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技術 締結具、この締結具を用いたリニアアクチュエータ及びこのリニアアクチュエータを用いた集光追尾式発電装置

出願人 本田技研工業株式会社
発明者 牧野誠椎名寛永田直史永井勇三
出願日 1998年11月18日 (22年0ヶ月経過) 出願番号 1998-328355
公開日 2000年6月6日 (20年5ヶ月経過) 公開番号 2000-154809
状態 未査定
技術分野 棒・管の相互結合 光起電力装置 光起電力装置
主要キーワード カシメ作業 レーダーアンテナ 各発電モジュール 雌ネジ穴 スラストガタ 太陽位置 緩み止め ソーラーセル
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

簡単な方法で締結でき、しかもスラストガタが発生しない締結具、この締結具を用いたリニアアクチュエータ及びこのリニアアクチュエータを用いた集光追尾発電装置を提供する。

解決手段

円筒の周面に設けられた切り欠き82、83によって形成された軸方向に延びる舌状部が内側に曲げられて成る爪80、81を有するパイプ部50と、このパイプ部50に挿入される部分の表面に設けられた溝71及びこのパイプ部50に挿入される長さを制限するための突起部70とを有するナット部40、とを備え、このナット部40の突起部70がパイプ部50の端部に当接するまでこのナット部40がパイプ部50に挿入されることによりパイプ部50の爪80、81がナット部40の溝71に嵌合し、以てナット部40とパイプ部50とが締結される。

概要

背景

従来、太陽光発電システムとして、平板発電ステム集光追尾式発電システムとが知られている。平板式発電システムは、例えば家屋屋根に平面的に配列された太陽電池パネルから電力を取り出すように構成されている。この平板式発電システムでは、光電変換を行うためのソーラーセルは固定的に配置されているので、太陽の方位及び仰角によっては太陽光の多くがロスされ、実質の有効発電時間が短いという欠点がある。

一方、集光追尾式発電システムは、上下左右回動可能なフレーム上に、レンズを備えたソーラーセルが複数個配置されて構成された発電ユニットを備えている。そして、太陽位置センサからの信号に従ってフレームが駆動されることにより、発電ユニットが常に太陽に垂直に対向するように、つまり太陽を追尾するように制御される。従って、太陽光はレンズに垂直に入力され、このレンズによって集光されてソーラーセルの受光面上に結像する。これにより、ソーラーセルで光電変換が行われて電力が発生される。この集光追尾式発電システムでは、ソーラーセルに対して太陽光の入射角が常にゼロ又はその近傍の値になるように制御されるので、太陽光が存在する限りは発電が行われる。このため、実質の有効発電時間が長くなるという利点がある。

このような従来の集光追尾式発電システムは、太陽を追尾するために、発電ユニットが搭載されたフレームを方位方向へ動かすためのアジマスアクチュエータ及び仰角方向へ動かすためのリニアアクチュエータを備えている。

上記リニアアクチュエータは、図3に示すように、大きくはモータ20、内筒21、外筒22及びギヤボックス23から構成されている。外筒22にはスクリュー30が、ギヤボックス23には伝達機構31がそれぞれ収容されている。モータ20はこのリニアアクチュエータを作動させるための駆動源である。内筒21は、図3(B)に示すように、円筒で構成されており、同じく円筒で構成された外筒22の内部に収容可能になっている。この内筒21は、外筒22の内周面に沿って矢印AB方向に摺動する。この内筒21の一端部(先端部)にはフレームが回動自在に取り付けられている。また、この内筒21の他端部には、内周面にネジ山が形成されたナット部40が設けられている。

外筒22の一端部(先端部)は、この集光追尾式発電システムの支柱(図示しない)に形成された支持部17に回動自在に取り付けられている。この外筒22の他端部にはギヤボックス23が固着されている。外筒22の内部に設けられたスクリュー30はネジ山を有し、その一端部(先端部)から上記内筒21の他端部に設けられたナット部40と螺合する。このスクリュー30の他端部には歯車が固着されており、伝達機構31に歯合している。また、外筒22の上記一端部には、オイルシール24が設けられている。

上記のように構成されるリニアアクチュエータは以下のように動作する。集光追尾式発電システムの図示しない制御部は、太陽位置センサからの信号に基づいて、発電ユニットの現在の仰角が太陽に垂直に対向する角度になっているかどうかを調べ、垂直に対向する角度になっていないことを判断すると、その角度のずれの方向及び量に応じた制御信号を生成し、モータ20に供給する。

この制御信号に従ってモータ20が一方向に回転すると、その回転力が伝達機構31介してスクリュー30に伝達される。これにより、このスクリュー30に螺合する内筒21のナット部40が例えば矢印B方向に引っ張られ、内筒21全体が矢印B方向に移動に移動する。一方、上記制御信号に従ってモータ20が他方向に回転すると、その回転力が伝達機構31を介してスクリュー30に伝達される。これにより、このスクリュー30に螺合する内筒21のナット部40が例えば矢印A方向に押し出され、内筒21全体が矢印A方向に移動する。このような内筒21の動きによってフレームの仰角が制御されると共に、アジマスアクチュエータによって方位方向の角度が制御され、以て太陽が追尾される。

概要

簡単な方法で締結でき、しかもスラストガタが発生しない締結具、この締結具を用いたリニアアクチュエータ及びこのリニアアクチュエータを用いた集光追尾式発電装置を提供する。

円筒の周面に設けられた切り欠き82、83によって形成された軸方向に延びる舌状部が内側に曲げられて成る爪80、81を有するパイプ部50と、このパイプ部50に挿入される部分の表面に設けられた溝71及びこのパイプ部50に挿入される長さを制限するための突起部70とを有するナット部40、とを備え、このナット部40の突起部70がパイプ部50の端部に当接するまでこのナット部40がパイプ部50に挿入されることによりパイプ部50の爪80、81がナット部40の溝71に嵌合し、以てナット部40とパイプ部50とが締結される。

目的

本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な方法で締結でき、しかもスラストガタが発生しない締結具、この締結具を用いたリニアアクチュエータ及びこのリニアアクチュエータを用いた集光追尾式発電装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

筒の周面に設けられた切り欠きによって形成された軸方向に延びる舌状部が内側に曲げられて成る爪を有する第1の部材と、該第1の部材に挿入される部分の表面に設けられた溝と、該第1の部材に挿入される長さを制限するための突起部とを有する第2の部材、とを備え、該第2の部材の突起部が前記第1の部材の端部に当接するまで該第2の部材が第1の部材に挿入されることにより該第1の部材の爪が該第2の部材の溝に嵌合し、以て該第1の部材と該第2の部材とが締結される締結具

請求項2

前記第2の部材は、前記第1の部材に挿入される部分の表面に凹部を更に有し、該第2の部材の突起部が前記第1の部材の端部に当接するまで該第2の部材が第1の部材に挿入された状態で、該第2の部材の凹部に対応する位置の該第1の部材の周面が押圧されてカシメられることにより該第1の部材と該第2の部材とが締結された請求項1に記載の締結具。

請求項3

円筒の周面に設けられた切り欠きによって形成された軸方向に延びる舌状部が内側に曲げられて成る爪を有する円筒部と、該円筒部に挿入される部分の表面に設けられた溝と、該円筒部に挿入される長さを制限するための突起部とを有するナット部、とを有し、該ナット部の突起部が前記円筒部の端部に当接するまで該ナット部が円筒部に挿入されることにより該円筒部の爪が該ナット部の溝に嵌合し、以て該円筒部と該ナット部とが締結された内筒と、該内筒を摺動自在に収容する外筒と、該外筒の内部に回転自在に設けられ、前記内筒のナット部に螺合するスクリュー、とを備え、該スクリューが回転駆動されることにより前記内筒が前記外筒を摺動しながら挿脱されるリニアアクチュエータ

請求項4

前記ナット部は、前記円筒部に挿入される部分の表面に凹部を更に有し、該ナット部の突起部が前記円筒部の端部に当接するまで該ナット部が円筒部に挿入された状態で、該ナット部の凹部に対応する位置の該円筒部の周面が押圧されてカシメられることにより該円筒部と該ナット部とが締結された請求項3に記載のアクチュエータ

請求項5

集光された光を電気に変換して発電を行う光電変換部と、該光電変換部が太陽に直角に対向するように、該光電変換部の方位方向を制御するアジマスアクチュエータ及び仰角方向を制御するリニアアクチュエータ、とを有し、前記リニアアクチュエータは、円筒の周面に設けられた切り欠きによって形成された軸方向に延びる舌状部が内側に曲げられて成る爪を有する円筒部と、該円筒部に挿入される部分の表面に設けられた溝と、該円筒部に挿入される長さを制限するための突起部とを有するナット部、とを有し、該ナット部の突起部が前記円筒部の端部に当接するまで該ナット部が円筒部に挿入されることにより該円筒部の爪が該ナット部の溝に嵌合し、以て該円筒部と該ナット部とが締結された内筒と、該内筒を摺動自在に収容する外筒と、該外筒の内部に回転自在に設けられ、前記内筒のナット部に螺合するスクリュー、とを備え、該スクリューが回転駆動されることにより前記内筒が前記外筒を摺動しながら挿脱される集光追尾発電装置

請求項6

前記ナット部は、前記円筒部に挿入される部分の表面に凹部を更に有し、該ナット部の突起部が前記円筒部の端部に当接するまで該ナット部が円筒部に挿入された状態で、該ナット部の凹部に対応する位置の該円筒部の周面が押圧されてカシメられることにより該円筒部と該ナット部とが締結された請求項5に記載の集光追尾式発電装置。

技術分野

0001

本発明は、2つの部材を締結する締結具、この締結具を用いたリニアアクチュエータ及びこのリニアアクチュエータを用いた集光追尾発電装置に関し、特にネジを使用しない締結技術に関する。

背景技術

0002

従来、太陽光発電システムとして、平板発電ステムと集光追尾式発電システムとが知られている。平板式発電システムは、例えば家屋屋根に平面的に配列された太陽電池パネルから電力を取り出すように構成されている。この平板式発電システムでは、光電変換を行うためのソーラーセルは固定的に配置されているので、太陽の方位及び仰角によっては太陽光の多くがロスされ、実質の有効発電時間が短いという欠点がある。

0003

一方、集光追尾式発電システムは、上下左右回動可能なフレーム上に、レンズを備えたソーラーセルが複数個配置されて構成された発電ユニットを備えている。そして、太陽位置センサからの信号に従ってフレームが駆動されることにより、発電ユニットが常に太陽に垂直に対向するように、つまり太陽を追尾するように制御される。従って、太陽光はレンズに垂直に入力され、このレンズによって集光されてソーラーセルの受光面上に結像する。これにより、ソーラーセルで光電変換が行われて電力が発生される。この集光追尾式発電システムでは、ソーラーセルに対して太陽光の入射角が常にゼロ又はその近傍の値になるように制御されるので、太陽光が存在する限りは発電が行われる。このため、実質の有効発電時間が長くなるという利点がある。

0004

このような従来の集光追尾式発電システムは、太陽を追尾するために、発電ユニットが搭載されたフレームを方位方向へ動かすためのアジマスアクチュエータ及び仰角方向へ動かすためのリニアアクチュエータを備えている。

0005

上記リニアアクチュエータは、図3に示すように、大きくはモータ20、内筒21、外筒22及びギヤボックス23から構成されている。外筒22にはスクリュー30が、ギヤボックス23には伝達機構31がそれぞれ収容されている。モータ20はこのリニアアクチュエータを作動させるための駆動源である。内筒21は、図3(B)に示すように、円筒で構成されており、同じく円筒で構成された外筒22の内部に収容可能になっている。この内筒21は、外筒22の内周面に沿って矢印AB方向に摺動する。この内筒21の一端部(先端部)にはフレームが回動自在に取り付けられている。また、この内筒21の他端部には、内周面にネジ山が形成されたナット部40が設けられている。

0006

外筒22の一端部(先端部)は、この集光追尾式発電システムの支柱(図示しない)に形成された支持部17に回動自在に取り付けられている。この外筒22の他端部にはギヤボックス23が固着されている。外筒22の内部に設けられたスクリュー30はネジ山を有し、その一端部(先端部)から上記内筒21の他端部に設けられたナット部40と螺合する。このスクリュー30の他端部には歯車が固着されており、伝達機構31に歯合している。また、外筒22の上記一端部には、オイルシール24が設けられている。

0007

上記のように構成されるリニアアクチュエータは以下のように動作する。集光追尾式発電システムの図示しない制御部は、太陽位置センサからの信号に基づいて、発電ユニットの現在の仰角が太陽に垂直に対向する角度になっているかどうかを調べ、垂直に対向する角度になっていないことを判断すると、その角度のずれの方向及び量に応じた制御信号を生成し、モータ20に供給する。

0008

この制御信号に従ってモータ20が一方向に回転すると、その回転力が伝達機構31介してスクリュー30に伝達される。これにより、このスクリュー30に螺合する内筒21のナット部40が例えば矢印B方向に引っ張られ、内筒21全体が矢印B方向に移動に移動する。一方、上記制御信号に従ってモータ20が他方向に回転すると、その回転力が伝達機構31を介してスクリュー30に伝達される。これにより、このスクリュー30に螺合する内筒21のナット部40が例えば矢印A方向に押し出され、内筒21全体が矢印A方向に移動する。このような内筒21の動きによってフレームの仰角が制御されると共に、アジマスアクチュエータによって方位方向の角度が制御され、以て太陽が追尾される。

発明が解決しようとする課題

0009

ところで、上述した従来のリニアアクチュエータでは、内筒21は、ナット部40とパイプ部50とがボルト締め付けで結合されることにより構成されている。より詳細に説明すると、パイプ部50は、図4(B)に示すように、パイプ51の端部に溶接されたフランジ52を有し、このフランジ52には固定ボルト60を貫通させるための複数のボルト穴53が形成されている。一方、ナット部40は、図4(A)に示すように、円筒状に形成されており、その内周面にはネジ山41が設けられている。また、その端部の切断面に雌ネジ穴42が形成されている。そして、ナット部40とパイプ部50とは固定ボルト60による締め付けによって締結されている。

0010

しかし、このボルト締め付けという締結方法では、固定ボルト60の締め付け、締め付けトルクの確認といった作業が必要であり、また、固定ボルト60の緩み止め処理を行う必要がある。また、パイプ部50を作製する際は、パイプ51にフランジ52を溶接し、且つフランジ52に複数のボルト穴53を空けなければならない。このように、ボルト締め付けによって内筒21を構成するためには膨大な作業が必要であり、しかもボルトの部品代も必要なことから全体のコストが高くなるという問題がある。

0011

そこで、ボルト締め付けによらずに、カシメによってナット部40とパイプ部50とを締結する方法が考えられている。この方法では、ナット部40は、図5(A)の側面図及び図5(B)の正面図に示すように、その外周面の一部を軸方向の幅tだけ切り取って形成された溝43を有する。また、パイプ部50は、図5(C)の正面図及び図5(D)の平面図に示すように、その外周面に軸方向の幅t’を有するカシメ部54が設けられている。そして、図6の斜視図に示すように、ナット部40をパイプ部50に挿入した状態で、上記カシメ部54を押圧してカシメることによりナット部40とパイプ部50とが締結される。

0012

この方法によれば、ボルト締め付けによる締結のような膨大な作業は不要となる。しかし、パイプ部50のカシメ部54とナット部40の溝43とを確実に係合させるために、溝43の幅t>カシメ部54の幅t’となるように溝43及びカシメ部54が形成される。その結果、「t−t’」のクリアランスが生じるのでスラストガタが発生する。このスラストガタが発生すると、太陽の追尾精度が悪くなり、集光追尾式発電システムの発電量が低下する。また、カシメを行う際に、ナット部40の溝43とパイプ部50のカシメ部54とを対向させるための位相合わせが必要であるので、大量生産には不向きである。

0013

本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な方法で締結でき、しかもスラストガタが発生しない締結具、この締結具を用いたリニアアクチュエータ及びこのリニアアクチュエータを用いた集光追尾式発電装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0014

本発明に係る締結具は、上記目的を達成するために、筒の周面に設けられた切り欠きによって形成された軸方向に延びる舌状部が内側に曲げられて成る爪を有する第1の部材と、該第1の部材に挿入される部分の表面に設けられた溝と、該第1の部材に挿入される長さを制限するための突起部とを有する第2の部材、とを備え、該第2の部材の突起部が前記第1の部材の端部に当接するまで該第2の部材が第1の部材に挿入されることにより該第1の部材の爪が該第2の部材の溝に嵌合し、以て該第1の部材と該第2の部材とが締結される。

0015

この場合、前記第2の部材は、前記第1の部材に挿入される部分の表面に凹部を更に有し、該第2の部材の突起部が前記第1の部材の端部に当接するまで該第2の部材が第1の部材に挿入された状態で、該第2の部材の凹部に対応する位置の該第1の部材の周面が押圧されてカシメられることにより該第1の部材と該第2の部材とが締結されるように構成できる。

0016

また、本発明に係るリニアアクチュエータは、上記と同様の目的で、円筒の周面に設けられた切り欠きによって形成された軸方向に延びる舌状部が内側に曲げられて成る爪を有する円筒部と、該円筒部に挿入される部分の表面に設けられた溝と、該円筒部に挿入される長さを制限するための突起部とを有するナット部、とを有し、該ナット部の突起部が前記円筒部の端部に当接するまで該ナット部が円筒部に挿入されることにより該円筒部の爪が該ナット部の溝に嵌合し、以て該円筒部と該ナット部とが締結された内筒と、該内筒を摺動自在に収容する外筒と、該外筒の内部に回転自在に設けられ、前記内筒のナット部に螺合するスクリュー、とを備え、該スクリューが回転駆動されることにより前記内筒が前記外筒を摺動しながら挿脱される。

0017

この場合、前記ナット部は、前記円筒部に挿入される部分の表面に凹部を更に有し、該ナット部の突起部が前記円筒部の端部に当接するまで該ナット部が円筒部に挿入された状態で、該ナット部の凹部に対応する位置の該円筒部の周面が押圧されてカシメられることにより該円筒部と該ナット部とが締結されるように構成できる。

0018

更に、本発明の集光追尾式発電装置は、上記と同様の目的で、集光された光を電気に変換して発電を行う光電変換部と、該光電変換部が太陽に直角に対向するように、該光電変換部の方位方向を制御するアジマスアクチュエータ及び仰角方向を制御するリニアアクチュエータ、とを有し、前記リニアアクチュエータは、円筒の周面に設けられた切り欠きによって形成された軸方向に延びる舌状部が内側に曲げられて成る爪を有する円筒部と、該円筒部に挿入される部分の表面に設けられた溝と、該円筒部に挿入される長さを制限するための突起部とを有するナット部、とを有し、該ナット部の突起部が前記円筒部の端部に当接するまで該ナット部が円筒部に挿入されることにより該円筒部の爪が該ナット部の溝に嵌合し、以て該円筒部と該ナット部とが締結された内筒と、該内筒を摺動自在に収容する外筒と、該外筒の内部に回転自在に設けられ、前記内筒のナット部に螺合するスクリュー、とを備え、該スクリューが回転駆動されることにより前記内筒が前記外筒を摺動しながら挿脱される。

0019

この場合、前記ナット部は、前記円筒部に挿入される部分の表面に凹部を更に有し、該ナット部の突起部が前記円筒部の端部に当接するまで該ナット部が円筒部に挿入された状態で、該ナット部の凹部に対応する位置の該円筒部の周面が押圧されてカシメられることにより該円筒部と該ナット部とが締結されるように構成できる。

発明を実施するための最良の形態

0020

以下、本発明の実施の形態を、本発明が適用された集光追尾式発電システムを例に挙げて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、従来の技術の欄で説明した部分と同一又は相当部分には同一の符号を付して説明する。

0021

図1は、本発明が適用された集光追尾式発電装置の全体の外観を一部を切り欠いて示す斜視図である。この集光追尾式発電装置は、支柱11に支持されたフレーム12に5×3個の発電モジュール10が取り付けられて構成されている。以下では、15個の発電モジュールを発電ユニット16と総称する。

0022

各発電モジュール10は、レンズで集光された光が照射されることによって直流電力を発生する複数のソーラーセルを有し、各ソーラーセルで発生された直流電力は積算されて外部に出力される。この集光追尾式発電装置では、各発電モジュール10は電気的にシリアルに接続されている。従って、各発電モジュール10からの直流電力は積算され、この集光追尾式発電装置の発生電力として図示しない外部端子から外部に出力される。

0023

支柱11の下端部には、フレーム12全体を方位方向に回動させるためのアジマスアクチュエータ13が設けられている。また、支柱11の上端部には、詳細は後述するが、フレーム12全体を仰角方向に回動させるためのリニアアクチュエータ14が設けられている。

0024

また、フレーム12の所定部位図1中の上方)には、太陽位置を検出するための太陽位置センサ15が設けられている。この太陽位置センサ15から得られた太陽の方向を表す信号(以下、「太陽位置センサ信号」という)は、図示しない制御部に供給される。この制御部は、発電ユニット16の受光面が常に太陽に垂直に対向するように、太陽位置センサ15からの太陽位置センサ信号に基づいてアジマスアクチュエータ13及びリニアアクチュエータ14を作動させる。これにより、この集光追尾式発電装置では、常に太陽を追尾しながら発電が行われる。

0025

次に、リニアアクチュエータ14について説明する。このリニアアクチュエータ14は、内筒21の詳細な構成を除けば、従来の技術の欄で図3を参照しながら説明したものと同じである。従って、以下では内筒21の構成及び動作を主体に説明する。

0026

このリニアアクチュエータ14の内筒21は、図2に示すように、パイプ部50と、このパイプ部50に挿入されるナット部40とで構成されている。パイプ部50は本発明の第1の部材に対応し、ナット部40は本発明の第2の部材に対応する。

0027

ナット部40は、図2(A)の側面図及び図2(B)の正面図に示すように、所定の長さを有する円筒状に形成されており、その一端側の表面には突起部70が設けられている。この突起部70は、ナット部40がパイプ部50に挿入される際に、挿入される長さを制限するストッパとして機能する。また、ナット部40の周面の所定部位には、該周面を一周するように溝71が形成されている。

0028

また、このナット部40の中空部にはネジ山72が形成されており、上述したスクリュー30が螺合するようになっている。このスクリュー30が回転することにより、このナット部40が矢印AB方向に移動し、以て内筒21が外筒22に挿脱されるようになっている。更に、ナット部40の周面の他の部位には、所定の長さの凹部73が形成されている。この凹部73は、後述するように、内筒21の回転を止めるために使用される。

0029

パイプ部50の周面には、図2(C)の正面図及び図2(D)の平面図に示すように、2つの爪80及び81が設けられている。これらの爪80及び81は、それぞれパイプ部50の周面に設けられた切り欠き82及び83によって形成された舌状部が筒の内側に曲げられることにより形成されている。なお、この実施の形態では、2個の爪80及び80を設ける構成としたが、爪の数は「2」に限らず任意であってよい。

0030

上記の構成において、内筒21は以下のようにして組み立てられる。先ず、ナット部40が、図2に示すように、パイプ部50の端部から押し込まれる。この際、パイプ部50とナット部40との位相合わせは不要である。そして、爪80及び81が矢印C及びD方向に押し上げられながら更にナット部40が押し込まれ、その結果、突起部70がパイプ部50の端部に当接すると、爪80及び81が弾性によって矢印E及びF方向に戻る。これにより、爪80及び81と溝71とが嵌合される。この場合、爪80及び81はナット部40を押し付けた状態(プリロードがかかった状態)でロックされるのでスラストガタが生じることはなく、ナット部40がパイプ部50に堅固に結合される。

0031

次いで、ナット部40に形成された凹部73に対応する、パイプ部50の周面の位置が外側から押圧されてカシメられる。これにより、ナット部40がパイプ部50の中で回転するのが抑止される。

0032

以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、内筒21を形成するナット部40とパイプ部50との結合は、ナット部40をパイプ部50に挿入してカシメるだけという簡単な作業で行うことができ、しかもパイプ部50の爪80及び81がナット部40の溝71に嵌合するのでスラストガタが生じない。

0033

なお、上述した実施の形態では、内筒21及び外筒22を円筒で構成したが、任意の断面形状、例えば多角形楕円等を有する筒を使用することができる。内筒21及び外筒22として角筒を用いれば、ナット部40がパイプ部50の中で回転することがないので、上述したカシメ作業が不要になり、また、ナット部40にカシメのための凹部を設ける必要がない。

0034

また、上述した実施の形態では、ナット部40の周面を一周するように溝71を形成したが、この溝は、周面を1/n(nは1より大きい正の数)周するように形成してもよい。例えば、溝の円周方向の長さは爪80及び81の幅に対応する長さとすることができる。この場合、ナット部40の溝にパイプ部50の爪が嵌合することによりスラストガタの発生が抑止されると共にナット部40の回転が規制される。この構成によれば、ナット部40とパイプ部50との位相合わせは必要になるがナット部40の回転を規制するための構造は不要になるので、ナット部40にカシメのための凹部を設ける必要がなく、また、カシメ作業が不要になる。

0035

また、上述した実施の形態では、本発明を締結具を集光追尾式発電装置に使用されるリニアアクチュエータに適用した場合について説明したが、この締結具は上記に限定されず、例えば、パラボラアンテナレーダーアンテナを駆動するためのアクチュエータ、その他のアクチュエータに使用することができる。更に、この締結具はアクチュエータに限らず、2つの部材が締結される種々の装置に適用できる。

発明の効果

0036

以上詳述したように、本発明によれば、内筒を外筒に挿入してカシメるだけといった簡単な方法で締結でき、しかもスラストガタが発生しない締結具、この締結具を用いたリニアアクチュエータ及びこのリニアアクチュエータを用いた集光追尾式発電装置を提供できる。

図面の簡単な説明

0037

図1本発明が適用される集光追尾式発電装置の全体の外観を一部を切り欠いて示す斜視図である。
図2本発明の実施の形態に係る集光追尾式発電装置で使用されるリニアアクチュエータの内筒の詳細な構造を示す図である。
図3本発明の実施の形態に係る集光追尾式発電装置及び従来の集光追尾式発電装置で使用されるリニアアクチュエータの概略構造を示す図である。
図4従来の集光追尾式発電システムで使用されるリニアアクチュエータの内筒の詳細な構造を説明するための図である。
図5従来の他のリニアアクチュエータの内筒の構造を説明するための図である。
図6図5に示した内筒の構造を示す斜視図である。

--

0038

10発電モジュール
11支柱
12フレーム
13アジマスアクチュエータ
14リニアアクチュエータ
15太陽位置センサ
16発電ユニット
17 支持部
20モータ
21内筒
22外筒
23ギヤボックス
24オイルシール
30スクリュー
31伝達機構
40ナット部
50パイプ部
70突起部
71 溝
72ネジ山
73 凹部
80、81 爪
82、83切り欠き

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