図面 (/)

技術 自動車フロアー用構造体

出願人 株式会社林技術研究所
発明者 中村利幸今村優仁荒賀俊貴
出願日 1998年11月27日 (21年5ヶ月経過) 出願番号 1998-336925
公開日 2000年6月13日 (19年10ヶ月経過) 公開番号 2000-160818
状態 特許登録済
技術分野 床の仕上げ 床の仕上げ 乗客設備 カーペット 車両の上部構造(一般) 車両用車体構造
主要キーワード 通気性防水 振動伝達性 非通気性シート 自動車フロア メルシート 比較例試料 フェルト層 用構造体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年6月13日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

目的

自動車フロア用構造体に関するもので、特に自動車の室内に入射した騒音を吸収する効果に優れた構造体を提案する。

構成

カーペット層通気防水層フェルト層を順に積層して構成され、通気防水層が通気性33秒/100cc(JIS−P8117)以下であり、同時に防水圧232mmH2O(JIS−L1092)以上を有する自動車フロアー用構造体である。

概要

背景

従来、図3に示す如く、自動車の室内に敷設するフロアー用構造体50は、タフテッド等よりなるカーペット層51、カーペット裏打ちする熱可塑性樹脂バッキング層58、反毛合成繊維等のフェルト層53を積層してなるのが一般的である。バッキング層58は、カーペット表皮の繊維を固定すること等を目的とし、また防水性をもって雨水や乗員が自動車室内にこぼした飲み物等の液体がカーペットの下に置かれたフェルト層3まで浸透吸収されるのを防止している。バッキング層はカーペット層の熱成形性阻害しない、例えばポリエチレンの如き熱可塑性樹脂の非通気性シートで構成するのが一般的である
フェルト層3は、主として反毛や合成繊維で構成されるフェルトであり、フロアー用構造体を敷設する自動車のフロアー鋼板60の振動に対する緩衝機能及び車外から入射する騒音を吸収する機能を持つ。しばしば、フェルト層53とフロアー鋼板60の間にメルシートと呼ばれる重質の制振材層61があって、フロアー鋼板を制振し、車外から入射する騒音を遮断している。

このような従来のフロアー用構造体の軽量化及び熱成形時生産性を向上させる目的で、バッキング層を無くす提案として特開平6−92172がある。この提案によれば、軽量化等のほかに、車内へ入射した騒音を自動車の室内に反射する作用のある非通気性のバッキング層がないために、自動車室内の静粛性の向上に効果があると予想できる。しかしながら、先述のフェルト層への水分の浸透吸収の可能性については、解決されていない。

概要

自動車フロアー用構造体に関するもので、特に自動車の室内に入射した騒音を吸収する効果に優れた構造体を提案する。

カーペット層、通気防水層、フェルト層を順に積層して構成され、通気防水層が通気性33秒/100cc(JIS−P8117)以下であり、同時に防水圧232mmH2O(JIS−L1092)以上を有する自動車フロアー用構造体である。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
9件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

自動車の室内に敷設するフロアー用構造体であって、カーペット層通気防水層フェルト層を順に積層して構成されることを特徴とする自動車フロアー用構造体。

請求項2

請求項1において、通気防水層は通気性が33秒/100cc(JIS−P8117)以下であり、同時に防水圧は232mmH2O(JIS−L1092)以上を有することを特徴とする自動車フロアー用構造体。

請求項3

請求項1において、フェルト層の少なくとも一部が防水層に形成されてあることを特徴とする自動車フロアー用構造体。

技術分野

0001

本発明は自動車フロア用構造体に関するもので、特に自動車の室内に入射した騒音を吸収する効果に優れた構造体を提案するものである。

背景技術

0002

従来、図3に示す如く、自動車の室内に敷設するフロアー用構造体50は、タフテッド等よりなるカーペット層51、カーペット裏打ちする熱可塑性樹脂バッキング層58、反毛合成繊維等のフェルト層53を積層してなるのが一般的である。バッキング層58は、カーペット表皮の繊維を固定すること等を目的とし、また防水性をもって雨水や乗員が自動車室内にこぼした飲み物等の液体がカーペットの下に置かれたフェルト層3まで浸透吸収されるのを防止している。バッキング層はカーペット層の熱成形性阻害しない、例えばポリエチレンの如き熱可塑性樹脂の非通気性シートで構成するのが一般的である
フェルト層3は、主として反毛や合成繊維で構成されるフェルトであり、フロアー用構造体を敷設する自動車のフロアー鋼板60の振動に対する緩衝機能及び車外から入射する騒音を吸収する機能を持つ。しばしば、フェルト層53とフロアー鋼板60の間にメルシートと呼ばれる重質の制振材層61があって、フロアー鋼板を制振し、車外から入射する騒音を遮断している。

0003

このような従来のフロアー用構造体の軽量化及び熱成形時生産性を向上させる目的で、バッキング層を無くす提案として特開平6−92172がある。この提案によれば、軽量化等のほかに、車内へ入射した騒音を自動車の室内に反射する作用のある非通気性のバッキング層がないために、自動車室内の静粛性の向上に効果があると予想できる。しかしながら、先述のフェルト層への水分の浸透吸収の可能性については、解決されていない。

発明が解決しようとする課題

0004

本発明は、非通気性のバッキング層を無くし車内に入射した騒音を効果的に吸収する作用をもちながら、且つフェルト層への水分の浸透吸収を防止できるフロアー用構造体を提案する。

課題を解決するための手段

0005

本発明では研究の結果、カーペット層とフェルト層の間に通気防水層、特に通気性33秒/100cc(JIS−P8117)以下であり同時に防水圧232mmH2O(JIS−L1092)以上の防水層があれば、車内に入射した騒音の音波を透過してフェルト層で吸音させる機能を有しながら、同時にフェルト層への水分等の到達も防止できることを見出し発明にいたった。

0006

以下本発明につき図面に従い詳細に説明する。図1に示すように、本発明のフロアー用構造体10はカーペット層11、フェルト層13との間に通気防水層12を設けたものである。

0007

カーペット層11は従来から用いられているタフテッド、ニードルパンチ等の構造物が主に用いられる。

0008

通気防水層12の材料は特定されるものではないが、フィルムの表面に微細な孔が存在し、該孔がフィルム裏面に到達しているものと、極細繊維で構成した不織布に撥水処理をしたものが例示される。前者は孔の大きさ、数をコントロールすることで、後者は元々多孔質体であり、繊維界面を撥水改質することで、通気性はあるものの水の分子は通過しないものに形成されてある。

0009

通気性、防水性のレベルは、次記を満たすことが必要である。通気性はJIS−P8117で測定される数値で表すものであって、数値が33秒以下であることが必要であり、好ましくは21秒以下であることが好結果を生む。33秒を越えると、音の透過が少なくなり通気性のないフィルムを用いた場合に近付くからである。

0010

また、防水性はJIS−L1092(低圧法)で測定される数値で表すものであって、数値が232mmH2O以上であることが必要であり、好ましくは373mmH2O以上である。判断基準は経験的なものであり、232mmH2Oであれば水の下層への漏水を止め、吸水性物で軽く押さえて吸水除去することが可能である。

0011

フェルト層13の材料は特に限定されるものではなく、従来から用いられている反毛、合成繊維が用いられる。フェルト層13の機能は本発明の効果を大きなものとするため、フェルト層13単独での吸音性能に優れたものを選択することが好ましい。特に、車騒音の周波数範囲である120Hz〜6KHzの広範囲を効果的に吸音するようにフェルト規格構成繊維繊度見掛け繊維密度、厚さ)を適宜使い分ける必要がある。

0012

また、フェルト層13は車内に入射した騒音の吸音性能だけでなく、フロアー鋼板の振動を緩衝する低振動伝達性能があるものが好ましく、具体的には2dTexのような比較的繊度の小さい繊維で構成され、且つ見掛け繊維密度が0.03g/cm3のような小さいフェルトが例示される。目標とする吸音性能と低振動伝達性能を同時に満足するフェルトを具現化するには、これらの機能を複合した多層フェルトが、両機能を同時に満たすことができて好ましい。具体的には2dTexのような比較的繊度が小さい繊維で構成され、且つ見かけ繊維密度が0.08g/cm3のように比較的高い層及び2dTexのような比較的繊度の小さい繊維と6dTexのような比較的繊度の大きな繊維とが混繊がされ、見掛け繊維密度が0.03g/cm3のように小さい層で構成されたものが例示される。

0013

以上の例は独立した通気防水層を設ける場合であるが、通気防水層を設けることなく、図2のようにフェルト層23のカーペット層に対した側22を防水層とすることでも同等の効果が得られる。この場合はあらかじめフェルト層を成形した後、表面もしくは全体を撥水剤処理してもよいし、表面もしくは全体を撥水剤処理したフェルトを成形してもよい。

0014

カーペット層と通気防水層を接着する場合は、両層間の通気性を阻害しない接着をおこなう。たとえばカーペット層の裏面に粉体ホットメルト散布し、またはホットメルトをスプレー塗布することにより接着部を点状に形成する。

0015

(実施例および比較例)以下のカーペット層/通気性防水層/フェルト層を積層してフロアー用構造体の実施例1、2および比較例1、2の試料を作成し、吸音性の評価に供した。
(カーペット層)カーペット層の構成は、実施例および比較例に共通してポリエステル繊維ニードルパンチカーペット(400g/m2)の裏面にラテックスを塗布して用いた。
(通気防水層)通気防水層はポリオレフィン系繊維で成る湿式不織布に針状物で孔を付加し、表1に示す如く各試料の通気性を調整した。ただし比較例2については、非通気性の防水層(厚さ40μmのポリエチレンフィルム)を用いた。
(フェルト層)実施例および比較例に共通して、厚さ20mm、見掛け密度0.08g/cm3のポリエステル主体とする反毛フェルトを用いた。

0016

(吸音性の評価)ISO105334−2に準じ、実施例および比較例試料垂直入射吸音率の測定をおこなった。結果を図4に示す。実施例1、2は防水層が一定の通気性水準を超えた結果、フェルト層の吸音効果が反映されたものとなり、比較例1、2の単純な膜振動による吸音性能とは有意な差が認められた。実施例では通気防水層の膜振動による吸音効果に加えてフェルト層の吸音効果が複合され、広い周波数にわたる吸音域があるのに対して、比較例ではフェルト層の吸音効果が反映されにくく、吸音域周波数の幅が狭くなる。

0017

──────────────────────────────
通気防水層通気性/防水圧吸音性
──────────────────────────────
実施例1湿式不織布 21(秒)/232(mm) ○
──────────────────────────────
実施例2 湿式不織布 33(秒)/374(mm) ○
──────────────────────────────
比較例1 湿式不織布 68(秒)/516(mm) △
──────────────────────────────
比較例2 − 無 / ∞ △
──────────────────────────────

発明の効果

0018

本発明では自動車フロアー用構造体から非通気性のバッキング層を無くし、車内に入射した騒音を効果的に吸収する作用をもちながら、且つフェルト層への水分の浸透吸収を防止できる。

図面の簡単な説明

0019

図1本発明のフロアー用構造体の説明図である。
図2本発明の別の実施例によるフロアー用構造体の説明図である。
図3従来のフロアー用構造体である。
図4吸音性の評価結果を示す。

--

0020

10:自動車フロアー用構造体
11:カーペット層
12:通気防水層
13:フェルト層

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 備前発条株式会社の「 ばねロック機構」が 公開されました。( 2020/02/13)

    【課題】固定部材と可動部材の回動によって、ロックされた状態とロックが解除され保持された状態を切り替えることができ、安全性が高く、軽量且つ小型化できるばねロック機構を提供する。【解決手段】ばねロック機構... 詳細

  • 本田技研工業株式会社の「 車体前部構造」が 公開されました。( 2020/02/13)

    【課題】リンクステイの耐力を高め、かつ、サブフレームを車室の下方に誘導できる車体前部構造を提供する。【解決手段】車体前部構造10は、左サイドメンバ37の後部37bおよび左フロアフレーム31の前部31a... 詳細

  • 株式会社タチエスの「 乗物用シート」が 公開されました。( 2020/02/13)

    【課題】レッグレストの移動機構の設計上の制約を緩和でき、シートクッションとレッグレストとの間に物が落ちた場合にも取り出し易い乗物用シートを提供する。【解決手段】収納位置P1と、支持位置P2との間で移動... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ