図面 (/)
課題
解決手段
レーザ光源55からレーザ光を照射し、マイクロレンズ基板4で集光させて液晶表示素子2に集光させ、スポットを形成する。スポットの位置と液晶表示素子2のスポットの位置とを顕微鏡64の映像を映したモニタテレビジョン65で比較しながら、XY方向の位置合わせする。モアレ用光源71により、モニタテレビジョン74でスーパーインポーズした基準線と比較しながら、マイクロレンズ基板4を回転させ、回転方向を位置合わせする。紫外線照射装置77から紫外線を照射し、ダイクロイックミラー78で反射させて液晶表示素子2とマイクロレンズ基板4との間の未硬化の紫外線硬化樹脂を硬化させ、液晶表示素子2およびマイクロレンズ基板4を貼り合わせる。
概要
背景
一般に、陰極線管(CRT)よりも小型で軽量なフラットパネルディスプレイデバイスとして、液晶表示装置が用いられ、大画面を表示するものとしては透過型液晶表示装置がある。
この透過型液晶表示装置は、光源となるランプの光を液晶表示パネルに集光して入射させ、この液晶表示パネルを透過した透過光を投射レンズによりスクリーン上に投射して大画面サイズに画像を表示している。また、液晶表示パネルは、光の強度を二次元的に変調できるので、透過光を変調して光学系により拡大投射して大画面サイズの投射画像が得られる。
また、近年、このような投射型液晶表示装置を内蔵したリヤ型液晶プロジェクタが開発され、リヤ型液晶プロジェクタは従来のCRT型のプロジェクタに比べて、小型、軽量で、高輝度かつ安価である。
さらに、投射型液晶表示装置のカラー表示方式としては、赤色の波長範囲となる赤色、緑色の波長範囲となる緑色および青色の波長範囲となる青色に対応してそれぞれ1枚ずつ液晶表示パネルを対応させ、色分離合成をダイクロイックミラーでする3板式液晶プロジェクタと、画素毎に色吸収フィルタが設けられたいわゆるカラーフィルタを用いた単板式液晶プロジェクタが知られている。
そして、3板式液晶プロジェクタは、色分離合成による効率の低下が少ないため高輝度の表示が可能となるものの構成が複雑になり、単板式液晶プロジェクタは液晶表示パネルが1枚であるため低コスト化を図ることができるものの高輝度表示できない。
そこで、構造が簡単であるとともに高輝度表示が可能な液晶プロジェクタとして、たとえば図7および図8に示す構成が知られている。
この図7および図8に示す液晶プロジェクタは、図7に示すように、液晶表示パネル1を備え、この液晶表示パネル1は液晶表示素子2を有し、1つの画素3を形成する赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色の画素部3R,3G,3Bが形成され、この液晶表示パネル1に対向して光学素子としてのマイクロレンズ基板4が接着剤にて貼り合わされ、このマイクロレンズ基板4には1つの画素3に対応したマイクロレンズ5aが複数形成されたマイクロレンズ群5が形成されている。
また、マイクロレンズ基板4側には白色光の光源6が配設され、この光源6はランプ7とこのランプ7からの光を反射する反射鏡8およびこれらランプ7および反射鏡8からの光を平行光にするレンズ9を有している。
そして、光源6およびマイクロレンズ基板4の間には、傾斜角度を異ならせた3つのダイクロイックミラー11R ,11G ,11B が配設され、これらダイクロイックミラー11R ,11G ,11B では光源6からの白色光をそれぞれ赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色のビームに分光し、マイクロレンズ基板4に入射される。
また、液晶表示パネル1の出射側には、集光用のフィールドレンズ12および投射レンズ13を介して、スクリーン14に映写されるように形成されている。
そして、光源6からの白色光を3つのダイクロイックミラー11R ,11G ,11Bで、赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色のビームに分光し、これら赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色のビームを液晶表示パネル1に互いに異なる角度から入射させる。すなわち、これら赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色のビームはマイクロレンズ5aに異なる角度で入射され、このマイクロレンズ5aで赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色のビームをそれぞれ画素3の対応する画素部3R,3G,3Bに集束し、画素3を赤色R、緑色Gおよび青色Bに振り分けている。なお、波長により焦点距離の長さは青色B、緑色G、赤色Rの順に長くなる。そして、この振り分けられた光は、フィールドレンズ12で集光され、投射レンズ13を透過して画面に拡大投影される。
この構造により、カラーフィルタを用いない単板式によるカラー表示が可能になり、色分離合成にダイクロイックミラーを使用していることから、色分離時の効率の低下が少なく、単板式であるために構造が簡単でコストが安く、マイクロレンズによる集光効果で高輝度な液晶プロジェクタとなる。
概要
表示品位を低下することなく確実な位置決めができる貼合装置を提供する。
レーザ光源55からレーザ光を照射し、マイクロレンズ基板4で集光させて液晶表示素子2に集光させ、スポットを形成する。スポットの位置と液晶表示素子2のスポットの位置とを顕微鏡64の映像を映したモニタテレビジョン65で比較しながら、XY方向の位置合わせする。モアレ用光源71により、モニタテレビジョン74でスーパーインポーズした基準線と比較しながら、マイクロレンズ基板4を回転させ、回転方向を位置合わせする。紫外線照射装置77から紫外線を照射し、ダイクロイックミラー78で反射させて液晶表示素子2とマイクロレンズ基板4との間の未硬化の紫外線硬化樹脂を硬化させ、液晶表示素子2およびマイクロレンズ基板4を貼り合わせる。
目的
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、表示品位を低下することなく確実な位置決めができる貼合装置を提供することを目的とする。
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 2件
- 牽制数
- 2件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
請求項1
画素を有する表示領域、この表示領域の周辺に形成された駆動回路領域、および、前記表示領域および駆動回路領域の間に形成されダミー画素の位置合わせマークを有するダミー画素領域を有する表示素子と、この表示素子から光を集光するレンズ群を有する光学素子とを対向させ、光学素子のレンズ群を介して表示素子に照射して前記レンズ群により集光させて表示素子にスポットを形成させる第1の光源と、前記レンズ群により表示素子面に集光されたスポットおよび位置合わせマークとを比較して相対位置ずれを検出するXY位置ずれ検出手段と、前記表示素子および前記光学素子により生ずるモアレ像を照明する第2の光源と、前記モアレ像に基づき回転相対位置ずれを検出する回転位置ずれ検出手段と、表示素子および光学素子を貼着する貼着手段とを具備したことを特徴とする貼合装置。
請求項2
請求項3
表示素子および光学素子の貼着は、所定の波長領域で硬化する光硬化性接着剤を用い、貼着手段は、この光硬化性接着剤が硬化する所定の波長領域の光を発光する第3の光源を有することを特徴とする請求項1または2記載の貼合装置。
請求項4
請求項5
第1の光源および第2の光源から照射される光は紫外線以外の光で、貼着手段は、表示素子および光学素子とXY位置ずれ検出手段および回転位置ずれ検出手段との間に第1の光源および第2の光源の光は透過し、紫外線は反射するダイクロイックミラーを備え、第3の光源は表示素子および光学素子とXY位置ずれ検出手段および回転位置ずれ検出手段との間以外に設けられ、第3の光源の照射光をダイクロイックミラーで反射して紫外線硬化性接着剤に照射することを特徴とする請求項4記載の貼合装置。
請求項6
第1の光源は、光学素子を介して表示素子に集光するスポットを調整するスポット位置調整手段を有することを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の貼合装置。
請求項7
スポット位置調整手段は、第1の光源の照射光の波長を可変することを特徴とする請求項6記載の貼合装置。
請求項8
第1の光源は、レーザ光を照射することを特徴とする請求項1ないし7いずれか記載の貼合装置。
技術分野
背景技術
0003
この透過型液晶表示装置は、光源となるランプの光を液晶表示パネルに集光して入射させ、この液晶表示パネルを透過した透過光を投射レンズによりスクリーン上に投射して大画面サイズに画像を表示している。また、液晶表示パネルは、光の強度を二次元的に変調できるので、透過光を変調して光学系により拡大投射して大画面サイズの投射画像が得られる。
0005
さらに、投射型液晶表示装置のカラー表示方式としては、赤色の波長範囲となる赤色、緑色の波長範囲となる緑色および青色の波長範囲となる青色に対応してそれぞれ1枚ずつ液晶表示パネルを対応させ、色分離合成をダイクロイックミラーでする3板式液晶プロジェクタと、画素毎に色吸収フィルタが設けられたいわゆるカラーフィルタを用いた単板式液晶プロジェクタが知られている。
0006
そして、3板式液晶プロジェクタは、色分離合成による効率の低下が少ないため高輝度の表示が可能となるものの構成が複雑になり、単板式液晶プロジェクタは液晶表示パネルが1枚であるため低コスト化を図ることができるものの高輝度表示できない。
0008
この図7および図8に示す液晶プロジェクタは、図7に示すように、液晶表示パネル1を備え、この液晶表示パネル1は液晶表示素子2を有し、1つの画素3を形成する赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色の画素部3R,3G,3Bが形成され、この液晶表示パネル1に対向して光学素子としてのマイクロレンズ基板4が接着剤にて貼り合わされ、このマイクロレンズ基板4には1つの画素3に対応したマイクロレンズ5aが複数形成されたマイクロレンズ群5が形成されている。
0009
また、マイクロレンズ基板4側には白色光の光源6が配設され、この光源6はランプ7とこのランプ7からの光を反射する反射鏡8およびこれらランプ7および反射鏡8からの光を平行光にするレンズ9を有している。
0010
そして、光源6およびマイクロレンズ基板4の間には、傾斜角度を異ならせた3つのダイクロイックミラー11R ,11G ,11B が配設され、これらダイクロイックミラー11R ,11G ,11B では光源6からの白色光をそれぞれ赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色のビームに分光し、マイクロレンズ基板4に入射される。
0012
そして、光源6からの白色光を3つのダイクロイックミラー11R ,11G ,11Bで、赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色のビームに分光し、これら赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色のビームを液晶表示パネル1に互いに異なる角度から入射させる。すなわち、これら赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色のビームはマイクロレンズ5aに異なる角度で入射され、このマイクロレンズ5aで赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色のビームをそれぞれ画素3の対応する画素部3R,3G,3Bに集束し、画素3を赤色R、緑色Gおよび青色Bに振り分けている。なお、波長により焦点距離の長さは青色B、緑色G、赤色Rの順に長くなる。そして、この振り分けられた光は、フィールドレンズ12で集光され、投射レンズ13を透過して画面に拡大投影される。
0013
この構造により、カラーフィルタを用いない単板式によるカラー表示が可能になり、色分離合成にダイクロイックミラーを使用していることから、色分離時の効率の低下が少なく、単板式であるために構造が簡単でコストが安く、マイクロレンズによる集光効果で高輝度な液晶プロジェクタとなる。
発明が解決しようとする課題
0014
しかしながら、上述の構成の単板式液晶プロジェクタの場合、マイクロレンズ基板4のマイクロレンズ5aと液晶表示素子2の画素3との位置合わせが確実にできていないと、色ずれや光損失が生ずるため、高精度の位置決めが必要になる。
0015
そして、位置決めの際には液晶表示装置に位置決めマークをあらかじめ形成しておき、この位置決めマークに基づき液晶表示パネル1とマイクロレンズ基板4との位置合わせをしている。また、一般に液晶表示パネル1は画素3が形成されている表示部と、この表示部の周囲の画素3を有しないいわゆる額縁部とを有しており、より精度の高い位置合わせをするには画素3を有する表示部に近い位置に位置合わせマークが形成されている必要がある。
0017
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、表示品位を低下することなく確実な位置決めができる貼合装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
0018
本発明は、画素を有する表示領域、この表示領域の周辺に形成された駆動回路領域、および、前記表示領域および駆動回路領域の間に形成されダミー画素の位置合わせマークを有するダミー画素領域を有する表示素子と、この表示素子から光を集光するレンズ群を有する光学素子とを対向させ、光学素子のレンズ群を介して表示素子に照射して前記レンズ群により集光させて表示素子にスポットを形成させる第1の光源と、前記レンズ群により表示素子面に集光されたスポットおよび位置合わせマークとを比較して相対位置ずれを検出するXY位置ずれ検出手段と、前記表示素子および前記光学素子により生ずるモアレ像を照明する第2の光源と、前記モアレ像に基づき回転相対位置ずれを検出する回転位置ずれ検出手段と、表示素子および光学素子を貼着する貼着手段とを具備したもので、表示領域および駆動回路領域の間に形成されたダミー画素領域のダミー画素の位置合わせマークを用い、第1の光源から光学素子のレンズ群を介して表示素子に照射してレンズ群により集光させて表示素子にスポットを形成させ、XY位置ずれ検出手段でスポットおよび位置合わせマークとを比較してXY方向の相対位置ずれを検出し、第2の光源で表示素子および光学素子により生ずるモアレ像を照明し、回転位置ずれ検出手段でモアレ像に基づき回転相対位置ずれを検出し、貼着手段で表示素子および光学素子を貼着することにより、表示品位を低下させることなく、確実に位置合わせする。
0019
また、位置合わせマークは、3原色のダミー画素のいずれか一つに割り当てられたもので、容易に形成できる。
0020
さらに、表示素子および光学素子の貼着は、所定の波長領域で硬化する光硬化性接着剤を用い、貼着手段は、この光硬化性接着剤が硬化する所定の波長領域の光を発光する第3の光源を有するもので、第3の光源から光を照射しない状態では光硬化性接着剤は硬化しないため、第3の光源から光を照射するまでは位置合わせのために表示素子および光学素子を相対的に移動可能で、第3の光源から所定の波長領域の光を照射することにより、光硬化性接着剤は硬化し、表示素子および光学素子を位置合わせした状態で貼着する。
0022
また、第1の光源および第2の光源から照射される光は紫外線以外の光で、貼着手段は、表示素子および光学素子とXY位置ずれ検出手段および回転位置ずれ検出手段との間に第1の光源および第2の光源の光は透過し、紫外線は反射するダイクロイックミラーを備え、第3の光源は表示素子および光学素子とXY位置ずれ検出手段および回転位置ずれ検出手段との間以外に設けられ、第3の光源の照射光をダイクロイックミラーで反射して紫外線硬化性接着剤に照射するもので、第1の光源および第2の光源から光を照射しても紫外線硬化接着剤は硬化しないため、位置合わせのために第1の光源および第2の光源から光を照射しても表示素子と光学素子がはり合わされないため、位置合わせに悪影響を与えない。
0023
さらに、第1の光源は、光学素子を介して表示素子に集光するスポットを調整するスポット位置調整手段を有するもので、光学素子と表示素子との距離が製造上の誤差などで異なっていたり、マイクロレンズの歪みなどにより、スポットを調整可能になる。
0024
またさらに、スポット位置調整手段は、第1の光源の照射光の波長を可変するもので、波長を変化させることにより焦点距離が変わるため、簡単にスポットを合わせられる。
発明を実施するための最良の形態
0026
以下、本発明の一実施の形態の貼合装置を図面を参照して説明する。なお、従来例で説明した部分には、同一符号を付して説明する。
0027
貼合対象となる液晶プロジェクタは、液晶表示パネル1を備え、この液晶表示パネル1は液晶表示素子2を有し、1つの画素3を形成する赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色の画素部3R,3G,3Bが形成され、この液晶表示パネル1に対向して光学素子としてのマイクロレンズ基板4が接着剤にて貼り合わされ、このマイクロレンズ基板4には1つの画素3に対応したマイクロレンズ5aが複数形成されたマイクロレンズ群5が形成されている。
0028
また、液晶表示素子2は、図3に示すマトリクスアレイ基板21と、このマトリクスアレイ基板21に対向する図示しない対向基板22とを有し、マトリクスアレイ基板21および対向基板22間に液晶が挟持されている。
0029
このマトリクスアレイ基板21は、図3に示すように、中央に表示面となる表示領域23が形成され、この表示領域23の周囲に表示に寄与しない駆動回路領域としての額縁領域24が形成され、これら表示領域23および額縁領域24間にはダミー画素領域25が形成され、ダミー画素領域25には位置決め領域26が形成されている。また、額縁領域24には、走査線駆動回路27および信号線駆動回路28が形成されている。さらに、表示領域23およびダミー画素領域25上に対応して、マイクロレンズ基板4が取り付けられている。
0030
そして、表示領域23およびダミー画素領域25は、図4に示すように形成され、表示領域23は図8に示す3つの画素部3R,3G,3Bでとなる画素3がマトリクス状に配設され、これら画素3にはそれぞれ画素3を駆動する薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor)32が対応して設けられている。また、これら薄膜トランジスタ32は、走査線駆動回路27に接続された走査線33および信号線駆動回路28に接続された信号線34に接続されている。
0031
さらに、ダミー画素領域25は、画素3と同様に、マトリクス状に3原色に対応した3つのダミー画素部35で1つのダミー画素36が形成され、そのうちの一つのダミー画素部35には位置決めマーク37が形成され、他の残りの2つのダミー画素部35には位置決めマーク37が形成されたダミー画素部35とは区別を付けるため、位置決めマーク37とは異なる形状の識別マーク38が形成されている。
0032
また、図7に示すように、マイクロレンズ基板4側には白色光の光源6が配設され、この光源6はランプ7とこのランプ7からの光を反射する反射鏡8およびこれらランプ7および反射鏡8からの光を平行光にするレンズ9を有している。
0033
そして、光源6およびマイクロレンズ基板4の間には、傾斜角度を異ならせた3つのダイクロイックミラー11R ,11G ,11B が配設され、これらダイクロイックミラー11R ,11G ,11B では光源6からの白色光をそれぞれ赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色のビームに分光し、マイクロレンズ基板4に入射される。
0034
また、液晶表示パネル1の出射側には、集光用のフィールドレンズ12および投射レンズ13を介して、スクリーン14に映写されるように形成されている。
0035
そして、光源6からの白色光を3つのダイクロイックミラー11R ,11G ,11Bで、赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色のビームに分光し、これら赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色のビームを液晶表示パネル1に互いに異なる角度から入射させる。すなわち、これら赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色のビームはマイクロレンズ5aに異なる角度で入射され、このマイクロレンズ5aで赤色R、緑色Gおよび青色Bの3原色のビームをそれぞれ画素3の対応する画素部3R,3G,3Bに集束し、画素3を赤色R、緑色Gおよび青色Bに振り分けている。なお、波長により焦点距離の長さは青色B、緑色G、赤色Rの順に長くなる。そして、この振り分けられた光は、フィールドレンズ12で集光され、投射レンズ13を透過して画面に拡大投影される。
0037
この貼合装置51は、液晶表示素子2を真空チャックを有する固定用のテーブル52を有し、このテーブル52には液晶表示素子2が載置固定されている。この液晶表示素子2上には図示しない貼着用の未硬化の紫外線硬化接着剤を介してマイクロレンズ基板4が載置されており、このマイクロレンズ基板4は位置調整用のマイクロレンズ基板ホルダ53に保持され、このマイクロレンズ基板ホルダ53は0.1μmピッチで移動可能なXYθ型のアライメントステージでマイクロレンズ基板ホルダ53を移動することができるとともに回転できる。
0038
また、テーブル52の上方には、第1の光源としてのレーザ光源55が配設され、このレーザ光源55からのレーザは、テーブル52の上方に設けられたハーフミラー56およびミラー57にてマイクロレンズ基板4に照射し、このマイクロレンズ基板4のマイクロレンズ4aで液晶表示素子2に集光させてスポットを形成させる。そして、レーザ光源55は、図2に示すように、波長領域の異なる赤色レーザ光源61R 、緑色レーザ光源61G および青色レーザ光源61B を有しており、これらの赤色レーザ光源61R 、緑色レーザ光源61G および青色レーザ光源61B はミラー62により切り換え照射できる。なお、このように固定波長の光を切り換え出力するものに限らず、連続的に調整可能な光源を用いてもよい。
0039
さらに、テーブル52の下面には、XY位置ずれ検出手段63がそれぞれハーフミラー56およびミラー57に対応して設けられている。このXY位置ずれ検出手段63は、顕微鏡64,64を有し、これら顕微鏡64,64には、それぞれモニタテレビジョン65,65が取り付けられている。
0040
また、テーブル52の下面の液晶表示パネル1の表示領域23の背面側には、第2の光源としてのモアレ用光源71が設けられ、液晶表示パネル1の前面側には回転位置ずれ検出手段72が配設され、この回転位置ずれ検出手段72はCCDカメラ73が液晶表示パネル1の表示領域23に対向して設けられ、このCCDカメラ73にはモニタテレビジョン74が設けられている。
0041
さらに、テーブル52の上方には、貼着手段76が配設され、この貼着手段76はレーザ光源55と同様に、第3の光源としての紫外線照射装置77が設けられ、CCDカメラ73と液晶表示パネル1との間には、紫外線照射装置77から照射される紫外線の波長400nm以下の光を反射し、モアレ用光源71の波長400nmを超える光を透過させるダイクロイックミラー78が設けられている。
0042
次に、この貼合装置51の位置決め貼り合わせ動作について説明する。
0043
まず、液晶表示素子2とマイクロレンズ基板4とのXY方向の位置合わせについて説明する。
0044
液晶表示素子2をテーブル52上に載置して真空チャックで固定し、この液晶表示素子2上に貼着用の未硬化の紫外線硬化接着剤を塗布した後、マイクロレンズ基板4を載置する。
0045
そして、レーザ光源55からレーザ光を照射し、ハーフミラー56で一部のレーザ光を反射するとともに透過し、ミラー57でレーザ光を反射し、マイクロレンズ基板4で集光させて液晶表示素子2に集光させ、マトリクスアレイ基板21のダミー画素領域25の位置決めマーク37上にスポットを形成する。
0046
また、マイクロレンズ4aの焦点距離のばらつき、紫外線硬化接着剤層の厚さのばらつき、液晶表示素子2やマイクロレンズ基板4の反りなどの原因で位置決めマーク37上のスポットが合焦できずに不鮮明の場合には、ミラー62を切り換えて、赤色レーザ光源61R 、緑色レーザ光源61G および青色レーザ光源61B のいずれかに切り換え、スポットを合焦させ鮮明にする。
0047
そして、図6に示すようにモニタテレビジョン65に映し出され、スポットの位置と液晶表示素子2のスポットの位置とを顕微鏡64の映像を映したモニタテレビジョン65で比較しながら、マイクロレンズ基板ホルダ53でマイクロレンズ基板4をXY方向に移動させ、図5に示すように、ダミー画素36のダミー画素部35の位置決めマーク37の間にスポットが位置すればXY方向の位置合わせは完了する。
0048
次に、液晶表示素子2とマイクロレンズ基板4との回転方向の位置合わせについて説明する。
0049
液晶表示素子2やマイクロレンズ基板4のXY方向の位置合わせをした状態で、モアレ用光源71により、液晶表示素子2の背面から照明し、液晶表示素子2およびマイクロレンズ基板4を介した後、ダイクロイックミラー78を透過し、CCDカメラ73でモアレ像を撮像する。このCCDカメラ73で撮像されたモアレ像は、モニタテレビジョン74でスーパーインポーズされた基準線と比較しながら、マイクロレンズ基板ホルダ53でマイクロレンズ基板4を回転させ、基準線に合わせることにより回転方向の位置合わせは完了する。なお、モアレ像は、モアレ像の見える範囲の画素3の一部分を序々に位置をずらしてサンプリングした像であり、マイクロレンズ4aに歪があってもその影響は小さい。
0050
そして、液晶表示素子2およびマイクロレンズ基板4のXY方向および回転方向の位置合わせが完了した状態で、紫外線照射装置77から紫外線を照射し、ダイクロイックミラー78で反射させて液晶表示素子2とマイクロレンズ基板4との間の未硬化の紫外線硬化樹脂を硬化させ、液晶表示素子2およびマイクロレンズ基板4を貼り合わせる。
0051
このように、ダイクロイックミラー78により紫外線を反射するとともに、モアレ用光源71の光を透過することにより、モアレ観察と紫外線照射のいずれをもマイクロレンズ基板4の上方から可能となり、装置構造を簡略化できる。
0052
なお、上述の装置で液晶表示素子2およびマイクロレンズ基板4の位置合わせをしたところ、回転の位置ずれは30μrad以下、X方向位置ずれは平均0.6μm、Y方向位置ずれは平均0.5μmに納めることができ、高精度の位置合わせおよび貼り合わせできる。
発明の効果
0053
本発明によれば、XY位置ずれ検出手段でスポットおよび位置合わせマークとを比較してXY方向の相対位置ずれを検出し、第2の光源で表示素子および光学素子により生ずるモアレ像を照明し、回転位置ずれ検出手段でモアレ像に基づき回転相対位置ずれを検出し、貼着手段で表示素子および光学素子を貼着することにより、表示品位を低下させることなく、確実に位置合わせできる。
図面の簡単な説明
0054
図1本発明の一実施の形態の貼付装置を示す説明図である。
図2同上レーザ光源を拡大して示す説明図である。
図3同上液晶表示装置を示す説明図である。
図4同上マトリクスアレイ基板の表示領域およびダミー画素領域を拡大して示す説明図である。
図5同上XY方向の位置合わせを示す説明図である。
図6同上位置合わせマークを映した状態を示す説明図である。
図7同上液晶プロジェクタを示す説明図である。
図8同上液晶プロジェクタの液晶表示パネルを示す説明図である。
--
0055
2液晶表示素子
4光学素子としてのマイクロレンズ基板
23 表示領域
24駆動回路領域としての額縁領域
25ダミー画素領域
55 第1の光源としてのレーザ光源
62スポット位置調整手段としてのミラー
63 XY位置ずれ検出手段
71 第2の光源としてのモアレ用光源
72回転位置ずれ検出手段
76 貼着手段
77 第3の光源としての紫外線照射装置
78 ダイクロイックミラー
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