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技術 多導体送電線用のスペ—サ—ダンパ—のロック装置

出願人 世明電機工業株式会社
発明者 權宰祺
出願日 1999年7月30日 (21年4ヶ月経過) 出願番号 1999-216722
公開日 2000年8月4日 (20年4ヶ月経過) 公開番号 2000-217236
状態 特許登録済
技術分野 電線・ケーブルの架設
主要キーワード 固定スプリング 針金部材 丸頭ボルト 球面支 オープンキー 送電用鉄塔 ピン挿入穴 把持溝
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (13)

課題

送電線スペーサーダンパー固定支持する作業を安全かつ迅速に行うことができる多導体送電線用のスペーサーダンパーのロック装置を提供する。

解決手段

一端がスペーサーダンパーの支持フレームに結合され他端に送電線用把持溝が形成されて一側に挿入溝及びピン挿入穴が二段に形成された固定アームと、固定アームの他端にヒンジ結合され固定アームの把持溝に対向するように他の把持溝が形成されて一側に延長部が形成されたカバーと、案内溝が形成されて固定アームの挿入溝に一対が対向するように挿入されるロックプレートと、ロックプレートに対応する内側に弾性支持されるようにロックプレートと挿入溝との間に具備されたスプリングと、カバーの回動時に頭部が前記ロックプレートの案内溝により締結される丸頭ボルトと、丸頭ボルトをカバーの延長部内側に引っ張るように丸頭ボルトの外側に設置された固定スプリングと、延長部端部に螺合され固定スプリングを圧縮復元する調節ボルトとから構成する。

概要

背景

電力需要地まで送電する手段として、送電用鉄塔架設された送電線を用いるのが一般的であり、今日においては、電力需要の増大により大容量の電力を送電できる多導体送電線が用いられている。

しかしこのような送電線の大部分は、経済性等の理由により、現在においては安価かつ軽量であるアルミニウム電線が使用されている。このようなアルミニウム送電線は、従来の銅線に比べて強度的に劣る欠点がある。そこで、風等により送電線が揺動したり送電線が互い接触することによって発生する電線の破損を防止するために、送電線間の間隔維持及び揺動する送電線の振動を吸収するための対策が施されている。

すなわち、図1に示すように、送電線路には、送電線3に伝達される振動を吸収するとともに、送電線相互の間隔を一定に維持するためのスペーサーダンパー2が所定の間隔をおいて設置されている。

このような従来のスペーサーダンパー2のロック装置につき、図2及び図3の一実施例を示す斜視図、及びその部分側断面図と、他の実施例を示す図4のスペーサーダンパーのロック装置の部分抜粋断面図を参考にして説明する。

図2及び図3のロック装置4は、カバー7と固定アーム5との把持溝9,6に送電線3を把持させてカバー7を閉じると、T型ボルト11の頭部がカバーの[型固定溝8の間を通過して上部に突出する。

この時、T型ボルト11を90゜回転させると、T型ボルト11の頭が[型固定溝8の上部両側に支持されるためにカバー7が開かず、この状態で調節ボルト13を解く圧縮状態固定スプリング12が復元しながらT型ボルト11を引っ張り、カバー7と固定アーム5とを弾性的に密着させて送電線3を把持する。

一方、図4のロック装置21は、カバー23と固定アーム22とに送電線3を挟持して二重頭ボルト24を緊締し、送電線3を把持するが、カバー23と固定アーム22とに送電線3が常に一定の力で緊締されるように、二重頭ボルト24の破断部25は、緊締力が所定の値を超えると破断するようになっている。

したがって作業者は、カバー23と固定アーム22とに送電線3を把持させ、二重頭ボルト24を一定の力以上で締めると、破断部25が切断し、これにより送電線3を適正な緊締力にて締め付けることができるようになっている。

しかし、前記2種類の従来の多導体送電線用のスペーサーダンパーは次のような問題があった。

すなわち、図2及び図3に示すスペーサーダンパーのロック装置4は、T型ボルト11を90゜回転させるために別の工具が必要であって、これにより、高所作業の際において、T型ボルトを締めるには別の工具に持ちかえる必要があることから、作業の危険性と面倒さが指摘されていた。

図4に示すスペーサーダンパーのロック装置21は、高所作業場所で二重頭ボルト24を回転させて破断部25を切断しようとする際に比較的大きな力が必要であるだけでなく、当該大きな力を加えて二重頭ボルト24の破断部25を切断する際に、その衝撃により作業者がバランスを失い、これにより落下の危険性があるという極めて重大な問題を有していた。

また、図4に示すスペーサーダンパーのロック装置21が正常に施工されたか否かを確認する監督者は、地上から望遠鏡等を用いて二重頭ボルト24の破断部25が切断されているか否かを確認するが、作業者はこのような検査を通過するためと、鉄塔上での危険を回避するために、地上にて二重頭ボルト24の破断部25を予め切断した後、鉄塔に上がり作業をするようなことがある。

このようなことから、カバー23と固定アーム22が適正な締結力で緊締されずに電線が破損したり、電線の揺動を防止できなかったりするという問題点があった。

また、気候変化による送電線の膨脹収縮に、図4に示すスペーサーダンパーのロック装置21は適切に対応できないという問題点もあった。

すなわち、送電線3は気候の変化により膨張,収縮し、これによりその径が変動するが、一度緊締された二重頭ボルト24は、この径の変動に追従できないことから、その膨脹時に送電線3が破損したり、収縮時に送電線3の緊締が緩むことからくる揺れを防止できない等の問題点があった。

概要

送電線をスペーサーダンパーに固定支持する作業を安全かつ迅速に行うことができる多導体送電線用のスペーサーダンパーのロック装置を提供する。

一端がスペーサーダンパーの支持フレームに結合され他端に送電線用の把持溝が形成されて一側に挿入溝及びピン挿入穴が二段に形成された固定アームと、固定アームの他端にヒンジ結合され固定アームの把持溝に対向するように他の把持溝が形成されて一側に延長部が形成されたカバーと、案内溝が形成されて固定アームの挿入溝に一対が対向するように挿入されるロックプレートと、ロックプレートに対応する内側に弾性支持されるようにロックプレートと挿入溝との間に具備されたスプリングと、カバーの回動時に頭部が前記ロックプレートの案内溝により締結される丸頭ボルトと、丸頭ボルトをカバーの延長部内側に引っ張るように丸頭ボルトの外側に設置された固定スプリングと、延長部端部に螺合され固定スプリングを圧縮,復元する調節ボルトとから構成する。

目的

効果

実績

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請求項1

多導体送電線用のスペーサーダンパーロック装置において、一端がスペーサーダンパーの支持フレームに結合され他端に送電線用把持溝が形成されて一側に挿入溝及びピン挿入穴が二段に形成された固定アームと、前記固定アームの他端にヒンジ結合され固定アームの把持溝に対向するように他の把持溝が形成されて一側に延長形成され内部に部品が設置される延長部が形成されたカバーと、案内溝が形成され前記固定アームの挿入溝に一対が対向するように挿入されるロックプレートと、前記ロックプレートを対応する内側に弾性支持するように前記ロックプレートと挿入溝との間に備えたスプリングと、前記カバーに形成された収納部には延長部内に支持されカバーの回動時に頭部が前記ロックプレートの案内溝により締結される丸頭ボルトと、前記丸頭ボルトをカバーの延長部内側に引っ張るように丸頭ボルトの外側に設置された固定スプリングと、前記延長部端部に螺合され固定スプリングを圧縮また復元させる調節ボルトからなることを特徴とする多導体送電線用のスペーサーダンパーのロック装置。

請求項2

前記丸頭ボルトの接触部と調節ボルトの接触部に球面支持溝を各々形成し、前記球面支持溝との間にはボールベアリングが設置されていることを特徴とする請求項1に記載の多導体送電線用のスペーサーダンパーのロック装置。

技術分野

0001

本発明は送電線間に設置されて当該電線間の間隔を一定に維持するための多導体送電線用のスペーサーダンパーに関し、より詳細には、送電線を安定して把持することができるとともに、送電線への設置作業を安全かつ迅速に行うことができる多導体送電線用のスペーサーダンパーのロック装置に関するものである。

背景技術

0002

電力需要地まで送電する手段として、送電用鉄塔架設された送電線を用いるのが一般的であり、今日においては、電力需要の増大により大容量の電力を送電できる多導体送電線が用いられている。

0003

しかしこのような送電線の大部分は、経済性等の理由により、現在においては安価かつ軽量であるアルミニウム電線が使用されている。このようなアルミニウム送電線は、従来の銅線に比べて強度的に劣る欠点がある。そこで、風等により送電線が揺動したり送電線が互い接触することによって発生する電線の破損を防止するために、送電線間の間隔維持及び揺動する送電線の振動を吸収するための対策が施されている。

0004

すなわち、図1に示すように、送電線路には、送電線3に伝達される振動を吸収するとともに、送電線相互の間隔を一定に維持するためのスペーサーダンパー2が所定の間隔をおいて設置されている。

0005

このような従来のスペーサーダンパー2のロック装置につき、図2及び図3の一実施例を示す斜視図、及びその部分側断面図と、他の実施例を示す図4のスペーサーダンパーのロック装置の部分抜粋断面図を参考にして説明する。

0006

図2及び図3のロック装置4は、カバー7と固定アーム5との把持溝9,6に送電線3を把持させてカバー7を閉じると、T型ボルト11の頭部がカバーの[型固定溝8の間を通過して上部に突出する。

0007

この時、T型ボルト11を90゜回転させると、T型ボルト11の頭が[型固定溝8の上部両側に支持されるためにカバー7が開かず、この状態で調節ボルト13を解く圧縮状態固定スプリング12が復元しながらT型ボルト11を引っ張り、カバー7と固定アーム5とを弾性的に密着させて送電線3を把持する。

0008

一方、図4のロック装置21は、カバー23と固定アーム22とに送電線3を挟持して二重頭ボルト24を緊締し、送電線3を把持するが、カバー23と固定アーム22とに送電線3が常に一定の力で緊締されるように、二重頭ボルト24の破断部25は、緊締力が所定の値を超えると破断するようになっている。

0009

したがって作業者は、カバー23と固定アーム22とに送電線3を把持させ、二重頭ボルト24を一定の力以上で締めると、破断部25が切断し、これにより送電線3を適正な緊締力にて締め付けることができるようになっている。

0010

しかし、前記2種類の従来の多導体送電線用のスペーサーダンパーは次のような問題があった。

0011

すなわち、図2及び図3に示すスペーサーダンパーのロック装置4は、T型ボルト11を90゜回転させるために別の工具が必要であって、これにより、高所作業の際において、T型ボルトを締めるには別の工具に持ちかえる必要があることから、作業の危険性と面倒さが指摘されていた。

0012

図4に示すスペーサーダンパーのロック装置21は、高所作業場所で二重頭ボルト24を回転させて破断部25を切断しようとする際に比較的大きな力が必要であるだけでなく、当該大きな力を加えて二重頭ボルト24の破断部25を切断する際に、その衝撃により作業者がバランスを失い、これにより落下の危険性があるという極めて重大な問題を有していた。

0013

また、図4に示すスペーサーダンパーのロック装置21が正常に施工されたか否かを確認する監督者は、地上から望遠鏡等を用いて二重頭ボルト24の破断部25が切断されているか否かを確認するが、作業者はこのような検査を通過するためと、鉄塔上での危険を回避するために、地上にて二重頭ボルト24の破断部25を予め切断した後、鉄塔に上がり作業をするようなことがある。

0014

このようなことから、カバー23と固定アーム22が適正な締結力で緊締されずに電線が破損したり、電線の揺動を防止できなかったりするという問題点があった。

0015

また、気候変化による送電線の膨脹収縮に、図4に示すスペーサーダンパーのロック装置21は適切に対応できないという問題点もあった。

0016

すなわち、送電線3は気候の変化により膨張,収縮し、これによりその径が変動するが、一度緊締された二重頭ボルト24は、この径の変動に追従できないことから、その膨脹時に送電線3が破損したり、収縮時に送電線3の緊締が緩むことからくる揺れを防止できない等の問題点があった。

発明が解決しようとする課題

0017

本発明は前記のような問題点を解決するために、固定アームにカバーを閉じると丸頭ボルトロックプレートに自動にロックされ、丸頭ボルトの端部と調節ボルトの端部との間に設置されているボールベアリングにより調節ボルトの回転時に接触抵抗を最小化して円滑に回転させることにより、別の工具でT型ボルトを90゜回転させたり、二重頭ボルトの破断部を切断する従来のような作業を不要として、高所における送電線をスペーサーダンパーに固定支持する作業を安全かつ迅速に行うことができるようにすることをその目的としている。

課題を解決するための手段

0018

前記課題を達成するために本発明においては、多導体送電線用のスペーサーダンパーのロック装置において、一端がスペーサーダンパーの支持フレームに結合され他端に送電線用の把持溝が形成されて一側に挿入溝及びピン挿入穴が二段に形成された固定アームと、前記固定アームの他端にヒンジ結合され固定アームの把持溝に対向するように他の把持溝が形成されて一側に延長形成され内部に部品が設置される延長部が形成されたカバーと、案内溝が形成され前記固定アームの挿入溝に一対が対向されるように挿入されるロックプレートと、前記ロックプレートに対応する内側に弾性支持されるように前記ロックプレートと挿入溝との間に具備されたスプリングと、前記のカバーに形成された収納部には延長部内に支持されカバーの回動時に頭部が前記ロックプレートの案内溝により締結される丸頭ボルトと、前記丸頭ボルトをカバーの延長部内側に引っ張るように丸頭ボルトの外側に設置された固定スプリングと、前記延長部端部に螺合され固定スプリングを圧縮、復元させる調節ボルトとからなることを特徴とする。

0019

このような構成により、多導体送電線用のスペーサーダンパーは、固定アームにカバーを閉じると丸頭ボルトがロックプレートに自動にロックされ、丸頭ボルトの端部は調節ボルトの端部の間に設置されたボールベアリングにより調節ボルトの回転時に接触抵抗を最小化して円滑に回転させることにより、別の工具でT型ボルトを90゜回転させたり、二重頭ボルトの破断部を切断する等の作業が不要となる。

発明を実施するための最良の形態

0020

以下添付された図面を参考して本発明による多導体送電線用のスペーサーダンパーを詳細に説明する。図5は本発明の多導体送電線用のスペーサーダンパーのロック装置を示す部分断面図であり、図6は本発明のスペーサーダンパーのロック装置の分解斜視図であり、図7ないし図9は本発明のスペーサーダンパーのロック装置の使用状態を示す断面図である。図面符号中、未説明符号35,39は、多導体送電線用の把持溝、36は挿入溝、37はピン挿入穴、41はヒンジピン、43は案内溝、45はガイド棒、48はワッシャ、49はナットを示す。

0021

図5ないし図9に示すように本発明による多導体送電線用のスペーサーダンパーは、スペーサーダンパー31の支持フレーム32の四方に本発明の腰部であるロック装置33が各々設置されている。このロック装置33はスペーサーダンパー31の支持フレーム32に結合される固定アーム34と、この固定アーム34の他端にヒンジ式で設置されて固定アーム34とロック及び解除されるカバー38とからなる。

0022

前記固定アーム34は、一端がスペーサーダンパーの支持フレーム32に結合され、他端の内側には、多導体送電線用把持溝35が形成され、他端の外側に挿入溝36が形成されて、この挿入溝36の両側壁にはピン挿入穴37が形成されている。

0023

前記カバー38は、固定アーム34の他端にヒンジピン41で結合されており、内側には、固定アーム34に形成されている把持溝35に対向するように他の把持溝39が形成されている。そして、この把持溝39の他側には、後述する固定スプリング47、ワッシャ48、ナット49及び丸頭ボルト46が設置可能な空間を内部に有する延長部40が形成されている。

0024

前記固定アーム34の挿入溝36には、L字形で形成された一対のロックプレート42が向かい合うように設置され、この一対のロックプレート42の一側端部には半円型の案内溝43が形成されている。前記ロックプレート42は、一対の案内溝43が向かい合うように位置し、後述する丸頭ボルト46が進入可能なように固定アーム34の挿入溝36に一対が対向するように設置される。

0025

ここでロックプレート42と挿入溝36との間には、ロックプレート42を弾性支持し、内側に対応するように一対のスプリング44が一対のロックプレート42の外側に各々具備され、前記一対のロックプレート42にはガイド棒45が設置されており、ロックプレート42はこのガイド棒45に沿って移送されるようになっている。

0026

そしてロックプレート42と共に本発明の主要部品である丸頭ボルト46は、丸頭部分がカバー38の把持溝39の外側に突出するように設置される収納部がカバー38と延長部40との内に形成される。そして、前記丸頭ボルト46が受納される収納部にはワッシャ48とナット49とが締結され、ワッシャ48と延長部40とに対応する内側面との間には固定スプリング47が挿入されており、丸頭ボルト46の丸頭部分をカバー38の把持溝39側に引っ張り、延長部40の外側端部には調節ボルト50が締結されて、固定スプリング47の復原力を制御するように構成されている。

0027

図10及び図11は本発明の他の実施例を示す図である。図において、符号46a,50aは接触部、46b,50bは球面支持溝、53は解き防止用ナットを示し、丸頭ボルト46の接触部46aと調節ボルト50の接触部50aに各々球面支持溝46b,50bを形成し、それぞれの球面支持溝46b,50bとの間にボールベアリング52を設置して丸頭ボルト46の接触部46aと調節ボルト50の接触部50aとの接触抵抗を最小化している。これにより、調節ボルト50を円滑に回転させることができるように構成されている。

0028

図12は本発明のロック装置の解除時に必要なオープンキーを示す部分断面図である。このオープンキーは、把持されている送電線の把持状態を解除する際に使用されるものであり、ロックプレート42を外側に広げて固定アーム34とカバー38とが広がるようにするオープンキー51から構成され、弾性を有する針金部材より形成される。

0029

以上のように構成される本発明の作用を添付図面を参考して詳細に説明する。本発明による多導体送電線用のスペーサーダンパーを利用して送電線3を把持するには、図7ないし図9に示すように、固定アーム34からカバー38をオープンにし、固定アーム34の把持溝35に送電線3を挿入する。次いで、カバー38を固定アーム34に結合させ、固定アーム34の把持溝35とカバー38の把持溝39との間に送電線3を把持する。これを具体的に説明すると次の通りである。

0030

固定アーム34とカバー38が開いている状態で送電線3をロック装置33に把持させようとする場合には、固定アーム34の把持溝35に送電線3を挿入させた後にカバー38をヒンジピン41を中心に、図7に示す“a”のように回動させると、延長部40の上部に上向きで設置されている丸頭ボルト46の丸頭部が固定アーム34の貫通穴37に挿入されながらロックプレート42に形成されている二つの案内溝43の穴に接触するようになる。

0031

この状態でカバー38を上側に続いて押し上げると、カバー38を押し上げる力が両側ロックプレート42を内側に縮めている両側スプリング44の弾力より強いために、両側ロックプレート42が両側に広まりながら丸頭ボルト46の丸頭部が二つの案内溝43により形成される穴を上向き貫通する。そして、丸頭部が案内溝43を貫通した後には丸頭ボルト46の胴体が丸頭部の外径より小径となっているために、両側ロックプレート42はスプリング44の弾力により内側に縮みながら丸頭部の下端ネック部を包む

0032

上記のように二つの案内溝43が丸頭部の下端ネック部を包むことにより、丸頭部が、ロックプレート42の水平部係合して固定アーム34にカバー38が結合される。このように、ヒンジピン41により固定アーム34とカバー38とが結合されると、ヒンジ部と丸頭ボルト46及びロックプレート42との間に形成されているそれぞれの把持溝35,39に送電線3が挿入され、当該送電線3が把持される。

0033

このように、送電線3が把持された状態で丸頭ボルト46の下端部を支持している調節ボルト50を逆回転させて延長部40から解き出して分離させると、固定スプリング47の弾力により調節ボルト50にかかり下側への移動が阻止されていた丸頭ボルト46が固定スプリング47の弾力により下側に所定の長さだけ移動する。また、この丸頭ボルト46の先端頭部がロックプレート42に係合して丸頭ボルト46が下降できず、固定アーム34とカバー38とが弾力的に密着するようになる。これにより、固定アーム34の把持溝35とカバー38との把持溝39の間に挟持された送電線3がかたく把持される。

0034

前記のように、送電線3を固定スプリング47の弾力と把持溝35,39とにより把持することにより、送電線3が老朽したり、気候変化により外径が膨脹または縮少する場合にも、送電線3を弾力的かつ安定的に把持することができるようになる。

0035

そして、図10及び図11に示すように、本発明の他の実施例は、前記実施例と基本的な構成及び作用が同一であるが、異なる点は、丸頭ボルト46の接触部46aと調節ボルト50の接触部50aに各々球面支持溝46b,50bを形成し、それぞれの球面支持溝46b,50bとの間にボールベアリング52が設置されている点である。前記のように送電線3が把持された状態で丸頭ボルト46の下端部を支持している調節ボルト50を逆回転させる場合には、各々球面支持溝46b,50bに位置しているボールベアリング52により摩擦抵抗が減ることから、丸頭ボルト46の接触部46aと調節ボルト50の接触部50aとの接触抵抗が最小となり、調節ボルト50を少ない力で円滑に回転させることができるようになる。

0036

そして、送電線3の補修作業または送電線3の老朽化等により交換作業等を行うためにロック装置33をオープンする場合には、図12に示すように、両端部に弾力的に具備されたオープンキー51の両側部を内側に縮めた状態で当該両側部を両側ロックプレート42の垂直部内側に挿入し、次いでオープンキー51に加えられた外力を除去すると、当該オープンキー51の弾力により両側部が外側に広まりながら両側ロックプレート42を外側に拡げるように作用する。

0037

前記オープンキー51の弾力が、ロックプレート42を内側に縮むように弾性支持されているスプリング44の弾性力より強く作用するために、両側ロックプレート42がガイド棒45に案内されながら外側に広まり、これにより両側ロックプレート42間の案内溝43の間隔が広まる。

0038

このように両側案内溝43の間隔が広まると、両側ロックプレート42に係合していた丸頭ボルト46の頭部が案内溝43から離脱することから、カバー38がオープン可能となる。カバー38がオープンとなると、一対のロックプレート42は内側に押圧するスプリング44の弾力により内側に縮退する。

0039

前記のように固定アーム34とカバー38とが開かれた状態で送電線3の補修作業または老朽した送電線3を交換した後、カバー38を上部に押し上げて閉じることにより容易に作業を行うことができるようになる。

発明の効果

0040

以上説明のように本発明による多導体送電線用のスペーサーダンパーは、固定アームにカバーを閉じると丸頭ボルトがロックプレートに自動的にロックされ、丸頭ボルトの端部は調節ボルトの端部の間に設置されたボールベアリングにより調節ボルトの回転時に接触抵抗が最小となって円滑に回転させることができるようになる。したがって、従来のように、別の工具でT型ボルトを90゜回転させたり、二重頭ボルトの破断部を切断するような作業が不要となるために、高所での送電線をスペーサーダンパーに固定して支持させる作業を容易に、また安全かつ迅速に行うことができるようになる優れた効果を奏する。

0041

本発明を実施例によって詳細に説明したが、本発明は前記実施例に限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する当業者においては、本発明の特許請求の範囲に記載された技術思想の範囲内において自由に修正または変更が可能であるのは当然である。

図面の簡単な説明

0042

図1送電線路にスペーサーダンパーが設置された状態を示す部分側面図である。
図2従来のスペーサーダンパーロック装置の斜視図及び部分断面図である。
図3従来のスペーサーダンパーロック装置の斜視図及び部分断面図である。
図4従来におけるスペーサーダンパーのロック装置の他の実施例を示す部分断面図である。
図5本発明のスペーサーダンパーのロック装置を示す部分断面図である。
図6本発明のスペーサーダンパーのロック装置の分解斜視図である。
図7本発明のスペーサーダンパーのロック装置の使用状態を示す断面図である。
図8本発明のスペーサーダンパーのロック装置の使用状態を示す断面図である。
図9本発明のスペーサーダンパーのロック装置の使用状態を示す断面図である。
図10本発明の他の実施例を示す腰部抜粋断面図である。
図11図10の“A”部を拡大示した腰部抜粋断面図である。
図12本発明の解除時に必要なオープンキーを示す部分断面図である。

--

0043

31スペーサーダンパー
32支持フレーム
33ロック装置
34固定アーム
38カバー
40延長部
42ロックプレート
44スプリング
46丸頭ボルト
47固定スプリング
50調節ボルト
51オープンキー
52 ボールベアリング

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