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技術 インストルメントパネル構造

出願人 スズキ株式会社
発明者 大野守之
出願日 1998年12月8日 (21年6ヶ月経過) 出願番号 1998-347697
公開日 2000年6月20日 (20年0ヶ月経過) 公開番号 2000-168402
状態 未査定
技術分野 定速走行制御及び計器板 計器板 ボルト・ナット・座金
主要キーワード 基体板 樹脂射出成型 裏面側部分 成形箇所 締付位置 成形型部分 外表面部分 付属部材
関連する未来課題
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図面 (12)

課題

インストルメントパネル基体板部の裏面側に一体成形されるボス部の長さが短い場合であっても、ボス部の一体成形(樹脂成形)に伴うヒケの発生を防止でき、インストルメントパネルの外観を良好にすることができるようなインストルメントパネル構造を提供する。

解決手段

インストルメントパネル1の基体板部2の裏面2a側部分に門型形状部12を一体成形することによりインストルメントパネル1の基体板部2及び門型形状部12で取り囲まれた空間部13を設けると共に、門型形状部12にボス部3を一体成形し、インストルメントパネル1の基体板部2の裏面2a側に対向して配置されるボス部3の端面3bをインストルメントパネル1の基体板部2の裏面2bから間隔を隔てて配設してこれらの間に隙間部14を設ける。

概要

背景

自動車船舶等の車室内には、各種の計器物品収納用ボックス等が配設されるインストルメントパネルが設けられるようになっている。この種のインストルメントパネルとしては、従来より、樹脂射出成形品から成るインストルメントパネルが広く用いられている。このような樹脂製のインストルメントパネルの製作は、通常、溶融状態合成樹脂材成形型の内部に注入することにより各部の形状を一体成形する樹脂射出成形法(樹脂インジェクション成形法)により行なうようにしている。

ところで、この種のインストルメントパネルにあっては、種々の形状部が一体成形されるが、その中の1つの形状部として自動車部品取付用ボス部がインストルメントパネルの基体板部(インストルメントパネル本体を構成する外板部)の裏面側に一体成形されるようになっている。図8は、樹脂製インストルメントパネル1の基体板部2の裏面2aに一体成形されたボス部3を示すものであって、従来においては、通常、スクリュー締込孔4を有する円筒形状のボス部3を直接に前記基体板部2の裏面2aに一体成形するようにしている。しかして、図9に示す如く、このボス部3の先端面(被締付物5の取付面)3aに被締付物5を当てがった状態の下でスクリュー(タッピングスクリュー等)6のねじ部6aを被締付物5のスクリュー挿通孔7に挿通してボス部3のスクリュー締込孔4内にねじ込むことによって、ボス部3を介して被締付物5をインストルメントパネル1の基体板部2に取付けるようにしている。

しかし、図8に示す如く円筒状のボス部3をインストルメントパネル1の基体板部2の裏面2aに一体成形するようにした場合には、インストルメントパネル1の樹脂射出成型時に、樹脂成形特有ヒケがボス部3に対応する基体板部2の外表面(外観面)2bの部分に生じてしまい、外観が悪くなるという不具合がある。そこで、このような不具合を解消する必要があるため、従来においては次のような対策を施すようにしている。

まず、図9に示す場合のようにボス部3の長さ(基体板部2の裏面2aからの高さ)L1 がスクリュー6のねじ部6aの長さL2 よりも充分に長い場合には、図10に示すように、インストルメントパネル1の基体板部2の裏面2aとボス部3との間に、一対の脚部8a,8b及びこれらの両脚部8a,8bの先端を連結する連結部8cから成る門型形状部8を一体成形することにより、この門型形状部8と前記基体板部2の裏面2aとにより取り囲まれた空間部9を設けるようにしている。この場合、図示を省略したが、インストルメントパネル1の射出成形に当たってはスライド式成形型(スライド型)を用いて前記空間部9を設けるようにすると共に、インストルメントパネル1の基体板部2の裏面2aに一体的に連結される門型形状部8の一対の脚部8a,8bの肉厚を薄く設定することにより、インストルメントパネル1の基体板部2の外観面2bにヒケが生じるのを防止してインストルメントパネル1の外観を良くするようにしている。

また、ボス部3の長さL1 がスクリュー6のねじ部6aの長さL2 に対して充分に長くない場合、すなわち上述の如き空間部9をボス部3の対応部分に設ける余裕がない場合には、図11に示すように、ボス部3の一体成形箇所及びその近傍箇所におけるインストルメントパネル1の基体板部2の一部領域10の肉厚を部分的に薄く設置する等の対策を施し、これにより、ボス部3の一体成形箇所に対応するインストルメントパネル1の基体板部2の外観面2bにヒケが生じるのを防止して外観の向上を図るようにしている。

概要

インストルメントパネルの基体板部の裏面側に一体成形されるボス部の長さが短い場合であっても、ボス部の一体成形(樹脂成形)に伴うヒケの発生を防止でき、インストルメントパネルの外観を良好にすることができるようなインストルメントパネル構造を提供する。

インストルメントパネル1の基体板部2の裏面2a側部分に門型形状部12を一体成形することによりインストルメントパネル1の基体板部2及び門型形状部12で取り囲まれた空間部13を設けると共に、門型形状部12にボス部3を一体成形し、インストルメントパネル1の基体板部2の裏面2a側に対向して配置されるボス部3の端面3bをインストルメントパネル1の基体板部2の裏面2bから間隔を隔てて配設してこれらの間に隙間部14を設ける。

目的

本発明は、このような問題点を解消すべくなされたものであって、その目的は、インストルメントパネルの基体板部の裏面側に一体成形されるボス部の長さが短い場合であっても、ボス部の一体成形(樹脂成形)に伴うヒケの発生を防止でき、インストルメントパネルの外観を良好にすることができるようなインストルメントパネル構造を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

インストルメントパネル基体板部の裏面側にスクリュー締め込み用ボス部を樹脂成形により一体成形するようにしたインストルメントパネル構造において、前記インストルメントパネルの基体板部の裏面側部分門型形状部を一体成形することにより前記インストルメントパネルの基体板部及び前記門型形状部で取り囲まれた空間部を設けると共に、前記門型形状部に前記ボス部を一体成形し、前記インストルメントパネルの基体板部の裏面側に対向して配置される前記ボス部の端面を前記インストルメントパネルの基体板部の裏面から間隔を隔てて配設してこれらの間に隙間部を設けたことを特徴とするインストルメントパネル構造。

請求項2

前記ボス部の全部又は一部を前記空間部の内部に配設したことを特徴とする請求項1に記載のインストルメントパネル構造。

技術分野

0001

本発明は、自動車の車室等に配設される樹脂射出成形品から成るインストルメントパネルの構造に関するものである。

背景技術

0002

自動車や船舶等の車室内には、各種の計器物品収納用ボックス等が配設されるインストルメントパネルが設けられるようになっている。この種のインストルメントパネルとしては、従来より、樹脂射出成形品から成るインストルメントパネルが広く用いられている。このような樹脂製のインストルメントパネルの製作は、通常、溶融状態合成樹脂材成形型の内部に注入することにより各部の形状を一体成形する樹脂射出成形法(樹脂インジェクション成形法)により行なうようにしている。

0003

ところで、この種のインストルメントパネルにあっては、種々の形状部が一体成形されるが、その中の1つの形状部として自動車部品取付用ボス部がインストルメントパネルの基体板部(インストルメントパネル本体を構成する外板部)の裏面側に一体成形されるようになっている。図8は、樹脂製インストルメントパネル1の基体板部2の裏面2aに一体成形されたボス部3を示すものであって、従来においては、通常、スクリュー締込孔4を有する円筒形状のボス部3を直接に前記基体板部2の裏面2aに一体成形するようにしている。しかして、図9に示す如く、このボス部3の先端面(被締付物5の取付面)3aに被締付物5を当てがった状態の下でスクリュー(タッピングスクリュー等)6のねじ部6aを被締付物5のスクリュー挿通孔7に挿通してボス部3のスクリュー締込孔4内にねじ込むことによって、ボス部3を介して被締付物5をインストルメントパネル1の基体板部2に取付けるようにしている。

0004

しかし、図8に示す如く円筒状のボス部3をインストルメントパネル1の基体板部2の裏面2aに一体成形するようにした場合には、インストルメントパネル1の樹脂射出成型時に、樹脂成形特有ヒケがボス部3に対応する基体板部2の外表面(外観面)2bの部分に生じてしまい、外観が悪くなるという不具合がある。そこで、このような不具合を解消する必要があるため、従来においては次のような対策を施すようにしている。

0005

まず、図9に示す場合のようにボス部3の長さ(基体板部2の裏面2aからの高さ)L1 がスクリュー6のねじ部6aの長さL2 よりも充分に長い場合には、図10に示すように、インストルメントパネル1の基体板部2の裏面2aとボス部3との間に、一対の脚部8a,8b及びこれらの両脚部8a,8bの先端を連結する連結部8cから成る門型形状部8を一体成形することにより、この門型形状部8と前記基体板部2の裏面2aとにより取り囲まれた空間部9を設けるようにしている。この場合、図示を省略したが、インストルメントパネル1の射出成形に当たってはスライド式成形型(スライド型)を用いて前記空間部9を設けるようにすると共に、インストルメントパネル1の基体板部2の裏面2aに一体的に連結される門型形状部8の一対の脚部8a,8bの肉厚を薄く設定することにより、インストルメントパネル1の基体板部2の外観面2bにヒケが生じるのを防止してインストルメントパネル1の外観を良くするようにしている。

0006

また、ボス部3の長さL1 がスクリュー6のねじ部6aの長さL2 に対して充分に長くない場合、すなわち上述の如き空間部9をボス部3の対応部分に設ける余裕がない場合には、図11に示すように、ボス部3の一体成形箇所及びその近傍箇所におけるインストルメントパネル1の基体板部2の一部領域10の肉厚を部分的に薄く設置する等の対策を施し、これにより、ボス部3の一体成形箇所に対応するインストルメントパネル1の基体板部2の外観面2bにヒケが生じるのを防止して外観の向上を図るようにしている。

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、上述の如き従来のインストルメントパネル構造では、図10に示すような空間部9をインストルメントパネル1の基体板部2とボス部3との間に設けることができない程度にボス部3の長さ(高さ)L1 を短く(低く)設定しなければならない場合には、既述のようにボス部3の配設箇所に対応するインストルメントパネル1の基体板部2の一部領域10を部分的に薄肉状にしても、樹脂成形に特有のヒケがインストルメントパネル1の基体板部2の外観面2bに部分的に発生する場合があり、このヒケがインストルメントパネル1の全体的な外観に悪影響を及ぼすような不具合を生じるおそれがある。

0008

本発明は、このような問題点を解消すべくなされたものであって、その目的は、インストルメントパネルの基体板部の裏面側に一体成形されるボス部の長さが短い場合であっても、ボス部の一体成形(樹脂成形)に伴うヒケの発生を防止でき、インストルメントパネルの外観を良好にすることができるようなインストルメントパネル構造を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

上述の目的を達成するために、本発明では、インストルメントパネルの基体板部の裏面側にスクリュー締め込み用のボス部を樹脂成形により一体成形するようにしたインストルメントパネル構造において、前記インストルメントパネルの基体板部の裏面側部分に門型形状部を一体成形することにより前記インストルメントパネルの基体板部及び前記門型形状部で取り囲まれた空間部を設けると共に、前記門型形状部に前記ボス部を一体成形し、前記インストルメントパネルの基体板部の裏面側に対向して配置される前記ボス部の端面を前記インストルメントパネルの基体板部の裏面から間隔を隔てて配設してこれらの間に隙間部を設けるようにしている。また、本発明では、前記ボス部の全部又は一部を前記空間部の内部に配設するようにしている。

発明を実施するための最良の形態

0010

以下、本発明の実施形態について図1図7を参照して説明する。なお、図1図7において、図8図11と同様の部分には同一の符号を付して重複する説明は省略する。

0011

図1は本発明の第1実施形態に係るインストルメントパネル構造を備えた自動車のインストルメントパネル1を示すものである。本実施形態においては、インストルメントパネル1の基体板部2の裏面2a側に樹脂成形により一体成形されるスクリュー締込用のボス部3の長さ(高さ)は、スクリュー締付位置すなわちボス部3の先端面3aの配設位置の関係上、長く設定することができず、従って通常の場合よりも相対的に短く(低く)成形されるようになっている。

0012

第1実施形態のインストルメントパネル構造を具体的に説明すると、次の通りである。まず、図2及び図3に示すように、U字形状のボス部3を一体に有する門型形状部12がインストルメントパネル1の基体板部2の裏面2a側に一体成形されている。この門型形状部12は、一対の脚部12a,12b及びこれらの両脚部12a,12bの先端を連結する連結部(天井部)12cをそれぞれ具備しており、その一対の脚部12a,12bがインストルメントパネル1の基体板部2の裏面2aの所要箇所立設状態で一体成形されている。そして、門型形状部12の連結部12cには、スクリュー締込孔4を有するほぼU字形状のボス部3が一体成形され、このボス部3が一対の脚部12a,12bと間隔を隔ててこれらの間のほぼ中央位置に配設されている(図4参照)。しかして、インストルメントパネル1の基体板部2とボス部3を含む門型形状部12とで取り囲まれた領域に空間部13が設けられ、この空間部13内にボス部3の全部が配置されている。

0013

さらに、門型形状部12の連結部12cに一体成形されたボス部3の端面3b(インストルメントパネル1の基体板部2の裏面2a側に対向して配置される端面)と、インストルメントパネル1の基体板部2の裏面2aとは、図3に明示するように互いに間隔を隔てて互いに対向配置されており、これらの間に幅狭の隙間部14が介在されている。従って、ボス部3は、インストルメントパネル1の基体板部2の裏面2a側においてこの基体板部2から浮いた状態で配設されている。

0014

上述のボス部3を利用して被締付物5をインストルメントパネル1に締付固定するに際しては、図3に示す如く門型形状部12の連結部12c上に被締付物5を当てがった状態の下で、スクリュー6のねじ部6aを被締付物5のスクリュー挿通孔7に挿通してボス部3のスクリュー締込孔4にねじ込むことにより、被締付物5がボス部3及び門型形状部12を介してインストルメントパネル1に締付固定されるようになっている。

0015

このような構成のインストルメントパネル構造によれば、ボス部3の長さを締付位置の関係で充分に長く設定できない場合であっても、既述の如く門型形状部12及びボス部3をインストルメントパネル1の基体板部2の裏面2aに一体成形して空間部13並びに隙間部14をそれぞれ設けてボス部3を前記基体板部2から浮かせた状態にすることにより、ボス部3の配設箇所に対応するインストルメントパネル1の基体板部2の外表面2b(具体的には、門型形状部12の一対の脚部12a,12bの付け根部分の付近の外表面2b)に、樹脂成形に特有のヒケが生じるのを防止することができる。従って、ボス部3を一体成形にて設けることに伴うインストルメントパネル1の外表面2bへの悪影響(外観が悪く見栄えを損なう等の悪影響)を回避することが可能となる。

0016

また、図5及び図6は本発明の第2実施形態に係るインストルメントパネル構造を説明するためのものである。本実施形態は、既述の第1実施形態の場合と同様にボス部3の長さを締付位置の関係で充分に長く設定できない場合に適用される構造であり、ボス部3の一部だけを前記空間部13の内部に配設するようにしたものである。すなわち、この第2実施形態にあっては、既述の第1実施形態の場合と同様にボス部3が一体成形された門型形状部12を設けると共に、これに加えて、門型形状部12の連結部12cの片面すなわちほぼU字形状のボス部3の配設面とは反対側の面の一部分であってかつ前記ボス部3に対応する箇所に、スクリュー締込孔19を有する円筒形状のボス部20が一体成形により設けられている。かくして、上述のほぼU字形状のボス部3及び円筒形状のボス部20が門型形状部12の連結部12cを介して互いに連続するように設けられており、ボス部3のスクリュー締込孔4とボス部20のスクリュー締込孔19とが互いに連通されて一連のスクリュー締込孔21となされている。

0017

従って、門型形状部12内(空間部13内)に配設されたボス部3と、門型形状部12からその外部へ突出するボス部20とにより、一連のボス部22が構成されている。一方、その他の構成、例えば、門型形状部12の内部に空間部13並びに隙間部14を設ける構成等は、既述の第1実施形態の場合と同様である。本実施形態の場合には、前記ボス部20の先端面20aに被締付物5を当てがった状態の下でスクリュー6のねじ部6aを前記ボス部22にねじ込むことにより、被締付物5がインストルメントパネル1に締付固定されるようになっている。なお、このボス部22の長さは、既述の第1実施形態の場合におけるボス部3の長さにほぼ等しく設定されるようになっているが、この長さはインストルメントパネル1の基体板部2に対する被締付物5の取付位置に応じて適宜に変更可能である。

0018

このような構成のインストルメントパネル構造によれば、既述の第1実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができることに加え、ボス部22の保持(支持)強度の向上を図ることが可能となる。すなわち、第1実施形態におけるボス部3の長さにほぼ等しい長さを有するボス部22をその先端部分において門型形状部12の連結部12cにて支持する構成とするよりも、第2実施形態のようにボス部22の長さ方向の中間部分を門型形状部12の連結部12cにて支持する構成の方が、ボス部保持強度を大きく確保することができる。さらに、ボス部20の長さ(門型形状部12の連結部12cに対するボス部20の突出高さ)を適宜に調整することにより、被締付物5の取付位置に応じた箇所に被締付物取付面(ボス部20の先端面20a)を設けることができる。

0019

また、図7は既述の第1及び第2実施形態のインストルメントパネル構造における門型形状部12及びボス部3をインストルメントパネル1の基体板部2に一体成形する際に用いるスライド式の成形型(スライド型)30を示している。この成形型30は、成形型本体(図示せず)とは別の付属部材であって、直方体の1つの辺部においてU字状溝部31(底面部31a及びU字状に延びる側壁部31bにて構成される溝部)を形成して成るものである。しかして、インストルメントパネル1の樹脂成形に際しては、上述の成形型30をボス部3の成形箇所に対応する箇所に配置して樹脂成形を行なった後に、この成形型30を単独で成形型本体に対してスライドさせて離脱させることにより、ボス部3と共に空間部13及び隙間部14をそれぞれ成形するようにしている。なお、この場合、ボス部3は成形型30のU字状溝部31にて成形されると共に、このボス部3と門型形状部12及びインストルメントパネル1の基体板部2との間に設けられる空間部13及び隙間部14は前記U字状溝部31の周囲に存在する側壁部分32a,32b及び底壁部分33(図7参照)にて成形される。

0020

このようなスライド式の成形型30を使用することにより、次のような利点がある。すなわち、ボス部3の長さを短く設定しなければならない場合には、ボス部3の端面3bとインストルメントパネル1の基体板部2の裏面2aとの間に隙間部14を形成するための成形型の底壁部の厚さが薄くなるので、スライド式ではない成形型の場合には耐久性に問題を生じる。これに対し、上述のようなスライド式の成形型30の場合には、成形型30のうちの薄肉部分図7において斜線αで示す底壁部分33のみであり、この底壁部分33はその両側において厚肉状の側壁部分32a,32bに連結されているため、樹脂成型時における薄肉状の底壁部分33の変形を防止でき、従って成形型30の耐久性の向上を図ることができる。

0021

以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、既述の第1及び第2実施形態においてはボス部3及び22の形状をU字形状及び円筒形状としたが、必要に応じてどのような形状にも変更可能である。

発明の効果

0022

請求項1に記載の本発明は、インストルメントパネルの基体板部の裏面側部分に門型形状部を一体成形することによりインストルメントパネルの基体板部及び門型形状部で取り囲まれた空間部を設けると共に、門型形状部にボス部を一体成形し、インストルメントパネルの基体板部の裏面側に対向して配置されるボス部の端面をインストルメントパネルの基体板部の裏面から間隔を隔てて配設してこれらの間に隙間部を設けるようにしたものであるから、インストルメントパネルの基体板部に対するボス部の高さ位置を低くしなければならない制約によりボス部の長さを充分に長くできない場合であっても、前記空間部及び隙間部の存在により、ボス部の樹脂成形箇所に対応するインストルメントパネルの基体板部の外表面部分に樹脂成形に特有のヒケが生じるのを防止することができ、ひいてはボス部の成形に伴う悪影響を及ぼすことなくインストルメントパネルの外観を良好にすることができる。

0023

また、請求項2に記載の本発明は、ボス部の全部又は一部を空間部の内部に配設するようにしたものであるから、門型形状部によるボス部の保持(支持)状態を任意に設定することができ、ボス部における強度等を案してボス部と門型形状部との結合関係を決定することができる。特に、ボス部の一部を空間部の内部に配設するようにした場合には、ボス部の長さ方向の中間部分が門型形状部に結合されることとなり、ボス部の保持強度を大きくすることができる。

0024

また、既述のボス部,空間部及び隙間部を樹脂成形するのに用いられるスライド式の成形型については、前記隙間部を形成するための薄肉状の成形型部分(耐久性に劣る部分)の周囲に厚肉状の成形型部分を結合して成る形状にすることにより、スライド式の成形型の耐久性を向上させることが可能である。

図面の簡単な説明

0025

図1本発明の第1実施形態に係るインストルメントパネル構造を備えた自動車のインストルメントパネルを示す斜視図である。
図2インストルメントパネルの基体板部の裏面側に一体成形されたボス部を示す斜視図である。
図3図2におけるA−A線断面図である。
図4図2におけるB−B線断面図である。
図5本発明の第2実施形態に係るインストルメントパネル構造を説明するためのものであって、インストルメントパネルの基体板部の裏面側に一体成形されたボス部を示す斜視図である。
図6図5におけるC−C線断面図である。
図7インストルメントパネルのボス部を一体成形するために用いられるスライド式の成形型を示す斜視図である。
図8従来のインストルメントパネル構造を備えた自動車のインストルメントパネルを示す斜視図である。
図9従来のインストルメントパネル構造を示す断面図である。
図10インストルメントパネルの外表面にヒケが生じないようにした従来のインストルメントパネル構造を示す断面図である。
図11ボス部に長さが短い場合にインストルメントパネルの外表面にヒケが生じないようにした従来のインストルメントパネル構造を示す断面図である。

--

0026

1インストルメントパネル
2基体板部
2a 裏面
3ボス部
3a 先端面
3b 端面
4スクリュー締込孔
5被締付物
6 スクリュー
12門型形状部
12a,12b 脚部
12c 連結部(天井部)
13 空間部
14 隙間部
19 スクリュー締込孔
20 ボス部
20a 先端面
21 スクリュー締込孔
22 ボス部
22a 先端面(被締付物取付面)
30スライド式の成形型(スライド型)

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