図面 (/)

技術 照光性加飾シート一体成形品とその製造方法

出願人 NISSHA株式会社
発明者 重田裕康
出願日 1998年11月18日 (22年1ヶ月経過) 出願番号 1998-328332
公開日 2000年5月23日 (20年6ヶ月経過) 公開番号 2000-141402
状態 特許登録済
技術分野 積層体(2) プラスチック等の射出成形 スイッチの製造
主要キーワード 記号形状 透光性パターン エチレン酢酸ビニル系樹脂 透光性着色 アクリロニトリルスチレン樹脂 標点距離 セルロース系シート 塗装ムラ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年5月23日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

外観が良好で、製造に手間がかからず、遮光部分遮光性が良好な照光加飾シート一体成形品とその製造方法を提供する。

解決手段

遮光性着色層3、透光性着色層4および接着層5が順に積層された照光性加飾シート2の裏面に透明または半透明樹脂成形品9が接着され、樹脂成形品9が位置する部分の遮光性着色層3が部分的に除去されて透光性パターン10が形成される。

概要

背景

従来、透光性パターンを有する照光性部品として、基体となる成形品成形した後、透光性着色層直接成形品表面に印刷法または塗装法によって任意の部分に形成し、その後、各透光性着色層および成形品表面を完全に被覆するように、塗装法によって遮光性着色層を形成し、最後にレーザーエッチングによって遮光性着色層を任意の形状に除去して得たものがあった。

概要

外観が良好で、製造に手間がかからず、遮光部分遮光性が良好な照光性加飾シート一体成形品とその製造方法を提供する。

透遮光性着色層3、透光性着色層4および接着層5が順に積層された照光性加飾シート2の裏面に透明または半透明樹脂成形品9が接着され、樹脂成形品9が位置する部分の遮光性着色層3が部分的に除去されて透光性パターン10が形成される。

目的

したがって、この発明は、上記のような問題点を解消し、外観が良好で、製造に手間がかからず、遮光部分の遮光性が良好な照光性加飾シート一体成形品とその製造方法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
3件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

遮光性着色層透光性着色層および接着層が順に積層された照光加飾シートの裏面に透明または半透明樹脂成形品が接着され、樹脂成形品が位置する部分の遮光性着色層が部分的に除去されて透光性パターンが形成されていることを特徴とする照光性加飾シート一体成形品

請求項2

遮光性着色層が、遮光性着色体からなる請求項1に記載の照光性加飾シート一体成形品。

請求項3

透光性着色層が、透光性着色体からなる請求項1に記載の照光性加飾シート一体成形品。

請求項4

遮光性着色層と接着層との間に透明または半透明フィルムが積層されている請求項1に記載の照光性加飾シート一体成形品。

請求項5

照光性加飾シートの遮光性着色層側に金属薄膜層が積層された請求項1〜4のいずれかに記載の照光性加飾シート一体成形品。

請求項6

遮光性着色層が、厚さ1〜50μm、全光線透過率0〜20%である請求項1〜5のいずれかに記載の照光性加飾シート一体成形品。

請求項7

透光性着色層が、厚さ3〜100μm、全光線透過率20〜100%である請求項1〜6のいずれかに記載の照光性加飾シート一体成形品。

請求項8

透光性パターンが形成された部分を覆うように透明樹脂層が形成された請求項1〜7のいずれかに記載の照光性加飾シート一体成形品。

請求項9

遮光性着色層、透光性着色層および接着層が順に積層された照光性加飾シートを、遮光性着色層側が金型キャビティ面と向き合うように金型内に配置し、成形樹脂充満して照光性加飾シート一体成形品を得た後、照光性加飾シート一体成形品表面の遮光性着色層をレーザーエッチングにより部分的に除去して透光性パターンを形成することを特徴とする照光性加飾シート一体成形品の製造方法。

技術分野

0001

この発明は、裏面から光源によって照射することで、夜間や暗い室内であっても、文字記号などの透光性パターンを光らせて認識しやすくする照光加飾シート一体成形品とその製造方法に関するもので、車搭載電話機家庭用電話機、または携帯電話機用に用いられるキーマット部材などに適用することができるものである。

背景技術

0002

従来、透光性パターンを有する照光性部品として、基体となる成形品成形した後、透光性着色層直接成形品表面に印刷法または塗装法によって任意の部分に形成し、その後、各透光性着色層および成形品表面を完全に被覆するように、塗装法によって遮光性着色層を形成し、最後にレーザーエッチングによって遮光性着色層を任意の形状に除去して得たものがあった。

発明が解決しようとする課題

0003

しかし、従来の照光性部品の製造方法は、多数の工程を経て透光性パターンを得ることから、ゴミ付着塗装ムラによる外観不良が発生しやすい。

0004

また、遮光性着色層を塗装によって形成する際の塗膜の管理が難しいため、遮光性着色層の厚みが不安定になり、その後のレーザーエッチング工程において、遮光性着色層を完全に除去しきれなかったり、逆に透光性着色層の一部まで除去してしまい外観不良を引き起こしやすい。

0005

また、透光性着色層および遮光性着色層は、インキの樹脂系によっては各色調ごとに乾燥焼き付け工程を要するため、非常に手間がかかっている。

0006

加えて、成形品形状凹凸がある場合、その凹部に遮光性着色層の塗装がしにくく、充分な遮光ができないという欠点もあった。

0007

したがって、この発明は、上記のような問題点を解消し、外観が良好で、製造に手間がかからず、遮光部分遮光性が良好な照光性加飾シート一体成形品とその製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

この発明の照光性加飾シート一体成形品とその製造方法は、以上の目的を達成するために、つぎのように構成した。

0009

つまり、この発明の照光性加飾シート一体成形品は、遮光性着色層、透光性着色層および接着層が順に積層された照光性加飾シートの裏面に透明または半透明樹脂成形品が接着され、樹脂成形品が位置する部分の遮光性着色層が部分的に除去されて透光性パターンが形成されるように構成した。

0010

また、上記の発明において、遮光性着色層が、遮光性着色体からなるように構成してもよい。

0011

また、上記の発明において、透光性着色層が、透光性着色体からなるように構成してもよい。

0012

また、上記の発明において、遮光性着色層と接着層との間に透明または半透明フィルムが積層されるように構成してもよい。

0013

また、上記の発明において、照光性加飾シートの遮光性着色層側に金属薄膜層が積層されるように構成してもよい。

0014

また、上記の発明において、遮光性着色層が、厚さ1〜50μm、全光線透過率0〜20%であるように構成してもよい。

0015

また、上記の発明において、透光性着色層が、厚さ3〜100μm、全光線透過率20〜100%であるように構成してもよい。

0016

また、上記の発明において、透光性パターンが形成された部分を覆うように透明樹脂層が形成されるように構成してもよい。

0017

また、この発明の照光性加飾シート一体成形品の製造方法は、遮光性着色層、透光性着色層および接着層が順に積層された照光性加飾シートを、遮光性着色層側が金型キャビティ面と向き合うように金型内に配置し、成形樹脂充満して照光性加飾シート一体成形品を得た後、照光性加飾シート一体成形品表面の遮光性着色層をレーザーエッチングにより部分的に除去して透光性パターンを形成するように構成した。

発明を実施するための最良の形態

0018

図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳しく説明する。

0019

図1は、この発明の照光性加飾シート一体成形品の一実施例を示す断面図である。図2〜7は、この発明の照光性加飾シート一体成形品の製造方法に用いる照光性加飾シートの一実施例を示す断面図である。図8〜10は、この発明の照光性加飾シート一体成形品の製造方法の一工程の実施例を示す断面図である。図中、1は照光性加飾シート一体成形品、2は照光性加飾シート、3は遮光性着色層、4は透光性着色層、5は接着層、6は金属薄膜層、7は透明または半透明フィルム、8は透光性白色層、9は成形樹脂、10は透光性パターン、11は金型である。

0020

この発明の照光性加飾シート一体成形品1は、遮光性着色層3、透光性着色層4および接着層5が順に積層された照光性加飾シート2の裏面に透明または半透明の樹脂成形品9が接着され、樹脂成形品9が位置する部分の遮光性着色層3が部分的に除去されて透光性パターン10が形成されているものである(図1参照)。

0021

このような構成の照光性加飾シート一体成形品1を得るためには、遮光性着色層3、透光性着色層4および接着層5が順に積層された照光性加飾シート2(図2〜7参照)を、遮光性着色層3側が金型キャビティ面と向き合うように金型11内に配置し、成形樹脂9を充満して照光性加飾シート一体成形品1を得た後、照光性加飾シート一体成形品1表面の遮光性着色層3をレーザーエッチングにより文字や記号などの透光性パターン10を切除する(図8〜10参照)。

0022

照光性絵付シートは、遮光性着色層3、透光性着色層4および接着層5が順に積層されたものである(図2〜7参照)。ここで、遮光性着色層3を遮光性着色体からなるようにし、他の層をインキ層からなるように構成してもよい(図2〜3参照)。また、透光性着色層4を透光性着色体からなるようにし、他の層をインキ層からなるように構成してもよい(図4〜5参照)。また、透明または半透明フィルム7の両面に、遮光性着色層3、透光性着色層4、接着層5をインキ層からなるように構成してもよい(図6〜7参照)。

0023

遮光性着色層3は、光源からの光を遮るための層であり、レーザーエッチングにより部分的に除去されて透光性パターン10を表現する層である。

0024

遮光性着色層3を遮光性着色体によって形成する場合(図2〜3参照)、遮光性着色体の材質としては、ポリフェニレンスルフィド樹脂ポリカーボネート樹脂ポリプロピレン系樹脂ポリエチレン系樹脂ポリアミド系樹脂ポリエステル系樹脂アクリル系樹脂ポリ塩化ビニル系樹脂ポリアリレート樹脂などの樹脂シートアルミニウム箔銅箔などの金属箔グラシン紙、コート紙、セロハンなどのセルロース系シート、あるいは上記の各シートを積層したものなどを使用するとよい。また、布、天然皮革合成皮革、紙、金属箔などであってもよい。

0025

また、複雑な凹凸形状を有する成形品表面に照光性加飾シート2が追従できるようにするためには、遮光性着色体として、引っ張り伸びが120〜1000%の樹脂シートを用いるのが好ましい。引っ張り伸びが120%に満たないと、深絞りができず製品形状に追従しない。また、引っ張り伸びが1000%を越えると、長尺物印刷する際の寸法安定性が確保できず、透光性着色層4を形成する際の見当合わせが難しい。なお、本発明でいう引っ張り伸びとは、幅10mm、標点距離30mmの資料上下両端チャックで固定した後、引っ張り速度50mm/分で上方に引っ張り、破断したときのフィルムの長さを標点距離で割った値をいう。

0026

遮光性着色層3をインキ層によって形成する場合、インキ層の材質としては、ポリビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂ポリビニルアセタール系樹脂ポリエステルウレタン系樹脂セルロースエステル系樹脂アルキド樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な色の顔料または染料着色剤として含有する着色インキを用いるとよい。インキ層の形成方法としては、オフセット印刷法グラビア印刷法スクリーン印刷法などの印刷方法や、グラビアコート法ロールコート法スプレーコート法などのコート法がある。特にインキ層の膜厚として大きなものが要求される本発明においては、スクリーン印刷法が適している。

0027

遮光性着色層3の厚みとしては、遮光性着色体で遮光性着色層3を形成する場合、インキ層によって形成する場合のいずれであっても、1〜50μmが好ましい。遮光性着色層3は、レーザーエッチング工程において除去されるものであるから、その厚みが1μmに満たないと、レーザー光が透光性着色層4や下地の成形樹脂9まで達してしまうおそれがある。また50μmを越えると、レーザーエッチング工程でエネルギー量の調節が難しく、文字記号などの周囲を焦げ付かせてしまい外観不良となりやすい。

0028

また、遮光性着色層3の全光線透過率は、0〜20%であるのが好ましい。この範囲であると、遮光性着色体への顔料練り混み、または印刷インキ層によって遮光性着色層3を形成し、かつ充分な遮光性を確保することができる。20%を越えると光源からの光が遮光性着色層3から透け見えてしまい、形成された文字、記号などの透光性パターン10の判別が難しくなるという不都合がある。

0029

透光性着色層4は、遮光性着色層3がレーザーエッチングにより部分的に除去された後に露出し、着色された文字や記号などの透光性パターン10を表現するための層である。

0030

透光性着色層4を透光性着色体によって形成する場合(図4〜5参照)、その材質としては、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアリレート樹脂などの樹脂シートなど、透光性を有するほかは遮光性着色体と同様のものを使用することができる。

0031

また、複雑な凹凸形状を有する成形品表面に照光性加飾シート2が追従できるようにするため、透光性着色体として、引っ張り伸びが120〜1000%のものを用いるのが好ましい。引っ張り伸びが120%に満たないと、深絞りができず製品形状に追従しにくい。また、引っ張り伸びが1000%を越えると、長尺物で印刷する際の寸法安定性が確保できず、他の透光性着色層4を形成する際の見当合わせが難しくなる。

0032

透光性着色層4をインキ層によって形成する場合、透光性を有するほかは、遮光性着色層3をインキ層によって形成する場合と同様のものを用いることができる。

0033

透光性着色層4の厚みとしては、3〜100μmが好ましい。透光性着色層4は、レーザーエッチング工程において遮光性着色層3が除去されて表面に露出する層であるから、透光性着色層4の厚みが3μmに満たないと、レーザーエッチングにより遮光性着色層3と一緒に除去されてしまい下地の成形樹脂9を露出させてしまうおそれがある。また、100μmを越えると、透光性着色層4自身の全光線透過率が低くなって光源からの光が透過しにくくなり、文字や記号を認識しにくくなる。

0034

また、透光性着色層4の全光線透過率は、20〜100%であるのが好ましい。この範囲であると、良好な照光性を確保し、かつレーザーエッチング工程において除去される箇所が下地成形樹脂9層まで達しないようにすることができる。20%に満たないと、光源からの光を十分に透過することができず、形成された文字、記号などの透光性パターン10の判別が難しくなるという不都合がある。このような範囲にするために、透光性着色体へ練り混む顔料、または印刷インキ層へ添加する顔料の色や配合比を調節するとよい。

0035

また、透明または半透明フィルム7を基体シートとし、この上に遮光性着色層3と透光性着色層4とを形成することによって照光性加飾シート2を構成することもできる(図6〜7参照)。

0036

透明または半透明フィルム7としては、その材質としては、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアリレート樹脂などの樹脂シートなど、透明または半透明であるほかは遮光性着色体と同様のものを使用することができる。

0037

透明または半透明フィルム7の厚みは20〜100μmのものを用いるのがよい。20μmに満たないと、遮光性着色層3や透光性着色層4を形成する工程や成形工程において取り扱いが難しく、100μmを越えると、透明または半透明フィルム7自身の全光線透過率が低くなって光源からの光が透過しにくくなり、文字や記号を認識しにくくなる。

0038

また、複雑な凹凸形状を有する成形品表面に照光性加飾シート2が追従できるようにするため、透明または半透明フィルム7として、引っ張り伸びが120〜1000%のものを用いるのが好ましい。引っ張り伸びが120%に満たないと、深絞りができず製品形状に追従しにくくなる。また、引っ張り伸びが1000%を越えると、長尺物で印刷する際の寸法安定性が確保できず、透光性着色層4を形成する際の見当合わせが難しくなる。

0039

接着層5は、照光性絵付シートを成形樹脂9に接着するための層である。接着層5は、透光性着色層4上または、透明または半透明フィルム7上に形成する。

0040

接着層5としては、照光性加飾シート2を成形樹脂9と接着させるのに適した感熱性あるいは感圧性の樹脂を適宜使用する。たとえば、成形樹脂9の材質がポリアクリル系樹脂の場合はポリアクリル系樹脂を用いるとよい。また、成形樹脂9の材質がポリフェニレンオキシドポリスチレン系樹脂ポリカーボネート系樹脂スチレン共重合体系樹脂、ポリスチレン系ブレンド樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるポリアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂などを使用すればよい。さらに、成形樹脂9の材質がポリプロピレン樹脂の場合は、塩化ポリプロピレン系樹脂、エチレン酢酸ビニル系樹脂塩素化ポリオレフィン樹脂塩素化エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂環化ゴムクマロンインデン樹脂使用可能である。また、成形樹脂9の材質がシリコーンゴムのような熱硬化性プラスチック樹脂と接着させる場合、チタン酸エステル炭素官能性シラン、あるいはこれらの混合物有機溶媒溶液ポリウレタン、ポリエステル系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体ポリ塩化ビニル、アクリル系樹脂、ブチラール系樹脂アセタール系樹脂、あるいはこれらにシラン化合物としてアルコキシシランクロルシランなどを添加したものなどを用いることができる。

0041

接着層5の形成方法としては、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷方法や、グラビアコート法、ロールコート法、スプレーコート法などのコート法がある。

0042

また、透光性白色層8を透光性着色層4の下に設けてもよい(図2〜7参照)。透光性白色層8は、透光性着色層4の発色をより鮮やかにしたい場合に形成する。透光性白色層8は、透光性着色層4と同様にして設けるとよい。

0043

また、照光性加飾シート2の遮光性着色層3側に金属薄膜層6を設けてもよい(図3、5、7参照)。金属薄膜層6は、金属光沢を表現するために設ける層である。

0044

金属薄膜層6は、真空蒸着法スパッタリング法イオンプレーティング法鍍金法などで形成する。また、金属箔をラミネートして形成してもよい。金属薄膜層6には、表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウムニッケル、金、白金クロム、鉄、銅、スズ、インジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合金または化合物を使用する。金属薄膜層6は、全面的あるいは部分的に形成することができる。金属薄膜層6を部分的に形成する方法としては、金属薄膜層6を必要としない部分に溶剤可溶性樹脂層を形成した後、その上に全面的に金属薄膜を形成し、溶剤洗浄して溶剤可溶性樹脂層とともに不要な金属薄膜を除去する方法がある。溶剤としてよく用いられるのは、水または水溶液である。また、金属薄膜層6を部分的に形成する別の方法としては、全面的に金属薄膜を形成し、次に金属薄膜を残したい部分にレジスト層を形成し、酸またはアルカリエッチングを行い、レジスト層を除去する方法がある。

0045

また、金属薄膜層6と遮光性着色層3との密着性を向上させるために、アンカー層を形成してもよい。アンカー層の材質としては、2液性硬化ウレタン樹脂熱硬化ウレタン樹脂メラミン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、塩素含有ゴム系樹脂、塩素含有ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂ビニル系共重合体樹脂などを用いるとよい。アンカー層の形成方法としては、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷方法や、グラビアコート法、ロールコート法、スプレーコート法などのコート法がある。

0046

上記のような構成の照光性加飾シート2を、遮光性着色層3側が金型キャビティ面と向き合うように金型11内に配置し(図8参照)、成形樹脂9を充満して照光性加飾シート一体成形品1を得る(図9参照)。

0047

照光性加飾シート2と一体成形を行う樹脂成形方法は、インジェクション成形法コンプレショ成形法、LIM成形法などがある。

0048

また、金型11内に照光性加飾シート2を配置する場合、照光性加飾シート2を型外でプレフォームしたものを配置するようにしてもよい。

0049

成形樹脂9としては、全光線透過率が20〜100%であって、射出成形法または圧縮成形法によって金型キャビティ内に充満して成形できるものを用いるとよい。たとえば、アクリル樹脂アクリロニトリルスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、シリコーン樹脂などを用いることができる。

0050

次いで、照光性加飾シート一体成形品1表面の遮光性着色層3をレーザーエッチングにより透光性パターン10を切除する(図10参照)。

0051

レーザーエッチングとしては、CO2レーザーYAGレーザーを用いるとよい。これらのレーザーは、レーザー光を集光レンズによって対象物表面である遮光性着色層3上でレーザースポットが最小になるように集光し、遮光性着色層3を部分的に除去することができるものであり、スキャンミラーによる走査とレーザー光のオンオフによって文字や記号などの透光性パターン10を美しく形成することができる。

0052

透光性パターン10は、レーザーエッチングによって遮光性着色層3が部分的に除去された後に露出する透光性着色層4によって形成される文字や記号などの形状を有するものであり、背面から光源によって照射されることによって光を透過し、文字や記号などの形状を認識できるものである。

0053

照光性加飾シート一体成形品1表面の遮光性着色層3をレーザーエッチングにより文字や記号、模様などのパターン状に切除することで、下部の透光性着色層4を露出させて透光性パターン10を有する照光性加飾シート一体成形品1を得ることができる(図1参照)。

0054

また、照光性加飾シート一体成形品1表面の透光性パターン10が形成された部分に、塗装法またはポッティング法により透明樹脂層を形成してもよい。特に、ポッティング法によれば透明樹脂層の密着力がよい。このようにして透明樹脂層を形成することにより、照光性加飾シート一体成形品1の透光性パターン10部分の耐性を向上させるとともに、照光性加飾シート一体成形品1に高級感を付与することができる。

0055

このように、従来技術である成形品に対して直接遮光性着色層3と透光性着色層4とを形成する方法とは異なり、この発明では、あらかじめ形成した照光性加飾シート2を用いて成形樹脂9を成形して成形品を得るのと同時に照光性加飾シート2と一体化するので、煩雑な塗装工程および焼き付け工程を経ずに透光性着色層4と遮光性着色層3を形成でき、製造工程の省略化が図れコストダウンを可能にする。

0056

また、遮光性着色層3として遮光性着色シートを用いるかまたは印刷法などにより形成することで、遮光性着色層3の厚みの均一化と管理が容易になる。同様に、透光性着色層4として透光性着色シートを用いるかまたは印刷法などにより形成することで、透光性着色層4の厚みの均一化と管理が容易になる。したがって、レーザーエッチング時のエッチング不良が生じにくくなり、良品率を向上させることができる。

0057

さらに、照光性加飾シート2は深絞りが可能であるので、従来の塗装工程によって遮光性着色層3をコーティングすることが難しかった凹凸のある製品形状の凹部までしっかり遮光性着色層3で被覆し、充分な遮光性を確保することが可能になり、また従来の製品への直接印刷では形成できないような部位に光透過性抜きパターンを有する照光性加飾シート一体成形品1を得ることができる。

0058

ナイロンからなる厚さ100μmの透明フィルムの上に、ウレタン樹脂からなる白色インキを用いて膜厚50μm、全光線透過率70%の透光性白色層をスクリーン印刷法により形成した。次に、透光性白色層上にウレタン樹脂からなる緑色顔料および赤色顔料を各々含有させた2種類の透光性着色層を、膜厚20μm、全光線透過率70%になるようにそれぞれ別の箇所に部分的にスクリーン印刷法により形成し、透光性白色層と赤色の透光性着色層とが重なった部分と、透光性白色層と緑色の透光性着色層とが重なった部分と、透光性白色層のみの部分を形成した。次いで、これらの層をすべて覆うように、カーボンブラックを含有させたウレタン樹脂からなる黒色インキを、膜厚5μm、全光線透過率5%になるようにスクリーン印刷法により遮光性着色層を形成した。次いで、透明フィルムの背面に、グラビア印刷によりアクリル樹脂からなる接着層をシート全面に形成し、照光性加飾シートを得た。

0059

次いで、照光性加飾シートの遮光性着色層側を、金型のキャビティ面と向き合うように配置した後、型締めし、キャビティ内に熱可塑性成形樹脂としてアクリル樹脂を射出し、冷却固化した。その後、金型を開き、照光性加飾シートと一体化されたキーマットを得た。

0060

次いで、キーマットのキー頂面に位置する遮光性着色層をレーザーエッチングにより文字、記号形状のパターン状に除去し、透光性白色層と赤色の透光性着色層とが重なった部分では赤色の透光性着色層を露出させ、透光性白色層と緑色の透光性着色層とが重なった部分では緑色の透光性着色層を露出させ、透光性白色層のみの部分では透光性白色層を露出させて透光性パターンを形成した。

0061

このようにして、キーマットのキー頂面に白、緑、赤の3色の透光性パターンを有する照光性加飾シート一体成形品を得た。

0062

以上のようにして得られた照光性加飾シート一体成形品は、ゴミ付着や塗装ムラなどがなく、美麗にレーザーエッチングされた透光性パターンを有し、透光性パターンの周囲からの光漏れもないものであった。

発明の効果

0063

この発明は、前記した構成からなるので、次のような効果を有する。

0064

この発明の照光性加飾シート一体成形品は、遮光性着色層、透光性着色層および接着層が順に積層された照光性加飾シートの裏面に透明または半透明の樹脂成形品が接着され、樹脂成形品が位置する部分の遮光性着色層が部分的に除去されて透光性パターンが形成されているので、外観が良好な透光性パターンが形成されたものであり、透光性パターン以外の部分は十分な遮光性を有し光り漏れが生じないものである。

0065

また、この発明の照光性加飾シート一体成形品の製造方法は、あらかじめ遮光性着色層と透光性着色層が形成された照光性加飾シートを用いて、成形樹脂を成形するとともに照光性加飾シートと一体化するので、ゴミ付着や塗装ムラがなく、透光性パターンがレーザーエッチングによってきれいに表現された照光性加飾シート一体成形品を少ない工程で容易に得ることができる。

0066

また、成形品に凹凸がある場合であっても、あらかじめ遮光性着色層が形成された遮光性絵付シートを成形品と一体化するので、成形品の凹部にまでしっかりと遮光性着色層で覆うことができ、優れた遮光性を発揮する照光性加飾シート一体成形品となる。

図面の簡単な説明

0067

図1この発明の照光性加飾シート一体成形品の一実施例を示す断面図である。
図2この発明の照光性加飾シート一体成形品の製造方法に用いる照光性加飾シートの一実施例を示す断面図である。
図3この発明の照光性加飾シート一体成形品の製造方法に用いる照光性加飾シートの他の実施例を示す断面図である。
図4この発明の照光性加飾シート一体成形品の製造方法に用いる照光性加飾シートの他の実施例を示す断面図である。
図5この発明の照光性加飾シート一体成形品の製造方法に用いる照光性加飾シートの他の実施例を示す断面図である。
図6この発明の照光性加飾シート一体成形品の製造方法に用いる照光性加飾シートの他の実施例を示す断面図である。
図7この発明の照光性加飾シート一体成形品の製造方法に用いる照光性加飾シートの他の実施例を示す断面図である。
図8この発明の照光性加飾シート一体成形品の製造方法の一工程の実施例を示す断面図である。
図9この発明の照光性加飾シート一体成形品の製造方法の一工程の実施例を示す断面図である。
図10この発明の照光性加飾シート一体成形品の製造方法の一工程の実施例を示す断面図である。

--

0068

1照光性加飾シート一体成形品
2 照光性加飾シート
3遮光性着色層
4透光性着色層
5接着層
6金属薄膜層
7 透明または半透明フィルム
8透光性白色層
9成形樹脂
10透光性パターン
11 金型

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ