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図面 (8)

課題

入力される文字列を視覚によらず音声によって誤りなく確認をしつつ入力ができる選択入力装置を提供すること。

解決手段

選択入力装置1は、手書きデータ入力装置2と周知のコンピュータからなる制御部10と音声出力装置4等からなり、手書きデータを入力すると(S10,S20)、入力バッファ32に記憶され(S30)、このデータが手書き文字認識辞書27を参照して文字認識される(S40)。そして、その認識文字候補についての説明を単語辞書22及び単漢字辞書23から検索して抽出し、漢字の説明を作成して、音声合成をして、候補を読み上げる(S60)。そして、この読み上げた漢字の説明を聞いて入力すべき文字を選択して(S70,S90,S100)、確定・記憶する(S80)。

概要

背景

従来より、文字入力の際に、入力された文字画面表示でなく音声出力により読み上げて入力された文字を確認するようなものがあった。例えば、特開平4−25932号公報に記載されているように、特に手書き入力した文字のような場合、キーボードからの入力に比べてその認識率が低くなるため、入力ミスが多く、入力された文字列を音声で確認をすることは効果的であった。

概要

入力される文字列を視覚によらず音声によって誤りなく確認をしつつ入力ができる選択入力装置を提供すること。

選択入力装置1は、手書きデータ入力装置2と周知のコンピュータからなる制御部10と音声出力装置4等からなり、手書きデータを入力すると(S10,S20)、入力バッファ32に記憶され(S30)、このデータが手書き文字認識辞書27を参照して文字認識される(S40)。そして、その認識文字候補についての説明を単語辞書22及び単漢字辞書23から検索して抽出し、漢字の説明を作成して、音声合成をして、候補を読み上げる(S60)。そして、この読み上げた漢字の説明を聞いて入力すべき文字を選択して(S70,S90,S100)、確定・記憶する(S80)。

目的

この発明は上記課題を解決するものであり、一旦入力された文字列を視覚によらず、装置にその文字の説明を読み上げさせることで音声で確認をし、確定的な入力ができる選択入力装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

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請求項1

入力手段から入力された入力文字列を記憶する入力文字列記憶手段と、文字列と、当該文字列の説明である文字列説明とを説明辞書として記憶した説明辞書記憶手段と、前記入文字列記憶手段に記憶された文字列を、前記説明辞書を参照して検索する説明辞書検索手段と、前記説明辞書検索手段により検索に成功した文字列である候補文字列音声出力する音声出力手段と、前記候補文字列の中から出力すべき出力文字列確定する確定手段と、前記出力文字列を記憶する出力文字列記憶手段とを備えたことを特徴とする選択入力装置

請求項2

前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列が漢字の場合に、当該漢字の意味を表す意味情報を記憶していることを特徴とする請求項1に記載の選択入力装置。

請求項3

前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列が漢字の場合に、当該漢字が使用されている熟語を示す熟語情報を記憶していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の選択入力装置。

請求項4

前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列が漢字の場合に、当該漢字を組み立てている部分を分けて示す組立情報を記憶していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の選択入力装置。

請求項5

前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列の読みを示す読み情報に加え、前記意味情報、前記熟語情報、前記組立情報のいずれか1以上を含む複数の文字列説明を備え、前記音声出力手段において、前記文字列説明のうち、所定の文字列説明を所定順に出力することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の選択入力装置。

請求項6

前記入力手段として、手書きの軌跡のデータを入力をする手書きデータ入力手段と、手書き文字認識パターンを記憶した手書き文字列パターン認識辞書と、前記手書き文字列パターン認識辞書を参照して前記手書きデータ入力手段から入力されたデータから文字を認識する手書き文字列認識装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の選択入力装置。

請求項7

前記入力手段として、音声データを入力する音声データ入力手段と、音声データの認識パターンを記憶した音声パターン認識辞書と、前記音声パターン認識辞書を参照して前記音声データ入力手段から入力されたデータから音声を認識する音声文字列認識装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の選択入力装置。

請求項8

前記入力手段として、画像による文字列データを入力する文字列画像入力手段と、文字列認識パターンを記憶した文字列パターン認識辞書と、前記文字列パターン認識辞書を参照して前記文字列画像入力手段から入力されたデータから文字を認識する画像文字列認識装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の選択入力装置。

請求項9

前記入力手段として、キーボードと、仮名漢字変換手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の選択入力装置。

請求項10

文字列と、当該文字列の説明である文字列説明とを説明辞書として記憶した説明辞書記憶手段を含む記憶手段と、音声出力手段とを備えたコンピュータに、入力手段から入力された入力文字列を記憶する入力文字列記憶の手順と、前記入力文字列記憶の手順で記憶された文字列を、前記説明辞書を参照して検索する説明辞書検索の手順と、前記説明辞書検索の手順により検索に成功した文字列である候補文字列を音声出力する音声出力の手順と、前記候補文字列の中から出力すべき出力文字列を確定する確定の手順と、前記出力文字列を記憶する出力文字列記憶の手順とを実行させることを特徴とする選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

請求項11

前記コンピュータの記憶手段に記憶された前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列が漢字の場合に、当該漢字の意味を表す意味情報を記憶していることを特徴とする請求項10に記載の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

請求項12

前記コンピュータの記憶手段に記憶された前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列が漢字の場合に、当該漢字が使用されている熟語を示す熟語情報を記憶していることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

請求項13

前記コンピュータの記憶手段に記憶された前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列が漢字の場合に、当該漢字を組み立てている部分を分けて示す組立情報を記憶していることを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

請求項14

前記コンピュータの記憶手段に記憶された前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列の読みを示す読み情報に加え、前記意味情報、前記熟語情報、前記組立情報のいずれか1以上を含む複数の文字列説明を備え、前記コンピュータに、前記音声出力の手順において、前記文字列説明のうち、所定の文字列説明を所定順に出力する手順を実行させることを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれかに記載の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

技術分野

0001

本発明は、入力された文字の説明を装置に音声によって読み上げさせ、この音声により入力された文字を確認しながら選択して入力を確定できる選択入力装置及び選択入力処理プログラムを記録した記録媒体に関する。

背景技術

0002

従来より、文字入力の際に、入力された文字を画面表示でなく音声出力により読み上げて入力された文字を確認するようなものがあった。例えば、特開平4−25932号公報に記載されているように、特に手書き入力した文字のような場合、キーボードからの入力に比べてその認識率が低くなるため、入力ミスが多く、入力された文字列を音声で確認をすることは効果的であった。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、手書きで入力した文字を、このような音声で読み上げて確認するものでは、単漢字で入力する場合、例えば「績」とすべき漢字を「積」と入力した場合でも「セキ」という読み上げによっては区別がつかないという問題があった。又熟語で入力する場合、例えば「斎」という漢字を手書きで入力しようとした場合に、同音の読みで、誤って「斉藤」と認識された場合、入力された文字を読み上げるだけでは、いずれの「斉藤」、「斎藤」も「サイトウ」と発音され、発音からは漢字の表記の区別が付かないという問題があった。さらに「斎藤」とその異字体である「齋藤」では、漢字自体の読みは完全に同一であるので、1文字毎に読んだとしても決して読みからは区別ができないという問題があった。これらの問題は、OCR光学文字読み取り)装置においても同様の問題があり、また、音声入力などで「サイトウ」という音声で入力した場合にも生じる問題であった。このような認識率の低い入力装置では上記のような問題が生じる。尚、この場合でも画面で確認すれば一応確認はできるが、それでは音声で読み上げる意義が薄くなる。

0004

一方、キーボードのような入力装置では、認識率自体は100%であるといえるが、視覚により入力結果が確認できない場合、とりわけ、視覚に障害を持つ人にとっては、音声により入力した漢字の区別がつかなければ、視覚では全く入力文字列の確認の方法がないので、同音異字の漢字の入力が極めて困難になるという問題もあった。

0005

この発明は上記課題を解決するものであり、一旦入力された文字列を視覚によらず、装置にその文字の説明を読み上げさせることで音声で確認をし、確定的な入力ができる選択入力装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

この目的を達成するために、請求項1に係る発明の選択入力装置では、入力手段から入力された入力文字列を記憶する入力文字列記憶手段と、文字列と、当該文字列の説明である文字列説明とを説明辞書として記憶した説明辞書記憶手段と、前記入文字列記憶手段に記憶された文字列を、前記説明辞書を参照して検索する説明辞書検索手段と、前記説明辞書検索手段により検索に成功した文字列である候補文字列を音声出力する音声出力手段と、前記候補文字列の中から出力すべき出力文字列を確定する確定手段と、前記出力文字列を記憶する出力文字列記憶手段とを備えたことを特徴とする。

0007

この構成に係る選択入力装置では、入力された文字列が、説明辞書を参照して検索され、その入力された文字列の説明を音声により出力することができる。そのため、同じ読みで異なる表記の文字列でも、画面等において視覚で確認しなくても誤りなく確認しつつ選択入力することができる。

0008

請求項2に係る発明の選択入力装置では、請求項1に記載の選択入力装置の構成に加え、前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列が漢字の場合に、当該漢字の意味を表す意味情報を記憶していることを特徴とする。

0009

この構成に係る選択入力装置では、同音異字の文字列が多い漢字のような表意文字であっても、その意味情報を音声出力することにより、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができる。

0010

請求項3に係る発明の選択入力装置では、請求項1又は請求項2に記載の選択入力装置の構成に加え、前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列が漢字の場合に、当該漢字が使用されている熟語を示す熟語情報を記憶していることを特徴とする。

0011

この構成に係る選択入力装置では、熟語を文字列説明として用いることが可能となり、単漢字では区別できなくても、この漢字が使用されている熟語で示すことにより、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができる。

0012

請求項4に係る発明の選択入力装置では、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の選択入力装置の構成に加え、前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列が漢字の場合に、当該漢字を組み立てている部分を分けて示す組立情報を記憶していることを特徴とする。

0013

この構成に係る選択入力装置では、漢字を構成している、部首造りの他、特徴的な部分を示すことができる。そのため、これらの部分を示すことにより、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができる。

0014

請求項5に係る発明の選択入力装置では、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の選択入力装置の構成に加え、前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列の読みを示す読み情報に加え、前記意味情報、前記熟語情報、前記組立情報のいずれか1以上を含む複数の文字列説明を備え、前記音声出力手段において、前記文字列説明のうち、所定の文字列説明を所定順に出力することを特徴とする。

0015

この構成に係る選択入力装置では、入力された文字が最初の説明では特定できなかった場合には、次の別の説明を音声出力することができる。そのため、最初の説明で文字が特定できなくても、他の説明を音声出力することで、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができる。

0016

請求項6に係る発明の選択入力装置では、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の選択入力装置の構成に加え、前記入力手段として、手書きの軌跡のデータを入力をする手書きデータ入力手段と、手書き文字認識パターンを記憶した手書き文字列パターン認識辞書と、前記手書き文字列パターン認識辞書を参照して前記手書きデータ入力手段から入力されたデータから文字を認識する手書き文字列認識装置をさらに備えたことを特徴とする。

0017

この構成に係る選択入力装置では、手書きデータ入力手段により文字入力することができる。そのため、入力が極めて容易にできるばかりでなく、説明辞書を音声出力することで、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができる。

0018

請求項7に係る発明の選択入力装置では、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の選択入力装置の構成に加え、前記入力手段として、音声データを入力する音声データ入力手段と、音声データの認識パターンを記憶した音声パターン認識辞書と、前記音声パターン認識辞書を参照して前記音声データ入力手段から入力されたデータから音声を認識する音声文字列認識装置をさらに備えたことを特徴とする。

0019

この構成に係る選択入力装置では、音声データ入力手段により文字入力することができる。そのため、入力が極めて容易にできるばかりでなく、説明辞書を音声出力することで、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができる。

0020

請求項8に係る発明の選択入力装置では、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の選択入力装置の構成に加え、前記入力手段として、画像による文字列データを入力する文字列画像入力手段と、文字列認識パターンを記憶した文字列パターン認識辞書と、前記文字列パターン認識辞書を参照して前記文字列画像入力手段から入力されたデータから文字を認識する画像文字列認識装置をさらに備えたことを特徴とする。

0021

この構成に係る選択入力装置では、文字列画像入力手段により文字入力することができる。そのため、入力が極めて容易にできるばかりでなく、説明辞書を音声出力することで、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができる。

0022

請求項9に係る発明の選択入力装置では、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の選択入力装置の構成に加え、前記入力手段として、キーボードと、仮名漢字変換手段とをさらに備えたことを特徴とする。

0023

この構成に係る選択入力装置では、キーボードにより文字入力することができる。そのため、入力が容易にできるばかりでなく、説明辞書を音声出力することで、画面を視覚で確認しなくても音声で確認できるため、視力に障害のある者であっても容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力してかな漢字変換をすることができ、文書編集することができる。

0024

請求項10に係る発明の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、文字列と、当該文字列の説明である文字列説明とを説明辞書として記憶した説明辞書記憶手段を含む記憶手段と、音声出力手段とを備えたコンピュータに、入力手段から入力された入力文字列を記憶する入力文字列記憶の手順と、前記入力文字列記憶の手順で記憶された文字列を、前記説明辞書を参照して検索する説明辞書検索の手順と、前記説明辞書検索の手順により検索に成功した文字列である候補文字列を音声出力する音声出力の手順と、前記候補文字列の中から出力すべき出力文字列を確定する確定の手順と、前記出力文字列を記憶する出力文字列記憶の手順とを実行させることを特徴とする。

0025

この構成に係る選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、コンピュータに、入力された文字列が、説明辞書を参照して検索され、その入力された文字列の説明を音声により出力する手順を実行させることができる。そのため、同じ読みで異なる表記の文字列でも、画面等において視覚で確認しなくても誤りなく確認しつつ選択入力することができる。

0026

請求項11に係る発明の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、請求項10に記載の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の構成に加え、前記コンピュータの記憶手段に記憶された前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列が漢字の場合に、当該漢字の意味を表す意味情報を記憶していることを特徴とする。

0027

この構成に係る選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、コンピュータに、同音異字の文字列が多い漢字のような表意文字であっても、その意味情報を音声出力することにより、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができる手順を実行させることができる。

0028

請求項12に係る発明の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、請求項10又は請求項11に記載の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の構成に加え、前記コンピュータの記憶手段に記憶された前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列が漢字の場合に、当該漢字が使用されている熟語を示す熟語情報を記憶していることを特徴とする。

0029

この構成に係る選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、コンピュータに、漢字を文字列説明として用いる手順を実行させることが可能となり、単漢字では区別できなくても、この漢字が使用されている熟語で示すことにより、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができる。

0030

請求項13に係る発明の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の構成に加え、前記コンピュータの記憶手段に記憶された前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列が漢字の場合に、当該漢字を組み立てている部分を分けて示す組立情報を記憶していることを特徴とする。

0031

この構成に係る選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、コンピュータに、漢字を構成している部首や造りの他、特徴的な部分を示す手順を実行させることができる。そのため、これらの部分を示すことにより、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができる。

0032

請求項14に係る発明の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、請求項10乃至請求項13のいずれかに記載の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の構成に加え、前記コンピュータの記憶手段に記憶された前記説明辞書は、前記文字列説明として、その文字列の読みを示す読み情報に加え、前記意味情報、前記熟語情報、前記組立情報のいずれか1以上を含む複数の文字列説明を備え、前記コンピュータに、前記音声出力の手順において、前記文字列説明のうち、所定の文字列説明を所定順に出力する手順を実行させることを特徴とする。

0033

この構成に係る選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、コンピュータに、入力された文字が最初の説明では特定できなかった場合には、次の別の説明を音声出力する手順を実行させることができる。そのため、最初の説明で文字が特定できなくても、他の説明を音声出力することで、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができる。

発明を実施するための最良の形態

0034

以下、本発明に係る選択入力装置を好ましい1の実施の形態により、添付図面を参照して説明する。ここで、図1は、本発明の選択入力装置1の構成の概略を示したブロック図である。以下選択入力装置1について図1を参照しながらその概略を説明する。

0035

図1で示すように、選択入力装置1は、制御部10に、入力装置2、音声出力制御装置3、音声出力装置4、表示制御装置5、表示装置6、出力装置7、外部記憶装置8及び通信回線9が接続されて構成されている。

0036

制御部10は、CPU11、ROM20、RAM30、インタフェイス13がバス12より接続され周知のコンピュータを構成している。バス12は、接続された各部分の相互のデータをやりとりするための、図示しないアドレスバスデータバスコントロールバスからなるものである。

0037

ROM20は、読み出し専用不揮発性メモリで、制御プログラム21、単語辞書22、単漢字辞書23、文字情報抽出プログラム24、音声合成辞書25、音声合成プログラム26、手書き文字認識辞書27、手書き文字認識プログラム28などが格納されている。

0038

制御プログラム21は、選択入力装置1の全体を制御するプログラムで、電源管理入出力管理、各プログラムの制御などをしている。

0039

単語辞書22は、熟語と、その熟語の意味等を記憶した辞書である。ここで、図6は、単語辞書22の内容を模式的に表したものである。図6に示すように、単語辞書22は、単語情報221と漢字情報222に分けることができる。単語情報221は、更に、見出し223と、prio224、逆prio225、種類226、単語の説明227の各領域から構成され、漢字情報222は、種類228、情報229、リンク情報230の各領域から構成される。

0040

単語情報221の見出し223は、認識文字候補となる単語の見出しと、対応する表記とを記憶する領域であり、本装置1では手書き入力されたデータの文字認識の結果、候補とされた単語をこの見出しを参照して検索する。prio224は、優先度を意味するプライオリティー数字が記憶されている領域で、同じ読みの単語であれば、数字が小さい方が優先度が高く、例えばprioが601の「かめ:亀」とprioが603の「かめ:瓶」であれば、数字の小さい「かめ:亀」の方が優先度が高いものとされて先に検索・抽出される。逆prio225は、同一表記の漢字に対する読みが複数ある場合に、何れの読みを優先させるかを表す数字で、例えば、逆prio225の数字が63の「かつとし:勝利」と、逆prio225の数字が61の「しょうり:勝利」であれば、数字の小さい「しょうり:勝利」が、優先的に候補として、検索・抽出される。従って、本装置1の文字認識により読みがわからない漢字の候補のみが文字認識の結果として抽出される場合には、この逆prio225の数字を利用して、より使用頻度が高いと予想される候補から表示して変換効率を高めるものである。

0041

単語情報221の種類226は、説明の読み上げのタイプを表す記号で、機能的には情報を有することを表すフラグとして機能し、且つ情報の読み出し先を指示するポインタとして機能する。種類がAであれば表現形式が、「見出し」の読み上げをするものである。例えば、候補が「大きい」であれば、読み上げは、「おおきい(大きい)」とするものである。この種類Aに対して種類がBの場合は、表現形式が、「単語の説明+の+見出し」のように読み上げる。例えば、候補が「晶子」であれば、読み上げは、「よさのあきこのあきこ(与謝野晶子の晶子)」とするものである。

0042

単語の説明227は、前述の種類226がBの場合に、単語の説明として読み上げる内容が記憶されている。従って、必ずしもすべての見出し語に対応して単語の説明があるわけではないことになる。

0043

漢字情報222の種類228は、Cであれば、用言漢字部分情報であることを意味し、例えば、形容詞である「おおきい:大きい」の漢字部分は、「大」であり、情報229の領域には、

0044

一方、種類229がDの場合は、漢字ごとの読み情報であることを意味し、「見出し+の+代表読み」というように読み上げられる。例えば、「隆」の漢字は、単漢字辞書23の単語リンク情報234に「ほうりゅうじ:法隆」D2とあり、「D」は漢字ごとの読み情報を読み出すことを指示するポインタで、「2」は2番目の漢字を示すポインタであるので、このポインタにより単語辞書22の漢字情報222のリンク情報230を読み出し、「隆」という漢字が、「法隆寺」という単語の2番目に含まれている漢字であることがわかる。そのため、「ほうりゅうじのりゅう(法隆寺の隆)」というように読み上げられる。

0045

リンク情報230には、この見出し語にリンクされている情報が記憶されている。例えば、「あきこ:晶子」という見出しの単語の場合は、まず単語の説明により、「すいしょう:水晶」の2番目の漢字と「こども:子供」の1番目の漢字を組み合わせたものであることを示す。

0046

次に単漢字辞書23は、単漢字の表記と、その注記的な情報、代表的な読み、参照するリンク先の情報を記憶したテーブルデータを格納したものである。ここで、図7は、単漢字辞書23の内容を模式的に表したものである。図7に示すように、単漢字辞書23は、漢字231、注記情報232、代表読み233、単語リンク情報234の各領域から構成される。

0047

漢字231は、単漢字の表記を示すもので、基本的には単語辞書22で検索できなかったものを、この漢字231を参照して検索し、その情報を得るものである。また単語辞書22の説明から、さらに別の説明をするために、この単漢字にリンクさせることもある。

0048

注記情報232は、漢字の特徴を表す情報で、例えば、「こざとへん」のように漢字の部首や造りを用いて他の漢字と区別して特定したり、或いは旧字体や異字体であるとの情報によりその漢字を特定する情報である。尚、[#・・・]の形式のものは、更に漢字の一部を他の単漢字情報にリンクしてそこから情報を読み出すことを示す。

0049

代表読み233は、漢字231の表記に対する読みが、他の漢字を伴って熟語として用いられたり、或いは送りがなを伴って和語としての読み方をするものなど、その漢字だけの表記では判断がつかないため、音訓に拘わらずその漢字を想起するに最も適当であると思われる読みを代表読みとして記憶しているものである。

0050

単語リンク情報234は、表記の漢字231の説明をするのに、その漢字自体の説明をしても、例えば同音語の漢字が多く、また、漢字の構造・形態が簡単に言い表せないようなときでも、その漢字が用いられる熟語を示して特定すればすぐにわかることがある。例えば、代表的な読みが「の」という漢字で、部首が「さと(里)」というより、「のはらのの(野原の野)」といった方が分かり易いのは、経験的に知られるところである。そのため、「野」という単漢字であれば「野原」という単語にリンクさせるための情報を記憶する。尚、その後のアルファベットは例えば「のはら:野原」D1とあるのは、単語辞書22の見出し223の「のはら:野原」の漢字情報222の情報229の1番目の漢字に対応することを示し、また単語リンク情報234の中で「B」とあるのは、単語情報221の単語の説明227に単漢字の情報をリンクさせ、例えば、「晶子」という見出し223の漢字単語の説明欄227に「与謝野晶子」とあれば、「与謝野晶子の晶子」のように読み上げることになる。単語リンク情報234の中で「C」とあるのは、その漢字を用いた用言の単語を参照するようにリンクさせることを示す。つまり、用言であると、漢字に送りがなを伴うものが多く、送りがなを付けて漢字を読み上げれば漢字を特定しやすいからである。例えば、漢字「大」であれば、用言である形容詞「大きい」の漢字部分に該当するので、「大きいの大」或いは「おおきい」と読み上げれば特定し易くなるものである。

0051

図1における、文字情報抽出プログラム24は、手書き入力された文字を、文字認識した後、その文字を手書き文字認識辞書27から選択し、その文字情報を単語辞書22及び単漢字辞書23から抽出して、次の漢字の説明を作成するプログラムである。

0052

音声合成プログラム26は、前述の文字情報抽出プログラム24により作成された漢字の説明を、音声合成辞書25を参照しながら音声情報に変換し、読み上げるプログラムである。音声合成辞書25には、文字情報に対応した音声データが記憶されているテーブルである。

0053

手書き文字認識プログラム28は、入力装置2から入力された手書き文字の入力データをその位置や方向性を判断して、手書き文字認識辞書27を参照しながらパターンマッチングを行って文字として認識し、入力されたデータに対応する1又は複数の候補を手書き文字認識辞書27から抽出するプログラムである。

0054

なお、本実施の形態の選択入力装置1においては、各プログラムは説明の便宜上それぞれ形式的に独立したものとしているが、もちろんこれらのプログラムは一体として構成されていてもよく、本発明の機能を奏するプログラムの構成が何らかの形で存在すればよいことは言うまでもない。

0055

RAM30は、揮発性の読み書き可能なメモリで、選択入力処理における種々の情報を一時的に記憶する領域である。

0056

ワークエリア31は、処理途中の文字列や、各フラグ、ポインタなどを記憶し選択入力処理を進める記憶領域である。

0057

入力バッファ32は、入力された手書きのベクトルデータなどを一時的に記憶する記憶領域である。

0058

出力バッファ33は、最終的に選択された入力データを再出力の為に一時的に記憶する記憶領域である。

0059

音声出力バッファ34は、音声合成プログラム26により合成された音声データを出力のために一時的に記憶する領域である

0060

インタフェイス13は、CPU11、ROM20、RAM30にバス12を介して接続され、図示しない外部機器との間で入出力を行うものである。

0061

入力装置2は、例えば、本出願人は、特願平9−146210号(未公開)等において、空中又は仮想筆記面において文字を書く動作を回転角速度センサ加速度センサを用いて検出し、その動作によりどのような文字を書こうとしていたのかを検出する「空中ペン」と称する入力装置を開示して提案したが、このような手書き文字を認識するようなものであってもよい。また、周知の手書き入力が可能なタブレットなどが利用できる。このような、手書き入力の文字では入力された文字の認識の正解率を100%とすることは困難であるため、本装置1のような方法で確認できることの効果は大きい。

0062

なお、手書き入力装置に限らず、従来のような通常のキーボードなどからの入力であってもよい。なぜなら、従来より単なる読み上げソフトはあったが、画面で選択候補の確認ができない場合、例えば、視力に障害があるような場合には、従来のワードプロセッサなどに備えられた入力装置では同音異字の漢字についての確認が極めて困難であった。しかし、本発明の選択入力装置1では、このような場合でも極めて有効な作用・効果を奏するからである。

0063

音声出力制御装置3は、音声出力バッファ34に記憶されたデータを、音声出力制御装置3に備えられた、周知の音声合成LSIを用いて、フィルターアンプを介して音声出力装置4であるスピーカに出力する。

0064

表示装置6は、選択入力された文字を確認するための、出力バッファ33に記憶されたデータ等に基づき、これを表示する、例えばCRTからなるディスプレーであり、表示制御装置5は、出力バッファ33のデータに基づいて表示装置6を制御する制御装置である。

0065

出力装置7は、入力されて選択・決定された文字等を印刷するためのものであり、例えばレーザプリンタである。

0066

外部記憶装置8は、図示しないハードディスクドライブフレキシブルディスクドライブCD−ROMドライブ等を備え、他の装置によりフレキシブルディスクなどの記憶媒体に記憶されたものを読み出してこのデータを入力して処理する場合には、外部記憶装置8が入力手段として機能し、また、選択入力装置1により処理・選択されて入力されたデータを記憶すれば、出力手段として機能する。

0067

又、選択入力装置1においては、選択入力処理プログラムを構成する各種プログラムや辞書データのデータ21〜28は、ROM20に格納され実行されているが、これらのプログラムや辞書データは、例えば、CD−ROMに記録されて直接実行されたり、他の記録媒体から一旦ハードディスクインストールされて実行されてもよい。この場合、この選択入力処理プログラムが記録されたCD−ROMが本発明の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体となる。

0068

通信回線9は、公衆又は専用電話回線等の有線又は無線通信手段をつなぎ、この回線を利用して、本装置1への入出力を行うものである。

0069

本発明に係る選択入力装置1は以上のような構成を備えるために以下のような作用を開示する。ここで、図2は、選択入力装置1の処理の手順の概要を示したフローチャートである。以下図2に示すフローチャートに沿って選択入力装置1の選択入力処理の手順の概要を説明する。

0070

まず、選択入力処理が始まると(スタート)、手書きデータの入力が行われる(ステップ10(以下ステップを単にSと略記する。))。手書きデータの入力は、前述のような空中ペンで行われ、立体的なペンの動きが回転角速度センサと加速度センサにより平面的なデータとして処理される。データ入力が完了するまでは、図示しない取消ボタンなどで入力データの入れ直しができ(S20:NO,S10)、この空中ペンにより文字を書き終わった場合には、ペンに備えられた確定ボタン(図示せず)を押下するなどすれば、入力が完了したことを本装置1に了知させることができ、データ入力が完了する(S20:YES)。

0071

もし、入力装置2にキーボードを備えたような場合には、入力された読み文字列について、これを読み上げる周知のソフトウエアを利用することができ、このようにすれば目が不自由な人であっても、入力された読み文字列が確認でき、更に本装置1により変換後の文字を確認・選択するかな漢字変換が可能になる。

0072

次に、確定ボタンが押下されて入力が確定すると、入力されたデータが入力バッファに記憶される(S30)。そして、入力されたデータに基づいて文字認識が実行される(S40)。文字認識は、周知の方法で行われ、例えば、記録されたペン型入力装置ペン先に当たる部分の移動方向を、方向毎に記録し、この移動方向の組み合わせにより、手書き文字認識辞書27に記憶されている各文字の移動方向の組み合わせをパターンを参照しマッチングを見て、同じ移動方向に移動するパターンを持つ文字を入力された文字として認識する。なお、完全同一ではないが、一定の誤差範囲差異であれば、候補として抽出する。

0073

このように文字認識されて、認識文字候補として検索・抽出された漢字は、漢字の説明作成及び音声合成され候補読み上げがなされる(S60)。

0074

ここで、図3及び図4はこの漢字の説明作成・音声合成・候補読み上げの手順を更に詳細に説明するフローチャートである。以下、図3及び図4のフローチャートに沿って漢字作成・音声合成・候補読み上げの手順を説明する。

0075

まず、漢字作成・音声合成・候補読み上げの手順(図2:S60)が開始されると(図3:スタート)、ポインタ1が用意され(S600)、文字認識により抽出された認識文字候補の1文字目が漢字か否か判断され(S601)、もし漢字でなかったときには(S601:NO)、他の処理が行われる(S603)。ここでは、漢字ではなく、ひらがな、カタカナ、アルファベット、記号などが考えられるが、例えば、認識文字候補がアルファベットの「R」ならば、「大文字ミオアール」、「j」ならば、「小文字ジュリエットのジェー」のように読み上げたり、ひらがなの「あ」であったら「ひらがなのあ」、カタカナの「い」であったら「カタカナのイ」というように文字種を読み上げる。また、数字の「7」であれば「数字のなな」と読み上げ、「いち」と誤認しやすい「しち」は使わないようにしてもよい。さらに、記号の括弧「(」を「まるかっこまえ」とか、かぎ括弧「」」を「かぎかっこうしろ」などのように前後の区別や、空白を「半角スペース」のように、字幅を読み上げてもよい。さらに、文字入力に限らず、改行マークを「かいぎょう」とか、文頭カーソルがあれば「文頭」と発声するようにしてもよい。つまり、ここでの他の処理は、漢字以外の文字・記号・操作など入力手段により入力されたあらゆる入力の結果を、説明を付けて音声で読み上げユーザーの便宜に応えるものである。特に、視力に障害がある人の便宜を図るべく、装置により発声される音声だけで文字の選択入力処理がすべて円滑にできるように構成されることが望ましい。もちろん、アルファベットやひらがなは、単語辞書22や単漢字辞書23に記憶させておくような構成であってもよいことはいうまでもない。そして、他の処理(S603)が終了して、未だ未処理の認識文字候補がなければ(S604:NO)、処理を終了する(エンド)。また、未だ処理されていない、次の認識文字候補である文字があれば、接続の「に」を読み上げて次の文字の処理を行うためDを経てS635に移行する。この後の処理の説明は後述する。

0076

もし、S601において、1文字目が漢字であり(S601:YES)、且つ1文字だけであったら(S605:YES)、単漢字辞書23の検索を行う(S619)。単漢字辞書23の検索は、図7に模式的に示したような内容を検索し、単語リンク情報234がなければ(S621:NO)、単漢字辞書23にポインタを設定して(S623)、漢字説明表現作成(S629)の処理に進む。また、単漢字辞書23を検索して(S619)、単語リンク情報234があった場合は(S621:YES)、単漢字辞書23の単語リンク情報234のリンク先を検索し(S625)、単語リンク情報234に従って該当するリンク先の単語辞書22の単語情報221又は漢字情報222の該当場所にポインタを設定する(S627)。

0077

もし認識文字候補が1文字でなかった場合は(S605:NO)、まず単語辞書22の見出しを参照して検索し(S607)、単語辞書22の見出しに認識文字候補を検索に成功すれば単語辞書に有りとして(S609:YES)、その認識文字候補が1つだけだったら(S613:NO)、単語辞書22の単語情報221にポインタを設定して(S617)、漢字説明表現作成(S629)の処理に移行する。

0078

単語辞書の見出し検索(S607)の処理の手順で、複数個の単語が単語辞書22の見出し223の検索で見つかったら(S613:YES)、優先度情報の高い単語を選択する(S615)。ここで、優先度情報の高い単語とは、同一の表記の単語において、逆prio(逆プライオリティー)225の数字の小さいものをいう。そして、優先度情報の高い単語の見出し223にポインタを設定し(S615)、単語辞書22の単語情報221にポインタを設定して(S617)、漢字説明表現作成(S629)の処理に移行する。なお、このS615の処理において選択が行われた場合には、最も優先度が高いとして選択された見出し語以外の見出し語に対しても、次候補とするようにポインタが設定され、図4のS641で次の説明の為の次候補が求められた場合に、ジャンプが可能なように構成される。

0079

なお、複数個の文字からなる文字列であって(S605:NO)、単語辞書22の見出し223の検索をしても(S607)、認識文字候補と同一の文字列が見出し223において検索できなかったときは(S609:NO)、認識文字候補の文字列を後ろから1文字削り(S611)、S605からの処理の手順に戻る(S605〜S629)

0080

S605〜S627及びこの処理のフローから分岐して接続されるS629では漢字説明表現作成の処理の手順が実行される。ここで、図5は漢字説明表現作成(S629)の処理の手順を更に詳細に示したフローチャートである。以下、この図5のフローチャートに沿って漢字説明表現作成(S629)の処理の手順を説明する。

0081

図3の漢字説明表現作成(S629)の処理が開始されると(図5:スタート)、まず設定されたポインタが単漢字辞書23にあるかどうかが判断され(S61301)、ポインタが単漢字辞書23にあれば(S61301:YES)、単漢字辞書23の注記情報232があるかどうか判断され(S61311)、単漢字辞書23に注記情報232があれば(S61311:YES)、説明の読み上げの表現形式として「[注記情報][の][代表読み]」となるように各情報が読み出され或いは生成されて音声出力バッファ34に表現形式が記憶されて読み上げの準備がされ(S61309)、処理が終了される(エンド)。ここで、始め角括弧「[ 」及び終わり角括弧「 ]」で囲まれた文字は、実際に音声として発声される文字列である。一方、単漢字辞書23に注記情報232がない場合は(S61311:NO)、表現形式が「[代表読み]」となり(S61315)、この表現形式が音声出力バッファ34に記憶され(S61309)処理が終了される(エンド)。

0082

設定されたポインタが単漢字辞書23の設定にされてなければ(S61301:NO)、ポインタは単語辞書22に設定されているので、ポインタが単語辞書22の単語情報221の見出し223にあるか否かが判断され(S61303)、ポインタが見出し223に設定されている場合には、(S61303:YES)、該当単語の単語情報221に単語の説明227があるかどうかが判断され(S61305)、単語の説明227がなければ(S61305:NO)、読み上げの表現形式を、「[見出し]」として、音声出力バッファ34に記憶され(S61309)処理が終了される(エンド)。もし、該当単語の単語情報に単語の説明227があれば(S61305:YES)、読み上げの表現形式は「[単語の説明][の][見出し]」という形式で準備され(S61325)、音声出力バッファ34に記憶され(S61309)処理が終了される(エンド)。

0083

ポインタが単語辞書22の漢字情報222に設定されていれば(S61303:NO)、ポインタは単語辞書22の漢字情報222にあるはずなので、漢字情報222の情報229の種類228を判断し(S61319)、情報229の種類228がCであれば(S61319:YES)、表現形式は「[見出し]」という形式で準備され(S61323)、音声出力バッファ34に記憶され(S61309)処理が終了される(エンド)。また、漢字情報222の情報229の種類228がCでなければDであるので(S61319:NO)、表現形式は、「[見出し][の]該当漢字の[読み]」という形式で情報が読み出されて(S61321)、音声出力バッファ34に記憶され(S61309)処理を終了される(エンド)。以上のような手順で図3における漢字説明表現作成(S629)の処理の手順が実行される。

0084

次に、図3の漢字説明表現作成(S629)の手順が終了すると、結合子Aを介して、図4の音声合成及び漢字説明読み上げの処理に移行する(S631)。以下図4を中心に説明を続ける。このS631では、S629で準備されたそれぞれの表現形式の漢字説明が音声出力バッファ34に記憶されているので、このデータを元に、音声出力制御装置3に備えられた、周知の音声合成LSIを用いて、テキストデータと対応する音声データを記憶したテーブルデータにより音声データに変換し、フィルターアンプを介して音声出力装置4であるスピーカに出力して、合成音声で漢字説明を読み上げる。

0085

ここで、入力バッファ32に最初の検索の際に削除され(図3:S611)、未検索のままで文字が残っている場合には、次の検索すべき文字有りとして(S633:YES)、説明のつなぎの言葉として「に」を音声合成して、「・・・に・・・」という形にする(S635)。その後、入力バッファ32に残存している次の文字の処理を開始する(S636)。ここでは、まず次の文字に対応するポインタがあるか判断し(S637)、次の文字に対応するポインタがなければ(S637:NO)、次の文字に対応するポインタを用意する(S640)。ポインタが用意できたら、結合子Gを介してS601に戻り、前述のポインタ1に対する処理と同じ処理を繰り返す(S601〜S631)。次の文字に対応するポインタが設定されている場合には(S637:YES)、次の文字に対応するポインタが設定されたリンク情報検索がなされ(S638)、ポインタの位置に次候補リンク情報があるかどうかが判断される(S641)。この次候補リンク情報は、図3のS615で選択に漏れた見出し語に係るものや、先にポインタが設定された位置の種類226,228に指示された情報以外の情報が次候補リンク情報とされるものである。

0086

S633で次の文字がないが(S633:NO)、さらに別の次の説明を求めるような場合には、前述の次の文字に対応するポインタがあるとされた場合(S637:YES,S638)の場合と同様に、ユーザーが次説明キー(図示せず)を操作することで、選択入力装置1が次の説明が必要と了知して(S639:YES)、ポインタの位置に次候補リンク情報があるかどうか判断される(S641)。ここで、ポインタの位置に次候補リンク情報があるとされれば、単語辞書22にリンクし(S642:YES)、結合子Fを介してリンク先の単語情報221又は漢字情報222にポインタを設定(図3:S627)の手順に移行して、漢字説明表現作成(S629)の手順が実行される。また、単漢字辞書23にリンクする場合は(S642:NO)、結合子Eを介して単漢字辞書23にポインタを設定してから(図3:S623)、漢字説明表現作成(S629)の手順が実行される。

0087

S641で、ポインタの位置に次候補リンク情報がないと判断された場合(S641:NO)、それが1文字でなければ(S644:NO)、即ち複数文字あれば、後ろから1文字削れば、検索可能な単語を構成するかもしれないので、結合子Bを介して後ろから1文字削り(図3:S642)、先のS605からの手順が繰り返される。一方、残存した文字が1文字であれば(S644:YES)、次情報なしのメッセージを出して(S645)、再びS633に戻り、次の文字があるかを判断し(S633)、前述の処理を繰り返す。

0088

以上のような手順で、図2における漢字の説明作成・音声合成・候補読み上げを行う(S60)。

0089

引き続き図2のフローチャートに沿って、選択入力装置1の作用を説明する。S60において候補読み上げされた文字が、所望する文字であった場合(S70:YES)には、入力装置2に備えられた確定キー(図示せず)を操作して確定すると入力する文字が確定されて、出力バッファ33に出力のために記憶され(S80)、処理が終了される(エンド)。もし、読み上げられた候補が所望する文字ではなかった場合(S70:NO)は、入力装置2の次候補キー(図示せず)を操作して次候補を検索し(S90)、次候補がなければ(S100:NO)、処理を終了し(エンド)、次候補があれば(S100:YES)、再び漢字の説明が作成され音声合成された候補が読み上げられる(S60)。このような手順が繰り返され(S60〜S100)、所望の表記の漢字を選択入力して処理を終了する(エンド)。

0090

以上のような手順により、選択入力装置1の選択入力の手順が実行され、入力された文字列が所望の表記で入力される。次に、具体例により選択入力装置1の作用を更に説明する。

0091

例えば「野」という文字を入力する場合は、手書き入力され入力バッファ32に記憶された文字が認識され(図2:S10,S20:YES,S30,S40)、漢字の説明が作成開始されると(S60)、まずポインタ1が用意され(図3:S600)、漢字1文字であるので(S601:YES,S605:YES)、単漢字辞書23が検索され(S619)、単漢字辞書23には図7に示すように「のはら:野原」D1という単語リンク情報234があるため(S621:YES)、単語リンク情報234が検索され(S625)、図6に示す単語辞書22の漢字情報222の情報229にポインタが設定される(S627)。そうして、漢字説明表現作成(S629)の手順が行われる。ここでは、ポインタは単漢字辞書23ではなく単語辞書22にあり(図5:S61301:NO)、ポインタは単語辞書22の単語情報221ではなく(S61303:NO)、漢字情報222にあって情報229の種類228はDであるため(S61319:NO)、Dタイプの表現形式である、[のはら][の][の]と読み上げ文が用意されて(S61321)、その表現形式が音声出力バッファ34に記憶され(S61309)、漢字説明表現作成(図3:S629)の手順を終了し、結合子Aを介して図4に示すように音声が合成されて漢字説明の読み上げがなされる(S631)。この場合、「野」1文字であるので次の文字はなく(S633:NO)、次の説明も求めないので(S639:NO)、ポインタはクリアされ(S647)、漢字の説明作成・音声合成・候補読み上げの処理を終了し(図2:S60)、所望する文字であれば(S70:YES)、文字を確定し出力バッファ33に「野」を記憶して(S80)、選択入力処理が終了される(エンド)。

0092

次は、「勝利」という漢字を入力した場合を説明する。なお、説明の便宜上、図2のS60の漢字の説明作成・音声合成・候補読み上げの手順のみを説明する。まず、ポインタ1を用意し(図3:S600)、1文字目が漢字であるが(S601:YES)、1文字ではないため(S605:NO)、単語辞書22の見出し223検索をする(S607)。そうすると図6に示すように、「勝利」という見出し223が単語辞書22にあるが(S609:YES)、複数あるため(S613:YES)、優先度情報の高い単語を選択する(S615)。ここでは前述のように、逆prio225により優先度が決定されるため、逆prio225の数字が61と小さい「しょうり:勝利」のほうが選択され、単語辞書22の単語情報221にポインタが設定される(S617)。次に、漢字説明表現作成(S629)の手順にすすみ、まずポインタは単漢字辞書23ではなく(図5:S61301:NO)、ポインタは単語辞書22の単語情報221にあり(S61303:YES)、該当単語の単語情報221には単語の説明227があるため(S61305:YES)、Bタイプの表現形式で[VICTORY][の][しょうり]という読み上げ文が作成され(S61325)、表現形式が記憶され(S61309)、漢字説明表現作成(図3:S629)の手順が終了し、結合子Aを介して図4に示すように音声合成がなされ漢字説明読み上げが行われる(S631)。

0093

ここで次の文字はなく(S633:NO)、次の説明をするか判断されるが、ユーザーが次の説明を求めた場合、前述のようにS615で選択された見出し語以外にもポインタが設定され次候補リンク情報があり(S641:YES)、単語辞書22にリンクしているので(S642:YES)、この第二のポインタで「かつとし:勝利」という見出し語にジャンプする。そして、結合子Fを介して図3のS627に示すように単語辞書22の単語情報221の単語の説明227にポインタを設定する。そして漢字説明表現作成(S629)の手順が実行される。

0094

ここで、ポインタは単漢字辞書ではなく(図5:S61301:NO)、ポインタが単語辞書22の単語情報221にあるので(S61303:YES)、該当単語の単語情報221に単語の説明があるか判断され(S61305)、ここでは、「しょうりとも読む人名」という単語の説明227があるため(S61305:YES)、Bタイプの表現形式で[しょうりともよむじんめい][の][かつとし]という読み上げ文が作成され(S61325)、表現形式が記憶され(S61309)、漢字説明表現作成(S629)の処理を終了する。そして、結合子Aを介して図4に示すように音声合成されて漢字説明を読み上げる(S631)。次の文字はなく(S633:NO)、次の説明を求めなければ(S639:NO)、ポインタをクリアして(S647)、処理を終了する(エンド)。

0095

更に次に「晶子」という文字が入力された場合について説明する。ここでも図2のS60における処理のみを説明する。まずポインタ1を用意し(図3:S600)、1文字目が漢字で(S601:YES)、1文字ではなく(S605:NO)、単語辞書22の見出し223を検索すれば(S607)、図6に示すように単語辞書22の単語情報221の見出し223に「晶子」という見出しが1つだけあり(S609:YES)、複数ではないので(S613:NO)、単語辞書22の単語情報221にポインタ1を設定して(S617)、漢字説明表現作成(S629)の手順に移る。ここでは、ポインタが単語辞書22の単語情報221にあり(図5:S61301:NO,61303:YES)、種類226がBであり該当単語の単語情報221に「与謝野晶子」という単語の説明227があるので(S61305:YES)、Bタイプとして、表現形式が[よさのあきこ][の][あきこ]という読み上げ文が生成され(S61325)、表現形式が記憶される(S61309)。漢字説明表現作成(S629)の手順が終わると、結合子Aを介して図4に示す音声合成及び漢字説明読み上げの手順が行われる(S631)。ここでは次の処理すべき文字はない(S633:NO)。

0096

ここで、さらに説明をユーザーが求めた場合(S639:YES)、ポインタの位置に次候補リンク情報があるかどうか判断されるが(S641)、S615を経てないので次候補リンクはなく(S641:NO)、また、1文字ではないので(S644:NO)、結合子Bを介して図3のS642の手順に移行し、「晶子」の文字を後ろから1文字削り、「晶」とする(S642)。そうすると1文字になるから(S605:YES)、単漢字辞書23で「晶」を検索し(S619)、単漢字辞書23にリンク情報230があるかどうか判断すると(S621)、図7に示すように単語リンク情報234として「「あきこ:晶子」D1」という情報があるので(S621:YES)検索し(S625)、リンク先の単語辞書22の漢字情報222にポインタを再設定する(S627)。そして漢字説明表現作成(S629)の処理が実行される。そうすると、ポインタは、単語辞書22の(図5:S61301:NO)、漢字情報222にある(S61303:NO)。そして、情報229の種類228はDであるので(S61319:NO)、Dタイプとして表現形式が[あきこ][の][あき]のように生成され(S61321)、表現形式が記憶され(S61309)、図3の漢字説明表現作成(S629)の処理が終了する。そして、結合子Aを介し、図4の音声合成・漢字説明読み上げ(S631)の手順で「あきこのあき」と読み上げられる。

0097

続いてS642において処理対象文字列の文字の削除が行われているので、次に説明すべき文字があり(S633:YES)、説明の並べ上げとして、格助詞「に」を音声合成して(S635)、次の「子」の文字の処理に移行する(S636)。「子」に対応するポインタはないので(S637:NO)、次の文字「子」に対応するポインタ、ここではポインタ2を用意し(S640)、結合子Gを介して図3のS601の処理に移行する。S601では、1文字目が漢字かどうか判断されるが、ここでは漢字であり(S601:YES)、また漢字は「子」1文字であるので(S605:YES)、単漢字辞書23を検索する(S619)。図7に示すように、単漢字辞書23を検索すると、「「こども:子供」D1」という単語リンク情報234があるので(S621:YES)検索し(S625)、次の文字「子」に対応するポインタを単語辞書22の漢字情報222にポインタを設定し(S627)、漢字説明表現作成(S629)の処理に移行する。

0098

ここでは、ポインタは単語辞書22で(図5:S61301:NO)、漢字情報222にあり(S61303:NO)、情報229の種類228はDなので(S61319:NO)、[こども][の][こ]という表現形式の読み上げ文が生成され(S61321)、表現形式が記憶され(S61309)、図3の漢字説明表現作成(S629)の処理が終了する。そして、結合子Aを介して図4に示すように音声合成・漢字説明読み上げがなされる(S631)。その後次の文字はないので(S633:NO)、次の説明をするかどうか選択入力装置1からユーザーに判断を求められる(S639)。

0099

ここでは、更に説明を求めるものとする(S639:YES)。そこで、ユーザーが次説明キーを操作すれば、ポインタ1の位置に次候補リンク情報がないかを検索するが、この場合には、先に説明に用いた「与謝野晶子」という情報の他に、ポインタ1の位置のリンク情報230に「すいしょう:水晶D2」という次候補リンク情報があり(S641:YES)、単語辞書22の漢字情報222にリンクしているので(S642:YES)、結合子Fを介して図3に示すリンク先の単語辞書22の漢字情報222にポインタを設定する(S627)。そして、漢字説明表現作成(S629)の処理に移行する。ここでは、ポインタが単語辞書22にあり(図5:S61301:NO)、漢字情報222のリンク情報230にあって(S61303:NO)、その情報229の種類228のタイプがDであるので(S61319:NO)、Dタイプの表現形式で[すいしょう][の][しょう]のように生成され(S61321)、表現形式が記憶され(S61309)、図3の漢字説明表現作成(S629)の処理が終了する。そして、結合子Aを介して図4に示すように音声合成され、漢字説明読み上げがされる(S631)。

0100

この場合、「晶子」の「晶」のみ説明が終了し、「子」の文字の説明が残っているので、次の文字があるとして(S633:YES)、前の読み上げ文とのつなぎの為に格助詞に「に」を生成して音声合成して読み上げ(S635)、ここで、ワークエリア31からの情報で、次の説明すべき文字である「子」の文字説明の処理を開始する(S636)。次の文字に対応するポインタがあるので(S637:YES)、次の文字に対応するポインタが設定されたリンク情報230を検索し(S638)、ポインタの位置に次候補リンク情報があるので(S641:YES)、前述の「晶」と同様な処理がなされる(S642:YES,図4:結合子F,図3:S627,S629,図4:結合子A,S631)。ここでの読み上げは通していえば「すいしょうのしょうにこどものこ」のようになる。次の文字はないので(S633:NO)、次の説明が必要か選択を求められる(S639)。

0101

ここで更に次の説明を求める選択をしたとすると(S639:YES)、もうポインタの位置に説明をしていないリンク情報230がないので(S641:NO)、1文字か判断されるが(S644)、ここでは「晶子」であるので1文字ではなく(S644:NO)、結合子Bを介して図4に示すように後ろから1文字削る(S642)。そうすれば、「晶」となり、これは1文字であるので(S605:YES)、単漢字辞書23の検索を行い(S619)、単漢字辞書23には「「あきこ:晶子」D1」という単語リンク情報234が含まれるが、この「「あきこ:晶子」D1」という説明は既に先に使っているので、フラグをたてて検索されないようにしておく。従って、単漢字辞書23を検索しても、この段階では単語リンク情報234が検出されないので(S621:NO)、漢字説明表現作成(S629)の手順に移行する。ここでは、ポインタは単漢字辞書23にあるので(図5:S61301:YES)、単漢字辞書23の注記情報232を検索し、ここでは「日が3つ」という注記情報232があるので(S61311:YES)、表現形式が「[ひがみっつ][の][あき]」となるように生成され(S61313)、この表現形式が記憶されて(S61309)、漢字説明表現作成(S629)の手順を終了する。

0102

続いて、結合子Aを介して図4に示すように、音声合成され漢字説明が読み上げられ(S631)、次の文字があるので(S633:YES)、格助詞「に」を音声合成して発声し(S635)、次の文字「子」の処理を行う(S636)。次の文字に対応するポインタはないので(S637:NO)、次の文字に対応するポインタを用意し(S640)、結合子Gを介して図3に示すS601の手順に移行する(S601)。ここでは「子」は、1文字目が漢字で(S601:YES)1文字であるので(S605:YES)、単漢字辞書23を検索するが(S619)、単漢字辞書23に単語リンク情報234はないため(S621:NO)単漢字辞書23にポインタが設定され(S623)、漢字説明表現作成(S629)がなされる。

0103

本実施の形態では、以上説明したような構成を備え、作用を有するため、以下のような効果を奏する。即ち、本実施の形態に示したいわゆる空中ペンのように手書き入力の文字では、ある程度認識ミスが発生し、いちいちディスプレー上で確認することは煩雑であるが、音声により漢字の意味、形状の特徴、この漢字が使われる熟語、その他の漢字を特定する特徴を組み合わせて音声合成により発声させ、文字を入力するユーザーが聴覚により確認しながら、入力すべき文字を選択して入力することができる。そのため、ペン型入力装置のようにディスプレー装置が極めて小さく見にくいものや、暗所における使用のように、入力された文字列が視力により確認できない場合に大きな効果を示す。

0104

とりわけ、視力に障害がある者にとっては、文書を編集する際に、日本語のように表意文字を用いている場合、たとえキーボードを正しく操作して入力しても同音異字の文字は、従来のような読み上げソフトにより読み上げても区別が付かず、入力すべき文字の特定が著しく困難であった。このような視力に障害がある者でも、本装置1であれば、容易に漢字の区別がつき、たとえ視力により文字が確認できなくても、聴力により文字が確認できるという極めて優れた効果がある。

0105

なお、本実施の形態においては、入力バッファ32が本発明の入力文字列記憶手段に相当し、単語辞書22及び単漢字辞書23が本発明の説明辞書記憶手段に相当する。また、文字情報抽出プログラム24がCPU11に文字情報抽出の手順及び確定の手順を実行させ、この手順を実行するCPU11が、本発明の説明辞書検索手段及び確定手段に相当する。そして、音声合成プログラム26がCPU11、音声合成辞書25、音声出力制御装置3及び音声出力装置4により本発明の音声出力の手順を実行させ、これらのCPU11、音声合成辞書25、音声出力制御装置3及び音声出力装置4が本発明の音声出力手段に相当し、CPU11が出力バッファ33に出力文字列を記憶させる手順が本発明の出力文字列記憶の手順に相当し、このCPU11及び出力バッファ33が本発明の出力文字列記憶手段に相当する。

0106

以上、1の実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。

0107

例えば、単語辞書22や単漢字辞書23の内容は1つの例を示したもので、この構成に限定されないことは言うまでもない。また、処理される言語は日本語に限らず表意文字を用いた各種言語にも適用できる。

発明の効果

0108

以上説明したことから明らかなように、請求項1に係る発明の選択入力装置では、入力された文字列が、説明辞書を参照して検索され、その入力された文字列の説明を音声により出力することができるという効果がある。そのため、同じ読みで異なる表記の文字列でも、画面等において視覚で確認しなくても誤りなく確認しつつ選択入力することができるという効果を奏する。

0109

請求項2に係る発明の選択入力装置では、請求項1に記載の選択入力装置の効果に加え、同音異字の文字列が多い漢字のような表意文字であっても、その意味情報を音声出力することにより、容易且つ確実に入力文字を特定できるという効果があり、確実に正しい文字を選択入力することができるという効果を奏する。

0110

請求項3に係る発明の選択入力装置では、請求項1又は請求項2に記載の選択入力装置の効果に加え、熟語を文字列説明として用いることが可能となるという効果がある。従って、単漢字では区別できなくても、この漢字が使用されている熟語で示すことにより、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができるという効果を奏する。

0111

請求項4に係る発明の選択入力装置では、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の選択入力装置の効果に加え、漢字を構成している、部首や造りの他、特徴的な部分を示すことができるという効果がある。そのため、これらの部分を示すことにより、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができるという効果を奏する。

0112

請求項5に係る発明の選択入力装置では、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の選択入力装置の効果に加え、入力された文字が最初の説明では特定できなかった場合には、次の別の説明を音声出力することができるという効果がある。そのため、最初の説明で文字が特定できなくても、他の説明を音声出力することで、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができるという効果を奏する。

0113

請求項6に係る発明の選択入力装置では、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の選択入力装置の効果に加え、手書きデータ入力手段により文字入力することができるという効果がある。そのため、入力が極めて容易にできるばかりでなく、説明辞書を音声出力することで、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができるという効果を奏する。

0114

請求項7に係る発明の選択入力装置では、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の選択入力装置の効果に加え、音声データ入力手段により文字入力することができるという効果がある。そのため、入力が極めて容易にできるばかりでなく、説明辞書を音声出力することで、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができるという効果を奏する。

0115

請求項8に係る発明の選択入力装置では、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の選択入力装置の効果に加え、文字列画像入力手段により文字入力することができるという効果がある。そのため、入力が極めて容易にできるばかりでなく、説明辞書を音声出力することで、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができるという効果を奏する。

0116

請求項9に係る発明の選択入力装置では、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の選択入力装置の効果に加え、キーボードにより文字入力することができるという効果がある。そのため、入力が容易にできるばかりでなく、説明辞書を音声出力することで、画面を視覚で確認しなくても音声で確認できるため、視力に障害のある者であっても容易且つ確実に入力文字を特定し、確実に正しい文字を選択入力してかな漢字変換をしながら文書を編集することができるという効果を奏する。

0117

請求項10に係る発明の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、コンピュータに、入力された文字列が、説明辞書を参照して検索され、その入力された文字列の説明を音声により出力する手順を実行させることができるという効果がある。そのため、同じ読みで異なる表記の文字列でも、画面等において視覚で確認しなくても誤りなく確認しつつ選択入力することができるという効果を奏する。

0118

請求項11に係る発明の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、請求項10に記載の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の効果に加え、コンピュータに、同音異字の文字列が多い漢字のような表意文字であっても、その意味情報を音声出力することにより、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができる手順を実行させることができるという効果がある。

0119

請求項12に係る発明の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、請求項10又は請求項11に記載の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の効果に加え、コンピュータに、漢字を文字列説明として用いる手順を実行させることが可能となるという効果がある。そのため、単漢字では区別できなくても、この漢字が使用されている熟語で示すことにより、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができるという効果を奏する。

0120

請求項13に係る発明の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の効果に加え、コンピュータに、漢字を構成している部首や造りの他、特徴的な部分を示す手順を実行させることができるという効果がある。そのため、これらの部分を示すことにより、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができるという効果を奏する。

0121

請求項14に係る発明の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、請求項10乃至請求項13のいずれかに記載の選択入力処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の効果に加え、コンピュータに、入力された文字が最初の説明では特定できなかった場合には、次の別の説明を音声出力する手順を実行させることができるという効果がある。そのため、最初の説明で文字が特定できなくても、他の説明を音声出力することで、容易且つ確実に入力文字を特定でき、確実に正しい文字を選択入力することができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0122

図1本発明の選択入力装置1の構成の概略を示したブロック図である。
図2選択入力装置1の処理の手順の概要を示したフローチャートである。
図3図4とともに、漢字の説明作成・音声合成・候補読み上げの手順を更に詳細に説明するフローチャートである。
図4図3とともに、漢字の説明作成・音声合成・候補読み上げの手順を更に詳細に説明するフローチャートである。
図5漢字説明表現作成(S629)の処理の手順を更に詳細に示したフローチャートである。
図6単語辞書22の内容を模式的に表した図である。
図7単漢字辞書23の内容を模式的に表した図である。

--

0123

1選択入力装置
2入力装置
3音声出力制御装置
4音声出力装置
6表示装置
7出力装置(スピーカ)
10 制御部
11 CPU
20 ROM
21制御プログラム
22単語辞書
23単漢字辞書
24文字情報抽出プログラム
25音声合成辞書
26音声合成プログラム
27手書き文字認識辞書
28手書き文字認識プログラム
30 RAM
31ワークエリア
32入力バッファ
33出力バッファ
34 音声出力バッファ

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