図面 (/)

技術 ポリエステル樹脂組成物

出願人 東レ株式会社
発明者 横井川琢未後藤義秋岡本勝
出願日 1999年2月10日 (21年9ヶ月経過) 出願番号 1999-032559
公開日 2000年8月22日 (20年3ヶ月経過) 公開番号 2000-230114
状態 未査定
技術分野 高分子組成物
主要キーワード 洗面器具 PET共重合体 結晶化抑制効果 成形品光沢 放射線遮蔽剤 重量感 住宅機器 テーブルトップ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年8月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題

陶器調重量感質感及び光沢を有すると共に、耐薬品性及び耐衝撃性を兼ね備えた成形品が得られるポリエステル樹脂組成物を提供する。

解決手段

BT樹脂10〜50重量%、シクロヘキシルテレフタレート単位エチレンテレフタレート単位とからなるPCT/PET共重合体10〜50重量%及び硫酸バリウム酸化亜鉛硫酸ストロンチウム酸化ジルコニウムから選ばれた少なくとも1種の充填剤10〜80重量%を配合してなるポリエステル樹脂組成物である。

概要

背景

陶器調光沢を有する樹脂成形品は、食器洗面器具植木鉢等の各種容器類、床材壁材洗面ボウル等の住宅機器類、及びテーブルトップ額縁人形等の装飾品類等の分野において広く使用されている。

このような陶器調光沢を有する樹脂成形品に対し、さらに陶器特有重量感質感を持たせることができれば商品価値が一層向上するため、従来からその研究が数多くなされてきている。例えば、ポリブチレンテレフタレート樹脂(以下、PBT樹脂略称する)とポリエチレンテレフタレート樹脂(以下、PET樹脂と略称する)と硫酸バリウムとからなる樹脂組成物(特公平7−13182号公報)や、PBT樹脂とポリカーボネート樹脂(以下、PC樹脂と略称する)と硫酸バリウムとからなる樹脂組成物(特開平8−199049号公報)等の提案がある。

しかしながら、前者のPBT樹脂とPET樹脂と硫酸バリウムとからなる樹脂組成物の成形品は、陶器調光沢が十分でないばかりでなく、耐衝撃性が小さいために、強度が要求されるような用途には適用しにくいという問題があった。また、後者のPBT樹脂とPC樹脂と硫酸バリウムとからなる樹脂組成物の成形品は、陶器調光沢に優れ、かつ耐衝撃性も良好ではあるが、反面耐薬品性に劣っているため、洗剤化粧品オイル等が使用される用途への適用が制限されるという問題があった。

概要

陶器調の重量感、質感及び光沢を有すると共に、耐薬品性及び耐衝撃性を兼ね備えた成形品が得られるポリエステル樹脂組成物を提供する。

PBT樹脂10〜50重量%、シクロヘキシルテレフタレート単位エチレンテレフタレート単位とからなるPCT/PET共重合体10〜50重量%及び硫酸バリウム,酸化亜鉛硫酸ストロンチウム酸化ジルコニウムから選ばれた少なくとも1種の充填剤10〜80重量%を配合してなるポリエステル樹脂組成物である。

目的

本発明の目的は、陶器調の重量感、質感及び光沢を有すると共に、耐薬品性及び耐衝撃性を兼ね備えた成形品を得ることができるポリエステル樹脂組成物を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

請求項2

前記ポリエステル共重合体のシクロヘキシルテレフタレート単位とエチレンテレフタレート単位のモル比が50〜95/50〜5である請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。

請求項3

前記充填剤の平均粒径が0.03〜2.0μmである請求項1又は2に記載のポリエステル樹脂組成物。

請求項4

前記充填剤が硫酸バリウムである請求項1,2又は3に記載のポリエステル樹脂組成物。

技術分野

0001

本発明はポリエステル樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、陶器調重量感質感及び光沢を有すると共に、耐薬品性及び耐衝撃性に優れた成形品を得ることができるポリエステル樹脂組成物に関する。

背景技術

0002

陶器調光沢を有する樹脂成形品は、食器洗面器具植木鉢等の各種容器類、床材壁材洗面ボウル等の住宅機器類、及びテーブルトップ額縁人形等の装飾品類等の分野において広く使用されている。

0003

このような陶器調光沢を有する樹脂成形品に対し、さらに陶器特有の重量感や質感を持たせることができれば商品価値が一層向上するため、従来からその研究が数多くなされてきている。例えば、ポリブチレンテレフタレート樹脂(以下、PBT樹脂略称する)とポリエチレンテレフタレート樹脂(以下、PET樹脂と略称する)と硫酸バリウムとからなる樹脂組成物(特公平7−13182号公報)や、PBT樹脂とポリカーボネート樹脂(以下、PC樹脂と略称する)と硫酸バリウムとからなる樹脂組成物(特開平8−199049号公報)等の提案がある。

0004

しかしながら、前者のPBT樹脂とPET樹脂と硫酸バリウムとからなる樹脂組成物の成形品は、陶器調光沢が十分でないばかりでなく、耐衝撃性が小さいために、強度が要求されるような用途には適用しにくいという問題があった。また、後者のPBT樹脂とPC樹脂と硫酸バリウムとからなる樹脂組成物の成形品は、陶器調光沢に優れ、かつ耐衝撃性も良好ではあるが、反面耐薬品性に劣っているため、洗剤化粧品オイル等が使用される用途への適用が制限されるという問題があった。

発明が解決しようとする課題

0005

本発明の目的は、陶器調の重量感、質感及び光沢を有すると共に、耐薬品性及び耐衝撃性を兼ね備えた成形品を得ることができるポリエステル樹脂組成物を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成する本発明のポリエステル樹脂組成物は、PBT樹脂10〜50重量%、シクロヘキシルテレフタレート単位エチレンテレフタレート単位とからなるポリエステル共重合体10〜50重量%及び硫酸バリウム,酸化亜鉛硫酸ストロンチウム酸化ジルコニウムから選ばれた少なくとも1種の充填剤10〜80重量%を配合してなることを特徴とするものである。

0007

上記シクロヘキシルテレフタレート単位とエチレンテレフタレート単位とからなるポリエステル共重合体(以下、PCT/PET共重合体と略称する)としては、シクロヘキシルテレフタレート単位とエチレンテレフタレート単位のモル比が50〜95/50〜5であるものが好ましく、また、上記硫酸バリウム,酸化亜鉛,硫酸ストロンチウム,酸化ジルコニウムから選ばれた少なくとも1種の充填剤としては、平均粒径が0.03〜2.0μmであるものが好ましく使用される。

発明を実施するための最良の形態

0008

本発明においてPBT樹脂とは、テレフタル酸又はその誘導体と、1,4−ブタンジオール又はその誘導体とを重縮合して得られるポリマーであり、本発明の目的を損なわない範囲であれば、テレフタル酸又は1,4−ブタンジオールの一部を他のジカルボン酸成分又はジオール成分で置換し共重合したものであってもよい。

0009

共重合成分として用いられるジカルボン酸成分としては、イソフタル酸ナフタレンジカルボン酸シクロヘキサンジカルボン酸、4,4´−ジフェノキシエタンジカルボン酸、アジピン酸セバシン酸等が、ジオール成分としては、エチレングリコールトリメチレングリコールプロピレンクリコールヘキサメチレングリコールポリエチレングリコールポリプロピレングリコールポリテトラメチレングリコール等が挙げられ、これらの共重合成分の共重合量は、PBT樹脂全体の30重量%未満であることが望ましい。

0010

本発明で使用するPBT樹脂としては、o−クロルフェノールで測定した固有粘度が0.36〜1.60、特に0.52〜1.35の範囲にあることが好ましい。

0011

本発明で使用するPCT/PET共重合体とは、テレフタル酸とシクロヘキサンジメタノールとエチレングリコールとを重縮合することにより得られる共重合ポリエステルである。このPCT/PET共重合体のシクロヘキシルテレフタレート単位とエチレンテレフタレート単位のモル比としては、50〜95/50〜5、特に55〜90/45〜10の範囲にあることが望ましい。PCT/PET共重合体におけるシクロヘキシルテレフタレート単位の共重合割合が95モル%を越えると、樹脂組成物の耐薬品性が不十分となり、また5モル%未満では、樹脂組成物から得られる成形品の陶器調光沢や耐衝撃性が低下するため好ましくない。

0012

本発明で使用するPCT/PET共重合体は、結晶化抑制効果がPET樹脂よりも大きいため、このPCT/PET共重合体を硫酸バリウム等の充填剤と共にPBT樹脂に配合した本発明の樹脂組成物と、PET樹脂を硫酸バリウム等の充填剤と共にPBT樹脂に配合した従来の樹脂組成物とを比較すると、前者の方がより陶器調光沢に優れた成形品を与えることができ、またその耐衝撃性も良好である。

0013

PC樹脂は完全な非晶性樹脂であり、結晶化抑制効果は大きいが耐薬品性に劣る。これに対し、本発明で使用するPCT/PET共重合体は、幾分結晶性を有しているものの、基本的には非晶性であって十分な結晶化抑制効果を発揮し、しかも耐薬品性が優れている。そのため、このPCT/PET共重合体を硫酸バリウム等の充填剤と共にPBT樹脂に配合した本発明の樹脂組成物と、PC樹脂を硫酸バリウム等の充填剤と共にPBT樹脂に配合した従来の樹脂組成物とを比較すると、前者の方がより陶器調光沢に優れ、かつ耐薬品性の良好な成形品にすることができる。

0014

すなわち、PBT樹脂にPCT/PET共重合体と、以下に説明する硫酸バリウム,酸化亜鉛,硫酸ストロンチウム,酸化ジルコニウムから選ばれた少なくとも1種の充填剤とを配合することによって得られる本発明のポリエステル樹脂組成物は、陶器調の重量感、質感及び光沢と、耐薬品性と、耐衝撃性とが共に優れており、PET樹脂やPC樹脂を硫酸バリウム,酸化亜鉛,硫酸ストロンチウム,酸化ジルコニウムから選ばれた少なくとも1種の充填剤と共に配合した従来のPBT樹脂組成物では得られない高機能な特性を発揮することができる。

0015

本発明では充填剤として、硫酸バリウム,酸化亜鉛,硫酸ストロンチウム,酸化ジルコニウムから選ばれた少なくとも1種を使用するが、特にこれらのうちでも硫酸バリウムが好ましい。硫酸バリウムとしては、天然産出したものの粉砕物及び公知の合成法により得られるものを制限なく使用することができる。充填剤の平均粒径は0.03〜2.0μm、特に0.05〜1.5μmの範囲にあることが望ましい。

0016

本発明のポリエステル樹脂組成物における各成分の配合割合としては、PBT樹脂が10〜50重量%、好ましくは15〜45重量%、より好ましくは20〜40重量%であり、PCT/PET共重合体が10〜50重量%、好ましくは15〜45重量%、より好ましくは20〜40重量%であり、かつ硫酸バリウム,酸化亜鉛,硫酸ストロンチウム,酸化ジルコニウムから選ばれた少なくとも1種の充填剤が10〜80重量%、好ましくは15〜75重量%、より好ましくは20〜70重量%である。

0017

PBT樹脂の配合割合が10重量%未満では、組成物の耐薬品性が低下し、また50重量%を越えると、組成物から得られる成形品の陶器調光沢が低下する傾向となるため好ましくない。

0018

PCT/PET共重合体の配合割合が10重量%未満では、組成物から得られる成形品の光沢が低下し、50重量%を越えると、組成物の耐薬品性が低下する傾向となるため好ましくない。

0019

また、硫酸バリウム等の充填剤の配合割合が10重量%未満では、組成物から得られる成形品の重量感や質感が低下し、80重量%を越えると、組成物の耐衝撃性が低下する傾向となるため好ましくない。

0020

本発明のポリエステル樹脂組成物の調整手段には特に制限はなく、公知の方法を適用することができる。例えば、各成分をヘンシェルミキサー等の混合機ブレンドした後、ブレンド物スクリュー押出機に供給して溶融混練ペレタイズする方法や、前記ブレンド物を直接押出成形機射出成形機に供給して成形する方法等が挙げられる。

0021

本発明のポリエステル樹脂組成物の調整に際しては、上記PBT樹脂、PCT/PET共重合体及び硫酸バリウム,酸化亜鉛,硫酸ストロンチウム,酸化ジルコニウムから選ばれた少なくとも1種の充填剤と共に、他の熱可塑性樹脂ガラス繊維等の補強剤耐熱剤、耐候剤、平滑剤難燃剤分散剤紫外線吸収剤帯電防止剤放射線遮蔽剤顔料等の着色剤衝撃改良剤カップリング剤等の公知の添加剤を、本発明の目的を阻害しない範囲でさらに添加することが可能である。

0022

本発明のポリエステル樹脂組成物は、射出成形押出成形ブロー成形等の公知の成形法により成形することができる。得られた成形品は、陶器調の重量感、質感及び光沢を有すると共に、耐薬品性及び耐衝撃性に優れているため、食器、洗面器具、植木鉢等の各種容器類、床材、壁材、洗面ボウル等の住宅機器類、及びテーブルトップ、額縁、人形等の装飾品類等の分野に幅広く利用することができる。

0023

以下実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、実施例において使用した各特性は次の測定方法により測定した。

0024

成形品光沢グロスメーターを使用してテストピース表面の光沢度(%)を測定した。
〔耐衝撃性〕ASTMD256に準じてノッチ付きアイゾット衝撃強度を測定した。

0025

〔耐薬品性〕テストピース表面にマニュキア液(大阪資生堂(株)製、商品名“ヌーヴ”ネイルカラー)及びヘアトニック液(大阪資生堂(株)製、商品名“ブラバスヘアリキッド)を塗布し、12時間経過後の変化の有無を評価した。

0026

実施例1〜3及び比較例1,2
下記5種類の材料A,B,C,D,Eを用意した。

0027

A.PBT樹脂:東レ(株)製“ルミコン
B.PCT/PET共重合体:イーストマンケミカル社製“イースター”(PCT/PETモル比=70/30)
C.PET樹脂:三井石油化学(株)製“MITUI PET”
D.PC樹脂(PC):三菱化学(株)製“ユーピロン
E.硫酸バリウム:堺化学(株)製(平均粒径=0.7μm)

0028

これら5種類の材料A〜Eを、それぞれ表1に記載した配合割合でヘンシェルミキサーに供給して混合した後、二軸ベント式押出機を使用して、温度260℃、スクリュー回転数150rpmの条件で溶融混練押出しながらペレタイズして組成物(ペレット)を製造した。

0029

次いで、上記各ペレットを使用して、成形温度260℃、金型温度80℃、射出圧力30MPaの条件で、80mm×80mm×3mmのテストピースを射出成形し、これらテストピースの成形品光沢、耐衝撃性及び耐薬品性をそれぞれ測定した結果、表1の結果が得られた。

0030

0031

表1の結果から明らかなように、本発明のポリエステル樹脂組成物からなる成形品は、従来のPET樹脂やPC樹脂を配合したPBT樹脂組成物からなる成形品に比較して、陶器調光沢性、耐薬品性及び耐衝撃性がバランスよく優れていることがほかる。

発明の効果

0032

上述したように、本発明のポリエステル樹脂組成物によれば、陶器調の重量感、質感及び光沢を有すると共に、耐薬品性及び耐衝撃性を備えた優れた成形品を得ることができる。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 三井化学株式会社の「 ゴム組成物およびその架橋体」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】EPDMなどのエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体が有するほかの特性を維持しながら、優れた耐油性をも有するゴム組成物およびゴム架橋体を提供する。【解決手段】エチレン・炭素原子数3〜... 詳細

  • 旭化成株式会社の「 難燃性メタクリル系樹脂組成物及び成形体」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】本発明は、難燃性、透明性、流動性、及び耐熱性に優れた難燃性メタクリル系樹脂組成物を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の難燃性メタクリル系樹脂組成物は、メタクリル系樹脂(A)、リン系難... 詳細

  • 株式会社ミカサの「 鋼板のアルカリ洗浄工程で使用されるゴムロール」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】鋼板のアルカリ洗浄工程で使用されるゴムロールとして耐油性、耐アルカリ性等に優れた特性を有するゴムロールを提供する。【解決手段】本発明に係るゴムロールは、鋼板の洗浄時の水素イオン指数(pH)が1... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ