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技術 皮下注射可否判定装置及びその機能を備えた針無注射器

出願人 株式会社島津製作所星充日本医薬株式会社
発明者 星充木村辰男米谷昌彦
出願日 1999年2月12日 (21年9ヶ月経過) 出願番号 1999-034553
公開日 2000年8月29日 (20年2ヶ月経過) 公開番号 2000-233021
状態 特許登録済
技術分野 注入、注射、留置装置 超音波診断装置 超音波診断装置
主要キーワード 設定目盛 ガス圧式 判定記号 ラッチ解除ボタン 時間幅τ シリンダ容器 フランジリング 回転止
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年8月29日)のものです。
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図面 (10)

課題

皮下脂肪厚さや皮膚の特性に応じて、注射可否を判定し注射圧力を調節して皮下注射を行うことができる、注射失敗を無くした針無注射器を提供する。

解決手段

本針注射器は、ピストンロッド23に回転止ブロック38を一体化した圧縮力調整ナット39を螺合することにより、ノズル22を外して圧縮力調整ナット39を移動して最適注射圧力に設定することができるようになっており、予め皮下注射可否判定装置により測定された可否判定および皮下脂肪厚の表示結果に基づき注射圧力を合わせ、薬液吸入して注射することにより患者注射部位に適した注射圧力で注射されるため注射失敗が無くなる。

概要

背景

針無注射器はその先端部のノズル噴射孔から一定量の薬液吸入した後、その薬液を噴射孔からジェット噴射することにより患者の皮下に注入する注射器である。すなわち、針無注射器による注射は皮下注射時に注射針を使用しない針無注射であるため、痛みを伴わず、また、注射痕が残らないという利点があるため、糖尿病患者自身が日常的にインシュリン自己注射する場合にも用いられている。

従来、このような針無注射器においては、図9に示すような、圧縮バネを利用してノズル内ピストン高速で移動させ、薬液をジェット噴射させる方式が多用されている。この針無注射器61は、先端側に噴射孔62aを有するノズル62を挿入固着した前側筒体64と、ピストンロッド63をラッチしたり解除したりするラッチ機構72を内設した後側筒体65をネジ部69で螺合し、その筒体66の中心軸にピストンロッド63を配置している。前記ピストンロッド63の先端部にはやじり状のピストン68を連結し、ピストンロッド63の中央部分には圧縮バネを巻着し、ピストンロッド63を後方に移動させることにより先端側への付勢力を与える圧縮部67が設けられている。この針無注射器61において、薬液バイアル(図示せず)をノズル62の先端に当てがい、後側筒体65を回転させて後退させると、ピストンロッド63と連動してピストン68が後退しノズル62とピストン68との間に中空部薬液室)ができ、そこに薬液が吸い込まれる。そして、必要な薬液量を吸入した後、注射部位ノズル先端を当てがいラッチ解除ボタン72aを押すと、ラッチボール71が凹み70から飛び出し、ピストンロッド63はラッチ機構72から解放され、前記圧縮部67での先端側への付勢力により高速でピストン68を前進させ、薬液を注射部位に注入する。また、圧縮ガスを収容した小型ガスボンベを前側筒体64に取り付け、前記圧縮部67内に圧縮ガスを放出して、その圧力でピストンを前進させるガス圧式針無注射器も用いられている。

概要

皮下脂肪厚さや皮膚の特性に応じて、注射可否を判定し注射圧力を調節して皮下注射を行うことができる、注射失敗を無くした針無注射器を提供する。

本針無注射器は、ピストンロッド23に回転止ブロック38を一体化した圧縮力調整ナット39を螺合することにより、ノズル22を外して圧縮力調整ナット39を移動して最適注射圧力に設定することができるようになっており、予め皮下注射可否判定装置により測定された可否判定および皮下脂肪厚の表示結果に基づき注射圧力を合わせ、薬液を吸入して注射することにより患者の注射部位に適した注射圧力で注射されるため注射失敗が無くなる。

目的

本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、患者自身皮下脂肪の厚みや皮膚の特性を測定して、注射可否を判定することができる皮下注射可否判定装置及びその判定結果に基づいて最適注射圧力を設定して注射ができる機能を備えた針無注射器を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

注射部位における皮下脂肪の厚みを測定する測定手段と、その測定結果に基づいて皮下注射が可能か否かを判定し、その結果を表示する判定表示手段を備えたことを特徴とする皮下注射可否判定装置。

請求項2

注射部位における皮膚の特性を測定する測定手段と、その測定結果に基づいて皮下注射が可能か否かを判定し、その結果を表示する判定表示手段を備えたことを特徴とする皮下注射可否判定装置。

請求項3

ノズル内高速ピストンを移動して薬液噴射させるため、該ピストンと連結したロッド前進方向への付勢力を与える圧縮ばね初期位置を変えて、最適注射圧力の設定を行うことができる設定機能を備えたことを特徴とする針無注射器

請求項4

ノズル内を高速でピストンを移動して薬液を噴射させるため、該ピストンと連結したロッドに前進方向への付勢力を与える圧縮ばねの初期位置を変えて、最適注射圧力の設定を行うことができる設定機能及びその設定圧力表示機能を備えたことを特徴とする針無注射器。

請求項5

注射部位における皮下脂肪の厚みを測定する測定手段と、その測定結果に基づいて皮下注射が可能か否かを判定し、その結果を表示する判定表示手段を備えたことを特徴とする針無注射器。

請求項6

注射部位における皮膚の特性を測定する測定手段と、その測定結果に基づいて皮下注射が可能か否かを判定し、その結果を表示する判定表示手段を備えたことを特徴とする針無注射器。

技術分野

0001

本発明は、ノズル噴射孔から吸入した一定量の薬液ジェット噴射させて皮下注射を行う針無注射器、特に注射部位皮下脂肪の厚みや皮膚の特性を測定し、最適注射圧力を設定することができる皮下注射可否判定装置及び針無注射器に関する。

背景技術

0002

針無注射器はその先端部のノズルの噴射孔から一定量の薬液を吸入した後、その薬液を噴射孔からジェット噴射することにより患者の皮下に注入する注射器である。すなわち、針無注射器による注射は皮下注射時に注射針を使用しない針無注射であるため、痛みを伴わず、また、注射痕が残らないという利点があるため、糖尿病患者自身が日常的にインシュリン自己注射する場合にも用いられている。

0003

従来、このような針無注射器においては、図9に示すような、圧縮バネを利用してノズル内ピストン高速で移動させ、薬液をジェット噴射させる方式が多用されている。この針無注射器61は、先端側に噴射孔62aを有するノズル62を挿入固着した前側筒体64と、ピストンロッド63をラッチしたり解除したりするラッチ機構72を内設した後側筒体65をネジ部69で螺合し、その筒体66の中心軸にピストンロッド63を配置している。前記ピストンロッド63の先端部にはやじり状のピストン68を連結し、ピストンロッド63の中央部分には圧縮バネを巻着し、ピストンロッド63を後方に移動させることにより先端側への付勢力を与える圧縮部67が設けられている。この針無注射器61において、薬液バイアル(図示せず)をノズル62の先端に当てがい、後側筒体65を回転させて後退させると、ピストンロッド63と連動してピストン68が後退しノズル62とピストン68との間に中空部薬液室)ができ、そこに薬液が吸い込まれる。そして、必要な薬液量を吸入した後、注射部位にノズル先端を当てがいラッチ解除ボタン72aを押すと、ラッチボール71が凹み70から飛び出し、ピストンロッド63はラッチ機構72から解放され、前記圧縮部67での先端側への付勢力により高速でピストン68を前進させ、薬液を注射部位に注入する。また、圧縮ガスを収容した小型ガスボンベを前側筒体64に取り付け、前記圧縮部67内に圧縮ガスを放出して、その圧力でピストンを前進させるガス圧式針無注射器も用いられている。

発明が解決しようとする課題

0004

従来の針無注射器は以上のように構成されているが、患者自身の皮下脂肪の厚さや皮膚の硬さなどの状態は年齢性別体格・注射部位などによって異なるのに対し、従来の針無注射器は必要な薬液量だけを吸入して注射するものであり、注射圧力は固定されて注射するため、皮下脂肪の厚みが薄い場合、薬液が薬液吸収速度の速い筋肉層に注入され低血糖症による危険状態を招くという問題があった。また、皮膚が硬いまたは厚いとスムーズな注射が行えず、注射時に痛みを伴ったり所定の薬液量を注射することができないという問題があった。

0005

本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、患者自身の皮下脂肪の厚みや皮膚の特性を測定して、注射可否を判定することができる皮下注射可否判定装置及びその判定結果に基づいて最適注射圧力を設定して注射ができる機能を備えた針無注射器を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記の目的を達成するため、請求項1の発明に係わる皮下注射可否判定装置は、注射部位における皮下脂肪の厚みを測定する測定手段と、その測定結果に基づいて皮下注射が可能か否かを判定し、その結果を表示する判定表示手段を備えたことを特徴とする。また、請求項2の発明に係わる皮下注射可否判定装置は、注射部位における皮膚の特性を測定する測定手段と、その測定結果に基づいて皮下注射が可能か否かを判定し、その結果を表示する判定表示手段を備えたことを特徴とする。そして、請求項3の発明に係わる針無注射器は、ノズル内を高速でピストンを移動して薬液を噴射させるため、該ピストンと連結したロッドに前進方向への付勢力を与える圧縮ばね初期位置を変えて、最適注射圧力の設定を行うことができる設定機能を備えたことを特徴とする。つぎに、請求項4の発明に係わる針無注射器は、ノズル内を高速でピストンを移動して薬液を噴射させるため、該ピストンと連結したロッドに前進方向への付勢力を与える圧縮ばねの初期位置を変えて、最適注射圧力の設定を行うことができる設定機能及びその設定圧力表示機能を備えたことを特徴とする。また、請求項5の発明に係わる針無注射器は、注射部位における皮下脂肪の厚みを測定する測定手段と、その測定結果に基づいて皮下注射が可能か否かを判定し、その結果を表示する判定表示手段を備えたことを特徴とする。さらに、請求項6の発明に係わる針無注射器は、注射部位における皮膚の特性を測定する測定手段と、その測定結果に基づいて皮下注射が可能か否かを判定し、その結果を表示する判定表示手段を備えたことを特徴とする。

0007

本発明の皮下注射可否判定装置および針無注射器は、上記のように構成されており、患者自身の皮下脂肪の厚さや皮膚の硬さの状態を測定し、注射可否の判定した後、薬液注射圧力を設定して注射を行うことができるので、危険な注射や注射失敗を無くすことができる。

発明を実施するための最良の形態

0008

以下、実施例により本発明を具体的に説明する。図1は本発明の皮下注射可否判定装置の実施例を示す概略構成図である。本装置は、患者の皮膚B1の注射部位に密着させて超音波パルス信号を発信する発信用振動子2aと、皮下脂肪B2と筋肉B3の境界面と皮膚B1の間で反射を繰り返す超音波信号を受信するための受信用振動子2bや発信された超音波信号の皮膚B1での反射を減らすための整合材2cからなる探触子2と、発信用振動子2aを駆動する電気パルス信号を発生するパルス発生器3と、該パルス発生器3からのパルス信号と受信用振動子2bで受信された多重エコー信号増幅するための受信部4と、前記多重エコー信号のパルス間隔を測定し皮下脂肪厚データに変換するための脂肪厚測定部5と、その皮下脂肪厚データと予め記憶しておいた注射可能限界皮下脂肪厚データを比較し、注射可否の判定記号を出力する注射可否判定部6と、皮下脂肪厚データ及び判定記号を表示する表示部7から構成されている。

0009

上記構成において、両振動子は水平面と一定の角度で配設されており、前記探触子2の発信用振動子2aから矢印A方向に超音波パルスが発信されると、超音波パルスは皮下脂肪B2と筋肉B3の境界面及び皮膚B1との間で反射を繰り返し、受信用振動子2bから受信部4に図2に示すような多重エコー信号が伝送される。前記脂肪厚測定部5には公知の時間幅測定回路が用いられ、多重エコー信号のパルス間隔は時間幅τ(sec)に変換された後、皮下脂肪中の音速をc(mm/sec)として、(τ×c)/2(mm)なる演算が行われて脂肪厚データが得られる。

0010

そして、この皮下脂肪厚データは前記注射可否判定部6において、予め記憶されている比較用皮下脂肪厚データと比較され、その結果は“1”、“2”、“3”、“N”の記号で区別して、表示部17において皮下脂肪厚データと合わせて表示される。この記号は、適用すべき注射圧力レベルを指すもので、例えば、“1”、“2”、“3”に該当する注射圧力を、14MPa、16MPa、18MPaとし、この注射圧力で注射可能な皮下脂肪厚範囲を決めておくことにより、測定された皮下脂肪厚データがどの注射圧力レベルに該当するかを判別することができる。また、“N”記号は注射不可を表示するもので、予め皮下注射厚限界値を決めておき、測定した皮下脂肪厚データが皮下注射厚限界値を下回るときに、“N”記号を表示する。患者は本皮下注射可否判定装置1を用いることにより、注射可否及び注射圧力レベルを注射前に知ることができ、注射可の場合、針無注射器の注射圧力を最適圧力に設定して注射を行うことができるので危険な注射や注射失敗を無くすことができる。

0011

図3は本発明の皮下注射可否判定装置の他の実施例を示す概略構成図である。本装置は、患者の皮膚B1の注射部位に密着させて、超音波連続波を発信するための発信用振動子12aを有する探触子12と、その発信用振動子12aの両面に形成された薄膜電極12bに印加する振幅一定の交流電圧信号を出力するための電力増幅部13と、その電力増幅部13に周波数スイープさせた交流信号(例えば正弦波信号)を入力するための交流スイープ信号発生器14と、前記発信用振動子12aへの供給電流を検出して直流電流に変換するAC/DC変換部15と、その出力特性からピークポイントを検出し、前記交流スイープ信号発生器14にスイープ停止信号を入力するためのピーク検出部18と、そのときの周波数、すなわち固有振動数と、予め記憶されている注射可能限界振動数を比較し、注射可否を判定し、判定記号を出力する注射可否判定部16と、固有振動数及び判定記号を表示する判定表示部17から構成される。

0012

上記構成において、交流スイープ信号発生器14により発生した交流スイープ信号は電力増幅部13で増幅されて、発信用振動子12aの両電極12b間に印加される。この発信用振動子12aは皮膚B1に密着しながら振動するが、皮膚B1の特性により決まる固有周波数において共振状態が発生し、図4に示したAC/DC変換部15の出力特性上にピーク波形が現れる。そのピークポイントはピーク検出部18によって検出され、その時点でスイープ停止信号が交流スイープ信号発生器14に送られ、スイープが停止する。

0013

前記固有振動数は皮膚の硬さやしこり等により変わるものであり、予め注射が不可の固有振動数を注射可否判定部16に記憶させておき、これと比較し注射可の場合は“Y”、注射不可の場合は“N”なる記号に変換して、前記固有振動数とともに表示部17において表示される。患者はこの表示により、皮膚の特性による無理な注射を回避することができる。

0014

図5(a)、(b)は本発明の針無注射器の実施例の断面図とそのA−A断面、図6はその平面図を示したものである。図5(a)に示すように本針無注射器21は、両端面が開口している前側筒体24と後側筒体25とがネジ結合されてなる筒体26を形成している。前側筒体24はその先端部にノズル22をネジ部36で螺合している。そして、筒体26の軸方向に往復移動可能なピストンロッド23を備えている。このピストンロッド23の先端側にフランジリング29が一体的に取り付けられ、その後方のネジ部37において、一対の回転止ブロック38を固着した圧縮力調整ナット39を螺合している。回転止めブロック38は図5(b)に示されるように、前側筒体24に設けられた溝24aに沿って移動する。ピストンロッド23の後端には、周辺上にラッチ溝34を設けるとともに、ガイドパイプ30が軸方向に嵌め込まれている。さらに、前側筒体24の先端内面にはピストンロッド23の挿入孔を有するストッパプレート40が固定されている。また、圧縮力調整ナット39とガイドパイプ30の間には、ピストンロッド23に通された強力な圧縮バネ32が介設されていて、圧縮バネ32によりピストンロッド23が前進方向へ常に付勢される構造となっている。

0015

一方、後側筒体25の内面には、固定リング42が突起部43後方のネジ部50で固定されている。固定リング42の後方にはラッチ解除ボタン44が軸方向に移動可能に内挿設置されている。そして、このラッチ解除ボタン44は、ネジ46で後側筒体25に固定された押え具45により、後方への飛び出しが制限されている。固定リング42の後端側には可動ピース47が軸方向に移動可能に嵌め込まれている。この可動小ピース47とラッチ解除ボタン44の後端面の間に圧縮バネ47aが介設されていて、圧縮バネ47aによりラッチ解除ボタン44が後退方向へ常に付勢されている。

0016

また、固定リング42の後端段落部には周方向に貫通する複数個小孔48が形成されていて、各孔にラッチボール49がそれぞれ嵌め込まれている。ラッチ解除ボタン44の前端部内面がラッチボール49の先に進出すると、圧縮バネ47aによる付勢力によってラッチ解除ボタン44がラッチボール49と係止されるので、前側筒体24を後側筒体25にネジ込んで行くと、固定リング42〜ラッチボール49までの部品が後側筒体25と一緒に前進する。

0017

他方、図6に示すように前側筒体24の後端側の薄肉部の周表面には、一回の注射で噴射する薬液の量を示す薬液噴射量目盛りSAが表示されている。また、前側筒体24の前端側において、前記回転止めブロック38の移動が読み取れる位置に、透明部材を用いた読み取り窓41が設けられ、その読み取り窓41に注射圧力設定目盛りSBが表示されている。

0018

そして、図5(a)に示すように、後側筒体25の中程のところが、軸方向に一定の距離範囲に渡って二重筒状になっており、前側筒体24に後側筒体25がねじ込まれるに伴って外筒内筒の間に前側筒体24の後端側の薄肉部が進入する構造となっていて、外筒の先端縁で薬液噴射目盛SAが読み取れる構成となっている。

0019

本針無注射器21及び前記皮下注射可否判定装置1を使用して、次の手順で針無注射が行われる。
1.図1の皮下注射可否判定装置1を用いて、注射部位の皮下脂肪厚を測定し、その表示部7より注射可否及び注射圧力レベルを読み取る。その表示が“1”、“2”、“3”のいずれかであれば下記2項へ進み、“N”のときは注射を行わない。
2.針無注射器の先端部にあるノズル22を回して、前側筒体24より取り外し、ピストン28をピストンロッド23より引き抜く。
3.ピストンロッド23の先端側の断面が四角形なるロッド部分を、四角穴付き工具に挿入し回すことにより、ピストンロッド23に螺合している回転止めブロック38を軸方向に移動させる。そして、先に測定した皮下脂肪レベルと同じ読み取り窓41の設定目盛りに回転止めブロック38の指標41aを合わせる。
4.ピストン28をピストンロッド23に差し込んだ後、ノズル22を前側筒体24に取り付ける。

0020

5.前側筒体24を一方の手で把持したまま他方の手で後側筒体25を回転させ、前側筒体24へ後側筒体25をネジ込んで前進させていくと、可動小ピース47の先端がピストンロッド23の後端面の凹みに嵌入し圧縮バネ47aによりラッチ解除ボタン44が後方へ移動しリセットされる。そして、ラッチボール49がラッチ溝34に半ば落ち込むと同時に、圧縮バネ47aで後退方向に付勢されているラッチ解除ボタン44がラッチボール49を横から押さえ続ける形となる。その結果、ラッチボール49がラッチ溝34から飛び出さずに、ピストンロッド23をラッチボール49で固定リング42に係止させた状態が維持されることになる。この状態では、後側筒体25の外筒の先端縁が薬液噴射量目盛SAの0のラインに位置するように設定されている。

0021

6.図7に示すように、薬液バイアル27に吸入針27bを挿入したアダプタ27aをノズル22の凹部22cに嵌入して、薬液バイアルを針無注射器21に結合する。前側筒体24を一方の手で把持したまま他方の手で後側筒体25を逆回転させて、固定リング42に係止したピストンロッド23およびピストン28も引き連れて後退させながら前側筒体24から後側筒体25を退出させる。ピストンロッド23の後退距離、すなわち後側筒体25の後退距離が、1回の注射で噴射する薬液の量に対応しているので、後側筒体25の外筒の先端縁が、1回の必要薬液量を示す薬液噴射量目盛SAの目盛りラインのところに合わせる。

0022

7.噴射孔22aを患者の注射部位に押し当てた状態で、ラッチ解除ボタン44を押すと、圧縮バネ47aが押し縮められるとともにラッチ解除ボタン44が前進してラッチボール49がラッチ孔34から径方向外へ飛び出すので、ピストンロッド23と固定リング42の係止が外れる。ピストンロッド23と固定リング42の係止が外れると、ピストンロッド23は強力な圧縮バネ32の付勢力によってフランジリング29がストッパプレート40に当たるところまで瞬間的に前進し、所定の薬液注入が行われる。このように、本針無注射器は最適注射圧力に設定して皮下注射を行うことができる。

0023

図8は他の実施例の針無注射器の概略構成図である。本注射器図1に示した皮下注射可否判定装置において用いられていた発信用振動子2a及び受信用振動子2bを小型化した発信用振動子52a及び受信用振動子52bをノズル52に内設するとともに、圧縮力調整リング55にモータ53を組み込みピストンロッド23のネジ部37上を移動させるように構成されている。このモータ53には、例えば、ネジ部37と螺合できる回転子53aと圧縮力調整リング55に固着できる固定子53bを有する超音波モータなどを使用することができる。前記ノズル52に内設された発信用振動子52aへの駆動電力供給線及び受信用振動子52bからの信号取り出し線と、モータ53への電気配線は、前側筒体24に設けた接続端子54を介して外部へ取り出され、その接続端子54に図1に示した針無注射器の本体1aと前記モータ53の駆動回路が接続される。

0024

この針無注射器により皮下脂肪厚を測定し、その本体1a(図1)の表示部7に示された記号と同じ読み取り窓(図6の41)の設定目盛りに指標41aが一致するようにモータ53を駆動して、最適注射圧力の設定を行う。この針無注射器を用いることによって、注射部位を移動させることなく判定表示から注射までの一連の操作を短時間で行うことができる。注射の手順は図5の針無注射器21と同様の方法で行われる。なお、前記圧縮力調整リング55及びモータ53の代わりに前記圧縮力調整ナット(図5(a)の39)を用いることにより、ノズル52を外して手動で圧縮力調整ナット39を移動し、注射圧力を調整することもできる。また、上記実施例では皮下注射可否判定装置の表示部に判定結果を表示したが、針無し注射器自体に表示部を設けてもよい。以上は、圧縮バネにより注射圧力を決める注射器を対象としたものであるが、後側筒体25の突起部43から前方を閉じて、ピストンロッド23をシリンダ軸とするシリンダ容器にすることにより、圧縮ガスを導入してそのガス圧でピストンロッドを高速で移動して注射を行うガス圧式針無注射器においても、皮下注射可否判定装置の判定結果に相当する注射圧力を発生するよう圧縮ガスを設定することにより本発明を適用することができる。

発明の効果

0025

本発明の針無注射器は上記のように構成されており、皮下脂肪の厚みを測定し、その結果を表示する手段を備えた皮下中注射可否判定装置によって、注射可否及び注射圧力レベルを注射前に知ることができるので、危険な注射や注射失敗が無くすことができる。また、皮膚特性を測定し、その結果を表示する手段を備えた皮下注射可否判定装置によって、無理な注射を回避することができる。さらに、最適注射圧力の設定ができる設定手段を備えた皮下注射可否判定機能付針無注射器によって、筋肉内への危険な注射を回避し、皮下脂肪厚に適した注射圧力で注射を行うことができる。そして、皮下脂肪の厚みを測定し、その結果を表示する手段と、最適注射圧力の設定を行う設定手段を備えた針無注射器により、注射部位を移動させることなく判定表示から注射までの一連の操作を短時間で行うことができる。

図面の簡単な説明

0026

図1本発明の皮下注射可否判定装置の実施例を示す概略構成図である。
図2本発明の皮下注射可否判定装置における多重エコー信号を示すパルス応答図である。
図3本発明の皮下注射可否判定装置の他の実施例を示す概略構成図である。
図4AC/DC変換器出力変化を示す出力応答図である。
図5本発明による針無注射器の断面図(a)及びA−A断面図である。
図6本発明による針無注射器の平面図である。
図7本発明による針無注射器と薬液バイアルの結合図である。
図8本発明による針無注射器の他の実施例を示す概略構成図である。
図9従来の針無注射器の概略構成図である。

--

0027

1、11・・・皮下注射可否判定装置
2、12・・・探触子
2a、12a、52a・・・発信用振動子
2b、52b・・・受信用振動子
2c・・・整合材
3・・・パルス発生器
4・・・受信部
5・・・脂肪厚測定部
6、16・・・注射可否判定部
7、17・・・表示部
12b・・・電極
13・・・電力増幅部
14・・・交流スイープ信号発生器
15・・・AC/DC変換部
18・・・ピーク検出部
21、51、61・・・針無注射器
22、52、62・・・ノズル
22a、62a・・・噴射孔
22b・・・薬液室
22c、35、43、70・・・凹み
23、63・・・ピストンロッド
24、64・・・前側筒体
25、65・・・後側筒体
26、66・・・筒体
27・・・薬液バイアル
28、68・・・ピストン
29・・・フランジリング
30・・・ガイドパイプ
31・・・フランジ
32、47a・・・圧縮バネ
34・・・ラッチ溝
36、37、50、69・・・ネジ部
38・・・回転止めブロック
39・・・圧縮力調整ナット
40・・・ストッパプレート
41・・・読み取り窓
41a・・・指標
42・・・固定リング
43・・・突起部
44、72a・・・ラッチ解除ボタン
45・・・押え具
46・・・ネジ
47・・・可動小ピース
48・・・小孔
49・・・ラッチボール
53・・・モータ
53a・・・回転子
53b・・・固定子
54・・・接続端子
55・・・圧縮力調整リング
63a・・・ストッパ
67・・・圧縮部
72・・・ラッチ機構
B1・・・皮膚
B2・・・皮下脂肪
B3・・・筋肉
SA・・・薬液噴射量目盛り
SB・・・注射圧力設定目盛り

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    【課題・解決手段】カテーテル組立体(10)は、カテーテル(12)と、カテーテルハブ(14)と、カテーテルハブ(14)内に設けられた弁体(医療用弁)(20)とを備える。弁体(20)は、先端面(32a)が... 詳細

  • テルモ株式会社の「 医療用ポンプ、医療用ポンプの制御方法、及び医療用ポンプシステム」が 公開されました。( 2020/09/10)

    【課題・解決手段】医療用ポンプは、通信部及びメモリを有する通信器に記憶された識別子及びデータセットを読み取り可能なリーダと、前記通信器から複数回読み取った前記識別子が一致するか判定し、複数回読み取った... 詳細

  • テルモ株式会社の「 医療機器」が 公開されました。( 2020/09/10)

    【課題・解決手段】医療機器は、操作受付部と、前記操作受付部に接触又は近接する検出対象の、前記操作受付部上での位置に基づく位置情報を取得可能な位置取得部と、取得された前記位置情報の変化に基づいて、前記検... 詳細

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