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技術 路面散布作業車とそれを用いる路面散布方法

出願人 ニチレキ株式会社
発明者 召田紀雄斉藤誠吉松昭夫小橋昌明小幡学
出願日 1998年12月28日 (19年11ヶ月経過) 出願番号 1998-373570
公開日 2000年7月11日 (18年5ヶ月経過) 公開番号 2000-192413
状態 未査定
技術分野 道路の舗装機械
主要キーワード 一時固定 最低吐出量 分解促進材 移動輪 吐出用ポンプ 散布状況 散布動作 プライムコート
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

単位面積当たり極めて少量の結合材などの被散布物を、安定的かつ均一に、しかも施工が雑になることなく散布する路面散布作業車と路面散布方法とを提供すること課題とする。

解決手段

散布装置と、該散布装置を作業車本体に対して相対的に移動させる移動装置とを搭載した路面散布作業車を提供し、更には、そのような路面散布作業車を用いて、散布装置を作業車本体に対して相対的に移動させながら結合材などの散布を行う路面散布方法を提供することによって上記課題を解決する。

概要

背景

従来、舗装新設工事舗装補修工事散布式表面処理工法などにおいて必要とするプライムコートタックコート結合材などの散布に使用する散布作業車は、散布作業車に対して固定された散布用スプレーバーを用い、散布作業車を前進させながら結合材などの散布を行うものであった。従って、結合材などの散布される速度、即ち、施工速度は、散布作業車の前進速度と必然的に一致し、散布速度を速めるには散布作業車の速度を上げることが必要であった。

一方、最近の舗装新設工事、舗装補修工事、散布式表面処理工法などにおいては、プライムコートやタックコート、結合材などの被散布物を、単位面積当たり極めて少量だけ散布することが求められつつある。結合材などの単位面積当たりの散布量を少なくするには、例えば、散布圧力を低くするとか散布用のポンプ吐出量を小さくすることがまず考えられるが、ポンプからの吐出量を安定的に下げるには、ポンプの性能によって決まる制限があって、自ずと限界がある。従来の散布作業車を用いて結合材などの単位面積当たりの散布量を少なくする他の方法としては、散布作業車の速度を上げて、単位時間により広い面積に結合材などの被散布物を散布することも考えられるが、散布作業車の速度を無闇に速くすると、散布作業車の進路蛇行したり、結合材などの散布状態を管理、調整することが困難となり、施工が雑になるという問題があった。このため、従来は、単位面積当たり極めて少量の結合材などを散布するに際しては、散布圧力を下げたり、ポンプの安定性犠牲にして吐出量を下げ、不安定で不均一な結合材などの散布を行うか、或いは、施工が雑になるのを我慢するしか方法がなかったが、単位面積当たり極めて少量の結合材などを散布することが求められる工法には、本来、微妙で繊細な施工管理が要求されるものであり、到底満足できるものではなかった。

概要

単位面積当たり極めて少量の結合材などの被散布物を、安定的かつ均一に、しかも施工が雑になることなく散布する路面散布作業車と路面散布方法とを提供すること課題とする。

散布装置と、該散布装置を作業車本体に対して相対的に移動させる移動装置とを搭載した路面散布作業車を提供し、更には、そのような路面散布作業車を用いて、散布装置を作業車本体に対して相対的に移動させながら結合材などの散布を行う路面散布方法を提供することによって上記課題を解決する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
1件

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請求項1

散布装置と、該散布装置を作業車本体に対して相対的に移動させる移動装置とを搭載した路面散布作業車

請求項2

移動装置が、散布装置を、作業車本体に対して、作業車の進行方向と直交する方向に移動させるものである請求項1記載の路面散布作業車。

請求項3

移動装置が、散布装置を、作業車本体に対して、作業車の進行方向と平行な方向に移動させるものである請求項1記載の路面散布作業車。

請求項4

散布装置が、少なくとも、スプレーバーと、スプレーバーに取り付けられた複数のスプレーノズルとを含み、スプレーバーの散布時における取付方向が、散布装置の作業車本体に対する移動方向と直交する向きである請求項1、2又は3記載の路面散布作業車。

請求項5

更に、骨材の散布装置を搭載した請求項1、2、3又は4記載の路面散布作業車。

請求項6

散布装置と骨材の散布装置とが、両者共に、作業車の前輪よりも前、前輪と後輪との間、又は、後輪よりも後に位置する請求項5記載の路面散布作業車。

請求項7

散布装置と、該散布装置を作業車本体に対して相対的に移動させる移動装置とを搭載した路面散布作業車を用い、散布装置を作業車本体に対して相対的に移動させながら被散布物の散布を行う路面散布方法

請求項8

散布装置の移動方向が、路面散布作業車の進行方向と直交する方向である請求項7記載の路面散布方法。

請求項9

散布装置の移動方向が、路面散布作業車の進行方向と平行な方向である請求項7記載の路面散布方法。

請求項10

散布装置の移動と、路面散布作業車の移動とを、交互に行い、被散布物の散布時には路面散布作業車を停止させ、路面散布作業車の移動時には被散布物の散布を停止させる請求項7、8又は9記載の路面散布方法。

請求項11

散布装置が、少なくとも、スプレーバーと、スプレーバーに取り付けられた複数のスプレーノズルとを含み、スプレーバーが散布装置の作業車本体に対する移動方向と直交する向きに取り付けられている状態で被散布物の散布を行う請求項7、8、9又は10記載の路面散布方法。

請求項12

被散布物が結合材である請求項7、8、9、10又は11記載の路面散布方法。

請求項13

請求項5又は6記載の路面散布作業車を用い、結合材に引き続いて骨材を散布する請求項12記載の路面散布方法。

技術分野

0001

本発明は、路面散布作業車とそれを用いる路面撒布方法に関し、更に詳しくは、舗装新設工事舗装補修工事散布式表面処理工法などにおいて必要とするプライムコートタックコート結合材などの被散布物の散布作業車と散布方法に関するものである。

背景技術

0002

従来、舗装新設工事、舗装補修工事、散布式表面処理工法などにおいて必要とするプライムコート、タックコート、結合材などの散布に使用する散布作業車は、散布作業車に対して固定された散布用スプレーバーを用い、散布作業車を前進させながら結合材などの散布を行うものであった。従って、結合材などの散布される速度、即ち、施工速度は、散布作業車の前進速度と必然的に一致し、散布速度を速めるには散布作業車の速度を上げることが必要であった。

0003

一方、最近の舗装新設工事、舗装補修工事、散布式表面処理工法などにおいては、プライムコートやタックコート、結合材などの被散布物を、単位面積当たり極めて少量だけ散布することが求められつつある。結合材などの単位面積当たりの散布量を少なくするには、例えば、散布圧力を低くするとか散布用のポンプ吐出量を小さくすることがまず考えられるが、ポンプからの吐出量を安定的に下げるには、ポンプの性能によって決まる制限があって、自ずと限界がある。従来の散布作業車を用いて結合材などの単位面積当たりの散布量を少なくする他の方法としては、散布作業車の速度を上げて、単位時間により広い面積に結合材などの被散布物を散布することも考えられるが、散布作業車の速度を無闇に速くすると、散布作業車の進路蛇行したり、結合材などの散布状態を管理、調整することが困難となり、施工が雑になるという問題があった。このため、従来は、単位面積当たり極めて少量の結合材などを散布するに際しては、散布圧力を下げたり、ポンプの安定性犠牲にして吐出量を下げ、不安定で不均一な結合材などの散布を行うか、或いは、施工が雑になるのを我慢するしか方法がなかったが、単位面積当たり極めて少量の結合材などを散布することが求められる工法には、本来、微妙で繊細な施工管理が要求されるものであり、到底満足できるものではなかった。

0004

本発明は、上記従来技術のもつ欠点を解決するために為されたもので、単位面積当たり極めて少量の結合材などの被散布物を、安定的かつ均一に、しかも施工が雑になることなく散布する路面散布作業車と路面散布方法とを提供することを課題とするものである。

課題を解決するための手段

0005

本発明者らは、上記課題を解決すべく研究を重ねた結果、散布作業車の移動速度とそれに搭載される散布装置の移動速度とを、互いに独立に設定できるようにすることによって、ポンプの最低吐出量を下げることなく、しかも、施工が雑になることなく、結合材などの被散布物を極めて少量で、安定的かつ均一に散布することができることを見出して本発明を完成した。

0006

すなわち、本発明は、散布装置と、該散布装置を作業車本体に対して相対的に移動させる移動装置とを搭載した路面散布作業車を提供し、更には、そのような路面散布作業車を用いて、散布装置を作業車本体に対して相対的に移動させながら結合材などの散布を行う路面散布方法を提供することによって上記課題を解決するものである。

0007

本発明の路面散布作業車にあっては、散布装置が作業車本体に対して移動可能に搭載されており、散布装置の移動速度、換言すれば、結合材などの被散布物の散布速度を、路面散布作業車の進行速度とは別個に設定することが可能である。このようにすることによって、本発明においては、路面散布作業車を停止させた状態で散布装置だけを移動させて、或いは、場合によっては、路面散布作業車を低速で前進させながら、それとは異なる速度で散布装置を移動させながら、所定の範囲に亘って結合材などを散布することが可能である。従って、散布装置の移動速度を早めることによって、従来使用されている吐出用ポンプを用いながら、単位面積当たり極めて少量の被散布物を安定的かつ均一に散布することが可能となる。

0008

散布装置は、通常、スプレーバーと、スプレーバーに取り付けられた複数のスプレーノズルとを含み、このような散布装置の移動方向としては、例えば、路面散布作業車の進行方向と直交する方向や、路面散布作業車の進行方向と平行な方向が考えられる。いずれの場合にも、散布装置を構成するスプレーバーの、散布動作時における取付方向は、散布装置の作業車本体に対する移動方向と直交する向きとするのが好ましく、例えば、散布装置が作業車の進行方向と直交する方向に移動する場合には、散布動作時におけるスプレーバーの取付方向は作業車の進行方向と平行であり、散布装置が作業車の進行方向と平行な方向に移動する場合には、散布動作時におけるスプレーバーの取付方向は作業車の進行方向と直交する方向である。

0009

散布装置の移動と路面散布作業車の移動とを交互に行う場合には、被散布物の散布時には路面散布作業車を停止させ、路面散布作業車の移動時には被散布物の散布を停止させるようにする。このようにすることによって、高速で散布装置を移動させて、単位面積当たり極めて少量の被散布物を散布した後で、路面散布作業車を所定距離だけゆっくりと前進させ、施工精度を落とすことなく、順次必要面積の施工を行うことができる。

0010

本発明の路面散布作業車や路面散布方法によって散布される被散布物の代表的なものは、新設舗装工事補修舗装工事、更には、散布式表面処理工法などで使用される、プライムコート、タックコート、結合材などであるが、それら以外にも、例えば、結合材の分解を遅速させる分解抑制材や分解促進材、結合材の凝結を遅速させる凝結抑制材凝結促進材、路面との馴染み性を改善したり、路面温度を低下させるためなどに散布される水、その他の補助材など、路面に散布されるものであればどのようなものであっても良く、或いは、それら被散布物の1種又は2種以上を混合したものであっても良いが、中でも、吐出量の小さなポンプの作製が比較的困難な、プライムコート、タックコート、その他の結合材に適用するのが好ましい。また、散布装置にスプレーバーを複数取り付けて、複数種の被散布物を散布するようにしても良い。

0011

また、本発明でいう路面とは、一般道路高速道路のみならず、工場等の構内道路駐車場広場飛行場港湾施設等、車両等が通行することができるすべての場所の表面や露出された面を指すものとする。

発明を実施するための最良の形態

0012

以下、図面を用いて、本発明を詳細に説明する。

0013

図1は、本発明の路面散布作業車の1例を示す平面図であって、図において、符号1で示される路面散布作業車は、散布装置を構成するスプレーバー2と、移動装置を構成する走行ラック3とを搭載しており、スプレーバー2には、図示しないスプレーノズルが複数装備されている。スプレーバー2は、ギア装置4を介して走行ラック3と結合しており、ギア装置4に取り付けられたモーター5を回転することによって、矢印Bで示す方向に移動することができる。図示の例では、スプレーバー2は、ギア装置4を介して、走行ラック3にその左端部を片持ち式に支持されているが、スプレーバー2の右端部付近に走行ラック3をもう1本増設して、両持ち式に支持するようにしても良い。

0014

図1の例では、図から明らかなように、スプレーバー2は、矢印Aで示される路面散布作業車1の進行方向と平行な向きに取り付けられており、路面散布作業車1の進行方向Aとは直交する方向Bに移動する。6は結合材などの供給タンクであって、供給タンク6には吐出用ポンプ7が装備されており、供給タンク6とスプレーバー2の供給口8との間を供給ホース9が連結している。供給ホース9が、スプレーバー2の移動に追従できるよう、可撓性のある材料で構成されていることは言うまでもない。スプレーバー2の移動速度、移動開始位置移動終了位置、移動方向、スプレーノズルからの散布量、スプレーバー2の長さ方向の散布幅などの設定や変更、並びに、スプレーバーの移動、停止、散布開始散布停止などの動作は、路面散布作業車1の運転台などに設けられた操作パネル、あるいは、作業員施工状況を見ながら操作できるように携帯可能な大きさに構成された操作端末によって、適宜設定、変更、操作及びプログラム制御可能となっている。

0015

図2は、本発明の路面散布作業車1の他の例を示す平面図であって、図1と同じものには同じ符号を付してある。図1の例との違いは、スプレーバー2の取り付け方向と移動方向Bにあり、図2の例では、散布装置を構成するスプレーバー2は、路面散布作業車1の進行方向Aと直交する向きに取り付けられており、路面散布作業車1の進行方向Aと平行な向きに移動する。

0016

図3は、図1の路面散布作業車1を部分的に拡大して示した側面図で、図1と同じものには同じ符号を付してある。図に示すように、スプレーバー2には、スプレーノズル10が複数個取り付けられており、個々のスプレーノズルには弁11が設けられている。被散布物のスプレーバー2の長手方向の散布幅の調整、変更は、弁11を開閉することによって行われる。弁11の開閉は、個々の弁毎に行っても良いし、数個ずつを組として、組単位で開閉するようにしても良い。弁11の開閉は、手動で行っても良いが、操作パネルから遠隔操作するのが好ましい。12は、ギア装置4に内装されたピニオンギアであって、走行ラック3上のラックと係合しながら回転することによって、ギア装置4と、ギア装置4に結合されたスプレーバー2とを、走行ラック3と平行に移動させる。13は、ギア装置4とスプレーバー2との結合装置であって、図示の位置と、図示の位置から90度回転した位置との2箇所で、安定的に一時固定できるようになっている。このようにしておくことにより、路面散布作業車1の移動時などには、スプレーバー2を図3の位置から90度回転させて、走行ラック3と平行な位置に折り畳むことが可能となる。14は被散布物であって、スプレーノズル10から散布される結合材などの散布物散布状況を模式的に示すものである。

0017

図4は、図2の路面散布作業車1を部分的に拡大して示した側面図で、先行する図と同じものには同じ符号を付してある。図4の例では、走行ラック3は、回動軸15の回りに90度よりもやや大きな角度だけ回動することができるようになっており、路面散布作業車1の移動時などには、図4破線で示す位置に折り畳むことが可能である。

0018

図5は、図1に示す路面散布作業車1の変形例を示す平面図であって、図に示すように、スプレーバー2の長さの変更は、スプレーバー2に補助スプレーバー2’を継ぎ足すことによって、或いは、スプレーバー2と平行に、副スプレーバー2sを併設し、矢印で示す方向にスライドさせることによって行なわれる。副スプレーバー2sを併設する場合には、供給ホース9を分岐させて、副スプレーバー2sの供給口2sにも接続するようにするのが望ましいが、スプレーバー2と副スプレーバー2sとを図示しない開口を通じて連通させても良い。尚、副スプレーバー2sを用いる場合には、副スプレーバー2sに装着されるスプレーノズルには角度を持たせ、スプレーバー2から散布される被散布物と、副スプレーバー2sから散布される被散布物とが、路面上でほぼ同じ直線上に揃うようにする。一方、走行ラック3の長さの変更は、補助走行ラック3’を走行ラックの一端又は両端に継ぎ足すことによって行われる。このようにすることによって、路面散布作業車1の進行方向及び幅方向の散布幅の調整を、より大規模に行うことが可能である。なお、図2に示す路面散布作業車1においても、スプレーバー2に補助スプレーバー2’を継ぎ足したり、副スプレーバー2sを併設したり、走行ラック3に補助走行ラック3’を継ぎ足したりすることができることは言うまでもない。

0019

以上の例では、散布装置としては、スプレーバー2とスプレーノズル10とから構成されるものを示したが、散布装置としてはスプレーバー2を用いないものでも良く、吐出用ポンプ7とスプレーノズル10とを管路手段を介して直結しても良く、吐出用ポンプ7を移動する散布装置の側に設けるようにしても良い。また、散布装置の移動機構としても、以上の例に示したものに限られるものではなく、散布装置を路面散布作業車に対して相対的に移動することができるものであれば、どのような移動機構を用いても良い。例えば、ラックとピニオンギアの噛み合わせに代えて、単に摩擦力で相対的に移動する走行路移動輪の組み合わせとしても良いし、走行するベルトチェーンなどに散布装置を固定して移動させるようにしても良い。

0020

また、以上の例では、1種類の被散布物が散布される場合のみを示したが、複数のスプレーバー2を併設して、例えば、分解促進材と結合材、結合材と水など、複数種の被散布物を同時に散布するようにすることも適宜実施することができる。

0021

本発明の路面散布方法は、例えば、図6に示すようにして行われる。即ち、図6において、路面散布作業車1は図1に示すタイプのもので、散布装置を構成するスプレーバー2は、路面散布作業車1の進行方向Aと平行な方向に取り付けられており、移動方向は、路面散布作業車1の進行方向とは直交する図に矢印Bで示す方向である。このような路面散布作業車1を用いて、単位面積当たり極めて少量の結合材などを路面に散布するには、まず路面散布作業車1を停止させた状態で、スプレーバー2に取り付けられた複数のスプレーノズルから被散布物の散布を開始すると同時に、スプレーバー2を矢印Bで示す方向に所定の早さで移動させ、スプレーバー2が所定距離mだけ移動した時点で、散布を停止すると共に、スプレーバー2の移動も停止させる。これによって、長さmの路面の幅nに亘っての散布が完了する。なお、長さmがスプレーバーの移動距離によって決まる散布長さに、また、幅nがスプレーバー2の有効散布幅と等しいことは言うまでもない。

0022

ここで、スプレーバー2の矢印B方向への移動速度は任意に変更可能であるので、例えば、その移動速度を2倍にすれば、単位時間当たりの吐出量が同じ吐出用ポンプを使用した場合でも、単位面積当たり1/2の量の被散布物の散布が行われることとなる。

0023

次に、路面散布作業車1を所定の速度で距離nだけ前進させ、停止させた状態で、スプレーバー2を、先の移動方向とは逆の方向に所定の早さで移動させて被散布物の散布を行う。以下、同じ作業を繰り返し、路面散布作業車1の前進と停止、スプレーバー2の交互に逆方向への移動と停止、スプレーノズルからの被散布物の散布と停止とを、互いに同期させて行うことにより、所定区間に亘っての結合材などの散布作業が行われることとなる。

0024

このように、本発明の路面散布方法においては、目標とする単位面積当たりの散布量から計算によって決まるスプレーバー2の移動速度が速い場合でも、路面散布作業車1は、施工に最適な速度で前進することができるので、蛇行したりすることなく、正確に施工路面上を前進することができる。また、路面散布作業車1の前進と停止毎に、長さm、幅nの路面に結合材などの散布が行われるので、作業者は、スプレーバー2の移動速度とは関係なく、路面散布作業車1の移動速度に合わせて被散布物の散布状況を確認することができる。このため、散布作業が雑になることなく、単位面積当たり極めて少量の散布を行う場合でも、安定して均一な散布を実現することが可能となるものである。なお、図6においては、散布時のスプレーバー2の移動方向は交互に逆向きとしたが、路面散布作業車1が所定距離前進する毎に、スプレーバー2を元の位置に戻し、散布は、スプレーバー2を常に同じ方向に移動させながら行うようにしても良い。

0025

図7は、図2に示すタイプの路面散布作業車1を用いて、本発明の路面散布方法を行う場合の説明図であって、散布装置を構成するスプレーバー2は、路面散布作業車1の進行方向Aと直交する方向に取り付けられており、移動方向は、路面散布作業車1の進行方向と平行な図に矢印Bで示す方向である。このような路面散布作業車1を用いて、単位面積当たり極めて少量の結合材などを路面に散布するには、まず路面散布作業車1を停止させた状態で、スプレーバー2に取り付けられた複数のスプレーノズルから被散布物の散布を開始すると同時に、スプレーバー2を矢印Bで示す方向に所定の早さで移動させ、スプレーバー2が所定距離mだけ移動した時点で、散布を停止すると共に、スプレーバー2の移動も停止させる。これによって、長さmの路面の幅nに亘っての散布が完了する。なお、長さmがスプレーバーの移動距離によって決まる散布長さに、また、幅nがスプレーバー2の有効散布幅と等しいことは言うまでもない。

0026

ここで、スプレーバー2の矢印B方向への移動速度は任意に変更可能であるので、例えば、その移動速度を3倍にすれば、単位時間当たりの吐出量が同じ吐出用ポンプを使用した場合でも、単位面積当たり1/3の量の被散布物の散布が行われることとなる。

0027

次に、路面散布作業車1を所定の速度で距離mだけ前進させ、停止させた状態で、スプレーバー2を、先の移動方向とは逆の方向に所定の早さで移動させて被散布物の散布を行う。以下、同じ作業を繰り返し、路面散布作業車1の前進と停止、スプレーバー2の交互に逆方向への移動と停止、スプレーノズルからの被散布物の散布と停止とを、互いに同期させて行うことにより、所定区間に亘っての結合材などの散布作業が行われることとなる。なお、図7においては、散布時のスプレーバー2の移動方向は交互に逆向きとしたが、路面散布作業車1が所定距離前進する毎に、スプレーバー2を元の位置に戻し、散布は、スプレーバー2を常に同じ方向に移動させながら行うようにしても良い。また、その場合、散布方向は、路面散布作業車1の進行方向とは逆の方向に限るものではなく、スプレーバー2を常に路面散布作業車1から遠い位置から移動させながら散布するようにして、路面散布作業車1の進行方向と常に同じ向きに散布が行われるようにしても良い。いずれにしても、本発明の路面散布方法によれば、単位面積当たり極めて少量の散布を行う場合でも、散布作業が雑になることなく、安定して均一な散布を実現することが可能となるものである。

0028

図8は、本発明の路面散布作業車を散布式表面処理工法の施工に好適な作業車に変形した1例を示す図であって、先行する図と同じものには同じ符号を付してある。図8において、16は骨材ホッパーであって、図示しない骨材供給車から骨材の供給を受け、受け入れた骨材を、コンベア17によって作業車後部に設けられた骨材散布装置18へと移送する。骨材散布装置18としては、骨材散布量調節扉、骨材散布幅調節扉、骨材排出ロールなどを有する骨材ビンを使用するのが望ましく、そのような骨材ビンとしては、同じ出願人による、特願平10−158664号明細書に開示されているものが挙げられる。

0029

図8の例にあっては、結合材の散布装置であるスプレーバー2は、作業車の進行方向と平行に取り付けられており、作業車が停止した状態で、作業車の進行方向とは直交する方向に移動しながら、複数のスプレーノズル10から結合材19を路面上に散布する。結合材の散布装置であるスプレーバー2の後部には、骨材散布装置18が設けられており、先に散布された結合材19上に骨材20を散布し、散布式表面処理層を構築する。このように散布式表面処理層の構築に本発明の路面散布作業車または路面散布方法を用いることによって、単位面積当たり極めて少量の結合材を安定的かつ均一に散布することができるので、極めて優れた表面処理層を構築することが可能となる。なお、図示の例では、結合材の散布装置と骨材の散布装置とがいずれも作業車の後輪よりも後ろにある例を示したが、結合材の散布装置と骨材の散布装置の位置は図示のものに限られず、両者共に、作業車の前輪よりも前に位置させても良いし、作業車の前輪と後輪との間に位置させても良い。前輪又は後輪のいずれか一方、若しくは両方がクローラーであっても良い。なお、21はプッシュローラーであり、前方に位置する骨材供給車などのタイヤに当接し、押し進めるためのものである。

発明の効果

0030

以上のように、本発明の路面散布作業車と路面散布方法によれば、作業車の前進速度と無関係に散布装置の移動速度を設定できるので、結合材などの被散布物を単位面積当たり極めて少量だけ散布する場合であっても、散布装置の移動速度を早めるだけで良く、施工が雑になることも、散布が不安定かつ不均一になることもない。

0031

また、本発明の路面散布作業車と路面散布方法とを、散布式表面処理工法に適用した場合には、単位面積当たり極めて少量の結合材を安定かつ均一に散布することができ、路面上に耐久性富む均一で安定な表面処理層を構築することが可能となる。このように本発明は極めて優れたものであり、優れた効果を奏するものである。

図面の簡単な説明

0032

図1本発明の路面散布作業車の一例を示す平面図である。
図2本発明の路面散布作業車の他の例を示す平面図である。
図3図1の路面散布作業車の一部を拡大した側面図である。
図4図2の路面散布作業車の一部を拡大した側面図である。
図5本発明の路面散布作業車の変形例を示す図である。
図6本発明の路面散布方法の一例を示す図である。
図7本発明の路面散布方法の他の例を示す図である。
図8本発明の路面散布作業車を散布式表面処理工法に適するように変形した例を示す図である。

--

0033

1 路面散布作業車
2スプレーバー
3走行ラック
4ギア装置
5モーター
6供給タンク
7吐出用ポンプ
8 供給口
9供給ホース
10スプレーノズル
11 弁
12ピニオンギア
13結合装置
14被散布物
15回動軸
16骨材ホッパー
17コンベア
18骨材散布装置
19結合材
20骨材
21プッシュローラー
A 路面散布作業車の進行方向
B散布装置の移動方向

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