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技術 建築物の構造

出願人 鹿島建設株式会社
発明者 尾崎勝佐倉勇岡村耕治
出願日 1998年10月19日 (22年2ヶ月経過) 出願番号 1998-296291
公開日 2000年4月25日 (20年8ヶ月経過) 公開番号 2000-120352
状態 特許登録済
技術分野 建築環境 公共建築物 戸・窓の密封・換気・特殊装置 換気1
主要キーワード 体育館内 壁面材料 張り出し長 競技種目 各建築物 自然通風 冷房設備 バッファ空間
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2000年4月25日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

自然通風を確保した建築物においては、内部空間への日差し侵入を確実に防止することができない。

解決手段

屋根22で覆われた内部空間21に沿って設けられた第1遮光面材23と、屋根22と第1遮光面材23との間に設けられた第1開口面23aと、第1遮光面材23の外側における屋根22の下部に設けられた第2遮光面材25と、第2遮光面材25の下部に設けられた第2開口面25aとを備えた構造の建築物2であり、第2遮光面材25は、第1開口面23aと略同一の高さでかつ第1遮光面材23との間に間隔dを有する状態で設けられている。第2開口面25aは、第1遮光面材23と略同一の高さで設けられている。これによって、内部空間21に面して配置された第1開口面23aへの日差しhの侵入を防止し、かつ内部空間21と外部空間との自然通風を確保する。

概要

背景

体育館等の屋内スポーツ空間に代表されるような大きな内部空間を有する建築物では、冷房設備イニシャルコスト及びランニングコストの負担を無くすため、自然通風により内部空間の快適性を確保している場合がある。図3に示すように、このような建築物1においては、外壁11に大きな開口面13を開閉可能に設けている。また、この開口面13からの日差しhの侵入を遮るために、開口面13の上方に深い15を設けている。

概要

自然通風を確保した建築物においては、内部空間への日差しの侵入を確実に防止することができない。

屋根22で覆われた内部空間21に沿って設けられた第1遮光面材23と、屋根22と第1遮光面材23との間に設けられた第1開口面23aと、第1遮光面材23の外側における屋根22の下部に設けられた第2遮光面材25と、第2遮光面材25の下部に設けられた第2開口面25aとを備えた構造の建築物2であり、第2遮光面材25は、第1開口面23aと略同一の高さでかつ第1遮光面材23との間に間隔dを有する状態で設けられている。第2開口面25aは、第1遮光面材23と略同一の高さで設けられている。これによって、内部空間21に面して配置された第1開口面23aへの日差しhの侵入を防止し、かつ内部空間21と外部空間との自然通風を確保する。

目的

そこで本発明は、自然通風による快適性を確保しながらも、水平方向からの日差しの侵入や、開口面のグレアを防止することが可能な建築物の構造を提供し、これによって内部空間が大きくかつ遮光を必要とする建築物における設備コストの低減を図ることを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

屋根で覆われた内部空間に沿って設けられた第1遮光面材と、前記屋根と前記第1遮光面材との間に設けられた第1開口面と、前記第1遮光面材の外側における前記屋根の下部に、前記第1開口面と略同一の高さでかつ当該第1遮光面材との間に間隔を有する状態で設けられた第2遮光面材と、前記第2遮光面材の下部に、前記第1遮光面材と略同一の高さで設けられた第2開口面と、を備えたことを特徴とする建築物の構造。

技術分野

0001

本発明は、体育館のような大空間を有する建築物の構造に関する。

背景技術

0002

体育館等の屋内スポーツ空間に代表されるような大きな内部空間を有する建築物では、冷房設備イニシャルコスト及びランニングコストの負担を無くすため、自然通風により内部空間の快適性を確保している場合がある。図3に示すように、このような建築物1においては、外壁11に大きな開口面13を開閉可能に設けている。また、この開口面13からの日差しhの侵入を遮るために、開口面13の上方に深い15を設けている。

発明が解決しようとする課題

0003

ところで、体育館内において行われる競技種目には、日差しの侵入を嫌う種目や、正式な競技を行うために遮光や開口面のグレア防止を義務付けた種目がある。ところが、上記構造の建築物においては、西日などの水平方向からの日差しの侵入や、開口面のグレアを防止することはできない。

0004

このため、年間に数回しか行われることのない夏場の競技会のために、空調設備を設置しなければならない場合があり、このような建築物においては、冷房設備のイニシャルコスト及びランニングコストが大きな負担になるという問題があった。

0005

そこで本発明は、自然通風による快適性を確保しながらも、水平方向からの日差しの侵入や、開口面のグレアを防止することが可能な建築物の構造を提供し、これによって内部空間が大きくかつ遮光を必要とする建築物における設備コストの低減を図ることを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するための本発明の建築物の構造は、屋根で覆われた内部空間に沿って第1遮光面材が設けられている。上記屋根とこの第1遮光面材との間には、第1開口面が設けられている。また、上記第1遮光面材の外側における屋根の下部には、第1開口面と略同一の高さでかつ当該第1遮光面材との間に間隔を有する状態で第2遮光面材が設けられている。そして、この第2遮光面材の下部には、第1遮光面材と略同一の高さで第2開口面が設けられている。

0007

上記建築物の構造では、内部空間に沿って設けられた第1遮光面材上の第1開口面は、その外側の第2遮光面材下の第2開口面よりも高い位置に配置されることになるため、この第1開口面に日差しが直接照射されることはない。このため、上記第1開口面から内部空間への日差しの侵入及び当該第1開口面のグレアが防止される。しかも、第1遮光面材とその外側の第2遮光面材との間には間隔が設けられることから、これらの間には第1開口面と第2開口面とを繋ぐ空間が形成される。したがって、この空間を介して第1開口面の内側の内部空間と第2開口面の外側の外部空間との自然通風が図られる。

発明を実施するための最良の形態

0008

図1は本発明を適用した建築物の断面図であり、以下にこの図を用いて本発明の建築物の一実施形態を説明する。

0009

この図に示す建築物2は、例えば体育館のような大面積の内部空間21を有するものであり、この内部空間21を覆う屋根22を備えたものである。この屋根22は、ここでは図示されない柱や梁、または内部空間21の周囲に部分的に設けられた壁面等によって支えられている。尚、壁面が設けられている場合には、この壁面は内部空間21に沿った一部分にのみ配置されることとする。

0010

そして、この建築物2の内部空間21に沿った少なくとも2方向の側面、好ましくは内部空間21を挟んで対向する各側面に、第1遮光面材23と、この第1遮光面材23の外側に設けられた第2遮光面材25とが備えられている。また、第1遮光面材23の上部には第1開口面23aが設けられ、第2遮光面材25の下部には第2開口面25aが設けられている。

0011

上記第1遮光面材23は、例えば、図3を用いて説明した従来の建築物(体育館)における外壁と同様の位置で、かつ例えば床面27から屋根22までの高さの下方1/2程度の高さにわたって設けられていることとする。この第1遮光面材23は、例えばブラインド遮光性を有する壁面材料で構成されることとする。

0012

そして、この第1遮光面材23の上部に設けられた第1開口面23aは、内部空間21を開放する状態で、第1遮光面材23と屋根22との間、すなわち、第1遮光面材23の上端から屋根22の下面にわたって設けられてる。

0013

また、第1遮光面材23の外側に設けられた第2遮光面材25は、屋根22の下部に配置されている。この第2遮光面材25と第1遮光面材23との間には水平方向に所定の間隔dが設けられており、これによって第1遮光面材23と第2遮光面材25との間には空間(以下、バッファ空間と記す)29が配置されることになるのである。この間隔dは、例えば図3を用いて説明した従来の技術において外壁の開口部上に設られていた庇の深さ(張り出し長さ)と同程度に設定する。これによって、建築物2は、従来の建築物と同程度の外周で同程度の広さの内部空間21を有するものになる。また、この第2遮光面材25は、第1開口部23aと略同一の高さ、すなわち屋根22の下面から第1遮光面材23の上端の高さにわたって配置されている。この第2遮光面材25は、例えばブラインドや遮光性を有する壁面で構成されることとする。

0014

そして、この第2遮光面材25の下部に設けられた第2開口面25aは、建築物2の外部空間と上記バッファ空間29とを連通させる状態で第2遮光面材25と床面27との間に設けられてる。また、この第2開口面25aは、第1遮光面材23と略同一の高さ、すなわち床面27から第1遮光面材23の上端の高さにわたって配置されている。

0015

上記建築物2の構造では、内部空間21に沿って設けられた第1遮光面材23上の第1開口面23aは、その外側の第2遮光面材25下の第2開口面25aよりも高い位置に配置されることになる。このため、この第1開口面23aには、西日等の水平方向からの日差しを含む各高さ方向からの日差しhが直接照射されることはない。したがって、第1開口面23aから内部空間21に日差しhが侵入することを防止できると共に、第1開口面23aのグレアを防止することができる。

0016

しかも、第1遮光面材23とその外側の第2遮光面材25との間に間隔dを設けたことで、これらの間に第1開口面23aと第2開口面25aとを繋ぐバファ空間29が形成される。したがって、図中矢印で示したように、このバッファ空間29を介して第1開口面23aの内側の内部空間21と第2開口面25aの外側の外部空間との自然通風を図ることが可能になる。また、遮光面材23,25及び開口面23a,25aは、好ましくは内部空間21を挟んで対向する各側面に配置されていることから、室内空間21に取り入れられた自然通風が室内空間21の中央を通過して室外空間に排出され、この際、室内空間21のより広い範囲に自然通風を行き渡わせることが可能になる。

0017

以上の結果、この建築物2においては、自然通風による快適性を確保できると共に、内部空間21における遮光状態を確実にすることができる。したがって、、大きな内部空間を備えながらも、遮光性が求められる建築物2において、冷房設備に要するコストの低減を図ることができる。

0018

尚、第1遮光面材23の上端と第2遮光面材25の下端とは、必要に応じて高さ方向に重なりを持たせるようにする。重なりを持たせることによって、より低い角度(水平方向)からの日差しを確実に第2遮光面材25で遮断することが可能になる。また、上記構成の建築物2が壁面を有するものである場合には、上記第1遮光面材23、第1開口面23a、第2遮光面材25及び第2開口面25aは、壁面の配置されていない部分に設置されることになる。この場合であっても、内部空間21に沿った少なくとも2方向の側面、好ましくは内部空間21を挟んで対向する各側面に、上記遮光面材23,25及び開口面23a,25aを配置する。

0019

図2には、本発明を適用した建築物の他の構成を示す要部断面図である。この図に示す建築物3と、上記図1を用いて説明した建築物2との異なるところは、第1遮光面材23、第1開口面23a、第2遮光面材25及び第2開口面25aの配置状態にある。尚、図2においては、上記各遮光面材23,25及び開口面23a,25aが配置されている部分の断面を示した。

0020

図示したように、この建築物3においては、屋根33から床面27の間に、上下に2分割された第1遮光面材23及び第1開口面23aが設けられており、これらの外側には上下に2分割された第2遮光面材25及び第2開口面25aが設けられている。そして、2分割されたうちの上方に配置された第1遮光面材23と第1開口面23aに対して、2分割されたうちの上方に配置された第2遮光面材25と第2開口面25aとが、上記図1を用いて説明した建築物と同様の高さ位置を保って配置されている。また、下方に配置された第1遮光面材23と第1開口面23aに対して、下方に配置された第2遮光面材25と第2開口面25aとが、上記図1を用いて説明した建築物と同様の高さ位置を保って配置されている。

0021

さらに、第2遮光面材25と第2開口面25aとの外周上部には、庇31が設けられている。この庇31は、例えば図示したような建築物3の屋根33から連続的に設けられたもの、または屋根33とは別に設けられたものであることとする。また、庇31の直下の第2遮光面材25(すなわち第2遮光面材25のうちの上方に配置されるもの)は、屋根33内部の排熱を行うためのルーバとして構成しても良い。

0022

そして、第1遮光面材23と第2遮光面材25との間のバッファ空間29内には、バッファ空間29内の高さ方向を上下に区切るための仕切り37が設けられている。この仕切り37は、下方の第1開口面23aの上でかつ上方の第2開口面25aの下になる位置に設けられており、これによって、当該仕切り37で仕切られたバッファ空間29の下部29aと上部29bとの両方に、第1開口面23a及び第2開口面25aが設けられるようにする。さらに、バッファ空間29の下部29aと上部29bとを様々な目的で有効に活用するために、第1遮光面材23と第2遮光面材25との間隔dを目的に合わせて広めに設定し、上記仕切り37を床面として形成しても良い。このようにした場合、仕切り37にここでは図示を省略した階段掛けることによって、バッファ空間29を2階建て構成にすることもできる。

0023

上記構成の建築物3では、バッファ空間29に仕切り37を設けたことによって、上方の第2開口部25aから侵入した日差しが下方の第1開口部23aに達することはない。このため、図1を用いて説明した建築物と同様に、第1開口面23aから内部空間21への日差しの侵入を防止できると共に、第1開口面23aのグレアを防止できる。また、図中矢印で示したように、バッファ空間29を介して、建築物3の内部空間21と外部空間との自然通風を図ることができる。この結果、内部空間が大きく、かつ遮光を必要とする建築物において、冷房設備に要するコストの低減を図ることが可能になる。

0024

尚、ここでは、バッファ空間29を上下に2分割した場合を説明したが、バッファ空間29の分割数はこれに限定されるものではなく、2つ以上の仕切り37によってバッファ空間29を上下方向に3分割以上に分割し、分割されたそれぞれの部分に第1開口面23a及び第2開口面25aを配置することで、上記各建築物と同様の効果を得ることができる。

発明の効果

0025

以上説明したように本発明の建築物の構造によれば、内部空間に面して配置された第1開口面からの日差しの侵入や当該第1開口面のグレアを防止することが可能になると共に、内部空間と外部空間との自然通風を図ることで内部空間の快適性を確保することが可能になる。この結果、大空間を有しかつ遮光を必要とする建築物における空調設備コストの削減を図ることが可能になる。

図面の簡単な説明

0026

図1本発明を適用した建築物の一例を示す断面図である。
図2本発明を適用した建築物の他の例を示す要部断面図である。
図3従来の建築物の一例を示す断面図である。

--

0027

2,3…建築物、21…内部空間、22…屋根、23…第1遮光面材、23a…第1開口面、25…第2遮光面材、25a…第2開口面

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