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技術 用紙カートリッジ、給紙装置および記録装置

出願人 サイカラーシステム株式会社株式会社サイパーク
発明者 山田守彦五味圭一
出願日 1998年11月30日 (22年0ヶ月経過) 出願番号 1998-339312
公開日 2000年6月13日 (20年6ヶ月経過) 公開番号 2000-159365
状態 未査定
技術分野 シート、マガジン及び分離
主要キーワード ロッドリンク ロックレバ 露光機器 カセットベース 押し上げ部材 押し上げ板 用紙カートリッジ 紙送り経路
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年6月13日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

長期間にわたってメディア発色性を保ちながら収納できる用紙カートリッジを提供すること。

解決手段

メディア1を収納した状態で全閉できる本体22と、給紙口28と、給紙口28を開閉するシャッター29が設けらた用紙カートリッジ20であって、本体22内は、内部の湿度を保持する保湿剤5が2箇所に設置されている。さらに、本体22は、開閉するカバー25とボトムプレート30等の作動部分が設けてある。これらの作動部分が本体22とあたる部分に弾性シール部材となるゴムパッキン40および41が設置される。従って、本体22の内部が密閉な状態に保たれ、本体22の内部は、保湿剤5があるのでメディア1を適当な湿度の環境で保管できる。

概要

背景

発色物質を含んだ無数カプセルで形成された層を有する感光性のメディア露光して、それらのカプセルを活性化または不活性化し、さらに圧力を加えて現像を行うカラー印刷方法が知られている。図7に示すサイカラーメディア1は、このような感光性のメディアの1つであり、薄いポリエステル等のフィルム2上にサイリス3a〜3cと呼ばれるマイクロカプセルが無数に塗布されたコンポジット型のメディア1である。それぞれのサイリス3a〜3cにはシアンマゼンダイエローの発色物質のうちの1つと、特定の波長の光に感度を有するフォトイニシェーターと呼ばれる感光物質封入されている。

このため、各サイリス3a〜3cは、特定の波長の光が照射されると、そのフォトイニシェーターを含んだサイリス3a〜3cが硬化(不活性化)される。一方、硬化しなかったサイリス3a〜3cは加圧現像されると、各発色物質がサイリスが塗布された層の上面をコーティングしているレシーバ4と呼ばれる受像層化学反応させることにより発色する。これによって、サイカラーメディア1の表面に露光されたカラー画像に従ったカラー印刷が行われる。

概要

長期間にわたってメディアの発色性を保ちながら収納できる用紙カートリッジを提供すること。

メディア1を収納した状態で全閉できる本体22と、給紙口28と、給紙口28を開閉するシャッター29が設けらた用紙カートリッジ20であって、本体22内は、内部の湿度を保持する保湿剤5が2箇所に設置されている。さらに、本体22は、開閉するカバー25とボトムプレート30等の作動部分が設けてある。これらの作動部分が本体22とあたる部分に弾性シール部材となるゴムパッキン40および41が設置される。従って、本体22の内部が密閉な状態に保たれ、本体22の内部は、保湿剤5があるのでメディア1を適当な湿度の環境で保管できる。

目的

そこで、本発明においては、長期間にわたって、メディアの発色性を保ちながら収納できる用紙カートリッジを提供することを目的としている。特に、上記のプリンタのように大量のメディアを用意しておくことが要求されるプリンタでは、使用状態によって用紙カートリッジ内にメディ長期間保管されてしまうケースが発生する。そこで、このような場合でも、大量の枚数のメディアを、状態良く保存できるとともに、スムーズに給紙できる用紙カートリッジを提供することを目的としている。

また、このような用紙カートリッジを装着したときに、その内部の湿度を保ちながら、メディアを給紙できる給紙装置を提供することを目的としている。さらに、これらを用いて画質の良いカラープリントを出力できる記録装置を提供することも本発明の目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

複数のメディア収納した状態で全閉可能な本体と、この本体の上方の前方に設けられた給紙口と、この給紙口を開閉可能なシャッター機構とを有する用紙カートリッジであって、前記本体の内部に、その湿度を保持する保湿剤が設置されていることを特徴とする用紙カートリッジ。

請求項2

請求項1において、前記本体は前記保湿剤が交換可能な状態で収納される部分を備えていることを特徴とする用紙カートリッジ。

請求項3

請求項1において、前記本体は内部に複数の前記保湿剤が分散して配置されていることを特徴とする用紙カートリッジ。

請求項4

請求項1において、前記本体は、開閉可能な作動部分を備えており、この作動部分と前記本体とがあたる部分に弾性シール部材が設置されていることを特徴とする用紙カートリッジ。

請求項5

請求項4において、前記作動部分は、前記メディアを補給する際に開閉するカバーであり、さらに、このカバーを前記本体と固定可能なロック機構を備えていることを特徴とする用紙カートリッジ。

請求項6

請求項4において、前記作動部分は、収納されたメディアをほぼ平行に上方に向かって押し上げ可能なボトムプレートであることを特徴とする用紙カートリッジ。

請求項7

請求項6において、前記ボトムプレートに前記保湿剤が収納されていることを特徴とする用紙カートリッジ。

請求項8

請求項6において、前記本体の内部の上方で前記給紙口の反対側から離れた位置に、前記ボトムプレートにより押し上られたメディアを支持した状態で回転可能なサブローラ取付けられていることを特徴とする用紙カートリッジ。

請求項9

請求項1ないし8のいずれかに記載の用紙カートリッジが着脱可能であり、前記給紙口の少なくとも近傍をほぼ封止可能なカートリッジハウスと、このカートリッジハウスの内側で前記給紙口に面する位置に配置されたピックアップローラと、このピックアップローラによってメディアが送り出される送出口と、この送出口を常時は封止するとともに、送り出されるメディアにあたるとメディアが通るスペースが確保される弾性部材とを有することを特徴とする給紙装置

請求項10

イカラーメディアにカラー画像を記録可能な記録装置であって、請求項9に記載の給紙装置と、この給紙装置から紙送りされたサイカラーメディアを露光および加圧現像する画像形成装置とを備えていることを特徴とする記録装置。

技術分野

0001

本発明は、感光性の無数マイクロカプセルを有するメディア収納する用紙カートリッジに関するものである。

背景技術

0002

発色物質を含んだ無数のカプセルで形成された層を有する感光性のメディアを露光して、それらのカプセルを活性化または不活性化し、さらに圧力を加えて現像を行うカラー印刷方法が知られている。図7に示すサイカラーメディア1は、このような感光性のメディアの1つであり、薄いポリエステル等のフィルム2上にサイリス3a〜3cと呼ばれるマイクロカプセルが無数に塗布されたコンポジット型のメディア1である。それぞれのサイリス3a〜3cにはシアンマゼンダイエローの発色物質のうちの1つと、特定の波長の光に感度を有するフォトイニシェーターと呼ばれる感光物質封入されている。

0003

このため、各サイリス3a〜3cは、特定の波長の光が照射されると、そのフォトイニシェーターを含んだサイリス3a〜3cが硬化(不活性化)される。一方、硬化しなかったサイリス3a〜3cは加圧現像されると、各発色物質がサイリスが塗布された層の上面をコーティングしているレシーバ4と呼ばれる受像層化学反応させることにより発色する。これによって、サイカラーメディア1の表面に露光されたカラー画像に従ったカラー印刷が行われる。

発明が解決しようとする課題

0004

このような、サイカラーメディア1は、感光した画像が形成されるので保管するときに、外光遮断できる状態で収納する必要がある。近年、A6サイズ等の標準のサイズにカットされたコンポジットタイプのサイカラーメディアが市販されている。これらは、プラスチックあるいは紙などの遮光性素材で作られた全閉可能な用紙カートリッジ等に収納して供給されている。サイカラーメディア1は、このような用紙カートリッジに収納された状態で、プリンタ給紙装置取付けられる。そして、プリンタ内部で1枚つづ用紙カートリッジからピックアップされ、適当な光学装置により画像が露光され、その後ローラ等により加圧現像される。さらに、加熱による定着工程を経て、サイカラーメディア1に所望のカラー画像がプリントアウトされる。

0005

カートリッジに収納されたサイカラーメディア1を用いて、断続的に印刷する場合、カートリッジ内のメディアを使い終わるまでに、数時間あるいは数回といった時間が経過することがある。近年、デジタルカメラなどの普及で、デジタル化されたカラー画像が手軽にハンドリングでき、そのデータをプリントアウトする機会が増え、それに伴ない出力する枚数も増加している。このため、例えば、スタンドアロン型カラープリンタ等が考えられているが、そのような装置では、複数のユーザによる印刷ジョブ、あるいは、大量の出力に対応できるように、用紙カートリッジ内に、大量の例えば300枚以上のサイカラーメディアを収納し供給されることが要望されている。

0006

しかしながら、サイカラーメディア1は、用紙カートリッジ内に長期間にわたって収納されていると、発色状態が若干低下する場合があることが近年判明してきた。すなわち、ある程度の期間にわたり保管される場合、その保管状態によっては鮮明な画像が得られない場合もあるということがわかった。

0007

そこで、本発明においては、長期間にわたって、メディアの発色性を保ちながら収納できる用紙カートリッジを提供することを目的としている。特に、上記のプリンタのように大量のメディアを用意しておくことが要求されるプリンタでは、使用状態によって用紙カートリッジ内にメディ長期間保管されてしまうケースが発生する。そこで、このような場合でも、大量の枚数のメディアを、状態良く保存できるとともに、スムーズに給紙できる用紙カートリッジを提供することを目的としている。

0008

また、このような用紙カートリッジを装着したときに、その内部の湿度を保ちながら、メディアを給紙できる給紙装置を提供することを目的としている。さらに、これらを用いて画質の良いカラープリントを出力できる記録装置を提供することも本発明の目的としている。

課題を解決するための手段

0009

本願の発明者らが、測定を繰り返したところ、感光性の複数のマイクロカプセルが塗布されたサイカラーメディアを常に良好な状態で用いるためには、サイカラーメディアを収納している環境を幾分か湿度の高い状態、望ましくは湿度60%程度の環境に保つことが良いことを見出した。

0010

そこで、本発明においては、サイカラーメディアを収納する用紙カートリッジに保湿剤を設け、その内部の湿度を適当な範囲に保てるようにしている。すなわち、本発明の用紙カートリッジにおいては、複数のメディアを収納した状態で全閉可能な本体と、この本体の上方の前方に設けられた給紙口と、この給紙口を開閉可能なシャッター機構とを有する用紙カートリッジであって、本体の内部に、その湿度を保持する保湿剤が設置されていることを特徴としている。

0011

用紙カートリッジを保湿剤入りパッケージにさらに入れる方法もあり、長時間使わない場合は、都度、用紙カートリッジを保湿剤入りのパッケージに戻して、保湿するようにしても良い。しかし、このような方法は面倒であり、ユーザが使用するたびに、注意しないとメディアの発色性が劣化してしまう可能性がある。また、上述したような大量のメディアが内部に収納されるプリンタでは、このような方法を適用できない。さらに、パッケージに保湿剤を入れ忘れることもある。

0012

これに対して、本発明の用紙カートリッジは、本体の内部に保湿剤を設けてあるので、用紙カートリッジだけで内部のメディアを適当な湿度を保った環境で保管できる。したがって、本発明の用紙カートリッジにおいては、カートリッジに入ったメディアを常に発色の良い状態で使用できる。また、プリンタの多くは、用紙カートリッジごとにメディアがセットされるので、大量のメディアが収納される記録装置においてもメディアを適当な湿度のある環境で保管できる。このため、本発明の用紙カートリッジは、少量のメディアを収納する用紙カートリッジはもちろんのこと、特に、大量のメディアを収納する用紙カートリッジに適している。また、このような大型のカートリッジであれば、保湿剤を設けるスペースも確保し易い。

0013

本発明の用紙カートリッジは、使い捨て型の用紙カートリッジであっても良いが、メディアを補給して繰り返し使えるタイプの用紙カートリッジにおいては、本体に保湿剤が交換可能な状態で収納される部分を形成しておくことが望ましい。そして、保湿剤が劣化したときに、容易に保湿剤を交換できるようにすることが有効である。

0014

また、本体の内部に複数の保湿剤を分散して配置することにより、内部の湿度をより均一に保持できる。特に、大量のメディアを収納可能な大型のカートリッジでは、分散させておくことが望ましい。

0015

用紙カートリッジが本体に開閉可能な作動部分を備えているときは、この作動部分と本体があたる部分に弾性シール部材を設け、少なくとも、作動部分が閉じたときに、本体内密閉できるようにしておくことが望ましい。密閉することにより、外部からの影響が少なくなる。このため、保湿剤により本体内部の環境を所定の状態に維持し易くなる。

0016

作動部分としては、給紙口のシャッター機構に加え、メディアを補給可能な用紙カートリッジでは、メディアを補給する開閉カバーがある。開閉カバーは、閉じたときに、シール部材の弾性によって隙間ができないように、このカバーを本体と固定可能なロック機構を設けることが望ましい。

0017

また、作動部分としては、内部のメディアをピックアップローラ押し付けるために上方に持ち上げるボトムプレートがある。ボトムプレートは、片持ち上げ式でも良いが、大量のメディアを収納する用紙カートリッジでは、メディアをほぼ平行に上方に向かって押し上げ可能なボトムプレートが望ましい。

0018

ボトムプレートが設けられている用紙カートリッジにおいては、そのボトムプレートに保湿剤を収納することが望ましい。ボトムプレートは、本体の底に広がるので、保湿剤を分散させることが簡単である。また、常に、メディアとともに動くので、メディア近傍の湿度を維持し易い。さらに、取りはずしできるように設けておけば、保湿剤の交換も簡単である。

0019

また、平行にメディアを押し上げるボトムプレートが設けられた用紙カートリッジは、本体の上方の内側で給紙口の反対側の位置に、ボトムプレートにより押し上げられたメディアを支持した状態で回転可能なサブローラを設けることが望ましい。このメディアを給紙するために、給紙口に挿入されてピックアップローラと、サブローラによりメディアを平行に保持した状態で、メディアをスムーズに給紙口から送り出すことができる。

0020

さらに、本発明の用紙カートリッジが着脱可能であり、給紙口の少なくとも近傍をほぼ封止可能なカートリッジハウスと、このカートリッジハウスの内側で給紙口に面する位置に配置されたピックアップローラと、このピックアップローラによってメディアが送り出される送出口と、この送出口を常時は封止するとともに、送り出されるメディアにあたるとメディアが通るスペースが確保される弾性部材が設けられている給紙装置を提供できる。したがって、用紙カートリッジの内部の湿度を保ちながら、メディアを給紙できる。

0021

このような給紙装置と、この給紙装置から紙送りされたサイカラーメディアを露光および加圧現像する画像形成装置とを設け、サイカラーメディアにカラー画像を記録可能な記録装置を提供できる。

発明を実施するための最良の形態

0022

以下に図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1(a)に、本発明に係る記録装置10の外観を示し、さらに、図1(b)に、記録装置10の内部に収納された印刷機構を模式的に示してある。

0023

本例の記録装置(以下、プリンタ)10は、デジタルカメラ用のフラッシュROM等に記録されたカラー画像データ読み取り、サイカラーメディア(以下、メディア)1に記録するスタンドアロン型のプリンタ10である。このプリンタ10は、全体がほぼ方形ハウジング12に収納されており、フラッシュROM等のデータが記録されたメモリを装着可能な受入れ部14と、カラー画像をモニターでき、プリンタ10の制御操作用の表示パネル15と、カラー画像が定着されたメディア1が取出せる取出し口16がハウジング12の前面13aに配置されている。

0024

本例のプリンタ10の内部には、図1(b)に示すような流れで、メディアにカラー画像を印刷する機構が収納されている。まず、ハウジング12の内部の後面13b側に、複数のメディア1が収納された用紙カートリッジ20が、後面13bから着脱できるように取付けられている。さらに、ハウジング12内部には、後面13bの側から順番に用紙カートリッジ20を装着可能な給紙装置50と、この給紙装置50から紙送りされたメディア1に画像を形成する画像形成装置70と、形成された画像をメディア1に定着させるヒータ等の定着装置74が配置され、これらに沿って紙送り経路7が形成されている。画像形成装置70には、メディア1の上に画像を形成する露光機器71と加圧現像用のローラ72が設けられている。

0025

図2に、本例の用紙カートリッジ20の外観を示してある。さらに、図3に、本例の用紙カートリッジ20の構成を断面を用いて示してある。本例の用紙カートリッジ20は、全体が遮光性のあるプラスチック製で形成されており、大量のメディア1を収納できる厚みのある方形で箱型の本体22を備えている。この本体22は、下部を形成するベース23と、このベース23に対し上方に開閉可能で上部を形成するカバー25とで構成されている。カバー25を開けると、本体22の内部のメディア1を出し入れできる。一方、カバー25を閉じると、本体22の内部を全閉できるようになっている。また、カバー25の前側に、ロックレバー26が形成されている。このロックレバー26によって、カバー25が本体22に固定される。さらに、本体上部となるカバー25には、給紙口28およびシャッター29が設けられている。この給紙口28からメディア1を給紙できる。

0026

本体22の内側には、底面22c側にボトムプレート30が設けられている。このボトムプレート30は、底面22cとほぼ同じサイズであり、給紙装置50にセットされた際に、本体22内のメディア1をほぼ平行に上方に向かって押し上げるように、本体22の内部で底面22cに対して、平行に動けるようになっている。このボトムプレート30により、押し上げられたメディア1は、給紙口28にセットされる給紙装置50のピックアップローラ53にあたるので、このピックアップローラ53により一枚づつ画像形成装置70に向かって給紙される。また、カバー25の内側には、シャッター29が開きピックアップローラ53がセットされる。給紙口28から反対側の後方に、サブローラ27が取付けられている。このサブローラ27は、ボトムプレート30により押し上げられたメディア1があたり、ピックアップローラ53とともに、メディア1を平行な状態に支持する。そして、ヒッアップローラ53が回転してメディアを給紙すると、メディア1の動きにともなって回転する。したがって、メディア1が紙送りされる際に、本体22の下側からのボトムプレート30によりメディア1が押し上げられていても、スムーズにメディア1をプリンタ10内部の画像形成装置70に向かって紙送りできる。

0027

本例の用紙カートリッジ20は、本体22の内部に、内部の湿度を保持可能な保湿剤5が、複数のパッケージに分かれて数箇所に分散して設置されている。また、本体22には、これらの保湿剤5のパッケージを配置し易いように、本体22の後方の側面22aと、ボトムプレート30に、保湿剤5を入れるスペース24aおよび24bがそれぞれ設けられている。

0028

後方の側面22aに設けられた収納スペース24aは、上方が開口となっており、このスペース24aに保湿剤5を簡単に交換できる。また、ボトムプレート30の内部の収納スペース24bの保湿剤5は、ボトムプレート30ごと交換できる。

0029

このような本例の用紙カートリッジ20の内部には、保湿剤5が分散して設定されているので、内部の湿度が適当な値に保たれ、乾きすぎたり、あるいは湿りすぎたりしないようになっている。先に説明したように、このような環境がサイカラーメディア1を保存するのに適しているので、本例の用紙カートリッジ20にメディア1を入れておくことにより、長期間にわたり良好な状態でメディア1を保管できる。したがって、用紙カートリッジ20に入れておけば、いつでも発色の良い状態のメディアに印刷でき、プリンタ10から奇麗なカラープリントを出力できる。

0030

サイカラーメディア1は、若干湿度の高い状態、例えば、湿度60%程度が保管に適していることがわかっているので、この程度の湿度で平衡状態となるような保湿剤を選択することが望ましい。

0031

さらに、本例の用紙カートリッジ20は、保湿剤5が交換できるようになっているので、保湿剤5が劣化して保湿能力が低下したときは交換できる。小型で使い捨て型のカートリッジでは、そのような配慮は不要であるが、本例のように、300枚あるいはそれ以上のメディア1を収納するカートリッジでは、コストも高いので保湿剤5だけを交換できるようにしておくことが望ましい。

0032

本例の用紙カートリッジ20は、保湿剤5により本体22内部の環境(湿度)を所定の状態で維持するようにしているが、開閉する作動部分をシールしておくことが望ましい。作動部分は、給紙口28、カバー25およびボトムプレート30がある。まず、給紙口28は、前述したように、シャッター29を備えており、このシャッター29は、ばねにより閉じて給紙口28を閉鎖できる。さらに、シャッター29とカバー25とがあたる部分にスポンジあるいは、ゴムパッキン等のシール部材を設けておくことにより、さらに密閉度を上げることができる。

0033

カバー25は、本体22とあたる部分にゴムパッキン(弾性のシール部材)40が設けられており、カバー25を閉じると、本体22内部を密閉できる。さらに、カバー25は、密閉度を上げるために、支点となるロッドリンク25aの近くに、本体22の内側に向かって延びたシールプレート25bが形成されている。したがって、カバー25を閉じると、シールプレート25bが本体22の側面22aの上方に設けてあるゴムパッキン40を挟み込むようにして、本体22を閉鎖できる。さらに、カバー25を閉じたときに、シールプレート25bあるいは周囲に沿った部分がゴムパッキン40にあたって圧力を受けるので、カバーの前方にロックレバー26を設け、カバー25が閉じた状態でロックできるようになっている。

0034

ボトムプレート30は、給紙装置50に入れたときに給紙装置50の押し上げ部材62によって、上方に押し上げられる。従って、用紙カートリッジ20の本体22の底面22cには、押し上げ部材62を挿入する開口21が設けてある。本例のボトムプレート30は、この開口21にあたる部分30bが多少、下に向かって突き出ており、開口21の隙間を埋めるようになっている。さらに、開口21の周囲に沿って、ゴムパッキン41が設けられており、ボトムプレート30の下に突き出た部分30bがこれに接する。したがって、開口21も密閉できる。

0035

なお、この開口21の周囲に沿って設けられたゴムパッキン41は、詳しくは後述するように、給紙装置50の押し上げ部材62が挿入されたときに、周囲をシールする機能も備えている。

0036

また、本例においては、シール部材が本体22の側に設けられているが、カバー25あるいはボトムプレート30の作動部分の側に設けることも可能である。もちろん、双方に設けておいても良い。

0037

このように、本例の用紙カートリッジ20は、シール部材を設けることにより、密閉度を上げており、本体22の外側の湿度の影響ができる限り本体22の内部に及ばないようにしている。したがって、保湿剤により内部の湿度を適当な値に保つのが容易となり、より良い条件でメディア1を保管できる。

0038

図4および図5に、本例の用紙カートリッジ20が給紙装置50に装着される様子を、側面から見た断面図で示してある。また、図6に、図4に示す給紙装置50を用紙カートリッジ20を挿入する方向(後方)から見た様子を示してある。本例の給紙装置50は、ほぼ方形なカートリッジハウス(カセットハウス)52と、このカセットハウス52の下に設けられた、ほぼ方形なカセットベース60を備えた二層構造である。カセットハウス52は、後方が、用紙カートリッジ20を装着できるように、開口52aになっている。下段のカセットベース60はカセットハウス52の底になる上壁61のほぼ中央部部に開口61aが設けられており、この開口61aを通って、押し上げ部材62が上下に移動するようになっている。

0039

図6に示すように、押し上げ部材62は、ベース62aを介して両サイドに設けられたバネ66によって、カセットハウス52から支持されている。したがって、常時は、破線で示すように、押し上げ部材62は、カセットハウス60の内部(上方)に突き出た状態となり、用紙カートリッジ20がセットされているボトムプレート30を上方へ押し上げる。

0040

カセットハウス52に、用紙カートリッジ20を挿入すると、押し下げレバー64を操作して、実線で示すように、押し上げ部材62およびベース62aが押し下がる。そして、用紙カートリッジ20がカセットハウス52にセットされた際に、押し下げレバー64を放すと、バネ66によって押し上げ部材62が上方に移動し、用紙カートリッジ20の本体22内のボトムプレート30を押し上げる。

0041

図5に示すように、押し上げ部材62は、用紙カートリッジ20の底側の開口21を通って内部に入るが、押し上げ部材62は、開口21にスムーズに入るように、若干の小さなサイズとなっており、用紙カートリッジ20の底面22cとの間に隙間があく。しかし、本例の用紙カートリッジ20は、この開口21の周囲にゴムパッキン41が設けられている。このため、押し上げ部材62が、ゴムパッキン41とあたるにしたがって、押し上げ部材62が本体22内に入ったときでも、用紙カートリッジ20の内部を密閉にした状態で保持できる。

0042

本例のカセットハウス52は、用紙カートリッジ20を挿入したときに、給紙口28と面する位置に送出口54と、ピックアップローラ53が設けられており、ピックアップしたメディア1が送出口54を通って給紙される。そして、カセットハウス50が給紙口28を含めたかなり広範囲を覆うようになっている。また、カセットハウス50は、用紙カートリッジ20がほぼ隙間なく挿入されるサイズとなっており、給紙口28が開いた状態でも本体22の内部の状態が一定に保てるようにしている。カセットハウス52の開口52aの周囲に、ゴム板などのシール材を設けて密閉度を上げることもできる。さらに、送出口54は、一枚のメディア1が十分に通るが、それ程は余裕のない細いスリット状の開口となっており、さらに封止されている。この弾性部材58は、図5に示すように、一方のみがカセットハウス52に固定されており、先端部分58aは、ピックアップローラにより紙送りされるメディア1におされて移動して、メディア1だけが通るだけの隙間があくようになっている。したがって、送出口54を介した空気の出入も最小限となっている。

0043

このように、本例の用紙カートリッジ20は、本体22の内部に保湿剤5を設けてあるので、その内部の湿度を適当な状態で維持できる。さらに、本体22の作動する部分に、ゴムパッキン40、41または弾性部材58を用いて、ほぼ密閉な構成にしてある。したがって、長期間にわたって、メディア1の発色性を保ちながら収納できる用紙カートリッジ20となっている。

0044

さらに、両持ち上げ式で平行に動くボトムプレート30とサブローラ27を設けることで、大量の枚数のメディア1をスムーズに給紙できる用紙カートリッジ20を提供できる。特に、サイカラーメディア1は、ポリエステルフィルム等が基材として用いられており、普通紙等に比べて、が強い。このようなメディア1であっても、上述したように、給紙する本例の用紙カートリッジ20であれば、数100枚単位で収納されたメディア1をスムーズに給紙できる。

0045

したがって、本例の用紙カートリッジを設けることにより、大量のメディアを収納しておき、複数のユーザなどから大量の印刷が要求されても、いつでも高画質のプリントアウトができる本例のようなプリンタ10を提供できる。このようなプリンタ10は、複数のユーザに共有されるプリンタ、例えば、オフィスネットワークプリンタ、あるいは、イベント会場などに配置されるプリンタに適したものである。

0046

なお、上記では、用紙カートリッジ20において、メディア1を詰め替えて、保湿剤5も交換しながら繰り返して使うタイプを説明しているが、これに限らず、数10枚のメディアを収納するような、使い捨て型の用紙カートリッジにおいても、保湿剤を入れておくことが望ましく、品質を従来にもまして良好に保管できる。

0047

また、上記では、ボトムプレートは、本体の底面のほぼ中央に1つ設けた例を説明しているが、これに限らず、複数のボトムプレートを設けてメディアの前後を支持しながら平行にメディアを押し上げるタイプ等であってももちろん良い。また、押し上げ部材62を押し上げる機構は、上記で説明した機構に限らず、ボトムプレートを本体の底面に対して平行に動かせるようなその他の両持ち上げ式の機構であってももちろん良い。

発明の効果

0048

以上に、説明したように、本発明の用紙カートリッジは、本体の内部に保湿剤が設けられているので、用紙カートリッジだけで内部のメディアを適当な湿度に保持された環境で保管でき、常に発色の良い状態で使用できる。また、大量のメディアが収納される記録装置においても、本発明の用紙カートリッジを採用することで、メディアが適当な湿度の環境で保管できる。このため、本発明の用紙カートリッジは、少量のメディアを収納する使い捨て型などの用紙カートリッジはもちろんのこと、大量のメディアを収納しメディアを補給しながら用いられる用紙カートリッジなどの全ての用紙カートリッジに適用できる。

0049

さらに、用紙カートリッジの本体に開閉可能な作動部分を設けたときは、この作動部分と本体があたる部分に弾性のシール部材を設けることにより、作動部分が閉じたときに本体内の密閉度を上げることができる。したがって、保湿剤により本体内部の環境を所定の状態に維持し易くなる。

0050

また、本発明の用紙カートリッジを装着する給紙装置においては、用紙カートリッジの給紙口の周りを囲って、さらにメディアが排紙される送出口に一枚づつメディアだけが通るように弾性部材を設ける。したがって、これらの用紙カートリッジがセットされた状態でもメディアの周辺の湿度を保持することができる。さらに、大量のメディアを保持しながら、それらのメディアを使っていつでも高画質のカラープリンタを出力できる記録装置を提供できる。

図面の簡単な説明

0051

図1図1(a)に本発明に係る記録装置の外観図を示し、図1(b)に図1(a)に示す記録装置の概略機構を模式的に示す図である。
図2本発明に係る用紙カートリッジの外観図を示してある。
図3図2に示す用紙カートリッジの断面図である。
図4本発明に係る給紙装置に、図2に示す用紙カートリッジが取付ける様子を示す断面図である。
図5図4に示した給紙装置において、図2に示す用紙カートリッジがセットされ、さらにボトムプレートが上方に移動している様子を示す断面図である。
図6図4に示す給紙装置を後方から見た様子を模式的に示す図である。
図7サイカラーメディアを模式的に示す説明図である。

--

0052

1 サイカラーメディア
5保湿剤
紙経路
10プリンタ
20用紙カートリッジ
21 開口
22 本体
23ベース
24 保湿剤用のスペース
25カバー
26ロックレバー
27サブローラ
28給紙口
29シャッター
30ボトムプレート
40、41ゴムパッキン
50給紙装置
52カセットハウス
53ピックアップローラ
54送出口
58弾性部材
60カセットベース
61 開口
62押し上げ板
64押し下げレバー
66コイルスプリング
70 画像形成装置

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