6に示すステップS101の処理に戻ることになる。

0078

また、図6に示したステップS108において、半ラウンド追加モードと判別した時は、ステップS114に進み、運行状況表示画面にカートの新たな運行状況を表示させる表示段の表示画像データが生成されている時はステップS109に進み、先に説明したステップS109からの処理を実行する。

0079

一方、カートの新たな表示段が設けられていなければ、図8に示すステップS301からの処理を実行する。ステップS301では、制御部12は運行状況表示画面にカートの新たな表示段の表示画像データを生成した後、ステップS302に進み、確定ポインタをスタートホールのグリーンに設定した後、図6に示すステップS101の処理に戻ることになる。つまり、この場合もプレーヤが同一コースで再プレーを行ったと判別することになる。このような処理を制御部12が実行することで、こらまで説明した本実施の形態の運行管理装置1による表示装置2の表示制御を実現することができる。

0080

なお、本実施の形態においては、表示装置に表示される運行状況表示画面として、カート運行状況を時間によって表示する表示形態を例にとって説明したが、これはあくまでも一例であり、例えばカートの運行状況を棒グラフ等によって表示するといった表示形態の運行表示画面にも適用することができる。

発明の効果

0081

以上、説明したような本発明によれば、運行データ判別手段により、運行データ作成手段で作成された運行データと、保持手段に保持されている履歴データとに基づいて、運行データ作成手段で作成した運行データが、カートの正確な現在位置を示す運行データかどうか判別しているので、正確な運行データに基づいたたカートの管理や、正確なカートの運行状況を表示手段に表示させるといったことが可能になる。

0082

例えば、運行データ判別手段によりカートの運行データにスタート位置を示すスタート位置データが含まれ、且つ、保持手段にカートに対応する履歴データが保持されていないと判別した時は、運行データがカートのスタート時の運行データとすることで、スタート時の正確な運行データを確保することができる。

0083

また、運行データ判別手段によりカートの運行データにゴルフコースのスタートティー以外のティーグランドの位置を示す位置データが含まれ、且つ、保持手段に保持されているカートの履歴データの内、上記位置データより2ホール前の履歴データが確定データである判別した時は、上記位置データの直前ホールの履歴データを確定データとして、以降確定データとされた運行データの書き換えを行わないようにすることで、誤ったデータによって運行データが更新されるのを防ぐことができる。

0084

さらにまた、運行データ判別手段によりカートの運行データにゴルフコースのティーグランド以外の位置を示す位置データが含まれ、且つ、その位置データが保持手段に保持されているカートの履歴データの内、確定データとされる履歴データより後の位置を示す位置データと判別した時に、運行データをカートの現在位置データとすることで、誤ったデータによって運行データが作成されるのを防止することが可能になる。

0085

また、運行データ判別手段により、カートの運行データにスタート位置を示すスタート位置データが含まれているものの保持手段にカートの履歴データがあり、その履歴データの内、所定ホールの履歴データが確定データであり、さらにスタート位置データを検出した時刻が、ゴルフコースの最終位置を示す最終位置データを検出した時刻より所定時間経過後であると判別した時は、同一カートのプレーヤが同一コースで再プレーを行ったと判断することで、同一カートが同一コースで再プレーを行った時のカートの運行データを確実に確保することができる。

0086

さらにまた、運行データ判別手段により、カートの運行データにスタート位置を示すスタート位置データが含まれているものの、保持手段にカートの履歴データがあり、その履歴データの内、所定ホールの履歴データが確定データであり、スタート位置データを検出した時刻が、ゴルフコースの最終位置を示す最終位置データを検出した時刻から所定時間内であると判別した時は、さらにスタートティー以外のティーグランドの位置を示す位置データが含まれた運行データが検出された時も、運行データが同一カートのプレーヤが同一コースで再プレーを行った時の運行データであると判断することで、より確実に同一カートが同一コースで再プレーを行った時のカートの運行データを確保することができる。

図面の簡単な説明

0087

図1本発明の実施の形態のゴルフカートの運行管理システムを適用したゴルフ場の一部レイアウトを示す摸式図である。
図2センサ、カート、管理棟の通信経路を説明する図である。
図3管理棟に配置される運行管理部の構成を説明するブロック図である。
図4本実施の形態の表示装置に表示される表示画像を説明するための図である。
図5本実施の形態の表示装置に表示される表示画像の全体画像を示した図である。
図6本実施の形態の運行管理装置の制御部の処理動作を示したフローチャートである。
図7本実施の形態の運行管理装置の制御部の処理動作を示したフローチャートである。
図8本実施の形態の運行管理装置の制御部の処理動作を示したフローチャートである。
図9ゴルフ場のカート路に配置されているセンサの配置例を示した図である。
図10従来の運行状況表示画面の表示形態を示した図である。
図11従来の運行状況表示画面の表示形態を示した図である。

--

0088

1運行管理装置、2表示装置、3無線送受信装置、11信号処理部、12 制御部、14メモリ、15タイマ、16信号変調部、Kカート、Sセンサ、RE レピータ

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